JPH09314938A - 切断装置 - Google Patents

切断装置

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JPH09314938A
JPH09314938A JP15047496A JP15047496A JPH09314938A JP H09314938 A JPH09314938 A JP H09314938A JP 15047496 A JP15047496 A JP 15047496A JP 15047496 A JP15047496 A JP 15047496A JP H09314938 A JPH09314938 A JP H09314938A
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JP
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tape
cut
cutting blade
cutting
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JP15047496A
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English (en)
Inventor
Takahiro Kosaka
高広 小坂
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フルカットおよびハーフカットを必要に応じ
て行な得る。 【解決手段】 装置本体1のテープ挿通路27に沿って
スライド可能に配置されたハーフカット駒31と、ハー
フカット駒31に対し接離して被印刷テープ12の粘着
テープ13のみを切断する第1切断刃35と、被印刷テ
ープ12に対し接離して少なくとも剥離紙14を切断す
るとともに、剥離紙14に接近する際にハーフカット駒
31を離間方向にスライドさせる第2切断刃36と、第
2切断刃36に連動して被印刷テープ12を押えるテー
プ押え部材40とを備えた。したがって、第1、第2切
断刃35、36を適宜動作させて被印刷テープ12を適
宜切断することにより、フルカットとハーフカットを組
み合わせた切断、フルカットのみの切断、あるいはハー
フカットのみの切断を必要に応じて適宜行なうことがで
き、様々な切断方法で被印刷テープ12を切断すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷装置などに
使用されるテープを切断する切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷装置においては、所望の場所で所望
の情報を手軽に印刷できるハンディタイプのものが広く
普及している。このような印刷装置には、粘着テープに
剥離紙が貼り付けられた被印刷テープに所望の情報を印
刷し、印刷された被印刷テープを切断装置で切断してラ
ベルとして使用できるラベルプリンタがある。このよう
な印刷装置に使用される切断装置は、粘着テープから剥
離紙を剥離しやすくするために、剥離紙が貼り付けられ
た粘着テープを剥離紙と共に完全に切断するフルカット
刃のほかに、粘着テープまたは剥離紙のいずれかを切断
するハーフカット刃を備え、フルカット刃で被印刷テー
プを完全に切断するときに、これと同時にハーフカット
刃で粘着テープまたは剥離紙のいずれかを切断してハー
フカットを施す構造になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな切断装置では、フルカット刃とハーフカット刃の両
方が同時に動作してフルカットとハーフカットを行なう
ため、例えばフルカットによる切断部分とハーフカット
による切断部分との間に剥離紙が貼り付けられた状態で
残ってしまい、この部分の剥離紙を剥離しなければ、そ
の部分に粘着テープの接着層が露出しないため、剥離作
業が面倒であり、また例えば所望の情報を被印刷テープ
に連続して長く印刷したい場合、印刷途中でハーフカッ
トのみを適宜施すことができず、さらにはハーフカット
を施さずにフルカットのみを行なうことができないなど
の不都合がある。この発明の課題は、フルカットおよび
ハーフカットを必要に応じて適宜行なうことができ、か
