JP2001194961A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JP2001194961A
JP2001194961A JP2000006084A JP2000006084A JP2001194961A JP 2001194961 A JP2001194961 A JP 2001194961A JP 2000006084 A JP2000006084 A JP 2000006084A JP 2000006084 A JP2000006084 A JP 2000006084A JP 2001194961 A JP2001194961 A JP 2001194961A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】トラブル検知用のセンサを少なくし、かつ原稿
ジャム等のトラブルが発生していても印字動作を継続で
きる複合型のプリンタ装置を提供する。 【解決手段】開閉検知センサ30によりスキャナ部4と
操作部21の開放状態を検出し、スキャナ部4の原稿搬
送路9における原稿の有無を検出する原稿検出センサ2
3,24を利用して、この開閉検知センサ30と原稿検
出センサ23,24の信号を受けて、スキャナ部4の開
放か操作部21の開放かを判定し、操作部21の開放の
場合、これに関係しないプリンタ本体側の印字動作を続
行するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿読取用のスキ
ャナ部を有し、プリンタ機能以外にコピー機能やファク
ス機能等を有する複合機として使用されるインクジェッ
トプリンタ等のプリンタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェットプリンタにおいて
も、複合機としての使用が多くなり、コンピュータ等か
らの印字要求の処理中に、スキャナによる原稿のコピー
予約動作を行う等の、印字部とスキャナ部とを並行処理
するプリンタ装置が多くなってきている。
【0003】このような複合機として使用されるインク
ジェットプリンタは、プリンタ本体と原稿読取用のスキ
ャナ部とを有し、原稿搬送部の開放を検知する開閉検知
用センサや、プリンタ本体部の開閉を検知するセンサが
別々に配置され、原稿や印字用紙のジャムやインクタン
クの交換時に、上記各種センサが原稿搬送部の開放やプ
リンタ本体の開放を検知して、装置を停止させるように
していた。
【0004】しかしながら、これら複合機において、ス
キャナ部とプリンタ本体とは、夫々別機能であり、一方
のトラブルによって他方の機能までをも停止させること
は、並行処理の利点を損なうことになり好ましいもので
はない。また、これら開閉検知センサを各々別々に設置
することはコストアップの要因となる。そのため、これ
ら複合機における迅速な処理及びコストの低減が重要な
課題となっていた。
【0005】図8に示す従来のプリンタ装置について上
記課題を検証してみると、図8(a)は正常動作状態
を、同図(b)はスキャナ部の異常発生時の開閉状態
を、同図(c)はプリンタ本体の異常発生時の開閉状態
を夫々示すものである。
【0006】図示のごとく、従来のプリンタ装置100
は、プリンタ本体101と、このプリンタ本体101の
上側に配置され、軸102を支点として開閉自在な原稿
読取用のスキャナ部103とを備え、スキャナ部103
には、原稿台104から排紙部105に至る原稿搬送路
106を開放する操作部107などの開放部材が軸11
2周りに開閉回動自在に設けられている。
【0007】プリンタ本体101には、操作部107の
開放を検知する第1の開閉検知センサ108と、スキャ
ナ部103の開放を検知する第2の開閉検知センサ10
9とが設けられている。また、スキャナ部103の原稿
搬送路106には、原稿の有無を検出し、かつ操作部な
どの開放部材107の開放時にOFFする原稿載置検出
