JP5364387B2 - 光コネクタ用工具、工具付き光コネクタ、光ファイバ接続方法 - Google Patents
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Description
この光コネクタでは、クランプ部の半割りの素子間に楔を割り込ませて開放した状態で、コネクタ後端側からクランプ部に光ファイバを挿入でき、クランプ部内でフェルール側の光ファイバと突き合わせ接続することができる。そして、クランプ部から楔を引き抜くと、クランプ部の半割りの素子間に、突き合わせ状態の光ファイバがクランプされて、突き合わせ接続状態が維持される。したがって、短時間で簡単に、光ファイバの先端に光コネクタを組み立てることができる(例えば、特許文献1、2)。
また、フェルールを具備しておらず、半割りの素子間への光ファイバの挿脱をクランプ部の両側から行えるようにした構成の光コネクタも提案されている(例えば特許文献3)。この光コネクタ及び前記現場付け光コネクタについて、以下、クランプ式光コネクタとも言う
また、上述のクランプ式光コネクタにあっては、クランプ部の半割りの素子間に素子間の開放状態を維持するための介在物(例えば、薄板、樹脂シート。以下、介挿部材とも言う)を予め割り込ませておき、現場にて素子間を開放する作業を行うことなく素子間への光ファイバの挿入を行える構成としたものも提案されている(例えば特許文献4)。このクランプ式光コネクタの場合、素子間に光ファイバを挿入した後にクランプ部から介挿部材を抜き去るだけで、クランプ部内の光ファイバが素子間に把持固定されることになり、これにより光ファイバ同士の突き合わせ接続状態を維持することができる。
例えば、紐等を用いて介挿部材と光コネクタとをバインド固定する場合、紐を切断するためのニッパ等が必要となり、現場に搬入する工具が多くなり、現場作業の点で好ましくない。また、紐の切断を介挿部材に位置ずれや無用な傾動を与えないように注意して行う必要があり、作業性の確保も容易でない。
請求項1記載の発明は、突き合わせ接続した光ファイバの対を半割りの素子の間にバネの弾性によってクランプして前記光ファイバ同士の接続状態を維持するクランプ部を具備する光コネクタ用の工具であって、前記光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に割り込ませることによって前記素子間を押し開いた状態に保ち、素子間への前記光ファイバの挿脱が可能な状態を維持する介挿部材及び前記光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に割り込ませた前記介挿部材を前記クランプ部から引き抜くためのリング状の介挿部材駆動部を有する介挿部材付き工具と、前記光コネクタに対して前記介挿部材付き工具を保持して前記介挿部材の先端部を前記光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に割り込ませた状態を維持するための保持用治具とを具備し、前記介挿部材付き工具は、前記介挿部材駆動部に設けられている介挿部材支持部に突設された前記介挿部材が、前記介挿部材駆動部において介挿部材支持部に対向する位置に形成され前記光コネクタの前記クランプ部から前記介挿部材を引き抜く際に前記光コネクタが押し当てられるコネクタ受け壁に開口された介挿部材挿通穴を貫通して前記介挿部材駆動部から外側に突出され、前記介挿部材駆動部の周方向において前記介挿部材支持部と前記コネクタ受け壁との間に位置する一対の連結壁部に両側から側圧が与えられることで、前記介挿部材支持部と前記コネクタ受け壁との間の距離が増大するように前記介挿部材駆動部が変形されて、前記介挿部材の前記コネクタ受け壁から外側への突出量を縮小するように構成され、前記保持用治具は、ベース板部と、このベース板部の両側に立設されて互いに並行に延出され前記介挿部材付き工具の前記介挿部材駆動部の前記連結壁部に開口された治具挿通用窓に通して前記介挿部材、前記介挿部材支持部、前記光コネクタの両側に配置される複数の連結用延出部と、両側の前記連結用延出部の一方である一側連結用延出部の先端にヒンジ部を介して回転自在に設けられ、前記ヒンジ部とは反対の側の端部が、両側の前記連結用延出部の他方である他側連結用延出部の先端に係脱可能に係合される開閉板部と、前記連結用延出部に突設され、前記介挿部材駆動部の前記介挿部材支持部に設けられている治具係止部に係合させることで、前記介挿部材付き工具の前記コネクタ受け壁を介して介挿部材支持部とは反対の方向への該保持用治具の移動を規制する工具係合爪とを具備し、前記連結用延出部を前記介挿部材付き工具の前記治具挿通用窓に通して前記ベース板部を前記介挿部材付き工具の前記介挿部材の先端部が挿入された前記光コネクタの前記介挿部材駆動部とは反対の側に配置し、前記介挿部材駆動部の前記介挿部材支持部の前記治具係止部に前記工具係合爪を係合することで前記介挿部材付き工具を前記光コネクタに対して押さえ込むように構成され、前記介挿部材駆動部の前記介挿部材支持部の前記コネクタ受け壁とは反対の側に配置した前記開閉板部を前記他側連結用延出部に係合することで四角枠状となって前記一側連結用延出部と前記他側連結用延出部との間の距離が固定され、前記開閉板部の前記他側連結用延出部に対する係合が解除された状態にて、前記介挿部材駆動部の前記治具係止部に対する前記工具係合爪の係脱及び前記治具挿通用窓に対する連結用延出部の挿脱が可能となることを特徴とする光コネクタ用工具を提供する。
請求項2記載の発明は、突き合わせ接続した光ファイバの対を半割りの素子の間にバネの弾性によってクランプして前記光ファイバ同士の接続状態を維持するクランプ部を具備する光コネクタ用の工具であって、前記光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に割り込ませることによって前記素子間を押し開いた状態に保ち、素子間への前記光ファイバの挿脱が可能な状態を維持する介挿部材及び前記光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に割り込ませた前記介挿部材を前記クランプ部から引き抜くためのリング状の介挿部材駆動部を有する介挿部材付き工具と、前記光コネクタに対して前記介挿部材付き工具を保持して前記介挿部材の先端部を前記光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に割り込ませた状態を維持するための保持用治具とを具備し、前記介挿部材付き工具は、前記介挿部材駆動部に設けられている介挿部材支持部に突設された前記介挿部材が、前記介挿部材駆動部において介挿部材支持部に対向する位置に形成され前記光コネクタの前記クランプ部から前記介挿部材を引き抜く際に前記光コネクタが押し当てられるコネクタ受け壁に開口された介挿部材挿通穴を貫通して前記介挿部材駆動部から外側に突出され、前記介挿部材駆動部の周方向において前記介挿部材支持部と前記コネクタ受け壁との間に位置する一対の連結壁部に両側から側圧が与えられることで、前記介挿部材支持部と前記コネクタ受け壁との間の距離が増大するように前記介挿部材駆動部が変形されて、前記介挿部材の前記コネクタ受け壁から外側への突出量を縮小するように構成