JP3504566B2 - 光コネクタ組立工具および光コネクタ組立方法 - Google Patents

光コネクタ組立工具および光コネクタ組立方法

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JP3504566B2 JP2000046545A JP2000046545A JP3504566B2 JP 3504566 B2 JP3504566 B2 JP 3504566B2 JP 2000046545 A JP2000046545 A JP 2000046545A JP 2000046545 A JP2000046545 A JP 2000046545A JP 3504566 B2 JP3504566 B2 JP 3504566B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバコード
端末に光コネクタを組み立てるための光コネクタ組立工
具および光コネクタ組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、光ファイバのコネクタ成端
を、工場以外の接続現場にて行う現場付けの光コネクタ
が提案されており、これに応じて現場付けのSC形光コ
ネクタも種々のタイプが考えられてきている。なお、現
場付け光コネクタとは、予め先端研磨済みフェルールに
光ファイバを挿通固定することにより、接続後のコネク
タ研磨作業を省略する方式の光コネクタである。現場付
け用以外のSC形光コネクタと光ファイバとの接続作業
は、予めゴムブーツ等の全てのコネクタハウジング部品
の中に光ファイバを挿通した状態としておき、光ファイ
バの先端をSCフェルールに接続した後にコネクタ先端
を研磨して、コネクタ全体を組み上げる工程であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、研磨機器類を
工場外の接続現場に準備したり、作業環境が良好でない
場所にて研磨組み立て作業を実施することは、作業コス
トや作業効率上好ましくないという問題があった。
【0004】前記問題に鑑みて、本出願人は特願平9−
5875、特願平9−5876記載の光コネクタを既に
出願している。これら光コネクタは、光ファイバを予め
挿入したSC形光コネクタのフェルールと、該フェルー
ルから突出した光ファイバと別の光ファイバとを接続す
るメカニカルスプライスタイプの接続機構とを備えた構
成になっている。この光コネクタを光ファイバコードに
取り付けるには、光ファイバコード端末に露出させた光
ファイバを接続機構に挿入してフェルール側の光ファイ
バと接続することになる。この場合、光ファイバコード
の引き留め力は接続機構のクランプ力に依存するため、
光ファイバコードから露出させた光ファイバを直接フェ
ルールに挿入する通常のSC形光コネクタに比べて光フ
ァイバコードの引き留め力を十分に確保できないといっ
た不都合が生じる。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、接続現場において、光ファイバコード端末に短時
間で簡便に光コネクタを組み立てることができ、しか
も、光コネクタにおける光ファイバコードの引き留め力
を十分に確保できる光コネクタ組立工具および光コネク
タ組立方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の発明では、光ファイバが内装固定され先端研磨
が施されてなるフェルールと、該フェルールの研磨され
た先端に対向する後端側に配置されて前記光ファイバの
フェルール後端から突出した部分と別の光ファイバとを
位置決め調心して突き合わせ接続しクランプすることで
接続状態を維持する接続機構とを具備する光コネクタ
を、前記別の光ファイバおよび抗張力体を被覆材内に収
納してなる光ファイバコードの端末に組み立てる光コネ
クタ組立工具であって、前記光コネクタを支持するコネ
クタ支持台と、該コネクタ支持台に支持した光コネクタ
から離間した位置にて前記光ファイバコードをクランプ
支持するファイバ支持台と、前記コネクタ支持台近傍に
