JP2009245013A - プリンタ装置および搭乗券のカット位置制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】提案するプリンタ装置は、媒体の先端位置をカット位置から第1の搭乗券長に対応する送り量だけ進ませるように、搬送部を駆動し(S103)、そのカット位置で、カッターを昇降動作させてカット動作を試みる(S104)。このカット動作に成功すれば、処理される1つながりとなった複数枚の搭乗券の、1枚の搭乗券長を上記第1の搭乗券長とし、このカット動作に失敗すれば、媒体の先端位置を、さらに、第1の搭乗券長より長い第2の搭乗券長と第1の搭乗券長との差分に対応する送り量だけ進ませるように、搬送部を駆動し(S109)、そのカット位置で、カッターを昇降動作させてカット動作を再度試みる(S104)。
【選択図】図3
Description
・セットされている媒体中の1枚の搭乗券(チケット)長に合わせてカットする機能
・ホスト指示と、セットされた1枚の搭乗券(チケット)長から、適切な印字パターンを自動選択する機能
上記した2つの機能を実現するため、現状では、プリンタのメカ構成として、スタブや券と券のつなぎ目のくびれた部分を検出するためのセンサを搭載しているが、これによりコストアップの原因となっている。
すなわち、スタブを有する搭乗券に対してスタブを有さない搭乗券に対する指定を行なうなどのオペレーションミスによって正しい位置に文字等が印字されないという問題がある。
また、特許文献2では、金融機関で扱われる不特定多数の帳票類をイメージリーダで読み取り、プリンタで印刷可能かどうかを判定するプリンタシステムが示されている。
この第1のプリンタ装置は、印字処理に先立って行われるカット動作で搭乗券と搭乗券のつなぎ目の候補位置でカッターによる媒体のカットを試みるカット部と、現在の候補位置で上記カット部による切断ができなかった場合に、次の候補位置での切断を試みるように、上記カット部を駆動するとともに、切断ができた候補位置を、媒体の1枚の搭乗券の搭乗券長に設定する制御部と、を有する。
この第2のプリンタ装置は、1枚の搭乗券の第1の搭乗券長に対応する送り量と、1枚の搭乗券の上記第1の搭乗券長より長い第2の搭乗券長と上記第1の搭乗券長との差分に対応する送り量と、を記憶する送り量記憶部と、カット位置まで上記1つながりとなっている搭乗券を搬送する搬送部と、上記1つながりとなっている搭乗券に対してカッターを昇降動作させてカットを試みるカッター部と、制御部とを有する。
図1は、航空機の搭乗券の種類一覧を示す図である。
図1において、搭乗券1は、スタブ(余白部分)2と、搭乗券本体部分3とによって1枚の搭乗券が構成されている。搭乗券1の1枚の搭乗券長X2は8インチである。
なお、スタブを有さない搭乗券として、搭乗券5の他に搭乗券6がある。搭乗券6の1枚の搭乗券長はX2すなわち8インチである。
また、基準となる位置に設けられたセンサ22により媒体先端がその位置を通過した時刻が検出され、この時刻を基準にして、搬送速度を考慮しつつ、媒体に対して印字を開始する時刻や、媒体をカットすべくカッター15の昇降動作を開始する時刻が決定される。この意味で、センサ22は、印字開始位置およびカット位置の基準センサと呼ばれる。
センサ24は、カッター15の昇降動作のタイミングを検出するセンサである。なお、図7、図9で後述するように、このセンサ24は、光透過型センサである。
ミシン目で折りたたむことで複数枚の搭乗券が文字列等の必要なデータが印字されていない状態で1まとまりに堆積している。そして、その堆積した複数枚の搭乗券の先端部分が発券プリンタ10の挿入口から挿入される。
図3のステップS101において、発券プリンタ10の挿入口近くに設けられたセンサ21によって、その挿入口に媒体がセットされたかどうかが監視されている。
ステップS101で媒体のセットが検出されると、続くステップS102で、カット位置が初期値に設定される。
記憶する。
すなわち、ステップS103から制御を渡されたステップS104で、センサ24が「異常なタイミング」を検出した場合、ステップS105において、媒体のカットを試みた位置が出口ローラ16−1、16−2より先になる(図4の紙面上でより左側になる)まで媒体が搬送され、さらに、その媒体のカットを試みた位置がセンサ23より手前になるまで媒体を逆方向に搬送して戻す。
ステップS109から制御を渡されたステップS104では、カッター15が媒体位置を含んで昇降動作することで、媒体に対するカット動作が試みられる。
