JP2005134583A - 光ファイバ接続工具 - Google Patents

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Kazuhiro Takizawa
和宏 瀧澤
Hiroshi Furukawa
洋 古川
Minoru Nakamura
実 中村
Takafumi Nakajima
孝文 中島
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Abstract

【課題】 構造が簡単で操作性に優れ、かつ低コスト化を実現する。
【解決手段】 光ファイバ接続器1を用いた光ファイバ3,3同士の接続作業あるいは接続解除の作業に利用される光ファイバ接続工具11であって、光ファイバ接続器1を支持する支持台と、光ファイバ接続器1の素子に差し込むことでバネの弾性に抗して素子間を開放する楔13を、支持台に支持された光ファイバ接続器1に対して進退自在に支持する開放機構12と、光ファイバを保持する光ファイバホルダ18を載置させるとともにスライド移動させるレール機構17とを有し、レール機構17をスライド移動することによって、保持している光ファイバ3,3が光ファイバ接続器1に挿入されるところに位置する光ファイバホルダ18をレール機構17に押さえ込んで、レール機構17からの光ファイバホルダ18の浮き上がりを防止する浮き上がり防止手段51を有する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、光ファイバ同士を突き合わせ接続可能に調心位置決めする光ファイバ接続器を用いて前記光ファイバ同士を突き合わせ接続する光ファイバ接続工具に関する。
図8,図9いわゆるメカニカルスプライスとも呼ばれる光ファイバ接続器の一例を示す図であり、図8は平面図、図9は同長手方向に沿った縦断面図である。この光ファイバ接続器1は、互いの長手方向を揃えて配置された二つ割り構造の素子2,2と、素子2,2を両側から挟むことにより該素子2,2間に挟持力を付与して光ファイバ(光ファイバ単心線)3,3を挟持、固定するコ字状のバネ4とにより構成されている。一方及び他方の光ファイバ3,3は、素子2,2の長手方向の中央部において、これら光ファイバ3,3の先端の被覆を除去して露出された裸光ファイバ3A,3A同士が調心位置決めされた状態で、突き合わせられることで光接続(突き合わせ接続)させる。
素子2,2は、角柱状のベース側素子5と角柱状の蓋側素子6とを組み合わせた構造とされており、蓋側素子6は第1蓋側素子6Aと、その両側に対向配置された第2蓋側素子6Bおよび第3蓋側素子6Cの3つに分割されている。ベース側素子5と蓋側素子6B,6Cには、素子2,2の長手方向に延在するV溝、U溝等の案内溝2aが形成(ここでは、ベース側素子5に形成)され、光ファイバ3は、この案内溝2aの端部から該案内溝2a内に案内されて素子2の長手方向中央部に形成された調心溝2cに導かれ、この調心溝2cにおいてベース側素子5と蓋側素子6の長手方向両端から挿入された光ファイバ3,3の端面同士が精密に調心位置決めされるようになっている。案内溝2aは、調心溝2cの両側に存在し、光ファイバ3(光ファイバ心線)の被覆部を収納して位置決めするものである。3つの蓋側素子6A,6B,6Cのうち、中央に位置する第1の蓋側素子6Aは、調心溝2cに挿入された裸光ファイバ3A,3Aをベース側素子5との間に挟みこむものであり、この第2の蓋側素子6Aの両側の第1の蓋側素子6B,第3の蓋側素子6Cは、案内溝2aに挿入された光ファイバ3の被覆部をベース側素子5との間に挟み込むものである。
ここで、バネ4は、断面コ字状のものに限定されず、断面C形のものであってもよい。また、素子2,2は、角柱状のものに限定されず、一体化時に断面円形となる2つ割り構造のものなどであってもよい。また、光ファイバ接続器1としては、単心用のものに限定されず多心用のものもある。
