JP5470158B2 - 光コネクタ、光コネクタの組立方法 - Google Patents

光コネクタ、光コネクタの組立方法 Download PDF

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Description

本発明は、フェルールに予め内挿固定された光ファイバに挿入光ファイバを突き合わせる現場組立形の光コネクタ、光コネクタの組立方法に関する。
例えば光ファイバドロップケーブル、光インドアケーブルといった比較的少心で断面サイズが小さい光ファイバケーブルの端末に取り付けられる光コネクタとして、現場組立形の光コネクタが用いられている。現場組立形の光コネクタは、スリーブ状のハウジングを有し、このハウジングの前端部に、予め短尺の光ファイバを内挿固定し(この光ファイバを、以下、内挿光ファイバとも言う)たフェルールを収納している。また、現場組立形の光コネクタは、前記ハウジングの後端部に、前記光ファイバケーブルを引き留めるための引留部を有している。現場組立形光コネクタは、ハウジングにその後側から前記光ファイバケーブル端末に口出しされた光ファイバを送り込み、該光ファイバ(以下、挿入光ファイバとも言う)の先端を前記フェルールのファイバ孔内にて前記内挿光ファイバの後端に突き合わせ接続できる構成となっている。現場組立形光コネクタは、前記光ファイバケーブル端末を前記引留部によって引き留めることで、前記フェルールの後側にて前記挿入光ファイバに形成した撓みを維持できる。このため、現場組立形光コネクタにあっては、挿入光ファイバに形成された撓み部分が挿入光ファイバ自体の剛性により直線状に復元しようとする復元力によって、内挿光ファイバと挿入光ファイバとの間の突き合わせ力を確保できる。
また、現場組立形光コネクタとしては、フェルール後側に延出させた内挿光ファイバの後端と該内挿光ファイバ後端に突き合わせた挿入光ファイバ先端とを半割り部材の間に挟み込んで固定するクランプ部をフェルール後端に設けたものも知られている(例えば特許文献1)。この光コネクタの場合は、前記クランプ部とハウジング後端の引留部との間に挿入光ファイバの撓みを形成し、この撓みによって内挿光ファイバと挿入光ファイバとの突き合わせ力を確保する。
特開2005−208220号公報
上述の現場組立形光コネクタの場合、内挿光ファイバと挿入光ファイバとの突き合わせ接続部(接続点)に挿入光ファイバの撓みによって与えられる突き合わせ力は、挿入光ファイバの被覆材質や被覆径等に起因する曲げ特性に依存する。つまり、この光コネクタにあっては挿入光ファイバの被覆材質や被覆径等のパラメータによって挿入光ファイバの撓み力が変動することから、この撓み力の変動に伴い前記突き合わせ力も変動することとなる。しかしながら、通常、現場に存在する挿入光ファイバにかかる上述のパラメータは不明である。このため、前記突き合わせ力のばらつきを抑制することが困難であるのが実情であった。
本発明は、前記課題に鑑みて、所望の大きさ(強さ)の突き合わせ力の確保を容易にし、内挿光ファイバと挿入光ファイバとの突き合わせ接続部(接続点)における突き合わせ力の安定化を図ることができる光コネクタ、光コネクタの組立方法の提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
第1の発明は、内挿光ファイバを内挿固定したフェルールと、前記内挿光ファイバを前側から挿入し、且つ挿入光ファイバを後側から挿入可能な貫通孔を有する位置決め部材とを具備し、前記フェルールと前記位置決め部材との間に、前記内挿ファイバの撓みを許容する空間を確保し、前記挿入光ファイバを後側から前記貫通孔に挿入して前記内挿光ファイバに位置決めして突き合わせ、さらに前記内挿光ファイバを押圧して前進させることで、前記内挿光ファイバを前記空間で撓ませることが可能である光コネクタを提供する。
第2の発明は、前記挿入光ファイバおよび前記位置決め部材のうちの少なくとも一方に、前記挿入光ファイバを前記位置決め部材に対して引き留め可能な引留構造を設ける第1の発明の光コネクタを提供する。
第3の発明は、前記フェルールの後端に、前記内挿ファイバを挿通するとともに、前記空間を確保した筒状部材を設け、前記筒状部材に、前記位置決め部材を固定する第1又は2の発明の光コネクタを提供する。
第4の発明は、前記位置決め部材の後側に、前記挿入光ファイバを収納するファイバ収納孔を有するストレータをさらに設け、前記挿入光ファイバを、前記ストレータのファイバ収納孔を介して前記位置決め部材の貫通孔に挿入する第1〜3のいずれか一つの発明の光コネクタを提供する。
第5発明は、前記挿入光ファイバは、光ファイバ心線あるいは光ファイバ素線の先端に口出しされた裸光ファイバであり、前記ストレータの前記ファイバ収納孔に、前記光ファイバ心線あるいは光ファイバ素線の被覆部を収納する第4の発明の光コネクタを提供する。
第6の発明は、前記位置決め部材と前記ストレータを一体化した第4又は5の発明の光コネクタを提供する。
第7の発明は、前記挿入光ファイバは、光伝送体から口出しした裸光ファイバであり、前記引留構造として、前記挿入光ファイバを含む前記光伝送体に、引留用取付部材を設ける第2の発明の光コネクタを提供する。
第8の発明は、少なくとも前記フェルールを収容するハウジングをさらに具備し、前記ハウジングは、前記フェルールと突き合わせ接続される光コネクタが内挿、嵌合されるコネクタ嵌合筒部を具備する第1〜7のいずれか一つの発明の光コネクタを提供する。
第9の発明は、内挿光ファイバを内挿固定したフェルールと、前記内挿光ファイバを前側から挿入し、且つ挿入光ファイバを後側から挿入可能な貫通孔を有する位置決め部材とを具備する光コネクタの組立方法であって、前記挿入光ファイバを後側から前記貫通孔に挿入して前記内挿光ファイバに位置決めして突き合わせ、さらに前記内挿光ファイバを押圧して前進させることで、前記内挿光ファイバを前記フェルールと前記位置決め部材の間に確保された空間で撓ませるステップを含む光コネクタの組立方法を提供する。
第10の発明は、前記挿入光ファイバおよび前記位置決め部材のうちの少なくとも一方に設けた引留構造を用いて、前記挿入光ファイバを前記位置決め部材に対して引き留めるステップをさらに含む第9の発明の光コネクタの組立方法を提供する。
第11の発明は、前記位置決め部材の後側に、ファイバ収納孔を有するストレータをさらに設け、前記挿入光ファイバを、前記ストレータのファイバ収納孔を介して前記位置決め部材の貫通孔に挿入するステップを含む第9又は10の発明の光コネクタの組立方法を提供する。
第12の発明は、内挿光ファイバを内挿固定したフェルールの後側に、前記内挿光ファイバを前側から挿入し、且つ挿入光ファイバを後側から挿入可能な貫通孔を有する位置決め部材を設け、前記挿入光ファイバを後側から前記貫通孔に挿入して前記内挿光ファイバに位置決めして突き合わせ、さらに前記内挿光ファイバを押圧して前進させることで、前記内挿光ファイバを前記フェルールと前記位置決め部材の間に確保された空間で撓ませる光ファイバの突き合わせ接続方法を提供する。



本発明によれば、挿入光ファイバを位置決め部材の貫通孔に挿入することで、前記貫通孔内にて内挿光ファイバ後端に位置決めして突き合わせ接続できる。
また、本発明によれば、位置決め部材の貫通孔に内挿された内挿光ファイバの後端を、該内挿光ファイバ後端に突き当てた挿入光ファイバによって前側(フェルール側)に押し動かす(前進させる)ことで、前記フェルールと前記位置決め部材との間の空間にて前記内挿光ファイバに撓み部を形成できる。本発明によれば、撓み部の弾性、すなわち内挿光ファイバがその剛性により直線状に復元しようとする復元力によって、内挿光ファイバと挿入光ファイバとの突き合わせ力を確保できる。つまり、本発明は、内挿光ファイバと挿入光ファイバとの突き合わせ接続部(接続点)における突き合わせ力を内挿光ファイバの撓み部の弾性によって確保する構成である。この構成であれば、従来構成のように挿入光ファイバの撓みによって突き合わせ力を確保する構成に比べて、挿入光ファイバの被覆材質や被覆径等のパラメータが突き合わせ力に与える影響を大幅に低減できる。このため、内挿光ファイバと挿入光ファイバとの突き合わせ接続部(接続点)における突き合わせ力の安定化を図ることができ、所期の突き合わせ力を容易に確保できる。
