JP2001088380A - 印字装置のテープ切断装置 - Google Patents

印字装置のテープ切断装置

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JP2001088380A
JP2001088380A JP26527499A JP26527499A JP2001088380A JP 2001088380 A JP2001088380 A JP 2001088380A JP 26527499 A JP26527499 A JP 26527499A JP 26527499 A JP26527499 A JP 26527499A JP 2001088380 A JP2001088380 A JP 2001088380A
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Satoru Kimura
哲 木村
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】共通の切断刃でハーフカットとフルカットを行
うテープ切断装置の前記切断刃の耐久性を向上させる。 【解決手段】連続印字が指示されると、入力された印字
枚数がレジスタMに設定され(S1)、印字用のテープ
に印字が行われ(S5)、印字部分が切断刃の位置を所
定の距離だけ過ぎる位置まで搬送されると(S7、S
8)、ハーフカットが行われ(S11)、そのハーフカ
ットの動作回数がカウンタNで計数される(S12)。
このカウンタNの値がレジスタKに設定された所定の値
に達すると、ハーフカットを行うことなくフルカットが
行われる(S9、S13)。連続印字の途中でフルカッ
トを行うことでハーフカット時に切断刃の刃先に付着す
る印字用のテープの接着剤が刃先から除去され、切断刃
の切断性能の劣化を防ぐことで耐久性を向上させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテープ状の印字媒体
に印字を行う印字装置に備えられるテープ切断装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】剥離紙が積層された貼着剤付きの印字テ
ープに文字を印字してビデオテープカセットやオーディ
オテープカセットに貼り付けるタイトルラベルや種々の
ラベルを作成するテープ印字装置が普及している。
【0003】このテープ印字装置は、印刷する文字デー
タを入力するキーボード、入力されたデータを表示する
表示部、入力された文字データから印字データを作成す
るデータ制御部、印字データを印字テープに印字するプ
リンタ部を備え、プリンタ部には印字テープを送るテー
プ送り機構、印字テープにインクリボンを介して熱転写
印字を行うサーマルヘッド、印字テープを切断するテー
プ切断機構などを備えて構成される。
【0004】前記テープ切断機構には、印字テープを剥
離紙とともに切断するフルカット機能を有するものや、
剥離紙を残して印字テープのみを切断するハーフカット
機能を有するものがある。フルカット及びハーフカット
機能を有するテープ印字装置により作成されたラベル
は、フルカットにより切り出されるラベルの端部にハー
フカットにより印字テープ部分のみに切り込みが形成さ
れるため、その切り込みを手がかりに印字テープを剥離
紙から容易に剥がすことができて便利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発明者は、
共通の切断刃でテープを押し切ることによりフルカット
とハーフカットを行うテープ切断装置を開発したが、ハ
ーフカットを交えながら連続印刷により複数のラベルを
繰り返し印字すると、印字テープの裏に塗布された接着
剤が切断刃の刃先に付着して切断刃の切れ味が悪くなり
切断刃の耐久性に問題があることを確認した。
【0006】本発明は、前記のような問題点に鑑みなさ
れたもので、ハーフカットとフルカットを共通の切断刃
により行うテープ印字装置のテープ切断装置において、
切断刃の耐久性を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るテープ切
断装置は、印字テープと剥離テープを接着剤を介して貼
着してなるテープ状の印字媒体に印字を行う印字装置に
備えられるものであって、前記印字テープと前記接着剤
を切断するが前記剥離テープを切断しないハーフカット
