JP6023412B2 - 光コネクタ清掃工具、光コネクタの清掃方法 - Google Patents
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Description
これに鑑みて、近年では、光コネクタの接合端面の清掃に好適に使用できる清掃工具(光コネクタ清掃工具)が提供されている。光コネクタ清掃工具としては、例えば、ケースに長孔状に形成した開口窓に表出させた清掃テープに、前記開口窓に挿入した光コネクタの接合端面を擦って清掃する構成のものが提案されている(以下、第1従来工具。例えば特許文献1)。
また、光コネクタ清掃工具としては、糸状の清掃体を、回転駆動可能な回転シャフト先端のヘッド部に巻き掛けた構成のものもある(以下、第3従来工具。例えば特許文献3)。この光コネクタ清掃工具は、前記ヘッド部を光コネクタの接合端面に押圧したまま、前記ヘッド部及び回転シャフトの軸回り回転と糸状清掃体の送り移動とによって前記接合端面を清掃する。
第2、第3従来工具は、作業者が手指で把持可能な工具本体から突出する筒状突出部の先端に前記ヘッド部を有する。前記筒状突出部は、光コネクタアダプタに挿入することで、光コネクタアダプタに該筒状突出部とは反対の側から挿入嵌合された光コネクタの接合端面に前記ヘッド部が対面するように、光コネクタアダプタによって光コネクタに対して位置決めできる。
ここで、SC形光コネクタ(SC:Single fiber Coupling optical fiber connector)は、JIS C 5973に制定されるF04形光コネクタ、あるいは、IEC(国際電気標準化会議) 60874−14:1993、又はIEC 60874−19:1995に準拠する光コネクタを指す。MT形光コネクタ(MT:Mechanically Transferable)は、JIS C 5981に制定されるF12形光コネクタ、あるいはIEC 60874−16:1994に準拠する光コネクタを指す。MPO形光コネクタ(MPO:Multi-fiber Push On)は、JIS C5982に制定されるF13形光コネクタ。あるいはIEC 61754−7に準拠する光コネクタを指す。
前記屈曲光路透過型光コネクタは、前記光素子に位置決めして前記接合面をハウジング上面に接合し前記モジュールに取り付けることで、前記凹所の反射面を介して形成される光路を以て光素子と光ファイバとを光結合できる。なお、前記モジュールの光素子は、前記モジュールのハウジングに形成された透光窓を介して、ハウジング上面側に対する受発光が可能になっている。
第1の発明は、光コネクタの接合面を清掃するための清掃テープの供給及び巻き取りを行うテープ送り機構がケースに組み込まれ、前記清掃テープにその長手方向の一部を前記ケースから表出させた表出部が確保され、前記表出部が前記ケースに支持されたテープ受け弾性部材の細長板状のテープ受け板に沿って延在配置され、前記テープ受け弾性部材は、前記テープ受け板の前記清掃テープの幅方向に合致する幅方向両側から突出する一対の弾性脚部を有し、前記弾性脚部は、前記テープ受け板から延出する側板部と、前記側板部の先端から、前記一対の弾性脚部のそれぞれの前記側板部の互いに対向する相手側の側板部とは反対の外面側に張り出す張り出し板部とを有し、前記張り出し板部が前記ケースに支持され、前記弾性脚部は、前記清掃テープの前記表出部に対する光コネクタの押し当て力によって弾性変形することで、前記側板部と前記張り出し板部との境界に位置する屈曲部が、テープガイド部材のガイド部材本体に対して相対的に下方へ変位可能とされており、前記光コネクタは、前記光ファイバの入射光又は出射光の光路を前記光ファイバ先端の光軸に対して曲げて前記接合面に延在形成された溝部を通るように形成する光軸変更部が前記ボディに設けられ、前記テープ受け弾性部材の前記テープ受け板に、前記光コネクタの前記接合面に形成された溝部に挿入されて前記溝部の溝底面に前記清掃テープを押圧するための突条部が、前記清掃テープの送り方向に沿って突設され、 前記テープ受け弾性部材の前記突条部を前記溝部に収容した前記光コネクタの前記溝部の溝底面及び前記接合面を前記清掃テープの前記表出部に押し当て、この状態で前記清掃テープを送り移動することで、前記光コネクタの前記溝部の溝底面及び前記接合面を清掃できることを特徴とする光コネクタ清掃工具を提供する。
第2の発明は、前記光コネクタは、前記接合面が形成されたボディに光ファイバの先端部が前記接合面に沿う方向に内挿固定されていることを特徴とする第1の発明の光コネクタ清掃工具を提供する。
第3の発明は、前記テープ送り機構を前記ケースに組み込んでなる工具本体と、該工具本体に突設されたテープガイド部材の先端部に前記清掃テープが巻き掛けられ、前記清掃テープに、前記テープガイド部材先端部と前記工具本体のケースとの間に露出する表出部を確保した清掃ヘッド部とを具備し、前記テープガイド部材に前記テープ受け弾性部材が設けられていることを特徴とする第1又は2の発明の光コネクタ清掃工具を提供する。
