WO2019021496A1

WO2019021496A1 - 光コネクタ清掃具用アタッチメント

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Publication number: WO2019021496A1
Application number: PCT/JP2017/035916
Authority: WO
Inventors: 毅信濱野; 輝正鴨打
Original assignee: エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社
Priority date: 2017-07-28
Filing date: 2017-10-03
Publication date: 2019-01-31
Also published as: JP6285069B1; JP2019028209A

Abstract

光コネクタ清掃具（５）の清掃部（１１）が挿入される第１の穴と、第１の穴とは反対側に形成されて、ＭＰＯコネクタプラグ（７）の、清掃布（１５）によって清掃されるべき部分と清掃部（１１）の清掃布（１５）とが互いに接触する状態に保持する第２の穴（（１３）とを有するアタッチメント本体（２）と、このアタッチメント本体（２）に連結片（３）を介して取付けられたＬＣコネクタプラグ用アタッチメント（４）とを備える。ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント（４）は、第２の穴（１３）に嵌合する筒状部と、ＬＣコネクタプラグを挿入方向とは直交する２方向に位置決めする一対の溝とを有する。第２の穴（１３）は、ＭＰＯコネクタプラグ（７）とＬＣコネクタプラグ用アタッチメント（４）の筒状部とのどちらでも挿入可能な大きさに形成されている。　複数種類の光コネクタプラグ（６）を接続することが可能な光コネクタ清掃具用アタッチメントを提供できる。

Description

光コネクタ清掃具用アタッチメント

　本発明は、光コネクタ清掃具に複数種類の光コネクタプラグを接続する光コネクタ清掃具用アタッチメントに関する。

従来、光コネクタプラグの結合端面を清掃するためには、例えば特許文献１に記載されているように、光コネクタ清掃具が用いられている。この光コネクタ清掃具は、テープ状の清掃布で結合端面を擦る構造を有する。この光コネクタ清掃具を用いた光コネクタプラグの清掃は、アタッチメントを介して光コネクタ清掃具に光コネクタプラグを取付けた状態で行う。
　アタッチメントの一端部には、光コネクタ清掃具の清掃部が嵌合する第１の穴が形成されている。この清掃部とは、清掃布と、この清掃布を保持する清掃ヘッドとを有する先端部である。アタッチメントの他端部には、光コネクタプラグが嵌合する第２の穴が形成されている。

特開２００５－１０７２６号公報特許第５０４９３５０号

　データセンタで装置間通信の光化が進むにつれて、装置間を多心型のＭＰＯ（Ｍｕｌｔｉ　ｆｉｂｅｒ　Ｐｕｓｈ　Ｏｎ）コネクタプラグ付きの光ファイバコードで接続することが増えている。このＭＰＯコネクタプラグは、特許文献１に記載された光コネクタクリーナにアタッチメントを介して装着された状態で清掃された後、伝送装置に接続される。
　従来から使用されている光ファイバコードとしては、ＭＰＯコネクタプラグ付きの光ファイバコードの他に、単心型のＬＣ（Ｌｕｃｅｎｔ　Ｃｏｎｎｅｃｔｏｒ）、ＳＣ（Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ　Ｃｏｎｎｅｃｔｏｒ）コネクタプラグ付きの光ファイバコードなどがある。特許文献２には、これらのＬＣ、ＭＣコネクタプラグ付きの光ファイバコードに対応した光コネクタクリーナが記載されている。
　これらの光コネクタが混在した場所では、複数の光コネクタクリーナを用意しなければならなかった。また、特許文献２に記載される光コネクタクリーナは清掃糸により光コネクタ端面を清掃する方式であるので、光コネクタ端面の全部を清掃するのではなく、中心から光学特性に影響しない範囲のみを清掃する清掃具であった。したがって、汚れが付近に残存しており、光学特性には影響しなかったとしても、着脱を繰り返した際に、影響が出ないとは限らないという問題があった。

　本発明の目的は、テープ状の清掃布で結合端面を擦る構造の光コネクタ清掃具に装着して、複数種類の光コネクタプラグの端面の全面清掃を実現する光コネクタ清掃具用アタッチメントを提供することである。

　この目的を達成するために、本発明に係る光コネクタプラグ清掃具用アタッチメントは、光コネクタ清掃具の、清掃布を含む清掃部が挿入される第１の穴と、前記第１の穴が形成された一端側とは反対側の他端側に形成されて、ＭＰＯコネクタプラグが挿入されると、このＭＰＯコネクタプラグの先端の、前記清掃布によって清掃されるべき部分と前記第１の穴に挿入された前記清掃部の前記清掃布とが互いに接触する状態に保持する第２の穴とを有するアタッチメント本体と、前記アタッチメント本体に可撓性を有する連結片を介して取付けられたＬＣコネクタプラグ用アタッチメントとを備え、前記ＬＣコネクタプラグ用アタッチメントは、筒状に形成されて、前記アタッチメント本体の前記第２の穴の中に挿入されると、前記第２の穴に嵌合する筒状部と、前記筒状部の内壁に設けられ、前記筒状部に挿入されたＬＣコネクタプラグの先端部の角筒状の外壁が嵌合して、前記ＬＣコネクタプラグを挿入方向とは直交する２方向に位置決めする一対の溝とを有し、前記第２の穴は、前記ＭＰＯコネクタプラグと前記ＬＣコネクタプラグ用アタッチメントの前記筒状部とのどちらでも挿入可能な大きさに形成されている。

　本発明に係る光コネクタプラグ清掃具用アタッチメントは、光コネクタ清掃具の、清掃布を含む清掃部が挿入される第１の穴と、前記第１の穴が形成された一端側とは反対側の他端側に形成されて、ＳＣコネクタプラグが挿入されると、このＳＣコネクタプラグの先端の、清掃されるべき部分と前記清掃布とが互いに接触する状態に保持する第２の穴が形成されたアタッチメント本体と、前記アタッチメント本体に可撓性を有する連結片を介して取付けられたＬＣコネクタプラグ用アタッチメントとを備え、前記ＬＣコネクタプラグ用アタッチメントは、筒状に形成されて、前記アタッチメント本体の前記第２の穴に挿入されると、前記第２の穴に嵌合する筒状部と、前記筒状部の内壁に設けられ、前記筒状部に挿入された前記ＬＣコネクタプラグの先端部の角筒状の外壁が嵌合して、前記ＬＣコネクタプラグを挿入方向とは直交する２方向に位置決めする一対の溝とを有し、前記第２の穴は、前記ＳＣコネクタプラグの先端部の角筒状の外壁と前記ＬＣコネクタプラグ用アタッチメントの前記筒状部とのどちらでも挿入可能な大きさに形成されている。