この光ファイバ接続器1では、その長手方向と直交する方向(図5中矢印Xの方向)から、例えば、楔(楔)を差し込むことで、この楔によってバネ4の付勢力に抗してベース側素子5と蓋側素子6を互いに離間する方向に押し広げて、素子2,2間を開放できる(図7(a),(b)参照)。これにより、光ファイバ接続器1の長手方向側方からの光ファイバ3の挿入、光ファイバ接続器1の長手方向側方への光ファイバ3の引き抜き、あるいは光ファイバ3の交換等の作業が容易に達成される。なお、素子2,2の側面には、素子2,2同士の合わせ面に沿って楔挿入用の開口部2b(凹所)が形成されている。この開口部2bは、バネ4の「コ」字形断面の開口部4a側に位置しており、楔の圧入にバネが邪魔にならない。
しかしながら、上述した従来の光ファイバ接続器1では、サイズが小さいためベース側素子5と蓋側素子6との間に楔を挿入するには、ベース側素子5と蓋側素子6の合わせ目に対する楔の位置決めに非常に高い精度が要求される。また、光ファイバ接続器1では、光ファイバ3,3同士の突き合わせ接続状態を安定に維持するために、バネ4からベース側素子5と蓋側素子6に作用するクランプ力によって、光ファイバ3,3をしっかりとクランプするようになっているが、このクランプ力は、光ファイバ接続器1に加わる振動や光ファイバ3に作用する引張力などの外力に対して、光ファイバ3,3同士の突き合わせ状態を安定に維持できるものであり、ベース側素子5と蓋側素子6との間に楔を割り込ませるには、ベース側素子5と蓋側素子6との間に楔を強く押し込まねばならず、また、ベース側素子5と蓋側素子6との間から楔を引き取るには、強く引っ張って引き抜く必要がある。
この要求に対応して、本出願人は、各種光ファイバ接続工具を既に提案している。図11は、この種の光ファイバ接続工具を示す概略構成図である。この光ファイバ接続工具101は光ファイバ接続器1に適用されるものであり、光ファイバ接続器1を定位置に支持する支持台102と、突き合わせ接続すべき光ファイバ3,3をクランプ支持した光ファイバホルダ103を前記支持台102の近傍にて支持するホルダ載せ台104を備えられている。ホルダ載せ台104には、光ファイバ接続器1に向けて延在して形成された突状のレール機構105が設けられている。このレール機構105は、該レール機構105の上に設置した光ファイバホルダ103を支持台102に対して接近離間する方向に移動させる。即ち、光ファイバホルダ103を支持台102に対して接近させて該光ファイバホルダ103から予め突出させておいた光ファイバ3,3を光ファイバ接続器1に挿入し、該光ファイバ接続器1内にて光ファイバ3,3同士を突き合わせ接続するというものである。普通、ホルダ載せ台104は支持台102の両側に対向配置され、両ホルダ載せ台104にて光ファイバホルダ103を互いに接近させる方向にスライド移動することで、光ファイバ接続器1へ、その長手方向両側から光ファイバ3,3を挿入させて光ファイバ3,3同士を突き合わせる。
光ファイバ接続器1への光ファイバ3,3の挿入時には、支持台102近傍に設置した図示しない押付機構を駆動して楔等を光ファイバ接続器1に挿入して光ファイバ接続器1を開放しておき、光ファイバ接続器1内で光ファイバ3,3同士を突き合わせ接続した後、光ファイバ接続器1から楔を引き抜くことで、バネ4の付勢力によって光ファイバ3,3がベース側素子5と蓋側素子6との間に挟み込まれ、突き合わせ接続状態が維持される(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−104456号公報
上述した特許文献1の光ファイバ接続工具101においては、光ファイバホルダ103をホルダ載せ台104に載置し、ホルダ載せ台104に設けられているレール機構105に沿って光ファイバ接続器1に接近させるものであったが、レール機構105後端側(光ファイバ接続器1と対向する側)に、光ファイバホルダ103の落下を防止するためのフックなどを配置することができず、光ファイバホルダ103がホルダ載せ台104から落下してしまう可能性があるといった問題があった。