JP4786435B2 - 光ファイバホルダ、光ファイバ接続工具、光ファイバの保持方法 - Google Patents

光ファイバホルダ、光ファイバ接続工具、光ファイバの保持方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4786435B2
JP4786435B2 JP2006171197A JP2006171197A JP4786435B2 JP 4786435 B2 JP4786435 B2 JP 4786435B2 JP 2006171197 A JP2006171197 A JP 2006171197A JP 2006171197 A JP2006171197 A JP 2006171197A JP 4786435 B2 JP4786435 B2 JP 4786435B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
clamp member
elastic pieces
pair
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006171197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008003207A (ja
Inventor
大悟 斉藤
和宏 瀧澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2006171197A priority Critical patent/JP4786435B2/ja
Publication of JP2008003207A publication Critical patent/JP2008003207A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4786435B2 publication Critical patent/JP4786435B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、光ファイバを保持することによって取扱いを容易にするための光ファイバホルダ、光ファイバ接続工具及び光ファイバの保持方法に関する。
従来、光ファイバ接続器を用いて光ファイバ同士の接続作業又は接続解除の作業を行うとき、光ファイバをファイバホルダによって支持し、光ファイバを支持した光ファイバホルダを、光ファイバ接続器を支持する支持台に対してセットすることで光ファイバ接続器に対する光ファイバの挿入又は抜き取りを容易にした光ファイバ接続工具が知られている。従来の光ファイバホルダとしては、プレート状のベースと、該ベースの上面に形成された光ファイバ収納溝と、該光ファイバ収納溝に収納した光ファイバをベースとの間にクランプする開閉自在の蓋とを備える治具が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開2004−38023号公報 特開2005−134583号公報 特許第3434668号公報
しかしながら、従来の光ファイバホルダにおいては、光ファイバをベースと蓋との間にクランプする構造であるため、径の異なる光ファイバ(例えば0.25mm径の心線と0.5mm径の心線)をクランプするときには、それぞれの径に専用の光ファイバホルダを用いる必要があった。従来の光ファイバホルダに仕様と異なる径の光ファイバをクランプすると、クランプ圧力の過不足が生じ、作業に支障が生じるおそれがある。このため、接続又は接続解除をしようとする光ファイバの径に合わせて複数の光ファイバホルダを使い分ける必要があり、作業が煩雑となっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、径の異なる光ファイバを保持することが可能な光ファイバホルダ、光ファイバ接続工具及び光ファイバの保持方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、一対の弾性変形可能な弾性片を有する基台と、前記基台に収容され且つ前記一対の弾性片の上部同士及び下部同士をそれぞれ押圧して当接させるための上下で各々対をなす押圧凸部を有するクランプ部材とを備え、両弾性片の互いに対向する内面とは反対側の面である外面に前記クランプ部材が当接して該弾性片間を閉じるように押圧する状態と、前記弾性片の外面に対する前記クランプ部材の押圧が解除される状態とが、自在に変更可能であり、前記一対の弾性片の上部同士及び下部同士をそれぞれ前記クランプ部材の上下の押圧凸部で押圧することによって、前記弾性片の押圧された上部同士及び下部同士の中間の高さにおいて光ファイバを前記一対の弾性片の間に把持するようになっており、前記クランプ部材は、前記弾性片間に把持される前記光ファイバの長さ方向に沿ってスライド自在となるように前記基台に収容されており、前記弾性片の外面に対して前記クランプ部材が押圧する状態と、この押圧が解除される状態とが、前記基台に対する前記クランプ部材のスライド移動によって変更可能であることを特徴とする光ファイバホルダを提供する。
また、本発明は、幅方向中央にV溝を有する一対の光ファイバ載置部とこれら光ファイバ載置部を幅方向の同じ側同士で連結する一対の側壁部とを有する基台を具備し、前記基台は一方の光ファイバ載置部から他方の光ファイバ載置部の側に向け前記一方の光ファイバ載置部のV溝の幅方向両側より延出された一対の薄板状の弾性片を有し、前記一対の弾性片の上部同士及び下部同士をそれぞれ押圧するための上下で各々対をなす押圧凸部を有するクランプ部材が前記一対の側壁部の間に収容されて前記一方の光ファイバ載置部側と前記他方の光ファイバ載置部側とにスライド自在とされており、前記クランプ部材を前記一方の光ファイバ載置部側にスライドした状態では前記一対の弾性片の上部同士及び下部同士をそれぞれ前記クランプ部材の上下の押圧凸部により押圧することによって前記弾性片の押圧された上部同士及び下部同士の中間の高さにおいて前記V溝に載置された光ファイバを前記一対の弾性片の間に把持するようになっており、前記クランプ部材を前記他方の光ファイバ載置部の側にスライドした状態では前記上下の押圧凸部による前記一対の弾性片の上部同士及び下部同士に対する押圧が解除されるようにしたことを特徴とする光ファイバホルダを提供する。