　本発明によれば、アタッチメント本体からＬＣコネクタプラグ用アタッチメントが外されている状態でアタッチメント本体の第２の穴にＭＰＯコネクタプラグを接続することにより、ＭＰＯコネクタプラグの清掃されるべき部分を光コネクタ清掃具の清掃布によって清掃することができる。一方、アタッチメント本体の第２の穴にＬＣコネクタプラグ用アタッチメントを取付けた状態においては、ＬＣコネクタプラグ用アタッチメントにＬＣコネクタプラグを接続することにより、ＬＣコネクタプラグの清掃されるべき部分を光コネクタ清掃具の清掃布によって清掃することができる。
　したがって、本発明によれば、ＭＰＯコネクタプラグとＬＣコネクタプラグとのいずれをも接続することが可能な光コネクタ清掃具用アタッチメントを提供することができる。

　また、本発明によれば、アタッチメント本体からＬＣコネクタプラグ用アタッチメントが外されている状態でアタッチメント本体の第２の穴にＳＣコネクタプラグを接続することにより、ＳＣコネクタプラグの清掃されるべき部分を光コネクタ清掃具の清掃布によって清掃することができる。一方、アタッチメント本体の第２の穴にＬＣコネクタプラグ用アタッチメントを取付けた状態においては、ＬＣコネクタプラグ用アタッチメントにＬＣコネクタプラグを接続することにより、ＬＣコネクタプラグの清掃されるべき部分を光コネクタ清掃具の清掃布によって清掃することができる。
　したがって、この発明によれば、ＳＣコネクタプラグとＬＣコネクタプラグとのいずれをも接続することが可能な光コネクタ清掃具用アタッチメントを提供することができる。

図１は、本発明に係る光コネクタ清掃具用アタッチメントと、清掃具と、光コネクタプラグの斜視図である。図２は、アタッチメントの斜視図である。図３は、アタッチメントの斜視図である。図４は、アタッチメントの平面図である。図５は、図４におけるV-V線断面図である。図６は、図４におけるVI-VI線断面図である。図７は、アタッチメントにＭＰＯコネクタプラグを取付けた状態を示す平面図である。図８は、アタッチメントにＭＰＯコネクタプラグを取付けた状態を示す側面図である。図９は、図７におけるIX-IX線断面図である。図１０は、図８におけるX-X線断面図である。図１１は、アタッチメントにＬＣコネクタプラグを取付けた状態を示す側面図である。図１２は、アタッチメントにＬＣコネクタプラグを取付けた状態を示す縦断面図である。図１３は、図１１におけるXIII-XIII線断面図である。図１４は、アタッチメントにＳＣコネクタプラグを取付けた状態を示す側面図である。図１５は、アタッチメントにＳＣコネクタプラグを取付けた状態を示す縦断面図である。図１６は、図１４におけるアタッチメント本体とＳＣコネクタプラグのXVI-XVI線断面図である。図１７は、アタッチメントにＭＰＯコネクタプラグを取付けた状態を示す斜視図である。図１８は、アタッチメントにＬＣコネクタプラグを取付けた状態を示す斜視図である。図１９は、アタッチメントにＭＣコネクタプラグを取付けた状態を示す斜視図である。図２０は、雌型のＭＰＯコネクタプラグの斜視図である。図２１は、傾斜角度０度で第１の状態の場合のＭＰＯコネクタと清掃布との接触部分を拡大して示す模式図である。図２２は、傾斜角度０度で第１の状態の場合の清掃時の状態を示す模式図である。図２３は、傾斜角度０度で第２の状態の場合のＭＰＯコネクタと清掃布との接触部分を拡大して示す模式図である。図２４は、傾斜角度０度で第２の状態の場合の清掃時の状態を示す模式図である。図２５は、傾斜角度１～４度で第１の状態の場合のＭＰＯコネクタと清掃布との接触部分を拡大して示す模式図である。図２６は、傾斜角度１～４度で第１の状態の場合の清掃時の状態を示す模式図である。図２７は、傾斜角度１～４度で第２の状態の場合のＭＰＯコネクタと清掃布との接触部分を拡大して示す模式図である。図２８は、傾斜角度１～４度で第２の状態の場合の清掃時の状態を示す模式図である。図２９は、傾斜角度６度で第１の状態の場合のＭＰＯコネクタと清掃布との接触部分を拡大して示す模式図である。図３０は、傾斜角度６度で第１の状態の場合の清掃時の状態を示す模式図である。図３１は、傾斜角度６度で第２の状態の場合のＭＰＯコネクタと清掃布との接触部分を拡大して示す模式図である。図３２は、傾斜角度６度で第２の状態の場合の清掃時の状態を示す模式図である。

　以下、本発明に係る光コネクタ清掃具用アタッチメントの一実施の形態を図１～図２３を参照して詳細に説明する。
　図１に示すアタッチメント１は、角筒状に形成されたアタッチメント本体２と、このアタッチメント本体２の一側部に連結片３を介して取付けられたＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４とによって構成されている。このアタッチメント１は、光コネクタ清掃具５に光コネクタプラグ６を接続するために使用される。光コネクタプラグ６は、詳細は後述するが、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７（図２０参照）、ＬＣコネクタプラグ８、ＳＣコネクタプラグ９などである。

