JP3770002B2 - プリンタ及びその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続紙上に印刷を行うプリンタ及びその制御方法に関し、特に、連続紙上に印刷されたいわゆるブラックマークの位置に従ってその切断を行うプリンタ及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ATM装置等に内蔵され、レシートなどを出力するためのプリンタとしては、ロール紙その他の連続紙を搭載し、オートカッター機構によりこれを適宜切断分離し単票紙として供給するものが広く知られている。このようなプリンタにおいて、長さ方向に沿って紙基準位置を示すマーク(以下、これをブラックマークという)を適宜間隔で備えた連続紙を用い、搬送される連続紙において該ブラックマークを検出することによって、前記切断位置を決定するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、連続紙の切断位置とプリンタの筐体外へ単票紙を排出する排出口の位置が離れているような構造のプリンタにおいては、切断後の単票紙が前記排出口から排出されずに、筐体内に残ってしまうという問題がある。すなわち、用紙に対する印字行数が少ない場合、連続紙の先端からそれが切断される位置までの長さが、前記切断位置と排出口の位置との間の距離よりも短くなることがある。このような場合、切断された単票紙の先端は、排出口に至ることができず、筐体内へ残ってしまう。
【0004】
この結果、オペレータが定期的に該単票紙を取り除かないと、筐体内に単票紙が積層し、搬送経路に至って紙ジャムを引き起こすという問題がある。特に、前記プリンタが内蔵されるATM装置等は、その管理者や技術者が常駐しないところに設置される場合が多いので、このような障害が引き起こされる可能性が高く、また、障害が発生した場合には、保守員の派遣が必要で、復旧に大幅な時間がかかってしまう。従って前記問題をできるだけ少なくすることがプリンタの設計上重要である。
【0005】
本発明の目的は、前記従来の課題を解決し、ブラックマークを基準として連続紙の切断を実行するプリンタにおいて、切断された単票紙がプリンタの筐体内に残らないようにすることにある。
【0006】
本発明の別の目的は、前記従来のプリンタにおいて、その基本構成を変更することなく、連続紙切断の制御を変更することによって、前記目的を達成することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明は、印字ヘッド寄りの第1の搬送手段と用紙排出口寄りの第2の搬送手段を備え、長さ方向に沿って紙基準位置を示すマークを適宜間隔で備えた連続紙上に印刷を行うプリンタの制御方法において、前記連続紙を切断する命令を受信する工程と、前記連続紙の印刷された領域を、前記第1の搬送手段により前記用紙排出口に向けて搬送させる工程と、前記連続紙の先端側が前記第2の搬送手段による搬送が可能な位置に至ったことを検出する工程と、前記連続紙の先端側が検出された場合に、前記連続紙上のマークを検出する工程と、前記連続紙上のマークが検出された場合に、前記連続紙を切断する工程とを備えて構成される。
【0008】
前記構成によれば、連続紙を切断する場合には、その先端が用紙排出口寄りの第2の搬送手段で搬送可能な位置に至ることが保証される。この結果、切断後の用紙は、筐体内に残ることなく、確実に用紙排出口から排出されることとなる。
【0009】
この場合において、前記連続紙の先端側が検出された場合に、前記第2の搬送手段による搬送を停止して、該連続紙の先端側を固定する工程を更に備えて構成することができる。
【0010】
また、本発明は、前記連続紙上のマークが検出された場合に、前記連続紙を切断する工程に先立って、前記第2の搬送手段による搬送を開始する工程を更に備えて構成することができる。
【0011】
第2の搬送手段を一時的に停止することによって、連続紙はその切断位置と第2の搬送手段との間でループ状に撓み、その切断前に排出口から出ることがない。これによって、ユーザがその切断前に用紙を引っ張ることが防止され、印字品質や連続紙の破断等の問題を回避することができる。
