JP4047223B2 - 光コネクタ清掃工具および光部品清掃工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタハウジング内の光コネクタの接合端面を清掃する光コネクタ清掃工具および光部品の端面を清掃する光部品清掃工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、アダプタやレセプタクルなどのコネクタハウジング内での光コネクタ同士の接続は、各光コネクタの接合端面に臨む光ファイバの端面同士を突き合わせ接合することで実現される。
コネクタハウジングに光コネクタを挿入して突き合わせ接続する際、光コネクタの接合端面にゴミや埃、油分などの汚れが付着していると、着脱時の損傷や、伝送損失の増大などの原因になるため、突き合わせ接続に先立って、接合端面を清掃する必要がある。
【0003】
この種の用途に用いられるクリーナーとして、図13に示すように、清掃用のテープ102が露出される開口部116を先端に有した突出部分110を備え、この突出部分110を光コネクタアダプタ170(光アダプタ)内の空間(コネクタ収容穴172)に挿入することにより、前記テープ102が前記光コネクタアダプタ170に収容された光コネクタプラグ160(光プラグ)のフェルール161の接合端面161aと向かい合って当接するように配置され、テープ102の前進送りにより前記光プラグ160の接合端面161aを拭き取り清掃するようにしたものが提案されている。このクリーナー101では、光プラグ160の接合端面161aを拭き取り清掃するテープ102が、ピボット111に枢着されたヘッド部112の先端面112a上を通るように設けられており、ピボット111を中心とした枢着回転によりヘッド部112の向きが可変となり、フェルール161の接合端面161aを種々の角度で受け入れることができるようになっている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第3350850号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したクリーナーでは、ヘッド部112の枢着回転の際、該ヘッド部112の先端面112aの向きが変わるのみならず、該先端面112aが枢着回転の接線方向である上下方向(図13の上下方向)に変位することになる。その結果、光プラグ160の接合端面161aとヘッド部112の先端面112aとの中心位置がずれて接合端面161aにテープ102がよく接触しなかったり(例えば符号162の部分)、接合端面161aがテープ102に当接する当接力が不均等になったりして、清掃が確実に行われず、接合端面161aに部分的に汚れが残ることがあるという問題があった。
また、本発明者の鋭意検討により、光プラグ160のフェルール161の押圧力によって、テープ102がヘッド部112とフェルール161との間に挟み込まれると、ゴミがフェルール161等に押し付けられてこびり付き、容易に拭き取れない状態となることがあることが分かってきた。
また、ヘッド部112をフェルール161に押し当てる際、押し込み力が接合端面161aに直接に強く加わることにより、該接合端面161aの傷つき等のおそれがある。また、清掃中にも、ヘッド部112がフェルール161を押圧する押圧力が強すぎると、接合端面161aが過度にクリーニング(拭き取り)され、該接合端面161aの傷つき等のおそれがある。
【0006】
従って、本発明の課題は、光コネクタをコネクタハウジングに挿入した状態で、当該光コネクタの接合端面を容易かつ確実に清掃することができ、しかも、接合端面に過度の押圧力が加わることを防止、緩和できる光コネクタ清掃工具を提供することを課題とする。また、光部品の端面を清掃する光部品清掃工具を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、コネクタハウジング内の光コネクタの接合端面を、清掃テープの運動により拭き取り清掃する光コネクタ清掃工具であって、工具本体と、この工具本体から突出して設けられ、前記コネクタハウジングに挿入可能に形成されている挿入部とを備え、前記挿入部には、先端面に前記接合端面に対する前記清掃テープの当接面積を確保するためのヘッド部が設けられ、前記ヘッド部は、該ヘッド部への押圧力に応じて該ヘッド部を前記挿入方向および後退方向に移動させるように弾性変形可能なバネ部により支持され、前記先端面が、前記清掃テープを前記接合端面に面接触させることができ、前記バネ部は、前記ヘッド部の先端面の向きを変えるように弾性変形可能であることを特徴とする光コネクタ清掃工具を提供する。
このような光コネクタ清掃工具によれば、ヘッド部への押圧力に対してバネ部が弾性変形することにより、ヘッド部が光コネクタのフェルール側とは反対の方向に後退し、フェルールに加わる圧力を適度なものとすることができる。従って、光コネクタの接合端面を容易かつ確実に清掃することができる。
【0008】
前記バネ部は、前記ヘッド部における前記先端面に対する逆側である裏面に連結されており、前記ヘッド部から前記挿入部の挿入方向と反対の方向へ離れたところで前記工具本体あるいは挿入部に取り付けられた基礎部と連結されていることが好ましい。この場合、ヘッド部上を通る清掃テープと干渉しない位置にバネ部と、このバネ部に反力を与える取り付け用の基礎部を配設することができる。