　アタッチメント本体２の一端部（図１においては右上側の端部）には、第１の穴１２（図６参照）が形成され、他端部には第２の穴１３が形成されている。第１の穴１２には、光コネクタ清掃具５の清掃部１１が挿入される。第２の穴１３には、種類の異なる光コネクタプラグ６が直接またはＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４を介して挿入される。以下においては、便宜上、アタッチメント本体２の他端部から一端部を通して清掃具５を見る方向を前方向とし、清掃具５からアタッチメント本体２の一端部を通して他端部を見る方向を後方向として説明する。また、この実施の形態においては、図１において上側を上方とし、図１において下側を下方とし、前後方向および上下方向と直交する水平方向を左右方向として説明する。左右方向は、光コネクタ清掃具５をアタッチメント本体２側から見た状態における左右方向である。
　アタッチメント本体２の第１の穴１２は、光コネクタ清掃具５の清掃部１１が着脱自在に嵌合し、清掃部１１を後方への移動が規制される状態で上下方向と左右方向とに位置決めする形状に形成されている。

＜清掃具の説明＞
　光コネクタ清掃具５は、筐体１４と、この筐体１４のノーズ部１４ａから突出した清掃部１１と、筐体１４内に設けられた清掃布供給装置（図示せず）などを有している。筐体１４は、作業者（図示せず）によって把持される把持部１４ｂと、この把持部１４ｂの一端（この実施の形態では後端）から突出する角筒状のノーズ部１４ａとを有している。把持部１４ｂは、筐体１４の前側部分を構成しており、前後方向と上下方向とに延びる板状に形成されている。ノーズ部１４ａは、把持部１４ｂの下端部から後方に突出している。把持部１４ｂの後端は、左右方向から見て半円状に形成されている。また、把持部の前端部は、把持部１４ｂの上端からノーズ部１４ａに向けて後ろ下がりに斜めに傾斜している。

　清掃部１１は、ノーズ部１４ａ内に一部が収容された状態でノーズ部１４ａに前後方向へ移動自在に支持されている。清掃部１１の後方向端部には清掃布１５が露出している。清掃布１５は、細帯状の清掃用テープである。この清掃布１５は、図示してはいないが、筐体１４内の供給用リールから引き出され、清掃部１１の後方向端部に設けられた清掃ヘッド１１ａに接触しながら折り返されて筐体１４内の巻き取りリールに巻取られている。

　清掃布１５は、清掃ヘッド１１ａの後方向の先端に設けられた平坦面に沿って折り返される。清掃布１５が平坦面に沿うことによって、平坦な清掃面１５ａが生じる。光コネクタプラグ６は、この清掃面１５ａに接触して清掃される。清掃ヘッド１１ａは、例えばゴムなどの可撓性を有する材料によって形成されている。このため、清掃面１５ａは、光コネクタプラグ６の被清掃面６ａが押し付けられることによって、被清掃面６ａに沿うように変形する。

　筐体１４内に設けられた清掃布供給装置（図示せず）は、清掃部１１が図１に示す突出位置Ｐからノーズ部１４ａ内に押し込まれることにより、清掃布１５を供給用リールから所定の長さだけ引出し、同時に余剰の清掃布１５を巻き取りリールに巻き付ける。図１において、供給用リールから引き出された清掃布１５は、清掃部１１の下側を後端に向けて移動し、後端で図１中に矢印で示すように下から上に折り返し、清掃部１１の上側を通って巻き取りリールに向けて移動する。

＜アタッチメントの概略の説明＞　
　アタッチメント本体２の第１の穴１２は、アタッチメント本体２が光コネクタ清掃具５に所定の接続状態で接続されるように、ストッパー１２ａ（図６参照）を有している。この所定の接続状態とは、詳細は後述するが、アタッチメント本体２に接続されたＭＰＯコネクタプラグ７，１７の清掃されるべき部分に清掃布１５が正しく接触するような状態である。この実施の形態によるストッパー１２ａは、アタッチメント本体２の上部と清掃部１１の上部とが重なる状態でのみ清掃部１１の挿入を許容する。
　アタッチメント本体２の第２の穴１３は、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７と、ＬＣコネクタプラグ８と、ＳＣコネクタプラグ９との３種類の光コネクタプラグ６を直接的にまたは間接的に挿入することができる。ＭＰＯコネクタプラグ７，１７とＳＣコネクタプラグ９は第２の穴１３に直接挿入される。一方、ＬＣコネクタプラグ８は、後述するＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４を介して第２の穴１３に挿入される。第２の穴１３は、詳細は後述するが、光コネクタプラグ６を先端の被清掃面６ａ（結合端面）と清掃布１５とが互いに接触する状態に保持する保持構造１６を有している。

＜ＭＰＯコネクタプラグの説明＞
　ＭＰＯコネクタプラグには、雄型と雌型の２種類がある。雄型のＭＰＯコネクタプラグ７は、図１に示すように、フェルール２１の先端面に左右方向に互いに離間した２本のガイドピン２２が立設されている。雌型のＭＰＯコネクタプラグ１７は、図２０に示すように、フェルール２１の先端面に左右方向に互いに離間したガイドホール２３が形成されている。これらのガイドピン２２どうしの間およびガイドホール２３どうしの間にそれぞれ複数の光ファイバ７ａが設けられている。ＭＰＯコネクタプラグ７において、光コネクタ清掃具５の清掃布１５によって清掃されるべき部分は、フェルール２１の先端面における、２本のガイドピン２２どうしの間や２つのガイドホール２３どうしの間で複数の光ファイバ７ａが露出する部分である。
　ＭＰＯコネクタプラグ７，１７は、フェルール２１と、このフェルール２１を覆うハウジング２４とを備えている。フェルール２１は、ハウジング２４の相対的に外形が小さい先端部２４ａから突出している。先端部２４ａは、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７の長手方向から見て略矩形状に形成されてフェルール２１を覆っている。ハウジング２４は、この先端部２４ａと、この先端部２４ａより段差をもって外形が大きくなる把持部２４ｂとを有している。

　ＭＰＯコネクタプラグ７，１７には、フェルール２１の先端面がＭＰＯコネクタプラグ７，１７の長手方向と直交するものと、フェルール２１の先端面が所定の角度で傾斜したものとの２種類がある。この実施の形態で示すＭＰＯコネクタプラグ７，１７は、図９および図２１に示すように、フェルール２１の先端面２１ａが傾斜しているものである。図９と図２１は、構成を理解し易くするために光ファイバ７ａを省略して描いてある。
　先端面２１ａは、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７の長手方向とは直交する方向に対してＡ度（図２１参照）だけ傾斜している。この角度Ａは、一般的には８度である。

