JP2002068527A - プリンタ、紙詰まり処理方法及び情報記録媒体 - Google Patents

プリンタ、紙詰まり処理方法及び情報記録媒体

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JP2002068527A
JP2002068527A JP2000263559A JP2000263559A JP2002068527A JP 2002068527 A JP2002068527 A JP 2002068527A JP 2000263559 A JP2000263559 A JP 2000263559A JP 2000263559 A JP2000263559 A JP 2000263559A JP 2002068527 A JP2002068527 A JP 2002068527A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】既存の機械的構成を変更せずに紙詰まりした記
録紙を適切な方向に排出すること。 【解決手段】本発明に係るプリンタは、印字ヘッドと、
第1の紙送りローラ8と、第2の紙送りローラ12と、
紙後端センサ7及び紙先端6センサと、紙排出センサ1
5と、紙先端センサ6又は紙後端センサ7のうち少なく
とも一方からの紙有り信号に基づき第1の紙送りローラ
8を逆方向に回転させる第1の紙送り手段21と、紙後
端センサ7及び紙先端6センサの双方からの紙無し信号
及び紙排出センサ15からの紙有り信号に基づき第2の
紙送りローラ12を正方向に回転させる第2の紙送り手
段22と、紙先端センサ6、紙後端センサ7及び紙排出
センサ15のすべてからの信号に基づき第2の紙送りロ
ーラ12を正方向に所定量回転させる第3の紙送り手段
23とを有する制御部20を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のサイズの記
録紙に印刷可能なプリンタに関し、特に、紙経路におい
て記録紙が詰まった場合の排紙処理の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリンタは、紙挿入口と紙排出
口とを結ぶ紙経路を有し、この紙経路上の所定の部位に
は、所定の間隔をおいて複数配置された紙送りローラ
や、印字ヘッドが設けられている。
【0003】また、紙挿入口や紙排出口の付近には、記
録紙の有無を検出する紙センサが設けられている。例え
ば、紙挿入口の周辺には、各種のサイズをもつ記録紙に
対し、その先端部分を検出するための紙先端センサや、
記録紙の後端側の側縁部分を検出するための紙後端セン
サが設けられ、紙排出口の近傍には、記録紙が排出され
たか否かを検出するための紙排出センサが設けられてい
る。
【0004】そして、このようなプリンタは、紙送りロ
ーラや印字ヘッドを制御するための制御部を有し、この
制御部は、紙先端センサ及び紙後端センサからの信号に
基づき、紙送りローラや印字ヘッドを駆動して紙送り処
理や印字処理などを行わせるように構成されている。
【0005】また、この制御部は、紙排出センサからの
信号に基づき、印字処理の施された記録紙が正常に排出
されたか否かを判断し、所定の処理を行う。例えば、紙
先端センサからの信号を受信してから一定の期間内に紙
排出センサが記録紙を検出しない場合や、紙先端センサ
等により記録紙を検出した状態が一定の期間以上続いた
場合、さらに、紙送りローラの回転周期について異常を
検出した場合等には、紙経路上で紙詰まりが生じたと判
断して紙送りローラ及び印字ヘッドを停止させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のプリンタの場合、紙詰まりが生じた際にはオペレ
ータがその記録紙を除去する作業を行っていた。しか
し、紙詰まりが発生した箇所によってはプリンタの機構
上その記録紙を除去できない場合があった。また、紙詰
まりした記録紙を強引に引き抜こうとして記録紙がちぎ
れ、紙送りローラや印字ヘッド上に残存するおそれがあ
った。
【0007】かかる問題を解決するためには、紙詰まり
が生じた場合に、例えば、紙送りローラを強制的に回転
させてその記録紙を排出させる方法も考えられる。しか
しながら、この方法の場合、前述の紙センサのみでは紙
詰まりの発生した箇所を検出できない範囲があることか
ら、その範囲にある記録紙の排出方向を特定できず、そ
のため、紙送りローラを回転させても紙詰まり状態をさ
らに悪化させるだけで記録紙を排出できない場合があ
る。
【0008】他方、紙詰まりが生じた際にオペレータに
よってプリンタの電源が切断される場合もあるがその場
合には、プリンタの制御部が備えるメモリに一時的に書
き込まれている紙詰まりに関する情報が消去されてしま
い、その制御部が、電源の再投入時に紙詰まり状態にあ
るか否かを判断できないため、紙詰まりに対する処理を
行うことができない。
【0009】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、その目的とするところ
は、既存の機械的構成を変更せずに紙詰まりした記録紙
を適切な方向に排出するとともに、紙詰まりが生じた際
に電源が切断されたか否かにかかわらず、紙詰まり状態
を検出してその処置を行い得るプリンタを提供するとこ
ろにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明のプリンタは、所定の紙経路上の記録
紙に対して印字可能な印字ヘッドと、紙送り方向上流側
の所定の部位に配設された第1の紙送りローラと、紙送
り方向下流側の所定の部位に設けられ、第1の紙送りロ
ーラに対して所定の間隔をおいて配置された第2の紙送
りローラと、第1の紙送りローラ側の記録紙の有無を検
出するための紙センサであって、第1の紙送りローラに
対して紙送り方向上流側に配設された第1の紙センサ及
び第1の紙送りローラに対して紙送り方向下流側に第1
の紙センサと所定の間隔をおいて配設された第2の紙セ
ンサと、第2の紙送りローラ側の記録紙の有無を検出す