【0009】
また、前記基礎部には、前記清掃テープが挿通される長穴を設けることが好ましい。この場合、清掃テープを長穴に挿通させておくことにより、清掃工具の組立て時に、バネ部を有する部材とテープとが互いに外れることがなくなり、テープが複数本であっても、取付作業性が良好となる。
前記バネ部は、前記ヘッド部の挿入および後退方向の移動、および先端面の向きの変更に対応する弾性変形が可能な折り返し部を有する波形に形成することができる。
前記バネ部は、互いに異なる方向に湾曲した2つの折り返し部を有する波形に形成することができる。
本発明の光コネクタ清掃工具は、光部品清掃工具として、各種光部品の端面の清掃にも用いることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に基づいて、本発明を詳しく説明する。
図1〜11は、本発明の光コネクタ清掃工具(以下、単に「清掃工具」という)の一実施の形態を示す図である。
【0011】
本実施の形態の清掃工具1が適用される光コネクタプラグ60(以下、単に光プラグという場合がある)および光コネクタアダプタ70(コネクタハウジング。以下、単に光アダプタという場合がある)は、ここでは図10,図11に示すように、JIS C 5982等に規定されるMPO形光コネクタ(MPO:Multifiber Push On)である。
【0012】
光プラグ60は、JIS C 5981等に規定されるMT形光コネクタフェルール61(MT:Mechanically Transferable。以下、単にフェルールという)をプラスチック製でスリーブ状のハウジング62の先端部に収容した構成の光コネクタプラグであり、全体が外観扁平な断面形状に形成されている。
以下の説明では、光プラグ60のフェルール61の扁平形状の短辺側に対応する方向(図10の上下方向)を厚さ方向、長辺側に対応する方向を幅方向(図10の左右方向)ということがある。また、フェルール61の厚さ方向および幅方向に対応して、この光プラグ60と接続される光アダプタ70ならびに該光アダプタ70に挿入される清掃工具1の挿入部20についても同様に、厚さ方向および幅方向ということがある。
【0013】
図10に示すように、フェルール61の接合端面61aには、所定の個数(ここでは4個)の光ファイバ穴61bが配列されるように開口している。光ファイバ63は、ここでは4心の光ファイバテープ心線であり、その先端部の樹脂被覆を除去してなる光ファイバ63a(裸光ファイバ)を、フェルール61の光ファイバ穴61b(微細孔)に挿通することにより、他の光コネクタと突き合わせ接続可能に成端されるとともに、光プラグ60の内部を貫通して光プラグ60の後端から引き出されている。光プラグ60の後端から引き出された光ファイバ63は、ハウジング62の接続方向後端側(図11の左側)に設けられたブーツ64に収納されることにより、光プラグ60の後端付近での急激な曲げ等が防止されている。
なお、光ファイバ63としては、当該光プラグで成端するのに適したものであれば特に限定はなく、例えば単心または多心の光ファイバ心線、この光ファイバ心線をチューブに収納した光ファイバコードなどが採用可能である。
【0014】
フェルール61の接合端面61aにおいて、光ファイバ穴61bの幅方向外側の両側には、ガイドピン穴61cが設けられている。フェルール61同士は、ガイドピン穴61cに挿入されて接合端面61aから突出するように設けられる突出部材65(ガイドピン)を介して、周知のガイドピン嵌合方式の位置決め機構によって高精度に位置決めして、光ファイバ63aの端面同士を突き合わせ接合して接続されるようになっている。そしてこれにより、各フェルール61に成端されている光ファイバ63同士が光接続されるようになっている。
【0015】
光アダプタ70は、両側にコネクタ挿入口71を有するスリーブ状に形成されており、該コネクタ挿入口71から光プラグ60を挿入することにより、光アダプタ70の内部に形成され、前記コネクタ挿入口71と連通されたコネクタ収容穴72に収容することができるようになっている。
光プラグ60は、光アダプタ70のコネクタ挿入口71から挿入されると、挿入方向からずれた方向への変位を規制されつつ、コネクタ収容穴72に収容される。2個の光プラグ60を光アダプタ70に挿入すると、該光アダプタ70内でフェルール61同士が突き合わされ、これにより、各フェルール61に成端されている光ファイバ63同士が光接続されるようになっている。
この種の光コネクタ60では、フェルール61は、光アダプタ70内で嵌合されたとき、ハウジング62に内蔵されたスプリング(図示せず)により付勢され、フェルール61同士に押圧力が作用するようになっている。
【0016】
特に図示しないが、周知のMPO形コネクタと同様に、光アダプタ70の内壁70aに沿い、コネクタ挿入口71に向かって延出形成され、その先端に係合爪を有する弾性係合片が設けられている。また、光プラグ60のハウジング62の幅方向両側の側面には、光アダプタ70の前記弾性係合片の係合爪と係合可能な係合凹所が設けられている。
