JP4068776B2 - プリンタ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿読取用のスキャナ部を有し、プリンタ機能以外にコピー機能やファクス機能等を有する複合機として使用されるインクジェットプリンタ等のプリンタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インクジェットプリンタにおいても、複合機としての使用が多くなり、コンピュータ等からの印字要求の処理中に、スキャナによる原稿のコピー予約動作を行う等の、印字部とスキャナ部とを並行処理するプリンタ装置が多くなってきている。
【0003】
このような複合機として使用されるインクジェットプリンタは、プリンタ本体と原稿読取用のスキャナ部とを有し、原稿搬送部の開放を検知する開閉検知用センサや、プリンタ本体部の開閉を検知するセンサが別々に配置され、原稿や印字用紙のジャムやインクタンクの交換時に、上記各種センサが原稿搬送部の開放やプリンタ本体の開放を検知して、装置を停止させるようにしていた。
【0004】
しかしながら、これら複合機において、スキャナ部とプリンタ本体とは、夫々別機能であり、一方のトラブルによって他方の機能までをも停止させることは、並行処理の利点を損なうことになり好ましいものではない。また、これら開閉検知センサを各々別々に設置することはコストアップの要因となる。そのため、これら複合機における迅速な処理及びコストの低減が重要な課題となっていた。
【0005】
図8に示す従来のプリンタ装置について上記課題を検証してみると、図8(a)は正常動作状態を、同図(b)はスキャナ部の異常発生時の開閉状態を、同図(c)はプリンタ本体の異常発生時の開閉状態を夫々示すものである。
【0006】
図示のごとく、従来のプリンタ装置100は、プリンタ本体101と、このプリンタ本体101の上側に配置され、軸102を支点として開閉自在な原稿読取用のスキャナ部103とを備え、スキャナ部103には、原稿台104から排紙部105に至る原稿搬送路106を開放する操作部107などの開放部材が軸112周りに開閉回動自在に設けられている。
【0007】
プリンタ本体101には、操作部107の開放を検知する第1の開閉検知センサ108と、スキャナ部103の開放を検知する第2の開閉検知センサ109とが設けられている。また、スキャナ部103の原稿搬送路106には、原稿の有無を検出し、かつ操作部などの開放部材107の開放時にOFFする原稿載置検出センサ(原稿入紙センサ:PE)110、及び原稿搬送検出センサ(原稿入紙センサ:PO)111とが設けられている。
【0008】
これら4個の各センサ108〜111は、各々単独で動作していて、原稿の入紙を検知すると原稿載置検知センサ(PE)110がONし、原稿読み取り要求が受け付けられる。その後、原稿が搬送・読み取りが行われている時には原稿搬送センサ(PO)111が原稿の有無を検出している。
【0009】
この原稿読み取り中に、原稿がジャム等のトラブルが発生すると、原稿搬送センサ111のON時間が長くなり、原稿のトラブル表示を行う。この表示によって、ユーザは操作部等の開放部材107を開放し、原稿搬送路中に滞留する原稿を取り除くわけであるが、このとき、図8(b)に示すように、操作部107の開閉を検出する第1の開閉検知センサ108がOFFとなり、操作部の開状態を検出することによって装置全体が停止するようになっている。
【0010】
また、プリンタ本体101では、印字工程中に、記録用紙のジャム等のトラブル、もしくはインクタンクのインタの空検出がなされると、装置は停止し、操作部の表示パネルにトラブル内容の表示が行われる。この場合、ユーザはスキャナ部103を開放し、プリンタ本体とスキャナ部とを分離した状態で、ジャム処理またはインクカートリッジの交換等を行うことでトラブルの解消が行われる。
【0011】
上記スキャナ部103を開放すると、図8(c)に示すように、第2の開閉検知センサ109がOFFとなり、このセンサ109によってスキャナ部103の閉状態が検出されるまでは印字処理を再開しないようになっている。このようなトラブル処理においては、特に原稿読み取り時の原稿トラブルが発生した場合であっても、印字工程も同時に停止される。
