JP2004017366A - ラベルプリンタ - Google Patents

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Kenichi Awano
粟野 賢一
Tsutomu Kimura
木村 勉
Yasuo Nishio
西尾 保夫
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Abstract

【課題】印刷手段よりも搬送経路の下流側に所定部位検知手段を備えたプリンタで複数枚のラベルが貼着された台紙付きラベルに印刷する場合、所定部位検知手段でラベル1枚毎にその先端を検知し、印刷手段から所定部位検知手段までの検知手段距離を逆搬送して頭出しを行うと、全体の印刷処理に要する時間が著しく長くなる。
【解決手段】1枚目のラベルLの印刷開始前に、所定距離の正搬送のために搬送手段6、6、6が駆動した初期駆動距離Dを検出し、1枚目のラベルLの印刷開始後、搬送手段6、6、6を正搬送駆動させて2枚目以降のラベルLの頭出しを行い、2枚目以降のラベルLのうち少なくとも1枚のラベルLについて、初期駆動距離Dに基づいて頭出しを行う。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラベルが長尺状台紙に複数枚貼着された台紙付きラベルに印刷するラベルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ラベルが長尺状台紙に所定ピッチ距離で複数枚貼着された台紙付きラベルに印刷するラベルプリンタとして、台紙付きラベルを搬送する搬送ローラ等(搬送手段)と、その搬送経路に固設され正搬送されるラベルに印刷するプリンタヘッド(印刷手段)と、プリンタヘッドよりも搬送経路下流側に固設され台紙上のラベル先端を検知する先端検知センサ(所定部位検知手段)とを備えたものが知られている。
【0003】
このようなプリンタでは、ラベルのピッチ距離の設計値として規定されている定格ピッチ距離dをRAM等の記憶手段に記憶し、印刷処理中に1枚目のラベルの頭出し、すなわちラベルの先端とプリンタヘッドとの位置合わせを行う場合、先端検知センサが1枚目のラベルの先端を検知した状態から、台紙付きラベルをプリンタヘッドから先端検知センサまでの検知手段距離α分だけ逆搬送している。また、印刷処理中に2枚目以降のラベルの頭出しを行う場合、1つ前のラベルが頭出しされた状態から、台紙付きラベルを定格ピッチ距離d分だけ正搬送している。
【0004】
一般に、搬送中のラベルに印刷を行うプリンタでは、搬送中に台紙付きラベルと搬送ローラ等との間に、搬送距離に対してほぼ一定割合の微少な滑りが生じることがある。その滑り量は、台紙付きラベルの材質や搬送中の周囲の温度及び湿度等によって異なってくる。また、台紙付きラベルの、実際にラベルが台紙上に貼着されたピッチ距離は、設計値として規定されている定格ピッチ距離dに対して微小な寸法誤差を有することがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のラベルプリンタでは、ラベル頭出しのための搬送中に台紙付きラベルと搬送ローラ等との間に滑りが生じた場合、この滑りの分だけ頭出しの位置ずれが起こり、印刷ミスの原因となるといった問題がある。また、台紙付きラベルの実際のピッチ距離が初期設定ピッチ距離dに対して微小な寸法誤差を有する場合にも、この誤差の分だけ頭出しの位置ずれが起こり印刷ミスの原因となる。これら頭出しの位置ずれは、多数枚のラベルに連続して印刷する場合、印刷したラベルの枚数分だけ累積し、そのずれ量が大きくなる。
【0006】
このような印刷ずれに起因する印刷ミスを防ぐために、ラベル1枚毎にラベル先端を先端検知センサで検知し、検知手段距離α分ラベルを逆搬送してラベルの頭出しを行うようにしたラベルプリンタも提案されている。
【0007】
しかし、このようにしてラベルの頭出しを行うと、ラベル1枚印刷毎に正搬送と逆搬送を繰り返すことになり、逆搬送等にかかる時間分、印刷処理時間が長くなるという問題がある。
【0008】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、ラベル滑りやラベル寸法誤差等によるラベル印刷の際の位置ずれを防ぐことができ、且つ先端検知センサがプリンタヘッドの下流側にあっても正搬送方向のみの搬送によって短時間でラベルの頭出しと印刷とを行うことができるラベルプリンタを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のラベルプリンタは、長尺状台紙の長手方向にラベルが所定ピッチ距離で複数枚貼着された台紙付きラベルを搬送する搬送手段と、該搬送手段による台紙付きラベルの搬送経路途中に固設され正搬送されるラベルに印刷する印刷手段と、該印刷手段よりも搬送経路下流側に固設され台紙上のラベルの所定部位を検知する所定部位検知手段と、所定部位検知手段の検知結果に基づいて上記搬送手段を制御する搬送制御手段とを備え、複数のラベルに対してラベルの頭出し及び印刷を順次連続して行うラベルプリンタであって、台紙付きラベルを正搬送するために搬送手段が駆動した実駆動距離を検出する実駆動距離検出手段を備え、台紙付きラベルのセット後であって1枚目のラベルの印刷開始前に、搬送制御手段の制御により、所定部位検知手段が第1のラベルの所定部位を検知した状態から第1のラベルとは別の第2のラベルの所定部位を検知した状態になるまで台紙付きラベルを正搬送し、実駆動距離検出手段は該正搬送のために搬送手段が駆動した実駆動距離である初期駆動距離Dを検出し、1枚目のラベルの印刷開始後、搬送制御手段は、搬送手段を正搬送駆動させて2枚目以降のラベルの頭出しを行い、2枚目以降のラベルのうち少なくとも1枚のラベルについて上記初期駆動距離Dに基づいて搬送手段を正搬送駆動させて頭出しを行うことを特徴とする。