【0012】
更に本発明は、長さ方向に沿って紙基準位置を示すマークを適宜間隔で備えた連続紙上に印刷を行うプリンタに関する。本発明のプリンタは、印字ヘッド寄りの第1の搬送手段と、用紙排出口寄りの第2の搬送手段と、前記連続紙上のマークを検出するマーク検出手段と、前記連続紙の先端側が前記第2の搬送手段による搬送が可能な位置に至ったことを検出する用紙検出センサと、前記連続紙を切断する用紙切断手段と、前記連続紙を切断する命令を受信した場合に、前記連続紙の印刷された領域を、前記第1の搬送手段により前記排出口に向けて搬送させ、その先端側が前記用紙検出手段により検出されると共に、前記連続紙上のマークが前記マーク検出手段により検出された場合に、前記用紙切断手段により前記連続紙を切断させる制御手段とを備えて構成される。
【0013】
また、長手方向に沿って紙基準位置を示すマークを所定の間隔で備えた連続紙上に印刷を行う印字ヘッドと、
前記印刷された連続紙を切断する切断手段と、
前記切断手段により切断された用紙を排出または回収する第1の搬送手段と、
前記印刷された用紙の先端と切断された用紙の後端を検出し、前記搬送手段より排出口側に備えられた第1の検出手段と、
前記印刷された用紙を前記第1の搬送手段に向かって搬送する第2の搬送手段と、
前記第1の検出手段が前記印刷された用紙の先端を検出するまで、前記切断手段による切断を行わないよう制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、第1の検出手段が用紙先端を検出するまで切断を行わないため、確実に第1の搬送手段により用紙の先端が挟持され、切断後の用紙が、プリンタ内部に残留することがない。
【0015】
さらに、前記マークを検出する第2の検出手段を備え、
前記制御手段は、前記第1の検出手段が前記印刷された用紙の先端を検出し、かつ、前記第2の検出手段により前記マークを検出したことにより、前記切断手段による切断を行うことを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、第2の検出手段がマークを検出しても、切断が行われないため、用紙がプリンタ内部に残留することがない。
【0017】
また、本発明は制御方法として、長手方向に沿って紙基準位置を示すマークを所定の間隔で備えた連続紙上に印刷を行い、前記印刷された用紙を切断して排出または回収するプリンタの制御方法において、
前記印刷された用紙を、下流側の第1の搬送手段に向かって上流側の第2の搬送手段により搬送する工程と、
前記印刷された用紙の先端を、前記第1の搬送手段近傍に配設された第1の検出手段により検出する工程と、
前記第1の検出手段により前記用紙の先端を検出した後、切断手段による切断を行う工程を備えた。
【0018】
さらに、前記マークを第2の検出手段により検出する工程を備え、
前記切断工程は、前記第1の検出手段が前記用紙の先端を検出し、かつ、前記第2の検出手段が前記マークを検出した後、行うことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に沿って説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るプリンタの内部構造を示す概略側面図である。プリンタ10は、ATM等に搭載されるレシート印刷用のプリンタであり、その内部にロール紙Rを収納する。ロール紙Rの収納部からロール紙の排出口11を連通する紙経路上には、ロール紙Rに印字するサーマル印字ヘッド12、ロール紙Rをオートカットする用紙切断機構13、印字ヘッド12に対向して配設されプラテンを兼用するロール紙Rを搬送するための送り側搬送ローラ(以下、送りローラという)14及び排出側搬送ローラ(以下、排出ローラという)15、16が設置される。なお、印字ヘッド12は、サーマルヘッドとしたが、インパクトドットヘッドでも、インクジェットヘッドでもよい。その場合は、送りローラ14はロール紙Rを搬送するため、対向して2つ必要となる。
【0020】