るための紙センサであって、第2の紙送りローラに対し
て紙送り方向下流側の部位に配設された第3の紙センサ
と、第1の紙センサと第2の紙センサの少なくとも一方
からの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向上流側へ
排出すべく第1の紙送りローラを回転させる第1の紙送
り手段と、第1の紙センサと第2の紙センサの双方から
の紙無し信号及び第3の紙センサからの紙有り信号に基
づき記録紙を紙送り方向下流側へ排出すべく第2の紙送
りローラを回転させる第2の紙送り手段と、第1の紙セ
ンサ、第2の紙センサ及び第3の紙センサのすべてから
の紙無し信号に基づき記録紙を紙送り方向下流側へ所定
量送るべく第2の紙送りローラを回転させる第3の紙送
り手段とを有することを特徴とする。
【0011】本発明の場合、第1の紙センサ及び第2の
紙センサは、第1の紙送りローラ側、すなわち、紙送り
方向上流側の記録紙を検出するためのものなので、紙詰
まり状態を検出する際にこれらの何れか又は双方が検出
した場合には、紙送り方向上流側で紙詰まりが生じてい
るため、このような記録紙の排出方向を紙送り方向上流
側に特定することができる。
【0012】また、第3の紙センサは、第2の紙送りロ
ーラ側、すなわち、紙送り方向下流側の記録紙を検出す
るためのものなので、紙詰まり状態を検出する際に第3
の紙センサが検出した場合には、紙排出側で紙詰まりが
生じているため、このような記録紙の排出方向を紙送り
方向下流側に特定することができる。
【0013】さらに、紙詰まり状態を検出する際に第1
の紙センサ、第2の紙センサ及び第3の紙センサのいず
れも検出しない場合には、第1の紙センサ及び第2の紙
センサは、そもそも、記録紙を同時に検出するためのも
のなのでこれらの間で紙詰まりが生じていることはあり
得ず、第2の紙センサと第3の紙センサとの間に紙詰ま
りが生じていると想定した上で、このような記録紙の排
出方向を紙送り方向下流側に特定することができる。
【0014】そして、制御部の第1、第2の紙送り手段
又は第3の紙送り手段により、紙詰まりの発生箇所に応
じて記録紙を排出可能な紙送りローラを選択できるた
め、そのような記録紙を、紙詰まり状態がさらに悪化す
ることを最小限に抑えつつ、しかも、その発生箇所によ
らずに、適切な方向に排出することができる。
【0015】また、本発明のプリンタは、所定の紙経路
上の記録紙に対して印字可能な印字ヘッドと、紙送り方
向上流側の所定の部位に配設された第1の紙送りローラ
と、紙送り方向下流側の所定の部位に設けられ、第1の
紙送りローラに対して所定の間隔をおいて配置された第
2の紙送りローラと、第1の紙送りローラ側の記録紙の
有無を検出するための紙センサであって、第1の紙送り
ローラに対して紙送り方向上流側に配設された第1の紙
センサ及び第1の紙送りローラに対して紙送り方向下流
側に第1の紙センサと所定の間隔をおいて配設された第
2の紙センサと、第2の紙送りローラ側の記録紙の有無
を検出するための紙センサであって、第2の紙送りロー
ラに対して紙送り方向下流側の部位に配設された第3の
紙センサと、第1の紙センサと第2の紙センサの一方か
らの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向上流側へ排
出すべく第1の紙送りローラを回転させる第1の紙送り
手段と、第1の紙センサと第2の紙センサの双方からの
紙有り信号及び第3の紙センサからの紙有り信号に基づ
き、または、第1の紙センサと第2の紙センサの双方か
らの紙無し信号及び第3の紙センサからの紙有り信号に
基づき記録紙を紙送り方向下流側へ排出すべく第2の紙
送りローラを回転させる第2の紙送り手段と、第1の紙
センサ、第2の紙センサ及び第3の紙センサのすべてか
らの紙無し信号に基づき記録紙を紙送り方向下流側へ所
定量送るべく第2の紙送りローラを回転させる第3の紙
送り手段とを有することを特徴とする。
【0016】本発明の場合、第1の紙センサ、第2の紙
センサ及び第3の紙センサのすべてからの紙有り信号に
基づいて、第2の紙送り手段により紙詰まりした記録紙
を、紙送り方向下流側に排出させる点で上記発明と異な
る。
【0017】また、本発明において、第3の紙送り手段
は、少なくとも第2の紙送りローラと第3の紙センサと
の間の紙経路長に相当する回転量だけ第2の紙送りロー
ラを回転させるように構成されていることも効果的であ
る。
【0018】本発明によれば、第2の紙センサ及び第3
の紙センサが検出できない範囲に紙詰まりした記録紙が
あるか否かにかかわらず、想定上の記録紙に対して第3
の紙センサが検出できる位置まで第2の紙送りローラを
回転させることによって、第2の紙センサと第3の紙セ
ンサとの間で紙詰まりしていた場合には、第2の紙送り
手段につなげて記録紙を排出できる一方で、これらの間
で紙詰まりしていなかった場合には、その後何も行わな
くてもよいため、紙詰まり処理に伴った動作を最小限に
抑えることができる。
【0019】また、本発明の紙詰まり処理方法は、所定
の紙経路上に所定の間隔をおいて配置され、紙送り方向
上流側に位置する第1の紙送りローラ及び紙送り方向下
流側に位置する第2の紙送りローラと、紙挿入側の記録
紙の有無を検出するための紙センサであって、第1の紙
送りローラに対して紙送り方向上流側に配置された第1
の紙センサ及び第1の紙送りローラに対して紙送り方向
下流側に第1の紙センサと所定の間隔をおいて配置され
た第2の紙センサと、紙排出側の記録紙の有無を検出す
るための紙センサであって、第2の紙送りローラに対し
て紙送り方向下流側に配置された第3の紙センサとを有
する紙送り機構を備えたプリンタの紙詰まり処理方法に
おいて、第1の紙センサと第2の紙センサの少なくとも
一方からの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向上流
側へ排出すべく第1の紙送りローラを回転させる第1の
紙送りステップと、第1の紙センサと第2の紙センサの