及び前記印字テープと前記接着剤と前記剥離テープを切
断するフルカットを共通の切断刃で前記印字媒体を押し
切ることにより行う切断手段と、前記切断手段を制御す
る制御手段と、前記切断手段が行うハーフカットの連続
する回数を計数する計数手段とを備え、前記制御手段
は、前記計数手段の計数値が所定の値に達する毎にハー
フカットに代えてフルカットを行うべく前記切断手段を
制御するように構成したものである。
【0008】発明者は実験を重ねた結果、共通の切断刃
でテープを押し切ることによりフルカットとハーフカッ
トを行うテープ切断装置では、ハーフカットが連続して
行われると切断刃の刃先に接着剤が付着することで切断
刃の耐久性の問題が生じるが、適度にフルカットを交え
ることで耐久性の問題が改善できることを発見した。
【0009】すなわち、ハーフカットでは切断刃の先端
が印字テープの裏面の接着剤の位置に侵入するため、ハ
ーフカットが連続して繰り返されると切断刃の刃先部分
に接着剤が付着することになる。一方、フルカットで
は、切断刃の先端が接着剤を通り越して剥離紙に食い込
むため、ハーフカットにより切断刃の先端に接着剤が付
着しても、切断刃がテープ部材に食い込み或いは退出す
る時のテープ部材との間の抵抗によって切断刃の先端に
付着した接着剤がぬぐわれて除去されたり或いは切断刃
の先端より後方に移動し、刃先の接着剤が除去されるこ
とで、切断刃の切れ味の悪化が防がれる。
【0010】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
のであり、請求項1の印字装置のテープ切断装置によれ
ば、ハーフカットが所定の回数だけ連続すると、ハーフ
カットに代えてフルカットが強制的に行われるように切
断手段を制御するように構成したことで、ハーフカット
により切れ味の鈍る切断刃をフルカットにより切れ味を
回復させるものである。
【0011】また、請求項1の前記テープ切断装置にお
いて、更に、前記印字装置に指示される印字枚数が前記
所定の値の整数倍に近接するときに前記所定の値を修正
する修正手段を備えるように構成してもよい。
【0012】前記テープ切断装置では、ハーフカットを
交えながら指示された印字枚数を印字するときに、計数
手段の計数値が所定の値になる毎にフルカットが行われ
てハーフカットにより所定の枚数に区分された印字部分
がまとまって切り離される。しかし、印字装置に指示さ
れる印字枚数によっては、最後に1枚や2枚などの端数
が生じることがある。このように所定の毎数づつまとめ
て切り離される中に細切れがあると、紛失したりして取
り扱いにくく印字後の管理が煩わしい。
【0013】そこで、印字装置に指示される印字枚数が
前記所定の値の整数倍に近接するときに前記所定の値を
修正することにより、連続印字の最後に印字媒体が細切
れされることを防ぐことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面により本発明の実施の形
態について説明する。
【0015】図1は、本発明の実施の形態に係るテープ
印字装置の斜視図であり、図2はテープカセット収容部
及びテープカセットの斜視図である。
【0016】図1に図示のように、テープ印字装置1の
装置本体2の上面には、キーボード3、液晶表示部4が
設けられ、開閉自在の蓋5でカバーされたカセット収容
部6が設けられる。
【0017】キーボード3には、装置の電源を操作する
電源キー、文字や記号を入力する文字・記号入力キー、
入力した文字や記号などを削除する削除キー、表示画面
上でカーソルを上下左右に移動操作するカーソル移動キ
ー、作成された文書の印刷を指示する印刷キー、メニュ
ー画面などでの選択の実行や各種処理の実行を指示する
実行キー、あるいは処理の実行を取り消す取消しキーな
ど、テープ印字装置1のテープ印字制御処理に必要なキ
ーが設けられる。
【0018】また、カセット収容部6には、熱転写プリ
ンタの印字機構が設けられ、印字用の印字用のテープ1
4と熱転写用のインクリボン16を収容したテープカセ
ット12が装着される。
【0019】前記印字機構は、印字データに基づいて発
熱素子が発熱駆動されるサーマルヘッド7と、このサー
マルヘッド7の駆動時に回転駆動されて印字用のテープ
14及びインクリボン16を搬送するプラテンローラ8
及び熱転写により使用されたインクリボン16を巻き取
るリボン巻取軸9備える。
