JP2021006382A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】意図しない印字汚れによる印刷媒体への影響を抑制できる印刷装置を提供する。【解決手段】テープ印字装置において、CPUは、インクリボンから印字テープに意図しない印字汚れである特殊印字汚れ91が生じる場合、印字前制御を実行する。詳細には、CPUは、印字テープの一例としてのレセプタテープ50aに印字する前に、可動搬送ローラ14及びテープ駆動ローラによってレセプタテープ50aを、挟持領域の搬送方向と平行の長さであるL1よりも若干長いL5の距離分、搬送方向下流に搬送する。挟持領域はプラテンローラ15がサーマルヘッドとの間でレセプタテープ50aを挟持する領域である。【選択図】図12

Description

本発明は、印刷装置に関する。
熱転写によりフィルムテープ等の印刷媒体に印字を行う印刷装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の印刷装置では、プラテンローラ、サーマルヘッド、及びテープ送りローラを備える。プラテンローラは弾性ばねによって付勢されてサーマルヘッドに圧接される。サーマルヘッドは多数の発熱素子を有し、サーマルインクリボンのインクを熱転写してフィルムテープに印字を行う。テープ送りローラはプラテンローラと協働してフィルムテープを送る。
特開平5−38854号公報
フィルムテープ及びサーマルインクリボンの材質は様々であり、その組み合わせは多様である。フィルムテープにインクが定着し易い材質のものが用いられる場合がある。又、サーマルインクリボンに低温で溶融し易い又はサーマルインクリボンから剥離し易い材質のインクが用いられる場合がある。フィルムテープとサーマルインクリボンとの組み合わせによっては、印刷装置による印字動作が行われていない状態で、意図せずフィルムテープにインクが定着される印字汚れが生じる可能性がある。
本発明の目的は、意図しない印字汚れによる印刷媒体への影響を抑制できる印刷装置を提供することである。
本発明に係る印刷装置は、サーマルヘッドと、印刷媒体及びインクリボンをサーマルヘッドとの間で挟持可能なプラテンローラを含み、印刷媒体を第一方向又は第一方向と逆方向である第二方向に搬送可能な搬送手段とを備え、搬送手段によって印刷媒体を第一方向に搬送しながらサーマルヘッドによってインクリボンを加熱することにより印刷媒体に印刷可能な印刷装置において、制御部と、制御部を制御する為のプログラムを記憶した記憶部とを備え、制御部は、記憶部に記憶したプログラムを実行することにより、印刷媒体への印刷を開始する前に、搬送手段により、プラテンローラがサーマルヘッドとの間で印刷媒体を挟持する挟持領域における第一方向と平行な長さである第一所定量以上、印刷媒体を第一方向に搬送することを特徴とする。
本発明によれば、印刷装置は、印刷を開始する時点で、挟持領域で生じ易い意図しない印字汚れを印刷媒体において印刷が開始される部分よりも搬送する方向の下流である第一方向側に配置できる。従って、印刷された印刷媒体は、意図しない印字汚れと印刷された部分とが重ならない。故に、印刷装置は意図しない印字汚れによる印刷媒体への影響を抑制できる。
本発明に係る印刷装置において、制御部は前回の印刷媒体への印刷を終了してから第一時間が経過した後、印刷媒体への印刷を行う場合、印刷媒体への印刷を開始する前に、搬送手段により、印刷媒体を第一所定量以上、第一方向に搬送してもよい。印刷装置は、前回の印刷が終了してから第一時間が経過した場合、意図しない印字汚れが生じる可能性が高いとして、意図しない印字汚れを印刷が開始される部分よりも第一方向側に配置できる。従って、印刷された印刷媒体は、意図しない印字汚れと印刷された部分とが重ならない。故に、印刷装置は意図しない印字汚れによる印刷媒体への影響を抑制できる。
本発明に係る印刷装置において、サーマルヘッドから第一方向側に第一所定量より長い第二所定量離れた位置に設けられ、印刷媒体を切断可能な切断手段を更に備え、制御部は、印刷媒体への印刷を終了した後、搬送手段により、第二所定量、印刷媒体を第一方向に搬送し、切断手段により、印刷媒体を切断し、搬送手段により、第二所定量よりも短い第三所定量、印刷媒体を第二方向に搬送してもよい。印刷装置は、切断手段により印刷された印刷媒体を切り離した後、印刷されていない側の印刷媒体の端部を挟持領域側に搬送する。故に、印刷装置は、次回の印刷に際して意図しない印字汚れが生じた場合でも、意図しない印字汚れによって無駄になる部分を低減でき、意図しない印字汚れによる印刷媒体への影響を抑制できる。
本発明に係る印刷装置において、搬送手段は、第一方向におけるプラテンローラと切断手段との間に設けられ、印刷媒体を保持可能な保持部を備え、第三所定量は、切断手段から保持部が印刷媒体を保持する保持領域までの第一方向と平行な長さよりも短くてもよい。印刷装置は、切断手段により印刷された印刷媒体を切り離し、第二方向に搬送した後、印刷媒体の端部は保持領域の第一方向側に位置する。保持部は印刷媒体を安定して保持できる。故に、印刷装置は次回の印刷において印刷媒体を安定して搬送できる。
本発明に係る印刷装置において、制御部は前回の印刷媒体への印刷を終了してから第二時間が経過する以前に、次回の印刷媒体への印刷を行う場合、印刷媒体への印刷が終了した後、搬送手段により、第三所定量、印刷媒体を第二方向に搬送する処理を行わなくてもよい。印刷装置は、第二時間が経過する以前に次回の印刷媒体への印刷を行う場合、意図しない印字汚れが生じる可能性が低いとして処理を簡略化できる。
本発明に係る印刷装置は、サーマルヘッドと、自身の長手方向に沿って所定隙間を空けてダイカットラベルを配置したダイカットラベルシート及びインクリボンをサーマルヘッドとの間で挟持可能なプラテンローラを含み、ダイカットラベルシートを第一方向又は第一方向と逆方向である第二方向に搬送可能な搬送手段とを備え、搬送手段によってダイカットラベルシートを第一方向に搬送しながらサーマルヘッドによってインクリボンを加熱することによりダイカットラベルシートに印刷可能な印刷装置において、制御部と、制御部を制御する為のプログラムを記憶した記憶部とを備え、制御部は、記憶部に記憶したプログラムを実行することにより、ダイカットラベルシートへの印刷を終了した後、搬送手段により、プラテンローラがサーマルヘッドとの間でダイカットラベルシートを挟持する挟持領域を所定隙間が含む位置にダイカットラベルシートを搬送することを特徴とする。
本発明によれば、印刷装置は、印字終了後、挟持領域が所定隙間に含まれる位置にダイカットラベルシートを搬送できる。印字が行われるダイカットラベルと意図しない印字汚れが生じ易い挟持領域とは重ならない。故に、印刷装置は意図しない印字汚れによるダイカットラベルシートへの影響を抑制できる。
本発明に係る印刷装置において、サーマルヘッドより第一方向側に設けられ、ダイカットラベルシートを切断可能な切断手段を更に備え、制御部は、ダイカットラベルシートへの印刷を終了した後、搬送手段により、サーマルヘッドから切断手段までの第一方向における長さである第二所定量、ダイカットラベルシートを第一方向に搬送し、切断手段により、ダイカットラベルシートを切断し、搬送手段により、挟持領域を所定隙間が含む位置にダイカットラベルシートを搬送してもよい。印刷装置は、印刷されたダイカットラベルシートを切断手段により切り離し、ダイカットラベルと挟持領域とが重ならない位置に印刷されていない側のダイカットラベルシートを搬送できる。故に、印刷装置は、意図しない印字汚れによるダイカットラベルシートへの影響を抑制できる。
