JP2004219602A - 光コネクタの清掃方法及び清掃装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明にかかる光コネクタの清掃装置10は、光コネクタ20に取り付け可能なハウジング11と、ハウジング11の内部に保持された突出部12と、光コネクタ20のフェルール22の接続端面22aと一方方向に摺動するように突出部12に支持されたクリーニングテープ13とを備えている。また、本発明にかかる光コネクタの清掃方法は、光コネクタ20にハウジング11を取り付け、ハウジング11内部の突出部12に保持されたクリーニングテープ13を光コネクタ20のフェルール22の接続端面22aと一方方向に摺動して光コネクタの端面を清掃する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光コネクタ同士が接続する端面を確実に清掃することのできる光コネクタの清掃方法及び清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ファイバ同士や光ファイバと光部品とを接続するため、光ファイバの端部をコネクタ化して光コネクタとして、光コネクタ同士を接続することが行われている。
一般的に、光コネクタは、光ファイバの端部を収容保持するフェルールを備えている。また、雌型の光コネクタのフェルールにはガイド孔が設けられ、雄型の光コネクタには、雌型の光コネクタのガイド孔に挿入されるガイドピンが設けられている。雌型の光コネクタと雄型の光コネクタ(以下、一対の光コネクタという。)とを接続する際には、フェルールのガイド孔にガイドピンが挿入されることでフェルール同士の位置決めが行われる。
光ファイバの先端はフェルールの接続端面から数μm(1〜3μm)程度突き出されている。一対の光コネクタ同士を接続させると、互いの突き出された光ファイバ端部同士が互いに接触し、いわゆるPC(Physical Contact)接続が行われる。PC接続によって、接続損失と反射戻り光を抑えている。
【0003】
ところで、光ファイバ同士を接続させる際に、異物がフェルールの接続端面や接続端面から突き出た光ファイバの先端に付着していると、それぞれの接続端面間においてこの異物が障害となり、上述のPC接続が適正に行われなくなって良好な接続特性を得ることができなくなる。このため、従来は、光コネクタ(フェルール)の接続端面を清掃するため、清掃部材をフェルールの接続端面上を往復移動させる光コネクタの清掃装置が用いられていた(例えば、特開平10−227943号公報)。
また、粘着材を備えた清掃装置が用いられている。このような清掃装置を用いて粘着材に光コネクタの接続端面に当接させることで、異物などを粘着性によって吸着することが行われていた(例えば、特開2002−219421号公報)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−227943号公報
【特許文献2】
特開2002−219421号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような清掃部材を往復移動させる清掃装置は、吸着した異物によって汚染した面が、接続端面に再度接触してしまうことが避けられなかった。
また、粘着材を備えた清掃装置は、粘着材の取り替え作業が煩雑である上、吸着力についても改善の余地があった。
さらに、上記のような清掃装置を用いる場合、伝送装置などのパネルに固定された光コネクタを清掃することが不可能であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、光コネクタの接続端面や接続端面から突き出た光ファイバの先端に付着した異物を簡便かつ確実に清掃することのできる光コネクタの清掃方法及び清掃装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、光コネクタに取り付け可能なハウジングと、ハウジングの内部に保持された突出部と、光コネクタのフェルールの接続端面と一方方向に摺動するように突出部に支持されたクリーニングテープとを備えたことを特徴とする光コネクタの清掃装置によって達成される。
こうすれば、フェルールの接続端面に付着したゴミや埃などの異物をクリーニングテープによって吸着し、光コネクタの端面を清掃することができる。このとき、クリーニングテープは一方方向に摺動するため、異物が吸着した汚染面が再度フェルールの接続端面や接続端面から突き出た光ファイバの先端に当接することがない。このため、クリーニングテープを往復移動させる従来の清掃装置に比してより一層確実に光コネクタの端面を清掃することができる。