【0012】
しかしながら、本来、原稿読み取り時のトラブルを解消するために開閉する部分は操作部等の開放部材107の裏面に付設されている原稿搬送路が開閉されるのみで、プリンタ本体(印字部)の停止は不必要である。このため、印字中の記録用紙が無駄になることがあった。
【0013】
さらに、原稿読み取り並びに印字動作が並行処理されている時に、スキャナ部で原稿がジャムすると、印字動作には影響がない場合でも装置全体が停止してしまう制御となっているため、印字効率が低下する原因となっていた。
【0014】
したがって、このようなプリンタ装置においては、読み取り/メモリ入力工程と印字動作の工程とを分離し、上記問題点を解消できるプリンタ装置の出現が望まれていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、印字処理を行うプリンタ本体に開閉自在な原稿読取用のスキャナ部を備え、このスキャナ部において開閉自在な開放部材が設けられたプリンタ装置において、スキャナ部及び開放部材の開放状態を検出する両者共通の開閉検知センサと、スキャナ部の原稿搬送路における原稿の有無を検出すると共に、開放部材の開閉状態を検出(開放時OFF)する原稿検出センサと、開閉検知センサ及び原稿検出センサの検出信号を受けて、スキャナ部と開放部材のうち、いずれの開閉状態かを判定する制御部とを備えた構成を採用した。
【0016】
これにより、スキャナ部及び開放部材の開閉検出が一つのセンサで行えるので、センサ個数を従来に比べて低減でき、また、一つの開閉検知センサを共用してスキャナ部及び開放部材の両方の開閉状態を検知することで、いずれの部材の開放かを判別するために、原稿搬送路の原稿検出センサの出力を利用して、このセンサのON/OFF信号からスキャナ部の開放か、開放部材の開放かを判別するようにした。
【0017】
具体的には、制御部は、開閉検知センサの開検知信号と、原稿検出センサから開信号を受けたときに開放部材の開状態であると判定し、開閉検知センサの開検知信号と、原稿検出センサから閉信号を受けたときに、スキャナ部が開状態であると判定するようにした。
【0018】
ここで、プリンタ本体は、少なくとも記録紙搬送路及び印字部を内蔵したもので、印字用カートリッジの交換や記録用紙搬送ジャムの解除は、スキャナ部を開放することにより行うものを対象としている。
【0019】
スキャナ部は、少なくとも原稿搬送路及び原稿読取部を有し、原稿搬送路には原稿検出センサが配置されたものを対象としている。また、開放部材は、例えば印字操作、コピー操作、FAX操作などを行うための操作部が例示でき、この開放部材は、原稿搬送路の一部をなし、開放部材の開放により原稿検出センサがOFFするようになっている。また、原稿検出センサは、原稿搬送路に配置されたものならば、その機能及び個数は問わず、例えば、原稿搬送路に臨設された原稿載置検出センサ及び原稿搬送センサからなる構成が好適に挙げられる。
【0020】
スキャナ部と開放部材の開閉検出を兼用する一つの開閉検知センサの構成は、リミットスイッチなどの接触型又は光学的センサなどの非接触型のいずれを採用してもよいが、リミットスイッチなどの開閉検知センサをプリンタ本体側に設置し、スキャナ部に形成された開口を介して開閉検知センサと対接する接触子を開放部材に設けた構成の方が単純かつ確実に動作できる。具体的には、スキャナ部及び開放部材の開姿勢で接触子が開閉検知センサから離間してスキャナ部及び開放部材の開姿勢を検出することができる。
【0021】
なお、本発明においては、センサの検出結果、すなわち装置(スキャナ部または操作部)の開放状態によってトラブルの種類を判定しているが、一般には、装置の開放は、プリンタ部もしくはスキャナ部において何らかのトラブルが発生した場合に、そのトラブルを表示部にメッセージ表示し、ユーザがその表示を見て行うようになっている。従って、実際には装置のスキャナ部または開放部材が開放される以前に、 トラブルの種類は既に検出されているとの見方もできるが、上記トラブルの表示によってユーザが常に正しい手順でその後の処理を実行するとは限らない。例えば、原稿ジャムが発生し、これを表示部において表示した時に、ユーザが開放部材(例えば操作部)ではなくスキャナ部の開放を行うことも考えられる。