第4の発明は、前記テープガイド部材は、その先端部に巻き掛けられた前記清掃テープの前記テープガイド部材先端部と前記工具本体との間に延在する一対の清掃ヘッド側延在部の一方を覆う背面カバー部を有し、前記清掃テープの一対の清掃ヘッド側延在部の他方の少なくとも一部が前記表出部とされていることを特徴とする第3の発明の光コネクタ清掃工具を提供する。
第5の発明は、前記テープガイド部材に、前記清掃テープの前記表出部に前記接合面を接触させた前記光コネクタの側面を当接させるコネクタ当接部を有し、前記テープ送り機構は、前記コネクタ当接部が、該コネクタ当接部を介して前記工具本体とは反対の側に配置された前記テープ受け弾性部材よりも前記清掃テープの送り方向下流側となる向きで前記清掃テープを送り移動することを特徴とする第3又は4の発明の光コネクタ清掃工具を提供する。
第6の発明は、前記清掃ヘッド部に挿脱可能に外挿される筒状の清掃補助具をさらに有し、前記清掃補助具は、前記清掃テープの前記表出部を前記清掃ヘッド部に外挿した該清掃補助具から表出させるテープ表出用窓孔と、該テープ表出用窓孔に表出する前記清掃テープに前記接合面を当接させた前記光コネクタを、前記ケースあるいは第6の発明の前記コネクタ当接部との間に保持する保持用当接壁部とを有することを特徴とする第3〜5のいずれか1つの発明の光コネクタ清掃工具を提供する。
第7の発明は、前記清掃補助具は、前記テープ表出用窓孔を開閉する開閉蓋を有することを特徴とする第6の発明の光コネクタ清掃工具を提供する。
第8の発明は、第1〜7のいずれか1つの発明の光コネクタ清掃工具を用いて光コネクタの接合面を清掃する方法であって、前記光コネクタは、前記接合面が形成されたボディに光ファイバの先端部が前記接合面に沿う方向に内挿固定され、前記光ファイバの入射光又は出射光の光路を前記光ファイバ先端の光軸に対して接合面側に曲げる光軸変更部が前記ボディに設けられたものであり、この光コネクタに前記接合面を表出させる脱着可能なカバー部材を組み付けてなるカバー付き光コネクタを組み立て、このカバー付き光コネクタの前記光コネクタの接合面を前記清掃テープの表出部に押し付けることを特徴とする光コネクタの清掃方法を提供する。
第9の発明は、前記光コネクタ清掃工具は、前記清掃テープの表出部の幅方向両側にそのテープ長手方向に沿って延在する一対のカバー付き光コネクタ位置決め壁を有し、前記テープ受け弾性部材が、前記一対のカバー付き光コネクタ位置決め壁間に、該カバー付き光コネクタ位置決め壁の延在方向に前記テープ受け板の長手方向を揃えて設けられ、前記カバー部材には、前記テープ受け弾性部材とその両側のカバー付き光コネクタ位置決め壁との間に確保された隙間に挿入可能な一対の位置決め突部が突設され、前記カバー部材の前記一対の位置決め突部を前記隙間に挿入して、前記光コネクタの接合面を前記清掃テープの表出部に押し付けることを特徴とする第8の発明の光コネクタの清掃方法を提供する。
図1、図2に示すように、この実施形態の光コネクタ清掃工具10(以下、単に清掃工具とも言う)は、扁平なケース20に、清掃テープ11を巻回した供給リール23、及び該供給リール23の清掃テープ11を巻き取るための巻き取りリール24を組み込んだ工具本体12を有する。前記ケース20は、扁平容器状のリール収容部21を有する。供給リール23及び巻き取りリール24は、前記リール収容部21に、該リール収容部21の厚み方向の回転軸線を以て軸回り回転可能として組み込まれている。
図4、図6(a)、(b)に示すように、この光コネクタ清掃工具10は、前記筒状突出部22先端から突出するテープガイド部材31にテープ受け弾性部材32(後述)を一体化してなるテープ受けユニット30を含む。
以下、光コネクタ清掃工具10について、前記テープ受けユニット30側を前、工具本体12の前記テープ受けユニット30とは反対側の端部が位置する側を後として説明する。また、光コネクタ清掃工具10について、図2における上側を上、下側を下として説明する。但し、光コネクタ清掃工具10は、必ずしも、図2における上側を上、下側を下として使用する必要は無く、使用時の向きには限定は無い。
図1に示すように、図示例の光コネクタ清掃工具10のケース20は、その厚み方向両側のケース半体20a、20bを固定手段を用いて互いに固定して一体化した半割り構造になっている。図1、図4、図5の符号20cはケース半体20a、20bの合わせ目である。固定手段としては、例えば、一対のケース半体20a、20bを互いに締結固定する止めねじ、一対のケース半体20a、20bの一方に突設され他方に係合する係合爪等を採用できる。前記テープガイド部材31は、一対のケース半体20a、20bを一体化する際に、各ケース半体20a、20bにおける前記筒状突出部22を構成する部分(突出部形成片部)の間に取付部31cを挟み込むことで固定される。
但し、テープガイド部材31としては、プラスチック製の一体成形品に限定されず、複数部材によって組み立てた構成のものであっても良い。
