JP2017090813A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤が劣化し易い状況でも、現像容器内の現像剤の入れ替わりにかかる時間を短くして、現像剤の凝集度が上がることを抑制できる構成を提供する。【解決手段】過去100枚の平均画像Dutyを算出する。算出した平均画像Dutyから必要と予測される現像容器内のトナー量を算出する。そして、現像容器内のトナー量がそのトナー量となるように、トナー量を検知するトナーセンサの閾値を変更する。即ち、平均画像Dutyが第1の画像Dutyの場合には、現像容器内のトナー量が第1の量になるようにトナーの補給制御を行う。平均画像Dutyが第1の画像Dutyよりも小さい第2の画像Dutyの場合には、現像容器内のトナー量が第1の量よりも少ない第2の量になるようにトナーの補給制御を行う。【選択図】図11

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ、これらの複数の機能を有する複合機などの画像形成装置に関する。
電子写真方式などの画像形成装置では、感光ドラム(像担持体)に形成した静電潜像を現像装置により現像して、トナー像として顕像化する。したがって、画像形成を繰り返すと現像装置の現像容器内のトナー(現像剤)が消費されていく。このため、例えば、現像容器内にトナーを検知するためのトナーセンサを配置して、トナーセンサの信号電圧が所定値以下の状態が所定時間(閾値)続く場合に、現像容器にトナー補給する構成が提案されている(例えば、特許文献1)。
ここで、累積の画像形成回数が増加するにつれて、現像容器内のトナーの凝集度が上がり、現像容器内にトナーがあってもトナーセンサがトナー無しであると誤検知する確率が高くなる。このため、特許文献1では、累積の画像形成回数の増加に応じてトナーセンサの閾値を変更している。具体的には、トナーセンサがトナー無しであることを検知している時間が閾値時間以上続いた場合にトナー補給を開始する構成において、累積の画像形成回数が増加するにつれて、補給が開始されにくくするように閾値時間を長く設定している。
特開2004−206018号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成の場合、累積の画像形成回数の増加に応じてトナーセンサの閾値を変更しているが、現像剤が現像容器内に長く滞留して劣化した場合、この構成だけでは十分に現像剤の凝集度の上昇を抑制できない恐れがある。例えば、画像比率が小さい画像を連続して形成した場合、現像剤の消費量が少ないため、現像容器内の現像剤が入れ替わるためにかかる時間が長くなる。このため、現像容器内に現像剤が長く滞留することで現像剤が劣化して凝集度が上がってしまう。
本発明は、このような事情に鑑み、現像剤が劣化し易い状況でも、現像容器内の現像剤の入れ替わりにかかる時間を短くして、現像剤の凝集度が上がることを抑制できる構成を提供することを目的とする。
本発明は、像担持体と、現像剤が収容された現像容器と、前記現像容器内の現像剤を検知する現像剤検知手段とを有し、前記像担持体に形成された静電潜像を、トナーを含む1成分現像剤により現像する現像装置と、前記現像剤検知手段の検知結果に応じて前記現像容器に現像剤を補給する現像剤補給手段と、所定の画像形成時間に対して使用される現像剤量に関する値が第1の値の場合に前記現像容器内の現像剤の量が第1の量になるように、前記現像剤量に関する値が前記第1の値よりも小さい第2の値の場合に前記現像容器内の現像剤の量が前記第1の量よりも少ない第2の量になるように、前記現像剤補給手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置にある。
また、本発明は、像担持体と、現像剤が収容された現像容器と、前記現像容器内の現像剤を検知する現像剤検知手段とを有し、前記像担持体に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像装置と、前記現像剤検知手段の検知結果に応じて前記現像容器に現像剤を補給する現像剤補給手段と、前記現像剤補給手段を制御して、前記現像容器内の現像剤の劣化状況に応じて前記現像容器内の現像剤の量を変更する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置にある。
本発明によれば、現像剤が劣化し易い状況でも、現像容器内の現像剤の入れ替わりにかかる時間を短くして、現像剤の凝集度が上がることを抑制できる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成断面図。 第1の実施形態に係る現像装置の概略構成断面図。 第1の実施形態に係る現像装置のトナーセンサ近傍の概略断面図。 第1の実施形態に係る画像形成装置の制御ブロック図。 (A)中間調の画像を説明する模式図、(B)画素のドットのスクリーンパターンの3例を示す図。 第1の実施形態に係るトナー補給の制御フローを示すフローチャート。 トナーセンサの出力の一例を示す図。 累積の画像形成回数とトナーの凝集度との関係を示す図。 画像比率とトナーの凝集度との関係を示す図。 画像Dutyとトナー消費量との関係を示す図。 第1の実施形態に係るトナーセンサの閾値変更のフローチャート。 画像Dutyと現像容器内の現像剤量との関係を示す図。 第1の実施形態に係る現像容器内の現像剤量とトナーセンサの閾値との関係を示す図。 現像容器内の現像剤の滞留時間とトナーの凝集度との関係を示す図。 第2の実施形態に係る画像形成装置の概略構成断面図。 第3の実施形態に係る現像装置の温度とトナーの凝集度との関係を示す図。 第3の実施形態に係るトナー補給の制御フローを示すフローチャート。 第3の実施形態に係る定着装置の設定温度と下限トナー量との関係を示す図。 第4の実施形態に係るトナー補給の制御フローを示すフローチャート。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1ないし図14を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
<画像形成装置>
本実施形態の画像形成装置100は、例えば、白黒画像をA4サイズ横の用紙などのシート(記録材)mに最大100page/minの速度で連続画像形成可能な機能複合型プリンタである。
画像形成装置100は、像担持体としての感光ドラム(感光体)1を有する。感光ドラム1は、図1の時計方向に回転駆動される。感光ドラム1の表面は、一次帯電装置2により一様に帯電される。次いで、露光装置としてのレーザスキャナ3によって感光ドラム1の表面を画像情報に応じて露光することで、感光ドラム1の表面に静電潜像を形成する。感光ドラム1の表面に形成された静電潜像は、現像装置4によってトナー(現像剤)で現像され、感光ドラム1の表面にトナー像が形成される。画像形成により消費されたトナーは、トナー補給装置9から現像装置4に補給される。
このように形成されたトナー像は、シートmが感光ドラム1と転写装置5との間に搬送される際に、転写バイアスを印加することでシートmに転写される。トナー像が転写されたシートmは、加熱装置としての定着装置6によって、加圧、加熱され、シートmにトナー像が定着される。これにより画像形成が完了し、トナー像が定着されたシートが外部に排出される。転写後に感光ドラム1上に残った一部のトナーは清掃装置であるクリーニング装置7により除去され、次の画像形成に備える。
<現像装置>
現像装置4について、図2及び図3を用いて説明する。現像装置4は、粉体の現像剤(トナー)が収容された現像容器40を有する。本実施形態では、現像剤は磁性を有するトナーを含む一成分現像剤であり、現像容器40には、その使用開始状態において、約250gの磁性を有する一成分トナーが収容されている。