また、クリーニングテープは、従来の清掃装置に備えられた粘着材よりも確実に異物を吸着させることが可能で、粘着材を交換するといった煩雑な作業を行う必要がない。
さらに、本発明にかかる清掃装置は、ハウジングが光コネクタに取り付け可能であるため、作業者は清掃作業の際に、ハウジングを光コネクタに取り付けた状態でクリーニングテープを摺動させるといった簡単な作業によって光コネクタの端面を清掃することが可能である。このため、伝送装置などのパネルに固定された光コネクタを容易に清掃することができる。
なお、クリーニングテープの材料は、通常樹脂成形品でできているフェルールへの悪影響を考えて、アルコール等の溶剤を含ませないでも小さなゴミや油分を簡単に拭き取れる清掃効果の大きい材質のものが望ましい。そのような材質のものとしては、超極細繊維からなる不織布が広く知られており、例えば、カネボウ株式会社のベリーマX、東レ株式会社のトレシー等が市販されている。
【0007】
上記の光コネクタの清掃装置において、光コネクタが多心光コネクタであって、多心光コネクタの光ファイバ孔の並ぶ方向とクリーニングテープが摺動する方向が直角であることが好ましい。
こうすれば、フェルールの接続端面から突き出た光ファイバの端部に付着した異物がクリーニングテープに吸着させた場合に、この異物がクリーニングテープの摺動によって隣接する他の光ファイバの端部に付着してしまうことを防止することができる。
【0008】
上記の光コネクタの清掃装置において、突出部が、光コネクタにハウジングが取り付けられた状態で、ハウジングの内部に設けられた弾性部材によって、フェルールの接続端面側に付勢されることが好ましい。
こうすれば、弾性部材の付勢力によってクリーニングテープを接続端面(又は接続端面から突き出た光ファイバの先端)に押し付けつつ摺動させることができるので、より一層確実に光コネクタの端面を清掃することができる。ここで、弾性部材の付勢力は、例えば、5〜20Nである。
【0009】
上記の光コネクタの清掃装置は、クリーニングテープを一方方向に摺動させる巻取部が備えられていることが好ましい。
こうすれば、巻き出す前及び巻き取った後のクリーニングテープが互いに絡まることや他の部材に接触することを防止できる。このため、作業者は、より一層簡便に取り扱うことができる。
【0010】
上記の清掃装置は、フェルールはチャンファ構造を有している光コネクタに適用されることが好ましい。
ここで、チャンファ構造とは、フェルールにおいて、ガイドピンを取り付けた部位近傍が接続端面に対して凹んでいる構造である。この構造によって、光コネクタ同士の接続の際に、ガイドピンとフェルールの接続端面とが取り付けられた部位に付着した異物によって、PC接続が適正に行われなくなることを防止できる。
したがって、上記清掃装置をチャンファ構造を有している光コネクタに適用することで、フェルールのガイドピンが相通された部位近傍の清掃作業を行うことなく、光コネクタの清掃作業をより一層円滑に行うことができる。
【0011】
上記の清掃装置において、前記突出部の突出面には傾斜面が形成され、前記クリーニングテープが、前記突出面において前記傾斜面の鋭角側の端部から鈍角側の端部に向かって移動するように構成されていることが好ましい。
光コネクタの接続端面には、PC接続させた際に伝送する光の反射を防ぐため、傾斜面が形成されている。つまり、一対の光コネクタ同士の接合端面は光ファイバに対して垂直ではなく、やや傾斜した面となる。このとき、光コネクタには互いに傾斜面にしたがってずれようとする力が生じる。通常、ガイドピンとガイド孔とによって光コネクタ同士の接合端面がずれないように固定されているが、このずれの力が大きくなるとガイド孔に大きな力が加わり、ガイド孔が変形して正常な接続ができなくなることがある。
上記清掃装置は、クリーニングテープが前記突出面において前記傾斜面の鋭角側の端部から鈍角側の端部に向かって移動するので、ずれの力とは反対方向の力を付与するとこによってずれに力を相殺することができる。
【0012】
また、本発明の上記目的は、光コネクタにハウジングを取り付け、該ハウジング内部の突出部に保持されたクリーニングテープを前記光コネクタのフェルールの接続端面と摺動して前記光コネクタの端面を清掃することを特徴とする光コネクタの清掃方法によって達成される。
