JP2007033549A - 光コネクタ清掃工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型のコネクタ収容穴を有する光コネクタアダプタに適用可能な構造を有する光コネクタ清掃工具を提供する。
【解決手段】 フェルール60同士をアダプタ71内に収納して接続する光コネクタ70の前記フェルール60の接合端面62を、清掃テープ2の運動により拭き取り清掃する光コネクタ清掃工具1であって、開口部15を有するケース10と、前記開口部15を通してケース10から突出され前記アダプタ71内に挿入可能に形成された挿入部41を有するホルダ部材40と、前記ホルダ部材40の突出先端に配置されたヘッド部材20とを備え、前記ヘッド部材20は、フェルール60の接合端面62に対する前記清掃テープ2の当接面積を確保する先端面21を有し、前記ホルダ部材40は、前記挿入部41の互いに対向する両側の外面に、清掃テープ2が移動する経路45、45を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フェルール同士をアダプタ内に収納して接続する光コネクタの前記フェルールの接合端面を、清掃テープの運動により拭き取り清掃する、光コネクタ清掃工具に関する。
周知のように、アダプタやレセプタクルなどのコネクタハウジング内での光コネクタ同士の接続は、各光コネクタの接合端面に臨む光ファイバの端面同士を突き合わせ接合することで実現される。コネクタハウジングに光コネクタを挿入して突き合わせ接続する際、光コネクタの接合端面にゴミや埃、油分などの汚れが付着していると、着脱時の損傷や、伝送損失の増大などの原因になるため、突き合わせ接続に先立って、接合端面を清掃する必要がある。
この種の用途に用いられるクリーナー(以下、清掃工具)として、清掃テープが露出される開口部を先端に有した突出部分を備え、この突出部分を光コネクタアダプタ(光アダプタ)内の空間(コネクタ収容穴)に挿入することにより、前記清掃テープが前記光コネクタアダプタに収容された光コネクタプラグのフェルールの接合端面と向かい合って当接するように配置され、清掃テープの前進送り移動により前記光コネクタプラグの接合端面を拭き取り清掃するようにしたものが提案されている(例えば特許文献1〜3参照)。
特開2004−151401号公報 特開2004−151402号公報 特開2004−151403号公報
上記特許文献1〜3の実施例として記載された光コネクタ清掃工具は、JIS C 5982等に規定されたMPO形光コネクタプラグを内部に収容して接続するアダプタ(MPO形アダプタ)に適用されるものである。ここで、MPO形光コネクタプラグとは、MT形光コネクタフェルールの周囲にハウジング及びカップリングを設けたものであり、JISでは約12.6mmの幅を有するものとされている。
これに対して、JIS C 5981等に規定されるMT形光コネクタフェルールを内部に収容して接続するアダプタについても、光コネクタ清掃工具の開発が望まれている。しかしながら、MT形光コネクタフェルールは約6.4mmの幅しかなく、MT形光コネクタフェルール用のアダプタ(MT形アダプタ)のコネクタ収容穴は、MPO形アダプタのコネクタ収容穴と比べて半分程度の幅しかない、至って小さいものである。このため、このような小さいコネクタ収容穴に挿入してフェルールの接合端面を清掃することが可能な構造が必要である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、小型のコネクタ収容穴を有する光コネクタアダプタに適用可能な構造を有する光コネクタ清掃工具を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、フェルール同士をアダプタ内に収納して接続する光コネクタの前記フェルールの接合端面を、清掃テープの運動により拭き取り清掃する光コネクタ清掃工具であって、開口部を有するケースと、前記開口部を通して前記ケースから突出され前記アダプタ内に挿入可能に形成された挿入部を有するホルダ部材と、前記ホルダ部材の突出先端に配置されたヘッド部材とを備え、前記ヘッド部材は、前記フェルールの接合端面に対する前記清掃テープの当接面積を確保する先端面を有し、前記ホルダ部材は、前記挿入部の互いに対向する両側の外面に、前記清掃テープが移動する経路を有することを特徴とする光コネクタ清掃工具を提供する。
