JP2023036135A - 印刷装置、印刷制御方法及びプログラム - Google Patents

印刷装置、印刷制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷長によらず適切な位置で被印刷媒体を切り揃えることのできる印刷装置、印刷制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】印刷装置1が、被印刷媒体であるテープ部材5に印刷を行う印刷手段であるサーマルヘッド7と、テープ部材5を、媒体幅方向に沿って切断する切断手段であるハーフカット機構9b・フルカット機構9aと、サーマルヘッド7により印刷内容を印刷する本印刷が行われる部分の印刷長と、基準となる位置からハーフカット機構9b・フルカット機構9aまでの距離との関係に基づいて、印刷動作中に切断動作を行うことが可能か否かを判断し、不可能であると判断した場合には、テープ部材5における切断すべき位置に、切断位置であることを示す識別標識としてのカットマークを、サーマルヘッド7により印刷させるようにサーマルヘッド7及びハーフカット機構9b・フルカット機構9aの動作を制御する制御部10と、を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、印刷装置、印刷制御方法及びプログラムに関するものである。
従来、テープ部材等の被印刷媒体を搬送しながら印刷ヘッド(例えばサーマルヘッド)により文字や図形等の印刷を行い、印刷が行われた被印刷媒体を切断手段(カッタ)で切断することによりラベルを作成する印刷装置が知られている。
このような印刷装置では、被印刷媒体の厚み方向の全体をカットするフルカット機構に加えて、被印刷媒体の印刷面を含む厚み方向の途中まで切り込みを入れて、台紙(剥離紙)部分から剥がしやすくするハーフカットを行うハーフカット機構を備える構成が知られている(特許文献1参照)。
特開2000-6480号公報
しかしながら、上述のような切断手段を有する構成であっても、印刷が行われる部分の長さ(印刷長)によっては適切に被印刷媒体を切断することができない場合が生じうる。
切断手段による自動での切断ができない場合、ユーザ自身で切断位置を決める必要があり、カットされた印刷媒体の長さにばらつきを生じてしまうという問題があった。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、印刷長によらず適切な位置で被印刷媒体を切り揃えることのできる印刷装置、印刷制御方法及びプログラムを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明の印刷装置は、
被印刷媒体に印刷を行う印刷手段と、
前記被印刷媒体を、媒体幅方向に沿って切断する切断手段と、
前記印刷手段により印刷内容を印刷する本印刷が行われる部分の印刷長と、基準となる位置から前記切断手段までの距離との関係に基づいて、印刷動作中に切断動作を行うことが不可能であると判断した場合には、前記被印刷媒体における切断すべき位置に、切断位置であることを示す識別標識を、前記印刷手段により印刷させるように前記印刷手段の動作を制御する制御手段と、
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、印刷長によらず適切な位置で被印刷媒体を切り揃えることができるとの効果を奏する。
実施形態に係る印刷装置の外観構成を模式的に示す平面図である。 図1に示す印刷装置の蓋を解放した状態を示す平面図である。 実施形態に係る印刷装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 第1の実施形態における印刷制御処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る印刷装置によって印刷長の長い印刷を行う場合の印刷手順を模式的に示す説明図である。 第1の実施形態に係る印刷装置によって印刷長の長い印刷を行う場合の印刷手順を模式的に示す説明図である。 第1の実施形態に係る印刷装置によって印刷長の短い印刷を行う場合の印刷手順を模式的に示す説明図である。 第2の実施形態における印刷制御処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る印刷装置によって印刷長の短い印刷を行う場合の印刷手順を模式的に示す説明図である。
[第1の実施形態]
図1から図7を参照しつつ、本発明に係る印刷装置、印刷制御方法及びプログラムの第1の実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本実施形態における印刷装置の外観構成を模式的に示す平面図であり、図2は、図1に示す印刷装置の蓋を開放した状態を示す平面図である。また図3は、印刷装置の機能的構成を示す要部ブロック図である。
本実施形態の印刷装置1は、長尺状の被印刷媒体であるテープ部材5に印刷を施してラベル50(図5等参照)を作成するラベルプリンタである。
なお、以下では、感熱紙を使用する感熱方式のラベルプリンタを例にして説明するが、印刷方式は特に限定されず、例えば、インクリボンを使用する熱転写方式であってもよい。
図1及び図2に示すように、印刷装置1は、内部にカセット収容部21を有する装置筐体2を備えている。
カセット収容部21には、テープカセット51が収容される。テープカセット51には、テープ部材5及び図示しないインクリボンが収容されている。
装置筐体2上の一部であってカセット収容部21を覆う位置には蓋3が設けられている。蓋3は、ボタン3aを押下することで図示しないロック機構が解除され、図2に示すように上方向に回動して開放される。蓋3が開放された状態において、ユーザはテープカセット51を着脱することが可能となる。
本実施形態のテープカセット51の角部等には、テープ幅等、収容されるテープ部材5の種類に応じて、それぞれ異なる位置に図示しない切り欠きや凹部等の凹凸が設けられている。カセット収容部21内であってテープカセット51の角部等に対応する位置にはテープカセット5の凹凸の有無を検出する図示しないテープ種検出部が設けられており、テープ種検出部による検出情報を取得することで、制御部10は、テープカセット51が収容するテープ部材5のテープ幅等の種類やカセット収容部21内にテープカセット51がセットされているか否かを把握することができる。
