JP2009223342A - 光ファイバ接続方法及び光ファイバ接続工具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】既設の光ファイバ6が挿通固定されたフェルール7の後端から既設の光ファイバ6が接続機構10に突出した接続機構付きフェルールに対して、新設の光ファイバ17を接続するにあたり、第1クランプ部18に導入された既設の光ファイバ6に対し、第2クランプ部19を経て第1クランプ部18に導入した新設の光ファイバ17を、撓みが生じるように押圧して突き合わせ接続し、第1開閉部材2を引き抜いて光ファイバ6、17を突き合わせ接続状態でクランプし、次いで、第2開閉部材3を引き抜いて新設の光ファイバ17をクランプする。
【選択図】図6
Description
この場合、接続機構は、2つの分割半部を組み合わせてなる2つ割りの接続素子と、接続素子の外側に被嵌されるとともに、両分割半部を接合する方向に付勢するクランプバネとを備えており、一方の分割半部は主クランプと副クランプとの2つに分割され、他方の分割半部の一方の分割半部との接合面には調心用の溝が設けられている。
そして、上記のような構成の光ファイバコネクタを光ファイバの先端部に取り付けるには、例えば、一対の開閉部材を有する光ファイバ接続工具を用い、両開閉部材を主クランプと他方の分割半部との間及び副クランプと他方の分割半部との間に挿入し、主クランプ及び副クランプを開放させて両クランプによるクランプ状態を解除し、新設の光ファイバの先端部を、副クランプを介して主クランプと他方の分割半部との間に挿入して、接続機構の内部、詳細には主クランプの内部にて既設の光ファイバの先端に新設の光ファイバの先端を突き合わせ接続する。
このようにして、新設の光ファイバの先端部に光ファイバコネクタを取り付けることができ、光ファイバコネクタ側の既設の光ファイバと新設の光ファイバとを突き合わせ接続した状態に保持することができるものである。
しかしながら、上記のような光ファイバ接続工具にあっては、光ファイバコネクタ側の既設の光ファイバに対する新設の光ファイバの突き合わせ力によって両光ファイバの先端部に撓みが生じた場合に、撓んだ状態のままで両光ファイバがクランプされてしまい、光ファイバの曲げによる損失増大や、両光ファイバの撓んだ先端部への応力集中が光ファイバ先端の損傷等を招いてこれが接続不良の原因になることがある。
そして、この後に他のクランプ部から他方の開閉部材を引き抜き、他のクランプ部を閉じて新設の光ファイバをクランプする。このようにして、既設の光ファイバと新設の光ファイバとを撓みが生じることなく接続することができることになる。
従って、既設の光ファイバに対する新設の光ファイバの突き合わせ力によって両光ファイバの先端部に撓みが生じても、その撓みを他のクランプ部を閉じる前に新設の光ファイバの方向に逃がすことができるので、両光ファイバの先端部が撓んだままの状態でクランプされるようなことはなく、光ファイバの曲げによる損失増大や両光ファイバの先端部に応力が集中して破損するようなことはなく、接続不良をなくすことができ、信頼性を大幅に高めることができることになる。
以下、図面に示す本発明の実施の形態について説明する。
図1から図15には、本発明による光ファイバ接続工具の第1の実施の形態が示されていて、この光ファイバ接続工具1は、光ファイバ接続部品を光ファイバの先端部に取り付ける場合に有効に適用することができるものであって、図1(a)、(b)に示すように、光ファイバ接続部品5を固定する基台101と、基台101に設けられる2つの開閉部材2、3とを備えている。
図2〜図4に示す光ファイバ接続部品5は、(以下、この光ファイバ接続部品に符号501を付して説明する場合がある)は、例えば、JIS C 5973等に制定されるSC形光コネクタ(SC:Single fiber Coupling optical fiber connector)のフェルール7をハウジング502に収納し、さらに、フェルール7先端の接合端面8に対向する後端側に組み立てられた接続機構10(図4,図5参照)を、ハウジング502に連結したスリーブ状のストップリング503内に収納して組み込んだものである。以下、この光ファイバ接続部品を「光ファイバコネクタ」と称し、符号501を付して説明する場合がある。接続機構10はフェルール7後端に組み付けられた構造であり、フェルール7と接続機構10とは、接続機構付きフェルール7Aとして、一体的に、光ファイバコネクタ501のハウジング502及びストップリング503の内部に収納される。また、この光ファイバコネクタ501は、図3に示すように、ハウジング502の外側につまみ508を取り付けることで、光コネクタアダプタ等の雌形のコネクタハウジングに対してSC形光ファイバコネクタと同様に着脱可能に接続できるものである。