前記ヘッド部材は、前記ホルダ部材に対して進退可能に支持されていることが好ましい。
前記ケースの内部には、前記清掃テープを巻装した供給リールと、使用後の清掃テープを巻き取って回収する巻取リールとが回転可能に装着することができる。
前記フェルールは、接合端面上に開口した光ファイバ穴と、前記光ファイバ穴の両側に設けられたガイドピン穴とを有し、一対のフェルールが前記ガイドピン穴に挿通したガイドピンの嵌合によって接続されるものとすることができる。
本発明によれば、アダプタ内に挿入可能に形成された挿入部の構造を簡略化して、小型のコネクタ収容穴を有する光コネクタアダプタに適用可能な構造を有する光コネクタ清掃工具を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本形態例の光コネクタ清掃工具を用いて光コネクタのアダプタ内のフェルールを清掃する様子を説明する図面であり、図3〜図15は、形態例の光コネクタ清掃工具を説明する図面である。図16は、MT形光コネクタフェルールの一例を示す斜視図であり、図17は、MT形アダプタの一例を示す断面図である。
図18〜図24は、ホルダ部材を示す図面であり、図25〜図32は、ヘッド部材を示す図面である。なお、ホルダ部材の図面において、正面図と背面図とは対称である。また、ヘッド部材の正面図と背面図とは対称、平面図と底面図とは同一に表される。
図16、図17に示すように、本形態例の光コネクタ清掃工具1が適用される光コネクタ70は、フェルール60、60同士をアダプタ71内に収納して接続する光コネクタ70である。ここで、フェルール60は、JIS C 5981等に規定されるMT形光コネクタフェルールであり、周知のとおり、フェルール60の接合端面62の中心部付近には、所定の個数の光ファイバ穴63、63、…が一列に配列されて開口している。
このフェルール60は、光ファイバ61同士の接続のため、光ファイバ61の先端部に取り付けられるものである。具体的には、光ファイバ61は光ファイバテープ心線であり、その先端部の樹脂被覆を除去してなる裸光ファイバを、フェルール60の光ファイバ穴63に挿通することにより、フェルール60が簡易な光コネクタプラグとして機能する。
なお、光ファイバ61としては、当該光コネクタフェルールを取り付けて接続することができるものであれば特に限定はなく、例えば単心または多心の光ファイバ心線、この光ファイバ心線をチューブに収納した光ファイバコードなどが採用可能である。
フェルール60の接合端面62上、光ファイバ穴63、63、…の並び方向の両側には一対のガイドピン穴64、64が開口している。一対のフェルール60、60を接続するに際して、一方のフェルール60のガイドピン穴64にはガイドピン65を嵌合して接合端面62から突出させ、他方のフェルール60のガイドピン穴64はあけたままとして突き合わせ接続をする。図17に示すように、一方のフェルール60のガイドピン65の先端が他方のフェルール60のガイドピン穴64に差し込まれることにより、周知のガイドピン嵌合方式の位置決め機構が機能し、各フェルール60の光ファイバ穴63内に挿入された光ファイバ61の先端面同士を高精度に位置決めして光接続することができる。
図17に示すように、フェルール60の後端側には、ゴムやエラストマー等の弾性体からなるブーツ67が取り付けられている。フェルール60の後端から引き出された光ファイバ61は、ブーツ67内に挿通されることにより、フェルール60の後端付近での急激な曲げ等が防止されている。さらに、アダプタ71内に収納されたフェルール60(図17の左側のもの)の後端には、ガイドピン65の後端部65aを固定したピンクランプ66が設けられている。ピンクランプ66に固定されたガイドピン65がガイドピン穴64に差し込まれることにより、フェルール60とピンクランプ66とが一体化されている。
