JP2953294B2 - 印字装置 - Google Patents
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Description
る印字装置に関するものである。
は、印字ヘッドに列設された複数の発熱素子に選択的に
通電パルスを印加しこの印字ヘッドにより被印字媒体で
ある印刷用紙に所定の印字パターンを形成していた。こ
の印字パターンは、サーマルヘッドに列設された複数の
発熱素子により一度に印字される印字領域(ライン)が
形成するドット列を所定方向に連続して印字することに
より形成されるものである。
時間は、当該発熱素子について前回のドット列形成の際
の通電の有無即ち印加履歴を判断することにより制御し
ていた。具体的には、図7に示すように、今回印加する
発熱素子即ち「現ドットあり」の発熱素子について、前
回印加しなかった場合即ち「前ドットなし」の通電時間
T2(図7(b)参照)は、前回印加した場合即ち「前
ドットあり」の通電時間T1(図7(a)参照)に比べ
て蓄熱されない分を考慮して長く設定していた。このと
き、「前ドットあり」の印字周期λ1に比べて「前ドッ
トなし」の印字周期λ2は長くなるが、従来の印字装置
ではかかる印字周期の違いを考慮せず、安全をみて最も
短い印字周期即ち図7では印字周期λ1によって決定さ
れる定格通電時間を上限値としてパルス通電時間を制限
していた。
期が長くなればパルス通電時間の上限値も大きくするこ
とができるにもかかわらず、最も短い印字周期によって
決定される定格通電時間によりパルス通電時間を制限し
ていたため、本来必要なパルス通電時間以下で印字を行
うことになり、印字カスレ等の問題が発生するという不
具合があった。特に、バーコード印字の際には、バーコ
ードがかすれて印字されるとバーコードリーダによる読
み込みが不能となったり誤認の原因となったりするた
め、深刻な問題となった。
あり、印加履歴が変化した場合の印字カスレの発生を抑
え、安定した印字品質を得ることができる印字装置の提
供を目的とする。
め、請求項1記載の印字装置は、図1(a)に例示する
ように、印字ヘッドに列設された複数の発熱素子ごとに
選択的に印加エネルギーを印加して該印字ヘッドにより
被印字媒体上に所定の印字パターンを形成する印字制御
手段と、今回印加エネルギーを印加すべき発熱素子の前
回までの印加履歴に応じて該発熱素子に印加する印加エ
ネルギーを設定する履歴制御手段と、前記履歴制御手段
により設定された印加エネルギーの上限値を各発熱素子
の前記印加履歴に応じて設定し、前記印加エネルギーを
制御するエネルギー制御手段と、を備えたことを特徴と
する。
例示するように、印字ヘッドに列設された複数の発熱素
子ごとに選択的にパルスを印加して該印字ヘッドにより
被印字媒体上に所定の印字パターンを形成する印字制御
手段と、今回パルスを印加すべき発熱素子の前回までの
印加履歴に応じて該発熱素子に印加するパルス通電時間
を設定する履歴制御手段と、前記印加履歴に応じて印字
周期を設定し、前記履歴制御手段により設定されたパル
ス通電時間の上限値として前記印字周期により決定され
る定格通電時間を設定し、前記パルス通電時間を制御す
る通電時間制御手段とを備えたことを特徴とする。
が、印字ヘッドに列設された複数の発熱素子ごとに選択
的に印加エネルギーを印加して該印字ヘッドにより被印
字媒体上に所定の印字パターンを形成する。この印字パ
ターンは、印字ヘッドに列設された複数の発熱素子が形
成するドット列(ライン)により形成される。履歴制御
手段は、今回印加エネルギーを印加すべき発熱素子の前
回までの印加履歴に応じて該発熱素子に印加する印加エ
ネルギーを設定する。例えば、今回印加すべき発熱素子
につき、前回印加しなかった場合は、前回印加した場合
に比べて蓄熱されない分を考慮して印加エネルギーを大
きく設定する。
御手段により設定された印加エネルギーの上限値を各発
熱素子の印加履歴に応じて設定し、印加エネルギーを制
御する。例えば、今回印加すべき発熱素子につき、前回
印加した場合は前回印加しなかった場合に比べて上限値
を大きく設定する。
び履歴制御手段の作用については、印加エネルギーとし
