JP2004151401A - 光コネクタ清掃工具 - Google Patents
光コネクタ清掃工具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004151401A JP2004151401A JP2002316881A JP2002316881A JP2004151401A JP 2004151401 A JP2004151401 A JP 2004151401A JP 2002316881 A JP2002316881 A JP 2002316881A JP 2002316881 A JP2002316881 A JP 2002316881A JP 2004151401 A JP2004151401 A JP 2004151401A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical connector
- cleaning
- connector
- insertion portion
- cleaning tool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/24—Coupling light guides
- G02B6/36—Mechanical coupling means
- G02B6/38—Mechanical coupling means having fibre to fibre mating means
- G02B6/3807—Dismountable connectors, i.e. comprising plugs
- G02B6/3833—Details of mounting fibres in ferrules; Assembly methods; Manufacture
- G02B6/3866—Devices, tools or methods for cleaning connectors
Landscapes
- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Abstract
【解決手段】工具本体10と、この工具本体10から突出して設けられ、前記コネクタハウジングに挿入可能に形成されている挿入部20とを備え、前記挿入部20をコネクタハウジングに挿入することにより、前記挿入部20の前記工具本体10からの突出先端に位置させておかれた清掃部材2を前記接合端面に対して位置決めして当接させることができるようになっている光コネクタ清掃工具1を提供する。これにより、清掃部材2をコネクタハウジングに挿入して接合端面に当接させることや、清掃部材2を運動させて接合端面を拭き取り清掃する際に、接合端面に対する当接位置を維持することなどが容易に行えるようになる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタハウジング内の光コネクタの接合端面を清掃する光コネクタ清掃工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、プラグ−アダプタ−プラグ結合方式の光コネクタは、アダプタとなるコネクタハウジングに、対向する両側から挿入、接続された光コネクタ(プラグ)同士が、該アダプタ内で接続されるものである。
また、プラグ−レセプタクル結合方式の光コネクタは、レセプタクルとなる光コネクタハウジング内に、接続される一方の光コネクタ(フェルールなど)が保持されており、これに対向して前記レセプタクルに光コネクタ(プラグ)が挿入されて接続されるものである。
アダプタやレセプタクルなどのコネクタハウジング内での光コネクタ同士の接続は、各光コネクタの接合端面に臨む光ファイバの端面同士を突き合わせ接合することで実現される。
【0003】
コネクタハウジングに光コネクタを挿入して突き合わせ接続する際、光コネクタの接合端面にゴミや埃、油分などの汚れが付着していると、着脱時の損傷や、伝送損失の増大などの原因になるため、突き合わせ接続に先立って、接合端面を清掃する必要がある。従来、この接合端面の清掃は、アルコールを含浸させた綿棒やテープタイプのクリーナーなどの清掃具を用い、この清掃具を直接手で把持して、清掃具を光コネクタの接合端面に当接させて拭き取り清掃することが一般的である(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−284147号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような清掃具では、コネクタハウジング内の光コネクタの接合端面を清掃するためには、他方の光コネクタを挿入するためのコネクタハウジング内の空間(コネクタ挿入穴)に清掃具を挿入して、当該接合端面を清掃することになる。清掃箇所である光コネクタの接合端面はコネクタ挿入穴の奥に位置し、非常に見づらいことから、清掃具が接合端面に対して確実に当接しているか否かや、さらには清掃の進捗状況などが確認しづらく、清掃が必ずしも良好になされないおそれがあった。
