JP2003312070A - ラベルプリンタ - Google Patents

ラベルプリンタ

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JP2003312070A
JP2003312070A JP2002122619A JP2002122619A JP2003312070A JP 2003312070 A JP2003312070 A JP 2003312070A JP 2002122619 A JP2002122619 A JP 2002122619A JP 2002122619 A JP2002122619 A JP 2002122619A JP 2003312070 A JP2003312070 A JP 2003312070A
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JP2002122619A
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Tsutomu Kimura
勉 木村
Yasuo Nishio
保夫 西尾
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Canon Semiconductor Equipment Inc
Original Assignee
Canon NTC Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷手段3よりも搬送経路の下流側に先端検知
手段112を備えたプリンタで複数枚のラベルLが貼着
された台紙付きラベル4に印刷する場合、先端検知手段
112でラベルL1枚毎にその先端を検知し、印刷手段
3から先端検知手段112までの検知手段距離αを逆搬
送して頭出しを行うと、全体の印刷処理に要する時間が
著しく長くなる。 【解決手段】先端検知手段がn枚目(nは自然数)のラ
ベル先端を検知してから(n+1)枚目のラベル先端を
検知するまでの実駆動距離Dnを検出し、該実駆動距離
Dnから検知手段距離αを減算して求めた搬送距離(D
n−α)だけ台紙付きラベル4を正搬送して3枚目以降
のラベルLの頭出しをする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラベルが長尺状台
紙に複数枚貼着された台紙付きラベルに印刷するラベル
プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、同一形状のラベルが長尺状台紙に
所定ピッチ距離で複数枚貼着された台紙付きラベルに印
刷するラベルプリンタとして、台紙付きラベルを搬送す
る搬送ローラ等(搬送手段)と、その搬送経路に固設さ
れ正搬送されるラベルに印刷するプリンタヘッド(印刷
手段)と、プリンタヘッドよりも搬送経路下流側に固設
され台紙上のラベル先端を検知する先端検知センサ(先
端検知手段)とを備えたものが知られている。
【0003】このようなプリンタでは、ラベルのピッチ
距離の設計値として規定されている初期設定ピッチ距離
dをRAM等の記憶手段に記憶し、印刷処理中に1枚目
のラベル先端とプリンタヘッドとの位置合わせ、すなわ
ちラベルの頭出しを行う場合、先端検知センサが1枚目
のラベル先端を検知した状態から、台紙付きラベルを検
知手段距離αだけ逆搬送し、印刷処理中に2枚目以降の
ラベルの頭出しを行う場合、1つ前のラベルが頭出しさ
れた状態から、台紙付きラベルを初期設定ピッチ距離d
だけ正搬送している。
【0004】一般に、搬送中のラベルに印刷を行うプリ
ンタでは、搬送中に台紙付きラベルと搬送ローラ等との
間に、搬送距離に対してほぼ一定割合の微少な滑りが生
じることがある。その滑り量は、台紙付きラベルの材質
や搬送中の周囲の温度及び湿度等によって異なってく
る。また、台紙付きラベルの、実際にラベルが台紙上に
貼着されたピッチ距離は、設計値として規定されている
初期設定ピッチ距離dに対して微小な寸法誤差を有する
ことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のラベルプリ
ンタでは、台紙付きラベルと搬送ローラ等との間に滑り
が生じた場合、この滑りの分だけ印刷の位置ずれが起こ
り印刷ミスの原因となるといった問題がある。また、台
