JP4350031B2 - 光コネクタプラグ及び光コネクタ - Google Patents

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本発明は、光ファイバの先端を保持し、光ファイバ同士を光接続させる光コネクタプラグ及び光コネクタに関する。
従来、光通信等に用いられる光ファイバ同士の光接続は、光ファイバの先端を保持した光コネクタプラグと、光コネクタプラグ同士を固定して光ファイバの光接続を行う光コネクタアダプタとを有する光コネクタを用いた方法や、光ファイバの先端面同士を融着させる方法により行われていた。
融着による光ファイバ同士の光接続では、光ファイバの光接続の着脱が行えないという問題や、融着工程が煩雑であるという問題から使用に制限があるという問題がある。
このため、光ファイバを保持する外径が、2.5mmのフェルール用筒状体を用いて光接続を行うSC型光コネクタや、光ファイバを保持する外径が、1.25mmのフェルール用筒状体を用いた比較的小型化されたMU型光コネクタなどを用いることで、光ファイバの融着工程を不要として、光ファイバの光接続の着脱を容易に行っている。
また、近年、電話局から各家庭までの加入者線を結ぶアクセス網を光ファイバ化し、高速な通信環境を構築するFiber To The Home(FTTH)が普及されている。そして、光ファイバ通信には、一般的に波長1.3〜1.55μmの赤外線が使われているが、その出力は増加する傾向にある。
また、光コネクタプラグの外周に先端面を覆うように稼動するカバーを設け、カバーによって光コネクタプラグの先端面を覆って、光ファイバの先端面を塵、指紋及び水しぶき等の汚染物から保護したものが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
しかしながら、従来のSC型、MU型等の光コネクタプラグでは、保持した光ファイバの先端面から光が照射されてしまうため、この照射光が人体、特に目などの局部に一定時間当たると、人体に悪影響を与えてしまう虞があるという問題がある。
特に、FTTHなどの普及により家庭内に引き込まれる光ファイバの先端を保持した光コネクタプラグには、高い安全性が求められるが、FTTHで使用される一般的なSC型、MU型等の光コネクタプラグには、照射光を防止する対策が成されておらず、危険性が高いという問題がある。
また、光通信が高出力化されるほど、光ファイバの先端からの照射光が人体に悪影響を及ぼす危険性が高まるという問題がある。
さらに、上述した特許文献1及び2には、光ファイバの先端面を汚染物から保護するためにカバーを設けた光コネクタプラグが開示されているが、このカバーによって光ファイバの先端から照射される照射光も遮蔽することができる。しかしながら、このようなカバーを設けた光コネクタプラグは、カバーが光コネクタプラグの外周面に設けられて稼働するようになっており、光コネクタプラグの外形形状が従来とは異なってしまう。また、光コネクタプラグ同士を対向接続させる光コネクタアダプタにおいても、カバーが設けられた光コネクタプラグの形状に合わせて従来とは異なる形状で形成しなくてはならず、製造コストが高価となってしまうという問題がある。
また、カバーが設けられた光コネクタは、従来のSC型、MU型等の光コネクタとは異なる新たな規格としなくてはならず、従来のSC型、MU型等の光コネクタとは互換性がなく、このような新たな規格のカバー付き光コネクタをSC型やMU型の光コネクタを用いた既存の設備に適用する場合、既存の設備を全て交換しなくてはならず、高コストになってしまうという問題がある。
特開平7−281055号公報(第4〜6頁、第1、7及び8図) 特開2002−156557号公報(第4〜6頁、第1、7及び8図)
