JP7415647B2 - 印刷装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

印刷装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷装置、制御方法、及びプログラムに関する。
一度の印刷操作により複数枚のラベルを作成することが可能な印刷装置には、被印刷媒体への印刷を行っている途中で被印刷媒体をカットし、カット後に残りの印刷を行うことで、複数枚の個片化されたラベルを連続して排出することが可能なものがある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2007-38557号公報
被印刷媒体への印刷を行っている途中で被印刷媒体をカットする場合、カット時に被印刷媒体にずれが生じ、カット前に印刷した部分とカット後に印刷した部分との境界にブランク(空白の隙間)が生じる等、ラベルの品質が低下するおそれがある。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、印刷装置により複数枚のラベルを連続して作成する際のラベルの品質の低下を防ぐことが可能な技術を提供することを一つの目的とする。
本発明の一態様に係る印刷装置は、被印刷媒体の搬送経路における第1の方向及び前記第1の方向とは反対の第2の方向に被印刷媒体を搬送可能な搬送部と、印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行う印刷部と、前記搬送経路における前記印刷部による印刷が行われる印刷位置から見て前記第1の方向にあるカット位置で当該カット位置よりも前記第1の方向側にある前記被印刷媒体と前記第2の方向側にある前記被印刷媒体とを分離するようにカットするカット部と、前記印刷データに基づいて、前記被印刷媒体における前記カット部によりカットするカット指定位置が指定され、前記印刷位置に印刷レイアウトが存在する判定した場合に、前記カット部により前記カット指定位置で前記被印刷媒体がカットされ、前記搬送部により前記第2の方向に前記被印刷媒体が所定の搬送量だけ搬送された後、前記印刷部に前記カット指定位置よりも前記第2の方向に位置する印字範囲に対する印刷を行わせる制御部と、を備える印刷装置である。
本発明の一態様に係る制御方法は、被印刷媒体の搬送経路における第1の方向及び前記第1の方向とは反対の第2の方向に被印刷媒体を搬送可能な搬送部と、印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行う印刷部と、前記搬送経路における前記印刷部による印刷が行われる印刷位置から見て前記第1の方向にあるカット位置で当該カット位置よりも前記第1の方向側にある前記被印刷媒体と前記第2の方向側にある前記被印刷媒体とを分離するようにカットするカット部と、を備えた印刷装置の制御方法であって、前記印刷データに基づいて、前記被印刷媒体における前記カット部によりカットするカット指定位置が指定され、前記印刷位置に印刷レイアウトが存在する判定した場合に、前記カット部により前記カット指定位置で前記被印刷媒体がカットされた後、前記搬送部により前記第2の方向に前記被印刷媒体を所定の搬送量だけ搬送し、前記搬送部により前記第1の方向に前記被印刷媒体を搬送しながら、前記印刷部により前記カット指定位置よりも前記第2の方向に位置する印字範囲に対する印刷を行う、制御方法である。
本発明の一態様に係るプログラムは、被印刷媒体の搬送経路における第1の方向及び前
記第1の方向とは反対の第2の方向に被印刷媒体を搬送可能な搬送部と、印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行う印刷部と、前記搬送経路における前記印刷部による印刷が行われる印刷位置から見て前記第1の方向にあるカット位置で当該カット位置よりも前記第1の方向側にある前記被印刷媒体と前記第2の方向側にある前記被印刷媒体とを分離するようにカットするカット部と、を備えた印刷装置に実行させるプログラムであって、前記印刷データに基づいて、前記被印刷媒体における前記カット部によりカットするカット指定位置が指定され、前記印刷位置に印刷レイアウトが存在する判定した場合に、前記カット部により前記カット指定位置で前記被印刷媒体がカットされた後、前記搬送部に前記第2の方向に前記被印刷媒体を所定の搬送量だけ搬送させ、前記搬送部に前記第1の方向に前記被印刷媒体を搬送させるとともに、前記印刷部に前記カット指定位置よりも前記第2の方向に位置する印字範囲に対する印刷を行わせる、処理を含むプログラムである。
上記の態様によれば、印刷装置により複数枚のラベルを連続して作成する際のラベルの品質の低下を防ぐことができる。
一実施形態に係る印刷装置の外観構成の一例を示す図である。 一実施形態に係る印刷装置のハードウェア構成の一例を説明する図である。 印刷装置内の構成例及び被印刷媒体の搬送経路を説明する図である。 印刷装置で作成するラベルの一例を説明する図である。 一実施形態に係る印刷装置が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。 図5のフローチャートにおけるラベル作成処理の一例を説明するフローチャートである。 ラベル作成処理の従来例を説明する図である。 一実施形態に係る印刷装置が行うラベル作成処理を説明する図である。 1つのラベル領域における印字範囲の変形例を説明する図である。 1つのラベル領域における印字範囲の更に別の変形例を説明する図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る印刷装置についての実施形態を説明する。なお、以下の説明では、例示する印刷装置におけるハードウェア構成、機能構成、及び動作のうち従来の印刷装置と同一でよい部分についての詳細な説明を省略する。
図1は、一実施形態に係る印刷装置の外観構成の一例を示す図である。図1に例示した印刷装置1は、長尺の被印刷媒体7を利用してラベルを作成することが可能なラベルプリンタであって、被印刷媒体7をカットする機能を有する。また、図1に例示した印刷装置1は、スマートフォン等の情報処理装置10と連携してラベルを作成することが可能である。
印刷装置1は、第1の筐体部材2Aと第2の筐体部材2Bとを組み合わせることにより形成される装置筐体2の内部空間に、被印刷媒体7を利用したラベルの作成を行うための各種の機構、電子回路部品等が収容されている。装置筐体2の内部空間に収容される機構は、被印刷媒体7を搬送する搬送機構、被印刷媒体7に印刷を行う印刷機構、及び被印刷媒体7をカットするカット機構を含む。装置筐体2の内部空間に収容される電子回路部品は、各機構の動作を制御する制御回路部品(プリント回路板)、及び情報処理装置10等との通信を行う通信用のハードウェアインタフェースを含む。また、装置筐体2の内部空間には、ロール状の被印刷媒体7(テープロール8)が収容される。装置筐体2の内部空間に収容されたテープロール8から繰り出された被印刷媒体7は、該内部空間の搬送経路に沿って搬送され、装置筐体2の排出口3から排出される。
印刷装置1(装置筐体2)の外面には、電源ボタン4、パイロットランプ5等が配設されている。また、図1に例示した印刷装置1の外面には、被印刷媒体7をカットするカット機構を動作させるカットボタン6が配設されている。