つフルカット部分とハーフカット部分の間の剥離紙を必
要に応じて除去することもできるようにすることであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、粘着テープ
に剥離紙が貼り付けられた被切断用テープが挿通するテ
ープ挿通路を有する装置本体と、テープ挿通路上に被切
断用テープの移動方向に沿ってスライド可能に配置さ
れ、被切断用テープを押えるテープ受け部材と、被切断
用テープを介してテープ受け部材に対し接離方向に移動
して被切断用テープの粘着テープのみを切断する第1切
断刃と、被切断用テープを境にして第1切断刃と反対側
に配置され、被切断用テープに対し接離方向に移動して
少なくとも剥離紙を切断するとともに、剥離紙に接近す
る際にテープ受け部材を切断すべき個所から離間する方
向にスライドさせる第2切断刃と、第2切断刃を境にし
てテープ受け部材と反対側に配置され、第2切断刃に連
動して被切断用テープに対し接離方向に移動するととも
に、第2切断刃が剥離紙に接近する際に被切断用テープ
を押えるテープ押え部材とを備えたことを特徴とするも
のである。
【0005】したがって、この発明によれば、以下のよ
うな種々の切断が可能である。例えば、テープ受け部材
に押えられた被切断用テープの粘着テープのみを第1切
断刃で切断した後、第2切断刃で被切断用テープを切断
する際、第2切断刃が剥離紙に接近すると、これに連動
してテープ押え部材が被切断用テープをテープ挿通路に
押え付けて固定するとともに、第2切断刃によってテー
プ受け部材が切断すべき個所から離間する方向にスライ
ドするので、被切断用テープの剥離紙のみが緊張し、切
断された粘着テープは緊張しないため、第2切断刃で剥
離紙のみを良好に切断することができる。この場合、第
1切断刃の切断個所と第2切断刃の切断個所とがずれて
いるため、切断後には粘着テープの接着層が露出するこ
とになり、従来のようにフルカット部分とハーフカット
部分との間に剥離紙などが残らないようにすることがで
きる。また、例えば第1切断刃のみを順次テープ受け部
材に押し付ければ、連続する被切断用テープの粘着テー
プのみを順次切断することができ、連続する被切断用テ
ープにハーフカットのみを施すことができる。さらに
は、第1切断刃で被切断用テープにハーフカットを施さ
ずに、第2切断刃のみを切断動作させれば、被切断用テ
ープの粘着テープと剥離紙の両者がテープ押え部材とテ
ープ受け部材とによって緊張されるため、被切断用テー
プのフルカットのみを良好に行なうことができる。これ
により、フルカットおよびハーフカットを必要に応じて
適宜行なうことができるとともに、フルカット部分とハ
ーフカット部分の間の剥離紙を必要に応じて除去するこ
ともできる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図12を参照して、
この発明の切断装置の一実施形態について説明する。図
1は切断装置を搭載したラベルプリンタの外観斜視図で
あり、図2はその要部を示した拡大斜視図である。この
ラベルプリンタは、所望の場所で所望の情報をテープに
手軽に印刷し、印刷されたテープを所定個所で切断する
ことにより、ラベルとして使用できるハンディタイプの
印刷装置である。
【0007】このラベルプリンタの装置本体1の上面に
は、図1に示すように、データを入力したり印刷開始な
どを指令したりするためのキー入力部2、入力されたデ
ータを表示する表示部3、およびカセット収納用の開閉
蓋4が設けられている。この開閉蓋4に対応する個所の
装置本体1には、図2に示すように、テープカセット5
が着脱自在に装着するカセット収納部6が設けられてい
る。このカセット収納部6内には、サーマルヘッド7、
プラテンローラ8、テープ供給軸9、インクリボン供給
軸10、およびインクリボン巻取軸11が設けられてい
る。サーマルヘッド7は、支持軸7aに回動可能に取り
付けられ、先端側の発熱部がプラテンローラ8の外周面
に接離可能に圧接する構造になっている。プラテンロー
ラ8は、回転軸8aに取り付けられ、サーマルヘッド7
が圧接している状態で回転して被印刷テープ(被切断用
テープ)12を送り出す構造になっている。この被印刷
テープ12は、図3に示すように、ベース紙13aの一
面(上面)に接着層13bが設けられた粘着テープ13