紙付きラベルの実際のピッチ距離が初期設定ピッチ距離
dに対して微小な寸法誤差を有する場合にも、この誤差
の分だけ印刷の位置ずれが起こり印刷ミスの原因とな
る。これら印刷の位置ずれは、多数枚のラベルに連続し
て印刷する場合、印刷したラベルの枚数分だけ累積し、
そのずれ量が大きくなる。
【0006】このような印刷ずれに起因する印刷ミスを
防ぐために、ラベル1枚毎にラベル先端を先端検知セン
サで検知し、検知手段距離α分ラベルを逆搬送してラベ
ルの頭出しを行うようにしたラベルプリンタも提案され
ている。
【0007】しかし、このようにしてラベルの頭出しを
行うと、ラベル1枚印刷毎に正搬送と逆搬送を繰り返す
ことになり、逆搬送等にかかる時間分、印刷処理時間が
長くなるという問題がある。
【0008】そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、ラ
ベル滑りやラベル寸法誤差等によるラベル印刷の際の位
置ずれを防ぐことができ、且つ先端検知センサがプリン
タヘッドの下流側にあっても正搬送方向のみの搬送によ
って短時間で印刷処理とラベルの頭出しとを行うことが
できるラベルプリンタを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のラベルプリンタは、同一形状のラベルが長尺
状台紙の長手方向に同じ向き且つ所定ピッチ距離で複数
枚貼着された台紙付きラベルを搬送する搬送手段と、該
搬送手段による台紙付きラベルの搬送経路に固設され正
搬送されるラベルに順次印刷する印刷手段と、該印刷手
段から検知手段距離αを存して搬送経路下流側に固設さ
れ台紙上のラベルの先端を検知する先端検知手段と、上
記搬送手段が台紙付きラベルを正搬送するために駆動し
た実駆動距離を検出する実駆動距離検出手段と、各種デ
ータを記憶する記憶手段と、上記先端検知手段による検
知結果及び上記記憶手段に記憶されたデータに基づいて
上記搬送手段を制御する搬送制御手段とを備え、複数の
ラベルに対してラベルの頭出し及び印刷を順次行うラベ
ルプリンタであって、上記検知手段距離αは上記所定ピ
ッチ距離よりも短くなるように設定されており、上記記
憶手段は、上記検知手段距離αと、上記実駆動距離検出
手段によって印刷処理中に検出された、先端検知手段が
n枚目(nは自然数、以下同じ)のラベル先端を検知し
てから(n+1)枚目のラベル先端を検知するまでの実
駆動距離Dnとを記憶し、上記搬送制御手段は、先端検
知手段が(n+1)枚目のラベル先端を検知した状態か
ら、台紙付きラベルを、上記n枚目のラベル先端検知か
ら(n+1)枚目のラベル先端検知までの実駆動距離D
nより上記検知手段距離αだけ短い距離(Dn−α)分
正搬送して(n+2)枚目のラベルの頭出しを行うこと
を特徴とする。
【0010】これによれば、先端検知センサがプリンタ
ヘッドの下流側にあっても、ラベル搬送経路下流側に向
かっての搬送である正搬送のみでラベルの頭出しを行う
ので、ラベルの印刷処理とその次のラベルの頭出し処理
とをラベルを逆搬送(ラベル搬送経路上流側に向かって
の搬送)することなく行うことができ、印刷処理全体に
要する時間が長時間化しない。
【0011】また、ラベルの頭出しを行うために正搬送
する距離には、そのラベル以前に印刷されたラベルのピ
ッチ距離を検知する間の搬送手段の実駆動距離が反映さ
れる。そのため、台紙付きラベルと搬送ローラ等との間
に滑りが生じていたり、台紙付きラベルの実際のピッチ
距離が初期設定ピッチ距離dに対して寸法誤差を有した
りしても、その滑りや寸法誤差分の距離が後のラベルの
頭出しを行うために正搬送する距離に反映される。ま
た、周囲の温度及び湿度が経時変化したり、ラベルの実
際のピッチ距離が徐々に変化したりして、上記滑りや寸
法誤差分の距離が経時変化したとしても、その変化に対
応することができる。したがって、印刷ずれを防ぐこと
ができ印刷ミスが生じにくい。
【0012】また、上記記憶手段は、上記ピッチ距離と
して予め設定される初期設定ピッチ距離dを記憶し、上
記搬送制御手段は、先端検知手段が1枚目のラベル先端
を検知した状態から、台紙付きラベルを、上記初期設定
ピッチ距離dより上記検知手段距離αだけ短い距離(d
−α)分正搬送して2枚目のラベルの頭出しを行うよう
にしても良い。
【0013】