【0006】
また、作業時に清掃具をコネクタハウジングの内壁などに触れさせてしまうと、清掃具が汚れてしまい、これを接合端面に当接させると、かえって汚れの付着や接合端面の損傷などのおそれがあることから、清掃具の挿入は慎重に注意深く行う必要があり、作業が面倒であった。
【0007】
一方、清掃すべき光コネクタをコネクタハウジングから抜去すれば、接合端面は見やすくなり、また、この接合端面に清掃工具を当接させることは容易になるが、清掃後、光コネクタをコネクタハウジングに挿入する作業は、光コネクタにゴミや埃などが再び付着しないように、慎重に行う必要があり、この光コネクタの着脱に要する手間と合わせて、作業が著しく煩雑になるため、問題となっていた。
【0008】
従って、本発明の課題は、光コネクタをコネクタハウジングに挿入した状態で、当該光コネクタの接合端面を容易かつ確実に清掃することができる光コネクタ清掃工具を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、コネクタハウジング内の光コネクタの接合端面を、清掃部材の運動により拭き取り清掃する光コネクタ清掃工具であって、工具本体と、この工具本体から突出して設けられ、前記コネクタハウジングに挿入可能に形成されている挿入部とを備え、前記挿入部をコネクタハウジングに挿入することにより、前記挿入部の前記工具本体からの突出先端に位置させておかれた清掃部材を、前記接合端面に対して位置決めして当接させることができるようになっていることを特徴とする光コネクタ清掃工具を提供する。
このような光コネクタ清掃工具によれば、挿入部により前記清掃部材がコネクタハウジングの内壁に接触することが防止されるので、清掃部材の汚染を抑制することができる。しかも、挿入部をコネクタハウジングに挿入するだけで、清掃部材を当該コネクタハウジング内の光コネクタの接合端面に正しく当接することができるから、作業性がよく、光コネクタの接合端面の良好な清掃状態を容易かつ確実に得ることができる。
【0010】
さらに本発明は、前記清掃部材はテープであり、前記工具本体には、前記テープを巻装した供給リールと、使用後のテープを巻き取って回収する巻取リールとが回転可能に装着されており、前記挿入部には、先端に前記接合端面に対する当接面積を確保するための当接面を有し、この当接面に沿って前記供給リールから供給されたテープが巻き回されるようになっているヘッド部材が設けられていることを特徴とする光コネクタ清掃工具を提供する。
このような光コネクタ清掃工具によれば、未使用のテープを供給リールからヘッド部材に順次供給するとともに、光コネクタの接合端面に当接されて使用済みとなったテープを巻取リールによって順次回収することができるから、前記接合端面に対して当接される部位の清掃部材を常に清浄に保つことができ、効率よく作業を行うことができる。
【0011】
さらに、前記ヘッド部材が、前記当接面の前記挿入部の挿入方向に対する向きが変えられるようになっていれば、光コネクタの接合端面の向きが挿入部の挿入方向からずれていても、ヘッド部材の当接面の向きを光コネクタの接合端面の向きに合わせることができるので、清掃の能率が向上する。
【0012】
前記挿入部は、前記コネクタハウジングに挿入された際に、前記接合端面から突出する突出部材(例えば後述するMPO形光コネクタにおけるガイドピン)との干渉を避けるための凹部を有することが好ましい。これにより、光コネクタの接合端面に突出部材があっても、接合端面に清掃部材を当接させて清掃することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に基づいて、本発明を詳しく説明する。
図1は、本実施の形態の光コネクタ清掃工具(以下、清掃工具という)を示す(a)斜視図および(b)側面図であり、図2は、この清掃工具の工具本体を半割にした状態を示す斜視図である。
図3は、この清掃工具の挿入部が、光コネクタが収納されたコネクタハウジングのコネクタ挿入穴に挿入される状態を示す分解斜視図、図4は、挿入部がコネクタ挿入穴に挿入された状態を示す斜視図、図5は、挿入部がコネクタ挿入穴に挿入された状態を示す断面図である。
図6は、清掃工具の先端付近を示す(a)縦断面図および(b)横断面図である。図7は、光コネクタの接合端面を示す正面図である。
【0014】
図3〜7に示すように、本実施の形態の清掃工具1が適用される光コネクタ40(プラグ)およびコネクタハウジング50(アダプタ)は、JIS C 5982等に規定されるMPO形光コネクタ(MPO:Multifiber Push On)である。
【0015】
光コネクタ40は、JIS C 5981等に規定されるMT形光コネクタフェルール41(MT:Mechanically Transferable。以下、単にフェルールという)をプラスチック製でスリーブ状のハウジング42の先端部に収容した構成の光コネクタプラグであり、全体が外観扁平な断面形状に形成されている。