センサ(原稿入紙センサ:PE)110、及び原稿搬送
検出センサ(原稿入紙センサ:PO)111とが設けら
れている。
【0008】これら4個の各センサ108〜111は、
各々単独で動作していて、原稿の入紙を検知すると原稿
載置検知センサ(PE)110がONし、原稿読み取り
要求が受け付けられる。その後、原稿が搬送・読み取り
が行われている時には原稿搬送センサ(PO)111が
原稿の有無を検出している。
【0009】この原稿読み取り中に、原稿がジャム等の
トラブルが発生すると、原稿搬送センサ111のON時
間が長くなり、原稿のトラブル表示を行う。この表示に
よって、ユーザは操作部等の開放部材107を開放し、
原稿搬送路中に滞留する原稿を取り除くわけであるが、
このとき、図8(b)に示すように、操作部107の開
閉を検出する第1の開閉検知センサ108がOFFとな
り、操作部の開状態を検出することによって装置全体が
停止するようになっている。
【0010】また、プリンタ本体101では、印字工程
中に、記録用紙のジャム等のトラブル、もしくはインク
タンクのインタの空検出がなされると、装置は停止し、
操作部の表示パネルにトラブル内容の表示が行われる。
この場合、ユーザはスキャナ部103を開放し、プリン
タ本体とスキャナ部とを分離した状態で、ジャム処理ま
たはインクカートリッジの交換等を行うことでトラブル
の解消が行われる。
【0011】上記スキャナ部103を開放すると、図8
(c)に示すように、第2の開閉検知センサ109がO
FFとなり、このセンサ109によってスキャナ部10
3の閉状態が検出されるまでは印字処理を再開しないよ
うになっている。このようなトラブル処理においては、
特に原稿読み取り時の原稿トラブルが発生した場合であ
っても、印字工程も同時に停止される。
【0012】しかしながら、本来、原稿読み取り時のト
ラブルを解消するために開閉する部分は操作部等の開放
部材107の裏面に付設されている原稿搬送路が開閉さ
れるのみで、プリンタ本体(印字部)の停止は不必要で
ある。このため、印字中の記録用紙が無駄になることが
あった。
【0013】さらに、原稿読み取り並びに印字動作が並
行処理されている時に、スキャナ部で原稿がジャムする
と、印字動作には影響がない場合でも装置全体が停止し
てしまう制御となっているため、印字効率が低下する原
因となっていた。
【0014】したがって、このようなプリンタ装置にお
いては、読み取り/メモリ入力工程と印字動作の工程と
を分離し、上記問題点を解消できるプリンタ装置の出現
が望まれていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、印字処理を行うプ
リンタ本体に開閉自在な原稿読取用のスキャナ部を備
え、このスキャナ部において開閉自在な開放部材が設け
られたプリンタ装置において、スキャナ部及び開放部材
の開放状態を検出する両者共通の開閉検知センサと、ス
キャナ部の原稿搬送路における原稿の有無を検出すると
共に、開放部材の開閉状態を検出(開放時OFF)する
原稿検出センサと、開閉検知センサ及び原稿検出センサ
の検出信号を受けて、スキャナ部と開放部材のうち、い
ずれの開閉状態かを判定する制御部とを備えた構成を採
用した。
【0016】これにより、スキャナ部及び開放部材の開
閉検出が一つのセンサで行えるので、センサ個数を従来
に比べて低減でき、また、一つの開閉検知センサを共用
してスキャナ部及び開放部材の両方の開閉状態を検知す
ることで、いずれの部材の開放かを判別するために、原
稿搬送路の原稿検出センサの出力を利用して、このセン
サのON/OFF信号からスキャナ部の開放か、開放部
材の開放かを判別するようにした。
【0017】具体的には、制御部は、開閉検知センサの
開検知信号と、原稿検出センサから開信号を受けたとき
に開放部材の開状態であると判定し、開閉検知センサの
開検知信号と、原稿検出センサから閉信号を受けたとき
に、スキャナ部が開状態であると判定するようにした。
