JP2022132974A - 印刷装置、印刷制御方法、及び印刷制御プログラム - Google Patents

印刷装置、印刷制御方法、及び印刷制御プログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2022132974000001
【課題】印刷装置に取り付ける被印刷媒体の適切な引き出し量を簡単に設定できると共に、被印刷媒体を効率的に利用できるようにする。
【解決手段】印刷指示を受け付けた際に、被印刷媒体(40)への印刷を印刷部(21、33)に実行させることでラベルを作成する印刷制御部(30)を備え、印刷制御部は、被印刷媒体のうち、今回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、ユーザによって入力された印刷内容(P)を印刷させ、被印刷媒体のうち、次回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、被印刷媒体が印刷装置(10)に取り付けられるときの目安となる位置合わせ用マーク(S)を印刷させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、印刷装置、印刷制御方法、及び印刷制御プログラムに関する。
印刷装置の一種として、細長い帯状の被印刷媒体(テープ)に対して文字や画像を印刷してラベルを作成するラベルプリンタが広く普及している。ラベルプリンタ用の被印刷媒体は長手方向に巻かれてロール形状にされ、カートリッジやカセットなどの収納容器に収めた状態でラベルプリンタの本体に取り付けられることが多い。その際、被印刷媒体を適切に搬送できるように、印刷装置のユーザが被印刷媒体を収納容器から所定量引き出しておく。
例えば、被印刷媒体の引き出し量が少なすぎると、ラベルプリンタや収納容器の内部で被印刷媒体の詰まりが生じて被印刷媒体が適切に搬送されず、印刷不良になる可能性がある。一方、被印刷媒体の引き出し量が多すぎると、印刷時に発生する余白(被印刷媒体において印刷の対象外となる領域)が大きくなり、被印刷媒体の利用効率が低く無駄が多くなってしまう。
特許文献1には、被印刷媒体のうち印刷領域の外側に位置合わせ用のマーク(絵柄)を予め設けておき、ユーザが位置合わせ用のマークを用いて被印刷媒体の位置を手動で合わせることで、ラベルプリンタにおける被印刷媒体の引き出し量を適切に管理する技術が提案されている。
特開平11-78259号公報
特許文献1に記載された技術では、被印刷媒体において位置合わせ用のマークを設ける位置(間隔)が、印刷前に定められた既定箇所であるため、様々な印刷領域の長さに対応することができない。例えば、印字量が少なく長さの短いラベルでは、2つの位置合わせ用のマークの間で余白部分が多くなってしまう。印字量が多くて長いラベルでは、位置合わせ用のマークと印刷領域が重なってしまうおそれがある。また、予め位置合わせ用のマークを設けることが可能な被印刷媒体の種類に制限があり、汎用性が低いという問題がある。
以上のような問題点を解決するべく、本発明は、印刷装置に取り付けられる被印刷媒体の適切な引き出し量を簡単に設定できると共に、被印刷媒体を無駄なく効率的に利用できる印刷装置、印刷制御方法、及び印刷制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る印刷装置は、印刷指示を受け付けた際に、被印刷媒体への印刷を印刷部に実行させることでラベルを作成する印刷制御部を備え、前記印刷制御部は、前記被印刷媒体のうち、今回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、ユーザによって入力された印刷内容を印刷させ、前記被印刷媒体のうち、次回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、前記被印刷媒体が自装置に取り付けられるときの目安となる位置合わせ用マークを印刷させる、ことを特徴とする。
本発明の一態様に係る印刷制御方法は、印刷指示を受け付けた際に、被印刷媒体への印刷を印刷部に実行させることでラベルを作成する印刷制御方法であって、前記被印刷媒体のうち、今回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、ユーザによって入力された印刷内容を印刷させる第1の印刷処理と、前記被印刷媒体のうち、次回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、前記被印刷媒体が前記印刷部を備える印刷装置に取り付けられるときの目安となる位置合わせ用マークを印刷させる第2の印刷処理と、を実行させる、ことを特徴とする。
本発明の一態様に係る印刷制御プログラムは、印刷指示を受け付けた際に、被印刷媒体への印刷を印刷部に実行させることでラベルを作成する印刷装置の印刷制御部を制御する印刷制御プログラムであって、前記被印刷媒体のうち、今回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、ユーザによって入力された印刷内容を印刷させる第1の印刷処理と、前記被印刷媒体のうち、次回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、前記被印刷媒体が前記印刷装置に取り付けられるときの目安となる位置合わせ用マークを印刷させる第2の印刷処理と、を前記印刷制御部に実行させる、ことを特徴とする。
上記の各態様によれば、印刷装置に取り付けられる被印刷媒体の適切な引き出し量を簡単に設定できると共に、被印刷媒体を無駄なく効率的に利用することができる。
蓋を閉じた状態の印刷装置の平面図である。 蓋を開いた状態の印刷装置の平面図である。 印刷装置にテープアダプタ及び感熱テープを取り付ける作業を示す斜視図である。 印刷装置における印刷部と搬送部と切断部の概略を示す図である。 本実施形態の印刷装置によるラベル作成の流れを示す図である。 本実施形態の印刷装置によって複数のラベルを作成する場合を示す図である。 比較例の印刷装置によって複数のラベルを作成する場合を示す図である。 印刷装置の機能的構成を示す図である。 印刷装置が行う処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。図1と図2は本実施形態の印刷装置10の平面図であり、図1は印刷装置10の蓋13が閉じた状態を示し、図2は蓋13が開いた状態を示している。
印刷装置10は、帯状の被印刷媒体である感熱テープ40に印刷を行ってラベルを作成するラベルプリンタである。なお、本実施形態では被印刷媒体として感熱テープ40を用いる感熱方式のラベルプリンタを例示しているが、本発明における印刷装置の印刷方式は特に限定されない。例えば、印刷装置は、インクリボンを使用する熱転写方式のラベルプリンタであってもよい。また、印刷装置はサーマルプリンタに限られるものでなく、例えば、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等であってもよい。
図4に示すように、感熱テープ40は、基材40a、発色層40b、保護層40c、粘着層40d、剥離層40eを積層して構成されている、基材40aは、感熱テープ40におけるベースとなるテープ状の部材である。基材40aの色を複数種類用意することにより、テープ色(印刷面の色)が異なる複数種類の感熱テープ40を提供することができる。
発色層40bは、基材40aの表裏のうち一方の面に積層しており、所定の温度以上に加熱することにより発色する(色が変化する)層である。保護層40cは、発色層40bを覆って保護する層である。粘着層40dは、基材40aの表裏のうち他方の面に粘着材を塗布して設けられており、作成後のラベルを所望の物体に貼り付ける際に用いられる。剥離層40eは、ラベルを所望の物体に貼り付けるまで粘着層40dを保護する部材であり、粘着層40dに対して剥離可能な状態で貼り付けられている。