双方からの紙無し信号及び第3の紙センサからの紙有り
信号に基づき記録紙を紙送り方向下流側排出すべく第2
の紙送りローラを回転させる第2の紙送りステップと、
第1の紙センサ、第2の紙センサ及び第3の紙センサの
すべてからの紙無し信号に基づき記録紙を紙送り方向下
流側へ所定量送るべく第2の紙送りローラを回転させる
第3の紙送りステップとを有することを特徴とする。
【0020】また、本発明の紙詰まり処理方法は、所定
の紙経路上に所定の間隔をおいて配置され、紙送り方向
上流側に位置する第1の紙送りローラ及び紙送り方向下
流側に位置する第2の紙送りローラと、紙挿入側の記録
紙の有無を検出するための紙センサであって、第1の紙
送りローラに対して紙送り方向上流側に配置された第1
の紙センサ及び第1の紙送りローラに対して紙送り方向
下流側に第1の紙センサと所定の間隔をおいて配置され
た第2の紙センサと、紙排出側の記録紙の有無を検出す
るための紙センサであって、第2の紙送りローラに対し
て紙送り方向下流側に配置された第3の紙センサとを有
する紙送り機構を備えたプリンタの紙詰まり処理方法に
おいて、第1の紙センサと第2の紙センサの一方からの
紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向上流側へ排出す
べく第1の紙送りローラを回転させる第1の紙送りステ
ップと、第1の紙センサと第2の紙センサの双方からの
紙有り信号及び第3の紙センサからの紙有り信号に基づ
き、または、第1の紙センサと第2の紙センサの双方か
らの紙無し信号及び第3の紙センサからの紙有り信号に
基づき記録紙を紙送り方向下流側へ排出すべく第2の紙
送りローラを回転させる第2の紙送りステップと、第1
の紙センサ、第2の紙センサ及び第3の紙センサのすべ
てからの紙無し信号に基づき記録紙を紙送り方向下流側
へ所定量送るべく第2の紙送りローラを回転させる第3
の紙送りステップとを有することを特徴とする。
【0021】このような本発明によれば、紙詰まりした
記録紙をその発生箇所によらず自動的に除去できる。
【0022】また、本発明において、第1の紙送りステ
ップ、第2の紙送りステップ及び第3の紙送りステップ
は、プリンタの電源投入時に行われる初期化処理の一部
とすることもできる。
【0023】本発明によれば、電源投入の際に、その後
行うべき紙送りや印字処理の前には、必ず紙詰まりして
いない状態にすることができる。電源投入の際に紙セン
サからの信号に基づき紙詰まり状態を検出し、紙詰まり
していた場合にはその記録紙を排出することができる。
そして、紙詰まりしていない状態でその後の処理に遷移
することができる。
【0024】さらに、本発明のプリンタは、所定の紙経
路に沿って記録紙を搬送する搬送機構と、紙経路の両端
に位置する第1の開口部及び第2の開口部と、第1の開
口部の側と第2の開口部の側に少なくとも1ずつ設けら
れ、記録紙の有無を検出する複数の紙センサと、記録紙
が有ることを検出したセンサが位置する側の開口部から
記録紙を排出すべく搬送機構を制御する制御部とを有す
ることを特徴とする。
【0025】これにより、プリンタが紙詰まり状態にあ
る場合、記録紙が有ることを検出したセンサが位置する
側の開口部に向けて記録紙を搬送するので、その搬送量
を抑えることができ、延いては記録紙が排出される可能
性を高めることができる。記録紙が排出されない場合で
あっても、オペレータが引き抜ける位置まで搬送できる
可能性は高くなる。
【0026】この場合において、制御部は、複数の紙セ
ンサのすべてが記録紙が有ることを検出した場合、予め
定められたいずれか一方の開口部から記録紙を排出する
ことを特徴とする。
【0027】また、本発明の紙詰まり処理方法は、所定
の紙経路に沿って記録紙を搬送する搬送機構と、紙経路
の両端に位置する第1の開口部及び第2の開口部と、第
1の開口部の側と第2の開口部の側に少なくとも1ずつ
設けられ、記録紙の有無を検出する複数の紙センサとを
有するプリンタの紙詰まり処理方法において、複数の紙
センサにより記録紙の有無を検出する検出ステップと、
記録紙が有ることを検出したセンサが位置する側の開口
部から記録紙を排出すべく搬送機構を制御する制御ステ
ップとを有することを特徴とする。
【0028】この場合において、制御ステップは、検出
ステップにおいて複数の紙センサのすべてが記録紙が有
ることを検出した場合、予め定められたいずれか一方の
開口部から記録紙を排出することを特徴とする。
【0029】また、上述したプリンタの紙詰まり処理方
法は、プリンタの制御部で実行可能な制御プログラムと
して供給することが可能であり、その制御プログラムを
記録した記録媒体を介して提供することができる。特
に、プログラムを記録した情報記録媒体としてコンパク
ト・ディスク(いわゆるCD−ROM)、フロッピー・
ディスク、ハード・ディスク、光磁気ディスク、ディジ
タル・ビデオ・ディスク(いわゆるDVD−ROM)、
半導体メモリ、もしくは磁気テープを採用することがで
き、これらの情報記録媒体を用いて既存のプリンタにプ
ログラムを導入することができる。 さらに、これらの
プログラムをWWW(World Wide Web)ウェブ・サイト
に登録し、これを使用者にダウンロードさせて既存のプ
リンタにプログラムを導入することができ、これらの実
施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプリンタの好
ましい実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図
1は、本発明に係るプリンタの一実施形態の概略構成を
示す側面図である。図1に示すように、プリンタ1は、
本体フレーム2を有し、この本体フレーム2には、所定
の間隔で配置された一対の紙ガイド上部材3aおよび紙
ガイド下部材3bからなる紙ガイド部材3が設けられて
いる。この紙ガイド部材3は、プリンタ1の前方側(図
1の左側)の部位から中程の部位までほぼ水平方向に延
び、さらに、プリンタ1の上方側まで湾曲状に延びるよ