【0010】
これによれば、ラベルの頭出しを行うために搬送手段を駆動させる距離に、1枚目のラベルの印刷開始前に検出された初期駆動距離Dが反映される。そのため、台紙付きラベルと搬送ローラ等との間に滑りが生じている場合や、台紙付きラベルの実際のピッチ距離が定格ピッチ距離dに対して寸法誤差を有する場合であっても、その滑りや寸法誤差分の補正すべき距離が初期駆動距離Dを介してラベルの頭出しを行うために搬送手段を駆動させる距離に算入される。したがって、頭出しの位置ずれに起因する印刷ずれを防ぐことができ印刷ミスが生じにくい。
【0011】
また、ラベルの頭出しのための搬送手段駆動距離の基準となる初期駆動距離Dを1枚目のラベルの印刷開始前に行っているので、先端検知センサがプリンタヘッドの下流側にあっても、ラベルの印刷処理とその次のラベルの頭出し処理とをラベルを逆搬送(ラベル搬送経路上流側に向かっての搬送)することなく正搬送のみ(ラベル搬送経路下流側に向かっての搬送)で行うことができ、印刷処理全体に要する時間が長時間化しない。
【0012】
また、上記所定部位検知手段は、台紙上のラベルの先端を検知するように構成されると共に、印刷手段から上記ラベルの所定ピッチ距離よりも短い検知手段距離αを存して搬送経路下流側に固設され、上記第1のラベルの所定部位として1枚目のラベルの先端が設定されると共に、上記第2のラベルの所定部位として2枚目のラベルの先端が設定され、1枚目のラベルの印刷開始後、搬送制御手段は、所定部位検知手段が1枚目のラベルの先端を検知した状態から、上記初期駆動距離Dから上記検知手段距離αを減算した距離(D−α)分だけ搬送手段を正搬送駆動させて2枚目のラベルの頭出しを行うのが好ましい。あるいは、上記所定部位検知手段は台紙上のラベルの先端を検知するように構成され、上記第1のラベルの所定部位として1枚目のラベルの先端が設定されると共に、上記第2のラベルの所定部位として2枚目のラベルの先端が設定され、搬送制御手段は、1枚目のラベルが頭出しされている状態から、上記初期駆動距離D分だけ搬送手段を正搬送駆動させて2枚目のラベルの頭出しを行うようにしても良い。
【0013】
また、上記所定部位検知手段が、印刷手段から上記ラベルの所定ピッチ距離よりも短い検知手段距離αを存して搬送経路下流側に固設されている場合には、 1枚目のラベルの印刷開始後、搬送制御手段は、所定部位検知手段が(n+1)枚目(nは自然数、以下同じ。)のラベルの先端を検知した状態から、上記初期駆動距離Dから上記検知手段距離αを減算した距離(D−α)分だけ搬送手段を正搬送駆動させて(n+2)枚目のラベルの頭出しを行うようにすると、多数枚のラベルに連続して印刷した場合であっても頭出しの位置ずれが累積しにくくなる。また、1枚目のラベルの印刷開始後、実駆動距離検出手段は、所定部位検知手段がn枚目のラベルの先端を検知してから(n+1)枚目のラベルの先端を検知するまでの間に搬送手段が駆動した実駆動距離Dを検出し、搬送制御手段は、所定部位検知手段が(n+1)枚目のラベルの先端を検知した状態から、該実駆動距離Dから上記検知手段距離αを減算した距離(D−α)分だけ搬送手段を正搬送駆動させて(n+2)枚目のラベルの頭出しを行うようにしても良い。これによれば、周囲の温度及び湿度が経時変化したり、ラベルの実際のピッチ距離が徐々に変化したりして、上記滑りや寸法誤差分の距離が経時変化したとしても、その変化に対応して印刷ずれを防ぐことができる。
【0014】
また、上記所定部位検知手段が固設されている位置に関わらず、1枚目のラベルの印刷開始後、搬送制御手段は、(n+1)枚目のラベルが頭出しされている状態から、上記初期駆動距離D分だけ搬送手段を正搬送駆動させて(n+2)枚目のラベルの頭出しを行うようにすることもできる。このようにすると、多数枚のラベルに連続して印刷した場合であっても頭出しの位置ずれが累積しにくくなる。また、1枚目のラベルの印刷開始後、実駆動距離検出手段は、所定部位検知手段がn枚目のラベル先端を検知してから(n+1)枚目のラベル先端を検知するまでの間に搬送手段が駆動した実駆動距離Dを検出し、搬送制御手段は、(n+1)枚目のラベルが頭出しされている状態から、該実駆動距離D分だけ搬送手段を正搬送駆動させて(n+2)枚目のラベルの頭出しを行うようにしても良い。枚これによれば、周囲の温度及び湿度が経時変化したり、ラベルの実際のピッチ距離が徐々に変化したりして、上記滑りや寸法誤差分の距離が経時変化したとしても、その変化に対応して印刷ずれを防ぐことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1及び図2を参照して、1は本発明に係るサーマルプリンタである。図1は開閉自在のカバー2を開けた状態で且つ印刷媒体Mセット前の状態を、図2は印刷媒体Mセット済みでカバー2を閉じた状態を示している。このサーマルプリンタ1は、非図示のホストコンピュータ等から送信される印刷データ及び制御信号に基づいて印刷処理を行うもので、印刷媒体Mを正搬送、すなわち搬送経路下流側に向かって搬送し、この搬送経路上に設置されたサーマルヘッド3(印刷手段)を発熱させて印刷を行う。印刷媒体Mはロール状に巻回された状態でサーマルプリンタ1の媒体セット位置SPにセットされる。
【0016】