て前記光ファイバコード端末に露出させた抗張力体を固
定する抗張力体固定具と、前記コネクタ支持台を前記フ
ァイバ支持台に対して進退自在に移動する移動機構とを
備えたことを特徴とする光コネクタ組立工具を前記課題
の解決手段とした。
【0007】 コネクタ支持台やファイバ支持台として
は各種構成が採用可能である。光コネクタを光コネクタ
が着脱自在なコネクタ支持台および光ファイバコードが
着脱自在なファイバ支持台を採用すると、光コネクタの
組み立てを完了した光ファイバコードを容易に取り出す
ことができる。この光コネクタ組立工具では、コネクタ
支持台を移動して、該コネクタ支持台に支持した光コネ
クタをファイバ支持台に支持した光ファイバコード端末
に対して接近させることで、光ファイバコード端末に露
出させた光ファイバ(別の光ファイバ)を接続機構に挿
入してフェルール側の光ファイバと接続することができ
る。コネクタ支持台の移動距離は、光ファイバコード端
末に露出させた光ファイバに弛みを形成できる程度確保
する。前記抗張力体固定具は、前記ファイバ支持台に対
して離間距離が固定あるいは離間可能であり、この構成
により光コネクタを光ファイバコード端末に接近させる
作業中に該抗張力体固定具と光ファイバコード端末との
間の抗張力体に常時張力を作用させることができるよう
になっている。この光コネクタ組立工具は単心光ファイ
バコードに組み立てる光コネクタの他、多心光ファイバ
コードに組み立てる光コネクタにも対応することができ
る。多心光ファイバコードに光コネクタを組み立てる時
は、多心用の光コネクタを支持するコネクタ支持台を採
用する。
【0008】この光コネクタ組立工具は、請求項2記載
のように、前記コネクタ支持台と前記ファイバ支持台の
両方がほぼ同一直線を移動可能になっている構成を採用
することがより好ましい。この構成によれば、コネクタ
支持台とファイバ支持台との間の離間距離を自在に変化
させることができる。光ファイバコード端末に露出した
光ファイバを接続機構に挿入する作業では、コネクタ支
持台およびファイバ支持台の一方または両方を移動して
両者の離間距離を縮小する。この時、ファイバ支持台と
抗張力体支持手段との間の離間距離は固定または離間さ
せ、抗張力体の張力を維持する。ファイバ支持台が移動
可能である構成は、該ファイバ支持台に支持した光ファ
イバコード端末と抗張力体支持手段との間の抗張力体に
張力を作用させることに有利である。ファイバ支持台は
抗張力体支持手段から離間する方向に付勢されているこ
とが好ましく、これにより、抗張力体の張力を効率良く
維持することができる。
【0009】 請求項3記載の発明では、光ファイバが
内装固定され先端研磨が施されてなるフェルールと、該
フェルールの研磨された先端に対向する後端側に配置さ
れて前記光ファイバのフェルール後端から突出した部分
と別の光ファイバとを位置決め調心して突き合わせ接続
しクランプすることで接続状態を維持する接続機構とを
具備する光コネクタを、請求項1又は2記載の光コネク
タ組立工具を用いて、前記別の光ファイバおよび抗張力
体を被覆材内に収納してなる光ファイバコードの端末に
組み立てる光コネクタ組立方法であって、前記ファイバ
支持台に支持した前記光ファイバコード端末から露出さ
せた前記別の光ファイバ先端が前記接続機構に挿入され
た前記光コネクタを前記コネクタ支持台に支持してお
き、前記コネクタ支持台を前記ファイバ支持台に向けて
移動することで、前記光ファイバコード端末に露出させ
て前記抗張力体固定具に固定しておいた抗張力体に張力
を作用させた状態を維持したまま前記光ファイバコード
端末を前記光コネクタに接近させて前記接続機構と前記
光ファイバコード端末との間にて前記別の光ファイバに
弛みを確保した後、前記弛みおよび前記抗張力体の張力
を確保したまま前記抗張力体を前記光コネクタに固定す
ることを特徴とする光コネクタ組立方法を前記課題の解
決手段とした。
【0010】 この光コネクタ組立方法では、光コネク
タと光ファイバコード端末との間の光ファイバ(別の光
ファイバ)の弛みを確保したまま張力を作用させた抗張
力体を光コネクタに固定するので、光コネクタの組み立
て完了後においても、光コネクタと光ファイバコード端
