JP6292787B2 - 光ファイバホルダ、及び光ファイバ装着方法 - Google Patents

光ファイバホルダ、及び光ファイバ装着方法 Download PDF

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本発明の一形態は、光ファイバホルダ、及び光ファイバ装着方法に関する。
従来、光ファイバコネクタを光ファイバの端部に装着させる作業においては、光ファイバホルダを用いて光ファイバを端末処理した後、当該光ファイバホルダとは別の治具に当該光ファイバホルダをセットして、光ファイバコネクタに光ファイバを挿入している。例えば、特許文献1には、端末処理を行った光ファイバを光ファイバコネクタに組み付けるための光コネクタ組立治具が記載されている。
特開2009−69293号公報
通常、光ファイバホルダは、光ファイバの端部処理に必要な所定の長さを確保するためのものであり、端末処理した光ファイバに光ファイバコネクタを取り付ける機能を有していない。よって、上述したように、光ファイバコネクタを光ファイバに装着させる作業では、光ファイバを端末処理のための光ファイバホルダから取り外し、光コネクタ組立治具に再度セットする必要がある。そのため、上記従来技術では、光ファイバの装着作業の作業性の点で、未だ改善の余地がある。
本発明の一側面は、光ファイバコネクタを光ファイバの端部に装着させるために使用されると共に、光ファイバの端部を処理する処理工具に設置可能な光ファイバホルダであって、第1方向に沿って配置される光ファイバを保持するための光ファイバ保持部を有するホルダベースと、光ファイバコネクタを保持するための光コネクタ保持部を有し、ホルダベースに連結された可動部材と、を備え、可動部材は、光ファイバの端部を処理工具により処理可能なように、光ファイバホルダにおける光ファイバを処理可能な一端から光コネクタ保持部が退避した第1状態と、第1状態から光コネクタ保持部がホルダベースから第1方向に離間して配置された第2状態と、第2状態から第1方向に沿って光コネクタ保持部がホルダベースに接近した第3状態、とを有する。
このような形態によれば、可動部材を第1状態にすることにより、光ファイバホルダに保持した光ファイバに対して、被覆除去や心線切断等の端末処理を行うことができる。そして、可動部材を第2状態にして光コネクタ保持部に光ファイバコネクタを配置した後、第3状態にすることにより、光ファイバコネクタに光ファイバの端部を挿入することができる。すなわち、光ファイバを保持した光ファイバホルダを、例えば光コネクタ装着具といった治具にセットするような作業が不要であり、光ファイバの端末処理及び光ファイバコネクタへの装着を一つの光ファイバホルダで行うことが可能となる。その結果、光ファイバの装着作業の作業性を高めることが可能となる。
別の形態に係る光ファイバホルダにおいて、光ファイバの位置を規制して光ファイバの先端側をガイドするための光ファイバガイドを更に備え、光ファイバガイドは、可動部材が第2状態のとき、ホルダベースと光コネクタ保持部の間の所定位置に配置されてもよい。
別の形態に係る光ファイバホルダにおいて、光ファイバガイドは、可動部材が第1状態のとき、ホルダベースに収納されるように配置されてもよい。
別の形態に係る光ファイバホルダにおいて、第1方向に沿って可動部材が移動することにより、第1状態から第2状態へ遷移してもよい。
別の形態に係る光ファイバホルダにおいて、光ファイバガイドは、可動部材が第2状態から第3状態へ遷移するとき、可動部材に当接されるまで光ファイバを所定位置で規制して、可動部材が当接され当該可動部材によりホルダベース側へ押し込まれることで、ホルダベースに収納されるように配置されてもよい。
別の形態に係る光ファイバホルダにおいて、光ファイバガイドは、アーム部と、アーム部の先端側に設けられ光ファイバの位置を規制するための位置規制部と、を有し、位置規制部は、可動部材が第1状態のとき、アーム部が撓むことによりホルダベースに収納され、可動部材が第2状態のとき、第1状態に対してアーム部の弾性力で弾性復帰して、光ファイバの位置を規制可能に立設されてもよい。
別の形態に係る光ファイバホルダにおいて、光ファイバは、第1方向と直交する第2方向に移動されて光ファイバ保持部に配置され、光ファイバガイドは、第2方向と、第1方向及び第2方向のそれぞれと直交する第3方向と、における光ファイバの位置を規制するための第1位置規制部と、第2方向とは逆の方向における光ファイバの位置を規制するための第2位置規制部と、を有し、第2位置規制部は、可動部材が第1状態のとき、光ファイバの位置規制を解除してもよい。
別の形態に係る光ファイバホルダにおいて、可動部材は、第2状態のときにおいて光ファイバの心線における先端位置の基準を示す第1ゲージ、及び、第2状態のときにおいて光ファイバの被覆部における先端位置の基準を示す第2ゲージの少なくとも一方を有してもよい。
また、本発明の一側面は、光ファイバホルダを用いて、光ファイバコネクタを光ファイバの端部に装着させるための光ファイバ装着方法であって、光ファイバホルダは、光ファイバコネクタを光ファイバの端部に装着させるために使用される共に、光ファイバの端部を処理する処理工具に設置可能であり、第1方向に沿って配置される光ファイバを保持するための光ファイバ保持部を有するホルダベースと、光ファイバコネクタを保持するための光コネクタ保持部を有し、ホルダベースに連結された可動部材と、を備え、可動部材は、光ファイバの端部を処理工具により処理可能なように、光コネクタ保持部がホルダベースにおける光ファイバを処理可能な一端から退避した第1状態と、第1状態から光コネクタ保持部がホルダベースから第1方向に離間して配置された第2状態と、第2状態から第1方向に沿って光コネクタ保持部がホルダベースに接近した第3状態、とを有するように移動し、可動部材が第1状態とされた状態において、光ファイバの一端側が突き出るように光ファイバを光ファイバホルダに配置し、光ファイバ保持部で光ファイバを保持する第1工程と、第1工程の後、光ファイバホルダから突き出る光ファイバの長さが所定長さになるように光ファイバを切断する第2工程と、第2工程の後、ホルダベースに対して可動部材を移動させて、可動部材を第1状態から第2状態へ遷移させる第3工程と、第3工程の後、光コネクタ保持部で光ファイバコネクタを保持する第4工程と、第4工程の後、ホルダベースに対して可動部材を第1方向に沿って移動させて第2状態から第3状態へ遷移させることにより、光ファイバコネクタに光ファイバの端部を挿入する第5工程と、を有する。
このような形態においても、上述の光ファイバホルダと同様な効果、すなわち、光ファイバの装着作業の作業性を高めるという効果が奏される。
本発明の一側面によれば、光ファイバコネクタの光ファイバへの装着作業を一つのホルダで行うことができ、光ファイバの装着作業の作業性を高めることが可能となる。
