JP2023031331A - 印刷装置、印刷制御方法及びプログラム - Google Patents

印刷装置、印刷制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】効率よくラベルの作成を行うことのできる印刷装置、印刷制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】印刷装置1が、テープ部材5の印刷領域Ar1に印刷を行うサーマルヘッド7と、テープ部材5を搬送するプラテンローラ8と、テープ部材5の一部の層を切断した一部層切断部92を形成する第1の切断手段であるハーフカット機構9bと、ハーフカット機構9bとの間に間隔βをあけて配置され、テープ部材5の全層を切断した全層切断部91を形成する第2の切断手段であるフルカット機構9aと、フルカット機構9a及びハーフカット機構9bの切断動作を制御することで、テープ部材5における、印刷領域Ar1の上流側に、印刷領域Ar1に隣接する一部層切断部92と一部層切断部92よりも印刷領域Ar1から離れた位置に配置される全層切断部91との対を形成させる制御部10とを備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、印刷装置、印刷制御方法及びプログラムに関するものである。
従来、テープ部材等の被印刷媒体を搬送しながら印刷部により文字や図形等の印刷を行い、印刷が行われた被印刷媒体をカッターで切断することによってラベルを作成する印刷装置(特許文献1において「ラベル作成装置」)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような印刷装置において、カッターは印刷部よりも搬送方向の下流側に配置されており、印刷後、被印刷媒体をカッター位置まで搬送して切断が行われる。
しかし、印刷部とカッターとはある程度の距離離間している。
このため、被印刷媒体を切断したのち次の印刷を行う際にそのままの位置で印刷を開始すると、被印刷媒体の先端から印刷の開始位置まで何も印刷されない余白部分が生じる。
そこで、特許文献1に記載の装置では、モータの通電制御によって搬送用ローラの回転方向を変更することで被印刷媒体を正逆両方向に搬送可能とし、被印刷媒体の先端が印刷部から離れすぎている場合には、余白となる部分を詰めるために被印刷媒体を巻き戻すようになっている。
特開2013-121672号公報
しかしながら、一連の印刷の中で被印刷媒体の正方向への搬送、逆方向への搬送を何度も繰り返すと、その分時間を要してしまい、印刷効率が低下してしまう。
特に、このような印刷装置に用いられる被印刷媒体は、粘着層を有する基材と、粘着層を覆うように設けられ、ラベル使用時には基材から剥離される剥離層と、を備えている。被印刷媒体には、ラベルを切り離すためのフルカットの他に、使用時に剥離層から基材を剥がしやすくするために、基材部分のみを切断したハーフカットが行われる。
このため、フルカットとハーフカットとを適切な位置で行うために、被印刷媒体の正方向への搬送、逆方向への搬送が何度も繰り返される事態が生じてしまい、ラベルの作成に際して時間を要するという課題があった。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、効率よくラベルの作成を行うことのできる印刷装置、印刷制御方法及びプログラムを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明の印刷装置は、
被印刷媒体の印刷領域に印刷を行う印刷手段と、
前記被印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記被印刷媒体の一部の層を切断した一部層切断部を形成する第1の切断手段と、
前記第1の切断手段との間に間隔をあけて配置され、前記被印刷媒体の全層を切断した全層切断部を形成する第2の切断手段と、
前記第1の切断手段及び前記第2の切断手段の切断動作を制御することで、前記被印刷媒体における、前記印刷領域の上流側に、前記印刷領域に隣接する前記一部層切断部と前記一部層切断部よりも前記印刷領域から離れた位置に配置される前記全層切断部との対を形成させる制御手段と、
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、効率よくラベルの作成を行うことができるとの効果を奏する。
実施形態に係る印刷装置の外観構成を模式的に示す平面図である。 図1に示す印刷装置の蓋を解放した状態を示す平面図である。 (a)は、図2において枠で示すIII部分の拡大図であり、(b)は、(a)において丸囲みで示すb部分の拡大図である。 実施形態に係る印刷装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 第1の実施形態における印刷制御処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態の印刷装置における印刷手順を模式的に示した図であり、(a)は、印刷部からカット機構までを示す装置の上面図であり、(b)は、(a)に示す状態のテープ部材の表面を示すテープ部材の平面図である。 第1の実施形態の印刷装置における印刷手順を模式的に示した図であり、(a)は、印刷部からカット機構までを示す装置の上面図であり、(b)は、(a)に示す状態のテープ部材の表面を示すテープ部材の平面図である。 第1の実施形態の印刷装置における印刷手順を模式的に示した図であり、(a)は、印刷部からカット機構までを示す装置の上面図であり、(b)は、(a)に示す状態のテープ部材の表面を示すテープ部材の平面図である。 第1の実施形態の印刷装置における印刷手順を模式的に示した図であり、(a)は、印刷部からカット機構までを示す装置の上面図であり、(b)は、(a)に示す状態のテープ部材の表面を示すテープ部材の平面図である。 従来の印刷装置における印刷手順を模式的に示した図であり、(a)は、印刷部からカット機構までを示す装置の上面図であり、(b)は、(a)に示す状態のテープ部材の表面を示すテープ部材の平面図である。 従来の印刷装置における印刷手順を模式的に示した図であり、(a)は、印刷部からカット機構までを示す装置の上面図であり、(b)は、(a)に示す状態のテープ部材の表面を示すテープ部材の平面図である。 従来の印刷装置における印刷手順を模式的に示した図であり、(a)は、印刷部からカット機構までを示す装置の上面図であり、(b)は、(a)に示す状態のテープ部材の表面を示すテープ部材の平面図である。 従来の印刷装置における印刷手順を模式的に示した図であり、(a)は、印刷部からカット機構までを示す装置の上面図であり、(b)は、(a)に示す状態のテープ部材の表面を示すテープ部材の平面図である。 従来の印刷装置における印刷手順を模式的に示した図であり、(a)は、印刷部からカット機構までを示す装置の上面図であり、(b)は、(a)に示す状態のテープ部材の表面を示すテープ部材の平面図である。 第2の実施形態における印刷制御処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態の印刷装置における印刷手順を模式的に示した図であり、(a)は、印刷部からカット機構までを示す装置の上面図であり、(b)は、(a)に示す状態のテープ部材の表面を示すテープ部材の平面図である。 第2の実施形態の印刷装置における印刷手順を模式的に示した図であり、(a)は、印刷部からカット機構までを示す装置の上面図であり、(b)は、(a)に示す状態のテープ部材の表面を示すテープ部材の平面図である。 第2の実施形態の印刷装置における印刷手順を模式的に示した図であり、(a)は、印刷部からカット機構までを示す装置の上面図であり、(b)は、(a)に示す状態のテープ部材の表面を示すテープ部材の平面図である。 第2の実施形態の印刷装置における印刷手順を模式的に示した図であり、(a)は、印刷部からカット機構までを示す装置の上面図であり、(b)は、(a)に示す状態のテープ部材の表面を示すテープ部材の平面図である。
