JP3671500B2 - テープ状ラベル作成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープ状ラベル作成装置に関し、特に印字した印字テープを巻き戻すことで同一印字範囲を複数回に亙って繰り返し印字する際に、繰り返し印字する為の印字テープの印字開始基準原点位置の設定に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、本願出願人は、特開平5−84994号公報に記載のように、印字媒体である印字テープに文字や記号のキャラクタやマークを印字し、ファイルの背表紙に貼付するのに適したラベルを作成するのに好適なテープ状ラベル作成装置を提案し、実用化した。このラベル作成装置は、キーボード、ディスプレイ、サーマル印字方式の印字機構を備え、印字媒体としての印字テープ(例えば、テープ幅6、9、12、18、24mm)に、キャラクタやマークを、種々の文字サイズや書体で印字できるように構成してある。
【0003】
ところで、印字テープを送り方向だけでなく、巻き戻し方向にも移送可能に構成し、例えば、文字や記号を印字テープに1回目として印字した後、その印字テープを1回目の印字開始基準原点位置まで巻き戻して、更に文字や記号を重複させて2回目の印字を実行することで、合成文字やデザイン模様を印字したラベルを作成することが考えられる。
【0004】
また、文字印字して作成したテープ状のラベルは、ファイルの背表紙だけに限らず、例えば、カセットテープやそのカセットテープケース、更にはビデオテープやそのビデオテープケースに貼付するのにも好適であり、しかも印字文字列を、収録内容やジャンルに応じて、部分的に色替えしてカラフルに印字することが考えられる。
【0005】
そこで、本願の発明者達は、インクリボンのリボン色を、「黒」だけでなく、「赤」や「緑」や「青」・・などの複数色とする複数種類のリボンカセットをテープカセットとは別体のものとして準備し、これらリボンカセットをテープカセットに対して着脱可能に構成するとともに、多色印字に供する印字色を、印字する一方、入力したテキストに対して、設定した複数色で印字する各印字色毎の印字対象範囲を設定する色別範囲設定処理を実行するようにし、設定した印字色と同様のリボン色を有するリボンカセットを順次取り替えるとともに、2回目以降の各印字に際して、前回の印字における印字テープの送り量だけ印字テープを巻き戻すことで、合成文字やデザイン模様を印字したラベルを作成したり、複数色でカラフルに多色印字したラベルを作成することに着想した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本願の発明者達が着想したように、同一印字領域の印字を複数回繰り返して、合成文字やデザイン模様を印字したラベル、或いは多色印字したラベルを作成する為に、2回目以降の各印字に際して、前回の印字における印字テープの送り量だけ印字テープを高速で巻き戻すと、巻き戻し時に、プラテンローラと印字テープとがスリップして巻き戻し量に誤差が生じたり、また巻き戻した状態から直ぐに印字を再開すると、テープ移送機構に設けられた複数のギヤのバックラッシュなどにより、2回目以降の各印字開始位置が不揃いになるという問題がある。
【0007】
この問題を解決するために、テープの先端位置を検出し、この先端位置に基づいて印字原点位置を設定し、この印字原点位置に基づいて各印字色の印字を開始することにより、各印字色における印字位置の精度を向上させることが考えられる。
【0008】
しかしながら、常に上記印字原点位置を設定する制御を行っていると、印字原点位置を設定する必要のない単色印字の際にも上記制御を行ってしまい、印字の際に無駄な制御が実行され、印字速度の低下を招くばかりか、テープに無駄な余白が発生してしまうという問題がある。
【0009】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、設定された印字色数に応じて、印字開始基準原点位置の設定制御の実行し、またはその実行を禁止することにより、単色印字の際の印字速度の向上を図ると共に無駄な余白の発生を防止するテープ状ラベル作成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1記載のテープ状ラベル作成装置は、印字媒体であるテープを送り方向と巻き戻し方向とに択一的に移送可能なテープ移送機構と、テープ移送機構のテープ移送経路の途中部において文字や記号等をテープに印字する印字ヘッドを含む印字手段と、文字や記号等を複数の印字色で印字するための印字色を設定する印字色設定手段と、印字の為の制御を司る制御手段とを備えたテープ状ラベル作成装置であって、テープ移送経路の終端付近においてテープを切断するテープ切断機構と、テープ移送経路の終端付近においてテープの有無を検出するテープ検出手段と、テープ検出手段の検出信号を受け、その検出信号からテープ先端を検出した時のテープに対する印字ヘッドの位置を印字開始基準原点位置に設定する原点位置設定制御手段と、印字色設定手段により設定された印字色の数が2以上の時に原点位置設定制御手段に印字開始基準原点位置の設定を行わせ、設定された印字色の数が1の時に原点位置設定制御手段による印字開始基準原点位置の設定を禁止する禁止手段とを備えている。
【0011】
上記のように構成された請求項1に係るテープ状ラベル作成装置においては、印字色設定手段は、文字や記号等を複数の印字色で印字するための印字色を設定し、テープ切断機構は、テープ移送経路の終端付近においてテープを切断し、またテープ検出手段は、そのテープ移送経路の終端付近においてテープの有無を検出する。
【0012】
ところで、原点位置設定制御手段は、印字色設定手段により設定された印字色の数が2以上であるときに、1回目の印字において、制御手段によりテープ移送機構が制御されて、印字媒体である印字テープが送り方向に移送され、テープ検出手段の検出信号を受け、その検出信号からテープ先端を検出した時のテープに対する印字ヘッドの位置を印字開始基準原点位置に設定する一方、1回目以降の各印字が実行された後に印字テープが巻き戻しされ且つテープ検出手段からテープ先端を検出する毎に、印字開始基準原点位置を設定する。
【0013】
しかし、印字色設定手段により設定された印字色の数が1のときには、禁止手段が原点位置設定制御手段による印字開始基準原点位置の設定を禁止する。
【0014】
また、請求項2記載のテープ状ラベル作成装置は、請求項1記載のものと同様の構成を有するが、前記テープ検出手段が、テープ切断機構におけるテープ切断位置に対して、テープ送り側に設けられている。
【0015】
上記のように構成された請求項2に係るテープ状ラベル作成装置においては、請求項1のものと同様の作用を奏するが、テープ検出手段が、各印字後に、印字テープの先端が検出されるまで印字テープが巻き戻されたときには、印字テープの先端は、テープ切断位置よりも必ずテープ送り側に位置していることから、カールし易い印字テープを用いた場合でも、印字テープの先端部がテープ切断機構に引っ掛かることがなく、印字テープの移送を円滑にする。
【0016】
また、請求項3記載のテープ状ラベル作成装置は、請求項1記載のものと同様の構成を有するが、前記テープ検出手段が、テープ切断機構におけるテープ切断位置に対して、テープ巻き戻し側に設けられている。
【0017】
上記のように構成された請求項3に係るテープ状ラベル作成装置においては、請求項1のものと同様の作用を奏するが、前記テープ検出手段が、テープ切断機構のテープ切断位置に対してテープ送り側に設けた場合と比べて、テープ検出手段を印字ヘッドの印字位置に近づけることができて、テープ検出手段のテープ検出位置と印字位置との距離を短縮できる。即ち、印字テープの先端から印字開始基準原点位置までの距離を短縮でき、最終印字後にテープ切断機構により切断される印字テープの切断部分を小さくでき、切断毎の印字テープの無駄を極力少なくできる。
【0018】
また、請求項4記載のテープ状ラベル作成装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載のものと同様の構成を有するが、前記テープ検出手段のテープ巻き戻し側近傍部位に、テープの先端をテープ検出手段の検出部の方へ案内する案内部材を設けている。
