JP4770008B2 - プリンタ、紙詰まり処理方法及び情報記録媒体 - Google Patents

プリンタ、紙詰まり処理方法及び情報記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のサイズの記録紙に印刷可能なプリンタに関し、特に、紙経路において記録紙が詰まった場合の排紙処理の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プリンタは、紙挿入口と紙排出口とを結ぶ紙経路を有し、この紙経路上の所定の部位には、所定の間隔をおいて複数配置された紙送りローラや、印字ヘッドが設けられている。
【0003】
また、紙挿入口や紙排出口の付近には、記録紙の有無を検出する紙センサが設けられている。例えば、紙挿入口の周辺には、各種のサイズをもつ記録紙に対し、その先端部分を検出するための紙先端センサや、記録紙の後端側の側縁部分を検出するための紙後端センサが設けられ、紙排出口の近傍には、記録紙が排出されたか否かを検出するための紙排出センサが設けられている。
【0004】
そして、このようなプリンタは、紙送りローラや印字ヘッドを制御するための制御部を有し、この制御部は、紙先端センサ及び紙後端センサからの信号に基づき、紙送りローラや印字ヘッドを駆動して紙送り処理や印字処理などを行わせるように構成されている。
【0005】
また、この制御部は、紙排出センサからの信号に基づき、印字処理の施された記録紙が正常に排出されたか否かを判断し、所定の処理を行う。例えば、紙先端センサからの信号を受信してから一定の期間内に紙排出センサが記録紙を検出しない場合や、紙先端センサ等により記録紙を検出した状態が一定の期間以上続いた場合、さらに、紙送りローラの回転周期について異常を検出した場合等には、紙経路上で紙詰まりが生じたと判断して紙送りローラ及び印字ヘッドを停止させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来のプリンタの場合、紙詰まりが生じた際にはオペレータがその記録紙を除去する作業を行っていた。しかし、紙詰まりが発生した箇所によってはプリンタの機構上その記録紙を除去できない場合があった。また、紙詰まりした記録紙を強引に引き抜こうとして記録紙がちぎれ、紙送りローラや印字ヘッド上に残存するおそれがあった。
【0007】
かかる問題を解決するためには、紙詰まりが生じた場合に、例えば、紙送りローラを強制的に回転させてその記録紙を排出させる方法も考えられる。しかしながら、この方法の場合、前述の紙センサのみでは紙詰まりの発生した箇所を検出できない範囲があることから、その範囲にある記録紙の排出方向を特定できず、そのため、紙送りローラを回転させても紙詰まり状態をさらに悪化させるだけで記録紙を排出できない場合がある。
【0008】
他方、紙詰まりが生じた際にオペレータによってプリンタの電源が切断される場合もあるがその場合には、プリンタの制御部が備えるメモリに一時的に書き込まれている紙詰まりに関する情報が消去されてしまい、その制御部が、電源の再投入時に紙詰まり状態にあるか否かを判断できないため、紙詰まりに対する処理を行うことができない。
【0009】
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、既存の機械的構成を変更せずに紙詰まりした記録紙を適切な方向に排出するとともに、紙詰まりが生じた際に電源が切断されたか否かにかかわらず、紙詰まり状態を検出してその処置を行い得るプリンタを提供するところにある。
【0010】
上記目的を達成するためになされた本発明のプリンタは、所定の紙経路上の記録紙に対して印字可能な印字ヘッドと、紙送り方向上流側の所定の部位に配設された第1の紙送りローラと、紙送り方向下流側の所定の部位に設けられ、前記第1の紙送りローラに対して前記記録紙の最短の長さより小さく設定された所定の間隔をおいて配置された第2の紙送りローラと、前記第1の紙送りローラ側の記録紙の有無を検出するための紙センサであって、前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向上流側に配設された第1の紙センサと、 前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向下流側に前記第1の紙センサと所定の間隔をおいて配設された第2の紙センサと、前記第2の紙送りローラ側の記録紙の有無を検出するための紙センサであって、前記第2の紙送りローラに対して紙送り方向下流側の部位に配設された第3の紙センサと、前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの少なくとも一方からの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向上流側へ排出すべく前記第1の紙送りローラを回転させる第1の紙送り手段と、前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの双方からの紙無し信号及び前記第3の紙センサからの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向下流側へ排出すべく前記第2の紙送りローラを回転させる第2の紙送り手段と、前記第1の紙センサ、前記第2の紙センサ及び前記第3の紙センサのすべてからの紙無し信号に基いて前記第2の紙送りローラを所定量だけ回転駆動させる第3の紙送り手段と、を有し、 前記第3の紙送り手段は、前記第2の紙送りローラを所定量だけ回転させ、前記第2の紙センサと前記第3の紙センサとの間に前記記録紙がある場合に前記第3の紙センサが検出可能な位置まで前記記録紙を搬送して前記第3の紙センサからの紙有り信号に基いて検出された前記記録紙を紙送り方向下流側へ排出することを特徴とする。