さらに、ハウジング62の外周には、前記係合爪と係合凹所とを係合したときに、前記弾性係合片を外側から押さえ、前記係合凹所との係合の離脱を防止するためのカップリング68が装着されている。
【0017】
光プラグ60は、コネクタ挿入口71から光アダプタ70に挿入されると、前記係合凹所と係合爪との係合などにより、挿入方向からずれた方向への変位を規制されつつ、コネクタ収容穴72に収容される。
両方の光プラグ60を光アダプタ70に挿入した状態では、光アダプタ70内でフェルール61に固定保持された光ファイバ63aの端面同士が突き合わされ、これにより、各フェルール61に成端されている光ファイバ63同士が光接続されるようになっている。
【0018】
上記光プラグ60の接合端面61aの清掃に適用できる清掃工具1は、図1〜図3に図示するように、内部に清掃テープ2が収容された概略ケース状の工具本体10と、この工具本体10から突出して設けられ、光アダプタ70のコネクタ収容穴72に挿入可能に形成された挿入部20とを備えている。
【0019】
図1(b)に示すように、ここでは工具本体10は、ポリスチレン(PS)やポリオキシメチレン(POM、ポリアセタール)などのプラスチック等からなる第1および第2のケース半体11,12による二つ割り構造になっている。ケース半体11,12は、特に図示しないが、例えば、第1のケース半体11の内側に突出して形成された嵌合ピンと、第2のケース半体12の内側に突設されたボスに設けられた嵌合穴とを嵌合させることにより、一体化できるように構成されている。なお、このような工具本体10の構成は一例に過ぎず、本発明を特に限定することを意図するものではない。
【0020】
清掃テープ2(以下、単にテープということがある)は、特に限定されるものではなく、公知の適当な清浄布(不織布や織布)をテープ状に加工したものを採用することができる。例えば、ポリエステルやナイロンなどの極細の繊維からなるものなどが例示される。
本実施の形態においては、テープ2は、挿入部20の幅方向(図8の左右方向)の中央部に配置されたもの2Aと、挿入部20の幅方向の両側部に配置されたもの2B,2Cとがある。以下の説明では、それぞれのテープ2,2,2を、異なる符号2A,2B,2Cにより区別して説明する場合がある。
なお、ここでは3本のテープ2A,2B,2Cを有する形態を図示しているが、本発明において、テープ2の本数は特に限定されるものではなく、1本以上であればよい。
【0021】
図8,図10に示すように、中央部のテープ2Aは、フェルール61のガイドピン穴61cまたはガイドピン65同士の間の位置する領域E1(中央領域)を拭き取り清掃し、両側のテープ2B,2Cは、ガイドピン穴61cまたはガイドピン65よりも外側の領域E2,E2(外側領域)を拭き取り清掃するものである。これにより、ガイドピン穴61cにガイドピン65が挿入されて、接合端面61aから突出している光コネクタ60の場合でも、接合端面61aの上記中央領域E1と外側領域E2,E2とを同時に効率良く清掃できる。
【0022】
図2,図3に示すように、工具本体10内の収納空間35には、駆動機構3として、テープ2を送り移動するテープ送り機構(以下、「テープ送り機構3」という場合がある)が設けられている。
このテープ送り機構3は、テープ2を巻装した供給リール30と、使用後のテープ2を巻き取って回収する巻取リール31と、テープ2を操作する操作ダイヤル34を備えている。
供給リール30、巻取リール31、操作ダイヤル34は、例えば、ポリスチレン(PS)やポリオキシメチレン(POM、ポリアセタール)などのプラスチックから金型により成形することによって製造することができる。
【0023】
第1のケース半体11の内側(収納空間35に臨んだ側)の面には、供給リール30および操作ダイヤル34が回転可能に装着された供給リール支持軸32と、巻取リール31が回転可能に装着された巻取リール支持軸33が、第2のケース半体12側に突出して設けられている。
ここでは、供給リール支持軸32および巻取リール支持軸33は、一方のケース半体と一体に形成されており、他方のケース半体に設けられた穴に挿入することにより、収納空間35内で両ケース半体11,12をつないで橋絡するように構成されている。
供給リール30と巻取リール31との間では、テープ2は、ピン状のテープガイド36に沿って、収納空間35内に張り回されている。そして、その途中で、挿入部20内に収容された後述のヘッド部23に巻き掛けられている。
【0024】
操作ダイヤル34は、工具本体10の側面に設けられた窓11aから、一部、工具本体10の外に露出されている。
操作ダイヤル34には、歯車37が同軸となるように一体に設けられている。この歯車37は、巻取リール31と同軸かつ一体に設けられた歯車38と噛み合っている。これら歯車37,38は、操作ダイヤル34の回転操作による駆動力を巻取リール31に伝達して、テープ2を巻き取らせるための駆動力伝達機構39として機能するものである。
操作ダイヤル34の半径は、巻取リール31の半径より大きくなっている。その結果、テープ2が巻取リール31に巻き取られる長さは、操作ダイヤル34の操作量(該操作ダイヤル34の外周に沿った変位量)より、上記半径比の分だけ小さくなる。このため、テープ2の微小な送り量が容易に達成される。
