JP2006175354A - 光コネクタ清掃工具および光部品清掃工具 - Google Patents

光コネクタ清掃工具および光部品清掃工具 Download PDF

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Abstract

【課題】 ハウジング内の光コネクタや光部品を容易かつ確実に清掃することができ、しかも衝撃に強い清掃工具を提供することを課題とする。
【解決手段】 ケース状の工具本体10と該工具本体10から突出して設けられた挿入部20を備え、工具本体10の内部には、清掃テープ2A,2B,2Cを巻装した供給リール30と、使用後の清掃テープ2A,2B,2Cを巻き取って回収する巻取リール31とが回転可能に装着され、挿入部20には、光コネクタの接合端面に対する清掃テープ2A,2B,2Cの当接面積を確保した先端面を有するヘッド部材23が配置された光コネクタ清掃工具1において、供給リール30の周縁部30r外側に向かって突出した清掃テープ脱落防止用リブ8を工具本体10の内面に設ける。
【選択図】 図5

Description

本発明は、コネクタハウジング内の光コネクタの接合端面を清掃する光コネクタ清掃工具および光部品の端面を清掃する光部品清掃工具に関する。
周知のように、アダプタやレセプタクルなどのコネクタハウジング内での光コネクタ同士の接続は、各光コネクタの接合端面に臨む光ファイバの端面同士を突き合わせ接合することで実現される。
コネクタハウジングに光コネクタを挿入して突き合わせ接続する際、光コネクタの接合端面にゴミや埃、油分などの汚れが付着していると、着脱時の損傷や、伝送損失の増大などの原因になるため、突き合わせ接続に先立って、接合端面を清掃する必要がある。
この種の用途に用いられるクリーナーとして、清掃テープが露出される開口部を先端に有した突出部分を備え、この突出部分を光コネクタアダプタ(光アダプタ)内の空間(コネクタ収容穴)に挿入することにより、前記清掃テープが前記光コネクタアダプタに収容された光コネクタプラグ(光プラグ)のフェルールの接合端面と向かい合って当接するように配置され、清掃テープの前進送りにより前記光プラグの接合端面を拭き取り清掃するようにしたものが提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
特許第3350850号公報 特開2004−151401号公報
従来のクリーナーの場合、強い衝撃が加わったときに清掃テープが緩んでリールから脱落することがあった。リールはリール支持軸に回転可能に支持されており、清掃テープがリールから脱落した状態で操作ダイヤルを操作して清掃テープの前進送りを行うと、清掃テープがリール支持軸に絡まってしまい、操作ダイヤルを回せなくなって故障してしまう可能性があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ハウジング内の光コネクタや光部品を容易かつ確実に清掃することができ、しかも衝撃に強い清掃工具を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、清掃テープの運動により光コネクタの接合端面を拭き取り清掃する光コネクタ清掃工具であって、ケース状の工具本体と、この工具本体から突出して設けられるとともに前記光コネクタを収容して接続するためのコネクタハウジングに挿入可能に形成されている挿入部とを備え、前記工具本体の内部には、前記清掃テープを巻装した供給リールと、使用後の清掃テープを巻き取って回収する巻取リールとが回転可能に装着され、前記挿入部には、前記光コネクタの接合端面に対する前記清掃テープの当接面積を確保した先端面を有するヘッド部材が配置され、前記工具本体の内面には、供給リールの周縁部外側に向かって突出した清掃テープ脱落防止用リブが形成されていることを特徴とする光コネクタ清掃工具を提供する。
この光コネクタ清掃工具において、前記清掃テープ脱落防止用リブは、前記供給リールを支持する供給リール支持軸の周囲に放射状に複数設けられていることが好ましい。
また、前記光コネクタ清掃工具は、前記清掃テープのたるみを防止するたるみ防止機構を備えることが好ましい。
また、本発明は、清掃テープの運動により光部品の端面を拭き取り清掃する光部品清掃工具であって、ケース状の工具本体と、この工具本体から突出して設けられるとともに前記光部品を収容したハウジングに挿入可能に形成されている挿入部とを備え、前記工具本体の内部には、前記清掃テープを巻装した供給リールと、使用後の清掃テープを巻き取って回収する巻取リールとが回転可能に装着され、前記挿入部には、前記光部品の端面に対する前記清掃テープの当接面積を確保した先端面を有するヘッド部材が配置され、前記工具本体の内面には、供給リールの周縁部外側に向かって突出した清掃テープ脱落防止用リブが形成されていることを特徴とする光部品清掃工具を提供する。
本発明の清掃工具によれば、強い衝撃が加わり清掃テープが緩んだとしても、清掃テープのリールからの脱落が清掃テープ脱落防止用リブによって防止される。従って、衝撃に強く、清掃テープを使い切るまで安定的に使用可能な清掃工具となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1〜図24は、本発明の光コネクタ清掃工具(以下、単に「清掃工具」という)の一実施の形態を示す図である。
図21,図23に示すように、本実施の形態の清掃工具1が適用される光コネクタプラグ60(以下、単に光プラグという場合がある)および光コネクタアダプタ70(コネクタハウジング。以下、単に光アダプタという場合がある)は、ここではJIS C 5982等に規定されるMPO形光コネクタ(MPO:Multifiber Push On)である。
光プラグ60は、JIS C 5981等に規定されるMT形光コネクタフェルール61(MT:Mechanically Transferable。以下、単にフェルールという)をプラスチック製でスリーブ状のハウジング62の先端部に収容した構成の光コネクタプラグであり、全体が外観扁平な断面形状に形成されている。
以下の説明では、光プラグ60のフェルール61の扁平形状の短辺側に対応する方向(図21の上下方向)を厚さ方向、長辺側に対応する方向を幅方向(図21の左右方向)ということがある。また、フェルール61の厚さ方向および幅方向に対応して、この光プラグ60と接続される光アダプタ70ならびに該光アダプタ70に挿入される清掃工具1の挿入部20(後述)についても同様に、厚さ方向および幅方向ということがある。
図21に示すように、フェルール61の接合端面61aの中心位置66付近には、所定の個数(ここでは4個)の光ファイバ穴61b(微細孔)が配列されるように開口している。光ファイバ63は、ここでは4心の光ファイバテープ心線であり、その先端部の樹脂被覆を除去してなる光ファイバ63a(裸光ファイバ)を、フェルール61の光ファイバ穴61bに挿通することにより、他の光コネクタと突き合わせ接続可能に成端されるとともに、光プラグ60の内部を貫通して光プラグ60の後端から引き出されている。光プラグ60の後端から引き出された光ファイバ63は、ハウジング62の接続方向後端側(図23の左下側)に設けられたブーツ64に収納されることにより、光プラグ60の後端付近での急激な曲げ等が防止されている。
なお、光ファイバ63としては、当該光プラグで成端するのに適したものであれば特に限定はなく、例えば単心または多心の光ファイバ心線、この光ファイバ心線をチューブに収納した光ファイバコードなどが採用可能である。