と、この粘着テープ13に接着層13bを介して貼り付
けられた剥離紙14とからなっている。
【0008】テープカセット5は、図4に示すように、
カセットケース15を備えている。このカセットケース
15には、サーマルヘッド7が挿入する切欠凹部16が
形成されているとともに、テープ供給軸9、インクリボ
ン供給軸10、およびインクリボン巻取軸11がそれぞ
れ挿入する各軸孔17、18、19が形成されいる。ま
た、カセットケース15内には、被印刷テープ12が巻
かれたテープ供給リール20、インクリボン21が巻か
れたリボン供給リール22、およびインクリボン21を
巻き取るリボン巻取リール23が、その各筒軸を各軸孔
17、18、19に対応させた状態で回転自在に設けら
れているほか、被印刷テープ12をガイドするガイドピ
ン24、25、26が設けられている。
【0009】そして、このテープカセット5は、テープ
供給リール20にテープ供給軸9が挿入し、リボン供給
リール22にインクリボン供給軸10が挿入し、リボン
巻取リール23にインクリボン巻取軸11が挿入するこ
とにより、カセット収納部6内に装着される。この状態
では、テープ供給リール20から繰り出された被印刷テ
ープ12とリボン供給リール22から繰り出されたイン
クリボン21とが重なり合った状態で、サーマルヘッド
7とプラテンローラ8との間を通る。このときには、被
印刷テープ12における粘着テープ13のベース紙13
aにインクリボン21のインク面が対面し、サーマルヘ
ッド7によりインクリボン21のインクが粘着テープ1
3に転写可能な状態となる。なお、印刷された被印刷テ
ープ12は装置本体1のテープ挿通路27から外部に送
り出され、インクリボン21はカセットケース15内の
リボン巻取リール23に巻き取られるようになってい
る。
【0010】装置本体1のテープ挿通路27には、図5
に示すように、印刷された被印刷テープ12を切断する
切断装置30が設けられている。この切断装置30は、
テープ挿通路27上に配置されて被印刷テープ12を押
えるハーフカット駒(テープ受け部材)31を備えてい
る。このハーフカット駒31は、テープ挿通路27の奥
側(同図では上側)に被印刷テープ12の移動方向に沿
ってスライド可能に配置され、装置本体1内に設けられ
た板バネなどの弾性部材32の弾性力によって常に被印
刷テープ12の排出方向に向けて付勢されている。この
ハーフカット駒31のテープ挿通路27に対向する面
(同図では下面)には、図6に示すように、被印刷テー
プ12をガイドするハーフカット溝33が設けられてい
る。このハーフカット溝33は、被印刷テープ12の排
出方向と反対側つまり装置本体1の内部方向側(同図で
は左側)に設けられ、図7(a)および図7(b)に示
すように被印刷テープ12の剥離紙14の厚さ程度の深
さに形成され、被印刷テープ12の粘着テープ13のみ
がテープ挿通路27内に露出する構造になっている。
【0011】このハーフカット駒31に対応する個所の
装置本体1内には、図5に示すように、ハーフカット駒
31の先端部側(被印刷テープ12の排出方向側)が出
没可能に突出するカッタガイド部34がテープ挿通路2
7に対し垂直に設けられている。このカッタガイド部3
4内におけるテープ挿通路27を挾んでハーフカット駒
31に対向する手前側(同図では下側)には、第1切断
刃35が被印刷テープ12を介してハーフカット駒31
に対し接離方向に移動可能に配置されている。この第1
切断刃35は、平板状の先端部を斜めに切り落すことに
より、先端部に直線状の刃先が片面側(同図では左側)
に形成されている。そして、この第1切断刃35は、図
8(a)および図8(b)に示すように、ハーフカット
駒31に向けて移動して、ハーフカット溝33に配置さ
れた被印刷テープ12のうち、ハーフカット溝33内に
配置された剥離紙14を切断せずに、ハーフカット溝3
3から露出した粘着テープ13のみを切断する構造にな
っている。
【0012】また、カッタガイド部34内におけるテー
プ挿通路27を挾んで第1切断刃35に対向する奥側側
(図5では上側)には、第2切断刃36がハーフカット
駒31の先端部側を介して被印刷テープ12に対し接離
方向に移動可能に配置されている。すなわち、この第2
切断刃36は、図14(a)及び図14(b)に示すよ