第1実施形態に係る光ファイバホルダを示す分解斜視図である。 図1の光ファイバホルダを下方側から見た斜視図である。 図1の光ファイバホルダにおける可動部材及び光ファイバガイドを上方側から見た斜視図である。 図1の光ファイバホルダにおける可動部材及び光ファイバガイドを下方側から見た斜視図である。 (a)は図1の光ファイバホルダを用いた光ファイバ装着方法を説明するための第1状態を示す斜視図、(b)は図5(a)の続きを示す斜視図である。 (a)は図5(b)の続きを示す斜視図、(b)は図6(a)の続きを示す斜視図である。 (a)は図6(b)の続きの第2状態を示す斜視図、(b)は図7(a)の続きを示す斜視図である。 図7(b)のVIII−VIII線に沿う断面図である。 (a)は図7(b)のIX−IX線に沿う断面図、(b)は図9(a)の続きを示す断面図、(c)は図9(b)の続きを示す断面図である。 図9(c)の続きの第3状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る光ファイバホルダを示す分解斜視図である。 第1状態における光ファイバホルダの一部を拡大した側断面図である。 (a)は図11の光ファイバホルダを用いた光ファイバ装着方法を説明するための第1状態を示す斜視図、(b)は図13(a)の続きの第2状態を示す斜視図である。 (a)は図13(b)の続きを示す斜視図、(b)は図14(a)の続きの第3状態を示す斜視図である。 第3実施形態に係る光ファイバホルダを示す分解斜視図である。 図15の光ファイバホルダの光ファイバガイドを拡大して示す斜視図である。 (a)は図15の光ファイバホルダを用いた光ファイバ装着方法を説明するための第1状態を示す斜視図、(b)は図17(a)の続きの第2状態を示す斜視図である。 図17(b)のXVIII−XVIII線に沿う断面図、(b)は図18(a)の続きを示す断面図、(c)は図18(b)の続きを示す断面図である。 図18(c)の続きの第3状態を示す斜視図である。 第4実施形態に係る光ファイバホルダを示す分解斜視図である。 (a)は図20の光ファイバホルダを用いた光ファイバ装着方法を説明するための第1状態を示す斜視図、(b)は図21(a)の続きの第2状態を示す斜視図である。 図21(b)の続きの第3状態を示す斜視図である。 上記第2実施形態の変形例を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」の語は、図示する状態に基づいており便宜的なものである。また、以下の説明において、前方向及び後方向は第1方向に沿う方向であり、右方向及び左方向は第2方向に沿う方向であり、下方向は第3方向であるものとする。
[第1実施形態]
図1は第1実施形態に係る光ファイバホルダを示す分解斜視図であり、図2は図1の光ファイバホルダを下方側から見た斜視図である。図3及び図4は図1の光ファイバホルダにおける可動部材及び光ファイバガイドを示す斜視図であり、図5〜図10は図1の光ファイバホルダを用いた光ファイバ装着方法を説明するための各図である。
図1、図2及び図10に示すように、光ファイバホルダ100は、光ファイバコネクタ2を光ファイバ3の端部に装着させるために使用されるものである。特に光ファイバホルダ100は、当該光ファイバホルダ100によって光ファイバコネクタ2の光ファイバ3への装着に係る一連の作業(以下、単に「装着作業」という)を実現する。つまり、他の治具への付け替えをすることなく、装着作業を行うことができる。光ファイバホルダ100が適用可能な光ファイバコネクタ2及び光ファイバ3としては、特に限定されるものではなく、種々の光ファイバコネクタ及び光ファイバを適用することができる。
種々の光ファイバコネクタの一例としては、フェルールにあらかじめ短尺の光ファイバが装着されていて、その光ファイバの一端がコネクタに内蔵されているメカニカルスプライスの内部に配置されているコネクタ(ファイバ内蔵型コネクタ)や、内蔵ファイバが存在せず、コネクタに内蔵された機械的な手段で、光ファイバがコネクタに装着されるコネクタが考えられる。本明細書及び図面では、前者のファイバ内蔵型コネクタを用いて光ファイバホルダ100を説明する。
光ファイバホルダ100は、第1〜第3状態を有するように可動部材(スライダ)30が前後方向にスライド移動可能とされている。本実施形態においては、可動部材30は、第1状態ではホルダベース10に押し込まれ、第2状態ではホルダベース10から引き出され、第3状態ではホルダベース10に再び押し込まれる(詳しくは後述)。
光ファイバホルダ100は、第1状態において規定の外形寸法を有しており、例えば、ストリッパ5(図6(a)参照)及びクリーバ6(図6(b)参照)への設置に対応すべく、上下寸法(厚さ)が約8mmで左右寸法(幅)が約16mmの略柱状外形を有している。この光ファイバホルダ100は、ホルダベース10、可動部材30及び光ファイバガイド50を備えている。
ホルダベース10は、例えば樹脂により成形され、前後方向に長尺の略柱状外形を有している。このホルダベース10の上面10aにおいて左右方向中央部には、光ファイバ3を配置するためのものとして、上方に開口する溝11が前後方向に延在するように形成されている。
ホルダベース10において後方側には、溝11に配置された光ファイバ3を保持する光ファイバ保持部として、梁部材12及びカバー13が設けられている。梁部材12は、溝11の内壁面の一部を構成し、前後方向に延在するように設けられている。この梁部材12は、その前側を基端として後方に向かって片持ち状に延びており、左右方向に可撓性を有している。
カバー13は、前後方向回りに回動可能とされ、溝11の開口側を覆う閉状態と、溝11の開口側を露出させる開状態と、で開閉可能に構成されている。カバー13は、その回動軸側の基部にカム部13aを含んでいる。カム部13aは、梁部材12の左右方向外側に近接して設けられていると共に、前後方向から見て非円形形状を呈している。
このカバー13にあっては、閉状態において、そのカム部13aが梁部材12に当接し、梁部材12を溝11内にせり出すように押し込む。これにより、溝11内の光ファイバ3を左右方向に挟持して保持する。一方、開状態では、カム部13aは梁部材12を押し込まずに溝11の溝幅を確保する。これにより、溝11内に光ファイバ3を容易に配置可能となる。
このホルダベース10の上面10aにおいて前方側には、溝11を含むようにして凹む指押さえ部14を有している。指押さえ部14は、溝11に配置された光ファイバ3の仮押さえ(作業者が指で押さえること)を可能にするものであり、当該光ファイバ3を溝11から露出させる。
また、ホルダベース10の下部には、可動部材30の後述の可動部材底板31を収納する可動部材収納部として、開口部15が設けられている。開口部15は、可動部材底板31に対応する形状で形成され、前方及び下方に開口している。この開口部15の内壁面の前方側には、一対のレール16が互いに対向するように設けられている。レール16は、前後方向に延在し且つ上下方向を厚さ方向とする板状を呈している。
また、図1及び図9に示すように、このホルダベース10には、光ファイバガイド50を収納する光ファイバガイド収納部として、凹部17及び切欠き部18が設けられている。凹部17は、光ファイバガイド50の後述のガイド底板51を収納する空間を構成する。凹部17は、開口部15の底面においてガイド底板51に対応する形状で形成され、前方及び下方に開口している。凹部17内の内壁面には、光ファイバガイド50に係合するものとして、左右方向内側に突出するガイド係止部19が互いに対向するように一対設けられている。
切欠き部18は、光ファイバガイド50の後述の位置規制板52を収納する空間を構成する。切欠き部18は、ホルダベース10の前端部において位置規制板52に対応する形状で形成され、ここでは、上方視で矩形状を呈している。切欠き部18は、溝11と連通するように構成されている。
