JP5820484B2 - 光コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバケーブル端末に組み立てられる光コネクタに関する。
本願は、2012年2月29日に、日本に出願された特願2012−044866号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、例えばフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバの後端に、光ファイバケーブルから引き出された光ファイバを突き合わせ接続して、前記光ファイバケーブル端末に組み立てられる現場組立形の光コネクタが用いられている。
この種の光コネクタとしては、内蔵光ファイバを収容したコネクタ本体と、光ファイバケーブル端末を引き留める引き留め部とを備えたものがある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2007−240855号公報
しかしながら、前記光コネクタでは、光ファイバケーブル端末を引き留める引き留め部の構造が複雑であり、組み立てに手間がかかっていた。また、光コネクタを構成する部品点数が多いため、コスト面でも問題があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、組み立てが容易であり、かつ低コスト化が可能となる光コネクタを提供することを目的とする。
本発明は、フェルール、および前記フェルールに内挿固定された内蔵ファイバと光ファイバケーブルの端末に露出させた挿入光ファイバとの突き合わせ接続を行うための接続部を有するコネクタ本体と、前記光ファイバケーブルの端末を引き留める引き留め部とを備え、前記引き留め部は、前記光ファイバケーブルの端末を把持固定する引留用固定部材と、前記引留用固定部材を内部空間に収納する引留用ハウジングとを有し、前記引留用ハウジングには、前記引留用固定部材を前記内部空間に収容するために前記引留用固定部材を前記挿入光ファイバの挿入方向に沿って前記内部空間に挿入可能な挿入口が形成されており、前記引留用固定部材および前記引留用ハウジングには、前記内部空間に引留用固定部材が収納されたときに、互いに係止する係止構造が形成されており、前記引留用固定部材は、前記光ファイバケーブルの端末が嵌め込まれるケーブル嵌合溝を有する固定部材本体と、前記係止構造としての、前記固定部材本体から前方に突出し外側面に係止部の形成された突壁部とを有し、この突壁部は、前記引留用ハウジング内面に対し接近および離間する方向に弾性的に曲げ変形可能であり、前記引留用ハウジングの内面には、前記係止構造としての係止受け部が設けられており、前記引留用ハウジングの内面には、前記引留用固定部材をスライドさせるスライド面と、前記スライド面と対向する面であって前記引留用固定部材に把持された光ファイバケーブルの端末を押圧する押圧面と、前記押圧面の後端側にあって、前方に向かって前記スライド面との間隔が小さくなるように傾斜した導入部とが形成されており、前記引留用固定部材を前記スライド面上をスライドさせながら前記内部空間に挿入していくだけで、前記引留用固定部材の前記ケーブル嵌合溝に嵌め込まれた前記光ファイバケーブルの端末上面を前記押圧面で押圧させつつ、前記係止部と前記係止受け部を互いに係止させ、その結果として前記引留用固定部材を前記引留用ハウジングに固定する前記引留用ハウジングの内面には、前記引留用固定部材をスライドさせるスライド面と、前記スライド面と対向する面であって前記引留用固定部材に把持された光ファイバケーブルの端末を押圧する押圧面と、前記押圧面の後端側にあって、前方に向かって前記スライド面との間隔が小さくなるように傾斜した導入部とが形成されている光コネクタを提供する
前記引留用ハウジング内には、前記引留用固定部材の前側に、前記光ファイバケーブルから引き出された挿入光ファイバが撓み変形可能な撓み許容空間が確保され、前記引留用ハウジングには、前記撓み許容空間内の挿入光ファイバを外部から目視可能な確認用窓が形成されていることが好ましい。
前記コネクタ本体は、前記挿入光ファイバを前記接続部に向けて案内する挿通孔を有する案内部をさらに含むことが好ましい。
前記引留用ハウジングの内面には、前記引留用固定部材に把持された光ファイバケーブルの端末を押圧する押圧部が形成され、この押圧部に前記押圧面と前記導入部とが形成されていることが好ましい。
本発明によれば、引留用固定部材を、挿入口から挿入して引留用ハウジングに係止する作業だけで、光ファイバの突き合わせ、および引留用固定部材の引留用ハウジングへの固定をまとめて行うことができる。このため、組み立て作業がより簡単になる。
また、引留用固定部材は、蓋等の構造を持たない簡略な構造であるため、光コネクタの部品点数を少なくできることから、低コスト化が可能となる。
