JP4732282B2 - 光ファイバ接続工具 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバ接続器を用いて光ファイバ同士の接続作業を行うための光ファイバ接続工具に関する。
従来、突き合わせた光ファイバを半割りの素子の間に挟み込み、素子の外周に装着されているクランプバネの弾性によって光ファイバをクランプ固定する光ファイバ接続器を用いて、現場で光ファイバ同士の接続作業を行うための光ファイバ接続工具がある(例えば、特許文献1参照)。この光ファイバ接続工具として、光ファイバ接続器を所定位置で支持し、突き合わせ接続すべき光ファイバを保持した光ファイバホルダを光ファイバ接続器に接続するように固定する光ファイバ支持台を備え、光ファイバ支持台に形成されたレール部の案内により光ファイバホルダを光ファイバ接続器に向けて移動させ、光ファイバホルダから予め突出させておいた挿入光ファイバの先端部を光ファイバ接続器に挿入し、該光ファイバ接続器内にて光ファイバ同士を突き合わせ接続するものが知られている。そして、このときに挿入光ファイバに撓みを設け、その挿入光ファイバの弾性変形により生じる押し圧力により、光ファイバ同士に所定の突き当て力を付与させるようにしている。
特開2002−23006号公報
しかしながら、上記の従来の光ファイバ接続工具では、以下のような問題があった。
従来、光ファイバ接続器内で光ファイバ同士を突き当てたときに、所定の突き当て力を得るために、光ファイバホルダで保持した挿入光ファイバには一定の撓みを持たせるようにしている。すなわち、光ファイバ同士を所定の撓み量をもって突き合わせる必要があることから、例えば突き当て力が不足すると接続損失が発生して接続作業の失敗となる。そのため、光ファイバホルダで保持する挿入光ファイバにおいて、光ファイバホルダの前端面から突出されている長さ(挿入光ファイバの突出長)が適正である必要があり、光ファイバホルダをホルダ支持台に固定する前の段階で、上記挿入光ファイバの突出長を確認し、その後に光ファイバ接続器において光ファイバ同士を接続させるといった接続手順が望まれていた。
そこで、例えば、ホルダ支持台のレール部に目印を付けておくことで、光ファイバホルダをホルダ支持台のレール部後端に載せたときの挿入光ファイバの先端と目印とを比較し、その突出長を確認する方法が考えられる。ところが、挿入光ファイバの先端部はレール部上面より上方で空中に位置しており、レール部上面の目印から離れているため、目印と挿入光ファイバの先端部とを適正に比較し得ることができないという欠点があった。
このようなことから、光ファイバホルダで保持されている挿入光ファイバの突出長を確認できるより確実な方法が求められていた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、光ファイバホルダによって保持した挿入光ファイバの先端位置を確認することで、確実な接続を行えるようにした光ファイバ接続工具を提供することを課題とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る光ファイバ接続工具は、半割りの素子を有し、挿入光ファイバと内部光ファイバを突き合わせ接続した状態で前記半割りの素子の間に挟み込んでクランプ固定する光ファイバ接続器を支持する接続器支持部と、挿入光ファイバを保持する光ファイバホルダを、前記挿入光ファイバの先端位置を確認するための第1固定位置から前記内部光ファイバとの突き合せによって前記挿入光ファイバに所定量の撓みが生じる第2固定位置までスライド移動可能に支持するホルダ支持台とを具備し、前記ホルダ支持台は、前記光ファイバホルダを第1固定位置に固定したときに、前記光ファイバホルダから前方に突出した前記挿入光ファイバの先端部分を載置するとともに、前記光ファイバホルダが前記第1固定位置から前記第2固定位置までスライド移動する間に、当該スライド移動に連動して下方に移動し、前記光ファイバホルダの下面側の位置となる昇降可能な光ファイバ載せ台を備え、前記光ファイバ載せ台上のファイバ載置面上には、前記光ファイバホルダに保持した前記挿入光ファイバの先端位置を確認するための第一マークを表示させていることを特徴としている。
また、本発明に係る光ファイバ接続工具は、前記光ファイバ載せ台上のファイバ載置面上に、心線光ファイバ(F2)の先端位置確認用の第二マーク(M2、M3)をさらに設けることが好ましい。
また、本発明に係る光ファイバ接続工具は、前記光ファイバ載せ台は、接続方向に沿って延在し、前記光ファイバ載せ台の後端側の基端部が前記ホルダ支持台と一体化した固定端をなし、前記接続器支持部に近い側の先端部側が自由端をなし、前記基端部側から前記先端部側に向かって斜め上方に傾斜した押圧斜面が形成されてなり、前記光ファイバ接続器に向けてスライド移動する前記光ファイバホルダを、前記光ファイバ載せ台の前記押圧斜面に当接させて押圧することにより前記光ファイバ載せ台が前記基端部を支点にして下方に移動し、前記光ファイバホルダの下面側の位置となるように構成されていることが好ましい。
また、本発明に係る光ファイバ接続工具は、前記ホルダ支持台には、前記光ファイバホルダを前記第1固定位置に固定するホルダ固定部を備えていることが好ましい。
また、本発明に係る光ファイバ接続工具は、前記ホルダ固定部は、前記ホルダ支持台の後端側から端側に向かって突出するラッチであって、前方にスライド移動する前記光ファイバホルダの下面側に形成された係止凹溝部と係止係合することが好ましい。
