JP3876533B2 - テープ印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はテープ印刷装置に関し、特に積層テープをハーフカットすることが可能なテープ印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
幅10mm〜20mm程度のテープに所望の文字列を印刷するための小型のテープ印刷装置が知られている。かかるテープ印刷装置の印刷媒体であるテープとしては、印刷後に任意の場所に貼付しやすいように、例えば被印刷テープと剥離テープとが粘着層を介して積層された積層テープが用いられることが多い。このようにすることで、印刷されたテープを剥離テープを剥がすだけで簡単に所望の位置に貼り付けることができる。積層テープとしては当初から積層されたものをテープ印刷装置に収容して用いるようにしてもよいし、被印刷テープと剥離テープとを別々にテープ印刷装置に収容し、例えば印刷後に装置内においてこれらを積層するようにしてもよい。
【0003】
しかしながら、積層テープから剥離テープを剥がす作業は、ともに厚さ1mm足らずの剥離テープと被印刷テープとを引き離す細かい作業であって時間を要し非常に面倒である。そこで、積層テープを完全に切断分離するフルカッターだけでなく、積層テープのうち被印刷テープまたは剥離テープだけを例えばテープの幅方向に沿って切断(いわゆるハーフカット)するハーフカッターをも有するテープ印刷装置が提案されている(例えば、特開平6−286241号公報参照)。このようなハーフカットを行うことにより、例えば積層テープをハーフカットライン近傍において折り曲げるだけで、被印刷テープまたは剥離テープを短時間で容易に積層テープから剥がすことが可能となる。
【0004】
上述したようなハーフカットを行うことのできるテープ印刷装置には、装置構成上、ハーフカットを被印刷テープ側にしか施すことができないものがある。また、テープ印刷装置によってテープに印刷を行う際、印刷部分の前後に所定長さの余白を設けることが装置使用者によって要求されることがある。従って、図11に示すように、ハーフカットが施されてテープ印刷装置から排出された所定長さの積層テープ100は、ハーフカットライン101に対して印刷されていない側である廃棄される剥離部102と、印刷部分106と、印刷部分106の両側に所望の長さに設定された余白部104、108とを通常有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したテープ印刷装置により新たな印刷を開始する際、印刷ヘッドと、積層テープの送り方向について印刷ヘッドの下流側に設けられたフルカッターとの間には、前回印刷された部分を含む積層テープのフルカッターによる切断に起因して、既に積層テープ(または積層される前の段階のテープをも含む)が存在している。しかしながら、この印刷ヘッドとフルカッターとの間に存在する積層テープは、新たな印刷を開始する際にフルカッターで切断されて無駄に廃棄されており、有効に用いられていなかった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、ハーフカッターによるハーフカットを行うテープ印刷装置において、無駄に廃棄される積層テープをできるだけ少なくすることが可能なテープ印刷装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1のテープ印刷装置は、第1のテープに印刷を行うための印刷手段と、前記第1のテープの送り方向について前記印刷手段の下流側に設けられており、少なくとも前記第1のテープと第2のテープとが剥離可能に積層された積層テープを切断分離するための第1の切断手段と、前記積層テープのうち前記第2のテープだけが切断分離されないように前記積層テープをその厚みの途中まで切断する第2の切断手段とを備えたテープ印刷装置において、前記印刷手段による印刷部分の前側に余白を形成するための余白形成手段と、前記余白の量を設定するための余白量設定手段と、前記余白設定手段により設定された余白量が、前記印刷手段と前記第1の切断手段との間の所定距離よりも大きいか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により、前記余白量設定手段にて設定された余白量が前記所定距離よりも短いと判断されたときには、印刷開始時に前記印刷手段と前記第1の切断手段との間に存在する部分の前記積層テープが前記第2の切断手段で切断されるように制御を行う制御手段とを備えている。
【0010】
請求項1のテープ印刷装置によると、印刷部分の前側に形成される余白の設定長さが印刷手段と第1の切断手段との間の所定距離よりも短ければ、印刷開始時に印刷手段と第1の切断手段との間に存在する部分の積層テープがいわゆるハーフカットされるため、従来使用されていなかった当該部分を有効に用いることができて積層テープの無駄を大幅に少なくしつつハーフカットを形成することができる。また、装置使用者の設定により任意の長さの余白を設定することができるので、テープ印刷デザインの自由度を広げることができる。なお、印刷部分の前側に形成される余白の設定長さが印刷手段と第1の切断手段との間の所定距離よりも長い場合には、印刷開始時に印刷手段と第1の切断手段との間に存在する部分(すなわち、印刷部分の前側)の積層テープにハーフカットが施されてもよいし、印刷部分の後側の部分の積層テープにハーフカットが施されてもよい。また、本明細書において、「印刷手段と第1の切断手段との間に存在する部分の積層テープ」は、2種類以上のテープが印刷手段と第1の切断手段との間で積層されて積層テープとなる場合において、その積層される前のテープをも意味しているものとする。