本発明の第1の実施形態である光コネクタの斜視図である。 図1の光コネクタの分解斜視図である。 図1の光コネクタの側断面図である。 図1の光コネクタの平断面図であり、図3のA1−A1断面矢視図である。 図1の光コネクタの後面図である。 引留用ハウジングを前側から見た斜視図である。 引留用ハウジングの側断面図である。 引留用ハウジングの拡大した側断面図である。 引留用ハウジングを下方から見た平断面図であり、図7のA2−A2断面矢視図である。 引留用ハウジングの後面図である。 引留用固定部材の後側から見た斜視図である。 引留用固定部材の平面図である。 引留用固定部材の前面図である。 クランプ部付きフェルールの斜視図である。 クランプ部付きフェルールの分解斜視図である。 クランプ部付きフェルールの後側延出片の対向面側の平面図である。 クランプ部付きフェルールの蓋部材の対向面側の平面図である。 クランプ部付きフェルールの縦断面図である。 クランプ部付きフェルールのクランプ部の横断面図であり、図18のA3−A3断面矢視図である。 クランプ部付きフェルールの案内部の横断面図であり、図18のA4−A4断面矢視図である。 引留用固定部材を引留用ハウジングに挿入する操作を示す工程図である。 前図に続く工程図である。 前図に続く工程図である。 図1の光コネクタの組み立て工程を示す側断面図である。 クランプ部付きフェルールのクランプ部と組立用工具との関係を示す横断面図である。 本発明の第2の実施形態である光コネクタに用いられるクランプ部付きフェルールの分解斜視図である。 クランプ部付きフェルールの縦断面図である。 クランプ部付きフェルールの案内部の横断面図であり、図27のA5−A5断面矢視図である。 光ファイバケーブルの一例の斜視図である。 引留め構造の他の例を示す説明図である。 光コネクタの他の例の後面図である。
以下、本発明の第1の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態である光コネクタ10の斜視図である。図2は、光コネクタ10の分解斜視図である。図3は、光コネクタ10の側断面図である。図4は、光コネクタ10の平断面図である。図5は、光コネクタ10の後面図である。
図29に示すように、光ファイバケーブル1は、光ファイバ2と、可撓性を有する線状の抗張力体4とを互いに並行になるように合成樹脂製の外被3によって一括被覆したものである。抗張力体4は、光ファイバ2の両側に互いに並行に2本設けられている。
光ファイバ2は、裸光ファイバ2aの外周面(側面)を被覆2bで覆った構成の被覆付き光ファイバであり、例えば光ファイバ心線や光ファイバ素線等が挙げられる。本実施形態において光ファイバ2は単心の被覆付き光ファイバである。裸光ファイバ2aは、例えば石英系光ファイバである。また、被覆2bは、例えば紫外線硬化性樹脂やポリアミド樹脂などを1層または複数層、ほぼ同心円状に被覆した樹脂被覆である。抗張力体4としては、例えばアラミド繊維等の抗張力繊維からなるもの、鋼線等を挙げることができる。光ファイバケーブル1としては、インドアケーブル、ドロップケーブル等が挙げられる。
図1〜図5に示すように、光コネクタ10は、クランプ部付きフェルール60を収容したコネクタ本体20と、コネクタ本体20の後側にて光ファイバケーブル1端末を引き留める引き留め部40とを備えている。
なお、図1は、つまみ22を取り外した状態を示す。
光コネクタ10は、現場組立形の光コネクタであり、光ファイバケーブル1端末に組み立てられるものである。
以下、クランプ部付きフェルール60のフェルール61(フェルール本体)の先端方向(図3および図4における左方)を前方といい、その逆方向を後方という。
コネクタ本体20は、本体ハウジング21と、本体ハウジング21を収容するつまみ22(カップリング)と、本体ハウジング21に収容されたクランプ部付きフェルール60と、クランプ部付きフェルール60を前方に付勢するスプリング53とを備えている。
つまみ22は角筒状であり、本体ハウジング21に対して前後に若干の可動範囲を確保してスライド移動可能に組み付けられている。
本体ハウジング21の内面には、フェルール61の前方移動を規制するストッパ突起21aが形成されている。
本体ハウジング21の後部には、引留用ハウジング40Aの胴部41eに突設されている係合突起41aが嵌め込まれる係止孔21bが形成されている。本体ハウジング21には、引留用ハウジング40Aの前端部が後側から挿入され、係合突起41aが係止孔21bに嵌め込まれることによって、引留用ハウジング40Aが嵌合、固定される。
コネクタ本体20としては、SC形光コネクタ(SC:Single fiber Coupling optical fiber connector。JIS C 5973に制定されるF04形光コネクタ)を利用できる。
図14〜図20に示すように、クランプ部付きフェルール60は、光ファイバ62を内挿固定したフェルール61を有する。フェルール61に内挿固定した光ファイバ2を、以下、内蔵光ファイバ62とも言う。この内蔵光ファイバ62は、フェルール61から後側に突出させた部分(以下、後側突出部62aとも言う)を有する。内蔵光ファイバ62の前端の端面は、フェルール61先端(前端)の接合端面61bに揃えられている。
以下、クランプ部付きフェルール60について詳しく説明する。
クランプ部付きフェルール60は、フェルール61の後側にクランプ部ユニット63Aを組み立てたものである。
クランプ部ユニット63Aは、クランプ部63(接続部)と、クランプ部63の後側にあって光ファイバ2をクランプ部63に向けて案内する案内部70とを有する。
クランプ部63は、内蔵光ファイバ62の後側突出部62aと、コネクタ本体20に後側から挿入して内蔵光ファイバ62後端に突き当てた光ファイバ2先端部とを把持固定して光ファイバ62、2同士の突き合わせ接続状態を維持する。
案内部70は、光ファイバ2を挿通可能な挿通孔70aを有し、この挿通孔70aにより、光ファイバ2をクランプ部63に向けて案内することができる。
よって、光ファイバ2の軸ずれを最小限に抑制して内蔵光ファイバ62に突き合わせ接続することができる。
クランプ部ユニット63Aは、フェルール61のフランジ部64から後側に延出するベース部材65(後側延出片65)と蓋部材66、67とからなる半割り構造の把持用素子部を有する。
クランプ部63は、ベース部材65(後側延出片65)と蓋部材66との間に、内蔵光ファイバ62の後側突出部62aと、内蔵光ファイバ62後端に突き当てた光ファイバ2先端部とを挟み込んで把持固定することができる。