これにより、光ファイバ3,3が折損するなどの可能性があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、構造が簡単で操作性に優れ、かつ低コスト化を実現する光ファイバ接続工具を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、光ファイバ同士の突き合わせ接続部を二つ割り構造の素子に挟み込んで前記素子に装着されているバネの弾性によってクランプ固定する光ファイバ接続器を用いた前記光ファイバ同士の接続作業あるいは接続解除の作業に利用される光ファイバ接続工具であって、前記光ファイバ接続器を支持する支持台と、前記光ファイバ接続器の前記素子に差し込むことで、前記バネの弾性に抗して前記素子間を開放する楔を、前記支持台に支持された前記光ファイバ接続器に対して進退自在に支持する開放機構と、前記光ファイバを保持する光ファイバホルダを載置させるとともにスライド移動可能に支持するレール機構とを有し、前記レール機構には、前記光ファイバホルダを前記レール機構のレール部材に沿ってスライド移動させることで、前記光ファイバホルダに固定されている光ファイバの先端を前記光ファイバ接続器に挿入できるようになっており、前記レール機構には、前記スライド移動によって前記光ファイバ接続器に挿入されるところに位置する前記光ファイバホルダを前記レール機構に押さえ込んで、前記レール機構からの前記光ファイバホルダの浮き上がりを防止する浮き上がり防止手段が設けられていることを特徴とする光ファイバ接続工具である。
請求項2に係る発明は、前記光ファイバホルダには、前記浮き上がり防止手段と係合する突部が形成されていることを特徴とする光ファイバ接続工具である。
請求項3に係る発明は、前記レール機構は、前記光ファイバホルダが前記レール部材に形成されているスライド用上面上にスライド移動可能として載置されるようになっており、前記レール機構上には、前記光ファイバが前記光ファイバ接続器に挿入されるところに位置する前記光ファイバホルダを係止するストッパが突出されており、前記ストッパは、前記レール部材上に出没可能になっていることを特徴とする光ファイバ接続工具である。
本発明によれば、浮き上がり防止手段を有することにより、レール機構のスライド移動によって保持している光ファイバが光ファイバ接続器に挿入されるところに位置する光ファイバホルダをレール機構に押さえ込むので、光ファイバホルダがレール機構から脱落することを防止することができる。これにより、従来のレール機構の構造のように光ファイバホルダの脱落によって光ファイバが折損、変形などをすることを防止することができる。また、浮き上がり防止手段は、光ファイバホルダがレール機構上を移動することを妨害することが無いので、光ファイバ接続工具の接続作業性を向上させることができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の単心線用の光ファイバ接続工具を示す平面図、図2は、図1におけるA−A線断面図、図3は本発明の単心線用の光ファイバホルダを示す平面図、図4は図3における光ファイバの要部を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、図5は図6におけるB−B線断面図、図6は本発明の単心線用の光ファイバ接続工具に光ファイバホルダを設置した状態を示す平面図である。
図1において、符号12はレバー付き楔部品(開放機構)であり、光ファイバ接続器1の素子2,2間に差し込まれる刃体14を先端に有する楔本体13(楔、以下単に楔とも称する)の後端(前記先端とは逆側の端部)にレバー15が取り付けられているものである。
符号16は単心線用の光ファイバ接続器1を支持する支持台、符号17は支持台16の両側に設けられて光ファイバ3,3を互いに突き合わせた状態で固定する図3に示すような光ファイバホルダ18を保持するレール機構である。この光ファイバ接続工具11は、板状のベース19上に、レバー付き楔部品12、支持台16及びレール機構17を搭載した構造になっている。
楔13は、縦断面が楔形状かつ横断面が矩形状の複数の刃体14が一体に形成されたものであり、レバー15にネジ(図示しない)に締付けられることにより固定されている。刃体14は、光ファイバ接続器1の長手方向と直交する方向から開口部2bを通して素子2,2間に差し込まれた際に、バネ4の付勢力に抗して素子2,2同士を互いに離間する方向に押し広げるものである。
