JP2018083303A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通電状態が切り替わった場合であっても、印字品質の低下を抑制しつつ迅速に印刷作業を終了する。
【解決手段】印字ラベル作成装置のCPUは、外部電源による第2通電状態に対応した印字パラメータを用いたサーマルヘッドによるドットの形成が開始された後に、先行ライン位置Paがページ間部位Bに到達したか否かを判定し、先行ライン位置Paがページ間部位Bに到達したと判定された場合に、外部電源による第2通電状態から電池による第1通電状態へ切り替わっているか否かを判定し、切り替わっていると判定された場合には、第2通電状態から切り替わった、第1通電状態に対応した印字パラメータを算出する。
【選択図】図11

Description

本発明は、被印字媒体に所望の印字を形成する印刷装置に関する。
搬送される被印字媒体(被印字テープ)の複数ページそれぞれに対し印字手段(印字ヘッド)がドットを形成することで所望の印刷を行う印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このとき、上記ドット形成時に使用される印字パラメータ(例えば印刷速度や、発熱素子の通電時間等)は、通常、印字手段による印刷と同時並行して算出される。具体的には、印字手段が、被印字媒体のうち当該印字手段に対向している部位(いわゆる印字ライン位置)にドットを形成しているとき、被印字媒体のうちその印字ライン位置よりも所定ライン数だけ先行する部位(搬送方向に沿って上流側となる部位)で適用される印字パラメータが、印字手段での使用に先んじて算出される。
特開2014−104700号公報
上記従来技術の印刷装置は、電池による通電状態、又は、外部電源による通電状態のいずれにおいても動作可能となっている。その際、例えばいずれか一方の通電状態で動作中に、何らかの理由(外部電源に接続するプラグがアクシデントで抜けてしまった、電池動作中に外部電源に接続した、等)で、いずれか他方の通電状態での動作に切り替わる場合があり得る。
ここで、前述の印字パラメータは、上記電池による通電状態用のものと、上記外部電源による通電状態用のものとで、大きく値が異なる。したがって、例えば切り替わり前の通電状態に対応した印字パラメータを用いて、切り替わり後もそのまま印刷を続行した場合、切り替わり後に印刷された全ページにおいて印字品質が大きく低下するおそれがある。これを回避するために、例えば上記通電状態の切り替わり直後にいったん印刷停止し、切り替わり後の通電状態に対応した印字パラメータを算出した後、改めて印刷を再開する手法も考えられるが、その場合はロスタイムが生じ、操作者が意図する全ページの印刷作業が終了するまでに時間がかかってしまう。
本発明の目的は、通電状態が切り替わった場合であっても、印字品質の低下を抑制しつつ迅速に印刷作業を終了できる印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、長さ方向に複数のページを備えた被印字媒体を搬送させるための搬送手段と、前記搬送手段を駆動する駆動手段と、前記搬送手段の搬送方向と直交する方向に配列される複数の発熱素子を備え、前記被印字媒体を前記搬送方向に印刷解像度に分割してなる各印字ライン上に、前記搬送手段による搬送に伴い順次ドットを形成する印字手段と、前記印字手段によるドット形成時の印字パラメータを算出するパラメータ算出手段と、電池を収納する電池収納部と、を有し、前記パラメータ算出手段は、前記印字手段による前記ドットの形成中に、当該ドット形成中の印字ライン位置よりも所定ライン数だけ先行する先行ライン位置において適用される前記印字パラメータを算出し、前記印字手段は、先行して前記パラメータ算出手段により算出済みの前記印字パラメータを用いて、前記印字ライン位置において前記ドットを形成し、前記駆動手段及び前記複数の発熱素子は、前記電池収納部に収納した電池による第1通電状態、及び、外部電源による第2通電状態、のいずれか一方の状態で選択的に動作する、ことにより、前記駆動手段が途中停止することなく前記複数のページに対する印刷を行う印刷装置であって、前記パラメータ算出手段が前記第1通電状態及び前記第2通電状態のうちいずれか一方の状態に対応した前記印字パラメータを算出し、当該印字パラメータを用いた前記印字手段による前記ドットの形成が開始された後に、前記先行ライン位置が、前記被印字媒体のうち隣接する2つのページの間のページ間部位に到達したか否かを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段により、前記先行ライン位置が前記ページ間部位に到達したと判定された場合に、前記第1通電状態及び前記第2通電状態のうち前記いずれか一方の状態からいずれか他方の状態へと切り替わっているか否かを判定する第2判定手段と、を有し、前記第2判定手段により前記いずれか一方の状態から前記いずれか他方の状態へと切り替わっていると判定された場合には、前記パラメータ算出手段は、前記いずれか一方の状態から切り替わった、前記いずれか他方の状態に対応した前記印字パラメータを算出することを特徴とする。
本願発明の印刷装置においては、駆動手段に駆動された搬送手段により搬送される被印字媒体の複数ページそれぞれにおける各印字ライン上に、印字手段の発熱素子によりドットが形成されることで、所望の画像の印刷が行われる。そのドット形成時に使用される印字パラメータ(例えば印刷速度や、発熱素子の通電時間等)は、パラメータ算出手段により算出される。このとき、本願発明においては、印字手段による印刷と同時並行して印字パラメータの算出が行われる。
具体的には、印字手段が、被印字媒体のうち当該印字手段に対向している部位(印字ライン位置)にドットを形成しているとき、パラメータ算出手段は、被印字媒体のうちその印字ライン位置よりも所定ライン数だけ先行する部位(搬送方向に沿って上流側となる部位;先行ライン位置)で適用される印字パラメータを、印字手段での使用に先んじて算出する。
ここで、本願発明の印刷装置は、電池収納部に収納された電池による通電状態(第1通電状態)、又は、外部電源による通電状態(第2通電状態)、のいずれにおいても動作可能である。その際、第1・第2通電状態のいずれか一方で動作中に、何らかの理由(外部電源に接続するプラグがアクシデントで抜けてしまった、電池動作中に外部電源に接続した、等)で、いずれか他方での動作に切り替わる場合があり得る。前述の印字パラメータは、上記第1通電状態用と上記第2通電状態用とで大きく値が異なることから、例えば切り替わり前の通電状態に対応した印字パラメータを用いて、切り替わり後もそのまま印刷を続行した場合、切り替わり後に印刷された全ページにおいて印字品質が大きく低下するおそれがある。また例えば、切り替わり直後にいったん印刷停止し、切り替わり後の通電状態に対応した印字パラメータを算出した後、改めて印刷を再開する手法も考えられるが、その場合はロスタイムが生じ、操作者が意図する全ページの印刷作業が終了するまでに時間がかかってしまう。
そこで本願発明においては、第1判定手段、及び、第2判定手段が設けられる。まず第1判定手段が、印字手段により印字ライン位置で印刷が行われているとき、(時間的に)先行する上記先行ライン位置が、被印字媒体のページ間部位に到達したか否かを判定する。
先行ライン位置が上記ページ間部位に到達して上記判定が満たされた場合(すなわち、印字手段はあるページの中間部でドットを形成しているが、当該ページの印字パラメータの算出は先行して既に終了している場合)は、第2判定手段が、前述のように通電状態が切り替わったか(もともとの第1通電状態から第2通電状態に変わっているか、若しくは、もともとの第2通電状態から第1通電状態に変わっているか)を判定する。