内蔵光ファイバ62の後側突出部62aは、把持用素子部を構成するベース部材65(後側延出片65)と蓋部材66との間に配置されている。内蔵光ファイバ62後端に突き当てる光ファイバ2は、クランプ部63の後側からベース部材65(後側延出片65)と蓋部材66、67との間に挿入される。内蔵光ファイバ62と光ファイバ2(具体的にはその先端に口出しされた裸光ファイバ2a)とは、ベース部材65(後側延出片65)と蓋部材66との間にて突き合わせ接続される。
図18等では、内蔵光ファイバ62後端に光ファイバ2を突き合わせ接続した突き合わせ接続部を符号Pで示す。
光コネクタ10のコネクタ本体20に挿入して、クランプ部付きフェルール60の内蔵光ファイバ62後端に突き合わせ接続する光ファイバ2を、以下、挿入光ファイバとも言う。この実施形態において、挿入光ファイバ2は、光ファイバケーブル1の光ファイバ2の、光ファイバケーブル1先端の外被3を除去して光ファイバケーブル1端末から突出状態に露出させた部分がコネクタ本体20内に挿入される。
クランプ部付きフェルール60のフェルール61は、SC形光コネクタ等にて使用されるキャピラリ状の単心用フェルールである。このフェルール61の材質としては、例えばジルコニア等のセラミック、ガラス等を挙げることができる。
内蔵光ファイバ62は、ここでは裸光ファイバであり、例えば石英系光ファイバである。この内蔵光ファイバ62は、前記フェルール61にその軸線と同軸に貫設された微細孔であるファイバ孔61aに内挿され、接着剤を用いた接着固定等によってフェルール61に固定されている。
フェルール61の後端部には、その外周に周設(突設)されたフランジ部64が一体化されている。このフランジ部64は、例えば、金属、プラスチック等によってリング状に形成されている。
クランプ部63は、フランジ部64からフェルール61後側へ延出された後側延出片65と、蓋部材66とを、金属板を断面C形の細長形状に成形したクランプばね68の内側に一括保持した構成になっている。クランプばね68は、蓋部材66を後側延出片65に向かって弾性付勢する。
このクランプ部63は、後側延出片65と蓋部材66との間に、内蔵光ファイバ62の後側突出部62aと内蔵光ファイバ62に突き合わせ接続する光ファイバ2とを、クランプばね68の弾性によって挟み込んで把持固定する。
後側延出片65の前部と蓋部材66とは、内蔵光ファイバ62の後側突出部62aと内蔵光ファイバ62後端に突き当てた光ファイバ2とを把持固定する半割り構造の把持用素子部を構成する。
なお、蓋部材66を後側延出片65に向かって付勢する方法は、クランプばねには限定されない。例えば、先端に行くほど拡径した形状のクランプ部63を用い、このクランプ部63にリング状の部材を挿通させることで、蓋部材66を後側延出片65に向かって付勢するといった方法も採用できる。
後側延出片65は、フェルール61の軸線に沿う方向を長手方向とする細長形状に形成されている。図示例の後側延出片65は、フランジ部64と一体に形成されており、フェルール61と一体化されている。
クランプ部ユニット63Aは、後側延出片65の前部との間に光ファイバ62、2を把持固定する蓋部材として前蓋部材66を有し、かつ後側延出片65の後部とともに光ファイバ2をクランプ部63に向けて案内する案内部70を構成する蓋部材として、該前蓋部材66の後側(前蓋部材66を介してフェルール61とは反対の側)の後蓋部材67を有している。これら2つの蓋部材66、67は、後側延出片65の長手方向に沿って配列設置されている。
後側延出片65及び蓋部材66、67には互いに対向する対向面が形成されている。クランプ部63のクランプばね68は、その弾性によって、後側延出片65と蓋部材66、67とをその対向面同士が接近する方向(すなわち、互いに閉じ合わせる方向)に弾性付勢する。
図16に示すように、後側延出片65の蓋部材66に対面する前側部分の対向面65aは、内蔵光ファイバ62の後側突出部62aをフェルール61のファイバ孔61aの後方延長上に位置決めする調心溝69aを有する。
後側延出片65の蓋部材67に対面する後側部分の対向面65aには、調心溝69aの後端から後方に延在する収納溝69bが形成されている。収納溝69bは、後側延出片65と蓋部材67とを閉じ合せたときに、光ファイバ2をクランプ部63に向けて案内する挿通孔70aを形成する。
以下、後側延出片65の蓋部材66、67に対面する対向面を溝形成面とも言う。
調心溝69aは溝形成面65aの前蓋部材66に対面する部分に形成され、収納溝69bは溝形成面65aの後蓋部材67に対面する部分に形成されている。
収納溝69bは、収納溝69aと同軸線上に形成されることが好ましい。
また、後側延出片65の溝形成面65aに対面する前蓋部材66の面を対向面66aといい、後側延出片65の溝形成面65aに対面する後蓋部材67の面を対向面67aという。
内蔵光ファイバ62の後側突出部62aは調心溝69aに配置されている。内蔵光ファイバ62の後端(後側突出部62a後端)は、調心溝69aの長手方向中央部に配置されている。内蔵光ファイバ62は、フェルール61先端の接合端面61bに揃えられた前端と前記後端とを長手方向両端とする短尺の光ファイバである。
調心溝69aには、挿入光ファイバ2先端の被覆を除去して口出しした裸光ファイバ2aが、クランプ部付きフェルール60の後側から、案内部70の挿通孔70a(収納溝69b)を通して案内されて挿入される。
調心溝69aはV溝(断面V字形の溝)であり、内蔵光ファイバ62の後側突出部62aと、挿入光ファイバ2先端の裸光ファイバ2aとを、突き合わせ接続可能に高精度に位置決め、調心する機能を果たす。調心溝69aとしては、V溝以外に、例えばU溝(断面U字形の溝)、半円溝(断面半円形の溝)なども採用できる。
