JP2012056094A - テープ印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一定幅のテープに対して、無定長の縁なし印刷を行い得るテープ印刷装置を提供する。
【解決手段】テープ印刷装置1は、編集処理により印刷データPを生成する(S5)。印刷データPは、キャラクタ印刷エリアCとベース印刷エリアBにより構成される。キャラクタ印刷エリアCは、テキスト等の印刷がなされるエリアであり、印刷テープTのテープ幅Wよりも狭く設定される。ベース印刷エリアBは、テキストの背景の印刷がなされるエリアであり、テープ幅Wよりも大きな幅寸法を有し、キャラクタ印刷エリアCよりも広く設定される。サーマルヘッド25の印刷範囲Rは、印刷テープTのテープ幅Wよりも広く構成される。印刷データPに基づく印刷を行うと、テープ印刷装置1は、ベース印刷エリアBの境界に相当する先端切断位置Cf、後端切断位置Cbが切断装置40による切断位置Cpと一致した時点で、切断装置40により印刷テープTを切断する。
【選択図】図13

Description

本発明は、テープに縁なし印刷を行い得るテープ印刷装置に関する。
従来、テープ印刷装置においては、所定数の発熱素子が列設されたサーマルヘッドに向かって、所定幅のテープを搬送し、各発熱素子の発熱制御を行うことで、テープに対して所望の印刷を施す。一般に、テープ印刷装置では、テープの幅よりも狭い範囲となるように、サーマルヘッドの発熱素子が列設配置されているため、全ての発熱素子を加熱した場合であっても、テープには、未印刷の部分が縁のように残存してしまう。この点を考慮して、テープ状の被記録媒体に対して、未印刷の部分が縁のように残存することのない「縁なし印刷」を行い得るテープ印刷装置が望まれている。
ここで、被記録媒体に対して「縁なし印刷」を行い得るテープ印刷装置に関する発明として、特許文献1記載のテープ印刷装置が知られている。当該テープ印刷装置は、所望のテキストが印刷される範囲をテープの幅よりも狭い範囲とし、所望の背景(地模様)が印刷される範囲をテープの幅よりも広く設定することにより、サーマルヘッドの印刷範囲より狭いテープ状の被記録媒体に対して、所望の内容の「縁なし印刷」を行い得る。
特開2005−284631号公報
ここで、特許文献1記載のテープ印刷装置においては、テープ状の台紙上に、定型ラベルが一定間隔を隔てて配置された被記録媒体に対して、「縁なし印刷」を行うように構成されている。従って、当該テープ印刷装置によれば、ユーザは、所望の「縁なし印刷」が施された一定長さの印刷結果(定型ラベル)を取得し得る。
この点、テープ印刷装置の分野において、「縁なし印刷」が施された任意の長さの印刷結果を取得したいという要望も存在する。この点、上述した特許文献1記載のテープ印刷装置では、一定長さの定型ラベルのみ「縁なし印刷」を行い得るように構成されているため、上記要望に応えることはできなかった。
又、任意の長さの「縁なし印刷」が行われた印刷結果を取得するためには、「縁なし印刷」が施されたテープを適切に切断することが重要である。切断位置によっては、当該「縁なし印刷」の前端部、後端部に縁が生じてしまう為である。上記特許文献1では、テープ状の台紙に定型ラベルが一定間隔で配置されているため、低い精度でテープを切断すればよい。従って、特許文献1では、一定長さの定型ラベルの「縁なし印刷」を行うことはできるが、任意の長さの「縁なし印刷」を行うことはできなかった。
本発明は、キャラクタ及び背景を含む縁なし印刷を行い得るテープ印刷装置に関し、ユーザ任意の長さで縁なし印刷を行い得るテープ印刷装置を提供する。
本発明の請求項1に係るテープ印刷装置は、一定の幅を有するラベルテープを所定の搬送方向へ搬送するテープ搬送手段と、前記ラベルテープの幅方向に沿って、前記ラベルテープの幅よりも広い範囲に列設された複数の発熱素子を有するサーマルヘッドと、前記テープ搬送手段により搬送されたラベルテープを、当該ラベルテープの幅方向に切断する切断手段と、入力された印刷データに基づいて、前記複数の発熱素子における発熱態様を制御することで、前記ラベルテープに印刷を施す制御手段と、を有するテープ印刷装置であって、前記印刷データは、前記ラベルテープの幅寸法よりも狭く設定され、印刷対象であるキャラクタの前記印刷データにおける配置を示すキャラクタ領域と、前記ラベルテープの幅寸法よりも広く、且つ、前記キャラクタ領域よりも広く設定され、前記キャラクタの背景を示すベース領域と、を有し、前記テープ印刷装置は、前記印刷データに基づく印刷に伴って、前記ラベルテープが所定の搬送方向に搬送された結果、前記切断手段における切断位置と、前記ラベルテープに印刷される前記ベース領域の境界位置が一致した場合に、前記切断手段を制御して前記ラベルテープを幅方向に切断する切断制御手段と、を備えることを特徴とする。
当該テープ印刷装置は、テープ搬送手段と、サーマルヘッドと、切断手段と、制御手段と、切断制御手段と、を有する。サーマルヘッドは、ラベルテープの幅に沿って、ラベルテープよりも広い範囲に発熱素子を列設して有している。そして、印刷データは、キャラクタ領域と、ベース領域を有している。キャラクタ領域は、ラベルテープの幅寸法よりも狭く設定され、ベース領域は、ラベルテープの幅寸法よりも広く、且つ、前記キャラクタ領域よりも広く設定されている。従って、当該テープ印刷装置は、印刷データに基づいて、ラベルテープの長さ方向に縁(未印刷部分)を生じさせることなく、ラベルテープに印刷を行い得る。又、当該テープ印刷装置において、切断制御手段は、切断手段における切断位置と、ラベルテープに印刷されるベース領域の境界位置が一致した場合に、前記切断手段を制御して前記ラベルテープを幅方向に切断する。従って、当該テープ印刷装置は、印刷データに基づく印刷結果の前端及び後端に、ラベルテープの幅方向に延びる縁(未印刷部分)を発生させることなく、ラベルテープを切断し得る。これにより、当該テープ印刷装置は、印刷データに基づいて、任意の長さで「縁なし印刷」が施されたラベルテープを提供し得る。