また、ホルダベース10においては、可動部材30が第1状態のときに当該可動部材30の後述のラッチ37と係合する係合部(不図示)が、開口部15の内壁面に形成されている。また、ホルダベース10の両側面10bの一部には、作業者が把持するために好ましいとして、凹凸面からなる滑止め部20が形成されている。
図1及び図3に示すように、可動部材30は、例えば樹脂により成形され、可動部材底板31及び光コネクタ保持部32を有している。可動部材底板31は、前後方向に長尺で且つ上下方向を厚さ方向とする板状を呈している。この可動部材底板31において前端部から中央部後方寄りの領域には、光ファイバガイド50を前後方向に相対移動可能に係合させるためのものとして、前後方向に延在するスリット33が形成されている。
また、可動部材底板31におけるスリット33の後方には、ボス34が設けられている。ボス34は、可動部材30を移動させた際に光ファイバガイド50と前後方向に係合するものであり、上方に突出するように設けられている。また、可動部材底板31は、可動部材30が第2状態のときにおいて、光ファイバ3の心線3aにおける先端位置の基準を示す第1ゲージ35、及び、光ファイバ3の被覆部3bにおける先端位置の基準を示す第2ゲージ36を有している。ここでの第1及び第2ゲージ35,36は、左右方向に短尺状に延びるスリットとして形成されている。なお、第1及び第2ゲージ35,36は、スリットとして形成される以外に、凹凸形状により一体として形成してもよいし、印刷によりを形成してもよい。
この可動部材底板31の前端両側部には、可動部材30が第1状態のときにホルダベース10と係合するラッチ37がそれぞれ設けられている。ラッチ37は、左右方向外側に凸状を呈している。このラッチ37は、その左右方向内側に近接して形成され前後方向に延びるスリット37aによって、左右方向に弾性(可撓性)を有している。なお、可動部材底板31上における各スリット37aの左右方向内側には、第1状態においてホルダベース10に収納されるリブ38がそれぞれ立設されている。
光コネクタ保持部32は、溝11に配置された光ファイバ3に対して光ファイバコネクタ2を同軸に配置させて保持する。光コネクタ保持部32は、溝11の前端と対向するように可動部材底板31の前端側に連設されている。この光コネクタ保持部32は、ファイバ挿入ポート39と、複数の保持板40と、を含んでいる。
ファイバ挿入ポート39は、後方に向って拡がるカップ状(椀状)に形成され、光ファイバ3が挿通する前方視U状の溝39aを有している。保持板40は、ファイバ挿入ポート39の前方に並設され、光ファイバコネクタ2の端部が嵌め込まれる前方視U状の溝40aを有している。これら溝39a,40aは、前方から見て、少なくとも一部が互いに重なり且つホルダベース10の溝11を含むように形成されている。
このような可動部材30は、図1及び図2に示すように、その可動部材底板31がホルダベース10におけるレール16上に配されるようにして開口部15に前方から差し込まれ、これにより、ホルダベース10に対し前後方向に相対移動可能に装着されている。
図1、図3及び図4に示すように、光ファイバガイド50は、光ファイバ3の位置を規制して光ファイバ3の先端側をガイドするためのものであり、例えば樹脂により成形されている。光ファイバガイド50は、ガイド底板51及び位置規制板52を備えている。ガイド底板51は、前後方向に長尺で且つ上下方向を厚さ方向とする板状を呈している。ガイド底板51の中央から後側には、可動部材30のボス34に対し前後方向に所定長移動して係合するものとして、後方へ開口するU状スリット53が形成されている。
ガイド底板51の後端には、左右方向外側に鉤状の鉤部55aがそれぞれ形成されている。鉤部55aは、可動部材30が第1状態から引き出されたときにホルダベース10のガイド係止部19に係止する。また、ガイド底板51の両側面において鉤部55aの前方には、左右方向外側に凸状のラッチ55bが形成されている。ラッチ55bは、可動部材30が第2状態から押し込まれた当初にガイド係止部19に係合する。このラッチ55bは、上記U状スリット53の存在によって左右方向に弾性を有している。
ガイド底板51の底面には、可動部材30のスリット33を介して可動部材30に上下方向に係合するリブ56が、前後方向に離間して一対設けられている。リブ56は、スリット33に内挿される柱状の柱部56aと、柱部56aの下端にて少なくとも左右方向に膨むように設けられた膨出部56bと、を含んでいる。
位置規制板52は、光ファイバ3の位置を規制するためのものであり、ここでは、左右方向及び下方向における光ファイバ3の位置を規制する。この位置規制板52は、ガイド底板51の前端に設けられている。位置規制板52は、光ファイバ3の被覆部3bが挿通される前方視U状の溝57を有している。溝57は、前方から見て、ホルダベース10の溝11を含むように形成されている。
このような光ファイバガイド50は、そのU状スリット53内に可動部材30のボス34を配置した状態にて、そのリブ56が可動部材30のスリット33を介して当該可動部材30に係合されている。これにより、光ファイバガイド50は、可動部材30に対し前後方向に相対移動可能に装着されている。この状態において、光ファイバガイド50は、そのガイド底板51がホルダベース10における凹部17(図9参照)に前方から差し込まれ、これにより、ホルダベース10に対しても前後方向に相対移動可能に装着されている。
以上のように構成された光ファイバホルダ100では、図5、図9(c)及び図10に示すように、可動部材30がホルダベース10に押し込まれた第1及び第3状態のとき、可動部材30の光コネクタ保持部32と光ファイバガイド50の位置規制板52とがホルダベース10と密接した状態とされる。このとき、光ファイバガイド50はホルダベース10に収納されており、ガイド底板51が凹部17内に、位置規制板52が切欠き部18内にそれぞれ配される。また、光コネクタ保持部32の後端面がホルダベース10に当接すると共に、ファイバ挿入ポート39が光ファイバガイド50の位置規制板52に当接する。
一方、図7及び図9(a)に示すように、可動部材30がホルダベース10から引き出された第2状態のとき、光コネクタ保持部32と位置規制板52とホルダベース10とが互いに前後方向に離間した状態とされる。すなわち、光コネクタ保持部32はホルダベース10から前方に離れて配置されると共に、光ファイバガイド50は、光コネクタ保持部32及びホルダベース10間においてホルダベース10から光コネクタ保持部32側の所定位置にて、光ファイバ3の位置を規制するように配置される。
この第2状態では、光ファイバガイド50は、その鉤部55がホルダベース10のガイド係止部19に係止され、それ以上の前方への移動が規制されると共に、可動部材30は、そのボス34が当該光ファイバガイド50のU状スリット53の前端縁に係止され、それ以上の前方への移動が規制される。
次に、以上に説明した光ファイバホルダ100を用いて、光ファイバコネクタ2を光ファイバ3の端部に装着する光ファイバ装着方法について、詳細に説明する。
はじめに、可動部材30が有する第1〜第3状態について説明する。