こうすれば、フェルールの接続端面に付着したゴミや埃などの異物をクリーニングテープによって吸着し、光コネクタの端面を清掃することができる。このとき、クリーニングテープは一方方向に摺動するため、異物が吸着した汚染面が再度フェルールの接続端面や接続端面から突き出た光ファイバの先端に当接することがない。このため、クリーニングテープを往復移動させる従来の清掃方法に比してより一層確実に光コネクタの端面を清掃することができる。
また、クリーニングテープを用いることで、従来用いられた粘着材よりも確実に異物を吸着させることが可能である。
さらに、ハウジングを光コネクタに取り付けることで、作業者は清掃作業の際に、ハウジングを光コネクタに取り付けた状態でクリーニングテープのみを摺動させるといった簡単な作業によって光コネクタの端面を清掃することが可能である。このため、伝送装置などのパネルに固定された光コネクタを容易に清掃することができる。
【0013】
上記の光コネクタの清掃方法において、光コネクタが多心光コネクタの場合に、多心光コネクタの光ファイバ孔の並ぶ方向に対して直角にクリーニングテープを摺動することが好ましい。
こうすれば、クリーニングテープに吸着させた異物が、クリーニングテープの摺動によって隣接する他の光ファイバの端部に付着してしまうことを防止することができる。
【0014】
既に述べたように、上記光コネクタの清掃方法において、フェルールはチャンファ構造を有していることが好ましい。
また、上記光コネクタの清掃方法において、光コネクタ同士の着脱の回数における所定回数毎に上記の光コネクタの清掃方法を実施することが好ましい。
クリーニングテープを突出部の突出面において傾斜面の鋭角側の端部から鈍角側の端部に向かって移動することが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1は、本発明にかかる光コネクタの清掃装置の一実施形態を示す全体断面図である。図2は、図1の光コネクタの清掃装置の透視図を含む一部拡大図である。
最初に、図1を用いて光コネクタ20の構成を説明する。
光コネクタ20は、ハウジング21と、ハウジング21の内部に収納保持されたフェルール22とを備えている。
【0016】
光コネクタ20のハウジング21は、ハウジング本体21aと、接続先である他の光コネクタのハウジングや後述する清掃装置10の取付部11bに取り付け可能に構成された取付部21bとからなる。
ハウジング21の内部において、フェルール22は、ばね受け26を介して弾性部材(ここでは、ばね)25の弾性力によって接続端面22aの反対側の端面が付勢されている。
【0017】
図示しないが、フェルール22の接続端面22aには、複数の光ファイバFの端部が接着剤などによって固定されている。また、接続端面22aには位置決めとして機能する一対のガイドピンGが備えられている。本実施形態において、フェルール22は、一対のガイドピンG同士の間に多心(例えば、4〜8心)の光ファイバFを直線上(図1においては紙面に対して垂直な方向)に配列しつつ、これら光ファイバFの位置を決めて固定している構成を有している。本実施形態の光コネクタ20は、いわゆるMPX型の光コネクタである。しかし、光コネクタ20は、いわゆるMPO型やそれ以外の構成としてもよい。
【0018】
次に、図1を参照して、本発明にかかる光コネクタの清掃装置10を説明する。図1に示すように、清掃装置10は、光コネクタ20に取り付け可能なハウジング11と、このハウジング11の内部に保持された突出部12とを備えている。
【0019】
ハウジング11は、ハウジング本体11aと、光コネクタ20のハウジング21の取付部21bと嵌め合うように構成された取付部11bとからなる。つまり、取付部11b、21b同士を取り付けることで、清掃装置10を光コネクタ20に固定した状態とすることができる。なお、ハウジング本体11aや取付部11bの形状及び構成は、清掃の対象とする光コネクタの構成に応じて適宜変更することが可能である。
【0020】
図1に示すように、突出部12は、光コネクタ20に清掃装置10を取り付けた状態で、接続端面22aに当接又は近接する突出面12aを有している。
【0021】
本実施形態の清掃装置10にはクリーニングテープ13が備えられている。クリーニングテープ13の一部が、ハウジング本体11aに設けられた一方の開口部17を介してハウジング11内部に引き込まれ、他方の開口部17を介してハウジング11の外部に引き出されるように構成されている。ここで、図2に示すように、ハウジング11内部に引き込まれたクリーニングテープ13は、その少なくとも一部が突出部12の突出面12aを覆うように配されている。なお、図2において、クリーニングテープ13の配置を説明するため、ハウジング11は破線で示している。
【0022】