され、前記保持用治具は、ベース板部と、このベース板部の両側に立設されて互いに並行に延出され前記介挿部材付き工具の前記介挿部材駆動部の前記連結壁部に開口された治具挿通用窓に通して前記介挿部材、前記介挿部材支持部、前記光コネクタの両側に配置される複数の連結用延出部と、両側の前記連結用延出部の一方である一側連結用延出部の先端にヒンジ部を介して回転自在に設けられ、前記ヒンジ部とは反対の側の端部が、両側の前記連結用延出部の他方である他側連結用延出部の先端に係脱可能に係合される開閉板部と、前記連結用延出部に突設され、前記介挿部材駆動部の前記介挿部材支持部に設けられている治具係止部に係合させることで、前記介挿部材付き工具の前記コネクタ受け壁を介して介挿部材支持部とは反対の方向への該保持用治具の移動を規制する工具係合爪と、前記連結用延出部に前記工具係合爪よりも先端側にて突設され、前記光コネクタに係合されることで、前記ベース板部が前記光コネクタから離隔する方向への該保持用治具の移動を規制するコネクタ係合爪とを具備し、前記連結用延出部を前記介挿部材付き工具の前記治具挿通用窓に通して前記ベース板部を前記介挿部材駆動部の前記介挿部材支持部の前記コネクタ受け壁とは反対の側に配置し、前記介挿部材支持部の前記治具係止部に前記工具係合爪を係合し、前記介挿部材付き工具の前記介挿部材の先端部が挿入された前記光コネクタに前記コネクタ係合爪を係合させることで前記介挿部材付き工具を前記光コネクタに対して押さえ込むように構成され、前記介挿部材駆動部とは反対の側に配置した前記開閉板部を前記他側連結用延出部に係合することで四角枠状となって前記一側連結用延出部と前記他側連結用延出部との間の距離が固定され、前記工具側開閉板部の前記他側連結用延出部に対する係合が解除された状態にて、前記光コネクタに対する前記コネクタ係合爪の係脱及び前記治具挿通用窓に対する連結用延出部の挿脱が可能となることを特徴とする光コネクタ用工具を提供する。
請求項3記載の発明は、前記介挿部材支持部は、前記介挿部材駆動部の内側空間に向けて突出された突壁部を有し、前記介挿部材は前記突壁部の先端から突出されており、前記治具係止部が前記突壁の両側に突設された係止突起であることを特徴とする請求項1又は2記載の光コネクタ用工具を提供する。
請求項4記載の発明は、前記治具挿通用窓は、前記介挿部材付き工具の前記介挿部材駆動部の一対の連結壁部の前記介挿部材支持部側の端部と前記コネクタ受け壁側の端部とに開口されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光コネクタ用工具を提供する。
請求項5記載の発明は、前記介挿部材付き工具の前記介挿部材駆動部の介挿部材支持部には、前記請求項1記載の光コネクタ用工具の保持用治具の前記開閉板部あるいは前記請求項2記載の光コネクタ用工具の保持用部材の前記ベース板部を収納するための治具板部収納用凹所が、該介挿部材支持部の前記コネクタ受け壁とは反対の側の面から窪む溝状に形成されており、前記治具板部収納用凹所は、前記介挿部材支持部の両側の前記連結壁部にそれぞれ形成されている前記治具挿通用窓と連通されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光コネクタ用工具を提供する。
請求項6記載の発明は、前記介挿部材付き工具は、前記コネクタ受け壁から前記介挿部材駆動部の外側に突設された複数のコネクタ保持片の間に前記光コネクタを保持するコネクタホルダ部を具備することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光コネクタ用工具を提供する。
請求項7記載の発明は、前記コネクタ受け壁は、該コネクタ受け壁にスリット状に形成された前記介挿部材挿通穴を介して両側の受け板部に2分されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光コネクタ用工具を提供する。
請求項8記載の発明は、前記コネクタ受け壁は、さらに、前記介挿部材駆動部の周方向において前記介挿部材挿通穴を介して両側に位置する前記受け板部を橋絡する橋絡部を具備して構成されていることを特徴とする請求項7記載の光コネクタ用工具を提供する。
請求項9記載の発明は、突き合わせ接続した光ファイバの対を半割りの素子の間にバネの弾性によってクランプして光ファイバ同士の接続状態を維持するクランプ部を具備する光コネクタの外側に請求項1〜8のいずれかに記載の光コネクタ用工具が取り付けられ、前記クランプ部の素子の間に、前記光コネクタ用工具の介挿部材が割り込ませてあることを特徴とする工具付き光コネクタを提供する。
請求項10記載の発明は、前記光コネクタは、フェルールと、このフェルールに内挿固定された内部光ファイバと、前記フェルールの突き合わせ接続用の接合端面とは反対の側である後側に設けられた前記クランプ部とを具備し、前記クランプ部の前記半割りの素子間に前記内部光ファイバの前記フェルールの後端から突出された部分が挿入されており、前記クランプ部にて前記内部光ファイバと該クランプ部にその後側から挿入される光ファイバとを接続可能とされていることを特徴とする請求項9記載の工具付き光コネクタを提供する。
請求項11記載の発明は、突き合わせ接続した光ファイバの対を半割りの素子の間にバネの弾性によってクランプして前記光ファイバ同士の接続状態を維持するクランプ部を具備する光コネクタと、この光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に介挿された介挿部材及び前記介挿部材を前記クランプ部から抜き去るための外力が与えられる外力付与部を有する介挿部材付き工具とを有し、前記介挿部材によって素子間が押し開かれて素子間への前記光ファイバの挿脱が可能な状態が維持された介挿部材付き光コネクタを用いて光ファイバ同士を接続する光ファイバ接続方法であって、ベース板部と、このベース板部の両側に立設されて互いに並行に延出された複数の連結用延出部と、両側の前記連結用延出部の一方である一側連結用延出部の先端にヒンジ部を介して回転自在に設けられ、前記ヒンジ部とは反対の側の端部が、両側の前記連結用延出部の他方である他側連結用延出部の先端に係脱可能に係合される開閉板部と、前記連結用延出部に突設され、前記介挿部材付き工具の前記外力付与部に係合させることで、前記光コネクタを介して前記介挿部材付き工具の前記外力付与部とは反対の方向への前記連結用延出部の移動を規制する工具係合爪とを具備する保持用治具を用い、この保持用治具の前記ベース板部を前記光コネクタの前記介挿部材付き工具とは反対の側に配置し、前記ベース板部の両側の前記連結用延出部を前記光コネクタの両側に配置し、前記開閉板部を前記介挿部材付き工具の前記光コネクタとは反対の側に配置し、前記工具係合爪を前記介挿部材付き工具の前記外力付与部に係合させ、前記開閉板部を前記他側連結用延出部に係合することで、前記工具係合爪が係合された前記介挿部材付き工具を前記光コネクタに対して押さえ込み前記介挿部材付き工具の前記光コネクタからの脱落を規制したものを現場に搬入し、前記光コネクタの前記クランプ部の素子間へ光ファイバを挿入するとともに、前記保持用治具の前記開閉板部の前記他側連結用延出部に対する係合及び前記工具係合爪の前記介挿部材付き工具の前記外力付与部に対する係合を解除した後、前記介挿部材付き工具の前記介挿部材を前記光コネクタの前記クランプ部から抜き去ることを特徴とする光ファイバ接続方法を提供する。