そして、請求項2記載のテープ印刷装置は、請求項1記載の印刷装置であって、前記ベース領域は、前記複数の発熱素子を所定の発熱態様で発熱制御することにより、前記キャラクタの背景を表現する第1ベース領域と、前記第1ベース領域と異なる背景を表現する第2ベース領域と、を有することを特徴とする。
当該テープ印刷装置において、ベース領域は、第1ベース領域と、第2ベース領域を含み得る。これにより、当該テープ印刷装置は、より多様な背景表現を有する「縁なし印刷」の印刷結果を提供し得る。
本実施形態に係るテープ印刷装置の上面図である。 テープ印刷装置の側面図である。 テープ印刷装置のカセット収納部周辺を示す説明図である。 テープ印刷装置の制御系を示すブロック図である。 本実施形態に係るメイン制御プログラムのフローチャートである。 初期化処理プログラムのフローチャートである。 編集処理プログラムのフローチャートである。 印刷データの一例を示す説明図である。 ベースパターンテーブルの一例を示す説明図である。 印刷処理プログラムのフローチャートである。 フィード処理プログラムのフローチャートである。 テープ印刷装置における印刷動作の説明図(1)である。 テープ印刷装置における印刷動作の説明図(2)である。
以下、本発明に係るテープ印刷装置を、テープカセットから排出されるテープに対して印刷を行うテープ印刷装置1に具体化した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係るテープ印刷装置の概略構成について図1及び図2に基づき説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るテープ印刷装置1は、本体筐体2を有しており、本体筐体2内部にテープ印刷装置1を構成する各種構成部品を格納している。本体筐体2上面の後方には、収納カバー3が開閉自在に軸支されている。当該収納カバー3は、本体筐体2内部に形成されたカセット収納部20の上方を覆う。
カセット収納部20には、後述するテープカセット30が着脱可能に装着される。そして、カセット収納部20には、プラテンローラ21と、テープサブローラ22と、テープ駆動ローラ軸23と、リボン巻取軸24と、サーマルヘッド25と、切断装置40が配設されている(図3参照)。カセット収納部20及びテープカセット30の構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
そして、本実施形態に係るテープ印刷装置1において、本体筐体2には、テープ排出口6、アダプタ挿入口7、コネクタ8が形成されている。テープ排出口6は、カセット収納部20の左側面部に形成されている。印刷された印刷テープTは、当該テープ排出口6から本体筐体2外部へ排出される。アダプタ挿入口7及びコネクタ8は、本体筐体2の側面部に形成されている(図2参照)。アダプタ挿入口7には、テープ印刷装置1へ電源を供給する電源アダプタが取り付けられる。コネクタ8には、USBケーブルが取り付けられ、テープ印刷装置1と外部装置(例えば、パーソナルコンピュータ等)とを通信可能に接続する。
テープ印刷装置1は、本体筐体2上面の前側部分に、キーボード10を有している。当該キーボード10は、文字入力キー11と、印刷キー12と、リターンキー13と、カーソルキー14と、機能キー15と、電源キー16と、フィードキー17等の複数の入力キーを備える。文字入力キー11は、アルファベット、数字、記号等のキャラクタを示す複数のキーにより構成され、複数のキャラクタを含み得るテキストデータを作成する際に入力される。印刷キー12は、テキストデータや後述する印刷データP等を印刷テープTに印刷する際に入力される。リターンキー13は、改行指令や各種処理の実行、選択確定を指令する際に入力される。カーソルキー14は、液晶ディスプレイ5(図1参照)に表示されたカーソルを、上下、左右に移動させる際に入力される。機能キー15は、テープ印刷装置1における各種機能を選択する際に入力される。電源キー16は、テープ印刷装置1に対する電源投入を切り替える際に入力される。フィードキー17は、テープカセット30から、印刷テープTを所定寸法搬送する際に入力される。又、キーボード10の下側には、後述する制御回路部50が形成された制御基板9が配設されている(図2参照)。
そして、テープ印刷装置1は、本体筐体2上面のキーボード10後方部分に、液晶ディスプレイ5を有する。当該液晶ディスプレイ5は、文字入力キー11により入力されたテキストや、後述する印刷データPに基づくプレビュー画面等を表示する。
次に、テープ印刷装置1のカセット収納部20及びテープカセット30の構成について、図3を参照しつつ詳細に説明する。先ず、カセット収納部20の構成について説明する。
上述したように、カセット収納部20には、サーマルヘッド25が配設されている。当該サーマルヘッド25は、所定個数(本実施形態では、256個)の発熱素子と、放熱板25Aにより構成される。放熱板25Aは、正面視略縦長四角形の平板状で、メッキ鋼板やステンレス鋼板等により形成されている。そして、当該放熱板25Aには、所定個数の各発熱素子が、放熱板25Aの左端縁部の辺に平行に、一列に配設され、接着剤等によって固着されている。そして、放熱板25Aは、テープカセット30の開口部35(図3参照)に対応する位置に、ビス止め等によって、カセット収納部20底面に略垂直に立設されて固設されている。従って、各発熱素子の配列方向は、フィルムテープFの搬送方向に略直交する。
尚、サーマルヘッド25における発熱素子の配列位置は、プラテンローラ21との協働により印刷が行われる印刷位置Ppであり、固定位置となる。又、テープ印刷装置1では、各発熱素子の発熱制御を行うことで、感熱印刷を行うため、発熱素子の列設されている範囲が、サーマルヘッド25における印刷可能な範囲(以下、印刷範囲R)となり、本実施形態では36mm以上の印刷範囲Rが確保されている。