本発明の1実施形態の光コネクタを構造を説明する図であり、(a)は挿入光ファイバを挿入していない状態、(b)は挿入光ファイバを突き当てた内挿光ファイバに撓み部を形成した状態を示す。 本発明の1実施形態の光コネクタを構造を説明する図であって、フェルールから後側に延出された後側延出片に位置決め部材、ストレータ、引留部が設けられてなる引留部付きコネクタ本体をハウジングに収納した構成の光コネクタを示す断面図である。 図2の光コネクタの引留部付きコネクタ本体の位置決め部材にその後側から挿入した挿入光ファイバによって内挿光ファイバ後端を前側へ押し動かし、前記内挿光ファイバに撓み部を形成した状態を示す断面図である。 図2の光コネクタの変形例であり、引留部付きコネクタ本体の内挿光ファイバとして被覆付き光ファイバを採用した構成の一例を示す断面図である。 (a)、(b)は、位置決め部材として機能するファイバ位置決め部と、ストレータとして機能するストレータ部とを一体化した構成のストレータ付き位置決め部材を具備する引留部付きコネクタ本体の例を説明する図である。 本発明を適用した光コネクタレセプタルの一例を説明する図である。 光ファイバ心線又は光ファイバ素線である被覆付き光ファイバを引き留め可能な引留部を具備する引留部付きコネクタ本体を用いた光コネクタの一例を示す図である。 本発明に係る光コネクタに適用可能な光ファイバケーブルの一例を示す斜視図である。 (a)、(b)は、引留部付きコネクタ本体の後側延出片の別態様を説明する図である。 ハウジング後端の引留部の一例を示す図である。
以下、本発明を実施した光コネクタ、光コネクタの組立方法、光ファイバの突き合わせ接続方法について、図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る1実施形態の光コネクタ1の構成を説明する断面図である。
なお、図1において、光コネクタ1について左側を前、右側を後として説明する。
図1(a)に示すように、前記光コネクタ1は、内挿光ファイバ3が内挿固定されたフェルール2の後側に、ファイバ位置決め孔4aが貫設された位置決め部材4を有し、前記フェルール2から後側に延出された前記内挿光ファイバの後端を、前記位置決め部材4の前記ファイバ位置決め孔4aに挿入した概略構成となっている。
前記位置決め部材4は、フェルール2に設けられて該フェルール2から後側に延出された後側延出片6に固定して、フェルール2から後側に離隔した位置に設けられている。前記内挿光ファイバ3の後端部は、位置決め部材4の前記ファイバ位置決め孔4aに該ファイバ位置決め孔4aの軸線方向に移動可能に内挿されている。
また、図示例の光コネクタ1は、前記フェルール2の後端部(突き合わせ接合用の前端面2a(接合端面)とは反対側の端部)に固定されたフランジ部品5を有している。前記後側延出片6は、前記フランジ部品5からフェルール2後側に延出された突片である。
図示例の光コネクタ1において、前記フランジ部品5は、具体的には、前記フェルール2の後端部に外挿固定されたスリーブ状本体5aの前端部の外周にフランジ部5bが突設された構成となっている。
このフランジ部品5は、金属あるいはセラミックス等の硬質の材料によって一体成形された1部品になっている。前記フランジ部5bはフェルール2のフランジ部として機能する。
このフランジ部品5の前記後側延出片6は、前記スリーブ状本体5aの前記フェルール2から後側に延出された部分である。なお、図示例の光コネクタ1において前記後側延出片6はスリーブ状になっているが、後側延出片6としてはスリーブ状に限定されず、例えばフェルール2から後側に延出する板状片、ロッド状等であっても良い。また、板状の細長片を複数本設けた構成であっても良い。
さらに、本発明に係る後側延出片としては、フェルール後端部に固定されフェルールから後側に延出され、フェルール後側に位置決め部材4を支持可能な構成であれば良く、フランジ部品5の一部である構成に限定されず、フェルールのフランジとして機能する部材とは別体の部材であっても良い。
この光コネクタ1は、図1(b)に示すように、その後側から位置決め部材4のファイバ位置決め孔4aに挿入光ファイバ7を挿入可能とされている。位置決め部材4のファイバ位置決め孔4aに挿入した挿入光ファイバ7は、ファイバ位置決め孔4aにその前側から挿入されている内挿光ファイバ3の後端に突き当てることができる。
前記位置決め部材4のファイバ位置決め孔4aは、内挿光ファイバ3と挿入光ファイバ7とを互いに突き合わせ接続可能に高精度に位置決め、調心する調心孔として機能するものである。したがって、位置決め部材4のファイバ位置決め孔4aにその後側から挿入した挿入光ファイバ7の先端をファイバ位置決め孔4a内にて前記内挿光ファイバ3後端に突き当てることで、内挿光ファイバ3と挿入光ファイバ7との光接続を実現できる。
この光コネクタ1は、ハウジング6に挿入した挿入光ファイバ7と内挿光ファイバ3とをハウジング6内にて突き合わせ接続(光接続)することで、挿入光ファイバ7先端部に取り付けることができる現場組立(現場付け)光コネクタである。
図1(a)、(b)に示すように、内挿光ファイバ3の後端部は、前記位置決め部材4のファイバ位置決め孔4aにその軸線方向に移動可能に収納されている。また、前記位置決め部材4とその前側のフェルール2との間には、内挿光ファイバ3が撓むことが可能な空間であるファイバ撓み部収納部8が確保されている。
図1(b)に示すように、この光コネクタ1にあっては、位置決め部材4のファイバ位置決め孔4aにその後側から挿入した前記挿入光ファイバ7の先端を前記内挿光ファイバ3後端に突き当て、内挿光ファイバ3後端を前記挿入光ファイバ7先端によって押圧して前進(前側へ移動)させることができる。挿入光ファイバ7先端によって押圧された内挿光ファイバ3後端部は前記ファイバ位置決め孔4a内面に摺動しながらファイバ位置決め孔4a内を前進可能となっている。
これにより、内挿光ファイバ3の前記ファイバ撓み部収納部8に引き通された部分に前記撓み部3wを形成できる(挿光ファイバをファイバ撓み部収納部8内で撓ませるステップ)。
また、この光コネクタ1は、前記撓み部3wの形成後、挿入光ファイバ7の前記位置決め部材4から後側に位置する部分を移動規制手段を用いて光コネクタ1後端部に取り付け(引き留める)て、挿入光ファイバ7の位置決め部材4に対する前後方向の移動を規制できる。その結果、この光コネクタ1は、内挿光ファイバ3自体の剛性によって前記撓み部3wが直線状に復元しようとする復元力が内挿光ファイバ3と挿入光ファイバ7との突き合わせ接続部(接続点)に突き合わせ力として作用する状態を維持できる。
前記挿入光ファイバ7の光コネクタ1への引き留めは、例えば位置決め部材4、後側延出片6といった、フェルール2の後側に位置しフェルール2に対して固定されている部材(以下、後側固定部材とも言う)に移動規制手段を用いて取り付けることで行える。
なお、後述の他の実施形態における後側延出片や該後側延出片に固定された部材(後述のストレータ等)も後側固定部材に該当する構成である。
移動規制手段は、挿入光ファイバを位置決め部材に対して引き留める引留構造として機能する。
移動規制手段としては、例えば光硬化型接着剤等の短時間で硬化でき後側固定部材に対する挿入光ファイバ7の接着固定を実現できる接着剤であっても良いが、これに限定されない。移動規制手段としては、例えば板ばね等の弾性部材の弾性を利用して挿入光ファイバを挟み込んで後側固定部材に固定するメカニカルスプライスや、挿入光ファイバを挿通した部材外側に螺着されたナット部材のねじ込みによって前記挿入光ファイバをその周囲から締め付け固定するチャック機構等、機械的に固定する構成のものも採用可能である。
なお、本発明に係る光コネクタは、例えば、図1(a)、(b)に例示した光コネクタ1全体をスリーブ状のハウジング内に該ハウジングの軸線方向に移動可能に収納した構成(光コネクタ1全体である光コネクタ本体をハウジングに移動可能に収納した構成の光コネクタ)も採用可能である。また、この他、フェルールが内挿固定されたスリーブ状のハウジングに位置決め部材を固定し前記ハウジング自体を後側固定部材(例えば後側延出片)として機能させた構成も採用可能である。
上述のように、位置決め部材4のファイバ位置決め孔4aに挿入した挿入光ファイバ7の先端によって内挿光ファイバ3後端を押圧して前進(ファイバ位置決め孔4a内面に摺動させながら前側へ押し動かす)させることで内挿光ファイバ3に撓み(撓み部3w)を形成し、前記撓み部3wの弾性によって内挿光ファイバ3と挿入光ファイバ7との突き合わせ接続部(接続点9)に突き合わせ力を与えることは、本発明に係る光ファイバの突き合わせ接続方法に該当する。