[第1の実施形態]
図1から図9(a)及び図9(b)を参照しつつ、本発明に係る印刷装置、印刷制御方法及びプログラムの第1の実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本実施形態における印刷装置の外観構成を模式的に示す平面図であり、図2は、図1に示す印刷装置の蓋を解放した状態を示す平面図である。図3(a)は、図2に示すIII部分の拡大図であり、図3(b)は、図3(a)に示すb部分の拡大図である。
また図4は、印刷装置の機能的構成を示す要部ブロック図である。
本実施形態の印刷装置1は、長尺状の被印刷媒体であるテープ部材5に印刷を施してラベル50(図9(b)等参照)を作成するラベルプリンタである。
なお、以下では、インクリボンを使用する熱転写方式のラベルプリンタを例にして説明するが、印刷方式は特に限定されず、例えば、感熱紙を使用する感熱方式であってもよい。
図1及び図2に示すように、印刷装置1は、内部にカセット収容部21を有する装置筐体2を備えている。
カセット収容部21には、テープカセット51が収容される。テープカセット51には、テープ部材5及び図示しないインクリボンが収容されている。
装置筐体2上の一部であってカセット収容部21を覆う位置には蓋3が設けられている。蓋3は、ボタン3aを押下することで図示しないロック機構が解除され、図2に示すように上方向に回動して開放される。蓋3が開放された状態において、ユーザはテープカセット51を着脱することが可能となる。
本実施形態のテープカセット51の角部等には、テープ幅等、収容されるテープ部材5の種類に応じて、それぞれ異なる位置に図示しない切り欠きや凹部等の凹凸が設けられている。カセット収容部21内であってテープカセット51の角部等に対応する位置にはテープカセット51の凹凸の有無を検出する図示しないテープ種検出部が設けられており、テープ種検出部による検出情報を取得することで、制御部10は、テープカセット51が収容するテープ部材5のテープ幅等の種類やカセット収容部21内にテープカセット51がセットされているか否かを把握することができる。
また、カセット収容部21内には、長尺状の被印刷媒体であるテープ部材5の印刷領域Ar1(図6(b)等参照)に印刷を行う印刷手段が設けられている。
本実施形態において、印刷手段は複数の発熱素子71を備えるサーマルヘッド7(図2等参照)を含んでいる。サーマルヘッド7(発熱素子71)は、ヘッド駆動回路17(図4参照)によって動作制御され、印刷データにしたがった印刷を行うようになっている。
複数の発熱素子71は、テープカセット51がカセット収容部21に収容された状態において、テープ部材5の幅方向に亘って配列されている。
またサーマルヘッド7には、サーミスタ72(図4参照)が埋め込まれている。サーミスタ72は、サーマルヘッド7(発熱素子71)の温度を測定して制御部10に出力する。
また、テープ部材5を挟んでサーマルヘッド7と対向する位置には、被印刷媒体であるテープ部材5を長尺方向に沿う搬送方向に搬送する搬送手段としてプラテンローラ8が設けられている。
図3(a)は、図2において一点鎖線で示す枠III内を拡大した拡大図である。
図3(a)に示すように、プラテンローラ8は、発熱素子71が配置されている部分でサーマルヘッド7と対向している。プラテンローラ8とサーマルヘッド7との間をテープ部材5が通過する際には、プラテンローラ8がテープ部材5をサーマルヘッド7(発熱素子71)側に押し付ける。これにより印刷が行われるようになっており、プラテンローラ8とサーマルヘッド7(発熱素子71)とが対向している部分が本実施形態における「印刷位置p」となる。
プラテンローラ8は、後述の搬送用モータ80(図4参照)によって回転し、テープ部材5を搬送方向(テープ部材5の長尺方向)に沿って適宜搬送する。本実施形態において、搬送手段であるプラテンローラ8は、印刷手段であるサーマルヘッド7からテープ部材5を排出する排出口22に向かう第1の方向(搬送方向の上流側から下流側に向かう方向、正方向)及びこれとは逆の第2の方向(搬送方向の下流側から上流側に向かう方向、逆方向)にテープ部材5を搬送することが可能に構成されている。
さらに、カセット収容部21内には、テープカセット51内のテープ部材5がロール状に巻回されたテープコアが係合されるテープコア係合軸と、印刷済みのインクリボンを巻き取る巻き取り軸(いずれも図示せず)が設けられている。巻き取り軸は、図示しない駆動モータによって回転し、インクリボンを適宜巻き取るようになっている。
装置筐体2の側部(本実施形態では、図1、図2に示すように右側部)であってカセット収容部21に対応する位置には、印刷後、テープ部材5から切り離されたラベル50が排出される排出部として排出口22が形成されている。印刷装置1内で印刷が行われたテープ部材5(ラベル50)は、排出口22から装置外へ排出される。
装置筐体2内であって、印刷手段であるサーマルヘッド7から排出口22までの間には、テープ部材5をカットするカット機構として、フルカット機構9a及びハーフカット機構9bが設けられている。
フルカット機構9a及びハーフカット機構9bは、いずれもテープ部材5の幅方向に亘って設けられ、互いに「一定間隔α」(図3(a)参照、例えば6mm程度)をあけて搬送方向に隣り合うように配置されている。本実施形態では、図2、図3(a)等に示すように、印刷部であるサーマルヘッド7の搬送方向の下流側にフルカット機構9aが配置され、フルカット機構9aよりもさらに搬送方向の下流側にハーフカット機構9bが配置されている。
図3(b)は、図3(a)において一点鎖線で囲んだテープ部材5(長尺なテープ部材5から切り離されたラベル50)の丸囲みb部分の拡大図である。
図3(b)に示すように、本実施形態の被印刷媒体であるテープ部材5は、粘着層(図示せず)を有する基材5aと、粘着層を覆うように設けられ、ラベル50使用時(貼着時)には基材5aから剥離される剥離層5bと、を備えている。
フルカット機構9aは、被印刷媒体であるテープ部材5の基材5aを剥離層5bとともに幅方向に沿って切断する切断刃を有し、いわゆるフルカット動作を行う第2の切断手段である。第2の切断手段としてのフルカット機構9aは、テープ部材5の全層(すなわち、基材5a及び剥離層5b)を切断した全層切断部91を形成する。フルカット機構9aは、フルカット機構駆動モータ90a(図4参照)の動力によって切断動作を行う。
ハーフカット機構9bは、テープ部材5のうち基材5aのみを幅方向に沿って切断する切断刃を有し、いわゆるハーフカット動作を行う第1の切断手段である。第1の切断手段としてのハーフカット機構9bは、テープ部材5の一部の層(すなわち、基材5a)を切断した一部層切断部92を形成する。ハーフカット機構9bは、ハーフカット機構駆動モータ90b(図4参照)の動力によって切断動作を行う。