一対のガイド側壁部31fは、上下方向及び前後方向に垂直の幅方向に間隔をあけて、互いに平行に前後方向に延在形成されている。また、一対のガイド側壁部31fは、ガイド底壁部31hに対して垂直に形成されている。テープ受けユニット30において、一対のガイド側壁部31fの間隔方向に一致する方向が幅方向である。
前記清掃テープ11は、清掃テープ11の供給リール23と巻き取りリール24との間に、ケース20のリール収容部21から、該リール収容部21の内側空間に連通する筒状突出部22内側(内側空間)に引き込み、テープガイド部材31前端部の巻き掛け用壁部31jに巻き掛けた部分である中間引き出し部11aを有する。
この光コネクタ清掃工具10は、巻き取りリール24が供給リール23の前側に配置された構成になっている。リール収容部21は、前後方向に延在する細長形状に形成されており、作業者が片手の手指で把持しやすくなっている。
また、ケース20の筒状突出部22は、リール収容部21前端部の前記ダイヤル用開口部26を避けた位置(図示例ではリール収容部21前端部の下部)から突出している。
また、リール収容部21には、巻き取りリール24のテープ巻き取り方向への回転(図1、図2において時計回りの回転)を許容し、反対方向の回転を規制する不図示の逆転防止機構が設けられている。この逆転防止機構としては、例えばラチェット機構を利用したもの等を採用できる。リール収容部21には、前記逆転防止機構と、巻き取りリール24と、供給リール23とを有してなるテープ送り機構27が組み込まれている。
なお、テープガイド部材31のガイド後壁部31bは、ガイド底壁部31h後端から後側にずれた位置に設けられ、かつ、その下端がガイド底壁部31hよりも上方に位置しており、清掃テープ11の挿通、送り移動の障害にならない。
また、テープガイド部材31の取付部31cは、巻き掛け用壁部31jと供給リール23との間、及び巻き掛け用壁部31jと巻き取りリール24との間に張設される清掃テープ11を避けるように、その形状が調整されるため、清掃テープ11の送り移動の障害にならない。
但し、この光コネクタ清掃工具10は、清掃テープ11のうち、巻き掛け用壁部31jとガイド後壁部31bとの間に延在する部分が、ケース20及びテープガイド部材31によって覆われずに表出された表出部11cとされている。
図4、図15(b)等に示すように、この表出部11cは、ガイド部材本体31aを平面視したとき、一対のガイド側壁部31fの間に位置し、巻き掛け用壁部31jとガイド後壁部31bとの間に延在している。
前記表出部11cは、一対の清掃ヘッド側延在部の一方(符号11eの清掃ヘッド側延在部)に確保されている。
前記ガイド底壁部31hは、一対の清掃ヘッド側延在部の他方を覆う背面カバー部として機能する。前記表出部11cは、ガイド部材本体31aにおいて前記ガイド底壁部31hとは反対の清掃側に位置する。
なお、図示例のテープガイド部材31のテープ挿通孔31iはガイド前壁部31gを上下に貫通して、ガイド底壁部31hに開口する貫通孔となっている。但し、テープガイド部材は、図示例の構成に限定されず、ガイド底壁部31hにテープ挿通孔の開口部が存在しない構成も採用可能である。ガイド底壁部31hにテープ挿通孔の開口部が存在しない場合は、ガイド底壁部31h上側にて、該ガイド底壁部31hとその上方の巻き掛け用壁部31jとの間に確保されたクリアランスc1が前記テープ挿通孔に連通する構成とする。
図示例のテープ受けユニット30は、テープガイド部材31のガイド部材本体31aに該ガイド部材本体31aとは別体のテープ受け弾性部材32を組み付けて一体化した構成になっている。図6(b)に示すように、テープ受け弾性部材32は、テープガイド部材31のガイド部材本体31aの一対のガイド側壁部31fと、ガイド前壁部31gと、ガイド後壁部31bと、ガイド底壁部31hとで囲まれる内側に設けられている。
また、テープ受け弾性部材32は、テープ受け板32aが上、張り出し板部32dが下の向きで、テープ受け板32aの長手方向を表出部11cの延在方向(図示例では工具前後方向)に揃えて、前記ガイド部材本体31aに一体的に取り付けられている。
この構成であれば、清掃テープ11の表出部11cに接触させた光コネクタが清掃テープ11のテープ幅からはみ出る場合であっても、光コネクタがガイド部材本体31aのガイド側壁部31fに当接せず、光コネクタを清掃テープ11に確実に押し付けて清掃できる。
図10、図11(a)〜(c)は、前記光コネクタ清掃工具10を用いて接合面の清掃を行う適用対象の光コネクタの一例を示す。
図示例の光コネクタ50の前記ボディ51には、光ファイバ61の先端部が、ボディ51片面の接合面52に沿う向きで内挿固定されている。また、前記ボディ51には、前記光ファイバ61先端の入射光又は出射光を反射して前記接合面52に交差する屈曲した光路H(図11(b)参照)を形成する凹所53が形成されている。前記凹所53は、前記光ファイバ61先端の光軸(具体的には、後述の裸光ファイバ61b先端の光軸)上に位置する。
