JP4008053B2 - 光コネクタ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ同士を突き合わせ接続する光コネクタに係り、特に接続と接続解除を自在に切り替え可能な光コネクタ関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ同士を突き合わせ接続する光コネクタとしては、特に接続と接続解除を自在に切り替え可能なものとしてMTコネクタ(MechanicallyTransferable)が知られている。
図5は、MTコネクタの一例を示す図である。図において、MTコネクタは、4心の光ファイバテープ心線1を突き合わせ接続可能に成端するフェルール2と、突き合わせた一対のフェルール2をクランプして突き合わせ状態を保持するバネ3と、突き合わせるフェルール2同士の位置決めを行う嵌合ピン4とで構成されている。
フェルール2は、光ファイバテープ心線1の突き合わせ端部に組み立てられ、同様に組み立てられた他のフェルール2と突き合わせ端面5同士を突き合わせることにより、光ファイバテープ心線1同士を突き合わせ接続するようになっている。突き合わせ端面5には、光ファイバテープ心線1の各裸ファイバの先端面6が面一として露出されている。バネ3は、突き合わせ端面5同士を突き合わせたフェルール2の組を突き合わせの軸線方向にクランプして光ファイバテープ心線1同士の突き合わせ力を付与するようになっている。嵌合ピン4は、突き合わせ端面5に開口されたピン嵌合穴7に挿抜可能に嵌合されるものであって、突き合わせ端面5同士を対向配置した両フェルール2のピン嵌合穴7間に掛け渡すように配置することにより、フェルール2同士を精密に位置決めするようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のような光コネクタの場合、光ファイバテープ心線1同士の光接続時にはバネ3の装着作業に専用の工具を使用する必要がある上、サイズが小さいため特に現場での作業性が悪いといった問題があった。特に、接続切り替え時には、バネ3をフェルール2に対して着脱しなければならないので、前記問題が一層顕著になる。また、前記光コネクタを定位置に保持するには、接続切替作業に鑑みて光コネクタを着脱自在に保持する保持具を必要とするので、部品点数が増大してコストが上昇するといった問題もある。
【0004】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、光ファイバ同士を簡便に突き合わせ接続でき、しかもコストが低減する光コネクタを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、以下の構成を採用した。
すなわち、請求項1記載の光コネクタでは、光ファイバ同士を突き合わせ接続する光コネクタにおいて、光ファイバの先端に組み立てられることにより、該光ファイバの先端面と面一の突き合わせ面を形成するフェルールと、該フェルールが軸方向両方向からそれぞれ挿入されて内部で突き合わせ接続される筒状のハウジングとを具備し、突き合わせ接続されるフェルール同士は、位置決め用の前記突き合わせ面に穿設されているピン嵌合穴に嵌合される嵌合ピンが、各フェルールのピン嵌合穴に架け渡すように配置されることで、位置決めされるようになっており、前記ハウジングが、一対の側壁部と、これら側壁部を連結する上壁部および下壁部とを備えた角筒状とされ、フェルールの側面に形成した凹部である係止部と係合することによりフェルールを突き合わせ位置に保持し、かつ、ハウジングの外側からの手動操作によって弾性変形されて係止部から離脱される保持爪を前記ハウジングの両側の側壁部に形成し、前記側壁部は、前記ハウジングの軸線方向中央部に、前記ハウジングの軸線に垂直に延在し前記上壁部および下壁部に達する支柱と、前記支柱からハウジングの軸線方向に沿って両側に延びる前記保持爪と、該保持爪を囲む外側部分とで構成され、前記外側部分は、前記保持爪の上下および先端側を囲み、前記支柱に達する略コ字状とされていることを前記課題の解決手段とした。
【0006】
請求項2記載の光コネクタでは、請求項1記載の光コネクタにおいて、前記保持爪の先端部には、ハウジングに内挿したフェルールの係止部と係合する係合突部がハウジングの内側に向けて突設されており、係合突部は、湾曲面の外面を有し、湾曲した内面を有する係合部と係合時にフェルールを突き合わせ面方向に押圧して光ファイバテープ心線同士の突き合わせ力を付与するようになっていることを前記課題の解決手段とした。
請求項3記載の光コネクタでは、請求項1記載の光コネクタにおいて、前記保持爪の先端には、係止部に係脱する係合突起がハウジングの内側に向けて突設されており、前記係合突起は、中央部が突出量が最大で、該中央部からハウジングの軸線方向両側に行くに従って突出量が減少するテーパ状であり、前記係合突起が、フェルールの光接続軸線方向中央部が最も深く該中央部から光接続軸線方向両側に行くに従って深さが減少するテーパ状の凹所である係止部に係合した時にフェルールを対向するフェルール方向に付勢して突き合わせ力を付与するようになっていることを前記課題の解決手段とした。