感熱テープ40は、保護層40cが内径側となり剥離層40eが外径側となる向きで筒状部材41(図2参照)に巻かれて、ロール形状の状態で流通される。ロール形状の感熱テープ40の軸方向の一端には、アテンションシート42が貼り付けられる。アテンションシート42には、感熱テープ40の種類を示す情報として、例えば、感熱テープ40の幅や型番などが表示される。また、アテンションシート42の下地の色によって、感熱テープ40の色が示される。感熱テープ40には、テープ幅や被印刷面(基材)の色の違いなどにより様々な種類が存在する。そこで、感熱テープ40の種類を特定する情報を示すアテンションシート42を感熱テープ40に貼り付けることで、ユーザが感熱テープ40の種類を判別しやすくなる。
図2に示すように、感熱テープ40はテープアダプタ45を介して印刷装置10に取り付けられる。テープアダプタ45はロール形状の感熱テープ40を収容するためのケースであり、テープアダプタ45は、ユーザがテープアダプタ45に対して感熱テープ40を出し入れすることを前提に設計されている。
テープアダプタ45は、アダプタ本体と、アダプタ本体に対して開閉可能なアダプタ蓋とを有しており、閉じた状態のアダプタ蓋とアダプタ本体との間にテープ収容空間が形成される。アダプタ蓋を開いてテープ収容空間への感熱テープ40の着脱が行われる。テープ収容空間内に収容されたロール形状の感熱テープ40は、筒状部材41を中心とする回転が可能に支持される。
テープアダプタ45には、テープ収容空間の内側と外側を連通するテープ繰出口46(図3参照)が形成されている。テープ収容空間内に収容された感熱テープ40は、ロール形状の外周側から順に引き出されて、テープ繰出口46を通ってテープアダプタ45の外側に繰り出しされる。テープアダプタ45にはさらに、テープガイド47が設けられている。テープガイド47は、テープ繰出口46からテープアダプタ45の外部に繰り出しされた感熱テープ40の位置を規制する溝状部を有しており、感熱テープ40が適切な移動軌跡で搬送されるように案内する。
印刷装置10は装置筐体11を有し、装置筐体11の上面手前側に入力部12を有し、装置筐体11の上面奥側に蓋13と表示部14とを有している。装置筐体11の内部には、閉じた状態の蓋13によって覆われる位置にテープアダプタ収容部15(図2参照)が形成されている。図示していないが、装置筐体11には、給電用の電源コードが接続する電源コード接続端子、外部機器との接続用の外部機器接続端子や無線通信モジュール、メモリカードなどの記憶媒体を挿入する記憶媒体挿入口、などが設けられている。
入力部12は、押しボタンタイプの複数の入力キーや十字キーなどを備えており、印刷装置10のユーザが入力部12に対して操作を行うことによって、印刷する文字や図形などの印刷内容のデータ(印刷ジョブデータ)の入力や、印刷の実行を含む各種命令に関する入力や、その他の機能や設定の選択などが行われる。
また、印刷装置10が備える外部機器接続端子や無線通信モジュールを介して通信可能に接続される外部機器から、印刷内容のデータを印刷装置10に送信してもよい。あるいは、メモリカードなどの記憶媒体に印刷内容のデータを記憶させ、記憶媒体を介して印刷装置10に印刷内容のデータを入力してもよい。
蓋13は、装置筐体11に対して開閉可能に取り付けられている。蓋13は、ロック機構により、図1に示す閉じた状態でロックが可能である。ロック解除ボタン16を押し込むことにより、ロック機構のロックが解除され、蓋13を開くことが可能になる。蓋13を開くとテープアダプタ収容部15が露出する。
感熱テープ40の装着や交換の際に、印刷装置10のユーザは、蓋13を開いて、テープアダプタ収容部15の内部にテープアダプタ45を取り付ける。印刷装置10は、幅が異なる複数種類の感熱テープ40のそれぞれに印刷を行うことが可能であり、テープアダプタ45は、印刷可能な感熱テープ40の幅毎に用意される。つまり、感熱テープ40の幅に対応させて複数種類のテープアダプタ45が用意される。これらのテープアダプタ45はそれぞれ、図2に示した平面形状が同一であり、感熱テープ40の幅方向である厚さ方向(図2の紙面に垂直な方向)の寸法が異なるように設計される。そして、印刷装置10におけるテープアダプタ収容部15は、収容する感熱テープ40の幅が異なる複数種類のテープアダプタ45を収容可能である。
例えば、テープ幅が6mm、9mm、12mm、18mmの4種類の感熱テープ40に対応して、4種類のテープアダプタ45が準備される。それぞれのテープアダプタ45には、テープアダプタ収容部15に収容したときに上面となる面に、収容する対象である感熱テープ40のテープ幅を示す情報が表示(印刷)されている。図2の例では、テープアダプタ45の上面には「12」という数字が表示されており、テープ幅が12mmの感熱テープ40を収容するのに適した寸法のテープアダプタ45であることを示している。また、テープアダプタ45内のアテンションシート42にも、感熱テープ40のテープ幅を示す「12」という数字が表示されている。
テープアダプタ収容部15の内部には、テープアダプタ45を安定して支持するためのアダプタ支持部が複数箇所設けられている。
蓋13には透明な部材からなる窓17が形成されている。窓17を通して、蓋13が閉じた状態におけるテープアダプタ収容部15内の状態(テープアダプタ45の状態)を視認することができる。テープアダプタ45において、少なくとも窓17と重なる部分を透明にして、テープアダプタ45内の感熱テープ40やアテンションシート42を印刷装置10の外側から視認できるようにしてもよい。
表示部14は蓋13に設けられている。表示部14は、液晶表示パネルなどの表示手段を備えており、入力された印刷内容(文字や図形など)の表示、各種設定のための選択メニューの表示、各種処理に関するメッセージ類の表示、印刷処理の進捗状況の表示などを行う。なお、表示部14を入力受付可能なタイプ(タッチパネル入力方式など)にして、入力部12としての機能を表示部14に持たせてもよい。
装置筐体11の内部には、プラテンローラ20、サーマルヘッド21、テープカッター22が備えられている。図2及び図3に示すように、装置筐体11の側面には、テープアダプタ収容部15と外部を連通させる開口部であるテープ排出口23が形成されている。テープアダプタ45を介して印刷装置10に取り付けられた感熱テープ40は、プラテンローラ20及びサーマルヘッド21、テープカッター22、テープ排出口23を経由する搬送経路を通って、テープ排出口23から印刷装置10の外側へ排出される。
プラテンローラ20は、テープアダプタ45から繰り出された感熱テープ40を搬送するローラである。プラテンローラ20は、図示しない搬送用モータの回転により回転する。搬送用モータは、例えば、ステッピングモータ、直流(DC)モータなどである。図4に示すように、印刷装置10では、テープアダプタ45から繰り出された感熱テープ40をプラテンローラ20とサーマルヘッド21の間に狭持した状態でプラテンローラ20を回転させることにより、感熱テープ40を長手方向に搬送する。プラテンローラ20及び搬送用モータは、被印刷媒体である感熱テープ40を搬送する搬送部の一例である。
印刷装置10における感熱テープ40及びその搬送経路の方向について、以下のように定義する。テープアダプタ45から繰り出されてプラテンローラ20及びサーマルヘッド21の間を通り、テープカッター22とテープ排出口23の側に向かう感熱テープ40の進行方向を、搬送方向F1とする。別言すれば、テープアダプタ45からの繰り出し量を多くする感熱テープ40の動作方向が搬送方向F1である。搬送方向F1のうち、搬送の始点であるテープアダプタ45内に近い側を上流側、搬送の終点であるテープ排出口23に近い側を下流側とする。すなわち、印刷装置10では、搬送方向F1の上流側から下流側に向けて、プラテンローラ20及びサーマルヘッド21、テープカッター22、テープ排出口23の順で搬送経路上の構成要素が配置されている。また、搬送方向F1とは逆方向への感熱テープ40の進行方向(テープアダプタ45への巻き取り量を多くする動作方向)を、逆搬送方向F2とする。つまり、逆搬送方向F2側は、搬送方向F1の上流側と同義である。