また、上述のように位置決め部材4のファイバ位置決め孔4aに挿入した挿入光ファイバ7の先端によって内挿光ファイバ3後端を前進させて内挿光ファイバ3に撓み(撓み部3w)を形成し、内挿光ファイバ3に形成した撓み部3wの弾性によって光ファイバ3、7に突き合わせ力を与え、この状態で、挿入光ファイバ7を光コネクタ1に引き留めることは、本発明に係る光コネクタの組立方法に該当する。この光コネクタの組立方法は、上述のように前記後側固定部材に挿入光ファイバ7を引き留めることで挿入光ファイバ7の位置決め部材4に対する移動を規制するステップを含む。このステップは、挿入光ファイバおよび位置決め部材のうちの少なくとも一方に設けた引留構造を用いて、前記挿入光ファイバを前記位置決め部材に対して引き留めるステップに相当する。
なお、後述のように、挿入光ファイバは、光ファイバを該光ファイバに沿って延在させた抗張力体とを外装被覆によって覆った構成の光ファイバケーブルや、光ファイバコードといった光伝送体の端末に口出しした光ファイバであっても良い。この場合、挿入光ファイバの位置決め部材4に対する移動を規制するステップは、後側固定部材に光伝送体端末を引き留めてフェルールに対する前後方向の移動を規制する構成としても良い。
本発明に係る他の実施形態の光コネクタについても、内挿光ファイバに対して挿入光ファイバを突き合わせ接続する作業は、本発明に係る光コネクタの組立方法、光ファイバの突き合わせ接続方法に従って同様に行うことができる。
前記光コネクタ1は、内挿光ファイバ3に形成した撓み部3wによって内挿光ファイバ3と挿入光ファイバ7との突き合わせ接続部(接続点9)に作用させる突き合わせ力を確保する構成である。したがって、前記光コネクタ1は、従来のように挿入光ファイバに形成した撓みによって内挿光ファイバと挿入光ファイバとの突き合わせ力を確保する構成とは異なり、突き合わせ力が挿入光ファイバの曲げ特性によって変動するといった不都合を回避できる。このため、前記光コネクタ1は、従来に比べて所望の大きさ(強さ)の突き合わせ力を確実かつ容易に確保できる。
なお、位置決め部材4のファイバ位置決め孔4aに対する内挿光ファイバ3の後端部の挿入長(挿入光ファイバの突き当て前の初期挿入長)は、内挿光ファイバ3に目的の大きさの撓み部3wを形成するための、挿入光ファイバ7による内挿光ファイバ3後端の必要移動量(移動距離)よりも長くすることは言うまでも無い。
ここで、位置決め部材4のファイバ位置決め孔4aに対する内挿光ファイバ3後端部の初期挿入長は、より詳しくは、ファイバ位置決め孔4aのうち内挿光ファイバ3と挿入光ファイバ7とを互いに突き合わせ接続可能に高精度に位置決め、調心する調心孔部として機能する部分に内挿光ファイバ3後端部を挿入した長さを指す。
このことは、本発明に係る他の実施形態についても同様である。
次に、引留部付きコネクタ本体をハウジングに収納した光コネクタの構成例を説明する。
まず、図2、図3に示す光コネクタ10について説明する。
なお、図2、図3において、光コネクタ10について左側を前、右側を後として説明する。また、図4の光コネクタ10A、図5(a)、(b)の引留部付きコネクタ本体、図6、図7の光コネクタ、図9(a)、(b)に示す引留部付きコネクタ本体についても左側を前、右側を後として説明する。
図2、図3に示す前記光コネクタ10は、光ファイバケーブル50(光伝送体)の端末に取り付けられる現場組立(現場付け)光コネクタである。
図2、図3に示すように、この光コネクタ10は、引留部付きコネクタ本体20の前記フェルール21が設けられている前端部(コネクタ本体11の前端部)をスリーブ状のハウジング30に収納した構成になっている。
前記引留部付きコネクタ本体20は、フェルール21に固定されてその後側に延出する後側延出片22cに位置決め部材24、ストレータ25を取り付けて一体化したコネクタ本体11の後端部に、光ファイバケーブル50を引き留めるための引留部29(移動規制手段、引留手段)が設けられた構成となっている。
前記後側延出片22cは、具体的には、フェルール21に外挿固定された概略筒状のフランジ部品22の前記フェルール21から後側に延出されたスリーブ状部分である。この後側延出片22cを、以下、後側スリーブ部22cとも言う。
前記コネクタ本体11は、フェルール21と、前記フランジ部品22と、前記フェルール21に前端部を内挿固定して設けられた内挿光ファイバ23と、前記位置決め部材24と、前記ストレータ25とを具備して構成されている。
前記ストレータ25は前記位置決め部材24の後側(フェルール21とは反対の側)に配置されている。このストレータ25には、前記光ファイバケーブル50端末に口出しされた光ファイバ51を挿入可能なファイバ収納孔25aが貫設されている。
前記位置決め部材24は、前記フェルール21から後側へ延出された内挿光ファイバ23の後端が内挿されたファイバ位置決め孔24aを有する。前記ファイバ位置決め孔24aは前記位置決め部材24に貫設されている。
この光コネクタ10は、その後側(コネクタ後側)から、前記光ファイバケーブル50端末に口出しされた光ファイバ51を前記コネクタ本体11のストレータ25のファイバ収納孔25aに挿入できる。また、この光コネクタ10は、前記光ファイバ51を、コネクタ後側からストレータ25のファイバ収納孔25aを介して位置決め部材24のファイバ位置決め孔24aに挿入して、前記内挿光ファイバ23後端に突き合わせ接続することができる。前記光ファイバ51を、以下、挿入光ファイバとも言う。
前記位置決め部材24のファイバ位置決め孔24aは、前記挿入光ファイバ51と前記内挿光ファイバ23とを突き合わせ接続可能に位置決めする機能を果たす。
引留部付きコネクタ本体20の後端部の前記引留部29は、前記ハウジング30の後側に配置されている。
前記引留部29は、コネクタ本体11(詳細にはフランジ部品22)の後側スリーブ部22cのハウジング30から後側に突出された後端部に組み付けられてコネクタ本体11から後側に突出された突片等によって構成されている。そして、この引留部29は、光ファイバケーブル50端末に固定した引留用取付部材54を係合、嵌合、固定等によって取り付けることで、光ファイバケーブル50のコネクタ本体11から後方への移動を規制してコネクタ本体11に引き留めるためのものである。
なお、この光コネクタ10は、引留部29への引留用取付部材54の取り付け前は、ストレータ25のファイバ収納孔25a後端の開口部25b(具体的にはテーパ状開口部)の開口状態を確保でき、挿入光ファイバ51を引留部付きコネクタ本体20後側からストレータ25のファイバ収納孔25aへ挿入することが可能である。
図8に示すように、前記光ファイバケーブル50は、光ファイバ51と、この光ファイバ51の両側に配置され光ファイバ51に沿って延在させた抗張力体52とが合成樹脂製の被覆材53(外装被覆)中に埋め込まれた構成のものである。このような構成の光ファイバケーブル50としては、光ドロップケーブル、光インドアケーブル等として用いられる光ファイバケーブルを挙げることができる。前記光ファイバ51としては光ファイバ心線、光ファイバ素線等が用いられる。抗張力体52としては、例えばアラミド繊維等の抗張力繊維や、FRP等によって引っ張り強度や弾力性に優れる線状に形成された線状抗張力部材が採用される。
図示例の光ファイバケーブル50は、光ファイバ51として単心の光ファイバ心線又は光ファイバ素線を1本のみ内蔵する構成となっている。
前記引留部付きコネクタ本体20の前記フェルール21(フェルール本体)は具体的にはキャピラリ状の部材であり、その内側を貫通するファイバ孔21aに前記内挿光ファイバ23の長手方向片方の端部(前端部)が内挿固定されている。内挿光ファイバ23のフェルール21に対する固定は、例えばファイバ孔21a内に設けた接着剤による接着固定であるが、この他、ファイバ孔21aへの圧入による固定等も採用可能である。
前記フェルール21の材質としては、例えばジルコニアセラミックス、ガラス等を採用できる。このフェルール21としては、例えばSC形光コネクタ(JIS C 5973に制定されるF04形光コネクタ。SC:Single fiberCoupling optical fiber connector)や、MU形光コネクタ(JIS C 5983に制定されるF14形光コネクタ。MU:Miniature-Unit coupling optical fiber connector)等の単心用光コネクタのフェルールと同様のキャピラリ状部材を採用できる。