なお本実施形態において、フルカット機構9a及びハーフカット機構9bの間の「一定間隔α」は、フルカット機構9aの切断刃の中心位置mとハーフカット機構9bの切断刃の中心位置nとの間の距離をいうものとする(図3(a)参照)。
また、本実施形態では、プラテンローラ8とサーマルヘッド7(発熱素子71)とが対向している部分(すなわち「印刷位置p」)とフルカット機構9aとの間に検出部13が設けられている。検出部13は、例えばフォトセンサ等で構成されており、搬送経路上のテープ部材5の先端位置を検出する。
通常、ラベル50が作成されると、フルカット機構9aによってラベル50がテープ部材5から切り離されて装置外に排出され、残ったテープ部材5の先端位置はフルカット機構9aに対応する位置(すなわち、フルカット機構9aの図示しない切断刃の中心位置m。)に配置されている。
テープカセット51の入れ替え時等の例外的な場合を除いて、印刷処理の開始時点におけるテープ部材5の先端は、このフルカット機構9aの切断刃の中心位置「m」に位置している。なお、図6(b)及び後述の図10(b)、図16(b)において、切断刃の中心位置「m」に相当する位置を破線で示している。
「印刷位置p」とフルカット機構9a(切断刃の中心位置m)との間は「距離β」(図3参照)離れており、テープ部材5がフルカットされた状態のまま印刷を開始すると、印刷が行われる印刷領域Ar1(図6(b)等参照)の前に無駄な余白が生じてしまう。
このため、印刷開始前には、一旦テープ部材5を搬送方向逆側(すなわち、逆方向、第2の方向)に搬送してテープ部材5の先端位置を「印刷位置p」に対して適切な位置(例えばテープ部材5の先端位置から2mmのところから印刷を開始する等、以下「印刷開始位置」ともいう。)となるように調整を行う。検出部13によりテープ部材5の先端位置を検出することで、テープ部材5の先端位置を正確に「印刷位置p」に対して適切な位置(「印刷開始位置」)に合わせることができる。
なお、テープ部材5の先端位置からどの程度の距離離れた位置を「印刷開始位置」とするかは、予めデフォルト値として、又はユーザにより設定される任意の設定値として、記憶部11等に記憶されている。
なお、テープ部材5の先端位置から隙間を開けずに印刷を開始する場合には、「印刷開始位置」と「印刷位置p」とが一致する。この場合には、テープ部材5の先端位置が「印刷位置p」に配置されるように調整する。
なお、検出部13を設けることは必須の構成ではない。「印刷位置p」とフルカット機構9a(切断刃の中心位置m)との間の「距離β」は装置側で把握されている。このため、テープ部材5の先端位置が正しくフルカット機構9a(切断刃の中心位置m)に対応する位置にある場合には、検出部13によってテープ部材5の先端位置を検出しなくても「距離β」に基づく一定距離分逆搬送すればよい。
ただ、ユーザがテープカセット51の入れ替えを行った場合等には、テープ部材5の先端位置がフルカット機構9a(切断刃の中心位置m)に対応する位置よりも下流側に引き出されている場合や、フルカット機構9a(切断刃の中心位置m)に対応する位置まで届いていない場合も考えられる。
この点、検出部13を設けた場合には、テープ部材5の先端がどのような位置にある場合でも、先端位置を正確に把握して、「印刷位置p」に対して適切な位置(「印刷開始位置」)に合わせることができ、好ましい。以下の実施形態においては、検出部13が設けられている場合を例として説明する。
蓋3には、蓋3が閉じた状態でも印刷装置1にテープカセット51が収容されているか否かを目視で確認可能とするために、窓部31が形成されている。また、蓋3には、表示部4が設けられている。
表示部4は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。
本実施形態では、表示部4に、ユーザによって入力された各種の設定値、ラベル50に印刷される文字列やデザインを表示させて、ユーザが確認できるようにしてもよい。
なお、表示部4の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合にはタッチパネルが入力部6としても機能する。
また、装置筐体2上には、入力部6が設けられている。
入力部6は、例えば、文字入力キー、十字キー、変換キー、決定キー等の種々のキーを備えている。
なお、前述のように、表示部4の表面にタッチパネルが一体的に設けられている場合には、タッチパネルが入力部6として機能し、ユーザはタッチパネルへのタッチ操作によっても各種の入力・設定等の操作を行うことができる。
印刷装置1は、上述のように表示部4、入力部6、サーマルヘッド7(発熱素子71)、サーミスタ72、プラテンローラ8、検出部13、フルカット機構9a、ハーフカット機構9bに加えて、図4に示すように、制御部10、記憶部11、電源回路12、表示部駆動回路14、ヘッド駆動回路17、搬送用モータ駆動回路18、カッターモータ駆動回路19等を備える。
制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを含む制御手段である。
また、記憶部11は、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)や、ROM、RAMとして機能する不揮発性の半導体メモリであるFLASH(登録商標)メモリ(Flash memory)等を含む。
制御部10及び記憶部11はコンピュータを構成し、ROM等に格納された各種プログラムを制御部10がRAMの作業領域に展開して実行することによって、印刷装置1の各部の動作を統合的に制御する。
具体的には、制御部10はプログラム(例えば印刷処理アプリケーションプログラム等)との協働により、印刷装置1が印刷を行うための各種機能を実現する。
なお、制御部10の各機能は、制御部10がプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現されてもよいし、専用のモジュール(ハードウェア)によって実現されていてもよい。
記憶部11(例えば記憶部11としてのFLASHメモリ等)には、テープ部材5に印刷を行うプログラム(プログラムのソースコード等)、プログラムの実行に必要な各種データ(例えば、数種類のフォントで構成される文字データ(漢字、カタカナ、ひらがな、アルファベット等)、記号や図形等のデータ、図形・文字間の間隔、所定幅の余白等、印刷動作に必要な各種データ)が記憶されている。またユーザが作成したデータがある場合には、ユーザ作成データも記憶部11に保存される。
電源回路12は、電源からの電圧から出力電圧を生成し、印刷装置1の各部に電力を供給する電源供給部である。
なお、電源は、内部のバッテリ等であってもよいし、ケーブル等を介して接続される外部電源であってもよい。
表示部駆動回路14は、表示部4の動作を制御するコントローラであり、制御部10の制御のもと、表示部4のドライバを制御して表示データに基づく表示を行わせる。
すなわち、表示部駆動回路14は、制御部10から出力された表示データを受け取り、この表示データに基づいて各種の表示画面を表示部4に表示させる。
ヘッド駆動回路17は、制御部10から供給された制御信号と印刷データに基づいてサーマルヘッド7(発熱素子71)を駆動させるヘッド駆動部である。