本発明に係る光ファイバ接続工具によれば、光ファイバを保持した光ファイバホルダをホルダ支持台の定位置に固定する前、即ち光ファイバ接続器においてフェルール内の内部光ファイバと挿入光ファイバとが突き合わせられる前の段階で、光ファイバの先端と光ファイバ載せ台に設けられたマークとを目視により比較して、挿入光ファイバの先端位置を確認することができる。これにより、光ファイバホルダの前端面より突出する光ファイバの長さを確認してから光ファイバホルダをホルダ支持台の定位置に固定し、光ファイバ接続器において接続されるため、光ファイバには所定の撓みの状態が確保され、適正な突き当て力を光ファイバに付与することができる。したがって、現場において精度の高い確実な接続を行うことができる。
以下、本発明による心線径別確認表示付き挿入治具の最良の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態による挿入治具を示す図であって、ホルダ支持台に光ファイバホルダを固定している状態を説明する斜視図、図2は同じくホルダ支持台の所定位置に光ファイバホルダを固定した状態を説明する斜視図、図3は光ファイバ接続器の要部分解斜視図、図4はクランプ部を示す斜視図、図5はクランプ部を示す図であて、(a)はその分解側面図、(b)はその水平方向断面図、図6は光ファイバホルダの構成を説明する斜視図、図7は挿入光ファイバを保持した光ファイバホルダの平面図、図8は光ファイバホルダの側面図、図9は図7のA−A線断面図、図10はホルダ支持台の構成を説明する斜視図、図11はホルダ支持台の平面図、図12はホルダ支持台の側面図、図13は光ファイバ載せ台を示す平面図、図14はホルダ支持台に光ファイバホルダを固定する手順を示した図であって、(a)は光ファイバホルダを一時固定位置にあるときの平面図、(b)は光ファイバホルダを第二固定位置にあるときの平面図、図15はホルダ支持台に光ファイバホルダを固定する手順を示した図であって、(a)は光ファイバホルダが一時固定位置にあるときの側面図、(b)は光ファイバホルダを第二固定位置にあるときの側面図、図16は第二の光ファイバホルダの構成を説明する斜視図、図17は第二の光ファイバホルダの蓋体を閉じたときの状態を示す斜視図、図18は図17のB−B線矢視図、図19はホルダ支持台に光ファイバホルダを固定する手順を示した図であって、図14(a)に対応する平面図である。
図1及び図2における符号1は、本実施の形態による光ファイバ接続工具を示している。
この光ファイバ接続工具1は、現場で接続作業を行う場合に用いられる光ファイバ接続器10において、図5(b)の断面図に示すようにフェルール2によって内装固定された内部光ファイバGの後端に、挿入光ファイバF(内部光ファイバGとは別の光ファイバ)の先端を突き当てて互いの光ファイバG、Fを接続してなる。なお、この内部光ファイバGの後端に挿入光ファイバFの先端が突き合わされた突合せ点は、符号Pによって示している。
ここで、この光ファイバ接続工具1における以下の各部の説明においては、特に符号を付さないが、「先(端側)」とは光ファイバ接続工具1のうちフェルール2の接合端面側の方向側の方向であること、「後(端側)」は光ファイバ接続工具1のうち先端側とは反対側の方向側の方向であることを、統一して用いている。さらに、図4及び図5(b)に示すように、光ファイバ接続工具1に挿入される挿入光ファイバFの挿入方向は符号Tで示す方向となっており、その軸線は符号Hで示している。
また、この光ファイバ接続工具1に挿入される挿入光ファイバFについては、裸光ファイバ(符号F1とする)の外周に樹脂被覆が設けられた心線光ファイバ(符号F2とする)に、その外周にさらに外皮が被覆された光ファイバケーブル(インドアケーブル、ドロップケーブル等)によって構成されるものとなっている。
図1及び図2等に示すように、この光ファイバ接続工具1は、フェルール2(図4参照)を内蔵する光ファイバ接続器10と、挿入光ファイバFを保持する光ファイバホルダ20と、この光ファイバ接続器10に対して光ファイバホルダ20を接近するように案内して固定するホルダ支持台30とを具備して概略構成されている。
そして、本実施の形態の光ファイバ接続工具1は、内部で突き合わせ接続される光ファイバF、G同士の突き合わせ接続状態を半割りの素子3A、3Bの間に挟み込み、前記素子3A、3Bの外周に装着されているクランプバネ(後述するC型バネ3C)の弾性によってクランプ固定する光ファイバ接続器10を用いた光ファイバ同士の接続作業に利用されるものである。
そして、図1に示すように、この光ファイバ接続工具1は、他の雌型の光ファイバ接続工具(図示省略)に差し込んで光接続する雄型の光ファイバ接続工具をなしている。なお、この光ファイバ接続工具1を他の光ファイバ接続工具に差し込んだ場合には、この光ファイバ接続工具1の先端側に配置されるフェルール2(図4参照)の接合端面2Aと、他の光ファイバ接続工具に設けられたフェルールの接合端面とが互いに突き合わされて光接続されるものとなっている。
先ず、光ファイバ接続器10の構成について図面に基づいて説明する。
光ファイバ接続器10は、主として図3の分解斜視図に示すように、上述した内部光ファイバGの後端と挿入光ファイバFの先端を突き合わせる箇所(図5(b)に示す突合せ点P)となるクランプ部3を備えている。具体的に光ファイバ接続器10は、スリーブ状のプラグフレーム4と、プラグフレーム4の後端に嵌合して取り付けられるキャップ状のストップリング5とからなるハウジング内に、クランプ部3に取り付けられるフェルール2と、スプリング6とを収納した構造になっている。
そして、フェルール2は、プラグフレーム4のフレーム本体4aにその後端の開口部から挿入されている。そして、スプリング6は、ストップリング5のストップリング本体5aにおけるプラグフレーム4のフレーム本体4aに嵌合される前端側開口部から挿入される。これにより、フェルール2は、スプリング4によって前端側に向けて付勢されることになる。