図1に例示した印刷装置1は、情報処理装置10等を利用して作成された印刷データを受信し、該印刷データに基づいて被印刷媒体7に印刷を行ってラベルを作成する。被印刷媒体7における印刷された部分は排出口3から排出される。排出口3から排出される被印刷媒体7は、カットボタン6を押下することによりカットすることができる。
なお、図1に例示した印刷装置1は、長尺な被印刷媒体7を利用してラベルを作成することが可能な印刷装置(ラベルプリンタ)の一例に過ぎない。本実施形態に係る印刷装置は、図1に例示した外観構成の印刷装置1に限らず、装置筐体2の外面にキーボード等の入力装置や液晶ディスプレイ等の表示装置が配設された印刷装置であってもよい。また、オートカット機能を有する印刷装置では、カットボタン6が省略されていてもよい。
図2は、一実施形態に係る印刷装置のハードウェア構成の一例を説明する図である。図2には、印刷装置1が感熱式のサーマルプリンタである場合のハードウェア構成の一例を示している。
図2に例示したように、本実施形態に係る印刷装置1は、制御部20、記憶部21、入力部22、表示部23、媒体検知部24、ラベル作成部25、及び通信部30を含む。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを含み、オペレーティングシステムを含む各種プログラムをプロセッサが実行することにより印刷装置1全体の動作を制御する。制御部20は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含んでもよい。
記憶部21は、制御部20(プロセッサ)が実行する各種プログラムやプログラムの実行に必要な各種データを記憶(格納)すること、及びプログラムを実行する際の一時的な作業領域として利用すること等が可能な記憶装置(メモリ装置)である。記憶部21は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。
入力部22は印刷装置1に対する操作入力を受け付ける入力装置であり、表示部23は印刷装置1の動作状態、動作設定、及び入力された情報等の各種情報を表示する表示装置である。
媒体検知部24は、被印刷媒体7を検知する。例えば、媒体検知部24は、テープロール8を収容した媒体アダプタが装置筐体2に取り付けられているか否かを検知する。また、媒体検知部24は、例えば、装置筐体2に取り付けられた媒体アダプタが、どの幅の被印刷媒体7を収容するものであるかを検知する。
ラベル作成部25は、印刷データに基づいて被印刷媒体7に対する印刷を行い、ラベルを作成する処理を行う。ラベル作成部25は、搬送部26、印刷部27、及びカット部28、並びにカット検出部29を含む。
搬送部26は、媒体アダプタに収容されたテープロール8から繰り出された被印刷媒体7を搬送する。搬送部26は、モータ261、及び駆動部262と、図示しないプラテンローラとを含む。モータ261は、例えば、DC(直流)モータであり、被印刷媒体7と接触するプラテンローラを回転させる。駆動部262は、モータ261を動作(回転)させる直流の電源電圧をモータ261に印加する。本実施形態の印刷装置1における駆動部262は、制御部20からの制御情報に基づいて、被印刷媒体7を排出口3から排出させる排出方向(以下「第1の方向」ともいう)に搬送するようにモータ261を回転させることと、被印刷媒体7を第1の方向(排出方向)とは反対の第2の方向に搬送するようにモータ261を回転させることができる。
印刷部27は、被印刷媒体7に印刷を行う。印刷部27は、サーマルヘッド271、及び駆動部272を含む。サーマルヘッド271は、被印刷媒体7の搬送方向と直交する方向に配列された複数の発熱素子を有する。駆動部272は、印刷データと、搬送部26により搬送される被印刷媒体7におけるサーマルヘッド271と対向する位置とに応じて、複数の発熱素子のうちの所定の発熱素子を発熱させる。印刷装置1が感熱式のサーマルプリンタである場合、発熱素子が発した熱を被印刷媒体7の感熱層に印加して発色又は変色させることにより、被印刷媒体7に文字や図形等が描画(印刷)される。
カット部28は、被印刷媒体7をカットする。本実施形態で例示する印刷装置1におけるカット部28は、例えば、カットボタン6(図1を参照)を押下することにより被印刷媒体7の全体をカットして2つの被印刷媒体7に分割するように動作する手動式のフルカッターを含む。カット検出部29は、カット部28により被印刷媒体7がカットされたことを検出する。
通信部30は、情報処理装置10等との通信を行うハードウェアインタフェースである。通信部30は、例えば、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信規格に従った無線通信、又はUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等の通信ケーブルを介した有線での通信により、情報処理装置10等の外部装置と通信する。
なお、図2に例示した印刷装置1のハードウェア構成は、感熱式のサーマルプリンタである場合のハードウェア構成の一例に過ぎない。本実施形態に係る印刷装置1は、図2に例示したハードウェア構成に限らず、例えば、印刷方式等に応じて、適宜変更可能である。また、カット部28は、例えば、手動式のカッターに限らず、電動式のオートカッターを含んでもよい。
図3は、印刷装置内の構成例及び被印刷媒体の搬送経路を説明する図である。図3には、印刷装置1内の被印刷媒体7の搬送経路における印刷位置、カット位置、排出口3の位置関係を、搬送経路を直線として模式的に表している。
ラベルの作成に用いる被印刷媒体7は、印刷装置1内の媒体アダプタ(図示せず)に収容されたテープロール8から繰り出され、プラテンローラ263とサーマルヘッド271の間を通り、印刷装置1の装置筐体2の外面に設けられた排出口3から排出される。以下の説明では、図3に例示した被印刷媒体7の搬送方向における先端701のように、搬送経路上の1つの被印刷媒体7において最初に排出口3に到達する端部を下流端という。また、以下の説明では、1つの被印刷媒体7における下流端からテープロール8に向かう方向(被印刷媒体7の排出方向とは反対の方向)を上流方向といい、テープロール8から下流端に向かう方向(被印刷媒体7の排出方向)を下流方向という。更に、以下の説明では、被印刷媒体7の上流方向及び下流方向と対応する搬送経路上の方向を、それぞれ、搬送経路における上流方向及び下流方向という。
搬送部26により被印刷媒体7を搬送するとき、被印刷媒体7は、例えば、サーマルヘッド271からの押圧荷重によりプラテンローラ263の周面と密着している。このため、プラテンローラ263を回転させると、被印刷媒体7は、プラテンローラ263の回転方向に応じた方向へ移動する。図3に示した例では、プラテンローラ263が反時計回りの回転をすると被印刷媒体7は搬送経路における下流方向に移動して排出口3から排出され、プラテンローラ263が時計回りの回転をすると被印刷媒体7は搬送経路における上流方向に移動する。以下の説明では、被印刷媒体7を搬送経路における下流方向(排出方向)に移動させる回転方向のプラテンローラ263の回転を正転といい、被印刷媒体7を搬送経路における上流方向に移動させる回転方向のプラテンローラ263の回転を逆転という。また、以下の説明では、搬送経路における被印刷媒体7とサーマルヘッド271とが接する位置を、搬送経路における印刷位置(又は単に印刷位置)という。
