JP2012179882A - ラベルライター - Google Patents

Abstract

【課題】サーマルヘッドに対して無定長な剥離紙付き印刷媒体を押し付けるプラテンローラの回転のみで当該剥離紙付き印刷媒体の搬送を行うラベルライターであっても、当該剥離紙付き印刷媒体のうち印刷媒体の印刷開始側端から縁無し印刷を行うことが可能なラベルライターを提供すること。
【解決手段】ラベルライターでは、剥離紙付き印刷媒体上のハーフカット箇所より第３所定量の前から、当該剥離紙付き印刷媒体に対しサーマルヘッドによる印刷を開始する（Ｓ１２、Ｓ１３の２、Ｓ１４の２、Ｓ１５）。そのように開始された印刷の後で、当該剥離紙付き印刷媒体上のハーフカット箇所で当該剥離紙付き印刷媒体のうち印刷媒体を剥離紙から取り除けば、当該印刷媒体が、ハーフカット箇所（印刷開始側端）で縁無し印刷されたものとなる。
【選択図】図５

Description

本発明は、サーマルヘッドに対して剥離紙付き印刷媒体を押し付けるプラテンローラの回転のみで剥離紙付き印刷媒体の搬送を行うラベルライターに関するものである。

従来のラベルライターには、例えば、下記特許文献１に記載のラベルプリンタのように、サーマルヘッドに対して離形紙付きの印刷媒体を押し付けるプラテンローラの回転のみで離形紙付き印刷媒体の搬送を行うものがある。

このような搬送技術では、サーマルヘッドとプラテンローラとの間に離形紙付き印刷媒体が存在しないと、離形紙付き印刷媒体の搬送を行うことができなかった。

特開２００５−２８０２２６号公報

さらに、このような搬送技術を有する従来のラベルライターで無定長な剥離紙付き印刷媒体に印刷を行う場合には、当該印刷媒体の先端から縁無し印刷を行うことは不可能であった。なぜなら、印刷の待機時は、サーマルヘッドとプラテンローラとで当該印刷媒体が挟まれており、しかも、当該印刷媒体の搬送を確実にするために、サーマルヘッドよりも当該印刷媒体の搬送方向に当該印刷媒体の先端が存在することから、当該印刷媒体の先端からサーマルヘッドによる印刷を行うことができないからである。

そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、サーマルヘッドに対して無定長な剥離紙付き印刷媒体を押し付けるプラテンローラの回転のみで当該剥離紙付き印刷媒体の搬送を行うラベルライターであっても、当該剥離紙付き印刷媒体のうち印刷媒体の印刷開始側端から縁無し印刷を行うことが可能なラベルライターを提供することを課題とする。

この課題を解決するためになされた発明は、無定長な剥離紙付き印刷媒体からラベルを作成するラベルライターであって、剥離紙付き印刷媒体に印刷するサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドに対して剥離紙付き印刷媒体を押し付けながら正転することにより当該剥離紙付き印刷媒体を搬送し、逆転することも可能なプラテンローラと、前記サーマルヘッドを基準にして印刷媒体搬送方向の下流側に設けられ、剥離紙付き印刷媒体を幅方向にフルカットするフルカッターと、前記サーマルヘッドを基準にして印刷媒体搬送方向の下流側に設けられ、剥離紙付き印刷媒体の印刷媒体のみをカットするハーフカットを幅方向にするハーフカッターと、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラと前記フルカッターと前記ハーフカッターとをそれぞれ駆動制御するプロセッサーと、を備え、前記プロセッサーは、剥離紙付き印刷媒体の印刷開始側端で縁無し印刷する場合には、以下（１）−（６）の処理を実行し、（１）剥離紙付き印刷媒体に対するハーフカットが完了するまで、前記ハーフカッターを駆動させ、（２）前記剥離紙付き印刷媒体上のハーフカット箇所が前記サーマルヘッドを基準にして印刷媒体搬送方向の上流側に位置するまで、前記プラテンローラを逆転で駆動させ、（３）前記プラテンローラを正転で駆動させ、（４）前記サーマルヘッドを駆動させることにより、前記剥離紙付き印刷媒体に印刷し、（５）印刷終了後、前記剥離紙付き印刷媒体上のフルカット箇所まで前記プラテンローラを正転で駆動させた後、停止させ、（６）前記剥離紙付き印刷媒体に対するフルカットが完了するまで、前記フルカッターを駆動させる、ことを特徴とする。

