JP3713955B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字や図形等の印刷データを記録紙に印刷して複数枚のラベルを連続して作成する印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、長尺状の記録紙(テープ)を一定方向に搬送させながら、該テープに対して当接されるサーマルヘッドを駆動して印刷データを印刷し、この後、テープをさらに搬送してサーマルヘッドの下流側に配設されるカッタにより印刷領域をテープから切り離すことで、印刷ラベル片を作成するテーププリンタが実用化されている。
【0003】
このようなテーププリンタにより、例えば複数の印刷データを連続して印刷し複数枚のラベルの作成を行なう場合、従来は、テープ搬送機構によりテープを一定方向に搬送させながらサーマルヘッドにより複数の印刷データを連続して印刷して行き、その印刷の過程において、個々の印刷領域間の切断位置がカッタの位置に搬送される毎に、一旦、テープの搬送及びサーマルヘッドの駆動印刷を停止させてカッタを駆動することで、複数枚のラベルの連続印刷を行なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記テーププリンタでは、サーマルヘッド及びカッタが所定の位置に配設されているので、テープに対するサーマルヘッドによる印刷位置とカッタによる切断位置との間には、固定された距離Lが存在する。特に、このヘッド−カッタ間の距離Lに対して、個々の印刷データの前後に書式設定される余白部分の距離Mが短い場合、印刷領域の後余白の後端がカッタによる切断位置に搬送された際には、サーマルヘッドによる次の印刷データの印刷が既に開始されその印刷途中にある状態となる。
【0005】
このような状態で、印刷データの印刷を中断し(サーマルヘッドの駆動を中断し)カッタにより印刷済みの領域の切断を行なうと、カッタ動作時にテープに対して張力が加わって印刷中断時のテープの位置とサーマルヘッドの位置との間でずれが生じ、その状態で印刷が再開されると(サーマルヘッドの駆動が再開されると)、当該部分で印刷のずれが生じ、そのずれた部分が空白となって、印刷品質を低下させることがある。
【0006】
また、印刷データの印刷の中断(サーマルヘッドの駆動の中断)のために、サーマルヘッドが冷され印刷中断部分で印刷濃度にムラが生じて印刷品質が低下することもある。
【0007】
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、複数の印刷データを連続して印刷し複数枚のラベルを作成する場合に、印刷データの印刷途中での印刷の一時停止による印刷のずれや印刷濃度のムラが生じるのを防止し、印刷品質を損なうことがない印刷装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係わる第1の印刷装置は、印刷媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される印刷媒体上に文字や図形等の印刷データを印刷する印刷手段と、前記印刷手段から所定の距離に設けられ、前記印刷手段により印刷データの印刷が行なわれた印刷領域毎に印刷媒体を切断する切断手段と、印刷媒体上の複数の印刷領域への印刷を連続して行なうことを指示する印刷指示手段と、前記搬送手段に印刷媒体を印刷方向に搬送させながら、前記印刷指示手段の指示に応じて前記印刷手段により印刷データを印刷媒体上の複数の印刷領域に印刷させ、その印刷動作の終了後に前記搬送手段に印刷媒体を印刷方向とは逆方向に搬送させ、その後に印刷方向に搬送させつつ前記印刷領域の間の切断位置が前記切断手段の位置に搬送される毎にその搬送動作を中断する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
このような、本発明に係わる第1の印刷装置によれば、搬送手段により印刷媒体を印刷方向に搬送させながら、印刷指示手段の指示に応じて印刷手段により印刷データを印刷媒体の複数の印刷領域に印刷させ、その印刷動作の終了後に、前記搬送手段により印刷媒体を印刷方向とは逆方向に搬送させ、その後に、再び印刷方向に搬送させつつ前記複数の印刷領域それぞれの間の各切断位置が切断手段の位置に搬送される毎にその搬送動作が中断され、印刷媒体が印刷領域毎に切断分離される。
【0010】
すなわち、本発明に係わる第1の印刷装置によれば、印刷手段による印刷処理が全て終了してから切断手段により印刷媒体の印刷領域を切り離す切断処理が行われるため、印刷データの印刷途中で印刷媒体の切断のために印刷手段の動作を中断することがない。
【0011】
また、本発明に係わる第2の印刷装置は、印刷媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される印刷媒体上に文字や図形等の印刷データを印刷する印刷手段と、前記印刷手段により印刷媒体上に印刷される文字や図形等の印刷データの前後に付加する余白長さを設定する余白量設定手段と、前記印刷手段から所定の距離に設けられ、前記印刷手段により印刷データの印刷が行なわれた印刷領域毎に印刷媒体を切断する切断手段と、印刷媒体上の複数の印刷領域への印刷を連続して行なう連続印刷を指示する印刷指示手段と、前記印刷指示手段によって連続印刷が指示されたときに、前記余白設定手段により設定された余白の長さと、前記印刷手段から前記切断手段までの長さを比較判断する判断手段と、前記判断手段により前記余白の長さが前記印刷手段から前記切断手段までの長さより長いと判断された場合には、前記搬送手段に印刷媒体を印刷方向に