本発明に係る印刷装置は、サーマルヘッドと、無定長ラベルシート及び自身の長手方向に沿って所定隙間を空けてダイカットラベルを配置したダイカットラベルシートの何れかである印刷媒体及びインクリボンをサーマルヘッドとの間で挟持可能なプラテンローラを含み、印刷媒体を第一方向又は第一方向と逆方向である第二方向に搬送可能な搬送手段とを備え、搬送手段によって印刷媒体を第一方向に搬送しながらサーマルヘッドによってインクリボンを加熱することにより印刷媒体に印刷可能な印刷装置において、制御部と、制御部を制御する為のプログラムを記憶した記憶部とを備え、制御部は、記憶部に記憶したプログラムを実行することにより、印刷を行う印刷媒体が無定長ラベルシート及びダイカットラベルシートの何れであるかを判定し、印刷媒体がダイカットラベルシートであると判定した場合、ダイカットラベルシートへの印刷を終了した後、搬送手段により、プラテンローラがサーマルヘッドとの間で印刷媒体を挟持する挟持領域を所定隙間が含む位置にダイカットラベルシートを搬送し、印刷媒体が無定長ラベルシートであると判定した場合、無定長ラベルシートへの印刷を開始する前に、搬送手段により、挟持領域における第一方向と平行な長さである第一所定量以上、印刷媒体を第一方向に搬送することを特徴とする。
本発明によれば、印刷装置は、印刷媒体の種別を判定し、判定結果に応じて適切な処理を実行することで、意図しない印字汚れによる印刷媒体への影響を抑制できる。
本発明に係る印刷装置において、サーマルヘッドから第一方向側に第一所定量より長い第二所定量離れた位置に設けられ、印刷媒体を切断可能な切断手段を更に備え、制御部は、印刷媒体が無定長ラベルシートであると判定した場合、搬送手段により、無定長ラベルシートを第二方向に搬送可能であるかを判定し、搬送手段により、無定長ラベルシートを第二方向に搬送可能であると判定した場合、無定長ラベルシートへの印刷を終了した後、搬送手段により、第二所定量、印刷媒体を第一方向に搬送し、切断手段により、無定長ラベルシートを切断し、搬送手段により、無定長ラベルシートを第二所定量よりも短い第三所定量、第二方向に搬送してもよい。印刷装置は、無定長ラベルシートのうち第二方向に搬送可能なものについて、切断手段により印刷された印刷媒体を切り離した後、印刷されていない側の印刷媒体の端部を第二方向に搬送する。故に、印刷装置は、次回の印刷に際して意図しない印字汚れが生じた場合でも、意図しない印字汚れによって無駄になる部分を低減でき、意図しない印字汚れによる印刷媒体への影響を抑制できる。
本発明に係る印刷装置は、サーマルヘッドと、印刷媒体及びインクリボンをサーマルヘッドとの間で挟持可能なプラテンローラを含み、印刷媒体を第一方向又は第一方向と逆方向である第二方向に搬送可能な搬送手段とを備え、搬送手段によって印刷媒体を第一方向に搬送しながらサーマルヘッドによってインクリボンを加熱することにより印刷媒体に印刷可能な印刷装置において、サーマルヘッドから第一方向側に第二所定量離れた位置に設けられ、印刷媒体を切断可能な切断手段と、制御部と、制御部を制御する為のプログラムを記憶した記憶部とを備え、制御部は、記憶部に記憶したプログラムを実行することにより、印刷媒体への印刷を実行する印刷処理と、印刷処理を実行する前に、搬送手段により、プラテンローラがサーマルヘッドとの間で印刷媒体を挟持する挟持領域における第一方向と平行な長さである第一所定量以上、印刷媒体を第一方向に搬送する印刷前処理と、印刷処理を実行終了した後、搬送手段により第二所定量、印刷媒体を第一方向に搬送し、切断手段により印刷媒体を切断し、搬送手段により第二所定量よりも短い第三所定量、印刷媒体を第二方向に搬送する印刷後処理と、印刷媒体の材質とインクリボンの材質との組み合わせ、サーマルヘッドの温度、印刷装置の環境温度、印刷処理を終了してから経過した時間、のうちの一以上の条件に基づき、印刷前処理及び印刷後処理の何れか一方又は両方を実行するかを判定する判定処理とを実行することを特徴とする。
本発明によれば、印刷装置は、所定の条件に基づき印刷前処理及び印刷後処理の何れか一方又は両方を実行できる。故に、印刷装置は、印刷前処理と印刷後処理とが不要な場合において処理を簡略化できる。
テープ印字装置1の斜視図である。 レセプタタイプのテープカセット30をテープ印字装置1に装着した状態を示す平面図である。 テープ印字装置1の電気的構成を示すブロック図である。 レセプタタイプのテープカセット30の内部構造を示した平面図である。 ラミネートタイプのテープカセット30の内部構造を示した平面図である。 レセプタテープ50aの斜視図である。 ダイカットテープ50bの斜視図である。 ラミネートタイプのテープカセット30をテープ印字装置1に装着した状態を示す平面図である。 メイン処理のフローチャートである。 メイン処理のフローチャートである。 ROM74に記憶される制御情報テーブルを示す概念図である。 レセプタテープ50aへの印字におけるレセプタテープ50aの動きを模式的に示す概念図である。 ダイカットテープ50bへの印字におけるダイカットテープ50bの動きを模式的に示す概念図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
図1から図13を参照し、本発明のテープ印字装置1を説明する。以下説明では、図1の左下側、右上側、右下側、左上側、上側、及び下側を、夫々、テープ印字装置1の左側、右側、前側、後側、上側、及び下側とする。テープ印字装置1は内部に収容したテープカセット30を用いて印字済みの付箋紙59(図12及び図13参照)を作成できるものである。テープカセット30には様々な種類(例えば、レセプタタイプ、ラミネートタイプ等)があり、非感熱式の印字テープ50(例えば、レセプタテープ50a、ダイカットテープ50b、透明フィルムテープ50c等)とインクリボン60とが収容される。
図1を参照し、テープ印字装置1の概略構成について説明する。テープ印字装置1は、平面視長方形状の本体カバー2を備える。本体カバー2の前側には、キャラクタを含むキャラクタキーや、種々の機能キー等を含むキーボード3が配設される。キャラクタは、文字、記号、数字、及び図形等である。キーボード3の後側には、キーボード3により入力されたキャラクタを表示可能なLCD5が設けられる。
LCD5の後側には、テープカセット30の交換時に開閉される蓋状のカセットカバー6が設けられる。カセットカバー6に対応する本体カバー2の内部には、テープカセット30を着脱可能に装着するカセット装着部8(図2参照)が設けられる。本体カバー2の左後部には、印字された印字テープ50を外部に排出するための排出スリット9が設けられる。
図2を参照し、本体カバー2の内部構成について説明する。カセット装着部8の前側には、発熱体を備えるサーマルヘッド10が設けられる。サーマルヘッド10の左側には、テープ駆動ローラ軸(図示外)が設けられる。テープ駆動ローラ軸には、テープカセット30の後述するテープ駆動ローラ46が嵌挿する。サーマルヘッド10の前側には、アーム状のプラテンホルダ12が設けられる。
プラテンホルダ12は軸支部12aを中心に揺動可能に軸支される。プラテンホルダ12の左後端部には、テープ駆動ローラ軸に嵌挿するテープ駆動ローラ46に相対する可動搬送ローラ14が回転可能に設けられる。プラテンホルダ12の後端部、且つ可動搬送ローラ14の右側には、サーマルヘッド10に相対するプラテンローラ15が回転可能に設けられる。