【0018】ここで、プリンタ本体は、少なくとも記録
紙搬送路及び印字部を内蔵したもので、印字用カートリ
ッジの交換や記録用紙搬送ジャムの解除は、スキャナ部
を開放することにより行うものを対象としている。
【0019】スキャナ部は、少なくとも原稿搬送路及び
原稿読取部を有し、原稿搬送路には原稿検出センサが配
置されたものを対象としている。また、開放部材は、例
えば印字操作、コピー操作、FAX操作などを行うため
の操作部が例示でき、この開放部材は、原稿搬送路の一
部をなし、開放部材の開放により原稿検出センサがOF
Fするようになっている。また、原稿検出センサは、原
稿搬送路に配置されたものならば、その機能及び個数は
問わず、例えば、原稿搬送路に臨設された原稿載置検出
センサ及び原稿搬送センサからなる構成が好適に挙げら
れる。
【0020】スキャナ部と開放部材の開閉検出を兼用す
る一つの開閉検知センサの構成は、リミットスイッチな
どの接触型又は光学的センサなどの非接触型のいずれを
採用してもよいが、リミットスイッチなどの開閉検知セ
ンサをプリンタ本体側に設置し、スキャナ部に形成され
た開口を介して開閉検知センサと対接する接触子を開放
部材に設けた構成の方が単純かつ確実に動作できる。具
体的には、スキャナ部及び開放部材の開姿勢で接触子が
開閉検知センサから離間してスキャナ部及び開放部材の
開姿勢を検出することができる。
【0021】なお、本発明においては、センサの検出結
果、すなわち装置(スキャナ部または操作部)の開放状
態によってトラブルの種類を判定しているが、一般に
は、装置の開放は、プリンタ部もしくはスキャナ部にお
いて何らかのトラブルが発生した場合に、そのトラブル
を表示部にメッセージ表示し、ユーザがその表示を見て
行うようになっている。従って、実際には装置のスキャ
ナ部または開放部材が開放される以前に、 トラブルの
種類は既に検出されているとの見方もできるが、上記ト
ラブルの表示によってユーザが常に正しい手順でその後
の処理を実行するとは限らない。例えば、原稿ジャムが
発生し、これを表示部において表示した時に、ユーザが
開放部材(例えば操作部)ではなくスキャナ部の開放を
行うことも考えられる。
【0022】このような場合、ユーザによってスキャナ
部が開放される以前に、先のスキャナ部におけるトラブ
ル発生の検出に基づいて、トラブルの発生していない印
字部の処理を継続させると、ユーザが開放されたプリン
タ内部に手を入れ、駆動中の部材等にユーザの手が接触
して怪我をするおそれがある。そのため、実際に開放さ
れた装置の開放状態を検出し、その開放状態に基づいて
装置の処理を制御する方が合理的である。
【0023】そのため、上述のセンサで開放部材の開状
態を判定した場合、スキャナ部のトラブルと認識し、ま
た、センサでスキャナ部の開状態を判定した場合、プリ
ンタ本体のトラブルと認識するようにすれば、その開放
状態に基づく処理を行う方が合理的かつ安全である。
【0024】スキャナ部又は開放部材の開放状態に基づ
く処理制御としては、まず、スキャナ部のトラブルと認
識した場合、プリンタ本体において印字動作が行われて
いるときには印字処理を継続して実行するようにすれ
ば、印字処理が有効に行える。また、プリンタ本体のト
ラブルと認識した場合、プリンタヘッドを所定位置に退
避させた後、装置を停止制御すれば、次回の立ち上がり
処理がスムーズに行える。
【0025】なお、上記プリンタ本体の印字方式として
は、トナー方式、ワイヤドット方式、感熱方式、インク
ジェット方式など、種々の印字方式に採用可能である
が、インクジェット方式のプリンタに適用するのが好適
である。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態であるイ
ンクジェットプリンタ装置の外観斜視図であり、原稿の
給紙・排出の搬送方向と記録用紙の給紙・排出の搬送方
向を示す。図2(a)の斜線部は操作部(開放部材)
を、(b)の斜線部はスキャナ部を、(c)の斜線部は