搬送させながら、前記印刷指示手段の指示に応じて前記印刷手段により印刷データを印刷媒体上の複数の印刷領域に連続して印刷させつつ、前記複数の各印刷領域の間の切断位置が前記切断手段の位置に搬送される毎に前記搬送手段の搬送動作を中断して前記切断手段によって印刷媒体を切断し、また前記判断手段により前記余白の長さが前記印刷手段から前記切断手段までの長さより短いと判断された場合には、前記搬送手段に印刷媒体を印刷方向に搬送させながら、前記印刷指示手段の指示に応じて前記印刷手段に印刷データを印刷媒体上の複数の印刷領域に印刷させ、その印刷動作の終了後に前記搬送手段に印刷媒体を前記印刷方向とは逆方向に搬送させ、その後に印刷方向に搬送させつつ前記複数の各印刷領域の間の切断位置が前記切断手段の位置に搬送される毎にその搬送動作を中断して前記切断手段によって印刷媒体を切断する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
このような、本発明に係わる第2の印刷装置によれば、印刷指示手段によって連続印刷が指示されたときに、余白設定手段により印刷データの前後に設定された余白の長さと、印刷手段から切断手段までの長さとが比較判断され、この比較判断により前記余白の長さが前記印刷手段から前記切断手段までの長さより長いと判断された場合には、搬送手段に印刷媒体を搬送させつつ、印刷手段による印刷データの印刷と切断手段による印刷媒体の切断を交互に繰り返し、また前記比較判断により前記余白の長さが前記印刷手段から前記切断手段までの長さより短いと判断された場合には、前記搬送手段に印刷媒体を搬送させつつ、指示された数の印刷データを印刷手段により印刷し、その印刷処理が終了してから印刷媒体を逆搬送した上で、再搬送しつつ切断手段により個々の印刷領域の切断が行われる。
【0013】
すなわち、本発明に係わる第2の印刷装置によれば、印刷データに対して設定される余白量の大小に係わらず印刷データの印刷途中でその印刷を中断して印刷媒体の切断が行なわれることはない。また、設定される余白量が印刷手段から切断手段までの長さより大きい場合には、印刷媒体の印刷方向に対する逆方向への搬送を必要としない、より効率のよい、個々の印刷データを印刷しながら順次印刷媒体の印刷が行われた印刷領域を分離する処理を選択する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係わる印刷装置のプリンタ部の構成を示す側断面図である。
【0015】
この印刷装置は、小型6面体の本体ケース1を有し、その正面1aには、後述するキー入力部22、表示部23(図2参照)及び記録紙排出口2が設けられる。
【0016】
印刷装置の内部には、記録紙搬送経路に沿った両側の位置に、プラテンローラ4とサーマルヘッド5、一対の搬送ローラ6と7が、それぞれ対峙して設けられ、さらに、記録紙排出口2の直前の位置には、カッタ8が設けられる。
【0017】
サーマルヘッド5のプラテンローラ4との当接部分には、複数のドット発熱体5aがライン状に設けられ、このサーマルヘッド5は、図示しないヘッド駆動モータによって、発熱体5aのある端部がプラテンローラ4に当接する方向と開離する方向とに移動可能な構造とされる。このサーマルヘッド5は、電源OFFの状態及び被印刷動作状態において開離方向に移動セットされ、印刷動作状態でのみ発熱体5aがプラテンローラ4に当接する方向に移動セットされる。
【0018】
また、搬送ローラ6,7は、一方のローラ6の回転軸6aが後述するステップモータ29(図2参照)により駆動されて回転されるもので、この搬送ローラ6と7は、記録紙をプリンタ部にセットする際に互いに開離する構造とされる。
【0019】
一方、このプリンタ部の上部には、感熱記録紙であるロール紙9が配設され、このロール紙9は、電源OFFの状態において装着され、前記プラテンローラ4とサーマルヘッド5との間、及び搬送ローラ6と7との間の記録紙搬送経路に引き出され、さらにカッタ8及び記録紙排出口2に通してセットされる。
【0020】
このロール紙9の巻き取り軸9aは、後述するロール紙巻き取りモータ33(図2参照)により駆動されて回転される。
そして、ロール紙9に対するサーマルヘッド5による印刷動作時には、該ロール紙9は搬送ローラ6,7による矢印i方向への回転駆動に伴ない、矢印Aで示す方向に搬送排出され、また、ロール紙巻取り軸9aの矢印j方向への回転駆動に伴ない、矢印Bで示す方向に逆搬送されて引き戻される。
【0021】
ここで、前記ステップモータ29の1ステップ駆動あたりの搬送ローラ6,7によるロール紙9の搬送距離は、サーマルヘッド5の発熱体5aによる1ライン印刷印字のドット幅に等しく設定される。
【0022】
また、前記記録紙搬送経路におけるプラテンローラ4の直前の位置にロール紙センサ10が設けられるとともに、搬送ローラ6,7の直後の位置にも紙先センサ11が設けられて、これら2つのセンサによってロール紙9の有無が検出される。
【0023】
図2は前記印刷装置の電子回路の構成を示すブロック図である。
この印刷装置の電子回路には、CPUからなる制御部21が備えられる。
制御部(CPU)21は、キー入力部22からのキー操作信号に応じてROM24に予め記憶されているシステムプログラムを起動させ、RAM25をワークメモリとして回路各部の動作を制御するもので、この制御部(CPU)21には、前記キー入力部22、ROM24、RAM25が接続される他、表示のためのフォントのパターンデータを記憶する表示用キャラクタジェネレータ26、印刷のためのフォントのパターンデータを記憶する印刷用キャラクタジェネレータ27、ロール紙センサ10、紙先センサ11が接続される。
