JP2009544497A - テープ印刷装置及びテープカセット - Google Patents

Abstract

受像テープ上に画像を印刷する方法が提供される。該方法には、印刷位置よりも下流側の所定距離の位置に第１方向にテープを進行させ、テープを第２方向に進行させつつテープに画像を印刷し、テープの少なくとも所定部分がカット位置よりも下流側に来たときにテープをカットし、画像の終端部がカット位置よりも所定距離上流側に来たときにテープを再度カットすること、が含まれる。

Description

本発明は、テープ印刷装置及び、受像テープに印刷し、受像テープを切断してラベルを形成する方法に関し、詳しくは、これに限定しないが、ラベル全長に渡り画像が印刷されるように受像テープに背景画像のような画像を印刷することに関する。

背景画像を印刷できるプリンタには感熱式プリンタが含まれ、例えば、ＥＰ１６３８７８０号には、テープをプリントヘッドを一回パスさせてテープ上にマルチカラー画像を感熱転写して高品質のカラー画像を得るラベル印刷法が記載される。

プリントヘッド幅はテープ幅よりも広いので、例えば、単一のブロックカラーの様な背景色をラベル幅全体に印刷できる。しかし現在、プリントヘッドとカッターとの位置的関係から、単一パスでラベル全長に印刷することができない。図１（ａ）には、印刷中のテープ印刷装置（図示せず）における、プリントヘッド６０、プラテン８０、カッター２０、受像テープ４０の相対位置関係が示され、図１（ｂ）には種々の印刷ステージでの受像テープ４０位置が示される。図１（ａ）及び図１（ｂ）に示すように、印刷ライン９０はカットライン１００から距離ｘの位置にあるため、受像テープから切り離した第１のラベルの端部と印刷ラインの始端との間は距離ｘ離れており、従って、ラベルにはこの距離ｘの長さに相当するブランク前縁部が印刷される。このように印刷されたラベル例を図２に示す。
ラベルの外観を対称的にするためにブランク前縁部と同じ長さのブランク後縁部を追加印刷することがあるが、通常、特にラベルに背景を印刷する場合はそれらブランク部分が目立ってしまうので望ましくない。
本発明の各実施例は、上述した問題の少なくとも１つを解決することを意図するものである。

ＥＰ１６３８７８０号 ＥＰ５７８３７２号 ＥＰ７１１６７０号 ＥＰ６０７０２７号 ＥＰ７１１６３７号

ラベル全長に画像が印刷されるように受像テープに背景画像のような画像を印刷する方法を提供することである。

本発明の第１様相によれば、受像テープに画像を印刷する方法であって、受像テープの所定部分が印刷位置よりも下流側に位置付けられるように受像テープを第１方向に進行させること、受像テープを第２方向に進行させつつ受像テープに画像を印刷すること、受像テープの少なくとも前記所定部分がカット位置の下流側に来たときに受像テープをカットすること、画像の後縁部がカット位置の上流側の所定距離の位置に来たときに受像テープを再度カットすること、を含む方法が提供される。

本発明の第２様相によれば、受像テープに画像を印刷するための方法であって、第１カット位置及び第２カット位置で受像テープをカットして先行するラベルを切り離すこと、受像テープの第１カット位置が印刷位置の上流側の所定距離の位置に来るように受像テープを第１方向に進行させること、受像テープを第２方向に進行させて画像の後縁部を第１カット位置と第２カット位置との間に持ち来すこと、前記第１カット位置及び第２カット位置で受像テープをカットすること、を含む方法が提供される。

本発明の第３様相によれば、受像テープに画像を印刷するための方法であって、受像テープの端部が印刷位置に来るように受像テープを第１方向に進行させること、画像を印刷すること、受像テープを第２方向に進行させて画像の後縁部がカット位置から所定距離の位置に来るようにすること、受像テープをカットしてラベルを形成すること、を含む方法が提供される。
本発明の第４様相によれば、受像テープに画像を印刷するための方法であって、受像テープの端部が印刷位置に来るように受像テープを第１方向に進行させること、受像テープを第１方向に進行させつつ受像テープに画像の少なくとも一部分を印刷すること、ラベルの端部がカット位置に来たときに受像テープをカットすること、ラベルを第１方向に進行させつつ画像の第２部分を受像テープに印刷すること、を含む方法が提供される。

本発明の第５様相によれば、受像テープに画像を印刷するための方法であって、第１カット位置で受像テープを部分カットすること、受像テープを第１方向に進行させて受像テープの端部を印刷位置に位置付けること、受像テープを第１方向に進行させつつ受像テープに画像を印刷すること、印刷中に受像テープを第２カット位置で完全にカットすること、を含む方法が提供される。

本発明の第６様相によれば、受像テープに画像を印刷するための方法であって、受像テープの端部が印刷位置よりも上流側の所定距離の位置に来るように受像テープを第１方向に進行させること、受像テープを第２方向に進行させつつ受像テープに印刷すること、カット位置で受像テープをカットしてラベルを形成すること、を含む方法が提供される。

本発明の第７様相によれば、テーププリンタであって、カセットを受けるためのカセット受け部分と、受像テープに画像を印刷するための複数の印刷要素を含むプリントヘッドと、受像テープをプリントヘッドをパスさせて駆動する駆動手段と、カット位置で受像テープをカットするように配置したカッターと、駆動手段を制御して、印刷前に受像テープの所定部分が印刷位置よりも下流側に来るように受像テープを第１方向に進行させ、また、受像テープの少なくとも所定部分がカット位置の下流側に来たときに受像テープをカットするようにカッターを制御するための制御手段と、を含み、制御手段が、画像の後縁部がカット位置の上流側の所定距離の位置に来たときに受像テープを再度カットするようにカッターを制御するテーププリンタが提供される。

本発明の第８様相によれば、テーププリンタであって、カセットを受けるためのカセット受け部分と、受像テープに画像を印刷するための複数の印刷要素を含むプリントヘッドと、受像テープをプリントヘッドを通して駆動するための駆動手段と、制御手段にして、第１カット位置及び第２カット位置で受像テープをカットして先行するラベルを切り離すようにカッターを制御し、印刷前に受像テープの第１のカット位置が印刷位置よりも上流側の所定距離の位置に来るように受像テープを第１方向に進行させ、また、受像テープ上に印刷した画像の後縁部が第１カット位置と第２カット位置との間の位置に来るよう受像テープを第２方向に進行させるように駆動手段を制御し、更に、第１カット位置及び第２カット位置で受像テープがカットされるようにカッターを制御する制御手段と、を含むテーププリンタが提供される。

本発明の第９様相によれば、テーププリンタであって、カセットを受けるためのカセット受け部分と、受像テープに画像を印刷するための複数の印刷要素を含むプリントヘッドと、受像テープをプリントヘッドをパスさせて駆動するための駆動手段と、制御手段にして、印刷前に受像テープの端部が印刷位置に位置付けられるように受像テープを第１方向に進行させ、印刷された画像の後縁部がカット位置から所定距離の位置に来るように受像テープを第２方向に進行させるように制御するための制御手段と、カット位置で受像テープをカットしてラベルを形成するように配置したカッターと、を含むテーププリンタが提供される。