請求項12記載の発明は、突き合わせ接続した光ファイバの対を半割りの素子の間にバネの弾性によってクランプして前記光ファイバ同士の接続状態を維持するクランプ部を具備する光コネクタと、この光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に介挿された介挿部材及び前記介挿部材を前記クランプ部から抜き去るための外力が与えられる外力付与部を有する介挿部材付き工具とを有し、前記介挿部材によって素子間が押し開かれて素子間への前記光ファイバの挿脱が可能な状態が維持された介挿部材付き光コネクタを用いて光ファイバ同士を接続する光ファイバ接続方法であって、ベース板部と、このベース板部の両側に立設されて互いに並行に延出された複数の連結用延出部と、両側の前記連結用延出部の一方である一側連結用延出部の先端にヒンジ部を介して回転自在に設けられ、前記ヒンジ部とは反対の側の端部が、両側の前記連結用延出部の他方である他側連結用延出部の先端に係脱可能に係合される開閉板部と、前記連結用延出部に突設され、前記介挿部材付き工具の前記外力付与部に係合させることで、前記光コネクタを介して前記介挿部材付き工具の前記外力付与部とは反対の方向への前記連結用延出部の移動を規制する工具係合爪と、前記連結用延出部に前記工具係合爪よりも先端側にて突設され、前記光コネクタに係合されることで、前記ベース板部が前記光コネクタから離隔する方向への前記連結用延出部の移動を規制するコネクタ係合爪とを具備する保持用治具を用い、この保持用治具の前記ベース板部を前記介挿部材付き工具の前記光コネクタとは反対の側に配置し、前記ベース板部の両側の前記連結用延出部を前記光コネクタの両側に配置して前記工具係合爪を前記介挿部材付き工具の前記外力付与部に係合するとともに前記コネクタ係合爪を前記光コネクタに係合し、前記光コネクタの前記介挿部材付き工具の外力付与部とは反対の側に配置した前記開閉板部を前記他側連結用延出部に係合することで、前記工具係合爪が係合された前記介挿部材付き工具を前記光コネクタに対して押さえ込み前記介挿部材付き工具の前記光コネクタからの脱落を規制したものを現場に搬入し、前記光コネクタの前記クランプ部の素子間へ光ファイバを挿入するとともに、前記保持用治具の前記開閉板部の前記他側連結用延出部に対する係合を解除した後、前記介挿部材付き工具の前記介挿部材を前記光コネクタの前記クランプ部から抜き去ることを特徴とする光ファイバ接続方法を提供する。
請求項13記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の光コネクタ用工具を用いる請求項11又は12記載の光ファイバ接続方法であって、前記介挿部材付き工具が前記光コネクタ用工具の介挿部材付き工具、前記介挿部材付き工具の前記外力付与部が前記光コネクタ用工具の前記介挿部材付き工具の前記介挿部材駆動部の両側の連結壁部、前記保持用治具が前記光コネクタ用工具の保持用治具であることを特徴とする光ファイバ接続方法を提供する。
請求項14記載の発明は突き合わせ接続した光ファイバの対を半割りの素子の間にバネの弾性によってクランプして前記光ファイバ同士の接続状態を維持するクランプ部を具備する光コネクタと、この光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に介挿された介挿部材及び前記介挿部材を前記クランプ部から抜き去るための外力が与えられる外力付与部を有する介挿部材付き工具とを有し、前記介挿部材によって素子間が押し開かれて素子間への前記光ファイバの挿脱が可能な状態が維持された介挿部材付き光コネクタを用いて光ファイバ同士を接続する光ファイバ接続方法であって、枠状体の周方向の一部に設けられた不連続部が該不連続部を介して前記枠状体の周方向における両側に位置する端部同士の係脱によって開閉される開閉部とされた構成の保持用治具を用い、この保持用治具の前記開閉部を閉じて、保持用治具の内側に配置した前記介挿部材付き光コネクタの光コネクタに対して前記介挿部材付き工具を押さえ込んだものを現場に搬入し、前記光コネクタの前記クランプ部の素子間へ光ファイバを挿入するとともに、前記保持用治具の前記開閉部を開放した後、前記介挿部材付き工具の前記介挿部材を前記光コネクタの前記クランプ部から抜き去ることを特徴とする光ファイバ接続方法を提供する。
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
図1、図2は本発明の一実施形態による工具付き光コネクタ1及び光コネクタ用工具2の構成を示す図であって、図1は全体斜視図、図2は正断面図である。
図1、図2に示すように、前記工具付き光コネクタ1は、光コネクタプラグである光コネクタ3に光コネクタ用工具2を取り付けた構成のものである。
前記光コネクタ用工具2は、介挿部材付き工具20と、この介挿部材付き工具20を光コネクタ3に対して保持するための保持用治具50とを具備して構成されている。
図10、図11は光コネクタ3の構造を示す図であり、図10は分解斜視図、図11は断面図(但し、つまみ39(後述)の図示を省略している)である。図10、図11において、図示例の光コネクタ3は、所謂SC形光コネクタ(SC:Single fiber Coupling optical fiber connector。JIS C 5973に制定されるF04形光コネクタ(光コネクタプラグ)など)である。
なお、図11は、光コネクタ3のクランプ部32にその後端側(図11右側)から挿入した光ファイバ4を光コネクタ3の内部光ファイバ38に接続した状態を示す。
なお、クランプ部付きフェルール37は、フェルール31のフランジ部31bが、プラグフレーム33内に突設されているストッパ部33aに当接することで、ストップリング34に対する光コネクタ3先端側へのそれ以上の移動(ストップリング34に対する相対的な移動)が規制される。
図11〜図13に示すように、クランプ部32は、フェルール31のフランジ部31bから延びる延出部31cと、この延出部31cの合わせ面324a上に配置された蓋側素子321a、321bとを、断面C形のスリーブ状のバネ322(C形バネ)の内側に収容した構造になっている。延出部31cは、クランプ部32を構成する半割りの素子の一方(以下、素子31cと称する場合もある)、二つの蓋側素子321a、321bは、クランプ部32を構成する半割りの素子の他方(素子321)を構成している。
なお、バネ322の形状は、断面コ字形のものなど、各種採用可能である。
この溝325a、325bのフェルール31側の端部は、調心溝323と連通されている。図示例の光コネクタ3では、溝325a、325bは、素子31cの合わせ面324aと、素子321bの合わせ面324bの両方(図11、図13等参照)に形成されている。この溝325a、325bは、一対の素子31c、321の間で丁度対面する位置(具体的には、素子31cと素子321bの丁度対面する位置)に形成されている。
なお、光ファイバ4は、裸光ファイバ4aの口出し長の設定によって、裸光ファイバ4aが調心溝323内で内部光ファイバ38に突き当てられた際に、溝325a、325bのほぼ全長にわたって被覆部分が収納されるようにしておく。