【0024】
また、制御部(CPU)21には、さらに、サーマルヘッド5の発熱体5aを印刷データに応じて発熱駆動するヘッド駆動回路28、搬送ローラ回転軸6aを回転駆動するためのステップモータ29のステップモータ駆動回路30、カッタ8を駆動するためのカッタモータ31のモータ駆動回路32、ロール紙巻き取り軸9aを回転駆動するためのロール紙巻き取りモータ33のモータ駆動回路34、そして、入力された文字列データを表示部23に表示させるための表示駆動回路35が接続される。
【0025】
キー入力部22には、電源をON,OFFするための「電源」キー、任意の文字,数字,記号等を入力するための文字・記号入力キー、この文字・記号入力キーの操作により入力されたテキストデータの印刷を指示する「印刷」キー、該テキストデータを複数のラベルに印刷する連続印刷を指示する「連続印刷」キー、表示部23におけるカーソルの移動やデータの選択を行なうためのカーソルキー、選択されたデータの確定や機能の実行を指示するための「実行」キー等が備えられる。
【0026】
ROM24には、この印刷装置の全体の動作を司るシステムプログラムが予め記憶されると共に、文字列データの入力処理、表示処理、入力された文字列データからなるテキストデータの印刷処理等をそれぞれ司る種々のサブプログラムが予め記憶される。
【0027】
図3は前記印刷装置の電子回路のRAM25に備えられるデータメモリの構成を示す図である。
RAM25には、テキストメモリ25a、書式メモリ25b、印刷データメモリ25c、搬送ステップ数メモリ25d、切断位置メモリ25e、印刷枚数メモリ25f、設定印刷枚数メモリ25g、カット数メモリ25h等が備えられる。
【0028】
テキストメモリ25aには、キー入力部22における文字・記号キーにより入力された任意の文字列からなるテキストデータが記憶される。
書式メモリ25bには、入力中の文字列データからなるテキストデータの設定書式データが、文字サイズ、文字間隔、前後余白Mの組み合わせとして記憶される。なお、前記余白Mは、少なくとも、印刷開始位置となるサーマルヘッド5の発熱体5aと搬送ローラ6,7による搬送指示位置との間の距離L2 よりも長く設定される。
【0029】
印刷データメモリ25cには、前記テキストメモリ25aに記憶されたテキストデータが、印刷処理の開始に伴ない印刷用キャラクタジェネレータ27により各文字データ毎にフォントパターンに変換されたドットパターンの印刷データとして記憶される。
【0030】
搬送ステップ数メモリ25dには、印刷処理に伴ないロール紙9を搬送するステップモータ29の搬送開始からの駆動ステップ数Sがインクリメント又はデクリメントされて記憶される。
【0031】
切断位置メモリ25eには、印刷データメモリ25cに記憶された印刷データのロール紙9に対する印刷に際し、1つの印刷データの印刷領域毎にロール紙9を切断しラベルとして分離するための切断位置S1 ,S2 ,…,Sn が、前記書式メモリ25bに記憶された設定書式に基づく印刷データの文字サイズXや前後余白Mに応じて計算され、印刷・搬送動作の開始からのステップモータ29による搬送ステップ数Sに換算されて記憶される。
【0032】
印刷枚数メモリ25fには、印刷データメモリ25cに記憶された印刷データを繰り返し複数連続して印刷する際の印刷枚数Nがカウントされて記憶される。設定印刷枚数メモリ25gには、連続印刷を行なう際に任意に設定された印刷枚数Pが記憶される。
【0033】
カット数メモリ25hには、印刷処理に伴ない前記切断位置メモリ25eに記憶されたロール紙9に対する各切断位置に応じてカッタ8により該ロール紙9を切断した回数Kがカウントされて記憶される。
【0034】
次に、前記構成による印刷装置の動作について説明する。
図4は前記印刷装置における印刷処理(その1)を示すフローチャートである。
【0035】
図5は前記印刷装置における印刷処理(その2)を示すフローチャートである。
図6は前記印刷装置の印刷処理による連続印刷状態をロール紙9に対する印刷開始からの切断位置S1 ,S2 ,…に対応付けて示す図であり、同図(A)はヘッド−カッタ間距離L1 よりも余白Mを長く設定した場合の連続印刷状態を示す図、同図(B)はヘッド−カッタ間距離L1 よりも余白Mを短く設定した場合の連続印刷状態を示す図である。
【0036】
キー入力部22の文字・記号入力キーの操作に伴ない、任意に入力された文字列データからなるテキストデータが、RAM25のテキストメモリ25aに記憶された状態で、このテキストデータを繰り返し連続印刷し複数のラベルとして印刷するために、キー入力部22の「連続印刷」キーが操作されると、印刷枚数の設定メッセージが表示部23に表示され、キー入力部22の数字キーを操作して任意の印刷枚数を入力して指定すると、指定された印刷枚数PがRAM25内の設定印刷枚数メモリ25gに記憶されて設定される。
【0037】
すると、図4,図5における印刷処理が起動され、まず、RAM25内の搬送ステップ数メモリ25d、切断位置メモリ25e、印刷枚数メモリ25f、カット数メモリ25hが、それぞれ“0”クリアされて初期設定されると共に、モータ駆動回路32によりカッタモータ31が駆動されてカッタ8によるロール紙9の切断が行なわれ、該カッタ8よりも外側に存在する不要な記録紙が分離される(ステップS1)。
【0038】
そして、前記テキストメモリ25aに記憶されたテキストデータが、印刷用キャラクタジェネレータ27により各文字データ毎にフォントパターンに変換されたドットパターンの印刷データとして展開され、印刷データメモリ25cに記憶される(ステップS2)。
【0039】