以下の説明では、この光コネクタ40の扁平形状の短辺側に対応する方向(図7の上下方向)を厚さ方向、長辺側に対応する方向を幅方向(図7の左右方向)ということがある。また、光コネクタ40の厚さ方向および幅方向に対応して、この光コネクタ40と接続されるコネクタハウジング50ならびにコネクタハウジング50に挿入される清掃工具1の挿入部20についても同様に、厚さ方向および幅方向ということがある。
【0016】
フェルール41の接合端面41aには、所定の個数の光ファイバ穴41bが配列されるように開口している。光ファイバ43は、その先端を光ファイバ穴41bに挿通することにより、他の光コネクタと突き合わせ接続可能に成端されるとともに、光コネクタ40の内部を貫通して光コネクタ40後端から引き出されている。
光コネクタ40後端から引き出された光ファイバ43は、ハウジング42の接続方向後端側に設けられたブーツ44に収納されることにより、光コネクタ40後端付近での急激な曲げ等が防止されている。
【0017】
光ファイバ43としては、特に限定はなく、例えば単心または多心の光ファイバ心線、この光ファイバ心線をチューブに収納した光ファイバコードなどが採用可能である。前記光ファイバ心線や前記光ファイバコードの場合、該光ファイバ心線等の先端の被覆を除去して露出させた裸光ファイバを、フェルール41の光ファイバ穴41bに挿入して、突き合わせ接続可能に成端される。
【0018】
フェルール41の接合端面41aにおいて、光ファイバ穴41bが開口している領域の両側には、ガイドピン穴41cが設けられている。フェルール41同士は、ガイドピン穴41cに挿入されて接合端面41aから突出するように設けられるガイドピン45(突出部材)を介して、周知のガイドピン嵌合方式の位置決め機構によって高精度に位置決めして、接合端面41a同士を突き合わせ接合して接続されるようになっており、これにより、各フェルール41に成端されている光ファイバ43同士が光接続されるようになっている。
【0019】
アダプタ50は、概略スリーブ状に形成されており、対向する両側に形成されるコネクタ挿入口51から光コネクタ40を挿入することにより、アダプタ50の内部に形成されたコネクタ収容穴52に収容することができるようになっている。
【0020】
光コネクタ40のハウジング42の幅方向両側の側面には、アダプタ50の内壁50aに沿い、コネクタ挿入口51に向かって延出形成された弾性爪である係合爪53と、係合可能な係合凹所46が設けられている。また、光コネクタ40のハウジング42の厚さ方向の一方の面には、アダプタ50の内壁50aに沿って、コネクタ挿入口51から挿入方向(図6(a)における左右方向)の中ほどまで凹設されたキー溝54と嵌合可能なキー47が突設されている。
また、ハウジング42の外周には、係合爪53と係合凹所46とを係合したときに、アダプタ50の内壁50aと係合爪53との間に形成される隙間55に進入して係合爪53を外側から押さえ、係合凹所46との係合の離脱を防止するためのカップリング48が装着されている。
【0021】
光コネクタ40は、コネクタ挿入口51から挿入されると、係合凹所46と係合爪53との係合およびキー47とキー溝54との嵌合により、挿入方向からずれた方向への変位を規制されつつ、コネクタ収容穴52に収容される。
両方の光コネクタ40をアダプタ50に挿入すると、アダプタ50内でフェルール41同士が突き合わされ、これにより、各フェルール41に成端されている光ファイバ43同士が光接続されるようになっている。
【0022】
上記コネクタ40の接合端面41aの清掃に適用できる本実施の形態の清掃工具1は、内部に清掃部材2が収容された概略ケース状の工具本体10と、この工具本体10から突出して設けられ、アダプタ50のコネクタ収容穴52に挿入可能に形成された挿入部20と、清掃部材2を運動させる駆動機構3とを備えている。
【0023】
工具本体10は、プラスチック等からなる二つ割り構造になっており、第1および第2のケース半体11、12を向かい合わせ、第1のケース半体11の内側に突出して形成された嵌合ピン13と、第2のケース半体11の内側に突設されたボス14aに設けられた嵌合穴14とを嵌合させることにより、一体化されるようになっている。
【0024】
工具本体10は、挿入部20に向かって先細り形状となっており、挿入部20と接する位置にストッパ15を有している。このストッパ15は、挿入部20をアダプタ50のコネクタ収容穴52に挿入したときに、該ストッパ15がアダプタ50のコネクタ挿入口51の周縁部51aに当接することにより、挿入部20のコネクタ収容穴52への進入深さが深くなりすぎるのを防ぐためのものである。
【0025】
清掃部材2はここではテープであり、このテープ2としては、特に限定されるものではなく、公知の適当な清浄布をテープ状に加工したものを採用することができ、例えば、ポリエステルやナイロンなどからなる極細の繊維で織られたものなどが例示される。