不図示のホストコンピュータからの印字命令に従って、これら搬送ローラ14〜16が適宜駆動され、ロール紙Rがそのロール収納部分から順次引き出される。送りローラ14によるロール紙Rの送りと共に、印字ヘッド12が駆動され所望の文字、記号等がロール紙R上に印刷される。ロール紙Rにおける印刷された領域は、排出口11に向けてさらに搬送され、所望長の後端部が用紙切断機構13の位置まで来たときに、用紙切断機構13によって切断分離され、さらにそれぞれ一組のローラからなり用紙を上下から挟持する第1の排出ローラ15、第2の排出ローラ16によって搬送され、排出口11から単票のレシートとして利用者に供給される。
【0021】
用紙切断機構13によってオートカットされた後、印字領域が排出口11から排出されているとき、用紙切断機構13よりロール紙Rの収納部側(上流側)の送りローラ14は、回転しない。そのため、次の印字がなされるまで、ロール紙Rの先端は、用紙切断機構13近傍にある。次の印字がなされると、送りローラ14によって送られるロール紙Rの先端は、第1の排出ローラ15がロール紙Rの先端を挟むことによってロール紙Rの先端を受け取られ、排出口11に導かれる。第1の排出ローラ15、第2の排出ローラ16によるロール紙Rの搬送速度は、基本的に送りローラ14におけるそれと同じに設定されている。従って、送りローラ14及び第1,第2の排出ローラ15、16が駆動されている状態で、送りローラ14によって送られ、その先端が第1,第2の排出ローラ15、16間に引き込まれたロール紙Rには、引っ張り力が掛かったり、余計な撓みが生じたりすることがない。用紙切断機構13によってロール紙Rの上流側部分から切り離される用紙の先端部分(以下、用紙rという)は、第1,第2の排出ローラ15、16によって、引き続き搬送され、その略全域が排出口11から外へ送り出される。搬送方向下流側の第2の排出ローラ16は、上流側の第1の排出ローラ15よりも弱い押圧力で用紙rを挟持する。後に説明するように、切断された用紙rの後端は、最終的にこの下流側の第2の排出ローラ16で保持される。このように用紙rは、第2の排出ローラ16によって弱い力で保持されているので、利用者は容易にこれを引き抜くことができる。本発明に係る制御に関し、第1,第2の排出ローラ15、16は、送りローラ14とは独立して駆動・停止される。
【0022】
プリンタ10は、また、第1の排出ローラ15と第2の排出ローラ16との間に第1の用紙センサを備える。また、第2の排出ローラ16の下流側に、第2の用紙センサ18を備える。
【0023】
第1の用紙センサ17は、たとえば光学反射センサであり、ロール紙Rが搬送されて、その先端が上流側の第1の排出ローラ15を超えたときに、オンし、これを検知する。第1の用紙センサ17は、また、切断された用紙rの後端部がここを超えたときに、オフし、これを検知する。一方、第2の用紙センサ18は、用紙rが排出口11から完全に排出されたときに、オフし、これを検知する。第1、第2の用紙センサ17、18による検知信号に基づいて、各種制御が実行される。
【0024】
プリンタ10は、更に、ロール紙R上のマークを検出するためのマーク検出センサ19を、送りローラ14の上流側に備える。図5で示すように、ロール紙Rは、その内周面側、すなわち印字面と反対面側に、適宜間隔でたとえばブラックマーク51を有する。送りローラ14によってロール紙Rが搬送され、ブラックマーク51がマーク検出センサ19を通過する度にこれが検出される。本発明に関連して、ブラックマーク51の検出は、用紙切断機構13によるロール紙Rの切断位置を決定するために用いられる。ブラックマーク51が検出され、ロール紙Rが所定ステップ搬送された時点で、用紙切断機構13が駆動されロール紙Rの切断が実行される。
【0025】
プリンタ10は、切断分離されたレシートの回収装置20を備える。所定時間排出口11にレシート(切断後の用紙r)が放置されたままの状態にある場合、ホストからの命令に基いて第1,第2の排出ローラ15、16はレシートを逆送させ、プリンタ10内部へ引き込む。引き込まれたレシートは、回収経路21に搬入され、回収トレイ22内へ順次回収される。