第1状態とは、ホルダベース10に光ファイバ3が配置され、光ファイバ3がホルダベース10から突出した状態である。つまり、この第1状態は、光ファイバ3の切断などの前処理を行うことが可能な状態であり、光ファイバ3を処理可能なホルダベース10の前端から光コネクタ保持部32が退避した状態である。また、第1状態は、前処理(被覆除去)をあらかじめ別の工具で行った光ファイバ3をホルダベース10に配置した状態をも含む。本実施形態では、第1状態では、光コネクタ保持部32が光ファイバ3の端部の先に配置されている。
第2状態とは、光ファイバ3の端部の前方に、光コネクタ保持部32に取り付けられた状態の光ファイバコネクタ2(光ファイバコネクタ2の光ファイバ挿入孔)が配置されている状態である。つまり、この第2状態は、光ファイバ3を光ファイバコネクタ2に挿入する前の状態である。
第3状態とは、光ファイバ3が光ファイバコネクタ2に挿入された状態である。つまり、この第3状態は、光ファイバ3を光ファイバコネクタ2に装着させた状態である。
まず、図5(a)及び図5(b)に示すように、可動部材30を第1状態とした光ファイバホルダ100において、カバー13を開き、前後方向に延びる光ファイバ3を、ホルダベース10の溝11内、光ファイバガイド50の溝57内、及び光コネクタ保持部32の溝39a,40a内に配置する。このとき、光ファイバホルダ100の前方側から光ファイバ3の一端側が突き出るように光ファイバ3を配置する。このとき、光ファイバ3は、前後方向に交差する下方向に沿って移動されて光ファイバホルダ100に配置される。そして、カバー13を閉じることにより、溝11内の光ファイバ3を挟持して保持する(第1工程)。
続いて、図6(a)に示すように、光ファイバ3を配置した光ファイバホルダ100をストリッパ5に設置し、光ファイバ3の一端側における所定部分の被覆部3bを除去し、心線3aを露出させる。その後、図6(b)に示すように、この光ファイバホルダ100をクリーバ6に設置し、光ファイバホルダ100から突き出る光ファイバ3の長さが所定長さになるように光ファイバ3の一端側を切断する(第2工程)。
続いて、図7(a)に示すように、ホルダベース10から可動部材30を前方に引き出すように移動させ、可動部材30を第1状態から第2状態へ遷移させる(第3工程)。このとき、光ファイバガイド50にあっては、可動部材30に対する摩擦力で可動部材30に追従して前方に引き出される。その後、そのU状スリット53の前端縁に可動部材30のボス34が当接されて当該ボス34により前方へ引き出され、そして、その鉤部55aがホルダベース10のガイド係止部19に係止する。
これにより、可動部材30を第1状態から第2状態へ遷移させた際、光ファイバガイド50については、その位置規制板52がホルダベース10から光コネクタ保持部32側の所定位置にて必ず停止されて立設されるように配置されることとなる。
第2状態において位置規制板52が位置する所定位置は、ホルダベース10と光コネクタ保持部32との間であって、ここでは、略中間位置とされている。具体的には、当該所定位置は、第2ゲージ36の後方に近接する位置とされ、換言すると、配置される光ファイバ3の被覆部3bの前端近傍とされている。
このような第2状態においては、光ファイバガイド50によって光ファイバ3の位置が規制され、光ファイバ3の一端側(先端側)の心線3aが左右に曲がったりせずに前後方向に真っ直ぐ延び、ファイバ挿入ポート39に近接される。また、第2状態では、光ファイバ3の心線3aにおける先端位置が適切か否かを第1ゲージ35によって目視で確認できると共に、光ファイバ3の被覆部3bにおける先端位置が適切か否かを第2ゲージ36によって目視で確認できる。
続いて、図7(a)及び図7(b)に示すように、光コネクタ保持部32の溝40a内に光ファイバコネクタ2の端部を嵌め込み、光コネクタ保持部32で光ファイバコネクタ2を保持する(第4工程)。これにより、光ファイバコネクタ2は光ファイバ3の心線3aと同軸になるように配置されて固定される(図8参照)。
続いて、図9に示すように、ホルダベース10に対して可動部材30を後方に押し込むように移動させ、可動部材30を第2状態から第3状態へ遷移させる(第5工程)。このとき、図9(a)及び図9(b)に示すように、可動部材30を移動開始してから所定距離移動するまでの間において、光ファイバガイド50は、可動部材30との間に摩擦力が働くもののラッチ55bがガイド係止部19に係合するために、可動部材30の移動に伴われず、つまり、可動部材30は、ホルダベース10だけでなく光ファイバガイド50に対しても後方に移動する。その結果、可動部材30を第2状態から第3状態へ遷移させることにより、光ファイバ3の一端側が過度に曲がらないよう、換言すると過度の曲がりを矯正するように光ファイバガイド50でガイドされながら、光ファイバコネクタ2へ光ファイバ3の一端部がスムーズに挿入されることとなる。
そして、可動部材30のファイバ挿入ポート39が光ファイバガイド50の位置規制板52に当接すると、光ファイバガイド50が後方へ押圧され、ラッチ55bがガイド係止部19を乗り越え、その後においては、光ファイバガイド50が可動部材30の移動に伴って後方へ移動し、第3状態を有する。
挿入された光ファイバ3は、図10に示すように、その一端面が光ファイバコネクタ2内における他の光ファイバの端面に接触し、上方へ山型となるように屈曲する。そしてその後、光ファイバコネクタ2のキャップCを押圧して光ファイバ3を光ファイバコネクタ2に固定し、カバー13を開いて当該光ファイバ3を光ファイバホルダ100から外すことにより、装着作業が完了する。
本実施形態の光ファイバホルダ100は、前後方向に沿って配置される光ファイバ3を保持するための梁部材12及びカバー13を有するホルダベース10と、光ファイバコネクタ2を保持するための光コネクタ保持部32を有し、ホルダベース10に連結された可動部材30と、を備える。可動部材30は、光ファイバ3の端部を処理工具により処理可能なように、ホルダベース10における光ファイバ3を処理可能な一端から光コネクタ保持部32が退避した第1状態と、第1状態から光コネクタ保持部32がホルダベース10から前後方向に離間して配置された第2状態と、第2状態から前後方向に沿って光コネクタ保持部32がホルダベース10に接近した第3状態、とを有するように移動する。
この構成によれば、可動部材30を可動させ、保持された光ファイバ3の端末処理を行う第1状態、光ファイバ3における心線3a及び被覆部3bの先端位置に光ファイバコネクタ2を取り付ける第2状態、及び、光ファイバコネクタ2に光ファイバ3の端部を挿入する第3状態へと移動させることができる。これにより、光ファイバ3の装着作業において、複数のホルダの間で光ファイバ3の付替え作業を行うことなく(光ファイバ3を取り外すことなく保持したまま)、光ファイバ3の端末処理、光ファイバコネクタ2の設置、光ファイバコネクタ2への光ファイバ3の挿入工程の作業へと移行できる。従って、光ファイバ3の付け替えによる、光ファイバ3の端面への汚れの付着などのダメージが発生する危険性の抑止効果を高めることができる。
さらに、この構成によれば、光ファイバ3の装着作業を一つの光ファイバホルダ100で行うことが可能となり、かかる装着作業の作業性を高めることが可能となる。なお、本実施形態では、可動部材30を各状態へ遷移させる各動作が次工程での作業の準備動作にもなり、よって、この点においても、装着作業の作用性を高めることが可能となる。その上、この構成によれば、第1状態、第2状態及び第3状態のそれぞれの状態において、光コネクタ保持部32の位置が一定の位置にある。つまり、光ファイバ3を光ファイバホルダ100に固定した後は、光ファイバホルダ100から光ファイバ3を別体に外すこと無く、光ファイバ3の端末処理や光ファイバコネクタ2の接続等の作業を行うことが可能になる。従って、光ファイバ装着に係る作業品質のばらつきを低減し、作業品質を均一化することができる。