うに形成されている。これにより、紙ガイド上部材3
a、紙ガイド下部材3bの間には、平面状の第1の紙経
路30aと曲面状の第2の紙経路30bとからなる紙経
路30が形成されるようになっている。そして、プリン
タ1に挿入された記録紙は、紙経路30にそって双方向
に搬送される。なお以下の説明では、第1の紙経路30
a側を紙送り方向の上流側とし、第2の紙経路30b側
を紙送り方向の下流側とする。
【0031】紙ガイド部材3の前方側の部位には、所定
の大きさの紙挿入口4が形成されており、また、紙ガイ
ド部材3の中程の部位には、紙ストッパ5が設けられて
いる。この紙ストッパ5は、記録紙を一時的に係止する
ための部材であって、揺動自在に構成されている。
【0032】紙ガイド部材3のうちの第1の紙経路30
aに相当する部分には、紙先端センサ(第2の紙セン
サ)6及び紙後端センサ(第1の紙センサ)7が所定の
間隔をおいて設けられている。
【0033】紙先端センサ6は、例えば反射型フォトセ
ンサであって、紙ストッパ5の近傍であって紙送り方向
上流側に配置されている。これにより、紙先端センサ6
は、記録紙の先端部分が紙ストッパ5に当接した状態で
その周辺部分を検出できるようになっている。
【0034】一方、紙後端センサ7は、例えばインタラ
プト型フォトセンサであって、紙挿入口4の周辺に配置
されている。ここで、紙後端センサ7と紙先端センサ6
との間隔は、プリンタ1において用いられる記録紙の最
短の長さより小さく設定されている。これにより、紙後
端センサ7は、記録紙の先端部分が紙ストッパ5に当接
した状態において、各種の紙サイズをもつすべての記録
紙に対してその後端側の一の側縁部分を検出できるよう
になっている。そして、この紙先端センサ6及び紙後端
センサ7により、プリンタ1は、紙挿入口4に記録紙が
挿入された否かを検出できるようになっている。
【0035】紙先端センサ6と紙後端センサ7の間の部
位には、第1の紙送りローラ8が設けられている。この
第1の紙送りローラ8は、一対の駆動ローラ8a及び従
動ローラ8bからなっている。また、その駆動ローラ8
aは、駆動モータ9の動力が図示しない所定の歯車列に
よって伝達されるように構成されている。
【0036】プリンタ1において使用される記録紙に
は、チェック紙が含まれ、このチェック紙には、MIC
R文字(磁気インク文字)が印刷されている。そして、
第1の紙送りローラ8の紙送り方向上流側の部位には、
チェック紙のMICR文字を読み取るための磁気読取装
置10が設けられている。この磁気読取装置10は、読
取ヘッド10aと、ヘッド押圧部材10bとから構成さ
れている。なお、磁気読取装置10の紙送り方向上流側
の部位には、MICR文字を磁化するための着磁部材
(図示しない)が設けられている。
【0037】紙ガイド部材3の第2の紙経路30bに相
当する部分には、裏書き印字機構11が設けられてい
る。この裏書き印字機構11は、ドットインパクト方式
による印字ヘッド11aと、プラテン11bとから構成
されている。
【0038】裏書き印字機構11の紙送り方向下流側の
部位には、第2の紙送りローラ12が、第1の紙送りロ
ーラ8に対して所定の間隔をおいて設けられている。こ
の第2の紙送りローラ12は、一対の駆動ローラ12a
及び従動ローラ12bからなっている。この駆動ローラ
12aは、上述した駆動モータ9の動力が図示しない所
定の歯車列を介して伝達されるように構成されている。
【0039】ここで、第2の紙送りローラ12と第1の
紙送りローラ8との間隔は、プリンタ1において用いら
れる記録紙の最短の長さより小さく設定されている。こ
れにより、第2の紙送りローラ12は、記録紙の後端部
分が第1の紙送りローラ8で挟まれた状態において、各
種の紙サイズをもつすべての記録紙に対してその先端部
分と当接できるようになっている。
【0040】他方、本体フレーム2の上方の部位には、
紙排出機構13及び表書き印字機構14が設けられてい
る。紙排出機構13は、第2の紙経路30bの延長上に
ある紙排出口16までの紙経路とそれと異なる紙経路を
形成して記録紙を2方向に排出するように構成された機
構であって、支軸13aを中心として本体フレーム2の
後方側に開けるようになっている。
【0041】表書き印字機構14は、ドットインパクト
方式による印字ヘッド14aと、プラテン14bとから
構成されている。印字ヘッド14aは、第2の紙経路3
0bに対して紙ガイド上部材3a側の部位に配置されて
いる。一方、プラテン14bは、紙排出機構13内で印
字ヘッド14aと対向する部位に配置されている。
【0042】印字ヘッド14aの近傍の紙送り方向下流
側の部位には、紙排出センサ15が設けられている。こ
の紙排出センサ15は、上述した紙先端センサ6との間
に第2の紙送りローラ12を挟むように配置されてい
る。また、紙排出センサ15は、紙先端センサ6と同
様、反射型フォトセンサであって、記録紙が紙排出口1
6から排出されたか否かを検出できるようになってい
る。
【0043】(第1の実施形態)図2は、実施形態のプ
リンタの制御部を含む紙送り制御系を示すブロック図で
ある。制御部20は、図示しないCPU、RAM、RO
M等を含み、ROMに格納された制御プログラムに基づ
いて、プリンタ1全体の制御を司る。また、プリンタの
電源投入時には、前記制御プログラムに基づいて所定の
初期化処理を実行する。
【0044】また、制御部20は、紙先端センサ6、紙
後端センサ7、及び紙排出センサ15と、第1及び第2
の紙送りローラを駆動する駆動モータ9とに接続されて
いる。そして、制御部20が備えるROMには、後述す
る第1の紙送り手段21と、第2の紙送り手段22と、
第3の紙送り手段23とが機能するように所定のプログ
ラムが書き込まれている。
【0045】ここで、第1の紙送り手段21は、紙先端
センサ6と紙後端センサ7の少なくとも一方からの記録
紙を検出した信号(紙有り信号)に基づき、記録紙を逆
方向(下流側から上流側)へ送るべく駆動モータ9を駆
動する機能を有している。
【0046】また、第2の紙送り手段22は、紙先端セ