又、当該カセット収納部20には、プラテンローラ21と、テープサブローラ22と、テープ駆動ローラ軸23と、リボン巻取軸24等が配設されている。プラテンローラ21は、上述したサーマルヘッド25と対向する位置に配設されており、フィルムテープFをサーマルヘッド25の各発熱素子へ押圧しつつ、フィルムテープFを搬送する。
テープサブローラ22、テープ駆動ローラ軸23は、プラテンローラ21よりもフィルムテープFの搬送方向下流側に配設されている。テープ駆動ローラ軸23は、テープサブローラ22と対向する位置に配設されており、後述のステッピングモータ等により構成されるテープ搬送モータ62(図4参照)から適宜の伝達機構を介して回転駆動され、テープ搬送ローラ36(図3参照)を回転駆動する。リボン巻取軸24は、テープ搬送モータ62から適宜の駆動機構を介して回転駆動され、テープカセット30内のインクリボンIを搬送する。
次に、テープカセット30の構成について説明する。図3に示すように、テープカセット30は、フィルムテープF、インクリボンI、両面粘着テープDを収容しており、リール31、リボン巻取リール32、テープスプール33、テープスプール34を備えている。
フィルムテープFは、透明テープ等により構成され、回転可能に保持されたテープスプール34に巻回された状態でテープカセット30に収納されている。インクリボンIは、フィルムテープFに印刷を施す際に用いられ、回転可能に保持されたリール31に巻回された状態でテープカセット30に収納されている。又、当該インクリボンIの一端部は、回転可能に保持されたリボン巻取リール32に接続されており、使用済みのインクリボンIは、当該リボン巻取リール32に巻回される。両面粘着テープDは、回転可能に保持されたテープスプール33に、片面に剥離紙を重ね合わされた状態で巻回されており、テープスプール33から引き出された両面粘着テープDは、フィルムテープFに裏貼りされる。
続いて、当該テープ印刷装置1で印刷を行う際のテープカセット30の動作について説明する。印刷開始に伴い、インクリボンIは、リール31から引き出され、フィルムテープFと重ねあわされた状態で、開口部35へ搬送される。そして、フィルムテープF及びインクリボンIは、開口部35において、サーマルヘッド25及びプラテンローラ21の間を通過する。従って、テープ印刷装置1は、サーマルヘッド25の各発熱素子の発熱態様を制御することで、インクリボンIを用いて所望の感熱印刷を行い得る。開口部35を通過した後、インクリボンIは、フィルムテープFから引き離され、リボン巻取リール32により巻き取られる。
一方、両面粘着テープDは、テープスプール33から引き出され、開口部35を通過したフィルムテープF(即ち、印刷が施されたフィルムテープF)と共に、テープ搬送モータ62の駆動を受けて回転するテープ搬送ローラ36と、テープ搬送ローラ36に対向配置されるテープサブローラ22との間へ搬送される。この時、両面粘着テープDは、粘着面がフィルムテープFに面する状態で、テープ搬送ローラ36とテープサブローラ22との間へ搬送される。従って、両面粘着テープDは、テープ搬送ローラ36とテープサブローラ22により挟持・搬送されることで、フィルムテープFに貼着される。フィルムテープFに両面粘着テープDが貼着されることで、印刷テープTを構成する。その後、印刷テープTは、テープ搬送ローラ36、テープサブローラ22の協働により、テープ排出口6から排出される。
尚、本実施形態においては、カセット収納部20には、テープ幅Wが異なる6種類のテープカセット30を装着し得る。6種類のテープ幅Wとしては、6mm、9mm、12mm、18mm、24mm、36mmが準備されている。従って、テープカセット30には、当該テープカセット30に係るテープ幅Wと同一幅のフィルムテープF、インクリボンI、両面粘着テープDが収納されている。
ここで、テープカセット30の底壁部には、突出片37が設けられている。突出片37は、4つの突出爪の有無の組合せにより、当該テープカセット30に収納されているテープ(フィルムテープF等)のテープ幅Wを示す。又、カセット収納部20底面には、カセットセンサ58(図4参照)が、テープカセット30をカセット収納部20に装着した場合に、突出片37と対向する位置に配設されている。従って、カセットセンサ58は、突出片37を構成する突出爪の組合せにより、カセット収納部20に装着されているテープカセット30の種類を検出し得る。
続いて、切断装置40の構成について、図3を参照しつつ説明する。切断装置40は、制御回路部50による制御に基づいて、印刷テープTを切断する。切断装置40は、補助フレーム41と、固定刃42と、枢支軸43と、操作レバー44と、可動刃45により構成されている。
補助フレーム41は、カセット収納部20の左側面に沿って、テープ印刷装置1の本体フレームの直ぐ内側に立設固定された板状のフレームである。固定刃42は、当該補助フレーム41の上縁に沿って、上向きに固着されている。又、補助フレーム41には、枢支軸43が固着されており、当該枢支軸43は、前後方向に延びる操作レバー44の前端部を回動可能に枢支する。操作レバー44において、枢支軸43よりも前側部分には、可動刃45が、固定刃42と対向するように下向きに固着されている。そして、操作レバー44の後端部は、切断用モータ64(図4参照)に連結された揺動駆動機構(図示せず)に接続されている。従って、操作レバー44は、切断用モータ64の駆動制御に伴って、枢支軸43を軸として上下方向に揺動し、操作レバー44に固着された可動刃45を、固定刃42に接近・離間させる。