プラグフレーム4は、スリーブ状のフレーム本体4aと、フレーム本体4aの前端部の側面から後端側に斜めに傾斜して立ち上げられた弾性片4bとを具備している。ストップリング5は、スリーブ状のストップリング本体5aと、ストップリング本体5aの側部からストップリング本体5aに嵌合されるプラグフレーム4(フレーム本体4a)の側に斜めに傾斜して立ち上げられた弾性片5bとを具備している。ストップリング5の後端には、光ファイバ挿入孔5dをなす円筒形状の嵌合部5Aがその孔軸を挿入光ファイバFの挿入軸と同軸となるように設けられている。
そして、プラグフレーム4のフレーム本体4aの後端に、ストップリング5のストップリング本体5aを嵌め込んで、フレーム本体4aの後端部の両側に突設されている係止爪4cを、ストップリング本体5aの係止窓5cに入り込ませることで、プラグフレーム4の後端にストップリング5が係止されて一体に組み立てられる。
図5(a)、(b)に示すフェルール2は、その内部において、先端側及び後端側に連通される微細孔2aが設けられている。この微細孔2aは、上述した挿入光ファイバFの軸線Hと同軸上に配置されるように構成されている。また、フェルール2の先端面が、上述したように他の光ファイバ接続器のフェルールと接合する接合端面2Aとして形成されており、光ファイバ接続器10の先端側において露出されている。なお、このフェルール2は、ジルコニアなどのセラミックスや、ガラスなどの硬質の材料から構成されている。
図4、図5(a)及び(b)に示すように、クランプ部3では、半割りの素子3A、3Bが、断面C字型の略筒状に構成されたC型バネ3Cによってクランプされて弾性的に支持されている。さらに素子3Aは、挿入光ファイバFの軸方向の前後に分割され、そのフェルール2側を符号3A1とし、後端側を符号3A2で示す。この半割りの素子3A(3A2)、3Bには、図示のように、適宜の内溝3a、3bが設けられている。具体的には、一方の半割りの素子3A(3A2)の合わせ面には、挿入光ファイバFの挿入方向の軸線に沿って延びる大径の内溝3aが片側のみに設けられている。また、他方の半割りの素子3Bの合わせ面には、挿入光ファイバFの挿入方向の軸線に沿って延びる大径の内溝3aと小径の内溝3bとが設けられている。
小径の内溝3bには裸光ファイバとされた内部光ファイバGと挿入光ファイバFとが挿入され、大径の内溝3aに心線光ファイバF2とされた挿入光ファイバFが挿入される。なお、内部光ファイバGは、上述した小径の内溝3bに、はじめから挿入されている。
つまり、このように構成されたクランプ部3にあっては、接続用工具をなす介挿部材9(図1、図2参照)を一対の素子3A、3B間の割れ目3dに割り込ませて、C型バネ3Cの弾性に抗してクランプ部3の素子3A、3B間を押し広げておくことで、挿入光ファイバFの裸光ファイバF1(図5(b)参照)が露出されている先端を、ストップリング5の後端部の開口部である光ファイバ挿入孔5dから、クランプ部3の後端部の大径の内溝3aに挿入し、フェルール2側(図4に示すT方向)へのさらなる押し込みによって、小径の内溝3bにおいて裸光ファイバF1をフェルール2の内部光ファイバGと突き合わせ接続することができる。
さらに、挿入光ファイバFの先端の裸光ファイバF1と内部光ファイバGとの突き合わせ状態を保ったまま、素子3A、3B間に介挿されている介挿部材9を素子3A、3B間から引き抜くと、C型バネ3Cの弾性によって素子3A、3B間が閉じられ、内部光ファイバGと挿入光ファイバFとがクランプ固定される。
次に、本実施の形態の光ファイバ接続工具1に用いられる光ファイバホルダ20について図面に基づいて説明する。
本実施の形態の光ファイバホルダ20は、例えば0.25mm径や0.9mm径の心線などの光ファイバFの接続作業や接続解除の作業を行うときに、この光ファイバFを把持し、また、作業終了後には光ファイバFの把持を簡単に解除できるものである。なお、図6〜図9、図14、図15では0.25mm径の心線用の光ファイバホルダ20を記載し、図16〜図19では0.9mm径の心線用の光ファイバホルダを記載している。
なお、光ファイバホルダ20によって保持する挿入光ファイバFの先端部は、接続作業のため上述したように樹脂被覆を除去して裸光ファイバF1を露出してある。
図6に示すように、本実施の形態の光ファイバホルダ20は、基台21と、該基台21の内部にスライド自在に収容されたクランプ部材25を具備して構成されている。
図6,図7,図8に示すように、基台21は、前後一対の光ファイバ載置部22、23と、これら光ファイバ載置部22、23を幅方向(図7の上下方向)の同じ側同士で連結する一対の側壁部24、24とを有する。
図7に示すように、基台21は、前後の光ファイバ載置部22、23と左右の側壁部24、24により、枠状の構造をなしている。この枠状の構造の中央部は、クランプ部材25がスライドするための空間20Aとなっている。
そして、各光ファイバ載置部22、23の上面22a,23aには、挿入光ファイバFが載置されるV溝22b、23bが基台21の幅方向の中央に形成されている。V溝22b、23bは、各光ファイバ載置部22、23において基台21の前後方向(図7の左右方向)に延在している。
また、前側の光ファイバ載置部22のV溝22bの幅方向両側には、一対の案内突起22d,22dが突設されている。これにより、該V溝22b上で挿入光ファイバFが上方に撓んだ(V溝22bから外れた)としても、案内突起22d,22dの間に挿入光ファイバFを案内し、確実に保持することができる。
図6及び図7に示すように、基台21は、後側の光ファイバ載置部23から前側の光ファイバ載置部22の側に向けて延出された一対の薄板状の弾性片26,26を有する。各弾性片26、26は後側の光ファイバ載置部23のV溝23bの幅方向両側に設けられており、V溝23bの延在方向の延長線が一対の弾性片26、26の間を通過している。