プラテンホルダ12の揺動に伴い、可動搬送ローラ14はテープ駆動ローラ軸に嵌挿するテープ駆動ローラ46に、プラテンローラ15はサーマルヘッド10に対して夫々接離可能である。可動搬送ローラ14がテープ駆動ローラ46に接近した状態で、可動搬送ローラ14はテープ駆動ローラ46と協働して、印字テープ50を保持可能である。以下、可動搬送ローラ14がテープ駆動ローラ46と協働して印字テープ50を保持する部分を「保持領域」という。
プラテンローラ15がサーマルヘッド10に接近した状態で、プラテンローラ15はサーマルヘッド10に圧接する。この状態で、プラテンローラ15はサーマルヘッド10と協働して、重合された印字テープ50及びインクリボン60を挟持可能である。以下、サーマルヘッド10がプラテンローラ15と協働して、重合された印字テープ50及びインクリボン60を挟持する部分を「挟持領域」という。重合された印字テープ50及びインクリボン60は、挟持領域において、プラテンローラ15及びサーマルヘッド10から押圧される。テープ印字装置1は、挟持領域にてインクリボン60のインクを印字テープ50に転写して印字する。
カセット装着部8の略中央には、インクリボン60を送るリボン巻取軸(図示外)が設けられる。リボン巻取軸は、ステッピングモータであるテープ送りモータ23(図3参照)によって駆動機構を介して回転駆動される。リボン巻取軸には、テープカセット30のリボン巻取スプール44が嵌挿する。リボン巻取軸がリボン巻取スプール44を印字スピードと同期して回転駆動されることにより、印字済みのインクリボン60がリボン巻取スプール44に巻き取られる。テープ駆動ローラ軸は、テープ送りモータ23によって駆動機構を介して回転駆動される。テープ駆動ローラ軸が回転駆動されることにより、テープ駆動ローラ軸に嵌挿するテープ駆動ローラ46が回転される。
カセット装着部8の右側後方部には、データ読込装置16が設けられている。データ読込装置16は、テープカセット30に付設されたICタグ49の情報を読み込んでテープカセット30の種類(レセプタタイプ、ラミネートタイプ等)、印字テープ50の種類(レセプタテープ50a、ダイカットテープ50b、透明フィルムテープ50c等)、印字テープ50の材質、インクリボン60の材質、印字テープ50及びインクリボン60の幅等を特定することができる。データ読込装置16から取得されるテープカセット30に関する種々の情報を総称して「種別情報」という。
カセット装着部8の右部には、マーク検出センサ21が設けられる。マーク検出センサ21は、発光素子及び受光素子を備える透過型のフォトセンサであり、後述するダイカットテープ50bに設けられたマーク55(図7参照)を検出する。
カセット装着部8に装着されたテープカセット30の後述するテープ排出口37から排出スリット9までの間には、印字済みの印字テープ50が搬送される搬送経路が設けられる。搬送経路には、印字テープ50を所定位置で切断するカット機構17が設けられる。カット機構17は、固定刃19と、固定刃19に対向して前後方向に移動可能に支持された移動刃18とで構成される。移動刃18は、カッタモータ24によって駆動機構を介して前後方向に移動される。カット機構17は、印字された印字テープ50、又はラミネートタイプのテープカセット30の場合は後述のラミネートテープの全ての層を切断し、2つに切り離す、所謂「フルカット」が可能である。
図3を参照し、テープ印字装置1の電気的構成について説明する。テープ印字装置1は、制御基板上に形成される制御回路部70を備えている。制御回路部70は、各機器を制御するCPU71、CPU71にデータバス76を介して接続されたCG−ROM72、EEPROM73、ROM74、RAM75及び入出力インタフェース77等から構成される。
CG−ROM72は、非一時的な記憶媒体であり、キャラクタを印字する為の各キャラクタに対応する多数の印字用ドットパターンデータを記憶する。EEPROM73は、非一時的な記憶媒体であり、DCモータの定速回転時の回転速度であるエンコーダパルス周期の検出値や、その際の速度設定値であるD/A出力値等を記憶する。ROM74は、非一時的な記憶媒体であり、CPU71にメイン処理を実行させるためのプログラム、後述の制御情報テーブル等を記憶する。RAM75は、一時的な記憶媒体であり、フラグ、カウンタ等の一時的なデータを記憶する。
入出力インタフェース77には、キーボード3、データ読込装置16、マーク検出センサ21、ヘッド温度センサ81、環境温度センサ82、及び駆動回路25〜28が接続される。ヘッド温度センサ81は、サーマルヘッド10の温度を検出可能な温度センサである。ヘッド温度センサ81は、テープ印字装置1の設置環境下の温度である環境温度を検出可能な温度センサである。
駆動回路25は、LCD5を駆動するための電子回路である。駆動回路26は、サーマルヘッド10を駆動するための電子回路である。駆動回路27は、テープ送りモータ23を駆動するための電子回路である。テープ送りモータ23の駆動により印字テープ50の搬送が可能となる。駆動回路28は、カッタモータ24を駆動するための電子回路である。カッタモータ24の駆動により移動刃18が移動し、フルカットの動作が可能となる。
図4及び図5を参照し、テープカセット30の基本構造について説明する。以下の説明では、図4及び図5の左側、右側、下側、上側、手前側、及び奥側を、夫々、テープカセット30の左側、右側、前側、後側、上側、及び下側とする。図4及び図5に示すように、テープカセット30は、箱状であり、非感熱式の印字テープ50及びインクリボン60を収容する。テープカセット30は、上部が開口した下ケース32と、下ケース32の上部を覆う上ケース(図示外)とを筐体として備える。
下ケース32内の左後部には、第一のテープを巻回して支持する第一テープスプール40がテープカセット30を上下方向に貫通する支持孔39を介して回転可能に配置される。下ケース32内の右前部には、インクリボン60を巻回したリボンスプール42が回転可能に配置される。第一テープスプール40とリボンスプール42との間には、リボン巻取スプール44がテープカセット30を上下方向に貫通する支持孔43を介して回転可能に配置される。リボン巻取スプール44は、リボンスプール42からインクリボン60を引き出すとともに、印字にて使用されたインクリボン60を巻き取る。
下ケース32内の右後部には、第二のテープを巻回して支持する第二テープスプール48(図5のみ図示)がテープカセット30を上下方向に貫通する支持孔47を介して回転可能に配置される。テープカセット30の右側には、テープカセット30を上下方向に貫通する一対の孔33が設けられる。テープカセット30がテープ印字装置1のカセット装着部8に装着された場合、一対の孔33からマーク検出センサ21の発光素子及び受光素子がテープカセット30内に進入する。下ケース32内の右後端部には、種別情報が記憶されたICタグ49が設けられる。
テープカセット30には、テープカセット30の左前端部近傍から後方に凹み、右方に延びるヘッド装着部35が形成される。ヘッド装着部35はテープ印字装置1のサーマルヘッド10(図2参照)に嵌挿可能である。テープカセット30の右前端部からヘッド装着部35の前側を左方に延びる部位をアーム部34という。アーム部34は中空状であり、内部を印字テープ50及びインクリボン60が搬送される。アーム部34の左端部には、アーム部34内部からヘッド装着部35に印字テープ50及びインクリボン60を供給する開口34aが設けられる。
テープカセット30の左前端部には、テープ排出口37が設けられる。テープ排出口37は、上下方向に延びる開口である。テープ排出口37は、ヘッド装着部35に供給された印字テープ50、又はラミネートタイプのテープカセット30の場合は後述のラミネートテープをテープカセット30の外部へと排出する排出口であり、テープ印字装置1の排出スリット9(図2参照)へ案内する。