収納溝69bは、挿入光ファイバ2の被覆付き部分(被覆部)を収納可能とするべく、調心溝69aに比べて溝幅を若干大きく形成した溝である。
収納溝69bとしては、特に限定されるものではなく、例えばU溝(断面U字形の溝)、半円溝(断面半円形の溝)、V溝(断面V字形の溝)などを採用できる。
収納溝69bの内径は、挿入光ファイバ2の被覆付き部分(被覆部)の外径とほぼ同程度か、またはこれより若干大きい程度とすることができる。
これによって、案内部70の挿通孔70aの内径は、挿入光ファイバ2の被覆付き部分(被覆部)の外径とほぼ同程度か、またはこれより若干大きい程度とすることができる。
案内部70を構成する後蓋部材67は、対向面67aを後側延出片65の対向面65aに向けた状態(図14に示す状態)で、接着剤等を用いて後側延出片65後部に接合することができる。
溝形成面65aおよび対向面67aには、それぞれの後端部に、収納溝69bの後端部をテーパ状に拡張したテーパ状開口部69bw、69cwが形成されている。収納溝69bのテーパ状開口部69bw、69cwは、後側延出片65および後蓋部材67の後端面に開口している。
クランプ部付きフェルール60では、案内部70には光ファイバ2を把持する機能がなくてもよいため、当該部分のストップリング部41等に介挿片81を挿入するための穴を形成する必要がない。光コネクタ10は、介挿片81を挿入するための穴が1箇所でよいため、構造が簡略化できる。
なお、図示例では、案内部70には、被覆2bを挟み込んで把持する機能は要求されないが、案内部70に、後側延出片65と後蓋部材67との間に被覆2bを挟み込んで把持する機能があってもよい。
図25に示すように、後述する組み立て過程における後側延出片65と前蓋部材66との間には、挿入光ファイバ2先端の裸光ファイバ2aの調心溝69aへの円滑な挿入を可能とする隙間を確保する介挿片81(図1参照)が抜き去り可能に介挿される。
介挿片81は薄板状に形成されている。介挿片81は、クランプ部63のクランプばね68の弾性によって、後側延出片65と蓋部材66との間に挟み込まれている。本体ハウジング21には、介挿片81を通すための介挿片挿通孔21cが前後に延在して形成されている。
介挿片81は、本体ハウジング21の外側に位置して、クランプ部63からの抜き去り作業を容易にするための抜き去り用操作部81aが形成された構成となっている。介挿片81は、抜き去り用操作部81aを作業者が手指で把持して引っ張り操作することで、クランプ部63からの抜き去り作業を手作業で楽に行える。
光コネクタ10は、クランプ部付きフェルール60のクランプ部63の後側延出片65と蓋部材66との間に、光コネクタ組立用工具83の介挿片81を抜き去り可能に介挿した工具付き光コネクタ110(図1参照)の状態で現場に供給できる。この場合、現場にて後側延出片65と蓋部材66との間に介挿片を介挿する作業を省略できる。
また、介挿片としては、薄板状のものに限定されず、例えば柔軟なシート等も採用可能である。
先端が先細りのテーパ状に形成された板状(薄板状)の介挿片は、後側延出片65と蓋部材66との間の境界に押圧するだけで割り込ませる(介挿する)ことができる。このため、後側延出片65と蓋部材66との間に介挿片を割り込ませる(介挿する)作業を、例えば光コネクタ10の光ファイバへの組み立て作業を行う現場にて行うことも容易である。
図3および図4に示すように、クランプ部付きフェルール60は、フランジ部64と引留用ハウジング40Aの胴部41e前端面との間に介挿されたスプリング53によって前方に弾性付勢され、フランジ部64が後側からストッパ突起21aに当接する前側移動限界に位置している。
クランプ部付きフェルール60は、スプリング53の弾性付勢力に抗して、スプリング53を押し縮めつつ前側移動限界位置から後方へ押し込み(プッシュバック)可能である。
クランプ部付きフェルール60は、スプリング53が圧縮限界に達したときの位置がコネクタ本体20に対する押し込み限界位置となっている。
図2に示すように、スプリング53は例えばコイルスプリングである。
図14、図15に示すように、クランプ部付きフェルール60のフランジ部64の外周部の複数箇所(図示例では2箇所)にはキー溝64aが形成されている。図3、図4に示すように、クランプ部付きフェルール60は、フランジ部64のキー溝64aに、本体ハウジング21の前端部内面に突設されているキー21dを収納して、本体ハウジング21に対して回り止めして組み込まれている。
次に、引き留め部40について説明する。
引き留め部40は、光ファイバケーブル1の端末を把持し固定する引留用固定部材120と、引留用固定部材120を内部空間に収納する引留用ハウジング40Aとを有する。
図1、図2および図6〜図10に示すように、引留用ハウジング40Aは、ブロック部42にスリーブ状(図示例では円筒状)の胴部41eを突設したストップリング部41と、ブロック部42から胴部41eとは反対の側(後側)に延出する角筒形の固定部材受け部43とを有している。
ブロック部42には、コネクタ本体20内にその後側から光ファイバ2を挿入するためのファイバ導入孔42aと、このファイバ導入孔42aと胴部41eの内部空間の間に位置して両者に連通し、クランプ部付きフェルール60のクランプ部63が胴部41eを介して挿入される中空部42bとが形成されている。
胴部41eには、介挿片81を通すための介挿片挿通孔41bが形成されている。介挿片挿通孔41bは、本体ハウジング21に形成された介挿片挿通孔21cに連通する位置に形成されている。