【0026】
プリンタ10は、図示しない制御用のCPU、EEPROM(書き換え可能な不揮発性メモリ)及びRAMを実装する。プリンタ10に実装されたCPUは、EEPROMに格納された制御プログラムを実行し、ホストコンピュータからの制御コマンドに従って、プリンタの前記各機構部分を制御する。本発明に関連して、プリンタ内蔵のCPUは、送りローラ14、第1,第2の排出ローラ15、16、用紙切断機構13を駆動制御し、所定の用紙排出動作を実現する。
【0027】
図2及び図3に示す(A)〜(F)は、本発明に係るプリンタにおけるロール紙Rの排出制御の各段階を示す排出部付近の側面図、図4はその制御のフローチャートである。これらの図を参照しつつ、プリンタ10における排出制御を説明する。この例では、図2(A)の状態で、ホストコンピュータからの用紙を切断するコマンドが受信された場合を想定する。
【0028】
プリンタ10は、ホストコンピュータからのデータを受けると、これを一旦受信バッファに格納し、順次CPUによって実現される解釈部でその内容を解釈する。解釈されたデータが、印字コマンドである場合、CPUは送りローラ(サーマル印字のときはプラテンも兼用)14によって用紙rを送りつつ、印字ヘッド12を駆動して、紙面上にコマンドに続く印字データに従う印字を実施する(図2(A))。このとき、CPUは、第1,第2の排出ローラ15、16を、送りローラ14に同期して駆動させる(これらローラの動きを矢印で示した)。
【0029】
この時点(図2(A))で、印字コマンドに従う印字がすべて終了すると、次に用紙切断コマンド(これは1枚のレシートに対する印字終了を示すコマンドと等価としてよい)が受信され、CPUによって解釈される(図4の工程401)。従来のプリンタにおける工程に従えば、マーク検出センサ19により次のブラックマークが検出された時点で用紙の切断が実行される。しかしながら本発明による工程によれば、送りローラ14及び第1,第2の排出ローラ15、16の駆動は、用紙rの先端が第1の用紙センサ17によって検出されるまで継続される(工程402及び403)。用紙rの先端が用紙センサ17によって検出されるまでは、マーク検出センサ19によってブラックマーク51が検出されたとしても、無視する(プリンタとしては、何もしない)。
【0030】
図2(B)に示すように、用紙rは、排出口11に向けて徐々に送られ、その先端は上流側の第1の排出ローラ15に達し、その駆動力によって更に下流側に送られる。そして、用紙rの先端が、第1の排出ローラ15を超えることによって、用紙センサ17が、これを検出する。CPUは、この検出信号を受けると、第1,第2の排出ローラ15、16の駆動を一旦停止させる(工程404)。第1の排出ローラ15の停止により、この一組第1の排出ローラ間に挟まれた用紙rの先端は、ここに挟持された状態となる。
【0031】
一方で、送りローラ14は、マーク検出センサ19が、次に来るブラックマーク、すなわち排出ローラ15の停止後の最初のブラックマークを検出するまで、用紙rを搬送する(工程405)。この結果、その先端側を排出ローラ15によって固定された用紙rは、図2の(C)に示すように、徐々に撓んでいき、印字部(送りローラ14)と第1の排出ローラ15間にループが形成されることもある。
【0032】
図4の工程405で、マーク検出センサ19がブラックマークを検出すると、送りローラ14は所定ステップ後に停止される(工程406)。次いで、第1,第2の排出ローラ15、16が駆動され(工程407)、図3の(D)に示すように、排出口11から用紙rの先端が排出されていき、これに伴って、形成された用紙rのループは、徐々に小さくなっていく。その後、用紙切断機構13が駆動されて、用紙rの後端部が切断され、上流側のロール紙Rと切り離される(図3(E)、工程408)。該用紙rの切断は、形成されたループが完全になくなる前に完了される。用紙切断機構13によりロール紙Rから切り離された用紙rは、図3(F)に示すように、第1,第2の排出ローラ15、16によって排出口11外へ搬送される。そして、用紙rの後端部が第1の用紙センサ17を超えたことにより、これが検出される(工程409)と、第1,第2の排出ローラ15、16の駆動が停止される(工程410)。この結果、用紙rの後端部は第2の排出ローラ16に弱く保持された状態となり、利用者による取り出しが可能にされる。利用者により、用紙rが取り出された場合、排出口11手前の第2の用紙センサ18がこれを検出し、CPUに通知する。以上の工程を経ることによって、用紙rの先端が第1の排出ローラ15に至る前に、切断コマンドが受信された場合においても、切断後の用紙rは排出口11から排出されることとなる。