現像容器40は、ガラス繊維入りの樹脂などで形成され、感光ドラム1と対向する位置に開口部を有する。開口部には円筒状のトナー担持部材41を回転自在に支持している。トナー担持部材41は、矢印A方向に回転駆動される。トナー担持部材41の内部には、永久磁石42が固定配置されている。現像容器40内のトナーは、永久磁石の磁気吸引力によりトナー担持部材41上に担持される。
トナー担持部材41に担持されたトナー層は、トナー担持部材41の外周面に所定の隙間を介して対向配置された規制ブレード43により所定の層厚に規制されて、感光ドラム1と対向する位置に搬送される。トナー担持部材41は感光ドラム1と所定の間隔を設けて配置され、トナー担持部材41と感光ドラム1との間に現像バイアスを印加することで、トナー担持部材41上のトナーを感光ドラム1上の静電潜像に対して飛翔させる。これにより、画像情報に応じたトナー像を感光ドラム1上に形成する。
一方、現像容器40内には、梯子の形状をした複数の攪拌搬送部材44が配置されている。複数の攪拌搬送部材44は、それぞれ回転することで、後述するトナー補給装置9から現像容器40内に補給されたトナーを攪拌しながらトナー担持部材41の方向に搬送する。また、現像容器40内には、現像容器40内(現像容器内)のトナーを検知する現像剤検知手段としてのトナーセンサ45が配置されている。トナーセンサ45は、圧電素子と、圧電素子の振動を電圧に変換する電気回路とを含むように構成され、現像容器内のトナーの量に応じて信号を出力する。
本実施形態では、図3に示すように、トナーセンサ45は、現像容器40の底面から所定の高さ位置で現像容器40の壁40sに設けられており、検知面45aを現像容器40内に露出させている。そして、現像容器40内のトナーの剤面が所定の高さ以上であるか否かを検知することができる。即ち、トナーセンサ45は、現像容器内のトナーの残量を検知可能である。なお、攪拌搬送部材44は、壁40sの面に沿って回転する清掃部材44aが固定されており、攪拌搬送部材44の回転に伴い清掃部材44aが回転することでトナーセンサ45の検知面45aに付着したトナーを除去できるようになっている。
<トナー補給装置>
トナー補給装置9は、トナーカートリッジ91、バッファ部92、現像剤補給手段としてのトナー補給ローラ93などを備える。トナーカートリッジ91にはトナーが収容されており、トナーカートリッジ91のトナーは、バッファ部92に一時蓄えられる。バッファ部92に蓄えられたトナーは、トナー補給ローラ93が回転することで、現像容器40内に補給される。トナー補給ローラ93は、詳しくは後述するように、トナーセンサ45の検知結果に応じて駆動される。
<画像形成装置の制御>
次に、上述のように構成される画像形成装置の具体的な制御について説明する。図4に示すように、画像形成装置100の制御手段としての制御装置81は、画像形成装置100内の各部の制御を行う。本実施形態では、制御装置81は、画像形成装置100に接続されたパーソナルコンピュータ等の端末装置82等からの画像形成開始命令(画像形成ジョブのスタート)を受信する。制御装置81は、受信後、不図示のモータ(駆動源)により感光ドラム1を、例えば500mm/sの周速度(プロセススピード)で回転させる。また、不図示の電源により一次帯電装置2にバイアスを印加し、感光ドラム1の表面を例えば+500Vの電位に一様に帯電する。
次いで、制御装置81は、レーザスキャナ3に静電潜像を形成するためのレーザを発光させる。静電潜像は、感光ドラム1の軸方向及び回転方向に各600dpiの解像度で形成する。
ここで、中間調の入力画像は、図5(a)に示すように、多値のドットを所定のスクリーンパターンで配置して構成する。具体的には、4ドット×4ドットの単位面積内に所定のスクリーンパターンに基づいて多値のドットを配置した画素Giによって構成されている。露光に用いるレーザの強度は一定であるが、各画素位置での照射時間が長くなるほど静電像の電位が低下しより多量のトナーが付着する。即ち、各画素位置における1画素あたりのレーザの露光時間が長いほど出力されるドットの画像濃度が高くなり、静電潜像のドットの面積と深さとの組み合わせで現像ドットの階調が複数段階に設定される。
画素Giの階調は、スクリーンパターンの16とおりの面積階調と各ドットの16とおりの階調との組み合わせで256段階が設定され、図5(b)では、これを00HからFFHまでの16進数2桁で表示している。00H部が最も濃度が低い白部となり、FFH部が最も濃度が高い黒部となる。なお、FFH部の電位は150〜200Vである。
また、制御装置81は、現像装置4のトナー担持部材41は矢印A方向に、例えば600mm/sの周速度で回転させ、攪拌搬送部材44は、例えば30rpmの速度で回転させる。また、制御装置81は、不図示の電源によりトナー担持部材41と感光ドラム1の間に平均電位350〜400V、振幅1300V、周波数2400Hzの矩形電圧を現像バイアスとして印加する。これにより、感光ドラム1上の静電潜像がトナーにより現像される。
このような画像形成動作の繰り返しにより、現像容器40内のトナーが消費される。したがって、現像容器40内のトナーの残量をトナーセンサ45により検知し、検知されたトナー量が一定値を下回ったときに、制御装置81がトナー補給モータ85を駆動する。トナー補給モータ85はトナー補給ローラ93に接続されており、トナー補給モータ85の駆動によりトナー補給ローラ93が回転して、バッファ部92内部のトナーが現像容器40へ補給される。この動作を繰り返すことで現像容器40内部のトナー量は一定に保たれる。補給動作を行ってもトナー量が一定値に戻らない場合には、トナーカートリッジ91が空になったと判断し、制御装置81はユーザなどにトナーカートリッジ91を新品に交換するように指示を出す。
<トナー補給制御>
ここで、本実施形態の現像容器40へのトナー補給制御について、図6のフローに沿って詳しく説明する。ユーザの画像形成ジョブのスタートと同時にトナーセンサ45の検知を開始する(S1)。トナーセンサ45の圧電素子は振動に応じた信号Sを出力する。続いて画像形成を開始する(S2)。画像形成の繰り返しにより、現像容器内のトナーが消費されていく。信号Sの電圧が所定値以下である時間(TL)が予め設定された低電圧閾値時間(TLt)未満(TL<TLt)であるか否かを判断する(S3)。この状態のままジョブが終了する場合(S7)は補給することなくジョブを終了とする(S8)。
ジョブが終了しない場合はジョブが終了するまでトナー補給が必要かの判断(S3)を繰り返す。S3で、信号Sの電圧がTL≧TLtとなった場合には現像容器40内のトナーが不足していると判断し、トナー補給ローラ93を回転させることでトナー補給を開始する(S4)。信号Sの電圧が別の所定値以上の時間(TH)が予め設定された高電圧閾値時間(THt)以上であるか否かを判断する(S5)。信号Sの電圧がTH≧THtとなった場合には、即ち、信号Sの電圧が別の所定値以上の状態が高電圧閾値時間(THt)以上継続すると、現像容器40内のトナーが充足したと判断してトナー補給を停止する(S6)。ここでジョブが終了でない場合は再び補給開始が必要かの判断に戻る(S3)。
より具体的に説明する。本実施形態では、トナーセンサ45の圧電素子は振動に応じた信号Sを0.1s毎に出力する。信号Sの電圧が1V(所定値)以下の状態が予め設定された低電圧閾値時間(TLt=1.5sec)未満(TL<TLt)のまま(S3)ジョブが終了する場合(S7)は、補給することなくジョブを終了とする(S8)。信号Sの電圧が2.5V(別の所定値)以上の状態が予め設定された高電圧閾値時間(THt=0.6sec)以上継続すると(S5)、トナー充足と判断してトナー補給を停止する(S6)。
ここで、図7にトナーセンサの信号Sの一例を示す。図7では、信号値Sに変換される前のトナーセンサ45の検知電圧を記す。実際にはこの電圧をA/D変換した値が、信号Sとして制御装置81へ通知される。そして、制御装置81は、信号Sに基づいて、例えば次のようにトナーの補給制御を行う。