ストップリング部41は、介挿片挿通孔41bを目印にして、本体ハウジング21に対するその軸線回り方向の向きの調整を行える。胴部41eおよび中空部42bにクランプ部付きフェルール60のクランプ部63を挿入し、胴部41eに形成された介挿片挿通孔41bを、本体ハウジング21の介挿片挿通孔21cに連通する位置とするだけで、クランプ部付きフェルール60のフランジ部64のキー溝64aに本体ハウジング21のキー21dを収納することができ作業を楽に行える。
引留用ハウジング40Aの本体ハウジング21に対する嵌合は、本体ハウジング21に挿入した胴部41e前端外周の係合突起41a(図6参照)を本体ハウジング21の係止孔21bに嵌め込むことで達成される。
引留用固定部材120は、光ファイバケーブル1端末の外周を取り囲むようにして設置され、該端末に固定、一体化される。光ファイバケーブル1端末に露出させた光ファイバ2は、光ファイバケーブル1端末と該端末に固定した引留用固定部材120とからなる固定部材付きケーブル端末1aから突出されている。固定部材付きケーブル端末1aは、引留用固定部材120からその後側へ光ファイバケーブル1が延出し、引留用固定部材120から前側へ光ファイバ2が突出する構成となっている。
図3〜図5および図6〜図10に示すように、固定部材受け部43は、ブロック部42から後方へ延出し前後方向を長手方向とする細長板状の底板部43aと、底板部43aの幅方向両側に立設されて該底板部43aの長手方向に沿って延在する側板部43bと、両側板部43bの上端間に設けられた天板部43cとを備えた断面矩形の筒状に形成されている。
固定部材受け部43は、底板部43a、側板部43b、43bおよび天板部43cで囲まれた内部空間44に、引留用固定部材120を収納可能となっている。
固定部材受け部43は、後端側の開口である挿入口45から引留用固定部材120を挿入し、内部空間44内に収納可能となっている。挿入口45は、底板部43a、側板部43b、43bおよび天板部43cによって形成された開口である。
底板部43aの上面43a1(内面)は、内部空間44に挿入される引留用固定部材120が摺動するスライド面となっている。
上面43a1(内面)は、引留用固定部材120が前方に摺動することで、光ファイバ2の先端をファイバ導入孔42aに導くことができるように形成されている。
図7〜図10に示すように、天板部43cの後部の下面43c1(内面)には、内部空間44に収納された引留用固定部材120に把持された光ファイバケーブル1端末を押圧する押圧部46が突出して形成されている。
図示例の押圧部46は断面略矩形とされ、天板部43cの下面43c1から下方に突出して形成されている。押圧部46は、天板部43cの幅方向(左右方向)の略中央に、天板部43cの後端43c2から前方に向かって延在して形成されている。
図8に示すように、押圧部46は、押圧面46aと、押圧部46の後端側にあって、前方に向かって上面43a1(内面)との間隔が小さくなるように傾斜した導入部46bとを有する。
なお、押圧とは、光ファイバケーブル1を底板部43aに向けて押圧することをいう。
導入部46bは、後端位置では底板部43aとの間に十分な間隔があるため、固定部材付きケーブル端末1aを挿入口45から内部空間44に導入する操作を容易にできる。
導入部46bは、前端に近い位置では底板部43aとの間隔が小さくなるため、光ファイバケーブル1に押圧力を加えることができる。すなわち、光ファイバケーブル1が前方に移動すると押圧力が増す構造としてよい。
押圧面46aは、底板部43aの上面43a1(スライド面)と対向する面である。押圧面46aは、底板部43aの上面43a1(スライド面)と平行な面である。押圧面46aは、前方に行くほど上面43a1(スライド面)との間隔が小さくなる形状としてもよい。
底板部43aの上面43a1(スライド面)に対する押圧面46aの高さ位置は、引留用固定部材120の底壁部124の下面124aからの光ファイバケーブル1の上面1bの高さ(図8の高さH1)を考慮して、固定部材付きケーブル端末1aが内部空間44に挿入された状態で、光ファイバケーブル1の上面1bに対して十分な押圧力が加えられ、光ファイバケーブル1を底壁部124との間に挟み込んで強固に固定できるように設計される。
固定部材付きケーブル端末1aを挿入口45から内部空間44に挿入し、底板部43aの上面43a1(スライド面)上を前方に摺動させると、固定部材付きケーブル端末1aから延出した光ファイバ2の先端はファイバ導入孔42aに導かれる。
導入部46bの後端位置では底板部43aとの間に十分な間隔があるため、固定部材付きケーブル端末1aの挿入操作は容易になる。導入部46bは、前端に近い位置では底板部43aとの間隔が小さくなるため、光ファイバケーブル1に押圧力を加えることができる。
固定部材付きケーブル端末1aを固定部材受け部43の内部に向けて(すなわち前方に向けて)さらに挿入すると、押圧面46aが光ファイバケーブル1を底壁部124との間に挟み込んで強固に固定する。
この構成によれば、固定部材付きケーブル端末1aを挿入口45から固定部材受け部43内に挿入する操作において、挿入開始時の抵抗を少なくし、かつ収納位置において高い把持力を得ることができる。
なお、押圧面46aを、前方に行くほど上面43a1(スライド面)との間隔が小さくなる形状とした場合には、挿入過程が進むにつれて光ファイバケーブル1に対する押圧力が徐々に大きくなる。
図5に示すように、この例では、光ファイバケーブル1には、引留用固定部材120の把持用突起125cにより両側面に把持力が作用するとともに、押圧部46と底壁部124により上下面に把持力が作用するため、光ファイバケーブル1の抜け出しを確実に防止することができる。
