JP2000066073A - 光ケーブル接続用クロージャーの光ケーブル把持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で、軽量で、かつ光ケーブルのシース部
分がシュリンクバックを起こさない光ケーブル接続用ク
ロージャーの光ケーブル把持具を提供する。 【解決手段】 光ケーブル１を把持する内部クランプ２
と内部クランプ２を保護する外部クランプ３とからな
り、内部クランプ２はプラスチック製で光ケーブル１と
接する内面に光ケーブル１の表面に食い込んで光ケーブ
ル１のシース部分５がシュリンクバックするのを阻止す
るための突起６が設けられている。 【効果】 内部クランプ２はプラスチック製なので軽量
かつ安価である。また内部クランプ２の光ケーブル１と
接する内面に突起６が設けられているので突起６が光ケ
ーブル１のシース部分５に食い込んでシース部分５のシ
ュリンクバックが阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、安価で、軽量で、
かつ光ケーブルのシース部分がシュリンクバックを起こ
さない光ケーブル接続用クロージャーの光ケーブル把持
具に関する。

【０００２】

【従来の技術】光ケーブルの接続は、例えば、図４に示
すように、光ケーブル１の被覆を剥いで光ファイバ９を
露出させて行うため、接続部はクロージャー２３に入れ
て保護される。クロージャー２３の入口および出口部分
には光ケーブルを固定するための鉄製の把持具２４が設
けられている。把持具２４は、図５に示すように、鍔部
分２６を有する２個の半円形治具２５からなり、双方の
半円形部分に光ケーブル１を入れ、鍔部分２６のボルト
穴１３にボルト４を通し、ボルト締めして用いられる。
図で５は光ケーブル１のシース部分、２７は架台であ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、光ケーブル
には種々のサイズ（外径９〜２５ｍｍ）があり、しかも
１つの把持具で把持できる光ケーブルのサイズ巾は２ｍ
ｍ程度のため、内径の異なる鉄製把持具を８種類も用意
しておく必要があった。しかし、従来の鉄製把持具は鋳
物製のため金型などに多額の費用を要し高価であった。
また鉄製のため重く作業性が悪かった。また従来の鉄製
把持具では、光ケーブル１のシース部分５が環境温度の
変化によってシュリンクバックして光ケーブル１部分が
把持具２４から外れることがあった。本発明は、安価
で、軽量で、かつ光ケーブルのシース部分がシュリンク
バックを起こさない光ケーブル接続用クロージャーの光
ケーブル把持具の提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、光ケーブルを
把持する内部クランプと前記内部クランプを保護する外
部クランプとからなり、前記内部クランプはプラスチッ
ク製で光ケーブルと接する内面に光ケーブルの表面に食
い込んで光ケーブルのシュリンクバックを阻止する突起
が設けられていることを特徴とする光ケーブル接続用ク
ロージャーの光ケーブル把持具である。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の光ケーブル把持具は、光
ケーブルを把持する内部クランプがプラスチック製のた
め、外径が一定で内径の異なる内部クランプを多数揃え
ても安価であり、かつ軽量である。前記プラスチック製
内部クランプは外部クランプにより保護されるので損傷
し難い。前記外部クランプには鉄などの金属製クランプ
を用いるが、この外部クランプの種類は１種類のみで良
く、コスト的にも重量的にも問題ない。前記内部クラン
プは光ケーブルと接する内面に突起が設けられているの
で、前記突起が光ケーブルの表面に食い込んで光ケーブ
ルのシュリンクバックが阻止され光ケーブルが把持具か
ら外れることがない。

【０００６】前記プラスチック製の内部クランプの製造
には、鍔を有する断面半円状の押出成形材を所定長さに
切断する方法が生産性に富み、かつ安価で好適である。
内面の凸部は押出成形後の高温のうちに内面の所要箇所
に回転型材を押圧することによりオンラインで形成する
ことができる。射出成形も金型代は嵩むが適用可能であ
る。