各弾性片26、26の先端部26a、26a(前側の光ファイバ載置部22側の先端)は、前記スライド用空間20Aの中央付近に達している。本実施の形態の場合、後側の光ファイバ載置部23と各弾性片26、26とは一体化されている。弾性片26の厚さは、挿入光ファイバFを把持するため適度な弾性を有する程度(例えば1mm前後)とする。
そして、本実施の形態の光ファイバホルダ20は、クランプ部材25が弾性片26の外面に当接することによって、弾性片26,26間(弾性片26、26が互いに対向する内面同士)が閉じるように押圧されるようになっている。このため、図7に示すように挿入光ファイバFを弾性片26,26間に挿入した状態でクランプ部材25を弾性片26に当接させると、弾性片26,26間が閉じ、挿入光ファイバFを弾性片26,26間で締め付けて把持することができる。
光ファイバホルダ20の両側壁には、その前方寄りには、平面視三角形状の三角突部27、27が設けられている。この三角突部27、27は、後述するホルダ支持台30の第二ホルダ固定部35と係合するためのものである。
また、光ファイバホルダ20の底面の所定位置には係止凹溝部28が設けられている。この係止凹溝部28は、後述するホルダ支持台30の第一ホルダ固定部34と係合するためのものである。
次に、光ファイバホルダ20を所定位置で固定させるホルダ支持台30について図面に基づいて説明する。
図10及び図11に示すように、本実施の形態のホルダ支持台30は、基盤31と、基盤31の先端側に設けられていて光ファイバ接続器10を固定接続する接続器支持部32と、光ファイバホルダ20を光ファイバ接続器10に接続するように所定位置に案内させるようにスライド移動可能に設けたレール部33と、基盤31の略中央に配置されていて光ファイバホルダ20で保持された挿入光ファイバFの先端部を載置させる光ファイバ載せ台50とから概略構成される。
そして、ホルダ支持台30には、光ファイバホルダ20をレール部33上の所定位置(後述する第一固定位置T1)で一時的に固定させる第一ホルダ固定部34と、所定位置(後述する第二固定位置T2)で固定させる第二ホルダ固定部35を備えている。
基盤31は、平板形状をなし、例えばプラスチック等の成形品とすることができ、この基盤31に形成される接続器支持部32、光ファイバ載せ台50、レール部33などの各部品同士は一体化されて構成されている。
図10乃至図12に示すように、接続器支持部32は、図3に示す光ファイバ接続器10のストップリング5(嵌合部5A)を嵌合させるものであって、嵌合部5Aと略同径をなす円孔32aが挿入光ファイバFの軸線H(図3参照)と同軸に連通され、ストップリング5の内部(クランプ部3)と挿通されている。光ファイバホルダ20で保持されている挿入光ファイバFは、この接続器支持部32及びクランプ部3の内部に挿入されるに際して、挿入方向の軸線Hとなるように案内される(図5(b)参照)。そして、接続器支持部32の後端32bは、光ファイバホルダ20の前端面20aが接触或いは接する程度の位置とされる。
図10及び図11に示すように、レール部33は、光ファイバホルダ20と略同寸法の巾で挿入光ファイバFの挿入軸方向に延在し、その上面33cは基盤31の両側上面31aより低い位置となっている。そして、レール部33の上面33cの巾方向両側(図11の上下方向)には、スライドガイド36、36が形成されている。このレール部33は、上面33cに光ファイバホルダ20を載置させた状態で後端側から先端側(図11の左右方向で左側への移動)に向けてスライド移動させて案内させるものである。
また、レール部33は、その略中央領域に開口部33aを形成している。
図11、図12に示すように、この第一ホルダ固定部34は、レール部33の後端側の上面33cに突出してなるラッチをなし、その形状は後方から先端に向けて突出して形成されている。光ファイバホルダ20をレール部33の後端部に載置させてから先端に向けてスライド移動させたときに、光ファイバホルダ20の係止凹溝部28(図6参照)が第一ホルダ固定部34に引っ掛かって係止することになる。なお、このときの光ファイバホルダ20の位置を第一固定位置T1とする。つまり、光ファイバホルダ20は、第一固定位置T1で固定したときに、光ファイバホルダ20の前端面20aから突出する挿入光ファイバFの先端部(裸光ファイバF1、心線光ファイバF2の夫々の先端部)が光ファイバ載せ台50の載せ台部51a(後述する)の所定位置となるように設定されている。この所定位置についての詳しい説明については後述する。
そして、図17及び図14接続すべき挿入光ファイバFを光ファイバホルダ20に保持するとき、挿入光ファイバFの光ファイバホルダ20から前方に突出した部分の長さLは、第二ホルダ固定部35によりレール部33上の所定位置(第二固定位置T2)に光ファイバホルダ20が固定されたときに該光ファイバホルダ20に保持された挿入光ファイバFの先端が接続器支持部32に支持された光ファイバ接続器10の長さに達する長さよりも長く確保する。これにより、光ファイバホルダ20に保持された挿入光ファイバFの先端部を光ファイバ接続器10に挿入したとき、両光ファイバF、Gが突き合わされ、かつ挿入光ファイバFが前記撓みRを光ファイバホルダ20と光ファイバ接続器10との間に有することができる。
また、図11に示すように、第二ホルダ固定部35、35は、レール部33の幅方向(図14の上下方向)両側に互いに対向して設けられ、凹状の切欠部31b、31b内に配されている。各第二ホルダ固定部35、35の基端部35aには、切欠部31b内で基盤31と一体化された固定端であり、その上端部35bは自由端となっている。そして、上端部35bには、光ファイバホルダ20の両側面に形成された三角突部27(図6参照)と係合する係合凹部35cが形成されている。