また、カセット収容部21内には、長尺状の被印刷媒体であるテープ部材5に印刷を行う印刷手段が設けられている。
本実施形態において、印刷手段は複数の発熱素子71を備えるサーマルヘッド7(図2等参照)を含んでいる。サーマルヘッド7(発熱素子71)は、ヘッド駆動回路17(図3参照)によって動作制御され、印刷データにしたがった印刷を行うようになっている。
複数の発熱素子71は、テープカセット51がカセット収容部21に収容された状態において、テープ部材5の幅方向に亘って配列されている。
またサーマルヘッド7には、サーミスタ72(図3参照)が埋め込まれている。サーミスタ72は、サーマルヘッド7(発熱素子71)の温度を測定して制御部10に出力する。
また、テープ部材5を挟んでサーマルヘッド7と対向する位置には、被印刷媒体であるテープ部材5を長尺方向に沿う搬送方向に搬送する搬送手段としてプラテンローラ8が設けられている。
図2に示すように、プラテンローラ8は、発熱素子71が配置されている部分でサーマルヘッド7と対向している。プラテンローラ8とサーマルヘッド7との間をテープ部材5が通過する際には、プラテンローラ8がテープ部材5をサーマルヘッド7(発熱素子71)側に押し付ける。これにより印刷が行われるようになっており、プラテンローラ8とサーマルヘッド7(発熱素子71)とが対向している部分が本実施形態における「印刷位置P」となる。
プラテンローラ8は、後述の搬送用モータ80(図3参照)によって回転し、テープ部材5を搬送方向(テープ部材5の長尺方向)に沿って適宜搬送する搬送機構である。本実施形態において、搬送機構であるプラテンローラ8は、印刷手段であるサーマルヘッド7からテープ部材5を装置外に排出する排出口22に向かう順方向(搬送方向の上流側から下流側に向かう方向、正方向)にテープ部材5を搬送する、正転搬送を行うように構成されている。
さらに、カセット収容部21内には、テープカセット51内のテープ部材5がロール状に巻回されたテープコアが係合されるテープコア係合軸と、印刷済みのインクリボンを巻き取る巻き取り軸(いずれも図示せず)が設けられている。巻き取り軸は、図示しない駆動モータによって回転し、インクリボンを適宜巻き取るようになっている。
装置筐体2の側部(本実施形態では、図1に示すように右側部)であってカセット収容部21に対応する位置には、印刷後、テープ部材5から切り離されたラベル50が排出される排出部として排出口22が形成されている。印刷装置1内で印刷が行われたテープ部材5(ラベル50)は、排出口22から装置外へ排出される。
装置筐体2内であって、印刷手段であるサーマルヘッド7から排出口22までの間には、テープ部材5をカットするカット機構として、フルカット機構9a及びハーフカット機構9bが設けられている。
フルカット機構9a及びハーフカット機構9bは、いずれもテープ部材5の幅方向に亘って設けられ、被印刷媒体であるテープ部材5を、媒体幅方向に沿って切断する切断手段である。本実施形態では、図2等に示すように、印刷手段であるサーマルヘッド7の搬送方向の下流側にフルカット機構9aが配置され、フルカット機構9aよりもさらに搬送方向の下流側にハーフカット機構9bが配置されている。
図示は省略するが、本実施形態の被印刷媒体であるテープ部材5は、粘着層(図示せず)を有する基材と、粘着層を覆うように設けられ、ラベル50使用時(貼着時)には基材から剥離される剥離層(剥離紙)と、を備えている。
フルカット機構9aは、被印刷媒体であるテープ部材5の基材を剥離層とともに幅方向に沿って切断する切断刃を有し、テープ部材5の厚み方向の全体を切断するいわゆるフルカット動作を行う。フルカット機構9aは、テープ部材5の全層(すなわち、基材及び剥離層)を切断したフルカット部Fc(図6、図7参照)を形成する。フルカット機構9aは、フルカット機構駆動モータ90a(図3参照)の動力によって切断動作を行う。
ハーフカット機構9bは、テープ部材5のうち基材のみを幅方向に沿って切断する切断刃を有し、テープ部材5の厚み方向の一部を切断するいわゆるハーフカット動作を行う。ハーフカット機構9bは、テープ部材5の一部の層(すなわち、基材)を切断したハーフカット部Hc(図5参照)を形成する。ハーフカット機構9bは、ハーフカット機構駆動モータ90b(図3参照)の動力によって切断動作を行う。
なお、実施形態において、印刷手段の位置(具体的には、プラテンローラ8とサーマルヘッド7(発熱素子71)とが対向している部分)を「印刷位置P」とし、フルカット機構9a(より詳細には、フルカット機構9aの図示しない切断刃の中心)が配置されている位置を「フルカット位置Q」とし、ハーフカット機構9b(より詳細には、ハーフカット機構9bの図示しない切断刃の中心)が配置されている位置を「ハーフカット位置R」とする(図5等参照)。
また、「印刷位置P」と「ハーフカット位置R」との間の距離を「X」とし、「印刷位置P」と「フルカット位置Q」との間の距離を「Y」とする(図5等参照)。
また、蓋3には、蓋3が閉じた状態でも印刷装置1にテープカセット51が収容されているか否かを目視で確認可能とするために、窓部31が形成されている。また、蓋3には、表示部4が設けられている。
表示部4は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。
本実施形態では、表示部4に、ユーザによって入力された各種の設定値、ラベル50に印刷される文字列やデザインを表示させて、ユーザが確認できるようにしてもよい。
また、本実施形態では、後述する「印刷長Z」によっては、ハーフカット部Hc(図5参照)を形成することができない。この場合、ユーザが設定した「印刷内容」(ラベル50に印刷したい「印刷内容」の文字列の長さ等から導かれる「印刷長Z」)では、ハーフカットを行うことができない旨のメッセージ等を表示部4に表示させてもよい。
なお、表示部4の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合にはタッチパネルが入力部6としても機能する。
また、装置筐体2上には、入力部6が設けられている。
入力部6は、例えば、文字入力キー、十字キー、変換キー、決定キー等の種々のキーを備えている。
なお、前述のように、表示部4の表面にタッチパネルが一体的に設けられている場合には、タッチパネルが入力部6として機能し、ユーザはタッチパネルへのタッチ操作によっても各種の入力・設定等の操作を行うことができる。