請求項4記載の光コネクタでは、請求項2又は3記載の光コネクタにおいて、前記保持爪は、前記係合突部が係止部と係合した時に先端部が側壁部の外側に押し出されて突出するようになっていることを前記課題の解決手段とした。
請求項5記載の光コネクタでは、請求項1〜4のいずれかに記載の光コネクタにおいて、ハウジングの軸方向両端部には、内挿したフェルールのフランジ部が当接されることにより、突き合わせ面同士が当接可能な位置にフェルールを位置決めする段部が形成されていることを前記課題の解決手段とした。
請求項6記載の光コネクタでは、請求項1〜5のいずれかに記載の光コネクタにおいて、保持爪および係止部が、該保持爪の弾性力に抗してフェルールをハウジングに挿抜することにより係止部と係脱する形状であることを前記課題の解決手段とした。
【0007】
請求項記載の光コネクタでは、請求項1〜6のいずれかに記載の光コネクタにおいて、ハウジングの側壁部の保持爪近傍が、その内面がハウジング内に挿入されて係止部に保持爪が係合されたフェルールの側面とクリアランスを介して対向し、側壁部の前記係止部に対応しない部分を手動でフェルール方向に押圧することにより弾性変形して、回転モーメントが作用することにより保持爪が係止部から離脱可能になっていることを前記課題の解決手段とした。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の光コネクタの第1の実施の形態を、図1および図2を参照して説明する。
図1および図2において、本実施の形態の光コネクタは、4心の光ファイバテープ心線12(光ファイバ)の先端に組み立てられることにより、該光ファイバテープ心線12の先端面13と面一の突き合わせ面14を形成するフェルール10と、該フェルール10が軸方向両方向からそれぞれ挿入されて内部で突き合わせ接続される筒状のハウジング11とで構成されている。
【0009】
フェルール10は、プラスチック等の樹脂で箱状に形成されている。突き合わせ面14は、光ファイバテープ心線12の光接続軸線に垂直な細長長方形状の平坦面であって、フェルール10同士を精密に位置決めして突き合わせ接続するための嵌合ピン15が挿抜可能に挿入、嵌合されるピン嵌合穴16がその長手方向両端部に穿設されている。
フェルール10の前記光接続軸線方向中央部の側面には、ハウジング11の内側に向けて突設された保持爪17が係脱される係止部18が形成されている。係止部18は、湾曲した内面を有する内面を有する凹部であって、光接続軸線を中心して対向するフェルール10の両側面に形成されている。また、フェルール10の上側面(図1上側)には、フェルール10内に接着剤を注入するための接着剤注入穴19が開口されている。
フェルール10の光接続軸線方向後端部には、フェルール10側面の周方向(光接続軸線回り)全周にわたってフランジ部20が突設されている。フランジ部20は、フェルール10同士の突き合わせ力を補強する時に、図5に示すバネが係合されるようになっている。
【0010】
ハウジング11は、プラスチック等の適度な弾力性を有する材料を以て、フェルール10の外面にほぼ一致する内部形状を有する角筒状に形成された部品である。内挿された各フェルール10の各係止部18に対応するハウジング11の側壁部21には、該係止部18と係合することによりフェルール10を突き合わせ位置に保持し、かつ、ハウジング11の外側からの手動操作によって弾性変形されて係止部18から離脱される保持爪17が形成されている。
【0011】
保持爪17は、ハウジング11とともに同じ材料によって一体に成形されるものであり、図1および図2に示すように、ハウジング11の軸線に垂直な方向に延在する支柱23からハウジング11の軸線方向両側に突設され、側壁部21と独立に弾性変形可能になっている。保持爪17の先端部24には、ハウジング11に内挿したフェルール10の係止部18と係合する係合突部25がハウジング11の内側に向けて突設されている。係合突部25は、湾曲面の外面を有し、フェルール10を保持爪17の弾性力に抗してハウジング11に挿抜することにより係止部18と係脱するようになっている。また、係合突部25は、係合部18と係合時にフェルール10を突き合わせ面14方向に押圧して光ファイバテープ心線12同士の突き合わせ力を付与するようになっている。保持爪17は、係合突部25が係止部18と係合した時に先端部24が側壁部21の外側に押し出されて突出するようになっている。
なお、保持爪17は、弾性変形可能な材料であれば、ハウジング11と異なる材料で別体に形成することも可能である。
【0012】
ハウジング11の軸方向両端部には、内挿したフェルール10のフランジ部20が当接されることにより、突き合わせ面14同士が当接可能な位置にフェルール10を位置決めする段部26が形成されている。