うに先端部に鋸歯状の刃先36bが形成されると共に第
1切断刃35の刃先と反対側の片面側(同図では右側)
に形成され、これにより鋸歯状の刃先が第1切断刃35
の刃先に対しずれた位置に配置されている。また、この
第2切断刃36は、切り落しによる傾斜した逃げ面36
aがハーフカット駒31の先端部に形成されたガイドテ
ーパ面31aに対向し、被印刷テープ12に向けて移動
した際に、逃げ面36aがハーフカット駒31のガイド
テーパ面31aに当接して摺動することにより、ハーフ
カット駒31を弾性部材32の弾性力に抗して切断すべ
き個所から離間する方向に向けてスライドさせ、テープ
挿通路27内に被印刷テープ12を緊張させ、この緊張
した被印刷テープ12のうち、少なくとも剥離紙14を
切断する構造になっている。
【0013】この場合、第1切断刃35と第2切断刃3
6とは、一体的に取り付けられているとともに、図1お
よび図2に示すように、装置本体1の側面から突出して
設けられたカッタレバー38の回転操作に応じて動作
し、第1切断刃35が被印刷テープ12に接近する方向
に移動すると、第2切断刃36が被印刷テープ12から
離間する方向に移動し、逆に第2切断刃36が被印刷テ
ープ12に接近する方向に移動すると、第1切断刃35
が被印刷テープ12から離間する方向に移動する構造に
なっている。また、第1切断刃35と第2切断刃36と
は、カッタガイド部34内に互いに対向して配置されて
いるが、第1切断刃35の刃先と第2切断刃36の刃先
の各位置が被印刷テープ12の移動方向にずれているた
め、被印刷テープ12の切断位置が異なっている。
【0014】さらに、第2切断刃36を挾んでハーフカ
ット駒31と反対側、つまり第2切断刃36から被印刷
テープ12の排出方向側における装置本体1内には、カ
ッタガイド部34と平行に押えガイド部39が設けられ
ている。この押えガイド部39内には、被印刷テープ1
2をテープ挿通路27内に押え付けるテープ押え部材4
0が被印刷テープ12に対し接離方向に移動可能に配置
されている。この押え部材40は、第2切断刃36に設
けられた連結部41に板バネなどの弾性部材42を介し
て取り付けられ、第2切断刃36に連動して移動し、第
2切断刃36が被印刷テープ12に到達する前に被印刷
テープ12に当接して、被印刷テープ12をテープ挿通
路27内に押え付ける構造になっている。なお、第2切
断刃36の刃先が被印刷テープ12に到達する付近のテ
ープ挿通路27には、粘着テープ13の逃げ部43が設
けられている。
【0015】次に、このようなラベルプリンタを使用す
る場合について説明する。予め、装置本体1のキー入力
部2を操作して所望の情報を入力すると、入力された情
報が表示部3に表示される。この情報を印刷する場合に
は、図2に示すように、カセット収納部6にテープカセ
ット5を装着し、キー入力部2を操作して印刷開始を指
令する。すると、プラテンローラ8が回転してテープ供
給リール20から被印刷テープ12が繰り出されるとと
もに、リボン巻取リール23が回転してリボン供給リー
ル22からインクリボン21が繰り出され、これに伴っ
てサーマルヘッド7の発熱部が情報に応じて発熱し、イ
ンクリボン21のインクが発熱部の発熱に応じて被印刷
テープ12の粘着テープ13の表面に順次転写され、印
刷が行なわれる。そして、印刷された被印刷テープ12
は装置本体1のテープ挿通路27から外部に送り出さ
れ、インクリボン21はテープカセット5内のリボン巻
取リール23に巻き取られる。
【0016】このようにして、印刷された被印刷テープ
12を切断してラベルとして使用する場合には、装置本
体1の側面に設けられたカッタレバー38を回転操作し
て、被印刷テープ12を切断装置30で適宜切断する。
例えば、図9(a)の状態で、カッタレバー38を所定
方向に回転させて第1切断刃35を被印刷テープ12に
向けて移動させると、第1切断刃35は被印刷テープ1
2に接近するが、第2切断刃36およびテープ押え部材
40は被印刷テープ12から離間する。そして、第1切
断刃35が図9(b)に示すように被印刷テープ12を
介してハーフカット駒31に押し当てられると、ハーフ
カット駒31のハーフカット溝33にガイドされた被印
刷テープ12の粘着テープ13が図7(b)に示すよう
にハーフカット溝33から露出しているので、この粘着