テープ2の幅は、光コネクタ40における接合端面41aに露出するすべての光ファイバの端面とその周囲を一度に拭ける程度となっている。
図6(b)に示すように、挿入部20内に収容されたテープ2は、挿入部20の内壁により幅方向の変位が規制されており、テープ2の横ズレが防止される。
【0026】
ケース半体11、12の収納空間35には、駆動機構3としてテープ移動機構が設けられている。
このテープ移動機構3は、テープ2を巻装した供給リール30と、使用後のテープ2を巻き取って回収する巻取リール31と、テープ2を操作する操作ダイヤル34を備えている。
第1のケース半体11の内側(収納空間35に臨んだ側)の面には、供給リール30が回転可能に装着された供給リール支持軸32と、巻取リール31が回転可能に装着された巻取リール支持軸33が設けられている。
【0027】
巻取リール支持軸33の外周には、巻取リール31と同心となるように、操作ダイヤル34が装着されている。
この操作ダイヤル34は、第1のケース半体11の側面に設けられた窓11aから、一部、工具本体10の外に露出されるようになっている。操作ダイヤル34を手などで操作して所定の方向に回転させることにより、巻取リール31が回転してテープ2を巻き取るとともに、供給リール30から未使用のテープ2が繰り出されるようになっている。上記窓11aは、工具本体10の側面に開口しているので、操作ダイヤル34は、清掃工具1を片手で持ったときでも、清掃工具1を持った側の手の指で容易に操作できる。
【0028】
操作ダイヤル34の半径は、巻取リール31の半径より大きくなっている。その結果、テープ2が巻取リール31に巻き取られる長さは、操作ダイヤル34の操作量(該操作ダイヤル34の外周に沿った変位量)より、上記半径比の分だけ小さくなる。このため、テープ2の微小な変位が容易に達成される。
【0029】
供給リール30と巻取リール31との間では、テープ2は、ピン状のテープガイド36に沿って、両ケース半体11、12の間に形成された収納空間35内に張り回されている。そして、その途中で、挿入部20内に収容された後述のヘッド部材23に巻き掛けられている。
【0030】
挿入部20は工具本体10と同じく二つ割り構造となっていて、それぞれのケース半体11、12と一体に形成された挿入部半体20a、20bを、ケース半体11、12の一体化に伴って一体化することにより形成されるようになっている。
挿入部20の外面の幅方向両側には、当該挿入部20をアダプタ50に挿入した際に、アダプタ50の係合爪53と係合可能に形成された係合凹所21と、光コネクタ40の接合端面41aから突出したガイドピン45との干渉を避けるように形成された凹部22とが形成されている。
【0031】
係合凹所21の前縁部21a(挿入部20先端に近い側、図1(a)、(b)における左側の縁部)は、斜面となっており、係合凹所21にアダプタ50の係合爪53が係合された状態で、挿入部20を抜去方向(図1(b)における右向き)に引き抜いたときに、係合爪53は前縁部21aを乗り越えて比較的小さな力で係合凹所21から離脱されるようになっている。
【0032】
挿入部20内には、テープ2が巻き掛けられるヘッド部材23が収容されている。ヘッド部材23は、図5に示す平面視で概略、挿入部20の挿入方向に細長い三角形ないし台形状となっており、その挿入方向先端側(図5の左側)が当接面24となっている。
ヘッド部材23は、両挿入部半体20a、20bの間に挟持される支軸25によって、当接面24の挿入部20の挿入方向に対する向きが変えられるように、当該支軸25を中心とした上下方向の回転が可能なように支持されている。
【0033】
ヘッド部材23は、先端の当接面24側が、挿入部20内に収容された側よりも厚さ方向の寸法が大きくなっている。これにより、ヘッド部材23の当接面24が光コネクタ40の接合端面41aと当接するために充分な寸法を確保するとともに、ヘッド部材23が支軸25を中心として回転した際に、テープ2が挿入部20の内壁に押し付けられてしまうことが抑制されるようになっている。
【0034】
挿入部20の先端には、開口部26が形成されている。この開口部26からは、ヘッド部材23の当接面24と、この当接面24に沿って巻き掛けられたテープ2とが露出されるようになっている。
なお、特に図示していないが、開口部26から露出されたヘッド部材23およびテープ2を保護するためのキャップやカバーなどを挿入部20の先端に取り付けて、清掃工具1を使用しないときに上記テープ2等を保護できるようにしてもよいことは勿論である。
【0035】
この清掃工具1の使用方法の一例を説明する。
清掃工具1の挿入部20をアダプタ50のコネクタ挿入口51から挿入すると、挿入部20は、外面がアダプタ50の内壁50aにより位置決めされながらコネクタ収容穴52に進入する。ストッパ15がコネクタ挿入口51の周縁部51aにぶつかるところまで挿入部20を押し込むと、挿入部20の係合凹所21がアダプタ50の係合爪53と係合することにより、清掃部材2は、接合端面41aの適切な位置(ここでは、光ファイバ穴41bとその周辺)に位置決めされて当接させられる。