入力部6等からユーザがラベル50の作成のために選択したり入力した文字や記号、図形等を指定するデータは、ユーザの印刷指示があると、制御部10を通じてヘッド駆動回路17に印刷データとして送られる。ヘッド駆動回路17は、当該印刷データに基づいて複数の発熱素子71に対する電圧の通電又は非通電を制御する。
ヘッド駆動回路17が印刷データに応じて発熱素子71へ電流を選択的に流すことで、発熱素子71が発熱してインクリボンを加熱する。これにより、サーマルヘッド7は、熱転写によりテープ部材5に対し印刷を行う。
搬送用モータ駆動回路18は、搬送用モータ80を駆動させ、プラテンローラ8を回転させる。
搬送用モータ80は例えばステッピングモータであり、搬送用モータ駆動回路18より投入されたパルス信号に応じたステップ数ずつ駆動し、正確な搬送を可能とする。前述のように本実施形態のプラテンローラ8は、搬送方向における正逆方向に自在に回転することができ、搬送用モータ駆動回路18は、搬送用モータ80に投入する信号を適宜切り替えることで、プラテンローラ8を正逆いずれの方向に回転させるかを切り替えるようになっている。
また印刷動作時において、搬送用モータ駆動回路18は、プラテンローラ8の回転動作(すなわち、テープ部材5の搬送動作)が、サーマルヘッド7による印刷の進行速度と同期するように搬送用モータ80の駆動を制御する。
なお印刷動作時において、インクリボンを巻き取る巻き取り軸を回転させる図示しない駆動モータもプラテンローラ8の回転動作と同期して動作するようになっており、テープ部材5の搬送、サーマルヘッド7による印刷、印刷済みのインクリボンの巻き取りがタイミングを合わせて高精度に行われる。
カッターモータ駆動回路19は、フルカット機構9aを動作させるフルカット機構駆動モータ90a及びハーフカット機構9bを動作させるハーフカット機構駆動モータ90bの動作を制御する。これにより、適切な位置でテープ部材5のフルカット又はハーフカットが行われる。
以下、図5から図9(a)及び図9(b)を参照しつつ、本実施形態の印刷制御方法について説明する。
図6(a)から図9(a)は、印刷部であるサーマルヘッド7から各カット機構(すなわち、フルカット機構9a及びハーフカット機構9b)までの位置関係を示す装置の模式的な要部上面図であり、図6(b)から図9(b)は、図6(a)から図9(a)に示す状態のテープ部材の表面を示すテープ部材の模式的な要部平面図である。図6(a)から図9(a)及び図6(b)から図9(b)において、白抜き矢印は、テープ部材5の搬送方向を意味している。
なお、図6(b)から図9(b)では、本来、テープ部材5の幅方向に亘って延在しているサーマルヘッド7(発熱素子71)、フルカット機構9a及びハーフカット機構9bを、図示の都合上、マークによってそれぞれの配置を示すに留めている。
本実施形態では、印刷装置1の電源スイッチがONされ、印刷開始指示が入力されると、制御部10は、検出部13によりテープ部材5の先端位置を検出させ(ステップS1)、この検出結果に応じて、テープ部材5の先端位置が「印刷開始位置」に来るまでテープ部材5を搬送方向の逆方向(第2の方向)に搬送させる(ステップS2、図6(a)及び図6(b)参照)。
具体的には、制御部10は、搬送用モータ駆動回路18を制御して搬送用モータ80を動作させ、プラテンローラ8を搬送方向の逆方向に回転させて、テープ部材5を逆搬送させる。検出部13から「印刷位置p」までの距離は制御部10によって把握されているため、検出部13がテープ部材5の先端位置を検出すると、当該位置から「印刷開始位置」までの距離を制御部10が算出し、必要な距離だけテープ部材5を逆搬送させるように搬送用モータ駆動回路18を制御する。
テープ部材5の先端位置が「印刷開始位置」に配置されると、制御部10は、サーマルヘッド7(発熱素子71)、搬送用モータ80等を動作させ、テープ部材5の印刷領域Ar1に文字や図形等の印刷を行わせる(ステップS3、図7(a)及び図7(b)参照)。すなわち制御部10は、サーマルヘッド7(発熱素子71)による印刷の速度に合わせてプラテンローラ8を搬送方向の正方向(第1の方向)に回転させて、印刷動作と搬送動作とが同期するように制御する。
印刷動作が完了すると、制御部10は、第1の切断手段であるハーフカット機構9b及び第2の切断手段であるフルカット機構9aの切断動作を制御することで、テープ部材5における、印刷領域Ar1の搬送方向の上流側に、印刷領域Ar1に隣接する一部層切断部92と一部層切断部92よりも印刷領域Ar1から離れた位置に配置される全層切断部91との対を形成させる。
すなわち、まず制御部10は、搬送用モータ80等を動作させ、テープ部材5を搬送方向正方向に搬送させ、印刷領域Ar1の上流側の任意の位置(一部層切断部92が形成されるハーフカット位置)にハーフカット機構9bを配置させる(ステップS4)。例えば、テープ部材5の先端部分において、2mm程度あけて印刷を開始した場合、印刷領域Ar1に印刷された文字列の最後尾よりも2mm程度上流側にハーフカット機構9bが配置されるようにテープ部材5を搬送させる。そして当該位置でハーフカット機構9bによるハーフカットを行って、一部層切断部92を形成させる(ステップS5、図8(a)及び図8(b)参照)。
さらに制御部10は、当該位置でフルカット機構9aによるフルカットを行って、全層切断部91を形成させる(ステップS6、図9(a)及び図9(b)参照)。これにより、一部層切断部92と全層切断部91との対が形成され、一部層切断部92と全層切断部91との間に剥がし用余白領域Ar2が確保される。
このように、本実施形態において制御部10は、対となる一部層切断部92及び全層切断部91を形成する切断動作の間、テープ部材5の搬送を行わないように搬送手段であるプラテンローラ8による搬送動作を制御する。
これにより、一部層切断部92及び全層切断部91との間には、ハーフカット機構9bとフルカット機構9aとの間の「一定間隔α」と一致する幅(搬送方向、テープ部材5の長尺方向における幅)の剥がし用余白領域Ar2が形成される。
その後、テープ部材5から切り離されたラベル50は、排出口22から排出され(ステップS7)、残りのテープ部材5は、その先端部分がフルカット機構9aに対応する位置に配置された状態となる(図9(a)及び図9(b)参照)。
このような構成とすることで、ラベル50に適切な剥がし用余白領域Ar2を確保しつつ、従来の手法による場合よりも、テープ部材5の正方向への搬送及び逆方向への搬送が何度も切り替えながら繰り返されることを回避して、効率よくラベル50を作成することができる。
すなわち、従来の手法では、図10(a)及び図10(b)に示すように、まず、テープ部材5の先端部分に剥がし用余白領域Ar2を確保できる位置までテープ部材5を正方向に搬送する。すなわちテープ部材5の先端から剥がし用余白領域Ar2の幅分搬送方向の上流側にハーフカット機構9bが位置するようにテープ部材5を搬送し、当該位置(ハーフカット位置)でハーフカット機構9bによる切断動作を行わせて一部層切断部92を形成する(図11(a)及び図11(b)参照)。
その後、一旦プラテンローラ8を搬送方向の逆方向に回転させて、剥がし用余白領域Ar2の後に印刷領域Ar1が配置されるように、テープ部材5の先端位置が「印刷開始位置」に配置されるまでテープ部材5を逆搬送させる(図12(a)及び図12(b)参照)。
テープ部材5の先端位置が「印刷開始位置」に配置されると、サーマルヘッド7(発熱素子71)、プラテンローラ8等を動作させ、テープ部材5を搬送方向の正方向に搬送しながら、印刷領域Ar1に文字や図形等の印刷を行わせる(図13(a)及び図13(b)参照)。