【0019】
上記のように構成された請求項4に係るテープ状ラベル作成装置においては、請求項1〜3の何れか1項のものと同様の作用を有するが、案内部材が、印字テープをテープスプールに巻装されていてカールした状態でも、引っ掛かることなく案内し、確実にテープ検出手段の検出部に移送する。
【0020】
また、請求項5記載のテープ状ラベル作成装置は、請求項1記載のものと同様の構成を有するが、前記印字手段が、複数の印字色で順々に印字するための着脱自在の複数のリボンカセットを有する。
【0021】
上記のように構成された請求項5に係るテープ状ラベル作成装置においては、請求項1のものと同様の作用を奏するが、設定された印字色を印字する毎にリボンカセットが着脱交換される。
【0022】
また、請求項5記載のテープ状ラベル作成装置は、請求項1記載のものと同様の構成を有するが、文字や記号及び種々の指令を入力するための入力手段と、入力されたテキストのデータを記憶するデータ記憶手段と、ディスプレイを含む表示手段とを備えている。
【0023】
上記のように構成された請求項6に係るテープ状ラベル作成装置においては、請求項1のものと同様の作用を奏するが、入力手段が所望のテキストを入力し、データ記憶手段がその入力したテキストを記憶し、表示手段が入力されたテキストを表示する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0025】
本実施形態は、文字や記号などの多数のキャラクタを印字媒体である印字テープに、リボン色の異なる複数のリボンカセットを取り換えることで、多色印字可能なテープ状ラベル作成装置に本発明を適用した場合のものである。
【0026】
図1に示すように、テープ状ラベル作成装置1の本体カバー2の前部には、文字や記号や数字などの文字キーに加えて、種々の機能キーなどが設けられたキーボード4が配設され、そのキーボード4の直ぐ後側には、入力した文字や記号を表示可能な液晶ディスプレイ5が設けられるとともに、リボンカセット30の交換時に開閉されるカセットカバー3に対応する本体カバー2の内部には、サーマルヘッド12を備えたサーマル印字機構10が配設されている。ここで、スライドツマミ6をスライドさせてカセットカバー3を開放でき、また切断用ノブ85を下方に押圧操作して、印字した印字テープ22を手動で切断できる。
【0027】
次に、サーマルヘッド12を含むサーマル印字機構10について、図2〜図8に基づいて説明する。
【0028】
先ず、サーマル印字機構10に着脱可能に装着されるテープカセット20について、図2〜図5・図7に基づいて説明する。
【0029】
このテープカセット20のテープケース21内部には、薄膜状のフィルムからなる印字テープ22が巻装されたテープスプール23が回転自在に設けられ、このテープスプール23から繰出された印字テープ22は、複数のガイド部で湾曲状にガイドされて、サーマルヘッド12の直前を通過して、テープ送りローラ24によりテープ送り方向に移送されてテープカセット20の外部に排出されるように構成されている。
【0030】
また、図7に示すように、テープケース21の外周壁の相離隔した2箇所には、次に説明するリボンカセット30の着脱時に、リボンカセット30を上下方向にガイドし且つ支持する為の1対のガイド軸21a・21bの下端部が夫々一体形成されている。更に、テープケース21には、リボンカセット30の下側に当接して支持する1対の下端壁部21c・21dが夫々形成されている。
【0031】
次に、テープカセット20に着脱可能に装着されるリボンカセット30について、図2〜図8に基づいて説明する。
【0032】
リボンカセット30のリボンケース31には、テープケース21の一部分に上側から当接する上壁部31aが水平に延びて一体形成され、その上壁部31aの端部には、テープケース21の1対のガイド軸21a・21bに外嵌される、貫通穴を有する1対の係合脚部31b・31cが形成されるとともに、テープケース21の切欠き部21eに当接する垂直壁部31dが形成されている。また、リボンカセット30には、テープカセット20を挿通して下方から挿入されるサーマルヘッド12を収容するヘッド収容部37が形成されている。
【0033】
更に、リボンケース31内部には、インクリボン32が巻装されたリボンスプール33と、このインクリボン32を巻取るリボン巻取りスプール34とが回転可能に設けられ、リボンスプール33に巻装されたインクリボン32は、サーマルヘッド12に対向するときに印字テープ22と一時的に平行状に接近し、リボンケース31に一体形成された分離部材35の分離部35aで略鋭角的に折曲されて、印字テープ22から離間し、リボン巻取りスプール34で巻き取られるように構成されている。即ち、リボンケース31の分離部材35は、サーマルヘッド12のテープ送り方向下流側に位置している。そして、リボンケース31には、これらリボンスプール33、巻取りスプール34、分離部材35等を上側から支持する蓋部材31eが形成されている。
【0034】
一方、テープケース21には、リボンカセット30を収容する為のリボンカセット収容部21f(図7参照)が形成され、リボンケース31の蓋部材31eと上壁部31aとの上面には、つまみ片31f,31gが夫々形成されているので、印字に際しては、先ずテープケース21を本体カバー2に設けられた装着用凹部(図示略)に装着した後、所望の印字色のインクリボン32を有するリボンカセット30をテープケース21のリボンカセット収容部21fに装着することができる。
【0035】
このときには、先ず2本の指で1対のつまみ片31f,31gを掴んだ状態で、1対の係合脚部31b・31cを対応するガイド軸21a,21bに貫通穴を介して夫々外嵌させながら、リボンカセット30を下方に移動させてリボンカセット収容部21fに収納する。
【0036】
このとき、リボンケース31の上壁部31aがテープカセット20の上面に重なるとともに、リボンカセット30の下端部は、テープケース21の1対の下端壁部21c・21dに上側から当接して、リボンカセット30はテープケース21に対して所定位置に保持される。
【0037】
ところで、リボンカセット30には、インクリボン32のリボン色(赤、緑、黄、黒、・・・)やリボン幅(12、18、24、32mm) により、複数種類が準備されており、リボンケース31の垂直壁部31dの下端部には、これら複数種類のリボンカセット30の何れかを検出させる為に、最大で6つの検出穴36aを組合せた検出用穴群36(図6においては、1つの検出穴36aが形成されている)が形成されている。
【0038】
次に、印字テープ22とインクリボン32とを印字方向である送り方向と、反印字方向である巻き戻し方向とに移送可能なテープ・リボン移送機構40について、図9に基づいて説明する。
【0039】
本体フレーム11には、テープスプール23の中央部に係合可能なテープ巻取りカム41と、リボン巻取りスプール34の中央部に係合可能なリボン巻取りカム42と、テープ送りローラ24の中央部に係合するテープ駆動カム43とが回転可能に枢支され、サーマルヘッド12が立設されるとともに、前記検出用穴群36の6つの検出穴36aの有無を検出する為に、第1〜第6検出スイッチからなるリボン検出スイッチ群103が設けられ、これら6つの検出スイッチからのスイッチ信号の組み合わせによるリボン検出信号RSが出力される。
【0040】
更に、本体フレーム11の前端部の右端部には、ステッピングモータからなるテープ駆動モータ44が取付けられ、このテープ駆動モータ44の駆動ギヤ45に、本体フレーム11に夫々回転可能に支持されたギヤ46〜53が順次噛み合い、このギヤ53には、テープ駆動カム43に固着されたテープ駆動ギヤ54とギヤ55とが噛み合っている。
【0041】
ここで、ギヤ48とギヤ49とは一体的に形成されて、リボン巻取りカム42の下端部に固着され、またギヤ50とギヤ51とは一体的に形成され、更にテープ巻取りギヤ52はテープ巻取りカム41の下端部に固着されている。即ち、テープ駆動モータ44の回転は、これらギヤ45〜54を介して、テープ駆動ギヤ54に固着されたテープ駆動カム43に伝達され、テープ送りローラ24の回転により印字テープ22が移送される。