図1及び図2に示すように、支持台16は、光ファイバ接続器1を光ファイバ接続工具11内の所定位置に支持するためのものであり、ベース19の中央部に配置されている。支持台16は、矩形厚板状の本体の上面には光ファイバ接続器1を載置するための接続器収納溝31が形成されている。ここで、前述した様に光ファイバ接続器1は、図8示す素子2,2の開口部2b及び素子2,2を付勢するコ字状バネ4の開口部4aが楔13に対向するようして接続器収納溝31に載置され、接続器収納溝31の内面形状によって接続器収納溝31内に安定した状態で支持される。
また、支持台16のレール機構17と対向する側には、一対の突起部32が設けられている。この突起部32は、保持している光ファイバ3が光ファイバ接続器1に挿入されるところに位置する図3に示す光ファイバホルダ18の先端部18Aと当接することにより、光ファイバホルダ18をレール部材44に押さえ込むとともに、光ファイバホルダ18の支持台16方向の移動を規制するものである。即ち、この突起部32の光ファイバホルダ18と当接する当接面(図示しない)から後述するレール部材44のスライド上面45Bまでの高さは、光ファイバホルダ18の先端部18Aの断面厚さと略同じか僅かに低くなっていることにより、光ファイバホルダ18の先端部18Aを突起部32とスライド上面45Bとに間に挟み込むものである。
レール機構17は、光ファイバ接続工具11の長手方向に進退自在とされた可動レール部41と、可動レール部41の後端側(支持台16と対向する側)に固定配置された固定レール部42とから構成されている。固定レール部42は、光ファイバホルダ18がはじめにレール機構17に載置されるものである。
可動レール部41は、ベース19に載上されたレールガイド部43上に沿って進退自在に載置されてレール部材44から構成されており、レール部材44は、ガイド突条45Aと、一対のスライド上面45Bから構成されている。レールガイド部43は、一端を固定レール部42と隣接され他端を支持台16と隣接されており、固定レール部42から支持台16に向けて延在して形成されている。即ち、可動レール部41は、ガイドレール部43上に沿って固定レール部42から支持台16に向けて進退自在とされている。
このストッパ46は、図2に示すように、レール部材44に設けられた軸受部47と嵌合することにより回動自在とされた軸48と、下端部に設けられたバネ接続部49を有している。このバネ接続部49に一本のバネ部材50が接続されていることにより、ストッパ46は、光ファイバ接続工具11の長手方向に対向するように配置されたもう一方のストッパ46と接続されるものである。これにより、ストッパ46には、バネ部材50による付勢力が与えられ、図5(b)に示すように、光ファイバホルダ18の凹部67に付勢力を与える。また、図2に示すように可動レール部41は、ストッパ46を介してバネ部材50と連結されているため、支持台16に向けて付勢力が作用していることになる。
図1に示すように、レール部材44の側方には、浮き上がり防止手段51(以下、係合爪ともいう)が設けられている。この係合爪51は、ベース19から突設して設けられた支持部52と、この支持部52の上端側に形成され、その先端部(支持台16との基端部と対向する側)がレール部材44に向けて突出して形成された係合爪部53とから構成されている。
図3,4に示すように、光ファイバホルダ18は、光ファイバ接続器1に接続される光ファイバ3をクランプ固定するものであって、ホルダ本体61と、このホルダ本体61に対して開閉可能に取り付けられた蓋体62とから概略構成されている。ホルダ本体61には、略長方形状の上面63を有するブロック体で形成されており、その上面63の長手方向の片側に光ファイバ3を位置決め収容する断面V字形の調心溝64が形成されており、この調心溝64に光ファイバ3を挿入し、蓋体62を閉じて光ファイバ3を調心溝64と蓋体62との間に挟み込むことにより、クランプ固定するものである。なお、調心溝64は、V溝であったが挟み込めるものであればよく、例えば丸溝(断面半円形状の溝)、U溝等であってもよい。
また、ホルダ本体61の上面63には、ホルダ本体61の側面より突設された突部65が形成され、下面には、レール部材44の突条45Aを挟み込むようにして設けられたガイド部66と、ホルダ本体61の後端側(光ファイバ接続器1の挿入方向とは対向する方向)に設けられた凹部67とから構成されている。光ファイバホルダ18がレール部材44に沿ってスライド移動して、保持している光ファイバ3を光ファイバ接続器1に挿入させる位置にまで移動したときに、この突部65の上方には、図5(b)に示すように僅かなクリアランス68を有して係合爪51の係合爪部53と対向する。