【0020】サーマルヘッド7は、印字用のテープ14
の幅方向に1列に配列された複数個の発熱体10を備
え、軸11を中心に回動してプラテンローラ8に対して
圧接及び開離可能に設けられている。
【0021】プラテンローラ8は図示しない駆動部によ
り回転されてサーマルヘッド7の1ラインの印字毎に一
定角度だけ回転駆動されてテープ14及びインクリボン
16を所定の距離だけ搬送し、プラテンローラ8の回転
駆動とともにリボン巻取軸9も図示しない駆動部により
回転駆動されて使用済のインクリボン16が巻き取られ
る。
【0022】カセット収容部6に装着されるテープカセ
ット12は、カセットケース13と、テープ14を巻装
したテープ供給リール15と、インクリボン16を巻装
したリボン供給リール17と、リボン巻取軸9により回
転駆動されるリボン巻取リール18とを備えている。ま
たカセットケース13の一部にはサーマルヘッド7が収
容されるヘッド挿入部19が設けられ、このヘッド挿入
部19にカセットケース13からテープ14及びインク
リボン16が重ねて引き出されてサーマルヘッド7とプ
ラテンローラ8の間に供給される。
【0023】このテープ印字装置では、テープ14とイ
ンクリボン16とがプラテンローラ8の回転駆動により
搬送され、また使用済みのインクリボン16がリボン巻
取軸9の回転駆動により巻き取られつつ、サーマルヘッ
ド7の発熱駆動により熱転写印字が行なわれて文字列か
らなる文書のデータが印字テープ14の長手方向に順次
印字される。印字が済んだテープ14はテープ排出口2
0から機外に排出され、テープ切断機構21により印字
済部分が切断される。
【0024】このテープ印字装置1に使用されるテープ
カセット12には、内部に収納するテープの種類や幅の
異なるものが複数種類が用意されている。
【0025】図3は印字用テープの構造を示す図であ
る。印字用のテープ14は、印字面の裏面に接着剤14
bが塗布された印字テープ14aの裏面側に剥離紙14
cが積層されて構成されている。
【0026】また、装置本体2には、印字が終了したテ
ープを外部に排出するテープ排出口20が設けられ、テ
ープ排出口20と印字機構の間のテープ排出路にはテー
プ切断機構21が設けられる。このテープ切断機構21
は、印字が終了した印字テープの印字済部分を印字テー
プから切り離すフルカットと、印字テープに剥離紙が積
層されてなる貼着用のテープの剥離紙を残して印字テー
プのみを切断するハーフカットの切断処理を行う。
【0027】図4はテープ切断機構21の構成を示す図
である。図4において、26はカッタ刃27を支持する
カッタ支持部、28はカッタ刃27を受けるカッタ受
部、29はカッタ駆動モータ、30はモータ出力軸に設
けられた出力ギア、31ないし34はモータ29の回転
を伝達する伝達ギア、35及び36は伝達ギア33及び
34に同軸に設けられたカム、37はカッタ支持部26
をカッタ受部28の方向に付勢するバネである。
【0028】カッタ支持部26にはカッタ受部28に向
けて水平方向に長穴38,39が形成され、この長穴3
8,39にカム35、36に突設した係合ピン40,4
1が係合する。また、図4では図示しないが、カッタ支
持部26は、上下左右の方向には移動可能であるが、前
後の方向は規制部材により移動しないように構成されて
いる。
【0029】そして、前記カッタ支持部26のカッタ刃
27の両側には、カッタ刃27より突出する脚部42,
43が設けられ、一方、カッタ受部28には一対の凹部
44,45が形成されている。
【0030】カッタ支持部26の脚部42,43の先端
はカッタ刃27の先端よりTだけ突出しており、このT
は剥離紙14cの厚みに相当する寸法である。また、脚
部42,43のカッタ刃27に対する突出寸法Tはカッ
タ受部28に形成した凹部44,45の深さより小さ
い。
【0031】図5(a)、(b)はテープ切断機構24
のフルカットの動作を説明する図である。フルカットは
テープを完全に切断するものであり、例えば、図3の印
字用テープ14の印字テープ14aと接着剤14bと剥
離紙14cを切断する。
【0032】図4の初期状態からカッタ駆動モータ29
が正転駆動すると、カム35、36が矢印A方向に回転
し、それと共に係合ピン40,41も1点鎖線で示す円
内の円弧軌道上を移動する。すると、係合ピン40,4
1と長穴38,39が係合し、バネ37でカッタ受部2
8の方向に付勢されているので、カッタ刃27を支持し