このサーマルプリンタ1では、印刷媒体Mとして、図3(a)に示すような、同一形状のラベルLが長尺状台紙4の長手方向に同じ向き且つ所定のピッチ距離dで複数枚貼着された台紙付きラベル、いわゆるダイカットラベル4か、図3(b)に示すような、シート5裏面に粘着層5が被着され、その粘着層5が剥離テープ5で覆われた長尺シート5かのどちらかを選択して印刷を行う。ダイカットラベル4は、ラベルLの形状や色等により複数種類用意されており、その種類によってラベルLのピッチ距離d及びラベルLの長尺状台紙長手方向の長さ等が定格値として決められている。なお、この定格ピッチ距離d等はホストコンピュータ内のプリンタドライバに記憶されており、ホストコンピュータに媒体の種類を入力することによって媒体毎に決められた定格値がサーマルプリンタ1の記憶領域に送られる。また、ラベルLの長尺状台紙長手方向の長さはラベルLの印字データを作成する際のページ長さとしても使用される。
【0017】
サーマルプリンタ1は印刷媒体Mを搬送する搬送手段として、搬送ローラ6、6とプラテンローラ6とを備える。この搬送ローラ6、6は、上記カバー2を閉じた状態で、サーマルヘッド3よりも搬送経路の上流側に互いに対向して印刷媒体Mを挟むように設けられている。また、プラテンローラ6は、上記カバー2を閉じた状態で、サーマルヘッド3に対向する位置に設けられる。搬送ローラ6及びプラテンローラ6はステッピングモータ17(図4)の駆動により回転し、印刷媒体Mを正搬送又は逆搬送(搬送経路上流側に向かっての搬送)する。
【0018】
上記サーマルヘッド3は、上記カバー2に取り付けられており、カバー2が閉じられることによって印刷媒体Mの搬送経路上に設置されるようになっている。また、カバー2にはインクリボンカセット7が着脱自在に取り付けられ、インクリボンカセット7をカバー2に装填すると、インクリボンカセット7のインクリボン7がサーマルヘッド3を覆うように構成されている。サーマルヘッド3は、印刷時にプラテンローラ6に対してインクリボン7を挟んで印刷媒体Mに圧接される。この圧接状態でサーマルヘッド3を発熱させることにより、インクリボンのインクを溶融して印刷媒体Mに所定の印刷データを印刷する。
【0019】
サーマルプリンタ1の前面には、前方に引き開くことのできるフロントパネル8が取り付けられている。このフロントパネル8には上下2段に排出口8、8が開口している。サーマルプリンタ1で長尺シート5に印刷する際には上部排出口8から印刷されたシートが排出される。なお、長尺シート5は所定の寸法毎にカッタ9によって自動で切断される。このカッタ9は円板状であり全周に切刃が形成されている。そして、カッタ9が左右に移動してシートを切断する。
【0020】
ダイカットラベル4に印刷してラベルピール処理、すなわち、長尺状台紙4を下部排出口8から排出させ、ラベルLを長尺状台紙4から剥離させて上部排出口8から排出させる処理をする際には、長尺状台紙4を上部排出口8の直前で下方に経路を曲げ、フロントパネル8内に位置する1対のローラ10、10で挟んで下部排出口8から外部へと送り出す。ローラ10はサーマルプリンタ1の本体側に取り付けられ自由に回転する。一方、ローラ10はフロントパネル8に取り付けられ、ステッピングモータ17(図4)の駆動によって回転するプラテンローラ6の動力が、図示しない伝達系によって伝達されて上記搬送手段と同期して正方向又は逆方向に回転する。長尺状台紙4は上述のように上部排出口8の直前で下方に経路が曲げられるため、ラベルLは長尺状台紙4から剥離し、上部排出口8を通って前方へ排出される。また、操作者はダイカットラベル4に印刷してラベルピール処理をしない非ラベルピール処理を選択することもでき、この場合には、印刷されたラベルLは長尺状台紙4に貼着されたままの状態で上部排出口8から排出される。さらに、長尺状台紙4をカッタ9で切断せず連続した状態で排出するか(非切断モード)、各ラベルLの相互間で長尺状台紙4を切断してラベルLを1枚毎に排出するか(切断モード)を設定することができる。
【0021】
カバー2にはインクリボンセンサ11が設けられており、インクリボン7の有無およびインクリボン7の色種を検知する。また、サーマルヘッド3の下流側には、サーマルヘッド3からダイカットラベル4の定格ピッチ距離dよりも短い距離である検知手段距離αを存して印刷媒体Mの先端及び長尺状台紙4に貼られたラベルLの先端位置を検出する反射型の先端検知センサ11(所定部位検知手段)が設けられている。この先端検知センサ112は検出値を3段階に判別可能で、検出値がハイレベルの場合には媒体無し、検出値がミドルレベルの場合には長尺状台紙4のみ、検出値がローレベルの場合には長尺状台紙4上にラベル有りと判別され、各々の閾値を超える時点を、それぞれ先端検出時点としている。また、サーマルヘッド3の上流側であって搬送ローラ6、6の下流側には、印刷媒体Mの有無を検知する反射型の媒体センサ11が設けられている。また、11はピールセンサであり、印刷媒体Mとしてダイカットラベル4がセットされた場合に、印刷されたラベルLが長尺状台紙4から正搬送方向後端の一部を残して剥離し上部の排出口8を通って前方に排出された状態でのラベルを検知するものである。また、11は台紙センサであり、ローラ10、10に挟まれて搬送された台紙が下部の排出口8から排出されていることを検知するものである。
【0022】
