JP4047104B2 - 光コネクタハウジング - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光コネクタ同士を接続するために用いられる光コネクタアダプタや光コネクタレセプタクルなどの光コネクタハウジングに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、プラグ−アダプタ−プラグ結合方式の光コネクタは、アダプタとなる光コネクタハウジングに、対向する両側から挿入、接続された光コネクタ(プラグ)同士が、該アダプタ内で接続されるものである。
また、プラグ−レセプタクル結合方式の光コネクタは、レセプタクルとなる光コネクタハウジング内に、接続される一方のフェルールが保持されており、これに対向して前記レセプタクルに光コネクタ(プラグ)が挿入されて接続されるものである。
アダプタやレセプタクルなどの光コネクタハウジング内での光コネクタ同士の接続は、各光コネクタ(プラグ)のハウジング先端部に保持されたフェルール同士を突き合わせ接合することで実現される。フェルール同士は、高精度に位置決めして突き合わせ接合する必要がある。
【0003】
例えば、MPO形光コネクタ(JIS C 5981等に規定されるMT形光コネクタフェルール(以下、MTフェルールとも言う)をプラスチック製のハウジングの先端に収容した構成の光コネクタプラグ)同士の接続では、一方の光コネクタのMTフェルールの接合端面に突設されているガイドピンを、他方の光コネクタのMTフェルールの接合端面に開口されているガイドピン穴に挿入、嵌合する周知のガイドピン位置合わせ機構によって、MTフェルール同士が高精度に位置決めして突き合わせ接合されることで接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような光コネクタでは、光コネクタ(プラグ)加える力の方向(着脱方向)が光コネクタハウジングの中心軸線の方向からずれると(いわゆる斜め挿し)、光コネクタ先端部を光コネクタハウジング内でこじってしまい、さらに無理な押し込みにより、フェルール等を損傷することがあるといった不都合がある。例えば、前述のMPO形光コネクタでは、一方の光コネクタ(プラグ)を先行して光コネクタアダプタの一方の端部に装着した状態で、他方の光コネクタ(プラグ)を光コネクタアダプタの他方の端部に挿入する際、一方の光コネクタのガイドピンで、他方の光コネクタのMTフェルールの先端部やガイドピン穴等をこじって、傷つけたり、破損したりすることがある。
従って、本発明は、着脱時の光コネクタ先端部の損傷や破損を抑制し、着脱作業を容易化することができる光コネクタハウジングの提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、光コネクタが挿入接続されるスリーブ状の内部ハウジングと、この内部ハウジングをクリアランスによって浮動を許容して収容する外部ハウジングとを有し、内部ハウジングの軸方向中央部外側と、外部ハウジングの内側とに形成された係合部が、クリアランスによって浮動可能に係合され、この係合部の係合により、前記内部ハウジングの前記外部ハウジングからの離脱が防止されており、前記外部ハウジングは、前記光コネクタが挿入される側の開口端縁に、内側から減肉された凹部を有しており、前記内部ハウジングが、前記内部ハウジングに装着された前記光コネクタの端縁が前記凹部に突き当たる位置を限度として、前記内部ハウジングの軸方向中央部を回転中心として浮動可能となっている光コネクタハウジングを提供する。
このような光コネクタハウジングにおいては、前記内部ハウジング側の係合部を、内部ハウジングの対向する両側に突出された突起とし、前記外部ハウジング側の係合部を、前記突起をクリアランスによって浮動可能に収容する凹所とすることが好ましい。
【0006】
このような光コネクタハウジングを用いることにより、光コネクタの着脱時に、一方の光コネクタの着脱方向が、外部ハウジングの内部ハウジング収容穴の中心軸線の方向からずれた方向となったとしても、内部ハウジングが、内部ハウジングの軸方向中央部を回転中心として、外部ハウジング内で浮動することにより、他方の光コネクタが、着脱方向に追従して、着脱側の光コネクタの反対側に移動するので、光コネクタ先端部に無理な力が集中しなくなり、光コネクタ先端部の損傷や破損が抑制される。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明において光コネクタハウジングとは、アダプタやレセプタクルのように、光コネクタ(プラグ)の挿入により、接合すべきフェルールの位置決めができ、光ファイバの接続が可能となる形態の光コネクタを総称する。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の光コネクタハウジング1をアダプタに適用した一例を示す図であって、(a)は平断面図、(b)は正断面図、(c)は側面図である。また、図2は、前記光コネクタハウジング1(以下、単にアダプタという)とともに用いられる光コネクタ10の一例を示す片側断面図である。