この第二ホルダ固定部35は、図14(b)に示すように、先端の係合凹部35cを光ファイバホルダ20の基台21の両側面の三角突部27と係合させて一対の係合凹部35c、35cの間に光ファイバホルダ20を挟み込むことにより、光ファイバホルダ20を第二固定位置T2となるように固定することができる。
本実施の形態の第二ホルダ固定部35によれば、光ファイバホルダ20が光ファイバ接続器10から離れないように所定位置に固定されるので、挿入光ファイバFに引っ張り力(図14(b)の右側に向かって引っ張られる力)が加わったとしても、挿入光ファイバF及び光ファイバホルダ20と光ファイバ接続器10との相対的な位置関係を維持することができる。このため、光ファイバホルダ20に保持された挿入光ファイバFの先端部を光ファイバ接続器10に挿入した後で、光ファイバホルダ20と光ファイバ接続器10との間で挿入光ファイバFに撓みRが生じた状態(図2、図15(b)を参照)を維持することができる。
次に、光ファイバ載せ台50について図10〜図13などを用いて説明する。
図11及び図12に示すように、本実施の形態の光ファイバ載せ台50は、レール部33の長さ方向(図11の左右方向)に沿って延在する平面視長方形状をなし、接続すべき光ファイバホルダ20の挿入光ファイバFを載置させる載せ台部51a、51bを有する揺動体51と、揺動体51の略中間部に上方に向けて突出したガイド突起52、52とからなる。
光ファイバ載せ台50は、レール部33に形成されている開口部33aに配置され、昇降可能に設けられている。つまり、光ファイバ載せ台50の後端(基端部50a)が開口後端33bに一体に固着させた固定端であり、基端部50aとは反対側の先端部50bが自由端となっている。そのため、この光ファイバ載せ台50は、基端部50aを支点として先端部50b側を略上下方向に回動可能な構成となっている。揺動体51は、その長さ方向略中間で基端部50a側から先端部50b側に向かって上方に傾斜して高さを変化させた形状をなし、その先端側上面(載せ台部51a、51b)は基端側上面51cより高い位置となっている。なお、基端側上面51cは、レール部33の上面33cと面一となっている。なお、載せ台部は、一対のガイド突起52、52より先端側を符号51aとし、載せ台部51aより後端側でガイド突起52、52の間に位置する部分を符号51bとする。この載せ台部51aと載せ台部51bとは面一となっている。
そして、後端側の載せ台部51b上には、挿入光ファイバFを両側から案内する一対のガイド突起52、52が形成されており、光ファイバホルダ20で保持された挿入光ファイバFをガイド突起52、52の間に載せることで、光ファイバ載せ台50からの脱落を防止できるようになっている。
そして、図12に示すように、揺動体51の長手方向略中間に位置する傾斜部からガイド突起52の後端側にかけて連続した押圧斜面50cが形成されている。つまり、押圧斜面50cは基端側上面51cから上方先端側に向けた傾斜面となっている。基端側上面51cは、レール部33の後端側から先端に向けてスライド移動する光ファイバホルダ20の前端面20aによって当接されてさらに押圧されると、光ファイバ載せ台50は基端部50aを支点にして下方に向けて回動することになる。そして、光ファイバホルダ20が第二固定位置T2となったときには、光ファイバ載せ台50は光ファイバホルダ20の下面側に移動(図12の二点鎖線)することから、光ファイバ接続器10に光ファイバホルダ20で保持された挿入光ファイバFを接続するにあたって、光ファイバ載せ台50がじゃまになることがない。
図13に示すように、接続器支持部32側の載せ台部51aには、挿入光ファイバFの先端位置を確認するための目印をなすマークMが設けられている。さらに具体的にこのマークMは、裸光ファイバF1の先端位置を確認する第一マークM1と、心線光ファイバF2の先端位置を確認する第二マークM2とからなる。これら第一及び第二マークM1、M2は、平面視で三角形状の印であり、その三角形の一頂点の位置が各マークM1、M2の先端確認位置となるようになっている。そして、これらマークM1、M2は、光ファイバの心線径に関係なく共通に使用することができ、さらに、異なる心線径をなす挿入光ファイバFを保持する異なる光ファイバホルダ20に共通して用いることができる。このマークMはが載せ台部51a上にあるため、挿入光ファイバFとマークMとの位置を目視で確実に確認することができる。
また、図13に示す符号M3は、第二マークであり、前記第二マークM2と同様に心線光ファイバF2の先端位置を目視確認するための目印である。第二マークM3は、光ファイバ載せ台50のガイド突起52上において挿入光ファイバFの挿入軸方向に直交する方向をなす線状突起であり、本実施の形態では後述する0.9mm径の心線用の第二の光ファイバホルダ20(図19参照)を用いた場合の心線光ファイバF2の先端位置を確認する際に採用される。
これにより、光ファイバホルダ20の前端面20aから前方に突出した挿入光ファイバFの突出長さL(図7参照)の確認は、図13、図14(a)に示すように、光ファイバホルダ20が第一固定位置T1に固定されたとき、すなわち光ファイバホルダ20の係止凹溝部28が第一ホルダ固定部34に係止して光ファイバホルダ20の前端面20aから突出する挿入光ファイバFが光ファイバ載せ台50の載せ台部51a、51bに載置したとき、挿入光ファイバFの先端の裸光ファイバF1部分の先端(端面)の位置が第一マークM1の位置に一致し、かつ挿入光ファイバFの被覆を有する部分(心線光ファイバF2)の先端の位置が第二マークM2の位置に一致することを確認することで、突出長さLが適切に調節されているかどうかを容易に把握することができる。