【発明の実施の形態】図1及び図2を参照して、1は本
発明に係るサーマルプリンタである。図1は開閉自在の
カバー2を開けた状態で且つ印刷媒体Mセット前の状態
を、図2は印刷媒体Mセット済みでカバー2を閉じた状
態を示している。このサーマルプリンタ1は、非図示の
ホストコンピュータ等から送信される印刷データ及び制
御信号に基づいて印刷処理を行うもので、印刷媒体Mを
正搬送、すなわち搬送経路下流側に向かって搬送し、こ
の搬送経路上に設置されたサーマルヘッド3(印刷手
段)を発熱させて印刷を行う。印刷媒体Mはロール状に
巻回された状態でサーマルプリンタ1の媒体セット位置
SPにセットされる。
【0014】このサーマルプリンタ1では、印刷媒体M
として、図3(a)に示すような、同一形状のラベルL
が長尺状台紙41の長手方向に同じ向き且つ所定のピッ
チ距離dで複数枚貼着された台紙付きラベル、いわゆる
ダイカットラベル4か、図3(b)に示すような、シー
ト51裏面に粘着層52が被着され、その粘着層52が剥
離テープ53で覆われた長尺シート5かのどちらかを選
択して印刷を行う。ダイカットラベル4は、ラベルLの
形状や色等により複数種類用意されており、その種類に
よってラベルLのピッチ距離d及びラベルLの長尺状台
紙長手方向の長さ等が定格値として決められている。な
お、この定格ピッチ距離(初期設定ピッチ距離)d等は
ホストコンピュータ内のプリンタドライバに記憶されて
おり、ホストコンピュータに媒体の種類を入力すること
によって媒体毎に決められた定格値がサーマルプリンタ
1の記憶領域に送られる。また、ラベルLの長尺状台紙
長手方向の長さはラベルLの印字データを作成する際の
ページ長さとしても使用される。
【0015】サーマルプリンタ1は印刷媒体Mを搬送す
る搬送手段として、搬送ローラ61、62とプラテンロー
ラ63とを備える。この搬送ローラ61、62は、上記カ
バー2を閉じた状態で、サーマルヘッド3よりも搬送経
路の上流側に互いに対向して印刷媒体Mを挟むように設
けられている。また、プラテンローラ63は、上記カバ
ー2を閉じた状態で、サーマルヘッド3に対向する位置
に設けられる。搬送ローラ62及びプラテンローラ63
ステッピングモータ17(図4)の駆動により回転し、
印刷媒体Mを正搬送又は逆搬送(搬送経路上流側に向か
っての搬送)する。
【0016】上記サーマルヘッド3は、上記カバー2に
取り付けられており、カバー2が閉じられることによっ
て印刷媒体Mの搬送経路上に設置されるようになってい
る。また、カバー2にはインクリボンカセット7が着脱
自在に取り付けられ、インクリボンカセット7をカバー
2に装填すると、インクリボンカセット7のインクリボ
ン71がサーマルヘッド3を覆うように構成されてい
る。サーマルヘッド3は、印刷時にプラテンローラ63
に対してインクリボン71を挟んで印刷媒体Mに圧接さ
れる。この圧接状態でサーマルヘッド3を発熱させるこ
とにより、インクリボンのインクを溶融して印刷媒体M
に所定の印刷データを印刷する。
【0017】サーマルプリンタ1の前面には、前方に引
き開くことのできるフロントパネル8が取り付けられて
いる。このフロントパネル8には上下2段に排出口
1、82が開口している。サーマルプリンタ1で長尺シ
ート5に印刷する際には上部排出口81から印刷された
シートが排出される。なお、長尺シート5は所定の寸法
毎にカッタ9によって自動で切断される。このカッタ9
は円板状であり全周に切刃が形成されている。そして、
カッタ9が左右に移動してシートを切断する。
【0018】ダイカットラベル4に印刷してラベルピー
ル処理、すなわち、長尺状台紙41を下部排出口82から
排出させ、ラベルLを長尺状台紙41から剥離させて上
部排出口81から排出させる処理をする際には、長尺状
台紙41を上部排出口81の直前で下方に経路を曲げ、フ
ロントパネル8内に位置する1対のローラ101、102
で挟んで下部排出口82から外部へと送り出す。ローラ
101はサーマルプリンタ1の本体側に取り付けられ自
由に回転する。一方、ローラ102はフロントパネル8
に取り付けられ、ステッピングモータ17(図4)の駆
動によって回転するプラテンローラ63の動力が、図示
しない伝達系によって伝達されて上記搬送手段と同期し
て正方向又は逆方向に回転する。長尺状台紙41は上述
のように上部排出口81の直前で下方に経路が曲げられ