てパルス通電時間を用いた点を除き、請求項1記載の印
字装置と同様であるため省略する。通電時間制御手段
は、印加履歴に応じて印字周期を設定し、履歴制御手段
により設定されたパルス通電時間の上限値として該印字
周期により決定される定格通電時間を設定し、パルス通
電時間を制御する。例えば、今回印加すべき発熱素子に
つき、前回印加した場合は前回印加しない場合に比べて
印字周期が短いため定格通電時間も短く、その結果上限
値は小さく設定される。逆に前回印加しない場合は印字
周期が長いため定格通電時間も長く、その結果上限値は
大きく設定される。
ルス通電時間をメインパルス通電時間と履歴パルス通電
時間に分割し、メインパルスと履歴パルスとの各々の通
電時間を制御してもよい。具体的には、最短の印字周期
のパルス通電時間をメインパルス通電時間としその最短
の印字周期により決定される定格通電時間を上限値とし
てメインパルス通電時間を制御するメインパルス制御手
段と、他の印字周期の通電時間をメインパルス通電時間
と履歴パルス通電時間とに分割し当該印字周期により決
定される定格通電時間からメインパルス通電時間を減じ
た値を上限値として履歴パルス通電時間を制御する履歴
パルス制御手段とにより実現してもよい。
制御手段又は前記通電時間制御手段は、印字媒体の色種
類を加味して印加エネルギー又は上限値を設定してもよ
い。例えば、印字媒体の色例えば印字リボンが黒のとき
は白のときよりも大きな印加エネルギー又は上限値を設
定してもよい。
て説明する。本実施例は、アルファベット文字や記号な
どの多数のキャラクタやバーコードを印字用テープに印
字可能な英語専用のテープ印字装置に本発明を適用した
ものである。図2はテープ印字装置の斜視図、図3は本
体フレーム内部を表す説明図、図4は制御系のブロック
図である。
体フレーム2の前部にはキーボード3が配設され、キー
ボード3の後方で本体フレーム2内には印刷機構PMが
配設され、またキーボード3のすぐ後側には、文字や記
号を表示可能な液晶ディスプレイ(LCD)22が設け
られている。更に、LCD22のすぐ後側には、印刷機
構PMに装着するテープ収納カセットCSを着脱すると
きにカバーフレーム6を開放するためのリリースボタン
4が設けられ、カバーフレーム6の左側には、印刷テー
プ19を手動で切断するための切断用操作ボタン5が設
けられている。
や記号等を入力するための文字キー、スペースキー、リ
ターンキー、改行キー、カーソルキーを右方或いは左方
に移動させるためのカーソル移動キー、印刷する文字の
サイズを任意に設定するためのサイズ設定キー、その任
意の文字サイズを16、24、32、48、64、96
のドットサイズに設定するための6つの文字サイズキ
ー、印刷する文字サイズを印刷テープ19のテープ幅又
は行数に応じて自動で設定する自動設定キー、印刷を指
令する印刷キー、各種の設定処理を終了する実行キー、
電源をON・OFFするための電源キーなどが設けられ
ている。
て簡単に説明すると、印刷機構PMに着脱自在に矩形状
のテープ収納カセットCSが装着されており、このテー
プ収納カセットCSには、透明なラミネートフィルム7
が巻装されたテープスプール8と、印字リボン9が巻装
されたリボン供給スプール10と、この印字リボン9を
巻取る巻取りスプール11と、ラミネートフィルム7と
同一幅を有する両面テープ12が剥離紙を外側にして巻
装された供給スプール13と、これらラミネートフィル
ム7と両面テープ12とを接合させる接合ローラ14と
が回転自在に設けられている。尚、両面テープ12は、
ベーステープの両面に粘着剤層が形成されており、その
一方の面側の粘着剤層に剥離紙が貼付られているもので
ある。
とが重なる位置には、サーマルヘッド15が立設され、
これらラミネートフィルム7と印字リボン9とをサーマ
ルヘッド15に押圧するプラテンローラ16と、ラミネ
ートフィルム7と両面テープ12とを接合ローラ14に
押圧して印刷テープ19を作成する送りローラ17と
は、本体フレーム2に回動自在に枢着された支持体18
に回転可能に枢支されている。このサーマルヘッド15
には、128個の発熱素子からなる発熱素子群が上下方
向に列設されている。
照)の所定回転方向への駆動により接合ローラ14と巻