本実施形態において、清掃装置10には、一対の巻取りリール14a、14bからなる巻取部14が設けられている。クリーニングテープ13は、両端部がそれぞれ巻取りリール14a、14bに巻き付けられることで巻取部14に保持されている。本実施形態の清掃装置10において、巻取りリール14a、14bのうち一方又は両方を回転させることでクリーニングテープ13が一方方向に移動される。
【0023】
図1に示すように、清掃装置10において、突出部12は、ハウジング本体11aの内部に収容保持されている。突出部12は、ハウジング本体11aの内部に設けられた弾性部材(本実施形態ではばね)15によって、ばね受け16を介し、光コネクタ20のフェルール22の接続端面22a側(図1中矢印X方向)に付勢されている。
【0024】
図3は、図1の清掃装置10を光コネクタ20に取り付けた状態における、清掃装置10及び光コネクタ20の部分拡大図を示している。本図において、光ファイバの先端fの状態を見やすくするためガイドピン(図1参照)を省略して示している。
図3に示すように、清掃装置10を光コネクタ20に取り付けた状態において、清掃装置10の突出部12の突出面12aがクリーニングテープ13を弾性部材15によって光コネクタ20の接続端面22a側(図3中矢印Y方向)に押圧している。すると、クリーニングテープ13が接続端面22aから突き出た光ファイバF(図1参照)の先端fに接触する。また、図3には示さないが、クリーニングテープ13は、光ファイバの先端f周囲を含む接続端面22aにも接触する。つまり、図1の巻取部14を駆動することでクリーニングテープ13が接続端面22aと一方方向に摺動される。
図3に示すように、光コネクタ20の接続端面22aの一部には傾斜面が形成されている。この傾斜面は平坦部分の面に対して約8°の角度で傾斜している。この構成により、PC接続の際に、光ファイバ端面で光が反射しても反射光がコア内を逆の方向に進行することがない。
本実施形態において、クリーニングテープ13は、突出面12aにおいて、矢印Mで示すように鋭角側の端部(突出面における図中上方の端部)から鈍角側の端部(突出面における図中下方の端部)に向かって移動する。
光コネクタには互いに傾斜面にしたがってずれようとする力が生じる。通常、ガイドピンGとガイド孔とによって光コネクタ同士の接合端面がずれないように固定されているが、このずれの力が大きくなるとガイド孔に大きな力が加わり、ガイド孔が変形して正常な接続ができなくなることがある。
本実施形態の清掃装置は、クリーニングテープが突出面において傾斜面の鋭角側の端部から鈍角側の端部に向かって移動するので、ずれの力とは反対方向の力を付与するとこによってずれに力を相殺することができる。
【0025】
図1及び図3に示すように、巻取りリール14a、14bを回転させると、クリーニングテープ13が、フェルール22の接続端面22a及び光ファイバFの先端fと一方方向(例えば、図3中矢印Mの方向)に摺動する。
【0026】
本実施形態の清掃装置10は、クリーニングテープ13を摺動させる場合に、光コネクタ20の図示しない光ファイバ孔の並ぶ方向とクリーニングテープが摺動する方向が直角となるように構成されている。
【0027】
なお、本実施形態のクリーニングテープの材料は、通常樹脂成形品でできているフェルールへの悪影響を考えて、アルコール等の溶剤を含ませないでも小さなゴミや油分を簡単に拭き取れる清掃効果の大きい材質のものが望ましい。そのような材質のものとしては、超極細繊維からなる不織布が広く知られており、例えば、カネボウ株式会社のベリーマX、東レ株式会社のトレシー等が市販されている。
【0028】
図1及び図2に示すように、突出部12における突出面12aに対して反対側の端部にはつば部12bが形成されている。つば部12bは、光コネクタ20に清掃装置10が取り付けられていない状態で、ハウジング本体11の内部に設けられた突部11cに当接することでハウジング11に対する突出部12の位置を規制している。
ここで、突出部12のつば部12bには切欠部12cが形成されている。クリーニングテープ13は、切欠部12cを挿通するように配されている。このため、クリーニングテープ13は、つば部12bと突部11cとによって挟まれることによって摺動が妨げられてしまうことがない。
【0029】
本実施形態の清掃装置10を用いて光コネクタ20の端面を清掃する場合、クリーニングテープ13を一方方向に摺動させると、フェルール22の接続端面22aに付着したゴミや埃などの異物をクリーニングテープ13に吸着させることで、光コネクタの端面を清掃することができる。