前記フェルール21の突き合わせ接合用の前端面21b(接合端面)には研磨が施されている。この研磨は、例えばPC研磨(PC:Physical Contact)であるが、この他、前記ファイバ孔21aの軸線に垂直の仮想垂直面に対して7〜9度程度傾斜する傾斜面(平坦面)を形成する斜め研磨や、APC研磨(APC:Angled Physical Contact)等も採用可能である。
また、内挿光ファイバ23は、フェルール21に内挿固定されている部分の先端(前端)が、フェルール21の前端面21bに揃えられている。フェルール21の前端面21bの研磨は、フェルール21に内挿固定済みの内挿光ファイバ23の先端面についても一括して行われるものである。内挿光ファイバ23の先端面はフェルール21の前端面21bと連続する研磨面を形成している。
前記フランジ部品22は、円筒状のスリーブ状本体22aを有し、該スリーブ状本体22aの前記フェルール21の後端部に外挿固定された前端部(軸線方向片端部)の外周にフランジ部22bが突設された構成になっている。前記スリーブ状本体22aは、前記フェルール21の後端部に外挿固定して前記フェルール21から後側に延出するように設けられている。このフランジ部品22の前記後側スリーブ部22cは、前記スリーブ状本体22aの前記フェルール21から後側に延出された部分である。
前記フランジ部22bはフェルール21のフランジ部として機能する。
また、このフランジ部品22としては、例えば金属製の一体成形品等を好適に用いることができる。
図示例の光コネクタ10において、前記位置決め部材24は、フランジ部品22の前記スリーブ状本体22aの前記後側スリーブ部22cに固定して、前記フェルール21から後側に離隔した位置に設けられている。また、この位置決め部材24は、その内側を貫通するファイバ位置決め孔24a(貫通孔)が後側スリーブ部22cの軸線に沿う向きで後側スリーブ部22c内に収納されている。
図示例の光コネクタ10において、前記位置決め部材24は具体的にはキャピラリ状の部材である。そして、この位置決め部材24は、後側スリーブ部22cの内周面によって、前記ファイバ位置決め孔24aの軸線が後側スリーブ部22cの軸線と一致するように位置決めされている。
この位置決め部材24の後側スリーブ部22cに固定する手法は、例えば接着剤による接着固定であるが、これに限定されない。この固定手法としては、例えば、後側スリーブ部22c内面及び位置決め部材24外周面のうち一方に突設した突起と他方に形成した凹所との嵌合、弾性爪の係合を利用した構造等の機械的固定構造も採用可能である。
前記内挿光ファイバ23は、その後端部を、前記位置決め部材24のファイバ位置決め孔24aに該ファイバ位置決め孔24aの軸線方向に移動可能、すなわち引留部付きコネクタ本体20の前後方向に移動可能に内挿して設けられている。内挿光ファイバ23は、前記後側スリーブ部22c内にて前記フェルール21と位置決め部材24との間に確保された空間であるファイバ撓み部収納部26に引き通されている。
図2、図3に例示する光コネクタ10において前記内挿光ファイバ23は裸光ファイバである。但し、内挿光ファイバ23としては、例えば図4に示す内挿光ファイバ23Aのように、裸光ファイバ23aをその外周に被着した樹脂コーティング被覆である被覆材23b(被覆)で覆った被覆付き光ファイバ(例えば、光ファイバ心線又は光ファイバ素線)の長手方向両端に裸光ファイバ23aを口出ししたものを採用しても良い。なお、図4の光コネクタ10Aについては後述する。
図2、図3に例示した光コネクタ10の位置決め部材24のファイバ位置決め孔24aは、内挿光ファイバ23と挿入光ファイバ51先端に口出しされた裸光ファイバ51aとを互いに突き合わせ接続可能に位置決めするものである。位置決め部材24のファイバ位置決め孔24aには、その後側から、コネクタ後側からストレータ25を介して、挿入光ファイバ51先端に口出しされた裸光ファイバ51aが挿入される。
図示例の位置決め部材24のファイバ位置決め孔24aは、挿入光ファイバ51の挿入を円滑にするために、その後端を末広がりのテーパ状に形成したテーパ状開口部24bを有する。位置決め部材24のファイバ位置決め孔24aは、後端の前記テーパ状開口部24b以外の部分が、内挿光ファイバ23と挿入光ファイバ51先端の裸光ファイバ51aとを互いに突き合わせ接続可能に位置決めする調心孔部24cとなっている。
また、内挿光ファイバ23と挿入光ファイバ51の裸光ファイバ51aとは互いの外径が同じ(例えば125μm)のものを用いる。
なお、本明細書では、光ファイバ心線あるいは光ファイバ素線である挿入光ファイバ51の裸光ファイバも挿入光ファイバとして扱う。
前記ストレータ25は、フランジ部品22の前記後側スリーブ部22c内にて前記位置決め部材24の後側に収納、固定されている。このストレータ25は、前記ファイバ収納孔25aが前記後側スリーブ部22cの軸線に沿う向きで後側スリーブ部22c内に設けられている。前記ストレータ25のファイバ収納孔25aは前記位置決め部材24のファイバ位置決め孔24aの延長上に延在している。前記ファイバ収納孔25aにその後側から挿入した挿入光ファイバ51は、フェルール21側に押し込んでいくことで、その先端(具体的には裸光ファイバ51a)を位置決め部材24のファイバ位置決め孔24aに挿入できる。
図示例の光コネクタ10において、前記ストレータ25は具体的にはキャピラリ状の部材である。このストレータ25は、後側スリーブ部22cの内周面によって前記ファイバ収納孔25aの軸線が後側スリーブ部22cの軸線と一致するように位置決めして、後側スリーブ部22cに固定されている。
なお、図示例の光コネクタ10において、ストレータ25は位置決め部材24の後側に僅かな隙間を介して離隔した位置に設けられているが、後側スリーブ部22c内において位置決め部材24の後側に当接させて設けても良い。
さらに図5(a)、(b)に示すように、本発明に係るコネクタ本体、引留部付きコネクタ本体としては、位置決め部材とストレータとを一体化した一部品からなるストレータ付き位置決め部材40A、40Bを後側スリーブ部22c内に固定した構成も採用可能である。図5(a)、(b)に例示したストレータ付き位置決め部材40A、40Bについては後で説明する。
このストレータ25の前記ファイバ収納孔25aは、その後端に、挿入光ファイバ51の挿入を円滑にするためのテーパ状開口部25bを有している。このファイバ収納孔25aの前記テーパ状開口部25b以外の主孔部は、挿入光ファイバ51の外径(被覆材51bによって被覆された被覆部の外径)と略一致する内径(挿入光ファイバ51外径と同じ又は僅かに大きい内径)で真っ直ぐに延在する細孔となっている。すなわち、前記ファイバ収納孔25aの主孔部は、前記位置決め部材24のファイバ位置決め孔24aの調心孔部24cよりも若干径大に形成されている。
このストレータ25は、前記ファイバ収納孔25aに挿入された挿入光ファイバ51の曲げを防止して、前記挿入光ファイバ51がファイバ収納孔25aの軸線に沿って真っ直ぐに延在する状態を保つ機能を果たす。
このストレータ25の後側スリーブ部22cに対する固定は、例えば接着剤による接着固定であるが、これに限定されない。例えば、後側スリーブ部22c内面及びストレータ25外周面のうち一方に突設した突起を他方に形成した凹所に入り込ませて固定する構造、後側スリーブ部22c内面に突設された突起と後側スリーブ部22c後端に突設された弾性爪との間にストレータ25を保持して固定する構造等の機械的固定構造も採用可能である。
引留部付きコネクタ本体20の前端部は、前記フランジ部品22の軸線がスリーブ状の前記ハウジング30の軸線と平行になるようにして、前記ハウジング30内に収納されている。
この光コネクタ10としては、引留部付きコネクタ本体20の前端部(フェルール21のフランジ部22bを含む)を、スリーブ状のハウジング30内にその軸線方向に移動可能に収納した構成を採用できる。このような光コネクタ10としては、引留部付きコネクタ本体20をハウジング30に対してコネクタ前側方向に弾性付勢するためのコイルスプリングを前記ハウジング30内に収納した構成を好適に採用できる。但し、本発明に係る光コネクタとしては、引留部付きコネクタ本体の前端部(フェルールのフランジ部を含む)をハウジングに対して固定状態として組み込んだ構成も採用可能である。