【0036】
ヘッド部材23は、その当接面24が光コネクタ40の接合端面41aと当接したときの反作用により、支軸25を中心として回転するので、接合端面41aが挿入部20の挿入方向に対して傾斜していたとしても、当接面24をぴったり合わせることができる。
光コネクタ40の接合端面41aにガイドピン45が突出していた場合でも、ガイドピン45は、挿入部20に設けられた凹部22に収容されるので、挿入部20は、ガイドピン45と干渉することなく、コネクタ収容穴52内に収容することができる。この際、仕切り22aにより、テープ2とガイドピン45との干渉も防がれる。
【0037】
操作ダイヤル34を所定量回転させると、巻取リール31の回転と連動してテープ2が運動し、このテープ2により接合端面41aが拭かれるので、接合端面41aに付着しているゴミや埃、油分などの汚れが、テープ2により確実に拭き取られる。
【0038】
挿入部20は、清掃中も係合凹所21に係合した係合爪53の弾性力により、幅方向の変位を抑制されているので、清掃部材2の接合端面41aに対する当接位置のずれが抑制される、また、挿入部20を、ごく軽い力で、アダプタ50内に支持することができ、作業性がよい。
ガイドピン45は、仕切り22aにより清掃部材2から離隔された凹部22に収容されているので、清掃部材2とガイドピン45との干渉も防止される。
【0039】
拭き取られた汚れは、テープ2に付着して巻取リール31に巻き取られる方向に移動するので、使用後のテープ2はもはや挿入部20の開口部26から露出されることはなく、汚れが接合端面41aに再び付着するおそれがない。
従って、接合端面41aを極めて清浄に清掃することができる。
清掃後、清掃工具1を挿入したときと反対の方向に引くと、係合凹所21の前縁部21aにより、アダプタ50の係合爪53が隙間55の方向に押し曲げられるので、係合爪53が係合凹所21から離脱してその係合が解除され、挿入部20を容易に引き抜くことができる。
【0040】
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明はこの実施の形態のみに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、光コネクタ清掃工具の具体的形状は、前記実施の形態に限定されず、適用対象の光コネクタの形状に応じて適宜変更可能である。
他の形状を有する光コネクタの清掃に適用した例を、図8、図9を参照して、説明する。
【0041】
図8において、符号60は、いわゆるMT−RJ形光コネクタと呼ばれるものであり、光コネクタアダプタ70(アダプタ)の両側から光コネクタ60を挿入すると、各光コネクタ60のフェルール61同士が突き合わされ、これらフェルール61に内装固定されている光ファイバ同士が光接続される。フェルール61としては、例えば、上述したMT形光コネクタを採用することができる。この場合、一方の光コネクタ60のフェルール61の接合端面61aの両側に穿設されたガイドピン穴61cに、他方の光コネクタ60の接合端面61aから突出して設けられたガイドピン(図示せず)を挿入することで、フェルール61同士を高精度に位置決めして突き合わせ接合することができる。
【0042】
アダプタ70に挿入された光コネクタ60は、ハウジング62からアダプタ70への挿入方向前方へ向けて突設されているラッチ63先端の係合爪63aがアダプタ70の係合穴72に係脱可能に係合されることで引き抜きが規制される。また、アダプタ70外側に露出しているラッチ63のレバー部63bを押し込み操作して、アダプタ70の係合穴72からラッチ63を離脱させて係合を解除すると、光コネクタ60をアダプタ70から抜去できるようになっている。
【0043】
図9は、上記アダプタ70に挿入された光コネクタ60の接合端面61aを清掃するために使用可能な清掃工具1Bの例を示す図である。
清掃工具1Bの構成および作用効果は、上述の第1の実施の形態と同余であるため、図中、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0044】
この清掃工具1Bは、工具本体10と、この工具本体10から突出して設けられた挿入部20とを備えている。工具本体10は、上記第1の実施の形態の清掃工具1におけるものと同様の構成となっており、図示および重複する説明を省略する。
【0045】
挿入部20は、清掃部材2(テープ)が巻きかけられた当接面24を有するヘッド部材23と、挿入部20の先端に開口され、ヘッド部材23を露出させる開口部26を有している。挿入部20の外形形状は、アダプタ70のコネクタ収容穴71の寸法より若干小さい程度になっている。