【0011】
また、請求項2のテープ印刷装置は、前記制御手段が、前記印刷手段と前記第2の切断手段との間の距離から前記余白量設定手段にて設定された余白量を引いた長さだけ前記積層テープがフィードされた時点で、前記第2の切断手段に前記積層テープの切断を行わせる。
【0012】
請求項2のテープ印刷装置によると、印刷手段と第2の切断手段との間の距離から余白量設定手段にて設定された余白量を引いた長さだけ積層テープがフィードされた時点で積層テープをハーフカットすることにより、設定された余白量を維持しつつ積層テープにハーフカットを施すことができる。つまり、印刷開始時に印刷手段と第1の切断手段との間に存在する積層テープを、ハーフカットラインの前側の廃棄される部分と後側の余白部分とに振り分けてハーフカットを施すことができる。
【0013】
また、請求項3のテープ印刷装置は、前記判断手段により、前記余白量設定手段にて設定された余白量が前記所定距離以上であると判断されたときには、前記制御手段は、前記印刷手段による印刷部分の後側において前記積層テープが前記第2の切断手段で切断されるように制御する。
【0014】
請求項3のテープ印刷装置によると、余白量が所定距離以上であるときには印刷手段による印刷部分の後側において積層テープがハーフカットされるので、第1の切断手段と第2の切断手段との距離や印刷部分の長さにかかわらず印刷動作の途中にハーフカット動作が挟み込まれることがなく、そのためテープ印刷制御を比較的簡略にすることができる。
【0015】
請求項4のテープ印刷装置は、第1のテープに印刷を行うための印刷手段と、前記第1のテープの送り方向について前記印刷手段の下流側に設けられており、少なくとも前記第1のテープと第2のテープとが剥離可能に積層された積層テープを切断分離するための第1の切断手段と、前記第1の切断手段の下流側に設けられており、前記積層テープのうち前記第2のテープだけが切断分離されないように前記積層テープをその厚みの途中まで切断する第2の切断手段とを備えたテープ印刷装置において、前記印刷手段による印刷部分の前側に余白を形成するための余白形成手段と、前記余白の量を設定するための余白量設定手段と、前記余白量設定手段により設定された余白量が、前記印刷手段と前記第1の切断手段との間の所定距離よりも大きいか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により、前記余白量設定手段にて設定された余白量が前記所定距離以上であると判断されたときには、印刷開始時に前記印刷手段と前記第1の切断手段との間に存在する部分の前記積層テープが前記第2の切断手段で切断されるように制御を行う制御手段とを備えている。
【0016】
請求項4のテープ印刷装置によると、余白量が所定距離以上であるときには印刷手段による印刷部分の前側において積層テープがハーフカットされるので、ハーフカットラインの位置を積層テープの前側端部の位置とは無関係に決めることができる。従って、ハーフカットラインが積層テープの後側端部から少なくとも第1の切断手段と第2の切断手段間の距離だけ離れてしまう請求項3の場合と比較して、ハーフカットラインの前側の無駄に廃棄される積層テープの量を減少させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図1は本発明の一実施の形態のテープ印刷装置の平面図である。図1に示すように、テープ印刷装置1の本体フレーム2の前部にはキーボード3が配設されている。キーボード3の後方で本体フレーム2内には、印刷済みの積層テープ5を作成し、その積層テープ5を排出する印刷ユニット4が配設されている。また、キーボード3の後方には、文字、記号、画像などの印刷内容を表示可能な液晶ディスプレイ6が設けられている。キーボード3には、アルファベットや平仮名や片仮名を入力するための文字キー、数字キー等のほか、リターンキー、印刷を実行するための印刷キー、積層テープ5をテープ送りするためのテープ送りキー、余白設定モードを選択するための余白設定キーなどが設けられている。
【0019】
図2は、図1の印刷ユニット4の内部構造を詳細に示す図である。本体フレーム2内のカセット収納部フレーム17には、後述する複数種類のテープを収納したテープカセット7が着脱自在に装着されている。このテープカセット7内には、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等の透明な表層テープ8(被印刷テープ)が巻装されたテープスプール9と、インクリボン10が巻装されたリボン供給スプール11と、このインクリボン10を巻き取る巻取りスプール12と、表層テープ8と同一幅で両面に接着剤層を有する両面接着テープ13が剥離テープ14(図3参照)を外側にして巻装された両面接着テープ供給スプール15と、両面接着テープ13と表層テープ8とを重ねて接合させる接合ローラ16とが回転自在に設けられている。
【0020】