【0011】
本発明の場合、第1の紙センサ及び第2の紙センサは、第1の紙送りローラ側、すなわち、紙送り方向上流側の記録紙を検出するためのものなので、紙詰まり状態を検出する際にこれらの何れか又は双方が検出した場合には、紙送り方向上流側で紙詰まりが生じているため、このような記録紙の排出方向を紙送り方向上流側に特定することができる。
【0012】
また、第3の紙センサは、第2の紙送りローラ側、すなわち、紙送り方向下流側の記録紙を検出するためのものなので、紙詰まり状態を検出する際に第3の紙センサが検出した場合には、紙排出側で紙詰まりが生じているため、このような記録紙の排出方向を紙送り方向下流側に特定することができる。
【0013】
さらに、紙詰まり状態を検出する際に第1の紙センサ、第2の紙センサ及び第3の紙センサのいずれも検出しない場合には、第1の紙センサ及び第2の紙センサは、そもそも、記録紙を同時に検出するためのものなのでこれらの間で紙詰まりが生じていることはあり得ず、第2の紙センサと第3の紙センサとの間に紙詰まりが生じていると想定した上で、このような記録紙の排出方向を紙送り方向下流側に特定することができる。
【0014】
そして、制御部の第1、第2の紙送り手段又は第3の紙送り手段により、紙詰まりの発生箇所に応じて記録紙を排出可能な紙送りローラを選択できるため、そのような記録紙を、紙詰まり状態がさらに悪化することを最小限に抑えつつ、しかも、その発生箇所によらずに、適切な方向に排出することができる。
【0015】
また、本発明のプリンタは、所定の紙経路上の記録紙に対して印字可能な印字ヘッドと、紙送り方向上流側の所定の部位に配設された第1の紙送りローラと、紙送り方向下流側の所定の部位に設けられ、前記第1の紙送りローラに対して前記記録紙の最短の長さより小さく設定された所定の間隔をおいて配置された第2の紙送りローラと、前記第1の紙送りローラ側の記録紙の有無を検出するための紙センサであって、前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向上流側に配設された第1の紙センサと、前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向下流側に前記第1の紙センサと所定の間隔をおいて配設された第2の紙センサと、前記第2の紙送りローラ側の記録紙の有無を検出するための紙センサであって、前記第2の紙送りローラに対して紙送り方向下流側の部位に配設された第3の紙センサと、前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの双方からの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向上流側へ排出すべく前記第1の紙送りローラを回転させる第1の紙送り手段と、 前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの双方からの紙無し信号及び前記第3の紙センサからの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向下流側へ排出すべく第2の紙送りローラを回転させる第2の紙送り手段と、前記第1の紙センサ、前記第2の紙センサ及び前記第3の紙センサのすべてからの紙無し信号に基いて前記第2の紙送りローラを所定量だけ回転駆動させる第3の紙送り手段と、を有し、前記第3の紙送り手段は、前記第2の紙送りローラを所定量だけ回転させ、前記第2の紙センサと前記第3の紙センサとの間に前記記録紙がある場合に前記第3の紙センサが検出可能な位置まで前記記録紙を搬送して前記第3の紙センサからの紙有り信号に基いて検出された前記記録紙を紙送り方向下流側へ排出することを特徴とする。
【0017】
また、本発明において、第3の紙送り手段は、少なくとも第2の紙送りローラと第3の紙センサとの間の紙経路長に相当する回転量だけ第2の紙送りローラを回転させるように構成されていることも効果的である。
【0018】
本発明によれば、第2の紙センサ及び第3の紙センサが検出できない範囲に紙詰まりした記録紙があるか否かにかかわらず、想定上の記録紙に対して第3の紙センサが検出できる位置まで第2の紙送りローラを回転させることによって、第2の紙センサと第3の紙センサとの間で紙詰まりしていた場合には、第2の紙送り手段につなげて記録紙を排出できる一方で、これらの間で紙詰まりしていなかった場合には、その後何も行わなくてもよいため、紙詰まり処理に伴った動作を最小限に抑えることができる。
【0019】
また、本発明の紙詰まり処理方法は、所定の紙経路上に所定の間隔をおいて配置され、送り方向上流側に位置する第1の紙送りローラ及び紙送り方向下流側に位置する第2の紙送りローラと、紙挿入側の記録紙の有無を検出するための紙センサであって、前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向上流側に配置された第1の紙センサ及び前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向下流側に前記第1の紙センサと前記記録紙の最短の長さより小さく設定された所定の間隔をおいて配置された第2の紙センサと、紙排出側の記録紙の有無を検出するための紙センサであって、前記第2の紙送りローラに対して紙送り方向下流側に配置された第3の紙センサとを有する紙送り機構を備えたプリンタの紙詰まり