開口34aからテープ排出口37までの印字テープ50の搬送方向において、ヘッド装着部35の下流側、テープ排出口37の右側には、テープ駆動ローラ46を回転可能に軸支する支持孔(図示外)が設けられる。テープ駆動ローラ46は、テープ印字装置1のテープ駆動ローラ軸(図示外)に嵌挿され、テープ印字装置1の可動搬送ローラ14(図2参照)との協働により、印字テープ50を引き出すことができる。テープ駆動ローラ46の右側には、ヘッド装着部35を経由して搬送された使用済みのインクリボン60を印字テープ50から離間させ、リボン巻取スプール44に向かって案内する案内壁38が立設される。
テープカセット30は、内部に収容されるテープの種類を適宜変更することによって、レセプタタイプ、ラミネートタイプ等に実装できる。レセプタタイプ及びラミネートタイプの夫々のテープカセット30で共通の構成は、同一の符号を付し、説明を省略する。
図4に示すように、レセプタタイプのテープカセット30では、支持孔39は、第一のテープとしてレセプタテープ50a及びダイカットテープ50bの何れかの印字テープ50が巻回された第一テープスプール40を支持する。支持孔43は、リボン巻取スプール44を支持する。レセプタタイプのテープカセット30では第二のテープが使用されないので、支持孔47(図5参照)は第二テープスプール48(図5参照)を支持しない。
図5に示すように、ラミネートタイプのテープカセット30では、支持孔39は、第一のテープとして両面粘着テープ58が巻回された第一テープスプール40を支持する。支持孔47は、第二のテープとして印字テープ50である透明フィルムテープ50cが巻回された第二テープスプール48を支持する。支持孔43は、リボン巻取スプール44を支持する。第一テープスプール40から引き出された両面粘着テープ58は、透明フィルムテープ50cに接着された状態でテープ駆動ローラ46を介してテープ排出口37から排出される。
図6及び図7を参照し、印字テープ50の一例として、レセプタテープ50a、ダイカットテープ50b、及び透明フィルムテープ50c(図6及び図7では図示外)について説明する。図6に示すように、レセプタテープ50aは、基材51aと剥離紙52aとを有する。基材51aには、粘着層53aが設けられる。粘着層53aは、粘着剤が塗布された層である。基材51aのうち粘着層53aが設けられた面とは反対側の面は、キャラクタが印刷される印字面である。剥離紙52aは、粘着層53aを介して基材51aに剥離可能に貼り付けられる。
図7に示すように、ダイカットテープ50bは、複数の基材51bと剥離紙52bとを有する。複数の基材51bには、夫々、粘着層53bが設けられる。粘着層53bは、粘着剤が塗布された層である。剥離紙52bは長尺状である。剥離紙52bには、複数の基材51bが、剥離紙52bの長手方向に一定の隙間54をあけて並んで、粘着層53bを介して剥離可能に貼り付けられる。複数の基材51bのうち粘着層53bが設けられた面とは反対側の面は、キャラクタが印刷される印字面である。剥離紙52bのうち、基材51bが設けられていない部分には、マーク55が設けられる。マーク55は、長手方向に一定間隔で並ぶ貫通孔である。レセプタテープ50a及びダイカットテープ50bは、インクリボン60のインクがサーマルヘッド10の加熱によって基材51a、51bの印字面に熱転写されることで、キャラクタが印刷されるテープである。
構成を図示しないが、透明フィルムテープ50c(図5参照)は、インクリボン60のインクがサーマルヘッド10の加熱によって印字面に熱転写されることで、キャラクタが印刷されるテープである。印刷された透明フィルムテープ50cの印字面には、両面粘着テープ58(図5参照)が貼り合わされる。以下、印刷された透明フィルムテープ50cに両面粘着テープ58が貼り合わされたテープを、「ラミネートテープ」という。レセプタテープ50a、ダイカットテープ50b、及びラミネートテープを印字量に応じて切断することで所望の付箋紙59(図12及び図13参照)が作成される。
印字テープ50には、様々な材質が用いられる。印字テープ50にインクリボン60のインクが定着し易い材質のものが用いられる場合ある。又、インクリボン60も様々な材質が用いられる。インクリボン60に低温で溶融し易い材質又はサーマルインクリボンから剥離し易い材質のインクが用いられる場合がある。従って、印字テープ50とインクリボン60との組み合わせによっては、インクリボン60から印字テープ50へとインクが転写し易い場合がある。
又、印字が終了したサーマルヘッド10において、印字終了後からの時間が短い等で次回印刷時までに冷却が十分ではなく、余熱が残る場合がある。逆に、印字終了後からの時間が長く、その間、印字テープ50とインクリボン60とが重合された状態で、プラテンローラ15及びサーマルヘッド10から押圧されたままの場合がある。更に、テープ印字装置1の周囲の環境温度が高い場合もある。
印字テープ50とインクリボン60との組み合わせ、サーマルヘッド10の温度、印字終了後からの経過時間(以下、「停止時間」という。)、環境温度等の種々の条件によって、テープ印字装置1による印字動作が行われていない状態であっても、意図せずインクリボン60から印字テープ50の印字面へとインクが転写する場合がある。以下、意図しないインクの転写を「特殊印字汚れ」91という(図12及び図13参照)。特殊印字汚れ91は、印字テープ50とインクリボン60とが重合され、プラテンローラ15及びサーマルヘッド10から押圧されながら挟持される挟持領域で生じ易い。
図2及び図8を参照し、テープ印字装置1によって印字テープ50に印字が行われる手順を説明する。テープ印字装置1による印字は公知の手順で行われる。図2を参照し、レセプタタイプのテープカセット30を使用して印字が行われる手順を説明する。例として、テープカセット30に収容される印字テープ50がレセプタテープ50aである場合を説明する。尚、印字テープ50がダイカットテープ50bである場合は、レセプタテープ50aの場合と同様の手順であるので説明を割愛する。
レセプタテープ50aは、テープ駆動ローラ46が可動搬送ローラ14と協働することにより、第一テープスプール40から引き出される。レセプタテープ50aは、一対の孔33の間を通過しながら、アーム部34内部を左方に搬送される。マーク検出センサ21の発光素子及び受光素子は、第一テープスプール40から引き出されたレセプタテープ50aを間にして対向する。レセプタテープ50aは、リボンスプール42から引き出されたインクリボン60が重合された状態で開口34aからヘッド装着部35(図4参照)に送出される。
インクリボン60が重合されたレセプタテープ50aは、挟持領域に搬送される。サーマルヘッド10の加熱によってレセプタテープ50aにインクリボン60のインクが熱転写される。使用済みのインクリボン60がレセプタテープ50aから剥がされ、リボン巻取スプール44に巻き取られる。印字済みのレセプタテープ50aは、テープ駆動ローラ46が可動搬送ローラ14と協働することにより、テープ排出口37から排出される。
図8を参照し、ラミネートタイプのテープカセット30を使用して印字が行われる手順を説明する。透明フィルムテープ50cは、テープ駆動ローラ46が可動搬送ローラ14と協働することにより、第二テープスプール48から引き出される。透明フィルムテープ50cは、一対の孔33の間を通過し、アーム部34内部を左方に搬送される。レセプタテープ50aと同様にインクリボン60が重合された状態で開口34aからヘッド装着部35(図5参照)に送出される。