図4に示すように凹部67には、光ファイバホルダ18が図1に示すレール部材44上をスライド移動し、保持している光ファイバ3を光ファイバ接続器1に挿入させる位置にまで移動したときに、可動レール部41より突設したストッパ46が収納される。このとき、バネ部材50によりストッパ46には支持台16に向かうように付勢力が作用しているため、凹部67の面69とストッパ46の面とが当接し、かつ、支持台16に向けて押圧が凹部67に作用する。これにより、光ファイバホルダ18は、ストッパ46の付勢力により支持されるものである。
この光ファイバ接続工具11を用いて光ファイバ3,3同士を突き合わせ接続するには、光ファイバ接続器1を支持台16の接続器収納溝31に収容した後、レバー付き楔部品12を支持台16上の光ファイバ接続器1に向かって、押し込み操作する。次いで、図10に示すようにレバー付き楔部品12を作動させることにより楔13を光ファイバ接続器1の素子2,2間に差し込む。
次いで、光ファイバ3を固定した1対の光ファイバホルダ18を、レール部材44に配置する。即ち、図6に示すように、光ファイバホルダ18を固定レール部42と可動レール部41の間(図6において符号18Bの位置)に載置する。そして、光ファイバホルダ18をレール部材44に沿って支持台16に向けてスライド移動させる。このとき、図5(a)に示すように、光ファイバホルダ18の下面がストッパ46を押し付けることにより、ストッパ46は光ファイバホルダ18の下部に押し下げられる。また、このとき係合爪51の係合爪部53は、前述したように光ファイバホルダ18よりも高い位置に配置されているため、光ファイバホルダ18の移動を妨げることは無い。
光ファイバホルダ18を支持台16に向けてさらに押し込むと、光ファイバホルダ18の先端部18Aは、図6に示す支持台16に形成された突起部32とスライド上面45Bとにより挟み込まれる。そして、図8,9に示すように光ファイバ3の裸光ファイバ3Aを光ファイバ接続器1の長手方向の両端部から素子2,2間に挿入し、これら裸光ファイバ3A,3A同士を調心溝2c内で互いに突き合わせる。このとき、図5(b)に示すように光ファイバホルダ18の移動によりストッパ46を押し付けていた下面が移動して、凹部67がストッパ46の上方に位置することになる。即ち、ストッパ46を押し付ける力が解除されることになる。ストッパ46には、図2に示すバネ部材50の付勢力が作用していることにより、上方向に付勢されているので、光ファイバホルダ18の凹部67内に入り込み、凹部67の面69の面に支持台16に向かう付勢力を与える。これにより、光ファイバホルダ18は、所定の位置に保持される。
また、光ファイバホルダ18に形成された突部65の上方には、僅かなクリアランス68を有して係合爪51の係合爪部53が位置している。これにより、光ファイバホルダ18は、例えば、可動レール部41から落下しそうになっても、突部65と係合爪部53とが係合する。この係合により、突部65が係合爪部53によりレール部材44に押さえつけられるので、レール部材44から光ファイバホルダ18が浮き上がることを防止でき、光ファイバホルダ18のレール部材44からの落下を防止できる。
この突き合わせ状態を維持したまま、レバー15を後退させて楔13を素子2,2の間から引き抜く。楔13が光ファイバ接続器1から引き抜かれると、光ファイバ3,3の裸光ファイバ3A,3A同士は調心かつ突き合わされた状態で、光ファイバ3,3がバネ4の付勢力により素子2,2間にクランプ固定され、これにより、光ファイバ3,3同士の接続状態が維持される。