プリンタ本体の概念を夫々示すものである。図3は本実
施形態のプリンタ装置の全体構成図、図4はプリンタ本
体内の印字工程を示す図である。
【0027】図1において、プリンタ装置1は、印字部
2を内蔵するプリンタ本体3と、このプリンタ本体3の
上方に位置し、プリンタ本体3に対して開閉自在な原稿
読取用のスキャナ部4とを備えている。
【0028】プリンタ本体3は、図4のごとく、インク
ジェット方式により用紙に記録する印字部2と、用紙を
本体側の用紙搬送路5に導く用紙給紙部6(給紙トレ
イ)と、印字後の用紙を本体外へ排出する排紙部7(排
紙トレイ)とを備えている。
【0029】印字部2は、インクタンク及びインクヘッ
ドを含むインクキャリッジ11と、このインクキャリッ
ジの走査を円滑にするためにキャリッジ11の両側に配
置された保持シャフト12と、インクキャリッジ11に
対面配置されたプラテン13とを備えている。この印字
部2は、用紙搬送路5に臨設されており、用紙搬送路5
の下流側には、インク乾燥部15、排紙ローラ16及び
排紙部7が配置されている。また、用紙搬送路5の上流
側には、給紙部6から用紙を1枚づつ取り出すピックア
ップローラ17、給紙ローラ18、及び印字部2への用
紙の供給タイミングを調整するペーパストップローラ
(PSローラ)19が配置されている。
【0030】一方、スキャナ部4は、原稿を載置する原
稿トレイ8と、この原稿トレイ8に連続して原稿を搬送
する原稿搬送路9と、この原稿搬送路9に臨設された密
着型の読取センサ20と、プリント機能、コピー機能、
あるいはFAX機能を操作し、その内容を表示する操作
部21と、原稿の載置を検出する原稿載置検出センサ2
3及び原稿の搬送を検出する原稿搬送センサ24からな
る原稿検出センサとを備えている。
【0031】スキャナ部4は、図3及び図6のごとく、
プリンタ本体3の上側端部に位置する支持軸27周りに
開閉回動自在に載置されており、このスキャナ部4の開
放により、プリンタ本体内のインクカートリッジの交換
や記録用紙のジャム処理が行えるようになっている。
【0032】このスキャナ部4の開閉は、プリンタ本体
側の上部に設けられたリミットスイッチからなる開閉検
知センサ30によって行われるもので、スキャナ部4の
開放により、これに載置された操作部21の後述する検
出子32が開閉検知センサ30から離れ、これにより開
閉検知センサ30がOFFすることでスキャナ部4の開
放を検出するようになっている。
【0033】操作部21は、スキャナ部4の原稿排紙側
に位置する開閉軸35周りに開閉回動自在とされ、原稿
搬送路9を開放できるようになっている。また、操作部
21には、原稿載置検出センサ23及び原稿搬送センサ
24が搭載され、これらのセンサは操作部21の開放状
態でOFFするようになっている。
【0034】この操作部21の先端原稿トレイ8側に
は、スキャナ部4に形成された縦方向のスリット(開
口)36を介してプリンタ本体側に突出する検出子32
が一体的に垂下されており、その検出子32は操作部2
1の閉状態で、スキャナ部4の開閉を検出する開閉検知
センサ30に接触しており、また、操作部21の開放
(スキャナ部4の開放も含む)により開閉検知センサ3
0から離れて開閉検知センサ30をOFFするようにな
っている。
【0035】これらプリンタ本体3及びスキャナ部4を
制御する制御部40は、CPU、プログラムROM、及
びデータRAMを備え、スキャナ部4において主として
原稿の搬送・読取を行い、また、プリンタ本体3におい
て主として用紙の搬送・印字等、所定の動作を実行する
ようになっている。同時に、制御部40は、プリンタ本
体のインクカートリッジ交換時期や記録用紙搬送ジャム
などのトラブルを各種センサから入力し、また、スキャ
ナ部4における原稿載置検出センサ23及び原稿搬送セ
ンサ24の信号を入力して原稿搬送ジャムなどのトラブ
ルを認識し、これらのトラブルを操作部21に表示でき