テープ13のみが図8(b)に示すように第1切断刃3
5によって直線状に切断され、被印刷テープ12にハー
フカットが施される。
【0017】この状態で、カッタレバー38を逆方向に
回転させると、図9(c)に示すように第2切断刃36
とテープ押え部材40が被印刷テープ12に向けて移動
し、第1切断刃35が被印刷テープ12から離間する。
そして、第2切断刃36が被印刷テープ12に接近する
際には、これに連動してテープ押え部材40が被切断用
テープ12をテープ挿通路27に押え付けるとともに、
第2切断刃36の逃げ面36aがハーフカット駒31の
ガイドテーパ面31aに当接して摺動することにより、
ハーフカット駒31が第2切断刃36により斜め上から
押されることで、このハーフカット駒31が被印刷テー
プ12をテープ挿通路27内の装置本体面1aに押え付
けた状態で弾性部材32の弾性力に抗して被印刷テープ
12の切断すべき個所から離間する方向にスライドす
る。これにより、被切断用テープ12の剥離紙14のみ
がテープ押え部材40とハーフカット駒31との間に緊
張されるが、切断された粘着テープ13は緊張しない。
そして、第2切断刃36が被印刷テープ12に到達する
と、図9(d)に示すように緊張された剥離紙14のみ
が第2切断刃36によって鋸歯状に切断される。このと
きには、第2切断刃36の刃先の位置が第1切断刃35
の刃先に対しずれているので、第2切断刃36は第1切
断刃35と異なる個所を切断する。しかも、粘着テープ
13は緊張されていないので、第2切断刃36の刃先で
押されてテープ挿通路27の逃げ部43に切断されずに
逃げる。
【0018】このように被印刷テープ12が切断されて
カッタレバー38が初期状態に戻ると、図9(e)に示
すように、第1切断刃3、第2切断刃36、およびテー
プ押え部材40が初期状態に戻るとともに、ハーフカッ
ト駒31も弾性部材32の弾性力によって初期位置に戻
り、切断された被印刷テープ12をテープ挿通路27か
ら取り出すことができる。このように切断された被印刷
テープ12は、図10に示すように、第1切断刃35に
よる切断個所と第2切断刃36による切断個所とがずれ
ているため、粘着テープ13における切断個所の間には
剥離紙14が残らず、粘着テープ13の接着層13bが
露出することになり、このためラベルとして使用する
際、露出した接着層13bを所望の個所に貼り付けて余
分な剥離紙14を容易に剥離することができるので、使
い勝手が良い。
【0019】また、この切断装置30では、上記のよう
な切断方法に限らず、例えば被印刷テープ12にフルカ
ットのみを施すことができる。この場合には、印刷され
た被印刷テープ12が図11(a)に示すようにテープ
挿通路27に送り込まれた状態で、カッタレバー38を
所定方向に回転させて第2切断刃36を被印刷テープ1
2に向けて移動させれば良い。すると、第2切断刃36
が被印刷テープ12に接近し、これに連動してテープ押
え部材40が被切断用テープ12をテープ挿通路27に
押え付けるとともに、第2切断刃36の逃げ面36aが
ハーフカット駒31のガイドテーパ面31aに当接して
摺動し、これによりハーフカット駒31が弾性部材32
の弾性力に抗して被印刷テープ12の切断すべき個所か
ら離間する方向にスライドする。このときには、被印刷
テープ12の粘着テープ13が第1切断刃35で切断さ
れていないため、被切断用テープ12の粘着テープ13
と剥離紙14の両者がテープ押え部材40とハーフカッ
ト駒31との間に緊張される。このため、第2切断刃3
6が被印刷テープ12に到達すると、図11(b)に示
すように緊張された被印刷テープ12が第2切断刃36
によって良好にフルカットされることになる。
【0020】このように被印刷テープ12が切断されて
カッタレバー38が初期状態に戻ると、図11(c)に
示すように、第1切断刃3、第2切断刃36、およびテ
ープ押え部材40が初期状態に戻るとともに、ハーフカ
ット駒31も弾性部材32の弾性力によって初期位置に
戻り、切断された被印刷テープ12をテープ挿通路27
から取り出すことができる。このようにして、切断され
た被印刷テープ12は、図12に示すように、第2切断
刃36のみによってフルカットされるため、切断個所が
鋸歯状になる。したがって、このような切断動作を順次