次に、光ファイバホルダ18をレール部材44から取り外し方法について説明する。すでに光ファイバ3が取り出された光ファイバホルダ18を支持台16から離間する方向に後退させる。この際、光ファイバホルダ18の凹部67には、ストッパ46が引っかかっているため、可動レール部41も光ファイバホルダ18と一緒に支持台16より離間する。光ファイバホルダ18を支持台16に対して離間させると、光ファイバホルダ18の先端部18Aと突起部32との挟み込みが解除され、係合爪部53の下方に位置していた光ファイバホルダ18の突部65も移動して、係合が解除される。そして、光ファイバホルダ18を持ち上げてレール部材44に対して光ファイバホルダ18を離間させる。すると、光ファイバホルダ18の凹部67とストッパ46との引っ掛かりが解除されて光ファイバホルダ18をレール部材44から取り出すことができる。なお、引っ掛かりが解除された可動レール部41は、バネ部材50の付勢力によりガイドレール部43に沿って支持台16の方向に移動して、元の位置に戻される。
本実施形態の光ファイバ接続工具11によれば、レール部材44上における光ファイバホルダ18のスライド移動を阻害することなく、係合爪51により光ファイバホルダ18の浮き上がり及び脱落を防止するので、光ファイバホルダ18のレール部材44からの脱落などによる光ファイバ3の折損を防止できる。
また、従来のレール機構17をそのまま利用することができるので、構造が単純であり、低コスト化を実現できる。
なお、上記の実施の形態では、係合爪の材料として特に規定はしていないが、耐摩擦性の優れたポリアミド系合成繊維等を用いることが望ましい。
また、係合爪の材料として、ポリエチレンなどの軟質性を有する材料を用いてもよい。即ち、図7に示すように、係合爪71の支持部72は、高さ方向に長くされ、横方向に薄くされた板状とされており、横方向に曲げられやすく、縦方向に曲げられにくい構造とされている。係合爪部73は、下面が光ファイバホルダ74のホルダ本体75の厚さより若干高い位置に配置されている。また、光ファイバホルダ74は、従来のものと同様に、ホルダ本体75と、蓋体76とから構成されている。
この係合爪71を用いた場合の光ファイバホルダ74の移動方法は、はじめに、上述した実施の形態と同様に光ファイバホルダ74をレール機構77に載置し、支持台に向けて(図7においては、左側から右側に向かう方向)スライド移動させる。すると、図7(b)に示すように、係合爪部73と光ファイバホルダ74の蓋体76とが接触する。このとき、係合爪71は、横方向に曲がりやすく形成されていることにより、係合爪部73が蓋体76と接触すると光ファイバホルダ74の進行方向に曲げられるので、光ファイバホルダ74のスライド移動を阻害しないので、光ファイバホルダ74をそのままスライド移動させることができる。その後、図7(c)に示すように、光ファイバホルダ74がさらに移動して蓋体76と係合爪部73との接触が終わると、係合爪部73は、元の位置に戻る。その結果、係合爪部73の下方にホルダ本体75の上面が位置するので、この構造によっても浮き上がりを防止できる。
また、上記の実施の形態では、係合爪によって光ファイバホルダを押さえ込むことにより浮き上がりを防止するものであったがこれに限るものではなく、例えば、光ファイバホルダを磁性の帯びた材料により形成して、この光ファイバホルダが保持している光ファイバを光ファイバ接続器に挿入させる位置にまで移動した位置に強磁性体の金属片などを埋設してもよい。これにより、光ファイバホルダと金属片とが吸着することにより、光ファイバホルダの浮き上がりを防止できるので、光ファイバホルダのレール機構から脱落を防止できる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。
光ファイバ接続器1、光ファイバホルダ16としては、単心用のものに限定されず多心用のものであっても良い。光ファイバ3としては、単心あるいは多心の各種のものが採用可能であり、単心の光ファイバ線以外、例えば光ファイバ素線、光ファイバコード等でも良く、また、光ファイバ心線等としては多心のものでも良い。
光ファイバ接続器としては、例えば、光コネクタに組み付けられたものなどであっても良い。これは、いわゆる現場付け光コネクタであり、光ファイバ接続器は、フェルールの後端側(突き合わせ接続用の端面とは逆側)に設けられ、フェルールに内挿固定されている光ファイバのフェルール後端側に突出した部分を収容し、このフェルール側の光ファイバと、別途、該光ファイバ接続器に、フェルールとは逆の側から挿入される光ファイバとの突き合わせ接続部をクランプ固定するものである。この場合、光ファイバ接続工具の支持台は、光コネクタ(現場付け光コネクタ)の安定支持に適した構造の接続器収納溝を有する構成とする。