末との間に作用する引張力を抗張力体が負担することに
なり、前記別の光ファイバの弛みが維持される。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、光コネクタ1を示す。図
中符号2はフレーム、3はフェルール、4はかしめリン
グ、4aはリング、5はスプリング、6はストップリン
グ、7はブーツ、8はつまみである。フェルール3は、
JIS C 5973に制定される光コネクタに適用さ
れるものであり、光ファイバが内装固定されるフェルー
ル本体9と、該フェルール本体9を保持するフェルール
ホールド10と、接続機構11とで構成されている。前
記フェルール本体9には予め光ファイバ12(裸ファイ
バ)を挿入固定し、フェルール本体9の先端面13には
PC(Physical Contact)研磨等の研磨を施してい
る。
【0012】前記接続機構11は前記フェルールホール
ド10から後ろ側(図1中紙面奥側)に設置している。
この接続機構11は二つ割りロッド状の素子14と、該
素子14の外側に装着した断面C字状のC形バネ15と
を備えている。素子14はV溝やU溝等の調心溝(図示
せず)を内部に有し、この調心溝に挿入して調心位置決
めした光ファイバ12を前記C形バネ15のクランプ力
により内部にクランプ保持するようになっている。素子
14の長手方向後端(図1中紙面奥側)には光ファイバ
コード16端末の被覆材16a(外被)を除去して露出
させた光ファイバ17(光ファイバ単心線)を調心溝内
に導入するための光ファイバ導入部18を備えている。
この接続機構11では、前記光ファイバ導入部18から
素子14に導入した光ファイバ17とフェルール3側の
光ファイバ12とを素子14内の調心溝にて位置決め調
心して突き合わせ接続し、さらにC形バネ15のクラン
プ力により素子14内にクランプ固定することで接続状
態を維持するようになっている。素子14に挿入する光
ファイバ17先端には裸ファイバ17aを予め露出させ
ておき、素子14内では裸ファイバ12、17a同士が
突き合わせ接続される。なお、素子14内には光ファイ
バ17の裸ファイバ17aを露出していない部分も挿入
され、素子14にクランプ固定される。
【0013】素子14の側部には該素子14を開放する
楔19を挿入するための楔挿入溝20を形成し、該楔挿
入溝20にC形バネ15の開口部21を一致させてい
る。組み立てた光コネクタ1では、さらに、接続機構1
1を収納するストップリング6の側面に開口した楔挿入
口22が前記楔挿入溝20および開口部21に一致す
る。したがって、楔19はストップリング6の楔挿入口
22およびC形バネ15の開口部21を介して楔挿入溝
20に挿入されるようになっている。
【0014】かしめリング4は、光ファイバコード16
端末に露出させた抗張力体23(ケブラ)をストップリ
ング6との間にかしめ固定し、さらに、リング4aとの
間に被覆材16aをかしめ固定する。スプリング5は、
ストップリング6内に挿入され、素子14を押圧してフ
ェルール3を前方(図1手前)へ付勢する。フェルール
3はフェルールホールド10のフランジ部24がフレー
ム2と係合することにより、フレーム2からの飛び出し
が規制される。
【0015】図2および図3は、光コネクタ組立工具3
0を示す。図2および図3において、この光コネクタ組
立工具30は、光コネクタ1を支持するコネクタ支持台
31と、該コネクタ支持台31に支持した光コネクタ1
から離間した位置にて光ファイバコード16をクランプ
支持するファイバ支持台32とを、細長形状のベース3
3の長手方向両端に対向配置している。コネクタ支持台
31は、ベース33上に固定したコネクタ支持基台34
上にて前記ベース33長手方向に沿って移動自在に支持
している。また、コネクタ支持台31上には光コネクタ
アダプタ35を固定している。この光コネクタアダプタ
35は、JIS C 5973に制定されるものであ
り、前記光コネクタ1が挿入、嵌合可能になっている。
この光コネクタアダプタ35は、コネクタ支持台31の
移動によってベース33長手方向に沿って移動されるよ
うになっている。