たカッタ支持部26は図5(a)で下方向に移動しつつ
カッタ受部28に向けて移動する。カッタ駆動モータ2
9がさらに正転駆動することで、係合ピン40,41の
円弧軌道の移動に応じてカッタ支持部26は図5(b)
で上方に移動しつつカッタ受部28上の印字テープ14
をフルカットする。図5(b)はフルカット終了時の状
態を示している。
【0033】フルカット処理が終了すると、カッタ駆動
モータ29が逆転してカッタ支持部26は図4の初期位
置に復帰する。カッタ刃27のフルカットの初期位置及
び終了位置はセンサによりカム35、36の回転角度を
検出することで行われる。
【0034】次に、図6(a)、(b)はテープ切断機
構21のハーフカットの動作を説明する図である。ハー
フカットはテープを部分的に切断するものであり、図3
の印字用テープ14の剥離紙14cを残して印字テープ
14aと接着剤14bを切断する。
【0035】ハーフカット時には図4の初期状態からカ
ッタ駆動モータ29が逆転し、カム35、36が矢印B
方向に回転し、それと伴って係合ピン40,41も1点
鎖線で示す円内の円弧軌道上を移動する。すると、係合
ピン40,41と長穴38,39が係合し、バネ37で
カッタ受部28の方向に付勢されているので、カッタ刃
27を支持したカッタ支持部26は図6(a)で上方向
に移動しつつカッタ受部28に向けて移動する。そし
て、カッタ支持部26の脚部42,43がカッタ受部2
8に当接する。カッタ駆動モータ29がさらに逆転駆動
することで、カッタ支持部26は逆に図6(b)で下方
に移動しつつカッタ受部28上に印字テープ14aをカ
ッタ刃27に向け剥離紙14cをカッタ受部28に向け
て配置されるテープ14の印字テープ14a部分のみを
切断するハーフカットを行う。前述のように、カッタ支
持部26の脚部42,43の先端はカッタ刃27の先端
より剥離紙14cの厚みに相当するTの寸法だけ突出
し、カッタ受部28とカッタ刃27の間にはTのすき間
があるため、剥離紙14cを残して印字テープ14a及
び接着剤14bが切断される。図6(b)はハーフカッ
ト終了時の状態を示している。
【0036】ハーフカット処理が終了すると、カッタ駆
動モータ29が正転してカッタ支持部26は図4の初期
位置に復帰する。カッタ刃27のハーフカットの初期位
置はフルカットの場合の初期位置と同一であり、この初
期位置及びハーフカットの終了位置はカッタセンサによ
りカム35、36の回転角度を検出することで行われ
る。
【0037】発明者は、前記テープ切断機構21でハー
フカットのみが連続して行われると、カット刃27の耐
久性に問題があることを確認した。
【0038】すなわち、図7(a)、(b)はハーフカ
ットを示す図であり、図7(a)のようにカッタ刃27
によりハーフカットが行われると、図7(b)のように
カッタ刃27の刃先に接着剤14bが付着する。その付
着量はハーフカットの連続する回数に応じて多くなりカ
ッタ刃27の切れ味を悪くする。
【0039】また、発明者は次のことを発見した。
【0040】すなわち、図8(a)、(b)はフルカッ
トを示す図であり、図8(a)のように切断刃(カッタ
刃)27によりフルカットが行われると、図7(b)の
ようにハーフカットによりカッタ刃27の刃先に接着剤
14bが付着していても、図8(b)のようにカッタ刃
27の先端に付着していた接着剤14bが先端から除去
されて後方に移動することを発見した。
【0041】そして、この知見に基づいてハーフカット
が連続したときにフルカットを交えることでカッタ刃2
7の切れ味の悪化を防止し耐久性を向上できることを確
認した。
【0042】次に、図9はテープ印字装置の電子回路の
構成を示すブロック図である。
【0043】制御部50は、キーボード3からのキー操
作信号に応じてROM51に予め記憶されているシステ
ムプログラムを起動させ、回路各部の動作制御を行な
う。
【0044】この制御部50には、印字装置の印字処理
に関する各種データを記憶するRAM52、表示用のフ
ォントのパターンデータを発生する表示用キャラクタジ
ェネレータ53、印字用のフォントのパターンデータを
発生する印字用キャラクタジェネレータ54、入力され
た文書のデータや印字処理に必要なデータを表示する表
示部4が接続されるとともに、プリンタ部55が接続さ
れる。プリンタ部55には、サーマルヘッド7及びその