前記光ファイバ61先端から出射された出射光は、前記光路Hを以て光コネクタ50のボディ51内を進行して、接合面52中央部から出射される。光コネクタ50の接合面52側から前記光ファイバ61に入射される入射光は、前記光路Hを以てボディ51内を進行して、光ファイバ61にその先端から入射する。
光ファイバテープ心線61Aは、テープ状の被覆部61aの両面及び被覆部61a先端から突出する裸光ファイバ61bがボディ51の接合面52に沿う向きで、ボディ51に固定されている。
ボディ51の凹所53は、前記反射面53aによって、光ファイバテープ心線61Aの複数本の裸光ファイバ61bについて前記光路Hを互いに平行に形成するべく、ボディ51の接合面52とは反対の背面56から窪んで、ボディ51幅方向に延在する溝状に形成されている。
前記接合面52の長手方向中央部の光路Hが配列されている領域を、以下、入出射領域57とも言う。
図11(b)、(c)に示すように、ボディ51の接合面52の長手方向中央部には、ボディ幅方向に延在する溝部54が形成されている。前記反射面53aによって、光ファイバテープ心線61Aの複数本の裸光ファイバ61bについてそれぞれ形成される光路Hは、具体的には、前記溝部54の溝底面54aを通るように形成される。図示例の光コネクタ50は、前記溝部54の溝底面54aが前記入出射領域57となっている。
なお、図示例の光コネクタ50の前記溝部54の溝底面54aは、前記接合面52に沿う平坦面に形成されている。
この突条部32fは、光コネクタ50の接合面52を清掃テープ11の表出部11cに押し付ける際に、光コネクタ50の溝部54に、清掃テープ11の幅方向中央部とともに挿入可能である。したがって、突条部32fは、清掃テープ11を、光コネクタ50の溝部54の溝底面54aに清掃テープ11を押し付けることができる。
図示例のテープ受け弾性部材32の突条部32fの突端面32i(上端面)は、テープ受け板32aの突条部32fを介して両側の上面32h上の清掃テープ11に接合面52を押圧した光コネクタ50の前記溝底面54aに沿う平坦面に形成されている。
また、図示例のテープ受け弾性部材32の突条部32fは、光コネクタ50の溝部54に挿入されたときに、溝部54内面全体に清掃テープ11を押圧できるように、寸法が調整されている。
光コネクタ50は、その長手方向が清掃テープ11の表出部11cにおけるテープ幅方向に揃う向きとして、接合面52を前記表出部11cに押し当てる。
この光コネクタ清掃工具10は、光コネクタ50の溝部54にテープ受け弾性部材32の突条部32fを収容することで、光コネクタ50の清掃対象領域(接合面52のテープ押し付け領域及び溝部54の溝底面54a)に、清掃テープ11の表出部11cを押し当てることができる。そして、光コネクタ清掃工具10は、清掃テープ11の表出部11cを光コネクタ50の清掃対象領域に押し当てた状態で、清掃テープ11を送り移動することで、前記清掃対象領域を効率良く清掃できる。
前記光コネクタ清掃工具10は、光コネクタ50の溝部54にテープ受け弾性部材32の突条部32fを挿入して、溝部54の溝底面54aに清掃テープ11の表出部11cを押し当てることが可能であり、前記溝底面54aの清掃を確実に効率良く行える。
既述のように、テープ受け弾性部材32のテープ受け板32aの上面32hは、テープガイド部材31のガイド側壁部31f及び巻き掛け用壁部31jに比べて若干上側に位置する。このため、光コネクタ50は、表出部11cのテープ幅方向の端部からの突出寸法が大きくても、該突出部分がテープガイド部材31のガイド側壁部31fと当接せず、接合面52を表出部11cに確実に押し当てることができる。
また、光コネクタ50は、テープ受け弾性部材32のテープ受け板32aに向かって押圧したときに、テープガイド部材31の巻き掛け用壁部31jへの押圧を回避できるため、清掃テープ11の表出部11cにおけるテープ受け弾性部材32のテープ受け板32a上に位置する部分に確実に押し付けることができる。
また、図示例では、光コネクタ50にその接合面52を表出させるカバー部材59を取り付けて組み立てたカバー付き光コネクタ50A(後述)を用いる構成を例示している。カバー付き光コネクタ50Aは、前記光コネクタ50の長手方向に沿う細長形状に形成されている。図示例のカバー付き光コネクタ50Aの長手方向寸法は、テープガイド部材31の一対のガイド側壁部31fの離隔距離よりも小さい。
光コネクタ50は接合面全体ではなく、清掃対象領域のみを清掃テープ11の表出部11cに押し付けて清掃する。このため、光コネクタ50は、例えば接合面全体を前記表出部11cに押し付ける場合に比べて、押し当て力を、清掃の必要性が高い清掃対象領域に集中的に作用させることができる。また、前記接合面全体ではなく、清掃対象領域のみを清掃テープ11に押圧する(押し当てる)構成は、接合面全体を前記表出部11cに押し付ける場合に比べて、清掃テープ11に対する押圧力(押し当て力)の偏在も容易に抑えることができるため、清掃対象領域の清掃むらが生じにくく、清掃対象領域をむらなく清掃できる。