　また、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７において、ハウジング２４の先端部２４ａの両外側面には、図１、図１０および図２０に示すように、溝２５がそれぞれ形成されている。これらの溝２５は、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７の長手方向に沿ってハウジング２４の先端から、先端部２４と把持部２４ｂとの境界となる段部２６に向けて所定の長さに形成されている。

　この段部２６を形成するハウジング２４の把持部２４ｂは、アタッチメント本体２の第２の穴１３より大きい。このため、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７は、図９および図１７に示すように、段部２６がアタッチメント本体２の後端面２７に当接するまで第２の穴１３内に挿入される。なお、図９には雄型のＭＰＯコネクタプラグ７が図示されているが、雌型のＭＰＯコネクタプラグ１７でも同様である。段部２６がアタッチメント本体２に当接することによってＭＰＯコネクタプラグ７，１７がアタッチメント本体２に対して前後方向の所定の位置に位置決めされる。この所定の位置とは、アタッチメント本体２の第１の穴１２に挿入された光コネクタ清掃具５の清掃ヘッド１１ａおよび清掃布１５に対して、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７のフェルール２１の先端面２１ａが清掃に適した押圧力で押しつけられるような位置である。この押圧力は、作業者が光コネクタ清掃具５の筐体１４をアタッチメント本体２に向けて押すことにより生じる。

＜ＬＣコネクタプラグの説明＞
　ＬＣコネクタプラグ８は、図１に示すように、角筒状のハウジング３１と、このハウジング３１の中心部に収容された円柱状のフェルール３２とを備えている。このフェルール３２の先端面には、光ファイバ３３の端面が露出している。ＬＣコネクタプラグ８の光コネクタ清掃具５の清掃布１５によって清掃されるべき部分は、フェルール３２の先端面である。ハウジングの一側部には、係止解除用のレバー３４が設けられている。この実施の形態においては、ハウジング３１が本発明でいうＬＣコネクタプラグの「角筒状の外壁」に相当する。

＜ＬＣコネクタプラグ用アタッチメントの説明＞
　ここで、ＬＣコネクタプラグ８をアタッチメント本体２に接続する際に使用するＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４の構成を説明する。ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４は、図２および図３に示すように、アタッチメント本体２に連結片３を介して接続されたフランジ部３５と、このフランジ部３５から突出した筒状部３６と、フランジ部３５にヒンジ３７を介して接続された蓋部３８とによって構成されている。アタッチメント本体２と、連結片３と、ＬＣコネクタプラグ８とは、プラスチック材料を使用して一体成型によって一体に形成されている。連結片３は、曲がり易いように細い帯状に形成されている。

　フランジ部３５は、アタッチメント本体２の後方端に重ねることが可能な四角形の板状に形成されている。このフランジ部３５の中央部には、図３に示すように、差し込み口４１が形成されている。差し込み口４１の開口は、ＬＣコネクタプラグ８の先端部より大きい。フランジ部３５における差し込み口４１の開口形状は、上下方向より左右方向が長い長方形である。この差し込み口４１は、筒状部３６の内部空間に接続されている。差し込み口４１の下部と上部には、後述する蓋部３８と係合する突条４２，４３が形成されている。

　また、差し込み口４１の下部と上部には、図３および図１３に示すように、ガイド溝４４，４５（図３には下部のガイド溝４４のみが図示されている）が形成されている。これらのガイド溝４４，４５は、筒状部３６の内壁４６にも形成され、筒状部３６の底壁４７（図２参照）まで延びている。これらのガイド溝４４，４５の溝幅と、ガイド溝４４，４５どうしの間隔は、所定の姿勢とされたＬＣコネクタプラグ８のハウジング３１が嵌合する幅と間隔である。

　この所定の姿勢とは、図１８に示すように、係止解除用のレバー３４の先端部が差し込み口４１の一側部に挿入される姿勢である。一対のガイド溝４４，４５にＬＣコネクタプラグ８が嵌合することにより、ＬＣコネクタプラグ８の挿入方向とは直交する２方向（左右方向と上下方向）への移動が規制される。この実施の形態においては、これらの一対のガイド溝４４，４５が本発明でいう「ＬＣコネクタプラグを挿入方向とは直交する２方向に位置決めする一対の溝」に相当する。

　筒状部３６は、図２に示すように、角筒４８と上述した底壁４７とを有する有底角筒状に形成されている。角筒４８の左右方向の両側面からなる両端部には、底壁４７からフランジ部３５まで延びる溝４９がそれぞれ形成されている。
　この実施の形態による筒状部３６の角筒４８は、後述するＳＣコネクタプラグ９のハウジング５１（図１参照）の先端部と同等の形状に形成されている。すなわち、４つの角部５２どうしがＳＣコネクタプラグ９のハウジングの角部５３と同じ間隔で並んでいる。

　筒状部３６の底壁４７には貫通孔５４が形成されている。この貫通孔５４は、図１２に示すように、筒状部３６内に形成された円筒５５を貫通し、筒状部３６の中空部に向かって開口している。この中空部と貫通孔５４には、上述したガイド溝４４，４５にＬＣコネクタプラグ８のハウジング３１が嵌合することによって、ハウジング３１とフェルール３２とがそれぞれ嵌合する。中空部にはハウジング３１が嵌合し、貫通孔５４にはフェルール３２が貫通する。
　ＬＣコネクタプラグ８のハウジング３１は、ガイド溝４４，４５に沿って筒状部３６内にその先端が底壁４７に当接するまで挿入され、底壁４７は、筒状部３６内へのハウジング３１のそれ以上の挿入を規制する。フェルール３２は、ハウジング３１が底壁４７の一方の面に当接した状態で貫通孔５４を通って底壁４７の他方の面から所定の長さだけ突出する。この所定の長さは、詳細は後述するが、ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４がアタッチメント本体２の後述する第２の穴１３に挿入された状態でフェルール３２の先端面が清掃布１５に所定の押圧力で接触する長さである。

　ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４の蓋部３８は、図３に示すように、板状に形成されており、ヒンジ３７を介してフランジ部３５の下端部に揺動自在に取付けられている。蓋部３８の中央部には凹陥部５６が形成されている。この凹陥部５６は、蓋部３８がヒンジ３７を中心にして揺動し、フランジ部３５と重ねられることによって、フランジ部３５の一対の突条４２，４３が係入する形状に形成されている。凹陥部５６に突条４２，４３が係入することにより、蓋部３８は、フランジ部３５に重なる状態で固定されて、フランジ部３５の差し込み口４１を閉塞する。

＜ＳＣコネクタプラグの説明＞
　ＳＣコネクタプラグ９は、図１に示すように、角筒状のハウジング５１と、このハウジング５１の中心部に収容された円柱状のフェルール６１とを備えている。図１におけるハウジング５１の後端部は、４つの角部５３と、その側面に形成された左右一対の溝６２とを有している。
　フェルール６１の先端面には、光ファイバ６３の端面が露出している。ＳＣコネクタプラグ９の光コネクタ清掃具５の清掃布１５によって清掃されるべき部分は、フェルール６１の先端面である。この実施の形態においては、ハウジング５１が本発明でいうＳＣコネクタプラグの「角筒状の外壁」に相当する。

＜アタッチメントの第２の穴の説明＞
　アタッチメント本体２の第２の穴１３は、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７と、ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４の筒状部３６と、ＳＣコネクタプラグ９のいずれも挿入可能な大きさに形成されている。
　第２の穴１３の左右方向の両側に位置する一対の側壁７１（図５参照）には、上述した保持構造１６の一部を構成する凸部７２がそれぞれ設けられている。これらの一対の凸部７２は、図６に示すように、アタッチメント本体２の前後方向に対して所定の角度Ｂだけ傾斜する方向に延びる突条によって形成されている。これらの凸部７２は、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７のハウジング２４に設けられている一対の溝２５と嵌合する形状に形成されている。なお、ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４の筒状部３６の一対の溝４９と、ＳＣコネクタプラグ９のハウジング５１の一対の溝６２は、凸部７２が遊びをもった状態で嵌まる大きさに形成されている。

　ＭＰＯコネクタプラグ７が第２の穴１３に挿入された状態では、図１０に示すように、一対の溝２５が凸部７２に嵌合する。なお、図１０には雄型のＭＰＯコネクタプラグ７が図示されているが、図１０に示す挿入状態は雌型のＭＰＯコネクタプラグ１７でも同様である。この挿入状態において凸部７２は、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７をフェルール２１の先端面２１ａが、第１の穴１２に挿入された光コネクタ清掃具５の清掃布１５と対接する位置に位置付けるとともに、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７の挿入方向とは直交する２方向（左右方向と上下方向）への移動を規制する。すなわち、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７は、フェルール２１の先端面２１ａが清掃面１５ａと対接する位置に位置決めされる。

　凸部７２が傾斜する方向は、図６に示すように、第２の穴１３の奥側に位置する凸部７２の前端７２ａが第２の穴１３の開口側に位置する凸部７２の後端７２ｂより清掃布１５の移動方向の上流側（図６においては下側）に位置する方向である。
　この凸部７２がアタッチメント本体２の前後方向に対して傾斜する角度Ｂは、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７のフェルール２１の傾斜した先端面２１ａと清掃布１５との接触部分が可及的広くなるように、例えば１～４度とすることができる。

　清掃布１５は、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７の清掃されるべき部分に接触した状態で、ＭＰＯコネクタプラグ７の長手方向およびアタッチメント本体２の一対の凸部７２が並ぶ方向（左右方向）とは直交する方向（上下方向）に移動する。清掃布１５の移動方向は、図６において、矢印で示すように下から上に向かう方向である。

＜凸部が傾斜している理由の説明＞
　ここで、凸部７２が傾斜している理由を説明する。
　ＭＰＯコネクタプラグ７，１７には、上述したようにフェルール２１の先端面２１ａ（清掃されるべき部分）が傾斜しているものがある。フェルール２１の先端面２１ａが傾斜する方向は、図２１に示すように、フェルール２１の先端面２１ａの上下方向の一端が他端よりＭＰＯコネクタプラグ７の長手方向に突出する方向である。以下においては、図２１に示すように、この突出する一端を前端２１ｂといい、他端を後端２１ｃという。

　このように傾斜したフェルール２１の先端面２１ａに光コネクタ清掃具５を押し当てると、図２２に示すように、清掃ヘッド１１ａが弾性変形し、その形状がフェルール２１に倣うように変形する。図２１および図２２は、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７の長手方向と、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７をアタッチメント本体２に挿入するときの挿入方向とが互いに平行である場合を示している。従来のアタッチメントは、このようにＭＰＯコネクタプラグ７，１７の長手方向と挿入方向とが互いに平行になるように構成されている。
　先端面２１ａに光コネクタ清掃具５が押し当てられた状態で清掃布１５が先端面２１ａの後端２１ｃ側から前端２１ｂ側に向けて送られることにより、清掃布１５との接触により生じる抵抗でフェルール２１が弾性変形して清掃布１５の移動方向の下流側に向けて僅かに動き、フェルール２１の傾斜角度が変わる。

　図２１および図２２に示すように、先端面２１ａの後端２１ｃが清掃布１５の移動方向の上流側に位置している状態（このような状態を「第１の状態」という。）の場合は、フェルール２１が清掃布１５との接触により生じる抵抗によって動いて傾斜角度が変わったとしても、後端２１ｃがより強く清掃布１５に押しつけられるだけであるから、先端面２１ａを正しく清掃することができる。
　一方、図２３に示すように、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７を上下方向に反転させてアタッチメント本体２に挿入すると、フェルール２１の先端面２１ａの前端２１ｂが清掃布１５の移動方向の上流側に位置している状態（このような状態を「第２の状態」という。）になる。

　この第２の状態の場合には、図２４に示すように、フェルール２１が清掃布１５との接触により生じる抵抗で傾斜することによって、先端面２１ａの後端２１ｃが清掃布１５から離れる方向に変位することになる。この場合は、図２４中に二点鎖線Ａで示す範囲、すなわち後端２１ｃ側の部位において、清掃布１５が先端面２１ａに接触できなくなったり、接触したとしても清掃布１５の一部のみでしか清掃を行うことができず、清掃が不十分になる。
　このため、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７が接続される従来のアタッチメントは、清掃布１５の移動方向に適合する第１の状態、すなわち先端面２１ａの後端２１ｃが清掃布１５の移動方向の上流側に位置する状態で、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７がアタッチメントに接続されるように構成されている。