すなわち、本発明のラベルライターでは、以下（１）−（６）の処理をプロセッサーが実行することにより、剥離紙付き印刷媒体の印刷開始側端で縁無し印刷することができる。つまり、（１）剥離紙付き印刷媒体に対するハーフカットが完了するまで、ハーフカッターを駆動させ、（２）当該剥離紙付き印刷媒体上のハーフカット箇所がサーマルヘッドを基準にして印刷媒体搬送方向の上流側に位置するまで、プラテンローラを逆転で駆動させ、（３）プラテンローラを正転で駆動させ、（４）サーマルヘッドを駆動させることにより、当該剥離紙付き印刷媒体に印刷し、（５）印刷終了後、当該剥離紙付き印刷媒体上のフルカット箇所までプラテンローラを正転で駆動させた後、停止させ、（６）当該剥離紙付き印刷媒体に対するフルカットが完了するまで、フルカッターを駆動させる。

従って、本発明のラベルライターでは、当該剥離紙付き印刷媒体上のハーフカット箇所から又は当該剥離紙付き印刷媒体上のハーフカット箇所より印刷媒体搬送方向の上流側から、当該剥離紙付き印刷媒体に対しサーマルヘッドによる印刷を開始することができ、そのように開始された印刷の後で、当該剥離紙付き印刷媒体上のハーフカット箇所で当該剥離紙付き印刷媒体のうち印刷媒体を剥離紙から取り除けば、当該印刷媒体が、印刷開始側端で縁無し印刷されたものとなる。以上より、本発明は、サーマルヘッドに対して無定長な剥離紙付き印刷媒体を押し付けるプラテンローラの回転のみで当該剥離紙付き印刷媒体の搬送を行うラベルライターであっても、当該剥離紙付き印刷媒体のうち印刷媒体の印刷開始側端から縁無し印刷を行うことが可能である。

本発明の一実施形態に係るラベルプリンターを図３の切断線Ａ−Ａで切断した断面図である。 同ラベルプリンターの外観斜視図である。 同ラベルプリンターの平面図である。 同ラベルプリンターのブロック図である。 同ラベルプリンターの印刷指令処理のプログラムが表されたフローチャート図である。 同ラベルプリンターで縁無し印刷が行われる場合において印刷媒体の搬送状態を説明するための図である。 同ラベルプリンターで印刷が行われる場合において印刷媒体の搬送状態を説明するための図である。

［１．本発明の構成］
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図１の断面図に表されたように、本実施形態に係るラベルプリンター１は、サーマルヘッド２、プラテンローラ３、フルカッター４、ハーフカッター５等を有する。ハーフカッター５は、サーマルヘッド２とフルカッター４の間に設けられる。

さらに、本実施形態に係るラベルプリンター１では、ロール形状の無定長な剥離紙付き印刷媒体６が装着される。剥離紙付き印刷媒体６は、サーマルヘッド２とプラテンローラ３とに挟まれ、プラテンローラ３の回転のみにより搬送される。プラテンローラ３が正転すると、印刷媒体搬送方向７の下流側に向かって剥離紙付き印刷媒体６が搬送される。プラテンローラ３が逆転すると、印刷媒体搬送方向７の上流側に向かって剥離紙付き印刷媒体６が搬送される。

尚、本実施形態に係るラベルプリンター１の外観を図２の斜視図と図３の平面図で表す。

図４のブロック図で表されたように、本実施形態に係るラベルライター１は、制御部６０や、ヘッド駆動回路６８、フルカット用モーター駆動回路６９、ハーフカット用モーター駆動回路７０、搬送モーター駆動回路７１等を有する。制御部６０は、ＣＰＵ６１や、ＣＧ−ＲＯＭ６２、ＥＥＰＲＯＭ６３、ＲＯＭ６４、ＲＡＭ６６により構成される。さらに、制御部６０は、ヘッド駆動回路６８や、フルカット用モーター駆動回路６９、ハーフカット用モーター駆動回路７０、搬送モーター駆動回路７１に接続される。その上、制御部６０は、接続インターフェース８１や通信インターフェース８２にも接続される。