印刷装置1は、上述のように表示部4、入力部6、サーマルヘッド7(発熱素子71)、サーミスタ72、プラテンローラ8、フルカット機構9a、ハーフカット機構9bに加えて、図3に示すように、制御部10、記憶部11、電源回路12、表示部駆動回路14、ヘッド駆動回路17、搬送用モータ駆動回路18、カッターモータ駆動回路19等を備える。
制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを含む制御手段である。
また、記憶部11は、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)や、ROM、RAMとして機能する不揮発性の半導体メモリであるFLASH(登録商標)メモリ(Flash memory)等を含む。
制御部10及び記憶部11はコンピュータを構成し、ROM等に格納された各種プログラムを制御部10がRAMの作業領域に展開して実行することによって、印刷装置1の各部の動作を統合的に制御する。
具体的には、制御部10はプログラム(例えば印刷処理アプリケーションプログラム等)との協働により、印刷装置1が印刷を行うための各種機能を実現する。
なお、制御部10の各機能は、制御部10がプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現されてもよいし、専用のモジュール(ハードウェア)によって実現されていてもよい。
特に本実施形態では、後述するように、制御部10は、ヘッド駆動回路17を介して、サーマルヘッド7を動作させ、テープ部材5に「印刷内容」を印刷させる本印刷制御部として機能する。
ここで「印刷内容」とは、ユーザ等によって入力・設定された印刷の具体的な内容であり、具体的には、文字や記号、イラスト等である。「本印刷」とは、サーマルヘッド7により行われる印刷動作のうち、「印刷内容」を印刷することであり、本印刷を行うことで、各種「印刷内容」が印刷されたラベル50(図5~図7参照)が作成される。
本実施形態では、「印刷内容」が印刷されるラベル50の、媒体長手方向における長さ(テープ部材5の幅方向に直交する方向の長さ)を「印刷長Z」とする(図5~図7参照)。
各ラベル50の前後には、一定幅(長さ)の余白(図5~図7において「余白A」)が設定できるようになっている。複数枚のラベル50を繰り返し印刷する場合、各ラベル50間に、それぞれ余白Aが設けられる(図5~図7参照)。
余白Aは、例えば入力部6等からユーザが入力することで設定される。なお、例えば2mm、5mm、10mm等の余白Aが入力部6等から選択できるようになっていてもよい。また、一定幅(例えば3mm)の余白Aがデフォルトで設定されていてもよい。このように予め余白Aの値が設定されている場合には、入力部6に設けられた図示しない「+キー」や「-キー」を操作することで、ユーザが余白Aの幅を微修正できてもよい。
なお、複数枚のラベル50を繰り返し印刷する場合に、余白Aを「0」(すなわち、「送り無し」)に設定すると、「印刷内容」として設定された文字等が余白をあけずに密着した状態で、設定された回数分繰り返し印刷される。本実施形態では、この場合、繰り返し印刷される「印刷内容」全体を一体にとらえ、原則として個々の「印刷内容」間でのハーフカットを行わない。なおこの場合でも、ユーザがこれと異なる処理を設定することは可能である。
また制御部10は、カッターモータ駆動回路19を介して、フルカット機構9a、ハーフカット機構9bを動作させ、テープ部材5を、媒体幅方向に沿って切断させる切断制御部として機能する。
さらに制御部10は、印刷手段であるサーマルヘッド7により「印刷内容」を印刷する本印刷が行われる部分(原則として各ラベル50)の、媒体長手方向における長さ(これを「印刷長Z」とする。)と、基準となる位置(本実施形態では、「印刷位置P」)から切断手段(本実施形態では、ハーフカット機構9bの切断刃の中心が配置されている「ハーフカット位置R」)までの距離「X」との関係から、印刷動作中に切断動作を行うことが可能か否かを判断する切断可否判断部として機能する。
具体的には、制御部10は、「印刷長Z」と「印刷位置P」から「ハーフカット位置R」までの距離「X」とを比較する。なお、本実施形態ではラベル50の前後に余白Aが設定されるようになっており、制御部10は、「印刷長Z」と距離「X」から余白Aの長さを引いた距離とを比較する。
そして、切断動作が不可能と判断する場合には、制御部10は、ハーフカットを行う代わりに、被印刷媒体であるテープ部材5における切断すべき位置に、切断位置であることを示す識別標識としてのカットマーク(本実施形態では、ハーフカットマーク)MH(図7参照)を、印刷手段であるサーマルヘッド7により印刷させるようにサーマルヘッド7及びハーフカット機構9bの動作を制御する標識印刷制御部としても機能する。
なお、制御部10による印刷制御の詳細については、後に詳述する。
記憶部11(例えば記憶部11としてのFLASHメモリ等)には、テープ部材5に印刷を行うプログラム(プログラムのソースコード等)、プログラムの実行に必要な各種データ(例えば、数種類のフォントで構成される文字データ(漢字、カタカナ、ひらがな、アルファベット等)、記号や図形等のデータ、図形・文字間の間隔、所定幅の余白等、印刷動作に必要な各種データ)が記憶されている。またユーザが作成したデータがある場合には、ユーザ作成データも記憶部11に保存される。
電源回路12は、電源からの電圧から出力電圧を生成し、印刷装置1の各部に電力を供給する電源供給部である。
なお、電源は、内部のバッテリ等であってもよいし、ケーブル等を介して接続される外部電源であってもよい。
表示部駆動回路14は、表示部4の動作を制御するコントローラであり、制御部10の制御のもと、表示部4のドライバを制御して表示データに基づく表示を行わせる。
すなわち、表示部駆動回路14は、制御部10から出力された表示データを受け取り、この表示データに基づいて各種の表示画面を表示部4に表示させる。
ヘッド駆動回路17は、制御部10から供給された制御信号と印刷データに基づいてサーマルヘッド7(発熱素子71)を駆動させるヘッド駆動部である。
入力部6等からユーザがラベル50の作成のために選択したり入力した文字や記号、図形等を指定するデータは、ユーザの印刷指示があると、制御部10を通じてヘッド駆動回路17に印刷データとして送られる。ヘッド駆動回路17は、当該印刷データに基づいて複数の発熱素子71に対する電圧の通電又は非通電を制御する。