【0022】
このような場合、ユーザによってスキャナ部が開放される以前に、先のスキャナ部におけるトラブル発生の検出に基づいて、トラブルの発生していない印字部の処理を継続させると、ユーザが開放されたプリンタ内部に手を入れ、駆動中の部材等にユーザの手が接触して怪我をするおそれがある。そのため、実際に開放された装置の開放状態を検出し、その開放状態に基づいて装置の処理を制御する方が合理的である。
【0023】
そのため、上述のセンサで開放部材の開状態を判定した場合、スキャナ部のトラブルと認識し、また、センサでスキャナ部の開状態を判定した場合、プリンタ本体のトラブルと認識するようにすれば、その開放状態に基づく処理を行う方が合理的かつ安全である。
【0024】
スキャナ部又は開放部材の開放状態に基づく処理制御としては、まず、スキャナ部のトラブルと認識した場合、プリンタ本体において印字動作が行われているときには印字処理を継続して実行するようにすれば、印字処理が有効に行える。また、プリンタ本体のトラブルと認識した場合、プリンタヘッドを所定位置に退避させた後、装置を停止制御すれば、次回の立ち上がり処理がスムーズに行える。
【0025】
なお、上記プリンタ本体の印字方式としては、トナー方式、ワイヤドット方式、感熱方式、インクジェット方式など、種々の印字方式に採用可能であるが、インクジェット方式のプリンタに適用するのが好適である。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態であるインクジェットプリンタ装置の外観斜視図であり、原稿の給紙・排出の搬送方向と記録用紙の給紙・排出の搬送方向を示す。図2(a)の斜線部は操作部(開放部材)を、(b)の斜線部はスキャナ部を、(c)の斜線部はプリンタ本体の概念を夫々示すものである。図3は本実施形態のプリンタ装置の全体構成図、図4はプリンタ本体内の印字工程を示す図である。
【0027】
図1において、プリンタ装置1は、印字部2を内蔵するプリンタ本体3と、このプリンタ本体3の上方に位置し、プリンタ本体3に対して開閉自在な原稿読取用のスキャナ部4とを備えている。
【0028】
プリンタ本体3は、図4のごとく、インクジェット方式により用紙に記録する印字部2と、用紙を本体側の用紙搬送路5に導く用紙給紙部6(給紙トレイ)と、印字後の用紙を本体外へ排出する排紙部7(排紙トレイ)とを備えている。
【0029】
印字部2は、インクタンク及びインクヘッドを含むインクキャリッジ11と、このインクキャリッジの走査を円滑にするためにキャリッジ11の両側に配置された保持シャフト12と、インクキャリッジ11に対面配置されたプラテン13とを備えている。この印字部2は、用紙搬送路5に臨設されており、用紙搬送路5の下流側には、インク乾燥部15、排紙ローラ16及び排紙部7が配置されている。また、用紙搬送路5の上流側には、給紙部6から用紙を1枚づつ取り出すピックアップローラ17、給紙ローラ18、及び印字部2への用紙の供給タイミングを調整するペーパストップローラ(PSローラ)19が配置されている。
【0030】
一方、スキャナ部4は、原稿を載置する原稿トレイ8と、この原稿トレイ8に連続して原稿を搬送する原稿搬送路9と、この原稿搬送路9に臨設された密着型の読取センサ20と、プリント機能、コピー機能、あるいはFAX機能を操作し、その内容を表示する操作部21と、原稿の載置を検出する原稿載置検出センサ23及び原稿の搬送を検出する原稿搬送センサ24からなる原稿検出センサとを備えている。
【0031】
スキャナ部4は、図3及び図6のごとく、プリンタ本体3の上側端部に位置する支持軸27周りに開閉回動自在に載置されており、このスキャナ部4の開放により、プリンタ本体内のインクカートリッジの交換や記録用紙のジャム処理が行えるようになっている。
【0032】
このスキャナ部4の開閉は、プリンタ本体側の上部に設けられたリミットスイッチからなる開閉検知センサ30によって行われるもので、スキャナ部4の開放により、これに載置された操作部21の後述する検出子32が開閉検知センサ30から離れ、これにより開閉検知センサ30がOFFすることでスキャナ部4の開放を検出するようになっている。
