JP2005134585A - 光ファイバ接続工具 - Google Patents

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Kazuhiro Takizawa
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洋 古川
Minoru Nakamura
実 中村
Takafumi Nakajima
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Abstract

【課題】 構造が簡単で操作性に優れ、かつ低コスト化を実現する。
【解決手段】 光ファイバ接続器1を用いた光ファイバ3,3同士の接続、解除作業に利用される光ファイバ接続工具11であって、光ファイバ接続器1を支持する支持台16と、光ファイバ接続器1の素子2に差し込むことでバネの弾性に抗して素子2間を開放する楔13Aを支持台16に支持された光ファイバ接続器1に対して進退させて素子2に挿脱する開放機構12とを有し、開放機構12は、楔13Aを介して支持台16とは逆の側に配置されたカム24と、このカム24から上方に突出されたレバー25とを有し、カム24は、支持台16に支持した状態における光ファイバ接続器1の中心軸線に沿った回転軸線を持って回転自在に支持されており、レバー25を回転させることで、このレバー25と一体回転したカム24によって楔13Aが押圧されて光ファイバ接続器1の素子に押し込まれる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光ファイバ同士を突き合わせ接続可能に調心位置決めする光ファイバ接続器を用いて前記光ファイバ同士を突き合わせ接続する光ファイバ接続工具に関する。
図5,図6いわゆるメカニカルスプライスとも呼ばれる光ファイバ接続器の一例を示す図であり、図5は平面図、図6は同長手方向に沿った縦断面図である。この光ファイバ接続器1は、互いの長手方向を揃えて配置された二つ割り構造の素子2,2と、素子2,2を両側から挟むことにより該素子2,2間に挟持力を付与して光ファイバ(光ファイバ単心線)3,3を挟持、固定するコ字状のバネ4とにより構成されている。一方及び他方の光ファイバ3,3は、素子2,2の長手方向の中央部において、これら光ファイバ3,3の先端の被覆を除去して露出された裸ファイバ3A,3A同士が調心位置決めされた状態で、突き合わせられることで光接続(突き合わせ接続)させる。
素子2,2は、角柱状のベース側素子5と角柱状の蓋側素子6とを組み合わせた構造とされており、蓋側素子6は第1蓋側素子6Aと、その両側に対向配置された第2蓋側素子6Bおよび第3蓋側素子6Cの3つに分割されている。ベース側素子5と蓋側素子6B,6Cには、素子2,2の長手方向に延在するV溝、U溝等の案内溝2aが形成(ここでは、ベース側素子5に形成)され、光ファイバ3は、この案内溝2aの端部から該案内溝2a内に案内されて素子2の長手方向中央部に形成された調心溝2cに導かれ、この調心溝2cにおいてベース側素子5と蓋側素子6の長手方向両端から挿入された光ファイバ3,3の端面同士が精密に調心位置決めされるようになっている。案内溝2aは、調心溝2cの両側に存在し、光ファイバ3(光ファイバ心線)の被覆部を収納して位置決めするものである。3つの蓋側素子6A,6B,6Cのうち、中央に位置する第1の蓋側素子6Aは、調心溝2cに挿入された裸光ファイバ3A,3Aをベース側素子5との間に挟みこむものであり、この第2の蓋側素子6Aの両側の第1の蓋側素子6B,第3の蓋側素子6Cは、案内溝2aに挿入された光ファイバ3の被覆部をベース側素子5との間に挟み込むものである。
ここで、バネ4は、断面コ字状のものに限定されず、断面C形のものであってもよい。また、素子2,2は、角柱状のものに限定されず、一体化時に断面円形となる2つ割り構造のものなどであってもよい。また、光ファイバ接続器1としては、単心用のものに限定されず多心用のものもある。