フェルール61の接合端面61aにおいて、光ファイバ穴61bの幅方向外側の両側には、ガイドピン穴61cが設けられている。フェルール61同士は、ガイドピン穴61cに挿入されて接合端面61aから突出するように設けられる突出部材65(ガイドピン)を介して、周知のガイドピン嵌合方式の位置決め機構によって高精度に位置決めして、光ファイバ63aの端面同士を突き合わせ接合して接続されるようになっている。そしてこれにより、各フェルール61に成端されている光ファイバ63同士が光接続されるようになっている。
図23,図19に示すように、光アダプタ70は、コネクタ収容穴72の両側がコネクタ挿入口71として開口したスリーブ状に形成されており、該コネクタ挿入口71から光プラグ60を挿入することにより、コネクタ収容穴72内に収容することができるようになっている。
なお、本発明でいう光アダプタ70とは、両側の光プラグ60を位置決めして接続固定する中継器具を総称する。従って、光アダプタ70に接続される両側の光プラグ60は、互いに同形状のものに限定されることはない。形状が異なる光プラグを接続可能であっても、光アダプタと称する。
光プラグ60は、光アダプタ70のコネクタ挿入口71から挿入されると、挿入方向からずれた方向への変位を規制されつつ、コネクタ収容穴72に収容される。2個の光プラグ60を光アダプタ70に挿入すると、該光アダプタ70内でフェルール61同士が突き合わされ、これにより、各フェルール61に成端されている光ファイバ63同士が光接続されるようになっている。
この種の光コネクタ60では、フェルール61は、光アダプタ70内で嵌合されたとき、ハウジング62に内蔵されたスプリング(図示せず)により付勢され、フェルール61同士に押圧力が作用するようになっている。
この光アダプタ70では、周知のMPO形コネクタと同様に、光アダプタ70の内壁70aに、光プラグ60のハウジング62に形成されたキー62aと嵌合しうるキー溝72aが設けられている(図19参照)。キー62aおよびキー溝72aは、それぞれの光プラグ60のハウジング62および光アダプタ70のコネクタ挿入口71について、厚さ方向両側の側面のうちの一方にのみ形成されており、キー62aとキー溝72aとの向きが合わないと、光プラグ60を光アダプタ70のコネクタ挿入口71に挿入できないようになっている。これにより、光プラグ60の接合端面61aが斜め研磨(斜め平面研磨など)されている場合に、光プラグ60の厚さ方向の向きを逆にして光アダプタ70に挿入してしまう誤り(逆差し)が防止される。
さらに、光アダプタ70には、特に図示しないが、周知のように、光アダプタ70の内壁70aに沿い、コネクタ挿入口71に向かって延出形成され、その先端に係合爪を有する弾性係合片が設けられている。また、光プラグ60のハウジング62の幅方向両側の側面には、光アダプタ70の前記弾性係合片の係合爪と係合可能な係合凹所が設けられている。
光プラグ60のハウジング62の外周には、前記係合爪と係合凹所とを係合したときに、前記弾性係合片を外側から押さえ、前記係合凹所との係合の離脱を防止するためのカップリング68が装着されている。
光プラグ60は、コネクタ挿入口71から光アダプタ70に挿入されると、前記係合凹所と係合爪との係合などにより、挿入方向からずれた方向への変位を規制されつつ、コネクタ収容穴72に収容される。
両方の光プラグ60を光アダプタ70に挿入した状態では、光アダプタ70内でフェルール61に固定保持された光ファイバ63aの端面同士が突き合わされ、これにより、各フェルール61に成端されている光ファイバ63同士が光接続されるようになっている。
上記光プラグ60の接合端面61aの清掃に適用できる清掃工具1は、図1〜図5,図19等に図示するように、内部に清掃テープ2A〜2Cが収容された工具本体10と、この工具本体10から突出して設けられ、光アダプタ70のコネクタ収容穴72に挿入可能に形成された挿入部20とを備えている。
工具本体10は、挿入部20に向かって先細り形状となっており、挿入部20は、工具本体10先端部の細長部分19の突出先端(図1(a)の左側の端)に形成されている。
図1(a)に示すように、ここでは工具本体10は、ポリスチレン(PS)やポリオキシメチレン(POM、ポリアセタール)などのプラスチック等からなる第1および第2のケース半体11,12による二つ割り構造になっている。
図2,図3に示すように、ケース半体11,12は、例えば、第1のケース半体11および第2のケース半体12の内側に、対向配置されて形成された嵌合ピン13a〜13eおよび嵌合穴14a〜14eの嵌合により、一体化できるように構成されている。なお、このような工具本体10の構成は一例に過ぎず、本発明を特に限定することを意図するものではない。
図19に示すように、挿入部20は、光アダプタ70に挿入することにより、該挿入部20の先端に開口された開口部26に臨んで配置された清掃テープ2A〜2Cの当接部2aを、光プラグ60の接合端面61aに対して位置決めして当接させることができるようになっている。
清掃テープ2A〜2Cの当接部2aは、ヘッド部材23(詳しくは後述)の先端面24上に位置する部分であり、当接部2aは、清掃テープの送り移動により該清掃テープの長手方向に沿って交替してゆく。
図5,図22に示すように、清掃テープは、図19に示す光コネクタの接合端面61aの内、ガイドピン穴61cの間に位置する部分である中央領域E1を清掃するもの2Aと、ガイドピン穴61cを介して中央領域E1の外側に位置する外側領域E2,E2を清掃するもの2B,2Cとの合わせて3本(互いに分離したテープ)が用いられる。清掃テープ2A,2B,2Cの幅は、清掃すべき領域E1,E2の幅に合わせられている。ここでは、中央領域E1を清掃する清掃テープ2Aの幅は、外側領域E2を清掃する清掃テープ2B,2Cの幅よりも広いものとなっている。
清掃テープ2A〜2C(以下、単にテープということがある)は、特に限定されるものではなく、公知の適当な清浄布(不織布や織布)をテープ状に加工したものを採用することができる。例えば、ポリエステルやナイロンなどの極細の繊維からなるものなどが例示される。また、構造も、幅が概略一定である一般的なものである。
なお、ここでは3本の清掃テープ2A,2B,2Cを有する形態を図示しているが、本発明において、清掃テープの本数は特に限定されるものではなく、1本以上であればよい。
清掃テープ2A,2B,2Cは互いに分離したテープであり、図22に示すように、中央部の清掃テープ2Aと、両側の清掃テープ2B,2Cとの間には、隙間5がある。これにより、ガイドピン65がガイドピン穴61cに挿入されて接合端面61aから突出している光コネクタ60の場合でも、ガイドピン65が清掃テープ2A〜2C同士の隙間5に逃げて、接合端面61aの上記中央領域E1と外側領域E2,E2とを同時に効率良く清掃できる。つまり、この隙間5が、突出部材逃げ部として機能する。
図2,図4に示すように、工具先端部の細長部分19の内部には、この細長部分19の補強のための突壁19aが設けられている。この突壁19aによれば、供給リール30からヘッド部材23に向かう、清浄であるべき清掃テープ2A〜2Cの上流側の部分2b(以下「上流部」ということがある)の経路と、ヘッド部材23から巻取リール31に向かう、拭き取り清掃により汚染された清掃テープ2A〜2Cの下流側の部分2c(以下「下流部」ということがある)の経路とが仕切られるので、清掃テープ2A〜2Cの汚れの移行が抑制される効果も奏される。
図2,図3,図23に示すように、挿入部20は、工具本体10と同じく二つ割り構造となっていて、それぞれのケース半体11,12と一体に形成された挿入部半体20a,20bを、ケース半体11,12の一体化に伴って一体化することにより形成されるようになっている。