押圧部46は、光ファイバケーブル1の上面1bの幅方向の一部のみを押圧してもよいし、全幅にわたって押圧してもよい。
図7〜図10の押圧部46は、天板部43cの幅方向(左右方向)の略中央にのみ形成されているが、光ファイバケーブル1端末を下方に押圧することができれば、他の構造を採用してもよい。
例えば、押圧部は、天板部43cの全幅にわたって形成されていてもよい。
図31は、天板部43cの全幅にわたって形成された押圧部146を有する光コネクタ10の後面図である。押圧部146は、光ファイバケーブル1を押圧する押圧面146aを有する。
このような構造の押圧部146を採用する場合には、引留用固定部材120の側壁部125の高さを調整して、側壁部125が押圧部146に当らないようにする必要がある。
固定部材受け部43内には、光ファイバ2が撓み変形可能な撓み許容空間48が確保されている。撓み許容空間48は内部空間44の一部であって、内部空間44内に挿入された引留用固定部材120の把持ベース121より前側の空間である。
天板部43cの前部には、撓み許容空間48内の光ファイバ2を外部から目視可能な確認用窓49が形成されている。
図6〜図10に示すように、側板部43b、43bには、後述する引留用固定部材120の係止爪部129(係止部)が係止する係止受け部47が形成されている。この係止受け部47に係止爪部129を係止させることで、引留用固定部材120を固定部材受け部43に固定することができる。
係止爪部129の高さは、例えば0.2〜1mm程度である。
係止受け部47は、具体的には、側板部43b、43bにそれぞれ形成された矩形の開口部であって、係止爪部129が嵌合して周縁部47a(後縁部)に係止することで、引留用固定部材120を固定部材受け部43に固定することができる構造である。
図6に示すように、図示例の係止受け部47は、側板部43b、43bの前後方向中央に形成されている。
なお、係止受け部47は、側板部43bを貫通せず、側板部43bの内面43b1に形成された凹部であってもよい。
固定部材受け部43の前部には、内部空間44に面して、その後端から前側へ向かってテーパ状に窪むテーパ状凹所43dが形成されている。ブロック部42のファイバ導入孔42aの後端は、テーパ状凹所43dの前端部(固定部材受け部43を後側から見たときの奥端部)に開口している。
テーパ状凹所43dは、固定部材付きケーブル端末1aから突出する光ファイバ2の先端をファイバ導入孔42aに導いてファイバ導入孔42aへの挿入を円滑にする機能を果たす。
側板部43b、43bの内面43b1には、引留用固定部材120の両外側面に形成された案内用突部128が挿入される突部ガイド溝43eが前後方向に延在形成されている。
案内用突部128が突部ガイド溝43eに嵌合することで、引留用固定部材120を引留用ハウジング40Aに挿入する際に引留用固定部材120の姿勢を安定させることができる。
図8の符号43a2は段部であって、引留用固定部材120が係止して前進が阻止される構成とすることができる。
固定部材付きケーブル端末1aから突出する光ファイバ2は、固定部材付きケーブル端末1aが固定部材受け部43に収納されたときに、該光ファイバ2の先端に口出ししておいた裸光ファイバ2aの内蔵光ファイバ62後端に対する突き合わせ接続状態を確保できるように、光ファイバケーブル1端末から裸光ファイバ2a先端までの突出長を調整しておく。
図11〜図13は、引留用固定部材120の具体例を示す。
ここでは、引留用固定部材120として、光ファイバケーブル1端末をその両側から把持して光ファイバケーブル1端末に固定して取り付けられる外被把持部材を用いている。
以下、引留用固定部材120が外被把持部材を指す場合、引留用固定部材120を外被把持部材120とも言う。
この外被把持部材120は、光ファイバケーブル1を嵌め込むケーブル嵌合溝122が形成された把持ベース121(固定部材本体)と、ケーブル嵌合溝122の延在方向に沿う前後方向の片端から突出する一対の突壁部127とを有する。
図示例の突壁部127は、把持ベース121の前端から前方に突出するため、前側突壁部127という。
なお、突壁部127は、把持ベース121の後端から後方に突出していてもよい。
この外被把持部材120は、把持ベース121の一対の側壁部125の互いに対向する面に複数突設した把持用突起125cを、ケーブル嵌合溝122に嵌め込まれた光ファイバケーブル1の外被3に食い込ませて、一対の側壁部125の間に光ファイバケーブル1を把持固定できる。
把持ベース121は、底壁部124の片面側に突設された一対の側壁部125の間にケーブル嵌合溝122が確保された部材である。ケーブル嵌合溝122の溝幅方向は、該ケーブル嵌合溝122を介して両側の側壁部125の間隔方向である。
図示例の外被把持部材120の把持用突起125cは、ケーブル嵌合溝122の深さ方向に延在する断面三角形状の突条に形成されている。
前側突壁部127は、把持ベース121の両側の側壁部125から、該側壁部125を前後方向に沿って延長するように突出する板片状に形成されている。
前側突壁部127には、固定部材受け部43の両側の側板部43bに前後方向に延在形成された突部ガイド溝43dに挿入される案内用突部128が突設されている。案内用突部128は、一対の前側突壁部127の互いに対面する内面側とは反対の外面側に突設されている。
前側突壁部127の外面には、係止爪部129(係止部。凸部)が突出形成されている。
図示例の係止爪部129は、後方に行くにしたがって突出高さを増すように形成されている。