溝325a、325bは、光ファイバ4の被覆部分を収納し、かつ、バネ322の弾性(クランプ力)によってクランプ固定するための被覆収納溝を構成する。
また、光コネクタ3の後端側からクランプ部32の素子間に挿入する光ファイバ(別の光ファイバ。一例として、単心の光ファイバ心線である上述の光ファイバ4)としては、光ファイバ心線に限定されず、例えば光ファイバ素線、光ファイバコード等も採用可能である。この別の光ファイバ(詳細には裸光ファイバ4a)としては、例えば石英系光ファイバが採用される。
前記調心溝は、ここではV溝(図2参照)であるが、例えば、U溝、丸溝(断面半円形の溝)等、各種構成が採用可能である。
図1、図2に示すように、介挿部材付き工具20は、前記光コネクタ3の前記クランプ部32の前記素子31c、321間に割り込ませることによって前記素子31c、321間を押し開いた状態に保ち、素子31c、321間への前記光ファイバ4の挿脱が可能な状態を維持する介挿部材21と、前記素子31c、321間に割り込ませた前記介挿部材21を前記クランプ部32から引き抜くためのリング状の介挿部材駆動部23とを具備した概略構成とされている。
コネクタ受け壁242及びコネクタ保持用突壁221は光コネクタ3が取り出し可能に嵌合されるコネクタホルダ部22を構成している。
介挿部材付き工具20は、前記コネクタホルダ部22に光コネクタ3を嵌め込んで保持した状態とすることで、光コネクタ3に組み付けられる。
なお、介挿部材付き工具20は、前記コネクタホルダ部22に光コネクタ3を保持することで、その内側空間Sの中心軸線(リング状の介挿部材駆動部23の中心軸線)が光コネクタ3のクランプ部付きフェルール37の長手方向に延在する向きで光コネクタ3に組み付けられる。
前記介挿部材21は、介挿部材駆動部23に複数本(ここでは2本)設けられている。
各介挿部材21(21A、21B)の介挿部材駆動部23における設置位置は、リング状の介挿部材駆動部23の軸線方向にずらされている。
前記介挿部材挿通穴28は2つの介挿部材21に対応して、コネクタ受け壁242に2つ形成されている。2つの介挿部材挿通穴28はコネクタ受け壁242に介挿部材駆動部23の中心軸線に沿う方向(以下、単に駆動部軸線方向とも言う)における両端から該方向における中央部まで延在するスリット状に形成されている。コネクタ受け壁242の駆動部軸線方向における中央部には、介挿部材挿通穴28が形成されていない部位である橋絡部242bが確保されている。この橋絡部242bは、介挿部材挿通穴28の両側の受け板部242aを橋絡する。
介挿部材付き工具20は、光コネクタ3に組み付けることで、光コネクタ3のクランプ部32の中心軸線(調心溝323の調心軸線)と、介挿部材駆動部23の中心軸線との向きとが揃うようになっている。
板状突起212の本体部211からの突出先端(介挿部材21の先端)は、光コネクタ3のクランプ部32の一対の素子31c、321の間に割り込まされる先端部21a(挿入先端)となっている。図示例の介挿部材21では、前記先端部21a(挿入先端)は、板状突起212に比べて厚さを薄く形成された楔状になっている。
楔状の先端部21aとしては、先端が鋭く尖った形状のものであっても良いことは言うまでも無い。
また、先端部21aの形状は図示例のものに限定されない。例えば、一対の素子31c、321の間からの引き抜きのみを考慮する場合は、介挿部材21としては、一対の素子31c、321の間に割り込ませることにより、一対の素子31c、321をバネ322の弾性に抗して若干押し開かれた状態に保持できれば良い。この点、介挿部材21の先端部21aは、例えば、単純な板状、ピン状等、他の形状であってもよい。
具体的には、弾性爪213は、本体部211から延出する細長の弾性本体213aと、この弾性本体213aの本体部211からの突出方向先端部の側部に突設されている突起状の係合受け部213b(爪部)とで構成されている。各弾性爪213の係合受け部213bは、弾性本体213aにおいて、本体部211から延びる一対の弾性爪213の間に確保された隙間213cとは反対の側の側部に突設されている。
なお、突壁部243は、樹脂成形によって、介挿部材支持部241のプレート状のベース壁部241aから突出する形状に形成された突起であり、介挿部材支持部241の一部である。
介挿部材21は、基端部21bが介挿部材支持部241に取り付けられた状態で、介挿部材駆動部23の内部空間Sを横切るようにして介挿部材駆動部23に設けられている。
突壁部243の基端部収納穴244に収納された各弾性爪213の側部の係合受け部213bは、前記基端部収納穴244のコネクタ受け壁242とは反対側の端部を拡張した部分である拡張穴245に収納されている。弾性爪213と突壁部243との係合は、弾性爪213の係合受け部213bが、基端部収納穴244における前記拡張穴245と該拡張穴245以外の部分(弾性本体収納孔247)との間の段差246に係合することにより実現される。前記段差246を形成する突壁部243の内壁、すなわち、拡張穴245よりも狭い弾性本体収納孔247の内壁面を形成する壁部は、弾性爪213の係合受け部213bが係合される引き抜き用係合部248(図4参照)を形成している。引き抜き用係合部248には、弾性爪213の係合受け部213bが、コネクタ受け壁242とは反対の側から係合される。これにより、基端部21bの突壁部243からの抜け出しが規制される。
介挿部材21は、突出限界位置と押し込み限界位置との間で移動できる。
介挿部材21のストッパ当接部(本体部211)が当接される突壁部243は、例えば、光コネクタ3のクランプ部32の素子31c、321間に介挿部材付き工具20の介挿部材21の先端部21aを押し込むようにして割り込ませる際には、押し込み力を支圧する受圧部材としての機能を果たすことになり、割り込ませる作業を容易に行える、といった利点がある。
拡張穴245は、介挿部材21が押し込み限界位置にあるときでも、引き抜き用係合部248からコネクタ受け壁242とは反対の側へ離隔された係合受け部213bを収納できる大きさになっている。但し、これに限定されず、介挿部材駆動部23の外周面側に開口する拡張穴245から介挿部材駆動部23の外側への、介挿部材21(具体的には、基端部21b)の突出を許容しても良い。
また、図示例の介挿部材付き工具20では、基端部収納穴244は、突壁部243を貫通する貫通穴であり、拡張穴245は介挿部材駆動部23の外周面側に開口しているが、これに限定されず、介挿部材駆動部23の外周面側に開口していない拡張穴245を採用することも可能である。但し、この場合、拡張穴245は、介挿部材21が押し込み限界位置にあるときでも、引き抜き用係合部248からコネクタ受け壁242とは反対の側へ離隔された係合受け部213bを収納できる大きさである必要がある。
また、突壁部としては、介挿部材支持部241から介挿部材駆動部23の内部空間S側に突出する突起状のものに限定されない。基端部収納穴としては、板状の介挿部材支持部241に開口された貫通穴であっても良く、介挿部材支持部自体が、突壁部として機能する構造も採用可能である。