図2に示すように、テープアダプタ収容部15にテープアダプタ45を取り付けると、搬送方向F1の上流側に位置するテープ繰出口46と下流側に位置するテープガイド47との間にプラテンローラ20及びサーマルヘッド21が位置し、テープ繰出口46から搬送方向F1に向けて繰り出された感熱テープ40が、プラテンローラ20とサーマルヘッド21の間を通ってテープガイド47に至るという配置になる。テープガイド47は、搬送方向F1においてプラテンローラ20及びサーマルヘッド21とテープカッター22との間に位置し、サーマルヘッド21で印刷された感熱テープ40をテープカッター22に導く。
印刷装置10の搬送部では、搬送用モータの駆動制御によってプラテンローラ20の回転方向を切り替えることによって、感熱テープ40の進行方向を搬送方向F1と逆搬送方向F2に変更することができる。
なお、感熱テープ40を巻き取っている筒状部材41を回転駆動させる別の駆動モータを設け、逆搬送方向F2への感熱テープ40の移動については、筒状部材41の回転駆動により行わせる構成を採用することも可能である。
サーマルヘッド21は、感熱テープ40に印刷を行う印刷ヘッドである。サーマルヘッド21は、感熱テープ40の長手方向(搬送方向F1)に対して垂直な主走査方向に配列された複数の発熱素子を有しており、発熱素子で感熱テープ40を加熱することにより1ラインずつ印刷(印字)を行う。サーマルヘッド21は、被印刷媒体に印刷をする印刷部の一例である。
テープカッター22は、プラテンローラ20及びサーマルヘッド21よりも搬送方向F1の下流側、テープ排出口23よりも搬送方向F1の上流側に設けられており、感熱テープ40を切断する。テープカッター22は、感熱テープ40の長手方向における所定の切断位置をフルカット又はハーフカットする。フルカットは、剥離層40eを含む感熱テープ40の厚さの全体を切断する切断方法である。ハーフカットは、感熱テープ40のうち剥離層40e以外の部分を切断し、剥離層40eを切断しない切断方法である。テープカッター22は、被印刷媒体を切断する切断部の一例である。
図4に示すように、テープカッター22は、搬送方向F1に並ぶ第1の刃22aと第2の刃22bを備えている。第1の刃22aが搬送方向F1の上流側に位置し、第2の刃22bが搬送方向F1の下流側に位置している。第1の刃22aと第2の刃22bはそれぞれ、感熱テープ40における保護層40cと対向する位置に配設されている。図示を省略しているが、テープカッター22ではさらに、感熱テープ40が通過する領域を間にして第1の刃22a及び第2の刃22bとは反対側に、第1の刃22a及び第2の刃22bのそれぞれに対応した刃受が配設されている。第1の刃22aによって感熱テープ40のフルカットを行い、第2の刃22bによって感熱テープ40のハーフカットを行う。
図2及び図3に示すように、テープアダプタ収容部15の内部からテープ排出口23に至る搬送経路の途中には、幅が狭い溝状の隘路部24が形成されている。テープカッター22は、隘路部24を跨ぐように配置されており、感熱テープ40が隘路部24を通る際に切断する。
印刷装置10で感熱テープ40に印刷をする際には、プラテンローラ20とサーマルヘッド21によって感熱テープ40を挟持する。印刷する内容に基づいてサーマルヘッド21の発熱素子の発熱を制御し、感熱テープ40のうちサーマルヘッド21に接する箇所に選択的に熱エネルギーを加えて発色層40bを発色させ、1ライン分の印字を行う。1ライン分を印字したら、プラテンローラ20の回転により感熱テープ40を搬送方向F1に搬送して、サーマルヘッド21によって次のラインを印字する。このようにして、プラテンローラ20とサーマルヘッド21の動作を制御して1ラインずつ印字を繰り返すことにより、感熱テープ40への印刷が行われる。
印刷装置10で感熱テープ40を切断する際には、プラテンローラ20を回転させて感熱テープ40を搬送方向F1に進めて、感熱テープ40における長手方向での切断位置をテープカッター22の第1の刃22a又は第2の刃22bに対応させる。フルカットを行う場合、印刷装置10は、フルカットされる切断位置が第1の刃22aと対応する位置になるように感熱テープ40を搬送する。ハーフカットを行う場合、印刷装置10は、ハーフカットされる切断位置が第2の刃22bと対応する位置になるように感熱テープ40を搬送する。
図5を参照して、本実施形態の印刷装置10によるラベル作成の流れについて説明する。印刷装置10が実行するラベル作成用の印刷ジョブにより印刷される個々のラベル用の印刷内容、すなわちユーザによって入力された印刷内容を印刷したものを印刷成果物Pとする。また、感熱テープ40のうち、印刷成果物Pを印刷する領域を印刷領域Eとする。なお、印刷領域Eは、印刷成果物Pである個々の文字や記号や図形だけでなく、それらの間のスペースや周囲のスペースを含んでいる。例えば、感熱テープ40の長手方向においては、印刷成果物Pの先頭部分(搬送方向F1の最も下流側の部分)から最終部分(搬送方向F1の最も上流側の部分)までの範囲の前後に所定のマージンを持たせて印刷領域Eが設定される。印刷領域Eへの印刷成果物Pの印刷後に、テープカッター22によりフルカット位置Mで感熱テープ40を切断して、ラベルLが完成する。
本実施形態の印刷装置10では、感熱テープ40への印刷の際に、感熱テープ40における印刷領域E以外の領域(印刷成果物Pの範囲外)に位置合わせ用マークSの印刷を行う。位置合わせ用マークSは、ユーザが感熱テープ40を印刷装置10に取り付ける際の位置合わせに用いられる目印である。ユーザは、印刷装置10側の所定の位置基準に対して位置合わせ用マークSを目安として合わせることで、過不足の無い最適な引き出し量で感熱テープ40の位置を定めることができる。
図5に示す例では、後述する印刷装置10側の位置基準である装置側マーク50や装置側マーク51(図2及び図3参照)に対して位置合わせを行いやすい表示形態として、感熱テープ40の幅方向(長手方向に対して垂直な方向)に延びる矢印(矢線)形状の位置合わせ用マークSを選択している。なお、感熱テープ40に印刷する位置合わせ用マークSはこれに限定されず、目視による感熱テープ40の位置合わせが可能なものであればよい。
図5は、印刷装置10によるラベル作成の工程を(A)から(E)の順に時系列で示したものである。図5の(A)は、今回の印刷指示で作成されるラベルLの印刷領域Eへの印刷成果物Pの印刷を行った(印刷を完了した)直後の状態を示している。印刷成果物Pの一例として、平仮名の「あ」を3文字印刷している。
続いて、図5の(B)に示すように、感熱テープ40を搬送方向F1に搬送する。このとき、所定のタイミングでサーマルヘッド21を制御して、感熱テープ40に位置合わせ用マークSを印刷する。その結果、図5の(C)に示すように、今回の印刷指示で作成されるラベルLの印刷領域Eに対して搬送方向F1の上流側に、感熱テープ40の長手方向で印刷成果物Pから所定の間隔をおいて位置合わせ用マークSが存在するようになる。
図5の(D)は、感熱テープ40のフルカット位置Mがテープカッター22の第1の刃22aに達した状態を示している。この状態でテープカッター22の第1の刃22aを動作させてフルカット位置Mで感熱テープ40をフルカットすることで、印刷成果物Pを印刷済みのラベルLが完成する。
感熱テープ40のフルカット位置Mは、感熱テープ40の長手方向で印刷領域E(印刷成果物P)と位置合わせ用マークSの間に位置している。別言すれば、位置合わせ用マークSは、今回の印刷指示で作成されたラベルLのフルカット位置Mよりも搬送方向F1の上流側の位置に印刷されている。つまり、図5(B)の段階で印刷する位置合わせ用マークSは、次回の印刷指示で作成されることになるラベル領域に含まれている。
図5の(E)は、感熱テープ40のハーフカット位置Nがテープカッター22の第2の刃22bに達した状態を示している。ハーフカット位置Nは位置合わせ用マークSよりも搬送方向F1の上流側に位置する。すなわち、位置合わせ用マークSは、フルカット位置Mとハーフカット位置Nの間に位置する。この状態で第2の刃22bを動作させて、ハーフカット位置Nで感熱テープ40をハーフカットする。フルカット位置Mからハーフカット位置Nまでの範囲は、次回の印刷指示でラベル作成を行う次回分のラベル領域のうち、ユーザによって入力された印刷内容が印刷されない余白領域Wとして管理される。余白領域Wに位置合わせ用マークSを印刷することで、次回の印刷指示で作成されるラベルLにおいて、ラベル作成後に位置合わせ用マークSを含む余白領域Wを除去することができる。