この光ファイバ接続器1では、その長手方向と直交する方向(図5中矢印Xの方向)から、例えば、楔(楔)を差し込むことで、この楔によってバネ4の付勢力に抗してベース側素子5と蓋側素子6を互いに離間する方向に押し広げて、素子2,2間を開放できる(図7(a),(b)参照)。これにより、光ファイバ接続器1の長手方向側方からの光ファイバ3の挿入、光ファイバ接続器1の長手方向側方への光ファイバ3の引き抜き、あるいは光ファイバ3の交換等の作業が容易に達成される。なお、素子2,2の側面には、素子2,2同士の合わせ面に沿って楔挿入用の開口部2b(凹所)が形成されている。この開口部2bは、バネ4の「コ」字形断面の開口部4a側に位置しており、楔の圧入にバネが邪魔にならない。
しかしながら、上述した従来の光ファイバ接続器1では、サイズが小さいためベース側素子5と蓋側素子6との間に楔を挿入するには、ベース側素子5と蓋側素子6の合わせ目に対する楔の位置決めに非常に高い精度が要求される。また、光ファイバ接続器1では、光ファイバ3,3同士の突き合わせ接続状態を安定に維持するために、バネ4からベース側素子5と蓋側素子6に作用するクランプ力によって、光ファイバ3,3をしっかりとクランプするようになっているが、このクランプ力は、光ファイバ接続器1に加わる振動や光ファイバ3に作用する引張力などの外力に対して、光ファイバ3,3同士の突き合わせ状態を安定に維持できるものであり、ベース側素子5と蓋側素子6との間に楔を割り込ませるには、ベース側素子5と蓋側素子6との間に楔を強く押し込まねばならず、また、ベース側素子5と蓋側素子6との間から楔を引き取るには、強く引っ張って引き抜く必要がある。前述した押し込み力や引き抜き力の問題に鑑みて、操作力を増力して、楔に伝達する機構を具備する工具も提案されている(例えば、特許文献1〜8参照。)。
特開平09−096735号公報 特開平09−197160号公報 特開平10−010351号公報 特開平10−104456号公報 特開平10−319267号公報 特開平10−319268号公報 特開2002−258093号公報
特許文献1,2,3記載の光ファイバ接続工具は、操作用のレバーの下方への押し込み力を傾斜面(例えば、特許文献2では図4の符号35b、特許文献3では図3の符号35b)で受ける部材(移動台)によって、楔の光ファイバ接続器に対する押し込み力に変換する機構を有するものであり、傾斜面の角度によっては、レバーの下方への押し込み力を増力して楔の押し込み力に変換できるが、構造が複雑であり、しかも光ファイバ接続器に対する楔の位置決め精度や押し込み力の偏在などを防止するために多数の部材について形成精度が要求されるものであり、コストが高くつくといった問題がある。
特許文献4記載の光ファイバ接続工具は、押圧機構(例えば、特許文献4の符号30参照)に枢着されているレバーの下方への押し込み力を光ファイバ接続器に対する楔押し込み力に変換する構造になっており、レバーがてこのように機能することで下方への押し込み力が増力されて楔の押し込み力として伝達できるようになっているが、この光ファイバ接続工具についても構造が複雑であり、しかも光ファイバ接続器に対する楔の位置決め精度や押し込み力の偏在などを防止するために多数の部材について形成精度が要求されるものであり、コストが高くつくといった問題がある。
特許文献5,6記載の光ファイバの接続工具は、レバーの回転操作による回転軸の回転駆動力を光ファイバ接続器に対する楔の押し込み力に変換する機構(例えば、特許文献5の溝カム機構)を具備するものであり、前述の特許文献1〜4の光ファイバ接続工具に比べて、操作力を楔の押し込み力に変換する機構の部品点数は少なくてすむが、回転軸の回転力を楔の移動に変換する機構の構成部品には、やはり高い形成精度が要求される。
特許文献7記載の光ファイバ接続工具は、偏心カムを利用して操作子(例えば、特許文献7では図1のノブ78)を回転させ操作力を増力して光ファイバ接続器に対する楔の押し込み力に変換する機構を具備するものである。ただし、楔が取付けられている押圧部材(例えば、特許文献7では押圧部材32)の押込みレバー(例えば、特許文献7では符号48)に対して前記偏心カムは、接触部分が非常に小さく、また、カムの回転に伴い、前記接触部分の位置が移動するため、楔から光ファイバ接続器に作用する押圧力は必ずしも光ファイバ接続器に対して均等にならず、光ファイバ接続器に対する押圧力の偏在を確実に防止することは困難であるといった不満があった。