搬送経路における印刷位置と排出口3との間には、被印刷媒体7をカットするカッター281が配設されている。以下の説明では、搬送経路におけるカッター281により被印刷媒体7をカットする位置を、搬送経路におけるカット位置(又は単にカット位置)という。搬送経路におけるカット位置は、印刷位置から距離Dだけ下流側の位置となる。
図4は、印刷装置で作成するラベルの一例を説明する図である。図4には、それぞれに「ABCD」という文字列が印刷された3枚のラベルを作成する例を示している。また、図4における被印刷媒体7の先端701(下流端)とテープロール8との位置関係は、図3における位置関係とは左右が逆になっている。
図4に例示した3枚のラベルを作成する場合には、被印刷媒体7における先端701(下流端)からわずかに上流側である位置を印刷開始位置とする。そして、プラテンローラ263を正転させて被印刷媒体7を搬送経路における下流方向に搬送しながら、3つのラベル領域711,712,及び713の印字範囲721,722,及び723のそれぞれに「ABCD」という文字列を印刷する。
また、図4に例示した3枚のラベルを作成する場合には、隣接する2つのラベル領域の境界702及び703のそれぞれ、並びに最後に印刷を行う最上流のラベル領域713の上流端704の位置で被印刷媒体7をカットすることにより3枚のラベルに切り分けられる。以下の説明では、複数枚のラベルを作成する際に個々のラベルに切り分けるためにカットする被印刷媒体7上の位置を、被印刷媒体7におけるカット位置(又は単にカット位置)という。また、以下の説明では、被印刷媒体7におけるカット位置のうち、カット部28(カッター281)によりカットするカット位置を、カット指定位置という。
なお、図4に例示した3枚のラベルは、本実施形態の印刷装置1において一度の印刷操作により作成可能な複数枚のラベルの一例に過ぎない。一度の印刷操作により作成する複数枚のラベルは、例えば、2枚又は4枚以上であってもよいし、印字範囲に印字される文字列等が異なっていてもよい。また、図4では、1つのラベル領域内の印字範囲の下流側及び上流側に余白が設けられているが、この余白の量は適宜変更可能であり、余白が無くてもよい。
図5は、一実施形態に係る印刷装置が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。図6は、図5のフローチャートにおけるラベル作成処理の一例を説明するフローチャートである。
本実施形態の印刷装置1でラベルを作成する場合には、まず、印刷レイアウト、印刷枚数N、及びカット情報を含む印刷データを取得する(ステップS1)。印刷装置1は、例えば、情報処理装置10等の、印刷装置1とは別の装置を利用して作成された印刷データを通信部30により受信して取得する。印刷装置1の利用者は、情報処理装置10で連携用のアプリケーションを実行して印刷レイアウト、印刷枚数N、及びカット情報を設定する。印刷レイアウトは、印刷する文字列や図形とそのレイアウト(配置)、文字のフォント等の情報を入力して、又はメニューから選択して設定する。印刷枚数Nは、作成するラベルの枚数Nを入力して、又はメニューから選択して設定する。カット情報は、カット部28によるカットをするか否かをメニューから選択して設定する。印刷装置1が印刷レイアウト、印刷枚数N、及びカット情報を設定可能な入力装置を備え、印刷装置1自身(制御部20)で印刷データを作成可能な場合には、印刷装置1は、入力された設定に基づいて印刷データを作成して取得してもよい。
次に、印刷装置1は、被印刷媒体7の位置調整を行う(ステップS2)。ステップS2の処理は、制御部20からの制御信号に基づいて、搬送部26が行う。搬送部26は、搬送経路における印刷位置よりも下流(例えば、カット位置の近傍)に位置する被印刷媒体7の下流端が印刷位置の近傍まで戻るように、プラテンローラ263を逆転させて被印刷媒体7を搬送する。以下の説明では、プラテンローラ263を逆転させて行う被印刷媒体7の搬送を逆転搬送という。
その後、印刷装置1は、取得した印刷データに基づいてラベルを作成するラベル作成処理(ステップS3)を行う。ステップS3のラベル作成処理は、制御部20からの制御信号に基づいて、ラベル作成部25(搬送部26、印刷部27、カット部28、並びにカット検出部29)が行う。本実施形態に係る印刷装置1では、ラベル作成処理として、例えば、図6に例示したフローチャートに沿った処理を行う。
ラベル作成処理(ステップS3)において、印刷装置1は、まず、被印刷媒体7におけるラベル領域の識別に利用する変数kを1に設定する(ステップS301)。次に、印刷装置1は、印刷データに基づいて、被印刷媒体7におけるk枚目のラベル領域に印刷を行う(ステップS302)。ステップS302の処理は、搬送部26と印刷部27とが行う。搬送部26は、被印刷媒体7を所定の搬送速度で正転搬送する。正転搬送は、プラテンローラ263を正転させて被印刷媒体7を搬送することである。印刷部27は、被印刷媒体7の搬送量と印刷レイアウトとに基づいてサーマルヘッド271から被印刷媒体7に熱を印加して、印刷レイアウトと対応する文字列や図形等を印刷(描画)する。
次に、印刷装置1は、変数kが印刷枚数N以上(k≧N)であるか否かを判定する(ステップS303)。k≧Nの場合(ステップS303;YES)、印刷装置は、N枚目のラベル領域の上流端がカット指定されているか否かを判定する(ステップS310)。ステップS303及びS310の判定は、例えば、制御部20が行う。制御部20は、印刷データにおけるカット情報に基づいて、カット部28によりN枚目のラベル領域の上流端の位置で被印刷媒体7をカットすることが指定されているか否かを判定する。
N枚目のラベル領域の上流端がカット指定されている場合(ステップS310;YES)、印刷装置1は、上流端がカット位置に到達するまで被印刷媒体7を正転搬送する(ステップS311)。その後、カット部28のカッター281で被印刷媒体7がカットされたことをカット検出部29により検出すると(ステップS312)、印刷装置1は、ラベル作成処理を終了する。ここで、利用者による手動でのカットは、印刷装置1にとっては印刷中の割込み処理であるため、カット検出部29でカットを検出した後、印刷装置1は、カット部28が自動式のカッターである場合と同様の処理を行う。すなわち、図6のフローチャートには示していないが、手動式のカッターにより被印刷媒体7の全体をカットした場合、印刷装置1は、カット位置よりも排出口3側に位置する被印刷媒体7を排出口3から排出する。一方、N枚目のラベル領域の上流端がカット指定されていない場合(ステップS310;NO)、印刷装置1は、例えば、N枚目のラベル領域の上流端が装置筐体の外部に排出されるまで被印刷媒体7を正転搬送し(ステップS313)、ラベル作成処理を終了する。図6に例示したラベル作成処理を終了すると、印刷装置1は、図5に例示した処理に戻り、ステップS1で取得した印刷データに応じた一連の処理を終了する。
なお、図6に例示したフローチャートでは、ステップS302の処理の後でステップS303及びS310の判定を行うようになっているが、ステップS303及びS310の判定は、ステップS302の処理中に行ってもよい。ステップS302の処理中にステップS303及びS310の判定を行った場合、ステップS302からステップS311又はS313へと、搬送部26による被印刷媒体7の正転搬送を継続した状態で移行することができる。