感熱テープ40の長手方向におけるフルカット位置Mから位置合わせ用マークSまでの距離は、同一機種の印刷装置10では、ラベルLの長さに関わりなく常に一定になるように管理される。
以上から、位置合わせ用マークSは、以下の条件を満たすように印刷(形成)される。第1に、位置合わせ用マークSは、今回の印刷指示で作成されるラベルLの印刷領域Eへの印刷成果物Pの印刷の後に印刷される。第2に、位置合わせ用マークSは、印刷領域Eの外側(印刷成果物Pの範囲外)に位置する。第3に、位置合わせ用マークSは、フルカット位置Mよりも搬送方向F1の上流側で、ハーフカット位置Nよりも搬送方向F1の下流側の余白領域Wに位置する。第4に、感熱テープ40の長手方向におけるフルカット位置Mから位置合わせ用マークSまでの距離は一定とする。
すなわち、印刷装置10では、感熱テープ40のうち、今回の印刷指示で作成されるラベルLの領域に、ユーザによって入力された印刷内容を印刷させ、次回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、感熱テープ40が自装置に取り付けられるときの目安となる位置合わせ用マークSを印刷させる。ラベルLには、第1領域(余白領域W)と第2領域(印刷領域E)が含まれ、今回の印刷指示で作成されるラベルLの第2領域に印刷成果物Pを印刷させ、次回の印刷指示で作成されるラベルLの第1領域となる位置に位置合わせ用マークSを印刷させる。
印刷装置10の切断部であるテープカッター22は、今回の印刷指示で作成されるラベルLの第2領域と、次回の印刷指示で作成されるラベルの第1領域との間の位置(フルカット位置M)で、感熱テープ40を切断(フルカット)する。
また、印刷装置10の搬送部は、作成したラベルLを自装置から排出させるにあたり、ラベルLにおける第1領域の方が前記第2領域よりも先に自装置から排出されるように感熱テープ40を搬送させる。
以上の条件を満たして印刷された位置合わせ用マークSは、当該位置合わせ用マークSを有する感熱テープ40を印刷装置10へ次回取り付けるときに、印刷装置10側の位置基準に対する位置合わせに使用される。つまり、位置合わせ用マークSを感熱テープ40の引き出し量の目安にすることができる。
図2及び図3において、印刷装置10側の位置基準の第1の形態である装置側マーク50と、第2の形態である装置側マーク51を示した。装置側マーク50と装置側マーク51はいずれも、印刷装置10における感熱テープ40の搬送経路の途中に設けられている。また、装置側マーク50と装置側マーク51はいずれも、感熱テープ40側の位置合わせ用マークSと同様に矢印(矢線)形状の指標(図形)であり、装置筐体11の外面上に設けられている。なお、装置側マーク50や装置側マーク51は矢印以外の表示形態であってもよい。また、装置側マーク50と装置側マーク51は、装置筐体11の外面への直接的な印刷で構成してもよいし、シールなどに印刷した上で装置筐体11の外面に貼り付けて構成してもよい。
なお、説明の便宜上、図2及び図3では一台の印刷装置10に装置側マーク50と装置側マーク51の両方を示しているが、個々の印刷装置10は一つの装置側マークを備えていればよい。
装置側マーク50を位置基準として用いる第1の形態について説明する。装置側マーク50は、感熱テープ40の搬送経路のうちプラテンローラ20及びサーマルヘッド21とテープカッター22との間に配されており、プラテンローラ20やテープカッター22を覆う収容部カバー11aの上面に位置している。より詳しくは、搬送経路のうち、テープカッター22の直前に位置する隘路部24の入り口付近を指す位置に装置側マーク50が配されており、矢印形状の装置側マーク50の先端が隘路部24側を向いている。
ユーザがテープアダプタ収容部15にテープアダプタ45を取り付ける際に、位置合わせ用マークSの位置が装置側マーク50に一致するように、テープアダプタ45からの感熱テープ40の引き出し量を定める。すると、感熱テープ40の先端(前回のラベルLの作成時のフルカット位置M)からサーマルヘッド21までのテープ長が常に一定になる。
感熱テープ40の引き出し量の設定については、少なくともプラテンローラ20及びサーマルヘッド21で挟持される位置まで引き出す必要がある。例えば、感熱テープ40の引き出し量がこれよりも少ないと、感熱テープ40の先端がテープアダプタ45の内部で引っ掛かるなどして、感熱テープ40が適切に搬送されなくなるおそれがある。装置側マーク50は、プラテンローラ20及びサーマルヘッド21よりも搬送方向F1の下流側に位置するため、装置側マーク50に位置合わせ用マークSを合わせると、感熱テープ40はプラテンローラ20及びサーマルヘッド21で挟持可能な状態になる。これにより、適切な搬送を実現するのに必要な感熱テープ40の引き出し量を確保させることができる。
また、感熱テープ40の先端は、隘路部24まで達していることが好ましい。感熱テープ40の先端が隘路部24よりも搬送方向F1の上流側に位置していると、感熱テープ40を搬送方向F1に進めようとしたときに、狭い隘路部24に進入できずに正規の搬送経路から逸れるおそれがある。装置側マーク50は隘路部24の入り口付近を指しているので、装置側マーク50に位置合わせ用マークSを合わせると、感熱テープ40の先端が隘路部24に進入した状態になる。隘路部24に続く搬送方向F1の下流側は、隘路部24よりも広いテープ排出口23であるため、先端が隘路部24に入り込んだ感熱テープ40は、搬送方向F1への進行を妨げられることなくテープ排出口23から排出させることができる。
また、装置側マーク50は、プラテンローラ20及びサーマルヘッド21の近傍(テープカッター22よりも搬送方向F1の上流側)に位置している。従って、装置側マーク50を位置基準として用いた場合、感熱テープ40がプラテンローラ20及びサーマルヘッド21で挟持される位置に達するという条件を満たしつつ、当該挟持位置から感熱テープ40の先端までのテープ長が短く抑えられる。これにより、感熱テープ40の引き出し量が過多にならず、テープ長の無駄が生じない。
印刷装置10側の位置基準として装置側マーク50を用いた場合、装置側マーク50に対して位置合わせ用マークSを位置合わせした時点で感熱テープ40の引き出し量が既に最適化されており、印刷装置10側の制御や駆動によって感熱テープ40の引き出し量を改めて変更せずに印刷を実行できるという利点がある。また、印刷装置10における搬送部が感熱テープ40を逆搬送方向F2に移動させる(巻き戻す)機能を備えていない場合にも適用可能であり、汎用性が高いという利点がある。
続いて、装置側マーク51を位置基準として用いる第2の形態について説明する。装置側マーク51は、テープアダプタ収容部15の外側に配されている。より詳しくは、装置筐体11の側面を構成する側壁部11bのうち、テープ排出口23に隣接する上面側(テープ排出口23の近傍)に装置側マーク51が設けられており、矢印形状である装置側マーク51の先端がテープ排出口23側を向いている。
ユーザがテープアダプタ収容部15にテープアダプタ45を取り付ける際に、位置合わせ用マークSの位置が装置側マーク51に一致するように、テープアダプタ45からの感熱テープ40の引き出し量を定める。装置側マーク51は、プラテンローラ20及びサーマルヘッド21よりも搬送方向F1の下流側にあるため、装置側マーク51に位置合わせ用マークSを合わせると、感熱テープ40はプラテンローラ20及びサーマルヘッド21で挟持可能な状態にある。また、装置側マーク51は、隘路部24よりも搬送方向F1の下流側にあるため、装置側マーク51に位置合わせ用マークSを合わせると、感熱テープ40は隘路部24を通過した状態になる。これにより、適切な搬送を実現するのに必要な感熱テープ40の引き出し量を確保させることができる。