次に、光ファイバホルダ20で保持した挿入光ファイバFの長さを確認する方法と、光ファイバホルダ20の取り付け手順について、さらに具体的に図面に基づいて説明する。
まず、図1、図14(a)に示すように、挿入光ファイバFは、適宜の樹脂皮膜を除去して裸光ファイバF1を露出させる。そして、この挿入光ファイバFを保持した光ファイバホルダ20を、レール部33の後端側に載置させると共に、接続器支持部32で支持した光ファイバ接続器10に向けて(挿入光ファイバFの挿入方向)押し込む。そうすると、光ファイバホルダ20は、レール部33に沿ってスライドし、光ファイバホルダ20の係止凹溝部28が第一ホルダ固定部34に引っ掛かって係止し、第一固定位置T1で停止する。このとき、挿入光ファイバFにおける光ファイバホルダ20から前方に突出した部分(図7の長さLで示される部分)は、光ファイバ載せ台50のガイド突起52、52間に配置され、載せ台部51a、51bに載置された状態となる。
このとき、図14(a)及び図15(a)に示すように、裸光ファイバF1の先端の位置が載せ台部51aの第一マークM1に、心線光ファイバF2の先端の位置が第二マークM2に一致しているかどうかを目視により確認することができる。
続いて、挿入光ファイバFの位置確認の後、さらに光ファイバホルダ20を光ファイバ接続器10に向けて(挿入光ファイバFの挿入方向)押し込む。そうすると、図14(b)、図15(b)に示すように、光ファイバホルダ20の前端面20aが光ファイバ載せ台50の押圧斜面50cを当接すると共に押圧し、これにしたがって、光ファイバ載せ台50は、基端部50aを支点にして下方に移動(回動)する。さらに、光ファイバホルダ20が前方にスライド移動すると、光ファイバ載せ台50の位置は光ファイバホルダ20の下面側の位置となる。
そして、図14(b)に示すように、光ファイバホルダ20は、その三角突部27が第二ホルダ固定部35に係合することで、第二固定位置T2に固定されると共に、後退(光ファイバホルダ20が光ファイバ接続器10から離れる方向)が規制された状態となる。これにより、光ファイバホルダ20と、光ファイバ接続器10との接続が完了となる。
なお、図4及び図5に示すように、光ファイバホルダ20によって保持された挿入光ファイバFは、光ファイバホルダ20を前方に移動させることで、接続器支持部32に入り込み、挿入光ファイバF(裸光ファイバF1)がクランプ部3の素子3A,3Bにおける小径の内溝3aに入り込んでいく。この場合においては、クランプされた素子3A,3Bの割れ目3dは、介挿部材9によって拡大された状態となっている。そうすると、図5(b)に示すように、クランプ部3内において、挿入光ファイバF(裸光ファイバF1)の先端は内部光ファイバGの後端に突き合わされる。さらに、挿入光ファイバFが挿入されていくと、この挿入光ファイバFに撓みが生じはじめ、光ファイバホルダ20が第二固定位置T2で固定されたときに挿入光ファイバFの撓みR(図2、図15(b)参照)を所定量とすることができる。このように現場接続時にマークMによって先端位置を確認された挿入光ファイバFは、この挿入光ファイバFの撓みRにより、挿入光ファイバFの内部光ファイバGに対して適正な突き合せ力が与えられ、光ファイバF、G同士の突き合わせ接続が確実になされる。
次に、本実施の形態のホルダ支持台30では、上述した光ファイバホルダ20に代えて他の光ファイバホルダを使用できるが、ここでは0.9mm径の心線用の第二の光ファイバホルダ20の構成について、とくに上述した0.25mm径の心線用の光ファイバホルダ20と異なる構成について説明しておく。
図16に示すように、この実施の形態による第二の光ファイバホルダ20は、プレート状のホルダ本体70と、ホルダ本体70の上面70a側に対して開閉自在に設けられた蓋体80とを備えている。なお、図16〜図19において、上側を上、下側を下として説明する。
ホルダ本体70は、合成樹脂で平面視長方形に形成されている。ホルダ本体70の上面70aには、幅方向中央に長手方向に沿うV溝状のファイバ溝71が形成されている。このファイバ溝71は、挿入光ファイバFをホルダ本体70に対して位置決めして収納するためのものである。このファイバ溝71の前端側には凹部72がファイバ溝71と連通して形成されている。この凹部72には、挿入光ファイバFをクランプするためのクランプ部73が設けられている。クランプ部73は一対の弾性片73a,73bで構成されている。
図3に示すように、弾性片73a,73bは、凹部72の底面から立ち上がるようにして弾性変形可能に設けられている。これら弾性片73a,73b間の間隔は、挿入光ファイバFの外径より若干小さく設定されている。これによって、ファイバ溝71に収納された挿入光ファイバFが弾性片73a,73b間に挟持されるようになっている。つまり、挿入光ファイバFは、弾性変形可能に設けられたクランプ部73に対して着脱自在となっている。
ホルダ本体70の後端には、上面70a側に幅方向に沿う凹部74が形成されている。
また、クランプ部73と凹部74との間であってファイバ溝71上には、ホルダ本体70を厚さ方向に貫通する角孔75がホルダ本体70の幅方向に沿って長辺となるように形成されている。
ここで、角孔75より後側のファイバ溝71には、角孔75近傍で溝深さが徐々に浅くなるように形成された撓み形成用突部76が設けられている。この撓み形成用突部76は、挿入光ファイバFに突き合わせ力を付与するための撓み部Rを挿入光ファイバFに形成させるためのものである。つまり、挿入光ファイバFは、撓み形成用突部76上で上方に向かって若干屈曲した状態でファイバ溝71に収納され、曲げ部分が形成されることで、この曲げ部分から撓ませるように構成されている。