ＣＰＵ６１は、本実施形態に係るラベルライター１における各種制御の中枢を担う中央演算処理装置である。従って、ＣＰＵ６１は、接続インターフェース８１又は通信インターフェース８２を介して入力される印刷データ・制御信号又は各種制御プログラム等に基づいて、本実施形態に係るラベルライター１を制御する。

ＣＧ−ＲＯＭ６２は、印刷される文字や記号の画像データがコードデータと対応させてドットパターンで記憶されるキャラクタージェネレータ用メモリである。ＥＥＰＲＯＭ６３は、記憶内容の書込・消去ができる不揮発性メモリである。ＲＯＭ６４には、本実施形態に係るラベルライター１における各種制御プログラムやデータが記憶される。

ＲＡＭ６６は、ＣＰＵ６１での演算結果等が一時的に記憶される記憶装置である。ＲＡＭ６６には、例えば、接続インターフェース８１又は通信インターフェース８２を介して入力される印刷データ等が記憶される。接続インターフェース８１は、不図示のパーソナルコンピューターを接続するためのものである。通信インターフェース８２は、不図示の周辺機器等からの通信データを受信するためのものである。

ヘッド駆動回路６８は、ＣＰＵ６１からの制御信号に基づいてサーマルヘッド２（上記図１参照）に駆動信号を供給し、サーマルヘッド２の駆動状態を制御する回路である。

フルカット用モーター駆動回路６９は、ＣＰＵ６１からの制御信号に基づいてフルカット用モーター７２に駆動信号を供給し、フルカット用モーター７２の駆動制御を行う回路である。フルカット用モーター７２が駆動されると、フルカッター４（上記図１参照）が駆動し、剥離紙付き印刷媒体６（上記図１参照）をその幅方向にフルカットすることができる。

ハーフカット用モーター駆動回路７０は、ＣＰＵ６１からの制御信号に基づいてハーフカット用モーター７３に駆動信号を供給し、ハーフカット用モーター７３の駆動制御を行う回路である。ハーフカット用モーター７３が駆動されると、ハーフカッター５（上記図１参照）が駆動し、剥離紙付き印刷媒体６（上記図１参照）をその幅方向にハーフカットすることができる。

搬送モーター駆動回路７１は、ＣＰＵ６１からの制御信号に基づいて搬送モーター７４に駆動信号を供給し、搬送モーター７４の駆動制御を行う制御回路である。搬送モーター７４が駆動されると、プラテンローラ３（上記図１参照）が駆動し、剥離紙付き印刷媒体６（上記図１参照）を搬送することができる。この点、プラテンローラ３を正転で駆動させると、印刷媒体搬送方向７（上記図１参照）の下流側に向かって剥離紙付き印刷媒体６（上記図１参照）が搬送される。これに対して、プラテンローラ３を逆転で駆動させると、印刷媒体搬送方向７（上記図１参照）の上流側に向かって剥離紙付き印刷媒体６（上記図１参照）が搬送される。

［２．本発明の動作］
次に、本実施形態に係るラベルライター１で実行される縁無し印刷について説明する。図５のフローチャートで表された印刷指令処理の制御プログラムは、縁無し印刷も可能な制御プログラムであって、ＥＥＰＲＯＭ６３等に記憶されるとともにＣＰＵ６１により実行される。

図５に表されたように、印刷指令処理の制御プログラムでは、先ず、Ｓ１１において、縁無し印刷であるか否かを判断する。この判断は、具体的には、接続インターフェース８１又は通信インターフェース８２を介して入力された制御信号に基づいて行われる。このとき、剥離紙付き印刷媒体６は、図６及び図７に表されたように、剥離紙付き印刷媒体６の先端がフルカッター４の位置（待機位置）にある。