【0042】
一方、一体形成された両ギヤ50,51の隙間には、揺動レバー56の基端部が両ギヤ50,51との間に適度の摩擦抵抗を付与された状態で支持され、その揺動レバー56には、ギヤ51に常時噛み合う遊星ギヤ57が回転可能に枢支されている。また、ギヤ53の枢支軸58には、切断禁止レバー84の基端部が、切断禁止レバー84に支持されている巻きバネ59の一端と基端部とで枢支軸58を挟むように、巻きバネ59の付勢力により押圧支持されている。
【0043】
そして、図9に示すように、テープ駆動モータ44が通常印字の為に、時計回転方向に駆動(正回転駆動)されて、ギヤ50が時計回転方向に回転するときには、両者間の摩擦力によりその揺動レバー56も時計回転方向に回動して、遊星ギヤ57がテープ巻取りギヤ52と噛合しないようになり、テープ巻取りカム41がフリーになることから、テープスプール23に巻装された印字テープ22が繰出されると同時に、ギヤ53が反時計回転方向に回転して、切断禁止レバー84が反時計回転方向に回動し、切断禁止レバー84の先端部が後述する切断用レバー82の下側に位置して、切断動作が禁止されるとともに、リボン駆動ギヤ45の反時計回転方向への回転によりリボン巻取りカム42がクラッチバネ60を介して反時計回転方向へ回転して、インクリボン32がリボン巻取りスプール34に巻取られる。
【0044】
ところで、ゴム製のプラテンローラ65とテープ送りサブローラ66とを回転可能に支持するローラホルダ67は、本体フレーム11に立設された枢支軸68に回動可能に枢支され、カセットカバー3の開閉に連動してリリースレバー71が左右方向に移動して、図9に示す印字位置と、図11に示すリリース位置とに亙って位置切換えされる。ここで、そのローラホルダ67は、図示外の巻きバネにより常にリリース位置に弾性付勢されている。
【0045】
即ち、リリースレバー71に枢着したコロ72が本体フレーム11の立設壁11aに当接するとともに、リリースレバー71の一端部がローラホルダ67に後側から当接しているので、リリースレバー71が図11に示す退避位置から図9に示す作動位置まで左方移動したときには、リリースレバー71の左端部がローラホルダ67と立設壁11aとの間にクサビ状に侵入して、ローラホルダ67はリリース位置から印字位置に切換えられる。このとき、プラテンローラ65は印字テープ22とインクリボン32とを介してサーマルヘッド12を押圧するとともに、テープ送りサブローラ66は印字テープ22を介してテープ送りローラ24を押圧している。
【0046】
ここで、ローラホルダ67が印字位置に切換えられたときには、プラテンローラ65の下端部に固着したプラテンギヤ(図示略)がギヤ55に噛合するとともに、またテープ送りサブローラ66の下端部に固着したサブローラギヤ(図示略)がテープ駆動ギヤ54に噛合する。
【0047】
次に、カセットカバー3の開放に連動してリリースレバー71を右方向に駆動して、ローラホルダ67をサーマルヘッド12に対してリリース位置に切換えてリリースさせるヘッドリリース機構70について、図9・図11〜図13に基づいて説明する。
【0048】
前記カセットカバー3の後端部は、図12〜図13に示すように、本体カバー2に取付けた枢支ピン7に複数箇所で開閉可能に支持され、そのカセットカバー3の右側壁3aには、湾曲状の溝カム3bが形成されている。そして、本体フレーム11の右端部の下側に配設された作動板74の後端部には、その溝カム3bに係合する係合ピン75が固着されている。ところで、リリースレバー71の右端部は、本体フレーム11に回動可能に枢着した二股レバー76の一方のレバーに回動可能に枢支されるとともに、その二股レバー76の他方のレバーには、作動板74の前端部に固着したピン77を介して連結されている。
【0049】
そして、図12に示すようにカセットカバー3が閉じているとき、つまりローラホルダ67が図9に示す印字位置のときに、図13に示すように、カセットカバー3を開放したときには、溝カム3bの移動により、この溝カム3bに係合する係合ピン75が後方に移動するので、作動板74が後方に移動し、二股レバー76が反時計回転方向に回動して、リリースレバー71が右方に移動するのに応動して、ローラホルダ67がリリース位置に切換えられる。このとき、作動板74が後方に移動したときに、カバー開閉検出スイッチ102から「H」レベルのカバー開閉信号VSが出力される。
【0050】
また、図13に示すようにカセットカバー3を開放しているとき、つまりローラホルダ67が図11に示すリリース位置のときに、図12に示すように、カセットカバー3を閉じたときには、溝カム3bの移動により、係合ピン75が前方に移動するので、作動板74が前方に移動し、二股レバー76が図11に示す位置から時計回転方向に回動して、リリースレバー71が左方に移動するのに応動して、ローラホルダ67が印字位置、つまり非リリース状態に切換えられる。
【0051】
そして、図2・図9に示すように、印字を実行する際には、先ずテープカセット20をサーマル印字機構10に装着した上で、このテープカセット20にリボンカセット30が装着され、カセットカバー3を閉じたときには、ローラホルダ67が印字位置に切換えられている。
【0052】
そして、この状態で、テープ駆動モータ44が通常印字方向に正回転駆動されたときには、これらギヤ45〜55が夫々所定の回転方向に駆動され、プラテンローラ65とテープ送りサブローラ66とが夫々反時計回転方向に回転されるとともに、テープ送りサブローラ66とテープ送りローラ24とが同期して回転するので、印字テープ22は、サーマルヘッド12で印字されながら、テープ切断機構80とテープ検出機構90とを通過して外部に排出される。このとき、テープ巻取りカム41がフリーになることから、テープスプール23に巻装された印字テープ22が抵抗なく順次繰出される。
【0053】
これと同時に、インクリボン32は、プラテンローラ65の回転により印字テープ22と同期してリボンスプール33から繰出され、リボン巻取りギヤ48の回転によりリボン巻取りカム42が回転され、リボン巻取りカム42に係合して回転するリボン巻取りスプール34に巻き取られる。
【0054】
一方、1色目の印字が終了して2色目印字を実行する際には、先ずカセットカバー3を開放して、リボンカセット30が取り外されたときには、ローラホルダ67はヘッドリリース機構70によりリリース位置に切換えられている。
【0055】
そして、テープ駆動モータ44が反時計回転方向(巻き戻し方向)に逆回転駆動されたときには、図3・図11に示すように、これらギヤ45〜55が夫々所定の回転方向に駆動される。このとき、ギヤ50の反時計回転方向への回転により、揺動レバー56も反時計回転方向に回動して、遊星ギヤ57がテープ巻取りギヤ52と噛合するようになり、テープ巻取りカム41が反時計回転方向に回転して、印字された印字テープ22がテープスプール23に巻取られる。
【0056】
ここで、リボン巻取りギヤ48が時計回転方向に回転駆動されるが、リボンカセット30が取り外されているので、リボン巻取りスプール34に巻取られたインクリボン32の繰出しはない。
【0057】
次に、印字された印字テープ22を切断するテープ切断機構80について、図9・図14・図15に基づいて説明する。
【0058】
本体フレーム11の左端部が部分的に下方に曲げられた左端壁11bには、固定刃81の下端部が固着され、側面視略L字状の切断用レバー82の基端部がビス83で回動可能に枢支され、その切断用レバー82には可動刃82aが形成されている。ここで、印字中には、図9に示すように、ギヤ53が反時計回転方向に回転して、切断禁止レバー84の先端部が切断用レバー82の下側に移動して、切断動作が禁止されている。
【0059】