図3は、前記アダプタ1に前記光コネクタ10を取り付けた状態を示す(a)平断面図、(b)正断面図であり、図4は、図3の要部を拡大して示す(a)平断面図、(b)正断面図である。
【0008】
本実施の形態のアダプタ1が適用される光コネクタ10は、図2に示すように、JIS C 5982等に制定されるいわゆるMPO形光コネクタプラグ(MPO:Multifiber Push-On)である。このMPO形光コネクタプラグは、JIS C 5981等に規定されるMT形光コネクタフェルール12(MT:Mechanically Transferable。以下、単にフェルールという)をプラスチック製のハウジング11の先端部に収容した構成の光コネクタプラグであり、全体が外観扁平な断面形状に形成されている。
以下の説明では、この光コネクタ10の扁平形状の短辺側に対応する方向を厚さ方向、長辺側に対応する方向を幅方向ということがある。
【0009】
ハウジング11は、スリーブ状であり、フェルール12は、ハウジング11の先端部に収容されている。フェルール12は、ハウジング11の軸方向に若干(例えば数μm程度)移動できるようになっている。このハウジング11の内部に収容されているスプリング15は、該ハウジング11内部に反力を取ってフェルール12を接続方向(ハウジング11の先端部から押し出す方向、図2の左向きの方向)に付勢するものであり、フェルール12を光コネクタ10後端側(後述のブーツ17側、図2の右側)に押し込むと、押し縮められる。フェルール12は、スプリング15によって、接合端面12a付近がハウジング11先端から突出されているが、ハウジング11に設けられているストッパ(図示略)によって、ハウジング11の先端から抜け出ないようになっている。
【0010】
光ファイバ16は、フェルール12により、先端を突き合わせ接続可能に成端されており、光コネクタ10の内部を貫通して光コネクタ10後端から引き出されている。また、光コネクタ10後端から引き出された光ファイバ16は、ハウジング11の接続方向後端側に設けられたブーツ17に収納されることにより、光コネクタ10後端付近での急激な曲げ等が防止されている。
【0011】
光ファイバ16としては、特に限定はなく、例えば単心または多心の光ファイバ心線、この光ファイバ心線をチューブに収納した光ファイバコードなどが採用可能である。前記光ファイバ心線や前記光ファイバコードの場合、該光ファイバ心線等の先端の被覆を除去して露出させた裸光ファイバを、フェルール12の光ファイバ穴(図示略)に挿入して、突き合わせ接続可能に成端される。
【0012】
アダプタ1に対向する両側から挿入して接続される光コネクタ10は、アダプタ1内でのフェルール12同士の突き合わせ接合によって接続される。フェルール12同士は、周知のガイドピン嵌合方式の位置決め機構によって高精度に位置決めして、接合端面12a同士を突き合わせ接合して接続されるようになっており、これにより、各フェルール12に成端されている光ファイバ16同士が光接続される。
【0013】
接続する一方の光コネクタ10には、位置決め用のガイドピン18が挿入されたフェルール12がガイドピン18を固定するためのピンクランプ14と共に組み込まれ、このフェルール12の接合端面12aから突出しているガイドピン18を、他方の光コネクタ10のフェルール12のガイドピン穴(図示略)に挿入、嵌合することで、フェルール12同士が高度に位置決めされて接合される。ピンクランプ14は、フェルール12の接合端面12aに対向する後端側に取り付けられており、前記スプリング15の付勢力は、該ピンクランプ14を介してフェルール12に作用する。なお、ガイドピン18を省略する場合は、ピンクランプ14も省略でき、この場合には、スプリング15の付勢力は、直接、フェルール12に作用させられる。
また、フェルール12自体にガイドピン18を固定する機構が取り付けられている場合には、ピンクランプ14が無くても、フェルール12にガイドピン18を一体に取り付けることが可能であり、この場合にも、ピンクランプ14を省略できる。