この光コネクタ10は、既述のように、前記挿入光ファイバ51を、引留部付きコネクタ本体20後端のストレータ25の前記ファイバ収納孔25aから前側(フェルール21側)に押し込んでいくことで、その先端を位置決め部材24のファイバ位置決め孔24aに挿入できる。そして、この光コネクタ10は、前記内挿光ファイバ23後端に突き当て(突き合わせる)た挿入光ファイバ51によって内挿光ファイバ23後端を前側へ押し動かす(前進させる)ことで、内挿光ファイバ23に撓み部23wを形成できる。撓み部23wは、内挿光ファイバ23の前記ファイバ撓み部収納部26に引き通されている部分に形成される。ファイバ位置決め孔24a内の内挿光ファイバ23の後端部は、その後側から挿入光ファイバ51によって押圧することで、前記ファイバ位置決め孔24a内面に摺動しながら前進可能である。
前記光コネクタ10を光ファイバケーブル50端末に取り付ける(組み立てる)には、まず、前記光ファイバ51(挿入光ファイバ)を、コネクタ後側からストレータ25のファイバ収納孔25aを介して位置決め部材24のファイバ位置決め孔24aに挿入して、内挿光ファイバ23に撓み部23wを形成する(内挿光ファイバをファイバ撓み部収納部内で撓ませるステップ)。
次いで、光ファイバケーブル50端末にその外周を囲繞するようにして固定して設けられた引留用取付部材54を、引留部付きコネクタ本体20後端部の引留部29に取り付けることで、引留部付きコネクタ本体20に対して光ファイバケーブル50を引き留める。これにより、位置決め部材24に対する前後方向の移動を規制し、前記内挿光ファイバ23の撓み部23wを維持する(引留構造を用いて、挿入光ファイバを位置決め部材に対して引き留めるステップ)。光ファイバケーブル50を引留部付きコネクタ本体20に引き留めることで、光ファイバケーブル50端末への光コネクタ10の組み立て(取り付け)が完了する。
前記引留用取付部材54及び引留部29は、いずれも、引留部付きコネクタ本体20に対して光ファイバケーブル50を引き留める引留構造として機能するものである。
引留部29としては、例えば、後側スリーブ部22cに引留用取付部材54を係止可能な回転係止具を枢着した構造のもの、後側スリーブ部22cに突設した弾性係合爪を引留用取付部材54に係合させるもの等を挙げることができる。
引留部29としては、例えば図10に例示したものを採用できる。
図10に例示した引留部29は、コネクタ本体11(図示例においては具体的には後側スリーブ部22c)後端から後側へ延出するケーブル端末載せ板291と、後側スリーブ部22c後端部に枢着された引き留める回転係止具292とによって構成されている。回転係止具292は、前記引留用取付部材54の後側に係合させることで引留用取付部材54をコネクタ本体11に対して引き留めることができる。この図10の引留部29に図中符号29Aを付記する。
前記回転係止具292は、細長板状に形成されその長手方向一端が前記後側スリーブ部22c後端部に枢着された係止具本体292aの先端(他端)に、光ファイバケーブル50端末に固定されている前記引留用取付部材54の後側に係合させる係止片292bを突設した構成になっている。
この回転係止具292は、後側スリーブ部22cに対する回転によってケーブル端末載せ板291に対して開閉できる。この引留部29Aは、回転係止具292をケーブル端末載せ板291から離隔させる(開状態とする)ことで、挿入光ファイバ51をコネクタ後側からストレータ25のファイバ収納孔25aに挿入する作業の障害にならず、挿入可能を可能にする。また、回転係止具292を開状態とすれば、引留用取付部材54が固定された光ファイバケーブル50端末をケーブル端末載せ板291上に載せることができる。
前記引留部29Aは、回転係止具292を開状態とし、ケーブル端末載せ板291上に光ファイバケーブル50端末に固定されている前記引留用取付部材54を設置した後、回転係止具292を回転させて係止片292bを前記引留用取付部材54後側に係合させることで、光ファイバケーブル50端末を引き留めることができる。また、引留部29Aは、引留用取付部材54後側に係合させた回転係止具292の係止片292bとコネクタ本体11後端(図示例では後側スリーブ部22c後端)との間に引留用取付部材54を保持して、コネクタ本体11に対する光ファイバケーブル50端末の前後動を規制できる。
図10の引留部29Aは、回転係止具292をケーブル端末載せ板291に対して開状態としたとき、引留用取付部材54が固定された光ファイバケーブル50端末をケーブル端末載せ板291上にてコネクタ前側へスライド移動させることが可能である。このため、光ファイバケーブル50端末に口出ししておいた光ファイバ51をストレータ25のファイバ収納孔25a内へ送り込んでいく作業を、ケーブル端末載せ板291上での光ファイバケーブル50端末のスライド移動によって行うことが可能である。この場合、ケーブル端末載せ板291が、引留用取付部材54が固定された光ファイバケーブル50端末の移動を案内する案内部材として機能して、ストレータ25のファイバ収納孔25aの軸線に対して挿入光ファイバ51が大きく傾くことを防ぐため、送り込み作業を円滑に効率良く行える。
ケーブル端末載せ板291から離隔させておいた回転係止具292は、前記引留用取付部材54をコネクタ本体11後端に当接させた後、前記ケーブル端末載せ板291に対する閉じ合わせ方向に回転して引留用取付部材54に被せるように配置し、係止片292bを引留用取付部材54の後側に係合させる。
前記係止片292bは、その係止具本体292aからの突出先端から係止具本体292a側に向かって切り込む切り欠き状に、光ファイバケーブル50を収納可能なケーブル収納用切欠部292cが形成された門形になっている。係止片292bは、ケーブル収納用切欠部292c内に光ファイバケーブル50を収納することで前記引留用取付部材54の後側に係合させることができる。
また、この引留部29Aを有する光コネクタは、光ファイバケーブル50端末に固定されている引留用取付部材54をコネクタ本体11後端に当接させることで、挿入光ファイバ51のコネクタ本体11後端からの挿入、押し込みが停止し、それ以上の挿入が規制される。したがって、この光コネクタのコネクタ本体11に対する挿入光ファイバ51の挿入長は、光ファイバケーブル50端末から延出させた挿入光ファイバ51の口出し長と、光ファイバケーブル50端末に対する引留用取付部材54の固定位置とによって決定できる。
引留部29としては上述の構成に限定されず、前記引留用取付部材54をコネクタ本体11に対して引き留める(後側への移動を規制する)ことができる構造であれば良い。引留部としては、例えば、引留用取付部材54に係合する弾性係合爪を突設した構成、コネクタ本体11とは別体に構成され引留用取付部材54に係合可能な連結部材を係止するためにコネクタ本体11後端に延出された突片である構成等も採用可能である。
図2において、前記内挿光ファイバ23は、挿入光ファイバ51の突き当て前は、該内挿光ファイバ23自体の剛性によって、フェルール21後端と位置決め部材24との間のファイバ撓み部収納部26に真っ直ぐに延在する状態になっている。
この光コネクタ10は、内挿光ファイバ23後端を該内挿光ファイバ23後端に突き当てた挿入光ファイバ51によってフェルール21側に移動(前進)させて前記内挿光ファイバ23に撓み部23wを形成することで、前記撓み部23wの弾性によって、内挿光ファイバ23に挿入光ファイバ51を突き合わせた突き合わせ接続部に突き合わせ力を与えることができる。
光ファイバケーブル50端末への光コネクタ10の取り付けを完了したとき、挿入光ファイバ51は、光ファイバケーブル50端末から内挿光ファイバ23に突き当てられた先端までの全長が真っ直ぐに延在した状態となる。
この光コネクタ10においては、光ファイバ23、51同士の突き合わせ接続部に与える突き合わせ力は、内挿光ファイバ23に形成する撓み部23wの大きさに依存する。このため、この光コネクタ10にあっては、光ファイバケーブル50端末に光コネクタ10を取り付ける作業において、内挿光ファイバ23に形成する撓み部23wの大きさに応じて、挿入光ファイバ51の口出し長を調整することで、所望の大きさ(強さ)の突き合わせ力を容易に得ることができる。
前記光コネクタ10は、内挿光ファイバ23に形成した撓み部23wによって光ファイバ23、51同士の突き合わせ力を確保する構成である。この光コネクタ10は、従来のように光ファイバケーブル側の挿入光ファイバに形成した撓みによって内挿光ファイバと挿入光ファイバとの突き合わせ力を確保する構成とは異なり、突き合わせ力が挿入光ファイバの曲げ特性によって変動するといった不都合を回避できる。その結果、従来に比べて所望の突き合わせ力を確実かつ容易に確保できる。