挿入部20の外面の幅方向両側には、当該挿入部20を光アダプタ70に挿入した際に、該光アダプタ70の弾性係合片の係合爪(上述)との干渉を避けるための凹所21が形成されている。なお、凹所21は、特に必須のものではない。
また、挿入部20には、光アダプタ70のキー溝72aと嵌合しうるキー22が突設されており、光アダプタ70に対する逆差しが阻止されるようになっている。
図10,図11,図15,図16,図22等に示すように、挿入部20を含む清掃工具の先端部には、清掃テープ2aをフェルール61の接合端面61aに当接させるためのヘッド部材23を有するヘッド複合体4が装着されている。
ヘッド複合体4は、清掃時に清掃すべき光プラグ60の接合端面61aに向かい合う先端面24を有するヘッド部材23と、該ヘッド部材23から前記先端面24に対する逆側であるヘッド部材23の裏面27の側に連結され、ヘッド部材23を支持する支持機構40とを具備して構成されている。
ヘッド複合体4は、ここではヘッド部材23と支持機構40とが一体成形されたものであり、例えばポリオキシメチレン(POM)などのプラスチックから適宜の成形法を用いて製造することができる。
ヘッド複合体4は、ヘッド部材23よりも供給リール30側である清掃テープ2A〜2Cの上流部2bと、ヘッド部材23よりも巻取リール31側である清掃テープ2A〜2Cの下流部2cとの間に配置されている。このため、ヘッド複合体4が清掃テープ2A〜2Cの送り運動を阻害することはない。
図15,図22に示すように、ヘッド部材23は、略四角形状の先端面24をもち、光プラグ60の接合端面61aに対する当接面積を有効に確保できるようになっている。この先端面24は、該ヘッド部材23の挿入先端側(図15(a),(b)の左側)に設けられ、挿入部20先端の開口部26に露出されている。
ヘッド部材23には、接合端面61aから突出する突出部材(ガイドピン)65を挿通することができる突出部材逃げ部として、挿入部20の幅方向両側に一対のガイドピン挿通穴23aが形成されている。ガイドピン挿通穴23aはヘッド部材23の先端面24から裏面27に貫通している。これにより、挿入部20が光アダプタ70に挿入された際に、ヘッド部材23とガイドピン65との干渉を避けることができる。
ヘッド部材23には、清掃テープの送り方向の上流側(ここでは図15(b),図22の下側)および下流側(ここでは図15(b),図22の上側)に、先端面24を介して対向するように、清掃テープ2A〜2Cの送りをガイドするガイド溝25A,25B,25Cが設けられている。これらのガイド溝25A,25B,25Cは、テープ位置決め機構として機能するものである。
ガイド溝25A,25B,25Cは、それぞれの清掃テープ2A,2B,2Cに対応して、3対設けられている。ガイド溝25A,25B,25Cの幅は、清掃テープ2A,2B,2Cの幅に合うようになっている。清掃テープ2A,2B,2Cは、先端面24の上流側および下流側の各対のガイド溝25A,25B,25Cにより、ヘッド部材23に巻き掛けられるようになっている。
このように、清掃テープ2A〜2Cがガイド溝25A,25B,25C内に配置されることにより、ヘッド部材23が傾動しても、清掃テープ2A〜2Cの位置がずれたり、ヘッド部材23から外れたりすることが抑制される。
図22に示すように、ヘッド部材23の先端面24において、ガイドピン挿通穴23aは、ガイド溝25A,25B,25Cによって案内される清掃テープ2A,2B,2Cの隙間5に開口するように配置されている。これにより、ガイドピン65,65は、清掃テープ2A,2B,2Cの干渉を避け、清掃テープ2A,2B,2Cの間を通ってガイドピン挿通穴23aに挿入することができる。
支持機構40は、ヘッド部材23の裏面27に形成された凹所27aから突出する傾動用バネ41と、傾動用バネ41に連結された圧縮用バネ42と、圧縮用バネ42の傾動用バネ41と反対側に連結された板状の基礎部43を有する。
基礎部43は、清掃工具のケース(詳しくは工具本体10の細長部分19の内面)に形成された取付凹部29に装着されている。
圧縮用バネ42は、傾動用バネ41と基礎部43とを伸縮可能に連結する連結部として機能する。
傾動用バネ41は、特に形状等が限定されるものではないが、ここでは図15に示すように、屈曲部等により、複数の回転中心軸41a,41b,41cを有した波形に形成されている。これらの回転中心軸41a,41b,41cは、いずれも挿入部20の幅方向(図15(b)の紙面に垂直な方向)に延びている。
これら回転中心軸のうちの少なくとも一つ(ここでは41b)が、挿入部20の厚さ方向(図15(b)の上下方向)に変位した位置に配置されている。そして、ヘッド部材23の先端面24の中心位置24cから前記光コネクタ60の挿入方向(ここでは図15(b)の右方向)に延びる直線Gと対して、ねじれの位置(空間における二直線の位置関係において、交差せず、かつ平行でもない位置関係)にある。
屈曲部41bは丸みを帯びており、清掃テープ(下流部)2cが当たっても傷つけるおそれがない。また、清掃テープ2cが屈曲部41bに当たるとしても、フェルール61を清掃する側の面の反対の裏面であるから、汚れが移行するなどの問題もない。
図15(a)に示すように、圧縮用バネ42は、ここでは一対の波形バネを挿入部20の幅方向(図15(a)の上下方向)に対称に配置したものであり、その先端側の隅部42cが、挿入部20の幅方向両側の内壁に設けられた一対のスライド溝28に収容されている。スライド溝28は、挿入部20の挿入離脱の方向(図15(a),(b)の左右方向)に延びているとともに、挿入部20の先端側(図15(a),(b)の左側)の端部を閉じる端部壁28aを有する。
ヘッド部材23の先端面24に押圧力が作用しないときには、圧縮用バネ42は、自身の弾発力により、圧縮用バネ42の隅部42cをスライド溝28の端部壁28aに付勢して当接させている。圧縮用バネ42の隅部42cは、圧縮用バネ42の伸縮により、スライド溝28に沿って両方向にスライド可能である。
基礎部43は、挿入部20の内断面を略塞ぐような板状の部材として形成されている。基礎部43は、工具先端の細長部分19の厚さ方向両側に対向して凹設された一対の取付凹部29に収容されている。基礎部43は、両取付凹部29のうちの一方に形成された嵌合溝29aに嵌合する略半円筒状の嵌合部43aを有する。
ヘッド複合体4は、ケース半体11,12を嵌め合わせる際に、圧縮用バネ42をスライド溝28に、基礎部43を取付凹部29に、それぞれ収容することにより、圧縮用バネ42が圧縮され、圧縮用バネ42の付勢力によって、スライド溝28の端部壁28aと取付凹部29後端側に突出する突壁29bの間に装着される。ヘッド複合体4は、その嵌合部43aが嵌合溝29aに嵌合するように取り付けられる。
図10(d)等に示すように、基礎部43には、清掃テープが挿通される長穴44A,44B,44Cが設けられている。ここでは、長穴44A,44B,44Cは、3本の清掃テープ2A,2B,2Cに対応して、3対設けられている。長穴44A,44B,44Cの各対には、ヘッド部材23の上流側のテープ2bと下流側のテープ2cが挿通される。
清掃テープ2A,2B,2Cを長穴44A,44B,44Cに挿通させておくことにより、清掃工具1の組立て時に、ヘッド複合体4から清掃テープ2A〜2Cが外れることがなくなり、清掃テープ2A,2B,2Cが複数本(ここでは3本)であっても、取付作業性が良好になる。
なお、長穴44A,44B,44Cが挿入部20の幅方向に一列に並んでおらず、挿入部20の厚さ方向(図10(d)の上下方向)に対応して、段をなしているのは、長穴44A,44B,44Cが互いにつながってしまうことなく、幅方向の寸法を挿通される清掃テープ2A,2B,2Cの幅よりも十分に大きく確保できるようにするためである。