本発明の光ファイバホルダは、前記クランプ部材の幅方向両側には、前記基台の一対の側壁部の上端縁に係合する係合突起及び該側壁部の下端縁に係合する係合突起が突設されている構成とすることができる。
また、前記一対の弾性片の先端を、前記他方の光ファイバ載置部のV溝の幅方向両側において該他方の光ファイバ載置部における前記一方の光ファイバ載置部側の端面と連結する一対の線条体が、前記基台と一体に形成されている構成とすることができる。
また、前記弾性片が弾性変形していない状態において、前記線条体同士の間隔及び前記弾性片同士の間隔は、一方及び他方の光ファイバ載置部から離れるほど拡大している構成とすることができる。
また、前記他方の光ファイバ載置部のV溝の幅方向両側には、該V溝上で上方に撓んだ光ファイバを案内するための一対の案内突起が突設されている構成とすることができる。
また、両側面に光ファイバホルダを光ファイバ接続工具と係合させるための係合部を有する構成とすることができる。
また、本発明は、本発明の光ファイバホルダで保持された光ファイバと、他の光ファイバとを接続するために用いられることを特徴とする光ファイバ接続工具を提供する。
また、本発明は、一対の弾性変形可能な弾性片を有する基台と、前記基台に収容され且つ前記一対の弾性片の上部同士及び下部同士をそれぞれ押圧して当接させるための上下で各々対をなす押圧凸部を有するクランプ部材とを備えた光ファイバボルダで光ファイバを保持する光ファイバの保持方法であって、前記光ファイバホルダは、両弾性片の互いに対向する内面とは反対側の面である外面に前記クランプ部材が当接して該弾性片間を閉じるように押圧する状態と、前記弾性片の外面に対する前記クランプ部材の押圧が解除される状態とが、自在に変更可能であり、前記クランプ部材は、前記弾性片間に把持される前記光ファイバの長さ方向に沿ってスライド自在となるように前記基台に収容されており、前記弾性片の外面に対して前記クランプ部材が押圧する状態と、この押圧が解除される状態とが、前記基台に対する前記クランプ部材のスライド移動によって変更可能であり、前記一対の弾性片の上部同士及び下部同士をそれぞれ前記クランプ部材の上下の押圧凸部で押圧することによって、前記弾性片の押圧された上部同士及び下部同士の中間の高さにおいて前記光ファイバを前記一対の弾性片の間に把持することを特徴とする光ファイバの保持方法を提供する。
本発明の光ファイバホルダによれば、径の異なる光ファイバをそれぞれ適性な圧力で保持することができる。接続又は接続解除をしようとする光ファイバの径に合わせて複数の光ファイバホルダを使い分ける必要がなく、光ファイバの接続や接続解除等の作業が容易になる。
以下、最良の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1(a)は本発明の光ファイバホルダの基台の一例を示す斜視図であり、図1(b)は図1(a)に示す基台を用いた本発明の光ファイバホルダの一例を示す斜視図である。図2(a)は弾性片への押圧を解除した状態を示す平面図であり、図2(b)はクランプ部材によって弾性片を押圧している状態を示す平面図である。図3(a)は図1(a)に示す光ファイバホルダの基台の平面図であり、図3(b)は該基台の正面図である。図4は図3(a)のA−A線に沿う断面図である。図5は図1に示す光ファイバホルダのクランプ部材を示す斜視図である。図6は図3(b)のB−B線に沿う断面図であり、図6中、2点鎖線でクランプ部材を示している。図7は図1に示す光ファイバホルダによって光ファイバを保持した状態を示す平面図である。図8は図7のC−C線に沿う断面図である。図9は図7のD−D線に沿う断面図である。
図7に示すように、本形態例の光ファイバホルダ31は、例えば0.25mm径の心線や0.5mm径の心線などの光ファイバ32の接続作業や接続解除の作業を行うときに、該光ファイバ32を把持し、また、作業終了後には光ファイバ32の把持を簡単に解除できるものである。これらの作業のため、光ファイバ32の先端部33は、樹脂被覆を除去して裸光ファイバを露出してある。光ファイバ32は、例えば石英系光ファイバ等の裸光ファイバの外周に、紫外線硬化性樹脂やポリアミド樹脂などからなる樹脂被覆を、1層または複数層設けたものが一般的である。
本形態例の光ファイバホルダ31は、基台10と該基台10の内部にスライド自在に収容されたクランプ部材20を具備して構成されている。本形態例の光ファイバホルダ31において、基台10及びクランプ部材20は、適当な成形用プラスチックからなる一体成形品とすることが好ましい。総プラスチック化により、生産性の向上や軽量化を図ることができる。
図1,図3,図4に示すように、基台10は、前後一対の光ファイバ載置部11,12と、これら光ファイバ載置部11,12を幅方向の同じ側同士で連結する一対の側壁部13、13とを有する。基台10は、例えばポリオキシメチレン(POM;ポリアセタール)等のプラスチックにより一体成形したものとすることができる。基台10を一体成形品とすることにより、各部分を相互に固定するためのネジや軸等の部材が不要となり、低コスト化が図られる。
各光ファイバ載置部11、12の上面11a,12aには、光ファイバ32が載置されるV溝11b,12bが基台10の幅方向(図3(a)の上下方向)の中央に形成されている。V溝11b,12bは、各光ファイバ載置部11,12において基台10の前後方向(図3(a)の左右方向)に延在している。
後側の光ファイバ載置部12のV溝12bは、前側の光ファイバ載置部11側とは反対の端部に、V溝12bの深さ方向下向き(図4の下向き)に傾斜した受け入れ斜面12dを有する。また、図3(b)に示すように、後側の光ファイバ載置部12の上面12a及びV溝12bは、前側の光ファイバ載置部11のV溝11bの延長線でもある水平線Sに対して角度θの上向き勾配を有する。これらの構成により、光ファイバ32を後側の光ファイバ載置部12のV溝12b上に載置するとき、載せやすいという利点がある。