これに対し、ステップS303においてk≧Nではないと判定した場合(ステップS303;NO)、印刷装置1は、次に、k枚目のラベル領域の上流端がカット指定されているか否かを判定する(ステップS304)。ステップS304の判定は、例えば、制御部20が行う。制御部20は、印刷データにおけるカット情報に基づいて、カット部28によりk枚目のラベル領域の上流端の位置で被印刷媒体7をカットすることが指定されているか否かを判定する。カット指定されていない場合(ステップS304;NO)、印刷装置1は、変数kをk+1に更新し(ステップS309)、ステップS302の処理を行う。ステップS304の判定は、ステップS303及びS310の判定とともに、ステップS302の処理中に行ってもよい。
k枚目のラベル領域の上流端がカット指定されている場合(ステップS304;YES)、印刷装置1は、次に、k枚目のラベル領域の上流端がカット位置に到達したときに印刷位置に到達する被印刷媒体7上の位置が印刷データに基づいて印刷をする位置であるか否かを判定する(ステップS305)。ステップS305の判定は、例えば、制御部20が行う。制御部20は、例えば、被印刷媒体7におけるk枚目のラベル領域の上流端から上流側に距離Dだけ離れた位置がラベル領域の印刷範囲内であって、印刷レイアウトが存在する位置(言い換えると、印刷部27(サーマルヘッド271)により印刷(描画)する位置)であるか否かを判定する。印刷をする位置ではない場合(ステップS305;NO)、印刷装置1は、変数kをk+1に更新し(ステップS309)、ステップS302の処理を行う。ステップS305の判定は、ステップS303、S310、及びS304の判定とともに、ステップS302の処理中に行ってもよい。また、ステップS305の判定がNOであった場合に次に行われるステップS302の処理では、例えば、後述するように、印刷中のラベル領域における下流端又は該ラベル領域よりも下流側にある未カットのカット指定位置が搬送経路におけるカット位置に到達したときに、被印刷媒体7をカットする割込み処理を行ってもよい。
一方、印刷をする位置である場合(ステップS305;YES)、印刷装置1は、k枚目のラベル領域の上流端がカット位置に到達するまで正転搬送する(ステップS306)。ステップS306は、搬送部26が行う。搬送部26は、例えば、ステップS302におけるk枚目のラベル領域の印刷範囲に対する印刷が終了した後も被印刷媒体7の正転搬送を継続し、k枚目のラベル領域の上流端がカット位置に到達するタイミングで被印刷媒体7の搬送を停止する。手動式のカッターを含む印刷装置1の場合、k枚目のラベル領域の上流端の位置が搬送経路におけるカット位置に到達したときに、音声等を利用してカット可能な状態になったことを通知してもよい。
k枚目のラベル領域の上流端がカット位置に到達して被印刷媒体7の搬送が停止した後、カット部28のカッター281で被印刷媒体7がカットされたことをカット検出部29により検出すると(ステップS307)、印刷装置1は、被印刷媒体7を逆転搬送して位置調整をする(ステップS308)。ステップS308は、搬送部26が行う。ステップS308では、搬送部26は、搬送経路における印刷位置からカット位置までの距離Dに基づいて設定した所定の搬送量だけ被印刷媒体7を逆転搬送し、被印刷媒体7の下流端を印刷位置の近傍まで戻す。また、図6のフローチャートには示していないが、手動式のカッターにより被印刷媒体7の全体をカットした場合、上述したように、印刷装置1は、カット位置よりも排出口3側に位置する被印刷媒体7を排出口3から排出する。
ステップS308の後、印刷装置1は、変数kをk+1に更新し(ステップS309)、ステップS302の処理に戻る。なお、ステップS309の処理は、ステップS308の処理中に行ってもよい。
このように、本実施形態の印刷装置1が行うラベル作成処理では、k枚目のラベル領域とk+1枚目のラベル領域との境界をカット部28によりカットするよう指定された場合に、該境界がカット位置に到達したときに印刷位置に到達する被印刷媒体7上の位置が印刷をする位置であるか否かを判定する。そして、その判定において印刷をする位置であると判定した場合には、k+1枚目のラベル領域への印刷を行う前に境界の位置で被印刷媒体7をカットをした後、k+1枚目のラベル領域の印刷を開始する。このため、本実施形態の印刷装置1は、k+1枚目のラベルの品質の低下を防ぐことができる。
図7は、ラベル作成処理の従来例を説明する図である。図7には、上記の特許文献1に開示された方法を適用したラベル作成処理により図4に例示した3枚のラベルを作成する場合の、2枚目(k=2)のラベル領域712の印刷するときの様子を模式的に示している。また、図7の(a)及び(b)における印字範囲722内の点線で表された文字の輪郭は、印刷データに基づいて印字範囲722内に印刷される文字のうちの、まだ印刷されていない文字の輪郭を示す。また、図7における被印刷媒体7の先端(下流端)とテープロール8(図示せず)との位置関係は、図4における位置関係と同一であり、すなわち図3における位置関係とは左右が逆になっている。
1枚目(k=1)のラベル領域711の上流端である境界702がカット指定されており、かつ、該ラベル領域711の上流側に未印刷のラベル領域712がある場合、従来の印刷装置では、図7の(a)に例示したように、ラベル領域711の印刷を終了した後、境界702がカット位置に到達するまで、被印刷媒体7を正転搬送しながらラベル領域712の印字領域722に対する印刷を行う。境界702がカット位置に到達すると、被印刷媒体7の搬送及び印刷が停止する。すなわち、境界702から距離Dの停止位置732までの印刷が行われ、停止位置732から印字範囲722の上流端722Uまでの区間が未印刷の状態で被印刷媒体7の搬送及び印刷が停止する。
境界702がカット位置に到達すると、従来の印刷装置では、図7の(b)に例示したように、被印刷媒体7における境界702の位置をカット部28のカッター281によりカットする。このとき、被印刷媒体7はカッター281から外力(例えば、衝撃荷重)を受けるため、被印刷媒体7のうちのカット位置よりも上流側の部分は排出方向(印刷位置からカット位置に向かう方向)に変位する。したがって、被印刷媒体7の境界702の位置をカッター281でカットすることにより、搬送経路における被印刷媒体7の停止位置732が変位量gだけ排出方向に変位する。
境界702の位置をカットした後、従来の印刷装置では、被印刷媒体7を正転搬送しながらラベル領域712の印字範囲722に対する残りの印刷(すなわち、図7の(a)に例示した停止位置732から印字範囲822の上流端822Uまでの区間に対する印刷)を行う。しかしながら、被印刷媒体7をカットした際に、搬送経路における被印刷媒体7の停止位置732が変位量gだけ排出方向(下流側)にずれているため、停止位置732よりも変位量gだけ上流側の位置から残りの印刷を行う。このため、印刷データに基づいて印字範囲722内に描画される1つの描画領域が停止位置732と交差する場合、その1つの描画領域が、カット時に被印刷媒体7の変位に起因するブランク72bにより分割されてしまう。ここで、1つの描画領域は、サーマルヘッド271の発熱素子から印加された熱により発色又は変色した微小領域(ドット)のみの集合で表される1つの領域である。図7の(c)に例示したラベル領域712の印字範囲722においては、「C」という1本の曲線で表される1つの文字と対応する描画領域がブランク72bにより分割されている。