処理方法において、前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの少なくとも一方からの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向上流側へ排出すべく前記第1の紙送りローラを回転させる第1の紙送りステップと、前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの双方からの紙無し信号及び前記第3の紙センサからの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向下流側へ排出すべく前記第2の紙送りローラを回転させる第2の紙送りステップと、前記第1の紙センサ、前記第2の紙センサ及び前記第3の紙センサのすべてからの紙無し信号に基いて前記第2の紙送りローラを所定量だけ回転駆動させる第3の紙送りステップと、を実行し、 前記第3の紙送りステップは、前記第2の紙送りローラを所定量だけ回転させ、前記第2の紙センサと前記第3の紙センサとの間に前記記録紙がある場合に前記第3の紙センサが検出可能な位置まで前記記録紙を搬送して前記第3の紙センサからの紙有り信号に基いて検出された前記記録紙を紙送り方向下流側へ排出することを特徴とする。
【0020】
また、本発明の紙詰まり処理方法は、 所定の紙経路上に前記記録紙の最短の長さより小さく設定された所定の間隔をおいて配置され、紙送り方向上流側に位置する第1の紙送りローラ及び紙送り方向下流側に位置する第2の紙送りローラと、紙挿入側の記録紙の有無を検出するための紙センサであって、前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向上流側に配置された第1の紙センサ及び前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向下流側に前記第1の紙センサと所定の間隔をおいて配置された第2の紙センサと、紙排出側の記録紙の有無を検出するための紙センサであって、前記第2の紙送りローラに対して紙送り方向下流側に配置された第3の紙センサとを有する紙送り機構を備えたプリンタの紙詰まり処理方法において、前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの双方からの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向上流側へ排出すべく前記第1の紙送りローラを回転させる第1の紙送りステップと、前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの双方からの紙無し信号及び前記第3の紙センサからの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向下流側へ排出すべく第2の紙送りローラを回転させる第2の紙送りステップと、前記第1の紙センサ、前記第2の紙センサ及び前記第3の紙センサのすべてからの紙無し信号に基いて前記第2の紙送りローラを所定量だけ回転駆動させる第3の紙送りステップと、を実行し、前記第3の紙送りステップは、前記第2の紙送りローラを所定量だけ回転させ、前記第2の紙センサと前記第3の紙センサとの間に前記記録紙がある場合に前記第3の紙センサが検出可能な位置まで前記記録紙を搬送して前記第3の紙センサからの紙有り信号に基いて検出された前記記録紙を紙送り方向下流側へ排出することを特徴とする。
【0021】
このような本発明によれば、紙詰まりした記録紙をその発生箇所によらず自動的に除去できる。
【0022】
また、本発明において、第1の紙送りステップ、第2の紙送りステップ及び第3の紙送りステップは、プリンタの電源投入時に行われる初期化処理の一部とすることもできる。
【0023】
本発明によれば、電源投入の際に、その後行うべき紙送りや印字処理の前には、必ず紙詰まりしていない状態にすることができる。
電源投入の際に紙センサからの信号に基づき紙詰まり状態を検出し、紙詰まりしていた場合にはその記録紙を排出することができる。そして、紙詰まりしていない状態でその後の処理に遷移することができる。
【0024】
さらに、本発明のプリンタは、所定の紙経路に沿って記録紙を搬送する搬送機構と、紙経路の両端に位置する第1の開口部及び第2の開口部と、第1の開口部の側と第2の開口部の側に少なくとも1ずつ設けられ、記録紙の有無を検出する複数の紙センサと、記録紙が有ることを検出したセンサが位置する側の開口部から記録紙を排出すべく搬送機構を制御する制御部とを有することを特徴とする。
【0025】
これにより、プリンタが紙詰まり状態にある場合、記録紙が有ることを検出したセンサが位置する側の開口部に向けて記録紙を搬送するので、その搬送量を抑えることができ、延いては記録紙が排出される可能性を高めることができる。記録紙が排出されない場合であっても、オペレータが引き抜ける位置まで搬送できる可能性は高くなる。
【0026】