【0033】
もう一度、図4のフローチャートを概観する。印字終了コマンドである、用紙切断コマンドを受信すると(401)、第1の用紙センサ17により用紙先端を検出するまで(403)、用紙の送りローラ14と第1,第2の排出ローラ15,16を駆動する(402)。第1の用紙センサ17により用紙先端を検出すると(403)、下流側の排出ローラ15(16も)を停止し(404)、さらにマークセンサ19によりブラックマーク51を検出するまで上流側の送りローラ14を駆動し続ける(405,406)。マークセンサ19がブラックマーク51を検出すると(405)、送りローラ14の送りを停止するとともに(406)、第1,第2の排出ローラ15,16を駆動し(407)、用紙切断機構13によって用紙を切断し(408)、切断後の用紙終端を第1の用紙センサ17が検出するまで(409)第1,第2の排出ローラ15,16を駆動する。用紙終端を第1の用紙センサ17が検出すると、第1,第2の排出ローラ15,16を停止させ、ユーザの排紙動作を待つという動作となる。
【0034】
以上、本発明の一実施形態を図面に沿って説明したが、本発明は前記実施形態において示された事項に限定されず、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変更・応用を行うことができる範囲が含まれる。前記実施形態においては、排出ローラを上流側15と下流側16の二組のものとした例を示したが、一対のローラからなる排出ローラによっても本発明を実現することができる。実施形態においては、ブラックマークを検出するマーク検出センサ19を送りローラ14の上流側に設置した例を示したが、この位置はこれに限定されず、例えば、その下流側であっても良いし、印字面と同じ側にブラックマークが有ってもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上のごとく本発明によれば、連続紙を切断する場合には、その先端が用紙排出口寄りの第2の搬送手段で搬送可能な位置に至ることが保証される。この結果、切断後の用紙は、筐体内に残ることなく、確実に用紙排出口から排出され、紙ジャム等の原因となることがない。従って、特に、ATM装置等、その管理者や技術者が常駐しないところに設置される装置に内蔵されるプリンタにおいて、本発明は極めて有益である。
【0036】
また、本発明によれば、従来のプリンタにおいて、その基本構成を変更することなく、連続紙切断の制御を変更することによって、前記効果を達成することができる。
【0037】
更に、連続紙の先端側が検出された場合に、第2の搬送手段による搬送を一時的に停止することによって、連続紙はその切断位置と第2の搬送手段との間でループ状に撓み、その切断前に排出口から出ることがない。これによって、ユーザがその切断前に用紙を引っ張ることが防止され、印字品質や連続紙の破断等の問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリンタの内部構造を示す概略側面図である。
【図2】本発明に係るプリンタにおけるロール紙の排出制御の各段階を示す排出部付近の側面図である。
【図3】本発明に係るプリンタにおけるロール紙の排出制御の各段階を示す排出部付近の側面図である。
【図4】図2及び図3に対応する排出制御のフローチャートである。
【図5】ロール紙上に印刷されたブックマークの例を示す図である。
【符号の説明】
10 プリンタ
11 排出口
12 印字ヘッド
13 用紙切断機構
14 送りローラ
15 第1の排出ローラ
16 第2の排出ローラ