駆動回路56が設けられ、またプラテンローラ8及びリ
ボン巻取軸9を回転駆動するステップモータ57及びそ
の駆動回路58が設けられ、テープ切断機構24を駆動
するカッタ駆動モータ29及びその駆動回路59が設け
られる。
【0045】また、テープ切断機構24の初期位置、フ
ルカット終了位置及びハーフカット終了位置を検出する
複数のセンサ60も設けられる。
【0046】図10は、前記テープ印字装置の印字制御
処理を示すフローチャートであり、ユーザが指定した枚
数のラベルを連続印字により作成する処理を表すもので
ある。
【0047】なお、図10において、Mは残りの印刷枚
数を計数するカウンタ、Nはハーフカットの連続回数を
計数するカウンタ、Kはハーフカットによる切断刃の耐
久性を考慮して決められたハーフカット連続動作を中断
させるための動作回数データが設定されるレジスタであ
り、いずれも前記RAM52に設けられる。また、m、
n、kは前記カウンタ及びレジスタのデータを表す。
【0048】ユーザーにより印字枚数が設定され連続印
字が指示されると図10の処理が開始される。まず、カ
ウンタMにユーザにより入力設定された印字枚数mがセ
ットされ、カウンタNが1にセットされ、レジスタKに
予め定められた初期値kがセットされる(ステップS
1)。
【0049】このkの値は、例えば10に設定される。
kが10ということは、カッタ刃27は9回までは連続
してハーフカットが可能であるが、10回目はその許容
限度を超えていることを意味する。
【0050】次に、カウンタMの値をレジスタKの値で
除算してその余りが「p」の値以上か判断する(ステッ
プS2、S3)。なお、pの値は連続印字の最後にフル
カットによりラベルが細切れされるのを防ぐためのもの
であり、前記kの初期値に比べて小さい値としている
が、少なくとも1より大きな値である。例えばkの初期
値を10とするとpは3に設定してある。
【0051】余りがpの値未満であれば、レジスタKの
値がマイナス1されて再設定され、その再設定された値
によってステップS2の演算処理が行われ、その余りと
pの値の比較が繰り返される(ステップS4、S2、S
3)。
【0052】カウンタMの値をレジスタKの値プラス1
で除算した余りがpと等しいか或いは大きければ、連続
印字の最後にフルカットによりラベルの細切れが発生し
ないとして、レジスタKの値を変更することなく入力さ
れた文字列を印字テープに印字する(ステップS3、S
5)。
【0053】具体例として、55枚の印字枚数が設定さ
れれば、ステップS2の演算の結果、余りは5であり、
pの値3より大きいため、レジスタKの値は初期値k=
10のままで印字処理に入る。また、51枚の印字枚数
が設定されれば、ステップS2の演算の結果、余りは1
であり、pの値3より小さいため、レジスタKの値はス
テップS4で初期値k=10から9に再設定され、その
再設定値に基づいて以降の処理が行われることになる。
【0054】印字が終わると、残りの印刷枚数を表すカ
ウンタMの値を1だけデクリメントし(ステップS
6)、文字列の後部に余白を確保するために余白分Lの
テープ送りを行う(ステップS7)。ここでは、文字列
の後部に設ける余白は文字列の前部に設ける余白と同じ
長さで、サーマルヘッド7からテープ切断機構21まで
の距離に相当する。
【0055】更に、文字列の後部に設ける余白の後端が
テープ切断機構21の位置に達する距離、すなわちサー
マルヘッド7からテープ切断機構21までの距離だけテ
ープの搬送を行う(ステップS8)。
【0056】そこで、ハーフカットの連続動作回数を計
数するカウンタNの値とレジスタKの値を比較する(ス
テップS9)。
【0057】Nの値がKの値に達していなければ、ハー
フカットの連続動作回数は許容値の範囲であるため、残
り印字枚数を表すカウンタMの値が0でないことを判断
したうえで、カッタ駆動モータ29を逆転駆動して初期
位置にあるテープ切断機構21を作動させることにより
ハーフカットを行う。ハーフカットが終了すれば、カッ
タ駆動モータ29を正転駆動してテープ切断機構21を
初期位置に復帰させる(ステップS9、S10、S1
1)。
【0058】そして、ハーフカットの連続動作回数を計
数するカウンタNの値を1だけインクリメントして次の
印字を行う(ステップS12、S5)。
【0059】また、ハーフカットの連続動作回数を計数
するカウンタNの値とレジスタKの値を比較した結果、