図4に示す光コネクタ10Aは、内挿光ファイバとして、裸光ファイバ23aをその外周に被着した樹脂コーティング被覆である被覆材23bで覆った被覆付き光ファイバ(例えば、光ファイバ心線又は光ファイバ素線)を採用したものである。この内挿光ファイバ23Aは、具体的には、その長手方向両端に裸光ファイバ23aを口出しした構成となっている。
この光コネクタ10Aの引留部付きコネクタ本体20Aは、フェルール27として、図2、図3に例示した光コネクタ10のフェルール21のファイバ孔を変更した構成のフェルール27を用いている。このフェルール27に貫設されたファイバ孔27aは、該フェルール27の前端面27b(接合端面)に開口する位置決め孔部27cの後側に、該位置決め孔部27cよりも若干径大に形成されてフェルール27後端に開口する被覆部収納孔部27dを有する。なお、被覆部収納孔部27dは位置決め孔部27cの同軸上に延在形成されている。また、被覆部収納孔部27dの前端部は先細りのテーパ状に形成されている。
前記内挿光ファイバ23Aは、その前端側に裸光ファイバ23aを口出しした部分である前側口出し部23a1を前記フェルール27の前記位置決め孔部27cに内挿している。また、前記内挿光ファイバ23Aは、前記被覆材23bによって覆われている被覆部の前端部を前記フェルール27の前記被覆部収納孔部27dに内挿した状態で、前記フェルール27のファイバ孔27aに内挿された部分を接着剤による接着等によってフェルール27に固定している。
また、前記引留部付きコネクタ本体20Aは、位置決め部材として、図2、図3に例示した光コネクタ10の位置決め部材24のファイバ位置決め孔を変更した構成の位置決め部材28を用いたものである。
この位置決め部材28のファイバ位置決め孔28aは、位置決め部材28を貫通する貫通孔である。
前記内挿光ファイバ23Aの後端部は、位置決め部材28のファイバ位置決め孔28aにその軸線方向に移動可能に内挿されている。内挿光ファイバ23Aの後端部は、裸光ファイバ23aを口出しした部分である後側口出し部23a2を有する。
位置決め部材28のファイバ位置決め孔28aは、挿入光ファイバ51先端の裸光ファイバ51aとを突き合わせ接続可能に高精度に位置決めする調心孔部28bを有している。また、このファイバ位置決め孔28aは、前記調心孔部28bの前側に該調心孔部28bよりも若干径大に形成され、内挿光ファイバ23Aの被覆部後端部を収納可能な被覆部収納孔部28cを有している。前記内挿光ファイバ23Aは、前記後側口出し部23a2を調心孔部28bに挿入し、前記被覆部後端部を被覆部収納孔部28cに挿入して、ファイバ位置決め孔28aにその軸線方向に移動可能に内挿されている。
また、位置決め部材28のファイバ位置決め孔28aは、前記調心孔部28bの後端から末広がりのテーパ状に形成され前記調心孔部28bへの挿入光ファイバ51の挿入を円滑にするテーパ状開口部28dを有している。前記調心孔部28bは、前記被覆部収納孔部28cとテーパ状開口部28dとの間に延在形成されている。
なお、被覆部収納孔部28c、テーパ状開口部28dは調心孔部28bの同軸上に延在形成されている。被覆部収納孔部28cの後端部は先細りのテーパ状に形成されている。
この光コネクタ10Aの内挿光ファイバ23A、フェルール27、位置決め部材28以外の構成は、既述の図2、図3を参照して説明した光コネクタ10と同様である。また、図4中、後側スリーブ部22c内におけるフェルール27と位置決め部材28との間のファイバ撓み部収納部には、図2、図3を参照して説明した光コネクタ10と同じ符号26を付記している。
この光コネクタ10Aについても、光ファイバケーブル50端末に取り付ける作業において、挿入光ファイバ51をストレータ25のファイバ収納孔25aを介して位置決め部材28のファイバ位置決め孔28aに挿入できる。また、この光コネクタ10Aは、前記ファイバ位置決め孔28a内の内挿光ファイバ23A後端に突き当てた前記挿入光ファイバ51によって前記内挿光ファイバ23A後端をフェルール27側に押し動かす(前進させる)ことで、内挿光ファイバ23Aに撓み部23waを形成できる。撓み部23waは、内挿光ファイバ23Aの前記後側スリーブ部22c内のファイバ撓み部収納部26に引き通されている部分に形成される。そして、この光コネクタ10Aは、前記撓み部23waを形成することで、該撓み部23waの弾性によって光ファイバ23A、51同士の突き合わせ力を確保できる。
なお、前記撓み部23waを形成する際、前記挿入光ファイバ51による内挿光ファイバ23A後端の前側への移動量は、内挿光ファイバ23Aの被覆部後端部がファイバ位置決め孔28aの被覆部収納孔部28cから前側への脱落を生じない範囲とする。
この光コネクタ10Aにあっては、フェルール27のファイバ孔27a及び位置決め部材28のファイバ位置決め孔28aに内挿光ファイバ23Aの被覆部の端部が挿入された構成となっている。内挿光ファイバ23Aは、フェルール27と位置決め部材28との間に延在する部分の全長が被覆部となっている。
この光コネクタ10Aは、内挿光ファイバ23Aに撓み部23waを形成したときにも、内挿光ファイバ23Aのフェルール27と位置決め部材28との間に延在する部分の全長が被覆部である状態が維持される。このため、この光コネクタ10Aは、内挿光ファイバ23Aに撓み部23waが形成されても、フェルール27の後端付近や位置決め部材28の前端付近にて、内挿光ファイバ23Aに局所的な曲げ応力の集中が生じにくい。その結果、この光コネクタ10Aは、長期にわたって内挿光ファイバ23Aの光特性を安定に維持でき、長期信頼性を高めることができる。
内挿光ファイバ23A、フェルール27、位置決め部材28は、本発明に係る他の実施形態にも適用可能である。
(引留部付きコネクタ本体の別態様)
図5(a)、(b)に示すように、本発明に係る光コネクタに用いる引留部付きコネクタ本体としては、前記位置決め部材に前記ストレータとして機能するストレータ部が一体化されたストレータ付き位置決め部材40A、40Bを具備する構成も採用可能である。
図5(a)に示す引留部付きコネクタ本体20Bは、図2、図3に例示した光コネクタ10の引留部付きコネクタ本体20のコネクタ本体11の前記後側スリーブ部22c内に、位置決め部材24、ストレータ25にかえて、前記ストレータ付き位置決め部材40Aを設けたものである。前記ストレータ付き位置決め部材40A以外の構成は、既述の光コネクタ10の引留部付きコネクタ本体20と同様である。
前記ストレータ付き位置決め部材40Aは、ファイバ位置決め孔41aが形成(貫設)されたファイバ位置決め部41と、このファイバ位置決め部41の後側に設けられたストレータ部42を具備する構成となっている。
ファイバ位置決め部41の前記ファイバ位置決め孔41aは、裸光ファイバである内挿光ファイバ23と挿入光ファイバ51(詳細にはその先端に口出しされた裸光ファイバ51a)とを突き合わせ接続可能に位置決めするための調心孔(調心孔部)である。
前記ストレータ部42は、前記挿入光ファイバ51の被覆部を収納するために、前記ファイバ位置決め部41の前記ファイバ位置決め孔41aよりも径大に形成されたファイバ収納孔42aが貫設された構成となっている。
そして、このストレータ付き位置決め部材40Aは、前記後側スリーブ部22c内にて前記フェルール21から後側に離隔した位置に固定されている。
ファイバ位置決め部41のファイバ位置決め孔41aには、前記内挿光ファイバ23の後端部が該ファイバ位置決め孔41aの軸線方向に移動可能に内挿されている。
前記内挿光ファイバ23は、前記後側スリーブ部22c内にて前記フェルール21とストレータ付き位置決め部材40Aとの間に確保された空間であるファイバ撓み部収納部26aに引き通されている。
前記ストレータ部42のファイバ収納孔42aは、前記ファイバ位置決め部41の前記ファイバ位置決め孔41aの後端から後側へ前記ファイバ位置決め孔41aと同軸上に真っ直ぐに延在形成されている。
前記ファイバ収納孔42aは、該ファイバ収納孔42aからファイバ位置決め部41の前記ファイバ位置決め孔41aへの前記挿入光ファイバ51の挿入を円滑にするために、その前端部が先細りのテーパ状に形成されたテーパ孔部42bとされている。一方、ファイバ収納孔42aの後端部は、末広がりのテーパ状に形成されたテーパ状開口部42cとされ、前記ストレータ付き位置決め部材40A後側から該ファイバ収納孔42aへの挿入光ファイバ51の挿入を円滑に行える。このファイバ収納孔42aの前記テーパ孔部42bと前記テーパ状開口部42cの間の主孔部42dは、挿入光ファイバ51の被覆部を収納してその曲げを防ぐために、挿入光ファイバ51の外径と略一致する内径(挿入光ファイバ51外径と同じ又は僅かに大きい内径)で真っ直ぐに延在する細孔となっている。