ここで、切断装置40による印刷テープTの切断動作について説明する。上述したように、印刷テープTは、テープカセット30からテープ排出口6へ向かって搬送される途上で、固定刃42と可動刃45との間を通過する。そして、制御回路部50の制御により、切断用モータ64が駆動されると、操作レバー44は、揺動駆動機構により上下方向に揺動する。この結果、可動刃45は、固定刃42に接近し、固定刃42と可動刃45の間に位置する印刷テープTを剪断する。
尚、上述したように、補助フレーム41は、テープ印刷装置1内の所定位置に固定されているため、切断装置40により印刷テープTを切断する切断位置Cpも固定される。つまり、印刷位置Ppと切断位置Cpの間の距離(以下、搬送距離L)は固定値となる。
次に、テープ印刷装置1の制御系について図4を参照しつつ詳細に説明する。上述したように、テープ印刷装置1の中枢を担う制御回路部50は、制御基板9上に形成されている。図4に示すように、制御回路部50は、CPU51と、CGROM52と、ROM53と、EEPROM54と、RAM55と、入出力I/F56と、通信用I/F57等を備えている。
CPU51は、テープ印刷装置1の制御の中枢を担う中央演算装置であり、後述するROM53に記憶されている各種制御プログラム(例えば、図5〜図7、図10、図11参照)を実行する。CGROM52は、各キャラクタに対応するドットパターンデータを記憶しており、液晶ディスプレイ5上にキャラクタを表示する際には、CPU51は、当該ドットパターンデータに基づいて表示する。
ROM53は、テープ印刷装置1の制御に必要な各種制御プログラムやデータを記憶している。上記制御プログラムは、メイン制御プログラム(図5参照)、初期化処理プログラム(図6参照)、編集処理プログラム(図7参照)、印刷処理プログラム(図10参照)、フィード処理プログラム(図11参照)を含む。又、ROM53は、後述するベースパターンテーブル(図9参照)を記憶している。又、ROM53には、搬送距離Lを示す情報が格納されている。
更に、ROM53は、印刷用ドットパターンデータを格納している。印刷ドットパターンデータは、キャラクタの各々に関して、書体(ゴシック系書体、明朝体書体等)毎に分類され、書体毎に6種類(16、24、32、48、56、64のドットサイズ)の印刷文字サイズ分、コードデータに対応させて格納されている。
EEPROM54は、コネクタ8を介して外部装置(コンピュータ装置)から受信した印刷データや各種図柄データのドットパターンデータ等に登録番号を付して格納する。当該EEPROM54は、テープ印刷装置1の電源をオフしてもこれらの記憶内容を保持する。
RAM55は、CPU51による各種演算結果を一時的に記憶する。当該RAM55には、印刷バッファ55A、編集入力領域55B、表示画像バッファ55C、ワーク領域55D等の各種のメモリ領域が設けられている。印刷バッファ55Aには、複数の文字や記号等の印刷用ドットパターンを格納する。サーマルヘッド25は、当該印刷バッファ55Aに記憶されているドットパターンにより、印刷データPに基づくドット印刷を行う。編集入力領域55Bは、印刷データP(図8参照)を編集する際に印刷データPを格納する。又、表示画像バッファ55Cは、液晶ディスプレイ5に表示される印刷イメージデータ等を格納する。
入出力I/F56には、キーボード10と、カセットセンサ58と、カバーセンサ59と、液晶ディスプレイコントローラ60と、ヘッド駆動回路61と、搬送駆動回路63と、切断駆動回路65とが夫々接続されている。カセットセンサ58は、上述したように、カセット収納部20に装着されたテープカセット30の種類を検出する。カバーセンサ59は、カセット収納部20近傍に配設されており、収納カバー3が開放されているか否かを検出する。液晶ディスプレイコントローラ60は、液晶ディスプレイ5に表示データを出力する為のビデオRAMを有し、液晶ディスプレイ5の表示態様を制御する。ヘッド駆動回路61は、サーマルヘッド25の駆動制御を行う際に用いられ、サーマルヘッド25を構成する各発熱素子の発熱態様を制御する。搬送駆動回路63は、印刷データPの印刷やフィード処理に際し、テープ搬送モータ62の駆動制御を行い、印刷テープTの搬送制御を行う。切断駆動回路65は、印刷テープTを切断する際に、切断用モータ64の駆動制御を行う。
通信用I/F57は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等から構成され、外部装置(コンピュータ装置)とUSBケーブル等によって接続され、当該外部装置との間で双方向データ通信を行う際に用いられる。
次に、テープ印刷装置1のメイン制御プログラムについて、図5を参照しつつ詳細に説明する。メイン制御プログラムは、電源キー16によりテープ印刷装置1に電源が投入された時点で実行される。メイン制御プログラムの実行を開始すると、先ず、CPU51は、初期化処理を実行する(S1)。初期化処理(S1)では、CPU51は、初期化処理プログラム(図6参照)を実行し、収納カバー3やカセット収納部20の状態に関する確認処理や、RAM55等の初期化処理を実行する。初期化処理(S1)を終了すると、CPU51は、S2に処理を移行する。
S2においては、CPU51は、入力受付処理を実行する。入力受付処理(S2)では、CPU51は、キーボード10を構成する各種キーの入力操作を受け付ける。入力受付処理(S2)を終了すると、CPU51は、S3に処理を移行する。
S3では、CPU51は、入力受付処理(S2)における入力操作が電源キー16の入力操作であるか否かを判断する。電源キー16の入力操作である場合(S3:YES)、CPU51は、メイン制御プログラムの実行を終了すると共に、テープ印刷装置1に対する電力供給を遮断する。電源キー16の入力操作でない場合(S3:NO)、CPU51は、S4に処理を移行する。