なお、供給リール30と操作ダイヤル34とは、いずれも供給リール支持軸32に装着されているが、それぞれ独立して回転できるようになっている。
【0025】
図2に示すように、テープ送り機構3は、操作ダイヤル34を手指などで操作して、所定の方向に回転させることにより駆動できるようになっている。すなわち、操作ダイヤル34の回転により、巻取リール31が回転してテープ2を巻き取るとともに、供給リール30から未使用のテープ2が繰り出され、送り移動される。操作ダイヤル34が上記窓11aから工具本体10の側面に開口しているので、操作ダイヤル34は、清掃工具1を片手で持ったときでも、清掃工具1を持った側の手の指で容易に操作できる。
【0026】
さらにこの清掃工具1は、図1,図2に示すように、工具本体10から突出して設けられ、光アダプタ70に挿入可能に形成されている挿入部20を備えている。挿入部20は、光アダプタ70に挿入することにより、該挿入部20の先端に開口された開口部26に臨んで配置された清掃テープ2(テープ)の当接部2aを、光プラグ60の接合端面61aに対して位置決めして当接させることができるようになっている。
すなわち、工具本体10は、挿入部20に向かって先細り形状となっており、挿入部20は細径部分19の先端(図1(a)の左側)に形成されている。
後述するように、テープ2の当接部2aは、ヘッド部23の先端面24上に位置する部分であり、当接部2aは、テープ2の送り移動によりテープ2の長手方向に沿って交替してゆく。
【0027】
図2に示すように、細径部分19の内部には、この細径部分19の補強のための突壁19aが設けられている。この突壁19aによれば、供給リール30からヘッド部23に向かう、清浄であるべき清掃テープ2の上流側の部分2b(以下「上流部」という)2の経路と、ヘッド部23から巻取リール31に向かう、拭き取り清掃により汚染された清掃テープ2の下流側の部分2c(以下「下流部」という)の経路とが仕切られるので、清掃テープ2の汚れの移行が抑制される効果も奏される。
【0028】
挿入部20には、工具本体10側に段差15が設けられている。この段差15は、挿入部20を光アダプタ70のコネクタ収容穴72に挿入したときに、該段差15が光アダプタ70のコネクタ挿入口71の周縁部71aに当接することにより、挿入部20のコネクタ収容穴72への進入深さが深くなりすぎるのを防ぐためのものである。
【0029】
ここでは、図9に示すように、挿入部20は、工具本体10と同じく二つ割り構造となっていて、それぞれのケース半体11,12と一体に形成された挿入部半体20a,20bを、ケース半体11,12の一体化に伴って一体化することにより形成されるようになっている。
挿入部20の外面の幅方向両側には、当該挿入部20を光アダプタ70に挿入した際に、該光アダプタ70の弾性係合片の係合爪(上述)と係合可能に形成された係合凹所21が形成されている。係合凹所21の前縁部21a(挿入部20先端に近い側、図9における左側の縁部)は斜面となっており、該係合凹所21に光アダプタ70の係合爪が係合された状態で、挿入部20を離脱方向(図9における左下向き)に引き抜いたときに、係合爪は前記前縁部21aを乗り越えて比較的小さな力で係合凹所21から離脱されるようになっている。
なお、係合凹所21は、特に必須のものではない。
【0030】
挿入部20内には、テープ2をフェルール61の接合端面61aに当接させるためのテープ当接機構4が設けられている。
図4〜7に示すように、テープ当接機構4は、清掃工具1の挿入部20を光アダプタ70に挿入した状態で、接合端面61aに向かい合って配置される先端面24を有するヘッド部23と、ヘッド部23から前記先端面24に対する逆側であるヘッド部23の裏面27に連結されたバネ部41と、前記ヘッド部23よりも前記挿入部20の挿入方向と反対の離脱方向へ離間したところで前記バネ部41と連結された基礎部43とを有するヘッド部材40が挿入部20内に収容されて構成されている。
【0031】
ヘッド部材40は、例えばポリオキシメチレン(POM)などのプラスチックから適宜の成形法を用いて製造することができる。
ヘッド部材40は、ヘッド部23よりも供給リール30側であるテープ2の上流部2bと、ヘッド部23よりも巻取リール31側であるテープ2の下流部2cとの間に配置されている。これにより、テープ2の送り運動を阻害することなく、ヘッド部材40を挿入部20内に配置することができる。
【0032】
図6,図7に示すように、ヘッド部23の先端面24は、該ヘッド部23の挿入側(図6,図7の左側)に設けられている。また、図8に示すように、先端面24は略四角形状であり、接合端面61aに対する当接面積を有効に確保できるようになっている。
ヘッド部23には、接合端面61aから突出する突出部材(ガイドピン)65を挿通することができる凹部として、挿入部20の幅方向両側にガイドピン挿通穴22,22が形成されている。これにより、挿入部20が光アダプタ70に挿入された際に、ヘッド部23とガイドピン65との干渉を避けることができる。ここでは、ヘッド部23の先端面24は、挿入部20の開口部26の端縁26aより奥側(図6,図7の右側)に位置している。しかし、清掃すべき光コネクタの形状等の条件によって、先端面24を、開口部26の端縁26aより挿入方向の側(図6,図7の左側)に突出させてもよい。