このとき、クリーニングテープ13は接続端面22aと一方方向に摺動するため、異物が吸着した汚染面が、再度、フェルール22の接続端面22aや接続端面22aから突き出た光ファイバFの先端fに当接することがない。このため、クリーニングテープを往復移動させる従来の清掃装置に比してより一層確実に光コネクタの端面を清掃することができる。
【0030】
また、クリーニングテープ13は、従来の清掃装置に備えられた粘着材よりも確実に異物を吸着させることが可能で、粘着材を交換するといった煩雑な作業を行う必要がない。
【0031】
さらに、清掃装置10は、ハウジング11が光コネクタ20に取り付け可能であるため、作業者は清掃作業の際に、ハウジング11を光コネクタ20に取り付けた状態でクリーニングテープ13を摺動させるといった簡単な作業によって光コネクタ20の端面(フェルール22の接続端面22a)を清掃することが可能である。このため、例えば、伝送装置などのパネルに固定された光コネクタを容易に清掃することができる。
【0032】
本実施形態の清掃装置10は、光コネクタ20の図示しない光ファイバ孔の並ぶ方向とクリーニングテープ13が摺動する方向が直角になるように構成されているので、フェルール22の接続端面22aから突き出た光ファイバの先端fに付着した異物がクリーニングテープ13に吸着させた場合に、この異物がクリーニングテープ13の摺動によって隣接する他の光ファイバの端部に付着してしまうことを防止することができる。
【0033】
また、本実施形態の清掃装置10は、図1から図3に示すように、弾性部材15の付勢力によってクリーニングテープ13をフェルール22の接続端面22a(又は接続端面から突き出た光ファイバの先端f)に押し付けつつ摺動させることができるので、より一層確実に光コネクタの端面を清掃することができる。
【0034】
さらに、本実施形態の清掃装置10は、クリーニングテープ13を接続端面22aと一方方向に摺動させる巻取部が備えられているので、巻き出す前及び巻き取った後のクリーニングテープ13が互いに絡まることや他の部材に接触することを防止できる。このため、作業者は、清掃装置をより一層簡便に取り扱うことができる。
【0035】
なお、光コネクタ10の構成は、上記実施形態に限定されない。例えば、図4及び図5に一例を示すような、チャンファ構造を有するフェルールを備えた構成とすることもできる。ここで、チャンファ構造とは、フェルールにおいて、ガイドピンを取り付けた部位近傍が接続端面に対して凹んでいる構造である。
チャンファ構造は、対となる雌雄のコネクタの少なくとも一方に付与されていればPC接続が適正に行われなくなることを防止する効果があるが、その効果を高めるためには両方に付与されていることが最も望ましい。また、凹んだ部位の深さは、通常のゴミの堆積度から考えて少なくとも0.5mm以上であることが望ましい。
図4に示すチャンファ構造を有するフェルール42は、接続端面42aに凹設された一対の溝部42bが形成されている。一対のガイドピンGは、一対の溝部42bの底部(接続端面42aに対して最も凹んだ部位)に挿通されることで固定されている。このような構成によれば、光コネクタ同士の接続の際に、フェルールの接続端面におけるガイドピンが挿通する部位近傍に付着した異物によって、PC接続が適正に行われなくなることを防止できる。
【0036】
図5に示すチャンファ構造を有するフェルール52は、接続端面52aに凹設された一対のすり鉢状の穴52bが形成されている。一対のガイドピンGは、一対の穴52bの底部(接続端面52aに対して最も凹んだ部位)を挿通することで固定されている。このような構成によれば、図4のフェルールを備えた光コネクタと同様に、PC接続が適正に行われなくなることを防止できる。
図4及び図5に示すフェルール42、52にはそれぞれ4個の光ファイバ孔が形成されているが、光ファイバ孔の数は特に限定されず、例えば、6個、8個、12個でもよい。
【0037】
本実施形態の清掃装置を上記のようなチャンファ構造を有している光コネクタに適用することで、フェルールのガイドピン周囲の清掃作業を行うことなく、光コネクタの清掃作業をより一層円滑に行うことができる。
【0038】
図1に示す清掃装置10は、ハウジング11がハウジング21と同一形状に構成され、突出部12がフェルール22と同一形状に構成され、光コネクタ20を模した、いわゆるコネクタ型の清掃装置である。このように、清掃装置10をコネクタ型に構成しているため、清掃作業の際に取り付けが行いやすい上、使用時以外は、他の光コネクタと同様に保管することが可能である。しかし、清掃装置10のハウジング11、突出部12などの形状は上記効果を奏する範囲で適宜変更することができる。