図17に示す光コネクタ70のアダプタ71は、MT形光コネクタフェルール用のアダプタ(MT形アダプタ)の一例を示すものである。ここで例示したアダプタ71は、一方のフェルール60(図17の右側のもの)が挿入されるべく開口したコネクタ挿入口72と、他方のフェルール60(図17の左側のもの)が収納されているコネクタ収容穴73と、ピンクランプ66に係合して他方のフェルール60を後端側から係止する係止爪74と、ボルト等を介してアダプタ71を不図示の取付板等に取り付けるための取付穴76が設けられたフランジ部75とを有する。
このアダプタ71のコネクタ挿入口72に一方のフェルール60を挿入すると、コネクタ収容穴73内で両フェルール60、60の接合端面62を突き合わせ、光ファイバ61を光接続することができる。また、一方のフェルール60を逆方向に引き抜くと、両フェルール60、60の接続を解除することができる。
なお、本発明でいうアダプタ71とは、両側のフェルール60、60を位置決めして接続固定する中継器具を総称する。従って、アダプタ71に接続される両側のフェルール60は、互いに同形状のものに限定されることはない。形状が異なるフェルールを接続可能であっても、アダプタと称する。
本形態例の光コネクタ清掃工具1は、光コネクタ70のアダプタ71内に収容されたフェルール60の接合端面62を、清掃テープ2の運動により拭き取り清掃する光コネクタ清掃工具であって、図3及び図12に示すように、開口部15を有するケース10と、開口部15を通してケース10から突出したホルダ部材40と、ホルダ部材40の突出先端に配置されたヘッド部材20とを備える。
図7に示すように、ケース10は、第1のケース半体11及び第2のケース半体12による二つ割り構造になっている。このケース10は、例えば、両ケース半体11、12の周縁部に適宜形成された嵌合ピン18とピン穴との嵌合(例えば図14参照)により、一体化されている。ケース10の各ケース半体11、12は、ポリスチレン(PS)やポリオキシメチレン(POM、ポリアセタール)などのプラスチック等から構成することができる。
図3及び図15に示すように、ケース10は、テープ送り機構3を収納した本体部13と、この本体部13から先細り状に突出した突出筒部14とを有する。開口部15は、突出筒部14の突出先端に開口している。
図15に示すように、本体部13の内部には、清掃テープ2を送り移動するテープ送り機構3として、清掃テープ2を巻装した供給リール30と、使用後の清掃テープ2を巻き取って回収する巻取リール31と、供給リール30が回転可能に装着された供給リール支持軸32と、巻取リール31が回転可能に装着された巻取リール支持軸33と、清掃テープ2の送り移動を操作する操作ダイヤル34を備えている。供給リール30、巻取リール31、操作ダイヤル34は、例えば、ポリスチレン(PS)やポリオキシメチレン(POM、ポリアセタール)などのプラスチックから金型により成形することによって製造することができる。
清掃テープ2は、特に限定されるものではなく、公知の適当な清浄布(不織布や織布)をテープ状に加工したものを採用することができる。例えば、ポリエステルやナイロンなどの極細の繊維からなるものなどが例示される。また、構造も、幅が概略一定である一般的なものである。
供給リール支持軸32及び巻取リール支持軸33は、例えば、一方のケース半体11と一体に形成したものとすることができる。そして、各支持軸32,33の先端を、他方のケース半体12に設けられた嵌合穴(図示略)に挿入することにより、両ケース半体11,12の間で、供給リール30及び巻取リール31を脱落することなく、保持することができるようになっている。
図15に示すように、突出筒部14の内部には、補強リブを兼ねた隔壁部14aが設けられている。この隔壁部14aによれば、供給リール30からヘッド部材20に向かう、清浄であるべき清掃テープ2の上流側の部分2b(以下「上流部」ということがある)の経路14bと、ヘッド部材20から巻取リール31に向かう、拭き取り清掃により汚染された清掃テープ2の下流側の部分2c(以下「下流部」ということがある)の経路14cとが仕切られるので、清掃テープ2の汚れの移行が抑制される効果が得られる。
ケース10の内部には、清掃テープ2を案内して送り方向を変更させるためのピン状のテープガイド35、36が突設形成されている。一方のテープガイド35は、供給リール30から供給される清掃テープ2が突出筒部14内の上流部2b側の経路14bを通る位置に設けられており、他方のテープガイド35は、巻取リール31に巻き取られる清掃テープ2が突出筒部14内の下流部2c側の経路14cを通る位置に設けられている。