図16,図17に示すように、上記ヘッド複合体4は、ヘッド部材23に対する押圧力が圧縮用バネ42に伝達されると、ヘッド部材23が挿入部20の離脱方向(図16,図17の右向き)に後退しうるように構成されている。
図16は、光プラグ60の接合端面61aが光軸(図16の左右方向)に対して直角研磨されたものである場合を示す。また、図17は、光プラグ60の接合端面61aが光軸に対して斜め研磨されたものである場合を示す。
斜め研磨された接合端面61aを有する光プラグ60の場合、図17に示すように、ヘッド部材23に対して、先端面24の上端縁24aの側と下端縁24bとの側とに不均等な押圧力が作用することにより、傾動用バネ41が弾性変形して、先端面24が挿入部の厚み方向の上向きまたは下向き(図17の上下)に傾動しうるようになっている。なお、図17は、ヘッド部材23が上向きに傾動した状態を示す。
図17,図18に示すように、光プラグ60の接合端面61aが斜め研磨されたものの場合、ヘッド部材23の先端面24が光プラグ60の接合端面61aに向かい合って当接したとき、ヘッド部材23に向かって供給される上流側の清掃テープ2bの送り方向と前記ヘッド部材23の先端面24に沿って移動する清掃テープ2aの送り方向とのなす角度(以下、これを角度αということがある)が鋭角になっている。また、前記ヘッド部材23の先端面24に沿って移動する清掃テープ2aの送り方向と前記ヘッド部材23から送出される下流側の清掃テープ2cの送り方向とのなす角度(以下、これを角度βということがある)が鈍角になっている。つまり、上記角度αが上記角度βよりも小さくなっている(α<β)。
本実施の形態の清掃工具1では、光プラグ60のキー62aと光アダプタ70のキー溝72aの嵌合や、清掃工具1の挿入部20のキー22と光アダプタ70のキー溝72aの嵌合など、逆差しを阻止するキーとキー溝の嵌合により、上記角度α,βの関係がα>βとなることが防止されている。
このように、清掃テープについて、上記角度αが上記角度βよりも小さくなっていること(α<β)により、清掃テープは、先端面24よりも上流側2bでヘッド部材23のガイド溝25A〜25Cと接触し、下流側2cでヘッド部材23のガイド溝25A〜25Cからやや浮き上がったような状態となる。このため、清掃テープ2a〜2cが送り方向(図18に真っ直ぐな矢印で示す方向)に送られたときに、清掃テープの上流部2bとヘッド部材23との摩擦により、ヘッド部材23を清掃テープ2a〜2cの送り方向に回転させ、清掃テープ2aを接合端面61aに押し付けるように作用する。また、先端面24よりも下流側では、清掃テープ2cとヘッド部材23との摩擦が相対的に小さくなり、ヘッド部材23および清掃テープ2aを接合端面61aから引き離す方向の回転作用が小さい。従って、清掃テープ2aが接合端面61aに良好に当接し、該接合端面61aの清掃能率が向上する。
さらに、図16,図17に示すように、光プラグ60の接合端面61aをヘッド部材23の先端面24に当接させた際に、屈曲部41bの回転軸線は、光プラグ60の接合端面61aの中心位置66から前記光コネクタ60の挿入方向(ここでは図16,図17の右方向)に延びる直線Fと対して、ねじれの位置(空間における二直線の位置関係において、交差せず、かつ平行でもない位置関係)にある。
従って、ヘッド部材23が傾動したときに、光プラグ60の接合端面61aの中心位置66が、ヘッド部材23の先端面24の中心位置24cと合った位置関係にすることができ、片当たりすることなく、接合端面61aへの押圧力が、十分に均等に作用するようになる。従って、清掃テープにより、接合端面61aを満遍なく清掃することができる。
また、直線Fと屈曲部41bの回転軸線との距離(回転半径)が確保され、接合端面61aからヘッド部材23の先端面24に加わる押圧力によって該回転中心軸を中心に生じるトルクが確保され、ヘッド部材23が円滑に回転しやすくなり、ヘッド部材23の先端面24が接合端面61aの向きに追従しやすい。
図14,図20に示すように、ガイドキャップ50は、プラスチックなどにより、略スリーブ状(筒状)に形成されたガイド本体51と、該ガイド本体51の一端にヒンジ56によって連結された蓋55とを有する。蓋55には、ガイド本体51に突設された突起51aと嵌合する嵌合穴55aが形成されており、ヒンジ56を屈曲して、ガイド本体51の突起51aと蓋55の嵌合穴55aを嵌合させることにより、蓋55を閉じた状態を維持できるようになっている。
ガイド本体51の蓋55側の一端には、光プラグ60が挿入されるコネクタ挿入口52(プラグ挿入口)が開口し、このプラグ挿入口52と対向する他端には、清掃工具1の挿入部20が挿入される挿入部挿入口53が開口している。プラグ挿入口52と挿入部挿入口53とは、ガイドキャップ50の内部空間54により連通している。
ガイドキャップ50は、プラグ挿入口52から光プラグ60を挿入し、挿入部挿入口53から清掃工具1の挿入部20を挿入することにより、光プラグ60の接合端面61aを含む先端部と、清掃工具1の挿入部20とを、対向した状態で、ガイドキャップ50の内部空間54に収容することができるようになっている。
ガイド本体51のプラグ挿入口52側の内壁には、光プラグ60のハウジング62外面に突設されたキー62aと嵌合しうるキー溝57aが設けられている。また、ガイド本体51の挿入部挿入口53側の内壁には、清掃工具1の挿入部20外面に突設されたキー22と嵌合しうるキー溝57bが設けられている。
このため、このガイドキャップ50では、キー62a,22とキー溝57a,57bとの向きが合わないと、光プラグ60や清掃工具1の挿入部20をガイド本体51に挿入できないようになっている。これにより、光プラグ60の接合端面61aが斜め研磨されている場合に、光プラグ60の厚さ方向の向きを逆にしてガイドキャップ50に挿入してしまう誤り(逆差し)が防止される。
ガイドキャップ50は、挿入部20に着脱可能に装着される。すなわち、光プラグ60の清掃を行わないときには、ガイドキャップ50は、挿入部挿入口53に清掃工具1の挿入部20を挿入した状態とすることができる。さらに、図14(a)に二点鎖線で示すように、ガイドキャップ50のプラグ挿入口52を塞ぐ蓋55を閉じておくことにより、ガイドキャップ50の内部空間54にゴミや埃、水分などが侵入することが抑制され、該内部空間54を常時、正常な状態に維持することができる。
図4,図5に示すように、工具本体10内の収納空間35には、駆動機構3として、清掃テープ2A〜2Cを送り移動するテープ送り機構(以下、「テープ送り機構3」という場合がある)が設けられている。
このテープ送り機構3は、清掃テープ2A〜2Cを巻装した供給リール30と、使用後の清掃テープ2A〜2Cを巻き取って回収する巻取リール31と、清掃テープ2A〜2Cの送り移動を操作する操作ダイヤル34を備えている。
供給リール30、巻取リール31、操作ダイヤル34は、例えば、ポリスチレン(PS)やポリオキシメチレン(POM、ポリアセタール)などのプラスチックから金型により成形することによって製造することができる。
第1のケース半体11の内側(収納空間35に臨んだ側)には、供給リール30が回転可能に装着された供給リール支持軸32と、巻取リール31および操作ダイヤル34が回転可能に装着された巻取リール支持軸33とが、第2のケース半体12側に向かって突出して設けられている。
ここでは、供給リール支持軸32および巻取リール支持軸33は、一方のケース半体11と一体に形成されている。そして、該支持軸32,33の先端を、他方のケース半体12に設けられた嵌合穴32a,33aに挿入することにより、収納空間35内で両ケース半体11,12をつないで橋絡し、供給リール30および巻取リール31を脱落なく保持することができるようになっている。