弾性脚部32bは、テープガイド部材31両側のガイド側壁部31fによって支持されて、その全体が、ガイド底壁部31hの上方に位置している。弾性脚部32bは、清掃テープ11の表出部11cに対する光コネクタ50の押し当て力によって弾性変形することで、側板部32cと張り出し板部32dとの境界に位置する屈曲部32eが、テープガイド部材31のガイド部材本体31aに対して相対的に下方へ変位する。
このため、テープ受け弾性部材32は、前記表出部11cのテープ幅方向中央を介して両側で、該表出部11cに対する光コネクタ50の押し当て力が均等でない場合に、一対の弾性脚部32bが個々に弾性変形する結果、表出部11cに対する光コネクタ50の押し当て力を均等化できる。
したがって、テープ受け弾性部材32は、光コネクタ50の清掃対象領域全体にわたって、表出部11cに対する光コネクタ50の押し当て力の均等化を図ることができる。
また、光コネクタ50の接合面52の長手方向全長ではなく幅方向の全長をテープ受け板32a上に配置する構成は、接合面52の長手方向全長をテープ受け板32a上に配置する場合に比べて、表出部11cに対する光コネクタ50の押し当て力の均等化の点で有利である。また、この構成は、入出射領域57以外の接合面52に付着していた汚れや異物を清掃テープ11の送り移動によって入出射領域57に移動してしまうといった不都合を容易に回避できる。
なお、光コネクタ50としては、ガイドピン55を省略した構成も採用可能である。
図4、図5、図14(a)、図15(a)、(b)は、光コネクタ50にカバー部材59を取り付け(装着し)て組み立てたカバー付き光コネクタ50Aを用いる清掃方法(光コネクタの清掃方法)を例示する。なお、図3、図15(a)において、清掃テープ11の表出部11cは、そのテープ幅方向中央部の断面(テープ長手方向に沿う縦断面)を図示している。
また、カバー部材59は、カバー端板部59d側の先端部とは反対の基端部に、一対のカバー側板部59b、59cのカバー天板部59aとは反対の突端部間を橋絡する橋絡片である第2位置決め突部59fを有する。第2位置決め突部59fは、一対のカバー側板部59b、59cの基端部(カバー端板部59dとは反対側の端部)間を橋絡している。第2位置決め突部59fは、一対のカバー側板部59b、59cに対して、カバー天板部59aとは反対のカバー開口側に突出して形成されている。
カバー付き光コネクタ50Aは、光コネクタ50の接合面52側が、カバー側板部59b、59c及びカバー端板部59dの突端から若干突出し、溝部54全体がカバー部材59外側に配置される構成になっている。溝部54の溝底面54aは、カバー側板部59b、59c及びカバー端板部59dの突端からカバー天板部59aとは反対のカバー部材59外側に配置される。また、光コネクタ50は、ボディ51長手方向中央部が、カバー部材59のカバー側板部59b、59cの延在方向中央部、該延在方向における第1、第2位置決め突部59e、59f間の位置に配置される。
また、第1、第2位置決め突部59e、59fの外面間の距離と、一対のガイド側壁部31fの互いに対面する内面間の距離とのギャップは、カバー付き光コネクタ50Aが清掃ヘッド部33に対してその幅方向に位置ずれしても、溝部54の溝幅による光コネクタ50の突条部32fに対する変位、及び/又はテープ受け弾性部材32の弾性変形によって、光コネクタ50の溝部54に収容したテープ受け弾性部材32の突条部32fが前記溝部54から離脱しない範囲の大きさになっている。カバー部材59の第1、第2位置決め突部59e、59fは、光コネクタ50の溝部54に収容したテープ受け弾性部材32の突条部32fが前記溝部54から離脱しないように、カバー付き光コネクタ50Aが清掃ヘッド部33に対してその幅方向に大きく位置ずれすることを防ぐ位置ずれ防止片として機能する。
但し、本発明に係る実施形態の清掃工具としては、第1、第2位置決め突部59e、59fの外面間の距離と、一対のガイド側壁部31fの互いに対面する内面間の距離とのギャップを、テープ受け弾性部材32の突条部32fが前記溝部54から離脱しない大きさよりも大きくした構成も採り得る。
また、この構成であれば、光コネクタ50の清掃ヘッド部33に対する位置及び向きが安定する結果、光コネクタ50を清掃テープ11の表出部11cに押し付ける押し付け力の安定化、偏在抑制も容易であり、清掃対象領域の清掃をむら無く行える。
このため、カバー付き光コネクタ50Aは、光コネクタ50に比べて、作業者の手指による把持が容易であり、手指による前記表出部11cへの押し当てを容易かつ安定に行うことができ、清掃作業性を向上できる。
カバー付き光コネクタ50Aは、カバー側板部59b、59cのカバー端板部59dとは反対側の端面(以下、後端面とも言う)から光コネクタ50のボディ51が突出した構成に組み立てることが可能である。したがって、カバー部材59は、カバー側板部59b、59cの後端面からカバー端板部59dまでの寸法よりも大きい長手寸法を有する光コネクタ50に装着し、該光コネクタ50の接合面52の清掃に用いることができる。