ヘッド駆動回路17が印刷データに応じて発熱素子71へ電流を選択的に流すことで、発熱素子71が発熱してインクリボンを加熱する。これにより、サーマルヘッド7は、熱転写によりテープ部材5に対し印刷を行う。
搬送用モータ駆動回路18は、搬送用モータ80を駆動させ、プラテンローラ8を回転させる。
搬送用モータ80は例えばステッピングモータであり、搬送用モータ駆動回路18より投入されたパルス信号に応じたステップ数ずつ駆動し、正確な搬送を可能とする。前述のように本実施形態のプラテンローラ8は、搬送方向における順方向(正方向)に回転することができ、搬送用モータ駆動回路18は、適宜搬送用モータ80に信号を投入して、プラテンローラ8を順方向に回転させる。
印刷動作時において、搬送用モータ駆動回路18は、プラテンローラ8の回転動作(すなわち、テープ部材5の搬送動作)が、サーマルヘッド7による印刷の進行速度と同期するように搬送用モータ80の駆動を制御する。
なお印刷動作時において、インクリボンを巻き取る巻き取り軸を回転させる図示しない駆動モータもプラテンローラ8の回転動作と同期して動作するようになっており、テープ部材5の搬送、サーマルヘッド7による印刷、印刷済みのインクリボンの巻き取りがタイミングを合わせて高精度に行われる。
カッターモータ駆動回路19は、フルカット機構9aを動作させるフルカット機構駆動モータ90a及びハーフカット機構9bを動作させるハーフカット機構駆動モータ90bの動作を制御する。これにより、適切な位置でテープ部材5のフルカット又はハーフカットが行われる。
以下、図4から図7を参照しつつ、本実施形態の印刷制御方法について説明する。
図4は、本実施形態における印刷制御処理を示すフローチャートであり、図5から図7は、本実施形態に係る印刷装置によって印刷を行う場合の処理手順を模式的に示す説明図である。
本実施形態において、ユーザがラベル50に印刷したい文字等を入力部6等から入力すると、入力された内容が、図4に示すように、印刷内容データとして制御部10に取得される(ステップS1)。
制御部10は、印刷内容データに基づいて、印刷長Zを取得する(ステップS2)。例えば制御部10は、ユーザによって入力された印刷内容の文字数等から、印刷した場合どの程度の長さ(印刷長Z)になるかを判断する。なお、フォント等の情報が設定された場合には、当該設定されたフォント等を考慮して印刷長Zを判断する。
また、余白Aについてユーザが入力部6等から入力すると、入力にしたがった幅(長さ)の余白Aの設定が制御部10において受付けられる(ステップS3)。
次に、制御部10は、「ハーフカット送り長」を算出する(ステップS4)。ここで、「ハーフカット送り長」とは、「印刷位置P」から「ハーフカット位置R」までの距離「X」から余白Aの長さを引いた距離である。
すなわち、テープ部材5におけるハーフカット部Hcを形成すべき位置は、「印刷内容」が印刷されるラベル50の範囲よりも余白Aの長さ分下流側(搬送方向の下流側、図5等において右側)となる。このため、ラベル50の印刷が開始される「印刷位置P」から「ハーフカット位置R」までの距離「X」から、ラベル50よりも下流側に設けられる余白Aの長さを差し引いた距離が、「ハーフカット送り長」(すなわち、テープ部材5におけるハーフカット部Hcを形成すべき位置が「ハーフカット位置R」に配置されるまでの距離、テープ部材5の送り量)となる。なお、「印刷位置P」から「ハーフカット位置R」までの距離「X」は、装置側において把握されている値である。
「ハーフカット送り長」が算出されると、制御部10は、「印刷長Z」が、「ハーフカット送り長(X-A)」よりも大きいか否かを判断する(ステップS5)。
「印刷長Z」が、「ハーフカット送り長(X-A)」よりも大きい場合(Z>X-A、ステップS5;YES、図5参照)には、ラベル50についての本印刷を開始させる(ステップS6)。すなわち、ユーザによって入力された文字等の「印刷内容」をテープ部材5に印刷する。
なお、前回の印刷終了時には、テープ部材5の先端がフルカット機構9aに対応する位置にある状態となっている。ラベル50についての本印刷は、この状態(図5において一番上の段で示す状態)から開始される。
印刷中は、サーマルヘッド7による印刷動作と同期してプラテンローラ8が回転し、随時テープ部材5が順方向に搬送される(ステップS7)。
制御部10は、テープ部材5が「ハーフカット送り長(X-A)」だけ搬送されたか否かを判断し(ステップS8)、まだ「ハーフカット送り長(X-A)」に足りない場合(ステップS8;NO)には、ステップS7に戻ってテープ部材5の搬送処理をさらに行う。
他方、テープ部材5が「ハーフカット送り長(X-A)」だけ搬送された場合(ステップS8;YES)には、当該位置でハーフカット機構9bを動作させ、テープ部材5のハーフカットを行う(ステップS9、図5において2段目で示す状態)。これにより、1つ目のラベル50(図5において「ラベルa」)の下流側(図5において右側)にハーフカット部Hcが形成される。
制御部10は、印刷(本印刷)が終了したか否かを判断し(ステップS10)、印刷が終了していない場合(ステップS10;NO)には、ステップS6に戻ってテープ部材5への本印刷処理をさらに行う。例えば、図5における3段目の状態は、1つ目のラベル50(図5において「ラベルa」)について印刷が終了した状態を示している。ラベル50を1つだけ印刷する場合には、この状態で印刷終了となる。図5では、ラベル50を複数枚印刷する例を示しており、この場合には、制御部10は、まだ予定された印刷が終了していないと判断する。
さらに本印刷が行われると(例えば、図5の4段目で、次のラベル50(図中「ラベルb」)への印刷開始を示す)、これと同期してテープ部材5の搬送が行われ、テープ部材5におけるハーフカット部Hcを形成すべき位置が「ハーフカット位置R」に配置される度に、ハーフカットが行われる。
例えば、図6では1段目に、1つ目の「ラベルa」と2つ目の「ラベルb」との間にハーフカットが行われた(ハーフカット部Hcが形成された)状態を示している。
そして、本印刷とハーフカットとを繰り返して、予定されていたすべての印刷が終了した場合(ステップS10;YES)には、テープ部材5を順方向に搬送し(ステップS11)、制御部10は、フルカット部Fcを形成すべき位置が「フルカット位置Q」まで搬送されたか否かを判断する(ステップS12)。