本実施形態の光ファイバホルダ100は、光ファイバ3の位置を規制して光ファイバ3の先端側をガイドするための光ファイバガイド50を更に備え、光ファイバガイド50は、可動部材30が第2状態のとき、ホルダベース10と光コネクタ保持部32の間の所定位置に配置される。
この構成によれば、光ファイバガイド50を備えているため、光ファイバガイド50によって光ファイバ3の一端側が過度に曲がらないよう、換言すると、光ファイバ3の過度の曲がりを矯正するようにガイドしながら、光ファイバコネクタ2へ光ファイバ3の一端部をスムーズに挿入することができる。その結果、作業者は光ファイバ3に直接触れること無く光ファイバ3の光ファイバコネクタ2への挿入を容易に実施可能となり、光ファイバ装着の作業性を向上させることができる。
また、この構成によれば、光ファイバガイド50の位置規制板52が光ファイバ3の被覆部3bの位置で位置規制することから、位置規制板52の接触による心線3aの損傷を防止できる。この場合において、位置規制板52が被覆部3bの先端近傍で位置規制するため、光ファイバ3の一端側の曲がりを矯正するようにガイドする上記ガイド機能が顕著となる。
本実施形態の光ファイバホルダ100の光ファイバガイド50は、可動部材30が第2状態から第3状態へ遷移するとき、可動部材30に当接されるまで光ファイバ3を所定位置で規制して、可動部材30が当接され当該可動部材30によりホルダベース10側へ押し込まれることで、ホルダベース10に収納されるように配置される。
この構成によれば、可動部材30が第2状態から第3状態へ遷移するとき、可動部材30のファイバ挿入ポート39に光ファイバガイド50の位置規制板52が当接されて押し込まれており、これにより、光ファイバガイド50は、後方へ移動してホルダベース10に収納されるように配置される。よって、可動部材30を第2状態から第3状態へ遷移させる際、光ファイバコネクタ2へ光ファイバ3が挿入されるまで、光ファイバガイド50を移動させずにその位置を維持でき、光ファイバガイド50によるガイド機能を好適に継続させることが可能となる。その結果、光ファイバ3を光ファイバコネクタ2に挿入する直前まで、光ファイバガイド50が光ファイバ3の先端の動きを規制することができるため、作業者は光ファイバ3に直接触れること無く、光ファイバ3の光ファイバコネクタ2への挿入を容易に実施できる。従って、光ファイバ装着の作業性の安定化することができる。
本実施形態の光ファイバホルダ100の光ファイバガイド50は、可動部材30が第1状態のとき、ホルダベース10に収納されるように配置される。この構成によれば、可動部材30が第1状態のときに光ファイバガイド50がホルダベース10に収納される。よって、光ファイバホルダ100の前後方向の長さを小さくすることができる。その結果、光ファイバホルダ1の可搬性が向上し、持ち運びが容易になると共に、光ファイバ3の装着に要する作業性が向上する。
本実施形態の光ファイバホルダ100では、前後方向に沿って可動部材30が移動することにより、第1状態から第2状態へ遷移する。この構成によれば、光ファイバ3に沿って可動部材30を動かすため、作業者の光ファイバ3への接触を極力回避することができる。その結果、光ファイバ装着作業による光ファイバ3の接続品質の低下を抑制することができる。
本実施形態の光ファイバホルダ100の可動部材30は、第2状態のときにおいて光ファイバ3の心線3aにおける先端位置の基準を示す第1ゲージ35、及び、第2状態のときにおいて光ファイバ3の被覆部3bにおける先端位置の基準を示す第2ゲージ36を有する。
この構成によれば、可動部材30に第1ゲージ35及び第2ゲージ36が設けられており、光ファイバ3を接続するための工程(第5工程)の前に、可動部材30を引き出して第2状態に遷移させる工程(第3工程)が実施される。この第2状態のときにおいて、自動的に第1ゲージ35、第2ゲージ36により、光ファイバ3の心線3aの先端位置及び被覆部3bの先端位置を視認して光ファイバ3の切断長を確認できる。その結果、適切な切断長を有する光ファイバ3による装着作業を実施できるので、光ファイバ装着作業による光ファイバ3の接続品質を向上させることができる。さらに、光ファイバ3の切断長のために光ファイバホルダ1とは別体とされたゲージを準備する必要がないため、光ファイバ装着作業の作業性を向上させることができる。
本実施形態の光ファイバホルダ100のホルダベース10には指押さえ部14が設けられている。この構成によれば、光ファイバ3を溝11に配置してカバー13を閉じる際に、指押さえ部14に指を置いて光ファイバ3を予め押さえこと(いわゆる、仮押さえ)が可能となり、ホルダベース10にて光ファイバ3を容易に保持させることができる。
本実施形態の光ファイバホルダ100は、ラッチ37を有している。この構成によれば、例えば可動部材30を移動させて第2状態から第3状態への遷移が完了したときに、ラッチ37をホルダベース10に係合させてクリック感を発生させることができる。これにより、第3状態になったことを作業者に感知させることが可能となる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。なお、本実施形態では、上記第1実施形態に対して同一又は相当する内容の説明は省略し、異なる点を主に説明する。
図11は第2実施形態に係る光ファイバホルダを示す分解斜視図であり、図12は図11の光ファイバホルダの一部を拡大した側断面図であり、図13及び図14は図11の光ファイバホルダを用いた光ファイバ装着方法を説明するための各図である。図11及び図12に示すように、本実施形態の光ファイバホルダ200は、可動部材30と一体で構成された光ファイバガイド60を備えている。光ファイバガイド60は、アーム(アーム部)61と、位置規制板(位置規制部)62と、を有している。
アーム61は、前後方向に延在し、その前端側が後端側よりも上方へ立ち上がるように設けられている。ここでのアーム61は、複数の段部61aを有する段付き板状に形成されている。アーム61の後端は、可動部材30の可動部材底板31に形成された開口63の後端縁に連結されている。このアーム61は、その後端を基端として上下方向に撓むような弾性を有している。開口63は、前後方向に長尺の矩形形状を有し、上方からみて光ファイバガイド60を含むように形成されている。
位置規制板62は、光ファイバ3の位置を規制するためのものであり、アーム61の先端にて上方前側に突出するように設けられている。この位置規制板62は、光ファイバ3の被覆部3bが挿通される前方視U状の溝62aを有している。溝57は、前方から見て、少なくともホルダベース10の溝11を含むように形成されている。
このような光ファイバガイド60は、図12、図13(a)及び図14(b)に示すように、可動部材30が第1及び第3状態のとき、アーム61が下方側へ撓む状態にして、ホルダベース10の下部に設けられた収納部64に収納される。一方、図13(b)に示すように、可動部材30が第2状態のとき、アーム61の弾性力で弾性復帰して位置規制板62が立ち上がり、ホルダベース10から光コネクタ保持部32側の所定位置にて光ファイバ3の位置を規制可能に位置規制板62が立設される。
