JP3787881B2 - テープ状ラベル作成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本発明は、複数色印字が可能なテープ状ラベル作成装置に関し、特に入力したテキストをカウントアップ等、更新しながら多色印字を行うことで、多色印字されたラベルを複数枚作成可能なテープ状ラベル作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、本願出願人は、特開平5−84994号公報に記載のように、印字媒体である印字テープに文字や記号のキャラクタやマークを印字し、ファイルの背表紙に貼付するのに適したラベルを作成するのに好適なテープ状ラベル作成装置を提案し、実用化した。このラベル作成装置は、キーボード、ディスプレイ、サーマル印字方式の印字機構を備え、印字媒体としての印字テープ(例えば、テープ幅6、9、12、18、24mm)に、キャラクタやマークを、種々の文字サイズや書体で印字できるように構成してある。
【0003】
ところで、テキストを印字して作成したテープ状のラベルは、ファイルの背表紙だけに限らず、例えば、カセットテープやそのカセットテープケース、更にはビデオテープやそのビデオテープケースに貼付するのにも好適であり、印字処理と印字テープの巻き戻し操作とを繰り返すことで、収録内容やジャンルに応じて、印字文字列をカラフルに印字したテープ状のラベルを作成することが考えられる。
【0004】
そこで、本願の発明者達は、インクリボンのリボン色を、「黒」だけでなく、「赤」や「緑」や「青」・・などの複数色とする複数種類のリボンカセットをテープカセットとは別体のものとして準備し、これらリボンカセットをテープカセットに対して着脱可能に構成するとともに、多色印字に供する印字色を、印字する一方、入力したテキストに対して、設定した複数色で印字する各印字色毎の印字対象範囲を設定する色別範囲設定処理を実行するようにし、設定した印字色と同様のリボン色を有するリボンカセットを順次取り替えるとともに、2回目以降の各印字に際して、前回の印字における印字テープの送り量だけ印字テープを巻き戻すことで、複数色でカラフルに多色印字したラベルを作成することに着想した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、テープ状ラベル作成装置には、入力したテキストの数字をカウントアップしながら印字を行うことにより、一回のテキスト入力にて複数枚のラベルを作成するナンバリング機能が備えられている。例えば、「No.1」と入力したテキストをナンバリング機能にて印字すると、「No.1」、「No.2」、「No.3」・・・と数字部分がカウントアップされたラベルが得られる。
【0006】
しかしながら、上記の着想に係る多色印字したラベルを作成する際には、複数回リボンカセットを交換するが、上記ナンバリング機能にてラベルを複数枚作成する場合には、1回の印字に要する交換回数に作成する枚数を乗じた回数だけリボンカセットを頻繁に交換しなければならず、その交換操作が煩わしいという問題がある。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、入力されたテキストが自動的に更新されたラベルを複数枚作成する際にリボンカセットの交換回数を少なくすることができるテープ状ラベル作成装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1記載のテープ状ラベル作成装置は、文字や記号のキャラクタ及び指令を入力するための入力手段と、入力されたキャラクタからなるテキストのデータを記憶するデータ記憶手段と、ディスプレイを含む表示手段と、印字媒体であるテープに印字する印字ヘッドを含み複数の印字色で順々に印字するためにそれぞれ異なる色のリボンを有する着脱自在の複数のリボンカセットを有する印字手段とを備えたテープ状ラベル作成装置であって、入力されたキャラクタに対して印字色を設定する印字色設定手段と、入力されたキャラクタを自動的に更新しながら印字を行うナンバリング印字を設定するためのナンバリング設定手段と、ナンバリング設定手段により設定されたキャラクタの更新回数を設定する回数設定手段と、前記印字色設定手段により設定されたキャラクタの印字色と前記リボンカセットのリボン色とを比較して同一の印字色になるキャラクタを、前記回数設定手段により設定された回数分だけ更新を繰り返印字に対し、その各回の印字が終了する毎にテープの巻き戻しと次の印字色へのリボンカセットの交換を行い、さらに前記印字色設定手段により設定されたキャラクタの印字色毎に最後の印字色になるまで前記印字を繰り返す一連の印字操作によって前記印字手段に印字させる印字制御手段に印字させる印字制御手段とを備えている。
【0009】
上記のように構成されたテープ状ラベル作成装置は、印字色設定手段により入力されたキャラクタに印字色を設定すると共に、ナンバリング設定手段によりナンバリング印字を設定し、更新手段により更新回数を設定すると、印字制御手段が、印字色設定手段にて同一色に設定されたキャラクタを回数設定手段により設定された回数分だけ更新を繰り返しながら一の印字操作で印字手段に印字させる。
【0010】
また、請求項2記載のテープ状ラベル作成装置は、請求項1記載のものと同様の構成を備えるが、ナンバリング設定手段が、入力されたキャラクタのうちナンバリング印字の対象となるキャラクタを設定する対象キャラクタ設定手段を備え、印字制御手段が、入力されたテキストのうちの対象キャラクタ設定手段により設定されたキャラクタを回数設定手段により設定された回数分だけ更新を繰り返しながら印字を行う一連の印字操作によって印字手段に印字させる更新印字制御手段と、対象キャラクタ設定手段により設定されていないキャラクタを回数設定手段により設定された回数分だけ繰り返しながら印字を行う一連の印字操作によって印字手段に印字させる複写印字制御手段とを備えている。
【0011】
上記のように構成された請求項2に係るテープ状ラベル印字装置は、請求項1記載のものと同様の作用を奏するが、ナンバリング設定手段によりナンバリング印字を設定する際、対象キャラクタ設定手段がナンバリング印字の対象となるキャラクタを設定する。
【0012】
そして、印字の際には、更新印字制御手段が、入力されたテキストのうちの対象キャラクタ設定手段により設定されたキャラクタを回数設定手段により設定された回数分だけ更新を繰り返しながら一連の印字操作で印字手段に印字させる。また、複写印字制御手段が、入力されたテキストのうちの対象キャラクタ設定手段により設定されていないキャラクタを回数設定手段により設定された回数分だけ繰り返しながら一連の印字操作で印字手段に印字させる。
【0013】
また、請求項3記載のテープ状ラベル作成装置は、請求項1記載のものと同様の構成を備えるが、入力されたテキストと前記回数設定手段により設定された更新回数とから印字長を演算する印字長演算手段と、その印字長演算手段の演算結果が予め定められている設定長よりも長いときには、その旨を報知する報知手段とを備えている。
【0014】
上記のように構成された請求項3に係るテープ状ラベル印字装置は、請求項1記載のものと同様の作用を奏するが、印字長演算手段が入力されたテキストと回数設定手段により設定された更新回数とから印字長を演算し、その演算結果が予め定められている所定長よりも長いときには、報知手段がその旨を報知する。
【0015】
また、請求項4記載のテープ状ラベル作成装置は、請求項1記載のものと同様の構成を備えるが、印字手段が最後の印字色を印字する際に、入力されたテキストの1回の印字が完了する毎に動作する切断手段を備えている。
【0016】
上記のように構成された請求項4に係るテープ状ラベル作成装置は、切断手段が、印字手段の最後の印字色の印字の際に、入力されたテキストの1回の印字が完了する毎に動作する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
本実施形態は、文字や記号などの多数のキャラクタを印字媒体である印字テープに、リボン色の異なる複数のリボンカセットを取り換えることで、多色印字可能なテープ状ラベル作成装置に本発明を適用した場合のものである。
【0019】
図1に示すように、テープ状ラベル作成装置1の本体カバー2の前部には、文字や記号や数字などのキャラクタキーに加えて、種々の機能キー等が設けられたキーボード4が配設され、そのキーボード4の直ぐ後側には、入力した文字や記号を表示可能な液晶ディスプレイ5が設けられるとともに、リボンカセット30の交換時に開閉されるカセットカバー3に対応する本体カバー2の内部には、サーマルヘッド12を備えたサーマル印字機構10が配設されている。ここで、スライドツマミ6をスライドさせてカセットカバー3を開放でき、また切断用ノブ85を下方に押圧操作して、印字した印字テープ22を手動で切断できる。
【0020】
上記キーボード4が本発明の請求項1に係る入力手段を構成し、サーマル印字機構10が請求項1に係る印字手段を構成する。
【0021】
次に、サーマルヘッド12を含むサーマル印字機構10について、図2〜図4に基づいて説明する。
【0022】