【0016】図2および図3中符号36はレバー、37
は抗張力体固定具である。前記抗張力体固定具37は、
コネクタ支持台31の両側に一対対向配置され、それぞ
れファイバ支持台32に固定した光ファイバコード16
の抗張力体23を固定する。また、コネクタ支持基台3
4内には、前記レバー36の操作によって駆動して前記
コネクタ支持台31をファイバ支持台32方向に移動す
る移動機構38を搭載している。
【0017】図4および図5は前記移動機構38の一例
を示す。図4および図5において、コネクタ支持台31
はガイド溝39内に収納され、このガイド溝39にガイ
ドされつつベース33長手方向(図4、図5中左右)に
沿って数ミリメートルの範囲内を移動可能になってい
る。また、コネクタ支持台31は、コネクタ支持基台3
4に設置したスプリング40によって常時ファイバ支持
台32から離間する方向に付勢している。移動機構38
は、鉛直軸41を以て回転自在に軸支された円板42
と、該円板42から突設した押圧部材43(図6参照)
とを備えている。図6に示すように、レバー36は前記
鉛直軸41に回転自在に軸支し、かつ円板42と一体回
転可能に連結している。レバー36を図4中時計回りに
回動操作すると、円板42がレバー36と一体的に回転
し、ファイバ支持台32方向に変位した押圧部材43が
前記スプリング40の付勢力に抗してコネクタ支持台3
1をファイバ支持台32方向に押圧して移動する。図4
および図5では、スプリング40の付勢力および押圧部
材43の押圧力はコネクタ支持台31の下部に固定した
支圧部材44に作用するようになっているが、スプリン
グ40の付勢力および押圧部材43の押圧力をコネクタ
支持台31に伝達する構成としては、各種変更が可能で
ある。
【0018】また、円板42の縁部には係合ピン45を
常時押し付けている。円板42の縁部の異なる複数箇所
には前記係合ピン45と係脱可能に係合する窪み46、
46…を形成しているので、円板42を回転すると、前
記係合ピン45が窪み46と係合した位置にて円板42
の回転をロックすることができ、これにより、光コネク
タアダプタ35を所定位置に位置決め保持することがで
きる。
【0019】図3に示すように、ファイバ支持台32
は、ベース33上に固定したファイバ支持基台47上に
搭載され、図2に示すように、ファイバ支持基台47に
形成した移動溝48によってベース33長手方向に沿っ
て移動可能になっている。図3に示すように、ファイバ
支持台32は、ファイバ支持基台47に取り付けたスプ
リング49により常時コネクタ支持台31から離間する
方向に付勢している。図2に示すように、ファイバ支持
台32には光ファイバコード16を収納して位置決めす
るコード位置決め溝50、50を該ファイバ支持台32
の移動方向両端に対向配置し、これらコード位置決め溝
50、50の間には光ファイバコード16をクランプ固
定する押さえ蓋51を備え、コード位置決め溝50、5
0によってベース33長手方向に沿って位置決めした光
ファイバコード16を押さえ蓋51により固定するよう
になっている。図3に示すように、押さえ蓋51は開閉
自在であり、押さえ蓋51を開放するとファイバ支持台
32から光ファイバコード16を容易に取り出すことが
できる。
【0020】コネクタ支持台31とファイバ支持台32
とは、同一直線上を移動するようになっている。また、
光コネクタアダプタ35に挿入した光コネクタ1のフェ
ルール3の光軸と、コード位置決め溝50、50により
位置決めした光ファイバコード16の中心軸線とは、同
一直線上になっている。
【0021】本発明の光コネクタ組立方法を前記光コネ
クタ1および光コネクタ組立工具30に適用した実施の
形態を説明する。まず、光ファイバコード16端末に露
出した光ファイバ17先端を接続機構11内にてフェル
ール3側の光ファイバ12と突き合わせ接続しておき、
図2に示すように、光コネクタアダプタ35に光コネク
タ1を差し込み、ファイバ支持台32に光ファイバコー
ド16を固定する。光コネクタ1は、図1のつまみ8か
らストップリング6までを組み立てておき、かしめリン
グ4からブーツ7までを光ファイバコード16に挿入し