さらに、特許文献1,2,3,4,6記載の光ファイバ接続工具は、いずれも光ファイバ接続器に圧入されている楔を光ファイバ接続器から引き抜きをバネの力によって行っている。このため、レバー操作力を楔の押圧力として増力するといっても引抜き用のバネの付勢力に抗して楔の押込み作業を行うことになり、増力の効果が十分発揮されないという不満がある。つまり、引抜き用のバネには光ファイバ接続器から楔を引き抜くために比較的強い力を要求されるため、この引抜き用のバネの付勢力が楔の押込み時の負荷となってしまう。
また、特許文献5,6記載の光ファイバ接続工具については、回転軸を光ファイバ接続器に対する楔の押込み力や引き抜き力に対して安定に支持するために比較的大型のブラケット(例えば、特許文献5の回転軸ブラケット36)を要するものであり、工具全体の小型化が難しいものである。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、簡単な構造で押込み力や引き抜き力の増力を実現でき、しかも、光ファイバ接続器に楔を押し込む押し込み力の偏在を回避でき、光ファイバ接続器の調心精度等の機械的特性を安定に保つことができる光ファイバ接続工具を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、光ファイバ同士の突き合わせ接続部を二つ割り構造の素子に挟み込んで素子に装着されているバネの弾性によってクランプ固定する光ファイバ接続器を用いた光ファイバ同士の接続作業あるいは接続解除の作業に利用される光ファイバ接続工具であって、前記光ファイバ接続器を支持する支持台と、前記光ファイバ接続器の素子に差し込むことで前記バネの弾性に抗して素子間を開放する楔を前記支持台に支持された前記光ファイバ接続器に対して進退させて前記素子に挿脱する開放機構とを有し、前記開放機構は、前記楔を介して支持台とは逆の側に配置されたカムと、このカムから上方に突出されたレバーとを有し、前記カムは、前記支持台に支持した状態における光ファイバ接続器の中心軸線に沿った回転軸線を持って回転自在に支持されており、前記レバーを前記支持台側あるいはその逆側に回転させることで、このレバーと一体回転した前記カムによって前記楔が押圧されて、前記楔の先端が前記支持台に支持しておいた光ファイバ接続器の素子に押し込まれるようになっていることを特徴とする光ファイバ接続工具である。
請求項2に係る発明は、前記楔は、光ファイバ接続器に差し込まれる先端部とは逆の後端部に前記光ファイバ接続器に対する進退操作用のレバーが取付けられたレバー付き楔部品を構成しており、前記開放機構には、前記カムが前記レバー付き楔部品のレバーに対して位置決めして後付けできるようになっていることを特徴とする光ファイバ接続工具である。
請求項3に係る発明は、前記楔には、前記カムに連結された係合部材が係合されており、前記レバーを前記支持台に支持されている光ファイバ接続器への楔の押し込み時とは逆向きに回転させることで、前記カムの回転によって、前記係合部材から伝達される引張り力によって、前記楔が、前記支持台における前記光ファイバ接続器の支持位置から離隔する方向へ移動されるようになっていることを特徴とする光ファイバ接続工具である。
本発明によれば、レバー操作による力を簡単な構造により光ファイバ接続器に対する楔の押込み力に変換するので、各部品を簡易に作成することができるとともに部品点数も少なくなり、低コスト化の実現ができる。また、レバー操作による力を光ファイバ接続器の素子間に対する楔の押込み力に変換できるので、押込み作業を簡単に行うことができる。簡単な構造で押込み力や引き抜き力の増力を実現でき、しかも、光ファイバ接続器に楔を押し込む押し込み力の偏在を回避でき、光ファイバ接続器の調心精度等の機械的特性を安定に保つことができるまた、構造が単純であることなどから、光ファイバ接続工具の小型、軽量化も実現できる。これに伴い、携帯性に優れた光ファイバ接続工具を提供することができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の単心線用の光ファイバ接続工具を示す平面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4は図1のB−B線断面図であり、これらの図において、図5、図6と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。