しかし、印字終了時に、テープ駆動モータ44が少しだけ巻き戻し方向に回転されたときには、図15に示すように、ギヤ53が時計回転方向に少しだけ回転して、切断禁止レバー84の先端部が切断用レバー82の下側から外れて切断動作が可能になったときに、図14に示すように、切断用レバー82の先端部の切断用ノブ85を下方向に押圧操作したときには、可動刃82aが2点鎖線で示す切断位置に回動し、固定刃81と可動刃82aとの間に位置する印字テープ22が、これら両刃81・82aの協働により切断される。このとき、本体フレーム11に取付けられた切断検出スイッチ101は、切断用レバー82に取付けた作動部材86により作動して切断検出信号CSを出力する。そして、切断用レバー82の押圧操作を停止すると、切断用レバー82は、図示外のバネによる付勢力により、実線で示す元の所定位置に復帰回動する。
【0060】
次に、そのテープ切断機構80よりも外側に設けられ、印字テープ22の有無を検出するテープ検出機構90について、図2に基づいて説明する。
【0061】
テープ切断機構80よりも外側の本体カバー2には、1対のセンサ収容室96・97を密閉状に形成する為に案内部材94,95が一体的に形成され、一方のセンサ収容室96には発光素子92が取付けられるとともに、他方のセンサ収容室97には受光素子93が取付けられている。
【0062】
これら1対の案内部材94,95の間には、印字テープ22が通過可能なスリット98が形成されるとともに、1対の案内部材94,95の相対向する部位には、小径の光通過穴94a・95aが形成されるとともに、傾斜したガイド部99が夫々形成されて、テープ切断機構80を通過した印字テープ22の先端部をこのガイド部99でガイドすることで、確実にスリット98を通過して検出可能になっている。
【0063】
そして、発光素子92から発射されたセンサ光が、各センサ収容室96・97に形成された光通過穴94a・95aを通過して、受光素子93に投射される。即ち、印字テープ22が、テープ検出センサ91に進入し、その発光素子92と受光素子93との間に存在するときだけ、そのセンサ光が遮断されることから、テープ検出センサ91からは、「L」レベルのテープ検出信号TSが出力される。
【0064】
次に、テープ状ラベル作成装置1の制御系は、図16のブロック図に示すように構成されている。
【0065】
制御装置CDの入出力インターフェース113には、キーボード4と、テープ検出センサ91と、切断検出スイッチ101と、カバー開閉検出スイッチ102と、リボン検出スイッチ群103と、液晶ディスプレイ(LCD)5に表示データを出力する為のビデオRAMを有するディスプレイコントローラ(LCDC)104と、警告用ブザー105の為の駆動回路106と、サーマルヘッド12を駆動する為の駆動回路107と、テープ駆動モータ44の為の駆動回路108とが夫々接続されている。
【0066】
制御装置CDは、CPU110と、このCPU110にデータバスなどのバス114を介して接続された入出力インターフェース113と、フォントROM111と、ROM112及びRAM120とから構成されている。
【0067】
フォントROM111には、文字や記号などの多数のキャラクタの各々に関して、表示用ドットパターンデータが格納されるとともに、印字用ドットパターンデータが、複数の印字文字サイズ分格納されている。
【0068】
前記ROM112には、キーボード4から入力された文字や記号や数字などのキャラクタのコードデータに対応させて、ディスプレイコントローラ104を制御する表示駆動制御プログラム、テキストメモリ121に格納された文字や記号について、印字に供するドットパターンデータを作成する印字制御プログラムや、作成されたドットパターンデータについて、1ドット列毎のドットパターンデータを順次サーマルヘッド12やテープ駆動モータ44に出力して印字する印字駆動制御プログラム、本願特有の後述の多色印字制御の制御プログラムなどが格納されている。尚、ROM112には、第1〜第6検出スイッチからなるリボン検出スイッチ群103から出力されるリボン検出信号RSに基づいて、インクリボン32のリボン色とリボン幅とを検知するリボンカセット検知テーブルが格納されている。
【0069】
前記RAM120のテキストメモリ121には、キーボード4から入力された文字や記号からなるテキストのデータが、設定された印字色のデータを対応づけて格納される。色数メモリ122には、設定された印字色の色数データが格納される。印字色順序メモリ123には、設定された印字色の色順序のデータが格納される。余白量メモリ124には、設定された同一の前余白量と後余白量とに関する余白量データが格納される。印字データバッファ125には、そのテキストメモリ121に格納されたキャラクタコードに対応するドットパターンデータが展開して格納される。更に、RAM120には、CPU110で演算した演算結果を一時的に格納するメモリなどが設けられている。
【0070】
次に、テープ状ラベル作成装置1の制御装置CDで行なわれる、多色印字制御のルーチンについて、図17〜図25のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中符号Si(i=10、11、12・・・)は各ステップである。
【0071】
ここで、多色印字制御に先立って、図26に基づいて、テープ検出センサ91によるテープ検出位置と、テープ切断機構80によるテープ切断位置と、サーマルヘッド12による印字位置との位置関係について説明すると、印字テープ22の送り方向Tにおいて、送り方向Tの上流側から印字位置(P位置)、テープ切断位置(C位置)テープ検出位置(S位置)の順となり、印字位置とテープ切断位置との印字・切断間距離Dcpは約25mmであり、テープ切断位置とテープ検出位置との切断・検出間距離Dscは約15mmである。また、分離部材35の分離部35aによる分離位置(B位置)は、送り方向Tにおいて印字位置よりも約6mmだけ下流側に位置している。
【0072】
このテープ状ラベル作成装置1に電源が投入されると、先ずサーマル印字機構10や制御装置CDを初期化する初期化処理が実行される(S10)。そして、ディスプレイ5には、テキスト入力画面が表示されるので、印字用書式を設定後、テキストのデータを入力する入力処理やその入力されたテキストを表示する表示処理が実行され、入力されたテキストデータはテキストメモリ121に格納される(S11)。例えば、図27に示すように、入力されたテキストデータ「あか みどり くろ」がテキストメモリ121に格納される。
【0073】
次に、色数設定処理が実行される。この処理では、メッセージ「印字色数は?」がディスプレイ5に表示されるので、使用者は数字キーを操作して色数Nを設定する。そして、その設定された色数Nが色数メモリ122に格納される(S12)。
【0074】
次に、色数メモリ122に格納されている色数Nが「1」か否かを判断することにより、設定された印字色数が多色なのか、単色なのかが判断される(S13)。色数Nが2以上、即ち多色が設定されているならば(S13:No)、多色印字処理制御(図18参照)が実行される(S14)。一方、色数Nが「1」、即ち単色が設定されているならば(S13:Yes )、後述するS15〜S18が実行される。
【0075】
次に、多色印字処理制御について、図18を参照して説明する。
【0076】
この制御が開始されると、先ず、複数の色の名前がディスプレイ5に表示されるので、印字に供する色の順序を順次設定する色順序設定処理が実行され、設定された色順序のデータが印字色順序メモリ123に格納される(S20)。
【0077】
次に、設定された色毎の印字対象範囲を設定する色毎の印字対象範囲設定処理制御(図19参照)が実行される(S21)。
【0078】
この制御が開始されると、先ず色数カウンタのカウント値Iに色数Nがセットされ(S33)、この色数カウント値Iから「1」を減算して「0」でないとき、つまり最終の印字色の対象文字列の設定でないときには(S34:No)、色順序のデータに基づいて、未設定色のうち印字色順序における先頭印字色について、印字対象となる文字や記号の各々をカーソルで指示して設定する印字対象文字列設定処理が実行される(S35)。
【0079】
即ち、この印字対象文字列設定処理においては、テキストデータがディスプレイ5に表示されるので、キーボード4の右端に配置されている4つのカーソル移動キーを操作して、最終の印字色以外の各印字色について、印字対象となる文字や記号の各々をカーソル移動キーを操作してカーソルで指示すると共に、その都度色確定キーを操作し、印字対象文字列の設定終了時には、確定キーが操作される。この確定キーの操作により、カーソル移動キーと色確定キーとの操作により指示された文字の文字データに付随させて、設定された色データがテキストメモリ121に記憶される。