次いで、図4を参照してサーマルプリンタ1の制御系について説明する。図4に示すように、プログラムを読み出して実行し、搬送手段や印刷手段等の装置全体の制御を行うCPU12に、CPU12が読み出す制御プログラムや固定データを格納するROM13と、印刷データやラベルLの長尺状台紙長手方向の長さやラベルLの定格ピッチ距離d等を一時的に記憶すると共にCPU12のワークエリアとなるRAM14と、ラスタライズされた印刷データを記憶する画像メモリ15と、サーマルヘッド3を駆動するヘッドドライバ16と、各種ローラに接続されたステッピングモータ17を駆動するモータドライバ18とが接続されている。なお、ROM13には固定値として、上記検知手段距離αが記憶されている。また、外部装置であるホストコンピュータHCをI/F19を介して接続することもでき、この場合、I/F19は、ホストコンピュータHCから印刷データならびにラベルLの長尺状台紙長手方向の長さやラベルLのピッチ距離等の媒体関連データ及び制御信号を受信すると共にサーマルプリンタ1の印刷状況をホストコンピュータHCに送信することができる。
【0023】
次に、上記構成のサーマルプリンタ1で、操作者が印刷媒体Mとしてダイカットラベル4を選択し、且つ、非ラベルピール処理の非切断モードを選択した場合の印刷動作を、図5及び図6に示すフロー図を参照して説明する。この印刷動作の前にホストコンピュータHCにおいて印刷データや印刷するラベル数等が入力されている。
【0024】
ホストコンピュータHC等から印刷開始の指示と共に印刷データならびに媒体関連データ及び制御信号が送信されると、それを受信したCPU12は各センサ11、11等からの入力により、カバー2が閉じていること、ダイカットラベル4が適正にセットされていること、インクリボン7が適正にセットされていることを確認する(S1)。カバー2が開いていたり、ダイカットラベル4やインクリボン7が適正にセットされていない場合には、カバー2が閉じられ、ダイカットラベル4やインクリボン7が適正にセットされるまでその旨が表示される(S2)。この時点で、ホストコンピュータHCに入力された長尺媒体Mの種類が受信されて上記RAM14に記憶される。印刷媒体Mがダイカットラベル4の場合には、ラベルLの長尺状台紙長手方向の長さと、ラベルLの定格ピッチ距離dが長尺媒体Mの種類と同時にホストコンピュータHCより受信されてRAM14に記憶される。
【0025】
カバー2が閉じられ、ダイカットラベルMやインクリボン7が適正にセットされると、先端検知センサ11の検出値がローレベルであるか否かが判断される(S3)。ローレベルでない場合、すなわちハイレベルまたはミドルレベルの場合には、S4に進んでステッピングモータ17が駆動し、搬送ローラ6及びプラテンローラ6を正回転させてダイカットラベル4を正搬送する。この正搬送は先端検知センサ112の検出値がローレベルとなってラベルLの先端を検知するまで(S5)行われる。上記S3で先端検知センサ11の検出値がローレベルである場合は、S6に進んでステッピングモータ17が駆動し、搬送ローラ6及びプラテンローラ6を逆回転させてダイカットラベル4を逆搬送する。この逆搬送は先端検知センサ112の検出値がミドルレベルまたはハイレベルとなってラベルLの先端を検知するまで(S7)行われる。
【0026】
この時点で、ダイカットラベル4の1枚目のラベルLの先端は、図10(a)に示すように、先端検知センサ11に対向する位置にある。続いてCPU12は、RAM14内に初期駆動距離カウンタAを設定してその値を0にセットし(S8)、搬送手段を制御してダイカットラベル4の正搬送を開始する(S9)。初期駆動距離カウンタAは、この正搬送のためにステッピングモータ17を駆動させた駆動パルス数に基づいて加算されて増加する(S10)。この初期駆動距離カウンタAの値は、正搬送時に搬送手段を実際に駆動させた距離、すなわち正搬送時に搬送手段と印刷媒体Mとの間に滑りが全く存在しなければ印刷媒体Mが実際に搬送されるであろう距離と同値になるように設定されている。
【0027】
このダイカットラベル4の正搬送中、CPU12は、先端検知センサ11の検出値がミドルレベルからローレベルに切り替わったか否か、すなわち2枚目のラベルLの先端が検知されたか否かを判断し(S11)、2枚目のラベルLの先端が検知された場合には次のS12に進む。S12では、CPU12が、2枚目のラベルLの先端が検知された時点での上記初期駆動距離カウンタAの値を検出して(実駆動距離検出手段)、初期駆動距離Dとしてセットする。この初期駆動距離Dは上記RAM14に記憶される(S13)。
【0028】
この時点では、ダイカットラベル4の2枚目のラベルLの先端が、図10(b)に示すように、先端検知センサ11に対向する位置にある。続いてCPU12は、上記ROM13に記憶された検出手段距離αと上記RAM14に記憶された初期駆動距離Dとを加算した距離(α+D)分だけ搬送手段を逆搬送駆動させて1枚目のラベルの頭出しを行う(S14)。
【0029】
この1枚目のラベルLの頭出しが終了した時点で、ダイカットラベル4の1枚目のラベルLの先端は、図10(c)に示すように、サーマルヘッド3に対向する位置にある。続いてCPU12は、RAM14内にラベル数カウンタIを設定してその値を1にセットする(S15)。このラベル数カウンタIは、後述するS23において、ラベルLの頭出しが完了する毎にカウントアップされるものであり、その値は既に頭出しを行ったラベルLの枚数に対応する。カウンタのセット(S15)が完了すると、ストローブ信号がヘッドドライバ16に入力されてサーマルヘッド3が発熱すると共にダイカットラベル4が正搬送される(S16)。ここで、既に実駆動距離カウンタBがセットされている場合には、正搬送のためにステッピングモータ17を駆動させた駆動パルス数に対応させて該カウンタBが加算されて増加する(S17)。