【0033】
図8に示すように、ヘッド部23には、テープの送り方向の上流側(ここでは図8の上側)および下流側(ここでは図8の下側)に、先端面24を介して対向するように、テープ2をガイドするガイド溝25A,25B,25Cが設けられている。これらのガイド溝25A,25B,25Cは、テープ位置決め機構として機能するものである。
テープ2は、それぞれ上流側および下流側のガイド溝25A,25B,25Cにより、ヘッド部23に巻き掛けられる。このように、テープ2がガイド溝25A,25B,25C内に配置されることにより、ヘッド部23が傾動して向きを変えたときでも、ヘッド部23の傾動方向にある挿入部20の内壁28(図6,図7における上下の内壁)にテープ2が接触することはない。
【0034】
ガイド溝25A,25B,25Cは、それぞれのテープ2A,2B,2Cに対応して、3対設けられている。ガイド溝25A,25B,25Cの幅は、テープ2A,2B,2Cの幅に合うようになっている。テープ2A,2B,2Cは、上側のガイド溝25A,25B,25Cと先端面24と下側のガイド溝25A,25B,25Cとにより、ヘッド部23に巻き掛けられるようになっている。
【0035】
図8に示すように、ヘッド部23の先端面24において、ガイドピン挿通穴22,22は、ガイド溝25A,25B,25Cによって案内されるテープ2A,2B,2Cの間に開口するように配置されている。これにより、ガイドピン65,65は、テープ2A,2B,2Cの干渉を避け、テープ2A,2B,2Cの間を通ってガイドピン挿通穴22,22に挿入することができる。
【0036】
バネ部41は、特に形状等が限定されるものではないが、ここでは2つの折返し部41a,41aを有した波形に形成され、バネ部41とヘッド部23との連結部42aが、ヘッド部23の上側に位置し、バネ部41と基礎部43との連結部42bが、ヘッド部23の上下方向の中央部に位置したものとなっている。
折返し部41aは、丸みを帯びており、テープ2が当たっても傷つけるおそれがない。また、テープ2が折返し部41aに当たるとしても、フェルール61を清掃する側の面と反対側である裏面であるから、汚れが移行するなどの問題もない。
【0037】
基礎部43は、挿入部の挿入および離脱の方向に延設されたスペーサ部43aと、スペーサ部43aを介してバネ部41と連結され、スペーサ部43aと垂直な板状の取付部43bとを有している。スペーサ部43aは、バネ部41よりも肉厚に形成されており、たわみ変形しにくくなっている。
取付部43bは、工具本体10側の内壁28に、挿入部20の厚さ方向に対向して凹設された一対の取付溝部29,29に嵌め込まれている。ヘッド部材40は、ケース半体11,12を嵌め合わせる際に、上記取付部43bを取付溝部29に装着しておくことにより、ケース半体11,12によって挟み込んで、工具本体10に取り付けられるようになっている。
なお、基礎部43は、挿入部20の内部の容積によっては、挿入部20の位置に取り付けるようにしてもよい。
【0038】
基礎部43の取付部43bには、清掃テープ2が挿通される長穴44A,44B,44Cが設けられている。ここでは、長穴44A,44B,44Cは、3本のテープ2A,2B,2Cに対応して、3対設けられている。長穴44A,44B,44Cの各対には、ヘッド部23の上流側のテープ2bと下流側のテープ2cが挿通される。
テープ2A,2B,2Cを長穴44A,44B,44Cに挿通させておくことにより、清掃工具1の組立て時に、ヘッド部材40とテープ2A,2B,2Cとが互いに外れることがなくなり、テープ2A,2B,2Cが複数本(ここでは3本)であっても、取付作業性が良好になる。
なお、長穴44A,44B,44Cが挿入部20の幅方向に一列に並んでおらず、厚さ方向(図5の上下方向)に段をなしているのは、長穴44A,44B,44Cが互いにつながってしまうことなく、幅方向の寸法を挿通されるテープ2A,2B,2Cの幅よりも十分に大きく確保できるようにするためである。
【0039】
このテープ当接機構4は、ヘッド部23に対する押圧力がバネ部41に伝達されると、折返し部41a,41aが弾性変形することにより、ヘッド部23が挿入部20の離脱方向(図6,図7の右側)に後退しうるように構成されている。、また、ヘッド部23に対して、先端面24の上端縁24aの側と下端縁24bとの側とに不均等な押圧力が作用することにより、バネ部41は弾性変形して、先端面24が挿入部の厚み方向の上向きまたは下向き(図7の上下)に傾動しうるようになっている。なお、図7はヘッド部23が下向きに傾動した状態を示す。特に図示しないが、このヘッド部23は上向きにも傾動でき、上下の両方向に傾動可能である。
【0040】
なお、テープ当接機構4は、テープ2が送り方向に送られたときに、テープ2とヘッド部23との間に作用する摩擦力程度では、清掃に悪影響を与えるほどには先端面24の向きが変わらないようになっている。先端面24の傾動を許容する押圧力の閾値は、バネ部41の弾性変形のしやすさなどにより調整される。バネ部41の押圧力は、JIS C 5961の7.5や、IEC 1300−3−22等に規定される光コネクタ60のフェルール押圧力よりも小さくすることが望ましい。
【0041】