また、前側の光ファイバ載置部11のV溝11bの幅方向両側には、一対の案内突起11d,11dが突設されている。これにより、該V溝11b上で光ファイバ32が上方に撓んだ(V溝11bから外れた)としても、案内突起11d,11dの間に光ファイバ32を案内し、確実に保持することができる。
図3に示すように、基台10の幅方向の左右(図3(a)では上下)にそれぞれ設けられた側壁部13、13は、基台10の前側の光ファイバ載置部11の後端面11cと、基台10の後側の光ファイバ載置部12の前端面12cとを連結するように、前後方向(図3(a)の左右方向)に延在して形成されている。すなわち、基台10は、前後の光ファイバ載置部11,12と左右の側壁部13、13により、枠状の構造をなしている。この枠状の構造の中央部は、後述するクランプ部材20がスライドするための空間10aとなっている。本形態例の場合、光ファイバ載置部11,12と側壁部13、13とは一体成形によって一体化されているため、これらを相互に固定する部材は不要である。
図1(a)及び図4に示すように、基台10は、後側の光ファイバ載置部12から前側の光ファイバ載置部11の側に向けて延出された一対の薄板状の弾性片14,14を有する。各弾性片14,14は、後側の光ファイバ載置部12のV溝12bの幅方向両側より延出されている。すなわち、各弾性片14の基端部14dが後側の光ファイバ載置部12のV溝12bの幅方向両側に設けられており、V溝12bの延在方向の延長線が一対の弾性片14,14の間を通過している。弾性片14の先端部14c(前側の光ファイバ載置部11側の先端)は、前記スライド用空間10aの中央付近に達している。本形態例の場合、後側の光ファイバ載置部12と各弾性片14とは一体成形によって一体化されているため、これらを相互に固定する部材は不要である。弾性片14の厚さは、光ファイバ32を把持するため適度な弾性を有する程度(例えば1mm前後)とする。
これらの弾性片14は、図6に示すように、弾性片14同士が互いに対向する側の面である内面14fと、この内面14fの反対側の面である外面14eとを有する。そして、本形態例の光ファイバホルダ31は、後述のクランプ部材20(詳しくは押圧突起23a,23b)が弾性片14の外面14eに当接することによって、弾性片14,14間が閉じるように押圧されるようになっている。このため、図8に示すように光ファイバ32を弾性片14,14間に挿入した状態でクランプ部材20を弾性片14の外面14eに当接させると、弾性片14,14間が閉じ、光ファイバ32を弾性片14,14間に締め付けて把持することができる。また、基台10に対してクランプ部材20をスライド移動(詳しくは後述)させ、クランプ部材20が弾性片14の外面14eから離れた状態とすると、弾性片14,14間の光ファイバ32が締め付けから解放され、光ファイバ32の把持が解除される。
図1,図3(a),図4に示すように、本形態例の光ファイバホルダ31の場合、弾性片14の先端部14cと前側の光ファイバ載置部11の後端面11cとの間は、一対の線条体15,15によって連結されている。これら線条体15,15は、前側の光ファイバ載置部11のV溝11bの幅方向両側に設けられており、該V溝11bの延在方向の延長線が一対の線条体15,15の間を通過している。本形態例の場合、線条体15,15は、前側の光ファイバ載置部11及び各弾性片14と一体成形によって一体化されているため、これらを相互に固定する部材は不要である。図1,図4に示すように、線条体15は、後述するクランプ部材20の押圧による弾性片14の弾性変形を阻害しない程度に細く形成される。
このように、一方の光ファイバ載置部12から延出された各弾性片14を、他方の光ファイバ載置部11と連結する線条体15が設けられているため、弾性片14を片持ち梁とした場合に比べて、弾性片14の長期的な形状安定性が向上し、歪みの蓄積や変形等による不都合を抑制できる。
本形態例の場合、図3(a)に示すように、弾性片14が弾性変形していない状態において、線条体15,15同士の間隔及び弾性片14,14同士の間隔は、前後の光ファイバ載置部11,12から離れるほど拡大している。具体的には、弾性片14及び線条体15がV溝11b,12bに近接しているところでは、線条体15,15同士の間隔及び弾性片14,14同士の間隔は、V溝11b,12bの幅と同じ程度であり、前記スライド用空間10aの中央(図3(a)の左右方向における中央)付近では、これら間隔が最大となっている。このような湾曲した形状の弾性片14及び線条体15は、金型成形によって容易に成形することができる。
弾性片14は後述のクランプ部材20による押圧によって一対の弾性片14,14の間に光ファイバ32を把持するものであるが、弾性片14が弾性変形していない状態において、光ファイバ載置部12から離れるほど弾性片14の間隔が拡大する構成によれば、クランプ部材20による弾性片14の押圧が解除されているとき(図2(a)に示す状態)、弾性片14の間隔が光ファイバ32(例えば心線)の直径より十分に大きいものとなり、弾性片14間に光ファイバ32を挿入する作業が容易になる。線条体15を設けて弾性片14の長期的な形状安定性を向上したので、弾性片14が歪みの蓄積や変形等の結果、常時閉じた状態になってしまうことを防止できる。
図5及び図8に示すように、本形態例の光ファイバホルダ31のクランプ部材20は、底壁部21と該底壁部21の両側縁から互いに対向するように設けられた一対の側壁部22,22とを有し、両側壁部22,22の間に断面コ字状の溝部23が形成された構成となっている。クランプ部材20は、例えばポリオキシメチレン(POM;ポリアセタール)等のプラスチックにより一体成形したものとすることができる。クランプ部材20を一体成形品とすることにより、各部分を相互に固定するためのネジや軸等の部材が不要となり、低コスト化が図られる。
クランプ部材20の側壁部22,22の溝部23に臨む内面には、前記基台10の一対の弾性片14,14をその上部14a,14a同士及び下部14b,14b同士でそれぞれ押圧するための押圧凸部23a,23bを有する。すなわち、溝部23の上側に形成された一対の押圧凸部23aは、弾性片14の上部14a同士を押圧し、溝部23の下側に形成された一対の押圧凸部23bは、弾性片14の下部14b同士を押圧することができる。ここで押圧凸部23a,23bは、把持される光ファイバ32の長さ方向に延在する突条であり、各々対をなす押圧凸部同士の間隔は、適宜設定されている。