そして、通電状態が切り替わっており上記判定が満たされた場合、パラメータ算出手段は、切り替わり前の通電状態に対応した印字パラメータの算出を終了し、それ以降(すなわち次のページから)、切り替わり後の通電状態に対応した形で印字パラメータの算出を行う。
これにより、上記次のページ以降については、すべてのページについて、通電状態に適合した適正な印字パラメータによって印刷が行われる(印字品質の低下の可能性があるのは上記切り替わり検出時にドット形成中のページの一部分に限定される)。この結果、前述のような多くのページにおける印字品質の低下を防止することができる。また、印刷動作を停止することがないので、ロスタイムが生じず、迅速に印刷作業を終了させることができる。
本発明によれば、通電状態が切り替わった場合であっても、印字品質の低下を抑制しつつ迅速に印刷作業を終了することができる。
本発明の一実施形態に係る印字ラベル作成装置の外観を表す斜視図である。 印字ラベル作成装置の背面図である。 印字ラベル作成装置にロールシートホルダが装着された状態を開閉カバーを開けて示す斜視図である。 印字ラベル作成装置の開閉カバーを開けた状態を示す平面図である。 ロールシートホルダを印字ラベル作成装置に装着した状態を示す側断面図である。 印字ラベル作成装置の制御系を表す機能ブロック図である。 通電状態の切り替わりがない状態で複数の印字ラベルを作成する第1比較例における、ラベル作成挙動を表す説明図である。 通電状態の切り替わりがあった場合に、切り替わり前の印字パラメータを用いて全ての印字ラベルを作成する第2比較例における、ラベル作成挙動を表す説明図である。 通電状態の違いによる印字パラメータの値の違いの例を表す、テーブルである。 第2比較例の手法により印字形成されたロールシートの外観の例を表す説明図である。 本発明の一実施形態の手法における、ラベル作成挙動を表す説明図である。 本発明の一実施形態の手法により印字形成されたロールシートの外観の例を表す説明図である。 制御回路のCPUが実行する制御手順を表すフローチャートである。 ユーザの指定枚数より1枚多くの印字ラベルを作成する変形例における、制御回路のCPUが実行する制御手順を表すフローチャートである。 通電状態の切り替わりに伴い印字品質低下するおそれのあるページへの印刷を中止する変形例における、印字形成されたロールシートの外観の例を表す説明図である。 通電状態の切り替わりに伴い印字品質低下するおそれのあるページへの印刷を中止し、別画像を印字形成する変形例における、印字形成されたロールシートの外観の例を表す説明図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態は、本発明を印刷装置としての印字ラベル作成装置1に適用したものである。まず、本実施形態に係る印字ラベル作成装置1の概略構成について図1乃至図4に基づき説明する。
<印字ラベル作成装置の概略構造>
図1、図2、及び図3に示すように、印字ラベル作成装置1は、当該装置1の外郭を構成するとともに、所定幅のロールシート3A(被印字媒体に相当)が巻回されたロールシートホルダ3を収納するロールシートホルダ収納部4を備える樹脂製の筐体2と、シートホルダ収納部4の上側を覆うように後側上端縁部に、後部側左右一対のヒンジ部60を介して開閉自在に取り付けられた透明樹脂製の開閉カバー5と、を有している。
ロールシート3Aは、長さ方向に複数のページを備えた長尺状のシート等で構成され、ロールシートホルダ3に巻回されている。特にこの例では、剥離紙3a(後述の図6参照)の一方側の面に、予め所定の大きさにそれぞれ分離され自己発色性を有する感熱層3cを備えた複数のラベル台紙Sを、長さ方向に互いに離間させつつ連続的に配列した、いわゆるダイカットテープである(後述の図6参照)。
開閉カバー5は、回動可能となるようにヒンジ部60を介して筐体2に支持され、当該回動によりロールシートホルダ収納部4上方の開口部OPを開閉する。
また、開閉カバー5の前側のフロントカバー6には、印刷されたロールシート3Aを外部に排出するシート排出口6Aが形成されている。また、このシート排出口6Aの上側の前面部には電源ボタン7A、押下することによってシート排出口6Aの内側に設けられたカッターユニット80(後述の図5参照)を駆動させてロールシート3Aを切断し印字ラベル(図示せず)を生成するカットボタン7B、押下している間ロールシート3Aを搬送方向に排出するフィードボタン7C、その他のボタン7Dの合計4個のボタンが略水平に配置されている(以下適宜、これらを単に「操作部7」と総称する)。さらに、フロントカバー6における電源ボタン7Aと制御ボタン7Dそれぞれの近傍には、例えばLEDからなる表示部8が配置されている。
また、筐体2の背面部には外部電源装置に接続されるACアダプタ207(後述の図6参照)からの電源コード11(後述の図6参照)が接続されるインレット10が配設されると共に、その横側(図2中の左側)には操作端末としてのパソコン(図示せず)等が接続されるUSBコネクタ11が設けられている。
<ロールシートホルダ収納部の詳細>
上記図3及び図4に示すように、ロールシートホルダ収納部4の底面部には、搬送方向に縦長の平面視長四角形の判別凹部4Bが形成されている。この判別凹部4Bは、ロールシートホルダ3を構成する位置決め保持部材20の下端縁部から略直角内側方向に延出されるシート判別部(図示せず)に対向している。
そして、この判別凹部4Bには、プッシュ式のマイクロスイッチ等から構成されて、ロールシート3Aの種別、材質、ロールシート幅等を判別するための5個のシート判別センサP1、P2、P3、P4、P5がこの例ではL字状に設けられている。この各シート判別センサP1〜P5は、プランジャーとマイクロスイッチ等から構成される公知の機械式スイッチからなり、該各プランジャーの上端部は、該判別凹部4Bの底面部から突き出るように設けられている。そして、この各シート判別センサP1〜P5は、それらセンサP1〜P5に対し位置決め保持部材20の下端縁部から略直角内側方向に延出されるシート判別部に形成される各センサ孔(図示せず)が有るか否かを検出して、そのオン・オフ信号によりロールシートホルダ3に装着されたロールシート3Aの種別、材質、ロールシート幅等を検出する。
<サーマルヘッド・カッターユニット等の内部機器>
そして、図5に示すように、挿入口26のロールシート搬送方向奥側には、プラテンローラ35(搬送手段に相当)が回転自在に軸支されている。また、サーマルヘッド32(印字手段に相当)が、押圧バネ36によって上方に付勢されているヘッド支持部材37の上面に固定されている。
また、プラテンローラ35及びサーマルヘッド32から、ロールシート3Aの搬送方向下流側(図5中左側)には、カッターユニット80が設けられている。このカッターユニット80は、図5に示すように、固定刃80Aと可動刃80Bとを有している。前述したカットボタン7Bが押下された場合には、可動刃80BがDCモータ等で構成される切断用モータ80Cにより上下方向に往復移動される。これにより、上記サーマルヘッド32による印字がなされた後のロールシート3Aが固定刃80Aと可動刃80Bとによって所望の長さに切断されて印字ラベルが生成され、シート排出口6Aから排出される。
一方、ロールシートホルダ収納部4の下側には、制御基板40、電源基板41、後述の電池BTを収納する電池収納部(図示省略)等が設けられている。上記制御基板40には、外部のパーソナルコンピュータ等からの指令によりサーマルヘッド32等の各機構部を駆動制御する制御回路210(後述の図6参照)が配置されると共に、上記シート判別センサP1〜P5が電気的に接続されている。上記電源基板41には、電源回路211A(後述の図6参照)が配置されている。