なお、図3、図4において、符号504のスプリングは、ストップリング503に反力を取って、接続機構付きフェルール7Aを接合端面8の方向、すなわち、接続機構付きフェルール7Aの全体をハウジング502の先端側(図3、図4左側)から押し出す方向に付勢する。但し、接続機構付きフェルール7Aは、フェルール7のフランジ部9が、ハウジング502の内部に突設されている小突起であるストッパ壁505に突き当たることで、それ以上のハウジング502先端側への移動が規制される。また、符号506はブーツである。
図4、図5に示すように、フェルール7の中心部には光ファイバ6(裸光ファイバ)が挿着(固定)されている。この場合、光ファイバ6は、一端側が研磨によってフェルール7の接合端面8と面一に形成され、他端側はフェルール7後端側の端面9aから所定の長さ突出するようになっている。フェルール7は、光ファイバ固定部として機能する。
接続機構10は、プラスチック等から形成される接続素子11と、接続素子11の外側に被嵌される金属等から形成されるクランプバネ16とを備えている。
クランプバネの形状は、断面コ字形状に限定されず、例えば、断面C形であっても良い。
第1開閉部材2及び第2開閉部材3の先端部は、図3及び図4に示すように、それぞれ楔状に形成され、第1開閉部材2の先端部は第1蓋側素子14とベース側素子12との間、第2開閉部材3の先端部は第2蓋側素子15とベース側素子12との間にそれぞれ挿脱可能となっている。
第1開閉部材2及び第2開閉部材3は、駆動機構(図示せず)に装着されて駆動機構の作動により独立して基台101上の光ファイバコネクタ5の方向に進退するようになっている。この場合、駆動機構を手動で操作しても良いし、動力を用いて自動的に操作するようにしても良い。
このようにして、光ファイバコネクタ5を新設の光ファイバ17の先端部に取り付けることができ、光ファイバコネクタ5の既設の光ファイバ6と新設の光ファイバ17とを突き合わせ接続した状態に保持することができる。
従って、両光ファイバ6、17の先端部に撓みが生じたままの状態で両光ファイバ6、17がクランプされて、光ファイバ6、17の曲げによる損失増大や両光ファイバ6、17の先端部に応力が集中して破損するようなことはなく、接続不良をなくすことができ、信頼性を大幅に高めることができることになる。
接続素子111は、フェルール71後端部から延びる細長形状のベース側素子112と、チップ状の小片である蓋側素子113とを組み合わせた2つ割り構造をなすものであって、ベース側素子112の一端はフェルール71の後端部に一体に連結、固定されている。蓋側素子113は、軸方向に一方の蓋側素子である第1蓋側素子114と他方の蓋側素子である第2蓋側素子115の2つの分割されている。また、各フェルール側光ファイバ61は、フェルール71後端部から突出する突出部分を有しており、この突出部分は、ベース側素子112と第1蓋側素子114との間に配置されている。図14に示すように、ベース側素子112の第1蓋側素子114との対向面には、フェルール71側の光ファイバ61と、該光ファイバ61に対して突き合わせ接続される光ファイバ171(この実施形態では光ファイバ171は単心の光ファイバ心線であり、詳細には、光ファイバ171先端に露出された裸光ファイバである光ファイバ171aがフェルール側光ファイバ61に対して接続される)を高精度に位置決め調心する調心溝112aが2本平行に設けられている。この調心溝112aは、本実施形態ではV溝であるが、この他、U溝、丸溝(断面半円状の溝)等も採用可能である。また、第2蓋側素子115のベース側素子112との対向面、及び、ベース側素子112の第2蓋側素子115との対向面には、接続機構110後端側(図13(a)、(b)右側)から接続機構110に挿入される光ファイバ171(詳細には光ファイバ17aが露出されていない被覆部分)を収納する被覆収納溝112b、112c(図13(c)参照)が形成されている。接続機構110において、被覆収納溝112b、112cは、ベース側素子112と第2蓋側素子115との間が閉じられたときに断面長方形の孔を形成するようになっている。この被覆収納溝112b、112cは、ベース側素子112と第2蓋側素子115との間が閉じられたときに、所謂光ファイバテープ心線をクランプして、ガタ付き無く安定保持できるようになっている。また、ベース側素子112の被覆収納溝112cの底部には、調心溝112aから連続する複数本の誘い溝112dが平行に形成されている。誘い溝112dは、接続機構110後端側から接続機構110に挿入される光ファイバ171先端の光ファイバ171a(裸光ファイバ)を調心溝112aに導く機能を果たす。但し、誘い溝112dの断面形状は、必ずしも、調心溝112aと同じである必要は無い。