また、図示例の介挿部材付き工具20では、一つの基端部収納穴243に基端部収納穴244が2つ形成されて、2本の介挿部材21A、21Bの取り付けに対応できるようになっているが、これに限定されず、基端部収納穴毎に独立した突壁部を介挿部材支持部に設けることも可能である。
つまり、この介挿部材付き工具20では、基端部収納穴244への基端部21bの押し込みだけで、介挿部材21を介挿部材駆動部23に組み付けて、簡単に組み立てることができる。また、光コネクタ3のクランプ部32の構造に対応して、適切なサイズや形状の介挿部材21を選択して、介挿部材駆動部23に組み付けるといったことも簡単に行うことができ、光コネクタ3の構造に対応する構成の介挿部材付き工具20を簡単に得ることができる。
なお、図示例の介挿部材21では、2本の弾性爪213からなる基端部21bを例示したが、基端部21bとしては、3本以上の弾性爪213からなる構造も採用可能である。
本発明に係る「コネクタ受け壁」は、介挿部材駆動部を操作(両側から側圧を作用させて、ストッパ部と前記介挿部材支持部との間の距離が増大するように変形させる)して光コネクタのクランプ部の素子間から介挿部材を引き抜く際に、光コネクタが介挿部材に追従して移動することを防いで、素子間からの介挿部材の円滑な引き抜きを実現する機能を果たすものである。
介挿部材駆動部23は、具体的には、前記介挿部材支持部241と、前記コネクタ受け壁242と、介挿部材支持部241(具体的には、ベース壁部241a)とコネクタ受け壁242との間を連結する一対の側部25a、25b(以下、連結壁部)と、前記コネクタ受け壁242とを有して構成されている。介挿部材支持部241は、ベース壁部241aと、このベース壁部241aから突出された突壁部243とを具備して構成されている。
介挿部材駆動部23は、各連結壁部25a、25bを構成する合計6つの連結プレート部と、介挿部材支持部241(具体的には、ベース壁部241a)と、プレート状のコネクタ受け壁242とによって、8角形状に構成されている。
介挿部材支持部241のベース壁部241aは、一対の連結壁部25a、25bによって、介挿部材駆動部23のコネクタ受け壁242を構成する一対の受け板部242aと平行となるように支持されている。
ヒンジ部27は、隣り合う連結プレート部同士の間、連結プレート部26aと介挿部材支持部241との間、連結プレート部26cとコネクタ受け壁242との間を、それぞれ、介挿部材駆動部23の中心軸線に向きを揃えた軸線回りの回転を可能として連結するものである。ヒンジ部27である薄肉部は、該薄肉部の変形によって、隣り合う連結プレート部同士の間、連結プレート部26aと介挿部材支持部241との間、連結プレート部26cとコネクタ受け壁242との間を、それぞれ、回転可能に連結する。
介挿部材21をクランプ部32の一対の素子31c、321の間に挿入した状態、すなわち、その先端部21aに常に圧力が加えられた状態で、介挿部材21が繰り返しの温度変化に曝されると、クリープ現象により、先端部21aの形状が変形し、その厚みが現象することがある。このように先端部21aの厚みが減少すると、介挿部材21によって押し開かれた素子31cと素子321と間が狭くなり、クランプ部32へ光ファイバ4、38を挿入し難くなり、結果として、クランプ部32内で光ファイバ4、38を接続する機能が損なわれるおそれがある。そこで、介挿部材付き工具20全体をクリープ現象が生じ難い硬質な材質とすると、介挿部材駆動部23が弾性変形し難くなり、介挿部材21をクランプ部32に対して抜去する機能が損なわれるおそれがある。
このようなことから、介挿部材21の材質を、介挿部材駆動部23の材質よりもクリープ現象が生じ難い硬質なものとする一方、介挿部材駆動部23の材質を弾性変形し易い軟質の材質とすることが好ましい。
この工具付き光コネクタ1は、本発明に係る介挿部材付き光コネクタとしても機能するものである。
前述したように、図示例の介挿部材付き工具20では、2本の介挿部材21A、21Bの内、ハウジング嵌合溝22hに先端部21aが配置される介挿部材21Aに比べて、コネクタ後端側配置溝22jに先端部21aが配置される介挿部材21Bの方が、介挿部材21の係合受け部213bと突壁部243の引き抜き用係合部248との間のクリアランスcが大きい(図4参照)。このため、光コネクタ3のクランプ部32から介挿部材21を引き抜くために、介挿部材駆動部23を対向する両側からの側圧で変形させると、光コネクタ3のクランプ部32における光ファイバ4、38同士の接続点5(図11参照)に対応する位置にある介挿部材21Aが、介挿部材21Bよりも先行してクランプ部32から引き抜かれる。介挿部材21Aがクランプ部32から引き抜かれた後に、介挿部材21Bがクランプ部32から引き抜かれる(時差抜き去り)。つまり、クリアランスcの大きさの違いによって、介挿部材21A、21Bの係合受け部213bと突壁部243の引き抜き用係合部248との係合タイミングが異なっており、係合受け部213bと引き抜き用係合部248との係合が、光ファイバ4、38同士の接続点5から近い介挿部材から、順次、接続点5から遠い介挿部材について実現されることで、複数の介挿部材21のクランプ部32からの抜き去りが、光ファイバ4、38同士の接続点5から近い側から順に実現される。
介挿部材駆動部23と介挿部材21とは、クランプ部32に挿入されている複数の介挿部材21のクランプ部32からの抜き去りを、光ファイバ4、38同士の接続点5から近い側から順に実現する、時差抜去機構を構成する。
なお、本発明は、ヒンジ部27が弾性を有しておらず、変形後に弾性復帰しない構成とすることも可能である。
また、介挿部材駆動部23の連結壁部25a、25bの両端の連結プレート部26a、26cには、保持用治具50の連結用延出部521、522を通すための治具挿通用窓29が開口されている。
次に保持用治具50について説明する。
図6に示すように、前記保持用治具50は、ベース板部51と、このベース板部51の両側に立設されて互いに並行に延出された連結用延出部52(一側連結用延出部521及び他側連結用延出部522)と、両側の前記連結用延出部52の一方である一側連結用延出部521の先端にヒンジ部53を介して回転自在に設けられ、前記ヒンジ部53とは反対の側の端部(以下、先端部)が、両側の前記連結用延出部52の他方である他側連結用延出部522の先端に係脱可能に係合される開閉板部54と、一対の連結用延出部52のそれぞれの先端部にそれぞれ突設された工具係合爪55とを具備して構成されている。
この保持用治具50は合成樹脂製の一体成形品である。
保持用治具29の連結用延出部52は、前記介挿部材付き工具20の前記治具挿通用窓29に通すことで、前記介挿部材21、前記介挿部材支持部241、前記コネクタ受け壁242、前記光コネクタ3の両側に配置される。
これによりベース板部51の位置が拘束され、その結果、工具係合爪55を係合した前記介挿部材付き工具20が光コネクタ3に対して押さえ込まれる。
なお、開閉板部54の先端には、該開閉板部54の回転操作用のレバー542が突設されているため、この開閉板部54の他側連結用延出部522に対する開閉操作を楽に行える。開閉板部54の他側連結用延出部522に対する係合位置が、枠状(枠状体)となった保持用治具50の開閉部として機能する。