るようになっている。さらに、制御部40は、開閉検知
センサ30、原稿載置検出センサ23及び原稿搬送セン
サ24の検出信号を受けて、スキャナ部4又は操作部2
1の開閉状態を判定する機能を有している。
【0036】特に、制御部40は、開閉検知センサ30
の開信号と、原稿載置検出センサ23及び原稿搬送セン
サ24の両方からの開信号(OFF信号)の入力を受け
て操作部21が開状態であると判定し、また、開閉検知
センサ30の開信号と、原稿載置検出センサ23及び原
稿搬送センサ24のいずれか一方若しくは両方から閉信
号(ON信号)の入力を受けたときに、スキャナ部4が
開状態であると判定する機能を備えている。
【0037】そして、制御部40は、操作部21(開放
部材)の開状態でスキャナ部4のトラブルと認識した場
合、プリンタ本体3において印字動作が行われていると
きには印字処理を継続して実行するように制御してい
る。また、制御部40は、スキャナ部4の開状態でプリ
ンタ本体3のトラブルと認識した場合、プリンタヘッド
を所定位置に退避させた後、装置を停止制御するように
している。
【0038】次に、上記プリンタ装置の動作を説明す
る。原稿が原稿トレイ8に載置されると、操作部21に
おいて、印字またはFAX送信のための条件が入力され
る。条件入力が終了すると、操作部21の印字またはF
AX送信スタートキー(図示略)によって、原稿の搬送
および、原稿中の画像情報の読み取りがスキャナ部4に
おいて行われる。スキャナ部4での原稿の読取は、密着
型の読取センサ20において画像情報が読み取られ、そ
の画像情報は、制御部40で画像処理等の処理が行われ
る。また、コンピュータ等からの画像情報も制御部40
において画像処理が行われる。
【0039】この原稿読み取りと並行して、プリンタ本
体3では、印字動作またはFAX送信動作を実行する。
印字要求がなされると、記録用紙はピックアップローラ
17によって1枚の用紙が給紙工程に搬送される。ピッ
クアップローラ17により搬送された用紙は、給紙ロー
ラ18によって用紙搬送路5に送られ、さらに前記画像
情報に基づいて、画像情報の先端と用紙先端を調整する
PSローラ19によって印字部2に到達する。
【0040】印字部2では、画像情報に対応して必要な
インクヘッドよリインクが吐出され、用紙上に記録され
る。記録ヘッドであるインクヘッドは印字工程中、紙面
と垂直な方向に走査される。このとき、用紙は一旦停止
し、インクキャリッジ11が1ライン(1方向)の走査
を終了した時点で、インクヘッドが走査方向に直交する
方向(副走査方向、用紙搬送方向)に有する複数のイン
クノズル分に相当する寸法、用紙の搬送がなされる。
【0041】このように印字部2において画像情報に対
応し上記処理が継続して実施されることによって用紙上
にインクによる画像情報が書き込まれ、記録された用紙
は排紙ローラ16を経て排紙部7に排出される。
【0042】次に、上記動作中にスキャナ部4において
原稿ジャムなどが発生するか、又はプリンタ本体側にお
いて用紙搬送ジャムあるいはインクカートリッジ交換の
必要性が生じた場合の制御動作について説明する。これ
らのトラブルが発生した場合、操作部21を軸35周り
に開放回動して原稿ジャムを取り除くか、又はスキャナ
部4を軸27周りに回動してプリンタ本体側のトラブル
を解消するようにする。
【0043】図5に原稿ジャム処理時の操作部の開放状
態を示し、図6に印刷ジャム処理時のスキャナ部開放状
態を示す。原稿搬送ジャム等が生じた場合、操作部21
を開放すると、図5のごとく、操作部21に設けられて
いる検出子32が開閉検知センサ30の可動子から離
れ、開閉検知センサ30がOFFとなる。
【0044】また、印刷ジャム等の処理時において、ス
キャナ部4が開放された場合であっても、プリンタ本体
3に対してはスキャナ部4上にある操作部21も同時に
移動するため、図6のごとく、開閉検出センサ30はO
FFとなる。この開閉検知センサ30がOFF状態とな