<ラベル作成装置の制御系>
次に、ラベル作成装置1の制御系を図6を用いて説明する。
図6において、ラベル作成装置1には、ロールシート3Aを上記シート排出口6Aへと搬送し送出する上記プラテンローラ35と、上記プラテンローラ35を駆動するプラテンローラ用モータ208(駆動手段に相当)を制御するプラテンローラ駆動回路209と、サーマルヘッド32への通電制御を行う印刷駆動回路205と、上記カッターユニット80を駆動する切断用モータ80Cを制御する切断駆動回路206と、上記印刷駆動回路205、プラテンローラ駆動回路209、切断駆動回路206、等を介し、ラベル作成装置1全体の動作を制御するための制御回路210と、が設けられている。
制御回路210は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラム(後述の図13、図14の制御手順を実行するプログラムを含む)に従って信号処理を行う。また、制御回路210は、上記表示部8、操作部7、及び通信回路211Bに接続されている。制御回路210は、通信回路211Bを介し適宜の通信回線に接続されることで、この通信回線に接続された図示しないルートサーバ、他の端末、汎用コンピュータ、及び情報サーバ等との間で情報のやりとりが可能となっている。
また制御回路210は、電源回路211Aに接続されている。この電源回路211Aは、外部電源装置に接続されるACアダプタ207に接続され、印字ラベル作成装置1の電源のオン・オフ処理を行う。またこのとき、制御回路2102には、上記電池収納部に収納された電池BT(例えばリチウムイオン充電池)に接続され、電池BTの出力電圧値を測定(検出)するためのA/D入力回路219が設けられている。これにより、上記プラテンローラ駆動回路209、印刷駆動回路205、上記切断駆動回路206には、ACアダプタ207を介した外部電源による給電と、上記電池BTによる給電との、いずれかが選択的に実行可能となっている。なお、この例では、上記電池収納部に電池BTが収納された状態で、上記電源コード11及びACアダプタ207により外部電源に接続された場合は公知の手法により自動的に外部電源による給電が選択され、外部電源への接続が解消された(電源コード11やACアダプタ207が抜かれた等)場合には公知の手法により自動的に電池BTによる給電となる。
一方、図6に示すように、ロールシートホルダ3に巻回された上記ロールシート3Aは、前述したように、各ラベル台紙Sの上記感熱層3c側が、サーマルヘッド32により印字Rが形成される印字領域となっている。このとき、各ラベル台紙Sの上記感熱層3c側には、印字形成後の各ラベル台紙Sを剥離紙3aから引き剥がすための略矩形状のハーフカットラインHCが形成されている。すなわち、ハーフカットラインHCに囲まれた各ラベル台紙Sに、印字データに基づく所望の上記印字Rが印刷される。印刷後は、ハーフカットラインHCを介してラベル台紙Sが剥離紙3aから剥離され、各ラベル台紙Sの裏面の粘着剤層によって被着体に接着される。
この例では、剥離紙3aの(感熱層3cとは反対側の)表面に、各ラベル台紙Sにそれぞれ対応した複数のマークMが形成されている。このマークMは、光学センサ110によって検出され、この検出結果を利用してラベル台紙Sの搬送時の位置決めが行われる。なお、本実施形態では、上記印刷時において、プラテンローラ駆動回路209を介した制御回路210のCPUの制御により、プラテンローラ用モータ208は、複数ページのラベル台紙Sに対する印刷を途中停止することなく行う(いわゆるノンストップ印刷。後述の図11等参照)。また、マークMに代えて、ラベル台紙Sの端面を構成する上記ハーフカットラインHCでのエッジを検出するようにしてもよい。上記のようにして印字Rが形成されたロールシート3Aは前述のようにカットボタン7Bが操作されることでカッターユニット80にて切断され、印字ラベルが生成される。
<サーマルヘッドの通電制御>
ここで、印刷駆動回路205によるサーマルヘッド32の通電制御について詳細に説明する。サーマルヘッド32は、搬送方向と直交する方向に配列された上記複数の発熱素子(図示省略)を備えている。それら複数の発熱素子は、ロールシート3Aの各印字ライン上に上記印字データに対応したドットを形成することにより、印字Rを形成する。具体的には、上記制御回路210の上記CPUが、上記操作部7を介したユーザ(操作者)の操作により取得された例えば文字列情報から、発熱素子でドットを形成するための上記印字データを生成する。すなわち、CPUは入力された文字列と上記ROM内のCG−ROM(図示せず)等に予め格納されていたドットパターンとに基づいて、印刷対象とする印字データ(ドット単位のデータで構成されたイメージデータ)を生成し、更にその印字データを、サーマルヘッド32に列設された上記発熱素子で印刷される1ライン単位に分割する。例えば、印刷解像度が360dpiに設定されている場合には1インチ当たり360ラインに分割したライン印字データが生成される。そして、上記印刷駆動回路205が、CPUからの上記ライン印字データに基づき、サーマルヘッド32に駆動信号を供給し、サーマルヘッド32の駆動態様を制御する。すなわち、印刷駆動回路205は、発熱素子毎に対応付けられたデータレジスタに上記ライン印字データを書き込んだ後、ストローブ信号に基づいて、各発熱素子の通電の時間と周期を制御することで、サーマルヘッド32全体の発熱態様を制御する。
ここで、サーマルヘッド32への通電により、ロールシート3Aの各印字ライン上にドットが形成される過程について詳述する。ここで印字ラインとは、一列の発熱素子に一印刷周期の通電がなされることによりロールシート3Aの幅方向に一列のドットが形成されるラインであり、ロールシート3Aの搬送方向の単位長さを解像度により分割した間隔ごとにある。また、一印刷周期とは、ロールシート3Aの幅方向に一列のドットを形成するために必要な時間である。なお、一印刷周期の長さは解像度とテープ103等の搬送速度により変わる。例えば、360dpi、40mm/sでの印刷時の一印刷周期は、360dpiでの印字ライン間(例えば約0.07mm)を40mm/sで通過するのに必要な時間(例えば約1.8ms)である。
したがって、ロールシート3Aの幅方向に1列のドットを形成するに当たり、サーマルヘッド32にはCPUが生成した1印字ライン分のライン印字データが転送され、転送された1印字ライン分のライン印字データに基づいて、対応する発熱素子が通電される。1印字ライン分のライン印字データとは、一列の発熱素子に一印刷周期の通電がなされることによりロールシート3Aの幅方向に一列のドットが形成されるための印刷データである。よって1印字ライン分のライン印字データに基づいて通電された発熱素子は上記感熱層3cを発色させるのに必要な発色温度まで発熱する。その結果、感熱層3cのうちサーマルヘッド32と接触する箇所が発熱素子の加熱により発色し、1印字ライン分のドットがロールシート3A上において形成される。そして、ロールシート3Aを予め定められた所定の搬送速度で搬送しつつ、上記加熱発色の処理を1印字ラインずつ繰り返し実行する。サーマルヘッド32に配列された多数の発熱素子はその都度、CPUから転送される各印字ライン分の印字データに基づいて選択的かつ間欠的に通電される。その結果、ロールシート3Aには、上述した、上記操作部7を介したユーザの操作に対応した、ユーザが所望するドット画像(テキスト文字など)が印字Rとして形成される。
上記のようにして、ロールシート3Aが搬送されて発熱素子の位置をロールシート3Aの印字ラインが順次通過していくのに対応して、発熱素子の通電態様がライン印字データごとに順次切り替えられる。これにより、サーマルヘッド32は、ロールシート3Aの搬送速度に合わせた印刷周期(言いかえれば印刷速度)で、印刷を行うことができる。