図7(a)に示すように、操作ダイヤル34の一部は、第1のケース半体11に切欠状に設けられた窓11aからケース10の外に露出されている。操作ダイヤル34は、巻取リール31と一体に連結されており、ともに巻取リール支持軸33に支持されている。操作ダイヤル34を手指などで操作して、所定の方向に回転させると、巻取リール31が一緒に回転して、清掃テープ2を巻き取るとともに、供給リール30から未使用の清掃テープ2が繰り出され、送り移動される。操作ダイヤル34の一部がケース10の側面に開口した窓11aから露出されているので、光コネクタ清掃工具1を片手で持ったときでも、光コネクタ清掃工具1を持った側の手の指で操作ダイヤル34を容易に操作することができる。さらに、操作ダイヤル34の回転方向を示す回転方向指示マーク12aをケース10の側面に形成することにより、作業者が操作ダイヤル34の回転方向を容易に理解することができる。
操作ダイヤル34と巻取リール31との連結は、例えば、操作ダイヤル34からピン(図示略)を突設するとともに、巻取リール31に前記ピンと嵌合する嵌合穴を設ける方式が例示できる。操作ダイヤル34の逆回転を防止するため、例えば本出願人による特開2005−99451号公報に記載の逆回転防止機構、すなわち、係止爪を有するラチェットアームを操作ダイヤル34と一体に形成するとともに、前記ラチェットアームの係止爪と係合するラチェット歯を有する環状壁部を巻取リール支持軸33と同心にてケース半体11側に形成することも好ましい。また、巻取リール31に回転抵抗を付与するため、例えば特開2005−99451号公報に記載の回転抵抗付与機構、すなわち、巻取リール支持軸33の周囲に周期的に凹溝を形成するとともに、前記凹溝と係合可能な突起を先端に有する弾性変形可能なラチェットアームを巻取リール31の巻芯部に設けることも好ましい。これら逆回転防止機構及び回転抵抗付与機構を設けることにより、清掃テープ2の送り移動に対して一定の引張り力が必要となり、清掃テープ2にバックテンションが付与される結果、清掃テープ2のたるみを抑制することができる。
図12及び図14に示すように、ケース10の突出筒部14の先端には、ヘッド部材20を保持するホルダ部材40が固定されている。このホルダ部材40の先端側は、図1に示すようにアダプタ71のコネクタ挿入口72を通してコネクタ収容穴73内に挿入可能に形成された挿入部41となっている。ヘッド部材20及びホルダ部材40は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリオキシメチレン(POM、ポリアセタール)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)などのプラスチックの成形によって容易に製造可能である。
ヘッド部材20は、図25〜図30に示すように略直方体状に形成されており、フェルール60の接合端面62に対する清掃テープ2の当接面積を確保する先端面21と、先端面21と同じ幅を有して互いに対向する上下面22、22と、先端面21に対向する後端面23と、先端面21と同じ高さを有して互いに対向する一対の側面27、27とを有する。上下面22、22の後端側には係合突起24、24が突設されている。また、後端面23から先端側に向けてバネ穴25及び軸穴26が形成されている。バネ穴25と軸穴26とは互いに同心であり、軸穴26はバネ穴25より小径である。
図14に示すように、清掃テープ2がヘッド部材20の先端面21上に位置する部分は、フェルール60の接合端面62に当接する当接部2aである。この当接部2aは、清掃テープ2において固定した部分ではなく、清掃テープ2の送り移動により、清掃テープ2の長手方向に沿って交替してゆく性質のものである。