図1において、符号12は開放機構であり、符号16は光ファイバ接続器1を支持する支持台、符号17は支持台16の両側に設けられて光ファイバ3,3を互いに突き合わせた状態で固定する光ファイバホルダ18を着脱自在に保持するホルダ載せ台である。この光ファイバ接続工具11は、板状のベース19上に、開放機構12、支持台16及びホルダ載せ台17を搭載した構造になっている。
開放機構12は、光ファイバ接続器1の開口部2bに向けて押圧し素子2,2間に差し込むレバー付き楔部品13を摺動自在に支持する楔支持部46と、この楔支持部46に取付けられたカムアタッチメント12Aとから構成されている。板状の楔支持部46は、支持台16の一部である楔支持台20と、この楔支持台20上に取り付けた蓋部材45との間に、レバー付き楔部品13の楔13Aの板状の板状部13Bを挟み込んで支持したものであり、支持台16上に支持した光ファイバ接続器1に対して進退動できるようにスライド移動可能に支持している。カムアタッチメント12Aは、楔支持台20上にネジ23bにより固定される支持フレーム部材23にカム付き操作レバー22をカム付き操作レバー軸部26を通して回転自在に支持した構成になっている。すなわち、図3(a)(b)に示すように、このカム付きアタッチメント12Aは、支持フレーム部材23に取付片23aが形成されており、この取付片23aを蓋部材45上に重ね、取付片23a及び蓋部材45に貫通させて楔支持台20に締め付けられるネジ23bによって光ファイバ接続工具11に固定されるものである。なお、取付片23aを固定する固定対象部材は蓋部材45に限定されず、楔支持部46のどの部材であっても良い。また、図1,図3(a)(b)以外の図では、取付片23aの図示を略している。
このカム付き操作レバー22は、光ファイバ接続器1の中心軸線に沿った回転軸線を有する支持フレーム部材軸部26に支持されていることにより、支持台16側あるいはその逆側(支持台16に離間する側)に向けて回転自在とされている。なお、このカムアタッチメント12Aは、支持台16にネジ23bにより着脱自在とされていることにより、光ファイバ接続工具11に対して後付が可能である。従って、従来の光ファイバ接続工具にも装着可能である。また、カムアタッチメント12Aの固定箇所は支持台に限るものではなく、ベースに固定しても良い。
図3に示すようにこのレバー部25とこのカム付き操作レバー22を回転支持するカム付き操作レバー軸部26との距離が偏心カム24のレバー21と接する外周面24aとカム付き操作レバー軸部26との距離よりも離れていることにより、てこの構造とされているので、レバー部25に加えられた押し込み力を増力してレバー21に伝達することができる。図1及び図4に示すように係合フレーム部材27は、偏心カム24に設けられた係合フレーム部材軸部28を介してカム付き操作レバー22に支持されており、板状の部材を両端で略直角に折り曲げた形状とされ、第1の板部29と、第2の板部30と、第3の板部31とから構成されている。第2の板部は、カム付き操作レバー22を支持台16に対して逆側に操作した際、第2の板部30の係合面30aとレバー21とが引っ掛かることにより係合される。
楔13Aは、縦断面が楔形状かつ横断面が矩形状の複数の刃体14が一体に形成されたものであり、レバー付き楔部品13のレバー21にネジ(図示しない)に締付けられることにより固定されている。楔13Aの刃体14は、光ファイバ接続器1の長手方向と直交する方向から開口部2bを通して素子2,2間に差し込まれた際に、バネ4の付勢力に抗して素子2,2同士を互いに離間する方向に押し広げるものであり、開口部2bの数に合わせて(本実施の形態では4本)形成されている。
図1及び図2に示すように、支持台16は、ベース19の中央部に設けられている。支持台16の上部には、光ファイバ接続器1を載置するための接続器収納溝31が形成されている。ここでは、光ファイバ接続器1は、素子2,2の開口部2b及び素子2,2を付勢するバネ4の開口部4aが楔13Aに対向するようにして接続器収納溝31に載置され、接続器収納溝31の内面形状によって接続器収納溝31内に安定した状態で支持される。なお、素子2,2の開口部2bは、接続器収納溝31よりも上に位置され、素子2,2間への楔13Aの挿脱作業に支持台16が邪魔にならないようになっている。