上記ドットパターンデータの印字が終了したら、ロールシート3Aの搬送が停止され、切断用モータ80Cが切断駆動回路206を介して駆動されることでカッターユニット80によりロールシート3Aの切断が行われ、印字ラベルが生成される。
<印字パラメータ>
本実施形態の上記ラベル作成装置1においては、各印字ライン上に、印字手段の発熱素子によりドットが形成されることで、所望の画像の印刷が行われる。そのドット形成時に使用される印字パラメータ(例えば印刷速度や、上記発熱素子の通電時間等)は、上記制御回路210の上記CPUによって算出される。
ここで、印字ラベル作成装置1は、前述したように、電池収納部に収納された電池BTによる通電状態(第1通電状態)、及び、ACアダプタ207を介した外部電源による通電状態(第2通電状態)、のいずれにおいても動作可能である。その際、例えば上記第2通電状態で動作中にACアダプタ207を外部電源に接続するプラグや上記電源コード11がアクシデントで抜けてしまったり、逆に上記電源コード11をインレット10から抜いた第1通電状態での動作中に、ユーザが意図的に電源コード11をインレット10に挿入し外部電源に接続したり、等により、通電状態が切り替わる場合があり得る。前述の印字パラメータは、上記電池BTによる第1通電状態用と上記外部電源による第2通電状態用とで大きく値が異なることから、例えば切り替わり前の通電状態に対応した印字パラメータを用いて、切り替わり後もそのまま印刷を続行した場合、切り替わり後に印刷された全ページにおいて印字品質が大きく低下するおそれがある。そのような場合の例を図7及び図8を用いて説明する。
図7(a)〜図7(c)は、上記外部電源による第2通電状態のままで(通電状態が切り替わることなく)連続的にロールシート3Aの複数のラベル台紙Sに同一の印字オブジェクト(この例ではテキスト「ABC」の印字R)が形成される場合を第1比較例として示したものである。すなわちこの場合、図示左側に搬送(白矢印参照)されるロールシート3Aにおいて、サーマルヘッド32によって、図7(a)に示すように1番目(すなわち1ページ目。以下同様)のラベル台紙S1に対し「ABC」の印字Rが形成される。その後さらに、図7(b)及び図7(c)に示すように、2番目(2ページ目)のラベル台紙S2、3番目(3ページ目)のラベル台紙S3、4番目(4ページ目)のラベル台紙S4、・・に対しても同一の「ABC」の印字Rが形成される。
次に、上記のように連続した複数ページに印刷を行う途中で前述のように通電状態の切り替わりが生じた場合を、第2比較例として図8に示す。すなわちこの場合、上記図7(a)と同様、上記外部電源による第2通電状態で図示左側にロールシート3Aが搬送開始され、サーマルヘッド32によって、図8(a)に示す1番目(1ページ目)のラベル台紙S1に対し「ABC」の印字Rが形成される。そしてその後、図8(b)に示す2番目(2ページ目)のラベル台紙S1への「ABC」の印字Rの形成の途中(「A」の印字の形成が終わったタイミング)で、例えば前述したACアダプタ207のプラグや電源コード11が抜け、第1通電状態(すなわち電池BTからの給電)に切り替わったとする。この場合、前述したように印字パラメータが上記第1通電状態用と第2通電状態用とで大きく値が異なることから、第2通電状態に対応した印字パラメータのまま上記切り替わり後の第1通電状態でも印字Rの形成を続行すると、印字品質が大きく低下する場合がある。
<印字パラメータの違いの一例>
上記第1通電状態と第2通電状態とにおける印字パラメータの違いの例を図9により説明する。この例では、印字パラメータとして、上記サーマルヘッド32の発熱素子の通電回数、通電時間、及び、印刷速度の例を説明する。
例えば、本実施形態のラベル作成装置1においては、上記サーマルヘッド32のドット幅が720ドットとなっている。そして、前述のサーマルヘッド32の通電制御において、外部電源による上記第2通電状態では、同時に通電可能な最大オンドット数は240ドット(すなわちサーマルヘッド32の全幅の1/3)であり、電池BTによる上記第1通電状態では、同時に通電可能な最大オンドット数は144ドット(すなわちサーマルヘッド32の全幅の1/5)となっている。
したがって、図9の上半分の各欄に示すように、例えば150ドットがオンとなるデータを印字形成する場合には、上記第2通電状態(最大オンドット数が240ドット)であれば通電回数は1回で済むのに対し、上記第1通電状態(最大オンドット数が144ドット)の場合は通電を2回に分割する(=通電回数2回)必要がある。したがって、このデータの1印字ラインを形成するのに必要な通電時間は、上記第2通電状態の場合をTaとすると、上記第1通電状態ではその2倍、すなわち2×Taの時間が必要となる。この結果、印刷速度は、上記第2通電状態の場合をVaとすると、上記第1通電状態ではその半分、すなわちVa/2に低下させる必要がある。
同様に、図9の下半分の各欄に示すように、例えば720ドットがオンとなるデータを印字形成する場合には、上記第2通電状態(最大オンドット数が240ドット)であれば通電は3回行えば足りるのに対し、上記第1通電状態(最大オンドット数が144ドット)の場合は通電を5回行う必要がある。したがって、このデータの1印字ラインを形成するのに必要な通電時間は、上記第2通電状態の場合をTbとすると、上記第1通電状態ではその5/3倍、すなわち5/3×Tbの時間が必要である。この結果、印刷速度は、上記第2通電状態の場合をVbとすると、上記第1通電状態ではその3/5倍、すなわち(3/5)×Vbに低下させる必要がある。
このような第1通電状態と第2通電状態との印字パラメータの違いがあるにもかかわらず、前述したように第2通電状態に対応した印字パラメータのまま(上記切り替わり後の第1通電状態でも)印字Rの形成を続行すると、例えば図8(c)に示すように、2番目(2ページ目)のラベル台紙S2における「ABC」の印字R′のうち、上記切り替わり後の「BC」において、印字品質の低下(この例では例えばカスレや発色不良。以下同様)が生じてしまう。そして、図10にも示すように、その後の3番目(3ページ目)のラベル台紙S3、4番目(4ページ目)のラベル台紙S4、5番目(5ページ目)のラベル台紙S5、6番目(6ページ目)のラベル台紙S6、・・のすべての「ABC」の印字R″において、同様の印字品質の低下が生じることとなる。
なお、上記を回避するために、上記通電状態の切り替わり(第2通電状態→第1通電状態)直後にいったん印字Rの形成動作を停止し、切り替わり後の通電状態(=第1通電状態)に対応した印字パラメータを算出した後、改めて印字Rの形成を再開する手法も考えられるが、その場合はロスタイムが生じ、ユーザが意図する全ページの印刷作業が終了するまでに時間がかかってしまう。
上記を回避するための本実施形態の手法を、図11及び図12により説明する。図11において、本実施形態では、サーマルヘッド32による印字形成と同時並行して上記CPUにより上記印字パラメータの算出が行われる。具体的には、サーマルヘッド32がロールシート3Aのうち当該サーマルヘッド32に対向している印字ライン位置Ppにドットを形成するとき、CPUは、その印字ライン位置Ppよりも所定ライン数(図中のXライン;Xは予め定められた適宜の正の整数)だけ先行する(=搬送方向に沿って上流側となる)先行ライン位置Paで適用される印字パラメータを、(サーマルヘッド32での使用に先んじて)算出する。