前記開閉板部54(但しレバー部542を除く)は治具板部収納用凹所241bに収納されることで、介挿部材駆動部23の外側へ突出しないため、衝突物の衝突の回避に有利である。このことは工具付き光コネクタ1の搬送中等での保持用治具50の位置ずれ防止に有効に寄与し、結果的に、介挿部材21のクランプ部32に対する位置ずれ防止にも有効に寄与する。
次に本発明の第2実施形態を説明する。
図7、図8において、符号1Aは工具付き光コネクタ、2Aは光コネクタ用工具である。
前記光コネクタ用工具2Aは、第1実施形態の光コネクタ用工具2について保持用治具50を変更し、図9に示した保持用治具60を採用したものである。
図9の保持用治具60を採用した点以外に変更点は無い。
なお、工具付き光コネクタ1Aは、本発明に係る介挿部材付き光コネクタとしても機能するものである。
図8、図9に示すように、この保持用治具60は、ベース板部61と、このベース板部61の両側に立設されて互いに並行に延出された連結用延出部62(一側連結用延出部621及び他側連結用延出部622)と、両側の前記連結用延出部62の一方である一側連結用延出部621の先端にヒンジ部63を介して回転自在に設けられ、前記ヒンジ部63とは反対の側の端部(以下、先端部)が、両側の前記連結用延出部62の他方である他側連結用延出部622の先端に係脱可能に係合される開閉板部64と、一対の連結用延出部62のそれぞれのベース板部61の端部(基端部)にそれぞれ突設された工具係合爪65と、前記連結用延出部621、622の先端部にそれぞれ突設されたコネクタ係合爪66とを具備して構成されている。
この保持用治具60は合成樹脂製の一体成形品である。
保持用治具29の連結用延出部62は、前記介挿部材付き工具20の前記治具挿通用窓29に通すことで、前記介挿部材21、前記介挿部材支持部241、前記コネクタ受け壁242、前記光コネクタ3の両側に配置される。
また、この保持用治具60は、コネクタ係合爪66を光コネクタ3に係合させる。コネクタ係合爪66は、光コネクタ3の該光コネクタ3を介して介挿部材付き工具20の前記介挿部材駆動部23とは反対の側に係合される。
この保持用治具60は、上述のように、工具係合爪65を前記介挿部材付き工具20に係合し、コネクタ係合爪66を光コネクタ3に係合させることで、介挿部材付き工具20を光コネクタ3に対して押さえ込むことができる。
なお、開閉板部64の先端には、該開閉板部64の回転操作用のレバー642が突設されているため、この開閉板部64の他側連結用延出部622に対する開閉操作を楽に行える。開閉板部64の他側連結用延出部622に対する係合位置が、枠状(枠状体)となった保持用治具60の開閉部として機能する。
一つの介挿部材駆動部に設けられる介挿部材の本数は2本に限定されず、3本以上であっても良い。
介挿部材付き工具としては、時差抜き去りが可能な構成のものに限定されず、時差抜き去りを行えない構成のものであっても良い。例えば、介挿部材が介挿部材支持部に固定(一体も含む)されている構成のものであっても良い。
なお、光コネクタ3としては、前述のSC形光コネクタに限定されず、単心あるいは多心の各種の光コネクタプラグを採用可能である。多心用の場合、クランプ部の素子に形成される調心溝が複数本である構成が採用される。
また、光コネクタとしては、例えばいわゆるドロップケーブルのように、樹脂中に抗張力体と光ファイバ(光ファイバ素線、あるいは、光ファイバ心線)が埋め込まれた構成の光ファイバケーブルの先端に光ファイバを露出させ、この光ファイバをクランプ部の後端側からクランプ部に挿入して接続し、光ファイバケーブルの先端に該光コネクタを取り付け可能とするために、その後端側にケーブルを引き留める引留め具を具備した構成のものとしても良い。
例えば、断面C形あるいはコ字形のスリーブ状のバネの内側に、前記バネの弾性によって光ファイバをクランプする半割りの素子を収容した構成の、いわゆるメカニカルスプライス等も、本発明に係る光コネクタに含まれる。このメカニカルスプライスタイプの光コネクタとしては、半割りの素子の合わせ面に形成された位置決め溝を有し、対向する両側から素子間に挿入された光ファイバ同士を、前記位置決め溝によって高精度に位置決めした状態で突き合わせ接続できる。また、突き合わせ接続した光ファイバの対は、バネの弾性によって素子間にクランプして接続状態を維持する。このタイプの光コネクタとしては、例えば、図10、図11に例示した光コネクタからフェルールを省略したもの、すなわち、クランプ部32と同様の機構のものでも良い。
Claims (14)
- 突き合わせ接続した光ファイバ(4、38)の対を半割りの素子(31c、321)の間にバネ(322)の弾性によってクランプして前記光ファイバ同士の接続状態を維持するクランプ部(32)を具備する光コネクタ(3)用の工具であって、
前記光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に割り込ませることによって前記素子間を押し開いた状態に保ち、素子間への前記光ファイバの挿脱が可能な状態を維持する介挿部材(21、21A、21B)及び前記光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に割り込ませた前記介挿部材を前記クランプ部から引き抜くためのリング状の介挿部材駆動部(23)を有する介挿部材付き工具(20)と、前記光コネクタに対して前記介挿部材付き工具を保持して前記介挿部材の先端部(21a)を前記光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に割り込ませた状態を維持するための保持用治具とを具備し、
前記介挿部材付き工具は、前記介挿部材駆動部に設けられている介挿部材支持部(241)に突設された前記介挿部材が、前記介挿部材駆動部において介挿部材支持部に対向する位置に形成され前記光コネクタの前記クランプ部から前記介挿部材を引き抜く際に前記光コネクタが押し当てられるコネクタ受け壁(242)に開口された介挿部材挿通穴(28)を貫通して前記介挿部材駆動部から外側に突出され、前記介挿部材駆動部の周方向において前記介挿部材支持部と前記コネクタ受け壁との間に位置する一対の連結壁部(25a、25b)に両側から側圧が与えられることで、前記介挿部材支持部と前記コネクタ受け壁との間の距離が増大するように前記介挿部材駆動部が変形されて、前記介挿部材の前記コネクタ受け壁から外側への突出量を縮小するように構成され、