【0030】
この印刷及び正搬送中、CPU12は、先端検知センサ11がミドルレベルからローレベルに切り替わったか否か、すなわちラベルLの先端が検知されたか否かを判断する(S18)。ラベルLの先端が検知された場合にはS19に進み、実駆動距離カウンタBが0にセット(実駆動距離カウンタBがすでにセットされている場合には0にリセット)され、印刷及び正搬送が続行される(S16)。この実駆動距離カウンタBは、上述したように正搬送のためにステッピングモータ17を駆動させた駆動パルス数に対応させて加算されて増加する(S17)ものであり、実駆動距離カウンタBの値は、正搬送時に搬送手段を実際に駆動させた距離、すなわち正搬送時に搬送手段と印刷媒体Mとの間に滑りが全く存在しなければ印刷媒体Mが実際に搬送されるであろう距離と同値になるように設定されている。
【0031】
上記S18で、ラベルLの先端が検知されていない場合には、S20に進み、CPU12は、実駆動距離カウンタBの値が、RAM14に記憶されている初期駆動距離DからROM13に記憶されている検知手段距離αを減算した距離(D−α)と等しいか否かを判断する。等しくない場合には印刷及び正搬送が続行され(S16)、等しい場合、すなわち図10(e)に示すように2枚目のラベルLの先端が頭出しされた場合には、頭出し時処理に移行する(S21)。
頭出し時処理(S21)では、CPU12の制御により、サーマルヘッド3がダイカットラベル4に圧接される。続いてCPU12は、ラベル数カウンタIが印刷動作前に設定された印刷するラベル数と等しいか否かを判断する(S22)。等しくない場合には、ラベル数カウンタIを1つカウントアップし(S23)、S16に戻ってラベルLの印刷及び正搬送を続行する。等しい場合には、印刷処理を終了し、印刷動作が終了する。
【0032】
次に、本発明の第2の実施の形態のサーマルプリンタ1について説明する。サーマルプリンタ1のハード構成及び、印刷動作中の初期駆動距離Dの記憶処理(S13)までについては、上述した第1の実施の形態と同じであるので説明を省略する。以下、印刷動作中の初期駆動距離Dの記憶処理(S13)以降の処理について図7に示すフロー図を参照して説明する。
【0033】
この時点では、ダイカットラベル4の2枚目のラベルLの先端が、図10(b)に示すように、先端検知センサ11に対向する位置にある。続いてCPU12は、上記ROM13に記憶された検出手段距離αと上記RAM14に記憶された初期駆動距離Dとを加算した距離(α+D)分だけ搬送手段を逆搬送駆動させて1枚目のラベルの頭出しを行う(S31)。
【0034】
この1枚目のラベルLの頭出しが終了した時点で、ダイカットラベル4の1枚目のラベルLの先端は、図10(c)に示すように、サーマルヘッド3に対向する位置にある。続いてCPU12は、RAM14内にラベル数カウンタIを設定してその値を1にセットする(S32)。このラベル数カウンタIは、後述するS45において、ラベルLの頭出しが完了する毎にカウントアップされるものであり、その値は既に頭出しを行ったラベルLの枚数に対応する。カウンタのセット(S32)が完了すると、ストローブ信号がヘッドドライバ16に入力されてサーマルヘッド3が発熱すると共にダイカットラベル4が正搬送される(S33)。ここで、既に実駆動距離カウンタBがセットされている場合には、正搬送のためにステッピングモータ17を駆動させた駆動パルス数に対応させて該カウンタBが加算されて増加する(S34)。
【0035】
この印刷及び正搬送中、CPU12は、先端検知センサ11がミドルレベルからローレベルに切り替わったか否か、すなわちラベルLの先端が検知されたか否かを判断する(S35)。ラベルLの先端が検知された場合にはS36に進み、CPU12はラベル数カウンタIが1か否かを判断する。
【0036】
S36でカウンタIが1の場合、すなわち図10(a)に示すように1枚目のラベルLの先端が先端検知センサ11に検知された場合、CPU12により、RAM14内に実駆動距離カウンタBが設定されてその値が0にセットされ(S39)、印刷及び正搬送が続行される(S33)。この実駆動距離カウンタBは、上述したように正搬送のためにステッピングモータ17を駆動させた駆動パルス数に対応させて加算されて増加する(S34)ものであり、実駆動距離カウンタBの値は、正搬送時に搬送手段を実際に駆動させた距離、すなわち正搬送時に搬送手段と印刷媒体Mとの間に滑りが全く存在しなければ印刷媒体Mが実際に搬送されるであろう距離と同値になるように設定されている。
【0037】
上記S36でカウンタIが1でない場合、すなわち図10(d)に示すように2枚目以降のいずれかのラベルLの先端が先端検知センサ11に検知された場合には、CPU12は、その時点での実駆動距離カウンタBの値を検出して実駆動距離D(I−1)としてセットし(S37)、その実駆動距離D(I−1)を上記RAM14に記憶させる(S38)。続いてCPU12により、実駆動距離カウンタBの値が0にリセットされ(S39)、印刷及び正搬送が続行される(S33)。これにより、実駆動距離D(I−1)には、先端検知センサ11がI枚目のラベルの先端を検知してから(I+1)枚目のラベルの先端を検知するまでの間に搬送手段が駆動した距離がセットされることになる。
【0038】
上記S35で、ラベルLの先端が検知されていない場合には、S40に進み、CPU12はラベル数カウンタIが1か否かを判断する。
【0039】