ンサ6と紙後端センサ7の双方からの紙無し信号及び紙
排出センサ15からの紙有り信号に基づき、記録紙を正
方向(上流側から下流側)へ送るべく駆動モータ9を駆
動する機能を有している。
【0047】さらに、第3の紙送り手段23は、紙先端
センサ6、紙後端センサ7及び紙排出センサ15のすべ
てからの記録紙を検出しない信号(紙無し信号)に基づ
き、駆動モータ9を正方向に所定の紙経路長に相当する
回転量だけ回転させる機能を有している。ここに、所定
の紙経路長とは、第2の紙送りローラ12と紙排出セン
サ15の紙経路上の間隔である。したがって、第3の紙
送り手段23は、第2の紙送り手段22につなげる機能
を有している。
【0048】以下、図3及び図4を参照して、本実施形
態の制御部20の処理を、プリンタ1の作用とともに説
明する。図3は、制御部の処理の流れを示すフローチャ
ートである。図4は、本実施形態の紙詰まり処理方法を
説明するための図である。
【0049】プリンタ1の電源が投入されると、制御部
20は、所定の初期化処理を行う(ステップS1)。こ
の初期化処理は、紙送りや印字を行う前に、例えば印字
に関する情報に所定の初期値を代入する等の通常行われ
る処理を含むものである。
【0050】次に、制御部20は、紙後端センサ7から
の信号に基づいて記録紙の有無について判断し(ステッ
プS2)、紙有りと判断した場合には(ステップS2;
YES)、ステップS4に進む。ここで、ステップS2
からステップS4に分岐するのは、例えば、記録紙が、
紙後端センサ7と第1の紙送りローラ8との間で紙詰ま
りした状態(図4に示す紙詰まり状態)、あるいは、
紙後端センサ7と紙先端センサ6との間で紙詰まりした
状態(図4に示す紙詰まり状態)におかれているよう
な場合である。
【0051】一方、紙無しと判断した場合には(ステッ
プS2;NO)、ステップS3に進む。ステップS3で
は、紙先端センサ6からの信号に基づいて記録紙の有無
について判断し、紙有りと判断した場合には(ステップ
S3;YES)、ステップS4に進む。ステップS3か
らステップS4に分岐するのは、例えば、記録紙が、第
1の紙送りローラ8と紙先端センサ6との間で紙詰まり
した状態(図4に示す紙詰まり状態)におかれている
ような場合である。
【0052】そして、このような紙詰まり状態〜に
ある記録紙に対し、制御部20の第1の紙送り手段21
は、ステップS4において、第1の紙送りローラ8を逆
方向に回転させ、これにより、記録紙は紙挿入口4から
排出される。
【0053】この場合、記録紙は、紙詰まり状態〜
のいずれの状態におかれていても、必ず第1の紙送りロ
ーラ8に挟まれているため、第1の紙送りローラ8が、
その記録紙のうち少なくとも後端部分だけでも紙挿入口
4から押し出すことは可能である。
【0054】一方、ステップS3において紙無しと判断
した場合には(ステップS3;NO)、ステップS5に
進む。ステップS5では、紙排出センサ15からの信号
に基づいて記録紙の有無について判断し、紙有りと判断
した場合には(ステップS5;YES)、ステップS6
に進む。
【0055】ここで、ステップS5からステップS6に
分岐するのは、例えば、記録紙が、第2の紙送りローラ
12と紙排出センサ15との間で紙詰まりした状態(図
4に示す紙詰まり状態)におかれているような場合で
ある。
【0056】そして、このような紙詰まり状態にある
記録紙に対し、制御部20の第2の紙送り手段22が、
ステップS6において第2の紙送りローラ12を正方向
に回転させ、これにより、記録紙が紙排出口16から排
出される。
【0057】この場合、紙詰まり状態にある記録紙
は、必ず第2の紙送りローラ12に挟まれているため、
第2の紙送りローラ12が、その記録紙のうち少なくと
も先端部分だけでも紙排出口16から押し出すことは可
能である。
【0058】一方、ステップS5において紙無しと判断
した場合には(ステップS5;NO)、ステップS7に
進む。
【0059】ここで、ステップS5からステップS7に
進むのは、記録紙が、紙先端センサ6と紙排出センサ1
5との間で紙詰まりした状態(図4に示す紙詰まり状態
)におかれている場合と、紙先端センサ6と紙排出セ
ンサ15との間に記録紙がない場合、すなわち、紙詰ま
りしていない場合である。
【0060】なお、本実施形態の場合、記録紙を挿入す
る段階でその紙サイズにかかわらず、すべての種類の記
録紙が必ず紙後端センサ7及び紙先端センサ6によって
検出されるため、ステップS5からステップS7に進む
ものには、紙後端センサ7と紙先端センサ6との間で紙
詰まりする場合が除かれる。
【0061】そして、記録紙が紙詰まり状態にあるか
否かにかかわらず、制御部20の第3の紙送り手段23
が、ステップS7において第2の紙送りローラ12を正
方向に所定量だけ回転させ、これにより、記録紙がある
場合にはその記録紙が、紙排出センサ15の検出可能な
位置まで送られる。
【0062】この処理後にステップS8に進み、ここで
は、ステップS5と同様、紙排出センサ15からの信号
に基づいて記録紙の有無について判断し、紙有りと判断
した場合には(ステップS8;YES)、ステップS6
に分岐して上記同様の処理を行い、紙無しと判断した場
合には(ステップS8;NO)、何もせずに紙詰まり処
理から抜ける。
【0063】そして、このような紙詰まり処理の終了
後、制御部20が、紙後端センサ7及び紙先端センサ6
からの紙有り信号に基づいて記録紙が挿入されたと判断
し、第1の紙送りローラ8及び第2の紙送りローラ12
によって記録紙を紙送りさせるとともに、裏書き印字機
構11や表書き印字機構14によって記録紙に所定の印
字を行わせる。
【0064】その後、制御部20は、紙排出センサ15
からの紙有り信号に基づき、所定の印字が行われた記録
紙が正常に排出されたことについての情報を得る。ま
た、紙排出センサ15からの紙有りから紙無し信号への
変化に基づき、オペレータにより記録紙が取り除かれた
ことを知ることができる。
【0065】以上述べたように本実施形態によれば、既