S4に移行すると、CPU51は、入力受付処理(S2)における入力操作が編集操作であるか否かを判断する。編集操作には、文字入力キー11によるキャラクタの入力、挿入操作や、キーボード10を構成する削除キーによるキャラクタの削除操作、入力済みのキャラクタの文字種、サイズ等を変更する操作が含まれる。編集操作である場合(S4:YES)、CPU51は、S5に処理を移行する。編集操作ではない場合(S4:NO)、CPU51は、S6に処理を移行する。
S5においては、CPU51は、編集操作に基づいて、編集処理を実行する。当該編集処理(S5)では、CPU51は、編集処理プログラム(図7参照)を実行し、後述する印刷データPの作成・編集を行う。編集処理(S5)については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。その後、CPU51は、S2に処理を戻す。
S6では、CPU51は、入力受付処理(S2)における入力操作が印刷キー12による印刷操作であるか否かを判断する。印刷操作である場合(S6:YES)、CPU51は、S7に処理を移行する。印刷操作でない場合(S6:NO)、CPU51は、S8に処理を移行する。
S7に移行すると、CPU51は、印刷処理を実行する。当該印刷処理(S7)では、CPU51は、印刷処理プログラム(図10参照)を実行することで、編集処理(S5)で作成された印刷データPの印刷、切断装置40による印刷テープTの切断を行う。印刷処理(S7)の詳細については、後に図面を参照しつつ説明する。印刷処理(S7)を終了すると、CPU51は、S2に処理を戻す。
S8においては、CPU51は、入力受付処理(S2)における入力操作がフィードキー17の操作であるか否かを判断する。フィードキー17が操作された場合(S8:YES)、CPU51は、S9に処理を移行する。フィードキー17の操作でない場合(S8:NO)、CPU51は、S10に処理を移行する。
S9では、CPU51は、フィード処理を実行する。当該フィード処理(S9)では、CPU51は、フィード処理プログラム(図11参照)を実行することで、印刷テープTを所定距離搬送する。フィード処理(S9)の詳細については、後に図面を参照しつつ説明する。フィード処理(S9)終了後、CPU51は、S2に処理を戻す。
S10に移行すると、CPU51は、その他処理を実行する。当該その他処理では、CPU51は、入力受付処理(S2)で受け付けた入力操作に応じて、種々の処理を行う。例えば、CPU51は、その他処理(S10)において、印刷条件の設定等を行う。その他処理(S10)終了後、CPU51は、S2に処理を戻す。
続いて、初期化処理(S1)で実行される初期化処理プログラムについて、図6を参照しつつ詳細に説明する。初期化処理(S1)に移行すると、CPU51は、カバーセンサ59からの検出信号に基づいて、収納カバー3が開放されているか否かを判断する(S11)。収納カバー3が開放されている場合(S11:YES)、CPU51は、S12に処理を移行する。収納カバー3がカセット収納部20を閉塞している場合(S11:NO)、CPU51は、S13に処理を移行する。
S12においては、CPU51は、エラー表示処理を実行する。エラー表示処理(S12)では、CPU51は、「収納カバー3が開放している」旨のエラーメッセージを液晶ディスプレイ5に表示する。エラー表示処理(S12)の終了後、CPU51は、S11に処理を戻す。
S13では、CPU51は、カセットセンサ58からの検出信号の有無に基づいて、テープカセット30を検出したか否かを判断する。テープカセット30を検出した場合(S13:YES)、CPU51は、S15に処理を移行する。テープカセット30を検出していない場合(S13:NO)、CPU51は、S14に処理を移行する。
S14に移行すると、CPU51は、RAM55に形成されているカセットフラグをクリアする。カセットフラグの有無は、カセット収納部20にテープカセット30が装着されているか否かを示す。テープカセット30の未検出に基づいて、カセットフラグをクリアした後、CPU51は、S13に処理を戻す。
S15においては、CPU51は、カセットセンサ58によりテープカセット30を検出したことに基づいて、RAM55のカセットフラグをセットする。カセットフラグをセットした後、CPU51は、S16に処理を移行する。
S16では、CPU51は、カセット種類判別処理を実行する。カセット種類判別処理(S16)では、CPU51は、カセットセンサ58からの検出信号に基づいて、テープカセット30における突出片37の構成(4つの突出爪の有無の組合せ)を特定し、装着中のテープカセット30の種類を判別する。カセット種類判別処理(S16)を終了すると、CPU51は、S17に処理を移行する。
S17に移行すると、CPU51は、カセット種類表示処理を実行する。カセット種類表示処理(S17)では、CPU51は、カセット種類判別処理(S16)の判別結果に基づいて、装着中のテープカセット30の種類(例えば、「テープ幅:24mm」等)を液晶ディスプレイ5に表示する。カセット種類表示処理(S17)終了後、CPU51は、S18に処理を移行する。
S18では、CPU51は、その他の初期化処理を実行する。その他の初期化処理(S18)では、CPU51は、テープ印刷装置1の制御を行う上で必要な初期化処理(例えば、RAM55の初期化等)を実行する。その後、CPU51は、初期化処理プログラムを終了し、メイン制御プログラムのS2に処理を移行する。
次に、編集処理(S5)で実行される編集処理プログラムについて、図7を参照しつつ詳細に説明する。編集処理(S5)では、CPU51は、編集処理プログラムを実行し、無定長「縁なし印刷」に用いる印刷データPの作成・編集を行う。
ここで、本実施形態に係る印刷データPの構成について、図8を参照しつつ詳細に説明する。上述したように、テープ印刷装置1は、テープ幅Wが36mm以下のテープカセット30をカセット収納部20に装着し得る。又、テープ印刷装置1における印刷範囲Rは、36mm以上である。従って、当該テープ印刷装置1において、印刷範囲Rは、常に印刷テープTのテープ幅Wよりも広い範囲となる。