まず、信号Sの電圧が所定値以下である期間を低電圧期間、信号Sの電圧が別の所定値以上である期間を高電圧期間とする。第1の高電圧期間(TH1)では、その前にトナー補給を開始していないため、そのままの状態を継続する。第1の低電圧期間(TL1)は、1.5sであり、TL1≧TLt(=1.5s)を満たすので、現像容器内のトナーが不足しているとして、トナーの補給を開始する。第2の高電圧期間(TH2)は、0.6sであり、TH2≧THt(=0.6s)を満たすので、現像容器内のトナーが充足したとして、トナー補給を停止する。第2の低電圧期間(TL2)は、1.4sであり、TL2<TLtなので、トナー補給は停止したままとする。第3の高電圧期間(TH3)では、その前にトナー補給を開始していないため、そのままの状態を継続する。本実施形態では、以上のようなフローでトナー補給工程を繰り返すことで、現像容器内のトナー量を所定の量に維持するようにしている。
しかしながら、図8に示すように、このような制御だけでは、累積の画像形成回数(Nidev)が増加するにつれて、現像容器40内のトナーは、凝集度があがっていた。凝集度が上昇すると、トナーセンサ45近傍のトナー粒子間に空洞が生じやすくなり、トナーセンサ45がトナー無しであると誤検知する確率が高くなる。その結果、トナー補給頻度が増えて現像容器40内のトナー量(Md)が増加し(補給過剰となり)、現像容器40内のトナーを攪拌する攪拌搬送部材44の駆動トルクが増加する。この結果、画像形成装置が緊急停止する恐れがある。
逆に、トナーの凝集度上昇によりトナーがトナーセンサ45に付着して、攪拌搬送部材44の軸に取り付けられた清掃部材44aでも除去不能となったり、清掃部材44aが破損する恐れがある。この結果、トナーセンサ45が、トナーが不足している状態であってもトナー有りと誤検知して補給不足を引き起こす恐れもある。
そこで、特許文献1では、累積の画像形成回数(Nidev)が増加するにつれて、トナーセンサの閾値を変更することで、現像容器内におけるトナー量の増加を抑制している。但し、前述したように、特許文献1に記載の構成では、現像容器内に現像剤が長く滞留することで現像剤が劣化して凝集度が上がってしまうと言う課題がある。例えば、図9に示すように、出力画像の画像比率が低い場合に、凝集度が補給異常レベルまで上昇してしまうことがあった。
<凝集度>
ここで、凝集度について説明する。凝集度はトナーの集まりやすさを示す指数である。この凝集度が上昇する原因は、トナー担持部材41や攪拌搬送部材44によってトナーが機械的なストレスを受け、トナーの流動化剤がトナーのバインダに埋め込まれるからと考えられている。このような凝集度は、例えば以下のような方法で測定することが可能である。
測定装置は、ホソカワミクロン社製パウダーテスタPT−D型(商標)である。測定は次のように行う。まず、測定装置の振動台の上に、3種類のふるいを重ねてセットする。3種類のふるいは、上から順に、ふるい目が75μmの200メッシュのふるい、ふるい目が38μmの390メッシュのふるい、ふるい目が25μmの635メッシュのふるいである。これらを振動台の上にセットして、5gのトナーを、23℃、50%の環境下で一晩エージングしたものを、15sec間、振幅0.6mmの振動を振動台に与えて、それぞれのふるいに残ったトナーを測定し、下記式を用いて、凝集度を算出する。
ふるい目75μmのふるいに残ったトナーの質量%×1 ・・・・(a)
ふるい目38μmのふるいに残ったトナーの質量%×0.6・・・・(b)
ふるい目25μmのふるいに残ったトナーの質量%×0.2・・・・(c)
凝集度=(a)+(b)+(c) (%)
検討では、凝集度が30%以上の場合にトナー補給に異常が発生しやすいことがわかっている。
<トナーの入れ替わり>
次に、現像容器40内のトナーが入れ替わる時間について説明する。図10に画像Duty(画像比率)に対するトナー消費量の関係図を示す。電子写真方式の画像形成装置では、この関係は、図10のように、やや上凸の傾向があるものが一般的である。ここで、画像Dutyとは、A4サイズの全面白画像の画像Dutyが0%、A4サイズの全面黒画像の画像Dutyが100%であるとしたときの、その出力画像パタンの印字部比率である。A4サイズの一般的な全面文字文書の画像Dutyは5%程度である。標準的な画像である画像Duty5%原稿1枚当たりのトナー消費量は、本実施形態の画像形成装置100では50mgである。1分間でのトナー消費量は5g(50mg×100page/min)。現像容器内のトナー量は250gであるから、トナーが補給された順に消費されるとして、現像容器内のトナーが入れ替わる時間は、画像Duty5%の画像形成で、50min(250g÷ 5g/min)となる。
しかしながら、例えば画像Dutyが1%になると1枚あたりのトナー消費量は、画像Duty5%の約1/5(10mg)になるため、現像容器内のトナーが入れ替わりにかかる時間は、5倍の250minとなる。現像容器内のトナーが入れ替わる時間が長いと言うことは、現像容器内でトナーが滞留している時間が長いと言うことである。現像容器内でトナーが滞留している時間が長いと、トナー担持部材41や攪拌搬送部材44によってトナーが機械的なストレスを受ける時間も長くなり、トナーの凝集度が上がり易い。したがって、画像Duty(ηP)がわかれば現像容器40内にトナーが滞留する時間を予測することが可能であり、その時間から現像容器内のトナーの劣化状況を示す凝集度を見積もることが可能である。
<凝集度の上昇抑制>
そこで、本実施形態では、以下に説明するように、現像容器内にトナーが滞留する時間をできるだけ抑制し、凝集度の上昇を軽減するようにしている。以下、図4を参照しつつ、図11ないし図14を用いて、本実施形態の凝集度の上昇抑制の構成について説明する。
本実施形態では、制御装置81は、トナー補給ローラ93を制御して、現像容器40内のトナー(現像剤)の劣化状況に応じて現像容器40内の現像剤の量を変更するようにしている。即ち、制御装置81は、所定の画像形成時間に対して使用される現像剤量に関する値として、所定の画像形成枚数における平均画像比率を求める。そして、制御装置81は、平均画像比率が第1の画像比率(第1の値)の場合に現像容器40内のトナーの量が第1の値になるように、トナー補給ローラ93を制御する(トナーの補給制御を行う)。一方、平均画像比率が第1の画像比率よりも小さい第2の画像比率(第2の値)の場合に現像容器40内のトナーの量が第1の値よりも少ない第2の値になるように、トナー補給ローラ93を制御する。
具体的には、以下のように行う、まず、過去100枚(所定の画像形成枚数、所定の画像形成時間)の出力におけるシート1枚当たりのトナー消費量の平均値(平均画像Duty)を求める(S11)。本実施形態では、画素数計測装置であるピクセルカウンタ83(図4)で画像1ページに存在する全画素分累計した値を、その画像1ページのピクセルカウント(CP)として計測する。さらに、制御装置81内に有する画像比率算出プログラムで、画像1ページ分の画像Duty(ηP)を算出する。即ち、画像1ページ分のピクセルカウントCPを、全面FFH画素が占めるA4サイズの画像のピクセルカウント(Cmax)で除した数値を10進数のパーセントに換算した値を画像1ページ分の画像Duty(ηP)として算出する。このように1枚毎に求められた過去100枚の画像Duty(ηP)をメモリ84(図4)に格納し、1枚ごとに制御装置81にて平均画像Duty値(ηPave=平均画像比率)を算出する。
次に、過去100枚から求められた1枚当たりの平均画像Duty値(ηPave)から、必要と予測される現像容器40内のトナー量を算出する(S12)。メモリ84には、図12に示すような、画像Dutyに応じた現像容器40内の必要トナー量のテーブルを有する。このテーブルから現像容器40内の必要トナー量を算出する。