【0080】
そして、色数カウント値Iが1つデクリメントされ(S36)、(I−1)が「0」になるまで、S34〜S36が繰り返して実行される。そして、(I−1)が「0」になって、最終の印字色以外の各印字色について、印字対象文字列の設定が完了したときには(S34:Yes )、最終の印字色について、テキストデータのうち、既に設定された文字や記号を除く残りの文字を設定する文字列設定処理が実行される(S37)。
【0081】
この文字列設定処理を図20に基づいて具体的に説明すると、先ず、テキストメモリ121に記憶されている文字データが先頭から読み出され(S371 )、色データが付随しているか否かが判断される(S372 )。読み出された文字データに色データが付随しており(S372 :Yes )、その文字データが最後の文字データでなければ(S373 :No)、次のデータが読み出され(S374 )、前記S372 の処理が再度実行される。
【0082】
一方、読み出された文字データに色データが付随していなければ(S372 :No)、その文字データに対して、最終の印字色に対応する色データが付随して記憶され(S375 )、前記S373 の処理が実行される。上記各処理が、テキストメモリ121に記憶されている最後の文字データまで繰り返し実行され、前記S373 において、最後の文字データであると判断されると(S373 :Yes )、図19のS38へリターンする。
【0083】
例えば、テキストメモリ121に文字データ「あか みどり くろ」が記憶され、色数3、色順序「赤」「緑」「黒」が設定されていると、S35の印字対象文字列設定処理において、先ず、印字色「赤」については、カーソルキーと色確定キーの操作により文字列「あか」が設定され、図27に示すように、テキストメモリ121の文字データ「あ」「か」の各々に付随して色データ「赤」が記憶され、次に印字色「緑」について文字列「みどり」が設定されると、テキストメモリ121の文字データ「み」「ど」「り」の各々に付随して色データ「緑」が記憶される。
【0084】
ここで、印字色「緑」の設定が終了すると、色数カウント値(I−1)が「0」となるので、S37の文字列設定処理において、テキストメモリ121の先頭から順次文字データが読み出され、テキストデータの印字色が未設定の文字列「くろ」に対して最終の印字色「黒」が自動的に設定され、テキストメモリ121の文字データ「く」「ろ」に付随して色データ「黒」が記憶される。
【0085】
次に、ディスプレイ5にメッセージ「印字テープの余白量は?」が表示されるので、数字キーを操作して所望の余白量が設定されると、その設定された余白量が余白量メモリ124に記憶され(S38)、この制御を終了して、多色印字制御のS22にリターンする。
【0086】
そして、多色印字制御において、印字キーが操作されたときには(S22・S23:Yes )、印字開始処理制御(図21参照)が実行される(S24)。
【0087】
この制御が開始されると、先ずリボン検出スイッチ群103からのリボン検出信号RSに基づいて、装着されたリボンカセット30のリボン色Rが読み込まれ(S40)、印字色順序の先頭印字色Cが読み込まれ(S41)、リボン色Rと先頭印字色Cとが一致しないときは(S42:No)、印字色の不一致を知らせるエラーメッセージがディスプレイ5に表示される(S43)。
【0088】
次に、カバー開閉検出スイッチ102のカバー開閉信号VSに基づいて、カセットカバー3が開放されてリボンカセット30の交換後、再度カセットカバー3が閉じられたときには(S44:Yes )、S40〜S41が実行される。そして、リボン色Rと先頭印字色Cとが一致したときには(S42:Yes )、先頭印字色Cのデータを付随して記憶した文字列がテキストメモリ121から読み出され、更にその文字列のドットパターンデータが印字データバッファ125に展開される(S45)。次に、テープ検出センサ91からのテープ検出信号TSが読み込まれ、テープ検出信号TSが「L」レベルであり、テープ検出センサ91に対応して印字テープ22が位置しているときには(S46:Yes )、印字テープの切断を促すメッセージがディスプレイ5に表示される(S47)。
【0089】
次に、切断用ノブ85を押圧操作して印字テープ22が切断され、切断検出スイッチ101からの切断検出信号CSが「H」レベルになり(S48)、テープ検出信号TSが「H」レベルになって、テープ切断が検出されたときには(S46:No)、印字テープ22の先端をテープ検出センサ91に進入させる為に、テープ駆動モータ44が1ステップだけ正回転(時計回転方向)駆動して印字テープ22が微小距離だけ送り方向Tに移送され(S49)、テープ検出信号TSが「H」レベルのときには(S50:No)、S49〜S50が繰り返して実行される。
【0090】
そして、テープ検出信号TSが「L」レベルになり、図28(a)に示すように、印字テープ22の先端テープ検出センサ91に進入したときには(S50:Yes )、この制御を終了して、多色印字制御のS25にリターンする。このとき、テープ先端を検出した時の印字テープ22に対するサーマルヘッド12の印字位置が印字開始基準原点位置に設定される。ここで、印字テープ22を送り方向Tに移送するときに、印字テープ22の先端部がカールしているときでも、1対の案内部材94,95に形成されたガイド部99により、印字テープ22の先端部を確実にスリット98に案内できる。
【0091】
次に、多色印字制御において、色数Nが「1」でないとき、つまり最終回の印字でないときには(S25:No)、設定した各印字色で印字する設定色印字処理制御(図22参照)が実行される(S26)。
【0092】
この制御が開始されると、図28(b)に示すように、先ず設定した余白量Lに対応する前余白量Lだけ印字テープ22を移送する為に、テープ駆動モータ44が正回転駆動される(S60)。次に、今回の印字色で印字する文字の印字開始位置がラベル印字の印字開始基準原点位置よりも送り方向Tの上流側に位置しているとき、つまり例えば、図28(c)に示すように、文字「みどり」を「緑」の印字色で印字する場合のように、空送り量が存在するときには(S61:Yes )、テープ駆動モータ44が正回転駆動されて、印字テープ22がその空送り量だけ送り方向Tに移送される(S62)。しかし、空送り量が存在しないときには(S6 :No)、S62をスキップしてS63に移行する。
【0093】
そして、印字データバッファ125に展開されているドットパターンデータが読み出されて、サーマルヘッド12やテープ駆動モータ44を駆動して印字する印字処理が実行され(S63)、この制御を終了して、多色印字制御のS27にリターンする。
【0094】
次に、多色印字制御において、印字テープ巻き戻し処理制御(23参照)が実行される(S27)。
【0095】
この制御が開始されると、先ずテープ駆動モータ44が正回転駆動されて、印字位置(P位置)と分離位置(B位置)との距離Dbpに対応する分離送り量Dbpだけ印字テープ22とインクリボン32とが送り方向Tに移送される(S70)。即ち、サーマルヘッド12により印字された最終印字箇所においては、インクリボン32のインクが印字テープ22に融着した状態であるが、その分離送り量Dbpだけ印字テープ22とインクリボン32とが移送されることで、インクリボン32が分離部35aにより強制的に印字テープ22から引き離されるので、印字テープ22とインクリボン32とが確実に分離している。
【0096】
次に、次の印字色と同様のリボン色のインクリボン32を有するリボンカセット30に交換する為に、リボンカセット30の取り外しを促すメッセージがディスプレイ5に表示される(S71)。そして、先ずカセットカバー3が開放されることで作動板74が後方に移動して、カバー開閉検出スイッチ102から「H」レベルのカバー開閉信号VSが出力され(S72:Yes )、更にリボン検出スイッチ群103からのリボン検出信号RSとして、6つの検出スイッチ信号の全てが「H」レベル信号になり、リボンカセット30が取り外されたときには(S73:Yes )、リボンカセット30を装着しないように促すメッセージがディスプレイ5に表示される(S74)。