図1及び図2に示すように楔支持台20には、楔13Aを摺動させるための摺動溝43が形成されており、この摺動溝43の底面は、楔13Aが光ファイバ接続器1に対して差し込み、引き抜き方向に摺動する摺動面44とされている。即ち、図2に示すように、楔支持台20と、この楔支持台20上に固定して前記摺動溝43上に被せるようにして配置された蓋部材45とによって、楔支持部46を構成するものである。楔13Aは、横方向(図2の左右方向)に摺動溝43の両側(図2の左右両側)の摺動溝壁部43A,43Bにガイドされつつ接続器収納溝41に対して進退動されるようになっている。
図1に示すように支持台16のホルダ載せ台17と対向する側には、一対の突起部42が設けられている。この突起部42は、保持している光ファイバ3が光ファイバ接続器1に挿入されるところに位置する光ファイバホルダ18の先端部16Aと当接することにより、光ファイバホルダ18をホルダ載せ台17に押さえ込むとともに、光ファイバホルダ18の支持台16方向の移動を規制するものである。
ホルダ載せ台17は、第1のレール部材51と、第1のレール部材51の両端側に配置された第2のレール部材52と、ストッパ53とから構成されている。ストッパ53は、光ファイバ接続工具11の長手方向に対向するように配置されたもう一方のストッパ53とバネ部材(図示しない)により接続されるものであり、ストッパ53には、バネ部材により光ファイバホルダ18の底面に形成された凹部(図示しない)に付勢力を与える。
この光ファイバ接続工具11を用いて光ファイバ3同士を突き合わせ接続するには、まず、この光ファイバ接続工具11を横置き(ベース19下面が横方向となる向き)し、光ファイバ接続器1を支持台16の接続器収納溝41に載置することで、光ファイバ接続器1を保持・固定する。これにより、光ファイバ接続器1は支持台16の所定位置に所定の向きで保持されることになる。
次いで、図3に示すようにカムアタッチメント12Aを作動させることにより楔13Aを光ファイバ接続器1の素子2,2間に差し込む。つまり、図3(a)に示すように、カム付き操作レバー22のレバー部25を掴み、カム付き操作レバー22を支持台16側に向けて押し込み操作する。カム付き操作レバー22は、カム付き操作レバー軸部26を中心に回転自在とされていることにより、支持台16側に回転し、偏心カム24も、カム付き操作レバー軸部26を中心に回転(図3(a)中の回転方向T)する。そして、偏心カム24の外周面24aとレバー21とが接し、偏心カム24の変位によって回転力をレバー21への押し込み力に変換して、外周面24aと接するレバー21を光ファイバ接続器1に向けて移動させる。なお、カム付き操作レバー22を回転操作しても、偏心カム24とレバー付き楔部品22(具体的にはレバー21)との接触位置が変わることはない。すなわち、レバー付き楔部品22の後端(具体的にはレバー21)と偏心カム24とは、偏心カム24の軸方向に沿った長い接線を以って接するようになっており(実施形態では、偏心カム24が該偏心カム24の軸方向の略全長に渡ってレバー21と接する)、カム付き操作レバー22を操作しても接触部分との位置、大きさは変化しない。このため、光ファイバ接続器1の軸方向において、押し込み力が異なってしまう(偏在)現象を防止できる。
そして、図3(b)に示すようにレバー21と連結されている楔13Aが光ファイバ接続器1側に押し込まれ、楔13Aの刃体14が光ファイバ接続器1の長手方向と直交する方向から開口部2bを通して素子2,2間に差し込まれる。このとき、素子2,2を付勢しているバネ4の付勢力は非常に強いものであるが、レバー部25がカム付き操作レバー22の回転中心となるカム付き操作レバー軸部26との距離が偏心カム24のレバー21と接する外周面24aとカム付き操作レバー軸部26との距離と比べて離れている。この構造により、レバー部25に加えられた力を増力して楔13Aに対する押し込み力に変換し、刃体14を素子2,2の間に挿入するので、比較的軽い力で素子2,2間に楔13Aを差し込むことができる。その結果、バネ4の付勢力を抗して素子2,2同士を互いに離間する方向に押し広げ、素子2,2間に光ファイバ3を挿入可能な状態とする。