先ず、サーマル印字機構10に着脱可能に装着されるテープカセット20について説明する。このテープカセット20のテープケース21内部には、薄膜状のフィルムからなる印字テープ22が巻装されたテープスプール23が回転自在に設けられ、このテープスプール23から繰出された印字テープ22は、複数のガイド部で湾曲状にガイドされて、サーマルヘッド12の直前を通過して、テープ送りローラ24によりテープ送り方向に移送されてテープカセット20の外部に排出されるように構成されている。
【0023】
また、図4に示すように、テープケース21の外周壁の相離隔した2箇所には、次に説明するリボンカセット30の着脱時に、リボンカセット30を上下方向にガイドし、且つ、支持するための1対のガイド軸21a・21bの下端部が夫々一体形成されている。更に、テープケース21には、リボンカセット30の下側に当接して支持する1対の下端壁部21c(一方のみ図示)が夫々形成されている。
【0024】
次に、テープカセット20に着脱可能に装着されるリボンカセット30について説明する。リボンカセット30のリボンケース31には、テープケース21の一部分に上側から当接する上壁部31aが水平に延びて一体形成され、その上壁部31aの端部には、テープケース21の1対のガイド軸21a・21bに外嵌される、貫通穴を有する1対の係合脚部31b・31cが形成されるとともに、テープケース21の切欠き部21eに当接する垂直壁部31dが形成されている。また、リボンカセット30には、テープカセット20を挿通して下方から挿入されるサーマルヘッド12を収容するヘッド収容部37が形成されている。
【0025】
更に、リボンケース31内部には、インクリボン32が巻装されたリボンスプール33と、このインクリボン32を巻取るリボン巻取りスプール34とが回転可能に設けられ、リボンスプール33に巻装されたインクリボン32は、サーマルヘッド12に対向するときに印字テープ22と一時的に平行状に接近し、リボンケース31に一体形成された分離部材35で略鋭角的に折曲されて、印字テープ22から離間し、リボン巻取りスプール34で巻き取られるように構成されている。即ち、リボンケース31の分離部材35は、サーマルヘッド12のテープ送り方向下流側に位置している。そして、リボンケース31には、これらリボンスプール33、巻取りスプール34、分離部材35等を上側から支持する蓋部材31eが形成されている。
【0026】
一方、テープケース21には、リボンカセット30を収容する為のリボンカセット収容部21f(図4参照)が形成され、リボンケース31の蓋部材31eと上壁部31aとの上面には、つまみ片31f,31gが夫々形成されているので、印字に際しては、先ずテープケース21を本体カバー2に設けられた装着用凹部(図示略)に装着した後、所望の印字色のインクリボン32を有するリボンカセット30をテープケース21のリボンカセット収容部21fに装着することができる。このときには、先ず2本の指で1対のつまみ片31f,31gを掴んだ状態で、1対の係合脚部31b・31cを対応するガイド軸21a,21bに貫通穴を介して夫々外嵌させながら、リボンカセット30を下方に移動させてリボンカセット収容部21fに収納する。このとき、リボンケース31の上壁部31aがテープカセット20の上面に重なるとともに、リボンカセット30の下端部は、テープケース21の1対の下端壁部21c・21dに上側から当接して、リボンカセット30はテープケース21に対して所定位置に保持される。
【0027】
ところで、リボンカセット30には、インクリボン32のリボン色(赤、緑、黄、黒、・・・)やリボン幅(12、18、24、32mm) により、複数種類が準備されており、リボンケース31の垂直壁部31dの下端部には、これら複数種類のリボンカセット30の何れかを検出させる為に、最大で6つの検出穴36aを組合せた検出用穴群36(図4においては、1つの検出穴36aが形成されている)が形成されている。
【0028】
次に、印字テープ22とインクリボン32とを印字方向である送り方向と、反印字方向である巻き戻し方向とに移送可能なテープ・リボン移送機構40について、図5に基づいて説明する。
【0029】
本体フレーム11には、テープスプール23の中央部に係合可能なテープ巻取りカム41と、リボン巻取りスプール34の中央部に係合可能なリボン巻取りカム42と、テープ送りローラ24の中央部に係合するテープ駆動カム43とが回転可能に枢支され、サーマルヘッド12が立設されるとともに、前記検出用穴群36の6つの検出穴36aの有無を検出する為に、第1〜第6検出スイッチからなるリボン検出スイッチ群103が設けられ、これら6つの検出スイッチからのスイッチ信号の組み合わせによるリボン検出信号RSが出力される。
【0030】
更に、本体フレーム11の前端部の右端部には、ステッピングモータからなるテープ駆動モータ44が取付けられ、このテープ駆動モータ44の駆動ギヤ45に、本体フレーム11に夫々回転可能に支持されたギヤ46〜53が順次噛み合い、このギヤ53には、テープ駆動カム43に固着されたテープ駆動ギヤ54とギヤ55とが噛み合っている。ここで、ギヤ48とギヤ49とは一体的に形成されて、リボン巻取りカム42の下端部に固着され、またギヤ50とギヤ51とは一体的に形成され、更にテープ巻取りギヤ52はテープ巻取りカム41の下端部に固着されている。即ち、テープ駆動モータ44の回転は、これらギヤ45〜54を介して、テープ駆動ギヤ54に固着されたテープ駆動カム43に伝達され、テープ送りローラ24の回転により印字テープ22が移送される。
【0031】
一方、一体形成された両ギヤ50,51の隙間には、揺動レバー56の基端部が両ギヤ50,51との間に適度の摩擦抵抗を付与された状態で支持され、その揺動レバー56には、ギヤ51に常時噛み合う遊星ギヤ57が回転可能に枢支されている。また、ギヤ53の枢支軸58には、切断禁止レバー84の基端部が、切断禁止レバー84に支持されている巻きバネ59の一端と基端部とで枢支軸58を挟むように、巻きバネ59の付勢力により押圧支持されている。
【0032】
そして、図5に示すように、テープ駆動モータ44が通常印字の為に、時計回転方向に駆動(正回転駆動)されて、ギヤ50が時計回転方向に回転するときには、両者間の摩擦力によりその揺動レバー56も時計回転方向に回動して、遊星ギヤ57がテープ巻取りギヤ52と噛合しないようになり、テープ巻取りカム41がフリーになることから、テープスプール23に巻装された印字テープ22が繰出されると同時に、ギヤ53が反時計回転方向に回転して、切断禁止レバー84が反時計回転方向に回動し、切断禁止レバー84の先端部が後述する切断用レバー82の下側に位置して、切断動作が禁止されるとともに、リボン駆動ギヤ45の反時計回転方向への回転によりリボン巻取りカム42がクラッチバネ60を介して反時計回転方向へ回転して、インクリボン32がリボン巻取りスプール34に巻取られる。
【0033】
ところで、ゴム製のプラテンローラ65とテープ送りサブローラ66とを回転可能に支持するローラホルダ67は、本体フレーム11に立設された枢支軸68に回動可能に枢支され、カセットカバー3の開閉に連動してリリースレバー71が左右方向に移動して、図5に示す印字位置と、図6に示すリリース位置とに亙って位置切換えされる。ここで、そのローラホルダ67は、図示外の巻きバネにより常にリリース位置に弾性付勢されている。
【0034】
即ち、リリースレバー71に枢着したコロ72が本体フレーム11の立設壁11aに当接するとともに、リリースレバー71の一端部がローラホルダ67に後側から当接しているので、リリースレバー71が図6に示す退避位置から図5に示す作動位置まで左方移動したときには、リリースレバー71の左端部がローラホルダ67と立設壁11aとの間にクサビ状に侵入して、ローラホルダ67はリリース位置から印字位置に切換えられる。このとき、プラテンローラ65は印字テープ22とインクリボン32とを介してサーマルヘッド12を押圧するとともに、テープ送りサブローラ66は印字テープ22を介してテープ送りローラ24を押圧している。
【0035】
ここで、ローラホルダ67が印字位置に切換えられたときには、プラテンローラ65の下端部に固着したプラテンギヤ(図示略)がギヤ55に噛合するとともに、またテープ送りサブローラ66の下端部に固着したサブローラギヤ(図示略)がテープ駆動ギヤ54に噛合する。
【0036】
次に、リリースレバー71を右方向に駆動して、ローラホルダ67をサーマルヘッド12に対してリリース位置に切換えてリリースさせるヘッドリリース機構70について、図5、図6に基づいて説明する。
【0037】
リリースレバー71の右端部は、本体フレーム11に回動可能に枢着した二股レバー76の一方のレバーに回動可能に枢支されるとともに、その二股レバー76の他方のレバーには、本体フレーム11の右端部の下側に配設された作動板74の前端部に固着したピン77を介して連結されている。前記作動板74の後端部には、前記カセットカバー3に係合する係合ピン75が固着されている。
【0038】