るため、ラベルLは長尺状台紙41から剥離し、上部排
出口81を通って前方へ排出される。また、操作者はダ
イカットラベル4に印刷してラベルピール処理をしない
非ラベルピール処理を選択することもでき、この場合に
は、印刷されたラベルLは長尺状台紙41に貼着された
ままの状態で上部排出口81から排出される。さらに、
長尺状台紙41をカッタ9で切断せず連続した状態で排
出するか(非切断モード)、各ラベルLの相互間で長尺
状台紙41を切断してラベルLを1枚毎に排出するか
(切断モード)を設定することができる。
【0019】カバー2にはインクリボンセンサ111
設けられており、インクリボン71の有無およびインク
リボン71の色種を検知する。また、サーマルヘッド3
の下流側には、サーマルヘッド3からダイカットラベル
4の定格ピッチ距離dよりも短い距離である検知手段距
離αを存して印刷媒体Mの先端及び長尺状台紙41に貼
られたラベルLの先端位置を検出する反射型の先端検知
センサ112(先端検知手段)が設けられている。この
先端検知センサ112は検出値を3段階に判別可能で、
検出値がハイレベルの場合には媒体無し、検出値がミド
ルレベルの場合には長尺状台紙41のみ、検出値がロー
レベルの場合には長尺状台紙41上にラベル有りと判別
され、各々の閾値を超える時点を、それぞれ先端検出時
点としている。また、サーマルヘッド3の上流側であっ
て搬送ローラ61、62の下流側には、印刷媒体Mの有無
を検知する反射型の媒体センサ113が設けられてい
る。また、114はピールセンサであり、印刷媒体Mと
してダイカットラベル4がセットされた場合に、印刷さ
れたラベルLが長尺状台紙41から正搬送方向後端の一
部を残して剥離し上部の排出口81を通って前方に排出
された状態でのラベルを検知するものである。また、1
5は台紙センサであり、ローラ101、102に挟まれ
て搬送された台紙が下部の排出口82から排出されてい
ることを検知するものである。
【0020】次いで、図4を参照してサーマルプリンタ
1の制御系について説明する。図4に示すように、プロ
グラムを読み出して実行し装置全体の制御を行うCPU
12に、CPU12が読み出す制御プログラムや固定デ
ータを格納するROM13と、印刷データやラベルLの
長尺状台紙長手方向の長さやラベルLの定格ピッチ距離
d等を一時的に記憶すると共にCPU12のワークエリ
アとなるRAM14(記憶手段)と、ラスタライズされ
た印刷データを記憶する画像メモリ15と、サーマルヘ
ッド3を駆動するヘッドドライバ16と、各種ローラに
接続されたステッピングモータ17を駆動するモータド
ライバ18とが接続されている。なお、ROM13には
固定値として、上記検知手段距離αが記憶されている。
また、外部装置であるホストコンピュータHCをI/F
19を介して接続することもでき、この場合、I/F1
9は、ホストコンピュータHCから印刷データならびに
ラベルLの長尺状台紙長手方向の長さやラベルLのピッ
チ距離等の媒体関連データ及び制御信号を受信すると共
にサーマルプリンタ1の印刷状況をホストコンピュータ
HCに送信することができる。
【0021】次に、上記構成のサーマルプリンタ1で、
操作者が印刷媒体Mとしてダイカットラベル4を選択
し、且つ、非ラベルピール処理の非切断モードを選択し
た場合の印刷動作を、図5に示すフロー図を参照して説
明する。この印刷動作の前にホストコンピュータHCに
おいて印刷データや印刷するラベル数等が入力されてい
る。
【0022】ホストコンピュータHC等から印刷開始の
指示と共に印刷データならびに媒体関連データ及び制御
信号が送信されると、それを受信したCPU12は各セ
ンサ111、113等からの入力により、カバー2が閉じ
ていること、ダイカットラベル4が適正にセットされて
いること、インクリボン71が適正にセットされている
ことを確認する(S1)。カバー2が開いていたり、ダ
イカットラベル4やインクリボン71が適正にセットさ
れていない場合には、カバー2が閉じられ、ダイカット
ラベル4やインクリボン71が適正にセットされるまで
その旨が表示される(S2)。この時点で、ホストコン
ピュータHCに入力された長尺媒体Mの種類が受信され
て上記RAM14に記憶される。長尺媒体Mがダイカッ
トラベル4の場合には、ラベルLの長尺状台紙長手方向
の長さと、ラベルLの定格ピッチ距離dが長尺媒体Mの