表層テープ8とインクリボン10とが重なる位置の近傍には、図示しない発熱素子群が列設されたサーマルヘッド18がカセット収納部フレーム17に取り付けられている。サーマルヘッド18の発熱素子と対向する位置には、カセット収納部フレーム17に対して回動可能に立設されたローラホルダ20にプラテンローラ21が設けられている。表層テープ8はインクリボン10と重なった状態でサーマルヘッド18とプラテンローラ21との間を通過し、このときプラテンローラ21がサーマルヘッド18に向かって付勢されるとともに発熱素子が選択的に通電駆動されることにより、所望のパターンのインクがインクリボン10から表層テープ8に転写されて表層テープ8への印刷が行われる。
【0021】
使用済みのインクリボン10は、サーマルヘッド18の下流側において巻取りスプール12に巻き取られる。そして、サーマルヘッド18を出た印刷済み表層テープ8は、両面接着テープ13と重ねられて送りローラ22と接合ローラ16との間を通過する。このとき、ローラホルダ20の先端側に装着された送りローラ22が接合ローラ16に向かって付勢されることにより、表層テープ8と両面接着テープ13とが接着させられる。そして、表層テープ8と両面接着テープ13とは接着し、積層された積層テープ24となる。この積層テープ24は、フルカッター部23およびハーフカッター部26を経て、所定長さに切断され且つハーフカットが施されて本体フレーム2の排紙部27から排出される。なお、巻取りスプール12、送りローラ22および接合ローラ16は、テープ送りモータ25により図示しないギヤ機構を介して同期的に回転駆動され、このテープ送りモータ25の回転を制御することにより表層テープ8、インクリボン10、両面接着テープ13および積層テープ24がフィード制御される。
【0022】
図3は、排紙部27から排出された印刷済みの積層テープ24の拡大断面図である。積層テープ24は、上から順番に、表層テープ8、両面接着テープ13および剥離テープ14が積層されて構成されている。PETフィルム等の透明な表層テープ8の裏面には、サーマルヘッド18にて印刷されたインク29のドット列が文字などの印刷パターンの鏡像となって付着している。両面接着テープ13は、基材テープ13aとその両側に設けられた2つの接着剤層13b、13cとからなっている。接着剤層13bは表層テープ8のインク29側に貼り付けられ、接着剤層13cには剥離テープ14が貼り付けられている。本実施の形態のテープ印刷装置1を用いてこの積層テープ24に対してハーフカットが行われる際は、後述するように、表層テープ8から接着剤層13cまでの厚さT1の部分だけが切断され、厚さT2の剥離テープ14は切断されない。なお、無色透明な表層テープ8と対峙する基材テープ13aの表面を種々の色に着色することにより、表層テープ8の背景色を様々に変更することができる。
【0023】
図2に示されたフルカッター部23は、固定刃23aと、固定刃23aの一端側を支点として回動する回動刃23bとにより剪断を行う鋏形式である。本実施の形態において、フルカッター部23による積層テープ24の切断分離は、後述するように、CPUからの命令によりフルカット用モータ66(図6参照)により自動的に行われる。或いは、フルカッター部23は、ユーザがレバー(図示せず)を用いて手動により回動刃23bを回動させて積層テープ24を切断分離するものであってもよい。
【0024】
次に、ハーフカッター部26について、図2、図4および図5を参照して説明する。図4は、ハーフカッター部26の開いた状態での部分正面図であり、図5は、ハーフカッター部26の閉じた状態での部分背面図である。フルカッター部23よりも下流側に設けられたハーフカッター部26は、図2、図4および図5に示すように、カセット収納部フレーム17等に固定された金属製の厚板状の受け台33と、受け台33の基部に対してカシメピン34を中心に回動可能に装着された支持部材35と、この支持部材35にスポット溶接部37にて固定された切断刃36と、支持部材35を回動させる駆動手段(ハーフカット用モータ68およびハーフカット用モータ駆動回路69:図6参照)とを有している。
【0025】
受け台33は、その深さが剥離テープ14の厚さT2より僅かに小さい寸法H2であり且つ剥離テープ14(積層テープ24)の幅寸法より広幅の段差部39と、段差部39の両側部に設けられた一対の端部33a、33bとを有している。支持部材35は、その深さが積層テープ24の全体の厚さT3(=T1+T2)よりも深く且つ積層テープ24の幅寸法より広幅の段差部40と、段差部40の一端で端部33aと対向するように設けられた足部35aとを有している。切断刃36は、支持部材35の足部35aが端部33aと当接するときに同じく端部33a、33bと当接するように位置合わせされている。
【0026】
ハーフカッター部26で積層テープ24をハーフカットする際は、積層テープ24は剥離テープ14側が受け台33の段差部39と当接して配置されるようになっている。従って、支持部材35を駆動手段により回動させてハーフカッター26を閉じると、積層テープ24のうち、端部33a、33bの縁面を結ぶ線よりも支持部材35方向に突出している部分、すなわち厚さT1の部分だけが切断される。これにより、積層テープ24のハーフカットが実現される。
【0027】