ここで、書式メモリ25bに設定記憶されている印刷データの前後余白Mが、ヘッド−カッタ間距離L1 よりも長いか否か判断される(ステップS3)。
前記書式メモリ25bに設定記憶されている印刷データの前後余白Mがヘッド−カッタ間距離L1 よりも長い(図6(A)参照)と判断された場合には、現在、前記ステップS1における初期設定により、カッタ8の位置に合わせてロール紙9の先端がセットされている状態から、該ロール紙9が搬送ローラ6,7の矢印iで示す方向の回転により、図6(A)に示すように、(M−L1 )分だけ矢印Aで示す排出方向に搬送され、ロール紙9の先端に前余白Mを確保した状態で該前余白M直後の印刷開始位置がヘッド位置(5a)に合わされる(ステップS3→S4)。
【0040】
そして、ロール紙9に対する先頭の印刷開始位置をヘッド位置(5a)に合わせた状態からの、連続印刷設定枚数P分の各印刷領域間の切断位置S1 ,S2 ,…,Sn が、印刷開始からのロール紙9の搬送ステップ数Sに換算されて算出され、切断位置メモリ25eに記憶される(ステップS5)。
【0041】
この場合、ロール紙9に対する1枚目の印刷領域に対する切断位置S1 のみ、印刷文字サイズXに前後余白2Mを加算した1枚印刷距離(X+2M)から前記ステップS4における印刷前搬送に伴ないカッタ位置(8)より先に出た分(M−L1 )を除いた長さ[S1 =X+2M−(M−L1 )=X+M+L1 ]として算出され、2枚目以降の印刷領域に対する各切断位置S2 ,S3 ,…,Sn は、何れも前記1枚目の切断位置S1 に対し、さらに、前記1枚印刷距離(X+2M)を順次加算した長さとして算出される。
【0042】
すると、印刷データメモリ25cに記憶されている印刷データがその先頭から1ドットラインデータずつ読み出されてヘッド駆動回路28に転送され、サーマルヘッド5によりロール紙9に印刷出力されるのと共に、これに同期して、ステップモータ駆動回路30によりステップモータ29が1ステップずつ駆動されて搬送ローラ6,7が矢印iの方向に回転され、搬送ステップ数メモリ25dに記憶される搬送ステップ数Sが順次インクリメントされながら、ロール紙9が矢印Aで示す方向に搬送される(ステップS6,S7,S8→S6)。
【0043】
この後、前記印刷データメモリ25cに記憶されている印刷データの全てのドットラインデータの印刷出力がなされたと判断されると、印刷枚数メモリ25fに記憶される印刷枚数Nが(+1)されてカウントアップされ、設定印刷枚数メモリ25gに記憶されている設定印刷枚数Pに到達したか否か判断される(ステップS8→S9,S10)。
【0044】
ここで、前記印刷枚数メモリ25fにカウントされて記憶される印刷枚数Nが、設定印刷枚数メモリ25gに記憶されている設定印刷枚数Pに到達しないと判断された場合には、ステップモータ29の駆動による搬送ローラ6,7のさらなる回転により、搬送ステップ数メモリ25dに記憶される搬送ステップ数Sが順次インクリメントされながら、前記1つの印刷データの印刷が終わったロール紙9が、さらに矢印Aで示す方向に1枚目の後余白Mと2枚目の前余白Mとを加えた余白2M分までの搬送が行なわれる(ステップS10→S11,S12,S13→S15→S11)。
【0045】
そして、前記搬送ステップ数メモリ25dに順次インクリメントされて記憶される印刷開始からの搬送ステップ数Sが、切断位置メモリ25eに算出記憶された1枚目の切断位置S1 に到達し、1枚目の後余白Mの後端がカッタ位置(8)まで搬送されたと判断されると、ロール紙9の搬送動作が一時停止されるのと共にモータ駆動回路32によりカッタモータ31が駆動され、カッタ8により1枚目の印刷済みのラベルが切断されて分離される(ステップS13→S14)。
【0046】
すると再び、前記1枚目の印刷データ印刷後の前後余白2M分までの搬送が継続され(ステップS11,S12,S13→S15→S11)、ロール紙9の前後余白2M分の搬送がなされて、ロール紙9の先端に2枚目の前余白Mが確保された状態で該前余白M直後の印刷開始位置がヘッド位置(5a)に合わされたと判断されると、前記ステップS6からの処理に戻り、2枚目の1ライン印刷・搬送処理が前記1枚目と同様に繰り返される(ステップS15→S6,S7,S8→S6)。
【0047】
この後、2枚目に対する印刷データの全てのドットラインデータの印刷出力がなされたと判断されると、印刷枚数メモリ25fに記憶される印刷枚数Nが(+1)されて“2”にカウントアップされ、設定印刷枚数メモリ25gに記憶されている設定印刷枚数Pに到達したか否か判断される(ステップS8→S9,S10)。
【0048】
ここで、前記印刷枚数メモリ25fにカウントされて記憶される印刷枚数Nが、設定印刷枚数メモリ25gに記憶されている設定印刷枚数Pに到達しないと判断された場合には、ステップモータ29の駆動による搬送ローラ6,7のさらなる回転により、搬送ステップ数メモリ25dに記憶される搬送ステップ数Sが順次インクリメントされながら、前記1つの印刷データの印刷が終わったロール紙9が、さらに矢印Aで示す方向に2枚目の後余白Mと3枚目の前余白Mとを加えた余白2M分までの搬送が行なわれる(ステップS10→S11,S12,S13→S15→S11)。
【0049】
そして、前記搬送ステップ数メモリ25dに順次インクリメントされて記憶される印刷開始からの搬送ステップ数Sが、切断位置メモリ25eに算出記憶された2枚目の切断位置S2 に到達し、2枚目の後余白Mの後端がカッタ位置(8)まで搬送されたと判断されると、ロール紙9の搬送動作が一時停止されるのと共にモータ駆動回路32によりカッタモータ31が駆動され、カッタ8により2枚目の印刷済みのラベルが切断されて分離される(ステップS13→S14)。