挿入部20の両側面には、挿入部20と上記光コネクタ60のガイドピン45との干渉を避けるための凹部22が設けられている。また、凹部22と開口部26とは仕切り22aによって離隔されている。
【0046】
挿入部20の上面には、アダプタ70の係合穴72と係合可能な係合突起27が設けられている。この係合突起27は、挿入部20をアダプタ70に押し込むことにより、アダプタ70の内壁70aに当接して弾性変形してコネクタ収容穴71内に収まり、さらに係合穴72において、アダプタ70の内壁70aからの押圧力を失い、係合穴72と係合するようになっている。かつ、この係合突起27は、挿入部20をアダプタ70から抜去される方向に引くことにより、弾性変形して、係合穴72から外せるようになっている。
【0047】
このような清掃工具1Bを用いて上記アダプタ70に挿入された光コネクタ60の接合端面61aを清掃する手順は、上述の第1実施の形態の清掃工具1と同様であり、清掃工具1Bの挿入部20をアダプタ70のコネクタ収容穴71に挿入し、挿入部20の係合突起27を、アダプタ70の係合穴72に係合させる。これにより、前記挿入部20の突出先端に位置したテープ2を、前記接合端面61aに対して位置決めして当接させることができるとともに、テープ2をコネクタ収容穴71に接触させてしまうおそれもない。
【0048】
他の改変例としては、コネクタハウジングとして、光コネクタレセプタクルを採用することもできる。図10に示すように、この例の光コネクタレセプタクル90は、光ファイバ93の先端に取付けられたフェルール92を、ハウジング91に組み込んで組み立てられたものである。
この光コネクタレセプタクル90のコネクタ収容穴94に挿入部20を挿入することにより、清掃部材2をフェルール92の接合端面92aに対して位置決めして当接させることができるようになっている光コネクタ清掃工具1Cも採用可能である。この構成では、フェルール92自体が光コネクタとして機能している。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光コネクタ清掃工具は、工具本体と、この工具本体から突出して設けられ、前記コネクタハウジングに挿入可能に形成されている挿入部とを備え、前記挿入部をコネクタハウジングに挿入することにより、前記挿入部の前記工具本体からの突出先端に位置させておかれた清掃部材を、前記接合端面に対して位置決めして当接させることができるようになっているものであるので、挿入部をコネクタハウジングに挿入するだけで、清掃部材をコネクタハウジング内の光コネクタの接合端面に正しく当接することができるうえに、清掃部材をコネクタハウジング内に挿入する際に、清掃部材のコネクタハウジング内壁への接触が防止され、当該清掃部材の汚染を抑制することができる。
さらに、清掃部材を運動させて拭き取り清掃する際にも、清掃部材の接合端面に対する当接位置を適切な位置に維持することが容易になるので、接合端面の良好な清掃状態を容易かつ確実に得ることができる。清掃工具を手で支持しても、手ブレによる、清掃部材の当接位置のズレが起こりにくい。また、挿入部を、ごく軽い力でコネクタハウジング内に支持することができるので、作業性がよい。
【0050】
前記清掃部材としてテープを用い、テープを巻装した供給リールと、使用後のテープを巻き取って回収する巻取リールとを、工具本体に回転可能に装着するとともに、前記挿入部に、先端に前記接合端面に対する当接面積を確保するための当接面を有するヘッド部材を設けるようにすれば、光コネクタの接合端面に対して、常に清浄な清掃部材を当接させるようにすることができ、効率よく作業を行うことができる。
【0051】
さらに、前記ヘッド部材が、前記当接面の前記挿入部の挿入方向に対する向きが変えられるようになっていれば、光コネクタの接合端面の向きが挿入部の挿入方向からずれていても、ヘッド部材の当接面の向きを光コネクタの接合端面の向きに合わせることができるので、清掃の能率が向上する。
【0052】
前記挿入部は、前記コネクタハウジングに挿入された際に、前記接合端面から突出する突出部材(例えば後述するMPO形光コネクタにおけるガイドピン)との干渉を避けるための凹部を有することが好ましい。これにより、光コネクタの接合端面に突出部材があっても、接合端面に清掃部材を当接させて清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の光コネクタ清掃工具(以下、清掃工具という)を示す(a)斜視図および(b)側面図である。
【図2】この清掃工具の工具本体を半割にした状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示す清掃工具の先端が、光コネクタが収納されたコネクタハウジングのコネクタ挿入穴に挿入される状態を示す分解斜視図である。
【図4】図1に示す清掃工具の先端を、光コネクタが収納されたコネクタハウジングのコネクタ挿入穴に挿入した状態を示す斜視図である。