存の機械的構成を変更せずに既存の紙センサのみからの
信号に基づき、これらの紙センサが検出できないような
範囲を含めて、紙詰まりした記録紙の適切な排出方向を
特定した上で、制御部20の第1、第2の紙送り手段2
1、22又は第3の紙送り手段23により、その発生箇
所に応じて記録紙を排出可能な紙送りローラを選択する
ようにしたことから、このような記録紙を、紙詰まり状
態がさらに悪化することを最小限に抑えつつ、しかも、
その発生箇所によらずに、自動的に除去することができ
る。
【0066】また、本実施形態によれば、制御部20の
第3の紙送り手段23により、紙センサが検出できない
範囲、すなわち、紙先端センサ6と紙排出センサ15と
の間に紙詰まりした記録紙があるか否かにかかわらず、
想定上の記録紙に対して紙排出センサ15が検出できる
位置まで、第2の紙送りローラ12を回転させるように
したことから、紙先端センサ6と紙排出センサ15との
間で紙詰まりしていた場合には、第2の紙送り手段22
につなげて記録紙を排出できる一方で、これらの間で紙
詰まりしていなかった場合には、その後何も行わなくて
もよいため、紙詰まり処理に伴った動作を最小限に抑え
ることができる。
【0067】さらに、本実施形態によれば、制御部20
による紙詰まり処理を、電源投入時の初期化処理の一部
としたことから、電源を切断する前に紙詰まり状態にあ
ったか否かにかかわらず、電源投入の際に紙詰まり状態
を検出して紙詰まりしていた場合にはその記録紙を除去
してしまうため、その後行うべき紙送りや印字処理の前
には、必ず紙詰まりしていない状態にすることができ
る。
【0068】(第2の実施形態)第2の実施形態の制御
部20は、第1の実施形態のそれと比して、第1及び第
2の紙送り手段の機能が異なる。すなわち、第1の紙送
り手段21は、紙先端センサ6と紙後端センサ7の一方
からの紙有り信号に基づき、記録紙を逆方向へ送るべく
駆動モータ9を駆動する機能を有している。また、第2
の紙送り手段22は、紙先端センサ6と紙後端センサ7
の双方からの紙有り信号及び紙排出センサ15からの紙
有り信号、または、紙先端センサ6と紙後端センサ7の
双方からの紙無し信号及び紙排出センサ15からの紙有
り信号に基づき、記録紙を正方向へ送るべく駆動モータ
9を駆動する機能を有している。
【0069】換言すれば、全ての紙センサが紙有りを検
出している場合に、第1の実施形態では記録紙を逆方向
に搬送するが、第2の実施形態では記録紙を正方向に搬
送する点で相異する。
【0070】以下、第2の実施形態の制御部の処理を、
図5に示すのフローチャートに沿って説明する。なお、
第1の実施形態と同様の処理には同じ符号を付しその説
明を省略する。
【0071】電源投入後の初期化処理を実行した後(ス
テップS1)、紙後端センサ7からの信号に基づいて記
録紙の有無を判断する(ステップS2)。このステップ
S2において、紙後端センサ7が紙有りを検出した場合
(ステップS2;YES)の処理が第1の実施形態と異
なる。
【0072】紙後端センサ7が紙有りを検出すると、ス
テップS11に進み、紙先端センサ6からの信号に基づ
いて記録紙の有無を判断する。記録紙を検出した場合は
(ステップS11;YES)、さらに紙排出センサ15
からの信号に基づいて記録紙の有無を判断する(ステッ
プS12)。ここで記録紙を検出した場合(ステップS
12;YES)、記録紙を正方向に搬送し紙排出口16
から排出する(ステップS6)。
【0073】一方、ステップ11又はステップ12で記
録紙を検出しなかった場合(ステップS11;NO又は
ステップS12;NO)、記録紙を逆方向に搬送し紙挿
入口4から排出する(ステップS4)。
【0074】以上のとおり第2の実施形態においては、
記録紙が紙後端センサ7から紙排出センサ15にわたっ
て紙詰まりした状態におかれている場合、ステップS2
からステップS11、S12を経由してステップS6に
進み、記録紙を紙排出口16から排出させるのである。
【0075】なお、本発明は上述の実施形態に限られる
ことなく、種々の変更を行うことができる。例えば、上
記実施形態においては、制御部20の第3の紙送り手段
23を、第2の紙送り手段22につなげるためのものに
したが、本発明はこれに限られず、この第3の紙送り手
段23を第2の紙送り手段22と区別せずにこれに含
め、紙先端センサ6と紙排出センサ15の間にある記録
紙を直ちに紙排出口16に排出することも可能である。
ただし、紙詰まり処理を簡素化する観点からでは、上記
実施形態のようにすることが好ましい。
【0076】また、上記実施形態においては、紙詰まり
処理を初期化処理の一部として行うようにしたが、本発
明はこれに限られず、例えば、紙送り処理や印字処理中
において、駆動モータ9からの異常信号に基づき紙詰ま
り処理を行わせることも可能である。
【0077】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、既存
の紙センサのみからの信号に基づき、これらの紙センサ
が検出できないような範囲を含めて、紙詰まりした記録
紙を、その状態がさらに悪化することを最小限に抑えつ
つ、しかも、その発生箇所によらずに、適切な方向に排
出することができる。
【0078】また、本発明によれば、制御部の第3の紙
送り手段により、紙詰まり処理を簡素化することができ
る。
【0079】さらに、本発明によれば、電源を切断する
前に紙詰まり状態にあったか否かにかかわらず、電源投
入の際に必ず紙詰まりしていない状態にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のプリンタの概略構成を示す側面図
である。
【図2】本実施形態のプリンタの制御部を含む制御系を
示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態の制御部の処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図4】実施形態の紙詰まり処理方法を説明するための