取りスプール11とが所定回転方向に各々同期して駆動
されながら発熱素子群に通電され、所定の発熱素子が発
熱し印字リボン9を熱転写する。この結果、ラミネート
フィルム7上には複数のドット列により文字やバーコー
ドが印字され、しかもラミネートフィルム7は両面テー
プ12を接合した状態で印刷テープ19としてテープ送
り方向Aにテープ送りされ、図2、図3に示すように、
本体フレーム2の外部に送り出される。尚、印刷機構P
Mの詳細については、特開平2−106555号公報を
参照。
式の切断装置30について、図3に基いて簡単に説明す
ると、本体フレーム2のすぐ内側には板状の補助フレー
ム31が立設され、この補助フレーム31に固定刃32
が上向きに固着されている。補助フレーム31に固着さ
れた枢支軸33には、前後方向に延びる操作レバー34
の前端近傍部が回動可能に枢支され、その操作レバー3
4の枢支軸33より前側に対応する部位において、可動
刃35が前記固定刃32と対向して取付けられている。
また、操作レバー34の後端部は、切断用操作ボタン5
の下側に位置し、操作レバー34は常には、可動刃35
が固定刃32から離間する方向に図示しないバネ部材で
弾性付勢されている。更に、前記操作レバー34の前端
部には、切断用操作ボタン5の押圧により操作レバー3
4が切断のために回動したことを検出する切断スイッチ
41が取り付けられている。
印刷テープ19は固定刃32と可動刃35との間を通っ
て本体フレーム2外に延びているので、その切断用操作
ボタン5を下方に押圧操作すると、操作レバー34を介
して可動刃35が固定刃32に接近して、これら両刃3
2,35で印刷テープ19が切断される。
繰出される印刷テープ19として、テープ幅を6mm、9
mm、12mm、18mm、24mmとする5種類が準備されて
いる。更に、各テープ幅毎に、両面テープ12を構成す
るベーステープの色(以下、端に両面テープ12の色と
略する。このベーステープの色がテープの地色とな
る。)と印字リボン9のインク色とを、「黒」、
「赤」、「青」、「黄」・・・「白」とから任意に組み
合わせた複数種類のテープカセットが準備されている。
底壁部には、これら5種類のテープ幅のいずれかを検知
するために、3つの突出爪を組合わせた第1突出片20
と、これら複数色の両面テープ12の色と印字リボン9
のインク色との組合せがいずれであるかを検知するため
に、5つの突出爪を組合せた第2突出片21が各々設け
られている。そして、本体フレーム2には、第1突出片
20の突出爪の状態からテープ幅を検知するテープ幅セ
ンサ43(図4参照)と、第2突出片21の突出爪の状
態から両面テープ12と印字リボン9との組合せ色を検
知するテープ色センサ44(図4参照)とが各々取り付
けられている。
類のテープ収納カセットCSが択一的に装着されたこと
を検出するために、カセットスイッチ42(図4参照)
が取り付けられている。次に、テープ印字装置1の制御
系は、図4のブロック図に示すように構成されている。
には、キーボード3と、切断スイッチ41と、カセット
スイッチ42と、テープ幅センサ43と、テープ色セン
サ44と、液晶ディスプレイ(LCD)22に表示デー
タを出力するためのビデオRAM24を有するディスプ
レイコントローラ(LCDC)23と、環境温度を判断
するためのサーミスタ46と、サーマルヘッド15を駆
動するための駆動回路48と、テープ送りモータ47を
駆動するための駆動回路49とが各々接続されている。
52にデータバスなどのバス51を介して接続された入
出力インターフェース50、CGROM53、ROM5
4,55及びRAM60とから構成されている。CGR
OM53には、多数のキャラクタの各々に関して、表示
のためのドットパターンデータがコードデータに対応さ
せて格納されている。
4には、アルファベット文字や記号などのキャラクタを
印刷するために多数のキャラクタの各々に関して、印刷
用ドットパターンデータが、書体(ゴシック系書体、明
朝体書体など)毎に分類され、各書体毎に7種類(1
6、24、32、48、64、96、128のドットサ
イズ)の印刷文字サイズ分、コードデータに対応させて
格納されている。
れた文字や数字や記号などのキャラクタのコードデータ