但し、装置側マーク51は、搬送経路上においてプラテンローラ20及びサーマルヘッド21による挟持位置からの距離が大きい。そのため、装置側マーク51に位置合わせ用マークSを合わせた段階では、感熱テープ40のうち、サーマルヘッド21よりも搬送方向F1の下流側に位置して印刷されない箇所のテープ長が長くなっている。
装置側マーク51に対して位置合わせ用マークSを位置合わせした場合、印刷装置10は、プラテンローラ20を駆動して感熱テープ40を逆搬送方向F2に移動させる逆搬送処理を行い、位置合わせ用マークSが装置側マーク51よりも搬送方向F1の上流側に位置するように感熱テープ40の位置を調整させる。これにより、ユーザが目視で位置合わせ用マークSと装置側マーク51の位置合わせを行ったときよりも、感熱テープ40の引き出し量が短くなり、必要最小限な引き出し量に自動的に設定された状態で印刷を行うことが可能になる。従って、サーマルヘッド21からの距離が大きい装置側マーク51で位置合わせした場合でも、感熱テープ40が過剰に引き出された状態で印刷を行うことにならず、テープ長の無駄が発生することを回避できる。
感熱テープ40の搬送経路におけるサーマルヘッド21から装置側マーク51までの距離は、印刷装置10の設計値として予め判明している。そして、位置合わせ用マークSを装置側マーク51に合わせた状態から、最適な引き出し量にさせるまでの感熱テープ40の逆搬送方向F2への搬送量(プラテンローラ20を駆動する搬送用モータの駆動量)は、上記の設計値から求めることができる。従って、位置合わせ用マークSを装置側マーク51に対して位置合わせしてから、感熱テープ40を予め設定した量で逆搬送方向F2に移動させることにより、感熱テープ40の引き出し量を、過不足の無い最適な値に管理することができる。
装置側マーク51はテープアダプタ収容部15の外側に位置しており、装置側マーク51と位置合わせ用マークSの位置関係を目視で確認する際の視認性が良い。また、装置側マーク51を設けているテープ排出口23の周辺では、感熱テープ40の取り回しも行いやすい。従って、装置側マーク51を用いると、ユーザによる感熱テープ40の位置合わせ作業を行いやすいという利点がある。例えば、装置側マーク50が指している箇所では、隘路部24やテープガイド47によって感熱テープ40の搬送経路が狭くなっている。一方、装置側マーク51が指している箇所では、装置筐体11の側方にテープ排出口23が開放されていて、作業スペースが広く確保されている。
以上のように、装置側マーク50を位置基準として用いる第1の形態と、装置側マーク51を位置基準として用いる第2の形態には、それぞれ異なる利点がある。感熱テープ40の位置合わせ作業の行いやすさ、印刷装置10における搬送部のスペック、などの条件を考慮して、装置側マークを設ける位置を適宜選択することが可能である。
図6は、上述した感熱テープ40の引き出し量設定を適用して、印刷装置10による印刷と切断の繰り返しで複数のラベルL1、L2、L3…を作成する例を示している。なお、図6では複数のラベルL1、L2、L3…を一続きに表しているが、テープカッター22の第1の刃22aによる切断処理を行うことにより、図6におけるフルカット位置M1、M2、M3…で各ラベルL1、L2、L3…が順次分離した状態になる。さらに、テープカッター22の第2の刃22bにより、感熱テープ40がハーフカット位置N1、N2、N3…でハーフカットされ、フルカット位置M1、M2、M3…とハーフカット位置N1、N2、N3…の間が余白領域W1、W2、W3…となる。また、図6では省略しているが、各ラベルL1、L2、L3…の印刷領域E1、E2、E3…には、それぞれのラベル用の印刷成果物(図5における印刷成果物Pに対応する印刷内容)が印刷されるものとする。
各ラベルL1、L2、L3…はそれぞれの印刷内容(印刷成果物)が異なり、感熱テープ40の長手方向における各印刷領域E1、E2、E3…の長さが異なっている。そして、各ラベルL1、L2、L3…の作成に際して、各印刷領域E1、E2、E3…への印刷成果物の印刷の後で、上記の位置合わせ用マークS(図5参照)と同様の条件を満たす位置に位置合わせ用マークS1、S2…が印刷される。1番目のラベルL1については、図示されていない一つ前の(前回の印刷指示による)ラベルL0を作成した際に印刷した位置合わせ用マークS0が表示されている。位置合わせ用マークS0、S1、S2…はそれぞれ、余白領域W1、W2、W3…に印刷される。
ラベルL1の作成に際して位置合わせ用マークS0を印刷装置10側の位置基準(装置側マーク50や装置側マーク51)に合わせて感熱テープ40を取り付けた場合と、ラベルL2の作成に際して位置合わせ用マークS1を印刷装置10側の位置基準(装置側マーク50や装置側マーク51)に合わせて感熱テープ40を取り付けた場合と、ラベルL3の作成に際して位置合わせ用マークS2を印刷装置10側の位置基準(装置側マーク50や装置側マーク51)に合わせて感熱テープ40を取り付けた場合のいずれも、フルカット位置M1からサーマルヘッド21までのテープ長と、フルカット位置M2からサーマルヘッド21までのテープ長と、フルカット位置M3からサーマルヘッド21までのテープ長が全て等しくなる。また、余白領域W1、W2、W3…の幅も全て等しくなる。
このように、本実施形態の印刷装置10を用いた場合には、印刷領域E1、E2、E3…の長さの違いに関わらず、各ラベルL1、L2、L3…における余白などの条件設定を共通化させることができる。
本実施形態とは異なる比較例として、ラベル作成の前に、感熱テープ140の長手方向に既定の間隔で位置合わせ用マークを予め形成した場合を図7に示した。図7の感熱テープ140には、長手方向に均等な間隔で、複数の位置合わせ用マークS11、S12…が予め印刷などによって形成されている。「予め」とは、少なくとも各ラベルL11、L12…の印刷領域E11、E12…への印刷成果物の印刷よりも前の段階である。
図7において、1番目のラベルL11における印刷領域E11の長さと、2番目のラベルL12における印刷領域E12の長さは、それぞれ図6における印刷領域E1及び印刷領域E2と同じ長さである。また、1番目のラベルL11について、フルカット位置M11からフルカット位置M12までの長さ、フルカット位置M11からハーフカット位置N11までの余白領域W11の長さはそれぞれ、図6におけるフルカット位置M1からフルカット位置M2までの長さ、フルカット位置M1からハーフカット位置N1までの余白領域W1の長さと同じである。
感熱テープ140では、印刷領域E12のように印字量が多いラベルに対応するべく、位置合わせ用マークS11、S12…の間隔が広く設定されている。そのため、印字量が少なく印刷領域E11が短いラベルL11を作成してフルカット位置M12で切断すると、2番目のラベルL12において、フルカット位置M12からハーフカット位置N12までの余白領域W12の長さが、1番目のラベルL11における余白領域W11の長さよりも大きくなる。この余白領域W12と余白領域W11の長さの差は、図6の実施形態に比べて、印刷に用いられない無駄なテープ長の増大になってしまう。
逆に、位置合わせ用マークS11、S12…の間隔を印刷領域E11に対応する狭いものにした場合は、印刷領域E12のように印字量が多い場合に、印刷成果物と位置合わせ用マークが重なってしまうため、ラベルを作成できなくなってしまう。
従って、各ラベルへの印刷前に予め位置合わせ用マークS11、S12…を設けた比較例の感熱テープ140では、印刷領域が狭くなりラベルの印刷内容に制約が生じるか、印刷領域を広く確保する代償として無駄な余白が大きくなることを許容するか、という選択になる。
この比較例に対して、本実施形態では、印刷領域E1、E2、E3…への印刷後に位置合わせ用マークS1、S2…の印刷を行い、印刷領域E1、E2、E3…の長さに対応させて位置合わせ用マークS0、S1、S2…の相対的な位置関係を可変にしている。これにより、位置合わせ用マークS0、S1、S2…による制約を受けずに印刷領域E1、E2、E3…の長さ設定(各ラベルL1、L2、L3…の印字量)を自由に行うことと、各ラベルL1、L2、L3…の余白領域W1、W2、W3…の長さを必要最小限にしてテープを有効利用すること、を両立させることができる。