この場合において、制御部は、複数の紙センサのすべてが記録紙が有ることを検出した場合、予め定められたいずれか一方の開口部から記録紙を排出することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプリンタの好ましい実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係るプリンタの一実施形態の概略構成を示す側面図である。図1に示すように、プリンタ1は、本体フレーム2を有し、この本体フレーム2には、所定の間隔で配置された一対の紙ガイド上部材3aおよび紙ガイド下部材3bからなる紙ガイド部材3が設けられている。この紙ガイド部材3は、プリンタ1の前方側(図1の左側)の部位から中程の部位までほぼ水平方向に延び、さらに、プリンタ1の上方側まで湾曲状に延びるように形成されている。これにより、紙ガイド上部材3a、紙ガイド下部材3bの間には、平面状の第1の紙経路30aと曲面状の第2の紙経路30bとからなる紙経路30が形成されるようになっている。そして、プリンタ1に挿入された記録紙は、紙経路30にそって双方向に搬送される。なお以下の説明では、第1の紙経路30a側を紙送り方向の上流側とし、第2の紙経路30b側を紙送り方向の下流側とする。
【0031】
紙ガイド部材3の前方側の部位には、所定の大きさの紙挿入口4が形成されており、また、紙ガイド部材3の中程の部位には、紙ストッパ5が設けられている。この紙ストッパ5は、記録紙を一時的に係止するための部材であって、揺動自在に構成されている。
【0032】
紙ガイド部材3のうちの第1の紙経路30aに相当する部分には、紙先端センサ(第2の紙センサ)6及び紙後端センサ(第1の紙センサ)7が所定の間隔をおいて設けられている。
【0033】
紙先端センサ6は、例えば反射型フォトセンサであって、紙ストッパ5の近傍であって紙送り方向上流側に配置されている。これにより、紙先端センサ6は、記録紙の先端部分が紙ストッパ5に当接した状態でその周辺部分を検出できるようになっている。
【0034】
一方、紙後端センサ7は、例えばインタラプト型フォトセンサであって、紙挿入口4の周辺に配置されている。ここで、紙後端センサ7と紙先端センサ6との間隔は、プリンタ1において用いられる記録紙の最短の長さより小さく設定されている。これにより、紙後端センサ7は、記録紙の先端部分が紙ストッパ5に当接した状態において、各種の紙サイズをもつすべての記録紙に対してその後端側の一の側縁部分を検出できるようになっている。そして、この紙先端センサ6及び紙後端センサ7により、プリンタ1は、紙挿入口4に記録紙が挿入された否かを検出できるようになっている。
【0035】
紙先端センサ6と紙後端センサ7の間の部位には、第1の紙送りローラ8が設けられている。この第1の紙送りローラ8は、一対の駆動ローラ8a及び従動ローラ8bからなっている。また、その駆動ローラ8aは、駆動モータ9の動力が図示しない所定の歯車列によって伝達されるように構成されている。
【0036】
プリンタ1において使用される記録紙には、チェック紙が含まれ、このチェック紙には、MICR文字(磁気インク文字)が印刷されている。そして、第1の紙送りローラ8の紙送り方向上流側の部位には、チェック紙のMICR文字を読み取るための磁気読取装置10が設けられている。この磁気読取装置10は、読取ヘッド10aと、ヘッド押圧部材10bとから構成されている。なお、磁気読取装置10の紙送り方向上流側の部位には、MICR文字を磁化するための着磁部材(図示しない)が設けられている。
【0037】
紙ガイド部材3の第2の紙経路30bに相当する部分には、裏書き印字機構11が設けられている。この裏書き印字機構11は、ドットインパクト方式による印字ヘッド11aと、プラテン11bとから構成されている。
【0038】
裏書き印字機構11の紙送り方向下流側の部位には、第2の紙送りローラ12が、第1の紙送りローラ8に対して所定の間隔をおいて設けられている。この第2の紙送りローラ12は、一対の駆動ローラ12a及び従動ローラ12bからなっている。この駆動ローラ12aは、上述した駆動モータ9の動力が図示しない所定の歯車列を介して伝達されるように構成されている。
【0039】
ここで、第2の紙送りローラ12と第1の紙送りローラ8との間隔は、プリンタ1において用いられる記録紙の最短の長さより小さく設定されている。これにより、第2の紙送りローラ12は、記録紙の後端部分が第1の紙送りローラ8で挟まれた状態において、各種の紙サイズをもつすべての記録紙に対してその先端部分と当接できるようになっている。
【0040】
他方、本体フレーム2の上方の部位には、紙排出機構13及び表書き印字機構14が設けられている。紙排出機構13は、第2の紙経路30bの延長上にある紙排出口16までの紙経路とそれと異なる紙経路を形成して記録紙を2方向に排出するように構成された機構であって、支軸13aを中心として本体フレーム2の後方側に開けるようになっている。
【0041】
表書き印字機構14は、ドットインパクト方式による印字ヘッド14aと、プラテン14bとから構成されている。印字ヘッド14aは、第2の紙経路30bに対して紙ガイド上部材3a側の部位に配置されている。一方、プラテン14bは、紙排出機構13内で印字ヘッド14aと対向する部位に配置されている。
【0042】
印字ヘッド14aの近傍の紙送り方向下流側の部位には、紙排出センサ15が設けられている。この紙排出センサ15は、上述した紙先端センサ6との間に第2の紙送りローラ12を挟むように配置されている。また、紙排出センサ15は、紙先端センサ6と同様、反射型フォトセンサであって、記録紙が紙排出口16から排出されたか否かを検出できるようになっている。
【0043】
(第1の実施形態)
図2は、実施形態のプリンタの制御部を含む紙送り制御系を示すブロック図である。制御部20は、図示しないCPU、RAM、ROM等を含み、ROMに格納された制御プログラムに基づいて、プリンタ1全体の制御を司る。また、プリンタの電源投入時には、前記制御プログラムに基づいて所定の初期化処理を実行する。
【0044】