供給リール支持軸32や巻取リール支持軸33をケース半体11とは別体として構成することもできる。
供給リール30と巻取リール31との間では、清掃テープ2A〜2Cは、ピン状のテープガイド36に沿って、収納空間35内に張り回されている。そして、その途中で、挿入部20内に収容された上記ヘッド部材23に巻き掛けられている。図2に示すように、ここでは上記テープガイド36は、第1のケース半体11から突設された嵌合ピン13a,13bの外周面として設けられている。
供給リール支持軸32および巻取リール支持軸33の外周には、これらリール支持軸32,33の軸線方向に延びる複数のラチェット溝32c,33cが周設されている。これらのラチェット溝32c,33cは、それぞれ、後述する供給リール30および巻取リール31のラチェットアームの突条と係合できるようになっている。
図5に示すように、供給リール30および巻取リール31は、それぞれ、清掃テープ2A,2B,2Cの本数と同数(ここでは3個)設けられている。これらのリール30,31は、それぞれ、供給リール支持軸32および巻取リール支持軸33により、横並びに支持されている。
図8(a),図8(b),図9に、清掃テープ2Aが巻き付けられる巻取リール31の一例を示す。この巻取リール31は、中空円筒状の巻芯部31aと、該巻芯部31aの両端に形成された側板部31b,31bが、プラスチックなどから一体に成形されたものである。巻取リール31は、1個で1本の清掃テープが巻き付けられるようになっている。2枚の側板部31b,31b同士の間隔は、そこに巻き付けられる清掃テープの幅に合わせて設定されている。
巻芯部31aには、巻芯部31aの外周面31gに臨んで開口した挿通穴31h(貫通穴)が形成されており、該挿通穴31hは狭窄部31kを含んでいる。清掃テープの端部を巻取リール31に取り付ける方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、図8に示すように、巻取リール31の挿通穴31hに挿通した清掃テープ2Aの一端に団子状の結び目2dを作り、該結び目2dを狭窄部31kからの抜け止めとする方法が挙げられる。
巻取リール31の巻芯部31aの内面には、ラチェットアーム31cが形成されている。ラチェットアーム31cの先端には、巻取リール31の半径方向の中心側に向かって、略半円筒状の突条31dが形成されている。巻芯部31aの内面には、ラチェットアーム31cを収容するように凹部31eが形成されている。ラチェットアーム31cは、弾性変形により、突条31dを巻取リール31の半径方向に揺動させることができるようになっている。
ラチェットアーム31cの突条31dは、巻取リール31を巻取リール支持軸33に支持させたとき、該巻取リール支持軸33に周設されたラチェット溝33cに係合するようになっている。巻取リール31が回転する際には、ラチェットアーム31cの弾性変形により、突条31dがラチェット溝33cと、係合および離脱を繰り返すことになるので、巻取リール31の回転に対して回転抵抗が付与される。その結果、清掃テープの送り移動に一定の引張り力が必要となり、巻取リール31の滑りが抑制される。つまり、巻取リール31のラチェットアーム31cと、巻取リール支持軸33のラチェット溝33cとが、巻取リール31の回転に回転抵抗を付与する回転抵抗付与機構7として機能する。
清掃テープ2A〜2Cの送り移動を許容する前記一定の引張り力としては、テープ送り機構3の引張りによる清掃テープの伸びが清掃に悪影響を及ぼさない程度であり、かつ、例えば清掃工具1を振ったり持ち運んだりなどした程度では、テープが送られないようなものとされる。
なお、清掃テープ2B,2Cが巻き付けられる巻取リール31は、側板部31b,31bの間隔が異なることを除いて、図8に示す清掃テープ2A用の巻取リール31と同様の構成を採用できるから、図示を省略する。
また、供給リール30としては、巻取リール31と同様に、円筒状の巻芯部と、該巻芯部の両端に形成された側板部が一体に成形されてなるものを用いることができる。供給リール30は、1個で1本の清掃テープが巻き付けられるようになっている。2枚の側板部同士の間隔は、そこに巻き付けられる清掃テープの幅に合わせて設定されている。
供給リール30には、巻取リール31と同様に、供給リール支持軸32に周設されたラチェット溝32cに係合する突条を有するラチェットアームが設けられ、上記回転抵抗付与機構が構成されている。
巻取リール支持軸33の外周には、巻取リール31と同心となるように、操作ダイヤル34が装着されている。
図6,図7に示すように、操作ダイヤル34は、巻取リール支持軸33に貫装されるハブ部34aと、外周にローレット面を有するリム部34cと、このハブ部34aおよびリム部34cを連結する複数のスポーク部34bとが、プラスチックなどから一体に成形されたものである。複数のスポーク部34bの一つには、操作ダイヤル34の周方向に延びるアーム部37aの先端に係止爪37bが突設形成されたラチェットアーム37が設けられている。また、他のスポーク部34bには、操作ダイヤル34の周方向に延びるアーム部38aの先端に打槌部38bが突設形成されたハンマーアーム38が設けられている。ラチェットアーム37およびハンマーアーム38のアーム部37a,38aは、弾性的に変形可能である。
図1(a),(b)に示すように、操作ダイヤル34は、工具本体10の側面に設けられた窓11aから、一部、工具本体10の外に露出されている。
操作ダイヤル34と巻取リール31とは、操作ダイヤルに設けられたピン34pを巻取リール31に形成された挿通穴31pに嵌合することによって一体となるように連結されている。
操作ダイヤル34の半径は、巻取リール31の半径より大きくなっている。その結果、清掃テープ2A〜2Cが巻取リール31に巻き取られる長さは、操作ダイヤル34の操作量(該操作ダイヤル34の外周に沿った変位量)より、上記半径比の分だけ小さくなる。このため、清掃テープ2A〜2Cの微小な送り量が容易に達成される。
図2に示すように、テープ送り機構3は、操作ダイヤル34を手指などで操作して、所定の方向に回転させることにより駆動できるようになっている。すなわち、操作ダイヤル34の回転により、巻取リール31が回転して清掃テープ2A〜2Cを巻き取るとともに、供給リール30から未使用の清掃テープ2A〜2Cが繰り出され、送り移動される。操作ダイヤル34が上記窓11aから工具本体10の側面に開口しているので、操作ダイヤル34は、清掃工具1を片手で持ったときでも、清掃工具1を持った側の手の指で容易に操作できる。
図2,図5に示すように、一方のケース半体11の内面には、清掃テープ脱落防止用リブ8,8,…が突設されている。図5に示すように、清掃テープ脱落防止用リブ8,8,…は、供給リール30の側板部30bの周縁部30rの外側に向かって突出しており、供給リール30の周縁部30rと工具本体10の内面との隙間を塞いでいる。
清掃テープ脱落防止用リブ8,8,…は、供給リール30を支持する供給リール支持軸32の周囲に放射状に複数設けられている。
ここで、清掃テープ脱落防止用リブ8,8,…を設けることによる効果について説明する。
図25(a),(b)は、比較例に係る清掃工具101を示す図面である。この清掃工具101は、清掃テープ脱落防止用リブを有しないほかは、本形態例の清掃工具1と同様の構成を有し、重複する説明は省略する。