このテーブルは次のような観点で画像Dutyによって必要なトナー量を事前に求め、設定されたものである。まず、画像Dutyが高い画像(例えば画像Duty100%の全面べた画像)を連続して出力するような場合には、トナー担持部材41の裏に十分な量のトナーが存在することが求められる。ここで、トナー担持部材41の裏とは、感光ドラム1と反対側で現像容器40内の現像剤が供給される部分である。画像Dutyが高い画像の場合、トナー担持部材41の裏に十分な量のトナーなければ、トナーの供給が追い付かず、画像が白く抜けてしまうような現象が発生してしまう。本実施形態の画像形成装置100の場合には、白抜けせずに全面べた画像を出力するためには、現像容器内のトナー量は250g必要である。
一方、画像Dutyが低い場合には、画像Dutyが高い場合と同様のトナー量は必要ない。特に低画像Dutyの場合にはトナー担持部材41の一部がトナーに触れている程度で十分である。本実施形態の画像形成装置100では、画像Duty1%の画像を出力する場合には、現像容器40内のトナー量は150gで十分である。
次に、求められた必要と予測される現像容器40内のトナー量からトナーセンサ45の閾値を算出する(S13)。図13に示すテーブルは、現像容器40内のトナー量とトナーセンサ45の補給閾値(低電圧閾値時間TLt)の関係を表すものであり、事前に検討によって求められたものである。例えば、現像容器40内のトナー量が250g(第1の量)、即ち、過去100枚の平均画像Dutyが100%(第1の画像比率)の場合には、低電圧期間(TL)が1.5sec以上であれば補給を開始する。即ち、低電圧閾値時間TLtを1.5s(第1の閾値)に設定する。
一方、現像容器40内のトナー量が150g(第2の量)の場合、即ち、過去100枚の平均画像Dutyが1%(第2の画像比率)の場合には、低電圧期間(TL)が1.8sec以上でなければ補給を開始しないようにする。即ち、低電圧閾値時間TLtを第1の閾値よりも大きい1.8s(第2の閾値)に設定する。このように、平均画像Dutyが低い場合に、トナーセンサ45の補給閾値を高くすることで、平均画像Dutyが高い場合よりも現像容器40内のトナー量を減らすことができる。
以上のように、本実施形態では、所定の画像形成枚数の平均画像Dutyから現像容器40内のトナー劣化状況(トナーが現像容器内で滞留する時間)を予測して、現像容器40内のトナー量を変更している。そして、現像容器40内のトナーの凝集度の上昇を抑制するようにしている。即ち、本実施形態の構成によれば、トナーが劣化し易い状況でも、現像容器40内のトナーの入れ替わりにかかる時間を短くして、トナーの凝集度が上がることを抑制できる。
具体的には、平均画像Dutyが1%の場合、トナーの入れ替わりに要する時間が従来のままでは250min(250g÷1g/min)であったところ、本実施形態では、150min(150g÷1g/min)に抑えられる。その結果、図14に示すように、平均画像Dutyが1%の場合、従来は凝集度が35%まで上昇していたのに対して、本実施形態では凝集度が26%でとどまっており、凝集度が30%未満に抑制することが可能となった。
なお、本実施形態では、現像容器40内のトナー量の制御をトナーセンサ45の低電圧期間の変更のみで行っているが、高電圧期間を変更することで、現像容器内のトナー量を変更するようにしても良い。また、トナーセンサ45として圧電素子を備えたものを用いたが、現像容器内の現像剤を検知するセンサとしては、光を照射してその反射光量により検知する光学センサや、インダクタンスセンサなどであっても良い。何れにしても、センサの閾値などを平均画像Dutyに応じて変更することで、現像容器内のトナー量を、予測した現像容器内のトナーの劣化状況に応じて変更する。
また、本実施形態では、現像容器内のトナーの劣化状況を予測するための平均画像Dutyを過去100枚の画像形成から予測する場合について説明した。但し、その枚数(所定の画像形成枚数)は現像容器内のトナー量やトナーの凝集度の上昇の状態などから、その装置に応じて適宜設定されるものである。
更に、本実施形態では、所定の画像形成時間に対して使用される現像剤量に関する値として、所定の画像形成枚数に対する平均画像Dutyを用いた。但し、所定の画像形成時間は、所定の画像形成枚数以外に、例えば、現像装置4(トナー担持部材41)の駆動時間などであっても良い。所定の画像形成時間に対して使用される現像剤量に関する値は、所定の画像形成時間のピクセルカウントの積算値又は平均値であっても良い。例えば、現像装置4の所定の駆動時間のピクセルカウントの積算値又は平均値を算出する。そして、この値が第1の値の場合に現像容器40内のトナーの量が第1の量になるようにし、この値が第1の値よりも小さい第2の値の場合に現像容器40内のトナーの量が第1の量よりも少ない第2の量になるようにしても良い。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図15を用いて説明する。画像形成装置では、連続画像形成時に連続するシートとシートとの間隔(シート間隔、紙間)を広げる場合がある。即ち、所定の条件を満たす場合に、シート間隔を所定の条件を満たさない場合に対して延長可能である。例えば、所定の条件として画像形成を行うシートを薄紙から厚紙に変更する場合、定着装置の温度を変更するために紙間を広げる場合がある。また、次述するように、所定の条件として画像形成後のシートに所定の処理を施す場合にシート間隔を広げる場合がある。本実施形態では、このようにシート間隔を広げた場合の制御について説明する。基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付して詳しい説明を省略し、以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態の画像形成装置100Aは、感光ドラム1、一次帯電装置2、レーザスキャナ3、現像装置4、転写装置5、定着装置6、クリーニング装置7、トナー補給装置9などを有し、シートに画像を形成する画像形成部101を備える。画像形成部101の各部の構成は、第1の実施形態と同様である。また、画像形成装置100Aは、画像形成部101に加えて、処理装置160を備える。処理装置160は、画像形成部101による画像形成を停止させて、画像形成部で画像が形成されたシートに所定の処理を施す。具体的には、処理装置160は、画像形成部101が収容される装置本体110に接続され、装置本体110から排出されたシートを受け入れて、所定の処理を施す。所定の処理としては、ソート、ステイプル、パンチ、折りなどを行う。そして、所定の条件を満たす場合として、処理装置160によりステイプルなどの所定の処理を施す場合に、現像装置4を駆動した状態でシート間隔を、所定の条件を満たさない場合(処理装置160による処理がない通常の場合)に対して延長する。
次に、一例として、処理装置160により、ユーザが5枚のシートを1セットとしてステイプルを行い、これを3セット作成する指示を行った場合について説明する。画像形成部101で画像を形成したシートmは、搬送経路161を介して逐次、処理装置160へ受け渡される。受け渡されたシートmは、処理装置160のバッファ部162に逐次蓄えられ、5枚たまった時点で不図示のステイプラーでステイプルされて排出部163へ送られる。
この際、ステイプルを行う時間は、シート間隔の時間では足りない。本実施形態では、ステイプルを行う時間は、500msecであり、通常の場合のシート間隔の時間は、180msecである。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、プロセススピードが500mm/sec、100page/minの速度で連続画像形成可能である。また、シート搬送方向のA4サイズのシートの長さは210mmである。したがって、シート間隔は、(500mm/sec×60sec/min÷100page/min−210mm/page)÷500mm/sec=0.18sec=180msecとなる。