インクリボン60が重合された透明フィルムテープ50cは、挟持領域を搬送され、サーマルヘッド10の加熱によってインクリボン60のインクが熱転写される。使用済みのインクリボン60が透明フィルムテープ50cから剥がされ、リボン巻取スプール44に巻き取られる。印字済みの透明フィルムテープ50cは、保持領域に搬送される。
両面粘着テープ58は、テープ駆動ローラ46が可動搬送ローラ14と協働することにより、第一テープスプール40から引き出され、保持領域に搬送される。両面粘着テープ58は、透明フィルムテープ50cの印字面に重合された状態で、テープ駆動ローラ46と可動搬送ローラ14とによって圧接される。テープ駆動ローラ46が可動搬送ローラ14と協働することにより、一本のラミネートテープがテープ排出口37から排出される。
図9から図13を参照し、テープ印字装置1におけるメイン処理を説明する。CPU71は、メイン処理を行うための開始指示をキーボード3から受信した場合、ROM74に記憶されたプログラムをRAM75において展開することによりメイン処理を開始する。
図9に示すように、CPU71は初期処理を実行する(S1)。初期処理では、CPU71は、カッタモータ24を制御することによりカット機構17を初期状態とする。CPU71は、RAM75に記憶されている停止時間カウンタ以外の情報をクリアする。停止時間カウンタは、メイン処理を終了後から次回メイン処理を開始するまでの時間を計時する為のカウンタである。
CPU71は、種別情報を取得する(S2)。CPU71は、データ読込装置16が読み込んだICタグ49の情報から種別情報を特定する。取得された種別情報は、RAM75に記憶される。
CPU71は、状態情報を取得する(S3)。「状態情報」は、サーマルヘッド10の温度、環境温度、及び停止時間の総称である。CPU71は、ヘッド温度センサ81からサーマルヘッド10の温度を、環境温度センサ82から環境温度を、停止時間カウンタの値から停止時間を夫々取得する。取得された状態情報は、RAM75に記憶される。
CPU71は、印字テープ50の種類がダイカットテープ50bであるか判断する(S4)。この判断は、RAM75に記憶された種別情報に基づいて行われる。印字テープ50の種類がダイカットテープ50bである場合(S4:YES)、CPU71は後述の印字前制御を実行せず、S7に処理を進める。
印字テープ50の種類がダイカットテープ50bでない場合(S4:NO)、CPU71は印字前制御が必要か判断する(S5)。この判断は、RAM75に記憶された種別情報及び状態情報と、ROM74に記憶された制御情報テーブル(図11参照)とを比較することで行われる。
図11に示すように、ROM74には、印字前制御及び印字後制御の要否を定めた制御情報テーブルが記憶される。印字前制御は、特殊印字汚れ91が生じ得る場合に、特殊印字汚れ91による印字テープ50及び印字後の付箋紙59への影響を抑制するための制御であり、CPU71が後述の印字処理(S7、図9参照)を実行するよりも前に実行する。印字前制御の説明は後述する。印字後制御は、次回の印字にあたり特殊印字汚れ91による印字テープ50及び次回の印字後の付箋紙59への影響を抑制するための制御であり、CPU71が印字処理よりも後に実行する。印字後制御の説明は後述する。
印字前制御及び印字後制御の要否は、印字テープ50の材質、インクリボン60の材質、サーマルヘッド10の温度、環境温度、及び停止時間により定まる。一例として、RAM75に記憶された、印字テープ50の材質がFi1、インクリボン60の材質がIn1、サーマルヘッド10の温度がHT1以上、環境温度がET1以上、及び停止時間がTi1以上である場合、CPU71は印字前制御及び印字後制御のどちらも実行する。
図12(A)及び(B)を参照し、印字前制御について説明する。上記の通り、印字前制御は、印字テープ50の種類がダイカットテープ50b以外の印字テープ50で、あらゆる材質の印字テープ50に対して実行可能な制御である。以下、ダイカットテープ50b以外の印字テープ50を総称して、「無定長ラベルシート」という。
上記の通り、テープ印字装置1では、右方から順に、プラテンローラ15及びサーマルヘッド10(図12では図示外)、可動搬送ローラ14及びテープ駆動ローラ46(図12では図示外)、及びカット機構17が設けられる。搬送方向である左右方向と平行な挟持領域の長さはL1であり、プラテンローラ15(及びサーマルヘッド10)とカット機構17との左右方向と平行な距離はL2であり、可動搬送ローラ14(及びテープ駆動ローラ46)とカット機構17との左右方向と平行な距離はL3である。L4はL3よりも若干短く、L5はL1よりも若干長い距離である。後述する図13において、夫々の距離は図12と共通し、同一の符号を付す。
図12では、無定長ラベルシートの一例として、レセプタテープ50aにて説明する。図12(A)は、印字前のレセプタテープ50aの状態の一例である。レセプタテープ50aは、挟持領域にてインクリボン60(図12では図示外)のインクが転写されたことによる特殊印字汚れ91が生じている。
印字前制御では、図12(B)に示すように、CPU71は印字を行う前にレセプタテープ50aを左方にL5の距離分、可動搬送ローラ14がテープ駆動ローラ46と協働することにより搬送する。搬送方向下流である左方へ搬送することを、「順送」という。レセプタテープ50aをL1よりも若干長いL5の距離分搬送することにより、印字を開始する時点で、特殊印字汚れ91は、印字が行われる挟持領域よりも搬送方向下流に位置する。従って、その後印字されたレセプタテープ50a及び付箋紙59は、特殊印字汚れ91と印字された部分とが重ならない。
図9の説明に戻る。制御情報テーブル(図11参照)を参照した結果、印字前制御が不要であると判断された場合(S5:NO)、CPU71は印字前制御を実行せず、S7に処理を進める。
制御情報テーブル(図11参照)を参照した結果、印字前制御が必要であると判断された場合(S5:YES)、CPU71は、印字前制御として、印字テープ50をL5の距離分順送する(S6)。CPU71はS7に処理を進める。
CPU71は、公知の印字処理を実行する(S7、図12(C)及び図13(C)参照)。ダイカットテープ50bに印字を行う場合、CPU71は、印字処理において、マーク検出センサ21によるマーク55の検出結果に基づき、印字前のダイカットテープ50bの状態(図13(A)に示す一例)から基材51b上の印字が開始される位置までダイカットテープ50bを搬送する(図13(B)参照)。CPU71は、無定長ラベルシートに印刷前制御を実行した場合、印字された部分と特殊印字汚れ91との間をカット機構17により切断してもよい(図12(D)参照)。
CPU71は、印字処理の終了後、印字された印字テープ50をL2の距離分順送する(S8、図12(D)及び図13(D)参照)。印字テープ50の印字された部分のうち最後に印字された部分がカット機構17の搬送方向下流に搬送される。CPU71は、公知の切断処理を実行する(S9、図12(E)及び図13(E)参照)。切断処理により、所望の付箋紙59が作成される。
図10に示すように、CPU71は、印字テープ50の種類がダイカットテープ50bであるか判断する(S10)。S10はS4と同様の処理である。印字テープ50の種類がダイカットテープ50bでない場合(S10:NO)、CPU71はテープカセット30の種類が逆送可能であるか判断する(S11)。搬送方向上流である右方へ搬送することを、「逆送」という。