側面突部59gのカバー側壁部からの突出寸法は、前記凹溝31nのガイド後壁部31b前面からの形成深さよりも小さい。カバー側板部の側面突部59gを避けてその両側に位置する部分をガイド後壁部31b前面に当接させたとき、側面突部59gはガイド後壁部31bの凹溝31nの溝底に当接しない。このため、側面突部59gは、ガイド後壁部31b前面に対するカバー側板部の当接の障害にならない。
なお、光コネクタ50は、その外側にカバー部材59を装着せず、ボディ51の側面を光コネクタ清掃工具10のテープガイド部材31のガイド後壁部31b前面に直接当接させて表出部11cに押し当て、清掃テープ11の送り移動によって清掃対象領域の清掃を行っても良い。
なお、カバー部材59を装着していない光コネクタ50のボディ51側面を前記ガイド後壁部31b前面に当接させ、接合面52を清掃テープ11の表出部11cに押し付けて清掃する場合は、光コネクタ50として、その清掃対象領域の幅方向寸法が、テープガイド部材31のガイド後壁部31b前面から突条部32fの突端面32i前端までの長さ以下となっているものを用いることが好適である。
光コネクタ清掃工具10の清掃ヘッド部33に清掃補助具40(具体的には後述の補助具本体41)を外挿したものを補助具付き清掃工具10Aとも言う。
なお、図16(a)において、清掃テープ11の表出部11cは、そのテープ幅方向中央部の断面(テープ長手方向に沿う縦断面)を図示している。
前記後端側筒部44は、ケース20の角筒状の筒状突出部22に外挿して装着される角筒状に形成されている。
補助具本体41の一対の収容部側壁部45bの収容部底壁部45aとは反対の突端(上端)は、清掃ヘッド部33上下方向(図16(a)上下方向)において、テープガイド部材31の幅方向両側のガイド側壁部31fの突端(上端)と同じあるいはガイド側壁部31fの突端よりも下方に位置する。
前記開閉蓋43は、蓋天板部43aの両側に、該蓋天板部43aに垂直に互いに平行に一対の蓋側板部43bを突設したコ字状に形成されている。開閉蓋43の蓋天板部43aは、補助具本体41のカバー壁部48前端に、曲げ変形容易に形成された薄肉部49を介して、補助具本体41の一対の収容部側壁部45bの間隔方向である補助具幅方向に沿う軸線を以て回転自在に設けられている。
蓋天板部43aは、前記薄肉部49(以下、ヒンジ部とも言う)からヒンジ部49による回転軸線に垂直の方向に延出する細長板状に形成されている。開閉蓋43の一対の蓋側板部43bは、蓋天板部43aの補助具幅方向両側に沿って該蓋天板部43a垂直に突設されている。開閉蓋43は、前記ヒンジ部49を中心とする回転によってテープ表出用窓孔42を開閉できる。
開閉蓋43は作業者が手指で蓋側板部43bの弾性変形させることで、補助具本体41の両側の係止爪46に係合している蓋側板部43bを係止爪46から離脱させ、係合を解除できる。
また、清掃補助具としては、補助具本体41に脱着可能な、補助具本体41別体の蓋部材を有する構成も採用可能である。
清掃ヘッド部33に外挿した補助具本体41は、光コネクタ清掃工具10の清掃ヘッド部33に対してスライド移動させて、清掃ヘッド部33の前後方向に外挿位置を調整可能である。テープ表出用窓孔42に表出させた清掃テープ11の表出部11cに光コネクタ50の接合面52を押し当てる際には、例えば、図17に示すように、清掃ヘッド部33前端部のガイド前壁部31g及びその近傍を補助具本体41の有底角筒状部分に収容し、テープ表出用窓孔42に、清掃ヘッド部33前後方向における表出部11cの一部とガイド後壁部31bとを露呈させる。
補助具本体41のカバー壁部48は、光コネクタ50を、ガイド後壁部31b(コネクタ当接部)との間に保持する保持用当接壁部として機能する。
補助具本体41のカバー壁部48の後端側の端面48bは、補助具幅方向(補助具本体41の一対の収容部側壁部45bの間隔方向)に沿って真っ直ぐに延在形成されている。補助具本体41のカバー壁部48とガイド後壁部31bとの間に保持したカバー付き光コネクタ50Aの光コネクタ50の接合面52を清掃する場合、カバー部材59は、側面突部59gを突設していないカバー側板部が補助具本体41のカバー壁部48に対面する向きで、補助具本体41のカバー壁部48とガイド後壁部31bとの間に保持することが、保持安定性の確保の点で好ましい。
図20に例示した清掃補助具40Aは、既述の開閉蓋43の一対の蓋側板部43bの片方を省略した構成の開閉蓋43Aを有する。また、この開閉蓋43Aは、蓋天板部43aに、光コネクタ50を清掃テープ11の表出部11cに弾性付勢するためのコネクタ押し付け用弾性部材40a(図示例ではコイルスプリング)を取り付けた構成となっている。