このため、制御装置81(図4)は、予め5枚の画像形成を行った後、320msec(500msec−180msec)次の画像形成を遅延させる。即ち、画像形成部101が5枚の画像形成を行った後、画像形成を停止させて、320msec後に画像形成を再開する。言い換えれば、シート間隔を320msec延長させる。これにより、ステイプル中に6枚目のシートmがバッファ部162に入らないようにタイミングを調整している。同様に10枚目の後にも画像形成を遅延させることで、紙詰まりなく5枚のステイプルのジョブを3セット完了させる。
このようにシート間隔を延長した320msecのステイプルのための遅延時間中も現像装置4は駆動し続ける。したがって、その時間、現像容器40内のトナーは、通常の場合よりも、トナー担持部材41や攪拌搬送部材44によってトナーが機械的なストレスを受けることになり、トナーが劣化し易くなって凝集度が上がり易くなる。
ここで、トナーの劣化を抑制するために、シート間隔の延長時に現像装置4を一度停止することも可能である。しかしながら、再度、現像装置4の駆動を開始してすぐに画像形成を行うと、回転停止または開始時にできるわずかなトナー担持部材41上のトナー層の段差が画像に出ることがある。これを均すためには2〜3秒の前回転が必要になるため、過度な停止はユーザの待機時間増大やトナー劣化の促進を引き起こす。したがって、本実施形態では、シート間隔の時間がそれほど長くない場合には、現像装置4の駆動を続けるようにしている。具体的には、シート間隔が4sec以上の場合にのみ現像装置4を停止するようにしている。このため、上述のシート間隔が320msecである場合には現像装置4は駆動したままとなる。
上述のジョブの場合、5、10枚目の後の遅延時間中にも現像装置4は駆動しているため、画像が例えばA4のシートに対して2%の画像であったとしても、実質は920msecで297mm×4.2mm相当のトナーを消費する画像相当となる。ここで、100page/minの速度で連続画像形成するため、A4のシート1枚当たりの画像形成時間、即ち、現像装置4の駆動時間は、600msecである。上述のように、シート間隔の延長時間が320msecであるため、5枚目に5枚目の後のシート間隔の延長時間(ステイプルのための待機時間)を加味すると、920msecの間、現像装置4が駆動している。一方、A4シートのサイズは、シート搬送方向の長さが210mm、これに直交する方向の長さが297mmである。このため、A4のシートに対して2%の画像のシート搬送方向の長さは、4.2mm(210mm×2%)であり、その面積は、4.2mm×297mmとなる。したがって、5枚目の画像形成時間とステイプルのための待機時間とを足した920msecの間に、4.2mm×297mm相当のトナーが消費される。
上述のように、シート間隔であっても、トナー担持部材41や攪拌搬送部材44が回転してトナーが劣化する。そのため、本実施形態のようにシート間隔の時間が一定でない場合や、画像形成時時以外の現像装置4の駆動時間がトナーの劣化に対して無視できないような場合には、この時間を加味してトナーの劣化を予測することが好ましい。具体的には、現像装置4(トナー担持部材41や攪拌搬送部材44)が駆動している単位時間当たりの平均画像比率(平均画像Duty、トナー消費量)からトナーの劣化を想定することが望ましい。
そこで、本実施形態では、平均画像Dutyを算出するための所定の画像形成時間は、所定の条件を満たさない場合に所定枚数の画像形成を行った時間に、シート間隔を延長した時間を加えた時間としている。即ち、ステイプルの処理を施さなかった場合の所定枚数の画像形成時間に、ステイプルのためにシート間隔を延長した時間を加えた時間を所定の画像形成時間としている。そして、この所定の画像形成時間に現像装置4が駆動している単位時間当たりの平均画像比率(Duty)を算出することで、トナーの劣化状況を予測するようにしている。
本実施形態の場合には、5枚にかかった時間は3320msec(600msec×5枚+320msec)、ステイプルの処理がない通常の場合は、3000msecである。したがって、画像Dutyが2%の画像形成を5枚行った場合、ステイプルの処理を行うことで、平均画像Dutyが1.8%(2%×3000msec÷3320msec)に相当すると算出できる。
このように、本実施形態では、現像装置4の駆動時間とピクセルカウントの積算値から単位時間当たりの平均画像Dutyに換算して現像容器40内の必要トナー量を算出するようにしている。これにより、画像Dutyの変化に加えてジョブ(現像装置4の駆動)の時間の変化による凝集度上昇を抑制することが可能となる。
具体的には、第1の実施形態のように1枚当たりの画像Dutyで現像容器40内トナー量を制御した場合では、平均画像Dutyが2.0%であるから必要トナー量は180gと見積もられる。1枚当たりの平均トナー消費量は1.6gのため、現像容器40内のトナーの入れ替わりには112.5minかかる。この場合の凝集度は22%となった(図14)。一方、本実施形態のように単位時間当たりの平均画像Duty(1.8%)で制御した場合には、必要トナー量は170gと見積もられ、トナーの入れ替わりは106minとなり、凝集度は21%まで抑えることが可能となっている。
上述のように、凝集度は30%を下回っていればその時に補給異常の発生を抑制できるが、現像容器内のトナー量を下げる場合、画像形成によるトナーの消費を待っている時間にトナーの劣化が進んでしまう。例えば、画像Dutyが高い場合に現像容器内のトナー量を一度増やし、その後、画像Dutyが下がった場合に現像容器内のトナー量を減らす。この際、画像形成によってトナーが消費されることで現像容器内のトナー量が減っていくが、現像容器内のトナー量が多いとトナー量が減るまで時間がかかってしまう。そして、この間にもトナー劣化が進むため、現像容器内のトナー量は、普段から極力抑えておくことが望ましい。したがって、本実施形態では、上述のように、現像容器内のトナー量をできるだけ抑えるようにしている。
本実施形態では、ステイプルにかかる時間を加味する構成について説明したが、処理装置160のその他の処理にかかる時間を加味するようにしても良い。また、例えば画像形成装置100Aがコピー機で、複数部読み取る場合の読み取り速度が出力速度より遅い場合には、その読み取りにかかる時間を加味するようにしても良い。更に、端末装置からプリントジョブを送信する際の1枚毎の送信間隔などの前処理時間を加味するようにしても良い。
また、本実施形態では、時間に関する変化についての計算についてのみ説明した。但し、例えばユーザが意図して出力する画像以外に、画像形成装置が例えば階調制御のためにパッチ画像を内部で形成するなどの画像形成をした場合に、そこで使用した画像の画像Dutyを計算に入れることが望ましい。
<第3の実施形態>
第3の実施形態について、図1ないし図4を参照しつつ図16ないし図18を用いて説明する。本実施形態では、定着装置6の条件によって現像容器40内のトナー量を変更するようにしている。その他の構成及び作用は、上述の第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付して詳しい説明を省略し、以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態の画像形成装置100が対応しているシートmの種類は、坪量が50g/mの薄紙から300g/mのコート紙まで、表面性も平滑度の高いものから低いものまでと幅広い。このように幅広いシートに対応するため、定着装置6の条件を制御している。最も一般的な制御対象は定着装置6の温度を変更することである。