図8に示すように、印刷データPは、キャラクタ印刷エリアCと、ベース印刷エリアBにより構成される。キャラクタ印刷エリアCは、文字入力キー11により入力されたキャラクタを含み、当該キャラクタの数、各キャラクタのサイズ、文字間隔、余白に基づいて設定される。本実施形態においては、キャラクタ印刷エリアCに入力されたキャラクタで構成されるデータを「テキストデータ」という。尚、キャラクタ印刷エリアCの幅寸法(印刷時にテープ幅Wに対応する方向の寸法)は、装着されているテープカセット30のテープ幅Wよりも狭く設定される。
ベース印刷エリアBは、テキストデータの背景(地模様)の印刷エリアを示す。ベース印刷エリアBは、キャラクタ印刷エリアCの幅寸法、長さ寸法(印刷時にテープの長さ方向に対応する方向の寸法)よりも広く設定される。そして、ベース印刷エリアBの幅寸法は、カセット収納部20に装着されているテープカセット30の種類に基づいて、テープ幅Wよりも広く設定される。尚、本実施形態においては、ベース印刷エリアBの長さ寸法は、印刷データに基づく印刷がなされる印刷テープTの長さ寸法に相当し、「印刷エリア長Pl」という。
図7に示すように、編集処理(S5)に移行すると、CPU51は、先ず、カセット種類確認処理を実行する(S21)。カセット種類確認処理(S21)では、CPU51は、カセットセンサ58の検出信号に基づいて、装着中のテープカセット30の種類(収納されているテープ幅W)を確認する。カセット種類確認処理(S21)を終了すると、CPU51は、S22に処理を移行する。
S22においては、CPU51は、テキスト入力処理を実行する。テキスト入力処理(S22)では、CPU51は、文字入力キー11の入力に基づいて、キャラクタ印刷エリアC内に配置されるキャラクタを追加し、テキストデータを生成する。この時、CPU51は、入力されたキャラクタの文字サイズ、文字間隔、余白等の条件に基づいて、キャラクタ印刷エリアCを設定する。尚、キャラクタの文字サイズは、テープ幅W以下となるように制限される。テキスト入力処理(S22)を終了すると、CPU51は、S23に処理を移行する。
S23では、CPU51は、テキスト編集処理を実行する。テキスト編集処理(S23)では、CPU51は、カーソルキー14や削除キーの操作に基づいて、キャラクタ印刷エリアC内のキャラクタの編集を行う。この時、CPU51は、当該編集に従って、キャラクタの文字サイズ、文字間隔、余白等の条件に基づいて、キャラクタ印刷エリアCを随時更新する。テキスト編集処理(S23)を終了すると、CPU51は、S24に処理を移行する。
S24に移行すると、CPU51は、ベース領域設定処理を実行する。ベース領域設定処理(S24)においては、CPU51は、現在のキャラクタ印刷エリアCと、装着されているテープカセット30のテープ幅Wに基づいて、ベース印刷エリアBの範囲を設定する。ベース印刷エリアBの長さ寸法(即ち、印刷エリア長Pl)は、キャラクタ印刷エリアCの長さ寸法を前後方向へ所定寸法拡張するように設定される(図8参照)。ベース印刷エリアBの幅寸法は、装着されているテープカセット30のテープ幅Wより所定寸法(規定値)分広く設定される(図8参照)。
更に、ベース領域設定処理(S24)では、CPU51は、ユーザの操作と、ベースパターンテーブル(図9参照)に基づいて、当該ベース印刷エリアB内に印刷される背景(地模様)を設定する。具体的には、CPU51は、ベースパターンテーブルに既定されている背景を液晶ディスプレイ5に表示し、ユーザの操作により所望のベースパターンを選択し、リターンキー13を入力することで、ユーザ所望のベースパターンを設定する。ベース領域設定処理(S24)の終了後、CPU51は、編集処理プログラムを終了し、メイン制御プログラムのS2に処理を戻す。
ここで、ベースパターンテーブルについて、図9を参照しつつ詳細に説明する。図9に示すように、ベースパターンテーブルには、複数のベースパターン(背景、地模様)が既定されている。「ベースパターン(1)」〜「ベースパターン(4)」は、「ドット」「斜線」「横線」等により構成される一のパターンで表現されるベースパターンである。「ベースパターン(5)」「ベースパターン(6)」は、ベース印刷エリアBの中央部分から長手方向に、「第1ベースエリア」「第2ベースエリア」に分割したベースパターンである。「ベースパターン(7)」「ベースパターン(8)」は、ベース印刷エリアBの中央部分から幅方向に、「第1ベースエリア」「第2ベースエリア」に分割したベースパターンである。尚、「ベースパターン(5)」〜「ベースパターン(8)」において、「第2ベースエリア」のパターンは、「第1ベースエリア」のパターン(例えば、無模様)と異なるパターン(例えば、ドットパターン)に設定される。
尚、図9に示すベースパターンは一例であり、サーマルヘッド25で表現可能な背景(地模様)であれば、種々の態様を採用し得る。例えば、印刷データPにおけるキャラクタを非印字とし、ベース印刷エリアBの背景部分を印字することで、白黒反転印刷を行うベースパターンを加えることも可能である。
続いて、印刷処理(S7)で実行される印刷処理プログラムについて、図10を参照しつつ詳細に説明する。印刷処理プログラムの実行を開始すると、CPU51は、先ず、カセットセンサ58からの検出信号に基づいて、対応カセットがカセット収納部20に装着されているか否かを判断する(S31)。対応カセットとは、無定長の縁なし印刷に対応するテープカセット30を意味し、例えば、印刷範囲R以上のテープ幅Wを収納したテープカセット30等は、対応カセットに該当しない。対応カセットが装着されている場合(S31:YES)、CPU51は、S32に処理を移行する。対応カセットが装着されていない場合(S31:NO)、CPU51は、S43に処理を移行する。