なお、特に図示しないが、挿入部20の先端には、開口部26に臨むヘッド部23およびテープ2を保護するためのキャップやカバーなどを取り付けて、清掃工具1を使用しないときに上記テープ2等を保護できるようにしてもよいことは勿論である。
【0042】
この清掃工具1の使用方法の一例を説明する。
清掃工具1の挿入部20を光アダプタ70のコネクタ挿入口71から挿入すると、挿入部20は、外面が光アダプタ70の内壁70aにより位置決めされながらコネクタ収容穴72に進入する。段差15がコネクタ挿入口71の周縁部71aにぶつかるところまで挿入部20を押し込むことにより、清掃テープ2は、光プラグ60の接合端面61aの適切な位置(ここでは、光ファイバ穴61bとその周辺)に位置決めされて当接させられる。
光プラグ60の接合端面61aにガイドピン65が突出していた場合でも、ガイドピン65は、ヘッド部23に設けられたガイドピン挿通穴22に収容されるので、挿入部20は、ガイドピン65と干渉することなく、コネクタ収容穴72に収容することができる。
【0043】
操作ダイヤル34を所定量回転させると、巻取リール31の回転と連動してテープ2が運動し、このテープ2により接合端面61aが拭き取り清掃されるので、接合端面61aに付着しているゴミや埃、油分などの汚れが、テープ2により確実に拭き取られる。
拭き取られた汚れは、テープ2に付着して巻取リール31に巻き取られる方向に移動するので、使用後のテープ2はもはや挿入部20の開口部26から露出されることはなく、汚れが接合端面61aに再び付着するおそれがない。
従って、接合端面61aを極めて清浄に清掃することができる。
清掃後、清掃工具1を挿入したときと反対の方向(離脱方向)に引くことにより、挿入部20を容易に引き抜くことができる。
【0044】
テープ当接機構4は、光プラグ60のフェルール61の押圧力によって、バネ部41が弾性変形して挿入方向と反対の方向に後退することにより、ヘッド部23に対するフェルール61の押圧力を緩和することができる。従って、挿入部20をコネクタ挿入口71から挿入して、ヘッド部23をフェルール61に押し当てる際、押し込み力が直接に強く加わることがなく、ヘッド部23が、フェルール61からの力をバネ部41で緩和しながら受圧できるので、該接合端面61aや光ファイバ63a端面等の傷つきなどを抑制できる。また、清掃中に清掃工具1を持つ作業者が手ブレ等をしたとしても、ヘッド部23がフェルール61を押圧する押圧力の変動を緩和して、接合端面61aに過大な押圧力が作用するのを抑制し、該接合端面61aや光ファイバ63a端面等の傷つきなどを抑制できる。また、ゴミが光コネクタ60側のフェルール61等に押し付けられてこびり付くことが抑制され、ゴミを容易に拭き取ることができる。
【0045】
ヘッド部23は、その先端面24が光プラグ60の接合端面61aと当接したときの押圧力に対して傾動しうるようになっているので、図4に示すように接合端面61aが直角研磨されたフェルール61が当接された場合においても、図5に示すように接合端面61aが斜め研磨されたフェルール61が当接された場合においても、先端面24の向きを接合端面61aの向きと合わせ、先端面24上のテープ2を、より均等かつ確実に接合端面61aに当接させることができる。また、清掃中に清掃工具1を持つ作業者がブレ等をしたとしても、その振れに追従して、ヘッド部23の先端面24の向きをフェルール61の接合端面61aの向きに合わせて、テープ2A〜2Cが面接触した状態を維持できるので、押圧力が局所的に集中することなく、ヘッド部23の先端面24とフェルール61の接合端面61aとの間に、より均等に押圧力が作用し、接合端面61aをまんべんなく確実に清掃することができる。
【0046】
テープ当接機構4は、ヘッド部23の先端面24がその傾動方向にある上下方向(図4,図5の上下方向)に実質的に変位しないようになっているので、光プラグ60の接合端面61aとヘッド部23の先端面24との中心位置がずれて接合端面61aにテープ2がよく接触しなかったり、接合端面61aがテープ2に当接する当接力が不均等になったりすることが抑制され、接合端面61aの汚れをより確実に除去することができる。
挿入部20は清掃中も光アダプタ70のコネクタ収容穴72に位置決めされるので、位置ずれすることなく、テープ2の当接部2aにより均等な押圧力で接合端面61aを拭き取り清掃することができる。また、挿入部20を、ごく軽い力で、光アダプタ70内に支持することができ、作業性がよい。
本実施の形態の清掃工具は、POMやPSなどの可燃性材料から、ネジなどの金属部品を用いることなく組み立てて製造することができるので、使用後は分解することなく焼却処分することができる。
【0047】
次に、本発明の第2の実施形態の清掃工具を説明する。図12は、第2の実施形態におけるヘッド部材40を示す。図12において、図4〜図7で用いた符号と同じ符号は、第1の実施形態の清掃工具におけるものと同一または同様の構成であることを示し、重複する説明を省略する。
【0048】
本実施の形態においては、ヘッド部23の先端面24の上側および下側(図12(b)の上下)の縁部24a,24bには、該先端面24よりも挿入部20の挿入方向に突出した一対の突条45a,45bが形成されている。そして、テープ2が突条45a,45b上に通されることにより、該テープ2の裏面2dとヘッド部23の先端面24との間が離されるようになっている。