図7において、カット部30は、モータ軸31を有しカッター34を駆動するモータ32、モータ32のモータ軸31に取り付けられた円板33、上下方向に移動可能なように両脇がガイドされた、複数枚の搭乗券が1つながりとなったまとまりである媒体をカットするカッター34、円板33に第1連結部36で回転可能に固定されるとともに、カッター34に第2連結部37で回転可能に固定される、長尺の連結部材35、発光部が出力する光を受光部が受光する光透過型センサ24、カッター34が形成する面に垂直に立てかけるように設置された、光透過型センサ24の発光部が受光部に出力する光を遮蔽する遮蔽板38、によって構成される。なお、図7では、カッター34の昇降動作に伴って経時的に変化するカッター34、連結部材35、遮蔽板38の位置が重ねて表示されているが、実際には、カッター34、連結部材35、遮蔽板38はそれぞれ1つしかない。また、図7に示すように、鉛直下向き方向と、モータ軸31から第1連結部36に向かう方向とのなす角によって角度位置が示される。
図8の左側の図は、カッター34が上下方向の最も低い位置にある。この位置では、連結部材35の長手方向がカッター34の移動する上下方向と一致し、連結部材35の第2連結部37は、モータ軸31の最も近くに位置する。
図7の矢印Bで示される、連結部材35の長手方向がカッター34の移動する上下方向と一致し、かつ、連結部材35の第2連結部37がモータ軸31に最も近いような位置を基準にして、モータ軸31と第2連結部37を結ぶ方向が、カッター34の移動する上下方向となす角度が左右それぞれの方向に50.6度の範囲内では、図9Aに示すように、
遮蔽板38が、紙面奥行き方向で見て光透過型センサ24の発光部41と受光部42の間に存在し、発光部41から出力された光が受光部42に受光されないようになる。
(1)媒体に適切な搭乗券長を設定するための動作モード時(仮カット時)のモータトルクを、設定された搭乗券長による通常のカット動作時(正カット時)のモータトルクより下げるようにしている。
例: 仮カット時:100%出力 正カット時:141%出力
(2)仮カット動作の、モータ起動時の加速スルーイングの途中をラフにすることで、カッターの媒体への押し付け負荷が大きい場合に、モータの脱調(空回り)が発生するようにした。
例: 加速スルーイングの最終部分のpps変位を、
正カット:1144pps → 1241pps → 1250ppsでスムーズ(徐々に最高速にしている)
仮カット:1250pps → 2500pps → 5000ppsでラフ(急加速して最高速にしている)
正カット動作用:
定常速度:1250pps
初期速度:645pps
スルーイング:645pps → 795pps → 925pps →1040pps → 1144pps → 1241pps →1250pps
仮カット動作用:
定常速度:5000pps
初期速度:400pps
スルーイング:400pps → 920pps → 1290pps →1590pps → 1848pps → 2079pps → 2288pps → 2481pps →1250pps → 2500pps → 5000pps
32の脱調(空回り)が必ず発生した時間を実測して、(上記第1の時間範囲を超えた)第2の時間(上記した「センサ24が変化を検出しない」場合に対応)としてプリンタ装置のメモリに記憶する。
2 スタブ
3 搭乗券本体部分
10 発券プリンタ
11−1、11−2 入口ローラ
12 印字ヘッド
13 プラテンローラ
15、34 カッター
16−1、16−2 出口ローラ
17 媒体搬送モータ
18、32 カッター駆動モータ
21、22、23、24 センサ
25 媒体
30 カット部
31 モータ軸
33 円板
35 連結部材
36 第1連結部
37 第2連結部
38 遮蔽板
41 発光部
42 受光部
Claims (11)
- 複数枚の搭乗券が1つながりとなったまとまりである媒体から、それぞれの搭乗券に印字を行い、カットするプリンタ装置において、
印字処理に先立って行われるカット動作で搭乗券と搭乗券のつなぎ目の候補位置でカッターによる媒体のカットを試みるカット部と、
現在の候補位置で前記カット部による切断ができなかった場合に、次の候補位置での切断を試みるように、前記カット部を駆動するとともに、
切断ができた候補位置を、媒体の1枚の搭乗券の搭乗券長に設定する制御部と、を備えることを特徴とするプリンタ装置。 - 複数枚の搭乗券が1つながりとなったまとまりから、それぞれの搭乗券に印字を行い、カットするプリンタ装置において、