【０００７】以下に本発明を図を参照して具体的に説明
する。図１イ、ロは本発明の光ケーブル把持具の第１の
実施形態を示す横断面説明図である。光ケーブル１の上
下に鍔を有する断面半円状の１対の内部クランプ２が内
面を光ケーブル１に向けて配され、その上下に断面半円
状の外部クランプ３が内部クランプ２と同じようにして
配され（図１イ）、これらは外部クランプ３と内部クラ
ンプ２の鍔部分２８、２９に開けられたボルト穴１３に
ボルト４を通して一体に締付けられる（図１ロ）。内部
クランプ２の内面には凸部６が形成されており、この凸
部６が光ケーブルのシース部分５に食い込んで、シース
部分５のシュリンクバックを阻止する。外部クランプ３
の内面には凸部７が形成され、内部クランプ２の外面に
は凹部８が前記凸部７に対応して形成され、凸部７と凹
部８とを合致させることにより外部クランプ３と内部ク
ランプ２とが正確に位置決めされ、また内部クランプ２
は外部クランプ３に強固に保護される。図１で９は光フ
ァイバである。

【０００８】図２イは前記内部クランプ２の内面の平面
図である。前記内面には複数の凸部６が均一に分布して
形成されている。図２ロに示した内部クランプ２２は凸
部６の他に線状突起体１０が形成されたもので、光ケー
ブルのシース部分のシュリンクバックはより強力に阻止
される。

【０００９】図３は本発明の第２の実施形態を示す横断
面説明図である。内部クランプ１２は半円状部分の内径
が小さく、そこに小径の光ケーブル１１が把持されてい
る。その他は図１に示したものと同じである。内部クラ
ンプ１２は肉厚なものとなるがプラスチック製なので特
に重くなるようなことはない。

【００１０】図１、３より明らかなように、本発明の把
持具は、プラスチック製の内部クランプ２、１２を交換
することにより種々の径の光ケーブル１、１１に対処す
ることができる。

【００１１】

【発明の効果】以上に述べたように、本発明の把持具
は、光ケーブルを把持する内部クランプと前記内部クラ
ンプを保護する外部クランプとからなり、前記内部クラ
ンプはプラスチック製とするので軽量かつ安価である。
また内部クランプの光ケーブルと接する内面に突起が設
けられているので前記突起が光ケーブルのシース部分に
食い込んで前記シース部分のシュリンクバックが阻止さ
れ、光ケーブル部分が把持具から外れることがない。依
って工業上顕著な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】イ、ロは本発明の光ケーブル把持具の第１の実
施形態を示すそれぞれ横断面説明図および横断面図であ
る。

【図２】イ、ロは本発明の光ケーブル把持具の内部クラ
ンプ内面の実施形態を示す平面図である。

【図３】本発明の光ケーブル把持具の第２の実施形態を
示す横断面図である。

【図４】光ケーブル接続用クロージャーの平面説明図で
ある。

【図５】従来の光ケーブル把持具の横断面図である。

【符号の説明】

１ 大径の光ケーブル ２ 内部クランプ ３ 外部クランプ ４ ボルト ５ 光ケーブルのシース部分 ６ 内部クランプ内面の凸部 ７ 外部クランプ内面の凸部 ８ 内部クランプ外面の凹部 ９ 光ファイバ 10 線状突起体 11 小径の光ケーブル 12 内部クランプ 13 ボルト穴 22 内部クランプ 23 クロージャー 24 従来の光ケーブル把持具 25 半円形治具 26 半円形治具の鍔部分 27 架台 28 外部クランプの鍔部分 29 内部クランプの鍔部分

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光ケーブルを把持する内部クランプと前
   記内部クランプを保護する外部クランプとからなり、前
   記内部クランプはプラスチック製で光ケーブルと接する
   内面に光ケーブルの表面に食い込んで光ケーブルのシュ
   リンクバックを阻止する突起が設けられていることを特
   徴とする光ケーブル接続用クロージャーの光ケーブル把
   持具。