【0014】
本実施の形態のアダプタ1は、図1に示すように、上述の光コネクタ10を挿入して接続するための内部ハウジング2と、この内部ハウジング2を収容して保持するための外部ハウジング3とからなり、いずれもプラスチック製である。
内部ハウジング2は、光コネクタ10の先端部(すなわち内部ハウジング2に挿入される部分)の形状に合わせて、偏平なスリーブ状に形成されており、その内側はコネクタ穴4となっている。そして、該内部ハウジング2の両端から、それぞれ光コネクタ10を挿入して位置決めし、コネクタ穴4内で各光コネクタ10のフェルール12の接合端面12aを接合させて、光ファイバを接続することができるようになっている。
また、外部ハウジング3は、内部ハウジング2の形状に合わせて、偏平なスリーブ状に形成されており、その内側は、内部ハウジング2を収容するための内部ハウジング収容穴5となっている。
【0015】
内部ハウジング2の外面2aには、該内部ハウジング2の軸方向中央部の対向する幅方向の両側に、ピン状の係合突起6aが突出して設けられている。また、外部ハウジング3の内面3aには、上記の内部ハウジング2の係合突起6aと対応する位置に、係合凹所6bが凹設されている。係合凹所6bは、外部ハウジング3をバックパネルなどに取り付けるための取付孔9aを有するフランジ部9の内部に若干侵入して形成されている。
これらの係合突起6aと係合凹所6bとから、係合部6が構成されており、内部ハウジング2と外部ハウジング3とは、この係合部6の係合によって、離脱が防止されている。
【0016】
外部ハウジング3の内部ハウジング収容穴5は、内部ハウジング2の外形よりも若干大きく、クリアランスによって内部ハウジング2が浮動できる大きさに形成されている。また、係合突起6aと係合凹所6bとの間も、クリアランスによって、係合突起6aが係合凹所6b内で浮動できる関係になっている。
さらに、外部ハウジング3の内部ハウジング収容穴5の両開口端縁には、内側から減肉された凹部3bが設けられており、内部ハウジング2に装着された光コネクタ10の端縁が、当該凹部3bに突き当たる位置を限度として、内部ハウジング2の軸方向中央部を回転中心として浮動できるようになっている。
【0017】
これにより、内部ハウジング2は、コネクタ穴4の両端に光コネクタ10を装着した状態でも、図3(a)、図4(a)に示すように、内部ハウジング2の外面2aと、外部ハウジング3の内面3aとの間のうちの、幅方向に対向する面の間に、クリアランスが設けられたところで、係合突起6aが係合凹所6b内で浮動することにより、内部ハウジング2の中心軸線方向が、外部ハウジング3の内部ハウジング収容穴5の中心軸線に対して、幅方向に、最大±θ1程度傾斜できるようになっている。
【0018】
また、図3(b)、図4(b)に示すように、内部ハウジング2の外面2aと、外部ハウジング3の内面3aとの間のうちの、厚さ方向に対向する面の間に、クリアランスが設けられたところで、係合突起6aが係合凹所6b内で係合突起6aの突出方向(すなわち2個の係合突起6aを結ぶ方向)を中心軸として回動することにより、内部ハウジング2の中心軸線方向が、外部ハウジング3の内部ハウジング収容穴5の中心軸線に対して、厚さ方向に、最大±θ2程度傾斜できるようになっている。
【0019】
つまり、内部ハウジング2の軸方向中央部を回転中心とした若干の浮動が可能となり、内部ハウジング2の中心軸線方向が、外部ハウジング3の内部ハウジング収容穴5の中心軸線に対して、任意の方向に最大±2°程度(図3(a)(b)に示す角度θ1、θ2)傾斜できるようになっている。
【0020】
さらに、アダプタ1および光コネクタ10には、コネクタ穴4に光コネクタ10を挿入したときに、ぐらつきなく結合し、また、必要に応じて、この結合を容易に離脱できるような機構を備えることが好ましい。
このような機構としては、例えば、図1〜4に示すような、スライドロック機構が挙げられる。すなわち、アダプタ1の内部ハウジング2に光コネクタ10を挿入したとき、内部ハウジング2のコネクタ穴4の両側の縁部の一対の係合爪7が、光コネクタ10のハウジング11の両側面に形成された係合凹所11aに係脱自在に係合するようになっている。