なお、調心溝の形成位置は、ベース側素子112と第1蓋側素子114のいずれの側であっても良く、また、両方であっても良い。
なお、蓋側素子113としては、後述するように、光ファイバ61,171同士が突き合わせ接続された接続部をクランプする部分(換言すれば調心溝が形成されている部分)と、光ファイバ171の被覆部を収納してクランプする部分(換言すれば、被覆収納溝が形成されている部分)とが、二つの開閉部材2、3の挿脱(挿入、抜き出し)によって、別々に開閉される構造であれば良く、この点、必ずしも別体になっている構成に限定されず、一体になっている構成も採用可能である。一体の場合は、例えば、蓋側素子の変形によって、別々の開閉が実現される構成等が採用可能である。また、クランプバネとしても、同様の理由により、二つのクランプが別々に開閉できるようになっていれば良く、必ずしも、切欠部を有するものを採用する必要は無い。
第2蓋側素子115よりもフェルール71側に配置される第1蓋側素子114とそれに対応するベース側素子112の部分とそれらの外側に被嵌されるクランプバネ116の左側の部分とによって一のクランプ部である第1クランプ部118が構成され、第2蓋側素子115とそれに対応するベース側素子112の部分とそれらの外側に被嵌されるクランプバネ116の右側の部分とによって他のクランプ部である第2クランプ部119が構成されるようになっている。この光ファイバ接続部品71Aについても、本発明に係る光ファイバ接続工具を用いることで、前述した光ファイバ接続部品501の場合と同様に、光ファイバ接続作業を行うことができる。なお、接続機構付きフェルール71Aを組み込んで構成した光ファイバコネクタ502についても、ハウジング511側部に、開閉部材2、3の挿入用の楔挿入孔507を開口しておくことで、本発明に係る光ファイバ接続工具を用いて光ファイバの接続作業を行える光ファイバ接続部品として扱うことができる。
フェルール側光ファイバ61である既設の光ファイバ61に対して接続機構110内で突き合わせ接続される新設の光ファイバが光ファイバテープ心線の場合、光ファイバ接続工具1によって開放しておいた接続機構110に光ファイバ(光ファイバテープ心線)を挿入して、フェルール71の光ファイバ61に対して接続するには、先端に露出させておいた複数本(調心溝112aの本数と同じ本数)の裸光ファイバを、それぞれ、ベース側素子112の被覆収納溝112cの底部の誘い溝112dに1本ずつ挿入して、該光ファイバをフェルール71側に押し込んでいくことで、各裸光ファイバを調心溝112aに挿入することができ、また、光ファイバ(光ファイバテープ心線)の被覆部は、被覆収納溝112b、112cに収納される。本発明に係る光ファイバ接続方法に従って、光ファイバテープ心線の裸光ファイバと、フェルール側光ファイバ61との突き合わせ状態を維持したまま、開閉部材2、3の引き抜きによって接続機構110(具体的には接続素子111)を閉じると、まず、第1クランプ部118に、光ファイバ同士が突き合わせ状態を維持したままクランプ保持され、次いで、第2クランプ部119に、光ファイバ(光ファイバテープ心線)の被覆部がクランプ保持されることとなり、前述の光ファイバ接続部品501の場合と同様に、光ファイバの無用な撓みを解消した状態で、光ファイバのクランプ保持を実現できる。
光ファイバクランプ201は、光ファイバ接続工具の部品収納溝103に嵌め込まれた光ファイバ接続部品5に対して挿入作業を行う光ファイバを、弾性体202に形成されたスリット206に押し込むだけで、簡単に支持できる部材である。前記スリット206は、弾性体202の枠体203から露出した部分の側面から切り込まれた形状である。また、スリット206に挿入した光ファイバは、スリットから簡単に取り出せる。