すなわち、図11(a)に示す印刷開始時(まだ印字形成が行われていない状態)においては、CPUにより、上記印字ライン位置Ppに対し先行する上記Xライン分の印字パラメータが既に作成済みである。言い替えれば、先行する上記Xライン分の印字パラメータが作成された後に、サーマルヘッド32による印字形成が開始される。
上記図11(a)の状態から上記作成済みの印字パラメータを用いて印字形成が開始され、印字ライン位置Ppに1ラインずつドットが形成されるのと連動して、その印字ライン位置Ppから先行するXライン分が常にパラメータ作成済み領域PA(印字ライン位置Ppから先行ライン位置Paまでの領域)となるように、CPUによって1ラインずつ新たに印字パラメータが作成される(図11(b)参照)。
図11(c)は、上記のようにしてサーマルヘッド32により「ABC」のうち「AB」の印字形成が終了した状態を表している。このタイミングで、図示のように上記パラメータ作成済み領域PAの搬送方向上流側端(図示右端)の位置が、1番目(1ページ目)のラベル台紙S1の搬送方向上流側端(図示右端)に達している。このとき、前述したように、ロールシート3Aは、複数のラベル台紙Sが互いに離間させつつ配列されており、隣接する2つのラベル台紙S,S間にはページ間部位Bが存在している。このページ間部位Bは、印字形成が行われない(当然、印字パラメータの算出も行われない)領域である。したがって、上記図11(c)の状態の直後のタイミングでは、図11(d)に示すように、サーマルヘッド32は上記ラベル台紙S1に対し「ABC」のうち「C」の印字形成を続行しているが、上記パラメータ作成済み領域(詳細にはパラメータ作成済み領域PA′。後述)の搬送方向上流側端(図示右端。言い替えれば上記先行ライン位置Pa)は、2番目(2ページ目)のラベル台紙S2に入り、ラベル台紙S2の搬送方向下流側端(図示左端)近傍に達している。
本実施形態では、この図11(c)の状態から図11(d)の状態へ移行するタイミング、すなわち、先行ライン位置Paがページ間部位Bに到達したタイミングで、前述のように通電状態の切り替わり(前述の例では第2通電状態→第1通電状態の切り替わり)が生じているか否かが判定(検知)される。
そして、切り替わりが生じていた場合には、それ以降、当該切り替わった後の通電状態(前述の例では第1通電状態)に対応した態様で、新たに印字パラメータの算出が行われる。図11に示す例では、図11(c)の状態で第2通電状態→第1通電状態への切り替わりが生じており、そのことが図11(c)の状態から図11(d)の状態へ移行するタイミングにて検知された場合を例にとって示している。この検知の結果、これ以降は、それまでの切り替わり前の印字パラメータによるパラメータ作成済み領域PAとは異なる、上記切り替わり後の印字パラメータによるパラメータ作成済み領域PA′となる(図11(d)参照)。
図11(e)は、図11(d)の状態からさらに搬送及び印字形成が進んだ状態を表している。この状態では、図示のように、1番目(1ページ目)のラベル台紙S1の「ABC」の印字形成が終了し、2番目(2ページ目)のラベル台紙S2の「ABC」の印字形成が開始されようとしている。ここで、前述したように、図11(c)に示した「ABC」のうちの「AB」の印字形成が完了した状態で上記第2通電状態から第1通電状態への切り替わりが生じているが、図11(c)に示したようにこのタイミングで「C」の印字形成のための印字パラメータは既に(上記第2通電状態に対応する態様で)作成済みである(図11(c)及び図11(d)におけるパラメータ作成済み領域PA参照)。したがって、図11(e)に示すように、1枚目のラベル台紙S1に形成された「C」については、上記第2比較例と同様の、印字品質の低下が生じる(各図中の「ABC」の印字R′参照)。
しかしながら、上記のように図11(c)の状態から図11(d)の状態へ移行するタイミングで通電状態の切り替わりが検知され、それ以降は、印字パラメータは切り替わり後の上記第1通電状態に対応する態様で作成される(図11(d)、図11(e)のパラメータ作成済み領域PA′参照)。この結果、その後、図11(f)、図11(g)に示すように、2枚目のラベル台紙S2、3枚目のラベル台紙S3、4枚目のラベル台紙S4・・、等においては、(上記品質の低下のない)良好な品質で「ABC」の印字Rを形成することができる。
図12(a)は、上記のような本実施形態の手法で印字形成がなされた上記ロールシート3Aを示している。上述したように、図11(c)の状態から図11(d)の状態へ移行するタイミング(言い替えれば1枚目のラベル台紙S1の「AB」の印字形成が終了したタイミング)で第2通電状態→第1通電状態の切り替わりが生じた結果、当該1枚目のラベル台紙S1のみにおいて「C」の印字品質が低下した「ABC」の印字R′が生じるものの、それ以外のすべてのラベル台紙S、すなわち2枚目のラベル台紙S2、3枚目のラベル台紙S3、4枚目のラベル台紙S4、5枚目のラベル台紙S5、6枚目のラベル台紙S6、・・等において、良好な品質で「ABC」の印字Rを形成することができる。
図12(b)は、別のタイミングで上記通電状態の切り替わりが生じた場合を示している。この例は、上述した図11(f)の状態の直後(言い替えれば2枚目のラベル台紙S2の「AB」の印字形成が終了したタイミング)で第2通電状態→第1通電状態の切り替わりが生じた場合である。この場合、上記切り替わりによって2枚目のラベル台紙S2のみにおいて「C」の印字品質が低下した「ABC」の印字R′が生じるものの、それ以外のすべてのラベル台紙S、すなわち1枚目のラベル台紙S1、3枚目のラベル台紙S3、4枚目のラベル台紙S4、5枚目のラベル台紙S5、6枚目のラベル台紙S6、・・等において、良好な品質で「ABC」の印字Rを形成することができる。
以上のように、本実施形態では、図10に示した比較例のように多くのページにおいて印字品質が低下するのを防止し、全体の印字品質を向上することができる。
<制御手順>
上記の手法を実現するために、制御回路210の上記CPUが実行する制御手順を図13により説明する。
図13に示すフローにおいて、例えば上記操作部7や他の端末や汎用コンピュータ等での適宜の操作を介してユーザが印刷開始指示を行うことによってこのフローが開始される。まずステップS20において、CPUは、サーマルヘッド32が印字対象とするライン数(上記印字ライン位置Ppに対応)を表す変数nLを「0」に初期化する。
そして、ステップS30において、CPUは、公知の手法により、通電状態(電池収納部に収納された電池BTによる上記第1通電状態、若しくは、ACアダプタ207を介した外部電源による上記第2通電状態)を検出する。その後、ステップS40に移る。
ステップS40では、CPUは、上記ステップS30で検出した通電状態に応じて、上記印字パラメータの算出モードを決定する。ステップS30で上記第1通電状態が検出されていれば、当該電池BTからの給電に対応したモード(電池電源モード)に決定し、ステップS30で上記第2通電状態が検出されていれば、ACアダプタ207を介した外部電源からの給電に対応したモード(AC電源モード)に決定する。
その後、ステップS50で、CPUは、上記ステップS40で決定された算出モードに沿って、対応する印字パラメータをXライン分作成する。
例えば、ステップS40でAC電源モードに決定されていた場合、前述の例に沿えば、150ドットがオンとなるデータに対しては、通電回数が1回、1印字ラインあたりの通電時間がTa、印刷速度がVa、のように作成(設定)される。また例えば720ドットがオンとなるデータに対しては、通電回数は3回、1印字ラインあたりの通電時間がTb、印刷速度がVbのように作成(設定)される。一方、ステップS40で電池電源モードに決定されていた場合には、150ドットがオンとなるデータに対しては、通電回数が2回、1印字ラインあたりの通電時間が2×Ta、印刷速度がVa/2、のように作成(設定)される。また720ドットがオンとなるデータに対しては通電回数は5回、1印字ラインあたりの通電時間は5/3×Tb、印刷速度は(3/5)×Vb、のように作成(設定)される。その後、ステップS60に移る。