【0050】
すると再び、前記2枚目の印刷データ印刷後の前後余白2M分までの搬送が継続され(ステップS11,S12,S13→S15→S11)、ロール紙9の前後余白2M分の搬送がなされて、ロール紙9の先端に3枚目の前余白Mが確保された状態で該前余白M直後の印刷開始位置がヘッド位置(5a)に合わされたと判断されると、前記ステップS6からの処理に戻り、3枚目の1ライン印刷・搬送処理が前記1枚目,2枚目と同様に繰り返される(ステップS15→S6,S7,S8→S6)。
【0051】
こうして、ステップS6〜S15の処理が繰り返されることで、複数枚のラベルの印刷・搬送、切断処理が繰り返され、最終のn枚目に対する印刷データの1ライン印刷・搬送処理が終了し、印刷枚数メモリ25fに記憶される印刷枚数Nがカウントアップされた際(ステップS6〜S9)に、設定印刷枚数メモリ25gに記憶されている設定印刷枚数Pに到達したと判断されると、ステップモータ29の駆動による搬送ローラ6,7のさらなる回転により、搬送ステップ数メモリ25dに記憶される搬送ステップ数Sが順次インクリメントされながら、前記最終の1つの印刷データの印刷が終わったロール紙9が、さらに矢印Aで示す方向に搬送される(ステップS10→S16,S17,S18→S16)。
【0052】
そして、前記搬送ステップ数メモリ25dに順次インクリメントされて記憶される印刷開始からの搬送ステップ数Sが、切断位置メモリ25eに算出記憶されたn枚目の切断位置Sn に到達し、n枚目の後余白Mの後端がカッタ位置(8)まで搬送されたと判断されると、ロール紙9の搬送動作が停止されると共に、モータ駆動回路32によりカッタモータ31が駆動され、カッタ8により設定印刷枚数Pに等しいn枚目の印刷済みのラベルが切断されて分離される(ステップS18→S19)。
【0053】
これにより、書式設定された前後余白Mがヘッド−カッタ間距離L1 よりも長い場合の一連の連続印刷処理が、個々の印刷領域毎の印刷データの印刷及びラベルとしての切断分離を繰り返しながら終了される。この場合、各印刷領域毎のカッタ8による切断分離処理に際しては、ヘッド位置(5a)は次の印刷領域に対する前余白Mの範囲内にあり、印刷動作の途中にはないので、個々の印刷データの印刷・搬送処理毎にラベルとしての切断分離処理を行なっても、その印刷品質に何等悪影響を及ぼすことはない。
【0054】
一方、前記ステップS3において、前記書式メモリ25bに設定記憶されている印刷データの前後余白Mがヘッド−カッタ間距離L1 よりも短い(図6(B)参照)と判断された場合には、現在、前記ステップS1における初期設定により、カッタ8の位置に合わせてロール紙9の先端がセットされている状態から、該ロール紙9がロール紙巻取り軸9aの矢印jで示す方向の回転により、図6(B)に示すように、(L1 −M)分だけ矢印Bで示す引き戻し方向に逆搬送され、ロール紙9の先端に前余白Mを確保した状態で該前余白M直後の印刷開始位置がヘッド位置(5a)に合わされる(ステップS3→S20)。
【0055】
すると、印刷データメモリ25cに記憶されている印刷データがその先頭から1ドットラインデータずつ読み出されてヘッド駆動回路28に転送され、サーマルヘッド5によりロール紙9に印刷出力されるのと共に、これに同期して、ステップモータ駆動回路30によりステップモータ29が1ステップずつ駆動されて搬送ローラ6,7が矢印iの方向に回転され、搬送ステップ数メモリ25dに記憶される搬送ステップ数Sが順次インクリメントされながら、ロール紙9が矢印Aで示す方向に搬送される(ステップS21,S22,S23→S21)。
【0056】
この後、前記印刷データメモリ25cに記憶されている印刷データの全てのドットラインデータの印刷出力がなされたと判断されると、印刷枚数メモリ25fに記憶される印刷枚数Nが(+1)されてカウントアップされ、設定印刷枚数メモリ25gに記憶されている設定印刷枚数Pに到達したか否か判断される(ステップS23→S24,S25)。
【0057】
ここで、前記印刷枚数メモリ25fにカウントされて記憶される印刷枚数Nが、設定印刷枚数メモリ25gに記憶されている設定印刷枚数Pに到達しないと判断された場合には、ステップモータ29の駆動による搬送ローラ6,7のさらなる回転により、搬送ステップ数メモリ25dに記憶される搬送ステップ数Sが順次インクリメントされながら、前記1つの印刷データの印刷が終わったロール紙9が、さらに矢印Aで示す方向に1枚目の後余白Mと2枚目の前余白Mとを加えた余白2M分までの搬送が行なわれる(ステップS25→S26,S27,S28→S26)。
【0058】
そして、ロール紙9の前後余白2M分の搬送がなされて、ロール紙9の先端に前記1枚目の印刷済み領域に続く2枚目の前余白Mが確保された状態で当該前余白M直後の印刷開始位置がヘッド位置(5a)に合わされたと判断されると、前記ステップS21からの処理に戻り、2枚目の1ライン印刷・搬送処理が前記1枚目と同様に繰り返される(ステップS28→S21,S22,S23→S21)。
【0059】
この後、2枚目に対する印刷データの全てのドットラインデータの印刷出力がなされたと判断されると、印刷枚数メモリ25fに記憶される印刷枚数Nが(+1)されて“2”にカウントアップされ、設定印刷枚数メモリ25gに記憶されている設定印刷枚数Pに到達したか否か判断される(ステップS23→S24,S25)。
【0060】