このように構成された光ファイバホルダ200を用いて光ファイバコネクタ2を光ファイバ3の端部に装着する場合、まず、図13(a)に示すように、可動部材30を第1状態とし、光ファイバ3の一端側が突き出るようにして光ファイバ3を光ファイバホルダ200に配置して保持する。
この状態で光ファイバ3の端末処理した後、図13(b)に示すように、ホルダベース10から可動部材30を前方に引き出すように移動させ、可動部材30を第1状態から第2状態へ遷移させる。このとき、光ファイバガイド60についても前方に引き出され、その位置規制板62が弾性復帰により立ち上がり、これにより、ホルダベース10から光コネクタ保持部32側の所定位置にて光ファイバ3の位置が規制される。
続いて、図14(a)に示すように、光コネクタ保持部32で光ファイバコネクタ2を保持して固定した後、図14(b)に示すように、ホルダベース10に対して可動部材30を後方に押し込むように移動させ、可動部材30を第2状態から第3状態へ遷移させる。その結果、光ファイバ3の一端側が曲がらないように光ファイバガイド60でガイドされながら光ファイバコネクタ2へ光ファイバ3がスムーズに挿入されると共に、アーム61が下方側へ撓み、当該光ファイバガイド60が収納部64内に収納される。
本実施形態の光ファイバホルダ200では、光ファイバガイド60が、アーム61と、アーム61の先端側に設けられ光ファイバ3の位置を規制するための位置規制板62と、を有し、位置規制板62は、可動部材30が第1状態のとき、アーム61が撓むことによりホルダベース10に収納され、可動部材30が第2状態のとき、第1状態に対してアーム61の弾性力で弾性復帰して、光ファイバ3の位置を規制可能に立設される。
この構成によっても、上記実施形態と同様な効果、すなわち、光ファイバ3の装着作業の作業性を高めるという効果を奏する。また、本実施形態では、光ファイバガイド60が可動部材30と一体で構成されていることから、部品点数を低減することも可能となる。
また、本実施形態では、上述したように、アーム61が複数の段部61aを有する段付き板状に形成されていることから、収納部64に収納される状態(図12参照)にて光ファイバガイド60の上下高さを小さくでき、その結果、収納部64の厚さ(上下寸法)を小さくすることが可能となる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。なお、本実施形態では、上記第1及び第2実施形態に対して同一又は相当する内容の説明は省略し、異なる点を主に説明する。
図15は第3実施形態に係る光ファイバホルダを示す分解斜視図であり、図16は図15の光ファイバホルダの光ファイバガイドを拡大して示す斜視図であり、図17〜図19は図15の光ファイバホルダを用いた光ファイバ装着方法を説明するための各図である。図15及び図16に示すように、本実施形態の光ファイバホルダ300は、可動部材30と一体で構成された光ファイバガイド70と、可動部材30上に設けられた光コネクタ保持部80と、を備えている。
光ファイバガイド70は、第1位置規制部71及び第2位置規制部72を有している。第1位置規制部71は、左右方向及び下方向における光ファイバ3の位置を規制するものであり、前方視でU形状を呈している。この第1位置規制部71は、可動部材30上において前後方向の略中央位置に立設されている。第2位置規制部72は、上方向(第2方向と逆の方向)における光ファイバ3の位置を規制するものであり、前方視で逆L形状を呈している。
第2位置規制部72は、第1位置規制部71の前側に隣接して配置されている。この第2位置規制部72は、左右方向に弾性を有するアーム73の先端に設けられている。アーム73は、可動部材30の可動部材底板31に形成された開口74内に配設され、前側を基端として後方へ延在している。アーム73の先端側の上面には、上方に突出するボス75が形成されている。
ボス75は、図18(c)に示すように、可動部材30が第1及び第3状態のときにホルダベース10のガイド壁76に当接して左右方向外側(ここでは左側)へ押し付けられ、これにより、アーム73が左右方向外側に撓み、ひいては、第2位置規制部72が左右方向外側へ移動して光ファイバ3から離れ、第2位置規制部72による光ファイバ3の位置規制が解除される。
光コネクタ保持部80は、光ファイバコネクタ2を配置させて保持するものであり、半円筒形状で形成されている。また、本実施形態のホルダベース10には、可動部材30が少なくとも第1及び第3状態のときにおいて、光コネクタ保持部80及び光ファイバガイド70を収納する収納部77が設けられている。収納部77は、前方及び上方に開口する空間であって、ホルダベース10の前端部において溝11と連通するように設けられている。
このように構成された光ファイバホルダ300を用いて光ファイバコネクタ2を光ファイバ3の端部に装着する場合、まず、図17(a)に示すように、可動部材30を第1状態とし、光ファイバ3の一端側が突き出るようにして光ファイバ3を光ファイバホルダ300に配置して保持する。
この状態で光ファイバ3の端末処理した後、図17(b)に示すように、ホルダベース10から可動部材30を前方に引き出すように移動させ、可動部材30を第1状態から第2状態へ遷移させる。このとき、ホルダベース10のガイド壁76に対するボス75の当接が解除され、アーム73の弾性復帰によって第2位置規制部72が左右方向内側(ここでは右側)へ移動して光ファイバ3上に位置し、これにより、第2位置規制部72によるガイド機能(光ファイバ3の上方への位置規制)が作動する。
続いて、光コネクタ保持部80で光ファイバコネクタ2を保持して固定した後、ホルダベース10に対して可動部材30を後方に押し込むように移動させ、可動部材30を第2状態から第3状態へ遷移させる。その結果、図19に示すように、光ファイバ3の一端側が曲がらないように光ファイバガイド70でガイドされながら、光ファイバコネクタ2へ光ファイバ3がスムーズに挿入される。
このとき、図18(a)〜図18(c)に示すように、可動部材30が第3状態となる前段階から、ボス75がホルダベース10のガイド壁76に当接して左右方向外側へ押し付けられ、第2位置規制部72が左右方向外側へ移動して光ファイバ3から離れるため、第2位置規制部72による光ファイバ3の位置規制が解除されることとなる。
本実施形態の光ファイバホルダ300では、光ファイバ3が、前後方向と直交する下方向に沿って移動されてホルダベース10に配置され、光ファイバガイド70は、下方向と、前後方向及び下方向のそれぞれと直交する左右方向と、における光ファイバ3の位置を規制するための第1位置規制部71と、下方向とは逆の上方向における光ファイバ3の位置を規制するための第2位置規制部72と、を有し、第2位置規制部72は、可動部材30が第1状態のとき、光ファイバ3の位置規制を解除する。