尚、剥離紙付き印刷媒体６は、図６及び図７に表されたように、印刷媒体６Ａと剥離紙６Ｂとで構成される。

図５のＳ１１に戻って、縁無し印刷でない場合（Ｓ１１：ＮＯ）には、Ｓ１３に進む。Ｓ１３では、剥離紙付き印刷媒体６の先端がサーマルヘッド２より印刷媒体搬送方向７の下流側でサーマルヘッド２より第１所定量離れたポジションに位置するまで、プラテンローラ３を逆転で駆動させ、停止させる（図７参照）。このとき、当然ではあるが、プラテンローラ３とサーマルヘッド２の間には、剥離紙付き印刷媒体６が挟まれている。その後は、Ｓ１４に進む。

Ｓ１４では、剥離紙付き印刷媒体６の先頭余白がサーマルヘッド２より印刷媒体搬送方向７の下流側で第２所定量となるポジションに位置するまで、プラテンローラ３を正転で駆動させ、停止させる（図７参照）。尚、先頭余白とは、その時点での剥離紙付き印刷媒体６において、その先端からサーマルヘッド２までの部分をいう。その後は、Ｓ１５に進む。

Ｓ１５では、印刷開始の処理が行われる。この処理では、プラテンローラ３を正転で駆動させることにより、剥離紙付き印刷媒体６を印刷媒体搬送方向７の下流側に搬送させる（図６及び図７参照）。さらに、サーマルヘッド２を駆動させることにより、印刷媒体６Ａに印刷を行う。その後は、Ｓ１６に進む。

Ｓ１６では、印刷終了の処理が行われる。この処理では、プラテンローラ３の正転を停止させることにより、剥離紙付き印刷媒体６の搬送が停止される。さらに、サーマルヘッド２の駆動を停止させることにより、印刷媒体６Ａに印刷させることが停止される。その後は、Ｓ１７に進む。

Ｓ１７では、剥離紙付き印刷媒体６上のフルカット箇所で剥離紙付き印刷媒体６がフルカッター４で切断されるフルカットポジションに位置するまで、プラテンローラ３を正転で駆動させ、停止させる。その後は、Ｓ１８に進む。

Ｓ１８では、フルカッター４を駆動させることにより、剥離紙付き印刷媒体６上のフルカット箇所で剥離紙付き印刷媒体６を切断させる。これにより、剥離紙付き印刷媒体６は、その幅方向に切断される。

一方、上記Ｓ１１において、縁無し印刷である場合（Ｓ１１：ＹＥＳ）には、縁無し印刷を行うため、Ｓ１２に進む。Ｓ１２では、ハーフカット処理が行われる。この処理では、ハーフカッター５を駆動させることにより、剥離紙付き印刷媒体６上のハーフカット箇所で剥離紙付き印刷媒体６をハーフカットさせる。より具体的には、図６及び図７に表されたように、上記Ｓ１１の待機位置（剥離紙付き印刷媒体６の先端がフルカッター４の位置）にある剥離紙付き印刷媒体６に対してハーフカットがなされる。ハーフカットがなされた箇所が、剥離紙付き印刷媒体６上のハーフカット箇所Ｈとなる。ハーフカットでは、剥離紙付き印刷媒体６のうち、印刷媒体６Ａのみがその幅方向に切断され、剥離紙６Ｂは切断されない。その後は、図５のＳ１３の２に進む。

Ｓ１３の２では、剥離紙付き印刷媒体６の先端がサーマルヘッド２より印刷媒体搬送方向７の下流側で、且つ、剥離紙付き印刷媒体６上のハーフカット箇所Ｈがサーマルヘッド２より印刷媒体搬送方向７の上流側となるポジションに位置するまで、プラテンローラ３を逆転で駆動させ、停止させる（図６及び図７参照）。このとき、当然ではあるが、プラテンローラ３とサーマルヘッド２の間には、剥離紙付き印刷媒体６が挟まれている。その後は、Ｓ１４の２に進む。

Ｓ１４の２では、剥離紙付き印刷媒体６上のハーフカット箇所Ｈがサーマルヘッド２より印刷媒体搬送方向７の上流側でサーマルヘッド２より第３所定量となるポジションに位置するまで、プラテンローラ３を正転で駆動させ、停止させる（図６及び図７参照）。その後は、Ｓ１５に進む。Ｓ１５以下の処理は、通常の印刷に関する処理であるが、上述したので省略する。