図8は、印刷装置10の機能的構成を示すブロック図である。本実施形態の印刷装置10は、上述した入力部12及び表示部14の他に、制御部30、アダプタ検知部31、搬送部32、印刷部33、切断部34、記憶部35、通信部36を備える。
制御部30は、印刷装置10が実行可能な各種処理の制御を行い、印刷装置10を総合的に制御する。制御部30の機能は、例えば、印刷装置10が備えるプロセッサが各種プログラムを実行することにより実現される。制御部30は、印刷装置10が印刷指示を受け付けた際に、感熱テープ40への印刷を印刷部であるサーマルヘッド21に実行させることでラベルを作成する印刷制御部として機能する。
アダプタ検知部31は、テープアダプタ収容部15へのテープアダプタ45の装着を検知する。アダプタ検知部31は、例えば、印刷装置10の蓋13が閉じられたタイミングで、テープアダプタ収容部15にテープアダプタ45が装着されているか否かを検知する。また、アダプタ検知部31は、テープアダプタ45が装着されていることを検知した場合、装着されたテープアダプタ45が収容する感熱テープ40のテープ幅を検知する。具体的には、アダプタ検知部31はテープアダプタ収容部15内に配設された複数のスイッチを含む。これら複数のスイッチは、テープアダプタ収容部15に収容される複数種類のテープアダプタ45の厚さに応じて出力の組み合わせが異なるように配設される。
例えば、上述した第2の形態(位置合わせ用マークSと装置側マーク51の位置合わせ後に感熱テープ40を逆搬送方向F2に搬送させる形態)では、制御部30は、印刷装置10の蓋13が閉じられてアダプタ検知部31からテープアダプタ45の装着を検知する信号が入力されたことをトリガーとして、搬送部32に逆搬送方向F2への感熱テープ40の搬送を実行させる。
搬送部32は、制御部30による制御に基づいて、感熱テープ40の搬送処理を行う。搬送部32の機能は、例えば、プラテンローラ20と、プラテンローラ20を駆動する搬送用モータとを含む搬送機構により実現される。
印刷部33は、制御部30による制御に基づいて、感熱テープ40に対する印刷処理を行う。印刷部33の機能は、例えば、サーマルヘッド21を含む印刷機構により実現される。
切断部34は、制御部30による制御に基づいて、感熱テープ40の切断処理を行う。切断部34の機能は、例えば、テープカッター22を含む切断機構により実現される。
記憶部35は、印刷装置10の動作時に制御部30が実行する各種プログラムや、印刷装置10の動作時に制御部30が参照する各種情報などを記憶する。記憶部35に記憶される各種プログラムには、印刷制御プログラム35aが含まれる。印刷制御プログラム35aによる処理内容は後述する。
また、記憶部35は、個々のラベル作成に関する印刷ジョブデータを一時的に保存する。印刷ジョブデータには、印刷成果物P(図5)を印刷するためのデータや、フルカット位置M(図5)やハーフカット位置N(図5)などの切断位置のデータに加えて、位置合わせ用マークS(図5)を印刷するためのデータも含まれている。位置合わせ用マークSを印刷するためのデータには、位置合わせ用マークS自体の形状などを示す画像データだけでなく、位置合わせ用マークSの配置に関する上記の各条件(印刷領域Eや余白領域Wとの位置関係)を指定するデータが含まれている。
通信部36は、制御部30による制御に基づいて、外部機器との通信処理を行う。通信部36の機能は、装置筐体11に設けた外部機器接続端子や無線通信モジュールにより実現される。例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンなどの外部機器で生成した印刷ジョブデータを、通信部36を介して印刷装置10に入力させることも可能である。
図9は、印刷装置10が行う処理を説明するフローチャートである。図9に示す一連の処理は、印刷制御プログラム35aの制御の下で、制御部30が印刷装置10の各部を動作させて実行する。従って、説明中で制御の主体を明示していない場合は、制御部30が制御主体であるものとする。制御部30に印刷ジョブの実行信号(ラベルの作成信号)が入力されると、図9の処理が開始される。
ステップS100では、印刷ジョブデータに含まれるラベル用印字データが1ライン毎のラインデータとして展開される。ラベル用印字データとは、図5に示す印刷成果物Pのように、ラベルの印刷領域Eに表される印刷内容に対応するデータである。
ステップS101では、印刷部33(サーマルヘッド21)によって、ラベル用印字データのうち、未印字のステータスにある先頭ラインデータの内容を感熱テープ40に印字させる。1ライン分の印字が完了したら、搬送部32(プラテンローラ20)によって感熱テープ40を搬送方向F1に1ライン分進める。
ステップS101で印字を実行したラインがラベル用印字データの最終ラインデータであるか否かを、ステップS102で判定する。最終ラインデータではない場合(ステップS102:NO)、最終ラインに達するまで1ラインずつ印字を繰り返す。
ステップS100からステップS102で実行される処理は、ラベル用の印刷成果物を感熱テープ40の印刷領域に印刷するための第1の印刷処理である。ラベル用印字データの最終ラインの印字が完了したと判定されると(ステップS102:YES)、第1の印刷処理を終えてステップS103に進む。
ステップS103で位置合わせ用マークの印字データが1ライン毎のラインデータとして展開される。位置合わせ用マークの印字データとは、図5に示す位置合わせ用マークSや図6に示す位置合わせ用マークS0、S1、S2のように、感熱テープ40の引き出し量の目安として用いる位置合わせ用マークに対応するデータである。
ステップS104では、印刷部33(サーマルヘッド21)によって、位置合わせ用マークの印字データのうち、未印字のステータスにある先頭ラインデータの内容を感熱テープ40に印字させる。1ライン分の印字が完了したら、搬送部32(プラテンローラ20)によって感熱テープ40を搬送方向F1に1ライン分進める。
ステップS104で印字を実行したラインが位置合わせ用マークの印字データの最終ラインデータであるか否かを、ステップS105で判定する。最終ラインデータではない場合(ステップS105:NO)、最終ラインに達するまで1ラインずつ印字を繰り返す。
ステップS103からステップS105で実行される処理は、位置合わせ用マークを感熱テープ40に印刷するための第2の印刷処理である。位置合わせ用マークの印字データの最終ラインの印字が完了したと判定されると(ステップS105:YES)、第2の印刷処理を終えてステップS106に進む。
ステップS106において、ラベルの終端側の切断位置が切断部34(テープカッター22)に達するまで、搬送部32(プラテンローラ20)によって感熱テープ40を搬送方向F1に搬送する。
続いて、ステップS107で切断部34(テープカッター22)による感熱テープ40の切断処理を実行させる。切断処理では、テープカッター22の第1の刃22aによって、位置合わせ用マークよりも搬送方向F1の下流側のフルカット位置でフルカットを行う。また、切断処理では、テープカッター22の第2の刃22bによって、位置合わせ用マークよりも搬送方向F1の上流側のハーフカット位置でハーフカットを行う。
以上の処理を経て、作成が完了したラベルがテープ排出口23から排出される。そしてラベルの作成を完了してフローチャートから抜ける。この段階で、印刷装置10から排出された作成済みラベルの領域に、今回の印刷指示に基づく印刷内容が印刷済みの状態になっている。また、印刷装置10に収容された感熱テープ40において、次回の印刷指示によって作成される予定のラベルの領域の先端側に、位置合わせ用マークが印刷された状態になっている。
図9のフローチャートでは、1つのラベルを作成する際に自動的に第2の印刷処理を実行するものとしている。しかし、複数のラベルを連続して印刷する場合には、2番目以降のラベルの作成前に感熱テープ40の着脱が行われず、ユーザの手動による感熱テープ40の位置合わせを要さないと想定される。従って、印刷装置10から感熱テープ40を取り外さずに複数のラベルを連続して印刷する場合には、第2の印刷処理を実行しない(印刷部33に位置合わせ用マークを印刷させない、制御部30に第2の印刷処理を実行させない)ように制御してもよい。第2の印刷処理を実行しないことで、ラベルの作成に要する時間や消費電力などを節約して生産効率を向上させることができる。