　この実施の形態によるアタッチメント本体２は、図２５に示すように、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７がアタッチメント本体２の前後方向に対して１～４度の傾斜角度で傾斜するように凸部７２が設けられている。このアタッチメント本体２にＭＰＯコネクタプラグ７，１７が第１の状態に装着されると、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７が傾斜することなく装着された場合と較べて先端面２１ａの後端２１ｃが清掃布１５から離れることになる。しかし、傾斜角度が１～４度であると、清掃布１５との接触により生じる抵抗でフェルール２１が傾斜することによって、図２６に示すように、後端２１ｃが清掃布１５に接近して十分に接触する。

　また、図２７に示すように、このアタッチメント本体２にＭＰＯコネクタプラグ７，１７を第２の状態として装着すると、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７が傾斜していない場合と較べて後端２１ｃが清掃布１５に近付くようになる。このため、図２８に示すように、清掃布１５との接触により生じる抵抗によってフェルール２１が傾いたとしても、先端面２１ａの後端２１ｃが清掃布１５から離れるようなことはなく、先端面２１ａの広範囲な領域を正しく清掃することが可能になる。

　ＭＰＯコネクタプラグ７，１７がアタッチメント本体２の長手方向に対して傾斜する角度を６度とした場合は、図２９に示すように、第１の状態において先端面２１ａの後端２１ｃが清掃布から過度に離れてしまう。このため、第１の状態では、図３０に示すように、仮に清掃布１５との接触により生じる抵抗でフェルール２１が傾斜したとしても、後端２１ｃが清掃布１５に接触できないか、接触したとしても僅かであるから、図３０中に二点鎖線Ｂで示す範囲において清掃が不十分になる。

　一方、図３１に示す第２の状態では、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７が１～４度で傾斜する場合と較べて、後端２１ｃが清掃布１５に更に近付く。このため、図３２に示すように、清掃布１５との接触により生じる抵抗によってフェルール２１が傾くにもかかわらず、先端面２１ａの後端２１ｃが清掃布１５に十分に接触するから、先端面２１ａの全域を正しく清掃することが可能になる。
　したがって、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７がアタッチメント本体２の長手方向に対して傾斜する角度を１～４度とすることで、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７を第１の状態と第２の状態のいずれの状態でも先端面２１ａを正しく清掃することができる。

＜第２の穴の隅部の説明＞
　第２の穴１３には、図５に示すように、上述した凸部７２の他に、上述した保持構造１６の一部となる４つの隅部７３が設けられている。ここでいう「隅部」とは、互いに交差する２つの面の内側に形成される空間の角部で、互いに交差する２つの面が交わる部位と、この部位の周辺近傍を含む。これらの隅部７３は、アタッチメント本体２の一対の側壁７１と下壁７４との接続部分と、側壁７１と上壁７５との接続部分とに形成されている。これらの隅部７３は、図１３に示すように、後述するＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４の筒状部３６の角部５２や、図１６に示すように、ＳＣコネクタプラグ９のハウジング５１の角部５３と嵌合する形状に形成されている。

　また、これらの隅部７３は、ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４が第２の穴１３に挿入された状態において、挿入方向とは直交する２方向（左右方向と上下方向）へのＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４の移動を規制する。ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４の筒状部３６のガイド溝４４，４５や貫通孔５４および円筒５５は、このように筒状部３６が第２の穴１３に嵌合した状態でＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４に挿入されたＬＣコネクタプラグ８のフェルール３２の先端面が清掃布１５と対接するように位置付けられる。このため、ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４に取付けられたＬＣコネクタプラグ８のフェルール３２は、ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４が第２の穴１３に嵌合することによって、フェルール３２の先端面が清掃布１５と対接する位置に位置決めされる。

　さらに、これらの隅部７３は、ＳＣコネクタプラグ９が第２の穴１３に挿入された状態において、ＳＣコネクタプラグ９をフェルール６１の先端面が清掃布１５と対接する位置に位置付けるとともに、挿入方向とは直交する２方向（左右方向と上下方向）への移動を規制する。すなわち、ＳＣコネクタプラグ９は、フェルール６１の先端面が清掃布１５と対接する位置に位置決めされる。

　アタッチメント本体２の下壁７４には、図２に示すように、第２の穴１３内に突出する形状のストッパー７６が設けられている。上述した保持構造１６は、このストッパー７６と、上述した凸部７２および隅部７３とによって構成されている。
　ストッパー７６は、第２の穴１３の開口部から所定の距離だけ穴内に入った位置に形成されており、第２の穴１３に挿入されたＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４とＳＣコネクタプラグ９の挿入方向の位置を規定する。

　ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４は、第２の穴１３の奥に向けて進む過程で筒状部３６の先端がストッパー７６に当接することで、それより奥へ進むことができなくなる（図１２参照）。
　ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４がストッパー７６に当接することによって、ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４がアタッチメント本体２に対して長手方向（前後方向）の所定の位置に位置決めされる。この所定の位置とは、ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４に装着されたＬＣコネクタプラグ８のフェルール３２の先端面が清掃に適した押圧力で清掃布１５に押しつけられるような位置である。

　ＳＣコネクタプラグ９は、第２の穴１３の奥に向けて進む過程でハウジングの先端がストッパー７６に当接することによって、それより奥へ進むことができなくなる（図１５参照）。ＳＣコネクタプラグ９がストッパー７６に当接することによって、ＳＣコネクタプラグ９がアタッチメント本体２に対して長手方向（前後方向）の所定の位置に位置決めされる。この所定の位置とは、ＳＣコネクタプラグ９のフェルール６１の先端面が清掃に適した押圧力で清掃布１５に押しつけられるような位置である。

＜清掃手順の説明＞
　次に、上述したように構成された光コネクタ清掃具用アタッチメント１を使用して光コネクタプラグ６を清掃する手順を説明する。
　アタッチメント１は、予め清掃具５に取り付けられて、第１の穴１２には清掃具５の清掃部１１が嵌合している。