そして、前記カップリング13は、ハウジング11の外側に設けられたカップリング用スプリング(図示略)によって接続方向前方に付勢されており、通常時(何ら外力が与えられていないとき)は、前記係合凹所11aを外側から覆う位置にあり、アダプタ1への光コネクタ10の挿入時に内部ハウジング2(具体的には係合爪7)に突き当たることで、光コネクタ10後端側へ押し動かされた後、弾性爪である係合爪7先端の突片が係合爪7自身の弾性によって係合凹所11aに入り込んで係合し、係合爪7に対する突き当てが解消されることで、前記カップリング用スプリングの付勢力によって再び係合凹所11aを外側から覆う位置に復帰する。この位置では、ハウジング11の係合凹所11aに係合されている係合爪7がハウジング11側面に押さえ込むようにして係合凹所11aに対する係合解除を防止できる。カップリング13を、前記カップリング用スプリングの付勢力に抗して接続方向後端側に滑動させると、アダプタ1側の係合爪7を係合凹所11aから離脱させてその係合を解除でき、内部ハウジング2からの光コネクタ10の抜去が可能となる。
しかし、このような機構は、特に必須というものではなく、また、たとえ設けるにしても、光コネクタ(プラグ)10をアダプタ1に挿入することによって、アダプタ1と光コネクタ(プラグ)10が結合してロックされ、光コネクタ(プラグ)10についているスライド片(上述の例では、カップリング13に相当する)を引き、ロックを解除させながら光コネクタ(プラグ)10を引くことによって離脱できる構造であればよく、その構造や作用は、特に限定されるものではない。
【0021】
また、内部ハウジング2の内面には、光コネクタ10の逆差しを防止するため、キー溝8aが設けられており、これを光コネクタ10のハウジング11に突設されているキー8bと係合させることにより、光コネクタ10を正しい挿入向きで挿入できるようになっている。
しかし、これは、本発明のアダプタ1には、特に必須というものではない。
【0022】
このようなアダプタ1に光コネクタ10を挿入して結合させるためには、従来のアダプタを用いた場合と同様に、まず、内部ハウジング2の一端に、一の光コネクタ10を挿入し、次いで、内部ハウジング2の他端に、他の光コネクタ10を挿入して、各光コネクタ10のフェルール12の接合端面12aを接合させ、ガイドピン18をガイドピン穴に係合して固定すればよい。
【0023】
本実施の形態のアダプタ1を用いた場合、光コネクタ10は、内部ハウジング2のコネクタ穴4内に、ぐらつきなく挿入して固定することができる。しかも、内部ハウジング2が外部ハウジング3内で浮動可能となるように、クリアランスが設けられているので、1個の光コネクタ10が装着された内部ハウジング2に、逆側から2個目の光コネクタ10を挿入して1個目の光コネクタ10と接続しようとする際、その装着しようとする光コネクタ10を、外部ハウジング3の内部ハウジング収容穴5の中心軸線からずれた方向に動かしたとしても、装着済みの光コネクタ10が内部ハウジング2とともに浮動して、内部ハウジング2の中心軸線の方向が、着脱方向に追従するようになるので、フェルール12の接合端面12aなどのこじりを抑制し、光コネクタ10の先端部やフェルール12の接合端面12aの損傷や破損を抑制することができる。
【0024】
同様に、内部ハウジング2に2個の光コネクタ10が装着された状態で、一方の光コネクタ10を離脱させるために力を加えたときにも、他方の光コネクタ10が内部ハウジング2とともに浮動して、内部ハウジング2の中心軸線の方向が、着脱方向に追従するようになるので、光コネクタ10の抜去を、光コネクタ10に無理な力を与えることなく円滑に行うことができる。
【0025】
図5は、本発明の光コネクタハウジングをレセプタクルに適用した一例を示す正断面図である。図5において、図1〜4で用いた符号と同一の符号は、図1の構成と同様のものであることを意味する。また、本実施の形態の光コネクタハウジング1(以下、単にレセプタクルという)においては、フェルール12A、12Bとしては、MT形フェルールが採用されている。また、このレセプタクルと嵌合されるプラグ10の構成は、図2に示したものと同様であり、一方のフェルール12Aを収容できるようになっている。
このレセプタクル1は、一端側に光コネクタ(プラグ)10を挿入して接続するための内部ハウジング2と、この内部ハウジング2を収容して保持するための外部ハウジング3とからなる。
【0026】
内部ハウジング2の一端側はコネクタ穴4となっており、このコネクタ穴4には、フェルール12Aが収容されたプラグ10をぐらつきなく挿入して固定することができるようになっている。