ておく。この時、ファイバ支持台32をコネクタ支持台
31方向(図2左側)に移動しておき、コネクタ支持台
31に働くスプリング49(図3参照)の付勢力が光フ
ァイバコード16に作用するようにしておく。光コネク
タ1では接続機構11のクランプ力によってスプリング
49の付勢力に対して光ファイバ17を引き留め、光フ
ァイバ17が引き抜かれないようになっている。したが
って、光コネクタ1とファイバ支持台32との間の光フ
ァイバコード16や光ファイバ17にはスプリング49
の付勢力によって張力が作用する。なお、光ファイバコ
ード16の端末には抗張力体23も露出させておく。
【0022】次に、抗張力体23を抗張力体固定具3
7、37に固定する。この時、抗張力体23に弛みが生
じないようにする。
【0023】次に、図7に示すように、レバー33を時
計回りに回転してコネクタ支持台31をファイバ支持台
32方向(図7右側)へ距離aだけ移動し、接続機構1
1と光ファイバコード16端末との間にて光ファイバコ
ード16および光ファイバ17に弛みを確保する。この
時、抗張力体固定具37は移動しないため、ファイバ支
持台32に働くスプリング40の付勢力を抗張力体23
が負担し、抗張力体23には張力が作用する。なお、フ
ァイバ支持台32は移動しないため、該ファイバ支持台
32による光ファイバコード16の支持位置も移動しな
い。
【0024】次に、図8に示すように、ストップリング
6の外側にかしめリング4を装着して抗張力体23を挟
み込み、かしめペンチ53を使用してかしめリング4を
外側からかしめ固定する。かしめリング4をストップリ
ング6に装着する時には抗張力体23を或程度引き寄せ
る必要があるが、ファイバ支持台32が移動可能になっ
ているので抗張力体23を必要長さ引き寄せることは容
易であり、かしめリング4の装着、固定作業を効率良く
行うことができる。かしめ固定作業中は、図4に示した
係合ピン45と窪み46との係合により光コネクタアダ
プタ35を目的位置に停止させておくことができるの
で、光ファイバコード16および光ファイバ17の弛み
は維持されたままである。したがって、かしめ固定完了
後には、接続機構11と光ファイバコード16端末との
間に作用する引張力を抗張力体23が負担し、接続機構
11と光ファイバコード16端末との間の光ファイバ1
7に弛みが維持される。かしめ固定作業が完了したら、
光コネクタ組立工具30から光コネクタ1および光ファ
イバコード16を取り外し、図1に示したブーツ7等を
光コネクタ1に組み立て、光コネクタ1を完成する。
【0025】前記光コネクタ組立工具30および光コネ
クタ組立方法により光ファイバコード16端末に組み立
てた光コネクタ1では、光ファイバコード16に作用し
た引張力を抗張力体23が負担するため、引張耐力が向
上する。また、引張力が作用しても接続機構11と光フ
ァイバコード16端末との間の光ファイバ17には弛み
が維持され、前記引張力が作用しないため、光ファイバ
17の光特性を維持することができる。
【0026】前記光コネクタ組立工具30では、光コネ
クタ1および光ファイバコード16を簡便に取り付ける
ことができるので、光ファイバコード16端末への光コ
ネクタ1の組立作業性が向上する。特に、コネクタ支持
台31に搭載した光コネクタアダプタ35に光コネクタ
1を挿入して支持する構成は、光コネクタ1を所定位置
にて所定の向きで安定に支持する作業が容易である。ま
た、コネクタ支持台31を移動するだけで光ファイバコ
ード16端末に対して光コネクタ1を容易に進退動させ
ることができ、しかも、移動機構38により光コネクタ
1の移動距離を効率良く調整することができ、光ファイ
バコード16端末に対する所定位置に光コネクタ1を停
止させておくことができるので、抗張力体23に張力を
作用させた状態を維持したまま光ファイバ17に弛みを
形成する作業を効率良く行うことができる。
【0027】なお、本発明の光コネクタ組立工具および
光コネクタ組立方法は、前記実施の形態に限定されるも
のでは無く、各種変更が可能である。例えば、光コネク
タ組立工具では、コネクタ支持台やファイバ支持台の設
計変更等が可能である。コネクタ支持台では、光コネク