図25において、符号102は清掃テープ、符号103はテープ送り機構、符号110は一対のケース半体111,112からなるケース状の工具本体、符号120は挿入部、符号123はヘッド部材、符号130は供給リール、符号131は巻取リール、符号132は供給リール支持軸、符号133は巻取リール支持軸、符号134は操作ダイヤル、符号135は工具本体110内の収納空間、符号136はテープガイドとしてのガイドピンである。
図25(a),(b)に示すように、供給リール130の周縁部130rと工具本体110の内面との隙間Sが開いている場合、強い衝撃が加わったときに清掃テープ102が緩んで供給リール130の周縁部130rを乗り越えてしまい、符号Tに示すように供給リール130から脱落するおそれがある。清掃テープ102が供給リール103から脱落した状態で操作ダイヤル134を操作して清掃テープ102の前進送りを行うと、供給リール130から脱落した清掃テープTが供給リール支持軸132に絡まってしまい、操作ダイヤル134を回せなくなって故障してしまう可能性がある。
そこで、図5に示すように、清掃テープ脱落防止用リブ8,8,…を設けて供給リール30の周縁部30rと工具本体10の内面との隙間を塞ぐことにより、清掃工具1に強い衝撃が加わり、供給リール30の清掃テープ2A〜2Cが緩んだとしても、清掃テープ2A〜2Cの供給リール30からの脱落が清掃テープ脱落防止用リブ8によって防止される。清掃テープ2A〜2Cが緩んでいても、供給リール30の周縁部30rを乗り越えていなければ、操作ダイヤル34を操作して清掃テープ2A〜2Cの前進送りを行うことにより、清掃テープ2A〜2Cの緩みを解消することができる。従って、衝撃に強く、清掃テープを使い切るまで安定的に使用可能な清掃工具となる。
図2に示すように、第1のケース半体11の内面には、供給リール支持軸32を取り囲んで、環状リブ32bが形成されている。また、この環状リブ32bに接して覗き窓用長穴11bが開口されている。覗き窓用長穴11bは、供給リール支持軸32を中心とする半径方向に延在しており、透明な覗き窓部材90によって塞がれている。
図12に示すように、覗き窓部材90は、覗き窓用長穴11bに嵌合される突条92を有する略長方形状の主板部91と、主板部91の両側に突出形成された突出部93,93,…とを有し、透明ABSなどの透明プラスチック等から構成されている。各突出部93,93,…には、覗き窓用長穴11bの近傍において第1のケース半体11の内面から突設された突起11cと嵌合する嵌合穴94が設けられている。
図13に示すように、第1のケース半体11の覗き窓用長穴11bに覗き窓部材90の突条92を嵌合させるとともに、覗き窓部材90の嵌合穴94に第1のケース半体11内面の突起11cを嵌合させることにより、覗き窓部材90は第1のケース半体11内面にしっかりと取り付けられる。それゆえ、この覗き窓を通して工具本体10の外から内へゴミ等の異物が侵入することが防止される。
この覗き窓部材90および覗き窓用長穴11bからなる覗き窓を通して工具本体10内の供給リール30のテープ残量を目視にて認知することができる。
図2に示すように、第1のケース半体11の内面には、巻取リール支持軸33を取り囲んで、環状壁部16が形成されている。環状壁部16の外周には、該環状壁部16の周に沿って等間隔に複数(図2では6箇所)の乗上げ突起17が形成されている。また、環状壁部16の内周面には、多数のラチェット歯16bが周設されている。
乗上げ突起17は、図2,図24に示す正面視で、環状壁部16の外周面16aに対して鋭角をなす傾斜面17aを有する。傾斜面17aは、各乗上げ突起17において、巻取リール31の回転方向(図24における反時計回り方法)に対向する側に設けられている。
操作ダイヤル34は、ラチェットアーム37の係止爪37bが環状壁部16のラチェット歯16bと係合することにより、操作ダイヤル34の逆回転が阻止されるようになっている。つまり、ラチェット歯16bとラチェットアーム37とは、清掃テープ2A〜2Cの逆送りを阻止する逆送り阻止機構6として機能する(巻取リールの逆回転を防止する逆回転防止機構)。従って、清掃テープ2A〜2Cを所定の方向に安定して送り移動させ、清掃テープ2A〜2Cのたるみを抑制することができる。
また、操作ダイヤル34を巻取リール支持軸33に装着した状態では、図24(a)に示すように、ハンマーアーム38の打槌部38bの打撃面38cが環状壁部16の外周面16aに当接している。
操作ダイヤル34が回転すると、図24(b),(c)に示すように、打槌部38bが乗上げ突起17の傾斜面17aに沿って頂部17bまで乗り上がる。さらに操作ダイヤル34が回転すると、図24(d)に示すように、乗上げ突起17の支持を失って、ハンマーアーム38は、アーム部38aの弾発力により打槌部38bを環状壁部16の外周面16aに向けて振り下ろし、上記打槌部38bの打撃面38cが上記外周面16aに衝突する結果、打音が生じる。このように、清掃テープ2A〜2Cの送り量が一定量に達するごとに生じる打音により、作業者に清掃テープ2A〜2Cの送り量を報知することができる。
すなわち、本実施の形態の清掃工具1において、環状壁部16の乗上げ突起17と、操作ダイヤル34のハンマーアーム38により、清掃テープ2A〜2Cの送り量を報知する送り量報知機構が構成されている。これにより、清掃に必要なだけ清掃テープ2A〜2Cを送り操作することが容易になり、確実な清掃を行えると共に、清掃テープの無駄な使用を抑制することができる。
図6(b)に示すように、操作ダイヤル34のリム部34c外周面には、乗上げ突起17と同数の窪み34dが設けられており、この窪み34dの位置から操作ダイヤル34の回転量の目安を知ることができる。
なお、1回の打音に相当する清掃テープ2A〜2Cの送り量は、光コネクタの1回の清掃に要する送り量とすることができる。また、複数回の打音が、光コネクタの清掃1回に相当する送り量となるようにすることもできる。光コネクタの汚れ具合に応じて、光コネクタの清掃1回に相当する打音の回数を適宜変えて作業することも差し支えない。
この清掃工具1の使用方法の一例として、光アダプタ70内に収容された光プラグ60の接合端面61aを清掃する手順の一例を説明する。
図19に示すように、清掃工具1の挿入部20を光アダプタ70のコネクタ挿入口71から挿入すると、挿入部20は、外面が光アダプタ70の内壁70aにより位置決めされながらコネクタ収容穴72に進入することにより、清掃テープ2A〜2Cは、光プラグ60の接合端面61aの適切な位置(ここでは、光ファイバ穴61bとその周辺)に位置決めされて当接させられる。
光プラグ60の接合端面61aにガイドピン65が突出していた場合でも、ガイドピン65は、ヘッド部材23に設けられたガイドピン挿通穴23aに収容されるので、挿入部20は、ガイドピン65と干渉することなく、コネクタ収容穴72に収容することができる。
操作ダイヤル34を所定量回転させると、巻取リール31の回転と連動して清掃テープ2A〜2Cが運動し、この清掃テープ2A〜2Cにより接合端面61aが拭き取り清掃されるので、接合端面61aに付着しているゴミや埃、油分などの汚れが、清掃テープ2A〜2Cにより確実に拭き取られる。
拭き取られた汚れは、清掃テープ2A〜2Cに付着して巻取リール31に巻き取られる方向に移動するので、使用後の清掃テープ(下流部)2cは、もはや挿入部20の開口部26から露出されることはなく、汚れが接合端面61aに再び付着するおそれがない。
従って、接合端面61aを極めて清浄に清掃することができる。
清掃後、清掃工具1を挿入したときと反対の方向(離脱方向)に引くことにより、挿入部20を容易に引き抜くことができる。
次に、光アダプタ70外の光プラグ60の接合端面61aを清掃する手順の一例を説明する。