Nの値がKの値に達していれば、それ以上のハーフカッ
トの連続動作は許容値を超えるものであるため、ハーフ
カットを行うべきところを行わずに、それに代えてフル
カットを行う。フルカットは、カッタ駆動モータ29を
正転駆動してテープ切断機構21を初期位置から作動さ
せることにより行い、フルカットが終了すればカッタ駆
動モータ29を逆転駆動してテープ切断機構21を初期
位置に復帰させる(ステップS9、S13)。
【0060】フルカットが終われば、ハーフカットの連
続動作回数を計数するカウンタNをリセットして次の印
字を行う(ステップS14、S5)。
【0061】例えば、設定された印字枚数が55枚であ
れば、ハーフカットが9回連続した後にステップS13
でフルカットが行われる。このフルカットにより切り離
された印字テープにはステップS11により9回のハー
フカットが行われており、それにより10枚のラベルが
作成されることになる。そして、55枚の印字枚数が設
定された場合には、ステップS13によるフルカットが
5回繰り返される。設定された印字枚数が51枚であれ
ば、ハーフカットが8回連続した後にステップS13で
フルカットが行われ、このフルカットが5回繰り返され
る。
【0062】また、カウンタNの値がレジスタKの値よ
り小さく、かつ残りの印字枚数のカウンタMの値が0で
あれば、フルカットを行って処理を終了する(ステップ
S15、END)。
【0063】55枚の印字枚数が設定された場合には、
ステップS11により4回のハーフカットが繰り返され
た後にステップS15でフルカットが行われ、最後の5
枚のラベルが得られる。設定枚数が51枚であれば、ス
テップS11により5回のハーフカットが繰り返された
後にステップS15でフルカットが行われ、最後の6枚
のラベルが得られる。
【0064】図11は図10の印字処理によって作成さ
れる印字例を示す。図中HCはハーフカット、FCはフ
ルカットを表す。
【0065】なお、前記図10の例では印字のスタート
時にハーフカットの動作回数を計数するカウンタを初期
値に設定したが、例えば、前回の印字のときの計数デー
タを保持しておき、次回の印字のときに保持しておいた
計数データを初期値としてもよい。
【0066】前記実施の形態のテープ切断装置によれ
ば、連続印字の途中で、テープ切断機構21のハーフカ
ットの動作回数がレジスタNで計数され、その計数値が
レジスタKに設定される値に達すると、ハーフカットに
代えてフルカットを行うようにしたことで、このフルカ
ットによりカッタ刃27の刃先に付着する接着剤を刃先
から除去することができて、そのような制御を行うこと
なくハーフカットを連続して行う場合に比べてカッタ刃
27の寿命を長くすることができる。
【0067】また、設定される印字枚数と、前記レジス
タKに設定するハーフカットの連続動作に関するデータ
の値との関係で、印字の最後でラベルが細切れされる虞
のあるときには、そのような不都合を前記レジスタKの
設定値を修正することにより防止することができる。し
かも、前記設定値の修正は下方の値に修正するものであ
るため、ハーフカットに代えて行うフルカットの動作回
数がより増加する方向となる点でも好ましい。
【0068】なお、前記kの値は実験などに基づいて最
適な値に決めることができる。
【0069】次に、図12に他の実施の形態に係る印字
データの表示の状態を示す。
【0070】この実施の形態では、キーボードにハーフ
カットを指示するハーフカットキーが設けられ、そのキ
ーを用いて複数の異なる印字データを入力し、それらを
連続して印字するものである。
【0071】キーボードから文字入力キー及びハーフカ
ットキーを操作して印字すべき複数の文字列のデータを
ハーフカットデータ70で区切りながら入力するもので
ある。図12は入力されたデータが表示部に表示された
状態を示している。
【0072】前記ハーフカットキーにより入力されるハ
ーフカットデータは、文字列区切りと共に、その位置に
ハーフカットを施すことを表す制御データである。この
ハーフカットデータを介して異なる複数の文字列を入力
することで、異なる印字内容のラベルを連続印字により
作成することができる。
【0073】これらの印字処理は図10のフローチャー
トに従って処理することができる。
【0074】すなわち、ハーフカットデータにより区切
られる文字列データの数により印字枚数を求めてレジス
タMに設定し、以下同様に処理すればよい。