また、ハーフカッター部26は、切断刃36を回動中心であるカシメピン34の回りに回動させて積層テープ24をハーフカットするものであるから、切断時には切断刃36の刃先と積層テープ24との隙間がカシメピン34に近い側から順に狭くなっていく。従って、切断刃36の刃先は積層テープ24のカシメピン34に近い側の縁から順に積層テープ24に当たって、いわば鋏のように積層テープ24を切断できる。よって、切断刃36の刃先が積層テープ24の幅方向全体にわたって同時に当たって切断する、いわゆる押し切りの場合に比べて、積層テープ24の切断に要する駆動力が少なくて済む。そのため、本実施の形態のテープ印刷装置1は、ハーフカッター部26の駆動手段がコンパクトとなり、その駆動モータを出力の小さいものにできて、低コスト化を図ることができるという顕著な効果を奏する。
【0028】
図6は、本実施の形態のテープ印刷装置1のブロック図である。テープ印刷装置1の動作は、制御部50によって制御される。制御部(制御手段および判定手段)50は、CPU52、ROM53、RAM54、CGROM55および入出力インターフェイス56を含んでおり、これらはバス57を介して互いに接続されている。ROM(プログラムメモリ)53には、液晶ディスプレイ6の表示制御プログラム、サーマルヘッド18やテープ送りモータ25などの駆動制御プログラムなどテープ印刷装置1を動作させるために必要なプログラムやその他必要なデータなどが格納されている。CGROM(パターンデータメモリ)55には、多数のキャラクタに関するドットパターンデータが格納されている。RAM54には、印刷内容を記憶する印刷バッファや、CPU52の演算結果を一時的に格納するバッファなどが設けられる。
【0029】
入出力インターフェイス56には、キーボード3、テープカセット7の種別を検出するための第1および第2センサ60、61、フルカッター部23の回動刃23bの位置を検出するためのカッターセンサ62、液晶ディスプレイ6に接続されたディスプレイコントローラ(LCDC)63、サーマルヘッド18を駆動するヘッド駆動回路64、テープ送りのためのテープ送りモータ25を駆動するテープ送り用モータ駆動回路65、フルカッター部23のフルカット用モータ66を駆動するフルカット用モータ駆動回路67、ハーフカッター部26のハーフカット用モータ68を駆動するハーフカット用モータ駆動回路69とがそれぞれ接続されている。なお、入出力インターフェイス56に接続された上述の各部材は、キーボード3を除いて図1〜図5には示されていない。
【0030】
次に、本実施の形態のテープ印刷装置1の動作を、図7〜図9をさらに参照して説明する。図7は、本実施の形態のテープ印刷装置1の動作を説明するためのフローチャートであり、図8および図9は、図7に対応してテープに印刷並びにフルカットおよびハーフカットが施される様子を模式的に示した図である。なお、以下に説明する動作は、特に記載する場合を除いて、図6のROM53から供給されたプログラムなどに基づいてCPU52からの命令によって行われる。また、以下の説明では、説明を簡略化するために、サーマルヘッド18とフルカッター部23との間にある積層テープ24または表層テープ8を包括的に単に「テープ」ということがある。本実施の形態のテープ印刷装置1では新たな印刷が開始される際には、テープの先端部がフルカッター部23にあって、サーマルヘッド18とフルカッター部23の間にあるテープには何ら印刷がなされていないものとする。このような状態は、例えば新たな印刷動作での印刷内容が決定していない段階で前回の印刷が終了した場合や、テープカセット7が装置1に新たに装着された場合などに発生する。
【0031】
まず、テープ印刷装置1の電源スイッチがオンされると、ステップS1に示すように、テープ印刷装置1は、キーボード3からのキー入力があったかどうかを常にCPU52で監視する。そして、キー入力があった場合には(S1:YES)、ステップS2において、それが文字キーであるかどうかが判定される。もし文字キーの入力があれば(S2:YES)、ステップS3において、入力された文字がRAM54の文字バッファ領域に格納され、さらに液晶ディスプレイ6に表示されるなどの文字入力処理が行われる。そして、ステップS3が終了すると、再びステップS1に戻ってキーボード3からのキー入力を監視する状態になる。なお、ここで文字キーは、漢字、平仮名、数字、記号など印刷対象となるものを含んでいるとする。
【0032】
ステップS2においてキー入力が文字キー入力でないと判断されると(S2:NO)、ステップS4において、それが余白設定キーであるかどうかが判定される。もし余白設定キーの入力があれば(S4:YES)、ステップS5において余白設定処理サブルーチンが行われる。ステップS5の余白設定処理サブルーチンでは、まず余白の設定量を使用者に尋ねるべく、例えば液晶ディスプレイ6に余白設定量の入力を促すような表示がなされる。そして、使用者がキーボード3中の数字キーを押下して余白量を入力すると、その余白量がRAM54の余白量設定バッファ領域に記憶される。なお、余白量は印刷部分の前側と後側とで異なるように設定されてもよい。また、キーボード3に使用頻度が高い複数種類の余白長さに対応したキーが予め準備されており、ユーザがそのうちのいずれかのキーを押すことにより余白量が設定されてもよい。そして、ステップS5が終了すると、再びステップS1に戻ってキーボード3からのキー入力を監視する状態になる。
【0033】