【0013】
以下、本実施の形態の光コネクタの作用および効果を説明する。
前記光コネクタは、光ファイバテープ心線12先端に組み立てたフェルール10を、ハウジング11にその軸方向両端から挿入して突き合わせ面14同士を当接することにより、光ファイバテープ心線12同士の突き合わせ接続状態を保持する。
すなわち、光コネクタは、ハウジング11に挿入したフェルール10をフランジ部20が段部26と当接するまで押し込むことにより、係止部18に保持爪17が係合してフェルール10をハウジング11内の定位置に保持するとともに、フェルール10に突き合わせの相手方向への付勢力を付与する。フェルール10相互の相対的な位置決めは、双方のフェルール10のピン嵌合穴16に挿入した嵌合ピン15によって従来と同様になされるので、フェルール10の突き合わせ面14同士を突き合わせるだけで、光ファイバテープ心線12の各裸ファイバの先端面13同士が突き合わされる。したがって、ハウジング11の軸方向両端部から押し込んだフェルール10の突き合わせ面14同士を当接させるだけで、異なるフェルール10に保持した光ファイバテープ心線12同士を突き合わせ接続状態を安定に保持することができる。
【0014】
また、光コネクタは、ハウジング11に挿入したフェルール10を保持爪17の弾性力に抗してハウジング11の外側に引っ張ることにより、保持爪17と係止部18との係合を解除してフェルール10をハウジング11から引き抜くことができる。引き抜いたフェルール10は、再度ハウジング11に挿入すれば、光ファイバテープ心線12の突き合わせ接続に再度利用することができる。こうすることにより、光ファイバテープ心線12の接続切り替えを何度でも行うことができる。
フェルール10のハウジング11からの引き抜き時には、係止部18と係合して側壁部21の外側に突出した保持爪17の先端部24を手動で外側に引き出して保持爪17の係合突部25を係止部18の外側に引き出すようにしてもよい。こうすることにより、光ファイバテープ心線12やフェルール10に引張力を作用させることなくハウジング11からフェルール10を引き抜くことができる。
【0015】
したがって、本実施の形態の光コネクタによれば、ハウジング11に軸方向両側からフェルール10を挿入して突き合わせ面14同士を当接させ、係合部18に保持爪17を係合させるだけで、光ファイバテープ心線12同士を接続切り替え可能に突き合わせ接続できるので、光ファイバテープ心線12の突き合わせ接続の作業性が向上する。また、ハウジング11を定位置に設置するだけで、フェルール10を定位置に安定に保持することができ、保持具の別途設置が不要であるので、部品点数が減少して小型化が可能になるとともに低コスト化できる。
【0016】
なお、保持爪17がフェルール10に付与する突き合わせ力が不足である場合には、突き合わせた両フェルール10のフランジ部20間に従来のバネを装着して突き合わせ力を補強することも可能である。
【0017】
以下、本発明の光コネクタの第2の実施の形態を図3および図4を参照して説明する。
図中、図1および図2と同一の構成部分には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
図3および図4において、本実施の形態の光コネクタは、4心の光ファイバテープ心線32を成端するフェルール30と、軸方向両端から挿入されたフェルール30同士を突き合わせることにより、光ファイバテープ心線32同士が内部で突き合わせ接続される角筒状のハウジング31とで構成されている。
【0018】
フェルール30は、図1および図2記載のフェルール10において、係止部18を係止穴33(係止部)に変更したものである。係止穴33は、ハウジング31にフェルール30を内挿した時にハウジング31の側壁部34に形成された保持爪35と係脱可能に係合する凹部であって、フェルール30の光接続軸線方向中央部が最も深く、該中央部から光接続軸線方向両側に行くに従って深さが減少するテーパ状になっている。フェルール30の他の部分は、第1の実施の形態のフェルール10と同様に構成されている。
【0019】
保持爪35は、ハウジング31の側壁部34に、ハウジング31の軸線に垂直に形成された支柱36からハウジング31の軸線方向に延びている。保持爪35の先端には、係止穴33に係脱する係合突起37がハウジング31の内側に向けて突設されている。係合突起37は、中央部が突出量が最大で、該中央部からハウジング31の軸線方向両側に行くに従って突出量が減少するテーパ状になっている。したがって、係合突起37は、係止穴33に係合した時にフェルール30を対向するフェルール30方向に付勢して光ファイバテープ心線32同士の突き合わせ力を付与するようになっている。また、保持爪35は、係合突起37が係止穴33と係合した時に先端部が側壁部34の外側に突出する寸法に形成されている。
【0020】