挿入部41は、図19に示すように、ヘッド部材20が挿入されて保持される保持穴41aと、保持穴41aの上下両側に設けられる一対の保持片42、43と、保持穴41aの左右両側に形成されるガイドピン溝44、44と、各保持片42、43の外面に設けられたテープ溝45、45と、下側のテープ溝45上に突設された一対の押さえ片46、46とを有する。押さえ片46、46の間は、押さえ片46、46の裏側のテープ溝45に清掃テープ2を差し込むためのスリット47が形成されている。図10及び図11に示すように、清掃テープ2の幅を確保したテープ溝45、45を挿入部41の上下に設けることにより、清掃テープ2の左右の位置ずれを防止することができる。
挿入部41の後方には、コネクタ収容穴73に対するホルダ部材40の挿入深さを制御するための一対の突き当て凸部58、58が突設されている。この突き当て凸部58、58は、図2に示すように、アダプタ71のコネクタ挿入口72の周縁72aに突き当たることにより、ホルダ部材40の挿入が深くなりすぎることを防止するためのものである。突き当て凸部58、58は、ホルダ部材40をケース10に固定したとき、開口部15の両側に突出した突出片15a、15aの前方に配置される。
さらにホルダ部材40は、図14に示すように、シャフト57を挿通するための軸穴56を有する柱状部51を挿入部41の後方に有する。シャフト57の一端は、ヘッド部材20の軸穴26に固定されており、シャフト57の他端は、ホルダ部材40の柱状部51の軸穴56内に挿通されている。シャフト57と柱状部51側の軸穴56との間は、シャフト57が軸穴56に沿ってスライド移動が可能なように保持されている。シャフト57としては、特に限定されるものではないが、例えばステンレス鋼などを精密加工したものが好適である。
ホルダ部材40の柱状部51の軸穴56の先端側には、軸穴56と同心で、かつ径が軸穴56の径より大きいバネ穴54が形成されている。ヘッド部材20のバネ穴25とホルダ部材40の柱状部51のバネ穴54は、互いに対向する位置に配置されており、内部に圧縮バネ55が装着されている。圧縮バネ55は、ホルダ部材40のバネ穴54の底面に反力をとって、ヘッド部材20を前方に付勢する。ヘッド部材20の係合突起24、24が挿入部41の保持片42、43の後端面に係合するので、挿入部41の保持穴41aからのヘッド部材20の抜けが防止される。なお、ホルダ部材40にヘッド部材20を装着するには、ホルダ部材40の先端側(図14の左側)からヘッド部材20を保持穴41aに挿入し、ヘッド部材20の係合突起24、24が挿入部41の保持片42、43の後端面に係合するまで押し込めばよい。圧縮バネ55としては、特に限定されるものではないが、例えばSWPB等の鋼線からなるコイルバネを用いることができる。
軸穴56を有する柱状部51、圧縮バネ55及びシャフト57により、ヘッド部材20をホルダ部材40に対して進退可能に支持するヘッド部材駆動部50が構成される。すなわち、ヘッド部材20の先端面21側に押圧力が作用すると、圧縮バネ55が圧縮されるとともにシャフト57が後方(図14の右側)にスライド移動して、ヘッド部材20の先端面21が後退する。また、ヘッド部材20の先端面21を押圧した後に該押圧力を解除すると、圧縮バネ55が復元するとともにシャフト57が前方(図14の左側)にスライド移動して、ヘッド部材20の先端面21が前進する。
柱状部51の上下には、図14に示すように、ケース10の突出筒部14の内面に形成された嵌合溝16と嵌合する嵌合凸部52が突設されている。また、突出筒部14の内面には、図12、図13及び図14に示すように、開口部15の両側に突設された端壁17a及び端壁17aの上下両端から後方に延在する一対の側壁17b、17bによって囲まれてなる差込溝17が各ケース半体11、12に形成されており、柱状部51の両側には、前記差込溝17に嵌合する一対の張出リブ53、53が突設されている。
すなわち、両ケース半体11、12を閉じ合わせる際に、ホルダ部材40の嵌合凸部52及び張出リブ53を、それぞれ突出筒部14の嵌合溝16及び差込溝17に嵌合させると、ホルダ部材40がケース10から外れることなく固定される。差込溝17の端壁17a及び側壁17b、17bを張出リブ53の周囲に嵌合させることにより、ホルダ部材40の位置及び姿勢が傾くことを確実に防止できる。このようにホルダ部材40を固定すると、柱状部51が突出筒部14の内面に接することなく開口部15を挿通するとともに、柱状部51の先端に設けられた挿入部41は開口部15から突出してケース10の外側に配置される。