係止爪部129は、固定部材受け部43の側板部43bに形成された係止受け部47の周縁部47a(後縁部)に係止することによって、外被把持部材120を固定部材受け部43に固定することができる。
なお、図示例では、凸部である係止爪部129(係止部)が、開口部(または凹部)である係止受け部47に係止する構造を採用したが、逆に、引留用固定部材120に形成された開口部(または凹部)(係止受け部)に、固定部材受け部43に形成された凸部である係止爪部(係止部)が係止する構造を採用してもよい。
前側突壁部127は、前端127aが左右に移動する方向、すなわち係止爪部129が固定部材受け部43の側板部43bの内面43b1に対し接近および離間する方向に弾性的に曲げ変形可能であることが望ましい。
図12には、前端127aが互いに近づく方向に前側突壁部127が曲げ変形した状態を2点鎖線で示した。
前側突壁部127を曲げ変形可能とすることによって、外被把持部材120を固定部材受け部43内に挿入する際の抵抗が小さくなるため、この操作が容易になる。
図示例では、前側突壁部127の基端部外面には、上下方向に沿う溝状の薄肉化凹部127bが形成されている。これによって、前側突壁部127は、薄肉化凹部127bが形成された箇所(薄肉部127c)を支点として左右に移動する方向に曲げ変形しやすくなる。
引留用固定部材は、外被把持部材に限定されず、例えば光ファイバケーブル1端末外周に接着剤による接着固定、熱溶着などによって固定する部材などであっても良い。
次に、図21〜図23を参照しつつ光ファイバケーブル1端末への光コネクタ10の組み立て方法を説明する。
クランプ部付きフェルール60のクランプ部63の後側延出片65と蓋部材66との間に、光コネクタ組立用工具83の介挿片81を抜き去り可能に介挿した工具付き光コネクタ110を用意する。
図21、図22、図24に示すように、固定部材付きケーブル端末1aの引留用固定部材120を前方移動させて挿入口45から固定部材受け部43内に挿入する。
この際、固定部材受け部43の側板部43bによって前側突壁部127が内方に押圧され、前端127aが互いに近づく方向に弾性的に曲げ変形した状態となる。
図23に示すように、引留用固定部材120をさらに前方移動させると、引留用固定部材120の全体が固定部材受け部43に収納された状態となるとともに、係止爪部129が係止受け部47に達する。
これによって、前側突壁部127は、弾性的な反発力によって、前端127aが互いに離れる方向に変形するとともに、係止爪部129が係止受け部47に挿入されて周縁部47a(後縁部)に係止する。
これによって、引留用固定部材120が固定部材受け部43に固定され、引留用固定部材120が固定部材受け部43に収納された状態が維持される。この引留用固定部材120の位置を収納位置という。
固定部材付きケーブル端末1aの前進によって、光ファイバケーブル1端末から突出する光ファイバ2は、ブロック部42のファイバ導入孔42aからクランプ部付きフェルール60の収納溝69bを介して調心溝69aに送り込まれ、光ファイバ2先端の裸光ファイバ2aを内蔵光ファイバ62後端に突き合わせ接続される。
図3に示すように、引留用固定部材120が収納位置(図23参照。係止爪部129が係止受け部47に係止した位置)に達すると、固定部材受け部43内の撓み許容空間48で、光ファイバ2が撓み変形する。符号50は撓み部である。
光ファイバ2に撓みが生じたことは、外部から確認用窓49を通して目視で確認できる。このため、撓みの確認が容易になる。
上述のように、引留用固定部材120が固定部材受け部43に固定されることによって、クランプ部付きフェルール60の内蔵光ファイバ62に対する光ファイバ2(具体的にはその先端に口出しした裸光ファイバ2a)の突き合わせ接続状態が保たれる。
次に、図25に示すように、クランプ部付きフェルール60のクランプ部63から、該クランプ部63の後側延出片65と蓋部材66との間に介挿されている介挿片81を抜き去る。
その結果、クランプばね68の弾性によって、後側延出片65と前蓋部材66との間で、内蔵光ファイバ62の後側突出部62aと、該後側突出部62aの後端に突き合わせた光ファイバ2先端の裸光ファイバ2aとが調心溝69aに押し当てられた状態で把持固定される。
これにより、クランプ部付きフェルール60の内蔵光ファイバ62に対する光ファイバ2(具体的にはその先端に口出しした裸光ファイバ2a)の突き合わせ接続状態を安定に保つことができる。
クランプ部付きフェルール60のクランプ部63に挿入光ファイバ2を把持固定することで、光ファイバケーブル1端末への光コネクタ10の組み立てが完了する。
光コネクタ10では、引留用固定部材120を挿入口45から挿入して引留用ハウジング40Aに係止する作業だけで、内蔵光ファイバ62と光ファイバ2の突き合わせ、および引留用固定部材120の引留用ハウジング40Aへの固定をまとめて行うことができる。このため、組み立て作業がより簡単になる。
また、引留用固定部材120は、蓋等の構造を持たない簡略な構造である。このため、光コネクタ10は部品点数を少なくできることから、低コスト化が可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
第2の実施形態の光コネクタのクランプ部付きフェルール160は、第1の実施形態で用いられるクランプ部付きフェルール60(図14〜図20参照)とは異なり、クランプ部ユニット63Aに代えて、図26〜図28に示すクランプ部ユニット163Aが使用される。
第2の実施形態の光コネクタは、クランプ部付きフェルール160以外は、第1の実施形態の光コネクタ10と同じ構成としてよい。