［３．まとめ］
すなわち、本実施の形態に係るラベルライター１では、剥離紙付き印刷媒体６が、サーマルヘッド２とプラテンローラ３とに挟まれ、プラテンローラ３の回転のみにより搬送されるものであるが、以下（１）−（６）の処理がＣＰＵ６１によりが実行されることにより、剥離紙付き印刷媒体６のハーフカット箇所Ｈ（印刷開始側端）で縁無し印刷することができる。つまり、（１）剥離紙付き印刷媒体６に対するハーフカットが完了するまで、ハーフカッター５を駆動させ（Ｓ１２）、（２）当該剥離紙付き印刷媒体６上のハーフカット箇所Ｈがサーマルヘッド２を基準にして印刷媒体搬送方向７の上流側に位置するまで、プラテンローラ３を逆転で駆動させ（Ｓ１３の２）、（３）プラテンローラ３を正転で駆動させ（Ｓ１４の２、Ｓ１５）、（４）サーマルヘッド２を駆動させることにより、当該剥離紙付き印刷媒体６に印刷し（Ｓ１５）、（５）印刷終了後（Ｓ１６）、当該剥離紙付き印刷媒体６上のフルカット箇所までプラテンローラ３を正転で駆動させた後、停止させ（Ｓ１７）、（６）当該剥離紙付き印刷媒体６に対するフルカットが完了するまで、フルカッター４を駆動させる（Ｓ１８）。

従って、本実施の形態に係るラベルライター１では、当該剥離紙付き印刷媒体６上のハーフカット箇所Ｈより第３所定量の前から、当該剥離紙付き印刷媒体６に対しサーマルヘッド２による印刷を開始することができ（Ｓ１２、Ｓ１３の２、Ｓ１４の２、Ｓ１５）、そのように開始された印刷の後で、当該剥離紙付き印刷媒体６上のハーフカット箇所Ｈで当該剥離紙付き印刷媒体６のうち印刷媒体６Ａを剥離紙６Ｂから取り除けば、当該印刷媒体６Ａが、ハーフカット箇所Ｈ（印刷開始側端）で縁無し印刷されたものとなる。

以上より、本実施の形態に係るラベルライター１は、サーマルヘッド２に対して無定長な剥離紙付き印刷媒体６を押し付けるプラテンローラ３の回転のみで当該剥離紙付き印刷媒体６の搬送を行うものであるが、当該剥離紙付き印刷媒体６のうち印刷媒体６Ａのハーフカット箇所Ｈ（印刷開始側端）から縁無し印刷を行うことが可能である。

尚、本実施の形態に係るラベルライター１において、上記（３）の処理（Ｓ１４の２、Ｓ１５）、すなわち、印刷することなくプラテンローラ３を正転で駆動させる理由は、以下の通りである。つまり、プラテンローラ３の回転駆動の伝達機構を担うギヤ（不図示）には遊びがあるので、上記（２）プラテンローラ３を逆転で駆動させること（Ｓ１３の２）を終了した直後に、プラテンローラ３を正転で駆動させると同時に印刷を開始すると、その印刷が開始された直後の印刷が所謂「二度打ち」となって、その印刷が乱れるおそれがあるからである。従って、本実施の形態に係るラベルライター１では、上記（３）の処理（Ｓ１４の２、Ｓ１５）、すなわち、印刷することなくプラテンローラ３を正転で駆動させることを行うことによって、所謂「二度打ち」を防ぐことができる。

また、本実施の形態に係るラベルライター１では、当該剥離紙付き印刷媒体６上のフルカット箇所が印刷エリア内に設けられていれば、当該剥離紙付き印刷媒体６のうち印刷媒体６Ａのフルカット箇所（印刷終了側端）でも縁無し印刷を行うことが可能である。

また、本実施の形態に係るラベルライター１では、図１や図６や図７に表されたように、フルカッター４は、ハーフカッター５を基準にして印刷媒体搬送方向７の下流側に設けられている。つまり、ハーフカッター５は、フルカッター４とサーマルヘッド２の間に存在する。従って、フルカッター４とハーフカッター５の間隔によって、先端からハーフカット箇所Ｈ（印刷開始側端）までの剥離紙付き印刷媒体６のハーフカット量を調整することができるとともに、サーマルヘッド２とハーフカッター５の間隔によって、Ｓ１３の２におけるプラテンローラ３の逆転による剥離紙付き印刷媒体６の搬送量を調整することができる。