図20に示すように、挿入部挿入口53に清掃工具1の挿入部20を挿入しておき、ガイドキャップ50の蓋55を外して開口したプラグ挿入口52に光プラグ60を挿入することにより、光プラグ60は、ハウジング62外面がガイドキャップ50の内壁により位置決めされながら、該ガイドキャップ50の内部空間54に進入する。このようにして光プラグ60を押し込むことにより、清掃テープ2A〜2Cは、光プラグ60の接合端面61aの適切な位置(ここでは、光ファイバ穴61bとその周辺)に位置決めされて当接させられる。
このように、光プラグ60の接合端面61aと挿入部20の清掃テープの当接部2aとの突き合わせは、ガイドキャップ50によって適切に案内されるので、ガイドキャップ50内の光プラグ60の接合端面61aの清掃は、上記光アダプタ70内の光プラグ60の接合端面61aの場合と同様に行うことができる。
すなわち、本実施の形態の清掃工具1によれば、光アダプタ70内の光プラグ60の接合端面61aを、光アダプタ70内に収容されたままの状態で清掃することができる。
工具本体10の内面に清掃テープ脱落防止用リブ8,8,…を設けて供給リール30の周縁部30rと工具本体10の内面との隙間を塞ぐことにより、衝撃等に起因する清掃テープ2A〜2Cの緩みが生じたときに、清掃テープ2A〜2Cが供給リール30から脱落することを防止することができる。このため、衝撃に強く、清掃テープを使い切るまで安定的に使用可能な清掃工具となる。
挿入部20にガイドキャップ50を装着することにより、光アダプタ70外の光プラグ60の接合端面61aを清掃することもできる。1種類の清掃工具でいずれの光プラグも清掃できるので、作業に必要な物品を少なくすることができる。
清掃テープ2A〜2Cの逆送りを阻止する逆送り阻止機構6と、リール30,31の回転に回転抵抗を付与する回転抵抗付与機構7とから構成されるたるみ防止機構によれば、清掃テープ2A〜2Cが複数本の場合でも、清掃テープ2A〜2Cを所定の方向に安定して送り移動させ、テープ送り量の変動などを抑制することができる。従って、テープのたるみが防止され、一定の清掃条件を維持して、確実に拭き取り清掃を行うことができる。
清掃テープ2A〜2Cのたるみが防止されることにより、該テープ送り量や、テープの接合端面61aに対する押圧力等の変動などが抑制される。従って、光コネクタの接合端面61aをより確実に清掃することができる。
ガイドキャップ50の蓋55を閉じて挿入部20に装着しておくことにより、使用(清掃作業)しないときには、ガイドキャップ50が、挿入部20の開口部26からの清掃テープ2A〜2Cの露出を防ぐキャップとして機能し、清掃工具1の保管や携帯の間に、ガイドキャップ50内部や清掃テープ2A〜2C等が汚染することを防止できる。
ヘッド部材23は、その先端面24が光プラグ60の接合端面61aと当接したときの押圧力に対して傾動しうるようになっているので、図16に示すように接合端面61aが直角研磨されたフェルール61が当接された場合においても、図17に示すように接合端面61aが斜め研磨されたフェルール61が当接された場合においても、先端面24の向きを接合端面61aの向きと合わせ、先端面24上の清掃テープ2aを、より均等かつ確実に接合端面61aに当接させることができる。また、清掃中に清掃工具1を持つ作業者がブレ等をしたとしても、その振れに追従して、ヘッド部材23の先端面24の向きをフェルール61の接合端面61aの向きに合わせて、清掃テープ2A〜2Cが面接触した状態を維持できるので、押圧力が局所的に集中することなく、ヘッド部材23の先端面24とフェルール61の接合端面61aとの間に、より均等に押圧力が作用し、接合端面61aをまんべんなく確実に清掃することができる。
ヘッド複合体4は、光プラグ60のフェルール61の押圧力によって、圧縮用バネ42等が弾性変形して挿入方向と反対の方向に後退することにより、ヘッド部材23に対するフェルール61の押圧力を緩和することができる。従って、挿入部20をコネクタ挿入口71から挿入して、ヘッド部材23をフェルール61に押し当てる際、押し込み力が直接に強く加わることがなく、ヘッド部材23が、フェルール61からの力を傾動用バネ41で緩和しながら受圧できるので、該接合端面61aや光ファイバ63a端面等の傷つきなどを抑制できる。また、清掃中に清掃工具1を持つ作業者が手ブレ等をしたとしても、ヘッド部材23がフェルール61を押圧する押圧力の変動を緩和して、接合端面61aに過大な押圧力が作用するのを抑制し、該接合端面61aや光ファイバ63a端面等の傷つきなどを抑制できる。また、ゴミが光コネクタ60側のフェルール61等に押し付けられてこびり付くことが抑制され、ゴミを容易に拭き取ることができる。
また、圧縮用バネ42により、ヘッド部材23の先端面24の後退変位量を確保できるので、例えば、光学的基準面の位置が異なる光プラグや光トランシーバー等の光部品にも適応して、接合端面に清掃テープ2aの位置を合わせて清掃することができる。
ヘッド複合体4は、ヘッド部材23の先端面24がその傾動方向にある上下方向(図16,図17の上下方向)に実質的に変位しないようになっているので、光プラグ60の接合端面61aとヘッド部材23の先端面24との中心位置がずれて接合端面61aに清掃テープ2aがよく接触しなかったり、接合端面61aが清掃テープ2aに当接する当接力が不均等になったりすることが抑制され、接合端面61aの汚れをより確実に除去することができる。
挿入部20は清掃中も光アダプタ70のコネクタ収容穴72に位置決めされるので、位置ずれすることなく、清掃テープの当接部2aにより均等な押圧力で接合端面61aを拭き取り清掃することができる。また、挿入部20を、ごく軽い力で、光アダプタ70内に支持することができ、作業性がよい。
本実施の形態の清掃工具は、POMやPSなどの可燃性材料から、ネジなどの金属部品を用いることなく組み立てて製造することができるので、使用後は分解することなく焼却処分することができる。
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明はこの実施の形態のみに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
(1) 図6,図7等に示すように、上記実施の形態の清掃工具は、バネ部の弾性変形により、ヘッド部の先端面が挿入部の厚み方向(例えば図8でいえば左右方向)に傾動しうるものであったが、本発明は、特にこれに限定されるものではない。例えば、ヘッド部の先端面が挿入部の幅方向(例えば図8でいえば左右方向)に傾動しうるものであってもよい。
また、挿入部の厚み方向にも幅方向にも傾動可能にした構成を採用することができる。この場合、挿入部のヘッド部の向きとフェルールの接合端面の向きをよりよく合わせることができ、より良好に接合端面を清掃することができる。
さらに、上述の清掃工具と同様に、ヘッド部が接合端面とは反対の方向(離脱の方向)に後退しうるものであると、フェルールに加わる押圧力を適度なものとすることができ、好ましい。
(2) 挿入部は、突出方向の複数箇所に、互いに異なるコネクタハウジングへの挿入によってコネクタハウジング内で位置決めされる単位挿入部が形成されており、挿入部の各単位挿入部は、挿入部の突出方向の位置が相対的に後ろ側に位置する単位挿入部を収容することができる全てのコネクタハウジングに、挿入可能であるように形成されているものとすることができる。このような清掃工具によれば、それぞれの単位挿入部により、挿入部を互いに異なるコネクタハウジングに対して位置決めされるように挿入することができ、1つの清掃工具を用いて、コネクタハウジングの異なる複数の種類やサイズなどに対応して、このコネクタハウジング内の光コネクタの接合端面の清掃を行うことができる。