さらに、印刷完了後、印刷領域Ar1よりも搬送方向の上流側にフルカット機構9aが配置されるまで、テープ部材5を搬送方向の正方向に搬送し、任意の位置(フルカット位置)でフルカット機構9aを動作させ、全層切断部91を形成させる(図14(a)及び図14(b)参照)。これによりテープ部材5からラベル50aが切り離され、排出口22から排出される。
このような従来の手順では、印刷開始前に、一旦テープ部材5をハーフカット位置まで正方向に搬送したのち、「印刷開始位置」まで逆搬送して巻き戻す必要が生じる。このため、動作開始前のテープ部材5の初期位置(すなわち、例えばテープ部材5の先端がフルカット機構9aに対応する位置)からハーフカット位置までの間(Ar2の幅と一定間隔αの幅とを合わせた距離)の往復分、テープ部材5を搬送させる距離が長くなり、余計な時間を要してしまう。
剥がし用余白領域Ar2を確保するための一部層切断部92と全層切断部91の対は、印刷領域Ar1よりも搬送方向の上流側又は下流側のいずれか一方にあればよい。
この点、本実施形態に示す構成のように、印刷後に印刷領域Ar1よりも搬送方向の上流側に一部層切断部92と全層切断部91の対を形成させれば、印刷開始前にテープ部材5をハーフカット位置まで往復させる正方向への搬送及び逆方向への搬送の手間と時間を省いて、印刷領域Ar1よりも搬送方向の上流側に剥がし用余白領域Ar2を有する、図9(b)に示すようなラベル50を作成することができる。
以上のように、本実施形態の印刷装置1は、長尺状の被印刷媒体であるテープ部材5の印刷領域Ar1に印刷を行う印刷部であるサーマルヘッド7と、テープ部材5を長尺方向に沿う搬送方向に搬送する搬送手段であるプラテンローラ8と、テープ部材5の一部の層を切断した一部層切断部92を形成する第1の切断手段であるハーフカット機構9bと、ハーフカット機構9bとの間に「一定間隔α」をあけて搬送方向に隣り合うように配置され、テープ部材の全層を切断した全層切断部を形成する第2の切断手段であるフルカット機構9aと、装置各部を制御する制御部10と、を備え、制御部10は、ハーフカット機構9b及びフルカット機構9aの切断動作を制御することで、テープ部材5における、印刷領域Ar1の搬送方向の上流側又は下流側に、印刷領域Ar1に隣接する一部層切断部92と一部層切断部92よりも印刷領域Ar1から離れた位置に配置される全層切断部91との対を形成させる。
これにより、ハーフカット機構9b及びフルカット機構9aがどのような配置で設けられている場合にも、一定幅の剥がし用余白領域Ar2を確保して機能性(剥がしやすさ)を維持することができるとともに、ハーフカット機構9bによる切断動作とフルカット機構9aによる切断動作との間でテープ部材5を搬送する手間及び時間を省いて、効率よくラベル50を作成することができる。
また、対となる一部層切断部92と全層切断部91とは、一定間隔をあけて配置される。
これにより、一部層切断部92と全層切断部91との間の領域である剥がし用余白領域Ar2の幅を一定間隔に揃えることができる。
特に本実施形態では、一部層切断部92と全層切断部91との間隔は、ハーフカット機構9b及びフルカット機構9aの間の「一定間隔α」と等しい。このように、ハーフカット機構9bとフルカット機構9aとの間の配置間隔を利用して一定幅の剥がし用余白領域Ar2を確保するため、ハーフカットとフルカットとの間にテープ部材を搬送する必要がなく、手間及び時間を省くことができる。
また本実施形態では、制御部10は、対となる一部層切断部92及び全層切断部91を形成する切断動作の間、テープ部材5の搬送を行わないように搬送手段であるプラテンローラ8による搬送動作を制御する。
これにより、一部層切断部92及び全層切断部91は、ハーフカット機構9b及びフルカット機構9aの間の「一定間隔α」を開けて配置され、一定幅の剥がし用余白領域Ar2を確保することができるとともに、ハーフカット機構9bによる切断動作とフルカット機構9aによる切断動作との間でテープ部材5を搬送する手間及び時間を省くことができる。このため、効率よくラベル50を作成することができる。
また本実施形態では、搬送手段であるプラテンローラ8は、印刷部であるサーマルヘッド7からテープ部材5を排出する排出口22に向かう第1の方向(正方向)及びこれとは逆の第2の方向(逆方向)にテープ部材5を搬送することが可能に構成される。
これにより、適宜テープ部材5の先端位置を調整し、過不足のない適切な位置から印刷を開始することができるとともに、適切な位置に一部層切断部92及び全層切断部91を形成させることができる。
また本実施形態では、サーマルヘッド7よりも搬送方向の下流側にフルカット機構9aが配置され、フルカット機構9aよりも搬送方向の下流側にハーフカット機構9bが配置されており、対となる一部層切断部92及び全層切断部91は、印刷領域Ar1の搬送方向の上流側に形成される。
このように構成することで、搬送方向の上流側から下流側に向って、サーマルヘッド7、フルカット機構9a、ハーフカット機構9bの順で配置されている場合に、剥がし用余白領域Ar2を確保するための一部層切断部92及び全層切断部91の対を、テープ部材5を搬送することなく形成することができる。このため、テープ部材5を正方向・逆方向に切り替えながら何度も搬送する手間と時間を省くことができる。そしてこの場合にも、フルカット機構9aとハーフカット機構9bとの間の「一定間隔α」に相当する一定幅を有する剥がし用余白領域Ar2を確保することができる。
[第2の実施形態]
次に、図面を参照しつつ、本発明に係る印刷装置、印刷制御方法及びプログラムの第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、フルカット機構及びハーフカット機構の配置が第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
図16(a)から図19(a)等に示すように、本実施形態では、サーマルヘッド7、フルカット機構9a及びハーフカット機構9bが、搬送方向の上流側から下流側に向って、サーマルヘッド7、ハーフカット機構9b、フルカット機構9aの順で配置されている。
なお、印刷装置1の装置構成自体は第1の実施形態と同様であることから、同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、図15から図19(a)及び図19(b)を参照しつつ、本実施形態の印刷装置による印刷制御方法について説明する。
図16(a)から図19(a)は、印刷部であるサーマルヘッド7から各カット機構(すなわち、フルカット機構9a及びハーフカット機構9b)までの位置関係を示す装置の模式的な要部上面図であり、図16(b)から図19(b)は、図16(a)から図19(a)に示す状態のテープ部材の表面を示すテープ部材の模式的な要部平面図である。
なお、図中の白抜き矢印がテープ部材5の搬送方向を意味している点、及び図16(b)から図19(b)においてサーマルヘッド7(発熱素子71)、フルカット機構9a及びハーフカット機構9bをマークによってそれぞれの配置を示すに留めている点は第1の実施形態と同様である。
本実施形態において、制御部10は、第1の切断手段であるハーフカット機構9b及び第2の切断手段であるフルカット機構9aの切断動作を制御することで、テープ部材5における、印刷領域Ar1の搬送方向の下流側に、印刷領域Ar1に隣接する一部層切断部92と一部層切断部92よりもさらに搬送方向の下流側に配置される全層切断部91との対を形成させる。