【図5】図1に示す清掃工具の先端を、光コネクタが収納されたコネクタハウジングのコネクタ挿入穴に挿入した状態を示す断面図である。
【図6】清掃工具の先端付近を示す(a)縦断面図および(b)横断面図である。
【図7】光コネクタの接合端面を示す正面図である。
【図8】改変例の光コネクタ清掃工具が適用される光コネクタおよびコネクタハウジングの(a)斜視図および(b)これらを光接続した状態を示す断面図である。
【図9】改変例の光コネクタ清掃工具を示す(a)斜視図および(b)これをコネクタハウジングに当接された状態を示す断面図である。
【図10】さらに光コネクタ清掃工具を示す図であって、光コネクタレセプタクル内の光コネクタに光コネクタ清掃工具を挿入する状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1、1B、1C…光コネクタ清掃工具(清掃工具)、2…清掃部材(テープ)、10…工具本体、20…挿入部、22…凹部、23…ヘッド部材、24…当接面、30…供給リール、31…巻取リール、40…光コネクタ(プラグ)、41a…接合端面、45…突出部材(ガイドピン)、50…コネクタハウジング(アダプタ)、60…光コネクタ(プラグ)、61a…接合端面、70…コネクタハウジング(アダプタ)、90…コネクタハウジング(レセプタクル)、92…光コネクタ(フェルール)、92a…接合端面。
Claims (4)
- コネクタハウジング(50、70、90)内の光コネクタ(40、60、92)の接合端面(41a、61a、92a)を、清掃部材(2)の運動により拭き取り清掃する光コネクタ清掃工具であって、
工具本体(10)と、この工具本体から突出して設けられ、前記コネクタハウジングに挿入可能に形成されている挿入部(20)とを備え、
前記挿入部をコネクタハウジングに挿入することにより、前記挿入部の前記工具本体からの突出先端に位置させておかれた清掃部材を、前記接合端面に対して位置決めして当接させることができるようになっていることを特徴とする光コネクタ清掃工具(1、1B、1C)。 - 前記清掃部材はテープであり、
前記工具本体には、前記テープを巻装した供給リール(30)と、使用後のテープを巻き取って回収する巻取リール(31)とが回転可能に装着されており、前記挿入部には、先端に前記接合端面に対する当接面積を確保するための当接面(24)を有し、この当接面に沿って前記供給リールから供給されたテープが巻き回されるようになっているヘッド部材(23)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ清掃工具。 - 前記ヘッド部材は、前記当接面の前記挿入部の挿入方向に対する向きが変えられるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ清掃工具。
- 前記挿入部は、前記コネクタハウジングに挿入された際に、前記接合端面から突出する突出部材(45)との干渉を避けるための凹部(22)を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光コネクタ清掃工具。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002316881A JP2004151401A (ja) | 2002-10-30 | 2002-10-30 | 光コネクタ清掃工具 |
US10/286,432 US6905251B2 (en) | 2002-10-30 | 2002-11-01 | Optical connector cleaning tool |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002316881A JP2004151401A (ja) | 2002-10-30 | 2002-10-30 | 光コネクタ清掃工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004151401A true JP2004151401A (ja) | 2004-05-27 |
Family
ID=32460428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002316881A Pending JP2004151401A (ja) | 2002-10-30 | 2002-10-30 | 光コネクタ清掃工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004151401A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011033736A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Fujikura Ltd | 光コネクタ清掃工具 |