そして、カセットカバー3が閉じているとき、つまりローラホルダ67が図5に示す印字位置のときに、カセットカバー3を開放したときには、その動きに連動してカセットカバー3に係合する係合ピン75が後方に移動するので、作動板74が後方に移動し、二股レバー76が反時計回転方向に回動して、リリースレバー71が右方に移動するのに応動して、ローラホルダ67がリリース位置に切換えられる。このとき、作動板74が後方に移動したときに、カバー開閉検出スイッチ102(図7参照)から「H」レベルのカバー開閉信号VSが出力される。
【0039】
また、カセットカバー3を開放しているとき、つまりローラホルダ67が図6に示すリリース位置のときに、カセットカバー3を閉じたときには、その動きに連動して係合ピン75が前方に移動するので、作動板74が前方に移動し、二股レバー76が図6に示す位置から時計回転方向に回動して、リリースレバー71が左方に移動するのに応動して、ローラホルダ67が印字位置、つまり非リリース状態に切換えられる。
【0040】
そして、図2、図5に示すように、印字を実行する際には、先ずテープカセット20をサーマル印字機構10に装着した上で、このテープカセット20にリボンカセット30が装着され、カセットカバー3を閉じたときには、ローラホルダ67が印字位置に切換えられている。
【0041】
そして、この状態で、テープ駆動モータ44が通常印字方向に正回転駆動されたときには、これらギヤ45〜55が夫々所定の回転方向に駆動され、プラテンローラ65とテープ送りサブローラ66とが夫々反時計回転方向に回転されるとともに、テープ送りサブローラ66とテープ送りローラ24とが同期して回転するので、印字テープ22は、サーマルヘッド12で印字されながら、テープ切断機構80とテープ検出機構90とを通過して外部に排出される。このとき、テープ巻取りカム41がフリーになることから、テープスプール23に巻装された印字テープ22が抵抗なく順次繰出される。
【0042】
これと同時に、インクリボン32は、プラテンローラ65の回転により印字テープ22と同期してリボンスプール33から繰出され、リボン巻取りギヤ48の回転によりリボン巻取りカム42が回転され、リボン巻取りカム42に係合して回転するリボン巻取りスプール34に巻き取られる。
【0043】
一方、1色目の印字が終了して2色目印字を実行する際には、先ずカセットカバー3を開放して、リボンカセット30が取り外されたときには、ローラホルダ67はヘッドリリース機構70によりリリース位置に切換えられている。そして、テープ駆動モータ44が反時計回転方向(巻き戻し方向)に逆回転駆動されたときには、図3・図6に示すように、これらギヤ45〜55が夫々所定の回転方向に駆動される。このとき、ギヤ50の反時計回転方向への回転により、揺動レバー56も反時計回転方向に回動して、遊星ギヤ57がテープ巻取りギヤ52と噛合するようになり、テープ巻取りカム41が反時計回転方向に回転して、印字された印字テープ22がテープスプール23に巻取られる。ここで、リボン巻取りギヤ48が時計回転方向に回転駆動されるが、リボンカセット30が取り外されているので、リボン巻取りスプール34に巻取られたインクリボン32の繰出しはない。
【0044】
次に、印字された印字テープ22を切断するテープ切断機構80について説明する。
【0045】
本体フレーム11の左端部が部分的に下方に曲げられた左端壁には、固定刃の下端部が固着され、側面視略L字状の切断用レバー82の基端部がビスで回動可能に枢支され、その切断用レバー82には可動刃が形成されている。ここで、印字中には、図5に示すように、ギヤ53が反時計回転方向に回転して、切断禁止レバー84の先端部が切断用レバー82の下側に移動して、切断動作が禁止されている。
【0046】
しかし、印字終了時に、テープ駆動モータ44が少しだけ巻き戻し方向に回転されたときには、ギヤ53が時計回転方向に少しだけ回転して、切断禁止レバー84の先端部が切断用レバー82の下側から外れて切断動作が可能になったときに、切断用レバー82の先端部の切断用ノブ85を下方向に押圧操作したときには、可動刃が固定刃に向かって回動し、固定刃と可動刃との間に位置する印字テープ22が、これら両刃の協働により切断される。このとき、本体フレーム11に取付けられた切断検出スイッチ101(図7参照)は、切断用レバー82に取付けた作動部材により作動して切断検出信号CSを出力する。そして、切断用レバー82の押圧操作を停止すると、切断用レバー82は、図示外のバネによる付勢力により、元の所定位置に復帰回動する。
【0047】
次に、そのテープ切断機構80よりも外側に設けられ、印字テープ22の有無を検出するテープ検出機構90について、図2に基づいて説明する。
【0048】
テープ切断機構80よりも外側の本体カバー2には、1対のセンサ収容室96・97を密閉状に形成する為に案内部材94,95が一体的に形成され、一方のセンサ収容室96には発光素子92が取付けられるとともに、他方のセンサ収容室97には受光素子93が取付けられている。これら1対の案内部材94,95の間には、印字テープ22が通過可能なスリット98が形成されるとともに、1対の案内部材94,95の相対向する部位には、小径の光通過穴94a・95aが形成されるとともに、傾斜したガイド部99が夫々形成されて、テープ切断機構80を通過した印字テープ22の先端部をこのガイド部99でガイドすることで、確実にスリット98を通過して検出可能になっている。
【0049】
そして、発光素子92から発射されたセンサ光が、各センサ収容室96・97に形成された光通過穴94a・95aを通過して、受光素子93に投射される。即ち、印字テープ22が、テープ検出センサ91に進入し、その発光素子92と受光素子93との間に存在するときだけ、そのセンサ光が遮断されることから、テープ検出センサ91からは、「L」レベルのテープ検出信号TSが出力される。
【0050】
次に、テープ状ラベル作成装置1の制御系は、図7のブロック図に示すように構成されている。
【0051】
制御装置CDの入出力インターフェース113には、キーボード4と、テープ検出センサ91と、切断検出スイッチ101と、カバー開閉検出スイッチ102と、リボン検出スイッチ群103と、液晶ディスプレイ(LCD)5に表示データを出力する為のビデオRAMを有するディスプレイコントローラ(LCDC)104と、警告用ブザー105の為の駆動回路106と、サーマルヘッド12を駆動する為の駆動回路107と、テープ駆動モータ44の為の駆動回路108とが夫々接続されている。尚、上記液晶ディスプレイ5とディスプレイコントローラ104とにより本発明の請求項1に係る表示手段が構成される。
【0052】
制御装置CDは、CPU110と、このCPU110にデータバス等のバス114を介して接続された入出力インターフェース113と、フォントROM111と、ROM112及びRAM120とから構成されている。
【0053】
フォントROM111には、文字や記号等の多数のキャラクタの各々に関して、印字用ドットパターンデータ及びその幅データが、複数の印字文字サイズ分格納されている。
【0054】
前記ROM112には、テキストメモリ121に格納された文字や記号について、表示や印字に供するドットパターンデータを作成する印字制御プログラムや、作成されたドットパターンデータについて、1ドット列毎のドットパターンデータを順次サーマルヘッド12やテープ駆動モータ44に出力して印字する印字駆動制御プログラム、本願特有の後述の印字テープ作成処理制御の制御プログラム等が格納されている。尚、ROM112には、第1〜第6検出スイッチからなるリボン検出スイッチ群103から出力されるリボン検出信号RSに基づいて、インクリボン32のリボン色とリボン幅とを検知するリボンカセット検知テーブルが格納されている。
【0055】
前記RAM120のテキストメモリ121には、キーボード4から入力された文字や記号からなるテキストのデータが、設定された印字色のデータを対応づけて格納される。このテキストメモリ121により本発明のデータ記憶手段が構成される。
【0056】
また、RAM120の色数メモリ122には、設定された印字色の色数データが格納される。印字色順序メモリ123には、設定された印字色の色順序のデータが格納される。余白量メモリ124には、設定された同一の前余白量と後余白量とに関する余白量データが格納される。印字データバッファ125には、そのテキストメモリ121に格納されたキャラクタコードに対応するドットパターンデータが展開して格納される。ナンバリングメモリ126には、入力されたテキストが印字されたラベルの作成枚数が格納される。更に、RAM120には、ナンバリング設定時にセットされるナンバリングフラグ等の各種フラグを格納するフラグメモリや、CPU110で演算した演算結果を一時的に格納するメモリ等が設けられている。
【0057】
尚、上記テキストメモリ121により本発明のデータ記憶手段が構成され、ファイルメモリ127により本発明のファイル記憶手段が構成される。
【0058】
次に、テープ状ラベル作成装置1の制御装置CDで行なわれる、テープ作成制御のルーチンについて、図8〜図21のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中符号Si(i=10、11、12・・・)は各ステップである。
【0059】