具体的には、印刷装置1の電源スイッチがONされ、印刷開始指示が入力されると、制御部10は、テープ部材5の搬送を開始する前に、まず前回の印刷(ラベル作成動作)が完了した現状の位置において、ハーフカット機構9bを動作させ、ハーフカットを行って、一部層切断部92を形成させる(ステップS11、図16(a)及び図16(b)参照)。
この場合、一部層切断部92よりも搬送方向の下流側に配置され一部層切断部92と対となる全層切断部91は、前回の印刷(ラベル作成動作)においてラベル50aを切り離した際に形成された全層切断部91である。
これにより、対となる一部層切断部92と全層切断部91との間に剥がし用余白領域Ar2が確保される(図16(b)等参照)。
このように、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、制御部10は、対となる一部層切断部92及び全層切断部91を形成する切断動作の間、テープ部材5の搬送を行わないように搬送手段であるプラテンローラ8による搬送動作を制御する。
一部層切断部92が形成されると、制御部10は、一部層切断部92が「印刷開始位置」に来るまでテープ部材5を逆搬送させる(ステップS12、図17(a)及び図17(b)参照)。ここでいう「印刷開始位置」は、第1の実施形態と同様に、サーマルヘッド7(発熱素子71)とプラテンローラ8とが対向している「印刷位置p」に対して適切な位置であり、例えば一部層切断部92から2mmのところから印刷を開始する場合には、一部層切断部92から2mm、搬送方向の上流側の位置が「印刷開始位置」となる。なお、一部層切断部92からどの程度の距離離れた位置を「印刷開始位置」とするかは、予めデフォルト値として、又はユーザにより設定される任意の設定値として、記憶部11等に記憶されている。一部層切断部92から隙間を開けずに印刷を開始する場合には、一部層切断部92が「印刷位置p」に配置されるように調整する。
具体的には、搬送用モータ駆動回路18を制御して搬送用モータ80を動作させ、プラテンローラ8を搬送方向の逆方向に回転させて、テープ部材5を逆搬送させる。一部層切断部92(すなわち、ハーフカット機構9bの切断刃の中心位置)から「印刷位置p」までの距離は制御部10によって把握されているため、一部層切断部92の位置を取得すると、当該位置から「印刷開始位置」までの距離を制御部10が算出し、必要な距離だけテープ部材5を逆搬送させるように搬送用モータ駆動回路18を制御する。
一部層切断部92が「印刷開始位置」に配置されると、制御部10は、サーマルヘッド7(発熱素子71)、搬送用モータ80等を動作させ、テープ部材5の印刷領域Ar1に文字や図形等の印刷を行わせる(ステップS13、図18(a)及び図18(b)参照)。すなわち制御部10は、サーマルヘッド7(発熱素子71)による印刷の速度に合わせてプラテンローラ8を搬送方向の正方向に回転させて、印刷動作と搬送動作とが同期するように制御する。
印刷動作が完了すると、制御部10は、第2の切断手段であるフルカット機構9aの切断動作を制御することで、テープ部材5における、印刷領域Ar1の搬送方向の上流側に、全層切断部91を形成させる。
すなわち、まず制御部10は、搬送用モータ80等を動作させ、テープ部材5を搬送方向正方向に搬送させ、印刷領域Ar1の上流側の任意の位置(全層切断部91が形成されるフルカット位置)にフルカット機構9aを配置させる(ステップS14)。例えば、一部層切断部92側において、2mm程度あけて印刷を開始した場合、印刷領域Ar1に印刷された文字列の最後尾よりも2mm程度上流側にフルカット機構9aが配置されるようにテープ部材5を搬送させる。そして当該位置でフルカット機構9aによるフルカットを行って、全層切断部91を形成させる(ステップS15、図19(a)及び図19(b)参照)。
その後、テープ部材5から切り離されたラベル50aは、排出口22から排出され(ステップS16)、残りのテープ部材5は、その先端部分がフルカット機構9aに対応する位置に配置された状態となる(図19(a)及び図19(b)参照)。
このような構成とすることで、ラベル50aに適切な剥がし用余白領域Ar2を確保しつつ、従来の手法による場合よりも、テープ部材5の正方向への搬送及び逆方向への搬送が何度も切り替えながら繰り返されることを回避して、効率よくラベル50aを作成することができる。
すなわち、本実施形態に示す構成のように、フルカット機構9aよりも搬送方向の上流側にハーフカット機構9bを配置することにより、印刷前に印刷領域Ar1よりも搬送方向の下流側に一部層切断部92と全層切断部91の対を形成させれば、印刷開始前に一旦テープ部材5を正方向に搬送させる手間と時間をかけなくても、剥がし用余白領域Ar2を有する、図19(b)に示すようなラベル50aを作成することができる。
なお、その他の点については、第1の実施形態と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態の印刷装置によれば、印刷手段であるサーマルヘッド7よりも搬送方向の下流側に第1の切断手段としてのハーフカット機構9bが配置され、ハーフカット機構9bよりも搬送方向の下流側に第2の切断手段としてのフルカット機構9aが配置されており、対となる一部層切断部92及び全層切断部91は、印刷領域Ar1の搬送方向の下流側に形成される。
このように構成することで、搬送方向の上流側から下流側に向って、サーマルヘッド7、ハーフカット機構9b、フルカット機構9aの順で配置されている場合に、前回のラベル作成動作が行われた現状のまま一部層切断部92を形成させ、前回のラベル作成動作の際に形成された全層切断部91との間に剥がし用余白領域Ar2を確保する。これにより、印刷領域Ar1よりも搬送方向の下流側に、剥がし用余白領域Ar2を確保するための一部層切断部92及び全層切断部91の対を、テープ部材5を搬送することなく形成することができる。
このため、テープ部材5を正方向・逆方向に切り替えながら何度も搬送する手間と時間を省くことができる。そしてこの場合にも、フルカット機構9aとハーフカット機構9bとの間の「一定間隔α」に相当する一定幅を有する剥がし用余白領域Ar2を確保して機能性(剥がしやすさ)を有するラベル50aを効率よく作成することができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、「印刷位置p」とフルカット機構9aとの間に検出部13が設けられている場合を例示したが、検出部13は、「印刷位置p」よりも搬送方向の下流側で、搬送経路上のテープ部材5の先端位置を検出することができる位置に配置されていればよく、検出部13が設けられる具体的な位置は特に限定されない。
また、カセット収容部21内や蓋3等に、蓋3の開閉やテープカセット51の着脱を検知する検知部(各種センサ)を設けてもよい。
蓋3の開閉やテープカセット51の着脱が検知された場合には、テープ部材5の先端位置がフルカット機構9aに対応する位置にないことが想定される。
このため、このような検知部を設けた場合、蓋3の開閉やテープカセット51の着脱が検知されたら、図10(a)及び図14(a)から図10(b)及び図14(b)に示した従来の手順のように、一旦テープ部材5を、一定量搬送方向の下流側に搬送し、ハーフカット機構9bによってハーフカットを行い、ハーフカットを行った当該位置を基準として印刷開始位置までテープ部材5を逆搬送してから印刷を開始するように各部を制御してもよい。これにより、テープ部材5の先端位置が不明である場合にも、適切に剥がし用余白領域Ar2を形成することができる。