本発明はこのような事情に鑑み、光ファイバからの照射光を容易に且つ確実に遮断して、安全性を高めると共に、製造コスト及び導入コストを低減した光コネクタプラグ及び光コネクタを提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、少なくとも光ファイバを保持したフェルールを保持するプラグフレームと、プラグフレームが軸方向に移動自在に保持される軸方向に貫通したプラグフレーム保持孔を有するプラグハウジングとを具備するプッシュプル締結方式の光コネクタプラグであって、基端部を介して前記プラグハウジングのプラグフレーム保持孔の一方側に傾斜自在に保持されると共に前記フェルールの先端面を遮蔽する遮蔽位置から前記プラグフレームの移動を許容する非遮蔽位置まで先端部が移動する遮蔽板と、前記プラグフレーム保持孔内の前記遮蔽板の内側の前記一方側に基端部が傾斜自在に保持されると共に先端部側で前記遮蔽板に当接又は係合して当該遮蔽板と共に傾斜する動作板とを具備し、且つ前記遮蔽板が前記遮蔽位置に移動した際に前記プラグフレームを前記遮蔽板及び前記動作板が干渉しない収納位置まで後退可能とし、前記プラグフレームが前記収納位置に移動した際に、前記遮蔽板が前記遮蔽位置となるように前記遮蔽板及び前記動作板を位置決め付勢する付勢保持手段を設ける一方、前記プラグフレームを前記プラグハウジングの先端部側に移動させた際に、当該プラグフレームの移動により傾斜される当該動作板を介して前記遮蔽板が前記非遮蔽位置まで傾斜して当該プラグハウジングの光接続位置までの移動を許容するようにし、前記プラグフレームの外周には、光コネクタアダプタの係合爪に係合する係合部が設けられていると共に、前記プラグハウジングの先端部には、前記係合爪に当接する当接部が設けられており、前記プラグフレームが前記収納位置に位置した状態で、前記係合爪が前記当接部に当接すると共に、前記プラグフレームが前記光接続位置に移動した際に、前記プラグフレームの先端に設けられた押圧部が前記係合爪を押し広げて、前記係合爪と前記当接部との当接状態を解除して、前記係合爪と前記係合部とを係合させることを特徴とする光コネクタプラグにある。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記遮蔽板及び前記動作板は、当該遮蔽板の先端部が前記プラグフレーム保持孔の前記基端部が保持された一方側とは反対の他方側の面に当接することにより、前記遮蔽位置に位置決めされていることを特徴とする光コネクタプラグにある。
本発明の第3の態様は、第1の態様において、前記遮蔽板及び前記動作板は、当該遮蔽板を前記遮蔽位置で前記動作板との係合により当該遮蔽位置に位置決め保持されていることを特徴とする光コネクタプラグにある。
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか1つの態様において、前記動作板の先端部が前記遮蔽板に当接しており、前記付勢保持手段が、前記動作板を前記遮蔽位置から前記非遮蔽位置となる方向に付勢する動作板付勢手段と、前記遮蔽板を前記非遮蔽位置から前記遮蔽位置となる方向に前記動作板付勢手段よりも大きな付勢力で付勢する遮蔽板付勢手段とで構成されていることを特徴とする光コネクタプラグにある。
本発明の第5の態様は、第3の態様において、前記動作板の先端部側が前記遮蔽板に係合しており、前記付勢保持手段が、前記遮蔽板又は前記動作板を前記非遮蔽位置から前記遮蔽位置となる方向に付勢するものであることを特徴とする光コネクタプラグにある。
本発明の第6の態様は、第1〜5の何れか1つの態様において、前記遮蔽板及び前記動作板が、前記プラグハウジングに保持されていることを特徴とする光コネクタプラグにある。
本発明の第7の態様は、第1〜5の何れか1つの態様において、前記遮蔽板及び前記動作板が、遮蔽板枠に保持されて遮蔽板組立体となっていると共に、前記遮蔽板組立体が、前記プラグハウジングに固定されていることを特徴とする光コネクタプラグにある。
本発明の第8の態様は、第1〜7の何れか1つの態様において、前記遮蔽板が基端部側に設けられた遮蔽板軸を介して回転自在に保持されており、前記動作板が基端部側に設けられた動作板軸を介して回転自在に保持されていることを特徴とする光コネクタプラグにある。