本発明の第１０様相によれば、テーププリンタであって、カセットを受けるためのカセット受け部分と、受像テープに画像を印刷するための複数の印刷要素を含むプリントヘッドと、受像テープをプリントヘッドを通して駆動するための駆動手段と、第１カット位置で受像テープを部分的にカットするように配置したタブカッターと、制御手段にして、印刷前は受像テープを第１方向に進行させ、テープ端部が印刷位置に位置付けられる位置に進行させ、印刷中に受像テープを第１方向に進行させるように駆動手段を制御する制御手段と、印刷中に第２カット位置で受像テープを完全にカットするように配置したカッターと、を含むテーププリンタが提供される。

本発明の第１１様相によれば、テーププリンタであって、カセットを受けるためのカセット受け部分と、受像テープに画像を印刷するための複数の印刷要素を含むプリントヘッドと、受像テープをプリントヘッドを通して駆動するための駆動手段と、制御手段にして、印刷前に受像テープの端部が印刷位置の所定距離上流側の位置に来るように受像テープを第１方向に進行させ、印刷中に受像テープを第２方向に進行させるように駆動手段を制御する制御手段と、カット位置で受像テープをカットしてラベルを形成するように配置したカッターと、を含むテーププリンタが提供される。

ラベルの全長に画像が印刷されるように受像テープに背景画像のような画像を印刷する方法が提供される。

図１（ａ）は、従来装置における印刷中のプリントヘッド、カッター、受像テープの相対位置関係を表す略図であり、図１（ｂ）は、従来装置における印刷の種々のステージ位置での受像テープの略平面図である。 図２は、従来装置における、ブランク前縁部付きのラベル製造例を表す略図である。 図３は、本発明の１実施例に従うテーププリンタの概略図である。 図４は、本発明を具体化したテーププリンタ用の制御回路の概略図である。 図５は、本発明の１実施例のテーププリンタの概略断面図である。 図６は、本発明の他の実施例のテーププリンタの概略断面図である。 図７は、本発明の１実施例の種々の印刷ステージでの受像テープの略図である。 図８は、図７に関連して説明したような本発明の実施例におけるブランク前縁部付きで製造したラベルの平面図である。 図９は、本発明の他の実施例における種々の印刷ステージでの受像テープの略図である。 図１０は、本発明の他の実施例に従う、ブランク前縁部無しの状態に製造したラベル例の平面図である。 図１１は、本発明の他の実施例に従う、種々の印刷ステージでの受像テープの略図である。 図１２は、本発明の他の実施例に従う、種々の印刷ステージでの受像テープの略図である。 図１３は、本発明の他の実施例に従う、種々の印刷ステージでの受像テープの略図である。 図１４は、本発明の他の実施例に従う、種々の印刷ステージでの受像テープの略図である。 図１５は、本発明の他の実施例に従うテーププリンタの略断面図である。 図１６は、本発明に従うテープサプライの断面図である。 図１７は、本発明の他の実施例に従う、種々の印刷ステージでの受像テープの略図である。 図１８は、本発明の他の実施例に従う、種々の印刷ステージでの受像テープの略図である。 図１９は、本発明の他の実施例に従う、種々の印刷ステージでの受像テープの略図である。 図２０は、本発明の他の実施例に従う、種々の印刷ステージでの受像テープの略図である。

図１及び図２には本明細書の前段部分で議論した従来装置が示されている。
図３には、本発明の１実施例に従うテーププリンタ２８の略図が示され、キーボード３０と、カセット受けベイ３２とを含んでいる。キーボードは、数字や文字などのデータ入力キー３４と、ラベルとして印刷するデータの入力用の機能キーと、入力データを編集するための機能キーとを有する。キーボードは、ラベル印刷時に操作するプリントキー３６をも有し得る。更には、テーププリンタのオンオフを切り換えるオンオフキー３８も備えられる。
テーププリンタは、入力されるデータを表示する液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）１０を有し、このディスプレイによってユーザーは印刷するラベルの全体又は部分を見ることが出来るので印刷前のラベル編集が容易化される。更に、ディスプレイはディスプレイドライバ（図示せず）により駆動される。

図４にはテーププリンタ２８用の基本制御回路が示され、読出し専用メモリ（ＲＯＭ）２０２と、マイクロプロセッサ２０１と、ＲＡＭ２０４によってダイヤグラム表示したランダムアクセスメモリ容量とを有するマイクロプロセッサチップ２００を有している。マイクロプロセッサチップ２００は、データ入力デバイスから入力されるラベルデータを受けるようにキーボード３０の如きに接続される。マイクロプロセッサチップ２００はディスプレイ１０を駆動するデータをディスプレイドライバチップ２０９を介して出力し、被印刷ラベル（又はその一部）及び又はメッセージをユーザーに表示する。ディスプレイドライバはマイクロプロセッサチップの一部を形成する場合もある。また、マイクロプロセッサチップ２００は、ラベルデータを受像テープ上に印刷してラベルを形成するようにプリントヘッド６０を駆動させるデータをも出力し、プラテンを駆動させるようにモーター２０７をも制御し、更には、長い受像テープを切断するようにカット機構５８をも制御する。本発明のある実施例ではカッターは手動操作され得るが、そうした手動操作は印刷中は無効化され得る。本発明の好ましい実施例では、印刷中のカット操作はマイクロプロセッサチップ２００により制御される。

図５を参照するに、カセット５０を内部に配置した本発明の１実施例に従うテーププリンタ２８が示される。カセット５０は感熱性カラー材料のサプライを収納し得、カセット受けベイ３２内に位置付けられる。カセット受けベイ３２は少なくとも１つの熱転写ヘッド、即ちプリントヘッド６０と、プリントヘッドと協働してプリントゾーン５１を画定するプラテン８０とをも収受する。その他の印刷用構成については今後詳しく説明する。プリントヘッド６０はピボット点５４を中心としてピボット廻動自在であり、印刷時にはプラテン８０と接触状態に持ち来され得、プラテン８０から離れる方向に移動させればカセット５０を取り外したり交換したりできる。プラテン８０はその作動位置で回転し、受像テープ４０をプリントヘッド６０を通して駆動させる。

プラテン８０はＤＣモーター（図４参照）により駆動されて回転し、印刷中の受像テープ４０をテーププリンタ２８のプリントゾーン５１を通して駆動させる。本発明の別の実施例ではステップモーターを使用してプラテンを駆動させ得る。画像はこのように受像テープ上に印刷され、画像を印刷した受像テープはテープ出口２８０を通してテーププリンタから排出される。

画像はラインベースでのライン毎に、あるいはカラムとしても参照される如く、感熱性の受像テープ４０上に且つ受像テープ４０の移動方向に隣り合ってプリントヘッド６０により印刷される。各カラムの画素は斯界に周知の様式下に画像を構成するべく選択的に活性化される。ＤＣモーターにはモーター回転速度監視用のシャフトエンコーダーが備えられる。モーター回転速度は、ピクセルデータのカラムをプリントヘッド６０に印刷させるためにマイクロプロセッサチップ２００（図４）が出す各データストロボ信号により制御される。

テーププリンタは、カッター２０を担持するカット機構５８をそのカット位置５３に含む。カッター２０は受像テープ４０を切断するとカセット５０に配置し長孔５５に入る。カッターは、受像テープの全層を貫通する完全カットと、受像テープの受像層のみを貫く部分カット、或いは“タブ”カットとも称する部分カットとを提供するように構成させ得る。
部分カット及び完全カットを提供する機構は既知のものであり、この構成に関してはＥＰ５７８３７２、ＥＰ７１１６７０、ＥＰ６０７０２７、ＥＰ７１１６３７を参照されたい。