ハウジング31は、保持爪35を有する側壁部34と、両側壁部34を連結する上下壁部39とを有している。上下壁部39の側壁部34近傍には、側壁部34と上下壁部39との縁を切って、側壁部34のハウジング31内外方向への弾性変形を許容するためのスリット40が側壁部34との接続線41に沿って開口されている。
両側壁部34の内面が、ハウジング31に内挿したフェルール30の側面とクリアランス41を介して対向するようになっているので、側壁部34は、中央部をハウジング31内側に押圧することにより弾性変形して該中央部がクリアランス41の範囲内でハウジング31の内側に変位するとともに、中央部と中央部以外の変形量が小さい部分との間に回転モーメントが作用して、係止穴33と係合した保持爪35が離脱するようになっている。
【0021】
以下、本実施の形態の光コネクタの作用および効果を説明する。
前記光コネクタは、ハウジング31の軸方向両側からフェルール30を挿入してハウジング31の中央部で突き合わせ面38同士を当接することにより、各フェルール30に成端された光ファイバテープ心線32同士が突き合わせ接続されるようになっている。この時、ハウジング31に内挿したフェルール30の係止穴33に保持爪35が係合して、フェルール30がハウジング31の定位置に保持される。また、保持爪35は、係止穴33に係合した時に側壁部34の外側に突出するので、手動で外側に引き出すことにより、係止穴33との係合を解除することができる。
ハウジング31からフェルール30を引き出す場合には、側壁部34の中央部をハウジング31内側に押し込んで側壁部34を弾性変形させて回転モーメントを発生させ、保持爪35と係止穴33との係合を解除する。
【0022】
したがって、本実施の形態の光コネクタによれば、係止穴33に係合した保持爪35を手動で外側に引き出すか、側壁部34の中央部を押圧するだけで、係止穴33と保持爪35との係合を解除して、ハウジング31に内挿したフェルール30を抜き出すことができるので、光ファイバテープ心線32の接続切り替えの作業能率が向上する。また、互いにテーパ状の係止穴33と係合突起37とを係合させる構成なので、保持爪35のフェルール30を保持する保持力を向上することができ、より多心の光ファイバテープ心線32を成端する大型のフェルールに対応することができる。
また、本実施の形態の光コネクタは、保持爪35を係止穴33との係合時に外側への突出量が不十分であっても、側壁部34中央部の押圧のみで保持爪35を係止穴33から引き出せるので、保持爪35を小型に形成することができ、全体の小型化が一層容易である。
【0023】
なお、本発明の光コネクタは、4心以外の各種光ファイバ同士の光接続にも適用することができる。
第2の実施の形態の光コネクタは、側壁部を手動で弾性変形させることにより係止部に係合した保持爪を離脱可能であれば、スリットを有していないハウジングを適用することも可能である。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る光コネクタによれば、光ファイバの先端に組み立てられることにより、該光ファイバの先端面と面一の突き合わせ面を形成するフェルールと、該フェルールが軸方向両方向からそれぞれ挿入されて内部で突き合わせ接続される筒状のハウジングとを具備し、フェルールの側面に形成した係止部と係合することによりフェルールを突き合わせ位置に保持し、かつ、ハウジングの外側からの手動操作によって弾性変形されて係止部から離脱される保持爪をハウジングの側壁部に形成したことにより、保持爪を操作するだけでハウジングに内挿したフェルールの保持と保持解除とを手動で自在に行うことができるので、光ファイバの突き合わせ接続や接続切り替えの作業能率が向上する。また、ハウジングによって、フェルールの接続状態を保持することができるとともに、ハウジングを定位置に設置することにより、フェルールを定位置で安定に接続することができるので、部品点数を減少して低コスト化できるといった優れた効果を奏する。
【0025】
請求項記載の光コネクタでは、保持爪および係止部を、該保持爪の弾性力に抗してフェルールをハウジングに挿抜することにより係止部と係脱する形状にしたことにより、保持爪を手動操作することなく、フェルールをハウジングに対して移動するだけで保持爪と係止部とを係脱できるので、光ファイバの接続切り替え等の作業能率が一層向上するといった優れた効果を奏する。
【0026】
請求項記載の光コネクタでは、ハウジングの側壁部の保持爪近傍を、その内面がハウジング内に挿入されて係止部に保持爪が係合されたフェルールの側面とクリアランスを介して対向し、側壁部の前記係止部に対応しない部分を手動でフェルール方向に押圧することにより弾性変形して、回転モーメントが作用することにより保持爪が係止部から離脱可能に構成したことにより、側壁部を押圧するだけで係止部に係合した保持爪の離脱を簡便に行うことができ、光ファイバの接続切り替え等の作業能率が一層向上するといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光コネクタの第1の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】 本発明の光コネクタの第1の実施の形態を示す平断面図である。