ステップS60では、CPUは、この時点の上記ライン数nLが、予め定められた1ページの総ライン数nLAよりも大きいか否か(言い換えれば、現時点で、印刷処理がある1ページの最後のラインまで終了したか否か)を判定する。ライン数がnLが総ライン数nLAよりも小さい間はステップS60の判定が満たされず(S60:NO)、ステップS100に移行する。
ステップS100では、CPUは、この時点での、サーマルヘッド32が印字対象とする上記ライン数nLにX+1を加えた値(上記先行ライン位置Paに対応)がnLAより大きくなった否か、すなわち、上記先行ライン位置Paがあるページの最後のラインを過ぎたか否か、を判定する。nL+(X+1)≦nLAであれば判定が満たされず(S100:NO)、後述のステップS150に移る。nL+(X+1)>nLAであれば判定が満たされ(S100:YES)、ステップS120に移る。
ステップS120では、CPUは、この時点での通電状態が、上記ステップS30で検出した通電状態から切り替わっている(第1通電状態→第2通電状態、あるいは第2通電状態→第1通電状態)か否か、を公知の手法で判定する。通電状態が特に切り替わっていなければ判定が満たされず(S120:NO)、後述のステップS150に移る。通電状態が切り替わっていれば判定が満たされ(S120:YES)、ステップS130に移る。
ステップS130では、CPUは、上記ステップS40で決定した上記印字パラメータの算出モードを、異なるモードに切り替える。すなわち、ステップS40で上記AC電源モードに決定されていれば、上記電池電源モードに切り替え、ステップS40で上記電池電源モードに決定されていれば、上記AC電源モードに切り替える。そして、ステップS150に移る。
ステップS150では、CPUは、この時点で未作成であるうちの最前の1ライン分の印字パラメータを、この時点で設定されている(上記ステップS40又はステップS130で決定されている)パラメータ算出モードに沿って、作成(算出)する。その後、ステップS160に移る。
ステップS160では、CPUは、1ライン分の印刷処理を行う。すなわち、プラテンローラ駆動回路209に制御信号を出力して上記プラテンローラ用モータ208にプラテンローラ35を駆動させてロールシート3Aを1ライン分搬送すると共に、対応する制御信号を印刷駆動回路205に出力してサーマルラインヘッド32の上記発熱素子を駆動し、1ライン分の印字形成をロールシート3Aに対し行う。その後、ステップS170で、上記ライン数nLをnL+1にインクリメントし、上記ステップS60に戻り、同様の手順を繰り返す。これにより、印字ライン位置Ppが同一のページにある間(ステップS60の判定が満たされない間)は、ステップS60→ステップS100〜ステップS130→ステップS150→ステップS160→ステップS170・・の流れが繰り返されることで、1ラインずつ印字形成(印刷処理)が実行される。その繰り返しの際、印字ライン位置Ppに先行する上記先行ライン位置Paが上記ページ間部位Bに到達するたびにステップS100の判定が満たされて適宜ステップS120で通電状態の切り替わりチェックが行われ、切り替わっていたら印字パラメータを算出するためのモードが切り替わり(ステップS130)、その後は切り替わり後のモードによって算出が行われる(ステップS150)。
上記ステップS60→ステップS100〜ステップS130→ステップS150→ステップS160→ステップS170→ステップS60・・の繰り返しの間にそのページの最終ラインまで印刷が完了すると、上記ライン数nLが上記総ライン数nLAよりも大きくなっている(つまりあるページの印刷が終了し、次のページの印刷が始まるまでの間の上記ページ間部位Bにサーマルラインヘッド112が対向した状態にある)ことから、ステップS60の判定が満たされ(S60:YES)、ステップS70に移る。
ステップS70では、CPUは、この時点までに処理が完了したページ数nPが、予め定められた印刷処理対象の総ページ数nPAよりも小さいか否か(言い換えれば、全ページへの印刷がまだ終了していないか否か)を判定する。nP<nPAである間は、ステップS70の判定が満たされて(S70:YES)、ステップS80に移行する。
ステップS80では、CPUは、この時点でのページ数を表す変数nPをnP+1にインクリメントして、ステップS90に移行する。
ステップS90では、CPUは、上記ライン数nLを「0」に初期化する。その後、上記ステップS60に戻って、以降は同様の手順を繰り返す。これにより、再び、ステップS60→ステップS100〜ステップS130→ステップS150→ステップS160→ステップS170→ステップS60・・の流れが繰り返され、1ラインずつ、上記印刷データに基づく印字形成(印刷処理)が実行される。そして、各ページの全ライン数が終わるたび、ステップS60の判定が満たされてステップS60→ステップS70→ステップS80→ステップS90→ステップS60→・・の流れが併せて実行される。そして、全ページの印刷が終了してページ数nPが総ページ数nPAよりも大きくなったら)、ステップS70の判定が満たされなくなり(S70:NO)、このフローを終了する。
以上のフローにおいて、ステップS40及びステップS130を実行する上記CPUが、各請求項記載のパラメータ算出手段として機能する。また、ステップS100を実行する上記CPUが第1判定手段として機能し、ステップS120を実行する上記CPUが、第2判定手段として機能する。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記印字ライン位置Ppで印刷が行われているとき、(時間的に)先行する上記先行ライン位置Paが、ページ間部位Bに到達したか否かが判定される(ステップS100参照)。先行ライン位置Ppが上記ページ間部位Bに到達していた場合(すなわち、サーマルヘッド32はあるページの中間部でドットを形成しているが、当該ページの印字パラメータの算出は先行して既に終了している場合)は、通電状態が切り替わっているか否か判定される(ステップS120参照)。そして通電状態が切り替わっていた場合、切り替わり前の通電状態に対応した印字パラメータの算出を終了し、それ以降(すなわち次のページから)、切り替わり後の通電状態に対応した形で印字パラメータの算出を行う(ステップS130参照)。
これにより、上記次のページ以降については、すべてのページについて、通電状態に適合した適正な印字パラメータによって印刷が行われ、印字品質の低下の可能性があるのは上記切り替わり検出時にドット形成中のページの一部分に限定される(図11(g)及び図12(a)の1枚目のラベル台紙S1、図12(b)の2枚目のラベル台紙S2参照)。この結果、前述の図8に示した第2比較例のような、多くのページにおける印字品質の低下を防止することができる。また、前述のように印刷動作を停止する手法と異なり、ロスタイムが生じないので、迅速に印刷作業を終了させることができる。
また、本実施形態では特に、いわゆるダイカットテープであるロールシート3Aにおける、ラベル台紙Sが配置されない上記ページ間部位Bに先行ライン位置Paが到達したとき通電状態の切り替わりの判定が行われ(ステップS120参照)、切り替わっていると判定された場合に、切り替わり後の通電状態に対応した印字パラメータの算出が開始される(ステップS130参照)。これにより、例えば印刷速度や発熱素子通電時間の値を変更するとき、ラベル台紙非配置部分である上記ページ間部位Bを搬送するための所要時間を活用して、スムーズかつ確実に新しい値への移行を行うことができる。