ここで、前記印刷枚数メモリ25fにカウントされて記憶される印刷枚数Nが、設定印刷枚数メモリ25gに記憶されている設定印刷枚数Pに到達しないと判断された場合には、ステップモータ29の駆動による搬送ローラ6,7のさらなる回転により、搬送ステップ数メモリ25dに記憶される搬送ステップ数Sが順次インクリメントされながら、前記1つの印刷データの印刷が終わったロール紙9が、さらに矢印Aで示す方向に2枚目の後余白Mと3枚目の前余白Mとを加えた余白2M分までの搬送が行なわれる(ステップS25→S26,S27,S28→S26)。
【0061】
そして、前記2枚目の印刷データ印刷後の前後余白2M分までの搬送が継続され(ステップS26,S27,S28→S26)、ロール紙9の前後余白2M分の搬送がなされて、ロール紙9の先端に、前記1枚目及び2枚目の印刷済み領域に続く3枚目の前余白Mが確保された状態で当該前余白M直後の印刷開始位置がヘッド位置(5a)に合わされたと判断されると、前記ステップS21からの処理に戻り、3枚目の1ライン印刷・搬送処理が前記1枚目,2枚目と同様に連続して繰り返される(ステップS28→S21,S22,S23→S21)。
【0062】
こうして、ステップS21〜S28の処理が繰り返されることで、印刷データの複数枚分の連続印刷・搬送処理が繰り返され、最終のn枚目に対する印刷データの1ライン印刷・搬送処理が終了し、印刷枚数メモリ25fに記憶される印刷枚数Nがカウントアップされた際(ステップS21〜S24)に、設定印刷枚数メモリ25gに記憶されている設定印刷枚数Pに到達したと判断されると、この連続印刷済みのロール紙9に対する個々の印刷領域毎の切断位置の算出・記憶処理が行なわれる。
【0063】
すなわち、前記ステップS20において、ロール紙9に対する先頭の印刷開始位置をヘッド位置(5a)に合わせた状態(図6(B)参照)からの、連続印刷設定枚数P分の各印刷領域間の切断位置S1 ,S2 ,…,Sn が、印刷開始からのロール紙9の搬送ステップ数Sに換算されて算出され、切断位置メモリ25eに記憶される(ステップS29)。
【0064】
この場合、ロール紙9に対する1枚目の印刷領域に対する切断位置S1 のみ、印刷文字サイズXに前後余白2Mを加算した1枚印刷距離(X+2M)に前記ステップS20における印刷前逆搬送に伴ないカッタ位置(8)より手前に戻された分(L1 −M)を加算した長さ[S1 =X+2M+(L1 −M)=X+M+L1 ]として算出され、2枚目以降の印刷領域に対する各切断位置S2 ,S3 ,…,Sn は、何れも前記1枚目の切断位置S1 に対し、さらに、前記1枚印刷距離(X+2M)を順次加算した長さとして算出される。
【0065】
すると、モータ駆動回路34によりロール紙巻き取りモータ33が駆動されてロール紙巻き取り軸9aが矢印jで示す方向に回転されることで、連続印刷済みのロール紙9が矢印Bで示す方向に逆搬送されて巻き戻される(ステップS30)。そして、搬送ステップ数メモリ25dに記憶された前記設定印刷枚数Pの連続印刷終了までの搬送ステップ数Sが順次ディクリメントされながら、前記ロール紙9の逆搬送による巻き戻しが連続して行なわれ(ステップS31,S32→S30)、当該搬送ステップ数Sが“0”になることで、図6(B)で示したように、ヘッド位置(8)に最初の印刷データの印刷開始位置が来るまでロール紙9が巻き戻されたと判断されると、この印刷開始位置に巻き戻された状態から、再び、ステップモータ29の駆動による搬送ローラ6,7の回転が開始され、搬送ステップ数メモリ25dに記憶される搬送ステップ数Sが順次インクリメントされながら、前記複数の印刷データの連続印刷済みのロール紙9が、矢印Aで示す方向に再搬送される(ステップS32→S33,S34,S35→S33)。
【0066】
そして、前記搬送ステップ数メモリ25dに順次インクリメントされて記憶される印刷開始からの搬送ステップ数Sが、切断位置メモリ25eに算出記憶された1枚目の切断位置S1 に到達し、1枚目の後余白Mの後端がカッタ位置(8)まで搬送されたと判断されると、ロール紙9の搬送動作が停止されると共に、モータ駆動回路32によりカッタモータ31が駆動され、カッタ8により1枚目の印刷済みのラベルが切断されて分離される(ステップS35→S36)。
【0067】
すると、カット数メモリ25hに記憶される切断回数Kが(+1)されて“1”にカウントアップされ、設定印刷枚数メモリ25gに記憶されている設定印刷枚数Pに到達したか否か判断される(ステップS37,S38)。
【0068】
ここで、前記カット数メモリ25hにカウントされて記憶される印刷済みラベルの切断回数Kが、設定印刷枚数メモリ25gに記憶されている設定印刷枚数Pに到達しないと判断された場合には、ステップモータ29の駆動による搬送ローラ6,7のさらなる回転により、搬送ステップ数メモリ25dに記憶される搬送ステップ数Sが順次インクリメントされながら、前記複数の印刷データの連続印刷済みのロール紙9が、矢印Aで示す方向にさらに搬送される(ステップS38→S33,S34)。
【0069】
そして、前記インクリメントされる搬送ステップ数Sが、切断位置メモリ25eに算出記憶された2枚目の切断位置S2 に到達し、2枚目の後余白Mの後端がカッタ位置(8)まで搬送されたと判断されると、再びロール紙9の搬送動作が停止されると共に、モータ駆動回路32によりカッタモータ31が駆動され、カッタ8により2枚目の印刷済みのラベルが切断されて分離される(ステップS35→S36)。
【0070】
すると、カット数メモリ25hに記憶される切断回数Kが(+1)されて“2”にカウントアップされ、設定印刷枚数メモリ25gに記憶されている設定印刷枚数Pに到達したか否か判断される(ステップS37,S38)。
【0071】