れば、操作部21若しくはスキャナ部4が開放されたこ
とを制御部40が認識できる。
【0045】ただ、開閉検知センサ30のみでは、操作
部30が開放された状態(図5参照)なのか、スキャナ
部4が開放された状態(図6参照)なのか区別すること
はできない。そこで、制御部40では、これら2つの状
態を区別するために、原稿載置検出センサ(PEセン
サ)23及び原稿搬送センサ(POセンサ)24の検出
結果を用いて状態の判定を行う。
【0046】すなわち、操作部21が開放された状態に
おいては、原稿搬送路9が開放されることに伴い、原稿
載置検出センサ(PEセンサ)23及び原稿搬送センサ
(POセンサ)24は共にOFF状態となるので、制御
部40では、これらのセンサ23、24が共にOFFの
場合には、操作部21が開放されたものと判断でき、ま
た、両センサ23、24のいずれか一方でもON状態で
あればスキャナ部4の開放であると判断できる。
【0047】上記トラブル処理の制御フローを図7に基
づいて説明すると、プリンタ装置の動作中において、装
置の開閉検知が動作した場合、すなわち、開閉検知セン
サ30のOFF出力によって、操作部21もしくはスキ
ャナ部4の開放が検出された場合(S1)、制御部40
は、原稿載置検知センサ23および原稿搬送センサ24
のON/OFF状態を判定する(S2)。このとき、両
センサ23、24が共にOFF状態であると判定される
と、操作部21の開放状態、すなわち、原稿搬送におけ
るジャム等のトラブルと判定し(S3)、この場合は操
作部21が開放されても印字の継続処理を実行する(S
4)。同時に、原稿トラブルの処理が行われる(S
5)。
【0048】また、S2の処理において、上記センサ2
3、24の何れかがON状態と判定されると、スキャナ
部4の開放、すなわち印字部2におけるトラブル(印字
ジャム、インク交換要求等)と判定し(S7)、インク
キャリッジを所定位置に戻した後に装置を停止し(S
8)、印字部のトラブル処理が実行される(S9)。
【0049】上記S5またはS9においてのトラブル処
理が終了すると、装置の開閉検知はON状態に戻され
(S6、S10)、装置は待機状態に戻る。
【0050】このように、上述のような動作を行うこと
によって、近年多くなった複合機において、コンピュー
タ、FAX等からの印字要求処理中に原稿を読み取るコ
ピー予約、FAX送信等の並行処理中にトラブルが発生
してもユーザに不快感を与えずに印字が継続処理可能と
なる。
【0051】なお、このような対応において問題となる
のは、装置の開閉時に不要な部分が動作することによる
安全性があるが、図5からも明らかなように、操作部2
1を開放しても、スキャナ部4が閉状態であるため、駆
動部にユーザの手等が接触しケガをする等の問題点は発
生しない。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、装置の開閉検知センサを1つとして、操作部の
開閉とスキャナ部の開閉を同時に検出すると共に、原稿
載置検知センサ及び原稿搬送センサを利用して操作部の
開閉か、スキャナ部の開閉かを判定するようにしたの
で、センサの低減が可能となる。また、制御部では、原
稿トラブル発生時にあっても印字部の動作を停止させな
いように制御したので、ユーザーに不快感を与えずに継
続処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるインクジェットプリン
タ装置の外観図
【図2】(a)(b)(c)は夫々操作部(開放部
材)、スキャナ部、プリンタ本体を概念を示す図
【図3】インクジェットプリンタ装置の全体構成図
【図4】インクジェットプリンタの印字工程を示す図
【図5】原稿ジャム処理時の操作部の開放状態を示すプ
リンタ装置の構成図
【図6】印刷ジャム処理時のスキャナ部開放状態を示す
プリンタ装置の構成図
【図7】トラブル処理制御フローチャート
【図8】(a)(b)(c)は従来のプリンタ装置にお