種類と同時にホストコンピュータHCより受信されてR
AM14に記憶される。
【0023】カバー2が閉じられ、ダイカットラベルM
やインクリボン71が適正にセットされると、先端検知
センサ112の検出値がローレベルであるか否かが判断
される(S3)。ローレベルでない場合、すなわちハイ
レベルまたはミドルレベルの場合には、S4に進んでス
テッピングモータ17が駆動し、搬送ローラ62及びプ
ラテンローラ63を正回転させてダイカットラベル4を
正搬送する。この正搬送は先端検知センサ112の検出
値がローレベルとなってラベルLの先端を検知するまで
(S5)行われる。上記S3で先端検知センサ112
検出値がローレベルである場合は、S6に進んでステッ
ピングモータ17が駆動し、搬送ローラ62及びプラテ
ンローラ63を逆回転させてダイカットラベル4を逆搬
送する。この逆搬送は先端検知センサ112の検出値が
ミドルレベルまたはハイレベルとなってラベルLの先端
を検知するまで(S7)行われる。
【0024】この時点で、図7(a)に示すように、ダ
イカットラベル4の1枚目のラベルの先端が搬送路上の
先端検知センサ112に対向する位置にある。したがっ
て、続いてダイカットラベル4をROM13に記憶され
ている検知手段距離αだけ逆搬送することにより、図7
(b)に示すように、ダイカットラベル4の先端とサー
マルヘッド6との位置合わせ、すなわち頭出しを行う
(S8)。頭出しが終了すると印刷処理(S9)が開始
される。
【0025】以下に、図6に示すフロー図を参照して印
刷処理について説明する。印刷処理が開始されると、R
AM14内にラベル数カウンタIが設定され、このラベ
ル数カウンタIが1にセットされる(S10)。このラ
ベル数カウンタは後述するS24において、ラベルLの
頭出しが完了する毎にカウントアップされる。カウンタ
セット(S10)が完了すると、ストローブ信号がヘッ
ドドライバ16に入力されてサーマルヘッド3が発熱す
ると共にダイカットラベル4が正搬送される(S1
1)。ラベルLについて印刷及び正搬送(S11)が開
始されると、この印刷及び正搬送中、CPU12は先端
検知センサ112がミドルレベルからローレベルに切り
替わったか否か、ラベルLの先端が検知されたか否かを
判断する(S12)。切り替わった場合には次のS13
に進み、CPU12はラベル数カウンタIが2以上にな
っているか否かを判断する。カウンタIが2以上になっ
ている場合は、2枚目以降のI枚目のラベルLが検知さ
れた場合(図7(c))であり、S14に進む。S14
では、CPU23が、先端検知センサ112が(I−
1)枚目のラベル先端を検知してからI枚目のラベル先
端を検知するまでの搬送ローラ62の実駆動距離D(I-1)
(先端検知センサ112がn枚目(nは自然数とする)
のラベル先端を検知してから(n+1)枚目のラベル先
端を検知するまでの搬送ローラ62の実駆動距離をDn
とする)を、ステッピングモータ17の駆動パルス数に
基づいて検出し、その実駆動距離を上記RAM14に記
憶する(S15)。
【0026】上記S13でカウンタIが1だった場合
(図7(d)、及び、S15で実駆動距離D(I-1)の記
憶が終了した場合、S16に進み、ステッピングモータ
17の駆動パルス数をカウントするパルス数カウンタが
リセットされ、続いて該パルス数カウンタのカウントが
開始される(S17)。
【0027】パルス数カウンタのカウントが開始される
と、CPU12は印刷及びラベル正搬送中(S18)
に、ラベル数カウンタIが2以上か否かを判断する(S
19)。カウンタIが2以上でない場合、すなわちカウ
ンタIが1であり、2枚目のラベルLの頭出しを行う場
合には、上記RAM14に記憶されたラベルLの定格ピ
ッチ距離dから上記検知手段距離αを減算して求めた距
離(d−α)だけ、ステッピングモータ17を駆動して
ダイカットラベル4を正搬送する(S20)。そして図
7(e)に示す状態で、サーマルヘッド3をダイカット
ラベル4に圧接させる頭出し時処理を行う(S22)。
上記S19でカウンタIが2以上の場合、すなわち(I
+1)枚目以降のラベルLの頭出しを行う場合には、上
記S14で検出した実駆動距離D(I-1)から上記検知手
段距離αを減算して求めた距離(D( I-1)−α)だけ、
ステッピングモータ17を駆動してダイカットラベル4