に対応させてディスプレイコントローラ(LCDC)2
3を制御する表示駆動制御プログラム、印字バッファ6
4のデータを順次読み出してサーマルヘッド15やテー
プ送りモータ47を駆動する印刷駆動制御プログラム、
本願特有の後述の通電時間制御プログラムなどが格納さ
れている。
ーボード3から入力された文書データが格納される。テ
キストポインタ(この内容をポインタ値TPとする)6
2には、テキストメモリ61の1つのアドレスが格納さ
れる。印刷文字サイズメモリ63には、設定された印刷
に用いる文字サイズのデータが格納される。印字バッフ
ァ64には、複数の文字や記号の印刷用ドットパターン
データが印字データとして格納される。
われる処理について、図5及び図6のフローチャートに
基づいて説明する。キーボード3に設けられた印刷キー
が押され印字の開始が指令されると、通電時間設定処理
が実行され(図5参照)、その後印字制御処理が実行さ
れる(図6参照)。
サーミスタ46(図4参照)からの入力値を取り込み環
境温度を判断すると共に、テープ色センサ44(図4参
照)から印字リボン9の色種類を判別する(S10
0)。そして、印加履歴が「前ドットあり」「現ドット
あり」の場合(以下「印加履歴」という)について、
予め設定された印加履歴に関するテーブルTB1から
パルス通電時間T1を読み込み、印加履歴が「前ドット
なし」「現ドットあり」の場合(以下「印加履歴」と
いう)について、予め設定された印加履歴に関するテ
ーブルTB2からパルス通電時間T2を読み込む(S1
10)。各テーブルTB1,TB2は、下記表1及び表
2に示すように、環境温度、印字リボン9の色種類をパ
ラメータとして経験的に求められた値により作成されて
いる。尚、印加履歴に対するドット状態、印字周期、定
格通電時間、通電パルスについて表3に示した。
ス通電時間TMにセットし、パルス通電時間T2からパ
ルス通電時間T1を減じた値を履歴パルス通電時間TR
にセットする(S120)。次に、メインパルス通電時
間TMと印加履歴の印字周期λ1によって決定される
定格通電時間TC1とを比較し(S130)、メインパル
ス通電時間TMの方が小さければ(S130でYE
S)、S150に進む。メインパルス通電時間TMが定
格通電時間TC1以上であれば(S130でNO)、定格
通電時間TC1を新たなメインパルス通電時間TMとして
セットする(S140)。
Rmをセットする(S150)。この上限値TRmは、
印字周期λ2によって決定される定格通電時間TC2から
メインパルス通電時間TMを減じた値がセットされる。
続いて、この上限値TRmと履歴パルス通電時間TRと
を比較し(S160)、履歴パルス通電時間TRの方が
小さければ(S160でYES)、そのまま本処理を終
える。履歴パルス通電時間TRが上限値TRm以上であ
れば(S160でNO)、上限値TRmを新たな履歴パ
ルス通電時間TRとしてセットし(S170)、本処理
を終える。
理について説明する。本実施例では、表3に示すよう
に、印字周期λ1は5msec、その定格通電時間TC1は2
200μsec 、一方、印字周期λ2は10msec、その定
格通電時間TC2は2600μsec である。尚、定格通電
時間TC1,TC2は印字周期λ1,λ2によって決定され
る値である。
温度が25℃においては、「前ドットあり」「現ドット
あり」の印加履歴の場合、表1のテーブルTB1から
パルス通電時間T1は1700μsec 必要となり、「前
ドットなし」「現ドットあり」の印加履歴の場合、表
2のテーブルTB2からパルス通電時間T2は2000
μsec 必要となる。従って、このときのメインパルス通
電時間TMは、パルス通電時間T1が定格通電時間TC1
未満であるため制限を受けず、S120でセットされた
値即ち1700μsec のままである。また、上限値TR
mは900μsec となるため、S120でセットされた
履歴パルス通電時間TR即ち300μsec は制限を受け
ない。
環境温度が10℃になると、印加履歴の場合、表1の
テーブルTB1からパルス通電時間T1は2300μse
c 必要となり、印加履歴の場合、表2のテーブルTB
2からパルス通電時間T2は2900μsec 必要とな