この後、前記ステップS33〜S38の処理が繰り返されることで、搬送ステップ数メモリ25dに記憶される搬送ステップ数Sが、切断位置メモリ25eに記憶されている各印刷済み領域のラベル切断位置S3 ,S4 ,…に到達する毎に、カッタ8によるロール紙9の切断処理、及びその切断回数Kのカウントアップ処理が繰り返される。
【0072】
そして、前記カット数メモリ25hに記憶される切断回数Kが設定印刷枚数メモリ25gに記憶されている設定印刷枚数Pに到達したと判断され、各印刷済み領域の設定印刷枚数分のラベルとしての切断分離がなされたと判断されると、前記書式設定された前後余白Mがヘッド−カッタ間距離L1 よりも短い場合の一連の連続印刷処理が終了される(ステップS38→END)。
【0073】
この場合、ロール紙9を搬送しながら設定印刷枚数P分の印刷データの印刷を全て連続して行なった後に、印刷済みとなったロール紙9を逆搬送して一旦巻き戻し、これを再搬送しながら各印刷領域間の切断位置S1 ,S2 ,…,Sn 毎にカッタ8を駆動して順次ラベルとして切断分離するようにしたので、サーマルヘッド5による印刷データの印刷途中において、ロール紙9の停止,切断処理が行なわれることはなく、印刷品質に何等悪影響を及ぼすことはない。
【0074】
したがって、前記構成の印刷装置によれば、ロール紙9に対して印刷データを複数連続印刷し、該ロール紙9を個々の印刷領域毎にカッタ8により切断分離してラベルの作成を行なう際に、予め書式設定される印刷データの前後余白Mがヘッド−カッタ間距離L1 よりも長く、カッタ位置(8)にロール紙9における各印刷領域間の切断位置S1 ,S2 ,…が合う時にヘッド位置(5a)が印刷データの印刷途中にない設定余白Mの範囲にくる場合には、印刷データの印刷・搬送動作と搬送停止・ロール紙切断動作が順次繰り返し行なわれ、また、前記前後余白Mがヘッド−カッタ間距離L1 よりも短く、カッタ位置(8)にロール紙9における各印刷領域間の切断位置S1 ,S2 ,…が合う時にヘッド位置(5a)が印刷データの印刷途中にきてしまう場合には、ロール紙9に対する複数の印刷データの印刷・搬送動作が連続して全て行なわれた後に、ロール紙9が印刷開始位置まで巻き戻され、再搬送されながら各印刷領域間の切断位置S1 ,S2 ,…における搬送停止・ロール紙切断動作が行なわれるので、前後余白Mの設定長さに関係なく、スムーズで高品質なラベルの印刷を行なうことができる。
【0075】
なお、前記実施形態では、ロール紙9を印刷媒体とし、これに印刷データを複数印刷して各印刷領域毎にラベルとして切断分離する場合について説明したが、例えば図7に示すように、所定サイズの記録紙36を印刷媒体とし、これを記録紙排出口2から手差により挿入して記録紙搬送経路にセットすることで、当該記録紙36に対し前記実施形態同様に印刷データを複数印刷して各印刷領域毎にラベルとして切断分離することができる。
【0076】
図7の印刷装置では、記録紙排出口2から記録紙36が挿入されると、紙先センサ11によって記録紙36の先端が検出され、これにより搬送ローラ6,7が駆動されて記録紙36は矢印Bの方向に搬送される。記録紙36の先端が検出されてから記録紙36の後端がカッタ8の位置になるまで記録紙36は所定の長さだけ搬送される。
【0077】
この状態がスタート位置であり、以下、前述の実施形態と同様に印刷処理が行われる。この印刷開始状態では、記録紙36の先端は本体ケース1の裏側1bに設けられた開口3より外部に突出している。
【0078】
また、前記実施形態では、ロール紙9や記録紙36の搬送方向に対して、印刷データの文字列が直交する方向に並んだ状態でのテキストデータの印刷処理について説明したが、前記印刷媒体9(36)の搬送方向に沿って印刷データの文字列が並んだテキストデータを印刷する場合でも、印刷長さや切断位置の算出処理に際し予め書式設定される文字間隔が新たに加わるだけで、前記実施形態と同様にして複数の印刷データの高品質な連続印刷を行なうことができる。
【0079】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係わる第1の印刷装置によれば、搬送手段により印刷媒体を印刷方向に搬送させながら、印刷指示手段の指示に応じて印刷データを印刷媒体の複数の印刷領域に印刷させ、その印刷動作の終了後に、前記搬送手段により印刷媒体を印刷方向とは逆方向に搬送させ、その後に、再び印刷方向に搬送させつつ前記複数の印刷領域それぞれの間の各切断位置が切断手段の位置に搬送される毎にその搬送動作が中断され、印刷領域毎に切断分離されるので、印刷データの印刷途中で印刷媒体の切断のために印刷手段の動作を中断することがない。従って、印刷手段による印刷データの印刷中断時に実行される切断手段による印刷媒体の切断処理に起因して生じる印刷のずれや、印刷手段の印刷中断に起因する印刷濃度のムラ等の印刷品質低下の要因をなくすることができる。
【0080】
また、本発明に係わる第2の印刷装置によれば、印刷データの前後に設定された余白の長さと、印刷手段から切断手段までの長さとが比較判断され、余白の長さが印刷手段から切断手段までの長さより長い場合には、個々の印刷データを印刷しながら印刷領域を順次分離し、また余白の長さが印刷手段から切断手段までの長さより短い場合には、連続印刷の終了後に個々の印刷領域を順次分離するため、印刷データに対して設定される余白量の大小に係わらず印刷データの印刷途中でその印刷を中断して印刷媒体の切断が行われることがない。従って、印刷中断とともに実行される切断手段による印刷媒体の切断処理に起因して生じる印刷のずれや、印刷手段の印刷中断に起因する印刷濃度のムラ等の印刷品質低下の要因をなくすることができる。また、設定される余白量が印刷手段から切断手段の長さより大きい場合には、印刷媒体の印刷方向とは逆方向への搬送を伴う、連続印刷の終了後に印刷領域を切断分離する処理を行なうことなく、印刷データの印刷を行ないながら印刷領域の分離を行なう処理が選択されるようにすることで、より効率的な印刷が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる印刷装置のプリンタ部の構成を示す側断面図。