繰り返すことにより、フルカットのみを行なうことがで
きる。
【0021】また、この切断装置30では、上記のよう
な切断以外に、ハーフカットのみを施すことも可能であ
る。この場合には、印刷された被印刷テープ12がテー
プ挿通路27に送り込まれた状態で、カッタレバー38
を所定方向に回転させて第1切断刃35を被印刷テープ
12に向けて移動させれば良い。すると、第1切断刃3
5が被印刷テープ12を介してハーフカット駒31に押
し当てられ、ハーフカット駒31のハーフカット溝33
から露出した被印刷テープ12の粘着テープ13のみを
切断することができ、被印刷テープ12にハーフカット
が施される。これを順次繰り返すことにより、連続して
印刷された被印刷テープ12にその印刷途中で適宜ハー
フカットを施すことができる。さらに、この切断装置3
0では、上記のような切断方法に限らず、例えば第2切
断刃36で被印刷テープ12をフルカットした後、第1
切断刃35で被印刷テープ12の粘着テープ13を切断
するハーフカットを施すようにしても良い。この場合に
は、フルカットされた個所とハーフカットされた個所と
の間に剥離紙14が残ることになる。
【0022】このように、この切断装置30によれば、
第1切断刃35および第2切断刃36で適宜被印刷テー
プ12を切断することにより、フルカットとハーフカッ
トを組み合わせた切断、フルカットのみの切断、あるい
はハーフカットのみの切断を必要に応じて適宜行なうこ
とができ、様々な切断方法で被印刷テープ12を切断す
ることができ、切断のバリェーションが豊富である。
【0023】なお、上記実施形態では、第2切断刃36
を境にして、被印刷テープ12の排出方向側にテープ押
え部材40を配置し、その反対側つまり装置本体1の内
部方向側にハーフカット駒31を配置したが、これに限
らず、第2切断刃36を境にして、装置本体1の内部方
向側にテープ押え部材40を配置し、その反対側つまり
被印刷テープ12の排出方向側にハーフカット駒31を
配置しても良い。この場合には、第1切断刃35の刃先
を被印刷テープ12の排出方向側つまり装置本体1の外
部方向側に設け、第2切断刃36の刃先を装置本体1の
内部方向側に設ければ良い。
【0024】また、上記実施形態では、ハーフカット駒
31にハーフカット溝33を設け、このハーフカット溝
33から露出した被印刷テープ12の粘着テープ13の
みを第1切断刃35で切断するようにしたが、これに限
らず、例えば図13(a)及び図13(b)に示すよう
に第1切断刃55に被印刷テープ12の剥離紙14の厚
さとほぼ同じ深さのハーフカット溝55aを形成し、ハ
ーフカット駒51の被印刷テープ12に対する面を平坦
面に形成し、このハーフカット駒51の平坦面に第1切
断刃55を押し当てて被印刷テープ12の粘着テープ1
3のみを切断するようにしても良い。
【0025】なおまた、上記実施形態では、第2切断刃
36の刃先が鋸歯状に形成されているが、これに限ら
ず、第1切断刃35と同様な直線的な刃先であっても良
い。また、上記実施形態では、第1切断刃35と第2切
断刃36とが一体的に設けられて相互に連動するように
なっているが、これに限らず、第1切断刃35と第2切
断刃36とを別々に構成し、それぞれ独立させて動作さ
せても良い。さらに、上記実施形態では、ラベルプリン
タに適用した場合について述べたが、これに限らず、ワ
ードプロセッサなどのデータ処理装置の印刷装置などに
も広く適用することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、装置本体のテープ挿通路上に被切断用テープの移動
方向に沿ってスライド可能に配置されたテープ受け部材
と、被切断用テープを介してテープ受け部材に対し接離
方向に移動して被切断用テープの粘着テープのみを切断
する第1切断刃と、被切断用テープに対し接離方向に移
動して少なくとも剥離紙を切断するとともに、剥離紙に
接近する際にテープ受け部材を切断すべき個所から離間
する方向にスライドさせる第2切断刃と、第2切断刃に
連動して被切断用テープに対し接離方向に移動するとと
もに、第2切断刃が剥離紙に接近する際に被切断用テー
プを押えるテープ押え部材とを備えたから、第1切断刃
および第2切断刃を適宜動作させて被印刷テープ12を
適宜切断することにより、フルカットとハーフカットを