このように、1つの印字範囲に対する印刷の途中で印刷を停止してカットを行う従来の方法でラベルを作成すると、被印刷媒体7の変位に起因するブランク72bが生じることにより、当該印字範囲を含むラベルの品質が低下することがある。
図8は、一実施形態に係る印刷装置が行うラベル作成処理を説明する図である。図8には、図6に例示したフローチャートに沿ったラベル作成処理により図4に例示した3枚のラベルを作成する場合の、1枚目(k=1)のラベル領域711の印刷が終了してから2枚目(k=2)のラベル領域712の印刷を開始するまでの様子を模式的に示している。また、図8の(a)、(b)、及び(c)における印字範囲722内の点線で表された文字の輪郭は、印刷データに基づいて印字範囲722内に印刷される文字のうちの、まだ印刷されていない文字の輪郭を示す。また、図8における被印刷媒体7の先端(下流端)とテープロール8(図示せず)との位置関係は、図4及び図7における位置関係と同一であり、すなわち図3における位置関係とは左右が逆になっている。
1枚目(k=1)のラベル領域711の上流端である境界702がカット指定されており、かつ、該ラベル領域711の上流側に未印刷のラベル領域712がある場合、本実施形態の印刷装置1では、ラベル領域711の印刷を終了した後、境界702がカット位置に到達したときに印刷位置に到達する被印刷媒体7上の位置が印刷部27(サーマルヘッド271)により印刷する位置であるか否かを判定する(ステップS305)。図8の(a)に例示したように、境界702がカット位置に到達したときに印刷位置に到達する被印刷媒体7上の位置(停止位置733)が文字「C」の一部を印刷する位置である場合(ステップS305;YES)、本実施形態の印刷装置1では、k+1枚目(すなわち2枚目)のラベル領域712への印刷をする前に、境界702がカット位置に到達するまで被印刷媒体7を正転搬送し(ステップS306)、利用者に被印刷媒体7をカットさせる。その後、図8の(b)に例示したように境界702の位置で被印刷媒体7がカットされたことをカット検出部29により検出すると(ステップS307)、印刷装置1は、図8の(c)に例示したように、被印刷媒体7を距離Dだけ逆転搬送させて境界702を印刷位置の近傍まで戻す(ステップS308)。この後、図示は省略するが、本実施形態の印刷装置1は、被印刷媒体7を正転搬送しながらラベル領域712の印刷範囲722に対する印刷を行う。
本実施形態の印刷装置1においても、カット部28のカッター281(図示せず)で被印刷媒体7をカットすることにより、図8の(b)に例示したように、ラベル領域712が搬送経路の排出方向(印刷位置からカット位置に向かう方向)に変位する。すなわち、カット前にサーマルヘッド271と対向する停止位置733(図8の(a)を参照)が、カットすることにより変位量gだけ排出方向に変位する。
しかしながら、本実施形態の印刷装置1では、境界702の位置で被印刷媒体7をカットするときに、境界702よりも上流側の停止位置733を含むラベル領域712の印字範囲722に対する印刷を行っていない。このため、本実施形態の印刷装置1は、被印刷媒体7をカットした後、図8の(c)に例示したように、被印刷媒体7を距離Dだけ逆転搬送してラベル領域712の下流端802を印刷位置の近傍まで戻す。これにより、ラベル領域712における印刷開始位置を搬送経路上の印刷位置の近傍まで戻すことができる。その後、本実施形態の印刷装置1は、印刷データに基づいて、ラベル領域712の印字範囲722に対する印刷を、途中で停止させることなく行う。
このように、本実施形態の印刷装置1では、印刷データに基づいて1つの印字範囲に対する印刷を行っている途中で被印刷媒体7の搬送及び印刷を停止することや、被印刷媒体7をカットすることがない。このため、本実施形態の印刷装置1では、図7の(c)に例示したようなブランク72bの発生を防ぐことができ、ブランク72bによるラベルの品質の低下を防ぐことができる。
また、本実施形態の印刷装置1では、被印刷媒体7をカットした後、カット位置よりも上流側に残る被印刷媒体7を逆転搬送することにより、被印刷媒体7の下流端からラベル領域の印刷開始位置までの距離を短くすることができる。このため、印刷を行うラベル領域の下流側に生じる余白(例えば、ラベル領域712の下流側に生じる余白)を最小限にすることができ、被印刷媒体7におけるラベルとして使用されずに無駄になる部分を少なくすることができる。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。印刷装置、制御方法、及びプログラムは、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。例えば、本発明に係る印刷装置1は、感熱式や熱転写式のサーマルプリンタに限らず、他の印刷方式のもの(例えば、インクジェットプリンタ等)であってもよい。
また、本発明に係る印刷装置1が行うラベル作成処理は、図6に例示したフローチャートに沿った処理に限らず、印刷データに含まれる印刷レイアウトや、該印刷レイアウトに基づいて特定されるラベル領域の長さ(下流端から上流端までの距離)等に応じて変形、変更されてもよい。
図9は、1つのラベル領域における印字範囲の変形例を説明する図である。図9におけるラベル領域712の印字範囲725内の点線で表された「02」という数字の輪郭は、印刷データに基づいて印字範囲725内に印刷される文字のうちの、まだ印刷されていない文字の輪郭を示す。
連続印刷により複数枚のラベルを作成する場合には、例えば、複数枚のラベルに通し番号を印刷することができる。例えば、図9に例示した被印刷媒体7のラベル領域712には、「ABCD」という文字列と、「02」という通し番号とが印刷される。このような印刷レイアウトで連続印刷を行う場合、例えば、ラベル領域712内の印字範囲を、「ABCD」という文字列を印字する第1の印字範囲724と、通し番号を印字する第2の印字範囲725とに分離することができる。更に、図9に例示したように、ラベル領域711とラベル領域712との境界702がカット位置に到達したときに、第1の印字範囲724と第2の印字範囲725との間の空白位置が印刷位置になることがある。この場合、図9に例示したように、印刷位置よりも下流側の第1の印字範囲724に「ABCD」という文字列を印刷しながら被印刷媒体7を搬送して境界702の位置でカットした後、被印刷媒体7を正転搬送して第2の印字範囲725に「02」という数字を印刷しても、カット時の変位に起因するブランク72b(図7の(c)を参照)は生じない。よって、本発明に係る印刷装置1は、カットをするときの被印刷媒体7における印刷位置と対応する位置が、印刷データに基づく印刷を行わない位置である場合には、特許文献1等に記載された方法で印刷及びカットを行ってラベルを作成するものであってもよい。すなわち、ステップS305の判定がNOであった場合(k枚目のラベル領域の上流端(カット指定位置)での被印刷媒体7のカットを行わなかった場合)に次に行われるステップS302の処理では、例えば、印刷中のラベル領域における下流端(未カットのカット指定位置)が搬送経路におけるカット位置に到達したときに、被印刷媒体7をカットする割込み処理を行ってもよい。このような印刷装置1は、k枚目のラベル領域とk+1枚目のラベル領域との境界をカットした後でk+1枚目のラベル領域に対する印刷を開始する必要が無い場合(カット時に生じるブランク72bが印刷品質に影響を与えない場合)に、印刷を伴わない被印刷媒体7の搬送動作の時間を短縮することができる。