S40でカウンタIが1の場合には、CPU12は、実駆動距離カウンタBの値が、RAM14に記憶されている初期駆動距離DからROM13に記憶されている検知手段距離αを減算した距離(D−α)と等しいか否かを判断する(S41)。等しくない場合には印刷及び正搬送が続行され(S33)、等しい場合、すなわち図10(e)に示すように2枚目のラベルLの先端が頭出しされた場合には、頭出し時処理に移行する(S43)。
【0040】
上記S40でカウンタIが1でない場合には、CPU12は、実駆動距離カウンタBの値が、RAM14に記憶されている実駆動距離D(I−1)からROM13に記憶されている検知手段距離αを減算した距離(D−α)と等しいか否かを判断する(S42)。等しくない場合には印刷及び正搬送が続行され(S33)、等しい場合、すなわち図10(f)に示すように3枚目以降のいずれかのラベルLの先端が頭出しされた場合には、頭出し処理に移行する(S43)。
【0041】
頭出し時処理(S43)では、CPU12の制御により、サーマルヘッド3がダイカットラベル4に圧接される。続いてCPU12は、ラベル数カウンタIが印刷動作前に設定された印刷するラベル数と等しいか否かを判断する(S44)。等しくない場合には、ラベル数カウンタIを1つカウントアップし(S45)、S33に戻ってラベルLの印刷及び正搬送を続行する。等しい場合には、印刷処理を終了し、印刷動作が終了する。
【0042】
次に、本発明の第3の実施の形態のサーマルプリンタ1について説明する。サーマルプリンタ1のハード構成及び、印刷動作中の初期駆動距離Dの記憶処理(S13)までについては、上述した第1の実施の形態と同じであるので説明を省略する。以下、印刷動作中の初期駆動距離Dの記憶処理(S13)以降の処理について図8に示すフロー図を参照して説明する。
【0043】
この時点では、ダイカットラベル4の2枚目のラベルLの先端が、図10(b)に示すように、先端検知センサ11に対向する位置にある。続いてCPU12は、上記ROM13に記憶された検出手段距離αと上記RAM14に記憶された初期駆動距離Dとを加算した距離(α+D)分だけ搬送手段を逆搬送駆動させて1枚目のラベルの頭出しを行う(S51)。
【0044】
この1枚目のラベルLの頭出しが終了した時点で、ダイカットラベル4の1枚目のラベルLの先端は、図10(c)に示すように、サーマルヘッド3に対向する位置にある。続いてCPU12は、RAM14内にラベル数カウンタIを設定してその値を1にセットする(S52)と共に、同じくRAM14内に実駆動距離カウンタBを設定してその値を0にセットする(S53)。ラベル数カウンタIは、後述するS59において、ラベルLの頭出しが完了する毎にカウントアップされるものであり、その値は既に頭出しを行ったラベルLの枚数に対応する。また、実駆動距離カウンタBは正搬送のためにステッピングモータ17を駆動させた駆動パルス数に対応させて加算されて増加する(S55)ものであり、実駆動距離カウンタBの値は、正搬送時に搬送手段を実際に駆動させた距離、すなわち正搬送時に搬送手段と印刷媒体Mとの間に滑りが全く存在しなければ印刷媒体Mが実際に搬送されるであろう距離と同値になるように設定されている。
【0045】
カウンタのセット(S52・S53)が完了すると、ストローブ信号がヘッドドライバ16に入力されてサーマルヘッド3が発熱すると共にダイカットラベル4が正搬送される(S54)。ここで、上述したように、正搬送のためにステッピングモータ17を駆動させた駆動パルス数に対応させて実駆動距離カウンタBが加算されて増加する(S55)。
【0046】
続いて、CPU12は、実駆動距離カウンタBの値が、RAM14に記憶されている初期駆動距離Dと等しいか否かを判断する(S56)。等しくない場合には印刷及び正搬送が続行され(S54)、等しい場合、すなわち図10(e)に示すように2枚目のラベルLの先端が頭出しされた場合には、頭出し時処理に移行する(S57)。
【0047】
頭出し時処理(S57)では、CPU12の制御により、サーマルヘッド3がダイカットラベル4に圧接される。続いてCPU12は、ラベル数カウンタIが印刷動作前に設定された印刷するラベル数と等しいか否かを判断する(S58)。等しくない場合には、ラベル数カウンタIを1つカウントアップし(S59)、S53に戻ってCPU12の制御により実駆動距離カウンタBの値を0にリセットして(S53)、ラベルLの印刷及び正搬送を続行する(S54)。等しい場合には、印刷処理を終了し、印刷動作が終了する。
【0048】
次に、本発明の第4の実施の形態のサーマルプリンタ1について説明する。サーマルプリンタ1のハード構成及び、印刷動作中の初期駆動距離Dの記憶処理(S13)までについては、上述した第1の実施の形態と同じであるので説明を省略する。以下、印刷動作中の初期駆動距離Dの記憶処理(S13)以降の処理について図9に示すフロー図を参照して説明する。
【0049】
この時点では、ダイカットラベル4の2枚目のラベルLの先端が、図10(b)に示すように、先端検知センサ11に対向する位置にある。続いてCPU12は、上記ROM13に記憶された検出手段距離αと上記RAM14に記憶された初期駆動距離Dとを加算した距離(α+D)分だけ搬送手段を逆搬送駆動させて1枚目のラベルの頭出しを行う(S61)。
【0050】