を正搬送する(S21)。そして図7(f)に示す状態
で、サーマルヘッド3をダイカットラベル4に圧接させ
る頭出し時処理を行う(S22)。
【0028】頭出し時処理(S22)が行われると、C
PU12はラベル数カウンタIが印刷動作前に設定され
た印刷するラベル数と等しいか否かを判断する。等しく
ない場合には、ラベル数カウンタIを1つカウントアッ
プし(S24)、S11に戻ってラベルLの印刷及び正
搬送を続行する。等しい場合には、印刷処理を終了し、
印刷動作が終了する。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、先端検知センサがプリンタヘッドの下流側にあって
も、正搬送方向のみの搬送によって短時間で印刷処理と
ラベルの頭出しを行うことができ、印刷処理全体に要す
る時間が長時間化しない。
【0030】また、ラベルの頭出しを行うために正搬送
する距離には、そのラベル以前に印刷されたラベルのピ
ッチ距離を検知する間に搬送した搬送手段の実駆動距離
が反映されるので、ラベル滑りやラベル寸法誤差等によ
るラベル印刷の際の位置ずれを防ぐことができ印刷ミス
が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示す正面図
【図2】サーマルプリンタの断面図
【図3】印刷媒体を示す斜視図
【図4】サーマルプリンタの制御系を示す図
【図5】サーマルプリンタの印刷動作を示すフロー図
【図6】サーマルプリンタの印刷処理を示すフロー図
【図7】先端検知センサ及びサーマルヘッドと台紙付き
ラベルとの位置関係を示す図
【符号の説明】
3 サーマルヘッド(印刷手段) 4 ダイカットラベル(台紙付きラベル) 112 先端検知センサ(先端検知手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一形状のラベルが長尺状台紙の長手方
    向に同じ向き且つ所定ピッチ距離で複数枚貼着された台
    紙付きラベルを搬送する搬送手段と、該搬送手段による
    台紙付きラベルの搬送経路に固設され正搬送されるラベ
    ルに順次印刷する印刷手段と、該印刷手段から検知手段
    距離αを存して搬送経路下流側に固設され台紙上のラベ
    ルの先端を検知する先端検知手段と、上記搬送手段が台
    紙付きラベルを正搬送するために駆動した実駆動距離を
    検出する実駆動距離検出手段と、各種データを記憶する
    記憶手段と、上記先端検知手段による検知結果及び上記
    記憶手段に記憶されたデータに基づいて上記搬送手段を
    制御する搬送制御手段とを備え、複数のラベルに対して
    ラベルの頭出し及び印刷を順次行うラベルプリンタであ
    って、 上記検知手段距離αは上記所定ピッチ距離よりも短くな
    るように設定されており、上記記憶手段は、上記検知手
    段距離αと、上記実駆動距離検出手段によって印刷処理
    中に検出された、先端検知手段がn枚目(nは自然数、
    以下同じ)のラベル先端を検知してから(n+1)枚目
    のラベル先端を検知するまでの実駆動距離Dnとを記憶
    し、上記搬送制御手段は、先端検知手段が(n+1)枚
    目のラベル先端を検知した状態から、台紙付きラベル
    を、上記n枚目のラベル先端検知から(n+1)枚目の
    ラベル先端検知までの実駆動距離Dnより上記検知手段
    距離αだけ短い距離(Dn−α)分正搬送して(n+
    2)枚目のラベルの頭出しを行うことを特徴とするラベ
    ルプリンタ。
  2. 【請求項2】 上記記憶手段は、上記ピッチ距離として
    予め設定される初期設定ピッチ距離dを記憶し、上記搬
    送制御手段は、先端検知手段が1枚目のラベル先端を検
    知した状態から、台紙付きラベルを、上記初期設定ピッ
    チ距離dより上記検知手段距離αだけ短い距離(d−
    α)分正搬送して2枚目のラベルの頭出しを行うことを
    特徴とする請求項1に記載のラベルプリンタ。
JP2002122619A 2002-04-24 2002-04-24 ラベルプリンタ Withdrawn JP2003312070A (ja)

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