【0039】
次に、図1から図3を参照して本発明にかかる光コネクタの清掃方法について説明する。なお、以下の光コネクタの清掃方法の説明において、上記実施形態で述べた清掃装置を用いる。しかし、本発明にかかる光コネクタの清掃方法に用いられる清掃装置は上記実施形態のものに限定されない。また、以下に説明する光コネクタの清掃方法において、すでに説明した部材などと同等な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号又は相当符号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略する。
【0040】
光コネクタの清掃方法は、光コネクタ20にハウジング11を取り付け、ハウジング11内部に突出部12に保持されたクリーニングテープ13を光コネクタ20のフェルール22の接続端面22aと一方方向に摺動して光コネクタ20の端面を清掃するものである。
上記の清掃方法は、クリーニングテープ13は一方方向に摺動するため、異物が吸着した汚染面が、再度、フェルール22の接続端面22aや接続端面22aから突き出た光ファイバの先端fに当接することがない。このため、クリーニングテープを往復移動させる従来の清掃方法に比してより一層確実に光コネクタの端面を清掃することができる。
【0041】
また、上記の清掃方法においてはクリーニングテープ13を用いるため、従来用いられた粘着材よりも確実に異物を吸着させることが可能である。
さらに、ハウジング11を光コネクタ20に取り付けることで、作業者は清掃作業の際に、ハウジング11を光コネクタ20に取り付けた状態でクリーニングを摺動させるといった簡単な作業によって光コネクタの端面を清掃することが可能である。このため、光コネクタ20を把持して往復移動させることで清掃するといった煩雑な作業をする必要がないので、伝送装置などのパネルに固定された光コネクタを容易に清掃することができる。
【0042】
上記清掃方法において、図1から図3に示すように、光コネクタ20の光ファイバ孔(図示しない)の並ぶ方向に対して直角にクリーニングテープ13を摺動することができる。こうすれば、クリーニングテープ13に吸着させた異物が、クリーニングテープ13の摺動によって隣接する他の光ファイバの先端fに付着してしまうことを防止することができるのでより好ましい。
【0043】
既に述べたように、上記光コネクタの清掃方法を、図4及び図5に示すようにフェルールがチャンファ構造を有している光コネクタに用いれば、光コネクタの清掃作業をより一層円滑に行うことができる。
【0044】
また、上記光コネクタの清掃方法において、光コネクタ同士の着脱の回数における所定回数毎に上記の光コネクタの清掃方法を実施することが好ましい。例えば、異なる環境で光コネクタが使用される場合、光コネクタそれぞれの端面の汚染が進行する度合に応じて、光コネクタ同士を1回着脱させる毎、又は、予め決めた回数着脱させた時点で上記の光コネクタの清掃方法を実施することができる。こうすれば、光コネクタが、備え付けられる環境にかかわらず、光コネクタの端面が接続時に良好な伝送特性を維持するように、清掃を効率良く行うことができる。ここで、光コネクタ同士の着脱の回数をカウントするカウンタ装置などを備えた清掃装置を用いることが好ましい。
【0045】
上記清掃方法においてクリーニングテープを突出部の突出面において傾斜面の鋭角側の端部から鈍角側の端部に向かって移動すれば、図3に示したように、光コネクタの接続端面にそってずれようとする力をクリーニングテープの摺動によって相殺することができる。
【0046】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良などが可能である。
例えば、図1に示すように、巻取部14を構成する巻取りリール14a、14bが、破線で示すテープケース18に収容されていてもよい。こうすれば、クリーニングテープ13に清掃装置10の外部から埃などが付着することで粘着性能が低下することを防止することができる。テープケース18はハウジング11と一体に形成されていてもよい。
テープケース18は、必ずしも清掃装置10と一体に構成されている必要はなく、例えば、テープケース18を清掃装置10から独立させ、図示しないフレキシブルパイプでテープケース18と清掃装置10を連結し、フレキシブルパイプ内にクリーニングテープ13を通すような構成でも構わない。クリーニングテープ13の収容量を大きくしようとすると、テープケース18が清掃装置10に比して大きくなりすぎることによって光コネクタ20に清掃装置10を接続させる際に支障が生じる場合があるので、その場合はテープケース18が独立している方が作業性は良好となる。