また、制御部20は、紙先端センサ6、紙後端センサ7、及び紙排出センサ15と、第1及び第2の紙送りローラを駆動する駆動モータ9とに接続されている。そして、制御部20が備えるROMには、後述する第1の紙送り手段21と、第2の紙送り手段22と、第3の紙送り手段23とが機能するように所定のプログラムが書き込まれている。
【0045】
ここで、第1の紙送り手段21は、紙先端センサ6と紙後端センサ7の少なくとも一方からの記録紙を検出した信号(紙有り信号)に基づき、記録紙を逆方向(下流側から上流側)へ送るべく駆動モータ9を駆動する機能を有している。
【0046】
また、第2の紙送り手段22は、紙先端センサ6と紙後端センサ7の双方からの紙無し信号及び紙排出センサ15からの紙有り信号に基づき、記録紙を正方向(上流側から下流側)へ送るべく駆動モータ9を駆動する機能を有している。
【0047】
さらに、第3の紙送り手段23は、紙先端センサ6、紙後端センサ7及び紙排出センサ15のすべてからの記録紙を検出しない信号(紙無し信号)に基づき、駆動モータ9を正方向に所定の紙経路長に相当する回転量だけ回転させる機能を有している。ここに、所定の紙経路長とは、第2の紙送りローラ12と紙排出センサ15の紙経路上の間隔である。したがって、第3の紙送り手段23は、第2の紙送り手段22につなげる機能を有している。
【0048】
以下、図3及び図4を参照して、本実施形態の制御部20の処理を、プリンタ1の作用とともに説明する。図3は、制御部の処理の流れを示すフローチャートである。図4は、本実施形態の紙詰まり処理方法を説明するための図である。
【0049】
プリンタ1の電源が投入されると、制御部20は、所定の初期化処理を行う(ステップS1)。この初期化処理は、紙送りや印字を行う前に、例えば印字に関する情報に所定の初期値を代入する等の通常行われる処理を含むものである。
【0050】
次に、制御部20は、紙後端センサ7からの信号に基づいて記録紙の有無について判断し(ステップS2)、紙有りと判断した場合には(ステップS2;YES)、ステップS4に進む。ここで、ステップS2からステップS4に分岐するのは、例えば、記録紙が、紙後端センサ7と第1の紙送りローラ8との間で紙詰まりした状態(図4に示す紙詰まり状態▲1▼)、あるいは、紙後端センサ7と紙先端センサ6との間で紙詰まりした状態(図4に示す紙詰まり状態▲2▼)におかれているような場合である。
【0051】
一方、紙無しと判断した場合には(ステップS2;NO)、ステップS3に進む。ステップS3では、紙先端センサ6からの信号に基づいて記録紙の有無について判断し、紙有りと判断した場合には(ステップS3;YES)、ステップS4に進む。ステップS3からステップS4に分岐するのは、例えば、記録紙が、第1の紙送りローラ8と紙先端センサ6との間で紙詰まりした状態(図4に示す紙詰まり状態▲3▼)におかれているような場合である。
【0052】
そして、このような紙詰まり状態▲1▼〜▲3▼にある記録紙に対し、制御部20の第1の紙送り手段21は、ステップS4において、第1の紙送りローラ8を逆方向に回転させ、これにより、記録紙は紙挿入口4から排出される。
【0053】
この場合、記録紙は、紙詰まり状態▲1▼〜▲3▼のいずれの状態におかれていても、必ず第1の紙送りローラ8に挟まれているため、第1の紙送りローラ8が、その記録紙のうち少なくとも後端部分だけでも紙挿入口4から押し出すことは可能である。
【0054】
一方、ステップS3において紙無しと判断した場合には(ステップS3;NO)、ステップS5に進む。ステップS5では、紙排出センサ15からの信号に基づいて記録紙の有無について判断し、紙有りと判断した場合には(ステップS5;YES)、ステップS6に進む。
【0055】
ここで、ステップS5からステップS6に分岐するのは、例えば、記録紙が、第2の紙送りローラ12と紙排出センサ15との間で紙詰まりした状態(図4に示す紙詰まり状態▲4▼)におかれているような場合である。
【0056】
そして、このような紙詰まり状態▲4▼にある記録紙に対し、制御部20の第2の紙送り手段22が、ステップS6において第2の紙送りローラ12を正方向に回転させ、これにより、記録紙が紙排出口16から排出される。
【0057】
この場合、紙詰まり状態▲4▼にある記録紙は、必ず第2の紙送りローラ12に挟まれているため、第2の紙送りローラ12が、その記録紙のうち少なくとも先端部分だけでも紙排出口16から押し出すことは可能である。
【0058】
一方、ステップS5において紙無しと判断した場合には(ステップS5;NO)、ステップS7に進む。
【0059】
ここで、ステップS5からステップS7に進むのは、記録紙が、紙先端センサ6と紙排出センサ15との間で紙詰まりした状態(図4に示す紙詰まり状態▲5▼)におかれている場合と、紙先端センサ6と紙排出センサ15との間に記録紙がない場合、すなわち、紙詰まりしていない場合である。
【0060】
なお、本実施形態の場合、記録紙を挿入する段階でその紙サイズにかかわらず、すべての種類の記録紙が必ず紙後端センサ7及び紙先端センサ6によって検出されるため、ステップS5からステップS7に進むものには、紙後端センサ7と紙先端センサ6との間で紙詰まりする場合が除かれる。
【0061】
そして、記録紙が紙詰まり状態▲5▼にあるか否かにかかわらず、制御部20の第3の紙送り手段23が、ステップS7において第2の紙送りローラ12を正方向に所定量だけ回転させ、これにより、記録紙がある場合にはその記録紙が、紙排出センサ15の検出可能な位置まで送られる。
【0062】
この処理後にステップS8に進み、ここでは、ステップS5と同様、紙排出センサ15からの信号に基づいて記録紙の有無について判断し、紙有りと判断した場合には(ステップS8;YES)、ステップS6に分岐して上記同様の処理を行い、紙無しと判断した場合には(ステップS8;NO)、何もせずに紙詰まり処理から抜ける。