図13及び図14において、清掃テープ2の前記上流部2bは、ホルダ部材40の柱状部51の下側を通され、清掃テープ2の前記下流部2cは、ホルダ部材40の柱状部51の上側を通される。また、図13及び図23に示すように、柱状部51の上下それぞれの側において、嵌合凸部52の間には、清掃テープ2の幅を確保したテープ溝52aが設けられているため、嵌合凸部52が清掃テープ2の走行の妨げとなることはない。
本形態例の光コネクタ清掃工具1の使用方法の一例として、光コネクタ70のアダプタ71内に収容されたフェルール60の接合端面62を清掃する手順の一例を説明する。
図1及び図2に示すように、光コネクタ清掃工具1のホルダ部材40の挿入部41をアダプタ71のコネクタ挿入口72から挿入すると、挿入部41のガイドピン溝44にフェルール60のガイドピン65が挿入されることにより、フェルール60に対してホルダ部材40の挿入部41が位置決めされ、ヘッド部材20の先端面21がフェルール60の接合端面62に向かい合う。
図2(a)に示すように、ヘッド部材20の先端面21上に位置する清掃テープ2の当接部2aがフェルール60の接合端面62に当接した後、なおも押し込みを継続して、図2(b)に示すように、突き当て凸部58、58がアダプタ71のコネクタ挿入口72の周縁72aに突き当たるまでホルダ部材40を挿入する。これにより、圧縮バネ55に所定の弾発力が生じ、ヘッド部材20の先端面21が清掃テープ2の当接部2aをフェルール60の接合端面62に向かって適度な押圧力にて押圧することができる。
操作ダイヤル34を所定量回転させると、巻取リール31の回転と連動して清掃テープ2が運動し、この清掃テープ2によりフェルール60の接合端面62が拭き取り清掃される。この結果、接合端面62に付着しているゴミや埃、油分などの汚れが、清掃テープ2により確実に拭き取られる。拭き取られた汚れは、清掃テープ2に付着して巻取リール31に巻き取られる方向に移動するので、使用後の清掃テープ(下流部)2c上の汚れが接合端面62に戻ることが防止される。したがって、フェルール60の接合端面62を極めて清浄に清掃することができる。清掃後、光コネクタ清掃工具1を、挿入したときと反対の方向(離脱方向)に引くことにより、容易に引き抜くことができる。
以上説明したように、本形態例の光コネクタ清掃工具1によれば、ケース10の開口部15を通して突出したホルダ部材40の突出先端にヘッド部材20を配置し、清掃テープ2が移動する経路45、45をホルダ部材40の挿入部41の互いに対向する両側の外面に設けたので、アダプタ71のコネクタ収容穴73に挿入される挿入部41の構造を簡単にして、小型のコネクタ収容穴を有する光コネクタのアダプタに適用することが可能となる。
ヘッド部材20がホルダ部材40に対して進退可能に支持された構造とすることにより、フェルール60の接合端面62に対する清掃テープ2の押圧力を適度な範囲に調整することが容易である。特に、突き当て凸部58、58がアダプタ71のコネクタ挿入口72の周縁72aに突き当たるまで挿入すればよいから、作業者はヘッド部材20の挿入深さを気にする必要がなく、安全かつ確実な清掃作業が可能となる。
ケース10の内部には、清掃テープ2を巻装した供給リール30と、使用後の清掃テープ2を巻き取って回収する巻取リール31とが回転可能に装着されているので、充分な長さの清掃テープ2をケース10内にコンパクトに収容することができ、多数のフェルール60を次々と清掃する場合に有利である。
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明はこの実施の形態のみに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、清掃テープを送り移動するテープ送り機構は、手動により駆動されるものに限定されず、モータやバネなどの動力により駆動されるようにしたものでもよい。また、手動と動力による駆動とを、併用したり、必要に応じて動力源を切り換えられるようにしてもよい。
本発明は、アダプタ内のMT形光コネクタフェルールの接合端面を清掃するために利用することができる。