(3) 挿入部は、工具本体に対して複数種類の挿入部が交換可能なものとして構成することもできる。これにより、工具本体を変更することなく、挿入部の変更のみによって、コネクタハウジングの種類やサイズなどに対応して、このコネクタハウジング内の光コネクタの接合端面の清掃を行うことができる。
(4) テープを送り移動する駆動機構(テープ送り機構)は、手動により駆動されるものに限定されず、モータやバネなどの動力により駆動されるようにしたものでもよい。また、手動と動力による駆動とを、併用したり、必要に応じて切り換えられるようにしてもよい。
(5) 上記実施の形態の清掃工具においては、挿入部は、該挿入部先端に形成された開口部を除いて、清掃テープをすっかり覆うようになっていたが、必ずしも、これに限定されない。挿入部をコネクタハウジングに挿入するに、清掃テープがコネクタハウジングの内壁などに接触して汚染されるのを防げるのであれば、形状や構造は特に限定されず、必ずしもスリーブ状である必要はない。
(6) 送り量報知機構としては、上記実施の形態の構成に限定させず、例えば、清掃テープの送り量に対応して、音やランプの点灯・点滅などの信号を発生させることにより、清掃テープの送り量を報知するような任意の機構を採用することができる。
(7) 上記実施の形態の清掃工具は、光ファイバアレイや基板型光導波路(Planar Lightwave Circuit)、光トランシーバーなどの光部品について用いられる光部品清掃工具として、光導波路(光ファイバでありうる)の端面が配置された光部品の端面の清掃に用いることもできる。
光ファイバアレイとしては、光ファイバが、基板に形成された1本または並設された複数のV溝等の位置決め溝に保持され、前記位置決め溝は、該基板の少なくとも一端まで延在しており、前記基板の一端に前記光ファイバの端面が配置されることにより、端面とされたものなどが挙げられる。基板型光導波路を有した光部品も種々の構成が知られている。本発明の光部品清掃工具によれば、光部品の端面がハウジングなどの凹所に配置されている場合でも、光コネクタの接合端面の代わりに、他の光部品の端面、つまり、光ファイバの端面や基板等の端面を、ヘッドに巻き掛けられた清掃テープによって清掃することができる。
本発明は、例えば光コネクタや光部品を他の光コネクタや光部品と光接続する前などに、光コネクタや光部品の接合端面を清掃するために用いることができる。
本発明の一実施の形態に係る光コネクタ清掃工具の外観を示す(a)平面図および(b)正面図である。 図1の清掃工具に係る第1のケース半体を示し、(a)は、図2(b)のII−II線に沿う断面図、(b)は正面図である。 図1の清掃工具に係る第2のケース半体を示し、(a)は、図3(b)のIII−III線に沿う断面図、(b)は正面図である。 図1の清掃工具の内部を示す正面視断面図である。 図1の清掃工具の内部を示す平面視断面図である。 本清掃工具のダイヤルの一例を示し、(a)は、図6(b)のVI−VI線に沿う断面図、(b)は正面図である。 図6のダイヤルの斜視図である。 本清掃工具の供給リールおよび巻取リールの一例を示し、(a)は正面図、(b)は、図8(a)のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図8に示す供給リールおよび巻取リールを支持軸に装着した状態を示す部分断面図である。 本清掃工具のテープ当接部材の(a)正面図、(b)平面図、(c)左側面図、(d)右側面図である。 図10に示すテープ当接部材の斜視図である。 覗き窓部材を示す(a)正面図、(b)右側面図、(c)斜視図である。 図12に示す覗き窓部材をケースに取り付けた状態を示し、(a)は正面図、(b)は、図13(a)のXIII−XIII線に沿う断面図である。 本清掃工具のガイドキャップの(a)正面図、(b)平面図、(c)左側面図、(d)右側面図である。 本清掃工具の工具先端部の(a)平面視断面図および(b)正面視断面図である。 本清掃工具のテープ当接機構のとりうる状態の一例を示す断面図である。 本清掃工具のテープ当接機構のとりうる状態の他の例を示す断面図である。 本清掃工具のテープ当接機構のとりうる状態の他の例を示す断面図である。 光コネクタプラグの斜め研磨された接合端面が、ヘッド部材の先端面に当接した状態を示す概略図である。 本清掃工具の挿入部と光コネクタプラグとが、ガイドキャップに挿入された状態の一例を示す断面図である。 光コネクタプラグのフェルールの一例を示す正面図である。 清掃テープが装着されたヘッド部材の先端面を示す正面図である。 本清掃工具の挿入部と光コネクタプラグとが、光コネクタアダプタに挿入される状態を示す分解斜視図である。 (a)〜(d)は、本清掃工具に係る送り量報知機構の動作を説明する図である。 比較例の清掃工具の内部を示す(a)正面視断面図、(b)平面視断面図である。
符号の説明
1…清掃工具(光コネクタ清掃工具、光部品清掃工具)、2A〜2C…清掃テープ、8…清掃テープ脱落防止用リブ、10…工具本体、20…挿入部、23…ヘッド部材、24…ヘッド部材の先端面、30…供給リール、31…巻取リール、32…供給リール支持軸、60…光コネクタ(光部品)、61a…接合端面(光部品の端面)、60…光コネクタ(光部品)、61a…接合端面(光部品の端面)、70…コネクタハウジング。

Claims (4)

  1. 清掃テープ(2A〜2C)の運動により光コネクタ(60)の接合端面(61a)を拭き取り清掃する光コネクタ清掃工具であって、
    ケース状の工具本体(10)と、この工具本体から突出して設けられるとともに前記光コネクタを収容して接続するためのコネクタハウジング(70)に挿入可能に形成されている挿入部(20)とを備え、前記工具本体の内部には、前記清掃テープを巻装した供給リール(30)と、使用後の清掃テープを巻き取って回収する巻取リール(31)とが回転可能に装着され、前記挿入部には、前記光コネクタの接合端面に対する前記清掃テープの当接面積を確保した先端面(24)を有するヘッド部材(23)が配置され、
    前記工具本体の内面には、供給リールの周縁部外側に向かって突出した清掃テープ脱落防止用リブ(8)が形成されていることを特徴とする光コネクタ清掃工具(1)。
  2. 清掃テープ脱落防止用リブは、前記供給リールを支持する供給リール支持軸(32)の周囲に放射状に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ清掃工具。
  3. 前記清掃テープのたるみを防止するたるみ防止機構を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の光コネクタ清掃工具。
  4. 清掃テープ(2A〜2C)の運動により光部品(60)の端面(61a)を拭き取り清掃する光部品清掃工具であって、
    ケース状の工具本体(10)と、この工具本体から突出して設けられるとともに前記光部品を収容したハウジング(70)に挿入可能に形成されている挿入部(20)とを備え、前記工具本体の内部には、前記清掃テープを巻装した供給リール(30)と、使用後の清掃テープを巻き取って回収する巻取リール(31)とが回転可能に装着され、前記挿入部には、前記光部品の端面に対する前記清掃テープの当接面積を確保した先端面(24)を有するヘッド部材(23)が配置され、
    前記工具本体の内面には、供給リールの周縁部外側に向かって突出した清掃テープ脱落防止用リブが形成されていることを特徴とする光部品清掃工具(1)。
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