その他のテーププリンタ実施例も意図され、例えば、本発明のテーププリンタはスタンドアロン型のプリンタではなくむしろＰＣプリンタであり得る。ＰＣプリンタではデータをＰＣ側で入力及び表示するのでキーボードやディスプレイは必須ではない。この場合、ＰＣはプリンタ用入力デバイスとして作用する。あるいは、印刷用プリンタへのデータ入力用の別の装置が使用され得る。例えば、本発明の１実施例ではデジタルカメラを使用してテーププリンタに印刷用データを入力できる。あるいは画像をスマートカード、チップカード、メモリーカードその他を使用して入力できる。

本発明を具体化するテーププリンタを、インクリボンを用いて熱転写印刷するようにも構成できる。図６には、熱転写印刷用の構成としたテーププリンタのカセット受けベイ３２の概略ダイヤグラム図を示す。この実施例ではインクリボンカセット２４が受像テープカセット５０と共に組み込まれ、インクリボン４４が受像テープと共にプリントゾーンを通過する。
本発明の他の実施例では受像テープとインクリボンとは同じカセット内に設けられる。

本発明のある実施例ではテーププリンタをＰＣに接続し得る。そうした実施例ではテーププリンタはキーボード又はディスプレイを有し得るが、テーププリンタのある実施例ではディスプレイやキーボードは追加的に用意される。テーププリンタをＰＣに接続する実施例では、ＰＣからテーププリンタに印刷用の、フルカラー画像であり得る比較的複雑なカラー画像をダウンロード可能である。

本発明の１実施例では、ユーザーは受像テープ上に印刷する背景パターンと背景カラーとを共に選択できる。ユーザーはある機能キーを使用して背景用の色々のオプションをリスト表示した背景メニューにアクセスし、次いで、例えば、背景無し、パターン背景、プレーン背景（即ち、特定カラーの背景）、画像背景、又はテキスト背景、の背景メニューオプションにアクセスし、カーソルを使用してその１つを選択できる。ユーザーは文字用の色を選択することもできる。本発明の各実施例では画像は背景を含む又は含まないものであり得る。

本発明の他の実施例では、ディスプレイがカラーディスプレイであり、ユーザーが入力したテキストがディスプレイ上に選択されたカラーで表示される。同様に、ディスプレイの背景も要求したカラーで表示され得る。
本発明の各実施例はこうした用途用のテープ材料例に対して限定されるものではない。本発明の各実施例を、インクリボンから受像テープ上に転写させて印刷する２つあるいはそれ以上の色を選択できるフルカラーの感熱性材料と共に使用可能である。インクリボンを使用してのモノクロ印刷時には背景画像を陰影画像として提供させ得る。

本発明は熱転写式印刷法に限定されるものでもなく、本発明の各実施例をインクジェット印刷法、レーザー印刷法、あるいはその他の、受像層上に画像を形成する技法を使用可能である。本発明の１実施例ではプリントヘッドをインクジェットラインプリントヘッドとし得、このプリントヘッドが、印刷方向と直交する方向に移行動作することなくテープ全幅に印刷を行う。

本発明の好ましい実施例は、印刷材の特性、つまり、フルカラー材、熱転写材、単色の感熱材、又は２色以上のカラーオプションを提供するカラー感熱材、及びそれらカラーオプションの種類、といった特性に関する情報がテーププリンタによって自動的に提供される又は検出されるように構成される。そうした情報は多数の異なる方法で提供され得、例えば、テープサプライ及び又はカセットが、必要な情報を提供する要素を有し得る。本発明の他の実施例では、ユーザーがそうした情報をキーボードから設定できる。つまり、ユーザーはテープ材料のタイプのような情報をテーププリンタに与え、テーププリンタがこの情報に基づいて制御されるようにできる。本発明の更に他の実施例では、テーププリンタは１タイプの受像テープに対してのみ動作するように構成され、又は、同様に、受像テープの特性に関わらず動作するように構成され得る。後者の場合は検出手段は不要である。

図７を参照するに、本発明の１実施例における種々の印刷ステップでの受像テープ４０の相当位置に対する、テーププリンタ２８のプリントヘッド６０、プラテン８０、カッター２０の相対位置関係が示される。プリントライン９０は印刷位置を示し、図示したようにカットライン１００から距離ｘ離間している。
ステップ（Ｓ１）：先行するラベル７１を受像テープ４０のサプライからカッター２０により切断する。カッター２０がライン１００の位置で受像テープ４０のサプライを完全カットする。

ステップ（Ｓ２）：受像テープを印刷中の進行方向とは反対方向に逆行させる。受像テープは、例えばモーター２０７（図４）を使用してプラテン８０を逆転させて逆行させ、別の実施例ではやはりモーター２０７を使用してサプライスプールを逆転させて逆行させる。更に他の実施例では、プラテンとサプライスプールとを共に、従属的又は別個に逆転させて受像テープを逆行させ得る。受像テープの巻き戻し量が、例えばサプライスプールとプリントヘッドとの間の距離よりも短い僅かな距離である場合は受像テープをプラテンによって逆行させる。逆に、受像テープを、例えばサプライスプールとプリントヘッドとの間の距離よりも長い距離のように比較的大量に巻き戻す必要がある場合はサプライスプールを逆転させて受像テープを逆行させる。マイクロプロセッサはモーター２０７を制御して受像テープをｘ−（マイナス）ｙの距離で逆行させる。ここで、ｙは受像テープの長さであるが、この長さ部分はプラテンが受像テープを進行させ得るよう、プリントライン９０よりも下流側になければならない。

ステップ（Ｓ３）：受像テープ上に画像を印刷する。本発明の１実施例では画像には背景画像が含まれ得、他の実施例では背景画像は含まれない。
ステップ（Ｓ４）：プラテン８０が回転して受像テープ４０を進行させ、受像テープ上の画像をカットライン１００を超える距離ｚの位置に駆動させる。次いで、カッター２０がラベルをテープサプライから完全カットして分離させる。本発明の好ましい実施例では距離ｚは、ラベルの外観上のバランスの点から距離ｙと等距離とするが、距離ゼロを含む任意の値に設定できる。

上述した各ステップにおいて、リーダー部７２の長さを距離ｙに短縮してラベルの外観を少なからず向上させることが可能である。本発明の、図７に関連して説明した実施例に従い製造したラベルの例が図８に示される。
図９を参照するに、本発明の他の実施例における種々の印刷ステップでの受像テープ４０の相当位置に対する、テーププリンタ２８のプリントヘッド６０、プラテン８０、カッター２０の相対位置関係が示される。プリントライン９０はここでも印刷位置を示し、図示されるようにカットライン１００から距離ｘ離間している。

ステップ（Ｓ２１）：カッター２０により、受像テープ４０のサプライから先行するラベル７１”を切断する。カッター２０はライン１００の位置で受像テープ４０のサプライを完全カットするが、そうした完全カットは画像の最終印刷ラインよりも下流側、即ち、印刷した画像の後縁部よりも手前の位置で行う。最終印刷ライン位置で受像テープを正確にカットするのは難しいが、画像内でテープを切断すればラベル７１”の後縁部位置に未印刷のテープ部分が存在しないことが保証されるのである。
ステップ（Ｓ２２）：受像テープを逆行させる。マイクロプロセッサがモーター２０７を制御して受像テープをｘ−ｙの距離逆行させるが、距離ｙはプラテンが受像テープを進行させ得るよう、プリントライン９０よりも下流側になければならない。