本発明の実施例に係る光コネクタ清掃工具を用いて光コネクタのアダプタ内のフェルールを清掃する様子を説明する要部拡大断面図である。 (a)、(b) 本発明の実施例に係る光コネクタ清掃工具の清掃テープを光コネクタアダプタ内のフェルールに当接させるときのヘッド部材の動きを説明する要部拡大断面図である。 本発明の実施例に係る光コネクタ清掃工具を示す正面図である。 本発明の実施例に係る光コネクタ清掃工具を示す背面図である。 本発明の実施例に係る光コネクタ清掃工具を示す左側面図である。 本発明の実施例に係る光コネクタ清掃工具を示す右側面図である。 本発明の実施例に係る光コネクタ清掃工具を示す(a)平面図、及び(b)底面図である。 図3のA部の拡大図である。 図5のB部の拡大図である。 図7(a)のC部の拡大図である。 図7(b)のD部の拡大図である。 図8のE−E線に沿う断面図である。 図8のF−F線に沿う断面図である。 (a)は図9のG−G線に沿う断面図、(b)は図9のH−H線に沿う断面図である。 本発明の実施例に係る光コネクタ清掃工具の内部を示す概略構成図である。 MT形光コネクタフェルールの一例を示す斜視図である。 MT形アダプタの一例を示す断面図である。 本発明の実施例におけるホルダ部材の正面図である。 本発明の実施例におけるホルダ部材の左側面図である。 本発明の実施例におけるホルダ部材の右側面図である。 本発明の実施例におけるホルダ部材の平面図である。 本発明の実施例におけるホルダ部材の底面図である。 図18のI−I線に沿う断面図である。 図19のJ−J線に沿う断面図である。 本発明の実施例におけるヘッド部材の正面図である。 本発明の実施例におけるヘッド部材の背面図である。 本発明の実施例におけるヘッド部材の左側面図である。 本発明の実施例におけるヘッド部材の右側面図である。 本発明の実施例におけるヘッド部材の平面図である。 本発明の実施例におけるヘッド部材の底面図である。 図25のK−K線に沿う断面図である。 図29のL−L線に沿う断面図である。
符号の説明
1…光コネクタ清掃工具、2…清掃テープ、10…ケース、15…開口部、20…ヘッド部材、21…先端面、30…供給リール、31…巻取リール、40…ホルダ部材、41…挿入部、45…テープ溝(経路)、60…フェルール、62…接合端面、63…光ファイバ穴、64…ガイドピン穴、65…ガイドピン、70…光コネクタ、71…アダプタ。

Claims (4)

  1. フェルール(60)同士をアダプタ(71)内に収納して接続する光コネクタ(70)の前記フェルールの接合端面(62)を、清掃テープ(2)の運動により拭き取り清掃する光コネクタ清掃工具であって、
    開口部(15)を有するケース(10)と、前記開口部を通して前記ケースから突出され前記アダプタ内に挿入可能に形成された挿入部(41)を有するホルダ部材(40)と、前記ホルダ部材の突出先端に配置されたヘッド部材(20)とを備え、
    前記ヘッド部材は、前記フェルールの接合端面に対する前記清掃テープの当接面積を確保する先端面(21)を有し、前記ホルダ部材は、前記挿入部の互いに対向する両側の外面に、前記清掃テープが移動する経路(45)を有することを特徴とする光コネクタ清掃工具(1)。
  2. 前記ヘッド部材は、前記ホルダ部材に対して進退可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ清掃工具。
  3. 前記ケースの内部には、前記清掃テープを巻装した供給リール(30)と、使用後の清掃テープを巻き取って回収する巻取リール(31)とが回転可能に装着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光コネクタ清掃工具。
  4. 前記フェルールは、接合端面上に開口した光ファイバ穴(63)と、前記光ファイバ穴の両側に設けられたガイドピン穴(64)とを有し、一対のフェルールが前記ガイドピン穴に挿通したガイドピン(65)の嵌合によって接続されるものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の光コネクタ清掃工具。
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