【0097】
次に、印字テープ22を巻き戻す為に、テープ駆動モータ44が1ステップだけ逆回転(反時計回転方向)駆動して印字テープ22が微小距離だけ巻き戻し方向に移送され(S75)、テープ検出信号TSが「H」レベルのときには(S76:No)、S74〜S76が繰り返して実行される。そして、印字テープ22の先端がテープ検出センサ91よりも若干内側まで巻き戻しされたときには(S76:Yes )、テープ駆動モータ44の逆回転駆動が停止され(S77)、この制御を終了して、多色印字制御のS28にリターンする。
【0098】
次に、多色印字制御において、印字開始位置合せ処理制御(図24参照)が実行される(S28)。
【0099】
この制御が開始されると、先ず次の印字色と同様のリボン色のインクリボン32を有するリボンカセット30の装着を促すエラーメッセージがディスプレイ5に表示される(S80)。そして、リボン検出信号RSとして、6つのスイッチ信号の全てが「H」レベル信号でなく、リボンカセット30が装着されたときには(S81:Yes )、リボン検出信号RSに基づいて、装着されたリボンカセット30のリボン色Rが読み込まれ(S82)、印字色順序の次の印字色Cが読み込まれ(S83)、リボン色Rと次の印字色Cとが一致しないときは(S84:No)、S80〜S84が繰り返して実行される。
【0100】
次に、リボン色Rと次の印字色Cとが一致したときには(S84:Yes )、次の印字色Cのデータを付随して記憶した文字列がテキストメモリ121から読み出され、更にその文字列のドットパターンデータが印字データバッファ125に展開される(S85)。
【0101】
次に、カセットカバー3が閉じていないときには(S86:No)、カセットカバー3を閉じる旨のメッセージがディスプレイ5に表示される(S89)。そして、カセットカバー3が閉じられたときには(S86:Yes )、印字テープ22の先端がテープ検出センサ91に対応するまで、テープ駆動モータ44が1ステップだけ正回転駆動され(S87・S88:No)、テープ検出信号TSが「L」レベルになり、印字テープ22の先端がテープ検出センサ91に対応したときには、印字テープ22に対する印字開始基準原点位置がサーマルヘッド12の印字位置に対応しており(S88:Yes )、この制御を終了して、多色印字制御のS29にリターンする。
【0102】
次に、多色印字制御において、色数Nが1つデクリメントされ(S29)、色数Nが「1」でなく最終回の印字でないときには(S25:No)、S26〜S29が繰り返して実行される。そして、色数Nが「1」となり、最終回の印字のときには(S25:Yes )、最終色印字処理・切断処理制御(図25参照)が実行される(S30)。
【0103】
この制御においては、前余白量Lが印字・切断間距離Dcpよりも大きい第1の場合と、前余白量Lが印字・切断間距離Dcpよりも小さい場合に、空送り量が無い第2の場合と、空送り量が有り且つ空送り量に前余白量Lを加えた値が、印字・切断間距離Dcp以上の第3の場合及び印字・切断間距離Dcpよりも小さい第4の場合に区別して、印字しながらテープ切断を実行することになる。
【0104】
先ず、第1の場合について説明すると、前余白量Lが印字・切断間距離Dcp以上のときには(S90:Yes )、テープ駆動モータ44の正回転駆動により、印字・切断間距離Dcpだけ印字テープ22が送り方向Tに移送され(S91)、テープ駆動モータ44の駆動が停止されてテープ移送が停止される(S92)。次に、テープ駆動モータ44が少しだけ巻き戻し方向に回転されて、切断禁止レバー84の先端部が切断用レバー82の下側から外れて切断動作が可能になったとき(図15参照)に、印字テープ22の切断を促すメッセージがディスプレイ5に表示される(S93)。そして、印字テープ22が切断され、切断検出信号CSが「H」レベルになり、テープ切断が検出されたときには(S94:Yes )、更に前余白量Lの不足分(前余白量L−印字・切断間距離Dcp)だけ印字テープ22が送り方向Tに移送される(S95)。
【0105】
次に、今回の最終印字色による印字の印字開始位置が、ラベル印字の印字開始基準原点位置よりも送り方向T上流側で、空送り量が存在するときには(S96:Yes )、テープ駆動モータ44を正回転駆動して、その空送り量だけ印字テープ22が送り方向Tに移送される(S97)。次に、前記S63と同様に、読み出したドットイメージに基づいて、文字や記号が最終印字色で印字処理される(S98)。
【0106】
次に、印字文字列の後側に後余白量Lを設ける為に、テープ駆動モータ44の正回転駆動により、印字・切断間距離Dcpに後余白量Lを加算した値だけ印字テープ22が送り方向Tに移送され(S99)、その後テープ駆動モータ44が少しだけ巻き戻し方向に回転されて、切断禁止レバー84の先端部が切断用レバー82の下側から外れて切断動作が可能になったときに、印字テープ22の切断を促すメッセージがディスプレイ5に再度表示される(S100 )。そして、印字テープ22が切断され、切断検出信号CSが「H」レベルになり、テープ切断が検出されたときには(S101 :Yes )、この制御を終了して、印字制御のS10にリターンする。
【0107】
次に、第2の場合について説明すると、前余白量Lが印字・切断間距離Dcpよりも小さく且つ空送り量が無いときには(S90・S102 :No)、テープ駆動モータ44を正回転駆動して、前余白量Lだけ印字テープ22が送り方向Tに移送される(S103 )。そして、次のS104 以降により、最終回の印字処理しながら印字テープ22の切断が行なわれる。
【0108】
即ち、印字データバッファ125から1ドット列分のドットパターンデータが読み出されて印字処理され(S104 )、その1ドット列分に対応する微小送り量だけ、テープ駆動モータ44の正回転駆動により印字テープ22が移送される(S105 )。次に、この最終回の印字開始後のテープ移送量が、印字・切断間距離Dcpから前余白量Lを減算した値よりも小さいとき、つまり切断位置(P位置)が前余白量Lの先頭位置に達していないときには(S106 :No)、S104〜S106 が繰り返して実行される。
【0109】
そして、前余白量Lの先頭位置が切断位置に達したときには(S106 :Yes )、印字とテープ移送とが停止され(S107 )、その後テープ駆動モータ44が少しだけ巻き戻し方向に回転されて、切断禁止レバー84の先端部が切断用レバー82の下側から外れて切断動作が可能になったときに、印字テープ22の切断を促すメッセージがディスプレイ5に表示される(S108 )。次に、切断用ノブ85を押圧操作して印字テープ22が切断され、切断検出信号CSが「H」レベルになり、テープ切断が検出されたときには(S109 :Yes )、残りのドットパターンデータについて印字する残りの印字処理が実行され(S110 )、S99〜S101 により後余白量Lが設けられてテープ切断され、この制御を終了して、同様にS10にリターンする。
【0110】
次に、前余白量Lが印字・切断間距離Dcpよりも小さい場合に、空送り量が有り且つ空送り量に前余白量Lを加えた値が、印字・切断間距離Dcp以上の第3の場合のときには(S90:No、S102 ・S111 :Yes )、前記S91〜S94と同様にテープ移送後にテープ切断され(S112 〜S115 )、更に前余白量Lの不足分(前余白量L+空送り量−印字・切断間距離Dcp)だけ印字テープ22が送り方向Tに移送される(S116 )。そして、S98以降が実行されて、最終色により印字処理が実行されるとともに、後余白量Lが設けられてテープ切断され、この制御を終了して、同様にS10にリターンする。
【0111】
一方、前余白量Lが印字・切断間距離Dcpよりも小さい場合に、空送り量が有り且つ空送り量に前余白量Lを加えた値が印字・切断間距離Dcpよりも小さい第4のときには(S90:No、S102 :Yes 、S111 :No)、前余白量Lに空送り量を加算した送り量だけ印字テープ22が送り方向Tに移送される(S117 )。そして、印字データバッファ125から1ドット列分のドットパターンデータが読み出されて印字処理され(S118 )、その1ドット列分に対応する微小送り量だけ、テープ駆動モータ44の正回転駆動により印字テープ22が移送される(S119 )。