JP5938117B1 (ja) * | 2015-03-17 | 2016-06-22 | エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社 | 光コネクタ用清掃具 |
US20220397724A1 (en) * | 2020-04-27 | 2022-12-15 | Fujikura Ltd. | Cleaning tool |
-
2002
- 2002-10-30 JP JP2002316881A patent/JP2004151401A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011033736A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Fujikura Ltd | 光コネクタ清掃工具 |
JP5938117B1 (ja) * | 2015-03-17 | 2016-06-22 | エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社 | 光コネクタ用清掃具 |
JP2016172222A (ja) * | 2015-03-17 | 2016-09-29 | エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社 | 光コネクタ用清掃具 |
US20220397724A1 (en) * | 2020-04-27 | 2022-12-15 | Fujikura Ltd. | Cleaning tool |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4579330B2 (ja) | 光コネクタ清掃工具 | |
US7212719B2 (en) | Optical connector cleaning tool, cleaning tape, optical connector cleaning method, optical component cleaning tool | |
US6905251B2 (en) | Optical connector cleaning tool | |
JP2002219421A (ja) | 光コネクタ端面清掃具および光コネクタ端面清掃方法 | |
JP2007102114A (ja) | キャップ及び光コネクタ並びにアダプタ | |
EP1296167A2 (en) | Cleaning tool for optical connector | |
JP4015032B2 (ja) | 光コネクタ清掃ユニットおよび光コネクタ清掃工具 | |
JP4350683B2 (ja) | 光コネクタ清掃工具および光部品清掃工具 | |
JP2010266675A (ja) | 光コネクタ清掃工具 | |
JP4637797B2 (ja) | 光コネクタ清掃工具 | |
JP2011033736A (ja) | 光コネクタ清掃工具 | |
JP2004151401A (ja) | 光コネクタ清掃工具 | |
JP4163083B2 (ja) | 光コネクタ清掃工具および光部品清掃工具 | |
JP3880955B2 (ja) | 光コネクタ清掃工具および光コネクタプラグの清掃方法 | |
JP2004326054A (ja) | 光コネクタ清掃工具、清掃テープ、光コネクタ清掃方法、光部品清掃工具 | |
JP4080844B2 (ja) | 光コネクタ清掃工具 | |
JP4047223B2 (ja) | 光コネクタ清掃工具および光部品清掃工具 | |
JP4034167B2 (ja) | 光コネクタ清掃工具 | |
JP2004219602A (ja) | 光コネクタの清掃方法及び清掃装置 | |
JP6632646B2 (ja) | 光コネクタ用清掃工具、及び、光コネクタ清掃方法 | |
JP4047104B2 (ja) | 光コネクタハウジング | |
JP3836439B2 (ja) | 光コネクタ清掃工具 | |
JP2007279415A (ja) | 光コネクタ | |
JP2004271765A (ja) | 光コネクタ清掃工具 | |
JP4942553B2 (ja) | 光ファイバコネクタ用清掃治具セット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050606 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070131 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070206 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070405 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071016 |