例えば、定着装置6は、図1に示すように、加熱ローラ6aと加圧ローラ6bとのニップ部にシートを搬送することで、加熱、加圧してシートにトナー像を定着させる。この場合に、加熱ローラ6aを加熱するヒータを制御することで所定の温度に温度調整された加熱ローラ6aにシートのトナー像側の面を接触させる。そして、この所定の温度をシートの種類に応じて変更することで、そのシートに適した温度でシートを加熱する。具体的には、シートの坪量が第1の坪量の場合には第1の温度に、シートの坪量が第1の坪量よりも大きい題意の坪量の場合には第1の温度よりも高い第2の温度に、それぞれ加熱ローラ6aの所定の温度を設定する。なお、加圧ローラ6bについても加熱するヒータを設け、その温度をシートの坪量に応じて変更する場合もある。以下では、加熱ローラ6aの温度を変更する場合について説明する。
本実施形態では、薄紙では160℃、普通紙では170℃、厚紙では190℃とシートmの坪量に応じて、定着装置6の温度を制御している。これは、シートに与える熱量が少なすぎると、トナーがシートmに定着しない定着不良と呼ばれる現象が発生してしまう恐れがある。一方、熱量が多すぎるとトナーがシートmではなく定着装置側に残ってしまう定着オフセットと呼ばれる現象が発生してしまう恐れがある。このため、定着装置の温度を、シートmの種類に応じて適正な温度に合わせることで、このような定着不良や定着オフセットの発生を抑制している。
ここで、現像容器40内でトナーが熱に曝される時間が長くなると、凝集度の上昇はさらに速く、大きくなる。このため、定着装置6の温度が高くなり、発生する熱が増加すると、画像形成装置100内部の温度も上昇するため、現像容器40内のトナーの温度も上昇してしまい、凝集度が上昇しやすい状態となる。これは、先に述べたように凝集度の上昇は流動化剤がトナーのバインダに埋め込まれるからであり、温度の上昇によりその速度が上がるためと考えられる。検討では、現像容器40内のトナー量を一定まま画像形成を行った場合の画像形成回数(Nidev)が250における凝集度の関係は、図16に示すように指数関数的に、現像装置の温度に対して上昇することが確認されている。
本実施形態の画像形成装置100では、現像容器40内のトナー量が150gであれば、厚紙を使用する場合の190℃の定着温度でも補給異常には至らない。一方で、薄紙を使用する場合の160℃の定着温度の場合には、現像容器40内のトナー量は190gであっても、画像Dutyが1%の場合でも凝集度は25%までで上げ止まり、補給異常には至らない。
次に、ユーザが画像Duty1%の画像を連続して形成し、その後画像Duty50%の画像に切り替えるようなジョブを実施する場合を考える。画像Duty1%であれば、図12に示すように、現像容器40内のトナー量は150gで良いため150gになるまで補給を停止して画像形成を続ける。150gになった時点でも過去100枚の平均画像Dutyが1%であれば、第1の実施形態に示したような方法で150gを維持するように補給制御を行う。
しかしながら、画像Duty50%の画像においては、現像容器40内のトナー量が220g必要なので、150gのままでは白ぬけが発生してしまう可能性がある。そのため、画像Duty50%の画像を形成するタイミングで一度、レーザによる静電潜像形成(画像形成)を停止し、トナー補給を行う。補給は1sec当たり5gの速度で行うため、70gの補給に14secを要してしまう。補給によりトナー量が必要量に達した後、レーザによる静電潜像形成を再開する。
厚紙の場合には、この14secの待機時間は止むを得ないが、薄紙の場合には、上述したように、画像Duty1%の場合の現像容器40内のトナー量は190gまでで良い。このため、補給すべき量は30gで良く、補給に要する時間は6secまで短縮が可能である。そこで、本実施形態では、制御装置81は、定着装置6の条件(本実施形態では温度)に応じて、画像比率に応じて設定される現像容器40内のトナーの量の下限値を設定する。
即ち、制御装置81は、定着装置6の温度が第1の温度である場合に下限値を第1の下限値に設定する。一方、制御装置81は、定着装置6の温度が第1の温度よりも高い第2の温度である場合に下限値を第1の下限値よりも低い第2の下限値に設定する。例えば、薄紙の場合は、定着装置6の温度が160℃(第1の温度)に設定されるが、この場合、現像容器40内のトナー量の下限値を190g(第1の下限値)に設定する。一方、厚紙の場合には、定着装置の温度が190℃(第2の温度)に設定されるが、この場合、現像容器40内のトナー量の下限値を150g(第2の下限値)に設定する。したがって、画像Duty1%の場合、通常、現像容器内のトナー量は150gに設定するところ、薄紙の場合には190gに設定する。即ち、画像Duty1%であっても、現像容器内のトナー量が190gとなるように制御される。
以下、図17のフローチャートに従って、具体的に説明する。まず、ユーザが画像形成装置100に対して選択したシートmの種類から、制御装置81は定着装置6の温度(定着温度)の設定を行う(S21)。定着温度は、薄紙の場合には160℃、厚紙の場合には190℃である。選択された定着温度から許容できる下限トナー量を設定する(S22)。これは図18に示すような予め設定された定着装置6の設定温度と現像容器40内の下限トナーの量を規定するテーブルから決定される。このテーブルは、定着装置6の設定温度から現像装置4の雰囲気温度がどうなるか検討で求めておき、その温度から凝集度が許容できる時間(トナーが入れ替われば補給異常となる凝集度に達しない時間)を求めたものである。本実施形態の場合、160℃(薄紙)の場合には190g、190℃(厚紙)の場合には150gである。
このように下限トナー量が設定され、定着装置6の温度が設定温度に達したら、画像形成を開始する(S23)。この際、設定された下限トナー量を下回らないように、第1の実施形態と同様に、平均画像Dutyに応じてトナーの補給制御を実施する。そして、次に画像形成するページが最終頁であるか判断し(S24)、最終頁であればジョブ終了となる。
S24で最終頁でなければ、次の画像の画像Duty(ηP)に応じて設定される現像容器40内のトナー量Aと、現在設定されている現像容器40内のトナー量Bの差分(A−B)を算出する(S25)。そして、算出した値が、次の画像を形成するまでにトナー補給ローラ93により補給可能なトナー量(1回の補給で補給可能なトナー量、補給可能量)C以上(A−B≧C)であるか否かを判断する(S26)。A−B≧Cであれば、一旦画像形成を停止して補給を行う(S27)。即ち、次の画像の画像Dutyが上がり、補給すべきトナー量が1回の補給で補給可能なトナー量よりもが大きい場合には、補給が追い付かないため画像形成を停止して、補給を行う。補給を行いながらS26の判断を繰り返し、現像容器40内のトナー量が次の画像Dutyに応じて設定されるトナー量に達したら、画像形成を再開して(S28)、再びS24に戻る。
例えば、シートが薄紙である場合に、1%の画像Dutyで連続画像形成を行い、その後、50%の画像Dutyの画像形成を行う場合を考える。シートが薄紙であるため、定着温度は160℃であり、下限トナー量は190gである。したがって、画像Dutyが50%になるまでは、現像容器40内のトナー量が190gとなるように補給制御されている。このため、この場合の現在設定されている現像容器40内のトナー量Bは190gである。一方、画像Dutyが50%の場合には、現像容器40内のトナー量を220gにするため、次の画像Dutyに応じて設定される現像容器40内のトナー量Aは、220gである。1回の補給で補給可能なトナー量Cを5gとした場合、A−B=220g−190g=30gで、A−B(30g)≧C(5g)を満たす。このため、制御装置81は画像形成を停止して、現像容器40内に30gのトナーを補給し、トナーセンサ45の信号に基づいて補給が完了した判断したら、補給を停止して画像形成を再開する。