タアダプタ以外の各種位置決め支持手段の採用が可能で
ある。また、移動機構38に代えて別構成の移動機構を
採用することも可能である。また、接続機構を開閉する
楔を駆動する開閉機構を具備した構成も採用可能であ
る。光コネクタ組立方法では、接続機構での光ファイバ
同士の接続作業を具備することも可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の光
コネクタ組立工具によれば、光コネクタを支持するコネ
クタ支持台と、該コネクタ支持台に支持した光コネクタ
から離間した位置にて光ファイバコードをクランプ支持
するファイバ支持台と、前記コネクタ支持台近傍にて前
記光ファイバコード端末に露出させた抗張力体を固定す
る抗張力体固定具と、前記コネクタ支持台を前記ファイ
バ支持台に対して進退自在に移動する移動機構とを備え
ているので、(1)コネクタ支持台をファイバ支持台に
対して移動するだけで、ファイバ支持台に支持した光フ
ァイバコード端末に対してコネクタ支持台に支持した光
コネクタを容易に進退動させることができる、(2)フ
ァイバ支持台に支持した光ファイバコードの抗張力体を
抗張力体固定具に固定したままコネクタ支持台に支持し
た光コネクタをファイバ支持台に接近させることで、抗
張力体に張力をさせたまま光ファイバ(別の光ファイ
バ)に弛みを形成する作業を容易に行うことができ、光
コネクタの組み立て作業性が向上するといった優れた効
果を奏する。
【0029】請求項2記載のように、前記コネクタ支持
台と前記ファイバ支持台の両方がほぼ同一直線を移動可
能になっている構成を採用すると、(3)ファイバ支持
台を移動することで、該ファイバ支持台に支持した光フ
ァイバコード端末から露出させ抗張力体固定具に固定し
た抗張力体に容易に張力を作用させることができ、光コ
ネクタの組み立て作業性を一層向上することができると
いった優れた効果を奏する。
【0030】 請求項3記載の光コネクタ組立方法によ
れば、所定位置に支持した前記光ファイバコード端末か
ら露出させた光ファイバ(別の光ファイバ)先端が前記
接続機構に挿入された前記光コネクタを、前記光ファイ
バコード端末に露出させた抗張力体に張力を作用させた
状態を維持したまま前記光ファイバコード端末に接近さ
せて前記接続機構と前記光ファイバコードとの端末との
間にて前記別の光ファイバに弛みを確保した後、前記弛
みおよび前記抗張力体の張力を確保したまま前記抗張力
体を前記光コネクタに固定するので、(4)抗張力体を
光コネクタを固定した後にも接続機構と光ファイバコー
ド端末との間の光ファイバの弛みを容易に確保すること
ができる、(5)(4)により、光ファイバコードに作
用した引張力を抗張力体によって負担することになるの
で、光ファイバコード端末に組み立てた光コネクタの引
張耐力を向上するとともに、前記引張力が作用しても前
記光コネクタにより突き合わせ接続可能に成端した前記
別の光ファイバの弛みを維持することができ、該光ファ
イバの光特性を長期にわたって安定に維持することがで
きるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光コネクタを示す分解斜視図である。
【図2】 本発明の光コネクタ組立工具の実施の形態を
示す平面図である。
【図3】 図2の光コネクタ組立工具を示す正面図であ
る。
【図4】 図2の光コネクタ組立工具の移動機構の一例
を示す平面図である。
【図5】 図4の移動機構を示す正断面図である。
【図6】 図5のA矢視図である。
【図7】 本発明の光コネクタ組立方法を示す図であっ
て、コネクタ支持台に支持した光コネクタの接続機構と
ファイバ支持台に支持した光ファイバコード端末との間
に弛みを形成する作業を示す工程図である。
【図8】 本発明の光コネクタ組立方法を示す図であっ
て、抗張力体をかしめリングによりかしめ固定する作業
を示す工程図である。
【符号の説明】
1…光コネクタ、3…フェルール、11…接続機構、1
2…光ファイバ(裸ファイバ)、16…光ファイバコー
ド、16a…被覆材(外被)、17…光ファイバ(光フ
ァイバ単心線)、17a…光ファイバ(裸ファイバ)、