図16から図18(a)〜(c)に示す光ファイバ接続部品20は、単心用のメカニカルスプライスとして構成されたものであって、基本的な構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。但し、この光ファイバ接続部品20は、後述する調心溝32a,被覆収納溝32b,32cを、横並びに複数形成することで、多心用としても機能させることができる。
すなわち、光ファイバ接続部品20は、接続機構30のみから構成されるものであって、プラスチック材等から形成される接続素子31と、接続素子31の外側に被嵌される金属等から形成されるクランプバネ37とを備えている。
一方の光ファイバ40は、予め、接続機構30の一方側から調心溝32aに挿入して、その先端を調心溝32a上に配置しておき、被覆部を第1蓋側素子34とベース素子32との間でクランプ固定した状態としておく。光ファイバ40の被覆部は、被覆収納溝32bに収納され、第1クランプ部42にクランプ固定される。第1クランプ部42は、光ファイバ固定部として機能する。
このようにして、光ファイバ接続部品20を介して一方の光ファイバ40と他方の光ファイバ41とを先端同士を突き合わせ接続した状態に保持することができるものである。
従って、両光ファイバ40、41の先端部に撓みが生じたままの状態で両光ファイバ40、41がクランプされて、光ファイバ40、41の曲げによる損失増大や両光ファイバ40、41の先端部に応力が集中して破損するようなことがなくなり、接続不良をなくすことができ、信頼性を大幅に高めることができることになる。
そして、この実施の形態に示すものにあっては、前記第1及び第2の実施の形態に示すものと同様の作用効果を奏し、既設の光ファイバの先端に新設の光ファイバを突き合わせた場合に、又は一方の光ファイバの先端に他方の光ファイバの先端を突き合わせた場合に、突き合わせ力によって両光ファイバの先端部に撓みが生じても、第1蓋側素子又は第2の蓋側素子を閉じたときに第2蓋側素子又は3蓋側素子は未だ開いた状態にあるので、その撓みは新設の光ファイバ又は他方の光ファイバの方向に逃がすことができ、完全(あるいは殆ど)に撓みを除去した後に第2蓋側素子又は第3蓋側素子を閉じることになる。
なお、前述の各実施形態では、一のクランプ部を閉じた後に、他のクランプ部の閉動作を開始する構成を例示したが、本発明は、これに限定されず、一のクランプ部の閉動作の完了前(一のクランプ部での、既設、新設の光ファイバがクランプが完了する前)に、他のクランプ部の閉動作が開始される構成も採用可能である。
Claims (8)
- 既設の光ファイバ(6)が挿通固定されたフェルール(7)の後端から前記既設の光ファイバが接続機構(10)に突出した接続機構付きフェルール(7A)に対して、新設の光ファイバ(17)を、第1および第2の開閉部材(2、3)を用いて接続する接続方法であって、
前記接続機構は、ベース側素子(12)と、2つに分割された蓋側素子(14,15)とを組み合わせてなる2つ割り構造の接続素子(11)と、この接続素子の外側に被嵌されて前記ベース側素子と蓋側素子とを接合状態に保持するクランプバネ(16)とを備え、
前記2つの蓋側素子が、それぞれ第1クランプ部(18)と第2クランプ部(19)を構成し、
前記第1開閉部材(2)が、前記第1クランプ部を構成する第1蓋側素子(14)とベース側素子との間に挿脱可能であり、第2開閉部材(3)が、前記第2クランプ部を構成する第2蓋側素子(15)とベース側素子との間に挿脱可能であり、
前記フェルール側に配置された前記第1クランプ部に導入された前記既設の光ファイバに対し、前記接続素子端部から前記第2クランプ部を経て前記第1クランプ部に調心溝に沿って導入した前記新設の光ファイバを、撓みが生じるように押圧して突き合わせ接続し、
前記第1クランプ部を構成する第1蓋側素子とベース側素子の間に挿入された前記第1開閉部材を引き抜いて前記クランプバネの付勢力により前記第1蓋側素子を閉じて前記既設の光ファイバと前記新設の光ファイバを突き合わせ接続状態でクランプし、
次いで、前記第2クランプ部を構成する第2蓋側素子とベース側素子の間に挿入された前記第2開閉部材を引き抜いて前記第2蓋側素子を閉じて前記新設の光ファイバの被覆部をクランプすることを特徴とする光ファイバ接続方法。 - 前記第1および第2開閉部材は、前記新設の光ファイバを前記既設の光ファイバに対して押圧する際の突き合わせ力を確保したまま前記第1クランプ部を閉じ、次いで前記押圧を解除してから、前記第2クランプ部を閉じるように動作させることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ接続方法。