次いで、図1に示すように、光ファイバ3を固定した1対の光ファイバホルダ18を、それぞれ支持台16の両側に設けられているホルダ載せ台17に載置し、光ファイバ接続器1の長手方向にスライド移動させる。そして、光ファイバ3の光ファイバホルダ18から突出させておいた部分を光ファイバ接続器1の長手方向の両端部から素子2,2間に挿入し、光ファイバ3先端に露出させておいた裸ファイバ3A,3A同士を調心溝2cにて互いに突き合わせる。この状態を維持したまま、カム付き操作レバー22を支持台16より離間する方向に操作する。即ち、図4(a)において、支持台16より離間する側(図4(a)中の回転方向T)に向けてカム付き操作レバー22を押し倒す。すると、カム付き操作レバー22の係合フレーム部材軸部28に連結されている係合フレーム部材27が支持台16とは逆の方向に引っ張られ、係合フレーム部材27の第2の板部30がレバー21と接する。そして、図4(b)に示すようにレバー21も、支持台16から離間する方向の引張力が作用している係合フレーム部材27によって引張られて、楔13Aに引き抜き力を作用させて楔13Aの刃体14を素子2,2から離間させる。このとき、カム付き操作レバー22と係合フレーム部材27とがてこの構成とされていることにより、カム付き操作レバー22に作用する押し込み力を増力して引き抜き力に変換することになるので、レバー21に引抜き力を与えて楔13Aの刃体14を素子2,2間より引き抜くことができる。この結果、楔を直接手で引き抜く場合に比して軽い力で楔を引き抜くことができる。
楔13Aの刃体14が光ファイバ接続器1から引き抜かれると、光ファイバ3の裸ファイバ同士は調心かつ突き合わされた状態でバネ4の付勢力により保持・固定される。このように、本実施形態の光ファイバ接続工具11を用いて光ファイバ3同士を突き合わせ接続することができる。そして、接続された光ファイバ3を光ファイバホルダ18から取り出し、光ファイバ接続器1を接続器収納溝41から取り出す。また、光ファイバホルダ18をホルダ載せ台17から取り外すには、光ファイバホルダ18を接続器収納溝41と逆側(接続器収納溝41より離間する側)にスライド移動させて突起部42との押さえ込みを解除し、その後ホルダ載せ台17から浮かせる。これにより、ストッパ53の固定が解除されて、光ファイバホルダ18をホルダ載せ台17より取り外すことができる。
本実施形態の光ファイバ接続工具11によれば、レバー操作による力を簡単な構造により光ファイバ接続器に対する楔の押込み力や引抜き力に変換するので、各部品を簡易に作成することができるとともに部品点数も少なくなり、低コスト化の実現ができる。また、てこの構造によりレバー操作による力を増力して、光ファイバ接続器に対する楔の押込み力や引抜き力に変換できるので、軽い力で楔の押込みや引抜き作業を行うことができる。すなわち、楔の押し込みや引き抜き作業を片手で行うことができる(例えば、一方の手でカム付き操作レバー22を操作し、他方の手で光ファイバ接続工具11を押えることができる)ので、作業効率を向上させることができる。また、従来のように複雑な機構を用いることなく増力を実現していることにより、構造が単純なので、光ファイバ接続工具の小型、軽量化も実現可能となる。これにより、携帯性及び作業性に優れた光ファイバ接続工具を提供することができる。また、開放機構の後付けが可能であることから、従来のレバー付き楔部品を有する光ファイバ接続工具にも簡単に取付けることができるので、利便性を向上させることができる。
本実施形態の光ファイバ接続工具11によれば、摺動溝33の摺動面34に楔13を載置した状態で、蓋部材41の底面43と楔13との間にクリアランス44が形成されることにより、楔13を揺動(または傾動)させて開口部2bに差し込むことができるので、従来の光ファイバ接続工具のような高精度の部品を必要とせず、構造を簡単化でき、低コスト化を実現した光ファイバ接続工具11を提供することができる。
また、揺動支持部42によりレバー付き楔部品12を支持台14に対して進退させるだけの簡単な操作で、光ファイバ3,3同士の調心及び突き合わせ接続を行うことができるので、操作性が向上し、作業効率を向上させることができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。