ここで、テープ作成制御に先立って、図22に基づいて、テープ検出センサ91によるテープ検出位置と、テープ切断機構80によるテープ切断位置と、サーマルヘッド12による印字位置との位置関係について説明すると、印字テープ22の送り方向Tにおいて、送り方向Tの上流側から印字位置(P位置)、テープ切断位置(C位置)テープ検出位置(S位置)の順となり、印字位置とテープ切断位置との印字・切断間距離Dcpは約25mmであり、テープ切断位置とテープ検出位置との切断・検出間距離Dscは約15mmである。また、分離部材35の分離部35aによる分離位置(B位置)は、送り方向Tにおいて印字位置よりも約6mmだけ下流側に位置している。
【0060】
このテープ状ラベル作成装置1に電源が投入されると、先ずサーマル印字機構10や制御装置CDを初期化する初期化処理が実行され(S10)、ディスプレイ5にテキスト入力画面が表示され、キー入力が待たれる(S11)。
【0061】
キーボード4の文字や記号等を入力するためのキャラクタキーを含むテキスト作成キーが操作されると(S11・S12:Yes )、テキストのデータを入力する入力処理やその入力されたテキストを表示する表示処理が実行され、入力されたテキストデータはテキストメモリ121に格納される(S13)。例えば、図23に示すように、入力されたテキストデータ「部品 A No.1」がテキストメモリ121に格納される。そして、S11にリターンする。
【0062】
キーボード4に設けられた色設定キーが操作されると(S11:Yes 、S12:No、S14:Yes )、印字色順序設定処理制御(図9参照)が実行される(S15)。この制御が開始されると、メッセージ「印字色数は?」がディスプレイ5に表示されるので、数字キーを操作して色数Nを設定する色数設定処理が実行され、その設定された色数Nが色数メモリ122に格納される(S30)。
【0063】
次に、複数の色の名前がディスプレイ5に表示されるので、印字に供する色の順序を順次設定する色順序設定処理が実行され、設定された色順序のデータが印字色順序メモリ123に格納され(S31)、この制御を終了して、テープ作成制御のS16にリターンする。
【0064】
次に、テープ作成制御において、色毎の印字対象範囲設定処理制御(図10参照)が実行される(S16)。尚、制御装置CDが色毎の印字対象範囲設定処理制御を実行することにより本発明の印字色設定手段が構成される。
【0065】
この制御が開始されると、先ず色数カウンタのカウント値Iに色数Nがセットされ(S33)、この色数カウント値Iから「1」を減算して「0」でないとき、つまり最終の印字色の対象文字列の設定でないときには(S34:No)、色順序のデータに基づいて、未設定色のうち印字色順序における先頭印字色について、印字対象となる文字や記号の各々をカーソルで指示して設定する印字対象文字列設定処理が実行される(S35)。
【0066】
即ち、この印字対象文字列設定処理においては、テキストデータがディスプレイ5に表示されるので、キーボード4の右端に配置されている4つのカーソル移動キーを操作して、最終の印字色以外の各印字色について、印字対象となる文字や記号の各々をカーソル移動キーを操作してカーソルで指示すると共に、その都度色確定キーを操作し、印字対象文字列の設定終了時には、確定キーが操作される。この確定キーの操作により、カーソル移動キーと色確定キーとの操作により指示された文字の文字データに付随させて、設定された色データがテキストメモリ121に記憶される。
【0067】
そして、色数カウント値Iが1つデクリメントされ(S36)、(I−1)が「0」になるまで、S34〜S36が繰り返して実行される。そして、(I−1)が「0」になって、最終の印字色以外の各印字色について、印字対象文字列の設定が完了したときには(S34:Yes )、最終の印字色について、テキストデータのうち、既に設定された文字や記号を除く残りの文字を設定する文字列設定処理が実行される(S37)。
【0068】
この文字列設定処理を図11に基づいて具体的に説明すると、先ず、テキストメモリ121に記憶されている文字データが先頭から読み出され(S371 )、色データが付随しているか否かが判断される(S372 )。読み出された文字データに色データが付随しており(S372 :Yes )、その文字データが最後の文字データでなければ(S373 :No)、次のデータが読み出され(S374 )、前記S372の処理が再度実行される。一方、読み出された文字データに色データが付随していなければ(S372 :No)、その文字データに対して、最終の印字色に対応する色データが付随して記憶され(S375 )、前記S373 の処理が実行される。上記各処理が、テキストメモリ121に記憶されている最後の文字データまで繰り返し実行され、前記S373 において、最後の文字データであると判断されると(S373 :Yes )、図10のS38へリターンする。
【0069】
例えば、テキストメモリ121に文字データ「部品 A No.1」が記憶され、色数3、色順序「黒」「赤」「緑」が設定されていると、S35の印字対象文字列設定処理において、先ず、印字色「黒」については、カーソルキーと色確定キーの操作により文字列「部品」、「No.」が設定され、図22に示すように、テキストメモリ121の文字データ「部」、「品」、「N」、「o」、「.」に付随して色データ「黒」が記憶され、次に印字色「赤」について文字列「1」が設定されると、テキストメモリ121の文字データ「1」に付随して色データ「赤」が記憶される。
【0070】
ここで、印字色「緑」の設定が終了すると、色数カウント値(I−1)が「0」となるので、S37の文字列設定処理において、テキストメモリ121の先頭から順次文字データが読み出され、テキストデータの印字色が未設定の文字列「A」に対して最終の印字色「緑」が自動的に設定され、テキストメモリ121の文字データ「A」に付随して色データ「緑」が記憶される。
【0071】
次に、ディスプレイ5にメッセージ「印字テープの余白量は?」が表示されるので、数字キーを操作して所望の余白量が設定されると、その設定された余白量が余白量メモリ124に記憶され(S38)、この制御を終了して、テープ作成制御のS11にリターンする。
【0072】
テープ作成制御のS11において、キーボード4に設けられたナンバリングキーが操作されると(S11:Yes 、S12・S14:No、S17:Yes )、ナンバリング設定処理制御(図12参照)が実行される(S18)。
【0073】
この制御が開始されると、先ず、前記カーソル移動キーとキーボードに設けられた実行キーとを操作して、テキストメモリ121に記憶されているキャラクタのうちのナンバリングの対象とする数字を表すキャラクタの選択設定を行う対象文字設定処理が実行される(S40)。
【0074】
具体的には、テキストメモリ121に文字データ「部品 A No.1」が記憶されているとき、ディスプレイ5に各文字と共にカーソルが表示されるので、カーソル移動キーをして、カーソルを所望の数字「1」に移動させ、実行キーを2度操作することにより、その数字「1」がナンバリングの対象として選択設定され、図23に示すように、テキストメモリ121において、その数字「1」の文字データの前後にナンバリング開始コードNSとナンバリング終了コードNEが挿入される。尚、2桁以上の数字、例えば「10」をナンバリング対象として設定する場合には、カーソルを「1」に移動させて実行キーを操作し、次にカーソルを「0」に移動させて実行キーを操作する。すると、テキストメモリ121において、「1」に文字コードの前にナンバリング開始コードNSが、「0」の文字コードの後にナンバリング終了コードNEが夫々挿入される。
【0075】
次に、ナンバリング印字による印字枚数(以下、ナンバリング数NNと称する)を設定するナンバリング数NNの入力処理制御が実行される(S41)。この制御が開始されると、先ずディスプレイ5に「枚数は」という入力を促すメッセージが表示されると共にブロックカーソルが表示される。そこで、使用者は、ナンバリング数NNを数字キーを使用して入力し、次に、実行キーを操作して、そのナンバリング数NNを設定する。例えば、数字キーを操作して「5」または「10」と入力し、実行キーを操作すると、ナンバリング数NNとして5枚または10枚が設定される。
【0076】
次に、テキストメモリ121に記憶されているテキストと、設定されたナンバリング数NNとから、そのテキストをナンバリング数NNだけ印字した場合の全印字長PLが演算される(S42)。この全印字長PLがROM112に予め格納されている所定長Mならば(S43:Yes )、設定されたナンバリング数NNがナンバリングメモリ126に格納され、ナンバリングフラグNFが「1」にセットされ(S45)、このナンバリング設定処理制御が終了して、テープ作成制御のS11にリターンする。
【0077】