この開閉蓋43Aは、補助具本体41の前記テープ表出用窓孔42を蓋天板部43aが覆う閉位置に配置して補助具本体41に係止(蓋側板部43bを係止)したときに、前記表出部11c上に配置しておいた光コネクタ50をコネクタ押し付け用弾性部材40aによって前記表出部11cに押し付けることができる。この清掃補助具40Aを用いて構成した補助具付き清掃工具は、前記テープ表出用窓孔42を閉じた開閉蓋43Aを補助具本体41に係止させるだけで、開閉蓋43Aのコネクタ押し付け用弾性部材40aの弾性付勢力によって光コネクタ50を清掃テープ11の表出部11cに押し付けることができる。この補助具付き清掃工具は、例えば作業者が手指で光コネクタ50を清掃テープ11の表出部11cに押し付ける(押し当てる)場合に比べて、前記表出部11cに対する光コネクタ50の押し付け力を容易に安定化させることができる。
なお、コネクタ押し付け用弾性部材40aとしては、コイルスプリングに限定されず、例えば、板ばねや、適宜形状のゴム製部材等も採用可能である。
上述の実施形態に例示した光コネクタ清掃工具は、テープ送り機構として、ケース20外側に突出するダイヤル部25を手指で回転させて、清掃テープ11を送り移動する手動式のものを例示した。但し、本発明に係る実施形態の光コネクタ清掃工具のテープ送り機構としては、例えば電動モータ等の駆動源の駆動力を利用して巻き取りリール24を回転させ、清掃テープを送り移動する構成のものも採用可能である。
この場合、光コネクタ清掃工具を用いた光コネクタの清掃方法としては、例えば、テープガイド部材31のガイド側壁部31fを、光コネクタ50あるいはカバー付き光コネクタ50Aの清掃テープ11の表出部11cの延在方向に沿った移動を案内するための案内部材として利用することも可能である。すなわち、例えば、テープガイド部材31の一対のガイド側壁部31fの間に、該一対のガイド側壁部31f間の離隔距離と同等のボディ長手方向寸法を有する細長板状の光コネクタを挿入し、この光コネクタを、一対のガイド側壁部31fを案内部材として清掃テープの表出部に対してその延在方向に摺動させることができる。
カバー付き光コネクタを用いる場合は、カバー部材59の第1、第2位置決め突部59e、59fをテープガイド部材31の一対のガイド側壁部31fの間に挿入して、カバー付き光コネクタを表出部11cに沿って清掃テープ11延在方向にスライド移動させ、テープガイド部材31のガイド側壁部31f(カバー付き光コネクタ位置決め壁)をカバー付き光コネクタの移動を案内する案内部材として機能させる。また、例えば、カバー部材としては、ガイド側壁部31fの突端部(上端部)を収容する溝(側壁収容溝)を有し、側壁収容溝に収容したガイド側壁部31fに沿って移動とした構成のものも採用可能である。このカバー部材を光コネクタに装着して組み立てたカバー付き光コネクタは、カバー部材の側壁収容溝に収容したガイド側壁部31fに沿って移動させ、光コネクタの接合面を、清掃テープの表出部に対してその延在方向に摺動させることができる。
一方、清掃ヘッド部を有する構成の清掃工具は、光コネクタ50を、該光コネクタ50から光ファイバが工具前後方向に直交する方向に延出する向きで、清掃ヘッド部のテープ表出部(清掃テープの表出部)に押圧できる。このため、この清掃工具は、清掃ヘッド部のテープ表出部に押圧した光コネクタ50から延出する光ファイバが、工具本体を把持した作業者が手指に接触することを容易に避けることができ、良好な清掃作業性を確保できるという利点がある。
ファイバ先端露出形光コネクタについては、その接合面の中央部の光ファイバ先端面が露出されている領域を入出射領域として扱う。そして、このファイバ先端露出形光コネクタは、光コネクタ清掃工具を用いて、接合面のうち少なくとも前記入出射領域を含む範囲を、清掃テープの表出部に押し当てて清掃する。
但し、本発明に係る実施形態の清掃工具を用いて接合面を清掃する対象の光コネクタとしては、表面実装型光コネクタのように、接合面が形成されたボディに光ファイバの先端部が接合面に沿う方向に内挿固定されている光コネクタが、清掃作業性の確保の点でより好適である。接合面が形成されたボディに光ファイバの先端部が接合面に沿う方向に内挿固定されている構成の光コネクタは、接合面とは反対の背面から手指等で清掃工具の清掃テープの表出部に向かって押圧する際に、手指が光ファイバに干渉せず、清掃テープの表出部に確実に押し付けることができるため、清掃作業性の確保の点で有利である。
Claims (9)
- 光コネクタの接合面を清掃するための清掃テープの供給及び巻き取りを行うテープ送り機構がケースに組み込まれ、
前記清掃テープにその長手方向の一部を前記ケースから表出させた表出部が確保され、前記表出部が前記ケースに支持されたテープ受け弾性部材の細長板状のテープ受け板に沿って延在配置され、前記テープ受け弾性部材は、前記テープ受け板の前記清掃テープの幅方向に合致する幅方向両側から突出する一対の弾性脚部を有し、前記弾性脚部は、前記テープ受け板から延出する側板部と、前記側板部の先端から、前記一対の弾性脚部のそれぞれの前記側板部の互いに対向する相手側の側板部とは反対の外面側に張り出す張り出し板部とを有し、前記張り出し板部が前記ケースに支持され、