1枚の搭乗券の第1の搭乗券長に対応する送り量と、1枚の搭乗券の前記第1の搭乗券長より長い第2の搭乗券長と前記第1の搭乗券長との差分に対応する送り量と、を記憶する送り量記憶部と、
カット位置まで前記1つながりとなっている搭乗券を搬送する搬送部と、
前記1つながりとなっている搭乗券に対してカッターを昇降動作させてカット動作を試みるカッター部と、
前記送り量記憶部に記憶される第1の搭乗券長に対応する送り量だけ前記1つながりとなっている搭乗券の先端部分を前記カッター部の設置位置から前記搬送部を駆動して搬送して、前記1つながりとなっている搭乗券に対し前記カッター部による第1のカット動作を試みて、
前記第1のカット動作が成功した場合、1枚の搭乗券の搭乗券長を前記第1の搭乗券長に設定し、
前記第1のカット動作が失敗した場合、前記1つながりとなっている搭乗券の先端部分を、前記送り量記憶部に記憶される差分に対応する送り量だけ前記搬送部を駆動して搬送して、前記1つながりとなっている搭乗券に対し前記カッター部による第2のカット動作を試みて、
前記第2のカット動作が成功した場合、1枚の搭乗券の搭乗券長を前記第2の搭乗券長に設定する制御部と、を備えることを特徴としたプリンタ装置。 - 1つながりとなった複数枚の搭乗券への損傷を低減するために、該1つながりとなった複数枚の搭乗券を、搭乗券と搭乗券の境界のミシン目が設けられた位置ではカットできるが、それ以外のミシン目が設けられていない位置ではカットできない程度に、カッターの駆動トルク、搬送部による前記1つながりとなった複数枚の搭乗券への押し圧が予め調整されていることを特徴とする請求項1または2記載のプリンタ装置。
- 前記カッター部がカット動作を行なうタイミングを検知する検知部をさらに備え、
前記カッター部のカット動作を行なうためのカッターの昇降動作の開始時点から、予め定められた第1の時間範囲内に、該カッターが元の位置に戻ったことが前記検知部により検知された場合を、前記第1または第2のカット動作の成功とすることを特徴とする請求項2記載のプリンタ装置。 - 前記カッター部がカット動作を行なうタイミングを検知する検知部をさらに備え、
前記カッター部のカット動作を行なうためのカッターの昇降動作の開始時点から、予め定められた第2の時間内に、該カッターが元の位置に戻らなかったことが前記検知部により検知された場合を、前記第1または第2のカット動作の失敗とすることを特徴とする請求項2記載のプリンタ装置。 - 前記カッター部がカット動作を行なうタイミングを検知する検知部と、
プリンタ装置の排出口の近くに設けられた第2検知部と、をさらに備え、
前記カッター部のカット動作を行なうためのカッターの昇降動作の開始時点から、予め定められた第1の時間範囲内を外れ、かつ、予め定められた、前記第1の時間範囲を超えた第2の時間より以前に、該カッターが元の位置に戻ったことが前記検知部により検知された場合、
前記制御部は、前記搬送部を駆動して前記1つながりとなっている搭乗券のカット動作を試みた位置をプリンタ装置の排出口を出るまで搬送してから、前記1つながりとなっている搭乗券のカット動作を試みた位置を該プリンタ装置の排出口近くに設けられた第2検知部の手前まで戻し、
前記第2検知部が出力する光が透過した場合に前記第1または第2のカット動作の成功とし、
前記第2検知部が出力する光が遮蔽された場合に前記第1または第2のカット動作の失敗とすることを特徴とする請求項2記載のプリンタ装置。 - 複数枚の券が1つながりとなったまとまりである媒体を、券と券の間のミシン目が設けられた位置でカットすることで、前記媒体から券を発行する券発行装置に設置されるカット部において、
モータのモータ軸に取り付けられた円板と、
上下方向に移動可能なように両脇がガイドされた、前記媒体をカットするカッターと、
前記円板に第1連結部で回転可能に固定されるとともに、前記カッターに第2連結部で回転可能に固定される、長尺の連結部材と、
発光部が出力する光を受光部が受光する光透過型センサと、
前記カッターが形成する面に垂直に立てかけるように設置された、前記光透過型センサの発光部が受光部に出力する光を遮蔽する遮蔽板と、を有し、
前記モータの回転に伴って前記円板が回転し、前記連結部材がその第2連結部を中心に首振り運動して、前記カッターが昇降動作し、