これにより、光コネクタ60のフェルール61の接合端面61aをテープ2の当接部2aに当接させたとき(図12(b)と同様)に、テープ2が挿入方向の反対方向に沈み込むようになる。従って、フェルール61の押圧力により、テープ2がフェルール61とヘッド部23との間に挟まれて、ゴミがフェルール61に押し付けられてこびりつくことが抑制される。
また、バネ部41の弾性変形により、ヘッド部23が挿入部20の厚み方向に傾動しうるとともに、光コネクタのフェルール側とは反対の方向(離脱の方向、図10(b)の右方)に後退しうるので、挿入部20を光コネクタアダプタ60に挿入する際や清掃中などに、フェルールに加わる押圧力を適度なものとし、接合端面や光ファイバ端面等の傷つきなどを抑制することができる。
【0049】
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明はこの実施の形態のみに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
【0050】
(1) 図6,図7等に示すように、上記実施の形態の清掃工具は、バネ部の弾性変形により、ヘッド部の先端面が挿入部の厚み方向(例えば図8でいえば左右方向)に傾動しうるものであったが、本発明は、特にこれに限定されるものではない。例えば、ヘッド部の先端面が挿入部の幅方向(例えば図8でいえば左右方向)に傾動しうるものであってもよい。
また、挿入部の厚み方向にも幅方向にも傾動可能にした構成を採用することができる。この場合、挿入部のヘッド部の向きとフェルールの接合端面の向きをよりよく合わせることができ、より良好に接合端面を清掃することができる。
さらに、上述の清掃工具と同様に、ヘッド部が接合端面とは反対の方向(離脱の方向)に後退しうるものであると、フェルールに加わる押圧力を適度なものとすることができ、好ましい。
(2) 挿入部は、突出方向の複数箇所に、互いに異なるコネクタハウジングへの挿入によってコネクタハウジング内で位置決めされる単位挿入部が形成されており、挿入部の各単位挿入部は、挿入部の突出方向の位置が相対的に後ろ側に位置する単位挿入部を収容することができる全てのコネクタハウジングに、挿入可能であるように形成されているものとすることができる。このような清掃工具によれば、それぞれの単位挿入部により、挿入部を互いに異なるコネクタハウジングに対して位置決めされるように挿入することができ、1つの清掃工具を用いて、コネクタハウジングの異なる複数の種類やサイズなどに対応して、このコネクタハウジング内の光コネクタの接合端面の清掃を行うことができる。
【0051】
(3) 挿入部は、工具本体に対して複数種類の挿入部が交換可能なものとして構成することもできる。これにより、工具本体を変更することなく、挿入部の変更のみによって、コネクタハウジングの種類やサイズなどに対応して、このコネクタハウジング内の光コネクタの接合端面の清掃を行うことができる。
(4) テープを送り移動する駆動機構は、手動により駆動されるものに限定されず、モータやバネなどの動力により駆動されるようにしたものでもよい。また、手動と動力による駆動とを、併用したり、必要に応じて切り換えられるようにしてもよい。
【0052】
(5) 上記実施の形態の清掃工具においては、挿入部は、該挿入部先端に形成された開口部を除いて、清掃テープをすっかり覆うようになっていたが、必ずしも、これに限定されない。挿入部をコネクタハウジングに挿入するに、清掃テープがコネクタハウジングの内壁などに接触して汚染されるのを防げるのであれば、形状や構造は特に限定されず、必ずしもスリーブ状である必要はない。
【0053】
上記実施の形態の清掃工具は、光ファイバアレイや基板型光導波路(Planar Lightwave Circuit)などの光部品について用いられる光部品清掃工具として、光導波路(光ファイバでありうる)の端面が配置された光部品の端面の清掃に用いることもできる。
光ファイバアレイとしては、光ファイバが、基板に形成された1本または並設された複数のV溝等の位置決め溝に保持され、前記位置決め溝は、該基板の少なくとも一端まで延在しており、前記基板の一端に前記光ファイバの端面が配置されることにより、端面とされたものなどが挙げられる。基板型光導波路を有した光部品も種々の構成が知られている。本発明の光部品清掃工具によれば、光部品の端面がハウジングなどの凹所に配置されている場合でも、光コネクタの接合端面の代わりに、他の光部品の端面、つまり、光ファイバの端面や基板等の端面を、ヘッドに巻き掛けられた清掃テープによって清掃することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の清掃工具によれば、バネ部の弾性変形により、ヘッド部の先端面が傾動可能であり、かつその傾動方向に実質的に変位しないようになっているので、光コネクタの接合端面とヘッド部の当接面との中心位置がずれて接合端面にテープがよく接触しなかったり、接合端面がテープに当接する当接力が不均等になったりすることが抑制され、接合端面の汚れをより確実に除去することができる。また、バネ部の弾性変形により、ヘッド部が光コネクタのフェルール側とは反対の方向(離脱の方向)に後退しうるので、挿入部の挿入時や清掃中に、フェルールに加わる押圧力を適度なものとし、接合端面や光ファイバ端面等の傷つきなどを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る光コネクタ清掃工具の外観を示す(a)正面図および(b)斜視図である。