ステップS4においてキー入力が余白設定キー入力でないと判断されると(S4:NO)、ステップS6において、それが印刷キーであるかどうかが判定される。もし入力されたキーが印刷キーでなければ(S6:NO)、それぞれのキー入力内容に対応した処理がステップS7においてなされる。例えば、入力されたキーが削除キーであれば、その時点でのカーソル位置に対応するRAM54に記憶された入力済みの文字が1つ削除され、ディスプレイコントローラ63を介して液晶ディスプレイ6からも対応した文字の表示がクリアされる。その他ステップS7で行われる処理としては、液晶ディスプレイ6上のカーソル移動、バックスペースなどがある。そして、ステップS7が終了すると、再びステップS1に戻ってキーボード3からのキー入力を監視する状態になる。
【0034】
ステップS6においてキー入力が印刷キー入力であると判断されると(S6:YES)、ステップS8において、RAM54の余白量設定バッファ領域に記憶されている印刷部分の前側について設定された余白設定量(左余白または前側余白)が、フルカッター部23とサーマルヘッド18の間の距離(この距離を、以下「FULL」といい、その距離をあらわすデータが予めROM53に記憶されている)以上であるかどうかが判断される。余白量設定バッファ領域の記憶内容とROM53に記憶されているFULLを表すデータとを比較して、もしこの余白設定量がFULL以上であれば(S8:YES)、ステップS9〜S13に進んで、テープには図8に示すように印刷部分の後側にハーフカットが施される。もしこの余白設定量がFULL未満であれば(S8:NO)、ステップS14〜S19に進んで、テープには図9に示すように印刷部分の前側、つまり印刷開始時にサーマルヘッド18とフルカッター部23との間に存在する部分にハーフカットが施される。以下、ステップS9〜S13およびステップS14〜S19について、「ABCD」または「ABCDE」というテキストを印刷する場合を例に詳述する。なお、図8および図9において、白抜き文字は未だ印刷が行われていない印刷予定文字を示す。
【0035】
最初にステップS9〜ステップS13について説明する。ここでは、ステップS5で設定された左余白がFULLに等しい場合を説明する。このときはフルカッター部23とサーマルヘッド18との距離がちょうど左余白の長さになる。まず、ステップS9では、RAM54の印刷バッファに記憶されたテキストデータ「ABCD」に対し、印刷ポインタをその先頭(つまり、文字「A」)にセットする。このようにセットを行うことで、図8(a)に示すように、サーマルヘッド18と対向している部分からテープへの印刷が開始されるようになる。なお、ステップS5で設定された左余白がFULLよりも大きいときには、印刷ポインタを文字「A」よりさらに(ステップS5で設定された余白長さ−FULLの長さ)だけ前側に位置する余白部にセットする。これにより、動作開始時にサーマルヘッド18よりも(ステップS5で設定された余白長さ−FULLの長さ)だけ上流側にある部分からテープへの印刷が開始され、所望の左余白が確保されるようになる。
【0036】
次に、ステップS10では、テープは、ヘッド駆動回路64に駆動されたサーマルヘッド18によってテキスト「ABCD」が印刷されつつ、テープ送りモータ駆動回路65に駆動されたテープ送りモータ25によって下流側にフィードされる。そして、印刷が終了した後も、テキスト「ABCD」の後側にステップS5で設定された右余白(後側余白)を形成すべく、右余白分だけのフィードがテープ送りモータ25によって行われる。つまり、ステップS10では、合計で(テキスト「ABCD」+右余白)の長さのフィードが行われる。このときの状態を図8(b)に示す。この時点で、右余白の後端はサーマルヘッド18と対向している。
【0037】
次に、ステップS11では、テキスト「ABCD」の右端部から右余白長さ分だけ離れた位置にハーフカットを形成するために、サーマルヘッド18とハーフカッター部26の長さだけ、テープをテープ送りモータ25でフィードする。このときの状態を図8(c)に示す。この時点で、サーマルヘッド18と相対していた右余白の後端が、ハーフカッター部26と対向している。
【0038】
次に、ステップS12では、図8(c)に示された位置においてハーフカッター部26により積層テープ24にハーフカットが施される。このとき、ハーフカット用モータ駆動回路69でハーフカット用モータ68を駆動することにより、積層テープ24は上述したように厚さT2の剥離テープ14だけを残してその幅方向に沿った方向にハーフカットされる。このことにより、テープの右余白の後端にハーフカットが施される。
【0039】
そして、最後に、ステップS13では、図8(c)に示された位置においてフルカッター部23により、積層テープ24にフルカットを施す。すなわち、フルカット用モータ駆動回路67でフルカット用モータ66を駆動することにより、積層テープ24はその幅方向に沿った方向に切断分離される。これにより、図8(d)に示すように、所望長さ(ここではFULL)の余白をテキスト「ABCD」の前後に有する印刷済み積層テープ24が得られる。このとき、得られた積層テープにおけるハーフカットラインの位置とテープ後側端部との距離は、ハーフカッター部26とフルカッター部23の間の距離に等しく、この長さが無駄に廃棄される表層テープ8の長さになる。なお、フルカットとハーフカットは、図8(c)に示された位置において同時に行ってもよい。
【0040】