17 第1の用紙センサ
18 第2の用紙センサ
19 マーク検出センサ
20 回収装置
21 回収経路
22 回収トレイ
R ロール紙
r 用紙
Claims (8)
- 印字ヘッド寄りの第1の搬送手段と用紙排出口寄りの第2の搬送手段を備え、長さ方向に沿って紙基準位置を示すマークを適宜間隔で備えた連続紙上に印刷を行うプリンタの制御方法において、
前記連続紙を切断する命令を受信する工程と、
前記連続紙の印刷された領域を、前記第1の搬送手段により前記用紙排出口に向けて搬送させる工程と、
前記連続紙の先端側が前記第2の搬送手段による搬送が可能な位置に至ったことを検出する工程と、
前記連続紙の先端側が検出された場合に、前記連続紙上のマークを検出する工程と、
前記連続紙上のマークが検出された場合に、前記連続紙を切断する工程と、
を備えたプリンタの制御方法。 - 前記連続紙の先端側が検出された場合に、前記第2の搬送手段による搬送を停止して、該連続紙の先端側を固定する工程を更に備えた請求項1記載のプリンタの制御方法。
- 前記連続紙上のマークが検出された場合に、前記連続紙を切断する工程に先立って、前記第2の搬送手段による搬送を開始する工程を更に備えた請求項2記載のプリンタの制御方法。
- 長さ方向に沿って紙基準位置を示すマークを適宜間隔で備えた連続紙上に印刷を行うプリンタにおいて、
印字ヘッド寄りの第1の搬送手段と、
用紙排出口寄りの第2の搬送手段と、
前記連続紙上のマークを検出するマーク検出手段と、
前記連続紙の先端側が前記第2の搬送手段による搬送が可能な位置に至ったことを検出する用紙検出センサと、
前記連続紙を切断する用紙切断手段と、
前記連続紙を切断する命令を受信した場合に、前記連続紙の印刷された領域を、前記第1の搬送手段により前記排出口に向けて搬送させ、その先端側が前記用紙検出手段により検出されると共に、前記連続紙上のマークが前記マーク検出手段により検出された場合に、前記用紙切断手段により前記連続紙を切断させる制御手段と、
を備えたプリンタ。 - 長手方向に沿って紙基準位置を示すマークを所定の間隔で備えた連続紙上に印刷を行う印字ヘッドと、
前記印刷された連続紙を切断する切断手段と、
前記切断手段により切断された用紙を排出または回収する第1の搬送手段と、
前記印刷された用紙の先端と切断された用紙の後端を検出し、前記搬送手段より排出口側に備えられた第1の検出手段と、
前記印刷された用紙を前記第1の搬送手段に向かって搬送する第2の搬送手段と、
前記第1の検出手段が前記印刷された用紙の先端を検出するまで、前記切断手段による切断を行わないよう制御する制御手段を備えたことを特徴とするプリンタ。 - 請求項5のプリンタであって、さらに、
前記マークを検出する第2の検出手段を備え、
前記制御手段は、前記第1の検出手段が前記印刷された用紙の先端を検出し、かつ、前記第2の検出手段により前記マークを検出したことにより、前記切断手段による切断を行うことを特徴とするプリンタ。 - 長手方向に沿って紙基準位置を示すマークを所定の間隔で備えた連続紙上に印刷を行い、前記印刷された用紙を切断して排出または回収するプリンタの制御方法において、
前記印刷された用紙を、下流側の第1の搬送手段に向かって上流側の第2の搬送手段により搬送する工程と、
前記印刷された用紙の先端を、前記第1の搬送手段近傍に配設された第1の検出手段により検出する工程と、
前記第1の検出手段により前記用紙の先端を検出した後、切断手段による切断を行う工程を備えたことを特徴とするプリンタの制御方法。 - 請求項7記載のプリンタの制御方法であって、さらに、
前記マークを第2の検出手段により検出する工程を備え、
前記切断工程は、前記第1の検出手段が前記用紙の先端を検出し、かつ、前記第2の検出手段が前記マークを検出した後、行うことを特徴とするプリンタの制御方法。
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JP2001105678A (ja) | 2001-04-17 |
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