また、コネクタ穴4の反対の後端側には、他方のフェルール12Bを後端側からコネクタ穴4側に挿入して収容するためのフェルール収容穴20が設けられている。このフェルール収容穴20の中に、フェルール12B、スプリング15、受け部材21をこの順序で挿入し、フェルール12Bの前端部をフェルール収容穴20の前端側に設けられたガイド穴20aに収容し、受け部材21をフェルール収容穴20の口に嵌め込んで塞ぐことにより、フェルール12Bは、スプリング15によって受け部材21に対して反力を取り、接続方向(内部ハウジング2の先端部から押し出す方向、図5における右向きの方向)に付勢された状態で、内部ハウジング2に収容される。これにより、コネクタ穴4にプラグ10を挿入して位置決めし、フェルール12A、12Bの接合端面を接合させることにより、光ファイバを接続することができる。
【0027】
外部ハウジング3は、概略スリーブ状であり、その内側は、内部ハウジング2を収容するための内部ハウジング収容穴5となっている。外部ハウジング3の内部ハウジング収容穴5は、内部ハウジング2の外形よりも若干大きく、クリアランスによって内部ハウジング2が浮動できる大きさに形成されている。
さらに、内部ハウジング2の軸方向中央部外側にはピン状の係合突起6aが、また、外部ハウジング3の内側には係合凹所6bが形成されており、これらにより係合部6が構成されている。係合部6は、フェルール12A、12Bの接合位置付近に設けられており、クリアランスによって浮動可能に係合されている。この係合により、内部ハウジング2の外部ハウジング3からの離脱が防止されている。また、係合部6のクリアランスによって、内部ハウジング2が、該係合部6を回転中心として外部ハウジング3内で浮動可能となっている。
【0028】
このようなレセプタクル1を用いることにより、上述のアダプタの場合と同様に、光コネクタ10の着脱の際、この光コネクタ10に対して、レセプタクルの外部ハウジング3の内部ハウジング収容穴5の中心軸線方向から若干ずれた方向に力を加えたとしても、内部ハウジング2に収容されたフェルール12Bが、内部ハウジング2とともに該内部ハウジング2の軸方向中央部を回転中心として、矢印Yに示すように浮動して、力を加えた側の光コネクタ10に追従して移動するので、光コネクタ10やフェルール12A、12Bの先端部のこじりや損傷、破損などを抑制することができる。
【0029】
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明はこの実施の形態のみに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施の形態においては、MPO形コネクタ(MPO:Multifiber Push-On、JIS C 5982に規定されるものなど)に適用した場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、SC形コネクタ(SC:Single fiber Coupling、JIS C 5973に規定されるもの等)、MU形コネクタ(MU:Miniature-Unit coupling、JIS C 5983に規定されるもの等)等、光コネクタを、中心軸線の方向に対称にアダプタに装着して、フェルールを互いに接合させるプラグ−アダプタ−プラグ結合方式、プラグ−レセプタクル結合方式などの光コネクタに適用することができる。
【0030】
また、光コネクタ10としては、フェルール12(12A)がハウジング11に収容されたプラグ形のものを説明したが、特にこれに限定されるものではなく、ハウジング11自体がフェルールを兼ねるものなども、差し支えなく適用可能である。また、先端部の外観が略偏平状の光コネクタ10に適用した例を示したが、特にこれに限定されるものではなく、光コネクタ10の形状に合わせたアダプタ1とする限り、円形状、楕円状、方形状などのものにも適用可能であることは言うまでもない。
【0031】
上記実施の形態の光コネクタハウジングとしては、外部ハウジング3が1個の内部ハウジング収容穴5を有するとともに、内部ハウジング2が1個のコネクタ穴4を有するものを例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、外部ハウジング3が複数の内部ハウジング収容穴5を有し、各内部ハウジング収容穴5に内部ハウジング2を収容したものや、内部ハウジング2が複数のコネクタ穴4を有し、複数の光コネクタ(プラグ)を積層してハウジングにより一括に構成した多連の光コネクタプラグを収容可能としたものなど、いわゆる多連のアダプタ、レセプタクルなどにも適用可能である。
【0032】