本実施形態では、このようなフローでシートmの種類に応じて現像容器40内の下限トナー量を設定することで、画像形成の停止時間を抑制しつつ、トナーの凝集度上昇によるトナー補給異常を抑制することが可能となる。上述の例では、トナー量の下限値が設定されていなければ、画像Duty1%から現像容器40内のトナー量が150gに設定されているのに対して、下限トナー量を190gに設定している。次の画像の画像Dutyが50%に切り換わった場合には現像容器40内のトナー量を220gに設定されるため、次の画像形成までに補給するトナー量は、トナー量の下限値が設定されていない場合には70g、本実施形態では30gとなる。したがって、本実施形態では、トナー量の下限が設定されていない場合よりも補給するトナー量が少なくなり、画像形成の停止時間を抑制できる。
本実施形態では、定着温度に応じて下限トナー量を設定する説明を行ったが、定着装置の条件として定着装置の速度、即ち、加熱ローラ6a及び加圧ローラ6bによりシートを搬送する速度に応じて下限トナー量を設定するようにしても良い。即ち、シートの種類などの画像形成条件に応じてプロセススピードを変更する場合があり、この場合に定着装置の速度も変更される。プロセススピードが遅いとそれだけ現像容器内でトナーが熱に曝される時間が長くなり、トナーが劣化し易くなる。このため、定着装置の速度が遅くなる場合には、現像容器内のトナー量の下限値を低くする。
また、使用される環境など現像容器40内の温度が変化するような場合にも、同様に下限トナー量を変更しても良い。例えば、図1に示すように、現像装置4の近傍に温度を検知する温度検知手段(温度取得手段)としての温度センサ120を配置する。そして、温度センサ120により検知した温度に応じて、トナー量の下限値を設定するようにしても良い。即ち、温度センサ120により検知する温度が高い場合には、現像容器内の下限トナー量を低くする。即ち、現像容器内のトナーの温度に影響を与える情報(温度に関する情報)を取得して、その取得した情報から現像容器内のトナーの温度が高くなる条件では、現像容器内のトナー量の下限値を低く設定する。したがって、このように現像容器内のトナーの温度に関する情報を取得する温度取得手段は、上述のように現像容器40の近傍に配置された温度センサ120以外に、画像形成装置100の内部の温度や定着装置6近傍の温度を検知できるものであっても良い。また、上述の本実施形態の場合、定着温度を設定する制御装置81が温度取得手段に相当することになる。
更に、本実施形態では、シートの坪量等に依らず感光ドラム1の周速度(プロセススピード)を一定としている。このため、例えば、坪量の大きいコート紙の両面で画像形成するような場合、シートとシートの間の距離(シート間隔)も拡大するように設定される。したがって、シート間隔を変更するような場合には、第2の実施形態と同様に、現像装置が駆動している単位時間当たりの平均画像Dutyに応じた制御も合わせて行うことが望ましい。即ち、第2の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせて実施しても良い。
<第4の実施形態>
第4の実施形態について、図1ないし図4を参照しつつ図19を用いて説明する。本実施形態では、所定枚数後の画像の画像比率を先行して計算し、補給すべきトナー量によって、その画像を形成する前に先行して補給を開始するようにしている。その他の構成及び作用は、上述の第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付して詳しい説明を省略し、以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
低い画像Dutyで連続画像形成を行い、その後、高い画像Dutyの画像を形成する場合には、高い画像Dutyの画像形成前に、その画像Dutyに応じたトナー量を現像容器40内に補給しておくことが望ましい。但し、高い画像Dutyの画像に切り換わる際にトナーの補給を開始した場合、補給に時間がかかり、画像形成を停止する時間も長くなってしまう。一方、制御装置81は、受信した画像形成ジョブから、何枚後に画像Dutyが上がることが分かる。このため、本実施形態では、その画像の形成前に先行してトナー補給するようにしている。即ち、制御装置81は、所定枚数後の画像の画像比率(Duty)に応じて設定される現像容器40内のトナー量と、現在設定されている現像容器40内のトナー量との差分を算出する。そして、その差分に応じた枚数分、所定枚数後の画像形成に先行してトナー補給ローラ93によるトナー補給を開始する。
具体的に説明する。例えば、厚紙で画像形成をしており、209枚目までは画像Duty1%、210枚目以降は画像Dutyが50%に上がるようなジョブを実行する場合について考える。175枚目の画像を出力している時点で、過去100枚の平均画像Dutyは1%であるため、現像容器40内のトナー量は150gである。即ち、現在設定されている現像容器40内のトナー量は150gである。
一方、ピクセルカウントは210枚目が画像Duty50%であることから、制御装置81は210枚目の時点では220gのトナー量が必要だと見積もる。即ち、所定枚数後(210枚後)の画像の画像Duty(50%)に応じて設定される現像容器40内のトナー量は220gである。したがって、その差分は70g(220g−150g)である。
トナー補給ローラ93による補給速度は5g/secであることから、補給時間は14secであると算出する。本実施形態の画像形成装置100は、100page/min(ppm)の能力を有するため、24枚前(14sec÷60sec/min×100page/min=23.33・・・)に、画像Duty50%の画像形成に先行して補給すれば良いと判断する。したがって、制御装置81は、186枚(210枚−24枚)の時点で補給を開始することで、210枚目の時点でも白抜けなく画像を形成することができる。
先行してピクセルカウントを計算する必要枚数は次のように算出される。最も補給が必要となる場合は、現像容器40内のトナー量が最も低く設定されている状態から画像Dutyが100%に切り替わるタイミングである。本実施形態においては150gから250gに切り換わるタイミングであり、この場合には差分として100gを補給する必要がある。補給速度は5g/secであることから、20sec前に補給を開始すれば良い。つまり、34枚(20sec÷60sec/min×100page/min=33.33・・・)以上前に判断できれば良い。よって、本実施形態の場合には、少なくとも35枚前に画像Dutyに応じた現像容器内のトナー量を判断できれば、画像形成を停止することなく(画像形成を行いながら)トナー補給を行える。また、第1の実施形態と同様に、画像Dutyに応じて現像容器内のトナー量をできるだけ低く設定しているため、トナーの劣化(凝集度上昇)を抑止して補給異常を抑制することが可能となる。
以下、図19のフローに従って具体的に説明する。まず、画像データを35枚(n枚)読み込み、記憶手段としてのメモリ64(図4)に記憶する(S31)。この際、ピクセルカウントから画像Duty(ηP)も算出しておき、メモリ64に画像とは別に記憶しておく(S32)。36枚目の画像データの読み込みが始まった段階で、出力するためにメモリ64から画像データを読み出して画像形成をスタートする(S33)。その後は1枚毎にピクセルカウント(画像Duty)の更新と画像データの記憶と書き出しを繰り返す。また、第2の実施形態と同様に、過去100枚の現像装置4が駆動している単位時間当たりの画像Dutyの平均値(ηPave)から現像容器40内のトナー量の下限値を算出する。このように行うことで、画像Dutyは画像形成に対して35枚先行して計算することが可能となる。