弾性片14が上側の押圧凸部23aの間に挟み込まれた高さHa及び下側の押圧凸部23bの間に挟み込まれた高さHbでは、弾性片14の内面に加わる圧力は大きい。しかし、Ha,Hbの中間の高さHcでは、光ファイバ32に対する押圧力は弾性片14の弾性変形によるものとなり、光ファイバ32に対する側圧として適度な範囲に抑えられる。
好ましい態様として、一対の弾性片14の互いに対向する内面14fは、段差のない平坦な面としている。この場合、図8に示すように、弾性片14の上部14a及び下部14bが内側に変形し、かつ上下方向中央部の高さが外側に変形して、弾性片14が湾曲した断面となるとき、弾性片14の弾性変形によって光ファイバ32に作用する応力の均等化が図られる。
クランプ部材20は、基台10の一対の側壁部13,13の間(スライド用空間10a)に収容されており、該クランプ部材20が前側の光ファイバ載置部11側と後側の光ファイバ載置部12側との間でスライド自在とされている。具体的には、クランプ部材20の各側壁部22の外面には、各側壁部22の上下に係合突起22a,22bが突設されている。各側壁部22の上側の係合突起22aは、基台10の側壁部13の上端縁13aに係合し、各側壁部22の下側の係合突起22bは、基台10の側壁部13の下端縁13bに係合するようになっている。このように、クランプ部材20の幅方向両側に突設された上下の係合突起22a,22bを、それぞれ基台10の側壁部13の上端縁13a及び下端縁13bに係合させることによって、クランプ部材20が側壁部13の上端縁13a及び下端縁13bに沿ってスライド移動することができる。
このような構成により、クランプ部材20は、弾性片14,14間に把持される光ファイバ32の長さ方向(図8の紙面に垂直な方向)に沿ってスライド自在となる。
クランプ部材20が光ファイバ32の長さ方向に沿ってスライド自在であるならば、図8に示す、クランプ部材20の押圧凸部23a,23bの高さHa,Hbと光ファイバ32を把持する高さHcとの関係が、クランプ部材20をスライドしている間で維持される。このため、クランプ部材20が光ファイバ32の長さ方向と交差する方向にスライドするよりも、クランプ部材20が光ファイバ32の長さ方向に沿ってスライドするほうが好ましいのである。
なお、クランプ部材20を基台10に対してスライド自在に取り付ける構造としては、本形態例のように側壁部の上下両端縁に係合させるものに限られない。例えば、基台10の側壁部13に溝や長穴等を形成し、クランプ部材20の幅方向両側に突設した突起を前記基台10側の溝や長穴等に係合させる構造でもよい。また、基台10の側壁部13に突条等を形成し、この突条等を、クランプ部材20の側壁部22の外面に設けた溝に係合させる構造でもよい。
本形態例の場合、図2に示すように、クランプ部材20の後端側では、上下の押圧凸部23a,23bに斜面25が形成されており、互いに対向する押圧凸部の間隔が後端側に近づくほど拡大するようになっている。これら斜面25,25間に形成される空間は、図2(a)に示すようにクランプ部材20を後側の光ファイバ載置部12の側にスライドさせた状態では、弾性片14の基端部14dの付近の部分(弾性片14間が閉じていない部分)を収容することができる。また、図2(b)に示すようにクランプ部材20を前側の光ファイバ載置部11の側にスライドさせた状態では、斜面25,25間に形成される空間に弾性片14の先端部14cが収容されるので、クランプ部材20を前側から後側へスライドするときに、弾性片14の先端部14cを押圧凸部23a,23bの間に挟み込みやすい。よってクランプ部材20で弾性片14を押圧(クランプ)し始めるときの取り掛かりの力が軽減され、作業性に優れる。
本形態例の場合、図5に示すように、クランプ部材20には、底壁部21から前方に延出する延出部26が一体に形成されている。この延出部26は、前側の光ファイバ載置部11の裏側に形成された案内溝16(図4,図9参照。)に差し込まれ、延出部26の幅方向両外面と案内溝16の幅方向両内面とが嵌合することにより、クランプ部材20がスライドするときの幅方向の位置決めとなる。すなわち、クランプ部材20が光ファイバ32の長手方向に沿ってスライドするときに、真っ直ぐスライドさせることができる。
クランプ部材20を基台10に組み込むには、クランプ部材20が基台10の側壁部13,13間に収容され、かつ、クランプ部材20の溝部23内に、基台10の弾性片14及び/又は線条体15が収容されるように、クランプ部材20を基台10のスライド用空間10aの下側(図6の下側)から押し込めばよい。図6に示すように、クランプ部材20の上側の係合突起22aの上面には面取りによる斜面(符号省略)が形成されているので、クランプ部材20を基台10に簡単に嵌め込むことができる。
図2(b)に示すように、クランプ部材20を後側の光ファイバ載置部12側(弾性片14が延出された一方の光ファイバ載置部の側)にスライドさせた状態では、図8に示すように、一対の弾性片14の上部14a同士及び下部14b同士が、それぞれクランプ部材20の上下の押圧凸部23a、23bにより押圧される。後側の光ファイバ載置部12のV溝12bの高さは、弾性片14の押圧された上部14a同士の高さHaと下部14b同士の高さHaとの中間の高さに設定されている。これにより、V溝12bに載置された光ファイバ32は、弾性片14の押圧された上部14a同士と下部14b同士との間の高さHcにおいて一対の弾性片14,14の間に把持される。
このように、一対の弾性片14の間に光ファイバ32を把持するとき、弾性片14の外側から押圧凸部23a,23bが押圧する高さHa,Hbで光ファイバ32を把持するのではなく、HaとHbの中間の高さHcで光ファイバ32を把持するようにしたので、高さHcでは弾性片14の外面と溝部23の内面との間に隙間が確保される。このため、弾性片14は、把持された光ファイバ32の周囲で外側に湾曲することができる。この結果、把持された光ファイバ32に加わる側圧は、光ファイバ32の径によらず適度な範囲となり、過度な側圧が加わることがない。また、弾性片14は、クランプ部材20の上下の押圧凸部23a、23bから押圧された上部14a同士及び下部14b同士が互いに当接しているので、光ファイバ32の径によらず、弾性片14による光ファイバ32の把持が緩むことがない。