ステップ（Ｓ２３）：テーププリンタが受像テープへの画像印刷を開始する。受像テープの前縁部がカットライン１００を超えて距離ｙ’移動すると印刷が一時停止され、カッター２０がテープを完全カットし、先行するテープ後縁部を切り離す。距離ｙ’は距離ｙよりも長い又は同じであり得るが、好ましい実施例では距離ｙよりも長くして受像テープの前縁部位置に未印刷部分が残らないことが保証されるようにする。切り離されたテープ部分はテーププリンタのカッターの下方に設けた図示しないごみ箱に落下する。次いで印刷を再開する。

ステップ（Ｓ２４）：画像を印刷した受像テープを、印刷した画像の小部分又は最終印刷ラインが画像のカットライン１００よりも上流側の位置に来るように進行させる。受像テープはプラテン又は、受像テープを進行させるために好適な従来既知の任意のその他の機構により進行され得る。次いで、カッター２０によりテープサプライからラベルを完全カットして分離させる。

上述した各ステップにより、テープのブランク後縁部又はブランク前縁部を残さすことなくラベルを印刷可能であり、かくして、ラベルの外観を著しく向上させ得る。本発明の、図９に関連して説明したような実施例により製造したラベル例を図１０に示す。
本発明の他の実施例は、カッターが図９のステップＳ２３で部分カットを実施するように構成される。ステップＳ２１及びＳ２４での各完全カットと、ステップＳ２３での部分カットを同じカット機構で実施できる。ステップＳ２３で部分カットを実施することで、収集するべきカット屑が生じなくなる。本発明のこの実施例では、受像テープの距離ｙ’の廃棄部分はライナ部分に残される。ユーザはライナ部分からブランク後縁部の無い状態でラベルを切り離せる。ブランク前縁部分又はブランク後縁部の無いラベル例を図１０に示す。

図１１を参照するに、本発明の他の実施例に従う、印刷の種々のステップ位置での受像テープ４０の相当位置に関するプリントライン９０、カットライン１０１、１０２の相対位置が示される。この実施例ではプリントライン９０は最初のカットライン１０１から距離ｘ’の位置にある。図１１では図９に示すテーププリンタの改変構成も示される。テーププリンタの同じ部分は同じ参照番号で表されている。

図１１に示すテーププリンタは２つのカッターを持つカッター９１を備え、各カッターは受像テープを同時に完全カットして１つのセクションを切り取るように相互動作する。プラテンの上流側には、受像テープを進行させる一対のローラー９８を設ける。各ローラー９８の一方又は両方が駆動され得るものとする。本発明の別の実施例では単一のローラーを設け、このローラーをカセット上にか又はテーププリンタのハウジングの一部として設けた固定面に対して作用させ得る。テーププリンタはごみ箱（図示せず）をも含み得る。

ステップ（Ｓ１０）：カットライン１０１及び１０２の各位置での二重カットを実施するカッター９１により受像テープ４０のサプライから先行するラベル７１’を分離させる。切断されるべき受像テープは最終印刷ライン、即ち、画像の後縁部がカットライン１０１及び１０２間に来るように位置決めされる。各カットライン間の受像テープの切り出しセクションはカッターの下方に位置決めしたごみ箱内に落下する。
印刷した画像の最終印刷ライン位置で正確にカットするのは難しいが、最終印刷ラインの何れかの側でカットすれば、切り離したラベル７１’に未印刷のテープ部分が残らないことが保証され、また、受像テープ４０のサプライの残余部分に印刷画像が残らないことが保証されるのである。

ステップ（Ｓ２０）：受像テープを逆行させる。受像テープは、任意に組み合わせたローラー９８の少なくとも一方、プラテン８０、又はサプライスプールをモーター２０７（図４）で逆方向に回転駆動させることで逆行させ得る。逆行するテープの前縁部はプリントラインよりも距離ｚ分、上流側の位置に移動する。マイクロプロセッサがモーター２０７を制御して受像テープを距離ｘ’＋ｚ分逆行させる。

ステップ（Ｓ３０）：一対のローラー９８を使用して受像テープを進行させる。受像テープがプリントラインよりも上流側にある場合は、プラテンと受像テープとの間の接触力だけではプラテンが受像テープを進行させるには足りないので、一対のローラー９８を使用して受像テープを進行させる必要がある。受像テープが進行されるに従い、受像テープ上に画像が印刷される。受像テープがプリントラインよりも上流側の位置に逆行されるので、画像の印刷は受像テープの前縁部位置から開始される。

ステップ（Ｓ４０）及び（Ｓ５０）：少なくとも一方のローラー９８及び又はプラテン８０を回転させて受像テープの最終印刷ラインがカットライン１０１と１０２との間に来るように受像テープ４０を進行させる。次いで、カッター９１により画像の最終印刷ラインの何れかの側でテープを完全切断して受像テープのサプライからラベルを分離させる。
上述した各ステップにより、ブランク後縁部又はブランク前縁部分の無いラベルを印刷可能であり、これによりラベルの外観が著しく向上する。更に、カット作業数が各ラベルの印刷終了時の一回に限定される。図１１に関連して説明したような本発明の実施例によって製造したラベル例を図１０に示す。

図１１に関連して説明したような本発明の他の実施例では、カッター９１に、カットライン１０１位置でのみ受像層を貫いてタブをカットするタブカットカッターと、カットライン１０２の位置で完全カットする完全カットカッターとを設け得る。本発明のこの実施例では、テーププリンタから排出される時点ではラベルはラベルの裏当て層に付いたままである。あるいは、カットライン１０１の位置に完全カットカッターを、カットライン１０２の位置にタブカットカッターを、夫々配置し得る。

図１１の更に他の実施例ではカッター９１の２つのブレードを矩形カッターの各平面に設けることが出来る。矩形カッターは、カットライン１０１及び１０２の各位置で２つの完全カットか又は、タブカットと完全カットあるいはその逆を提供するように構成させ得る。
図１８には図９に示すテーププリンタの改変構成例を示す。図中、テーププリンタの同じ部分は同じ参照番号で識別される。図１８に示すように、プラテン８０はカセット５０の凹所内に配置され、プリントヘッド６０が、受像テープの、カセットの外側を向いた側面に印刷するように配置される。

本発明の他の実施例では、カセット５０のハウジング内に設けたローラーをプラテンに代替させる。プリントヘッドはカセットの開口を介して、ローラー位置に相当する位置にある受像テープと接触する。
図１８に示すテーププリンタは、プラテンの下流側で相互動作する２つのカッター１０及び１２を備えたカッターを有し、カッター１０がカッター１２よりも上流側に位置付けられ且つ距離Ｂ離間される。カッター１０はタブカットを、カッター１２は完全カットを夫々行い（以下、タブカットカッター１０、完全カットカッター１２とも称する）、タブカットと完全カットとは同時に行われる。図１８に示すように、タブカットカッター１０はカセット５０に当接してタブカットを行うように配置され得、完全カットカッター１２はテーププリンタの、テープ出口に近い位置の凹所に当接して完全カットを行うように配置し得る。

本発明の１実施例では、プラテンの下流側の、タブカットカッター１０と完全カットカッター１２との間にニードルローラーアセンブリ８１を設ける。ニードルローラーは受像テープと常に接触して受像テープを移行させる必要上、完全カット用のカッターよりも上流側に設ける必要がある。ニードルローラーアセンブリをモーター２０７によって駆動させ得る。
図１８にはプリントライン９０、タブカットライン３００、完全カットライン３０１の各相対位置関係が示され、また、ニードルローラーセンブリが受像テープと接触する位置ポイントを例示する接触ライン４００も例示される。