図である。
【図5】第2の実施形態の制御部の処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
6 紙先端センサ(第2の紙センサ) 7 紙後端センサ(第1の紙センサ) 8 第1の紙送りローラ 11a、14a 印字ヘッド 12 第2の紙送りローラ 15 紙排出センサ(第3の紙センサ) 20 制御部 21 第1の紙送り手段 22 第2の紙送り手段 23 第3の紙送り手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の紙経路上の記録紙に対して印字可
    能な印字ヘッドと、 紙送り方向上流側の所定の部位に配設された第1の紙送
    りローラと、 紙送り方向下流側の所定の部位に設けられ、前記第1の
    紙送りローラに対して所定の間隔をおいて配置された第
    2の紙送りローラと、 前記第1の紙送りローラ側の記録紙の有無を検出するた
    めの紙センサであって、前記第1の紙送りローラに対し
    て紙送り方向上流側に配設された第1の紙センサ及び前
    記第1の紙送りローラに対して紙送り方向下流側に前記
    第1の紙センサと所定の間隔をおいて配設された第2の
    紙センサと、 前記第2の紙送りローラ側の記録紙の有無を検出するた
    めの紙センサであって、前記第2の紙送りローラに対し
    て紙送り方向下流側の部位に配設された第3の紙センサ
    と、 前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの少なくとも
    一方からの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向上流
    側へ排出すべく前記第1の紙送りローラを回転させる第
    1の紙送り手段と、 前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの双方からの
    紙無し信号及び前記第3の紙センサからの紙有り信号に
    基づき記録紙を紙送り方向下流側へ排出すべく前記第2
    の紙送りローラを回転させる第2の紙送り手段と、 前記第1の紙センサ、前記第2の紙センサ及び前記第3
    の紙センサのすべてからの紙無し信号に基づき記録紙を
    紙送り方向下流側へ所定量送るべく前記第2の紙送りロ
    ーラを回転させる第3の紙送り手段とを有することを特
    徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 所定の紙経路上の記録紙に対して印字可
    能な印字ヘッドと、 紙送り方向上流側の所定の部位に配設された第1の紙送
    りローラと、 紙送り方向下流側の所定の部位に設けられ、前記第1の
    紙送りローラに対して所定の間隔をおいて配置された第
    2の紙送りローラと、 前記第1の紙送りローラ側の記録紙の有無を検出するた
    めの紙センサであって、前記第1の紙送りローラに対し
    て紙送り方向上流側に配設された第1の紙センサ及び前
    記第1の紙送りローラに対して紙送り方向下流側に前記
    第1の紙センサと所定の間隔をおいて配設された第2の
    紙センサと、 前記第2の紙送りローラ側の記録紙の有無を検出するた
    めの紙センサであって、前記第2の紙送りローラに対し
    て紙送り方向下流側の部位に配設された第3の紙センサ
    と、 前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの一方からの
    紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向上流側へ排出す
    べく前記第1の紙送りローラを回転させる第1の紙送り
    手段と、 前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの双方からの
    紙有り信号及び前記第3の紙センサからの紙有り信号に
    基づき、または、前記第1の紙センサと前記第2の紙セ
    ンサの双方からの紙無し信号及び前記第3の紙センサか
    らの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向下流側へ排
    出すべく第2の紙送りローラを回転させる第2の紙送り
    手段と、 前記第1の紙センサ、前記第2の紙センサ及び前記第3
    の紙センサのすべてからの紙無し信号に基づき記録紙を
    紙送り方向下流側へ所定量送るべく前記第2の紙送りロ
    ーラを回転させる第3の紙送り手段とを有することを特
    徴とするプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記第3の紙送り手段は、少なくとも前
    記第2の紙送りローラと前記第3の紙センサとの間の紙
    経路長に相当する回転量だけ前記第2の紙送りローラを
    回転させるように構成されていることを特徴とする請求
    項1又は2のいずれか1項に記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 所定の紙経路上に所定の間隔をおいて配
    置され、紙送り方向上流側に位置する第1の紙送りロー
    ラ及び紙送り方向下流側に位置する第2の紙送りローラ
    と、 紙挿入側の記録紙の有無を検出するための紙センサであ
    って、前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向上流
    側に配置された第1の紙センサ及び前記第1の紙送りロ
    ーラに対して紙送り方向下流側に前記第1の紙センサと
    所定の間隔をおいて配置された第2の紙センサと、 紙排出側の記録紙の有無を検出するための紙センサであ
    って、前記第2の紙送りローラに対して紙送り方向下流
    側に配置された第3の紙センサとを有する紙送り機構を