【0033】
操作部21は、スキャナ部4の原稿排紙側に位置する開閉軸35周りに開閉回動自在とされ、原稿搬送路9を開放できるようになっている。また、操作部21には、原稿載置検出センサ23及び原稿搬送センサ24が搭載され、これらのセンサは操作部21の開放状態でOFFするようになっている。
【0034】
この操作部21の先端原稿トレイ8側には、スキャナ部4に形成された縦方向のスリット(開口)36を介してプリンタ本体側に突出する検出子32が一体的に垂下されており、その検出子32は操作部21の閉状態で、スキャナ部4の開閉を検出する開閉検知センサ30に接触しており、また、操作部21の開放(スキャナ部4の開放も含む)により開閉検知センサ30から離れて開閉検知センサ30をOFFするようになっている。
【0035】
これらプリンタ本体3及びスキャナ部4を制御する制御部40は、CPU、プログラムROM、及びデータRAMを備え、スキャナ部4において主として原稿の搬送・読取を行い、また、プリンタ本体3において主として用紙の搬送・印字等、所定の動作を実行するようになっている。同時に、制御部40は、プリンタ本体のインクカートリッジ交換時期や記録用紙搬送ジャムなどのトラブルを各種センサから入力し、また、スキャナ部4における原稿載置検出センサ23及び原稿搬送センサ24の信号を入力して原稿搬送ジャムなどのトラブルを認識し、これらのトラブルを操作部21に表示できるようになっている。さらに、制御部40は、開閉検知センサ30、原稿載置検出センサ23及び原稿搬送センサ24の検出信号を受けて、スキャナ部4又は操作部21の開閉状態を判定する機能を有している。
【0036】
特に、制御部40は、開閉検知センサ30の開信号原稿載置検出センサ23及び原稿搬送センサ24の両方からの開信号(OFF信号)の入力を受けて操作部21が開状態であると判定し、また、開閉検知センサ30の開信号と、原稿載置検出センサ23及び原稿搬送センサ24のいずれか一方若しくは両方から閉信号(ON信号)の入力を受けたときに、スキャナ部4が開状態であると判定する機能を備えている。
【0037】
そして、制御部40は、操作部21(開放部材)の開状態でスキャナ部4のトラブルと認識した場合、プリンタ本体3において印字動作が行われているときには印字処理を継続して実行するように制御している。また、制御部40は、スキャナ部4の開状態でプリンタ本体3のトラブルと認識した場合、プリンタヘッドを所定位置に退避させた後、装置を停止制御するようにしている。
【0038】
次に、上記プリンタ装置の動作を説明する。原稿が原稿トレイ8に載置されると、操作部21において、印字またはFAX送信のための条件が入力される。条件入力が終了すると、操作部21の印字またはFAX送信スタートキー(図示略)によって、原稿の搬送および、原稿中の画像情報の読み取りがスキャナ部4において行われる。スキャナ部4での原稿の読取は、密着型の読取センサ20において画像情報が読み取られ、その画像情報は、制御部40で画像処理等の処理が行われる。また、コンピュータ等からの画像情報も制御部40において画像処理が行われる。
【0039】
この原稿読み取りと並行して、プリンタ本体3では、印字動作またはFAX送信動作を実行する。印字要求がなされると、記録用紙はピックアップローラ17によって1枚の用紙が給紙工程に搬送される。ピックアップローラ17により搬送された用紙は、給紙ローラ18によって用紙搬送路5に送られ、さらに前記画像情報に基づいて、画像情報の先端と用紙先端を調整するPSローラ19によって印字部2に到達する。
【0040】
印字部2では、画像情報に対応して必要なインクヘッドよリインクが吐出され、用紙上に記録される。記録ヘッドであるインクヘッドは印字工程中、紙面と垂直な方向に走査される。このとき、用紙は一旦停止し、インクキャリッジ11が1ライン(1方向)の走査を終了した時点で、インクヘッドが走査方向に直交する方向(副走査方向、用紙搬送方向)に有する複数のインクノズル分に相当する寸法、用紙の搬送がなされる。
【0041】