　ＭＰＯコネクタプラグ７，１７の清掃を行うためには、先ず、ハウジング２４の先端部をアタッチメント本体２の第２の穴１３に挿入し、溝２５をアタッチメント本体２の凸部７２に嵌合させる。この挿入操作は、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７が上下方向において第１の状態にある場合の他に、第２の状態である場合でも行うことができる。そして、図７～図１０および図１７に示すように、ハウジング２４の段部２６がアタッチメント本体２に当接するまでＭＰＯコネクタプラグ７，１７をアタッチメント本体２内に押し込む。

　このようにＭＰＯコネクタプラグ７，１７がアタッチメント本体２に接続されることによって、図９に示すように、フェルール２１の先端面２１ａが清掃布１５に対接するとともに、所定の押圧力で押し付けられる。この状態でＭＰＯコネクタプラグ７，１７に対して清掃具５を押し付け、清掃具５の清掃部１１が筐体１４の中に挿入されることによって、清掃布１５がフェルール２１の先端面２１ａに接触した状態で移動し、フェルール２１の先端面２１ａが清掃される。

　ＬＣコネクタプラグ８の清掃を行うためには、先ず、ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４の筒状部３６をアタッチメント本体２の第２の穴１３に嵌合させてＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４をアタッチメント本体２に取り付ける。そして、ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４の差し込み口４１にＬＣコネクタプラグ８のハウジング３１を嵌合させ、図１１～図１３および図１８に示すように、ハウジング３１の先端がＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４の底壁４７の内面に当接するまでＬＣコネクタプラグ８をアタッチメント４内に押し込む。

　このようにＬＣコネクタプラグ８がＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４に接続されることによって、図１２に示すように、フェルール３２の先端面が清掃布１５に対接するとともに、所定の押圧力で押し付けられる。この状態でＬＣコネクタプラグ８に対して清掃具５を押し付けることによって、清掃布１５がフェルール３２の先端面に接触した状態で移動し、フェルール３２の先端面が清掃される。

　ＳＣコネクタプラグ９の清掃を行うためには、先ず、ＳＣコネクタプラグ９をアタッチメント本体２の第２の穴１３に挿入し、ハウジング５１を第２の穴１３に嵌合させる。そして、図１４～図１６および図１９に示すように、ハウジング５１の先端がアタッチメントのストッパー７６に当接するまでＳＣコネクタプラグ９をアタッチメント本体２内に押し込む。このようにＳＣコネクタプラグ９がアタッチメント本体２に接続されることによって、図１５に示すように、フェルール６１の先端面が清掃布１５に対接するとともに、所定の押圧力で押し付けられる。この状態でＳＣコネクタプラグ９に対して清掃具５を押し付けることによって、清掃布１５がフェルール６１の先端面に接触した状態で移動し、フェルール６１の先端面が清掃される。

＜実施の形態による効果の説明＞
　この実施の形態によるアタッチメント１においては、アタッチメント本体２からＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４が外されている状態でアタッチメント本体２の第２の穴１３にＭＰＯコネクタプラグ７，１７を接続することにより、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７の清掃されるべき部分を光コネクタ清掃具５の清掃布１５によって清掃することができる。一方、アタッチメント本体２の第２の穴１３にＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４を取付けた状態においては、ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４にＬＣコネクタプラグ８を接続することにより、ＬＣコネクタプラグ８の清掃されるべき部分を光コネクタ清掃具５の清掃布１５によって清掃することができる。
　したがって、この実施の形態によれば、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７とＬＣコネクタプラグ８とのいずれをも接続することが可能な光コネクタ清掃用アタッチメントを提供することができる。

　この実施の形態によるＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４の筒状部３６は、４つの角部５２が形成された角筒４８を有している。前記アタッチメント本体２は、第２の穴１３の内壁に形成され、第２の穴１３に挿入されたＭＰＯコネクタプラグ７，１７の側面に設けられている一対の溝２５と嵌合し、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７を挿入方向とは直交する２方向に位置決めする一対の凸部７２と、第２の穴１３の内壁に形成され、筒状部３６の角部５２と嵌合することにより、第２の穴１３に嵌合した筒状部３６を、ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４を挿入する方向とは直交する２方向に位置決めする隅部７３とを有している。

　このため、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７およびＬＣコネクタプラグ８と清掃布１５との位置関係をアタッチメント１によって調整し、これら両者のフェルール２１，３２の先端面の位置を清掃布１５と対接する位置に位置付けることができる。この結果、この実施の形態によれば、フェルールの先端面の形状が全く異なる２種類の光コネクタプラグ６（ＭＰＯコネクタプラグ７，１７とＬＣコネクタプラグ８）を一つのアタッチメント１を用いて清掃することができる。

　この実施の形態による光コネクタ清掃具５の清掃布１５は、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７の清掃されるべき部分に接触した状態で、ＭＰＯコネクタプラグ１，１７の前後方向およびＭＰＯコネクタプラグ１，１７の端面から見てＭＰＯコネクタプラグ１，１７の側面に設けられている一対の溝２５を結ぶ方向とそれぞれ直交する方向に移動する。
　アタッチメント本体２の凸部７２は、ＭＰＯコネクタプラグ１，１７の溝２５に嵌合する突条によって形成されており、この突条の第２の穴１３の奥側に位置する一端が第２の穴１３の開口側に位置する他端より清掃布１５の移動方向の上流側に位置するように傾斜している。

　このため、この実施の形態を採ることにより、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７をアタッチメント１に接続するときに従来の第１の状態とは上下方向に反転した第２の状態でも接続することが可能なる。したがって、この実施の形態によれば、３種類の光コネクタプラグ６（ＭＰＯコネクタプラグ７，１７と、ＬＣコネクタプラグ８と、ＳＣコネクタプラグ９）とが接続できるだけでなく、ＭＰＯコネクタプラグ７，１７を接続するときの姿勢の自由度が高くなる光コネクタ清掃具用アタッチメントを提供することができる。