次に、印刷部分の前側に設定された余白量がFULL未満の場合に関するステップS14〜ステップS19について説明する。ここでは、テキスト「ABCDE」を印刷する場合について説明する。まず、ステップS14では、ステップS9と同じく、RAM54の印刷バッファ内に記憶されたテキストデータ「ABCDE」に対し、印刷ポインタをその先頭(つまり、文字「A」)にセットする。このようにセットを行うことで、図9(a)に示すように、サーマルヘッド18と対向している部分からテープへの印刷が開始されるようになる。また、動作開始時にフルカッター部23とサーマルヘッド18の間にあった長さFULLの部分は、後のステップにおいてハーフカットされることにより左余白部と剥離部とに振り分けられる。
【0041】
次に、ステップS15において、テープは、ヘッド駆動回路64に駆動されたサーマルヘッド18によってテキスト「ABCDE」が印刷されつつ、テープ送りモータ駆動回路65に駆動されたテープ送りモータ25によって下流側にフィードされる。テープは、最終的に、設定されたハーフカット位置がハーフカッター部26と対向するようになるまでフィードされる。つまり、このステップでは、(サーマルヘッド18とハーフカッター部26間−左余白)の長さだけフィードが行われる。このときの状態を図9(b)に示す。この時点で、左余白の前端がハーフカッター部26と対向している。
【0042】
次に、ステップS16では、図9(b)に示した位置において、印刷を一時中止して、ハーフカッター部26により積層テープ24にハーフカットが施される。このとき、ハーフカット用モータ駆動回路69でハーフカット用モータ68を駆動することにより、積層テープ24は上述したように厚さT2の剥離テープ14だけを残してその幅方向に沿った方向にハーフカットされる。このことにより、テープの左余白の前端にハーフカットが施される。
【0043】
次に、ステップS17において、未印刷部分があればサーマルヘッド18により印刷が行われる。印刷が終了した後も、テキスト「ABCDE」の後側にステップS5で設定された右余白(後側余白)を形成すべく、テキストの右端部から右余白分だけのフィードがテープ送りモータ25により行われる。このときの状態を図9(c)に示す。この時点で、右余白の後端がサーマルヘッド18と対向している。
【0044】
次に、ステップS18では、テキスト「ABCDE」の右端部から右余白長さ分だけ離れた位置でテープをフルカッター部23により切断除去するために、サーマルヘッド18とフルカッター部23の長さだけテープをテープ送りモータ25でフィードする。このときの状態を図9(d)に示す。この時点で、右余白の後端がフルカッター部23と対向する。
【0045】
最後に、ステップS19では、図9(d)に示された位置においてフルカッター部23により、積層テープ24にフルカットを施す。これにより、図9(e)に示すように、所望長さの余白をテキスト「ABCDE」の前後に有する印刷済み積層テープが得られる。
【0046】
このとき、ハーフカットラインの右側の無駄に廃棄される表層テープ8の長さは、左余白部の長さと相反する関係にある、つまり、無駄に廃棄される表層テープ8の長さは、この部分の長さと左余白部の長さとの和が、サーマルヘッド18とフルカッター部23の間の長さになるように設定される。従って、無駄に廃棄される表層テープ8の長さは、左余白部の長さが長くなれば短くなり、左余白部の長さが短くなれば長くなる。なお、余白の長さをゼロにすることも可能であり、このときはほぼテキスト印刷部分の前端と隣接するようにハーフカットが施される。
【0047】
図9に示した例は、1枚だけの印刷が行われる場合であるが、この後に連続して印刷が行われてもよい。ただし、連続して印刷が行われる場合、つまり次回の印刷内容が予め与えられており次々と印刷動作が繰り返される場合は、2枚目以降は上述のような制御が行われる必要はない。このようなときには、ステップS18において行うテープのフィードを次回の印刷とともに行うことができる。
【0048】
以上説明したように、本実施の形態のテープ印刷装置1では、左余白がFULL未満であれば、印刷開始時にサーマルヘッド18とフルカッター部23との間にある部分の積層テープ24がハーフカットされる。従って、かかる従来使用されていなかった部分が有効に利用されるので、無駄に廃棄されるテープはFULLの長さから左余白長さを引いた長さになり、テープの無駄を大幅に少なくすることが可能になる。また、印刷部分の前側に余白を形成する余白形成手段としてCPU52を有し且つこの余白量を設定するための余白量設定手段としてCPU52やキーボード3などを有しているために、印刷部分の前後に任意の長さの余白を形成することができる。従って、テープデザインの自由度を向上させることができる。
【0049】
また、本実施の形態のテープ印刷装置は、ステップS15において所定量のフィードが行われた時点で積層テープをハーフカットすることにより、印刷開始時にサーマルヘッド18とフルカッター部23との間にある部分の積層テープ24を、ハーフカットラインの前側の剥離部と後側の余白部とに適宜振り分けることを可能としている。
【0050】
また、左余白長さがFULL以上であるときは、サーマルヘッド18による印刷部分「ABCD」の後側において積層テープがハーフカットされる。このようにすることで、ステップS14〜S19の場合のように印刷途中でハーフカットを行うことがなくなる。従って、フルカッター部23とハーフカッター部26との距離や印刷部分の長さにかかわらず、ハーフカット時に印刷を一時中止する必要がなくなり、そのためテープ印刷制御を比較的簡略にすることができる。