また、本実施形態では特に、サーマルヘッド32が、ロールシート3Aの複数ページのそれぞれに対し、同一の印字オブジェクト(上記の例では「ABC」のテキスト)を印刷する。これには以下のような意義がある。すなわち、全ページに同一内容の印字オブジェクトを形成する場合、印字データそのものは各ページで使い回せることから(印字データも各ページで異なる場合に比べて)CPU内での演算負担が少ない。このような場合に本実施形態の上記手法を適用することで、上記ページ間部位Bでの印字パラメータの移行をスムーズかつ確実に行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)ラベルを1枚多く印刷する場合
すなわち、本変形例では、ユーザにより予め受け付けられた、作成する印字ラベルの枚数(上記ステップS60における総ページ数nPA)よりも、1枚多く印字ラベルが作成される。
本変形例における制御回路210の上記CPUが実行する制御手順を、上記図13に対応する図14より説明する。上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
本変形例では、図14に示すフローが開始される前に、予め、上記操作部7や他の端末や汎用コンピュータ等での適宜の操作を介し、ユーザにより印字ラベルの作成枚数が入力され、CPUによって受け付けられる。なおこのときのCPUが、各請求項記載の設定受付手段として機能する。
図14に示すフローでは、図13の各手順に加え、新たに、ステップS10とステップS140とが設けられ、さらに、上記ステップS70の判定が満たされなかった場合に、フロー終了までの間に新たにステップS180とステップS190とが設けられている。
すなわち、図14において、まずステップS10で、CPUは、通電状態が切り替わったことを表す、通電状態切替フラグFを0に初期化する。
その後、上記ステップS20〜ステップS60を経て、ステップS60の判定が満たされずステップS100に移行し、ステップS100及びステップS120の判定が満たされた場合、ステップS130を経た後、新たに設けたステップS140に移る。ステップS140では、CPUは、上記ステップS130で上記印字パラメータの算出モードが切り替わったことに対応し、上記通電状態切替フラグFを、切り替わり済みであることを表すF=1とする。その後、既に述べたステップS150に移行する。
その後、前述のようにしてステップS60→ステップS100〜ステップS140→ステップS150→ステップS160→ステップS170→ステップS60・・の流れが繰り返されて1ラインずつ印字形成が実行され、各ページの全ライン数が終わるたびステップS60→ステップS70→ステップS80→ステップS90→ステップS60→・・の流れが併せて実行される際、全ページの印刷が終了してページ数nPが総ページ数nPAよりも大きくなったら、ステップS70の判定が満たされなくなり(S70:NO)、新たに設けたステップS180に移る。
ステップS180では、CPUは、上記通電状態切替フラグFが、切り替わり済みであることを表すF=1となっているか否かを判定する。この時点でF=0のままであった場合にはステップS180の判定が満たされず(ステップS180:NO)、このフローを終了する。上記ステップS140において切り替わり済みでF=1であった場合にはステップS180の判定が満たされ(S180:YES)、新たに設けたステップS190に移る。
ステップS190では、CPUは、この時点までに処理が完了した上記ページ数nPが、上記印刷処理対象の総ページ数nPAに1を加えたnPA+1よりも小さいか否か(言い換えれば、全ページ+さらに1ページまでの印刷が終了しているかいないか)を判定する。nP<nPA+1の場合は、ステップS190の判定が満たされて(S190:YES)、上記ステップS80に移行し、同様の手順を繰り返す。なお上記ステップS180及びステップS190を実行するCPUが、各請求項記載の第1印刷制御手段として機能する。これにより、ユーザが指定した上記印刷処理対象の全ページへの印刷が終了していたとしても、それプラス1枚の印刷までは、同様の印字ラベルLの作成が実行される。nP≧nPA+1の場合は、ステップS190の判定が満たされず(S190:NO)、このフローを終了する。
以上のように構成した本変形例では、以下の技術的意義がある。すなわち、上記実施形態で述べたように、上記通電状態の切り替わり検出時にドット形成中のページについては、部分的に印字品質が低下する可能性がある(図11(g)及び図12(a)の1枚目のラベル台紙S1、図12(b)の2枚目のラベル台紙S2参照)。そこで本変形例においては、ユーザによる設定ページ数よりも1ページだけ多く、印刷を実行する。これにより、良好な印字品質のページを、ユーザの意図する分だけ確実に得ることができる。
(2)通電状態切り替わり時のページは、それ以降印字形成しない場合
すなわち、上記実施形態の図12(a)及び図12(b)にそれぞれ対応する図15(a)及び図15(b)に示すように、上記通電状態切り替わりにより印字品質が低下するおそれのあるページ(図11(g)及び図12(a)の1枚目のラベル台紙S1、図12(b)の2枚目のラベル台紙S2参照)については、CPUがプラテンローラ駆動回路209及び印刷駆動回路205を介してプラテンローラ用モータ208及びサーマルヘッド32を連携して制御することにより、当該切り替わりタイミング以降の「ABC」の印字形成を中止するようにしてもよい(図15(a)の1枚目のラベル台紙S1、図15(b)の2枚目のラベル台紙S2参照)。すなわち、この例では「AB」を印字形成したところでそれ以降の「C」の印字形成を中止する。
そしてこの場合、当該ページに後続する次のページ(図15(a)の2枚目のラベル台紙S2、図15(b)の3枚目のラベル台紙S3参照)から、切り替わり後の通電状態に対応した印字パラメータを用いて印字形成が再開される。なおこの中止・再開に係る制御を実行するCPUが、各請求項記載の第2印刷制御手段として機能する。
上記手法の本変形例においては、以下のような技術的意義がある。すなわち、前述したように、上記通電状態の切り替わり検出時にドット形成中のページについては、部分的に印字品質が低下する可能性がある。そして、複数ページの印刷が完了したときに、ユーザが、その印字品質が低下したページを見過ごし、誤ってそのまま使用してしまう可能性もある。そこで本変形例においては、上記CPUの制御により、通電状態の切り替わり検出時点で印刷が行われていたページ(図15(a)の1枚目のラベル台紙S1、図15(b)の2枚目のラベル台紙S2参照)については、それ以降、印刷を中止する。これにより、当該印字品質が低下したページの存在をユーザに対し明らかにし、上記のように誤用されるのを防止することができる。
(3)印字中止の代わりに別画像を印字形成する場合
すなわち、上記変形例(2)の図15(a)及び図15(b)にそれぞれ対応する図16(a)及び図16(b)に示すように、上記切り替わりタイミング以降の「ABC」(第1画像に相当)の印字形成を中止するとともに、それ以降は別の報知用の画像を印字形成するようにしてもよい。すなわち、この例では、CPUがプラテンローラ駆動回路209及び印刷駆動回路205を介してプラテンローラ用モータ208及びサーマルヘッド32を連携して制御することにより、途中までの「AB」を印字形成したところでそれ以降の「C」の印字形成を中止するとともに、「C」に代えて「(^^)」の画像(第2画像)を印字形成する。つまり全体的には「AB(^^)」という印字オブジェクトが形成された印字ラベルとなる。