一方、全印字長PLがROM112に所定長Mよりも長いときには(S43:No)、設定したナンバリング数NNが大きいことを報知するために、その旨を表すエラーメッセージがディスプレイ5に表示されると共に警報ブザー105が鳴動する(S46)。そして、設定されたナンバリング数NNがデクリメントされ(S47)、このデクリメントされたナンバリング数NNを用いて、前記S42と同様に全印字長PLが演算され(S48)、この全印字長PLが所定長M以下となるまで前記S47〜S49が繰り返し実行される(S49:No)。ナンバリング数NNのデクリメントにより全印字長PLが所定長M以下となると(S49:Yes )、「印字可能枚数」というメッセージと共にデクリメントされたナンバリング数NNが表示される確認メッセージがディスプレイ5に表示される(S50)。
【0078】
そして、この確認メッセージが表示されているときに、使用者が表示されているナンバリング数NNでナンバリング印字を行うために実行キーを操作すると(S51・S52:Yes )、前記S44が実行され、デクリメントされたナンバリング数NNがナンバリングメモリ126に格納される。一方、使用者が表示されているナンバリング数NNではナンバリング印字を行わず、新たにナンバリング数NNを設定すべく実行キー以外のキーを操作すると(S51:Yes 、S52:No)、前記S41以降が実行される。
【0079】
尚、S42、S43、S46〜S52の処理において、一の印字動作による印字長PLを所定長M以下に設定しているが、これは、多色印字においては、一の印字動作における印字長が長くなると、印字テープ22が移送されている最中に、印字テープ22と各ローラ24、65、66との間に発生する微少の滑りが蓄積され、その蓄積された滑りにより色毎の印字位置にずれが発生することがあるためである。そこで、本テープ状ラベル作成装置1では、上記のように一の印字動作による印字長PLを所定長M以下に設定することにより、上述したずれの発生を防止することができる。
【0080】
尚、制御装置CDが、テープ作成制御のS17、S18を実行することにより本発明のナンバリング設定手段が構成され、ナンバリング設定処理制御のS41を実行することにより本発明の回数設定手段が構成され、S40を実行することにより請求項2に係る対象キャラクタ設定手段が構成され、S42を実行することにより請求項3に係る印字長演算手段が構成され、S50を実行することにより請求項3に係る報知手段が構成される。
【0081】
テープ作成制御のS11において、印字キーが操作されると(S11:Yes 、S12・S14・S17:No、S19:Yes )、後述する印字処理制御が実行される(S20)が、テキスト作成キー、色設定キー、ファイルキー、印字キー以外のキーが操作されるとその操作されたキーに応じた処理が実行される(S21)。この処理においては、例えば、文字サイズや文字種等を設定する書式設定が実行される。
【0082】
次に、印字処理制御(図13参照)について説明する。尚、制御装置CDがこの印字処理制御を実行することにより本発明の印字制御手段が構成される。
【0083】
この制御が開始されると、先ず印字開始処理制御(図14参照)が実行される(S60)。この制御が開始されると、先ずリボン検出スイッチ群103からのリボン検出信号RSに基づいて、装着されたリボンカセット30のリボン色Rが読み込まれ(S70)、印字色順序の先頭印字色Cが読み込まれ(S71)、リボン色Rと先頭印字色Cとが一致しないときは(S72:No)、印字色の不一致を知らせるエラーメッセージがディスプレイ5に表示される(S73)。
【0084】
次に、カバー開閉検出スイッチ102のカバー開閉信号VSに基づいて、カセットカバー3が開放されてリボンカセット30の交換後、再度カセットカバー3が閉じられたときには(S74:Yes )、S70〜S71が実行される。そして、リボン色Rと先頭印字色Cとが一致したときには(S72:Yes )、先頭印字色Cのデータを付随して記憶した文字列がテキストメモリ121から読み出され、更にその文字列のドットパターンデータが印字データバッファ125に展開される(S75)。次に、テープ検出センサ91からのテープ検出信号TSが読み込まれ、テープ検出信号TSが「L」レベルであり、テープ検出センサ91に対応して印字テープ22が位置しているときには(S76:Yes )、印字テープの切断を促すメッセージがディスプレイ5に表示される(S77)。
【0085】
次に、切断用ノブ85を押圧操作して印字テープ22が切断され、切断検出スイッチ101からの切断検出信号CSが「H」レベルになり(S78)、テープ検出信号TSが「H」レベルになって、テープ切断が検出されたときには(S76:No)、印字テープ22の先端をテープ検出センサ91に進入させる為に、テープ駆動モータ44が1ステップだけ正回転(時計回転方向)駆動して印字テープ22が微小距離だけ送り方向Tに移送され(S79)、テープ検出信号TSが「H」レベルのときには(S80:No)、S79〜S80が繰り返して実行される。
【0086】
そして、テープ検出信号TSが「L」レベルになり、印字テープ22の先端テープ検出センサ91に進入したときには(S80:Yes )、この制御を終了して、印字処理制御のS61にリターンする。このとき、テープ先端を検出した時の印字テープ22に対するサーマルヘッド12の印字位置が印字開始基準原点位置に設定される。ここで、印字テープ22を送り方向Tに移送するときに、印字テープ22の先端部がカールしているときでも、1対の案内部材94,95に形成されたガイド部99により、印字テープ22の先端部を確実にスリット98に案内できる。
【0087】
次に、印字制御において、色数Nが「1」でないとき、つまり最終回の印字でないときには(S61:No)、設定した各印字色で印字する設定色印字処理制御(図15参照)が実行される(S62)。
【0088】
この制御が開始されると、先ず印字開始処理制御(図14参照)が実行される(S60)。この制御が開始されると、先ずリボン検出スイッチ群103からのリボン検出信号RSに基づいて、装着されたリボンカセット30のリボン色Rが読み込まれ(S70)、印字色順序の先頭印字色Cが読み込まれ(S71)、リボン色Rと先頭印字色Cとが一致しないときは(S72:No)、印字色の不一致を知らせるエラーメッセージがディスプレイ5に表示される(S73)。
【0089】
次に、カバー開閉検出スイッチ102のカバー開閉信号VSに基づいて、カセットカバー3が開放されてリボンカセット30の交換後、再度カセットカバー3が閉じられたときには(S74:Yes )、S70〜S71が実行される。そして、リボン色Rと先頭印字色Cとが一致したときには(S72:Yes )、先頭印字色Cのデータを付随して記憶した文字列がテキストメモリ121から読み出され、更にその文字列のドットパターンデータが印字データバッファ125に展開される(S75)。次に、テープ検出センサ91からのテープ検出信号TSが読み込まれ、テープ検出信号TSが「L」レベルであり、テープ検出センサ91に対応して印字テープ22が位置しているときには(S76:Yes )、印字テープの切断を促すメッセージがディスプレイ5に表示される(S77)。
【0090】
次に、切断用ノブ85を押圧操作して印字テープ22が切断され、切断検出スイッチ101からの切断検出信号CSが「H」レベルになり(S78)、テープ検出信号TSが「H」レベルになって、テープ切断が検出されたときには(S76:No)、印字テープ22の先端をテープ検出センサ91に進入させる為に、テープ駆動モータ44が1ステップだけ正回転(時計回転方向)駆動して印字テープ22が微小距離だけ送り方向Tに移送され(S79)、テープ検出信号TSが「H」レベルのときには(S80:No)、S79〜S80が繰り返して実行される。
【0091】
そして、テープ検出信号TSが「L」レベルになり、印字テープ22の先端テープ検出センサ91に進入したときには(S80:Yes )、この制御を終了して、印字処理制御のS61にリターンする。このとき、テープ先端を検出した時の印字テープ22に対するサーマルヘッド12の印字位置が印字開始基準原点位置に設定される。ここで、印字テープ22を送り方向Tに移送するときに、印字テープ22の先端部がカールしているときでも、1対の案内部材94,95に形成されたガイド部99により、印字テープ22の先端部を確実にスリット98に案内できる。
【0092】
次に、印字処理制御において、色数Nが「1」でないとき、つまり最終回の印字でないときには(S61:No)、設定色印字処理(図15参照)が実行される(S62)。
【0093】
この制御が開始されると、先ず、設定した余白量Lに対応する前余白量Lだけ印字テープ22を移送する為に、テープ駆動モータ44が正回転駆動される(S81)。そして、印字データバッファ125に展開されているドットパターンデータが読み出されて、サーマルヘッド12やテープ駆動モータ44を駆動してドットパターンデータを印字する処理が実行される(S82)。
【0094】
次に、ナンバリングフラグNFがリセット(そのフラグデータが「0」である)されているならば(S83:No)、即ち、入力されたテキストにナンバリング印字が設定されていないならば、この設定色印字処理制御を終了して印字処理制御のS63へリターンする。
【0095】