前記モータ軸と前記第2連結部を結ぶ方向が、前記カッターの移動する上下方向となす角度の所定範囲で、前記遮蔽板が前記光透過型センサの発光部と受光部の間を通過して、前記カッターの昇降動作のタイミングを前記光透過型センサが検出し、
1枚の券長の検出動作モード時は、前記モータのモータトルクを通常動作時の値より低く設定し、かつ、前記モータの加速スルーイングを通常動作時よりラフに設定したことを特徴とするカット部。 - 複数枚の搭乗券が1つながりとなったまとまりである媒体から、それぞれの搭乗券に印字を行い、カットする処理をプリンタ装置が行なう方法において、
印字処理に先立って行われるカット動作において、前記プリンタ装置の第1メモリから搭乗券と搭乗券のつなぎ目の候補位置を読み出し、その候補位置でカッターによる媒体のカットを試みるステップ1と、
前記第1メモリから読み出された現在の候補位置で前記ステップ1の切断ができなかった場合に、前記第1メモリから次の候補位置を読み出し、その次の候補位置で前記ステップ1の切断を試みるステップ2と、
ステップ1またはステップ2で切断ができた場合に、その切断ができた候補位置を、媒体の1枚の搭乗券の搭乗券長として前記プリンタ装置の第2メモリに書き込むステップと、を備えることを特徴とする搭乗券のカット位置制御方法。 - 複数枚の搭乗券が1つながりとなったまとまりから、それぞれの搭乗券をカットする処理を、カット位置まで前記1つながりとなっている搭乗券を搬送する搬送部と、前記1つながりとなっている搭乗券に対してカッターを昇降動作させてカットを試みるカッター部とを駆動してプリンタ装置が行なう方法において、
前記プリンタ装置のメモリに記憶された、1枚の搭乗券の第1の搭乗券長に対応する送り量だけ前記1つながりとなっている搭乗券の先端部分を前記カッター部の設置位置から前記搬送部を駆動して搬送して、前記1つながりとなっている搭乗券に対し前記カッター部による第1のカット動作を試みるステップと、
前記第1のカット動作が成功した場合、1枚の搭乗券の搭乗券長を前記第1の搭乗券長に設定するステップと、
前記第1のカット動作が失敗した場合、前記1つながりとなっている搭乗券の先端部分を、前記プリンタ装置のメモリに記憶された、1枚の搭乗券の前記第1の搭乗券長より長い第2の搭乗券長と前記第1の搭乗券長との差分に対応する送り量だけ前記搬送部を駆動して搬送して、前記1つながりとなっている搭乗券に対し前記カッター部による第2のカット動作を試みるステップと、
前記第2のカット動作が成功した場合、1枚の搭乗券の搭乗券長を前記第2の搭乗券長に設定するステップと、を備えることを特徴とした搭乗券のカット位置制御方法。 - 1つながりとなった複数枚の搭乗券への損傷を低減するために、該1つながりとなった複数枚の搭乗券を、搭乗券と搭乗券の境界のミシン目が設けられた位置ではカットできるが、それ以外のミシン目が設けられていない位置ではカットできない程度に、カッターの駆動トルク、搬送部による前記1つながりとなった複数枚の搭乗券への押し圧が予め調整されていることを特徴とする請求項8または9記載のカット位置制御方法。
- 複数枚の券が1つながりとなったまとまりである媒体を、券と券の間のミシン目が設けられた位置でカットすることで、前記媒体から券を発行する券発行装置に設置され、
モータのモータ軸に取り付けられた円板と、
上下方向に移動可能なように両脇がガイドされた、前記媒体をカットするカッターと、
前記円板に第1連結部で回転可能に固定されるとともに、前記カッターに第2連結部で回転可能に固定される、長尺の連結部材と、
発光部が出力する光を受光部が受光する光透過型センサと、
前記カッターが形成する面に垂直に立てかけるように設置された、前記光透過型センサの発光部が受光部に出力する光を遮蔽する遮蔽板と、を有するカット部の制御方法において、
前記モータの回転に伴って前記円板が回転し、前記連結部材がその第2連結部を中心に首振り運動して、前記カッターが昇降動作するステップと、
前記モータ軸と前記第2連結部を結ぶ方向が、前記カッターの移動する上下方向となす角度の所定範囲で、前記遮蔽板が前記光透過型センサの発光部と受光部の間を通過して、前記カッターの昇降動作のタイミングを前記光透過型センサが検出するステップと、
1枚の券長の検出動作モード時は、前記モータのモータトルクを通常動作時の値より低く設定し、かつ、前記モータの加速スルーイングを通常動作時よりラフに設定するステップと、を有することを特徴とするカット部の制御方法。
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