したがって、本形態例の光ファイバホルダ31は、径の異なる光ファイバ32を許容していずれも適度な圧力で把持することが可能であり、該光ファイバホルダで把持可能な光ファイバ径の範囲を広くとることが可能である。例えば0.25mm径の心線や0.5mm径の心線などを1つの光ファイバホルダ31で把持することが可能である。
図5に示すように、クランプ部材20の両側壁部22には、切欠部22cによって側壁部22の他の部分とは独立に弾性変形可能とした係合アーム24が形成されている。この係合アーム24の先端には、基台10の側壁部13の内面に形成された係合溝13cと係合可能な突起部24aが突設されている。図2(b)に示すように、クランプ部材20のスライド位置が弾性片14を押圧(クランプ)する位置であるとき、突起部24aが係合溝13cに係合する。この係合によって、クランプ部材20のスライド移動に抵抗が付与され、クランプ部材20と一対の弾性片14とによる光ファイバ32の把持状態をロックする機構として働くことができる。このため、光ファイバ32を把持したときに不用意にクランプ部材20がスライドして弾性片14への押圧が緩むといった心配がなく、安心して作業を行うことができる。
図2(a)に示すように、クランプ部材20を前側の光ファイバ載置部(他方の光ファイバ載置部)11の側にスライドさせた状態では、クランプ部材20の上下の押圧凸部23a,23bによる一対の弾性片14の上部14a同士及び下部14b同士の押圧が解除される。このため、光ファイバ32の接続作業が完了したとき、あるいは、光ファイバホルダ31に対する光ファイバ32の取り付け作業をやり直したいときなどの場合において、光ファイバ32を光ファイバホルダ31から簡単に取り外すことができる。
図2(b)に示す光ファイバを把持する状態から図2(a)に示す光ファイバの把持が解除される状態に移すためには、クランプ部材20を前側の光ファイバ載置部11に向けてスライドするだけでよい。クランプ部材20に対して意図的に力を加えたときには、係合アーム24が溝部23の内側に向けて少し弾性変形するだけで、係合溝13cに対する突起部24aの係合は簡単に外れることができる。すなわちクランプ部材20のスライド移動に追従して係合アーム24の係合が解除されるので、係合解除のために係合アーム24に対して直接操作を加える必要はない。
図2(a)に示す光ファイバの把持が解除される状態から図2(b)に示す光ファイバを把持する状態に移すためには、クランプ部材20を後側の光ファイバ載置部12に向けてスライドするだけでよい。本形態例の光ファイバホルダ31の場合は、係合アーム24の突起部24aが基台10の側壁部13の内面に形成された係合溝13cに係合したときに感覚が得られるので、光ファイバ32が弾性片14,14の間に適切に把持されたことを、容易に知ることができる。
図1に示すように、本形態例の光ファイバホルダ31の基台10の両側面には、光ファイバ接続工具と係合させるための係合部17を有する。すなわち、光ファイバ接続工具には、光ファイバホルダ31の係合部17と係合する構造を有する。これにより、光ファイバホルダ31を光ファイバ接続工具のホルダ保持部に載置したとき安定性が高まる。
次に、図10〜図12を参照して、光ファイバホルダ31に保持した光ファイバ32を光ファイバ接続器50により接続するときに用いる光ファイバ接続工具及びその使用方法について説明する。
図10に模式的に示す光ファイバ接続工具40は、光ファイバ接続器50が支持される接続器支持部42及び光ファイバホルダ31が支持されるホルダ支持部43を有する支持台41を備える。ここで、接続器支持部42は支持台41の中央部に設けられ、ホルダ支持部43は支持台41の両端部にそれぞれ設けられている。
光ファイバ32を光ファイバホルダ31に把持するとき、先端の裸光ファイバ33の端面が光ファイバ接続器50の中央付近に位置して突き合わせできるように、光ファイバホルダ31の基台10の前端面10bからの突出長さが調整される。突出長さが適当でない場合、光ファイバホルダ31から光ファイバ32を外して、把持の作業をやり直す。
図11及び図12に示すように、光ファイバ接続器50は、二つ割り構造の素子51,52,53と、これら素子51,52,53の外側に装着され、これら素子51,52,53を挟み込むようにしてクランプするコ字状のバネ部材56とを備えている。ここでは、上記素子51,52,53は、細長形状の基体51と、この基体51に対向して前後(基体51の長手方向)に並べて配置される3個の蓋体52,53,53とからなる。より詳しくは、蓋体52,53,53は、基体51との間に裸光ファイバ33をクランプ保持する中央蓋52と、この中央蓋52の両側に配置されて基体51との間に光ファイバ心線32をクランプ保持する2個の端部蓋53,53とに区別される。基体51と蓋体52,53,53は、バネ部材56のクランプ力によって、図11に示すように角柱状に一体化されている。バネ部材56を外したとき、基体51及び蓋体52,53,53は、互いに分離可能である。
図11に示す例では、バネ部材56は、蓋体52,53の分割位置に合わせて形成されたスリット56aにより分割され、個々の蓋体52,53に対してクランプ力を独立して作用させることができるようになっている。なお、スリット56aによるバネ部材56の分割は、特に必須の構成ではない。
図12に示すように、基体51と中央蓋52とが重ね合わされる合わせ面には、調心機構として、両光ファイバ32の先端部(裸光ファイバ)33を位置決めして調心する位置決め溝54が、基体51の長手方向に延びるように設けられている。位置決め溝54は、例えば基体51の合わせ面に形成することができるが、これに限定されず、位置決め溝54が蓋体52側の合わせ面に形成された構成や、基体51及び蓋体52の両方に形成された構成も採用可能である。位置決め溝54の断面形状は、例えばV溝であるが、U溝、丸溝(断面半円形の溝)などであってもよい。