【0112】
次に、この最終回の印字開始後のテープ移送量が、印字・切断間距離Dcpから、前余白量Lに空送り量を加算した送り量を減算した値よりも小さいとき、つまり切断位置(P位置)が前余白量Lの先頭位置に達していないときには(S120 :No)、S118 〜S120 が繰り返して実行される。そして、前余白量Lの先頭位置が切断位置に達したときには(S120 :Yes )、S107 以降が実行され、前余白量Lと後余白量Lとが夫々設けられてテープ切断され、この制御を終了して、同様にS10にリターンする。例えば、図29に示すように、入力したテキスト「あか みどり くろ」について、前後余白量Lを夫々設けて文字列「あか」が赤で、文字列「みどり」が緑で、文字列「くろ」が黒で夫々印字されたテープ状ラベル22Aが得られる。
【0113】
一方、印字制御のS12において印字色数が1に設定、即ち単色印字が設定されると、色数Nが「1」であることから(S13:Yes) 、前後余白量Lの設定処理制御が実行される。この制御は前記S38の処理と同様なので、その説明は省略する。
【0114】
前後余白量Lの設定が終了後に、印字キーが操作されたときには(S16・S17:Yes )、印字処理・切断処理制御が実行され、入力されたテキストが単色にて印字されたテープ状ラベルが作成される(S18)。尚、この印字処理・切断処理制御は、前述した最終色印字処理・切断処理制御(図25参照)と同様なのでその説明は省略する。この制御が終了すると、印字制御のS10にリターンする。
【0115】
次に、多色印字制御の作用について説明する。
【0116】
テキストの入力及び印字色の色数Nの設定後、色数が「2」以上であり多色印字が設定されると、色順序とを設定する色順序設定処理が実行され、更に複数色で印字する各印字色毎の印字対象範囲を設定する処理が実行され、その後、印字処理に先立って印字開始処理が実行される。この印字開始処理においては、印字テープ22の切断後、印字テープ22が送り方向Tに移送され、印字テープ22のテープ先端がテープ検出センサ91で検出された時の印字テープ22に対するサーマルヘッド12の印字位置が印字開始基準原点位置に設定される。
【0117】
そして、設定色による印字処理が実行される毎に、印字テープを巻き戻し処理が実行されるとともに、印字開始位置合わせ処理が実行される。即ち、その印字開始位置合わせ処理においては、リボンカセット30の交換後に、印字テープ22が送り方向Tに移送され、印字テープ22のテープ先端がテープ検出センサ91で検出された時の、印字テープ22上の印字開始基準原点位置から、設定色による各印字処理が実行される。
【0118】
このように、1色目の印字において、印字テープ22が送り方向に移送され、テープ検出センサ91のテープ検出信号TSからテープ先端を検出した時の印字テープ22に対するサーマルヘッド12の位置が印字開始基準原点位置に設定される一方、1色目以降の各印字が実行された後に印字テープ22が巻き戻しされ且つテープ検出センサ91でテープ先端を検出する毎に、印字開始基準原点位置が設定されその基準原点位置から印字処理されることから、各印字テープ22の巻き戻し時に、プラテンローラ65と印字テープ22とがスリップしたり、またテープ・リボン移送機構40に設けられた複数のギヤのバックラッシュにより、印字テープ22の巻き戻し量に誤差が生じた場合でも、印字開始基準原点位置は印字テープ22の巻き戻し量によらないので、複数回印字する際の各印字における印字開始基準原点位置を精度良く設定することができる。
【0119】
一方、設定された色数が「1」であり、単色印字が設定された場合には、多色印字において実行された色順序設定処理、各印字色毎の印字対象範囲を設定する処理、印字開始基準原点位置の設定を含む印字開始処理、印字テープ巻き戻し処理、印字用開始位置合せ処理の各種処理が実行されることなく、前後余白量Lの設定終了後に印字処理・切断処理が実行される。即ち、単色印字に必要のない処理を行うことなく印字処理・切断処理のみが実行されるので、印字処理制御が簡素化され、印字速度が向上する。
【0120】
また、単色印字の場合には、印字開始基準原点位置を設定しないので、印字テープ22先端を検出するために必要な余白量Dscが不要となるため、テープを無駄にすることがない。
【0121】
ところで、図30に示すように、発光素子92と受光素子93とからなるテープ検出センサ91Aなどを備えたテープ検出機構90Aを、可動刃82aを有する切断用レバー82や固定刃81を備えたテープ切断機構80Aにおけるテープ切断位置に対して、テープ巻き戻し側に設けて、テープ状ラベル作成装置1Aを構成し、サーマルヘッド12Aで印字された印字テープ22Aは、テープ検出センサ91Aを通過した後にテープ切断機構80Aを通過して外部に繰出すようにしてもよい。
【0122】
この場合には、前記実施例のように、テープ検出センサ91Aをテープ切断機構80Aのテープ切断位置に対してテープ送り側に設けた場合と比べて、テープ検出センサ91Aをサーマルヘッド12Aの印字位置に近づけることができて、テープ検出センサ91Aのテープ検出位置と印字位置との距離を短縮できる。即ち、印字テープ22Aの先端から印字開始基準原点位置までの距離を短縮でき、最終印字後にテープ切断機構80Aにより切断される印字テープ22Aの切断部分を小さくでき、切断毎の印字テープ22Aの無駄を極力少なくできる。
【0123】
尚、テープ切断機構80・80Aは、1対の可動刃を相互に接近させて切断するように構成したり、またテープ検出センサ91・91Aは、検出スイッチなどの各種の検出手段で構成する等、本発明の技術的思想の範囲内において、前記実施例に関し、既存の技術や当業者に自明の技術に基いて種々の変更を加えることもあり得る。尚、オンラインで接続されたコンピュータ等の外部機器からテキストの印字データを受け、リボン色の異なる複数のリボンカセット30を順次取り替えて多色印字するプリンタタイプのテープ状ラベル作成装置など、種々のテープ状ラベル作成装置に本発明を適用し得ることは勿論である。
【0124】
【発明の効果】
以上説明したことから明かなように、請求項1記載のテープ状ラベル作成装置によれば、印字色設定手段により設定された印字色の数が2以上であり、多色印字が設定された場合には、印字開始基準原点位置の設定制御が実行されるので、各印字テープの巻き戻し時に、プラテンローラと印字テープとがスリップしたり、またテープ移送機構に設けられた複数のギヤのバックラッシュにより、印字テープの巻き戻し量に誤差が生じた場合でも、印字開始基準原点位置は印字テープの巻き戻し量によらないので、複数回印字する際の各印字における印字開始基準原点位置を精度良く設定することができる。
【0125】
また、印字色設定手段により設定された印字色の数が1であり、単色印字が設定された場合には、印字開始基準原点位置の設定制御の実行が禁止されるので、単色印字の際に不必要な処理制御が実行されず、印字速度の向上を図ることができる。また、印字開始基準原点位置の設定に必要な余白を設ける必要がないので、テープが無駄に消費されることを防止することができる。
【0126】
請求項2に係るテープ状ラベル作成装置によれば、請求項1と同様の効果を奏するが、前記テープ検出手段が、テープ切断機構におけるテープ切断位置に対して、テープ送り側に設けられているので、各印字後に、印字テープの先端が検出されるまで印字テープが巻き戻されたときには、印字テープの先端は、テープ切断位置よりも必ずテープ送り側に位置していることから、カールし易い印字テープを用いた場合でも、印字テープの先端部がテープ切断機構に引っ掛かることがなく、印字テープの移送を円滑にすることができる。
【0127】
また、請求項2記載のテープ状ラベル作成装置によれば、請求項1と同様の効果を奏するが、前記テープ検出手段が、テープ切断機構におけるテープ切断位置に対して、テープ送り側に設けられているので、各印字後に、印字テープの先端が検出されるまで印字テープが巻き戻されたときには、印字テープの先端は、テープ切断位置よりも必ずテープ送り側に位置していることから、カールし易い印字テープを用いた場合でも、印字テープの先端部がテープ切断機構に引っ掛かることがなく、印字テープの移送を円滑にすることができる。