例えば、図6では、1段目で示すように「ラベルa」、「ラベルb」、「ラベルc」…と複数のラベル50の印刷が予定されている場合を例示している。図6の2段目で示す例は、「ラベルn+1」まで本印刷が行われ、これですべての印刷が終了している場合である。図6に示すように、この場合、フルカット部Fcを形成すべき位置は、「ラベルn+1」の印刷終了位置から余白Aだけ搬送方向の上流側(図中左側)の位置である。
フルカット部Fcを形成すべき位置が「フルカット位置Q」まで搬送されていない場合(ステップS12;NO)には、ステップS11に戻ってテープ部材5をさらに搬送する。他方、フルカット部Fcを形成すべき位置が「フルカット位置Q」まで搬送された場合(ステップS12;YES)には、制御部10は、当該位置でフルカット機構9aによるフルカットを行い(ステップS13、図6の2段目の図参照)、印刷制御処理を終了する。フルカットを行うことによりテープ部材5が厚み方向に完全に切断されたフルカット部Fcが形成され、テープ部材5から切り離されたラベル50は排出口22から排出される。
以上に対して、「印刷長Z」が、「ハーフカット送り長(X-A)」を超えない場合(Z≦X-A、ステップS5;NO、図7参照)には、図7の一番上の段に示すように、まず、サーマルヘッド7によって、識別標識であるカットマーク(ハーフカットマーク)MHを印刷する(ステップS14)。なお、カットマークMHは、ユーザがハサミ等を用いて自分でラベル50を切り出す際の切断位置を示すものであり、図7に示すものに限定されない。カットマークMHは、ユーザにとって識別できるものであればどのような色、線種、形状であってもよい。
また、ここでは、「印刷長Z」が、「ハーフカット送り長(X-A)」と等しい場合を「ステップS5;NO」としたが、「Z=X-A」の場合の扱いはこれに限定されず、「ステップS5;YES」として扱ってもよい。
カットマークMHが印刷されると、制御部10は、余白A分だけテープ部材5を順方向に搬送し(ステップS15)、テープ部材5に印刷内容を印刷する本印刷を行う(ステップS16、図7の2段目の図参照)。
ラベル50を1つ印刷するごとに、制御部10は、予定されていたすべての印刷が終了したか否かを判断し(ステップS17)、印刷が終了していない場合(ステップS17;NO)には、余白A分だけテープ部材5を順方向に搬送して(ステップS18)、ステップS14に戻り、処理を繰り返す。
すなわち、図7に示すように、ラベル50として「ラベルa」と「ラベルb」の2つのラベル50を印刷する予定である場合、「ラベルa」の印刷が終了すると(図7の3段目の図参照)、余白A分だけテープ部材5を送り、当該位置で「ラベルa」と「ラベルb」の間に、カットマークMHを印刷する(図7の4段目の図参照)。
他方、印刷が終了した場合(ステップS17;YES)には、制御部10は、「Z>X-A」の場合と同様に、テープ部材5を順方向に搬送し(ステップS11)、フルカット部Fcを形成すべき位置が「フルカット位置Q」まで搬送されたか否かを判断する(ステップS12)。そして、フルカット部Fcを形成すべき位置が「フルカット位置Q」まで搬送されると(ステップS12;YES)、当該位置でフルカット機構9aによるフルカットを行い(ステップS13、図7の5段目の図参照)、印刷制御処理を終了する。
このように、本実施形態では、「印刷長Z」が短く、「ハーフカット送り長(X-A)」を超えないためにハーフカット機構9bによる自動のハーフカットができない場合でも、ハサミで切り取る際の切断位置の目安となるカットマークMHをテープ部材5に付すことができる。
このため、長さにばらつきのないラベル50を容易に作成することができる。
ことができる。
以上のように、本実施形態の印刷装置1は、被印刷媒体であるテープ部材5に印刷を行う印刷手段としてのサーマルヘッド7と、テープ部材5を、媒体幅方向に沿って切断する切断手段としてのカット機構(フルカット機構9a、ハーフカット機構9b)と、サーマルヘッド7により「印刷内容」を印刷する本印刷が行われる部分の「印刷長Z」と、基準となる位置である「印刷位置P」からカット機構(本実施形態ではハーフカット機構9b)の位置である「ハーフカット位置R」までの距離「X」との関係から、印刷動作中に切断動作を行うことが可能か否かを判断し、不可能であると判断した場合には、テープ部材5における切断すべき位置(すなわち、本来ハーフカット機構9bによってハーフカット部Hcが形成されるはずであった位置)に、切断位置(本実施形態ではハーフカット部Hcを形成すべき位置)であることを示す識別標識としてのカットマークMHを、サーマルヘッド7により印刷させるようにサーマルヘッド7の動作を制御する制御部10と、を備えている。
テープ部材5に印刷を行う場合、十分に「印刷長Z」がある場合にはラベル50を剥がしやすくするためのハーフカット部Hcをハーフカット機構9bによって自動的に形成することができる。しかし、「印刷長Z」が短く、「ハーフカット送り長(X-A)」を超えない場合には、本印刷動作のフローの中でハーフカット機構9bによる自動のハーフカットを行うことができない。
このような場合に、本実施形態ではハーフカット部Hcを形成する代わりに、ハサミで切り取る際の切断位置の目安となるカットマークMHをテープ部材5に付す。
このため、切断位置の目安が示されない場合と比べて、ユーザが切断位置に迷うことがなくなり、「印刷長Z」の如何によらず適切な位置でテープ部材5(ひいてはテープ部材5から切り出されるラベル50)を切り揃えることができ、長さにばらつきのないラベル50を容易に作成することができる。
また本実施形態では、制御部10は、本印刷が行われる部分の前後に「余白A」を設けるようにサーマルヘッド7等を制御するようになっており、制御部10は、サーマルヘッド7の「印刷位置P」を基準となる位置としたときに、「印刷長Z」が、サーマルヘッド7の「印刷位置P」とハーフカット機構9bの「ハーフカット位置R」との間の距離から「余白A」部分の長さを除いた長さよりも短い場合に、一連の印刷動作中に切断動作を行うことが不可能であると判断する。
これにより、「印刷長Z」が短く、本印刷動作のフローの中でハーフカット機構9bによる自動のハーフカットを行うことができないに、ハーフカット部Hcを形成する代わりに、カットマークMHをテープ部材5に付すことができる。
このため、「印刷長Z」にかかわらず、長さにばらつきのないラベル50を容易に作成することができる。