この構成によっても、上記実施形態と同様な効果、すなわち、光ファイバ3の装着作業の作業性を高めるという効果を奏する。特に、本実施形態では、第2位置規制部72を備えていることから、上方向における光ファイバの位置を規制し、光ファイバ3の先端側が上側へ曲がらないようにガイドすることが可能となる。また、可動部材30が第3状態のとき、第2位置規制部72によるガイド機能が解除されるため、光ファイバコネクタ2を光ファイバ3に装着した際における光ファイバ3の上方への屈曲(図19参照)が妨げられるおそれも抑制できる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。なお、本実施形態では、上記第1〜第3実施形態に対して同一又は相当する内容の説明は省略し、異なる点を主に説明する。
図20は第4実施形態に係る光ファイバホルダを示す分解斜視図であり、図21及び図22は図20の光ファイバホルダを用いた光ファイバ装着方法を説明するための各図である。図20〜図22に示すように、本実施形態の光ファイバホルダ400は、可動部材410を備え、この可動部材30がホルダベース10に対して回動可能且つ前後方向にスライド可能とされている。
可動部材410は、上記光コネクタ保持部32を有すると共に、前後方向に長尺で且つ左右方向を厚さ方向とする板状の可動部材側板411を一対有している。一対の可動部材側板411は、光コネクタ保持部32の両側面それぞれに連続し、互いに対向するように配設されている。各可動部材側板411における光コネクタ保持部32とは反対側の端部には、左右方向内側に突出する突部413が設けられている。突部413は、左右方向から見て、前後方向に長尺の長円形状の外縁を有している。このような可動部材410は、その突部413がホルダベース10のガイド溝412に係合することにより、当該ホルダベース10に装着されている。
ガイド溝412は、ホルダベース10の両側面それぞれにおいて、前後方向に沿って延在すると共に、その前端部が円形状に拡がっている。これにより、ガイド溝412は、突部413を前後方向にガイドして可動部材410を前後方向にガイドすると共に、その前端部にて突部413を軸として可動部材410を回動可能とする。
図21(a)に示すように、可動部材410が第1状態のとき、突部413がガイド溝412の前端部にて係合し、下方を開口側とした光コネクタ保持部32がホルダベース10の後方に近接して配置される。すなわち、この第1の状態では、光コネクタ保持部32が光ファイバ3の端部の先と反対に配置されている。この第1状態の可動部材410は、一対の突部413を通る左右方向を回転軸とした軸回り回転に回転し、第2状態へ遷移する。図21(b)に示すように、可動部材410が第2状態のとき、光コネクタ保持部32がホルダベース10から前後方向に離間して配置される。なお、第1の状態には、図21(a)に示された状態から回転して図21(b)に示された状態までが含まれる。より詳細には、第1の状態は、光コネクタ保持部32がホルダベース10の後方に近接して配置された状態から、光コネクタ保持部32がホルダベース10から前後方向に離間して配置される第2の状態になる前までの状態であり、この間の状態においてホルダベース10における光ファイバ3を処理可能な前端から光コネクタ保持部32が退避した状態が実現されている。
この第2状態の可動部材410は、押し込まれることにより突部413がガイド溝412に沿って摺動されながら後方へ移動し、第3状態へ遷移する。図22に示すように、可動部材410が第3状態のとき、上方を開口側とした光コネクタ保持部32がホルダベース10の前方に当接して配置される。
また、本実施形態の光ファイバホルダ400は、可動部材410と一体で構成された光ファイバガイド430を備えている。光ファイバガイド430は、アーム431と、位置規制板432と、を有している。
アーム431は、可動部材410が第2状態のときにおいて、前後方向に延在し、その後端側が前端側よりも上方へ立ち上がるように構成され、光コネクタ保持部32の後側に連結されている。このアーム431は、その光コネクタ保持部32側の端部を基端として撓むような弾性を有している。位置規制板432は、可動部材410が第2状態のときにおいて、アーム431の先端にて突出するように設けられ、前方視でU形状を呈している。
このように構成された光ファイバホルダ400を用いて光ファイバコネクタ2を光ファイバ3の端部に装着する場合、まず、図21(a)に示すように、可動部材410を第1状態とし、光ファイバ3の一端側が突き出るようにして光ファイバ3を光ファイバホルダ400に配置して保持する。
この状態で光ファイバ3の端末処理した後、ホルダベース10に対し可動部材410を一対の突部413を基準に回転するように移動させ、可動部材30を第1状態から第2状態へ遷移させる。このとき、ホルダベース10から光コネクタ保持部32側の所定位置にて、光ファイバガイド430の位置規制板432によって光ファイバ3の位置が規制される。
続いて、図21(b)に示すように、光コネクタ保持部80で光ファイバコネクタ2を保持して固定する。そして、ホルダベース10に対して可動部材410を後方に押し込むようにして移動させ、可動部材410を第2状態から第3状態へ遷移させる。このとき、突部413がガイド溝412に沿って摺動されるため、可動部材410の移動がガイドされる。
その結果、図22に示すように、光ファイバ3の一端側が曲がらないように光ファイバガイド430でガイドされながら、光ファイバコネクタ2へ光ファイバ3がスムーズに挿入される。これと共に、アーム431が下方側へ撓み、光ファイバガイド430がホルダベース10内に収納される。
以上、本実施形態においても、上記実施形態と同様な効果、すなわち、光ファイバ3の装着作業の作業性を高めるという効果を奏する。また、可動部材410が第1状態のときに光コネクタ保持部32がホルダベース10の前方ではなく後方に配置されるため、ホルダベース10において、その前端からカバー13で光ファイバ3を保持する位置までの長さの設計自由度を高めることができる。
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、上記実施形態では、位置規制板52,62及び第1及び第2位置規制部71,72が前方視U状の形状を有しているが、この形状は限定されず、光ファイバ3の位置を規制するものであれば他の形状とされていてもよい。また、上記実施形態は、第1ゲージ35及び第2ゲージ36の双方を備えているが、これらの何れか一方のみを備えていてもよい。
また、上記実施形態では、カバー13がカム部13aを有しており、カバー13を閉じることにより溝11内の光ファイバ3を左右方向に挟持して保持したが、これに限定されるものではなく、光ファイバ3を保持できれば種々の構成や機構の光ファイバ保持部を用いることができる。
また、上記実施形態では、光ファイバ3としてドロップケーブルを配置することも可能であり、例えば上記第2実施形態では、図23に示すように、ドロップケーブルDの被覆部Dxが溝11から突き出すように配置可能に構成される。この場合、可動部材30を第1状態から第2状態へ遷移させる際、光ファイバガイド60(図11参照)上に被覆部Dxが位置する間においては、当該被覆部Dxでもって光ファイバガイド60を弾性復帰しないように押さえることができ、よって、位置規制板62(図11参照)は、被覆部Dxよりも超えて前方に位置したときに弾性復帰により立ち上がることとなる。