【0063】
そして、このような紙詰まり処理の終了後、制御部20が、紙後端センサ7及び紙先端センサ6からの紙有り信号に基づいて記録紙が挿入されたと判断し、第1の紙送りローラ8及び第2の紙送りローラ12によって記録紙を紙送りさせるとともに、裏書き印字機構11や表書き印字機構14によって記録紙に所定の印字を行わせる。
【0064】
その後、制御部20は、紙排出センサ15からの紙有り信号に基づき、所定の印字が行われた記録紙が正常に排出されたことについての情報を得る。また、紙排出センサ15からの紙有りから紙無し信号への変化に基づき、オペレータにより記録紙が取り除かれたことを知ることができる。
【0065】
以上述べたように本実施形態によれば、既存の機械的構成を変更せずに既存の紙センサのみからの信号に基づき、これらの紙センサが検出できないような範囲を含めて、紙詰まりした記録紙の適切な排出方向を特定した上で、制御部20の第1、第2の紙送り手段21、22又は第3の紙送り手段23により、その発生箇所に応じて記録紙を排出可能な紙送りローラを選択するようにしたことから、このような記録紙を、紙詰まり状態がさらに悪化することを最小限に抑えつつ、しかも、その発生箇所によらずに、自動的に除去することができる。
【0066】
また、本実施形態によれば、制御部20の第3の紙送り手段23により、紙センサが検出できない範囲、すなわち、紙先端センサ6と紙排出センサ15との間に紙詰まりした記録紙があるか否かにかかわらず、想定上の記録紙に対して紙排出センサ15が検出できる位置まで、第2の紙送りローラ12を回転させるようにしたことから、紙先端センサ6と紙排出センサ15との間で紙詰まりしていた場合には、第2の紙送り手段22につなげて記録紙を排出できる一方で、これらの間で紙詰まりしていなかった場合には、その後何も行わなくてもよいため、紙詰まり処理に伴った動作を最小限に抑えることができる。
【0067】
さらに、本実施形態によれば、制御部20による紙詰まり処理を、電源投入時の初期化処理の一部としたことから、電源を切断する前に紙詰まり状態にあったか否かにかかわらず、電源投入の際に紙詰まり状態を検出して紙詰まりしていた場合にはその記録紙を除去してしまうため、その後行うべき紙送りや印字処理の前には、必ず紙詰まりしていない状態にすることができる。
【0068】
(第2の実施形態)
第2の実施形態の制御部20は、第1の実施形態のそれと比して、第1及び第2の紙送り手段の機能が異なる。すなわち、第1の紙送り手段21は、紙先端センサ6と紙後端センサ7の一方からの紙有り信号に基づき、記録紙を逆方向へ送るべく駆動モータ9を駆動する機能を有している。また、第2の紙送り手段22は、紙先端センサ6と紙後端センサ7の双方からの紙有り信号及び紙排出センサ15からの紙有り信号、または、紙先端センサ6と紙後端センサ7の双方からの紙無し信号及び紙排出センサ15からの紙有り信号に基づき、記録紙を正方向へ送るべく駆動モータ9を駆動する機能を有している。
【0069】
換言すれば、全ての紙センサが紙有りを検出している場合に、第1の実施形態では記録紙を逆方向に搬送するが、第2の実施形態では記録紙を正方向に搬送する点で相異する。
【0070】
以下、第2の実施形態の制御部の処理を、図5に示すのフローチャートに沿って説明する。なお、第1の実施形態と同様の処理には同じ符号を付しその説明を省略する。
【0071】
電源投入後の初期化処理を実行した後(ステップS1)、紙後端センサ7からの信号に基づいて記録紙の有無を判断する(ステップS2)。このステップS2において、紙後端センサ7が紙有りを検出した場合(ステップS2;YES)の処理が第1の実施形態と異なる。
【0072】
紙後端センサ7が紙有りを検出すると、ステップS11に進み、紙先端センサ6からの信号に基づいて記録紙の有無を判断する。記録紙を検出した場合は(ステップS11;YES)、さらに紙排出センサ15からの信号に基づいて記録紙の有無を判断する(ステップS12)。ここで記録紙を検出した場合(ステップS12;YES)、記録紙を正方向に搬送し紙排出口16から排出する(ステップS6)。
【0073】
一方、ステップ11又はステップ12で記録紙を検出しなかった場合(ステップS11;NO又はステップS12;NO)、記録紙を逆方向に搬送し紙挿入口4から排出する(ステップS4)。
【0074】
以上のとおり第2の実施形態においては、記録紙が紙後端センサ7から紙排出センサ15にわたって紙詰まりした状態におかれている場合、ステップS2からステップS11、S12を経由してステップS6に進み、記録紙を紙排出口16から排出させるのである。
【0075】
なお、本発明は上述の実施形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。例えば、上記実施形態においては、制御部20の第3の紙送り手段23を、第2の紙送り手段22につなげるためのものにしたが、本発明はこれに限られず、この第3の紙送り手段23を第2の紙送り手段22と区別せずにこれに含め、紙先端センサ6と紙排出センサ15の間にある記録紙を直ちに紙排出口16に排出することも可能である。ただし、紙詰まり処理を簡素化する観点からでは、上記実施形態のようにすることが好ましい。
【0076】
また、上記実施形態においては、紙詰まり処理を初期化処理の一部として行うようにしたが、本発明はこれに限られず、例えば、紙送り処理や印字処理中において、駆動モータ9からの異常信号に基づき紙詰まり処理を行わせることも可能である。