クランプ部ユニット163Aは、半割り構造の案内部70(ストレータ)に代えて、一体構造の案内部170(ストレータ)が用いられている点で第1の実施形態で用いられるクランプ部ユニット63Aと異なる。
案内部170は、光ファイバ2をクランプ部63に向けて案内する挿通孔170aを形成する筒状体である。
案内部170の挿通孔170aの内径は、挿入光ファイバ2の被覆付き部分(被覆部)の外径とほぼ同程度か、またはこれより若干大きい程度とすることができる。
案内部170は、光ファイバ2を挿通可能な挿通孔170aを有し、この挿通孔170aにより、光ファイバ2をクランプ部63に向けて案内することができる。
よって、光ファイバ2の軸ずれを最小限に抑制して内蔵光ファイバ62に突き合わせ接続することができる。
以上、本発明を最良の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の最良の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
光コネクタの具体的構成は、本発明の技術的思想に適合する限り、なんら限定されるものではない。光コネクタを組み立てる具体的手順も、光コネクタの具体的構成に応じて改変可能である。
図示例の光コネクタでは、引留用固定部材120の係止爪部129が引留用ハウジング40Aの係止受け部47に係止することで、引留用固定部材120が引き留められる(固定される)構造が採用されているが、引留用固定部材が引留用ハウジングに引き留められる構造はこれに限らない。
例えば、図30に示すように、引留用固定部材220と、外面に雌ネジ240Aaが形成された引留用ハウジング240Aと、内面に雌ネジ部221aを有する蓋部221とを使用することができる。蓋部221は、雌ネジ部221aが雄ネジ部240Aaに螺着されることで引留用ハウジング240Aに装着され、引留用ハウジング240A内の引留用固定部材220の後退を規制する。
この構造では、引留用固定部材220が後端の挿入口245から引留用ハウジング240A内に挿入された後、蓋部221が引留用ハウジング240Aに装着されることで、引留用固定部材220は引留用ハウジング240Aに対して固定される。
本発明は、光ファイバケーブル端末に組み立てられる光コネクタに適用可能である。
1 光ファイバケーブル
2 光ファイバ(挿入光ファイバ)
10 光コネクタ
20 コネクタ本体
40 引き留め部
40A 引留用ハウジング
44 内部空間
45 挿入口
46 押圧部
46a 押圧面
47 係止受け部
48 撓み許容空間
49 確認用窓
61 フェルール
63 クランプ部(接続部)
120 引留用固定部材
129 係止爪部(係止部)
122 ケーブル嵌合溝
127 前側突壁部(突壁部)
70、170 案内部
70a、170a 挿通孔

Claims (4)

  1. フェルール、および前記フェルールに内挿固定された内蔵ファイバと光ファイバケーブルの端末に露出させた挿入光ファイバとの突き合わせ接続を行うための接続部を有するコネクタ本体と、前記光ファイバケーブルの端末を引き留める引き留め部とを備え、
    前記引き留め部は、前記光ファイバケーブルの端末を把持固定する引留用固定部材と、
    前記引留用固定部材を内部空間に収納する引留用ハウジングとを有し、
    前記引留用ハウジングには、前記引留用固定部材を前記内部空間に収容するために前記引留用固定部材を前記挿入光ファイバの挿入方向に沿って前記内部空間に挿入可能な挿入口が形成されており、
    前記引留用固定部材および前記引留用ハウジングには、前記内部空間に引留用固定部材が収納されたときに、互いに係止する係止構造が形成されており、
    前記引留用固定部材は、前記光ファイバケーブルの端末が嵌め込まれるケーブル嵌合溝を有する固定部材本体と、前記係止構造としての、前記固定部材本体から前方に突出し外側面に係止部の形成された突壁部とを有し、この突壁部は、前記引留用ハウジング内面に対し接近および離間する方向に弾性的に曲げ変形可能であり、
    前記引留用ハウジングの内面には、前記係止構造としての係止受け部が設けられており、前記引留用ハウジングの内面には、前記引留用固定部材をスライドさせるスライド面と、前記スライド面と対向する面であって前記引留用固定部材に把持された光ファイバケーブルの端末を押圧する押圧面と、前記押圧面の後端側にあって、前方に向かって前記スライド面との間隔が小さくなるように傾斜した導入部とが形成されており、
    前記引留用固定部材を前記スライド面上をスライドさせながら前記内部空間に挿入していくだけで、前記引留用固定部材の前記ケーブル嵌合溝に嵌め込まれた前記光ファイバケーブルの端末上面を前記押圧面で押圧させつつ、前記係止部と前記係止受け部を互いに係止させ、その結果として前記引留用固定部材を前記引留用ハウジングに固定する光コネクタ。
  2. 前記引留用ハウジング内には、前記引留用固定部材の前側に、前記光ファイバケーブルから引き出された挿入光ファイバが撓み変形可能な撓み許容空間が確保され、
    前記引留用ハウジングには、前記撓み許容空間内の挿入光ファイバを外部から目視可能な確認用窓が形成されている請求項1に記載の光コネクタ。
  3. 前記コネクタ本体は、前記挿入光ファイバを前記接続部に向けて案内する挿通孔を有する案内部をさらに含む請求項1または2に記載の光コネクタ。
  4. 前記引留用ハウジングの内面には、前記引留用固定部材に把持された光ファイバケーブルの端末を押圧する押圧部が形成され、この押圧部に前記押圧面と前記導入部とが形成されている請求項1〜のうちいずれか1項に記載の光コネクタ。
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