最終ページでなければ(S34)、35枚後に必要なトナー量(現像容器40内のトナー量)Aと現在のトナー量Bの差分を算出する(S35)。その差分(A−B)が1枚当たりに補給可能な量(次の画像を形成するまでにトナー補給ローラ93により補給可能なトナー量)C以上(A−B≧C)であるか否かを判断する(S36)。A−B<Cであれば、再び最終ページの判断に戻る(S34)。補給可能な量よりも多い場合には、その差分を補給速度で割ることで、何枚前に補給を開始すれば間に合うか算出する(S37)。算出された枚数に到達したら(S38)、トナーの補給を開始する(S39)。これにより、トナー量が急激に必要となる場合でも画像形成を停止せずに画像形成を継続することが可能となる。本実施形態では、画像データ35枚先行して読み込むようにしているが、この枚数は、その画像形成装置の能力に応じて適宜設定可能である。
<他の実施形態>
上述の各実施形態では、磁性1成分のトナーにより画像形成を行う構成について説明した。但し、現像剤を補給することで画像濃度などに影響を与えるようなシステムでなく、トナー量のみとして制御が可能であれば、例えば非磁性1成分トナーなど、トナーの種類は限定されない。即ち、現像剤は、トナーを含む1成分現像剤であることが好ましい。
また、上述の各実施形態では、単色の画像形成装置について説明したが、フルカラーを含む複数色の画像形成装置であっても実施可能である。更に、各実施形態は、適宜組み合わせて実施可能である。例えば、第3、第4の実施形態を第2の実施形態と組み合わせたり、第3の実施形態を第4の実施形態と組み合わせたり、更には、第2〜第4の実施形態を全て組み合わせても良い。
1・・・感光ドラム(像担持体)/4・・・現像装置/6・・・定着装置/40・・・現像容器/45・・・トナーセンサ(現像剤検知手段)/81・・・制御装置(制御手段)/93・・・トナー補給ローラ(現像剤補給手段)/100、100A・・・画像形成装置/101・・・画像形成部/120・・・温度センサ(温度検知手段、温度取得手段)/160・・・処理装置

Claims (12)

  1. 像担持体と、
    現像剤が収容された現像容器と、前記現像容器内の現像剤を検知する現像剤検知手段とを有し、前記像担持体に形成された静電潜像を、トナーを含む1成分現像剤により現像する現像装置と、
    前記現像剤検知手段の検知結果に応じて前記現像容器に現像剤を補給する現像剤補給手段と、
    所定の画像形成時間に対して使用される現像剤量に関する値が第1の値の場合に前記現像容器内の現像剤の量が第1の量になるように、前記現像剤量に関する値が前記第1の値よりも小さい第2の値の場合に前記現像容器内の現像剤の量が前記第1の量よりも少ない第2の量になるように、前記現像剤補給手段を制御する制御手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記所定の画像形成時間に対して使用される現像剤量に関する値は、所定の画像形成枚数における平均画像比率であり、
    前記制御手段は、前記平均画像比率が前記第1の値に相当する第1の画像比率の場合に前記現像容器内の現像剤の量が前記第1の値になるように、前記平均画像比率が前記第1の画像比率よりも小さく前記第2の値に相当する第2の画像比率の場合に前記現像容器内の現像剤の量が前記第2の値になるように、前記現像剤補給手段を制御する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記所定の画像形成時間に対して使用される現像剤量に関する値は、前記所定の画像形成時間に前記現像装置が駆動している単位時間当たりの平均画像比率であり、
    前記制御手段は、前記平均画像比率が前記第1の値に相当する第1の画像比率の場合に前記現像容器内の現像剤の量が前記第1の値になるように、前記平均画像比率が前記第1の画像比率よりも小さく前記第2の値に相当する第2の画像比率の場合に前記現像容器内の現像剤の量が前記第2の値になるように、前記現像剤補給手段を制御する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体と前記現像装置とを有し、シートに画像を形成する画像形成部を備え、
    前記制御手段は、所定の条件を満たす場合に、前記現像装置を駆動した状態で連続画像形成時に連続するシートとシートとの間隔を、前記所定の条件を満たさない場合に対して延長可能であり、
    前記所定の画像形成時間は、前記所定の条件を満たさない場合に所定枚数の画像形成を行った時間に前記延長した時間を加えた時間である、
    請求項1ないし3のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成部による画像形成を停止させて、前記画像形成部で画像が形成されたシートに所定の処理を施す処理装置を備え、
    前記所定の条件を満たす場合は、前記処理装置により前記所定の処理を施す場合である、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、次の画像の画像比率に応じて設定される前記現像容器内の現像剤の量をA、現在設定されている前記現像容器内の現像剤の量をB、次の画像を形成するまでに前記現像剤補給手段により補給可能な現像剤の量をCとした場合に、
    A−B≧C
    を満たすと、画像形成を停止して、前記現像剤補給手段による現像剤の補給を行う、
    請求項1ないし5のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像剤はトナーを含み、
    前記像担持体に形成されたトナー像が転写されたシートにトナー像を定着させる定着装置を備え、
    前記制御手段は、前記定着装置の条件に応じて、画像比率に応じて設定される前記現像容器内の現像剤の量の下限値を設定する、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記定着装置の条件は、前記定着装置の温度であり、
    前記制御手段は、前記定着装置の温度が第1の温度である場合に前記下限値を第1の下限値に、前記定着装置の温度が前記第1の温度よりも高い第2の温度である場合に前記下限値を前記第1の下限値よりも低い第2の下限値に設定する、
    請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記現像容器内の現像剤の温度に関する情報を取得する温度取得手段を備え、
    前記制御手段は、前記温度取得手段により取得した温度に応じて、画像比率に応じて設定される前記現像容器内の現像剤の量の下限値を設定する、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  10. 前記温度取得手段は、前記現像装置の近傍の温度を検知する温度検知手段である、
    請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、所定枚数後の画像の画像比率に応じて設定される前記現像容器内の現像剤の量と、現在設定されている前記現像容器内の現像剤の量との差分に応じた枚数分、前記所定枚数後の画像形成に先行して前記現像剤補給手段による現像剤の補給を開始する、
    請求項1ないし10のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
  12. 像担持体と、
    現像剤が収容された現像容器と、前記現像容器内の現像剤を検知する現像剤検知手段とを有し、前記像担持体に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像装置と、
    前記現像剤検知手段の検知結果に応じて前記現像容器に現像剤を補給する現像剤補給手段と、
    前記現像剤補給手段を制御して、前記現像容器内の現像剤の劣化状況に応じて前記現像容器内の現像剤の量を変更する制御手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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