一方、ナンバリングフラグNFが「1」にセット、即ち、入力されたテキストにナンバリング印字が設定されているならば(S83:Yes )、プリントカウンタPKのカウント値が「1」にセットされる(S84)。そして、このプリントカウンタPKのカウント数がナンバリングメモリ127に格納されているナンバリング数NNと一致しておらず(S85:No)、テキストメモリ121に格納されているテキストデータにおいて、現在印字している印字色の設定されている文字列のデータがナンバリング開始コード及びナンバリング終了コードに挟まれており、ナンバリングの対象となっている文字列であるならば(S86:Yes )、テキストメモリ121において、その文字データをカウントアップされた文字のデータに変更するカウントアップ処理が実行される(S87)。
【0096】
例えば、現在印字している印字色が赤であり、図23に示すように、その赤色が設定されている文字が「1」である場合、この文字「1」のデータはナンバリング開始コード及びナンバリング終了コードに挟まれているので、前記カウントアップ処理により、このデータが文字「1」をカウントアップした文字「2」のデータに変更される。
【0097】
次に、このカウントアップ処理された文字列がテキストメモリ121から読み出され、更にその文字列のドットパターンデータが印字データバッファ125に展開される(S88)。そして、前記S82において印字した文字列を含むテキストに対する後余白量Lとカウントアップされた文字列を含むテキストに対する前余白量Lと設けるために、設定された余白量Lの2倍だけ印字テープ22を移送すべく、テープ駆動モータ44が正回転駆動され(S89)、前記S82と同様に、印字データバッファ125に展開されているドットパターンデータが読み出されて印字される(S90)。その後、プリントカウンタPKのカウント値がインクリメントされ(S91)、前記S85にリターンする。
【0098】
一方、S86において、現在印字している印字色の設定されている文字列のデータがナンバリング開始コード及びナンバリング終了コードに挟まれておらず、ナンバリングの対象となっていない文字列であるならば(S86:No)、前記S89以降が実行される。
【0099】
このように、ナンバリングの対象となっていない文字列を印字する際には、S87のカウントアップ処理が実行されないので、同じ文字列がナンバリング数NNだけ印字されることとなる。例えば、図23に示すように、黒色が設定されている文字列「部品」及び「No.」はナンバリングの対象となっていないので、設定されたナンバリング数だけ印字テープ22の長手方向に連続して印字されることとなる。
【0100】
プリントカウンタPKのカウント値がナンバリングメモリ127に格納されているナンバリング数NNと一致するまで、前記S87〜S91の処理が繰り返し実行されるが、一致すると(S85:Yes )、この設定色印字処理制御を終了して印字処理制御のS63へリターンする。
【0101】
次に、印字処理制御において、印字テープ巻き戻し処理制御(図16参照)が実行される(S63)。この制御が開始されると、先ずテープ駆動モータ44が正回転駆動されて、印字位置(P位置)と分離位置(B位置)との距離Dbpに対応する分離送り量Dbpだけ印字テープ22とインクリボン32とが送り方向Tに移送される(S100 )。即ち、サーマルヘッド12により印字された最終印字箇所においては、インクリボン32のインクが印字テープ22に融着した状態であるが、その分離送り量Dbpだけ印字テープ22とインクリボン32とが移送されることで、インクリボン32が分離部35aにより強制的に印字テープ22から引き離されるので、印字テープ22とインクリボン32とが確実に分離している。
【0102】
次に、次の印字色と同様のリボン色のインクリボン32を有するリボンカセット30に交換する為に、リボンカセット30の取り外しを促すメッセージがディスプレイ5に表示される(S101 )。そして、先ずカセットカバー3が開放されることで作動板74が後方に移動して、カバー開閉検出スイッチ102から「H」レベルのカバー開閉信号VSが出力され(S102 :Yes )、更にリボン検出スイッチ群103からのリボン検出信号RSとして、6つの検出スイッチ信号の全てが「H」レベル信号になり、リボンカセット30が取り外されたときには(S103 :Yes )、リボンカセット30を装着しないように促すメッセージがディスプレイ5に表示される(S104 )。
【0103】
次に、印字テープ22を巻き戻す為に、テープ駆動モータ44が1ステップだけ逆回転(反時計回転方向)駆動して印字テープ22が微小距離だけ巻き戻し方向に移送され(S105 )、テープ検出信号TSが「H」レベルのときには(S106 :No)、S104 〜S106 が繰り返して実行される。そして、印字テープ22の先端がテープ検出センサ91よりも若干内側まで巻き戻しされたときには(S106 :Yes )、テープ駆動モータ44の逆回転駆動が停止され(S107 )、この制御を終了して、印字処理制御のS64にリターンする。
【0104】
次に、印字処理制御において、印字開始位置合せ処理制御(図17参照)が実行される(S64)。
【0105】
この制御が開始されると、先ず次の印字色と同様のリボン色のインクリボン32を有するリボンカセット30の装着を促すエラーメッセージがディスプレイ5に表示される(S110 )。そして、リボン検出信号RSとして、6つのスイッチ信号の全てが「H」レベル信号でなく、リボンカセット30が装着されたときには(S111 :Yes )、リボン検出信号RSに基づいて、装着されたリボンカセット30のリボン色Rが読み込まれ(S112 )、印字色順序の次の印字色Cが読み込まれ(S113 )、リボン色Rと次の印字色Cとが一致しないときは(S114 :No)、S110 〜S114 が繰り返して実行される。
【0106】
次に、リボン色Rと次の印字色Cとが一致したときには(S114 :Yes )、次の印字色Cのデータを付随して記憶した文字列がテキストメモリ121から読み出され、更にその文字列のドットパターンデータが印字データバッファ125に展開される(S115 )。次に、カセットカバー3が閉じていないときには(S116:No)、カセットカバー3を閉じる旨のメッセージがディスプレイ5に表示される(S119 )。そして、カセットカバー3が閉じられたときには(S116 :Yes )、印字テープ22の先端がテープ検出センサ91に対応するまで、テープ駆動モータ44が1ステップだけ正回転駆動され(S117 ・S118 :No)、テープ検出信号TSが「L」レベルになり、印字テープ22の先端がテープ検出センサ91に対応したときには、印字テープ22に対する印字開始基準原点位置がサーマルヘッド12の印字位置に対応しており(S118 :Yes )、この制御を終了して、印字処理制御のS65にリターンする。
【0107】
次に、印字処理制御において、色数Nが1つデクリメントされ(S65)、色数Nが「1」でなく最終回の印字でないときには(S61:No)、S62〜S65が繰り返して実行される。このことにより、各ファイル番号に対応するテキストデータおいて最終色が設定されたキャラクタを除くキャラクタが印字テープ22に印字される。そして、色数Nが「1」となり、最終回の印字のときには(S61:Yes)、最終色印字処理・切断処理制御(図18参照)が実行される(S66)。
【0108】
この制御においては、前余白量Lが印字・切断間距離Dcpよりも大きい第1の場合と、前余白量Lが印字・切断間距離Dcpよりも小さい第2の場合とに区別して、印字しながらテープ切断を実行することになる。
【0109】
先ず、第1の場合について説明すると、前余白量Lが印字・切断間距離Dcp以上のときには(S120 :Yes )、切断処理制御(図19参照)が実行される(S121 )。
【0110】
この制御が開始されると、先ず、テープ駆動モータ44の正回転駆動により、印字・切断間距離Dcpだけ印字テープ22が送り方向Tに移送され(S141 )、テープ駆動モータ44の駆動が停止されてテープ移送が停止される(S142 )。次に、テープ駆動モータ44が少しだけ巻き戻し方向に回転されて、切断禁止レバー84の先端部が切断用レバー82の下側から外れて切断動作が可能になったときに、印字テープ22の切断を促すメッセージがディスプレイ5に表示される(S143 )。そして、印字テープ22が切断され、切断検出信号CSが「H」レベルになり、テープ切断が検出されたときには(S144 :Yes )、最終色印字処理・切断処理制御のS122 へリターンする。
【0111】
次に、最終色印字処理・切断処理制御において、第1印字・切断処理制御(図20参照)が実行される(S122 )。この制御が開始されると、先ず、前余白量Lの不足分(前余白量L−印字・切断間距離Dcp)だけ印字テープ22が送り方向Tに移送される(S150 )。そして、前記S82と同様に読み出したドットパターンデータに基づいて、文字や記号が最終印字色で印字処理される(S151 )。次に、印字文字列の後側に後余白量Lを設ける為に、テープ駆動モータ44の正回転駆動により、印字・切断間距離Dcpに後余白量Lを加算した値だけ印字テープ22が送り方向Tに移送され(S152 )、前記S121 と同様の切断処理が実行され(S153 )、その後、最終色印字処理・切断処理制御のS123 へリターンする。