【0075】この実施の形態の装置によれば、前記実施
の形態の装置と同様にカッタ刃27の耐久性を向上させ
ることができ、また、異なる印字内容で連続印刷する場
合にも本発明を適用することができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、発明によれば、切
断手段によるテープ状の印字媒体のハーフカットの回数
を計数し、その計数値が所定の値に達したときにハーフ
カットに代えてフルカットを行うべく切断手段を制御し
たことにより、印字媒体のハーフカット時に切断刃の先
端に付着した接着剤がその印字媒体のフルカット時に切
断刃の刃先から除去されることで、切断刃の刃先に接着
剤が付着することで生じる切断刃の切断能力の劣化を防
いで、その耐久性を向上させることができる。
【0077】また、印字装置に指示される印字枚数が前
記所定の値の整数倍に近接するときに前記所定の値を修
正することにより、連続印字の最後に印字媒体が細切れ
されることを防ぐことができ、印字後の印字物の管理を
容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るテープ印字装置の斜視
図。
【図2】本発明の実施形態に係るテープ印字装置のテー
プカセット収容部及びテープカセットの斜視図。
【図3】印字用テープの構造を示す図。
【図4】本発明の実施形態に係るテープ切断機構の説明
図。
【図5】(a)、(b)はテープ切断機構のフルカット
の動作を説明する図。
【図6】(a)、(b)はテープ切断機構のハーフカッ
トの動作を説明する図。
【図7】(a)、(b)はハーフカットを示す図。
【図8】(a)、(b)はフルカットを示す図。
【図9】テープ印字装置の電子回路の構成を示すブロッ
ク図。
【図10】前記テープ印字装置の印字制御処理を示すフ
ローチャート。
【図11】印字例を示す図。
【図12】他の実施の形態に係る印字データの表示の状
態を示す。
【符号の説明】
1 …テープ印字装置 2 …装置本体 3 …キーボード 4 …液晶表示部 5 …蓋 6 …カセット収容部 7 …サーマルヘッド 8 …プラテンローラ 9 …リボン巻取軸 10 …発熱体 11 …軸 12 …テープカセット 13 …カセットケース 14 …印字用のテープ 14a…印字テープ 14b…接着剤 14c…剥離紙 15 …テープ供給リール 16 …インクリボン 17 …リボン供給リール 18 …リボン巻取リール 19 …ヘッド挿入部 20 …テープ排出口 21 …テープ切断機構 26 …カッタ支持部 27 …カッタ刃 28 …カッタ受部 29 …カッタ駆動モータ 35,36…カム 37 …バネ 38、39…長穴 40、41…係合ピン 42、43…脚部 44、45…凹部 50 …制御部(CPU) 51 …ROM 52 …RAM 53 …表示用キャラクタジェネレータ 54 …印字用キャラクタジェネレータ 55 …プリンタ部 56 …印字ヘッド駆動回路 57 …ステップモータ 58 …モータ駆動回路 59 …モータ駆動回路 60 …センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字テープと剥離テープを接着剤を介し
    て貼着してなるテープ状の印字媒体に印字を行う印字装
    置のテープ切断装置であって、 前記印字テープと前記接着剤を切断するが前記剥離テー
    プを切断しないハーフカット及び前記印字テープと前記
    接着剤と前記剥離テープを切断するフルカットを共通の
    切断刃で前記印字媒体を押し切ることにより行う切断手
    段と、 前記切断手段を制御する制御手段と、 前記切断手段が行うハーフカットの連続動作回数を計数
    する計数手段とを備え、 前記制御手段は、前記計数手段の計数値が所定の値に達
    する毎にハーフカットに代えてフルカットを行うべく前
    記切断手段を制御することを特徴とする印字装置のテー
    プ切断装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記印字装置に指示される印字枚
    数が前記所定の値の整数倍に近接するときに前記所定の
    値を修正する修正手段を備えることを特徴とする請求項
    1に記載の印字装置のテープ切断装置。
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