なお、第2の印字範囲725に印刷される文字列等の情報は、通し番号に限らず、複数枚のラベルで同一の情報であってもよい。また、1つのラベル領域における分離可能な印字範囲は、2つに限らず、3つ以上であってもよい。また、1つのラベル領域における1つの印字範囲は、例えば、1つの文字又は図形を印刷する範囲であってもよい。
図10は、1つのラベル領域における印字範囲の更に別の変形例を説明する図である。図10におけるラベル領域713の印字範囲内の点線で表された「ABC」という文字の輪郭は、印刷データに基づいて印字範囲内に印刷される文字のうちの、まだ印刷されていない文字の輪郭を示す。
印刷装置1で複数枚のラベルを作成する場合には、例えば、図10に例示したように、1枚のラベル領域(例えば、ラベル領域712)の搬送方向の長さであるラベル長Lが、印刷位置からカット位置までの距離Dよりも短いことがある。このような場合、ラベル領域711の印刷を行った後、ラベル領域711とラベル領域712との境界702の位置がカット位置に到達するまで被印刷媒体7を正転搬送する過程で、ラベル領域712に対する印刷を完了させることができる。すなわち、本発明に係る印刷装置1は、被印刷媒体7における隣接する2つのラベル領域の境界がカット指定位置であり、かつ該2つのラベル領域のうちの上流側のラベル領域のラベル長Lが、印刷位置からカット位置までの距離D以下である場合には、該2つのラベル領域に対する連続印刷を行った後、該2つのラベル領域の境界(カット指定位置)で被印刷媒体7をカットしてもよい。このような印刷装置1は、2つのラベル領域のうちの上流側のラベル領域のラベル長Lが、印刷位置からカット位置までの距離D以下である場合に、印刷を伴わない被印刷媒体7の搬送動作の時間を短縮することができる。
また、例えば、図10に例示した被印刷媒体7のラベル領域713に印刷される文字列が「ABC」ではなく、境界702がカット位置に到達したときのラベル領域713における印刷位置と対応する位置が印刷を行わない位置となる場合には、ラベル領域713の印刷中に境界702で被印刷媒体7をカットする割込み処理を行ってもよい。すなわち、未カットのカット指定位置がカット位置に到達したときに印刷位置にある被印刷媒体7上の位置が印刷を行わない位置(印刷レイアウトが存在しない位置)である場合に、印刷中の割込み処理によりカットする未カットのカット指定位置は、被印刷媒体7における印刷中のラベル領域の下流端よりも下流側であってもよい。
本発明に係る印刷装置1は、図1を参照しながら説明した手動式のカッターを備えたものに限らず、制御部20からの制御信号に基づいて動作する電動式のオートカッターであってもよい。また、印刷装置1のカット部28は、カット指定位置の上流側の被印刷媒体と下流側の被印刷媒体とが完全に分離するように被印刷媒体7をカットするフルカッターと、カット指定位置の上流側の被印刷媒体と下流側の被印刷媒体とが部分的につながっている状態になるように被印刷媒体7をカットするハーフカッターとを備えたものであってもよい。フルカッターとハーフカッターとを備えた印刷装置1の場合、搬送経路における印刷位置からフルカッターによるカット位置までの距離と、印刷位置からハーフカッターによるカット位置までの距離とが異なる。このため、図6に例示したフローチャートのステップS304、S306、及びS309では、被印刷媒体7上のカット指定位置をフルカッターでカットするかハーフカッターでカットするかに応じて、被印刷媒体7の搬送量を切り替える。また、オートカッターを備えた印刷装置1の場合、図6のステップS307は、印刷データにおいて指定されたカット方法と対応したカッターの動作が完了したことにより、被印刷媒体7のカットを検出する。
オートカッターにより被印刷媒体7をカットする場合、複数回カットしたときの各カット時に被印刷媒体7に加わる外力がほぼ一定であるため、手動式のカッターで複数回カットした場合と比べて、カット時に生じる変位の変位量gのばらつきの範囲が小さい。このため、カット後に行う被印刷媒体7の逆転搬送の搬送量が一定値であっても、カット時に生じた変位のばらつきに起因するラベルの長さのばらつきを抑制し、ラベルの品質の低下を防ぐことができる。
また、カット部28のカッターで被印刷媒体7をカットした場合の変位量gの平均値が経験的に得られている場合、カット後に行う被印刷媒体7の逆転搬送の搬送量は、印刷位置からカット位置までの距離Dと変位量gの平均値とに基づいて設定されてもよい。また、被印刷媒体7の幅の違い等、被印刷媒体7の種類によって変位量gの平均値が異なる場合、被印刷媒体7の種類毎にカット後に行う被印刷媒体7の逆転搬送の搬送量を設定してもよい。更に、カット後に行う被印刷媒体7の逆転搬送の搬送量は、特定の値に定める代わりに、被印刷媒体7の下流端(例えば、境界702で被印刷媒体7をカットした後のラベル領域712の下流端702)の搬送経路上の位置を検出するセンサを利用し、被印刷媒体7の下流端が印刷位置よりも所定の距離(例えば、サーマルヘッド271による印刷ラインを単位とした数ライン分)だけ上流側の位置に到達するまで逆転搬送するようにしてもよい。
また、図示は省略するが、本発明に係る印刷装置1は、例えば、ラベル領域と、該ラベル領域の下流側に位置する余白領域とを含む1枚の被印刷媒体7を、1枚のラベルとして作成し排出するものであってもよい。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
被印刷媒体の搬送経路における第1の方向及び前記第1の方向とは反対の第2の方向に被印刷媒体を搬送可能な搬送部と、
印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行う印刷部と、
前記搬送経路における前記印刷部による印刷が行われる印刷位置から見て前記第1の方向にあるカット位置で前記被印刷媒体をカットするカット部と、
前記印刷データに基づいて、前記被印刷媒体における前記カット部によりカットするカット指定位置が指定された場合に、前記印刷位置に印刷レイアウトが存在するか否かを判定し、前記カット部により前記カット指定位置で前記被印刷媒体がカットされ、前記搬送部により前記第2の方向に前記被印刷媒体が所定の搬送量だけ搬送された後、前記印刷部に前記カット指定位置よりも前記第2の方向に位置する印字範囲に対する印刷を行わせる制御部と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
[付記2]
付記1に記載の印刷装置において、
前記制御部は、前記被印刷媒体における前記カット指定位置が前記カット位置にあるときに前記印刷位置にある前記被印刷媒体上の位置が前記印字範囲内に含まれる場合に、前記被印刷媒体がカットされ、前記第2の方向に前記被印刷媒体が前記所定の搬送量だけ搬送された後、前記印字範囲に対する印刷を前記印刷部に行わせる
ことを特徴とする印刷装置。
[付記3]
付記1に記載の印刷装置において、