【図3】 本発明の光コネクタの第2の実施の形態を示す斜視図である。
【図4】 本発明の光コネクタの第1の実施の形態を示す平断面図である。
【図5】 従来例の光コネクタを示す斜視図である。
【符号の説明】
10…フェルール、11…ハウジング、12…光ファイバ(光ファイバテープ心線)、13…先端面、14…突き合わせ面、17…保持爪、18…係止部、21…側壁部、30…フェルール、31…ハウジング、32…光ファイバ(光ファイバテープ心線)、33…係止穴、34…側壁部、35…保持爪、38…突き合わせ面、41…クリアランス。

Claims (7)

  1. 光ファイバ(12、32)同士を突き合わせ接続する光コネクタにおいて、
    光ファイバの先端に組み立てられることにより、該光ファイバの先端面(13)と面一の突き合わせ面(14、38)を形成するフェルール(10、30)と、該フェルールが軸方向両方向からそれぞれ挿入されて内部で突き合わせ接続される筒状のハウジング(11、31)とを具備し、
    突き合わせ接続されるフェルール同士は、位置決め用の前記突き合わせ面に穿設されているピン嵌合穴(16)に嵌合される嵌合ピン(15)が、各フェルールのピン嵌合穴に架け渡すように配置されることで、位置決めされるようになっており、
    前記ハウジングが、一対の側壁部(21、34)と、これら側壁部を連結する上壁部および下壁部(39)とを備えた角筒状とされ、
    フェルールの側面に形成した凹部である係止部(18、33)と係合することによりフェルールを突き合わせ位置に保持し、かつ、ハウジングの外側からの手動操作によって弾性変形されて係止部から離脱される保持爪(17、35)を前記ハウジングの両側の側壁部に形成し、
    前記側壁部は、前記ハウジングの軸線方向中央部に、前記ハウジングの軸線に垂直に延在し前記上壁部および下壁部に達する支柱(23、36)と、前記支柱からハウジングの軸線方向に沿って両側に延びる前記保持爪と、該保持爪を囲む外側部分とで構成され、
    前記外側部分は、前記保持爪の上下および先端側を囲み、前記支柱に達する略コ字状とされていることを特徴とする光コネクタ。
  2. 前記保持爪の先端部(24)には、ハウジングに内挿したフェルールの係止部と係合する係合突部(25)がハウジングの内側に向けて突設されており、係合突部は、湾曲面の外面を有し、湾曲した内面を有する係合部と係合時にフェルールを突き合わせ面方向に押圧して光ファイバテープ心線同士の突き合わせ力を付与するようになっていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
  3. 前記保持爪の先端には、係止部に係脱する係合突起(37)がハウジング(31)の内側に向けて突設されており、前記係合突起は、中央部が突出量が最大で、該中央部からハウジングの軸線方向両側に行くに従って突出量が減少するテーパ状であり、前記係合突起が、フェルールの光接続軸線方向中央部が最も深く該中央部から光接続軸線方向両側に行くに従って深さが減少するテーパ状の凹所である係止部(33)に係合した時にフェルールを対向するフェルール方向に付勢して突き合わせ力を付与するようになっていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
  4. 前記保持爪は、前記係合突部が係止部と係合した時に先端部が側壁部の外側に押し出されて突出するようになっていることを特徴とする請求項2又は3記載の光コネクタ。
  5. ハウジングの軸方向両端部には、内挿したフェルールのフランジ部(20)が当接されることにより、突き合わせ面同士が当接可能な位置にフェルールを位置決めする段部(26)が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光コネクタ。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の光コネクタにおいて、保持爪および係止部が、該保持爪の弾性力に抗してフェルールをハウジングに挿抜することにより係止部と係脱する形状であることを特徴とする光コネクタ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の光コネクタにおいて、ハウジングの側壁部の保持爪近傍が、その内面がハウジング内に挿入されて係止部に保持爪が係合されたフェルールの側面とクリアランス(41)を介して対向し、側壁部の前記係止部に対応しない部分を手動でフェルール方向に押圧することにより弾性変形して、回転モーメントが作用することにより保持爪が係止部から離脱可能になっていることを特徴とする光コネクタ。
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