また、浮き上がり防止手段としては、上述した実施形態のものに限定されず、光ファイバホルダをレール機構(具体的には、例えばレール部材)に押え込むものであれば各種構成が採用可能であるが、浮き上がり防止手段としては、レール機構でのスライド移動によって支持台に支持されている光ファイバ接続器に接近させる光ファイバホルダの移動の障害とならないものを採用する。例えば、上述した実施形態で説明した浮き上がり防止手段のように、光ファイバ接続器に接近させるように移動された光ファイバホルダを、押え込み位置に受け入れ可能になっている構成(前記スライド移動によって光ファイバホルダを押え込み位置に配置できる構成)が採用できる。
本発明の単心線用の光ファイバ接続工具を示す平面図である。 図1におけるA−A線に沿った断面図である。 本発明の単心線用の光ファイバホルダを示す平面図である。 図3における光ファイバの要部を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 図6におけるB−B線に沿った断面図である。 本発明の単心線用の光ファイバ接続工具に光ファイバホルダを設置した状態を示す平面図である。 本発明の別の実施の形態の光ファイバ接続工具を示す要部の断面図である。 従来の単心線用の光ファイバ接続器の一例を示す平面図である。 図8における同長手方向に沿った縦断面図である。 光ファイバ接続器の拡大断面図である。 従来の光ファイバ接続工具を示す側面図である。
符号の説明
1…光ファイバ接続器、2…素子、3…光ファイバ、4…バネ、11…光ファイバ接続工具、12…レバー付き楔部品(開放機構)、13…楔、16…支持台、17…レール機構、18…光ファイバホルダ、44…レール部材、45B…スライド用上面、46…ストッパ、51…浮き上がり防止手段、65…突部

Claims (3)

  1. 光ファイバ(3,3)同士の突き合わせ接続部を二つ割り構造の素子(2,2)に挟み込んで前記素子に装着されているバネ(4)の弾性によってクランプ固定する光ファイバ接続器(1)を用いた前記光ファイバ同士の接続作業あるいは接続解除の作業に利用される光ファイバ接続工具(11)であって、
    前記光ファイバ接続器を支持する支持台(16)と、前記光ファイバ接続器の前記素子に差し込むことで、前記バネの弾性に抗して前記素子間を開放する楔(13)を、前記支持台に支持された前記光ファイバ接続器に対して進退自在に支持する開放機構(12)と、前記光ファイバを保持する光ファイバホルダ(18)を載置させるとともにスライド移動可能に支持するレール機構(17)とを有し、
    前記レール機構には、前記光ファイバホルダを前記レール機構のレール部材(44)に沿ってスライド移動させることで、前記光ファイバホルダに固定されている光ファイバの先端を前記光ファイバ接続器に挿入できるようになっており、前記レール機構には、前記スライド移動によって前記光ファイバ接続器に挿入されるところに位置する前記光ファイバホルダを前記レール機構に押さえ込んで、前記レール機構からの前記光ファイバホルダの浮き上がりを防止する浮き上がり防止手段(51)が設けられていることを特徴とする光ファイバ接続工具。
  2. 前記光ファイバホルダには、前記浮き上がり防止手段と係合する突部(65)が形成されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ接続工具。
  3. 前記レール機構は、前記光ファイバホルダが前記レール部材に形成されているスライド用上面(45B)上にスライド移動可能として載置されるようになっており、前記レール機構上には、前記光ファイバが前記光ファイバ接続器に挿入されるところに位置する前記光ファイバホルダを係止するストッパ(46)が突出されており、前記ストッパは、前記レール部材上に出没可能になっていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ファイバ接続工具。
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