そして、蓋3の開閉やテープカセット51の着脱が検知されなかった場合には、テープ部材5の先端位置がフルカット機構9aに対応する位置にあるものとして、例えば第1の実施形態で述べたように印刷領域Ar1の下流側に剥がし用余白領域Ar2を形成させる制御を行う。
このように、検知部の検知結果に応じた対応をとることにより、検出部13等を設けなくても、適切に剥がし用余白領域Ar2を形成することができる。
また、上記各実施形態では、印刷装置1が単体で印刷を行う場合を例示し、印刷装置1が入力部6等を備え、印刷データの入力等を印刷装置1において行い、演算処理等もすべて印刷装置1の制御部10が行う場合を例示したが、印刷制御処理は、印刷装置1のみで完結する場合に限定されない。
例えば、印刷装置1が各種の端末装置等の外部装置と通信可能である場合には、外部装置と連携して印刷制御処理を行ってもよい。この場合、各種処理を行うためのプログラムは、外部装置の記憶部等に格納される。
また、印刷装置1が各種の外部装置と連携する場合には、各種の入力を外部装置の入力部で行うことができてもよい。また各種の表示も外部装置の表示部において行ってもよい。この場合、印刷装置1側には入力部6や表示部4を備えなくてもよい。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
被印刷媒体の印刷領域に印刷を行う印刷手段と、
前記被印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記被印刷媒体の一部の層を切断した一部層切断部を形成する第1の切断手段と、
前記第1の切断手段との間に間隔をあけて配置され、前記被印刷媒体の全層を切断した全層切断部を形成する第2の切断手段と、
前記第1の切断手段及び前記第2の切断手段の切断動作を制御することで、前記被印刷媒体における、前記印刷領域の上流側に、前記印刷領域に隣接する前記一部層切断部と前記一部層切断部よりも前記印刷領域から離れた位置に配置される前記全層切断部との対を形成させる制御手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
<請求項2>
被印刷媒体の印刷領域に印刷を行う印刷手段と、
前記被印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記被印刷媒体の一部の層を切断した一部層切断部を形成する第1の切断手段と、
前記第1の切断手段との間に間隔をあけて前記第1の切断手段よりも下流側に配置され、前記被印刷媒体の全層を切断した全層切断部を形成する第2の切断手段と、
前記第1の切断手段及び前記第2の切断手段の切断動作を制御することで、下流側先端に前記第2の切断手段により前記全層切断部が形成されている前記被印刷媒体に対して、前記印刷領域への印刷前に、前記第1の切断手段による切断動作を行わせ、前記被印刷媒体における、前記印刷領域よりも下流側に、前記印刷領域に隣接する前記一部層切断部と前記一部層切断部よりも前記印刷領域から離れた位置に配置される前記全層切断部との対を形成させる制御手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
<請求項3>
対となる前記一部層切断部と前記全層切断部とは、前記間隔をあけて配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
<請求項4>
前記制御手段は、前記対となる前記一部層切断部及び前記全層切断部を形成する切断動作の間、前記被印刷媒体の搬送を行わないように前記搬送手段による搬送動作を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項5>
前記搬送手段は、前記印刷手段から前記被印刷媒体の排出部に向かう第1の方向及びこれとは逆の第2の方向に前記被印刷媒体を搬送可能に構成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項6>
前記印刷手段よりも前記搬送方向の下流側に前記第2の切断手段が配置され、前記第2の切断手段よりも前記搬送方向の下流側に前記第1の切断手段が配置されており、
前記一部層切断部及び前記全層切断部は、前記印刷領域の搬送方向の上流側に形成されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項7>
前記印刷手段よりも前記搬送方向の下流側に前記第1の切断手段が配置され、前記第1の切断手段よりも前記搬送方向の下流側に前記第2の切断手段が配置されており、
前記一部層切断部及び前記全層切断部は、前記印刷領域の搬送方向の下流側に形成されることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
<請求項8>
被印刷媒体の印刷領域に印刷手段によって印刷を行わせる印刷工程と、
前記被印刷媒体を搬送方向に搬送させる搬送工程と、
前記被印刷媒体の一部の層を切断した一部層切断部を形成させる第1の切断工程と、
前記一部層切断部との間に間隔をあけて、前記被印刷媒体の全層を切断した全層切断部を形成させる第2の切断工程と、
を含み、
前記第1の切断工程及び前記第2の切断工程により、前記被印刷媒体における、前記印刷領域の前記搬送方向の上流側に、前記印刷領域に隣接する前記一部層切断部と前記一部層切断部よりも前記印刷領域から離れた位置に配置される前記全層切断部との対を形成させることを特徴とする印刷制御方法。
<請求項9>
被印刷媒体の印刷領域に印刷手段によって印刷を行わせる印刷工程と、
前記被印刷媒体を搬送方向に搬送させる搬送工程と、
前記被印刷媒体の一部の層を切断した一部層切断部を形成させる第1の切断工程と、
前記一部層切断部との間に間隔をあけて、前記被印刷媒体の全層を切断した全層切断部を形成させる第2の切断工程と、
を含み、
前記印刷工程よりも先に、前記第1の切断工程及び前記第2の切断工程により、前記被印刷媒体における、前記印刷領域の前記搬送方向の下流側に、前記印刷領域に隣接する前記一部層切断部と前記一部層切断部よりも前記印刷領域から離れた位置に配置される前記全層切断部との対を形成させることを特徴とする印刷制御方法。
<請求項10>
コンピュータに、
被印刷媒体の印刷領域に印刷手段によって印刷を行わせる印刷制御機能と、
前記被印刷媒体を搬送方向に搬送させる搬送制御機能と、
前記被印刷媒体の一部の層を切断した一部層切断部を形成させる第1の切断制御機能と、
前記一部層切断部との間に間隔をあけて、前記被印刷媒体の全層を切断した全層切断部を形成させる第2の切断制御機能と、
を実現させ、
前記第1の切断制御機能及び前記第2の切断制御機能により、前記被印刷媒体における、前記印刷領域の前記搬送方向の上流側に、前記印刷領域に隣接する前記一部層切断部と前記一部層切断部よりも前記印刷領域から離れた位置に配置される前記全層切断部との対を形成させることを特徴とするプログラム。
<請求項11>
コンピュータに、
被印刷媒体の印刷領域に印刷手段によって印刷を行わせる印刷制御機能と、
前記被印刷媒体を搬送方向に搬送させる搬送制御機能と、
前記被印刷媒体の一部の層を切断した一部層切断部を形成させる第1の切断制御機能と、