    備えたプリンタの紙詰まり処理方法において、 前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの少なくとも
    一方からの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向上流
    側へ排出すべく前記第1の紙送りローラを回転させる第
    1の紙送りステップと、 前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの双方からの
    紙無し信号及び前記第3の紙センサからの紙有り信号に
    基づき記録紙を紙送り方向下流側へ排出すべく前記第2
    の紙送りローラを回転させる第2の紙送りステップと、 前記第1の紙センサ、前記第2の紙センサ及び前記第3
    の紙センサのすべてからの紙無し信号に基づき記録紙を
    紙送り方向下流側へ所定量送るべく前記第2の紙送りロ
    ーラを回転させる第3の紙送りステップとを有すること
    を特徴とする紙詰まり処理方法。
  5. 【請求項5】 所定の紙経路上に所定の間隔をおいて配
    置され、紙送り方向上流側に位置する第1の紙送りロー
    ラ及び紙送り方向下流側に位置する第2の紙送りローラ
    と、 紙挿入側の記録紙の有無を検出するための紙センサであ
    って、前記第1の紙送りローラに対して紙送り方向上流
    側に配置された第1の紙センサ及び前記第1の紙送りロ
    ーラに対して紙送り方向下流側に前記第1の紙センサと
    所定の間隔をおいて配置された第2の紙センサと、 紙排出側の記録紙の有無を検出するための紙センサであ
    って、前記第2の紙送りローラに対して紙送り方向下流
    側に配置された第3の紙センサとを有する紙送り機構を
    備えたプリンタの紙詰まり処理方法において、 前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの一方からの
    紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向上流側へ排出す
    べく前記第1の紙送りローラを回転させる第1の紙送り
    ステップと、 前記第1の紙センサと前記第2の紙センサの双方からの
    紙有り信号及び前記第3の紙センサからの紙有り信号に
    基づき、または、前記第1の紙センサと前記第2の紙セ
    ンサの双方からの紙無し信号及び前記第3の紙センサか
    らの紙有り信号に基づき記録紙を紙送り方向下流側へ排
    出すべく第2の紙送りローラを回転させる第2の紙送り
    ステップと、 前記第1の紙センサ、前記第2の紙センサ及び前記第3
    の紙センサのすべてからの紙無し信号に基づき記録紙を
    紙送り方向下流側へ所定量送るべく前記第2の紙送りロ
    ーラを回転させる第3の紙送りステップとを有すること
    を特徴とする紙詰まり処理方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の紙送りステップ、前記第2の
    紙送りステップ及び前記第3の紙送りステップは、前記
    プリンタの電源投入時に行われる初期化処理の一部であ
    ることを特徴とする請求項4又は5のいずれか1項に記
    載の紙詰まり処理方法。
  7. 【請求項7】 所定の紙経路に沿って記録紙を搬送する
    搬送機構と、 前記紙経路の両端に位置する第1の開口部及び第2の開
    口部と、 前記第1の開口部の側と前記第2の開口部の側に少なく
    とも1ずつ設けられ、前記記録紙の有無を検出する複数
    の紙センサと、 前記記録紙が有ることを検出した前記センサが位置する
    側の前記開口部から前記記録紙を排出すべく前記搬送機
    構を制御する制御部とを有することを特徴とするプリン
    タ。
  8. 【請求項8】 前記制御部は、前記複数の紙センサのす
    べてが前記記録紙が有ることを検出した場合、予め定め
    られたいずれか一方の前記開口部から前記記録紙を排出
    することを特徴とする請求項7記載のプリンタ。
  9. 【請求項9】 所定の紙経路に沿って記録紙を搬送する
    搬送機構と、 前記紙経路の両端に位置する第1の開口部及び第2の開
    口部と、 前記第1の開口部の側と前記第2の開口部の側に少なく
    とも1ずつ設けられ、前記記録紙の有無を検出する複数
    の紙センサとを有するプリンタの紙詰まり処理方法にお
    いて、 前記複数の紙センサにより前記記録紙の有無を検出する
    検出ステップと、 前記記録紙が有ることを検出した前記センサが位置する
    側の前記開口部から前記記録紙を排出すべく前記搬送機
    構を制御する制御ステップとを有することを特徴とする
    紙詰まり処理方法。
  10. 【請求項10】 前記制御ステップは、前記検出ステッ
    プにおいて前記複数の紙センサのすべてが前記記録紙が
    有ることを検出した場合、予め定められたいずれか一方
    の前記開口部から前記記録紙を排出することを特徴とす
    る請求項9記載の紙詰まり処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項4、5、6、9、10のいずれ
    か1項に記載の紙詰まり処理方法を実現するプログラム
    を記録した情報記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記情報記録媒体は、コンパクト・デ
    ィスク、フロッピー(登録商標)・ディスク、ハード・
    ディスク、光磁気ディスク、ディジタル・ビデオ・ディ
    スク、半導体メモリ、もしくは磁気テープであることを
    特徴とする請求項11記載の情報記録媒体。
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