このように印字部2において画像情報に対応し上記処理が継続して実施されることによって用紙上にインクによる画像情報が書き込まれ、記録された用紙は排紙ローラ16を経て排紙部7に排出される。
【0042】
次に、上記動作中にスキャナ部4において原稿ジャムなどが発生するか、又はプリンタ本体側において用紙搬送ジャムあるいはインクカートリッジ交換の必要性が生じた場合の制御動作について説明する。これらのトラブルが発生した場合、操作部21を軸35周りに開放回動して原稿ジャムを取り除くか、又はスキャナ部4を軸27周りに回動してプリンタ本体側のトラブルを解消するようにする。
【0043】
図5に原稿ジャム処理時の操作部の開放状態を示し、図6に印刷ジャム処理時のスキャナ部開放状態を示す。原稿搬送ジャム等が生じた場合、操作部21を開放すると、図5のごとく、操作部21に設けられている検出子32が開閉検知センサ30の可動子から離れ、開閉検知センサ30がOFFとなる。
【0044】
また、印刷ジャム等の処理時において、スキャナ部4が開放された場合であっても、プリンタ本体3に対してはスキャナ部4上にある操作部21も同時に移動するため、図6のごとく、開閉検出センサ30はOFFとなる。この開閉検知センサ30がOFF状態となれば、操作部21若しくはスキャナ部4が開放されたことを制御部40が認識できる。
【0045】
ただ、開閉検知センサ30のみでは、操作部30が開放された状態(図5参照)なのか、スキャナ部4が開放された状態(図6参照)なのか区別することはできない。そこで、制御部40では、これら2つの状態を区別するために、原稿載置検出センサ(PEセンサ)23及び原稿搬送センサ(POセンサ)24の検出結果を用いて状態の判定を行う。
【0046】
すなわち、操作部21が開放された状態においては、原稿搬送路9が開放されることに伴い、原稿載置検出センサ(PEセンサ)23及び原稿搬送センサ(POセンサ)24は共にOFF状態となるので、制御部40では、これらのセンサ23、24が共にOFFの場合には、操作部21が開放されたものと判断でき、また、両センサ23、24のいずれか一方でもON状態であればスキャナ部4の開放であると判断できる。
【0047】
上記トラブル処理の制御フローを図7に基づいて説明すると、プリンタ装置の動作中において、装置の開閉検知が動作した場合、すなわち、開閉検知センサ30のOFF出力によって、操作部21もしくはスキャナ部4の開放が検出された場合(S1)、制御部40は、原稿載置検知センサ23および原稿搬送センサ24のON/OFF状態を判定する(S2)。このとき、両センサ23、24が共にOFF状態であると判定されると、操作部21の開放状態、すなわち、原稿搬送におけるジャム等のトラブルと判定し(S3)、この場合は操作部21が開放されても印字の継続処理を実行する(S4)。同時に、原稿トラブルの処理が行われる(S5)。
【0048】
また、S2の処理において、上記センサ23、24の何れかがON状態と判定されると、スキャナ部4の開放、すなわち印字部2におけるトラブル(印字ジャム、インク交換要求等)と判定し(S7)、インクキャリッジを所定位置に戻した後に装置を停止し(S8)、印字部のトラブル処理が実行される(S9)。
【0049】
上記S5またはS9においてのトラブル処理が終了すると、装置の開閉検知はON状態に戻され(S6、S10)、装置は待機状態に戻る。
【0050】
このように、上述のような動作を行うことによって、近年多くなった複合機において、コンピュータ、FAX等からの印字要求処理中に原稿を読み取るコピー予約、FAX送信等の並行処理中にトラブルが発生してもユーザに不快感を与えずに印字が継続処理可能となる。
【0051】
なお、このような対応において問題となるのは、装置の開閉時に不要な部分が動作することによる安全性があるが、図5からも明らかなように、操作部21を開放しても、スキャナ部4が閉状態であるため、駆動部にユーザの手等が接触しケガをする等の問題点は発生しない。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、装置の開閉検知センサを1つとして、操作部の開閉とスキャナ部の開閉を同時に検出すると共に、原稿載置検知センサ及び原稿搬送センサを利用して操作部の開閉か、スキャナ部の開閉かを判定するようにしたので、センサの低減が可能となる。また、制御部では、原稿トラブル発生時にあっても印字部の動作を停止させないように制御したので、ユーザーに不快感を与えずに継続処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるインクジェットプリンタ装置の外観図