また、上記実施形態では、光ファイバ3を光ファイバコネクタ2に装着させる工程において、光ファイバコネクタ2を保持した光コネクタ保持部32と可動部材30とが一体となってホルダベース10へ接近するように移動させたが、これに限定されるものではない。光ファイバ3を光ファイバコネクタ2に装着させる工程では、例えば、光ファイバコネクタを保持した光コネクタ保持部が可動部材に対して前後方向に移動可能とされ、光ファイバコネクタを保持した光コネクタ保持部のみがホルダベースへ接近するように移動してもよい。また、光ファイバコネクタ2が光コネクタ保持部に対して前後方向に移動可能とされ、光コネクタのみがホルダベース10へ接近するように移動してもよい。この態様では、光コネクタ保持部は動かない。
2…光ファイバコネクタ、3…光ファイバ、3a…心線、3b,Dx…被覆部、10…ホルダベース、12…梁部材(光ファイバ保持部)、13…カバー(光ファイバ保持部)、30,410…可動部材(可動部材)、32,80…光コネクタ保持部、35…第1ゲージ、36…第2ゲージ、50,60,70,430…光ファイバガイド、52,62,432…位置規制板(位置規制部)、61,73,431…アーム、71…第1位置規制部、72…第2位置規制部。

Claims (9)

  1. 光ファイバコネクタを光ファイバの端部に装着させるために使用されると共に、前記光ファイバの端部を処理する処理工具に設置可能な光ファイバホルダであって、
    第1方向に沿って配置される前記光ファイバを保持するための光ファイバ保持部を有するホルダベースと、
    前記光ファイバコネクタを保持するための光コネクタ保持部を有し、前記ホルダベースと常時一体の可動部材と、を備え、
    前記可動部材は、
    前記光ファイバの端部を前記処理工具により処理可能なように、前記ホルダベースにおける前記光ファイバを処理可能な一端から前記光コネクタ保持部が退避した第1状態と、
    前記光ファイバの処理可能な一端を前記コネクタ保持部と前記ホルダベースとの間に配置できるように、前記第1状態から前記光コネクタ保持部が前記ホルダベースから前記第1方向に離間して配置された第2状態と、
    前記光ファイバの処理可能な一端を、前記光コネクタ保持部に保持された前記光ファイバコネクタ内に配置できるように、前記第2状態から前記第1方向に沿って前記光コネクタ保持部が前記ホルダベースに接近した第3状態、
    とを有するように移動する、光ファイバホルダ。
  2. 前記光ファイバの位置を規制して前記光ファイバの先端側をガイドするための光ファイバガイドを更に備え、
    前記光ファイバガイドは、前記可動部材が前記第2状態のとき、前記ホルダベースと前記光コネクタ保持部の間の所定位置に配置される、請求項1に記載の光ファイバホルダ。
  3. 前記光ファイバガイドは、前記可動部材が前記第1状態のとき、前記ホルダベースに収納されるように配置される、請求項2に記載の光ファイバホルダ。
  4. 前記第1方向に沿って前記可動部材が移動することにより、前記第1状態から前記第2状態へ遷移する請求項2〜3のいずれか一項に記載の光ファイバホルダ。
  5. 前記光ファイバガイドは、前記可動部材が前記第2状態から前記第3状態へ遷移するとき、前記可動部材に当接されるまで光ファイバを前記所定位置で規制して、前記可動部材が当接され当該可動部材により前記ホルダベース側へ押し込まれることで、前記ホルダベースに収納されるように配置される請求項2〜4の何れか一項に記載の光ファイバホルダ。
  6. 前記光ファイバガイドは、アーム部と、前記アーム部の先端側に設けられ前記光ファイバの位置を規制するための位置規制部と、を有し、
    前記位置規制部は、
    前記可動部材が前記第1状態のとき、前記アーム部が撓むことにより前記ホルダベースに収納され、
    前記可動部材が第2状態のとき、前記第1状態に対して前記アーム部の弾性力で弾性復帰して、前記光ファイバの位置を規制可能に立設される、請求項2〜4の何れか一項に記載の光ファイバホルダ。
  7. 前記光ファイバは、前記第1方向と直交する第2方向に移動されて前記光ファイバ保持部に配置され、
    前記光ファイバガイドは、
    前記第2方向と、前記第1方向及び前記第2方向のそれぞれと直交する第3方向と、における前記光ファイバの位置を規制するための第1位置規制部と、
    前記第2方向とは逆の方向における前記光ファイバの位置を規制するための第2位置規制部と、を有し、
    前記第2位置規制部は、前記可動部材が前記第1状態のとき、前記光ファイバの位置規制を解除する、請求項2〜4の何れか一項に記載の光ファイバホルダ。
  8. 前記可動部材は、前記第2状態のときにおいて前記光ファイバの心線における先端位置の基準を示す第1ゲージ、及び、前記第2状態のときにおいて前記光ファイバの被覆部における先端位置の基準を示す第2ゲージの少なくとも一方を有する、請求項1〜7の何れか一項に記載の光ファイバホルダ。
  9. 光ファイバホルダを用いて、光ファイバコネクタを光ファイバの端部に装着させるための光ファイバ装着方法であって、
    前記光ファイバホルダは、
    前記光ファイバコネクタを前記光ファイバの端部に装着させるために使用される共に、前記光ファイバの端部を処理する処理工具に設置可能であり、
    第1方向に沿って配置される前記光ファイバを保持するための光ファイバ保持部を有するホルダベースと、
    前記光ファイバコネクタを保持するための光コネクタ保持部を有し、前記ホルダベースと常時一体にされた可動部材と、を備え、
    前記可動部材は、
    前記光ファイバの端部を前記処理工具により処理可能なように、前記光コネクタ保持部が前記光ファイバホルダにおける前記光ファイバを処理可能な一端から退避した第1状態と、
    前記光ファイバの処理可能な一端を前記コネクタ保持部と前記ホルダベースとの間に配置できるように、前記第1状態から前記光コネクタ保持部が前記ホルダベースから前記第1方向に離間して配置された第2状態と、
    前記光ファイバの処理可能な一端を、前記光コネクタ保持部に保持された前記光ファイバコネクタ内に配置できるように、前記第2状態から前記第1方向に沿って前記光コネクタ保持部が前記ホルダベースに接近した第3状態、とを有するように移動し、
    前記装着方法は、
    前記可動部材が前記第1状態とされた状態において、前記光ファイバの一端側が突き出るように前記光ファイバを前記光ファイバホルダに配置し、前記光ファイバ保持部で前記光ファイバを保持する第1工程と、
    前記第1工程の後、前記可動部材を前記第1状態にしたまま、前記光ファイバホルダから突き出る前記光ファイバの長さが所定長さになるように前記光ファイバを切断する第2工程と、
    前記第2工程の後、前記ホルダベースに対して前記可動部材を移動させて、前記可動部材を前記第1状態から前記第2状態へ遷移させ、前記光ファイバの処理可能な一端を前記コネクタ保持部と前記ホルダベースとの間に配置する第3工程と、
    前記第3工程の後、前記可動部材を前記第2状態にしたまま、前記光コネクタ保持部で前記光ファイバコネクタを保持する第4工程と、
    前記第4工程の後、前記ホルダベースに対して前記可動部材を前記第1方向に沿って移動させて前記第2状態から前記第3状態へ遷移させることにより、前記光ファイバコネクタへ前記光ファイバの端部を挿入する第5工程と、を有する光ファイバ装着方法。
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