前記一部層切断部との間に間隔をあけて、前記被印刷媒体の全層を切断した全層切断部を形成させる第2の切断制御機能と、
を含み、
前記印刷領域への印刷前に、前記被印刷媒体における、前記印刷領域の前記搬送方向の下流側に、前記印刷領域に隣接する前記一部層切断部と前記一部層切断部よりも前記印刷領域から離れた位置に配置される前記全層切断部との対を形成させることを特徴とするプログラム。
1 印刷装置
5 テープ部材
50 ラベル
6 入力部
7 サーマルヘッド
71 発熱素子
8 プラテンローラ
9a フルカット機構
9b ハーフカット機構
91 全層切断部
92 一部層切断部
10 制御部
11 記憶部
13 検出部
Ar1 印刷領域
Ar2 剥がし用余白領域
p 印刷位置
α 一定間隔
β 距離

Claims (11)

  1. 被印刷媒体の印刷領域に印刷を行う印刷手段と、
    前記被印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記被印刷媒体の一部の層を切断した一部層切断部を形成する第1の切断手段と、
    前記第1の切断手段との間に間隔をあけて配置され、前記被印刷媒体の全層を切断した全層切断部を形成する第2の切断手段と、
    前記第1の切断手段及び前記第2の切断手段の切断動作を制御することで、前記被印刷媒体における、前記印刷領域の上流側に、前記印刷領域に隣接する前記一部層切断部と前記一部層切断部よりも前記印刷領域から離れた位置に配置される前記全層切断部との対を形成させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 被印刷媒体の印刷領域に印刷を行う印刷手段と、
    前記被印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記被印刷媒体の一部の層を切断した一部層切断部を形成する第1の切断手段と、
    前記第1の切断手段との間に間隔をあけて前記第1の切断手段よりも下流側に配置され、前記被印刷媒体の全層を切断した全層切断部を形成する第2の切断手段と、
    前記第1の切断手段及び前記第2の切断手段の切断動作を制御することで、下流側先端に前記第2の切断手段により前記全層切断部が形成されている前記被印刷媒体に対して、前記印刷領域への印刷前に、前記第1の切断手段による切断動作を行わせ、前記被印刷媒体における、前記印刷領域よりも下流側に、前記印刷領域に隣接する前記一部層切断部と前記一部層切断部よりも前記印刷領域から離れた位置に配置される前記全層切断部との対を形成させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  3. 対となる前記一部層切断部と前記全層切断部とは、前記間隔をあけて配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御手段は、前記対となる前記一部層切断部及び前記全層切断部を形成する切断動作の間、前記被印刷媒体の搬送を行わないように前記搬送手段による搬送動作を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記搬送手段は、前記印刷手段から前記被印刷媒体の排出部に向かう第1の方向及びこれとは逆の第2の方向に前記被印刷媒体を搬送可能に構成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記印刷手段よりも前記搬送方向の下流側に前記第2の切断手段が配置され、前記第2の切断手段よりも前記搬送方向の下流側に前記第1の切断手段が配置されており、
    前記一部層切断部及び前記全層切断部は、前記印刷領域の搬送方向の上流側に形成されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  7. 前記印刷手段よりも前記搬送方向の下流側に前記第1の切断手段が配置され、前記第1の切断手段よりも前記搬送方向の下流側に前記第2の切断手段が配置されており、
    前記一部層切断部及び前記全層切断部は、前記印刷領域の搬送方向の下流側に形成されることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  8. 被印刷媒体の印刷領域に印刷手段によって印刷を行わせる印刷工程と、
    前記被印刷媒体を搬送方向に搬送させる搬送工程と、
    前記被印刷媒体の一部の層を切断した一部層切断部を形成させる第1の切断工程と、
    前記一部層切断部との間に間隔をあけて、前記被印刷媒体の全層を切断した全層切断部を形成させる第2の切断工程と、
    を含み、
    前記第1の切断工程及び前記第2の切断工程により、前記被印刷媒体における、前記印刷領域の前記搬送方向の上流側に、前記印刷領域に隣接する前記一部層切断部と前記一部層切断部よりも前記印刷領域から離れた位置に配置される前記全層切断部との対を形成させることを特徴とする印刷制御方法。
  9. 被印刷媒体の印刷領域に印刷手段によって印刷を行わせる印刷工程と、
    前記被印刷媒体を搬送方向に搬送させる搬送工程と、
    前記被印刷媒体の一部の層を切断した一部層切断部を形成させる第1の切断工程と、
    前記一部層切断部との間に間隔をあけて、前記被印刷媒体の全層を切断した全層切断部を形成させる第2の切断工程と、
    を含み、
    前記印刷工程よりも先に、前記第1の切断工程及び前記第2の切断工程により、前記被印刷媒体における、前記印刷領域の前記搬送方向の下流側に、前記印刷領域に隣接する前記一部層切断部と前記一部層切断部よりも前記印刷領域から離れた位置に配置される前記全層切断部との対を形成させることを特徴とする印刷制御方法。
  10. コンピュータに、
    被印刷媒体の印刷領域に印刷手段によって印刷を行わせる印刷制御機能と、
    前記被印刷媒体を搬送方向に搬送させる搬送制御機能と、
    前記被印刷媒体の一部の層を切断した一部層切断部を形成させる第1の切断制御機能と、
    前記一部層切断部との間に間隔をあけて、前記被印刷媒体の全層を切断した全層切断部を形成させる第2の切断制御機能と、
    を実現させ、
    前記第1の切断制御機能及び前記第2の切断制御機能により、前記被印刷媒体における、前記印刷領域の前記搬送方向の上流側に、前記印刷領域に隣接する前記一部層切断部と前記一部層切断部よりも前記印刷領域から離れた位置に配置される前記全層切断部との対を形成させることを特徴とするプログラム。
  11. コンピュータに、
    被印刷媒体の印刷領域に印刷手段によって印刷を行わせる印刷制御機能と、
    前記被印刷媒体を搬送方向に搬送させる搬送制御機能と、
    前記被印刷媒体の一部の層を切断した一部層切断部を形成させる第1の切断制御機能と、
    前記一部層切断部との間に間隔をあけて、前記被印刷媒体の全層を切断した全層切断部を形成させる第2の切断制御機能と、
    を含み、
    前記印刷領域への印刷前に、前記被印刷媒体における、前記印刷領域の前記搬送方向の下流側に、前記印刷領域に隣接する前記一部層切断部と前記一部層切断部よりも前記印刷領域から離れた位置に配置される前記全層切断部との対を形成させることを特徴とするプログラム。
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