ステップ（Ｓ７１）：カットライン３０１でのカッター１２による完全カットにより受像テープ４０のサプライから第１のラベルを分離させる。同時に、タブカットカッター１０がカットライン３００の位置で残余の受像テープ４０のサプライをタブカットする。図示されるように、完全カットは第１のラベルに印刷した画像の最終印刷ラインよりも短い距離上流側の位置で行われ、かくして、ラベルの後縁部に未印刷部分が残らないことが保証される。
ステップ（Ｓ７２）：カッター１０のタブカット位置がプリントライン９０よりも僅かな距離上流側に来るように受像テープ４０を逆行させる。少なくとも一方のサプライロールと、ニードルローラーアセンブリ又はプラテンを逆転させることで受像テープを逆行させ得る。

本発明の好ましい実施例では距離Ｂは距離Ａよりも長く、従って、ステップ（Ｓ７２）で受像テープを逆行させても尚、受像テープはニードルローラーアセンブリ８１内に保持される。
ステップ（Ｓ７３）：ラベル用の画像を受像テープ上に印刷する。
ステップ（Ｓ７４）：ラベルの画像の最終印刷ラインがカットライン３０１よりも僅かな距離上流側に来るように、ニードルローラーアセンブリによってラベルを駆動して進行させる。次いでカットライン３０１でカッター１２により完全カットして受像テープからラベルを分離させる。長さＢの廃棄部分はユーザーがタブカット位置で除去する。
上述した各ステップにより、ブランク後縁部又はブランク前縁部分のないラベルを印刷可能となり、かくしてラベルの外観が著しく向上する。

図１９には図１８に示したテーププリンタの改変構成例が示され、同じ構成部品が同じ参照番号で示されている。図１９に示されるように、タブカットカッター１０はプラテン８０よりも上流側に配置されている。
ニードルローラーアセンブリ８１はプラテンよりも上流側で且つ完全カットカッター１２よりも上流側に設けられる。先に説明したように、ニードルローラーアセンブリは受像テープと常に接触して受像テープを移行させる必要上、完全カット用のカッターよりも上流側に設ける必要がある。ニードルローラーアセンブリをモーター２０７によって駆動させ得る。

図１９には、プリントライン９０と、タブカット用のカットライン３００’と、完全カット用の完全カットライン３０１との相対位置関係が示される。
ステップ（Ｓ８１）：カッター１２が完全カット用のカットライン３０１の位置で完全カットして受像テープ４０のサプライの残余部分から第１のラベルを分離させる。同時に、タブカットカッター１０がカットライン３００’の位置で残余の受像テープ４０のサプライをタブカットする。図示されるように、完全カットは第１のラベル上に印刷した画像の最終印刷ラインよりも短い距離下流側の位置で実施され、かくして、ラベルの後縁部に未印刷部分が残らないことが保証される。

ステップ（Ｓ８２）：カッター１０のタブカット位置がプリントライン９０よりも僅かな距離上流側に来るように受像テープを進行させる。受像テープは、ニードルローラーアセンブリの少なくとも一方又はプラテンを順方向に駆動させることで進行させる。
ステップ（Ｓ８３）：ラベルの画像を受像テープ上に印刷する。
ステップ（Ｓ８４）：ニードルローラーアセンブリを駆動して、ラベルの画像の最終印刷ラインがカットライン３０１よりも僅かな距離上流側に来るようにラベルを進行させる。次いで、カットライン３０１の位置でカッター１２が完全カットして受像テープからラベルを分離させる。図で“Ｗ”として例示する廃棄部分はユーザーがタブカット位置で除去できる。
上述した各ステップにより、ブランク後縁部又はブランク前縁部分の無いラベルを印刷可能となり、かくしてラベルの外観が著しく向上する。

図１２には本発明の更に他の実施例に従う、印刷の種々のステップ位置での受像テープ４０の相当部分に関する、改変構成のテーププリンタ２８’のプリントライン９０と、カットライン１００’との相対位置関係が示される。図１２には、図９に示すテーププリンタの別の改変構成も示され、同じ構成部品は同じ参照番号で識別されている。
図１２に示すように、テーププリンタ２８’は、プラテン８０よりも上流側に配置したカッター２０’を備える。従って、カットライン１００’は図示されるようにプリントライン９０よりも上流側に位置している。テーププリンタは、カッターの上流側に設けた一対のローラー９８も含んでいる。

ステップ（Ｓ３１）：カッター２０’が、完全カット用のカットライン１００’位置で完全カットして第１のラベル７１”を残余の受像テープ４０のサプライから分離させる。図示されるように、完全カットは、ラベル７１”がブランク後縁部の長さ“ａ”を含むよう、印刷した画像よりも距離“ａ”上流側の位置で実施する。
印刷した画像の最終印刷ライン位置で正確にカットするのは難しいが、最終印刷ラインよりも上流側でカットすれば、残余の受像テープ４０のサプライに未印刷のテープ部分が残らないことが保証されるのである。

ステップ（Ｓ３２）：プラテン８０を回転させてラベル７１”をテーププリンタよりも外側に進行させる。テーププリンタは、ラベル７１”のブランク後縁部がプリントヘッドとプラテンとの間を通過する際に残余の画像、例えば、残余のカラー背景、をブランク後縁部上に印刷するように構成される。受像テープ４０のサプライがプラテンと接触していないことから、受像テープは一対のローラー９８によって進行される。受像テープのサプライは受像テープの前縁部がプリントライン９０の位置に来るまで進行される。
ステップ（Ｓ３３）：進行中の受像テープ上に次のラベル用の画像を印刷する。受像テープがプリントラインよりも上流側の位置にあるため、印刷される画像は受像テープの縁縁部位置で印刷が開始される。画像の、長さ“ａ”の後縁部分はラベル上には印刷されない。

ステップ（Ｓ３４）：受像テープを逆行させる。受像テープは、プラテン８０、サプライスプール又は一対のローラー９８の少なくとも１つをモーター２０７（図４）を使用して逆転させて逆行させる。受像テープは、最終印刷ラインがカットライン１００’よりも僅かな距離“ａ”下流側に来るように逆行させる。ステップＳ３５では受像テープがそうした位置にある状態下にカッター２０’がカットライン１００’位置で完全カットする。

ステップ（Ｓ３６）：プラテン及び一対のローラー９８によって受像テープを進行させる。
ステップ（Ｓ３７）：ラベルのブランク後縁部がプリントヘッドとプラテンとの間を通過するとき、テーププリンタがブランク後縁部上に長さ“ａ”の残余の画像部分を印刷する。テーププリンタは、長さ“ａ”の残余の画像部分の印刷を完了するために、ラベルがラベル端部から距離“ａ＋ｂ”の位置にあるプリントラインを超えた時に印刷を開始する。長さ“ｂ”（図示せず）は二重印刷されるラベル部分であって、本発明の好ましい実施例では印刷ライン一本分の幅である。

上述した各ステップにより、ブランク後縁部又はブランク前縁部分の無いラベルを印刷可能であり、これによりラベルの外観が著しく向上する。図１２に関連して説明したような本発明の実施例によって製造したラベル例を図１０に示す。
図１３を参照するに、本発明の他の実施例における種々の印刷ステップでの受像テープ４０の相当位置に対する、テーププリンタのプリントライン９０と、カットライン１００”及び１３０との相対位置関係が示される。図１３には図９に示したテーププリンタの改変構成例も示される。テーププリンタの同じ構成部品は同じ参照番号で識別される。