前記第1の方向は前記被印刷媒体を装置筐体の外部に排出する排出方向であり、前記第2の方向は前記排出方向とは逆の方向である
ことを特徴とする印刷装置。
[付記4]
付記1に記載の印刷装置において、
前記制御部は、前記印刷データに基づいて、前記カット部によりカットする前記被印刷媒体上の位置を前記カット指定位置に指定する
ことを特徴とする印刷装置。
[付記5]
付記1に記載の印刷装置において、
前記印刷部は、印刷データに基づいて発熱するか否かを制御する複数の発熱素子を備え、
前記制御部は、前記印刷データに基づいて前記発熱素子を発熱させる必要があるか否かを判定することにより、前記印刷位置に前記印刷レイアウトが存在するか否かを判定する
ことを特徴とする印刷装置。
[付記6]
付記1に記載の印刷装置において、
前記所定の搬送量は、前記搬送経路における前記印刷位置から前記カット位置までの距離に基づく
ことを特徴とする印刷装置。
[付記7]
付記1に記載の印刷装置において、
前記制御部は、前記被印刷媒体における前記カット指定位置よりも前記第2の方向にある位置であって、前記カット指定位置からの距離が前記印刷位置と前記カット位置との距離と同一である位置が、前記印刷データに基づいた印刷を行わない位置である場合には、前記カット指定位置で前記被印刷媒体をカットする前に、前記カット指定位置から当該位置までの区間内に印刷を行わせ、前記被印刷媒体をカットした後、前記搬送部により前記第1の方向に前記被印刷媒体を搬送させ、前記印刷部に印刷を行わせる
ことを特徴とする印刷装置。
[付記8]
付記1に記載の印刷装置において、
前記制御部は、前記被印刷媒体における前記カット指定位置よりも前記第2の方向にある位置であって、前記カット指定位置からの距離が前記印刷位置と前記カット位置との距離と同一である位置が、前記印刷データに基づいた印刷を行う位置であって、該位置に印刷される領域が該位置よりも前記第1の方向にある印刷される領域と連続している場合には、少なくとも前記位置に印刷される領域及び前記第1の方向にある印刷される領域を含む1つの印刷領域に対する印刷を行う前に、前記カット部による前記カット指定位置での前記被印刷媒体のカットを行わせる
ことを特徴とする印刷装置。
[付記9]
付記7又は8に記載の印刷装置において、
前記制御部は、前記カット部による前記カット指定位置での前記被印刷媒体のカットを行う前に前記カット指定位置よりも前記第2の方向にある前記印刷範囲に対する印刷の一部を前記印刷部に行わせた場合には、前記カットをした後、前記印刷範囲の未印刷の部分における印刷再開位置が前記印刷位置に到達するまで前記搬送部により前記第2の方向に前記被印刷媒体を搬送させ、前記印刷部に印刷を再開させる
ことを特徴とする印刷装置。
[付記10]
付記1~9のいずれかに記載の印刷装置において、
前記カット部は、手動式のカット機構を含む
ことを特徴とする印刷装置。
[付記11]
付記1~9のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記カット部は、前記制御信号からの制御信号に基づいて動作する自動式のカット機構を含む
ことを特徴とする印刷装置。
[付記12]
付記11に記載の印刷装置において、
前記自動式のカット機構は、前記搬送方向における位置が異なる前記被印刷媒体の全体をカットするフルカッターと、前記被印刷媒体の一部のみをカットするハーフカッターとを含み、
前記制御部は、前記カット指定位置での前記被印刷媒体のカットを前記フルカッター及び前記ハーフカッターのどちらで行うかに応じて、前記被印刷媒体をカットした後の、前記第2の方向に前記被印刷媒体を搬送するときの前記搬送量を切り替える
ことを特徴とする印刷装置。
[付記13]
被印刷媒体の搬送経路における第1の方向及び前記第1の方向とは反対の第2の方向に被印刷媒体を搬送可能な搬送部と、
印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行う印刷部と、
前記搬送経路における前記印刷部による印刷が行われる印刷位置から見て前記第1の方向にあるカット位置で前記被印刷媒体をカットするカット部と、
を備えた印刷装置の制御方法であって、
前記印刷データに基づいて、前記被印刷媒体における前記カット部によりカットするカット指定位置が指定された場合に、前記印刷位置に印刷レイアウトが存在するか否かを判定し、前記カット部により前記カット指定位置で前記被印刷媒体がカットされた後、前記搬送部により前記第2の方向に前記被印刷媒体を所定の搬送量だけ搬送し、
前記搬送部により前記第1の方向に前記被印刷媒体を搬送しながら、前記印刷部により前記カット指定位置よりも前記第2の方向に位置する印字範囲に対する印刷を行う、
ことを特徴とする制御方法。
[付記14]
被印刷媒体の搬送経路における第1の方向及び前記第1の方向とは反対の第2の方向に被印刷媒体を搬送可能な搬送部と、
印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行う印刷部と、
前記搬送経路における前記印刷部による印刷が行われる印刷位置から見て前記第1の方向にあるカット位置で前記被印刷媒体をカットするカット部と、
を備えた印刷装置に実行させるプログラムであって、
前記印刷データに基づいて、前記被印刷媒体における前記カット部によりカットするカット指定位置が指定された場合に、前記印刷位置に印刷レイアウトが存在するか否かを判定し、前記カット部により前記カット指定位置で前記被印刷媒体がカットされた後、前記搬送部に前記第2の方向に前記被印刷媒体を所定の搬送量だけ搬送させ、
前記搬送部に前記第1の方向に前記被印刷媒体を搬送させるとともに、前記印刷部に前記カット指定位置よりも前記第2の方向に位置する印字範囲に対する印刷を行わせる、
処理を含むことを特徴とするプログラム。
1 印刷装置
2 装置筐体
2A,2B 筐体部材
3 排出口
4 電源ボタン
5 パイロットランプ
6 カットボタン
7 被印刷媒体
8 テープロール
10 情報処理装置
20 制御部
21 記憶部
22 入力部
23 表示部
24 媒体検知部
25 ラベル作成部
26 搬送部
261 モータ
262 駆動部
27 印刷部
271 サーマルヘッド
272 駆動部
28 カット部
281 カッター
29 カット検出部
30 通信部
701 下流端
702,703 境界
704 ラベル領域の上流端
711,712,713 ラベル領域
721,722,723,724,725 印字範囲
722U 印字範囲の上流端
732,733 停止位置
72b ブランク

Claims (14)

  1. 被印刷媒体の搬送経路における第1の方向及び前記第1の方向とは反対の第2の方向に被印刷媒体を搬送可能な搬送部と、
    印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行う印刷部と、
    前記搬送経路における前記印刷部による印刷が行われる印刷位置から見て前記第1の方向にあるカット位置で当該カット位置よりも前記第1の方向側にある前記被印刷媒体と前記第2の方向側にある前記被印刷媒体とを分離するようにカットするカット部と、