る。このときのメインパルス通電時間TMは、パルス通
電時間T1が定格通電時間TC1以上であるため制限を受
け、S140で定格通電時間TC1即ち2200μsec に
セットされる。また、上限値TRmは400μsec とな
るため、S120でセットされた履歴パルス通電時間T
R即ち600μsec は制限を受け、S170で上限値T
Rm即ち400μsec に変更される。
る。従来の印字装置では印加履歴の場合も印字周期λ
1の定格通電時間TC1で制限していたため、上記条件に
おいて履歴パルス通電時間TRはゼロとなり、印加履歴
の発熱素子に対してメインパルス通電時間TM(=2
200μsec )しか印加することができなかった。この
ため、必要とされるパルス通電時間T2(=2900μ
sec )を大きく下回る結果となり、印字カスレが生じや
すいという問題があった。これに対して、本実施例では
上述のように印加履歴の場合に履歴パルス通電時間T
Rを従来よりも大きな値で設定できるため、必要とされ
るパルス通電時間T2の値に近づけることができ、従来
の印字装置に比べて印字カスレの発生を抑え、安定した
印字品質を得ることができるという効果を奏する。
ン9の色種類が白になると、印加履歴の場合、表1の
テーブルTB1からパルス通電時間T1は2100μse
c 必要となり、印加履歴の場合、表2のテーブルTB
2からパルス通電時間T2は2700μsec 必要とな
る。このときのメインパルス通電時間TMは、パルス通
電時間T1が定格通電時間TC1未満であるため制限を受
けず、S120でセットされた値即ち2100μsec の
ままである。また、上限値TRmは500μsecとなる
ため、S120でセットされた履歴パルス通電時間TR
即ち600μsecは制限を受け、S170で上限値TR
m即ち500μsec に変更される。この条件下において
も、上述したように従来の印字装置と比べて印字カスレ
の発生を抑制するという効果を奏する。
示す印字制御処理を実行する。即ち、サーマルヘッド1
5に列設された128個の発熱素子のすべてについて印
加履歴を調べる(S300)。そして、印加履歴即ち
「前ドットなし」「現ドットあり」の発熱素子に履歴パ
ルスをかけ(S310)、続いて印加履歴及びのす
べての発熱素子にメインパルスをかける(S320)。
これにより、1ライン分の印字がなされ、ドット列1列
が形成される。その後、印字が終了したか否かを判断し
(S330)、印字が終了していなければ(S330で
NO)、次のラインへ進み(S340)、再びS300
以下の処理を繰り返す。印字が終了したならば(S33
0でYES)、本処理を終える。
応関係を示す。本実施例のメインパルス通電時間TM又
はメインパルス通電時間TM及び履歴パルス通電時間T
Rが印加エネルギーに相当し、CPU52が印字制御手
段、履歴制御手段、及びエネルギー制御手段(又は通電
時間制御手段)に相当する。また、S110の処理が履
歴制御手段の処理に、S120〜S170の処理がエネ
ルギー制御手段(又は通電時間制御手段)の処理に、S
300〜S340の処理が印字制御手段の処理に相当す
る。
ことなく、本発明の技術的範囲に属する限り、種々の態
様で実施できることはいうまでもない。例えば、上記通
電時間設定処理では、環境温度、印字リボン9の色種類
をパラメータとして経験的に求められた値によりテーブ
ルTB1,TB2を作成したが、パラメータに関係なく
テーブルを作成し、読み込んだ値を環境温度及び印字リ
ボン9の色種類によって補正するようにしてもよい。
Rmをセットし履歴パルス通電時間TRを上限値TRm
により制限する処理(S150〜S170)を行った
が、これに代えて、パルス通電時間T2と定格通電時間
TC2とを比較し、パルス通電時間T2の方が小さければ
履歴パルス通電時間TRとして(T2−TM)をセット
し、パルス通電時間T2が定格通電時間TC2以上ならば
履歴パルス通電時間TRとして(TC2−TM)をセット
するようにしてもよい。この場合にも上記実施例と同様
の効果を奏する。
今回のラインを形成する際の発熱素子に関し、前回のラ
インを形成した際の通電の有無(即ち「前ドット」の有
無)のみを判断したため印加履歴は二種類のうちいずれ
かに決定されたが、印加履歴についてはこれに限らず、