テーププリンタは図１２に示すそれと類似の構成を有し、カッター機構がプラテン８０よりも上流側に配置されている。カッター機構には、タブカット用のカッター１３１と、完全カット用のカッター１３２とが含まれる。本発明の他の実施例では２つのカット用カッターを矩形カッターの各側面に設け得る。カットライン１３０はタブカット位置に相当し、カットライン１００”は完全カット位置に相当し、カットライン１３０はカットライン１００”よりも上流側にある。テーププリンタは、カット機構の上流側に設けた一対のローラー９８をも含む。
本発明の更に他の実施例ではテーププリンタはプラテンよりも下流側に設けた一対のローラー９９をも含み得、各ローラーの駆動により、プラテン８０とテープ出口との間の距離と長さが類似している小型のラベルの排出が容易化され得る。

ステップ（Ｓ４１）：完全カット用のカッター２０’が完全カット用のカットライン１００”の位置で完全カットを実行し、第１のラベル７１'''を残余の受像テープ４０のサプライから分離させ、カットライン１３０の位置で受像テープのサプライをタブカットする。ラベル７１'''は、プラテンとローラー９９との回転により印刷され、受像テープの外側に進行される。
ステップ（Ｓ４２）：受像テープのサプライを、プリントライン９０が受像テープの前縁部とタブカットとの間に来るように進行させる。受像テープ４０のサプライがプラテンと接触していないので受像テープは一対のローラー９８によって進行される。

ステップ（Ｓ４３）：進行中の受像テープ上に次のラベル用の画像を印刷する。プリントラインがタブカット位置と受像テープの端部との間にあるために、印刷開始時点では画像の一部はタブカット位置よりも下流側に印刷される。
ステップ（Ｓ４４）：印刷を一時停止し、マイクロプロセッサチップ２００が受像テープの端部と算出した位置で完全カットさせると共に、残余の受像テープのサプライをタブカットさせる。

ステップ（Ｓ４５）：印刷を再開し、プラテンにより受像テープを進行させ、画像を受像テープの後縁部にまで印刷する。
ステップ（Ｓ４６）：印刷したラベルをテーププリンタの外側に進行させる。次いでユーザーは、タブカット位置で裏当てテープをラベルから切り取り、ブランク前縁部の無いラベルを入手する。図１３に関連して説明したような本発明の実施例に従い製造したラベル例を図１０に示す。
図１４には、単一のカッター１４０を使用してタブカット及び完全カットする点を除き、図１３に関連して説明したそれと類似の構成のテーププリンタの各ステージが示される。

ステップ（Ｓ５１）：カッター１４０によりカットライン１３０’位置で完全カットを行い、第１のラベル７１'''を残余の受像テープ４０のサプライから分離させる。プラテンを回転させてラベル７１'''を印刷させ且つ受像テープの外側に進行させる。次いで、残余の受像テープのサプライを所定量進行させ、カッター１４０によりタブカットする。
ステップ（Ｓ５２）：プリントライン９０が受像テープの前縁部とタブカットとの間に来るように受像テープのサプライを進行させる。受像テープ４０のサプライはプラテンと接触していないので、受像テープは一対のローラー９８によって進行される。
ステップ（Ｓ５３）：進行中の受像テープ上に次のラベル用の画像を印刷する。印刷開始時点ではプリントラインがタブカット位置と受像テープの端部との間にあるので、画像の一部はタブカット位置よりも下流側に印刷される。

ステップ（Ｓ５４）：印刷を一時停止し、マイクロプロセッサチップ２００が受像テープの端部と算出した位置で完全カットする。
ステップ（Ｓ５５）：印刷を再開し、プラテンが受像テープを進行させる。画像が受像テープの後縁部にまで印刷される。
ステップ（Ｓ５６）：印刷したラベルをテーププリンタの外側に進行させる。次いで、ユーザーはタブカット位置で裏当てテープからラベルを取り外し、かくしてブランク前縁部の無いラベルを入手する。図１４に関連して説明したような本発明の実施例に従い製造したラベル例を図１０に示す。

図１４に関連して説明した本発明の別の実施例では、プリントライン１３０’の上流側のカッター１４０を使用して完全カットのみを実施できる。ステップＳ５２では受像テープの前縁部をプリントラインに持ち来し、受像テープのこの前縁部位置で印刷をスタートさせる。ステップ（Ｓ５４）、（Ｓ５５）、（Ｓ５６）では印刷中にラベルをカットし、図１４に関して説明したと同じようにカット後の印刷を実施する。

図１５を参照するに、カセット１５５を内部に配置したテーププリンタ２８の平面図が示され、カセット１５５がカセットベイ１３２内に位置付けられている。カセット１５５はサプライロール１５１とライナテークアップスプール１５４とに設けた感熱性ライナテープ１５９（以下に説明する）のサプライを収納する。本発明のこの実施例では、プラテンをカセット１５５の凹所内に配置し、プリントヘッドを受像テープの、カセットの外側に向いた各側面上に配置する。本発明の他の実施例ではカセット１５５のハウジング内に設けたローラーをプラテンに代替させる。

図１６には感熱性ライナテープ（以下、ライナテープとも称する）１５９の概略ダイヤグラム図が示され、感熱性ライナテープが、画像を印刷する受像層である第１層１６２と、釈放性裏当て層１６４を被着させる粘着性層１６８と、釈放性裏当て層をライナ１６６に被着する弱粘着性層１６９と、を含んでいる。

作動に際し、感熱性ライナテープは印刷ゾーンを通過した後、カセット内のライナテークアップスプール１５４上に引き戻される。ライナテープはスピンドル１５７を超えて引き戻され、印刷ゾーンを通過する方向に対して９０°を超える角度方向に進行される。テープ層の剛性上、裏当て層１６４からライナ１６６が分離され、受像層、即ち第１層と釈放性裏当て層１６４とがカッター２０’に向けて且つテーププリンタの外側に進行される。かくして、カット位置を通過した感熱性ライナテープ１５９は受像層と裏当て層とを含むのみとなる。

本発明の他の実施例では、受像テープはライナ層を残余のテープ部分から分離させる前にカットされ得る。この実施例では、カッター２０’は受像層と裏当て層とを貫いて伸延し、しかしライナ層は貫かない部分カット又は“タブ”カットを実施する。
図１７を参照するに、印刷の種々のステップでの感熱性ライナテープ１５９の相当位置に関する、テーププリンタ２８のプリントライン９０と、カットライン１００との相対位置関係が示される。

ステップ（Ｓ６１）：カッター２０によりカットライン１００の位置で完全カットを行い、第１のラベルを残余の感熱性ライナテープ１５９のサプライから分離させる。図示されるように、完全カットは最終印刷ラインよりも若干下流側の距離の位置で実施する。最終印刷ライン位置で正確にカットするのは困難であるが、これにより画像がラベルの後縁部にまで伸延することが保証される。