【0077】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、既存の紙センサのみからの信号に基づき、これらの紙センサが検出できないような範囲を含めて、紙詰まりした記録紙を、その状態がさらに悪化することを最小限に抑えつつ、しかも、その発生箇所によらずに、適切な方向に排出することができる。
【0078】
また、本発明によれば、制御部の第3の紙送り手段により、紙詰まり処理を簡素化することができる。
【0079】
さらに、本発明によれば、電源を切断する前に紙詰まり状態にあったか否かにかかわらず、電源投入の際に必ず紙詰まりしていない状態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のプリンタの概略構成を示す側面図である。
【図2】本実施形態のプリンタの制御部を含む制御系を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態の制御部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】実施形態の紙詰まり処理方法を説明するための図である。
【図5】第2の実施形態の制御部の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
6 紙先端センサ(第2の紙センサ)
7 紙後端センサ(第1の紙センサ)
8 第1の紙送りローラ
11a、14a 印字ヘッド
12 第2の紙送りローラ
15 紙排出センサ(第3の紙センサ)
20 制御部
21 第1の紙送り手段
22 第2の紙送り手段
23 第3の紙送り手段

Claims (5)

  1. 所定の紙経路上の記録紙に対して印字可能な印字ヘッドと、
    紙送り方向上流側の所定の部位に配設された第1の紙送りローラと、
    紙送り方向下流側の所定の部位に設けられ、前記第1の紙送りローラに対して所定の間隔をおいて配置された第2の紙送りローラと、
    前記第1の紙送りローラ側の記録紙の有無を検出するための紙センサであって、前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向上流側に配設された第1の紙センサと、
    前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向下流側に前記第1の紙センサと前記記録紙の最短の長さより小さく設定された所定の間隔をおいて配設された第2の紙センサと、
    前記第2の紙送りローラ側の記録紙の有無を検出するための紙センサであって、前記第2の紙送りローラに対して紙送り方向下流側の部位に配設された第3の紙センサと、
    前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの少なくとも一方からの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向上流側へ排出すべく前記第1の紙送りローラを回転させる第1の紙送り手段と、
    前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの双方からの紙無し信号及び前記第3の紙センサからの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向下流側へ排出すべく前記第2の紙送りローラを回転させる第2の紙送り手段と、
    前記第1の紙センサ、前記第2の紙センサ及び前記第3の紙センサのすべてからの紙無し信号に基いて前記第2の紙送りローラを所定量だけ回転駆動させる第3の紙送り手段と、
    を有し、
    前記第3の紙送り手段は、前記第2の紙送りローラを所定量だけ回転させ、前記第2の紙センサと前記第3の紙センサとの間に前記記録紙がある場合に前記第3の紙センサが検出可能な位置まで前記記録紙を搬送して前記第3の紙センサからの紙有り信号に基いて検出された前記記録紙を紙送り方向下流側へ排出することを特徴とするプリンタ。
  2. 所定の紙経路上の記録紙に対して印字可能な印字ヘッドと、
    紙送り方向上流側の所定の部位に配設された第1の紙送りローラと、
    紙送り方向下流側の所定の部位に設けられ、前記第1の紙送りローラに対して所定の間隔をおいて配置された第2の紙送りローラと、
    前記第1の紙送りローラ側の記録紙の有無を検出するための紙センサであって、前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向上流側に配設された第1の紙センサと、
    前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向下流側に前記第1の紙センサと前記記録紙の最短の長さより小さく設定された所定の間隔をおいて配設された第2の紙センサと、
    前記第2の紙送りローラ側の記録紙の有無を検出するための紙センサであって、前記第2の紙送りローラに対して紙送り方向下流側の部位に配設された第3の紙センサと、
    前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの双方からの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向上流側へ排出すべく前記第1の紙送りローラを回転させる第1の紙送り手段と、
    前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの双方からの紙無し信号及び前記第3の紙センサからの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向下流側へ排出すべく第2の紙送りローラを回転させる第2の紙送り手段と、