【図2】 図1に示す光コネクタ清掃工具の内部を示す断面図である。
【図3】 図1に示す光コネクタ清掃工具の内部を示す断面図である。
【図4】 図1に示す光コネクタ清掃工具のテープ当接部材の(a)正面図、(b)平面図、(c)左側面図、(d)右側面図である。
【図5】 図1に示す光コネクタ清掃工具のテープ当接部材の斜視図である。
【図6】 図1に示す光コネクタ清掃工具の挿入部をコネクタハウジングに挿入した状態の一例を示す断面図である。
【図7】 図1に示す光コネクタ清掃工具の挿入部をコネクタハウジングに挿入した状態の他の例を示す断面図である。
【図8】 図1に示す光コネクタ清掃工具の挿入部の正面図である。
【図9】 図1に示す光コネクタ清掃工具の挿入部の部分拡大斜視図である。
【図10】 光コネクタプラグのフェルールの一例を示す正面図である。
【図11】 図1に示す光コネクタ清掃工具の挿入部が、光コネクタが収納されたコネクタハウジングのコネクタ挿入穴に挿入される状態を示す分解斜視図である。
【図12】 (a)本発明の改変例に係る光コネクタ清掃工具のテープ当接部材を示す斜視図である。(b)改変例の光コネクタ清掃工具の挿入部をコネクタハウジングに挿入した状態の一例を示す断面図である。
【図13】 従来のクリーナーをコネクタハウジングに挿入した状態の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…光コネクタ清掃工具(清掃工具)、2,2A〜2C…清掃テープ(テープ)、10…工具本体、20…挿入部、23…ヘッド部、24…ヘッド部の先端面、27…ヘッド部の裏面、41…バネ部、43…基礎部、44A〜44C…長穴、60…光コネクタ(光プラグ)、61a…接合端面、70…コネクタハウジング(光アダプタ)。

Claims (6)

  1. コネクタハウジング(70)内の光コネクタ(60)の接合端面(61a)を、清掃テープ(2,2A〜2C)の運動により拭き取り清掃する光コネクタ清掃工具であって、
    工具本体(10)と、この工具本体から突出して設けられ、前記コネクタハウジングに挿入可能に形成されている挿入部(20)とを備え、
    前記挿入部には、先端面(24)に前記接合端面に対する前記清掃テープの当接面積を確保するためのヘッド部(23)が設けられ、
    前記ヘッド部は、該ヘッド部への押圧力に応じて該ヘッド部を前記挿入方向および後退方向に移動させるように弾性変形可能なバネ部(41)により支持され、
    前記先端面が、前記清掃テープを前記接合端面に面接触させることができ、
    前記バネ部は、前記ヘッド部の先端面の向きを変えるように弾性変形可能であることを特徴とする光コネクタ清掃工具(1)。
  2. 前記バネ部は、前記ヘッド部における前記先端面に対する逆側である裏面(27)に連結されており、前記ヘッド部から前記挿入部の挿入方向と反対の方向へ離れたところで前記工具本体あるいは挿入部に取り付けられた基礎部(43)と連結されていることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ清掃工具。
  3. 前記基礎部には、前記清掃テープが挿通される長穴(44A〜44C)が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の光コネクタ清掃工具。
  4. 前記バネ部は、前記ヘッド部の挿入および後退方向の移動、および先端面の向きの変更に対応する弾性変形が可能な折り返し部(41a)を有する波形に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の光コネクタ清掃工具。
  5. 前記バネ部は、互いに異なる方向に湾曲した2つの折り返し部を有する波形に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の光コネクタ清掃工具。
  6. 光部品(60)の端面(61a)を、清掃テープ(2,2A〜2C)の運動により拭き取り清掃する光部品清掃工具であって、
    工具本体(10)と、この工具本体から突出して設けられ、前記コネクタハウジングに挿入可能に形成されている挿入部(20)とを備え、
    前記挿入部には、先端面(24)に前記光部品の端面に対する前記清掃テープの当接面積を確保するためのヘッド部(23)が設けられ、
    前記ヘッド部は、該ヘッド部への押圧力に応じて該ヘッド部を前記挿入方向および後退方向に移動させるように弾性変形可能なバネ部(41)により支持され、
    前記先端面が、前記清掃テープを前記接合端面に面接触させることができ、
    前記バネ部は、前記ヘッド部の先端面の向きを変えるように弾性変形可能であることを特徴とする光部品清掃工具(1)。
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