この1枚目のラベルLの頭出しが終了した時点で、ダイカットラベル4の1枚目のラベルLの先端は、図10(c)に示すように、サーマルヘッド3に対向する位置にある。続いてCPU12は、RAM14内にラベル数カウンタIを設定してその値を1にセットする(S62)と共に、同じくRAM14内に第1の実駆動距離カウンタBを設定してその値を0にセットする(S63)。ラベル数カウンタIは、後述するS77において、ラベルLの頭出しが完了する毎にカウントアップされるものであり、その値は既に頭出しを行ったラベルLの枚数に対応する。また、第1の実駆動距離カウンタBは正搬送のためにステッピングモータ17を駆動させた駆動パルス数に対応させて加算されて増加する(S65)ものであり、第1の実駆動距離カウンタBの値は、正搬送時に搬送手段を実際に駆動させた距離、すなわち正搬送時に搬送手段と印刷媒体Mとの間に滑りが全く存在しなければ印刷媒体Mが実際に搬送されるであろう距離と同値になるように設定されている。
【0051】
カウンタのセット(S62・S63)が完了すると、ストローブ信号がヘッドドライバ16に入力されてサーマルヘッド3が発熱すると共にダイカットラベル4が正搬送される(S64)。ここで、上述したように、正搬送のためにステッピングモータ17を駆動させた駆動パルス数に対応させて第1の実駆動距離カウンタBが加算されて増加する(S65)。また、既に第2の実駆動距離カウンタCがセットされている場合には、同様に該カウンタCが加算されて増加する(S66)。
【0052】
この印刷及び正搬送中、CPU12は、先端検知センサ11がミドルレベルからローレベルに切り替わったか否か、すなわちラベルLの先端が検知されたか否かを判断する(S67)。ラベルLの先端が検知された場合にはS68に進み、CPU12はラベル数カウンタIが1か否かを判断する。
【0053】
S68でカウンタIが1の場合、すなわち図10(a)に示すように1枚目のラベルLの先端が先端検知センサ11に検知された場合、CPU12により、RAM14内に第2の実駆動距離カウンタCが設定されてその値が0にセットされ(S71)、印刷及び正搬送が続行される(S64)。この第2の実駆動距離カウンタCは、上述したように正搬送のためにステッピングモータ17を駆動させた駆動パルス数に対応させて加算されて増加する(S66)ものであり、該カウンタCの値は、正搬送時に搬送手段を実際に駆動させた距離、すなわち正搬送時に搬送手段と印刷媒体Mとの間に滑りが全く存在しなければ印刷媒体Mが実際に搬送されるであろう距離と同値になるように設定されている。
【0054】
上記S68でカウンタIが1でない場合、すなわち図10(d)に示すように2枚目以降のいずれかのラベルLの先端が先端検知センサ11に検知された場合には、CPU12は、その時点での第2の実駆動距離カウンタCの値を検出して実駆動距離D(I−1)としてセットし(S69)、その実駆動距離D(I−1)を上記RAM14に記憶させる(S70)。続いてCPU12により、第2の実駆動距離カウンタCの値が0にリセットされ(S71)、印刷及び正搬送が続行される(S64)。これにより、実駆動距離D(I−1)には、先端検知センサ11がI枚目のラベルの先端を検知してから(I+1)枚目のラベルの先端を検知するまでの間に搬送手段が駆動した距離がセットされることになる。
【0055】
上記S67で、ラベルLの先端が検知されていない場合には、S72に進み、CPU12はラベル数カウンタIが1か否かを判断する。
【0056】
S72でカウンタIが1の場合には、CPU12は、第1の実駆動距離カウンタBの値が、RAM14に記憶されている初期駆動距離Dと等しいか否かを判断する(S73)。等しくない場合には印刷及び正搬送が続行され(S64)、等しい場合、すなわち図10(e)に示すように2枚目のラベルLの先端が頭出しされた場合には、頭出し時処理に移行する(S74)。
【0057】
上記S72でカウンタIが1でない場合には、CPU12は、第1の実駆動距離カウンタBの値が、RAM14に記憶されている実駆動距離D(I−1)と等しいか否かを判断する(S75)。等しくない場合には印刷及び正搬送が続行され(634)、等しい場合、すなわち図10(f)に示すように3枚目以降のいずれかのラベルLの先端が頭出しされた場合には、頭出し処理に移行する(S74)。
【0058】
頭出し時処理(S74)では、CPU12の制御により、サーマルヘッド3がダイカットラベル4に圧接される。続いてCPU12は、ラベル数カウンタIが印刷動作前に設定された印刷するラベル数と等しいか否かを判断する(S76)。等しくない場合には、ラベル数カウンタIを1つカウントアップし(S77)、S63に戻ってCPU12の制御により第1の実駆動距離カウンタBの値を0にリセットして、ラベルLの印刷及び正搬送を続行する(S64)。等しい場合には、印刷処理を終了し、印刷動作が終了する。
【0059】
また、上記第1の実施の形態ないし第4の実施の形態では、搬送手段による印刷媒体Mの搬送経路途中に印刷媒体Mの先端及び長尺状台紙4に貼られたラベルLの先端位置を検出する反射型の先端検知センサ11を設けているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、各ラベルLと所定の位置関係で予め長尺状台紙4に設けられた位置決め用マーク或いはラベルLの後端を検知するセンサを設けても良く、また、透過型或いは接触型のセンサを設けるようにしても良い。
【0060】
また、上記S14、S31、S51及びS61において1枚目のラベルの頭出しを行う場合、ROM13に記憶された検出手段距離αとRAM14に記憶された初期駆動距離Dとを加算した距離(α+D)分だけ搬送手段を逆搬送駆動させる代わりに、ROM13に記憶された検出手段距離αと上記RAM14に記憶された定格ピッチ距離dとを加算した距離(α+d)分だけ搬送手段を逆搬送駆動させても良い。
【0061】