感熱テープ40を取り外さずに複数のラベルを連続して印刷するか否かは、印刷装置10に入力される印刷ジョブデータやアダプタ検知部31からの信号入力などに基づいて制御部30が判別できる。従って、図9におけるステップS102とステップS103の間に当該判別を行うステップを挿入し、連続印刷の場合にはステップS103からステップS105をスキップする、という処理が可能である。
また、ラベルの連続、非連続の印刷態様に関わりなく、第2の印刷処理(位置合わせ用マークの印刷)の有無自体を、ユーザが選択可能なオプションにすることも可能である。一例として、印刷ジョブデータの作成時や、制御部30に印刷ジョブの実行信号(ラベルの作成信号)が入力されたときに、位置合わせ用マークの印刷を行うか否かを確認するメッセージを表示部14に表示して、ユーザに選択させる。位置合わせ用マークを印刷しないことをユーザが選択した場合、ラベル作成のフローチャートでステップS103からステップS105をスキップするという処理にする。
さらに、形状や表示形態(図形、文字など)が異なる複数種の位置合わせ用マークデータを記憶部35などに格納しておき、どの位置合わせ用マークを印刷するかをユーザが選択できるようにしてもよい。
フローチャートには示していないが、印刷装置10への感熱テープ40の取り付けに際して感熱テープ40の逆搬送処理を行う場合(第2の形態である装置側マーク51に対して位置合わせした場合)、当該逆搬送処理も印刷制御プログラム35aの制御の下で行われる。
以上のように、本実施形態の印刷装置10や、印刷装置10での処理に係る印刷制御方法及び印刷制御プログラムによれば、ラベル作成の過程で感熱テープ40に位置合わせ用マークを印刷することで、次に印刷装置10へ感熱テープ40を取り付ける際に、ユーザが容易に過不足の無い理想的な引き出し量で感熱テープ40をセットすることを実現できる。ユーザの手動による位置合わせであるため、感熱テープ40の位置を検出するセンサなどを用いた高価で複雑な位置合わせ手段を要さずに低コストに実現できる。そして、感熱テープ40に設けられる位置合わせ用マークは、今回の印刷指示で作成されるラベルの領域に印刷成果物を印刷した後に、次回の印刷指示で作成されるラベルの領域に印刷して設けられるため、ラベル毎の印刷内容に対応させた必要最小限の余白領域のみで済むように最適化された状態で、感熱テープ40の位置合わせを行わせることが可能になる。
また、感熱テープ40の取り付け時の視認性や作業性を良くするために、テープ排出口23の周辺に位置する装置側マーク51を対象として位置合わせを行った場合、その後に行う感熱テープ40の逆搬送処理(余白領域を少なくさせるための処理)は、予め定められた一定量の搬送を逆搬送方向F2に向けて行うだけであるから、搬送部32における複雑な搬送制御やモータ駆動量の演算を必要とせずに実行できる。
また、複数のラベルを連続して作成する場合や、ユーザが位置合わせ用マークを必要としない場合に、感熱テープ40に位置合わせ用マークを印刷しないというオプションを設定することによって、より柔軟な運用を実現できる。
また、フルカット位置とハーフカット位置の間の余白領域に位置合わせ用マークを印字することで(図5参照)、次回の印刷指示でラベルを作成した後に、当該余白領域を剥がして、完成したラベルに位置合わせ用マークが残らないようにできる。つまり、位置合わせ用マークがラベルデザインに影響を及ぼさないようにできる。
以上の実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。以下、上記実施形態とは異なる変形例を説明する。
上記実施形態では、印刷装置10の装置筐体11に装置側マーク50や装置側マーク51を設けているが、テープアダプタ45に装置側マークを設けることも可能である。テープアダプタ45は、テープアダプタ収容部15に取り付けることで印刷装置10に対して固定された関係になるため、テープアダプタ45に設けた装置側マークを基準として、感熱テープ40の位置合わせを行うことができる。一例として、図2に示すテープアダプタ45のテープガイド47は、隘路部24の入り口近くに位置しているので、装置側マーク50の場合と同様に、装置側マークを設ける位置として好適である。
装置側マーク50や装置側マーク51のように図形や絵柄などで示される装置側マークを設けると、ユーザが感熱テープ40の位置合わせの対象を明確に認識しやすいという利点がある。しかし、このような装置側マークを設ける代わりに、印刷装置10やテープアダプタ45における特徴的な形状自体を利用して、感熱テープ40の位置合わせを行うことも可能である。一例として、装置側マーク50を設けずに、図2及び図3に示す隘路部24の入り口部分のエッジ形状に対して、感熱テープ40の位置合わせ用マークSを位置合わせしてもよい。従って、本発明は、少なくとも被印刷媒体である感熱テープ40側に位置合わせ用マークを有していれば成立する。
上記実施形態では、フルカット位置Mとハーフカット位置Nの間の余白領域Wに位置合わせ用マークSを印刷して、次回の印刷指示によってラベルLを印刷した後で、位置合わせ用マークSを含む先頭側の余白領域Wを除去できるようにしている。これとは異なり、位置合わせ用マークSの部分を除去せず(上記実施形態でのハーフカット位置Nでのハーフカットを行わず)、位置合わせ用マークSをラベルのデザインなどの一部として積極的に残すという選択を行ってもよい。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
印刷指示を受け付けた際に、被印刷媒体への印刷を印刷部に実行させることでラベルを作成する印刷制御部を備え、
前記印刷制御部は、
前記被印刷媒体のうち、今回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、ユーザによって入力された印刷内容を印刷させ、
前記被印刷媒体のうち、次回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、前記被印刷媒体が自装置に取り付けられるときの目安となる位置合わせ用マークを印刷させる、
ことを特徴とする印刷装置。
[付記2]
前記ラベルの領域は、第1領域と第2領域とを含んで構成され、
前記印刷制御部は、
今回の印刷指示で作成される前記ラベルの前記第2領域に、前記印刷内容を印刷させ、
次回の印刷指示で作成される前記ラベルの前記第1領域となる位置に、前記位置合わせ用マークを印刷させる、
ことを特徴とする付記1に記載の印刷装置。
[付記3]
前記ラベルを自装置から排出させるにあたり、前記ラベルの前記第1領域の方が前記第2領域よりも先に自装置から排出されるように前記被印刷媒体を搬送させる搬送部を更に備えることを特徴とする付記2に記載の印刷装置。
[付記4]
前記搬送部によって搬送されてきた前記被印刷媒体を切断する切断部を更に備え、
前記切断部は、今回の印刷指示で作成される前記ラベルの前記第2領域と、次回の印刷指示で作成される前記ラベルの前記第1領域との間の位置で前記被印刷媒体を切断する、
ことを特徴とする付記3に記載の印刷装置。
[付記5]
前記第1領域は、ユーザによって入力された前記印刷内容が印刷されない余白領域である、
ことを特徴とする付記2から4のいずれかに記載の印刷装置。
[付記6]
前記搬送部により前記被印刷媒体が搬送される搬送経路の途中に、前記位置合わせ用マークとの位置合わせによって前記印刷装置への前記被印刷媒体の取り付け位置を定める装置側マークを有する、
ことを特徴とする付記3又は4に記載の印刷装置。
[付記7]
前記被印刷媒体を前記印刷装置に取り付けたときに、前記印刷制御部は、前記搬送部を制御して、前記位置合わせ用マークが前記装置側マークよりも搬送方向の上流側に位置するように前記被印刷媒体の位置を調整させる、
ことを特徴とする付記6に記載の印刷装置。
[付記8]