また、基体51と端部蓋53とが重ね合わされる合わせ面には、光ファイバ心線をクランプ保持する被覆収納溝55が設けられている。被覆収納溝55は、位置決め溝54の両端と連通し、光ファイバ接続器50の両端に開口した光ファイバ挿入穴50aにつながっている。被覆収納溝55は、光ファイバ接続器50内に挿入された光ファイバ心線の被覆を有する部分の先端部を収納し、かつ、素子51,53がバネ部材56でクランプされたときに、光ファイバ心線をしっかりとクランプ固定できる形状になっている。
図11に示すように、基体51および蓋体52,53が重ね合わされる合わせ面の一側縁部には、開放部材(楔)44の先端部44a,44b(図11参照)を挿入する楔挿入溝(開放部材挿入溝)57a,57bが形成されている。この例の場合の楔挿入溝は、基体51と中央蓋52との合わせ面に2箇所(符号57a)、基体51と端部蓋53との合わせ面に各1箇所(符号57b)、設けられている。しかし、楔挿入溝の配置は、上記配置に特に限定されるものではない。
光ファイバ接続器50は、楔挿入溝57a,57bに楔44の先端部44a,44bを圧入することにより、バネ部材56のクランプ力に抗して基体51と蓋体52,53とを押し開くことができるようになっている。そして、楔挿入溝57a,57bから楔44を抜くと、基体51と蓋体52,53との間を閉じて、再びバネ部材56のクランプ力によって一体化された状態とすることができる。
以下、光ファイバ接続工具40の使用方法を例示する。
接続器支持部42の上に支持した光ファイバ接続器50は、楔挿入溝57a,57bに楔44を割り入れることにより、基体51と蓋体52,53との間を開いておく。次いで、光ファイバ32を把持した光ファイバホルダ31をホルダ支持部43に載せる。光ファイバ32は、あらかじめ先端部の被覆(樹脂被覆)を除去して裸光ファイバ(ガラス部分)を露出させたものである。
光ファイバホルダ31に把持した光ファイバ32の先端部を、光ファイバ接続器50に向けてスライド移動させ、光ファイバ32を光ファイバ挿入穴50aを通じて光ファイバ接続器50に挿入する。そして位置決め溝54内で両光ファイバ32の端面同士を突き合わせる(図10及び図12参照)。この結果、光ファイバホルダ31と光ファイバ接続器50との間で光ファイバ心線32がたわんで湾曲変形することにより、突き合わせ箇所34において光ファイバの端面間に突き合わせ方向に圧力が加わり、端面間が密着するので、光ファイバ同士を確実に光接続することができる
また、両光ファイバが突き合わせられる前には、この心線部分のたわみが見られないので、たわみの発生を観察することにより、光ファイバが突き合わせられたかどうかを目視で確認することができる。
光ファイバ心線32の湾曲変形を確認したのち、光ファイバ接続器50の楔挿入溝57a,57bから楔44を抜く。これにより、基体51と蓋体52,53との間が閉じて、バネ部材56のクランプ力により、両光ファイバ32(裸光ファイバ33)が光ファイバ接続器50内でクランプ保持される。
光ファイバ32が光ファイバ接続器50内で接続されたのち、クランプ部材20による弾性片14への押圧力を解除する(図2(a)参照)ことによって、光ファイバ32から光ファイバホルダ31を取り外す。
このような光ファイバ接続方法によれば、光ファイバホルダ31に把持された一対の光ファイバ32の接続時に、光ファイバ接続器50と光ファイバホルダ31との間で光ファイバが湾曲変形した状態に保持されることにより、光ファイバの弾性による押圧力が両光ファイバの端面間に作用し、両端面が密着して、確実な光接続状態を得ることができる。
なお、本発明の光ファイバホルダを適用可能な作業としては、一対の光ファイバをそれぞれ光ファイバホルダに把持して光ファイバ接続器を用いて接続する場合に限定されない。例えば、図13に示すように、光コネクタ70が支持されるコネクタ支持部62及び光ファイバホルダ31が支持されるホルダ支持部63を有する支持台61を備えた光コネクタ組立工具60を用いた光コネクタの組立にも応用することが可能である。
光コネクタ組立工具60を用いた光コネクタの組立では、光ファイバ32を把持した光ファイバホルダ31をホルダ支持部63に載せ、光ファイバホルダ31に把持した光ファイバ32の先端部を、コネクタ支持部62に支持した光コネクタ70に向けてスライド移動させ、光ファイバ32の先端部33を光コネクタ70に挿入することで光コネクタ70の内蔵光ファイバ71と光ファイバ32の先端部33とを突き合わせる。これによって、光ファイバ32に光コネクタ70を取り付ける作業(組立作業)がなされる。
光ファイバホルダ31と光コネクタ70との間で光ファイバ心線32がたわんで湾曲変形することにより、内蔵光ファイバ71と光ファイバ32との突き合わせ箇所72において光ファイバの端面間に突き合わせ方向に圧力が加わり、端面間が密着する。これにより光ファイバ32,71同士を確実に光接続することができる。また、両光ファイバ32,71が突き合わせられる前には、この心線部分32のたわみが見られないので、たわみの発生を観察することにより、光ファイバが突き合わせられたかどうかを目視で確認することができる。
以上、説明したように、本形態例の光ファイバホルダ31によれば、径の異なる光ファイバをそれぞれ適性な圧力で保持することができる。接続又は接続解除をしようとする光ファイバの径に合わせて複数の光ファイバホルダを使い分ける必要がなく、光ファイバを接続や接続解除等の作業が容易になる。
本発明は、光ファイバ接続器を用いて光ファイバ同士の接続作業又は接続解除の作業を行うとき、光コネクタに対して光ファイバの挿入作業又は抜き出しの作業を行うとき等において、光ファイバを把持するために利用することができる。