組み合わせた切断、フルカットのみの切断、あるいはハ
ーフカットのみの切断を必要に応じて適宜行なうことが
できるとともに、フルカット部分とハーフカット部分の
間の剥離紙を必要に応じて除去することもでき、これに
より様々な切断方法で被印刷テープ12を切断すること
ができ、切断のバリェーションが豊富なものを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用したラベルプリンタの外観斜視
図。
【図2】図1のカセット収納部の拡大斜視図。
【図3】被印刷テープの拡大断面図。
【図4】図2のカセット収納部に装着されるテープカセ
ットの斜視図。
【図5】切断装置の拡大断面図。
【図6】図5のハーフカット駒の拡大斜視図。
【図7】ハーフカット駒における断面を示し、(a)は
図6のA−A断面図、(b)は図6のB−B断面図。
【図8】第1切断刃による被印刷テープの切断状態を示
し、(a)は切断前の要部断面図、(b)は切断時の要
部断面図。
【図9】図5の切断装置による被印刷テープの切断の一
例を示し、(a)は初期状態における断面図、(b)は
第1切断刃で被印刷テープの粘着テープを切断した状態
の断面図、(c)は第2切断刃が被印刷テープに接近す
る状態の断面図、(d)は第2切断刃で被印刷テープの
剥離紙を切断した状態の断面図、(e)は切断が終了し
た状態の断面図。
【図10】図9で切断された被印刷テープの一例を示し
た要部平面図。
【図11】図5の切断装置による被印刷テープの切断の
他例を示し、(a)は初期状態における断面図、(b)
は第2切断刃で被印刷テープをフルカットした状態の断
面図、(c)は切断が終了した状態の断面図。
【図12】図11で切断された被印刷テープの他例を示
した要部平面図。
【図13】第1切断刃による被印刷テープの切断状態の
他例を示し、(a)は切断前の要部断面図、(b)は切
断時の要部断面図。
【図14】図5の第2切断刃を示し、(a)は第2切断
刃の要部平面図、(b)は第2切断刃の刃先の形状を示
した図。
【符号の説明】
1 装置本体 12 被印刷テープ 13 粘着テープ 14 剥離紙 27 テープ挿通路 30 切断装置 31、51 ハーフカット駒 33 ハーフカット溝 35、55 第1切断刃 36 第2切断刃 40 テープ押え部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘着テープに剥離紙が貼り付けられた被切
    断用テープが挿通するテープ挿通路を有する装置本体
    と、 前記テープ挿通路上に前記被切断用テープの移動方向に
    沿ってスライド可能に配置され、前記被切断用テープを
    押えるテープ受け部材と、 前記被切断用テープを介して前記テープ受け部材に対し
    接離方向に移動して前記粘着テープのみを切断する第1
    切断刃と、 前記被切断用テープを境にして前記第1切断刃と反対側
    に配置され、前記被切断用テープに対し接離方向に移動
    して少なくとも前記剥離紙を切断するとともに、前記剥
    離紙に接近する際に前記テープ受け部材を切断すべき個
    所から離間する方向にスライドさせる第2切断刃と、 前記第2切断刃を境にして前記テープ受け部材と反対側
    に配置され、前記第2切断刃に連動して前記被切断用テ
    ープに対し接離方向に移動するとともに、前記第2切断
    刃が前記剥離紙に接近する際に前記被切断用テープを押
    えるテープ押え部材と、 を備えたことを特徴とする切断装置。
  2. 【請求項2】前記テープ受け部材または前記第1切断刃
    のいずれか一方には、前記被切断用テープの前記剥離紙
    のみが配置されて前記粘着テープのみを切断可能にする
    ハーフカット溝が形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の切断装置。
  3. 【請求項3】前記第1切断刃と前記第2切断刃とは、各
    刃先の位置が前記被切断用テープの移動方向にずれて配
    置され、それぞれ前記被切断用テープの異なる位置を切
    断することを特徴とする請求項1または2記載の切断装
    置。
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