例えば、テープカセット30の種類がラミネートタイプである場合、透明フィルムテープ50cと両面粘着テープ58とが貼り合わされたラミネートテープを逆送することは、テープ印字装置1の不良に繋がる可能性があり、望ましくない。本実施形態では、テープカセット30の種類がラミネートタイプである場合、CPU71はテープカセット30の種類が逆送不可であると判断し(S11:NO)、S16に処理を進める。
テープカセット30の種類がラミネートタイプ以外であり、テープカセット30の種類が逆送可能であると判断された場合(S11:YES)、CPU71は印字後制御が必要か判断する(S12)。この判断はS5の判断と同様に、RAM75に記憶された種別情報及び状態情報と、ROM74に記憶された制御情報テーブル(図11参照)とを比較することで行われる。
図12を参照し、逆送可能な無定長ラベルシートにおける印字後制御について説明する。逆送可能な無定長ラベルシートの一例として、レセプタテープ50aにて説明する。CPU71は、レセプタテープ50aへの印字が終了し、切断を行った後(図12(E))、レセプタテープ50aをL4の距離分、可動搬送ローラ14がテープ駆動ローラ46と協働することにより逆送する(図12(F))。レセプタテープ50aをL3よりも若干短いL4の距離分逆送することにより、切断処理後にカット機構17に位置するレセプタテープ50aの端部は、保持領域よりも搬送方向下流に位置する。従って、可動搬送ローラ14はテープ駆動ローラ46と協働して、印字テープ50を安定して保持できる。
逆送可能な無定長ラベルシートにおける印字後制御により搬送された後のレセプタテープ50aは、その端部が切断処理後に位置したカット機構17よりも搬送方向上流に位置する。この場合、印字後制御を実行しない場合と比較して、特殊印字汚れ91が生じ易い挟持領域からレセプタテープ50aの端部までの距離が短くなる。特殊印字汚れ91が生じた場合、挟持領域からレセプタテープ50aの端部までは付箋紙59に不要な無駄になる部分である。故に、印字後制御が実行されることにより、レセプタテープ50aの無駄になる部分を低減できる。
図10の説明に戻る。制御情報テーブル(図11参照)を参照した結果、印字後制御が不要であると判断された場合(S12:NO)、CPU71は印字後制御を実行せず、S16に処理を進める。
制御情報テーブル(図11参照)を参照した結果、印字後制御が必要であると判断された場合(S12:YES)、CPU71は、印字後制御として、印字テープ50をL4の距離分逆送する(S13)。CPU71はS16に処理を進める。
一方、S10の判断において、印字テープ50の種類がダイカットテープ50bである場合(S10:YES)、CPU71は印字後制御が必要か判断する(S14)。S14はS12と同様の処理である。
図13を参照し、ダイカットテープ50bにおける印字後制御について説明する。ダイカットテープ50bにおける印字後制御では、CPU71は、ダイカットテープ50bへの印字が終了し、切断を行った後(図13(E))、隙間54が挟持領域を含む位置となるように、可動搬送ローラ14がテープ駆動ローラ46と協働することによってダイカットテープ50bを搬送する(図13(F))。CPU71は、マーク検出センサ21によるマーク55の検出結果に基づき、隙間54が挟持領域を含む位置となるように印字後のダイカットテープ50bを搬送する。ダイカットテープ50bにおいて、印字が行われるのは基材51bのみである。印字が行われない隙間54が挟持領域を含む位置となることで、基材51bに特殊印字汚れ91が生じる可能性を抑制できる。
図10の説明に戻る。制御情報テーブル(図11参照)を参照した結果、印字後制御が不要であると判断された場合(S14:NO)、CPU71は印字後制御を実行せず、S16に処理を進める。
制御情報テーブル(図11参照)を参照した結果、印字後制御が必要であると判断された場合(S14:YES)、CPU71は、印字後制御として、隙間54が挟持領域を含む位置となるようにダイカットテープ50bを搬送する(S15)。CPU71はS16に処理を進める。
CPU71は、停止時間カウンタに「0」をセットする(S16)。CPU71は、電源がOFFになるまで停止時間の計時を継続する。CPU71は本処理を終了する。
以上説明したように、テープ印字装置1において、CPU71は、ROM74に記憶したメイン処理を実行することにより、印字テープ50に印字する前に、可動搬送ローラ14がテープ駆動ローラ46と協働することによって印字テープ50を、挟持領域の搬送方向と平行な長さL1よりも若干長いL5の距離分順送する印字前制御を実行する。これにより、印字を開始する時点で、特殊印字汚れ91は、印字が行われる挟持領域よりも搬送方向下流に位置する。従って、その後印字された印字テープ50(例えば、レセプタテープ50a)及び付箋紙59は、特殊印字汚れ91と印字された部分とが重ならない。故に、テープ印字装置1は、特殊印字汚れ91による印字テープ50への影響を抑制できる。
CPU71は、前回の印字が終了してから制御情報テーブルが示す所定の停止時間が経過した後に印字を行う場合、印字前制御を実行する。テープ印字装置1は、前回の印刷が終了してから所定の停止時間が経過した場合、特殊印字汚れ91が生じる可能性が高いとして、印字前制御を実行できる。従って、その後印字された印字テープ50及び付箋紙59は、特殊印字汚れ91と印字された部分とが重ならない。故に、テープ印字装置1は、特殊印字汚れ91による印字テープ50への影響を抑制できる。
CPU71は、印字テープ50に印字を行った後、印字された印字テープ50をカット機構17との左右方向と平行な距離であるL2の距離分順送し、カット機構17により切断処理を実行し、印字後制御として印字テープ50をL4の距離分逆送する。L4は、L2よりも短い。CPU71は、切断処理後の印字後制御を実行することで、印字後制御を実行しない場合と比較して、特殊印字汚れ91が生じ易い挟持領域から印字テープ50の端部までの距離が短くなる。特殊印字汚れ91が生じた場合、挟持領域から印字テープ50の端部までは付箋紙59に不要な無駄になる部分である。故に、切断処理を実行後に印字後制御が実行されることにより、印字テープ50の無駄になる部分を低減できる。
印字テープ50の逆送時の移動量であるL4は、カット機構17から保持領域までの搬送方向に平行な距離であるL3よりも若干短い。従って、印字後制御により逆送された印字テープ50の端部は、保持領域よりも搬送方向下流に位置する。従って、可動搬送ローラ14はテープ駆動ローラ46と協働して、印字テープ50を安定して保持できる。故に、テープ印字装置1は、次回の印字において印字テープ50を安定して搬送できる。
CPU71は、前回の印字が終了してから制御情報テーブルが示す所定の停止時間が経過した後に印字を行う場合、切断処理を実行後に印字後制御を実行する。テープ印字装置1は、前回の印刷が終了してから所定の停止時間が経過した場合、特殊印字汚れ91が生じる可能性が低いとして処理を簡略化することができる。
CPU71は、ダイカットテープ50bに印字を行った後、隙間54が挟持領域を含む位置となるように、可動搬送ローラ14がテープ駆動ローラ46と協働することによりダイカットテープ50bを搬送する印字後制御を実行する。ダイカットテープ50bにおいて、印字が行われるのは基材51bのみであり、基材51bと特殊印字汚れ91が生じ易い挟持領域とは重ならない。故に、テープ印字装置1は、意図しない印字汚れによるダイカットテープ50bへの影響を抑制できる。