前記保持用治具は、ベース板部と、このベース板部の両側に立設されて互いに並行に延出され前記介挿部材付き工具の前記介挿部材駆動部の前記連結壁部に開口された治具挿通用窓に通して前記介挿部材、前記介挿部材支持部、前記光コネクタの両側に配置される複数の連結用延出部と、両側の前記連結用延出部の一方である一側連結用延出部の先端にヒンジ部を介して回転自在に設けられ、前記ヒンジ部とは反対の側の端部が、両側の前記連結用延出部の他方である他側連結用延出部の先端に係脱可能に係合される開閉板部と、前記連結用延出部に突設され、前記介挿部材駆動部の前記介挿部材支持部に設けられている治具係止部に係合させることで、前記介挿部材付き工具の前記コネクタ受け壁を介して介挿部材支持部とは反対の方向への該保持用治具の移動を規制する工具係合爪とを具備し、前記連結用延出部を前記介挿部材付き工具の前記治具挿通用窓に通して前記ベース板部を前記介挿部材付き工具の前記介挿部材の先端部が挿入された前記光コネクタの前記介挿部材駆動部とは反対の側に配置し、前記介挿部材駆動部の前記介挿部材支持部の前記治具係止部に前記工具係合爪を係合することで前記介挿部材付き工具を前記光コネクタに対して押さえ込むように構成され、前記介挿部材駆動部の前記介挿部材支持部の前記コネクタ受け壁とは反対の側に配置した前記開閉板部を前記他側連結用延出部に係合することで四角枠状となって前記一側連結用延出部と前記他側連結用延出部との間の距離が固定され、前記開閉板部の前記他側連結用延出部に対する係合が解除された状態にて、前記介挿部材駆動部の前記治具係止部に対する前記工具係合爪の係脱及び前記治具挿通用窓に対する連結用延出部の挿脱が可能となることを特徴とする光コネクタ用工具。 - 突き合わせ接続した光ファイバ(4、38)の対を半割りの素子(31c、321)の間にバネ(322)の弾性によってクランプして前記光ファイバ同士の接続状態を維持するクランプ部(32)を具備する光コネクタ(3)用の工具であって、
前記光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に割り込ませることによって前記素子間を押し開いた状態に保ち、素子間への前記光ファイバの挿脱が可能な状態を維持する介挿部材(21、21A、21B)及び前記光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に割り込ませた前記介挿部材を前記クランプ部から引き抜くためのリング状の介挿部材駆動部(23)を有する介挿部材付き工具(20)と、前記光コネクタに対して前記介挿部材付き工具を保持して前記介挿部材の先端部(21a)を前記光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に割り込ませた状態を維持するための保持用治具とを具備し、
前記介挿部材付き工具は、前記介挿部材駆動部に設けられている介挿部材支持部(241)に突設された前記介挿部材が、前記介挿部材駆動部において介挿部材支持部に対向する位置に形成され前記光コネクタの前記クランプ部から前記介挿部材を引き抜く際に前記光コネクタが押し当てられるコネクタ受け壁(242)に開口された介挿部材挿通穴(28)を貫通して前記介挿部材駆動部から外側に突出され、前記介挿部材駆動部の周方向において前記介挿部材支持部と前記コネクタ受け壁との間に位置する一対の連結壁部(25a、25b)に両側から側圧が与えられることで、前記介挿部材支持部と前記コネクタ受け壁との間の距離が増大するように前記介挿部材駆動部が変形されて、前記介挿部材の前記コネクタ受け壁から外側への突出量を縮小するように構成され、
前記保持用治具は、ベース板部と、このベース板部の両側に立設されて互いに並行に延出され前記介挿部材付き工具の前記介挿部材駆動部の前記連結壁部に開口された治具挿通用窓に通して前記介挿部材、前記介挿部材支持部、前記光コネクタの両側に配置される複数の連結用延出部と、両側の前記連結用延出部の一方である一側連結用延出部の先端にヒンジ部を介して回転自在に設けられ、前記ヒンジ部とは反対の側の端部が、両側の前記連結用延出部の他方である他側連結用延出部の先端に係脱可能に係合される開閉板部と、前記連結用延出部に突設され、前記介挿部材駆動部の前記介挿部材支持部に設けられている治具係止部に係合させることで、前記介挿部材付き工具の前記コネクタ受け壁を介して介挿部材支持部とは反対の方向への該保持用治具の移動を規制する工具係合爪と、前記連結用延出部に前記工具係合爪よりも先端側にて突設され、前記光コネクタに係合されることで、前記ベース板部が前記光コネクタから離隔する方向への該保持用治具の移動を規制するコネクタ係合爪とを具備し、前記連結用延出部を前記介挿部材付き工具の前記治具挿通用窓に通して前記ベース板部を前記介挿部材駆動部の前記介挿部材支持部の前記コネクタ受け壁とは反対の側に配置し、前記介挿部材支持部の前記治具係止部に前記工具係合爪を係合し、前記介挿部材付き工具の前記介挿部材の先端部が挿入された前記光コネクタに前記コネクタ係合爪を係合させることで前記介挿部材付き工具を前記光コネクタに対して押さえ込むように構成され、前記介挿部材駆動部とは反対の側に配置した前記開閉板部を前記他側連結用延出部に係合することで四角枠状となって前記一側連結用延出部と前記他側連結用延出部との間の距離が固定され、前記工具側開閉板部の前記他側連結用延出部に対する係合が解除された状態にて、前記光コネクタに対する前記コネクタ係合爪の係脱及び前記治具挿通用窓に対する連結用延出部の挿脱が可能となることを特徴とする光コネクタ用工具。 - 前記介挿部材支持部は、前記介挿部材駆動部の内側空間(S)に向けて突出された突壁部(243)を有し、前記介挿部材は前記突壁部の先端から突出されており、前記治具係止部が前記突壁の両側に突設された係止突起であることを特徴とする請求項1又は2記載の光コネクタ用工具。
- 前記治具挿通用窓は、前記介挿部材付き工具の前記介挿部材駆動部の一対の連結壁部の前記介挿部材支持部側の端部と前記コネクタ受け壁側の端部とに開口されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光コネクタ用工具。
- 前記介挿部材付き工具の前記介挿部材駆動部の介挿部材支持部には、前記請求項1記載の光コネクタ用工具の保持用治具の前記開閉板部あるいは前記請求項2記載の光コネクタ用工具の保持用部材の前記ベース板部を収納するための治具板部収納用凹所が、該介挿部材支持部の前記コネクタ受け壁とは反対の側の面から窪む溝状に形成されており、前記治具板部収納用凹所は、前記介挿部材支持部の両側の前記連結壁部にそれぞれ形成されている前記治具挿通用窓と連通されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光コネクタ用工具。
- 前記介挿部材付き工具は、前記コネクタ受け壁から前記介挿部材駆動部の外側に突設された複数のコネクタ保持片(22b、22c)の間に前記光コネクタを保持するコネクタホルダ部(22)を具備することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光コネクタ用工具。
- 前記コネクタ受け壁は、該コネクタ受け壁にスリット状に形成された前記介挿部材挿通穴(28)を介して両側の受け板部(242a)に2分されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光コネクタ用工具。
- 前記コネクタ受け壁は、さらに、前記介挿部材駆動部の周方向において前記介挿部材挿通穴を介して両側に位置する前記受け板部を橋絡する橋絡部(242b)を具備して構成されていることを特徴とする請求項7記載の光コネクタ用工具。
- 突き合わせ接続した光ファイバ(4、38)の対を半割りの素子(31c、321)の間にバネ(322)の弾性によってクランプして光ファイバ同士の接続状態を維持するクランプ部(32)を具備する光コネクタの外側に請求項1〜8のいずれかに記載の光コネクタ用工具が取り付けられ、前記クランプ部の素子の間に、前記光コネクタ用工具の介挿部材が割り込ませてあることを特徴とする工具付き光コネクタ(1)。