【図2】(a)(b)(c)は夫々操作部(開放部材)、スキャナ部、プリンタ本体を概念を示す図
【図3】インクジェットプリンタ装置の全体構成図
【図4】インクジェットプリンタの印字工程を示す図
【図5】原稿ジャム処理時の操作部の開放状態を示すプリンタ装置の構成図
【図6】印刷ジャム処理時のスキャナ部開放状態を示すプリンタ装置の構成図
【図7】トラブル処理制御フローチャート
【図8】(a)(b)(c)は従来のプリンタ装置において正常状態、原稿ジャム処理状態、印刷ジャム処理状態を夫々示す構成図
【符号の説明】
1 プリンタ装置
2 印字部
3 プリンタ本体
4 スキャナ部
5 用紙搬送路
20 読取センサ
21 操作部
23 原稿載置センサ
24 原稿搬送センサ
27 軸
30 開閉検知センサ
32 検出子
35 軸
40 制御部
Claims (7)
- プリンタ本体と、該プリンタ本体に対して開閉自在な原稿読取用のスキャナ部と、該スキャナ部の原稿搬送路の一部をなす開閉自在な開放部材とを備え、前記開放部材がスキャナ部に対して閉じているときのプリンタ本体に対する前記スキャナ部の開放状態、または前記スキャナ部がプリンタ本体に対して閉じているときのスキャナ部に対する前記開放部材の開放状態を検出する開閉検知センサと、前記スキャナ部の原稿搬送路における原稿の有無を検出すると共に、前記開放部材の開閉状態を検出する原稿検出センサと、前記開閉検知センサから出力される開信号、閉信号と前記原稿検出センサから出力される開信号、閉信号の組み合わせにより、前記スキャナ部と開放部材のうち、いずれの部材の開放状態かを判定する制御部とを備え、
前記開閉検知センサがプリンタ本体側に設置され、前記スキャナ部に形成された開口を介して前記開閉検知センサと対接する検出子が前記開放部材に設けられ、前記スキャナ部及び開放部材の開姿勢で前記検出子が前記開閉検知センサから離間するように設定され、
前記制御部は、前記スキャナ部に原稿が載置されて原稿読み取りが行われると共に、前記プリンタ本体が動作するときに、前記スキャナ部および開放部材の開放状態を判定するプリンタ装置。 - 前記制御部は、前記開閉検知センサからの開信号と、前記原稿検出センサからの開信号とを受けて前記開放部材が開状態であると判定し、また、前記開閉検知センサの開信号と、前記原稿検出センサの閉信号を受けたときに、前記スキャナ部が開状態であると判定するようにした請求項1記載のプリンタ装置。
- 前記原稿検出センサは、原稿搬送路に臨設された原稿載置検出センサ及び原稿搬送センサから構成され、前記制御部は、前記開閉検知センサの開信号を検出したとき、前記原稿載置検出センサ及び原稿搬送センサの出力状態を判定し、前記原稿載置検出センサ及び原稿搬送センサの両方が開信号であると前記開放部材が開状態であると判定し、また、前記原稿載置検出センサ及び原稿搬送センサのうちいずれかが閉信号であると前記スキャナ部が開状態であると判定するようにした請求項1記載のプリンタ装置。
- 前記制御部は、前記開放部材の開状態の判定によりスキャナ部のトラブルと認識した場合、前記プリンタ本体において印字動作が行われているときには印字処理を継続実行するようにした請求項2又は3記載のプリンタ装置。
- 前記制御部は、スキャナ部の開状態の判定によりプリンタ本体のトラブルと認識した場合、プリンタヘッドを所定位置に退避させた後、装置を停止制御するようにした請求項2又は3記載のプリンタ装置。
- 前記開放部材は、前記スキャナ部に開閉自在に設けられ、原稿搬送路を開放する操作部である請求項1記載のプリンタ装置。
- 前記プリンタ本体がインクジェットプリンタである請求項1〜6のいずれかに記載のプリンタ装置。
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