前記弾性脚部は、前記清掃テープの前記表出部に対する光コネクタの押し当て力によって弾性変形することで、前記側板部と前記張り出し板部との境界に位置する屈曲部が、テープガイド部材のガイド部材本体に対して相対的に下方へ変位可能とされており、
前記光コネクタは、光ファイバの入射光又は出射光の光路を前記光ファイバ先端の光軸に対して曲げて前記接合面に延在形成された溝部を通るように形成する光軸変更部がボディに設けられ、
前記テープ受け弾性部材の前記テープ受け板に、前記光コネクタの前記接合面に形成された溝部に挿入されて前記溝部の溝底面に前記清掃テープを押圧するための突条部が、前記清掃テープの送り方向に沿って突設され、
前記テープ受け弾性部材の前記突条部を前記溝部に収容した前記光コネクタの前記溝部の溝底面及び前記接合面を前記清掃テープの前記表出部に押し当て、この状態で前記清掃テープを送り移動することで、前記光コネクタの前記溝部の溝底面及び前記接合面を清掃できることを特徴とする光コネクタ清掃工具。 - 前記光コネクタは、前記接合面が形成されたボディに光ファイバの先端部が前記接合面に沿う方向に内挿固定されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ清掃工具。
- 前記テープ送り機構を前記ケースに組み込んでなる工具本体と、
該工具本体に突設されたテープガイド部材の先端部に前記清掃テープが巻き掛けられ、前記清掃テープに、前記テープガイド部材先端部と前記工具本体のケースとの間に露出する表出部を確保した清掃ヘッド部とを具備し、
前記テープガイド部材に前記テープ受け弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光コネクタ清掃工具。 - 前記テープガイド部材は、その先端部に巻き掛けられた前記清掃テープの前記テープガイド部材先端部と前記工具本体との間に延在する一対の清掃ヘッド側延在部の一方を覆う背面カバー部を有し、前記清掃テープの一対の清掃ヘッド側延在部の他方の少なくとも一部が前記表出部とされていることを特徴とする請求項3に記載の光コネクタ清掃工具。
- 前記テープガイド部材に、前記清掃テープの前記表出部に前記接合面を接触させた前記光コネクタの側面を当接させるコネクタ当接部を有し、前記テープ送り機構は、前記コネクタ当接部が、該コネクタ当接部を介して前記工具本体とは反対の側に配置された前記テープ受け弾性部材よりも前記清掃テープの送り方向下流側となる向きで前記清掃テープを送り移動することを特徴とする請求項3又は4に記載の光コネクタ清掃工具。
- 前記清掃ヘッド部に挿脱可能に外挿される筒状の清掃補助具をさらに有し、前記清掃補助具は、前記清掃テープの前記表出部を前記清掃ヘッド部に外挿した該清掃補助具から表出させるテープ表出用窓孔と、該テープ表出用窓孔に表出する前記清掃テープに前記接合面を当接させた前記光コネクタを、前記ケースあるいは請求項5に記載の前記コネクタ当接部との間に保持する保持用当接壁部とを有することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の光コネクタ清掃工具。
- 前記清掃補助具は、前記テープ表出用窓孔を開閉する開閉蓋を有することを特徴とする請求項6に記載の光コネクタ清掃工具。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の光コネクタ清掃工具を用いて光コネクタの接合面を清掃する方法であって、前記光コネクタは、前記接合面が形成されたボディに光ファイバの先端部が前記接合面に沿う方向に内挿固定され、前記光ファイバの入射光又は出射光の光路を前記光ファイバ先端の光軸に対して接合面側に曲げる光軸変更部が前記ボディに設けられたものであり、この光コネクタに前記接合面を表出させる脱着可能なカバー部材を組み付けてなるカバー付き光コネクタを組み立て、このカバー付き光コネクタの前記光コネクタの接合面を前記清掃テープの表出部に押し付けることを特徴とする光コネクタの清掃方法。
- 前記光コネクタ清掃工具は、前記清掃テープの表出部の幅方向両側にそのテープ長手方向に沿って延在する一対のカバー付き光コネクタ位置決め壁を有し、前記テープ受け弾性部材が、前記一対のカバー付き光コネクタ位置決め壁間に、該カバー付き光コネクタ位置決め壁の延在方向に前記テープ受け板の長手方向を揃えて設けられ、
前記カバー部材には、前記テープ受け弾性部材とその両側のカバー付き光コネクタ位置決め壁との間に確保された隙間に挿入可能な一対の位置決め突部が突設され、
前記カバー部材の前記一対の位置決め突部を前記隙間に挿入して、前記光コネクタの接合面を前記清掃テープの表出部に押し付けることを特徴とする請求項8に記載の光コネクタの清掃方法。
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