- 前記光コネクタは、フェルールと、このフェルールに内挿固定された内部光ファイバと、前記フェルールの突き合わせ接続用の接合端面とは反対の側である後側に設けられた前記クランプ部とを具備し、前記クランプ部の前記半割りの素子間に前記内部光ファイバの前記フェルールの後端から突出された部分が挿入されており、前記クランプ部にて前記内部光ファイバと該クランプ部にその後側から挿入される光ファイバとを接続可能とされていることを特徴とする請求項9記載の工具付き光コネクタ。
- 突き合わせ接続した光ファイバ(4、38)の対を半割りの素子(31c、321)の間にバネ(322)の弾性によってクランプして前記光ファイバ同士の接続状態を維持するクランプ部(32)を具備する光コネクタ(3)と、この光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に介挿された介挿部材(21、21A、21B)及び前記介挿部材を前記クランプ部から抜き去るための外力が与えられる外力付与部を有する介挿部材付き工具とを有し、前記介挿部材によって素子間が押し開かれて素子間への前記光ファイバの挿脱が可能な状態が維持された介挿部材付き光コネクタ(1)を用いて光ファイバ同士を接続する光ファイバ接続方法であって、
ベース板部と、このベース板部の両側に立設されて互いに並行に延出された複数の連結用延出部と、両側の前記連結用延出部の一方である一側連結用延出部の先端にヒンジ部を介して回転自在に設けられ、前記ヒンジ部とは反対の側の端部が、両側の前記連結用延出部の他方である他側連結用延出部の先端に係脱可能に係合される開閉板部と、前記連結用延出部に突設され、前記介挿部材付き工具の前記外力付与部に係合させることで、前記光コネクタを介して前記介挿部材付き工具の前記外力付与部とは反対の方向への前記連結用延出部の移動を規制する工具係合爪とを具備する保持用治具を用い、この保持用治具の前記ベース板部を前記光コネクタの前記介挿部材付き工具とは反対の側に配置し、前記ベース板部の両側の前記連結用延出部を前記光コネクタの両側に配置し、前記開閉板部を前記介挿部材付き工具の前記光コネクタとは反対の側に配置し、前記工具係合爪を前記介挿部材付き工具の前記外力付与部に係合させ、前記開閉板部を前記他側連結用延出部に係合することで、前記工具係合爪が係合された前記介挿部材付き工具を前記光コネクタに対して押さえ込み前記介挿部材付き工具の前記光コネクタからの脱落を規制したものを現場に搬入し、前記光コネクタの前記クランプ部の素子間へ光ファイバを挿入するとともに、前記保持用治具の前記開閉板部の前記他側連結用延出部に対する係合及び前記工具係合爪の前記介挿部材付き工具の前記外力付与部に対する係合を解除した後、前記介挿部材付き工具の前記介挿部材を前記光コネクタの前記クランプ部から抜き去ることを特徴とする光ファイバ接続方法。 - 突き合わせ接続した光ファイバ(4、38)の対を半割りの素子(31c、321)の間にバネ(322)の弾性によってクランプして前記光ファイバ同士の接続状態を維持するクランプ部(32)を具備する光コネクタ(3)と、この光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に介挿された介挿部材(21、21A、21B)及び前記介挿部材を前記クランプ部から抜き去るための外力が与えられる外力付与部を有する介挿部材付き工具とを有し、前記介挿部材によって素子間が押し開かれて素子間への前記光ファイバの挿脱が可能な状態が維持された介挿部材付き光コネクタ(1)を用いて光ファイバ同士を接続する光ファイバ接続方法であって、
ベース板部と、このベース板部の両側に立設されて互いに並行に延出された複数の連結用延出部と、両側の前記連結用延出部の一方である一側連結用延出部の先端にヒンジ部を介して回転自在に設けられ、前記ヒンジ部とは反対の側の端部が、両側の前記連結用延出部の他方である他側連結用延出部の先端に係脱可能に係合される開閉板部と、前記連結用延出部に突設され、前記介挿部材付き工具の前記外力付与部に係合させることで、前記光コネクタを介して前記介挿部材付き工具の前記外力付与部とは反対の方向への前記連結用延出部の移動を規制する工具係合爪と、前記連結用延出部に前記工具係合爪よりも先端側にて突設され、前記光コネクタに係合されることで、前記ベース板部が前記光コネクタから離隔する方向への前記連結用延出部の移動を規制するコネクタ係合爪とを具備する保持用治具を用い、この保持用治具の前記ベース板部を前記介挿部材付き工具の前記光コネクタとは反対の側に配置し、前記ベース板部の両側の前記連結用延出部を前記光コネクタの両側に配置して前記工具係合爪を前記介挿部材付き工具の前記外力付与部に係合するとともに前記コネクタ係合爪を前記光コネクタに係合し、前記光コネクタの前記介挿部材付き工具の外力付与部とは反対の側に配置した前記開閉板部を前記他側連結用延出部に係合することで、前記工具係合爪が係合された前記介挿部材付き工具を前記光コネクタに対して押さえ込み前記介挿部材付き工具の前記光コネクタからの脱落を規制したものを現場に搬入し、前記光コネクタの前記クランプ部の素子間へ光ファイバを挿入するとともに、前記保持用治具の前記開閉板部の前記他側連結用延出部に対する係合を解除した後、前記介挿部材付き工具の前記介挿部材を前記光コネクタの前記クランプ部から抜き去ることを特徴とする光ファイバ接続方法。 - 請求項1〜8のいずれかに記載の光コネクタ用工具を用いる請求項11又は12記載の光ファイバ接続方法であって、
前記介挿部材付き工具が前記光コネクタ用工具の介挿部材付き工具、前記介挿部材付き工具の前記外力付与部が前記光コネクタ用工具の前記介挿部材付き工具の前記介挿部材駆動部の両側の連結壁部、前記保持用治具が前記光コネクタ用工具の保持用治具であることを特徴とする光ファイバ接続方法。 - 突き合わせ接続した光ファイバ(4、38)の対を半割りの素子(31c、321)の間にバネ(322)の弾性によってクランプして前記光ファイバ同士の接続状態を維持するクランプ部(32)を具備する光コネクタ(3)と、この光コネクタの前記クランプ部の前記素子間に介挿された介挿部材(21、21A、21B)及び前記介挿部材を前記クランプ部から抜き去るための外力が与えられる外力付与部を有する介挿部材付き工具とを有し、前記介挿部材によって素子間が押し開かれて素子間への前記光ファイバの挿脱が可能な状態が維持された介挿部材付き光コネクタ(1)を用いて光ファイバ同士を接続する光ファイバ接続方法であって、
枠状体の周方向の一部に設けられた不連続部が該不連続部を介して前記枠状体の周方向における両側に位置する端部同士の係脱によって開閉される開閉部とされた構成の保持用治具を用い、この保持用治具の前記開閉部を閉じて、保持用治具の内側に配置した前記介挿部材付き光コネクタの光コネクタに対して前記介挿部材付き工具を押さえ込んだものを現場に搬入し、前記光コネクタの前記クランプ部の素子間へ光ファイバを挿入するとともに、前記保持用治具の前記開閉部を開放した後、前記介挿部材付き工具の前記介挿部材を前記光コネクタの前記クランプ部から抜き去ることを特徴とする光ファイバ接続方法。
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