CPU71は、ダイカットテープ50bに印字を行った後、印字されたダイカットテープ50bをL2の距離分順送し、カット機構17により切断処理を実行し、印字後制御として隙間54が挟持領域を含む位置となるように、可動搬送ローラ14がテープ駆動ローラ46と協働することによってダイカットテープ50bを搬送する。印刷装置は、印刷されたダイカットテープ50bを切断手段により切り離し、基材51bと挟持領域とが重ならない位置に印刷されていない側のダイカットテープ50bを搬送できる。故に、テープ印字装置1は、意図しない印字汚れによるダイカットテープ50bへの影響を抑制できる。
CPU71は、データ読込装置16が読み込んだICタグ49の情報から印字テープ50が無定長ラベルシート及びダイカットテープ50bの何れであるか判定する。CPU71は、印字テープ50がダイカットテープ50bであると判定した場合、ダイカットテープ50bに印字を行った後、隙間54が挟持領域を含む位置となるように、可動搬送ローラ14がテープ駆動ローラ46と協働することによってダイカットテープ50bを搬送する。CPU71は、印字テープ50が無定長ラベルシートであると判定した場合、無定長ラベルシートに印字する前に、可動搬送ローラ14がテープ駆動ローラ46と協働することによって無定長ラベルシートを、L1よりも若干長いL5の距離分順送する。CPU71は、印字テープ50の種別を判定し、判定結果に応じて適切な処理を実行することができる。故に、テープ印字装置1は、特殊印字汚れ91による印字テープ50への影響を抑制できる。
CPU71は、印字テープ50が無定長ラベルシートであると判定した場合、無定長ラベルシートに印字を行った後、無定長ラベルシートをL2の距離分順送し、カット機構17により切断処理を実行し、無定長ラベルシートをL2よりも短いL4の距離分逆送する。CPU71は、切断処理後の無定長ラベルシートを逆送することで、逆送しない場合と比較して、特殊印字汚れ91が生じ易い挟持領域から印字テープ50の端部までの距離が短くなる。特殊印字汚れ91が生じた場合、挟持領域から印字テープ50の端部までは付箋紙59に不要な無駄になる部分である。故に、切断処理を実行後に印字後制御が実行されることにより、印字テープ50の無駄になる部分を低減できる。
CPU71は、制御情報テーブルを参照して、印字前制御の実行及び切断処理を実行した後の印字後制御の実行の何れか一方又は両方の要否を判定する。印字前制御の実行及び切断処理を実行した後の印字後制御の実行の要否は、印字テープ50の材質、インクリボン60の材質、サーマルヘッド10の温度、環境温度、及び停止時間により定まる。故に、テープ印字装置1は、印字前制御の実行と、切断処理を実行した後の印字後制御とが不要な場合に処理を簡略化できる。
上記実施形態において、テープ印字装置1が本発明の「印刷装置」に相当する。印字テープ50が本発明の「印刷媒体」に相当する。左方向が本発明の「第一方向」に相当する。右方向が本発明の「第二方向」に相当する。プラテンローラ15及び可動搬送ローラ14が本発明の「搬送手段」に相当する。CPU71が本発明の「制御部」に相当する。メイン処理が本発明の「プログラム」に相当する。ROM74が本発明の「記憶部」に相当する。L1が本発明の「第一所定量」に相当する。停止時間が本発明の「第一時間」に相当する。L2が本発明の「第二所定量」に相当する。カット機構17が本発明の「切断手段」に相当する。L4が本発明の「第三所定量」に相当する。可動搬送ローラ14が本発明の「保持部」に相当する。停止時間が本発明の「第二時間」に相当する。基材51bが本発明の「ダイカットラベル」に相当する。ダイカットテープ50bが本発明の「ダイカットラベルシート」に相当する。隙間54が本発明の「所定隙間」に相当する。CPU71が実行するS7が本発明の「印刷処理」に相当する。CPU71が実行する印字前制御としてのS6が本発明の「印刷前処理」に相当する。CPU71が実行するS8、S9、及び印字後制御としてのS13が本発明の「印刷後処理」に相当する。CPU71が実行するS5、S12、及びS14が本発明の「判定処理」に相当する。
本発明は、上記実施形態から種々の変更が可能である。上記実施形態では、テープ印字装置1にカット機構17が設けられたが、設けなくてもよい。例えば、CPU71は印字を行った後、可動搬送ローラ14がテープ駆動ローラ46と協働することにより排出スリット9からテープ印字装置1の外部に印字された印字テープ50を搬送し、ユーザによって印字された印字テープ50を手動で切断されてもよい。
上記実施形態において、カット機構17はフルカットができるが、これに限らない。例えば、印字された印字テープ50の一部の層のみを切断する、所謂「パーシャルカット」が可能であってもよい。カット機構17はフルカット及びパーシャルカットの何れか一方又は両方が可能な構成であってもよい。
上記実施形態では、挟持領域で特殊印字汚れ91が生じ易いとして、CPU71は、印字前制御として印字テープ50をL1よりも若干長いL5の距離分順送したが、これに限らない。印字前制御ではL1以上の距離を搬送すればよく、例えば、印字テープ50を開口34aから挟持領域までの距離分順送してもよい。
上記実施形態では、制御情報テーブルには、印字テープ50の材質、インクリボン60の材質、サーマルヘッド10の温度、環境温度、及び停止時間と、印字前制御及び印字後制御の要否との関係が示されているが、制御情報テーブルは印字テープ50の材質、インクリボン60の材質、サーマルヘッド10の温度、環境温度、及び停止時間のうちの一以上の条件と印字前制御及び印字後制御の要否との関係が示されていればよい。また、制御情報テーブルに印字前制御及び印字後制御の要否の何れか一方のみが示されていてもよい。
1 テープ印字装置
10 サーマルヘッド
12 プラテンホルダ
14 可動搬送ローラ
16 データ読込装置
17 カット機構
21 マーク検出センサ
23 テープ送りモータ
50 印字テープ
50a レセプタテープ
50b ダイカットテープ
54 隙間
60 インクリボン
71 CPU
74 ROM
75 RAM
81 ヘッド温度センサ
82 環境温度センサ

Claims (10)

  1. サーマルヘッドと、印刷媒体及びインクリボンを前記サーマルヘッドとの間で挟持可能なプラテンローラを含み、前記印刷媒体を第一方向又は前記第一方向と逆方向である第二方向に搬送可能な搬送手段とを備え、前記搬送手段によって前記印刷媒体を前記第一方向に搬送しながら前記サーマルヘッドによって前記インクリボンを加熱することにより前記印刷媒体に印刷可能な印刷装置において、
    制御部と、
    前記制御部を制御する為のプログラムを記憶した記憶部と
    を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶した前記プログラムを実行することにより、
    前記印刷媒体への印刷を開始する前に、
    前記搬送手段により、前記プラテンローラが前記サーマルヘッドとの間で前記印刷媒体を挟持する挟持領域における前記第一方向と平行な長さである第一所定量以上、前記印刷媒体を前記第一方向に搬送する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御部は
    前回の前記印刷媒体への印刷を終了してから第一時間が経過した後、前記印刷媒体への印刷を行う場合、
    前記印刷媒体への印刷を開始する前に、
    前記搬送手段により、前記印刷媒体を前記第一所定量以上、前記第一方向に搬送する
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記サーマルヘッドから前記第一方向側に前記第一所定量より長い第二所定量離れた位置に設けられ、前記印刷媒体を切断可能な切断手段を更に備え、
    前記制御部は、
    前記印刷媒体への印刷を終了した後、