また、初期駆動距離Dに基づいた2枚目以降のラベルのうち少なくとも1枚のラベルの頭出しの方法も、上記説明した第1の実施の形態及び第2の実施の形態に限定されるものではなく、1枚目のラベルの印刷開始前に検出した初期駆動距離Dが有効に頭出しのための搬送距離に反映されていれば良い。
【0062】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、ラベルの頭出しを行うために搬送手段を駆動させる距離に、1枚目のラベルの印刷開始前に検出された初期駆動距離Dが反映される。そのため、台紙付きラベルと搬送ローラ等との間に滑りが生じている場合や、台紙付きラベルの実際のピッチ距離が定格ピッチ距離dに対して寸法誤差を有する場合であっても、その滑りや寸法誤差分の補正すべき距離が初期駆動距離Dを介してラベルの頭出しを行うために搬送手段を駆動させる距離に算入される。したがって、頭出しの位置ずれに起因する印刷ずれを防ぐことができ印刷ミスが生じにくい。また、先端検知センサがプリンタヘッドの下流側にあっても、ラベル搬送経路下流側に向かっての搬送である正搬送のみで2枚目以降のラベルの頭出しを行うので、ラベルの印刷処理とその次のラベルの頭出し処理とをラベルを逆搬送することなく行うことができ、印刷処理全体に要する時間が長時間化しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示す正面図
【図2】サーマルプリンタの断面図
【図3】印刷媒体を示す斜視図
【図4】サーマルプリンタの制御系を示す図
【図5】サーマルプリンタの印刷動作を示すフロー図
【図6】サーマルプリンタの印刷動作を示すフロー図
【図7】サーマルプリンタの他の印刷動作を示すフロー図
【図8】サーマルプリンタの他の印刷動作を示すフロー図
【図9】サーマルプリンタの他の印刷動作を示すフロー図
【図10】先端検知センサ及びサーマルヘッドと台紙付きラベルとの位置関係を示す図
【符号の説明】
3  サーマルヘッド(印刷手段)
4  ダイカットラベル(台紙付きラベル)
112 先端検知センサ(所定部位検知手段)

Claims (6)

  1. 長尺状台紙の長手方向にラベルが所定ピッチ距離で複数枚貼着された台紙付きラベルを搬送する搬送手段と、該搬送手段による台紙付きラベルの搬送経路途中に固設され正搬送されるラベルに印刷する印刷手段と、該印刷手段よりも搬送経路下流側に固設され台紙上のラベルの所定部位を検知する所定部位検知手段と、所定部位検知手段の検知結果に基づいて上記搬送手段を制御する搬送制御手段とを備え、複数のラベルに対してラベルの頭出し及び印刷を順次連続して行うラベルプリンタであって、台紙付きラベルを正搬送するために搬送手段が駆動した実駆動距離を検出する実駆動距離検出手段を備え、台紙付きラベルのセット後であって1枚目のラベルの印刷開始前に、搬送制御手段の制御により、所定部位検知手段が第1のラベルの所定部位を検知した状態から第1のラベルとは別の第2のラベルの所定部位を検知した状態になるまで台紙付きラベルを正搬送し、実駆動距離検出手段は該正搬送のために搬送手段が駆動した実駆動距離である初期駆動距離Dを検出し、1枚目のラベルの印刷開始後、搬送制御手段は、搬送手段を正搬送駆動させて2枚目以降のラベルの頭出しを行い、2枚目以降のラベルのうち少なくとも1枚のラベルについて上記初期駆動距離Dに基づいて搬送手段を正搬送駆動させて頭出しを行うことを特徴とするラベルプリンタ。
  2. 上記所定部位検知手段は、台紙上のラベルの先端を検知するように構成されると共に、印刷手段から上記ラベルの所定ピッチ距離よりも短い検知手段距離αを存して搬送経路下流側に固設され、上記第1のラベルの所定部位として1枚目のラベルの先端が設定されると共に、上記第2のラベルの所定部位として2枚目のラベルの先端が設定され、1枚目のラベルの印刷開始後、搬送制御手段は、所定部位検知手段が1枚目のラベルの先端を検知した状態から、上記初期駆動距離Dから上記検知手段距離αを減算した距離(D−α)分だけ搬送手段を正搬送駆動させて2枚目のラベルの頭出しを行うことを特徴とする請求項1に記載のラベルプリンタ。
  3. 上記所定部位検知手段は台紙上のラベルの先端を検知するように構成され、上記第1のラベルの所定部位として1枚目のラベルの先端が設定されると共に、上記第2のラベルの所定部位として2枚目のラベルの先端が設定され、搬送制御手段は、1枚目のラベルが頭出しされている状態から、上記初期駆動距離D分だけ搬送手段を正搬送駆動させて2枚目のラベルの頭出しを行うことを特徴とする請求項1に記載のラベルプリンタ。
  4. 上記所定部位検知手段は、印刷手段から上記ラベルの所定ピッチ距離よりも短い検知手段距離αを存して搬送経路下流側に固設されることを特徴とする請求項3に記載のラベルプリンタ。
  5. 1枚目のラベルの印刷開始後、搬送制御手段は、所定部位検知手段が(n+1)枚目(nは自然数、以下同じ。)のラベルの先端を検知した状態から、上記初期駆動距離Dから上記検知手段距離αを減算した距離(D−α)分だけ搬送手段を正搬送駆動させて(n+2)枚目のラベルの頭出しを行うことを特徴とする請求項2または請求項4に記載のラベルプリンタ。
  6. 1枚目のラベルの印刷開始後、搬送制御手段は、(n+1)枚目のラベルが頭出しされている状態から、上記初期駆動距離D分だけ搬送手段を正搬送駆動させて(n+2)枚目のラベルの頭出しを行うことを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載のラベルプリンタ。
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