(a)は本発明の光ファイバホルダの基台の一例を示す斜視図であり、(b)は(a)に示す基台を用いた本発明の光ファイバホルダの一例を示す斜視図である。 (a)は弾性片への押圧を解除した状態を示す平面図であり、(b)はクランプ部材によって弾性片を押圧している状態を示す平面図である。 (a)は図1(a)に示す光ファイバホルダの基台の平面図であり、(b)は該基台の正面図である。 図3(a)のA−A線に沿う断面図である。 図1に示す光ファイバホルダのクランプ部材を示す斜視図である。 図3(b)のB−B線に沿う断面図である。 図1に示す光ファイバホルダによって光ファイバを保持した状態を示す平面図である。 図7のC−C線に沿う断面図である。 図7のD−D線に沿う断面図である。 本発明の光ファイバホルダを適用した光ファイバ接続工具の一例を示す概略図である。 光ファイバ接続器の一例を示す概略図である。 図11に示す光ファイバ接続器の断面図である。 本発明の光ファイバホルダを適用した光コネクタ組立工具の一例を示す概略図である。
符号の説明
10…基台、11…他方の光ファイバ載置部、11b…V溝、11d…案内突起、12…一方の光ファイバ載置部、12b…V溝、13…側壁部、14…弾性片、14a…弾性片の上部、14b…弾性片の下部、14c…弾性片の先端、14e…弾性片の外面、14f…弾性片の内面、15…線条体、17…係合部、20…クランプ部材、22a,22b…係合突起、23a,23b…押圧凸部、31…光ファイバホルダ、32…光ファイバ。

Claims (9)

  1. 一対の弾性変形可能な弾性片(14)を有する基台(10)と、前記基台に収容され且つ前記一対の弾性片の上部(14a)同士及び下部(14b)同士をそれぞれ押圧して当接させるための上下で各々対をなす押圧凸部(23a,23b)を有するクランプ部材(20)とを備え、
    両弾性片の互いに対向する内面(14f)とは反対側の面である外面(14e)に前記クランプ部材が当接して該弾性片間を閉じるように押圧する状態と、前記弾性片の外面に対する前記クランプ部材の押圧が解除される状態とが、自在に変更可能であり、
    前記一対の弾性片の上部同士及び下部同士をそれぞれ前記クランプ部材の上下の押圧凸部で押圧することによって、前記弾性片の押圧された上部同士及び下部同士の中間の高さにおいて光ファイバ(32)を前記一対の弾性片の間に把持するようになっており、
    前記クランプ部材は、前記弾性片間に把持される前記光ファイバの長さ方向に沿ってスライド自在となるように前記基台に収容されており、
    前記弾性片の外面に対して前記クランプ部材が押圧する状態と、この押圧が解除される状態とが、前記基台に対する前記クランプ部材のスライド移動によって変更可能であることを特徴とする光ファイバホルダ(31)。
  2. 幅方向中央にV溝(11b,12b)を有する一対の光ファイバ載置部(11,12)とこれら光ファイバ載置部を幅方向の同じ側同士で連結する一対の側壁部(13)とを有する基台(10)を具備し、前記基台は一方の光ファイバ載置部(12)から他方の光ファイバ載置部(11)の側に向け前記一方の光ファイバ載置部のV溝(12b)の幅方向両側より延出された一対の薄板状の弾性片(14)を有し、前記一対の弾性片の上部(14a)同士及び下部(14b)同士をそれぞれ押圧するための上下で各々対をなす押圧凸部(23a,23b)を有するクランプ部材(20)が前記一対の側壁部の間に収容されて前記一方の光ファイバ載置部側と前記他方の光ファイバ載置部側とにスライド自在とされており、
    前記クランプ部材を前記一方の光ファイバ載置部側にスライドした状態では前記一対の弾性片の上部同士及び下部同士をそれぞれ前記クランプ部材の上下の押圧凸部により押圧することによって前記弾性片の押圧された上部同士及び下部同士の中間の高さにおいて前記V溝に載置された光ファイバを前記一対の弾性片の間に把持するようになっており、
    前記クランプ部材を前記他方の光ファイバ載置部の側にスライドした状態では前記上下の押圧凸部による前記一対の弾性片の上部同士及び下部同士に対する押圧が解除されるようにしたことを特徴とする光ファイバホルダ(31)。
  3. 前記クランプ部材の幅方向両側には、前記基台の一対の側壁部の上端縁(13a)に係合する係合突起(22a)及び該側壁部の下端縁(13b)に係合する係合突起(22b)が突設されていることを特徴とする請求項に記載の光ファイバホルダ。
  4. 前記一対の弾性片の先端(14c)を、前記他方の光ファイバ載置部のV溝(11b)の幅方向両側において該他方の光ファイバ載置部における前記一方の光ファイバ載置部側の端面(11c)と連結する一対の線条体(15)が、前記基台と一体に形成されていることを特徴とする請求項又はに記載の光ファイバホルダ。
  5. 前記弾性片が弾性変形していない状態において、前記線条体同士の間隔及び前記弾性片同士の間隔は、一方及び他方の光ファイバ載置部から離れるほど拡大していることを特徴とする請求項に記載の光ファイバホルダ。
  6. 前記他方の光ファイバ載置部のV溝の幅方向両側には、該V溝上で上方に撓んだ光ファイバを案内するための一対の案内突起(11d)が突設されていることを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の光ファイバホルダ。
  7. 両側面に光ファイバホルダを光ファイバ接続工具と係合させるための係合部(17)を有することを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の光ファイバホルダ。
  8. 請求項1ないしのいずれかに記載の光ファイバホルダで保持された光ファイバと、他の光ファイバとを接続するために用いられることを特徴とする光ファイバ接続工具。
  9. 一対の弾性変形可能な弾性片(14)を有する基台(10)と、前記基台に収容され且つ前記一対の弾性片の上部(14a)同士及び下部(14b)同士をそれぞれ押圧して当接させるための上下で各々対をなす押圧凸部(23a,23b)を有するクランプ部材(20)とを備えた光ファイバボルダ(31)で光ファイバ(32)を保持する光ファイバの保持方法であって、
    前記光ファイバホルダは、両弾性片の互いに対向する内面(14f)とは反対側の面である外面(14e)に前記クランプ部材が当接して該弾性片間を閉じるように押圧する状態と、前記弾性片の外面に対する前記クランプ部材の押圧が解除される状態とが、自在に変更可能であり、前記クランプ部材は、前記弾性片間に把持される前記光ファイバの長さ方向に沿ってスライド自在となるように前記基台に収容されており、前記弾性片の外面に対して前記クランプ部材が押圧する状態と、この押圧が解除される状態とが、前記基台に対する前記クランプ部材のスライド移動によって変更可能であり、