角孔75のファイバ溝71とは反対側の下方(ホルダ本体70の底面)には係止凹溝部77が設けられている。この係止凹溝部77は、上述したホルダ支持台30の第一ホルダ固定部34と係合するためのものである。
また、ホルダ本体70の両側壁70b,70bには、その前方寄りには、平面視三角形状の三角突部78、78が設けられている。この三角突部78、78は、上述したホルダ支持台30の第二ホルダ固定部35と係合するためのものである。また、一方の側壁70bには、長手方向略中央に係止突起79が設けられている。この係止突起79は、蓋体80を閉状態で係止するためのものである。
図16及び図17に示すように、蓋体80は、略長方形板状をなし、長手方向の一方の側端部80aをホルダ本体70の上面側の側部に開閉可能に固定させ、他方の側端部80bには、ホルダ本体70の係止突起79に対応する部分に弾性爪81が突設されている。これら係止突起79と弾性爪81とによって蓋体80の閉状態が確保できるようになっている。
蓋体80の後端側には、蓋体80の閉状態おいてファイバ溝71後端側に収納されている挿入光ファイバFを押圧して、ホルダ本体70との間に挟み込む弾性押え部82が形成されている。この弾性押え部82は、具体的には、ホルダ本体70の上面70aに閉じ合わさる蓋体80の合わせ面80cに僅かに突出するように膨出する弾性変形可能な湾曲板状に形成されている。
ホルダ本体70に対して蓋体80を閉じてファイバ溝71に配置された挿入光ファイバFをホルダ本体70と蓋体80との間に挟み込むと、ホルダ本体70と蓋体80とによる挿入光ファイバFのクランプ力が弾性押え部82に集中的に作用して、ファイバ溝71後端側に収納されている挿入光ファイバFがホルダ本体70と蓋体80との間にしっかりと挟み込まれ、ファイバ溝71の長手方向に位置ずれを生じないように固定される。
さらに、図示例では、弾性押え部82はホルダ本体70に蓋体80を閉じ合わせたときに、ホルダ本体70の後端側にファイバ溝71を横切るように形成された凹部74に入り込むため、挿入光ファイバFと確実に接触し、ホルダ本体70への押圧力を作用させる。また、弾性押え部82が弾性変形して挿入光ファイバFとの接触面積を増大し、挿入光ファイバFの位置ずれを防止するグリップ力が得られる。
図16及び図18に示すように、蓋体80の前端側には、クランプ部73に対応する部分に解除突部83が設けられている。解除突部83は、断面略半円状に形成されており、クランプ部73による挿入光ファイバFがクランプされた状態(図16参照)から、蓋体80の閉状態においてクランプ部73のクランプを解除する(図18参照)ものである。つまり、解除突部83は、蓋体80の閉状態においてクランプ部73の弾性片73a,73b間に介在するようになっており、これら弾性片73a,73bは、解除突部83によって押し広げられるようになっている。
蓋体80の弾性押え部82と解除突部83との間には、ホルダ本体70のファイバ溝71に対応する部分にスリット状の開口部84が形成されている。この開口部84は、ファイバ溝71に収納された挿入光ファイバFと他の光ファイバ(図5(b)に示す内部光ファイバG)とを突き合わせ接続する際に、挿入光ファイバFに突き合わせ力を付与するための撓み部Rを収納するためのものであって、開口部84の幅は挿入光ファイバFが通過可能な幅に設定されている。
そして、挿入光ファイバFをファイバ溝71に収納した後、蓋体80を閉じる。すると、ファイバ溝71後端側に収納されている挿入光ファイバFが、蓋体80の弾性押え部82に押圧されると共に、クランプ部73による挿入光ファイバFへのクランプ状態が蓋体80の解除突部83によって解除される(図18参照)。すなわち、ファイバ溝71前端部では挿入光ファイバFがファイバ溝71の長手方向に移動自在となる。一方、ファイバ溝71後端側では、蓋体80に設けられた弾性押え部82が蓋体80の閉状態においてファイバ溝71の後端側に収納されている挿入光ファイバFのファイバ溝71長手方向への移動が規制される。
そして、図19に示すように、このような第二の光ファイバホルダ20をホルダ支持台30に固定して、第二の光ファイバホルダ20で保持した挿入光ファイバFを接続器支持部32で支持した光ファイバ接続器10に接続する。その際、ホルダ支持台30の第一ホルダ固定部34に係止凹溝部77が係止して上述した光ファイバホルダ20と同様に第一固定位置T1に停止したときに、挿入光ファイバFの先端の裸光ファイバF1部分の先端(端面)の位置が第一マークM1の位置に一致することを確認し、さらに挿入光ファイバFの被覆を有する部分(心線光ファイバF2)の先端の位置が第二マークM3(図13参照)の位置に一致することを目視確認することで突出長さが適切に調節されているかどうかを容易に把握することができる。
上述したように実施の形態による光ファイバ接続工具では、挿入光ファイバFを保持した光ファイバホルダ20をホルダ支持台30の定位置に固定する前、即ち光ファイバ接続器10においてフェルール2内の内部光ファイバGと挿入光ファイバFとが突き合わせられる前の段階で、挿入光ファイバFの先端と光ファイバ載せ台50に設けられたマークMとを目視により比較して、挿入光ファイバFの先端位置を確認することができる。これにより、光ファイバホルダ20の前端面20aより突出する挿入光ファイバFの長さを確認してから光ファイバホルダ20をホルダ支持台30の定位置に固定し、光ファイバ接続器10において接続されるため、挿入光ファイバFには所定の撓みの状態が確保され、適正な突き当て力を挿入光ファイバFに付与することができる。したがって、現場において精度の高い確実な接続を行うことができる。