【0112】
次に、最終色印字処理・切断処理制御において、ナンバリングフラグNFがリセットされているならば(S123 :No)、即ち、入力されたテキストにナンバリング印字が設定されていないならば、この最終色印字処理・切断処理制御及び印字処理制御を終了してテープ作成制御のS11へリターンする。
【0113】
一方、ナンバリングフラグNFが「1」にセット、即ち、入力されたテキストにナンバリング印字が設定されているならば(S123 :Yes )、プリントカウンタPKのカウント値が「1」にセットされる(S124 )。そして、このプリントカウンタPKのカウント数がナンバリングメモリ127に格納されているナンバリング数NNと一致しておらず(S125 :No)、最終印字色の設定されている文字列のデータがナンバリングの対象となっている文字列であるならば(S126 :Yes )、前記S87と同様のカウントアップ処理が実行される(S127 )。次に、このカウントアップ処理された文字列がテキストメモリ121から読み出され、更にその文字列のドットパターンデータが印字データバッファ125に展開される(S128 )。そして、前記S122 と同様の第1印字・切断処理が実行され(S129 )、プリントカウンタPKのカウント値がインクリメントされ(S130 )、前記S125 にリターンする。
【0114】
一方、S126 において、最終印字色の設定されている文字列のデータがナンバリングの対象となっていない文字列であるならば(S126 :No)、前記S129 以降が実行される。
【0115】
プリントカウンタPKのカウント値がナンバリングメモリ127に格納されているナンバリング数NNと一致するまで、前記S126 〜S130 の処理が繰り返し実行されるが、一致すると(S125 :Yes )、この最終色印字処理・切断処理制御及び印字処理制御を終了してテープ作成制御のS11へリターンする。
【0116】
次に、第2の場合について説明すると、前余白量Lが印字・切断間距離Dcpよりも小さいときには(S120 :No)、S131の第2印字・切断処理制御(図21参照)以降により、最終回の印字処理しながら印字テープ22の切断が行なわれる。
【0117】
この第2印字・切断処理制御が開始されると、先ず、テープ駆動モータ44を正回転駆動して、前余白量Lだけ印字テープ22が送り方向Tに移送される(S160 )。次に、印字データバッファ125から1ドット列分のドットパターンデータが読み出されて印字処理され、その1ドット列分に対応する微小送り量だけ、テープ駆動モータ44の正回転駆動により印字テープ22が移送される(S161 )。次に、この最終回の印字開始後のテープ移送量が、印字・切断間距離Dcpから前余白量Lを減算した値よりも小さいとき、つまり切断位置(P位置)が前余白量Lの先頭位置に達していないときには(S162 :No)、S161 〜S162が繰り返して実行される。
【0118】
そして、前余白量Lの先頭位置が切断位置に達したときには(S162 :Yes )、印字とテープ移送とが停止され(S163 )、その後テープ駆動モータ44が少しだけ巻き戻し方向に回転されて、切断禁止レバー84の先端部が切断用レバー82の下側から外れて切断動作が可能になったときに、印字テープ22の切断を促すメッセージがディスプレイ5に表示される(S164 )。次に、切断用ノブ85を押圧操作して印字テープ22が切断され、切断検出信号CSが「H」レベルになり、テープ切断が検出されたときには(S165 :Yes )、残りのドットパターンデータについて印字する残りの印字処理が実行され(S166 )、後余白量Lが設けられて(S167 )、この制御を終了して、最終色印字処理・切断処理制御のS133にリターンする。
【0119】
次に、最終色印字処理・切断処理制御において、ナンバリングフラグNFがリセットされているならば(S123 :No)、即ち、入力されたテキストにナンバリング印字が設定されていないならば、S121と同様の切断処理制御が実行され(S140 )、その後、この最終色印字処理・切断処理制御及び印字処理制御を終了してテープ作成制御のS11へリターンする。
【0120】
一方、ナンバリングフラグNFが「1」にセット、即ち、入力されたテキストにナンバリング印字が設定されているならば(S132 :Yes )、プリントカウンタPKのカウント値が「1」にセットされる(S133 )。そして、このプリントカウンタPKのカウント数がナンバリングメモリ127に格納されているナンバリング数NNと一致しておらず(S134 :No)、最終印字色の設定されている文字列のデータがナンバリングの対象となっている文字列であるならば(S136 :Yes )、前記S87と同様のカウントアップ処理が実行される(S136 )。次に、このカウントアップ処理された文字列がテキストメモリ121から読み出され、更にその文字列のドットパターンデータが印字データバッファ125に展開される(S137 )。そして、前記S131 と同様の第2印字・切断処理が実行され(S138 )、プリントカウンタPKのカウント値がインクリメントされ(S139 )、前記S134 にリターンする。
【0121】
一方、S135 において、最終印字色の設定されている文字列のデータがナンバリングの対象となっていない文字列であるならば(S135 :No)、前記S138 以降が実行される。
【0122】
プリントカウンタPKのカウント値がナンバリングメモリ127に格納されているナンバリング数NNと一致するまで、前記S135 〜S139 の処理が繰り返し実行されるが、一致すると(S134 :Yes )、前記S140 が実行され、その後、この最終色印字処理・切断処理制御及び印字処理制御を終了してテープ作成制御のS11へリターンする。
【0123】
例えば、最終色が赤色であり、図23に示すように、赤色の設定されている文字「1」にナンバリングが設定されていたならば、文字「1」が印字された後に印字済みの印字テープ22が切断され、次に文字「1」がカウントアップされて文字「2」となり、その文字「2」が印字テープ22に印字される。このように、最終色で印字する文字がナンバリング設定されている文字ならば、カウントアップされた文字の印字と印字テープ22の切断とが交互に行われる。
【0124】
また、最終色が緑色である場合、図23に示すように、緑色の設定されている文字「A」はナンバリングが設定されていないので、文字「A」の印字と印字テープ22の切断とが交互に行われる。
【0125】
この最終色印字処理・切断処理制御の実行により、例えば、図23に示すように、入力したテキスト「部品 A No.1」について、前後余白量Lを夫々設けて文字列「部品」及び「No.」が黒で、文字列「A」が緑で、文字列「1」が黒で夫々印字されたテープ状ラベル22Aが得られる(図24参照)。そして文字列「1」にナンバリンがの指定されているならば、この文字列「1」がカウントアップされてなるテキスト「部品 A No.2」の印字されたテープ状ラベル22Bも得られる。
【0126】
尚、制御装置CDが、印字処理制御を実行することにより本発明の印字制御手段が構成され、上記設定色印字処理制御のS86〜S90、及び最終色印字・切断処理制御のS125 〜S129 並びにS135 〜S138 を実行することにより請求項2に係る更新印字制御手段が構成され、設定色印字処理制御のS86、S89〜S90、及び最終色印字・切断処理制御のS125 、S129 並びにS135 、S138 を実行することにより請求項2に係る複写印字制御手段が構成され、切断処理制御を実行することにより切断手段が構成される。
【0127】
次に、多色印字制御の作用について説明する。
【0128】
テキストが入力された後、印字色の色数Nと色順序とを設定する印字色順序設定処理が実行され、更に複数色で印字する各印字色毎の印字対象範囲を設定する処理が実行される。また、ナンバリングの対象文字及びナンバリング数を設定する処理が実行される。
【0129】
そして、印字キーが押下されると、先ず、印字開始処理が実行され、リボン検出スイッチ群103からのリボン検出信号RSに基づいて、装着されているリボンカセット30のリボン色Rが検知され、そのリボン色Rと先頭印字色Cとが比較され、これら両色が一致しないときは、印字色の不一致を知らせるエラーメッセージがディスプレイ5に表示されるので、カセットカバー3を開閉してリボンカセット30を交換する。
【0130】
そして、リボン色Rと先頭印字色Cとを比較した結果、これら両色が一致したときには、その印字色Cのデータを付随して記憶した文字列がテキストメモリ121から読み出され、サーマルヘッド12やテープ駆動モータ44を駆動制御して、前記文字列がナンバリングの対象文字ならば、その文字列をカウントアップさせつつ設定されたナンバリング数分だけ印字テープ22のの長手方向に連続して印字処理され、ナンバリングの対象文字でなければ、同じ文字列をナンバリング数分だけ印字テープ22のの長手方向に連続して印字処理される。
【0131】