前記ストレータ付き位置決め部材40Aは、前記ファイバ位置決め部41が本発明に係る位置決め部材として機能し、前記ストレータ部42が本発明に係るストレータとして機能する構成となっている。
図5(b)に示す引留部付きコネクタ本体20Cは、図4に例示した光コネクタ10Aの引留部付きコネクタ本体20Aの前記後側スリーブ部22c内に、位置決め部材28、ストレータ25にかえて、前記ストレータ付き位置決め部材40Bを設けたものである。前記ストレータ付き位置決め部材40B以外の構成は、既述の光コネクタ10Aの引留部付きコネクタ本体20Aと同様である。
前記ストレータ付き位置決め部材40Bは、図5(a)に例示したストレータ付き位置決め部材40Aのファイバ位置決め部41のファイバ位置決め孔41aを変更した構成のファイバ位置決め部43を前記ストレータ部42の前側に具備するものである。
図5(b)に示すように、前記ファイバ位置決め部43には、前記ストレータ部42のファイバ収納孔42aから前側に延在するファイバ位置決め孔43aが貫設されている。このファイバ位置決め孔43aは、前記ストレータ部42のファイバ収納孔42aから前側に延在する調心孔部43bと、この調心孔部43bから前側に延在しストレータ付き位置決め部材40B前端に開口する被覆部収納孔部43cとからなる構成となっている。また、図示例のストレータ付き位置決め部材40Bのファイバ位置決め部43のファイバ位置決め孔43aの調心孔部43b及び被覆部収納孔部43cは、ストレータ部42のファイバ収納孔42aと同軸上に形成されている、
なお、被覆部収納孔部43cはファイバ位置決め部43の前端(ストレータ付き位置決め部材40Bの前端)に開口されている。また、被覆部収納孔部43cの後端部は先細りのテーパ状に形成されている。
そして、このストレータ付き位置決め部材40Bは、前記後側スリーブ部22c内にて前記フェルール21から後側に離隔した位置に固定されている。
ファイバ位置決め部43の前記ファイバ位置決め孔43aの前記調心孔部43bは、内挿光ファイバ23Aの裸光ファイバ23aの後側口出し部23a2と挿入光ファイバ51先端に口出しされた裸光ファイバ51aとを突き合わせ接続可能に位置決めする微細孔である。
内挿光ファイバ23Aの後端部は、前記裸光ファイバ23aの後側口出し部23a2を、ストレータ付き位置決め部材40Bのファイバ位置決め部43の調心孔部43bに挿入し、被覆部の後端部を前記ファイバ位置決め部43の被覆部収納孔部43cに挿入して、ファイバ位置決め孔43aにその軸線方向に移動可能に内挿されている。
前記内挿光ファイバ23Aは、前記後側スリーブ部22c内にて前記フェルール27とストレータ付き位置決め部材40Bとの間に確保された空間であるファイバ撓み部収納部26bに引き通されている。
前記ストレータ付き位置決め部材40Bは、前記ファイバ位置決め部43が本発明に係る位置決め部材として機能し、前記ストレータ部42が本発明に係るストレータとして機能する構成となっている。
上述したストレータ付き位置決め部材40A、40Bは、具体的には、いずれもキャピラリ状の部材である。このストレータ付き位置決め部材40A、40Bを引留部付きコネクタ本体のフランジ部品22の後側スリーブ部22bに固定する構造(固定構造)としては、例えば接着剤を用いた接着固定等、図2、図3、図4の光コネクタ10、10Aのストレータ25を後側スリーブ部22bに固定するための構造と同様のものを採用できる。
ストレータ付き位置決め部材は、本発明に係る他の実施形態にも適用可能である。
ここまで説明した実施形態の光コネクタは、いずれもプラグ(光コネクタプラグ)として用いられるものであるが、本発明はこれに限定されず、光コネクタプラグを挿入嵌合可能なコネクタ嵌合筒部を具備するレセプタクル形の光コネクタ(光コネクタジャックあるいは光コネクタレセプタクル)にも適用可能である。
(光コネクタレセプタクル)
図6に示す光コネクタ10Bは、ハウジングとして、図2の光コネクタ10のハウジング30の前側に、前記フェルール21と突き合わせ接続される光コネクタ60が内挿、嵌合されるコネクタ嵌合筒部36を具備する構成の嵌合筒部付きハウジング30A(ハウジング)を用いた光コネクタレセプタクルである。
前記光コネクタ60は、光ファイバ(図示略)先端に固定されたフェルール61をスリーブ状のハウジング62に収納した構成の光コネクタプラグである。この光コネクタ60は、前記嵌合筒部付きハウジング30Aのコネクタ嵌合筒部36に挿脱可能に嵌合することで、フェルール61の前記光コネクタ10Bのフェルール21に対する突き合わせ状態が維持され、光コネクタ10B側の光ファイバケーブル50と光コネクタ60側の光ファイバとの光接続状態が保たれる。
光コネクタ60は、コネクタ嵌合筒部36に内挿して嵌合することで、コネクタ嵌合筒部36内に突設されている弾性係合爪(図示略)との係合によりコネクタ嵌合筒部36からの抜き去りが規制される。
また、光コネクタ60は、コネクタ嵌合筒部36に対して挿脱可能である。
この光コネクタ60としては、例えばハウジング62外側に、ハウジング30Aに対するスライドロック機構を構成するつまみ(図示略)が、前記ハウジング62の軸線方向に移動可能に設けられた構成のものを採用可能である。この場合、コネクタ嵌合筒部36に挿入、嵌合された光コネクタ60のつまみのコネクタ後側(フェルール61から後側。図6において左側)への引っ張り操作により、コネクタ嵌合筒部36内の弾性係合爪と光コネクタ60(詳細にはハウジング62)との係合を解除でき、コネクタ嵌合筒部36からの光コネクタ60の抜き去りが可能となる。
また、光コネクタ60としては前記つまみを有していない構成のものも採用可能である。このタイプの光コネクタ60としては、例えばコネクタ嵌合筒部36内周面と該コネクタ嵌合筒部36に内挿嵌合された光コネクタ60のハウジング62外周面との間の隙間に挿入可能な係合解除用工具によって、コネクタ嵌合筒部36内の弾性係合爪のハウジング62に対する係合を解除可能とされた構成のものを挙げることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。
本発明は、例えば図3に例示した光コネクタ10Aのハウジング30を図6に例示した前記嵌合筒部付きハウジング30Aに変更した構成の光コネクタレセプタクルも含む。また、前記嵌合筒部付きハウジング30Aに収納する引留部付きコネクタ本体としては、本発明の実施形態の光コネクタに適用し得るものであれば特に限定は無く、例えば図5(a)、(b)に例示した構成のもの等も採用可能であることは言うまでも無い。
本発明に係る光コネクタのハウジングとしては、例えばSC形光コネクタ、MU形光コネクタ等の周知の光コネクタのプラグフレーム、あるいはプラグフレーム外周にその軸線方向に可動範囲を確保してスライド移動可能にスリーブ状のつまみを組み付けた構造のもの等を採用可能である。また、本発明に係る光コネクタとしては、引留部付きコネクタ本体を収納するスリーブ状のハウジング内に、その軸線方向に移動可能な前記引留部付きコネクタ本体をハウジングに対してコネクタ前側方向に弾性付勢するためのコイルスプリングを収納した構成も採用可能である。
本発明に係る引留部付きコネクタ本体の後側延出片(コネクタ本体の後側延出片)は、上述実施形態の後側スリーブ部に限定されない。後側延出片としては、例えば、図9(a)に示すように、フェルール21から後側へ延出する板状片81や、図9(b)に示すようにフェルール21から後側へ延出するロッド状あるいは板状の細長片82を複数本設けた構成であっても良い。
なお、図9(a)の板状片81は、フェルール21の軸線方向を長手方向とする細長片となっている。
また、図9(a)、(b)に例示した後側延出片81、82は、いずれもフェルール21(フェルール本体)に固定したフランジ部品の一部であり、それぞれ、フランジ部品のフェルール21後端部に外挿固定された固定リング部22dから延出されている。また、前記前端リング部22dの外周にはフランジ部22bが突設されている。
図9(a)のフランジ部品に符号22A、図9(b)のフランジ部品に符号22Bを付記する。図9(a)、(b)は、フランジ部品22A、22Bを用いた構成した引留部付きコネクタ本体の例を示すものである。引留部付きコネクタ本体の構成のうち、フランジ部品22A、22B以外のフェルール、位置決め部材、ストレータ、内挿光ファイバ、挿入光ファイバについては、本発明に係る実施形態のものを採用でき、図示例のものに限定されるものでは無い。