以上、本発明による光コネクタ及びその組立方法の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態ではマークM1、M2の一例として、その形状を三角形状としているが、この形状に限定されることはなく、この他に例えば矢印やなどで表示することも勿論可能である。要は、先端部の位置が確認できればよいのである。
また、光ファイバ載せ台50の押圧斜面50cを光ファイバホルダ20によって押圧し、基端部50aを支点にして回動させ、光ファイバホルダ20の下方に移動させる構造であることに限定されることはない。
さらに、第一ホルダ固定部34、35の構造は本実施の形態に限定されることはない。
本発明の実施の形態による挿入治具を示す図であって、ホルダ支持台に光ファイバホルダを固定している状態を説明する斜視図である。 同じくホルダ支持台の所定位置に光ファイバホルダを固定した状態を説明する斜視図である。 光ファイバ接続器の要部分解斜視図である。 クランプ部を示す斜視図である。 クランプ部を示す図であて、(a)はその分解側面図、(b)はその水平方向断面図である。 光ファイバホルダの構成を説明する斜視図である。 挿入光ファイバを保持した光ファイバホルダの平面図である。 光ファイバホルダの側面図である。 図7のA−A線断面図である。 ホルダ支持台の構成を説明する斜視図である。 ホルダ支持台の平面図である。 ホルダ支持台の側面図である。 光ファイバ載せ台を示す平面図である。 ホルダ支持台に光ファイバホルダを固定する手順を示した図であって、(a)は光ファイバホルダを一時固定位置にあるときの平面図、(b)は光ファイバホルダを第二固定位置にあるときの平面図である。 ホルダ支持台に光ファイバホルダを固定する手順を示した図であって、(a)は光ファイバホルダが一時固定位置にあるときの側面図、(b)は光ファイバホルダを第二固定位置にあるときの側面図である。 第二の光ファイバホルダの構成を説明する斜視図である。 第二の光ファイバホルダの蓋体を閉じたときの状態を示す斜視図である。 図17のB−B線矢視図である。 ホルダ支持台に光ファイバホルダを固定する手順を示した図であって、図14(a)に対応する平面図である。
符号の説明
1…光ファイバ接続工具、2…フェルール、3…クランプ部、10…光ファイバ接続器、20…光ファイバホルダ、27…三角突部、28…係止凹溝部、30…ホルダ支持台、31…基盤、32…接続器支持部、33…レール部、34…第一ホルダ固定部、35…第二ホルダ固定部、50…光ファイバ載せ台、50a…基端部、50c…押圧斜面、51…揺動体、52…ガイド突起、70…ホルダ本体、77…係止凹溝部、78…三角突部、80…蓋体、84…開口部、F…挿入光ファイバ、F1…裸光ファイバ、F2…心線光ファイバ、G…内部光ファイバ、M…マーク、M1…第一マーク、M2、M3…第二マーク、T1…第一固定位置、T2…第二固定位置

Claims (5)

  1. 半割りの素子を有し、挿入光ファイバと内部光ファイバを突き合わせ接続した状態で前記半割りの素子の間に挟み込んでクランプ固定する光ファイバ接続器を支持する接続器支持部と
    挿入光ファイバを保持する光ファイバホルダを、前記挿入光ファイバの先端位置を確認するための第1固定位置から前記内部光ファイバとの突き合せによって前記挿入光ファイバに所定量の撓みが生じる第2固定位置までスライド移動可能に支持するホルダ支持台とを具備し、
    前記ホルダ支持台は、前記光ファイバホルダを第1固定位置に固定したときに、前記光ファイバホルダから前方に突出した前記挿入光ファイバの先端部分を載置するとともに、前記光ファイバホルダが前記第1固定位置から前記第2固定位置までスライド移動する間に、当該スライド移動に連動して下方に移動し、前記光ファイバホルダの下面側の位置となる昇降可能な光ファイバ載せ台を備え、
    前記光ファイバ載せ台上のファイバ載置面上には、前記光ファイバホルダに保持した前記挿入光ファイバの先端位置を確認するための第一マークを表示させていることを特徴とする光ファイバ接続工具。
  2. 前記光ファイバ載せ台上のファイバ載置面上に、心線光ファイバの先端位置確認用の第二マークをさらに設けることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ接続工具。
  3. 前記光ファイバ載せ台は、接続方向に沿って延在し、前記光ファイバ載せ台の後端側の基端部が前記ホルダ支持台と一体化した固定端をなし、前記接続器支持部に近い側の先端部側が自由端をなし、前記基端部側から前記先端部側に向かって斜め上方に傾斜した押圧斜面が形成されてなり、
    前記光ファイバ接続器に向けてスライド移動する前記光ファイバホルダを、前記光ファイバ載せ台の前記押圧斜面に当接させて押圧することにより前記光ファイバ載せ台が前記基端部を支点にして下方に移動し、前記光ファイバホルダの下面側の位置となるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバ接続工具。
  4. 前記ホルダ支持台には、前記光ファイバホルダを前記第1固定位置に固定するホルダ固定部を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光ファイバ接続工具。
  5. 前記ホルダ固定部は、前記ホルダ支持台の後端側から前端側に向かって突出するラッチであって、前方にスライド移動する前記光ファイバホルダの下面側に形成された係止凹溝部と係止係合することを特徴とする請求項4に記載の光ファイバ接続工具。
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