本発明の第9の態様は、第1〜7の何れか1つの態様において、前記遮蔽板及び前記動作板が板ばねからなると共に、前記遮蔽板及び前記動作板はそれ自体が前記付勢保持手段となっていることを特徴とする光コネクタプラグにある。
本発明の第10の態様は、第1〜9の何れか1つの態様において、前記プラグハウジングがSC型又はMU型光コネクタアダプタに係合される形状を有することを特徴とする光コネクタプラグにある。
本発明の第11の態様は、第1〜10の何れか1つの態様において、前記遮蔽板及び前記動作板は、前記非遮蔽位置から前記遮蔽位置まで移動した際に、前記フェルールの先端面に 当接しないように設けられていることを特徴とする光コネクタプラグにある。
本発明の第12の態様は、第1〜11の何れか1つの態様の光コネクタプラグを具備することを特徴とする光コネクタにある。
本発明によれば、プラグフレームがプラグハウジング内を移動するだけで、遮蔽板がフェルールの先端面を遮蔽する遮蔽位置に傾斜させて、フェルールの先端面を遮蔽して、光コネクタプラグの先端から光が照射するのを容易に且つ確実に遮断することができ、光コネクタプラグの安全性を高めることができる。また、プラグフレームがプラグハウジング内を移動するだけで、遮蔽板が非遮蔽位置に傾斜し、遮蔽板は、非遮蔽位置でプラグフレームがプラグハウジングの光接続位置への移動を許容するため、光コネクタプラグの照射光の遮蔽を容易に且つ確実に解除して光接続を行うことができる。また、遮蔽板及び動作板は、プラグハウジング保持孔内に設けられているため、光コネクタプラグの外形形状を従来のSC型又はMU型の光コネクタプラグと同等の形状とすることができる。このため、光コネクタプラグを従来のSC型又はMU型の光コネクタアダプタに接続することができ、製造コスト及び導入コストを低減することができる。さらに、本発明の光コネクタプラグを光コネクタアダプタに接続するとき、光コネクタアダプタの係合爪と光コネクタプラグとが係合する前に、プラグフレームが光接続位置に移動して、遮蔽板を非遮蔽位置に移動させているため、遮蔽板が非遮蔽位置に移動する際に光コネクタアダプタの部材と当接するのを防止して、遮蔽板の変形や破壊が生じるのを防止することができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る本発明の光コネクタプラグの斜視図及び分解斜視図であり、図2は、平面図とそのA−A′断面図及びB−B′要部断面図である。
図示するように、本実施形態の光コネクタプラグ10は、SC型の光コネクタアダプタに嵌合するプラグハウジング20と、プラグハウジング20内に軸方向に移動自在に保持されたプラグフレーム30と、光接続を行う光ファイバを保持すると共にプラグフレーム30の後方から挿入されるフェルール40と、先端部がプラグフレーム30の後端部と係合するストップリング50と、フェルール40とストップリング50との間に保持されてフェルール40を軸方向先端側に向かって付勢する付勢ばね60と、プラグハウジング20に設けられてフェルール40の先端面を遮蔽する遮蔽板70及び動作板80を有する遮蔽板組立体100とを具備する。
フェルール40は、外径が2.5mmで形成されたフェルール用筒状体41と、フェルール用筒状体41の一端部に嵌合されたつば部材42とから構成されている。
フェルール用筒状体41は、略円筒形状を有し、その内部には軸方向に貫通して光ファイバを挿入保持する光ファイバ挿入孔41aが設けられている。この光ファイバ挿入孔41aの後端部には、内径が開口側に向かって漸大するテーパ部41bが設けられており、テーパ部41bによって光ファイバ挿入孔41aに光ファイバを挿入する際に、光ファイバの先端がフェルール用筒状体41の端面に接触することで欠けたり、折れたりするのを防止することができる。
なお、このようなフェルール用筒状体41としては、例えば、ジルコニア等のセラミックス材料、プラスチック材料及び結晶化ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英等のガラス材料等を挙げることができる。