    前記印刷データに基づいて、前記被印刷媒体における前記カット部によりカットするカット指定位置が指定され、前記印刷位置に印刷レイアウトが存在する判定した場合に、前記カット部により前記カット指定位置で前記被印刷媒体がカットされ、前記搬送部により前記第2の方向に前記被印刷媒体が所定の搬送量だけ搬送された後、前記印刷部に前記カット指定位置よりも前記第2の方向に位置する印字範囲に対する印刷を行わせる制御部と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記制御部は、前記被印刷媒体における前記カット指定位置が前記カット位置にあるときに前記印刷位置にある前記被印刷媒体上の位置が前記印字範囲内に含まれる場合に、前記被印刷媒体がカットされ、前記第2の方向に前記被印刷媒体が前記所定の搬送量だけ搬送された後、前記印字範囲に対する印刷を前記印刷部に行わせる
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記第1の方向は前記被印刷媒体を装置筐体の外部に排出する排出方向であり、前記第2の方向は前記排出方向とは逆の方向である
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記制御部は、前記印刷データに基づいて、前記カット部によりカットする前記被印刷媒体上の位置を前記カット指定位置に指定する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記印刷部は、印刷データに基づいて発熱するか否かを制御する複数の発熱素子を備え、
    前記制御部は、前記印刷データに基づいて前記発熱素子を発熱させる必要があるか否かを判定することにより、前記印刷位置に前記印刷レイアウトが存在するか否かを判定する
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記所定の搬送量は、前記搬送経路における前記印刷位置から前記カット位置までの距離に基づく
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記制御部は、前記被印刷媒体における前記カット指定位置よりも前記第2の方向にある位置であって、前記カット指定位置からの距離が前記印刷位置と前記カット位置との距離と同一である位置が、前記印刷データに基づいた印刷を行わない位置である場合には、前記カット指定位置で前記被印刷媒体をカットする前に、前記カット指定位置から当該位置までの区間内に印刷を行わせ、前記被印刷媒体をカットした後、前記搬送部により前記第1の方向に前記被印刷媒体を搬送させ、前記印刷部に印刷を行わせる
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記制御部は、前記被印刷媒体における前記カット指定位置よりも前記第2の方向にある位置であって、前記カット指定位置からの距離が前記印刷位置と前記カット位置との距離と同一である位置が、前記印刷データに基づいた印刷を行う位置であって、該位置に印刷される領域が該位置よりも前記第1の方向にある印刷される領域と連続している場合には、少なくとも前記位置に印刷される領域及び前記第1の方向にある印刷される領域を含む1つの印刷領域に対する印刷を行う前に、前記カット部による前記カット指定位置での前記被印刷媒体のカットを行わせる
    ことを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項7又は8に記載の印刷装置において、
    前記制御部は、前記カット部による前記カット指定位置での前記被印刷媒体のカットを行う前に前記カット指定位置よりも前記第2の方向にある前記印字範囲に対する印刷の一部を前記印刷部に行わせた場合には、前記カットをした後、前記印字範囲の未印刷の部分における印刷再開位置が前記印刷位置に到達するまで前記搬送部により前記第2の方向に前記被印刷媒体を搬送させ、前記印刷部に印刷を再開させる
    ことを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記カット部は、手動式のカット機構を含む
    ことを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項1~9のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記カット部は、前記制御からの制御信号に基づいて動作する自動式のカット機構を含む
    ことを特徴とする印刷装置。
  12. 請求項11に記載の印刷装置において、
    前記自動式のカット機構は、前記搬送方向における前記カット位置とは異なる位置にある前記被印刷媒体の一部のみをカットするハーフカッターを含み、
    前記制御部は、前記カット指定位置での前記被印刷媒体のカットを前記ハーフカッターで行った場合に、前記被印刷媒体をカットした後の、前記第2の方向に前記被印刷媒体を搬送するときの前記搬送量を切り替える
    ことを特徴とする印刷装置。
  13. 被印刷媒体の搬送経路における第1の方向及び前記第1の方向とは反対の第2の方向に被印刷媒体を搬送可能な搬送部と、
    印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行う印刷部と、
    前記搬送経路における前記印刷部による印刷が行われる印刷位置から見て前記第1の方向にあるカット位置で当該カット位置よりも前記第1の方向側にある前記被印刷媒体と前記第2の方向側にある前記被印刷媒体とを分離するようにカットするカット部と、
    を備えた印刷装置の制御方法であって、
    前記印刷データに基づいて、前記被印刷媒体における前記カット部によりカットするカット指定位置が指定され、前記印刷位置に印刷レイアウトが存在する判定した場合に、前記カット部により前記カット指定位置で前記被印刷媒体がカットされた後、前記搬送部により前記第2の方向に前記被印刷媒体を所定の搬送量だけ搬送し、
    前記搬送部により前記第1の方向に前記被印刷媒体を搬送しながら、前記印刷部により前記カット指定位置よりも前記第2の方向に位置する印字範囲に対する印刷を行う、
    ことを特徴とする制御方法。
  14. 被印刷媒体の搬送経路における第1の方向及び前記第1の方向とは反対の第2の方向に被印刷媒体を搬送可能な搬送部と、
    印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行う印刷部と、
    前記搬送経路における前記印刷部による印刷が行われる印刷位置から見て前記第1の方向にあるカット位置で当該カット位置よりも前記第1の方向側にある前記被印刷媒体と前記第2の方向側にある前記被印刷媒体とを分離するようにカットするカット部と、
    を備えた印刷装置に実行させるプログラムであって、
    前記印刷データに基づいて、前記被印刷媒体における前記カット部によりカットするカット指定位置が指定され、前記印刷位置に印刷レイアウトが存在する判定した場合に、前記カット部により前記カット指定位置で前記被印刷媒体がカットされた後、前記搬送部に前記第2の方向に前記被印刷媒体を所定の搬送量だけ搬送させ、
    前記搬送部に前記第1の方向に前記被印刷媒体を搬送させるとともに、前記印刷部に前記カット指定位置よりも前記第2の方向に位置する印字範囲に対する印刷を行わせる、
    処理を含むことを特徴とするプログラム。
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