    前記一対の弾性片の上部同士及び下部同士をそれぞれ前記クランプ部材の上下の押圧凸部で押圧することによって、前記弾性片の押圧された上部同士及び下部同士の中間の高さにおいて前記光ファイバを前記一対の弾性片の間に把持することを特徴とする光ファイバの保持方法。
JP2006171197A 2006-06-21 2006-06-21 光ファイバホルダ、光ファイバ接続工具、光ファイバの保持方法 Active JP4786435B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006171197A JP4786435B2 (ja) 2006-06-21 2006-06-21 光ファイバホルダ、光ファイバ接続工具、光ファイバの保持方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006171197A JP4786435B2 (ja) 2006-06-21 2006-06-21 光ファイバホルダ、光ファイバ接続工具、光ファイバの保持方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008003207A JP2008003207A (ja) 2008-01-10
JP4786435B2 true JP4786435B2 (ja) 2011-10-05

Family

ID=39007666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006171197A Active JP4786435B2 (ja) 2006-06-21 2006-06-21 光ファイバホルダ、光ファイバ接続工具、光ファイバの保持方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4786435B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5193920B2 (ja) * 2009-03-27 2013-05-08 株式会社フジクラ 光コネクタおよび光ファイバ保持体
CN109521539B (zh) * 2019-01-28 2023-11-14 蘅东光通讯技术(深圳)股份有限公司 光纤配线箱

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000066073A (ja) * 1998-08-24 2000-03-03 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ケーブル接続用クロージャーの光ケーブル把持具
JP2005134583A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Fujikura Ltd 光ファイバ接続工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008003207A (ja) 2008-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7712974B2 (en) Method of assembling an optical connector and an optical connector
JP4832967B2 (ja) 光ファイバ接続工具及び光ファイバ接続方法
JP4884880B2 (ja) ファイバホルダ
JP4267620B2 (ja) 光コネクタ用工具
US20060104590A1 (en) Tool for optical connector and tool equipped optical connector
JPWO2013129485A1 (ja) 光コネクタ
JP2007240943A (ja) 光コネクタ
JP4786435B2 (ja) 光ファイバホルダ、光ファイバ接続工具、光ファイバの保持方法
JP4083696B2 (ja) 光コネクタ、光コネクタ組立方法
JP4732282B2 (ja) 光ファイバ接続工具
CN108292014B (zh) 支架以及光纤加工方法
JP5325955B2 (ja) 光ファイバ接続用ユニット、光ファイバ接続装置および光ファイバの接続方法
JP4646263B1 (ja) 光コネクタ用取付補助具及び光コネクタ
JP5027012B2 (ja) 光ケーブルの接続構造体
US8033740B2 (en) Optical connector having an internal clearance at a part to be connected to an optical fiber
JP5802702B2 (ja) 光ファイバ接続工具及び光ファイバ接続方法
JP3934125B2 (ja) 光コネクタ組立工具
KR101349529B1 (ko) 광 파이버 접속기
JP2006058400A (ja) 光コネクタ組立工具及び光コネクタの製造方法
JP2001208938A (ja) 光コネクタに使用されるコネクタプラグ
JP5390140B2 (ja) 光ケーブルの接続構造体
JP5273093B2 (ja) 光ファイバ接続器
JP2013047741A (ja) 光ファイバ接続用ユニット、光ファイバ接続装置および光ファイバの接続方法
JP4163077B2 (ja) 光コネクタ
JP2015014659A (ja) 光コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110713

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4786435

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250