    前記搬送手段により、前記第二所定量、前記印刷媒体を前記第一方向に搬送し、
    前記切断手段により、前記印刷媒体を切断し、
    前記搬送手段により、前記第二所定量よりも短い第三所定量、前記印刷媒体を前記第二方向に搬送する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記搬送手段は、前記第一方向における前記プラテンローラと前記切断手段との間に設けられ、前記印刷媒体を保持可能な保持部を備え、
    前記第三所定量は、前記切断手段から前記保持部が前記印刷媒体を保持する保持領域までの前記第一方向と平行な長さよりも短い
    ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記制御部は
    前回の前記印刷媒体への印刷を終了してから第二時間が経過する以前に、次回の前記印刷媒体への印刷を行う場合、
    前記印刷媒体への印刷が終了した後、
    前記搬送手段により、前記第三所定量、前記印刷媒体を前記第二方向に搬送する処理を行わない
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の印刷装置。
  6. サーマルヘッドと、自身の長手方向に沿って所定隙間を空けてダイカットラベルを配置したダイカットラベルシート及びインクリボンを前記サーマルヘッドとの間で挟持可能なプラテンローラを含み、前記ダイカットラベルシートを第一方向又は前記第一方向と逆方向である第二方向に搬送可能な搬送手段とを備え、前記搬送手段によって前記ダイカットラベルシートを前記第一方向に搬送しながら前記サーマルヘッドによって前記インクリボンを加熱することにより前記ダイカットラベルシートに印刷可能な印刷装置において、
    制御部と、
    前記制御部を制御する為のプログラムを記憶した記憶部と
    を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶した前記プログラムを実行することにより、
    前記ダイカットラベルシートへの印刷を終了した後、
    前記搬送手段により、前記プラテンローラが前記サーマルヘッドとの間で前記ダイカットラベルシートを挟持する挟持領域を前記所定隙間が含む位置に前記ダイカットラベルシートを搬送する
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 前記サーマルヘッドより前記第一方向側に設けられ、前記ダイカットラベルシートを切断可能な切断手段を更に備え、
    前記制御部は、
    前記ダイカットラベルシートへの印刷を終了した後、
    前記搬送手段により、前記サーマルヘッドから前記切断手段までの前記第一方向における長さである第二所定量、前記ダイカットラベルシートを前記第一方向に搬送し、
    前記切断手段により、前記ダイカットラベルシートを切断し、
    前記搬送手段により、前記挟持領域を前記所定隙間が含む位置に前記ダイカットラベルシートを搬送する
    ことを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
  8. サーマルヘッドと、無定長ラベルシート及び自身の長手方向に沿って所定隙間を空けてダイカットラベルを配置したダイカットラベルシートの何れかである印刷媒体及びインクリボンを前記サーマルヘッドとの間で挟持可能なプラテンローラを含み、前記印刷媒体を第一方向又は前記第一方向と逆方向である第二方向に搬送可能な搬送手段とを備え、前記搬送手段によって前記印刷媒体を前記第一方向に搬送しながら前記サーマルヘッドによって前記インクリボンを加熱することにより前記印刷媒体に印刷可能な印刷装置において、
    制御部と、
    前記制御部を制御する為のプログラムを記憶した記憶部と
    を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶した前記プログラムを実行することにより、
    印刷を行う前記印刷媒体が前記無定長ラベルシート及び前記ダイカットラベルシートの何れであるかを判定し、
    前記印刷媒体が前記ダイカットラベルシートであると判定した場合、
    前記ダイカットラベルシートへの印刷を終了した後、
    前記搬送手段により、前記プラテンローラが前記サーマルヘッドとの間で前記印刷媒体を挟持する挟持領域を前記所定隙間が含む位置に前記ダイカットラベルシートを搬送し、
    前記印刷媒体が前記無定長ラベルシートであると判定した場合、
    前記無定長ラベルシートへの印刷を開始する前に、
    前記搬送手段により、前記挟持領域における前記第一方向と平行な長さである第一所定量以上、前記印刷媒体を前記第一方向に搬送する
    ことを特徴とする印刷装置。
  9. 前記サーマルヘッドから前記第一方向側に前記第一所定量より長い第二所定量離れた位置に設けられ、前記印刷媒体を切断可能な切断手段を更に備え、
    前記制御部は、
    前記印刷媒体が前記無定長ラベルシートであると判定した場合、
    前記搬送手段により、前記無定長ラベルシートを前記第二方向に搬送可能であるかを判定し、
    前記搬送手段により、前記無定長ラベルシートを前記第二方向に搬送可能であると判定した場合、
    前記無定長ラベルシートへの印刷を終了した後、
    前記搬送手段により、前記第二所定量、前記印刷媒体を前記第一方向に搬送し、
    前記切断手段により、前記無定長ラベルシートを切断し、
    前記搬送手段により、前記無定長ラベルシートを前記第二所定量よりも短い第三所定量、前記第二方向に搬送する
    ことを特徴とする請求項8に記載の印刷装置。
  10. サーマルヘッドと、印刷媒体及びインクリボンを前記サーマルヘッドとの間で挟持可能なプラテンローラを含み、前記印刷媒体を第一方向又は前記第一方向と逆方向である第二方向に搬送可能な搬送手段とを備え、前記搬送手段によって前記印刷媒体を前記第一方向に搬送しながら前記サーマルヘッドによって前記インクリボンを加熱することにより前記印刷媒体に印刷可能な印刷装置において、
    前記サーマルヘッドから前記第一方向側に第二所定量離れた位置に設けられ、前記印刷媒体を切断可能な切断手段と、
    制御部と、
    前記制御部を制御する為のプログラムを記憶した記憶部と
    を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶した前記プログラムを実行することにより、
    前記印刷媒体への印刷を実行する印刷処理と、
    前記印刷処理を実行する前に、前記搬送手段により、前記プラテンローラが前記サーマルヘッドとの間で前記印刷媒体を挟持する挟持領域における前記第一方向と平行な長さである第一所定量以上、前記印刷媒体を前記第一方向に搬送する印刷前処理と、
    前記印刷処理を実行終了した後、前記搬送手段により前記第二所定量、前記印刷媒体を前記第一方向に搬送し、前記切断手段により前記印刷媒体を切断し、前記搬送手段により前記第二所定量よりも短い第三所定量、前記印刷媒体を前記第二方向に搬送する印刷後処理と、
    前記印刷媒体の材質と前記インクリボンの材質との組み合わせ、前記サーマルヘッドの温度、前記印刷装置の環境温度、前記印刷処理を終了してから経過した時間、のうちの一以上の条件に基づき、前記印刷前処理及び前記印刷後処理の何れか一方又は両方を実行するかを判定する判定処理と
    を実行することを特徴とする印刷装置。
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