さらに、外部ハウジング3内で内部ハウジング2が浮動する方向は、上記実施の形態では、光コネクタ10の厚さ方向と幅方向の両方を含む全方向に浮動可能としたが、本発明は、これに限定されるものではなく、内部ハウジング2が特定の一方向にのみ、浮動可能としたものとすることもできる。例えば、上述の多連の光コネクタでは、プラグの着脱方向は、複数のプラグが配列した方向には傾きにくくなることから、この配列方向と直交する方向にのみにクリアランスを取って浮動量が大きくなるようにすればよい場合がある。
【0033】
さらに、係合部6の構造も、特に限定されるものではなく、種々の改変が可能である。例えば、外部ハウジング3の内面に一対の係合突起6aを突設し、内部ハウジング2の外面に、前記係合突起6aと対応する位置に、係合凹所6bが凹設することによって、係合部6を構成するようにしてもよい。
また、係合部6の形状は特に限定されるものではなく、リブ状、フランジ状、耳状などの形状としてもよく、その個数も1個または複数個とすることができる。例えば、係合部を内部または外部ハウジング2、3の軸方向中央部外側の全周またはほぼ全周に亘って形成したり、係合部を3個以上等間隔に配置したりする例が挙げられる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光コネクタハウジングは、光コネクタが挿入接続される内部ハウジングと、この内部ハウジングをクリアランスによって浮動を許容して収容する外部ハウジングとを有し、内部ハウジングの軸方向中央部外側と、外部ハウジングの内側とに形成された係合部が、クリアランスによって浮動可能に係合され、この係合部の係合により、前記内部ハウジングの前記外部ハウジングからの離脱が防止されており、前記外部ハウジングは、前記光コネクタが挿入される側の開口端縁に、内側から減肉された凹部を有しており、前記内部ハウジングが、前記内部ハウジングに装着された前記光コネクタの端縁が前記凹部に突き当たる位置を限度として、前記内部ハウジングの軸方向中央部を回転中心として浮動可能となっているので、光コネクタの着脱の際、一方の光コネクタに対して、外部ハウジングの内部ハウジング収容穴の中心軸線方向から若干ずれた方向に力を加えたとしても、他方の光コネクタが内部ハウジングとともに、該内部ハウジングの軸方向中央部を回転中心として浮動して、力を加えた側の光コネクタに追従して移動するので、光コネクタの先端部のこじりや損傷、破損などを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光コネクタハウジングの一例であって、アダプタの一例を示す(a)平断面図、(b)正断面図、(c)側面図である。
【図2】 図1に示すアダプタとともに用いられる光コネクタの一例を示す片側断面図である。
【図3】 図1に示すアダプタに、図2に示す光コネクタを取り付けた状態を示す(a)平断面図、(b)正断面図である。
【図4】 図3の要部を拡大して示す(a)平断面図、(b)正断面図である。
【図5】 本発明の光コネクタハウジングの一例であって、レセプタクルの一例を示す平断面図である。
【符号の説明】
1…光コネクタハウジング(アダプタ、レセプタクル)、2…内部ハウジング、3…外部ハウジング、3b…凹部、6…係合部、6a…係合突起、6b…係合凹所、10…光コネクタ(プラグ)。

Claims (2)

  1. 光コネクタ(10)が挿入接続される内部ハウジング(2)と、この内部ハウジングをクリアランスによって浮動を許容して収容する外部ハウジング(3)とを有し、内部ハウジングの軸方向中央部外側と、外部ハウジングの内側とにそれぞれ形成された係合部(6)が、クリアランスによって浮動可能に係合され、この係合部の係合により、前記内部ハウジングの前記外部ハウジングからの離脱が防止されており、
    前記外部ハウジングは、前記光コネクタが挿入される側の開口端縁に、内側から減肉された凹部(3b)を有しており、
    前記内部ハウジングが、前記内部ハウジングに装着された前記光コネクタの端縁が前記凹部に突き当たる位置を限度として、前記内部ハウジングの軸方向中央部を回転中心として前記外部ハウジング内で浮動可能となっていることを特徴とする光コネクタハウジング。
  2. 前記内部ハウジング側の係合部が、内部ハウジングの対向する両側に突出された突起(6a)であり、前記外部ハウジング側の係合部が、前記突起をクリアランスによって浮動可能に収容する凹所(6b)であることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタハウジング。
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