ステップ（Ｓ６２）：感熱性ライナテープ１５９のサプライを所定の若干距離進行させて別の完全カットを実施する。これにより、先行するラベルに印刷した画像が残らないことが保証される。切り離すテープ部分は、テーププリンタ２８のテープ出口２８０までは行かずに、カット位置の下方に位置付けたゴミ箱（図示せず）中に落下する。あるいはステップ（Ｓ６２）では、第１層１６２を貫いて、しかし釈放性裏当て層１６４は貫かないタブカットを実施する。
ステップ（Ｓ６３）：感熱性ライナテープを逆行させ、カットした第１層１６２の前縁部をプリントライン９０よりも上流側に配置させる。感熱性ライナテープはプラテン又はサプライスプール１５１の少なくとも一方を逆転駆動させることにより逆行させ得る。

ステップ（Ｓ６４）：ライナ１６６を進行させて感熱性ライナテープをプリントライン方向に進行させる。ライナはプラテン８０又はライナテークアップスプール１５４の少なくとも一方を駆動することにより進行させ得る。第１層１６２の前縁部がプリントライン９０に来たら印刷を開始する。本発明の他の実施例では、第１層の縁部位置に画像が印刷されることが保証されるよう、第１層がプリントラインに届く少し前に印刷を開始する。
ステップ（Ｓ６５）：印刷完了後、感熱性ライナテープを更に進行させてプリントラインがカットライン１００よりも若干距離上流側に来るようにする。次いで、完全カットを実施して感熱性ライナテープ１５９のサプライからラベルを切り離す。

本発明の、図１７を参照して説明した実施例では、受像テープがプリントヘッドよりも上流側にある場合に受像テープを駆動させるための別の手段を必要とせずに、ブランク前縁部又はブランク後縁部の無いラベルを製造できる。
図２０には図１７に示したテーププリンタの改変構成が示され、同じ構成部品は同じ参照番号で示されている。図２０に示すように、本実施例のテーププリンタは、タブカットカッター１０と、このカッターとは別の完全カットカッター１２とを具備している。タブカットカッター及び完全カットカッターに対する各カットラインの相対位置関係はライン３００及び３０１で夫々表される。

ステップ（Ｓ９１）：カットライン３０１位置で完全カットカッター１２による完全カットを行い、第１のラベルを残余の感熱性ライナテープ１５９のサプライから切り離す。同時に、カットライン３００位置でタブカットカッターが残余の感熱性ライナテープのサプライをタブカットする。図示されるように、完全カットは最終印刷ラインよりも若干距離下流側の位置で行う。印刷した画像の最終印刷ライン位置で正確にカットするのは難しいが、こうすればラベル上の画像がラベルの後縁部にまで延在することが保証されるのである。
ステップ（Ｓ９２）：第１層１６２のタブカット部分がプリントライン９０よりも上流側に来るように感熱性ライナテープを逆行させる。逆行は、プラテン又はサプライスプール１５１の少なくとも一方を逆転駆動させて行い得る。

ステップ（Ｓ９３）：ライナ１６６を順行駆動して感熱性ライナテープを進行させ、印刷を開始する。ライナはプラテン８０又はライナテークアップスプール１５４の少なくとも一方を順行駆動して行い得る。
ステップ（Ｓ９４）：ラベルを印刷する。
ステップ（Ｓ９５）：印刷完了後、感熱性ライナテープを更に進行させてプリントラインがカットライン３０１よりも若干距離上流側に来るようにする。次いで完全カットにより感熱性ライナテープ１５９のサプライからラベルを切り離す。
以上、本発明を実施例を参照して説明したが、本発明の内で種々の変更をなし得ることを理解されたい。

１０ 液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）
２０ カッター
２８、２８’ テーププリンタ
３０ キーボード
３２ カセット受けベイ
３４ データ入力キー
３８ オンオフキー
４０ 受像テープ
５０ カセット
５１ プリントゾーン
５３ カット位置
５４ ピボット点
５５ 長孔
５８ カット機構
６０ プリントヘッド
８０ プラテン
９０ プリントライン
９１ カッター
９８ ローラー
９９ ローラー
１００、１０１、１０２ カットライン
１４０ カッター
２００ マイクロプロセッサチップ
２０１ マイクロプロセッサ
２０２ 読出し専用メモリ（ＲＯＭ）
２０４ ＲＡＭ
２０７ モーター
２０９ ディスプレイドライバチップ
２８０ テープ出口
３００ タブカットライン
３０１ 完全カットライン
４００ 接触ライン

Claims (53)