【図2】前記印刷装置の電子回路の構成を示すブロック図。
【図3】前記印刷装置の電子回路のRAMに備えられるデータメモリの構成を示す図。
【図4】前記印刷装置における印刷処理(その1)を示すフローチャート。
【図5】前記印刷装置における印刷処理(その2)を示すフローチャート。
【図6】前記印刷装置の印刷処理による連続印刷状態をロール紙に対する印刷開始からの切断位置S1 ,S2 ,…に対応付けて示す図であり、同図(A)はヘッド−カッタ間距離L1 よりも余白Mを長く設定した場合の連続印刷状態を示す図、同図(B)はヘッド−カッタ間距離L1 よりも余白Mを短く設定した場合の連続印刷状態を示す図。
【図7】前記印刷装置の他の印刷実施形態を示す図。
【符号の説明】
1 …本体ケース、
2 …記録紙排出口、
3 …開口、
4 …プラテンローラ、
5 …サーマルヘッド、
5a…発熱体、
6,7…搬送ローラ、
6a…搬送ローラ回転軸、
8 …カッタ、
9 …ロール紙、
9a…ロール紙巻き取り軸、
10 …ロール紙センサ、
11 …紙先センサ、
21 …制御部(CPU)、
22 …キー入力部、
23 …表示部、
24 …ROM、
25 …RAM、
25a…テキストメモリ、
25b…書式メモリ、
25c…印刷データメモリ、
25d…搬送ステップ数メモリ、
25e…切断位置メモリ、
25f…印刷枚数メモリ、
25g…設定印刷枚数メモリ、
25h…カット数メモリ、
26 …表示用キャラクタジェネレータ、
27 …印刷用キャラクタジェネレータ、
29 …ステップモータ、
31 …カッタモータ、
33 …ロール紙巻き取りモータ、
36 …記録紙、
L1 …ヘッド−カッタ間距離、
M …印刷データの前後余白、
S1 〜Sn …切断位置。

Claims (3)

  1. 印刷媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される印刷媒体上に文字や図形等の印刷データを印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段から所定の距離に設けられ、前記印刷手段により印刷データの印刷が行なわれた印刷領域毎に印刷媒体を切断する切断手段と、
    印刷媒体上の複数の印刷領域への印刷を連続して行なうことを指示する印刷指示手段と、
    前記搬送手段に印刷媒体を印刷方向に搬送させながら、前記印刷指示手段の指示に応じて前記印刷手段により印刷データを印刷媒体上の複数の印刷領域に印刷させ、その印刷動作の終了後に前記搬送手段に印刷媒体を印刷方向とは逆方向に搬送させ、その後に印刷方向に搬送させつつ前記印刷領域の間の切断位置が前記切断手段の位置に搬送される毎にその搬送動作を中断する制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御手段が前記搬送手段による印刷媒体の搬送を中断させたときに、前記切断手段を駆動する切断制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 印刷媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される印刷媒体上に文字や図形等の印刷データを印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段により印刷媒体上に印刷される文字や図形等の印刷データの前後に付加する余白長さを設定する余白量設定手段と、
    前記印刷手段から所定の距離に設けられ、前記印刷手段により印刷データの印刷が行なわれた印刷領域毎に印刷媒体を切断する切断手段と、
    印刷媒体上の複数の印刷領域への印刷を連続して行なう連続印刷を指示する印刷指示手段と、
    前記印刷指示手段によって連続印刷が指示されたときに、前記余白設定手段により設定された余白の長さと、前記印刷手段から前記切断手段までの長さを比較判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記余白の長さが前記印刷手段から前記切断手段までの長さより長いと判断された場合には、前記搬送手段に印刷媒体を印刷方向に搬送させながら、前記印刷指示手段の指示に応じて前記印刷手段により印刷データを印刷媒体上の複数の印刷領域に連続して印刷させつつ、前記複数の各印刷領域の間の切断位置が前記切断手段の位置に搬送される毎に前記搬送手段の搬送動作を中断して前記切断手段によって印刷媒体を切断し、また前記判断手段により前記余白の長さが前記印刷手段から前記切断手段までの長さより短いと判断された場合には、前記搬送手段に印刷媒体を印刷方向に搬送させながら、前記印刷指示手段の指示に応じて前記印刷手段に印刷データを印刷媒体上の複数の印刷領域に印刷させ、その印刷動作の終了後に前記搬送手段に印刷媒体を前記印刷方向とは逆方向に搬送させ、その後に印刷方向に搬送させつつ前記複数の各印刷領域の間の切断位置が前記切断手段の位置に搬送される毎にその搬送動作を中断して前記切断手段によって印刷媒体を切断する制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
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