光ファイバ接続器1、光ファイバホルダ18としては、単心用のものに限定されず多心用のものであっても良い。多心の光ファイバ接続器の場合は、バネのクランプ力が強いものが多いため、本発明の光ファイバ接続工具の使用により、素子の開放を無理な押し込み力によって素子を傷めることなく円滑に行える作用効果が特に有効に機能する。
光ファイバ3としては、単心あるいは多心の各種のものが採用可能であり、単心の光ファイバ線以外、例えば光ファイバ素線、光ファイバコード等でも良く、また、光ファイバ心線等としては多心のものでも良い。
光ファイバ接続器としては、例えば、光コネクタに組み付けられたものなどであっても良い。これは、いわゆる現場付け光コネクタであり、光ファイバ接続器は、フェルールの後端側(突き合わせ接続用の端面とは逆側)に設けられ、フェルールに内挿固定されている光ファイバのフェルール後端側に突出した部分を収容し、このフェルール側の光ファイバと、別途、該光ファイバ接続器に、フェルールとは逆の側から挿入される光ファイバとの突き合わせ接続部をクランプ固定するものである。この場合、光ファイバ接続工具の支持台は、光コネクタ(現場付け光コネクタ)の安定支持に適した構造の接続器収納溝を有する構成とする。
本発明の単心線用の光ファイバ接続工具を示す平面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図1のB−B線に沿う断面図である。 図1のB−B線に沿う断面図である。 従来の単心線用の光ファイバ接続器の一例を示す平面図である。 同長手方向に沿った縦断面図である。 光ファイバ接続器の拡大断面図である。
符号の説明
1…光ファイバ接続器、2…素子、3…光ファイバ、4…バネ、11…光ファイバ接続工具、12…開放機構、13A…楔、16…支持台、21…レバー、24…カム(偏心カム)、25…レバー(レバー部)、27…係合部材(係合フレーム部材)

Claims (3)

  1. 光ファイバ(3,3)同士の突き合わせ接続部を二つ割り構造の素子(2,2)に挟み込んで素子に装着されているバネ(4)の弾性によってクランプ固定する光ファイバ接続器(1)を用いた光ファイバ同士の接続作業あるいは接続解除の作業に利用される光ファイバ接続工具(11)であって、
    前記光ファイバ接続器を支持する支持台(16)と、前記光ファイバ接続器の素子に差し込むことで前記バネの弾性に抗して素子間を開放する楔(13A)を前記支持台に支持された前記光ファイバ接続器に対して進退させて前記素子に挿脱する開放機構(12)とを有し、
    前記開放機構は、前記楔を介して支持台とは逆の側に配置されたカム(24)と、このカムから上方に突出されたレバー(25)とを有し、前記カムは、前記支持台に支持した状態における光ファイバ接続器の中心軸線に沿った回転軸線を持って回転自在に支持されており、前記レバーを前記支持台側あるいはその逆側に回転させることで、このレバーと一体回転した前記カムによって前記楔が押圧されて、前記楔の先端が前記支持台に支持しておいた光ファイバ接続器の素子に押し込まれるようになっていることを特徴とする光ファイバ接続工具。
  2. 前記楔は、光ファイバ接続器に差し込まれる先端部とは逆の後端部に前記光ファイバ接続器に対する進退操作用のレバー(21)が取付けられたレバー付き楔部品を構成しており、前記開放機構には、前記カムが前記レバー付き楔部品のレバーに対して位置決めして後付けできるようになっていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ接続工具。
  3. 前記楔には、前記カムに連結された係合部材(27)が係合されており、前記レバーを前記支持台に支持されている光ファイバ接続器への楔の押し込み時とは逆向きに回転させることで、前記カムの回転によって、前記係合部材から伝達される引張り力によって、前記楔が、前記支持台における前記光ファイバ接続器の支持位置から離隔する方向へ移動されるようになっていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ファイバ接続工具。
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