【0047】
また、巻取りリール14a、14bには、作業者が把持して回転可能な回転操作部が備えられていてもよい。こうすれば、作業者は、清掃をより一層容易に行うことができる。さらに、巻取りリール14a、14bがモータによって回転駆動されることで、クリーニングテープ13の送り出し及び巻き取りを行うことができるように構成されていてもよい。
【0048】
以上説明したように、本発明によれば、光コネクタの接続端面や接続端面から突き出た光ファイバの先端に付着した異物を簡便かつ確実に清掃することのできる光コネクタの清掃方法及び清掃装置を提供することができる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光コネクタの清掃装置及び光コネクタの清掃方法の一実施形態を説明する断面図である。
【図2】図1の光コネクタの清掃装置の透視図を含む一部拡大図である。
【図3】図1に示す清掃装置を光コネクタに取り付けた状態における、要部拡大図である。
【図4】チャンファ構造を有するフェルールの一例を説明する斜視図である。
【図5】チャンファ構造を有するフェルールのその他の例を説明する斜視図である。
【符号の説明】
10 清掃装置
11 ハウジング
12 突出部
13 クリーニングテープ
14 巻取部
15 弾性部材(ばね)
16 ばね受け
17 開口部
18 テープケース
20 光コネクタ(多心光コネクタ)
21 (光コネクタの)ハウジング
22 フェルール
22a 接続端面
42、52 (チャンファ構造を有する)フェルール
F 光ファイバ
f (光ファイバの)先端
G ガイドピン
Claims (11)
- 光コネクタに取り付け可能なハウジングと、該ハウジングの内部に保持された突出部と、前記光コネクタのフェルールの接続端面と一方方向に摺動するように該突出部に支持されたクリーニングテープとを備えたことを特徴とする光コネクタの清掃装置。
- 前記光コネクタが多心光コネクタであって、該多心光コネクタの光ファイバ孔の並ぶ方向と前記クリーニングテープが摺動する方向が直角であることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタの清掃装置。
- 前記突出部が、前記光コネクタに前記ハウジングが取り付けられた状態で、該ハウジングの内部に設けられた弾性部材によって、前記フェルールの前記接続端面側に付勢されることを特徴とする請求項1又は2に記載の光コネクタの清掃装置。
- 前記クリーニングテープを一方方向に摺動させる巻取部が備えられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光コネクタの清掃装置。
- 前記フェルールはチャンファ構造を有している光コネクタに適用されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の光コネクタの清掃装置。
- 前記突出部の突出面には傾斜面が形成され、前記クリーニングテープが、前記突出面において前記傾斜面の鋭角側の端部から鈍角側の端部に向かって移動するように構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の光コネクタの清掃装置。
- 光コネクタにハウジングを取り付け、該ハウジング内部の突出部に保持されたクリーニングテープを前記光コネクタのフェルールの接続端面と一方方向に摺動して前記光コネクタの端面を清掃することを特徴とする光コネクタの清掃方法。
- 前記光コネクタが多心光コネクタの場合に、該多心光コネクタの光ファイバ孔の並ぶ方向に対して直角に前記クリーニングテープを摺動することを特徴とする請求項7に記載の光コネクタの清掃方法。
- 前記フェルールはチャンファ構造を有していることを特徴とする請求項7又は8に記載の光コネクタの清掃方法。
- 光コネクタ同士の着脱の回数における所定回数毎に上記請求項7から9のいずれか1つに記載の光コネクタの清掃方法を実施することを特徴とする光コネクタの清掃方法。
- 前記クリーニングテープを前記突出部の前記突出面において傾斜面の鋭角側の端部から鈍角側の端部に向かって移動することを特徴とする請求項7から10のいずれか1つに記載の光コネクタの清掃方法。
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