更に、最終色を除く2色目以降の各印字色で印字するその都度、印字開始位置合わせ処理が実行され、装着されているリボンカセット30のリボン色Rと次の印字色Cとが比較され、これら両色が一致しないときは、印字色の不一致を知らせるエラーメッセージがディスプレイ5に表示され、またこれら両色が一致したときには、同様に印字色Cのデータを付随した文字列についてナンバリング数分だけ印字テープ22のの長手方向に連続して印字処理される。
【0132】
そして、最終色を印字する際には、最終色の印字色が設定されたキャラクタを印字しつつ、1つのテープ状ラベルの印字が完了する毎に、印字テープを切断する旨のメッセージを表示して切断動作を促し、切断が完了すると、印字を再開して次のテープ状ラベルを作成する。この印字及び切断を繰り返すことにより、設定されたナンバリング数分だけ、ナンバリングの設定された文字がカウントアップされた、多色印字されたテープ状ラベルが作成される。
【0133】
このように、カウントアップされたテキストを印字したテープ状ラベルを作成する際、カウントアップを伴いながら同じ色に設定されたキャラクタを設定されたナンバリング数分だけ印字テープ22の長手方向に連続して印字し、印字テープ22を巻き戻した後、2色目以降の印字色が設定されたキャラクタを同様に印字するので、リボンカセット30の交換を最低限の回数に減らすことができ、容易に且つ簡単に順次カウントアップされたテキストが印字されたラベルを複数枚作成することができる。
【0134】
また、上記テープ状ラベル作成装置は、最終色が設定されたキャラクタを印字しながらラベルを切断する。同一テキストが複数印字された長いラベルを作成し、使用者が挟み等を使って手作業でラベルを一枚一枚切り離すと、切断箇所が斜めになったり、各ラベルの長さが不揃いになる虞があるが、上記ラベル作成装置では、切断箇所が斜めになることが無く、また、各ラベルの長さを揃えることができる。
【0135】
さらに、ナンバリング数を設定する際、入力されたテキストと設定されたナンバリング数とから演算された印字長が、予め定められた所定長よりも長くなると、設定されたナンバリング数を無効とし、印字長が所定長よりも短くなるように再度ナンバリング数の設定を行わせるので、色毎の位置ずれが発生することが防止される。
【0136】
【発明の効果】
以上説明したことから明かなように、請求項1記載のテープ状ラベル作成装置であれば、入力されたテキストが自動的に更新されたラベルを複数枚作成する際にリボンカセットの交換回数を少なくすることができる。
【0137】
また、請求項2記載のテープ状ラベル作成装置であれば、請求項1のものと同様の効果を奏するが、ナンバリングの設定されたキャラクタだけが更新されるので、印字のためのデータを作成する際の効率化が図れる。
【0138】
また、請求項3記載のテープ状ラベル作成装置であれば、請求項1のものと同様の効果を奏するが、色毎の位置ずれが発生することが防止される。
【0139】
また、請求項4記載のテープ状ラベル作成装置であれば、請求項1のものと同様の効果を奏するが、切断箇所が斜めになることなく、且つ、各ラベルの長さを揃えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 テープ状ラベル作成装置の平面図である。
【図2】 印字状態のサーマル印字機構の平面図である。
【図3】 テープ巻き戻し状態の図2相当図である。
【図4】 リボンカセットとテープカセットの背面斜視図である。
【図5】 サーマル印字機構の印字状態における駆動系の平面図である。
【図6】 サーマル印字機構のテープ巻き戻し状態における駆動系の平面図である。
【図7】 テープ状ラベル作成装置の制御系のブロック図である。
【図8】 多色印字制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図9】 印字色順序設定処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図10】 色毎の印字対象範囲設定処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図11】 最終の印字色について残りの文字列設定処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図12】 ナンバリング設定処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図13】 印字開始処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図14】 印字開始処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図15】 設定色印字処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図16】 印字テープ巻き戻し処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図17】 印字開始位置合せ処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図18】 最終色印字処理・切断処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図19】 切断処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図20】 第1印字・切断処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図21】 第2印字・切断処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図22】 印字位置(P位置)とテープ切断位置(C位置)とテープ検出位置(S位置)との位置関係を説明する説明図である。
【図23】 テキストメモリ内のデータ構成を説明する説明図である。
【図24】 赤と緑と黒とで3色印字されたテープ状ラベルの平面図である。
【符号の説明】
1 テープ状ラベル作成装置
4 キーボード
5 液晶ディスプレイ
10 サーマル印字機構
22 印字テープ
30 リボンカセット
80 テープ切断機構
110 CPU
112 ROM
120 RAM
121 テキストメモリ
126 ナンバリングメモリ
CD 制御装置

Claims (4)

  1. 文字や記号のキャラクタ及び指令を入力するための入力手段と、入力されたキャラクタからなるテキストのデータを記憶するデータ記憶手段と、ディスプレイを含む表示手段と、印字媒体であるテープに印字する印字ヘッドを含み複数の印字色で順々に印字するためにそれぞれ異なる色のリボンを有する着脱自在の複数のリボンカセットを有する印字手段とを備えたテープ状ラベル作成装置において、
    入力されたキャラクタに対して印字色を設定する印字色設定手段と、
    入力されたキャラクタを自動的に更新しながら印字を行うナンバリング印字を設定するためのナンバリング設定手段と、
    ナンバリング設定手段により設定されたキャラクタの更新回数を設定する回数設定手段と、
    前記印字色設定手段により設定されたキャラクタの印字色と前記リボンカセットのリボン色とを比較して同一の印字色になるキャラクタを、前記回数設定手段により設定された回数分だけ更新を繰り返印字に対し、その各回の印字が終了する毎にテープの巻き戻しと次の印字色へのリボンカセットの交換を行い、さらに前記印字色設定手段により設定されたキャラクタの印字色毎に最後の印字色になるまで前記印字を繰り返す一連の印字操作によって前記印字手段に印字させる印字制御手段とを備えたことを特徴とするテープ状ラベル作成装置。
  2. 前記ナンバリング設定手段が、入力されたキャラクタのうちナンバリング印字の対象となるキャラクタを設定する対象キャラクタ設定手段を備え、
    前記印字制御手段が、入力されたテキストのうちの前記対象キャラクタ設定手段により設定されたキャラクタを前記回数設定手段により設定された回数分だけ更新を繰り返しながら印字を行う一連の印字操作によって前記印字手段に印字させる更新印字制御手段と、
    前記対象キャラクタ設定手段により設定されていないキャラクタを前記回数設定手段により設定された回数分だけ繰り返しながら印字を行う一連の印字操作によって前記印字手段に印字させる複写印字制御手段とを備えることを特徴とする請求項1記載のテープ状ラベル作成装置。
  3. 入力されたテキストと前記回数設定手段により設定された更新回数とから印字長を演算する印字長演算手段と、
    その印字長演算手段の演算結果が予め定められている所定長よりも長いときには、その旨を報知する報知手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のテープ状ラベル作成装置。
  4. 前記印字手段が最後の印字色を印字する際に、入力されたテキストの1回の印字が完了する毎に動作する切断手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のテープ状ラベル作成装置。
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