S32においては、CPU51は、印刷データPを構成するテキストデータを、印刷バッファ55Aに展開する。テキストデータは、印刷データPのキャラクタ印刷エリアC内に配置されるキャラクタにより構成される。テキストデータを印刷バッファ55Aに展開した後、CPU51は、S33に処理を移行する。
S33では、CPU51は、印刷データPを構成するベースデータを、印刷バッファ55Aに展開する。ベースデータとは、印刷データPのベース印刷エリアB内における背景(地模様)を示す。ベースデータを印刷バッファ55Aに展開した後、CPU51は、S34に処理を移行する。
S34に移行すると、CPU51は、切断位置特定処理を実行する。切断位置特定処理(S34)では、CPU51は、ROM53に格納されている搬送距離Lの値と、編集処理(S5)で生成された印刷データPの印刷エリア長Plに基づいて、無定長の縁なし印刷を行うための切断位置を特定する。先ず、CPU51は、ROM53に格納されている搬送距離Lに基づいて、先端切断位置Cf(図12参照)を特定する。続いて、CPU51は、印刷データPの印刷エリア長Plに基づいて、後端切断位置Cb(図13参照)を特定する。先端切断位置Cf、後端切断位置Cbを特定し、切断位置特定処理(S34)を終了すると、CPU51は、S35に処理を移行する。
S35においては、CPU51は、ベース印刷を開始する。ベース印刷とは、印刷データPのベース印刷エリアBを構成するベースデータの印刷を意味する。ベース印刷により、印刷テープTには、設定されたベースパターンに基づく模様が印刷される(図12(B)参照)。ベース印刷を開始した後、CPU51は、S36に処理を移行する。
S36では、CPU51は、テキスト印刷を開始する。テキスト印刷とは、印刷データPのキャラクタ印刷エリアCを構成するテキストデータの印刷を意味する。テキスト印刷により、印刷テープTには、キャラクタ印刷エリアC内に配置されたテキストを構成するキャラクタが随時印刷される(図12(C)参照)。テキスト印刷を開始した後、CPU51は、ベース印刷の開始(S35)の時点から、搬送距離L分搬送した時点でS37に処理を移行する。
S37に移行すると、CPU51は、ラベル先端切断処理を実行する。ラベル先端切断処理(S37)では、CPU51は、切断用モータ64を駆動制御することで、切断装置40により印刷テープTを切断する。ラベル先端切断処理(S37)の移行時点において、先端切断位置Cfは、切断装置40による切断位置Cpと一致する。従って、ベース印刷エリアBの前方(図12中、左側)に、未印刷部分による縁が生じることはない(図12(D)参照)。ラベル先端切断処理(S37)を終了すると、CPU51は、S38に処理を移行する。
S38においては、CPU51は、印刷実行処理を行う。印刷実行処理(S38)では、CPU51は、印刷データPに基づいて、ベース印刷及びテキスト印刷を並行して実行する。これにより、印刷テープTには、ベース印刷エリアBを構成する背景及びキャラクタ印刷エリアC内のテキストが随時印刷される(図13(A)、(B)参照)。その後、CPU51は、S39に処理を移行する。
S39では、CPU51は、印刷実行処理の進行に伴い、キャラクタ印刷エリアCの印刷を完了すると、テキスト印刷を終了する。その後、CPU51は、S40に処理を移行する。
S40に移行すると、CPU51は、ベース印刷エリアBの印刷を完了すると、ベース印刷を終了する。即ち、印刷テープTは、ベース印刷開始時点(S35)から、印刷エリア長Pl分搬送された状態となり、後端切断位置Cbは、印刷位置Pp上に位置する。その後、CPU51は、S41に処理を移行する。
S41では、CPU51は、後端切断位置Cbが切断位置Cpに一致するまで、印刷テープTを搬送する。具体的には、CPU51は、ベース印刷終了時点(S40)から搬送距離L分、印刷テープTを搬送する(図13(B)、(C)参照)。後端切断位置Cbが切断位置Cpに一致するまで印刷テープTを搬送すると、CPU51は、S42に処理を移行する。
S42においては、CPU51は、ラベル後端切断処理を実行する。ラベル後端切断処理(S42)では、CPU51は、切断用モータ64を駆動制御し、切断装置40により印刷テープTを切断する。ラベル後端切断処理(S42)の移行時点において、後端切断位置Cbは、切断装置40による切断位置Cpと一致している。従って、ベース印刷エリアBの後方(図13中、右側)に、未印刷部分による縁が生じることはない(図13(D)参照)。ラベル後端切断処理(S42)終了後、CPU51は、印刷処理プログラムを終了し、S2に処理を戻す。
S43では、CPU51は、カセット種別エラー処理を実行する。具体的には、CPU51は、対応カセットが装着されていないことに基づいて、「対応カセットを装着すべき」旨を液晶ディスプレイ5に表示する。カセット種別エラー処理(S43)終了後、CPU51は、印刷処理プログラムを終了し、S2に処理を戻す。
次に、フィード処理(S9)で実行されるフィード処理プログラムについて、図11を参照しつつ詳細に説明する。フィード処理(S9)に移行すると、CPU51は、先ず、カセットセンサ58からの検出信号に基づいて、カセット収納部20にテープカセット30が装着されているか否かを判断する(S51)。テープカセット30が装着されている場合(S51:YES)、CPU51は、S52に処理を移行する。テープカセット30が装着されていない場合(S51:NO)、CPU51は、S54に処理を移行する。
S52においては、CPU51は、テープフィード処理を実行する。具体的には、CPU51は、テープ搬送モータ62を駆動制御し、印刷テープTを、テープ排出口6へ向かって所定距離搬送する。テープフィード処理(S52)を終了すると、CPU51は、S53に処理を移行する。
S53では、CPU51は、テープ切断処理を実行する。具体的には、CPU51は、切断用モータ64を駆動制御し、テープフィード処理(S52)により所定距離搬送された印刷テープTを、切断装置40により切断する。その後、CPU51は、フィード処理プログラムを終了し、S2に処理を戻す。