23…抗張力体(ケブラ)、30…光コネクタ組立工
具、31…コネクタ支持台、32…ファイバ支持台、3
7…抗張力体固定具、38…移動機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有川 徹 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フ ジクラ 佐倉事業所内 (72)発明者 高谷 雅昭 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 長沢 真二 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開2000−9965(JP,A) 特開 平11−305060(JP,A) 特開 平10−104456(JP,A) 特開2001−208937(JP,A) 特開2000−56175(JP,A) 特開2000−56170(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ(12)が内装固定され先端
    研磨が施されてなるフェルール(3)と、該フェルール
    の研磨された先端に対向する後端側に配置されて前記光
    ファイバのフェルール後端から突出した部分と別の光フ
    ァイバ(17、17a)とを位置決め調心して突き合わ
    せ接続しクランプすることで接続状態を維持する接続機
    構(11)とを具備する光コネクタ(1)を、前記別の
    光ファイバ(17、17a)および抗張力体(23)を
    被覆材(16a)内に収納してなる光ファイバコード
    (16)の端末に組み立てる光コネクタ組立工具であっ
    て、前記光コネクタを支持するコネクタ支持台(31)
    と、該コネクタ支持台に支持した光コネクタから離間し
    た位置にて前記光ファイバコードをクランプ支持するフ
    ァイバ支持台(32)と、前記コネクタ支持台近傍にて
    前記光ファイバコード端末に露出させた抗張力体を固定
    する抗張力体固定具(37)と、前記コネクタ支持台を
    前記ファイバ支持台に対して進退自在に移動する移動機
    構(38)とを備えたことを特徴とする光コネクタ組立
    工具(30)。
  2. 【請求項2】 前記コネクタ支持台と前記ファイバ支持
    台の両方がほぼ同一直線を移動可能になっていることを
    特徴とする請求項1記載の光コネクタ組立工具。
  3. 【請求項3】 光ファイバ(12)が内装固定され先端
    研磨が施されてなるフェルール(3)と、該フェルール
    の研磨された先端に対向する後端側に配置されて前記光
    ファイバのフェルール後端から突出した部分と別の光フ
    ァイバ(17、17a)とを位置決め調心して突き合わ
    せ接続しクランプすることで接続状態を維持する接続機
    構(11)とを具備する光コネクタ(1)を、請求項1
    又は2記載の光コネクタ組立工具を用いて、前記別の
    ファイバ(17、17a)および抗張力体(23)を被
    覆材(16a)内に収納してなる光ファイバコード(1
    6)の端末に組み立てる光コネクタ組立方法であって、前記ファイバ支持台 に支持した前記光ファイバコード端
    末から露出させた前記別の光ファイバ先端が前記接続機
    構に挿入された前記光コネクタを前記コネクタ支持台に
    支持しておき、前記コネクタ支持台を前記ファイバ支持
    台に向けて移動することで、前記光ファイバコード端末
    に露出させて前記抗張力体固定具に固定しておいた抗張
    力体に張力を作用させた状態を維持したまま前記光ファ
    イバコード端末を前記光コネクタに接近させて前記接続
    機構と前記光ファイバコード端末との間にて前記別の光
    ファイバに弛みを確保した後、前記弛みおよび前記抗張
    力体の張力を確保したまま前記抗張力体を前記光コネク
    タに固定することを特徴とする光コネクタ組立方法。
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