また本実施形態では、切断手段としてのカット機構として、テープ部材5の厚み方向の全体を切断するフルカット機構9aと、印刷が施される印刷面を含むテープ部材5の厚み方向の一部を切断するハーフカット機構9bと、を含んでいる。
これにより、ラベル50をテープ部材5から完全に切り離すだけでなく、例えば剥離層(剥離紙)から剥がしやすいように、一部のみを切断することもできる。このため、複数のラベル50をまとめて印刷するような場合も、ラベル50がバラバラになるのを防いで、使いやすい状態とすることができる。
また本実施形態では、テープ部材5を搬送する搬送機構として搬送用モータ80(図3参照)によって回転するプラテンローラ8を備え、テープ部材5を、サーマルヘッド7から排出口22に向かう正方向に、正転搬送するようになっている。
このため、自動でテープ部材5を搬送しつつ、適宜印刷動作と切断動作を行うことができる。
そして、このように印刷装置1が、テープ部材5を正転搬送する搬送機構しか持たない場合でも、テープ部材5におけるハーフカット部Hcを形成すべき位置に、カットマークMH付すことができ、「印刷長Z」にかかわらず、長さにばらつきのないラベル50を容易に作成することができる。
[第2の実施形態]
次に、図8及び図9を参照しつつ、本発明に係る印刷装置、印刷制御方法及びプログラムの第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、搬送機構として正転搬送及びこれとは逆方向の逆転搬送の両方向の搬送が可能な構成を有する点が第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態において、搬送機構であるプラテンローラ8は、印刷手段であるサーマルヘッド7からテープ部材5を排出する排出口22に向かう順方向(搬送方向の上流側から下流側に向かう方向、正方向)のみでなく、これとは逆の方向(搬送方向の下流側から上流側に向かう方向、逆方向)にテープ部材5を搬送することができるように構成されている。
すなわち、本実施形態では、搬送用モータ80を駆動させ、プラテンローラ8を回転させる搬送用モータ駆動回路18が、搬送用モータ80に投入する信号を適宜切り替えることで、プラテンローラ8を正逆いずれの方向に回転させるかを適宜切り替えられるようになっている。これにより、本実施形態のプラテンローラ8は、搬送方向における正逆方向に自在に回転することができる。
なお、印刷装置1の装置構成自体は第1の実施形態と同様であることから、その説明を省略する。
次に、図8及び図9を参照しつつ、本実施形態の印刷装置による印刷制御方法について説明する。
図8は、本実施形態の印刷制御処理を示すフローチャートである。
なお、図8におけるステップS21からステップS24は、第1の実施形態において説明した図4のステップS1からステップS4と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS24でハーフカット送り長を算出すると、次に制御部10は、フルカット送り長を算出する(ステップS25)。
ここで、「フルカット送り長」とは、「フルカット位置Q」から「排出口22の位置S」までの距離「J」から余白Aの長さを引いた距離である(図9参照)。
すなわち、テープ部材5においてフルカットが行われるフルカット部(フルカット部を形成すべき位置)は、「印刷内容」が印刷されるラベル50の印刷が終了した位置よりも余白Aの長さ分上流側(搬送方向の上流側、図9において左側)となる。
なお、「フルカット位置Q」から「排出口22の位置S」までの距離「J」は、装置側で把握している数値である。
本実施形態のように、搬送機構であるプラテンローラ8が正逆自在に回転できる場合、
制御部10は、まず、プラテンローラ8を正方向に動作させて、テープ部材5を順方向に搬送させる(ステップS26)。
制御部10は、常にテープ部材5におけるハーフカット部を形成すべき位置が、ハーフカット機構9bの「ハーフカット位置R」に配置されたか否かを判断し(ステップS27)、「ハーフカット位置R」に配置されない場合(ステップS27;NO)には、ステップS36に戻って搬送処理を繰り返す。
他方、「ハーフカット位置R」に配置された場合(ステップS27;YES、図9の1番上の段に示す図参照)には、ハーフカット機構9bを動作させてハーフカットを行う(ステップS28)。
そしてハーフカット後に、プラテンローラ8を逆方向に動作させて、テープ部材5を、本印刷の印刷開始位置まで逆方向に搬送させる(ステップS29)。テープ部材5が本印刷の印刷開始位置まで逆転搬送されると(図9の2段目に示す図参照)、当該位置でサーマルヘッド7により「印刷内容」の印刷(すなわち、本印刷)を行う(ステップS30)。
制御部10は、予定されているすべての印刷が終了したか否かを判断し(ステップS31)、印刷が終了していない場合(ステップS31;NO)には、ステップS30に戻って印刷処理を継続させる。他方、印刷が終了した場合(ステップS31;YES)には、制御部10は、「印刷長Z」が、ステップS35で算出した「フルカット送り長(J-A)」よりも大きいか否かを判断する(ステップS32)。
「印刷長Z」が、「フルカット送り長(J-A)」よりも大きい場合(Z>J-A、ステップS32;YES)には、制御部10は、テープ部材5を順方向に搬送させる(ステップS33)。
制御部10は、テープ部材5におけるフルカット部を形成すべき位置が、フルカット機構9aの「フルカット位置Q」に配置されたか否かを判断し(ステップS34)、まだ「フルカット位置Q」に配置されていない場合(ステップS34;NO)には、ステップS33に戻って、さらにテープ部材5を順方向に搬送させる。
他方、フルカット部を形成すべき位置が「フルカット位置Q」に配置された場合(ステップS34;YES)には、当該位置でフルカット機構9aを動作させてテープ部材5をフルカットし(ステップS35)、印刷制御処理を終了する。
以上に対して、「印刷長Z」が、「フルカット送り長(J-A)」を超えない場合(Z≦J-A、ステップS32;NO)には、制御部10は、テープ部材5におけるフルカット部を形成すべき位置(すなわち、本来フルカット機構9aによって切断すべき位置)が「印刷位置P」に配置されるまでテープ部材5を搬送し(ステップS36)、当該位置で、フルカット部を形成すべき位置を示す識別標識としてのカットマーク(フルカットマーク)MFを、フルカットに代えてサーマルヘッド7に印刷させ(ステップS37、図9の4段目の図参照)、印刷制御処理を終了する。この場合には、ラベル50は、テープ部材5と一つながりとなった状態のまま(図9の4段目の図参照)、排出口22から排出され、ユーザがハサミ等を用いて、適宜切り離す。