S54では、CPU51は、装着指示表示処理を実行する。装着指示表示処理(S54)では、CPU51は、カセット収納部20にテープカセット30が装着されていないこと(S51:NO)に基づいて、「カセット収納部20へテープカセット30を装着すべき旨」を液晶ディスプレイ5に表示する。その後、CPU51は、フィード処理プログラムを終了し、S2に処理を戻す。
以上、説明したように、本実施形態に係るテープ印刷装置1において、サーマルヘッド25は、印刷テープTの幅に沿って、複数の発熱素子を列設して有し、テープ幅Wよりも広い印刷範囲Rを有している。当該テープ印刷装置1は、編集処理(S5)により、キャラクタ印刷エリアCと、ベース印刷エリアBを有する印刷データPを生成する(図8参照)。キャラクタ印刷エリアCは、その幅寸法(図8中、上下方向の寸法)をテープ幅Wよりも狭く設定される。ベース印刷エリアBは、その幅寸法をテープ幅Wよりも広く、且つ、キャラクタ印刷エリアCよりも所定寸法分広く設定される。従って、当該テープ印刷装置1は、印刷データPに基づいて、印刷テープTの長さ方向(図12中、左右方向)に、未印刷部分に基づく縁を生じさせることなく、印刷テープTに印刷を行い得る。
又、当該テープ印刷装置1は、切断位置Cpと、印刷テープTに印刷されるベース印刷エリアBの境界位置(即ち、先端切断位置Cf及び後端切断位置Cb)が一致した場合に、切断装置40を制御して印刷テープTを幅方向に切断する(S37、S38)。従って、当該テープ印刷装置1は、印刷データPに基づく印刷結果の前端及び後端に、未印刷部分により印刷テープTの幅方向に延びる縁を発生させることなく、印刷テープTを切断し得る。これにより、当該テープ印刷装置1は、印刷データPに基づいて、任意の長さ(即ち、無定長)で「縁なし印刷」が施された印刷結果を提供し得る。
そして、当該テープ印刷装置1は、ベース領域設定処理(S24)において、印刷データPのベース印刷エリアBにおける背景を、ベースパターンテーブル(図9参照)から、選択して設定し得る。図9に示すように、ベースパターンテーブルには、背景表現の異なるエリアを複数有するベースパターン(例えば、「ベースパターン(5)〜(8)」)が既定されている。従って、当該テープ印刷装置1は、より多様な背景表現を有する無定長の「縁なし印刷」の印刷結果を提供し得る。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、本実施形態においては、印刷データPは、テープ印刷装置1の編集処理(S5)で作成・編集されるように構成されているが、この態様に限定するものではない。例えば、テープ印刷装置1に接続可能な外部装置(例えば、パーソナルコンピュータ)において、アプリケーション上で当該印刷データPを作成・編集するように構成することも可能である。この場合、印刷データPは、当該外部装置から入力され、編集処理(S5)を経ることなく、印刷処理(7)により印刷テープTへ印刷される。
又、本実施形態においては、テープカセット30は、インクリボンI、フィルムテープF、両面粘着テープDにより印刷テープTを構成するものであったが、サーマルヘッド25により印刷可能なテープであれば、感熱紙により構成されるもの等、種々の態様を採用し得る。
又、ラベル先端切断処理(S37)、ラベル後端切断処理(S42)に移行した時点で、テープ搬送モータ62による印刷テープTの搬送を停止し、印刷テープT切断後、印刷テープTの搬送を再開するように構成しても良い。これにより、先端切断位置Cf、後端切断位置Cbにおいて、より高い精度で、印刷テープTを切断することができる。
1 テープ印刷装置
21 プラテンローラ
25 サーマルヘッド
30 テープカセット
40 切断装置
50 制御回路部
R 印刷範囲
T 印刷テープ
W テープ幅
P 印刷データ
B ベース印刷エリア
C キャラクタ印刷エリア
Cp 切断位置
Cf 先端切断位置
Cb 後端切断位置

Claims (2)

  1. 一定の幅を有するラベルテープを所定の搬送方向へ搬送するテープ搬送手段と、
    前記ラベルテープの幅方向に沿って、前記ラベルテープの幅よりも広い範囲に列設された複数の発熱素子を有するサーマルヘッドと、
    前記テープ搬送手段により搬送されたラベルテープを、当該ラベルテープの幅方向に切断する切断手段と、
    入力された印刷データに基づいて、前記複数の発熱素子における発熱態様を制御することで、前記ラベルテープに印刷を施す制御手段と、を有するテープ印刷装置であって、
    前記印刷データは、
    前記ラベルテープの幅寸法よりも狭く設定され、印刷対象であるキャラクタの前記印刷データにおける配置を示すキャラクタ領域と、
    前記ラベルテープの幅寸法よりも広く、且つ、前記キャラクタ領域よりも広く設定され、前記キャラクタの背景を示すベース領域と、を有し、
    前記テープ印刷装置は、
    前記印刷データに基づく印刷に伴って、前記ラベルテープが所定の搬送方向に搬送された結果、前記切断手段における切断位置と、前記ラベルテープに印刷される前記ベース領域の境界位置が一致した場合に、前記切断手段を制御して前記ラベルテープを幅方向に切断する切断制御手段と、を備える
    ことを特徴とするテープ印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記ベース領域は、
    前記複数の発熱素子を所定の発熱態様で発熱制御することにより、前記キャラクタの背景を表現する第1ベース領域と、
    前記第1ベース領域と異なる背景を表現する第2ベース領域と、を有する
    ことを特徴とするテープ印刷装置。
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