過去の通電の有無を判断して印加履歴を決定してもよ
く、例えば、前々回のラインを形成した際の通電の有無
まで判断することとしてもよい。
によれば、印加履歴が変化した場合の印字カスレの発生
を抑え、安定した印字品質を得ることができる。
る。
ボード、9・・・印字リボン、 15
・・・サーマルヘッド、44・・・テープ色センサ、
46・・・サーミスタ、52・・・CPU、
C・・・制御装置、PM・・・印
刷機構、 TC1,TC2・・・定格通電
時間、T1,T2・・・パルス通電時間、 TM・
・・メインパルス通電時間、TR・・・履歴パルス通電
時間、 TRm・・・上限値、λ1,λ2・・・
印字周期、
Claims (2)
- 【請求項1】 印字ヘッドに列設された複数の発熱素子
ごとに選択的に印加エネルギーを印加して該印字ヘッド
により被印字媒体上に所定の印字パターンを形成する印
字制御手段と、 今回印加エネルギーを印加すべき発熱素子の前回までの
印加履歴に応じて該発熱素子に印加する印加エネルギー
を設定する履歴制御手段と、 前記履歴制御手段により設定された印加エネルギーの上
限値を各発熱素子の前記印加履歴に応じて設定し、前記
印加エネルギーを制御するエネルギー制御手段と、 を備えたことを特徴とする印字装置。 - 【請求項2】 印字ヘッドに列設された複数の発熱素子
ごとに選択的にパルスを印加して該印字ヘッドにより被
印字媒体上に所定の印字パターンを形成する印字制御手
段と、 今回パルスを印加すべき発熱素子の前回までの印加履歴
に応じて該発熱素子に印加するパルス通電時間を設定す
る履歴制御手段と、 前記印加履歴に応じて印字周期を設定し、前記履歴制御
手段により設定されたパルス通電時間の上限値として前
記印字周期により決定される定格通電時間を設定し、前
記パルス通電時間を制御する通電時間制御手段とを備え
たことを特徴とする印字装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4578894A JP2953294B2 (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | 印字装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4578894A JP2953294B2 (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | 印字装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07251521A JPH07251521A (ja) | 1995-10-03 |
JP2953294B2 true JP2953294B2 (ja) | 1999-09-27 |
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ID=12729028
Family Applications (1)
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JP4578894A Expired - Fee Related JP2953294B2 (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | 印字装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2953294B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6237614B2 (ja) * | 2014-12-26 | 2017-11-29 | ブラザー工業株式会社 | 印刷装置 |
-
1994
- 1994-03-16 JP JP4578894A patent/JP2953294B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH07251521A (ja) | 1995-10-03 |
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