前記装置側マークは、前記搬送経路のうち前記印刷部と前記切断部との間に設けられる、
ことを特徴とする付記4を引用する付記6又は7に記載の印刷装置。
[付記9]
前記印刷装置は、前記搬送部により搬送された前記被印刷媒体を外部に排出させる開口部を有し、
前記装置側マークは、前記開口部の近傍に設けられていることを特徴とする付記6又は7に記載の印刷装置。
[付記10]
前記印刷制御部は、前記被印刷媒体を前記印刷装置から取り外さずに複数の前記ラベルを連続して作成する場合に、前記印刷部に前記位置合わせ用マークを印刷させないことを特徴とする付記1から9のいずれかに記載の印刷装置。
[付記11]
印刷指示を受け付けた際に、被印刷媒体への印刷を印刷部に実行させることでラベルを作成する印刷制御方法であって、
前記被印刷媒体のうち、今回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、ユーザによって入力された印刷内容を印刷させる第1の印刷処理と、
前記被印刷媒体のうち、次回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、前記被印刷媒体が前記印刷部を備える印刷装置に取り付けられるときの目安となる位置合わせ用マークを印刷させる第2の印刷処理と、
を実行させる、
ことを特徴とする印刷制御方法。
[付記12]
印刷指示を受け付けた際に、被印刷媒体への印刷を印刷部に実行させることでラベルを作成する印刷装置の印刷制御部を制御する印刷制御プログラムであって、
前記被印刷媒体のうち、今回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、ユーザによって入力された印刷内容を印刷させる第1の印刷処理と、
前記被印刷媒体のうち、次回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、前記被印刷媒体が前記印刷装置に取り付けられるときの目安となる位置合わせ用マークを印刷させる第2の印刷処理と、
を前記印刷制御部に実行させる、
ことを特徴とする印刷制御プログラム。
10 印刷装置
11 装置筐体
15 テープアダプタ収容部
20 プラテンローラ(搬送部)
21 サーマルヘッド(印刷部)
22 テープカッター(切断部)
23 テープ排出口(開口部)
30 制御部(印刷制御部)
31 アダプタ検知部
32 搬送部
33 印刷部
34 切断部
35 記憶部
35a 印刷制御プログラム
40 感熱テープ(被印刷媒体)
45 テープアダプタ
47 テープガイド
50 装置側マーク
51 装置側マーク
E(E1~E3) 印刷領域(第2領域)
F1 搬送方向
F2 逆搬送方向
L(L1~L3) ラベル
M(M1~M3) フルカット位置
N(N1~N3) ハーフカット位置
P 印刷成果物
S(S0~S2) 位置合わせ用マーク
W(W1~W3) 余白領域(第1領域)

Claims (12)

  1. 印刷指示を受け付けた際に、被印刷媒体への印刷を印刷部に実行させることでラベルを作成する印刷制御部を備え、
    前記印刷制御部は、
    前記被印刷媒体のうち、今回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、ユーザによって入力された印刷内容を印刷させ、
    前記被印刷媒体のうち、次回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、前記被印刷媒体が自装置に取り付けられるときの目安となる位置合わせ用マークを印刷させる、
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記ラベルの領域は、第1領域と第2領域とを含んで構成され、
    前記印刷制御部は、
    今回の印刷指示で作成される前記ラベルの前記第2領域に、前記印刷内容を印刷させ、
    次回の印刷指示で作成される前記ラベルの前記第1領域となる位置に、前記位置合わせ用マークを印刷させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記ラベルを自装置から排出させるにあたり、前記ラベルの前記第1領域の方が前記第2領域よりも先に自装置から排出されるように前記被印刷媒体を搬送させる搬送部を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記搬送部によって搬送されてきた前記被印刷媒体を切断する切断部を更に備え、
    前記切断部は、今回の印刷指示で作成される前記ラベルの前記第2領域と、次回の印刷指示で作成される前記ラベルの前記第1領域との間の位置で前記被印刷媒体を切断する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記第1領域は、ユーザによって入力された前記印刷内容が印刷されない余白領域である、
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記搬送部により前記被印刷媒体が搬送される搬送経路の途中に、前記位置合わせ用マークとの位置合わせによって前記印刷装置への前記被印刷媒体の取り付け位置を定める装置側マークを有する、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の印刷装置。
  7. 前記被印刷媒体を前記印刷装置に取り付けたときに、前記印刷制御部は、前記搬送部を制御して、前記位置合わせ用マークが前記装置側マークよりも搬送方向の上流側に位置するように前記被印刷媒体の位置を調整させる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記装置側マークは、前記搬送経路のうち前記印刷部と前記切断部との間に設けられる、
    ことを特徴とする請求項4を引用する請求項6又は7に記載の印刷装置。
  9. 前記印刷装置は、前記搬送部により搬送された前記被印刷媒体を外部に排出させる開口部を有し、
    前記装置側マークは、前記開口部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載の印刷装置。
  10. 前記印刷制御部は、前記被印刷媒体を前記印刷装置から取り外さずに複数の前記ラベルを連続して作成する場合に、前記印刷部に前記位置合わせ用マークを印刷させないことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の印刷装置。
  11. 印刷指示を受け付けた際に、被印刷媒体への印刷を印刷部に実行させることでラベルを作成する印刷制御方法であって、
    前記被印刷媒体のうち、今回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、ユーザによって入力された印刷内容を印刷させる第1の印刷処理と、
    前記被印刷媒体のうち、次回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、前記被印刷媒体が前記印刷部を備える印刷装置に取り付けられるときの目安となる位置合わせ用マークを印刷させる第2の印刷処理と、
    を実行させる、
    ことを特徴とする印刷制御方法。
  12. 印刷指示を受け付けた際に、被印刷媒体への印刷を印刷部に実行させることでラベルを作成する印刷装置の印刷制御部を制御する印刷制御プログラムであって、
    前記被印刷媒体のうち、今回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、ユーザによって入力された印刷内容を印刷させる第1の印刷処理と、
    前記被印刷媒体のうち、次回の印刷指示で作成されるラベルの領域に、前記被印刷媒体が前記印刷装置に取り付けられるときの目安となる位置合わせ用マークを印刷させる第2の印刷処理と、
    を前記印刷制御部に実行させる、
    ことを特徴とする印刷制御プログラム。
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