いて正常状態、原稿ジャム処理状態、印刷ジャム処理状
態を夫々示す構成図
【符号の説明】
1 プリンタ装置 2 印字部 3 プリンタ本体 4 スキャナ部 5 用紙搬送路 20 読取センサ 21 操作部 23 原稿載置センサ 24 原稿搬送センサ 27 軸 30 開閉検知センサ 32 検出子 35 軸 40 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 左山 晴生 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AP03 AP04 AP07 AQ01 AQ04 AQ05 AQ06 CD13 CD15 2H027 DA26 ED06 5C062 AB00 AB17 AB22 AB32 AC66 AD02 BA01 9A001 HH34 JJ35

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリンタ本体と、該プリンタ本体に対して
    開閉自在な原稿読取用のスキャナ部と、該スキャナ部に
    おいて開閉自在な開放部材とを備え、 前記スキャナ部及び開放部材の開放状態を検出する開閉
    検知センサと、前記スキャナ部の原稿搬送路における原
    稿の有無を検出すると共に、前記開放部材の開閉状態を
    検出する原稿検出センサと、前記開閉検知センサ及び原
    稿検出センサの検出信号を受けて、前記スキャナ部と開
    放部材のうち、いずれの部材の開放状態かを判定する制
    御部とを備えたプリンタ装置。
  2. 【請求項2】前記開閉検知センサがプリンタ本体側に設
    置され、前記スキャナ部に形成された開口を介して前記
    開閉検知センサと対接する検出子が前記開放部材に設け
    られ、前記スキャナ部及び開放部材の開姿勢で前記検出
    子が前記開閉検知センサから離間するように設定された
    請求項1記載のプリンタ装置。
  3. 【請求項3】前記制御部は、前記開閉検知センサからの
    開信号と、前記原稿検出センサからの開信号とを受けて
    前記開放部材が開状態であると判定し、また、前記開閉
    検知センサの開信号と、前記原稿検出センサの閉信号を
    受けたときに、前記スキャナ部が開状態であると判定す
    るようにした請求項1記載のプリンタ装置。
  4. 【請求項4】前記原稿検出センサは、原稿搬送路に臨設
    された原稿載置検出センサ及び原稿搬送センサから構成
    され、前記制御部は、前記開閉検知センサからの開信号
    と、原稿載置検出センサ及び原稿搬送センサの両方がO
    FF信号のときに前記開放部材が開状態と判定し、ま
    た、前記開閉検知センサの開信号と、前記原稿載置検出
    センサ及び原稿搬送センサのうちのいずれかがON信号
    のときに、前記スキャナ部が開状態であると判定するよ
    うにした請求項1記載のプリンタ装置。
  5. 【請求項5】前記制御部は、前記開放部材の開状態の判
    定によりスキャナ部のトラブルと認識した場合、前記プ
    リンタ本体において印字動作が行われているときには印
    字処理を継続実行するようにした請求項3又は4記載の
    プリンタ装置。
  6. 【請求項6】前記制御部は、スキャナ部の開状態の判定
    によりプリンタ本体のトラブルと認識した場合、プリン
    タヘッドを所定位置に退避させた後、装置を停止制御す
    るようにした請求項3又は4記載のプリンタ装置。
  7. 【請求項7】前記開放部材は、前記スキャナ部の原稿搬
    送路を開閉する操作部である請求項1記載のプリンタ装
    置。
  8. 【請求項8】前記プリンタ本体がインクジェットプリン
    タである請求項1〜7のいずれかに記載のプリンタ装
    置。
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