- 前記新設の光ファイバが、被覆部の先端に裸光ファイバ(17a)が露出されたものであり、
前記裸光ファイバが前記既設の光ファイバに突き合わせ接続されて前記第1クランプ部にクランプされ、前記被覆部が前記第2クランプ部にクランプされることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ接続方法。 - 既設の光ファイバ(6)が挿通固定されたフェルール(7)の後端から前記既設の光ファイバが接続機構(10)に突出した接続機構付きフェルール(7A)に対して、新設の光ファイバ(17)を、第1および第2の開閉部材(2、3)を用いて接続する接続方法であって、
前記接続機構は、ベース側素子(12)と、2つに分割された蓋側素子(14,15)とを組み合わせてなる2つ割り構造の接続素子(11)と、この接続素子の外側に被嵌されて前記ベース側素子と蓋側素子とを接合状態に保持するクランプバネ(16)とを備え、
前記2つの蓋側素子が、それぞれ第1クランプ部(18)と第2クランプ部(19)を構成し、
前記第1開閉部材(2)が、前記第1クランプ部を構成する第1蓋側素子(14)とベース側素子との間に挿脱可能であり、第2開閉部材(3)が、前記第2クランプ部を構成する第2蓋側素子(15)とベース側素子との間に挿脱可能であり、
前記フェルール側に配置された前記第1クランプ部に導入された前記既設の光ファイバに対し、前記接続素子端部から前記第2クランプ部を経て前記第1クランプ部に調心溝に沿って導入した前記新設の光ファイバを、撓みが生じるように押圧して突き合わせ接続し、
前記第1クランプ部を構成する第1蓋側素子とベース側素子の間に挿入された前記第1開閉部材を引き抜いて前記クランプバネの付勢力により前記第1蓋側素子を閉じて前記既設の光ファイバと前記新設の光ファイバを突き合わせ接続状態でクランプする動作を開始させ、
この動作が完了する前に、前記第2クランプ部を構成する第2蓋側素子とベース側素子の間に挿入された前記第2開閉部材を引き抜いて前記第2蓋側素子を閉じて前記新設の光ファイバの被覆部をクランプする動作を開始させることを特徴とする光ファイバ接続方法。 - 前記第1および第2開閉部材は、前記新設の光ファイバを前記既設の光ファイバに対して押圧する際の突き合わせ力を確保したまま前記第1クランプ部を閉じ、次いで前記押圧を解除してから、前記第2クランプ部を閉じるように動作させることを特徴とする請求項4に記載の光ファイバ接続方法。
- 前記新設の光ファイバが、被覆部の先端に裸光ファイバ(17a)が露出されたものであり、
前記裸光ファイバが前記既設の光ファイバに突き合わせ接続されて前記第1クランプ部にクランプされ、前記被覆部が前記第2クランプ部にクランプされることを特徴とする請求項4または5に記載の光ファイバ接続方法。 - 請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の光ファイバ接続方法に用いられる光ファイバ接続工具であって、
前記第1クランプ部を構成する第1蓋側素子(14)とベース側素子との間に挿脱可能な第1開閉部材(2)と、前記第2クランプ部を構成する第2蓋側素子(15)とベース側素子との間に挿脱可能な第2開閉部材(3)を有し、
前記第1蓋側素子とベース側素子の間に挿入された前記第1開閉部材を引き抜いた後、前記第2蓋側素子とベース側素子の間に挿入された前記第2開閉部材を引き抜くことができるように構成されていることを特徴とする光ファイバ接続工具(1)。 - 請求項4〜6のうちいずれか1項に記載の光ファイバ接続方法に用いられる光ファイバ接続工具であって、
前記第1クランプ部を構成する第1蓋側素子(14)とベース側素子との間に挿脱可能な第1開閉部材(2)と、前記第2クランプ部を構成する第2蓋側素子(15)とベース側素子との間に挿脱可能な第2開閉部材(3)を有し、
前記第1蓋側素子とベース側素子の間に挿入された前記第1開閉部材を引き抜く動作を開始させた後、この動作が完了する前に、前記第2蓋側素子とベース側素子の間に挿入された前記第2開閉部材を引き抜く動作を開始させることができるように構成されていることを特徴とする光ファイバ接続工具(1)。
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