　この実施の形態によるアタッチメント本体２の第２の穴１３は、ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４の筒状部３６と、ＳＣコネクタプラグ９の角筒状の先端部とのどちらとも嵌合可能に形成されているとともに、ＳＣコネクタプラグ９を挿入する方向とは直交する２方向にＳＣコネクタプラグ９の先端部を位置決めする形状に形成されている。
　このため、アタッチメント本体２からＬＣコネクタプラグ用アタッチメント４が取り外されている状態において、アタッチメント本体２の第２の穴１３にＳＣコネクタプラグ９を接続することにより、ＳＣコネクタプラグ９の清掃されるべき部分を光コネクタ清掃具５の清掃布１５によって清掃することができる。
　したがって、１つのアタッチメント１でＭＰＯコネクタプラグ７，１７と、ＬＣコネクタプラグ８と、ＳＣコネクタプラグ９との清掃を行うことができるから、これら３種類の光コネクタプラグ６を能率よく清掃することができる。

　１…光コネクタ清掃具用アタッチメント、２…アタッチメント本体、３…連結片、４…ＬＣコネクタプラグ用アタッチメント、５…光コネクタ清掃具、６…光コネクタプラグ、７，１７…ＭＰＯコネクタプラグ、８…ＬＣコネクタプラグ、９…ＳＣコネクタプラグ、１１…清掃部、１２…第１の穴、１３…第２の穴、１５…清掃布、２５…溝、３１，５１…ハウジング（角筒状の外壁）、３６…筒状部、４４，４５…ガイド溝、４６…内壁、７２…凸部、７３…隅部

Claims

　光コネクタ清掃具の、清掃布を含む清掃部が挿入される第１の穴と、前記第１の穴が形成された一端側とは反対側の他端側に形成されて、ＭＰＯコネクタプラグが挿入されると、このＭＰＯコネクタプラグの先端の、前記清掃布によって清掃されるべき部分と前記第１の穴に挿入された前記清掃部の前記清掃布とが互いに接触する状態に保持する第２の穴とを有するアタッチメント本体と、
　前記アタッチメント本体に可撓性を有する連結片を介して取付けられたＬＣコネクタプラグ用アタッチメントとを備え、
　前記ＬＣコネクタプラグ用アタッチメントは、
　筒状に形成されて、前記アタッチメント本体の前記第２の穴の中に挿入されると、前記第２の穴に嵌合する筒状部と、
　前記筒状部の内壁に設けられ、前記筒状部に挿入されたＬＣコネクタプラグの先端部の角筒状の外壁が嵌合して、前記ＬＣコネクタプラグを挿入方向とは直交する２方向に位置決めする一対の溝とを有し、
　前記第２の穴は、前記ＭＰＯコネクタプラグと前記ＬＣコネクタプラグ用アタッチメントの前記筒状部とのどちらでも挿入可能な大きさに形成されていることを特徴とする光コネクタ清掃具用アタッチメント。
　請求項１記載の光コネクタ清掃具用アタッチメントにおいて、
　前記ＬＣコネクタプラグ用アタッチメントの前記筒状部は、４つの角部が形成された角筒を有し、
　前記アタッチメント本体は、
　前記第２の穴の内壁に形成され、前記第２の穴に挿入されたＭＰＯコネクタプラグの側面に設けられている一対の溝と嵌合し、前記ＭＰＯコネクタプラグを挿入方向とは直交する２方向に位置決めする一対の凸部と、
　前記第２の穴の内壁に形成され、前記筒状部の前記角部と嵌合することにより、前記第２の穴に嵌合した前記筒状部を、前記ＬＣコネクタプラグ用アタッチメントを挿入する方向とは直交する２方向に位置決めする隅部とを有することを特徴とする光コネクタ清掃具用アタッチメント。
　請求項２記載の光コネクタ清掃具用アタッチメントにおいて、
　前記清掃布は、前記ＭＰＯコネクタプラグの前記清掃されるべき部分に接触した状態で、前記ＭＰＯコネクタプラグの長手方向および前記ＭＰＯコネクタプラグの端面から見て前記ＭＰＯコネクタプラグの側面に設けられている前記一対の溝を結ぶ方向とそれぞれ直交する方向に移動し、
　前記凸部は、前記ＭＰＯコネクタプラグの前記溝に嵌合する突条によって形成されており、前記突条の前記第２の穴の奥側に位置する一端が前記第２の穴の開口側に位置する他端より前記清掃布の移動方向の上流側に位置するように傾斜していることを特徴とする光コネクタ清掃具用アタッチメント。
　請求項１ないし請求項３のいずれか１項に記載の光コネクタ清掃具用アタッチメントにおいて、
　前記アタッチメント本体の前記第２の穴は、前記ＬＣコネクタプラグ用アタッチメントの前記筒状部と、ＳＣコネクタプラグの角筒状の先端部とのどちらとも嵌合可能に形成されているとともに、前記ＳＣコネクタプラグを挿入する方向とは直交する２方向に前記ＳＣコネクタプラグの前記先端部を位置決めする形状に形成されていることを特徴とする光コネクタ清掃具用アタッチメント。
　光コネクタ清掃具の、清掃布を含む清掃部が挿入される第１の穴と、前記第１の穴が形成された一端側とは反対側の他端側に形成されて、ＳＣコネクタプラグが挿入されると、このＳＣコネクタプラグの先端の、清掃されるべき部分と前記清掃布とが互いに接触する状態に保持する第２の穴が形成されたアタッチメント本体と、
　前記アタッチメント本体に可撓性を有する連結片を介して取付けられたＬＣコネクタプラグ用アタッチメントとを備え、
　前記ＬＣコネクタプラグ用アタッチメントは、
　筒状に形成されて、前記アタッチメント本体の前記第２の穴に挿入されると、前記第２の穴に嵌合する筒状部と、
　前記筒状部の内壁に設けられ、前記筒状部に挿入された前記ＬＣコネクタプラグの先端部の角筒状の外壁が嵌合して、前記ＬＣコネクタプラグを挿入方向とは直交する２方向に位置決めする一対の溝とを有し、
　前記第２の穴は、前記ＳＣコネクタプラグの先端部の角筒状の外壁と前記ＬＣコネクタプラグ用アタッチメントの前記筒状部とのどちらでも挿入可能な大きさに形成されていることを特徴とする光コネクタ清掃具用アタッチメント。