1. 受像テープ上に画像を印刷する方法であって、
   受像テープを、該受像テープの所定部分が印刷位置よりも下流側に来るように第１方向に進行させること、
   受像テープを第２方向に進行させつつ受像テープに画像を印刷すること、
   受像テープの少なくとも所定部分がカット位置よりも下流側に来た時に受像テープをカットすること、
   画像の終端部がカット位置よりも所定距離上流側に来たときに受像テープを再度カットすること、
   を含む方法。
2. プラテンを駆動して受像テープを進行させる請求項１の方法。
3. 受像テープ上に画像を印刷する方法であって、
   受像テープを第１カット位置及び第２カット位置でカットして、先行するラベルを切除すること、
   受像テープ上の第１カット位置が印刷位置よりも所定距離上流側に来るように受像テープを第１方向に進行させること、
   受像テープを、画像の終端部が第１カット位置と第２カット位置との間の位置に来るように第２方向に進行させること、
   第１カット位置及び第２カット位置で受像テープをカットすること、
   を含む方法。
4. 第１カット位置及び第２カット位置での受像テープのカットを同時に実施する請求項３の方法。
5. 第１カットがタブカットである請求項３又は４の方法。
6. 受像テープをニードルローラーアセンブリにより進行させる請求項３〜５の何れかの方法。
7. ニードルローラーアセンブリを第１カット位置と第２カット位置との間に位置付けた請求項６の方法。
8. 受像テープを、該受像テープに被着したライナを進行させる手段により進行させる請求項３〜７の何れかの方法。
9. 第１カット位置と第２カット位置との間の距離が、印刷位置とニードルローラーアセンブリとの間の距離よりも長い請求項７の方法。
10. 第１カット位置と第２カット位置とを印刷位置よりも下流側に位置付けた請求項９の方法。
11. 印刷位置を第１カット位置と第２カット位置との間に位置付けた請求項３〜６の何れかの方法。
12. 受像テープ上に画像を印刷する方法であって、
    受像テープの端部が印刷位置に来るように受像テープを第１方向に進行させること、
    画像を印刷すること、
    画像の終端部がカット位置から所定距離の位置に来るように受像テープを第２方向に進行させること、
    受像テープをカットしてラベルを形成すること、
    を含む方法。
13. 受像テープを、画像の終端部がカット位置から所定距離になる位置に進行させた時、画像の終端部がカット位置よりも上流側に位置付けられる請求項１２の方法。
14. 受像テープを、画像の終端部がカット位置から所定距離になる位置に進行させた時、画像の終端部がカット位置よりも下流側に位置付けられる請求項１２の方法。
15. ラベル上の画像の終端部よりも下流側に残余の画像を印刷することを更に含む請求項１４の方法。
16. 受像テープを、プラテンよりも上流側に配置した一対のローラーを駆動して進行させる請求項３〜１５の何れかの方法。
17. 受像テープ上に画像を印刷するための方法であって、
    受像テープを、該受像テープの端部が印刷位置に来るように第１方向に進行させること、
    受像テープを第１方向に進行させつつ画像の第１部分を印刷すること、
    ラベルの終端部がカット位置に来たときに受像テープをカットすること、
    ラベルを第１方向に進行させつつ画像の第２部分を印刷すること、
    を含む方法。
18. カット位置を印刷位置よりも上流側に配置した請求項１７の方法。
19. カットが、タブカット及び完全カットを同時に行うことを含む請求項１７又は１８の方法。
20. 受像テープ上にラベルを印刷する方法であって、
    第１カット位置で受像テープを部分カットすること、
    受像テープを、該受像テープの端部が印刷位置に位置付けられる位置になるように第１方向に進行させること、
    受像テープを第１方向に進行させつつ受像テープ上に画像を印刷すること、
    印刷中に第２カット位置で受像テープを完全カットすること、
    を含む方法。
21. 第１カット位置及び第２カット位置を印刷位置よりも上流側に配置した請求項２０の方法。
22. 受像テープを、プラテンの上流側に配置した一対のローラーを駆動して進行させる請求項２０の方法。
23. 第１カット位置で部分カットすると同時に第２カット位置で完全カットを実行して受像テープから、先行する印刷したラベルを切り離す請求項２０の方法。
24. 第１カット位置を第２カット位置に配置した請求項２０の方法。
25. 受像テープ上に画像を印刷するための方法であって、
    受像テープを、該受像テープの端部が印刷位置よりも所定距離上流側に来るように第１方向に進行させること、
    受像テープを第２方向に進行させつつ受像テープ上に印刷すること、
    カット位置で受像テープをカットしてラベルを形成すること、
    を含む方法。
26. 受像テープを、該受像テープに被着したライナを進行させるための手段により進行させる請求項２５の方法。
27. 受像テープを一対のローラーにより進行させる請求項２５の方法。
28. カットが、相互に隣り合って実施する２箇所での完全カットを含む請求項２６又は２７の方法。
29. 受像テープ上に印刷した画像が背景画像を含む請求項１〜２８の何れかの方法。
30. テーププリンタであって、
    カセットを受けるためのカセット受け部分と、
    受像テープ上に画像を印刷するための複数の印刷要素を含むプリントヘッドと、
    受像テープを、プリントヘッドを通過するように駆動するための駆動手段と、
    カット位置で受像テープをカットするように構成したカッターと、
    制御手段にして、前記駆動手段を制御して、印刷前に、受像テープの所定部分が印刷位置よりも下流側になるように受像テープを第１方向に進行させ、前記カッターを制御して、受像テープの少なくとも所定部分がカット位置よりも下流側に来たときに受像テープをカットさせ、画像の終端部がカット位置よりも所定距離上流側に来たときに受像テープを再度カットするように構成した制御手段と、
    を含むテーププリンタ。
31. プラテンを駆動することによる駆動手段を設けた請求項３０のテーププリンタ。
32. テーププリンタであって、
    カセットを受けるためのカセット受け部分と、
    受像テープ上に画像を印刷するための複数の印刷要素を含むプリントヘッドと、
    受像テープを、プリントヘッドを通過するように駆動するための駆動手段と、
    制御のための制御手段と、
    受像テープを第１カット位置及び第２カット位置でカットして先行するラベルを切り離すカッターと、
    を含み、
    駆動手段が、印刷前に、受像テープにおける第１カットの位置が印刷位置よりも所定距離上流側に来るように受像テープを第１方向に進行させ、印刷した画像の終端部が第１カット位置と第２カット位置との間の位置に来るように第２方向に進行させ、
    カッターが、第１カット位置及び第２カット位置でカットを行うように更に制御されるテーププリンタ。
33. カッターが二枚のブレードを含んでいる請求項３２のテーププリンタ。
34. カッターを、第１カット位置及び第２カット位置で同時にカットするように構成した請求項３２及び３３の何れかのテーププリンタ。
35. ニードルローラーアセンブリを駆動することにより受像テープを駆動するように駆動手段を構成した請求項３２のテーププリンタ。
36. ニードルローラーアセンブリを第１カット位置と第２カット位置との間に位置付けた請求項３５のテーププリンタ。
37. 第１カット位置と第２カット位置との間の距離が、印刷位置とニードルローラーアセンブリとの間の距離よりも長い請求項３６のテーププリンタ。
38. 第１カット位置と第２カット位置とを印刷位置よりも下流側に位置付けた請求項３２のテーププリンタ。
39. 第１カット位置と第２カット位置との間に位置付けた請求項３２のテーププリンタ。
40. 第１カット位置でタブカットを実施するようにカッターを構成した請求項３２〜３４の何れかのテーププリンタ。
41. 受像テープに被着したライナを駆動することにより受像テープを駆動するように駆動手段を構成した請求項３２のテーププリンタ。
42. テーププリンタであって、
    カセットを受けるためのカセット受け部分と、
    受像テープ上に画像を印刷するための複数の要素を含むプリントヘッドと、
    受像テープを、プリントヘッドを通過するように駆動するための駆動手段と、
    制御手段にして、印刷前に、受像テープの端部が印刷位置に来るように受像テープを第１方向に進行させ、印刷した画像の終端部がカット位置から所定距離の位置となる位置になるように第２方向に進行させる制御手段と、
    カット位置で受像テープをカットしてラベルを形成するように構成したカッターと、
    を含むテーププリンタ。
43. 画像の終端部がカット位置から所定距離になる位置に受像テープを進行したとき、画像の終端部がカット位置よりも下流側に位置付けられる請求項２７のテーププリンタ。
44. 制御手段を、カッターが受像テープをカットした後、ラベル上の画像の終端部よりも下流側に残余の画像を印刷するようにプリントヘッドを制御するように構成した請求項４０のテーププリンタ。
45. テーププリンタであって、
    カセットを受けるためのカセット受け部分と、
    受像テープ上に画像を印刷するための複数の印刷要素を含むプリントヘッドと、
    受像テープを、プリントヘッドを通過するように駆動するための駆動手段と、
    第１カット位置で受像テープを部分カットするように構成したタブカッターと、
    制御手段にして、印刷前に、受像テープの端部が印刷位置になるように第１方向に進行させ、印刷中は受像テープを第１方向に進行させるように駆動手段を制御する制御手段と、
    印刷中に第２カット位置で受像テープを完全カットするように構成したカッターと、
    を含むテーププリンタ。
46. カッターとタブカッターとを印刷位置よりも上流側に設けた請求項４２のテーププリンタ。
47. カッターとタブカッターとが同じブレードを含む請求項４２のテーププリンタ。
48. 駆動手段が、プラテンの上流側に配置した一対のローラーを駆動することにより提供される請求項３２〜４２の何れかのテーププリンタ。
49. テーププリンタであって、
    カセットを受けるためのカセット受け部分と、
    受像テープ上に画像を印刷するための複数の印刷要素を含むプリントヘッドと、
    受像テープを、プリントヘッドを通過するように駆動するための駆動手段と、
    制御手段にして、印刷前に、受像テープの端部が印刷位置よりも所定距離上流側に来るように受像テープを第１方向に進行させ、印刷中は受像テープを第２方向に進行させるように駆動手段を制御する制御手段と、
    カット位置で受像テープをカットしてラベルを形成するカッターと、
    を含むテーププリンタ。
50. 駆動手段が、受像テープに被着したライナを駆動させることにより提供される請求項４６のテーププリンタ。
51. カッターを、カット位置でタブカット及び完全カットが提供されるように構成した請求項４６のテーププリンタ。
52. 駆動手段が、受像テープの上流側に配置した一対のローラーを駆動することにより提供される請求項４６のテーププリンタ。
53. 制御手段がプロセッサを含んでいる請求項３０〜４９の何れかのテーププリンタ。

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