このように、「印刷長Z」が短く、「フルカット送り長(J-A)」を超えない場合には、ラベル50を切り離さず、一つながりのまま排出させることで、短いラベル50が排出口22に滞留してしまうことを防ぐことができる。
この場合でも、フルカット部Fcを形成すべき位置がカットマークMFによって示されるため、ユーザがハサミ等を用いて切り離す際に、容易に長さの揃ったラベル50を形成することができる。
なお、その他の点については、第1の実施形態と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態の印刷装置によれば、制御部10は、本印刷が行われる部分の前後に「余白A」を設けるようにサーマルヘッド7を制御するようになっており、制御部10は、印刷後のテープ部材が装置外に排出される「排出口22の位置S」を基準となる位置としたときに、「印刷長Z」が、カット機構(本実施形態ではフルカット機構9a)と排出口22との間の「距離J」から「余白A」部分の長さを除いた長さよりも短い場合に、一連の印刷動作中に切断動作を行うことが不可能であると判断する。
「印刷長Z」が短く、「フルカット送り長(J-A)」を超えない場合には、ラベル50を切り離して排出口22から排出しようとすると、短いラベル50が排出口22から正しく送り出されずに滞留してしまうおそれがある。
この点、本実施形態のようにラベル50を切り離さず、一つながりのまま排出させることで、ラベル50が排出口22に引っかかることなく円滑に排出され、排出口22近くでのラベル50の滞留を防ぐことができる。
そして、このように、ラベル50を切り離さずに一つながりで排出させる場合でも、フルカット部Fcを形成すべき位置がカットマークMFによって示されるため、ユーザがハサミ等を用いて切り離す際に、容易に長さを揃えることができ、良好なラベル50を形成することができる。
また本実施形態では、搬送手段であるプラテンローラ8が、印刷手段であるサーマルヘッド7からテープ部材5を排出する排出口22に向かう順方向(搬送方向の上流側から下流側に向かう方向、正方向)のみでなく、これとは逆の方向(搬送方向の下流側から上流側に向かう方向、逆方向)にテープ部材5を搬送することもできるように構成されている。
これにより、ラベル50の「印刷内容」を印刷する本印刷の前に、ラベル50の下流側に余白Aの部分をあけてハーフカット部を形成させることができる。このため、ハーフカット部Hcについてはハーフカット機構9bによって実際に形成することができ、ラベル50完成後に各ラベル50をハサミ等で切り離す手間を省くことができる。
また、テープ部材5を正逆方向に自在に搬送できるようにすることで、例えば、前回の印刷終了後の位置のまま印刷動作を行うと、「印刷位置P」から「フルカット位置Q」までの長さ分のテープ部材5が無駄になってしまうところ、一旦巻き戻してから印刷を開始させることもできるため、テープ部材5の無駄をなくす効果も期待できる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態の印刷処理について、図4、図8で示した処理の順番は、適宜入れ替えても構わない。
例えば、第2の実施形態の図8では、ステップS24で「ハーフカット送り長」を算出し、ステップS25で「フルカット送り長」を算出するとしたが、算出順序は逆でもよい。また、フルカット送り長は、ステップS32の判断の前までに算出されればよく、例えば本印刷を行っている間に並行して算出処理を行ってもよい。
また、例えば、ラベル50間の余白Aが「0」に設定され、複数のラベル50が一つながりのものとされる場合、一つながりのラベル全体で「印刷長Z」が「ハーフカット送り長」を超えれば当該一つながりのラベル50の下流側にはハーフカット部が形成される。この場合、さらに、一つながりのラベルの中に、適宜カットマークを印刷させてもよい。例えば個々の「印刷内容」として「abc」の文字列が余白Aをあけずに連続して印刷されているような場合に、あとで切り離す予定があるような場合には、「印刷内容」の人単位である「abc」の文字列ごとに、カットマークを挿入できるようにしてもよい。
これにより、隙間を詰めて印刷を行った場合でも、あとできれいに切り離すことが可能となる。
また、上記各実施形態では、印刷装置1が単体で印刷を行う場合を例示し、印刷装置1が入力部6等を備え、印刷データの入力等を印刷装置1において行い、各種演算処理等もすべて印刷装置1の制御部10が行う場合を例示したが、印刷制御処理は、印刷装置1のみで完結する場合に限定されない。
例えば、印刷装置1が各種の端末装置、情報処理装置等の外部装置と通信可能である場合には、こうした外部装置と連携して印刷制御処理を行ってもよい。この場合、各種処理を行うためのプログラムは、外部装置の記憶部等に格納される。
また、印刷装置1が各種の外部装置と連携する場合には、各種の入力を外部装置の入力部で行うことができてもよい。また各種の表示も外部装置の表示部において行ってもよい。この場合、印刷装置1側には入力部6や表示部4を備えなくてもよい。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
被印刷媒体に印刷を行う印刷手段と、
前記被印刷媒体を、媒体幅方向に沿って切断する切断手段と、
前記印刷手段により印刷内容を印刷する本印刷が行われる部分の印刷長と、基準となる位置から前記切断手段までの距離との関係に基づいて、印刷動作中に切断動作を行うことが不可能であると判断した場合には、前記被印刷媒体における切断すべき位置に、切断位置であることを示す識別標識を、前記印刷手段により印刷させるように前記印刷手段の動作を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
<請求項2>
前記制御手段は、本印刷が行われる部分の前後に余白を設けるように前記印刷手段を制御するようになっており、
前記制御手段は、前記印刷手段の位置を前記基準となる位置としたときに、前記印刷長が、前記印刷手段と前記切断手段との間の距離から前記余白部分の長さを除いた長さよりも短い場合に、一連の印刷動作中に切断動作を行うことが不可能であると判断することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項3>