そして、上記変形例(2)と同様、当該ページに後続する次のページ(図16(a)の2枚目のラベル台紙S2、図16(b)の3枚目のラベル台紙S3参照)からは、切り替わり後の通電状態に対応した印字パラメータを用いて印字形成が再開される。なおこのような制御を実行するCPUが、各請求項記載の第3印刷制御手段として機能する。
上記手法の本変形例においては、以下のような技術的意義がある。すなわち、上記変形例(2)と同様、上記通電状態の切り替わり検出時にドット形成中のページについては、部分的に印字品質が低下する可能性がある。そして、複数ページの印刷が完了したときに、ユーザが、その印字品質が低下したページを見過ごし、誤ってそのまま使用してしまう可能性もある。そこで本変形例においては、CPUの制御により、通電状態の切り替わり検出時点で画像(本来印刷を意図していた印字オブジェクトとしての上記「ABC」)の印刷が行われていたページについては、それ以降、当該画像の印刷を中止する。そして、改めて、上記画像「ABC」とは異なる報知用の画像(上記「(^^)」)を当該ページの残り部分に印刷する。これにより、当該印字品質が低下したページの存在をユーザに対し明らかにし、上記のように誤用されるのを防止することができる。また「(^^)」の画像を用いて当該ページを別の用途に用いることも可能となる。)
(4)その他
なお、以上は、印刷装置として、ロールシート3Aにサーマルヘッド32により所望の印刷を行って印字ラベルを作成する印字ラベル作成装置に対し本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、印刷装置の一例として、例えばA4、A3、B4、B5サイズ等の通常の被印刷用紙(被印字媒体)にサーマルヘッドにより画像を形成したり文字を印刷したりするプリンタや、に対し、本発明を適用してもよい。この場合も同様の効果を得る。
また、以上において、図6に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図13、図14に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 印字ラベル作成装置
3A ロールシート(被印字媒体)
32 サーマルヘッド(印字手段)
35 プラテンローラ(搬送手段)
208 プラテンローラ用モータ(駆動手段)
210 制御回路

Claims (7)

  1. 長さ方向に複数のページを備えた被印字媒体を搬送させるための搬送手段と、
    前記搬送手段を駆動する駆動手段と、
    前記搬送手段の搬送方向と直交する方向に配列される複数の発熱素子を備え、前記被印字媒体を前記搬送方向に印刷解像度に分割してなる各印字ライン上に、前記搬送手段による搬送に伴い順次ドットを形成する印字手段と、
    前記印字手段によるドット形成時の印字パラメータを算出するパラメータ算出手段と、
    電池を収納する電池収納部と、
    を有し、
    前記パラメータ算出手段は、
    前記印字手段による前記ドットの形成中に、当該ドット形成中の印字ライン位置よりも所定ライン数だけ先行する先行ライン位置において適用される前記印字パラメータを算出し、
    前記印字手段は、
    先行して前記パラメータ算出手段により算出済みの前記印字パラメータを用いて、前記印字ライン位置において前記ドットを形成し、
    前記駆動手段及び前記複数の発熱素子は、
    前記電池収納部に収納した電池による第1通電状態、及び、外部電源による第2通電状態、のいずれか一方の状態で選択的に動作する、
    ことにより、前記駆動手段が途中停止することなく前記複数のページに対する印刷を行う印刷装置であって、
    前記パラメータ算出手段が前記第1通電状態及び前記第2通電状態のうちいずれか一方の状態に対応した前記印字パラメータを算出し、当該印字パラメータを用いた前記印字手段による前記ドットの形成が開始された後に、前記先行ライン位置が、前記被印字媒体のうち隣接する2つのページの間のページ間部位に到達したか否かを判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段により、前記先行ライン位置が前記ページ間部位に到達したと判定された場合に、前記第1通電状態及び前記第2通電状態のうち前記いずれか一方の状態からいずれか他方の状態へと切り替わっているか否かを判定する第2判定手段と、
    を有し、
    前記第2判定手段により前記いずれか一方の状態から前記いずれか他方の状態へと切り替わっていると判定された場合には、前記パラメータ算出手段は、前記いずれか一方の状態から切り替わった、前記いずれか他方の状態に対応した前記印字パラメータを算出する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記被印字媒体は、
    予め所定の大きさにそれぞれ分離された複数のラベル台紙が、長さ方向に沿って剥離紙の一方側の面に連続配置されたダイカットテープであり、
    前記第1判定手段は、
    前記先行ライン位置が、前記ダイカットテープのうち隣接する2つの前記ラベル台紙の間の、前記ラベル台紙が配置されない前記ページ間部位に到達したか否かを判定する
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の印刷装置において、
    前記印字手段は、
    前記複数ページのそれぞれに対し、同一の印字オブジェクトを印刷する
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項3記載の印刷装置において、
    印刷を行うページ数の設定を受け付ける設定受付手段と、
    前記第2判定手段により前記いずれか一方の状態から前記いずれか他方の状態へと切り替わっていると判定された場合に、前記駆動手段及び前記印字手段を連携して制御し、前記設定受付手段により受け付けたページ数よりも1ページ多いページ数の印刷を行う、第1印刷制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項3記載の印刷装置において、
    前記第2判定手段により前記いずれか一方の状態から前記いずれか他方の状態へと切り替わっていると判定された場合に、前記駆動手段及び前記印字手段を連携して制御し、その時点で印刷が行われていた第1ページに対するそれ以降の前記印字手段による印刷を中止するとともに、前記第1ページの次に後続する第2ページから前記印字手段による印刷を再開する、第2印刷制御手段を有する
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項3記載の印刷装置において、
    前記第2判定手段により前記いずれか一方の状態から前記いずれか他方の状態へと切り替わっていると判定された場合に、前記駆動手段及び前記印字手段を連携して制御し、その時点で第1画像の印刷途中であった第1ページに対し、それ以降、前記第1画像とは異なる報知用の第2画像の印刷を行う、第3印刷制御手段を有する
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の印刷装置において、
    前記パラメータ算出手段は、
    前記印字パラメータとして、前記印字手段による前記被印字媒体への印刷速度、及び、前記発熱素子の通電時間、の少なくとも一方を算出する
    ことを特徴とする印刷装置。
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