【0051】
上述の実施の形態では、ハーフカッター部26がテープ送り方向についてフルカッター部23の下流側に設けられていた。しかしながら、本発明は、ハーフカッター部26がフルカッター部23とサーマルヘッド18との間に設けられているようなテープ印刷装置についても同様に実施可能であり、その場合にも上述したような効果を奏するものである。
【0052】
次に、上述のテープ印刷装置の第2の実施の形態について説明する。上述の例では、左余白長さがFULL以上であるとき、テキスト「ABCD」の後側において積層テープにハーフカットを施したが、本例では、テキスト「ABCD」の前側において積層テープにハーフカットが施される。以下、この例について、図10を参照して説明する。この実施の形態は、図7のステップS9〜S13だけを代替したものであり、装置構成などは図1〜図6で説明したものと同一である。
【0053】
ここでは、ステップS5で設定された左余白がFULLに等しい場合を説明する。このときはフルカッター部23とサーマルヘッド18との距離がちょうど左余白の長さになる。まず、ステップS9と同様に、RAM54の印刷バッファに記憶されたテキストデータ「ABCD」に対し、印刷ポインタをその先頭(つまり、文字「A」)にセットする。このようにセットを行うことで、図10(a)に示すように、サーマルヘッド18と対向している部分からテープへの印刷が開始されるようになる。
【0054】
次に、テープは、ヘッド駆動回路64に駆動されたサーマルヘッド18によってテキスト「ABCD」を印刷されつつ、テープ送りモータ駆動回路65に駆動されたテープ送りモータ25によって下流側にフィードされる。このときのテープフィード量は任意であるが、このテープフィード量をフルカッター部23とハーフカッター部26の距離よりも短くすることにより、後述するように、無駄に廃棄されるテープ量を図8で説明した例によりも少なくすることができる。
【0055】
そして、図10(b)に示された位置においてハーフカッター部26により積層テープ24にハーフカットが施される。このとき、ハーフカット用モータ駆動回路69でハーフカット用モータ68を駆動することにより、積層テープ24は上述したように厚さT2の剥離テープ14だけを残してその幅方向に沿った方向にハーフカットされる。このことにより、テープの左余白の前端にハーフカットが施される。
【0056】
次に、テキスト「ABCD」の残りを印刷し、さらに印刷が終了した後も、テキスト「ABCD」の後側にステップS5で設定された右余白を形成すべく、右余白分だけのフィードがテープ送りモータ25によって行われる。この後、テキスト「ABCD」の右端部から右余白長さ分だけ離れた位置でテープをフルカッター部23により切断除去するために、サーマルヘッド18とフルカッター部23の長さだけテープをテープ送りモータ25でフィードする。このときの状態を図10(c)に示す。この時点で、テープの右余白の後端がフルカッター部23と対向する。
【0057】
そして、最後に、図10(c)に示された位置においてフルカッター部23により、積層テープ24にフルカットを施す。すなわち、フルカット用モータ駆動回路67でフルカット用モータ66を駆動することにより、積層テープ24はその幅方向に沿った方向に切断分離される。これにより、図10(d)に示すように、所望長さ(ここではFULL)の余白をテキスト「ABCD」の前後に有する印刷済み積層テープ24が得られる。このとき、得られた積層テープにおけるハーフカットラインの位置とテープ前側端部との距離は、任意に設定することができるので、この距離をハーフカッター部26とフルカッター部23の間の距離よりも短くすることが可能である。従って、図8で示した例よりも無駄に廃棄されるテープを少なくすることができる。これは、ハーフカッター部26とフルカッター部23の間の距離が比較的長いテープ印刷装置にとってはきわめて顕著な効果となる。
【0058】
以上、本発明を好適な実施の形態について説明したが、本発明には様々な設計変更を施すことが可能である。例えば、本実施の形態では、印刷後に表層テープ8と両面接着テープ13とが積層される構成であったが、最初から積層されたテープを用いるような構成であってもよい。
【0059】
【発明の効果】
【0060】
以上説明したように、請求項1のテープ印刷装置によると、印刷部分の前側に形成される余白の設定長さが印刷手段と第1の切断手段との間の所定距離よりも短ければ、印刷開始時に印刷手段と第1の切断手段との間に存在する部分の積層テープがいわゆるハーフカットされるため、従来使用されていなかった当該部分を有効に用いることができて積層テープの無駄を大幅に少なくしつつハーフカットを形成することができる。また、装置使用者の設定により任意の長さの余白を設定することができるので、テープ印刷デザインの自由度を広げることができる。
【0061】
また、請求項2のテープ印刷装置によると、印刷手段と第2の切断手段との間の距離から余白量設定手段にて設定された余白量を引いた長さだけ積層テープがフィードされた時点で積層テープをハーフカットすることにより、設定された余白量を維持しつつ積層テープにハーフカットを施すことができる。
【0062】