前記制御手段は、本印刷が行われる部分の前後に余白を設けるように前記印刷手段を制御するようになっており、
前記制御手段は、印刷後の前記被印刷媒体が装置外に排出される排出口の位置を前記基準となる位置としたときに、前記印刷長が、前記切断手段と前記排出口との間の距離から前記余白部分の長さを除いた長さよりも短い場合に、一連の印刷動作中に切断動作を行うことが不可能であると判断することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項4>
前記切断手段は、前記被印刷媒体の厚み方向の全体を切断するフルカット機構と、印刷が施される印刷面を含む前記被印刷媒体の厚み方向の一部を切断するハーフカット機構と、を含んでいることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項5>
前記被印刷媒体を搬送する搬送機構を備え、
前記搬送機構は、前記印刷手段から前記被印刷媒体が装置外に排出される排出口に向かう正方向への正転搬送及びこれとは逆方向の逆転搬送の両方向の搬送が可能となっていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項6>
被印刷媒体に印刷内容を印刷する本印刷工程と、
前記被印刷媒体を、媒体幅方向に沿って切断する切断工程と、
前記本印刷工程において本印刷が行われる部分の印刷長と、基準となる位置から前記切断の位置までの距離との関係に基づいて、印刷動作中に切断動作を行うことが不可能であると判断された場合に、前記被印刷媒体における切断すべき位置に、切断位置であることを示す識別標識を印刷する標識印刷工程と、
を含むことを特徴とする印刷制御方法。
<請求項7>
コンピュータに、
被印刷媒体に印刷内容を印刷させる本印刷制御機能と、
前記被印刷媒体を、媒体幅方向に沿って切断させる切断制御機能と、
前記本印刷制御機能によって本印刷が行われる部分の印刷長と、基準となる位置から前記切断の位置までの距離との関係に基づいて、印刷動作中に切断動作を行うことが不可能であると判断された場合に、前記被印刷媒体における切断すべき位置に、切断位置であることを示す識別標識を印刷させる標識印刷制御機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
1 印刷装置
22 排出口
5 テープ部材
50 ラベル
6 入力部
7 サーマルヘッド
71 発熱素子
8 プラテンローラ
9a フルカット機構
9b ハーフカット機構
10 制御部
11 記憶部
MF カットマーク(フルカットマーク)
MH カットマーク(ハーフカットマーク)
P 印刷位置
Q フルカット位置
R ハーフカット位置
Z 印刷長

Claims (7)

  1. 被印刷媒体に印刷を行う印刷手段と、
    前記被印刷媒体を、媒体幅方向に沿って切断する切断手段と、
    前記印刷手段により印刷内容を印刷する本印刷が行われる部分の印刷長と、基準となる位置から前記切断手段までの距離との関係に基づいて、印刷動作中に切断動作を行うことが不可能であると判断した場合には、前記被印刷媒体における切断すべき位置に、切断位置であることを示す識別標識を、前記印刷手段により印刷させるように前記印刷手段の動作を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御手段は、本印刷が行われる部分の前後に余白を設けるように前記印刷手段を制御するようになっており、
    前記制御手段は、前記印刷手段の位置を前記基準となる位置としたときに、前記印刷長が、前記印刷手段と前記切断手段との間の距離から前記余白部分の長さを除いた長さよりも短い場合に、一連の印刷動作中に切断動作を行うことが不可能であると判断することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御手段は、本印刷が行われる部分の前後に余白を設けるように前記印刷手段を制御するようになっており、
    前記制御手段は、印刷後の前記被印刷媒体が装置外に排出される排出口の位置を前記基準となる位置としたときに、前記印刷長が、前記切断手段と前記排出口との間の距離から前記余白部分の長さを除いた長さよりも短い場合に、一連の印刷動作中に切断動作を行うことが不可能であると判断することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  4. 前記切断手段は、前記被印刷媒体の厚み方向の全体を切断するフルカット機構と、印刷が施される印刷面を含む前記被印刷媒体の厚み方向の一部を切断するハーフカット機構と、を含んでいることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記被印刷媒体を搬送する搬送機構を備え、
    前記搬送機構は、前記印刷手段から前記被印刷媒体が装置外に排出される排出口に向かう正方向への正転搬送及びこれとは逆方向の逆転搬送の両方向の搬送が可能となっていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
  6. 被印刷媒体に印刷内容を印刷する本印刷工程と、
    前記被印刷媒体を、媒体幅方向に沿って切断する切断工程と、
    前記本印刷工程において本印刷が行われる部分の印刷長と、基準となる位置から前記切断の位置までの距離との関係に基づいて、印刷動作中に切断動作を行うことが不可能であると判断された場合に、前記被印刷媒体における切断すべき位置に、切断位置であることを示す識別標識を印刷する標識印刷工程と、
    を含むことを特徴とする印刷制御方法。
  7. コンピュータに、
    被印刷媒体に印刷内容を印刷させる本印刷制御機能と、
    前記被印刷媒体を、媒体幅方向に沿って切断させる切断制御機能と、
    前記本印刷制御機能によって本印刷が行われる部分の印刷長と、基準となる位置から前記切断の位置までの距離との関係に基づいて、印刷動作中に切断動作を行うことが不可能であると判断された場合に、前記被印刷媒体における切断すべき位置に、切断位置であることを示す識別標識を印刷させる標識印刷制御機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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