    前記第1の紙センサ、前記第2の紙センサ及び前記第3の紙センサのすべてからの紙無し信号に基いて前記第2の紙送りローラを所定量だけ回転駆動させる第3の紙送り手段と、
    を有し、
    前記第3の紙送り手段は、前記第2の紙送りローラを所定量だけ回転させ、前記第2の紙センサと前記第3の紙センサとの間に前記記録紙がある場合に前記第3の紙センサが検出可能な位置まで前記記録紙を搬送して前記第3の紙センサからの紙有り信号に基いて検出された前記記録紙を紙送り方向下流側へ排出することを特徴とするプリンタ。
  3. 前記第3の紙送り手段は、少なくとも前記第2の紙送りローラと前記第3の紙センサとの間の紙経路長に相当する回転量だけ前記第2の紙送りローラを回転させるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載のプリンタ。
  4. 所定の紙経路上に所定の間隔をおいて配置され、紙送り方向上流側に位置する第1の紙送りローラ及び紙送り方向下流側に位置する第2の紙送りローラと、
    紙挿入側の記録紙の有無を検出するための紙センサであって、前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向上流側に配置された第1の紙センサ及び前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向下流側に前記第1の紙センサと前記記録紙の最短の長さより小さく設定された所定の間隔をおいて配置された第2の紙センサと、
    紙排出側の記録紙の有無を検出するための紙センサであって、前記第2の紙送りローラに対して紙送り方向下流側に配置された第3の紙センサとを有する紙送り機構を備えたプリンタの紙詰まり処理方法において、
    前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの少なくとも一方からの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向上流側へ排出すべく前記第1の紙送りローラを回転させる第1の紙送りステップと、
    前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの双方からの紙無し信号及び前記第3の紙センサからの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向下流側へ排出すべく前記第2の紙送りローラを回転させる第2の紙送りステップと、
    前記第1の紙センサ、前記第2の紙センサ及び前記第3の紙センサのすべてからの紙無し信号に基いて前記第2の紙送りローラを所定量だけ回転駆動させる第3の紙送りステップと、
    を実行し、
    前記第3の紙送りステップは、前記第2の紙送りローラを所定量だけ回転させ、前記第2の紙センサと前記第3の紙センサとの間に前記記録紙がある場合に前記第3の紙センサが検出可能な位置まで前記記録紙を搬送して前記第3の紙センサからの紙有り信号に基いて検出された前記記録紙を紙送り方向下流側へ排出することを特徴とする紙詰まり処理方法。
  5. 所定の紙経路上に所定の間隔をおいて配置され、紙送り方向上流側に位置する第1の紙送りローラ及び紙送り方向下流側に位置する第2の紙送りローラと、
    紙挿入側の記録紙の有無を検出するための紙センサであって、前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向上流側に配置された第1の紙センサ及び前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向下流側に前記第1の紙センサと前記記録紙の最短の長さより小さく設定された所定の間隔をおいて配置された第2の紙センサと、
    紙排出側の記録紙の有無を検出するための紙センサであって、前記第2の紙送りローラに対して紙送り方向下流側に配置された第3の紙センサとを有する紙送り機構を備えたプリンタの紙詰まり処理方法において、
    前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの双方からの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向上流側へ排出すべく前記第1の紙送りローラを回転させる第1の紙送りステップと、
    前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの双方からの紙無し信号及び前記第3の紙センサからの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向下流側へ排出すべく第2の紙送りローラを回転させる第2の紙送りステップと、
    前記第1の紙センサ、前記第2の紙センサ及び前記第3の紙センサのすべてからの紙無し信号に基いて前記第2の紙送りローラを所定量だけ回転駆動させる第3の紙送りステップと、
    を実行し、
    前記第3の紙送りステップは、前記第2の紙送りローラを所定量だけ回転させ、前記第2の紙センサと前記第3の紙センサとの間に前記記録紙がある場合に前記第3の紙センサが検出可能な位置まで前記記録紙を搬送して前記第3の紙センサからの紙有り信号に基いて検出された前記記録紙を紙送り方向下流側へ排出することを特徴とする紙詰まり処理方法。
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