光伝送体としては既述の光ファイバケーブル50に限定されず、例えば挿入光ファイバと該挿入光ファイバに沿わせた抗張力繊維(抗張力体)とをチューブ(外装被覆)内に収納した構成の光ファイバコード等も採用可能である。光ファイバコードの場合は、例えば、その端末から延出させた抗張力繊維を、コネクタ本体後側に突設された筒状の引留部に外挿可能なかしめリングのかしめによって前記引留部に固定することで、コネクタ本体に引き留めて前後方向の移動を規制することが可能である。
また、本発明に係る光コネクタの引留部付きコネクタ本体にその後端から内挿して、引留部付きコネクタ本体の内挿光ファイバ後端に突き合わせ接続する挿入光ファイバとしては、光伝送体端末に口出しされた光ファイバに限定されない。本発明にあっては、例えば図7に示すように、外装被覆によって覆われて抗張力体と一体化された部分(本発明に係る光伝送体の部分)が存在しない、光ファイバ心線、光ファイバ素線といった被覆付き光ファイバ70自体を挿入光ファイバとして使用することも可能である。
但し、この場合、引留部付きコネクタ本体としては、前記被覆付き光ファイバ70を把持固定等によって引き留め可能な構成の引留部29Bを具備するものを採用する。この引留部29Bとしては、例えば、ねじの締め付け力やばねの弾性等によって一対のファイバ把持部材の間に被覆付き光ファイバ70を挟み込むメカニカルスプライス等のクランプ機構を採用できる。
なお、図7に例示した光コネクタの引留部付きコネクタ本体のコネクタ本体としては、本発明の実施形態の光コネクタに適用し得るものであれば特に限定は無く、例えば図5(a)、(b)に例示した引留部付きコネクタ本体のコネクタ本体と同様にストレータ付き位置決め部材が設けられた構成のものも採用可能であることは言うまでも無い。
本発明は、位置決め部材のファイバ位置決め孔がフェルールのファイバ孔と同軸上ではなく、該ファイバ位置決め孔の軸線がフェルールのファイバ孔の軸線から若干ずれた位置にあり、ファイバ位置決め孔に内挿されている内挿光ファイバ後端を挿入光ファイバによって前側へ押し動かして内挿光ファイバに撓み部を形成する作業を楽に行えるようにした構成も採用可能である。
本発明に係る光コネクタはストレータを省略した構成も採用可能である。
また、本発明に係る引留部付きコネクタ本体は、その後側延出片とは別体の位置決め部材、ストレータを後側延出片に固定した構成に限定されず、位置決め部材及び/又はストレータが後側延出片を構成する部材の一部となっている構成も含む。このことは既述のストレータ付き位置決め部材についても同様である。
光コネクタとしては、例えば引留部付きコネクタ本体の後端部に外挿固定して引留部付きコネクタ本体後端部から後側へ延出するように設けられるスリーブ状のブーツを具備する構成であっても良い。この光コネクタの場合、該光コネクタを組み立てた挿入光ファイバあるいは光伝送体の光コネクタから後側へ延出する部分が前記ブーツ内に引き通され、ブーツ後端から延出されるようにする。
また、本発明は、多心光コネクタにも適用可能である。例えば、フェルールに内挿固定された1又は複数本の内挿光ファイバ(内挿光ファイバとしては光ファイバテープ心線であっても良い)の合計心数が2以上であり、内挿光ファイバ(詳細にはその裸光ファイバ)が位置決め部材に複数貫設されたファイバ位置決め孔に1心ずつ、ファイバ位置決め孔の軸線方向に移動可能に内挿された構成を採用できる。
1…光コネクタ、2…フェルール、3…内挿光ファイバ、3w…撓み部、4…位置決め部材、4a…貫通孔(ファイバ位置決め孔)、5…フランジ部品、6…後側延出片、7…挿入光ファイバ、8…空間(ファイバ撓み部収納部)、
10、10A、10B…光コネクタ、11…コネクタ本体、20、20A、20B、20C…引留部付きコネクタ本体、21…フェルール、22…フランジ部品、22c…後側延出片(後側スリーブ部)、23、23A…内挿光ファイバ、23w、23wa…撓み部、24…位置決め部材、24a…貫通孔(ファイバ位置決め孔)、25…ストレータ、25a…ファイバ収納孔、26、26a、26b…空間(ファイバ撓み部収納部)、27…フェルール、27a…ファイバ孔、28…位置決め部材、28a…貫通孔(ファイバ位置決め孔)、29、29A、29B…ファイバ移動規制手段、引留手段(引留部)、
30、30A、30B…ハウジング、36…コネクタ嵌合筒部、
40A、40B…ストレータ付き位置決め部材、41…位置決め部材(ファイバ位置決め部)、41a…貫通孔(ファイバ位置決め孔)、42…ストレータ(ストレータ部)、42a…ファイバ収納孔、43…位置決め部材(ファイバ位置決め部)、43a…貫通孔(ファイバ位置決め孔)、
50…光ファイバケーブル、51…光ファイバ、51a…裸光ファイバ、52…抗張力体、53…被覆材、54…引留用取付部材、
60…光コネクタ、70…挿入光ファイバ(被覆付き光ファイバ)、
81…後側延出片(板状片)、82…後側延出片(細長片)。

Claims (8)

  1. 内挿光ファイバを内挿固定したフェルールと、前記内挿光ファイバを前側から挿入し且つ挿入光ファイバを後側から挿入して内部で突き合わせ接続可能な貫通孔を有する位置決め部材とを具備し、
    前記フェルールと前記位置決め部材との間に、前記内挿光ファイバの撓みを許容する空間を確保し、
    前記挿入光ファイバを後側から前記貫通孔に挿入して前記内挿光ファイバに位置決めして突き合わせ、さらに前記内挿光ファイバを押圧して前進させることで、前記内挿光ファイバを前記空間で前記挿入光ファイバよりも大きく撓ませることが可能であり、
    前記挿入光ファイバおよび前記位置決め部材のうちの少なくとも一方に、前記挿入光ファイバを前記位置決め部材に対して引き留め可能な引留構造を設け、
    前記フェルールの後端に、前記内挿光ファイバを挿通するとともに前記空間を確保して前記位置決め部材を固定した部材を設けた
    光コネクタ。
  2. 前記位置決め部材の後側に、前記挿入光ファイバを収納するファイバ収納孔を有するストレータをさらに設け、
    前記挿入光ファイバを、前記ストレータのファイバ収納孔を介して前記位置決め部材の貫通孔に挿入する
    請求項1に記載の光コネクタ。
  3. 前記挿入光ファイバは、光ファイバ心線あるいは光ファイバ素線の先端に口出しされた裸光ファイバであり、
    前記ストレータの前記ファイバ収納孔に、前記光ファイバ心線あるいは光ファイバ素線の被覆部を収納する
    請求項2記載の光コネクタ。
  4. 前記位置決め部材と前記ストレータを一体化した
    請求項2又は3記載の光コネクタ。
  5. 前記挿入光ファイバは、光伝送体から口出しした裸光ファイバであり、
    前記引留構造として、前記挿入光ファイバを含む前記光伝送体に、引留用取付部材を設ける
    請求項1記載の光コネクタ。
  6. 少なくとも前記フェルールを収容するハウジングをさらに具備し、
    前記ハウジングは、前記フェルールと突き合わせ接続される光コネクタが内挿、嵌合されるコネクタ嵌合筒部を具備する
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の光コネクタ。
  7. 内挿光ファイバを内挿固定したフェルールと、前記内挿光ファイバを前側から挿入し且つ挿入光ファイバを後側から挿入して内部で突き合わせ可能な貫通孔を有する位置決め部材と、前記フェルールの後端に設けられ、前記内挿光ファイバを挿通するとともに空間を確保して前記位置決め部材を固定した部材とを具備する光コネクタの組立方法であって、
    前記挿入光ファイバを後側から前記貫通孔に挿入して前記内挿光ファイバに位置決めして突き合わせ、さらに前記内挿光ファイバを押圧して前進させることで、前記内挿光ファイバを前記フェルールと前記位置決め部材の間に確保された前記間で前記挿入光ファイバよりも大きく撓ませるステップと、
    前記挿入光ファイバおよび前記位置決め部材のうちの少なくとも一方に設けた引留構造を用いて、前記挿入光ファイバを前記位置決め部材に対して引き留めるステップとを含む光コネクタの組立方法。
  8. 前記位置決め部材の後側に、ファイバ収納孔を有するストレータをさらに設け、
    前記挿入光ファイバを、前記ストレータのファイバ収納孔を介して前記位置決め部材の貫通孔に挿入するステップを含む
    請求項7記載の光コネクタの組立方法。
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