また、請求項3のテープ印刷装置によると、余白量が所定距離以上であるときには印刷手段による印刷部分の後側において積層テープがハーフカットされるので、第1の切断手段と第2の切断手段との距離や印刷部分の長さにかかわらず印刷動作の途中にハーフカット動作が挟み込まれることがなく、そのためテープ印刷制御を比較的簡略にすることができる。
【0063】
また、請求項4のテープ印刷装置によると、余白量が所定距離以上であるときには印刷手段による印刷部分の前側において積層テープがハーフカットされるので、ハーフカットラインの位置を積層テープの前側端部の位置とは無関係に決めることができる。従って、ハーフカットラインが積層テープの後側端部から少なくとも第1の切断手段と第2の切断手段間の距離だけ離れてしまう請求項3の場合と比較して、ハーフカットラインの前側の無駄に廃棄される積層テープの量を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態のテープ印刷装置の平面図である。
【図2】 図1に示された印刷ユニットの内部構造を詳細に示す図である。
【図3】 印刷済みの積層テープの拡大断面図である。
【図4】 図2に示されたハーフカッター部の開いた状態での部分正面図である。
【図5】 図2に示されたハーフカッター部の閉じた状態での部分背面図である。
【図6】 図1のテープ印刷装置のブロック図である。
【図7】 図1のテープ印刷装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 図1のテープ印刷装置によりテープに印刷並びにフルカットおよびハーフカットが施される様子を模式的に示した図である。
【図9】 図1のテープ印刷装置によりテープに印刷並びにフルカットおよびハーフカットが施される様子を模式的に示した図である。
【図10】 図1のテープ印刷装置によりテープに印刷並びにフルカットおよびハーフカットが施される様子を模式的に示した図である。
【図11】 従来のテープ印刷装置により印刷されたテープの平面図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置
3 キーボード
4 印刷ユニット
7 テープカセット
8 表層テープ
13 両面接着テープ
18 サーマルヘッド
23 フルカッター部
24 積層テープ
26 ハーフカッター部
Claims (4)
- 第1のテープに印刷を行うための印刷手段と、
前記第1のテープの送り方向について前記印刷手段の下流側に設けられており、少なくとも前記第1のテープと第2のテープとが剥離可能に積層された積層テープを切断分離するための第1の切断手段と、
前記積層テープのうち前記第2のテープだけが切断分離されないように前記積層テープをその厚みの途中まで切断する第2の切断手段とを備えたテープ印刷装置において、
前記印刷手段による印刷部分の前側に余白を形成するための余白形成手段と、
前記余白の量を設定するための余白量設定手段と、
前記余白量設定手段により設定された余白量が、前記印刷手段と前記第1の切断手段との間の所定距離よりも大きいか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記余白量設定手段にて設定された余白量が前記所定距離よりも短いと判断されたときには、印刷開始時に前記印刷手段と前記第1の切断手段との間に存在する部分の前記積層テープが前記第2の切断手段で切断されるように制御を行う制御手段とを備えていることを特徴とするテープ印刷装置。 - 前記制御手段は、前記印刷手段と前記第2の切断手段との間の距離から前記余白量設定手段にて設定された余白量を引いた長さだけ前記積層テープがフィードされた時点で、前記第2の切断手段に前記積層テープの切断を行わせることを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
- 前記判断手段により、前記余白量設定手段にて設定された余白量が前記所定距離以上であると判断されたときには、前記制御手段は、前記印刷手段による印刷部分の後側において前記積層テープが前記第2の切断手段で切断されるように制御することを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
- 第1のテープに印刷を行うための印刷手段と、
前記第1のテープの送り方向について前記印刷手段の下流側に設けられており、少なくとも前記第1のテープと第2のテープとが剥離可能に積層された積層テープを切断分離するための第1の切断手段と、
前記第1の切断手段の下流側に設けられており、前記積層テープのうち前記第2のテープだけが切断分離されないように前記積層テープをその厚みの途中まで切断する第2の切断手段とを備えたテープ印刷装置において、
前記印刷手段による印刷部分の前側に余白を形成するための余白形成手段と、
前記余白の量を設定するための余白量設定手段と、
前記余白量設定手段により設定された余白量が、前記印刷手段と前記第1の切断手段との間の所定距離よりも大きいか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記余白量設定手段にて設定された余白量が前記所定距離以上であると判断されたときには、印刷開始時に前記印刷手段と前記第1の切断手段との間に存在する部分の前記積層テープが前記第2の切断手段で切断されるように制御を行う制御手段とを備えていることを特徴とするテープ印刷装置。
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