また、本実施の形態に係るラベルライター１では、上述したように、フルカッター４は、ハーフカッター５を基準にして印刷媒体搬送方向７の下流側に設けられている。つまり、剥離紙付き印刷媒体６に対するフルカットが完了したときは、剥離紙付き印刷媒体６のポジションが図６や図７に表された待機位置（剥離紙付き印刷媒体６の先端がフルカッター４の位置）にあり、ハーフカッター５によるハーフカットが剥離紙付き印刷媒体６に対して可能であることから、剥離紙付き印刷媒体６に対するハーフカットのみを目的とした剥離紙付き印刷媒体６の搬送やその搬送停止は不要である。

［４．その他］
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、本実施の形態に係るラベルライター１では、剥離紙付き印刷媒体６上のハーフカット箇所Ｈより第３所定量の前から、当該剥離紙付き印刷媒体６上のハーフカット箇所Ｈまでの間において、当該剥離紙付き印刷媒体６に対しサーマルヘッド２による印刷を開始させてもよい。

また、本実施の形態に係るラベルライター１では、（１）の処理（剥離紙付き印刷媒体６に対するハーフカットが完了するまで、ハーフカッター５を駆動させること（Ｓ１２））が、（６）の処理（剥離紙付き印刷媒体６に対するフルカットが完了するまで、フルカッター４を駆動させること（Ｓ１８））が行われた直後になされてもよい。

１ ラベルライター
２ サーマルヘッド
３ プラテンローラ
４ フルカッター
５ ハーフカッター
６ 剥離紙付き印刷媒体
６Ａ 印刷媒体
６Ｂ 剥離紙
７ 印刷媒体搬送方向
６１ ＣＰＵ
Ｈ ハーフカット位置（印刷開始側端）

Claims (2)

1. 無定長な剥離紙付き印刷媒体からラベルを作成するラベルライターであって、
   剥離紙付き印刷媒体に印刷するサーマルヘッドと、
   前記サーマルヘッドに対して剥離紙付き印刷媒体を押し付けながら正転することにより当該剥離紙付き印刷媒体を搬送し、逆転することも可能なプラテンローラと、
   前記サーマルヘッドを基準にして印刷媒体搬送方向の下流側に設けられ、剥離紙付き印刷媒体を幅方向にフルカットするフルカッターと、
   前記サーマルヘッドを基準にして印刷媒体搬送方向の下流側に設けられ、剥離紙付き印刷媒体の印刷媒体のみをカットするハーフカットを幅方向にするハーフカッターと、
   前記サーマルヘッドと前記プラテンローラと前記フルカッターと前記ハーフカッターとをそれぞれ駆動制御するプロセッサーと、を備え、
   前記プロセッサーは、剥離紙付き印刷媒体の印刷開始側端で縁無し印刷する場合には、以下（１）−（６）の処理を実行し、
   （１）剥離紙付き印刷媒体に対するハーフカットが完了するまで、前記ハーフカッターを駆動させ、
   （２）前記剥離紙付き印刷媒体上のハーフカット箇所が前記サーマルヘッドを基準にして印刷媒体搬送方向の上流側に位置するまで、前記プラテンローラを逆転で駆動させ、
   （３）前記プラテンローラを正転で駆動させ、
   （４）前記サーマルヘッドを駆動させることにより、前記剥離紙付き印刷媒体に印刷し、
   （５）印刷終了後、前記剥離紙付き印刷媒体上のフルカット箇所まで前記プラテンローラを正転で駆動させた後、停止させ、
   （６）前記剥離紙付き印刷媒体に対するフルカットが完了するまで、前記フルカッターを駆動させる、
   ことを特徴とするラベルライター。
2. 請求項１に記載するラベルライターであって、
   前記フルカッターは、前記ハーフカッターを基準にして印刷媒体搬送方向の下流側に設けられたこと、を特徴とするラベルライター。

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