【0128】
また、請求項3記載のテープ状ラベル作成装置によれば、請求項1と同様の効果を奏するが、前記テープ検出手段が、テープ切断機構におけるテープ切断位置に対して、テープ巻き戻し側に設けられているので、テープ切断機構のテープ切断位置に対してテープ送り側に設けた場合と比べて、テープ検出手段を印字ヘッドの印字位置に近づけることができて、テープ検出手段のテープ検出位置と印字位置との距離を短縮できる。即ち、印字テープの先端から印字開始基準原点位置までの距離を短縮でき、最終印字後にテープ切断機構により切断される印字テープの切断部分を小さくでき、切断毎の印字テープの無駄を極力少なくできる。
【0129】
また、請求項4記載のテープ状ラベル作成装置によれば、請求項1〜3の何れか1項と同様の効果を奏するが、前記テープ検出手段のテープ巻き戻し側近傍部位に、テープの先端をテープ検出手段の検出部の方へ案内する案内部材を設けたので、印字テープがテープスプールに巻装されていてカールした状態でも、その案内部材により案内されて引っ掛かることなく、確実にテープ検出手段の検出部に移送することができる。
【0130】
また、請求項5記載のテープ状ラベル作成装置によれば、請求項1と同様の効果を奏するが、必要に応じてテープ交換をすることにより、文字や記号等が複数の色で印字されたテープを作成することができる。
【0131】
また、請求項6記載のテープ状ラベル作成装置によれば、請求項1と同様の効果を奏するが、入手段階やデータ記憶手段や表示手段を備えているので、所望のテキストを入力できるとともに、その入力したテキストを記憶させたり表示させたりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープ状ラベル作成装置の平面図である。
【図2】印字状態のサーマル印字機構の平面図である。
【図3】テープ巻き戻し状態の図2相当図である。
【図4】リボンカセットを装着したテープカセットの平面図である。
【図5】テープカセットの平面図である。
【図6】リボンカセット内部の平面図である。
【図7】リボンカセットとテープカセットの背面斜視図である。
【図8】リボンカセットの斜視図である。
【図9】サーマル印字機構の印字状態における駆動系の平面図である。
【図10】ギヤの噛合関係を示す図9の要部縦断正面図である。
【図11】サーマル印字機構のテープ巻き戻し状態における駆動系の平面図である。
【図12】カセットカバーを閉じたときの要部縦断側面図である。
【図13】カセットカバーを開放したときの図12相当図である。
【図14】テープ切断機構を示すサーマル印字機構の側面図である。
【図15】テープ切断許可状態におけるサーマル印字機構の駆動系の平面図である。
【図16】テープ状ラベル作成装置の制御系のブロック図である。
【図17】印字制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図18】多色印字制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図19】色毎の印字対象範囲設定処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図20】最終の印字色について残りの文字列設定処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図21】印字開始処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図22】設定色印字処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図23】印字テープ巻き戻し処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図24】印字開始位置合せ処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図25】最終色印字処理・切断処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図26】印字位置(P位置)とテープ切断位置(C位置)とテープ検出位置(S位置)との位置関係を説明する説明図である。
【図27】テキストメモリ内のデータ構成を説明する説明図である。
【図28】(a)は、テープ上の印字開始基準原点位置の説明図であり、(b)は、前余白量分テープ送りしたときの説明図であり、(c)は、更に空送り量分テープ送りしたときの説明図である。
【図29】赤と緑と黒とで3色印字されたテープ状ラベルの平面図である。
【図30】変更態様に係り、テープ検出センサをテープ切断機構のテープ巻き戻し側に設けた図2相当図である。
【符号の説明】
1,1A テープ状ラベル作成装置
4 キーボード
5 液晶ディスプレイ
10 サーマル印字機構
12 サーマルヘッド
20 テープカセット
22 印字テープ
30 リボンカセット
40 テープ・リボン移送機構
91,91A テープ検出センサ
CD 制御装置
Claims (6)
- 印字媒体であるテープを送り方向と巻き戻し方向とに択一的に移送可能なテープ移送機構と、テープ移送機構のテープ移送経路の途中部において文字や記号等をテープに印字する印字ヘッドを含む印字手段と、文字や記号等を複数の印字色で印字するための印字色を設定する印字色設定手段と、印字の為の制御を司る制御手段とを備えたテープ状ラベル作成装置において、
前記テープ移送経路の終端付近においてテープを切断するテープ切断機構と、前記テープ移送経路の終端付近においてテープの有無を検出するテープ検出手段と、
前記テープ検出手段の検出信号を受け、その検出信号からテープ先端を検出した時のテープに対する印字ヘッドの位置を印字開始基準原点位置に設定する原点位置設定制御手段と、
前記印字色設定手段により設定された印字色の数が2以上の時に前記原点位置設定制御手段に印字開始基準原点位置の設定を行わせ、設定された印字色の数が1の時に原点位置設定制御手段による印字開始基準原点位置の設定を禁止する禁止手段と
を備えたことを特徴とするテープ状ラベル作成装置。 - 前記テープ検出手段が、テープ切断機構におけるテープ切断位置に対して、テープ送り側に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のテープ状ラベル作成装置。
- 前記テープ検出手段が、テープ切断機構におけるテープ切断位置に対して、テープ巻き戻し側に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のテープ状ラベル作成装置。
- 前記テープ検出手段のテープ巻き戻し側近傍部位に、テープの先端をテープ検出手段の検出部の方へ案内する案内部材を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のテープ状ラベル作成装置。
- 前記印字手段は、複数の印字色で順々に印字するための着脱自在の複数のリボンカセットを有することを特徴とする請求項1に記載のテープ状ラベル作成装置。
- 文字や記号及び種々の指令を入力するための入力手段と、入力されたテキストのデータを記憶するデータ記憶手段と、ディスプレイを含む表示手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のテープ状ラベル作成装置。
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JP (1) | JP3671500B2 (ja) |
-
1996
- 1996-02-20 JP JP03192696A patent/JP3671500B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH09220834A (ja) | 1997-08-26 |
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