また、フェルール用筒状体41の後端部に嵌合するつば部材42には、軸方向に亘って光ファイバの外周に被覆を施した光ファイバ心線を挿入保持する光ファイバ心線挿入孔42aと、外周の円周方向に亘って半径方向に所定量突出するように設けられたつば部43とが設けられている。
つば部43の外周には、円周方向に90度間隔で4箇所、軸方向に亘って同等の幅でキー溝44が設けられており、このキー溝44が詳しくは後述するプラグフレーム30のキー溝用突起32aに係合することで、フェルール40は、プラグフレーム30に対して軸を中心とした回転方向の移動が規制されている。
なお、このようなキー溝44の数、位置、深さ及び形状等は特に限定されず、フェルール40を位置決めさせるプラグフレーム30に応じて適宜決定すればよい。
また、つば部材42の材質としては、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼、真鍮、鉄等の金属材料やプラスチック等の樹脂材料等を挙げることができる。本実施形態では、つば部材42をステンレス鋼で形成した。
プラグフレーム30は、中空の四角柱形状を有し、長手方向に亘って貫通したフェルール40及び付勢ばね60を挿入可能なフェルール挿入孔31が設けられている。このフェルール挿入孔31には、フェルール用筒状体41の先端部のみを突出させるように、フェルール用筒状体41の外径よりも大径で、且つつば部43よりも小径の内径を有するフェルール突出孔32が設けられている。
また、フェルール挿入孔31内には、フェルール40のキー溝44と係合するキー溝用突起32aが半径方向内側に突出するように2つ設けられている。さらに、プラグフレーム30には、図1(b)及び図2(b)、(c)に示すように、フェルール挿入孔31と連通して外周に開口する係合孔33が2つ形成されている。この係合孔33に、詳しくは後述するストップリング50の外周に設けられた係合突起54が係合することで、プラグフレーム30とストップリング50とが係合している。
さらに、プラグフレーム30の外周の対向する2面には、第2の規制突部34が一対設けられており、プラグフレーム30がプラグハウジング20内に保持された際に、プラグフレーム30は、第2の規制突部34によってプラグフレーム30に対して軸方向の後端部側への移動が規制された状態で保持される。
また、プラグフレーム30の第2の規制突部34より先端側の外周には、先端面から所定量突出するように板形状を有する一対の押圧部35が設けられている。
また、プラグフレーム30の押圧部35の基端部側には、光コネクタアダプタの係合爪に係合されて光コネクタプラグ10と光コネクタアダプタとを接続した状態で保持させる溝状の係合部36が設けられている。
このような押圧部35は、詳しくは後述するが、光コネクタプラグ10を光コネクタアダプタに接続する際に、先端部でプラグハウジング20と光コネクタアダプタの係合爪との当接状態を解除して、係合爪と係合部36とを係合させるものである。
また、プラグフレーム30の係合孔33が設けられた面とは交差する2面には、後端部から軸方向に向かって所定の長さで切り欠けられた切り欠き部37が設けられている。この切り欠き部37は、プラグフレーム30を弾性変形させてプラグフレーム30の後端部にストップリング50を係合させることができる。また、この切り欠き部37にストップリング50の位置決め突起55が係合することで、ストップリング50とプラグフレーム30との軸を中心とした回転方向の位置決めが行われると共に、ストップリング50の係合突起54とプラグフレーム30の係合孔33とを位置決めして係合させることができる。
ストップリング50は、プラグフレーム30の後端部に嵌合し、光ファイバ心線を挿通可能な貫通した光ファイバ心線挿通孔51を有する円筒形状の金属材料又はプラスチック等の樹脂材料で形成されている。この光ファイバ心線挿通孔51の先端側には、付勢ばね60を挿入可能な連通孔52が設けられており、光ファイバ心線挿通孔51と連通孔52との内径差によって段差部53が設けられている。
この連通孔52に付勢ばね60が保持され、付勢ばね60にはフェルール40のつば部材42の後端部側が挿入されるようになっている。そして、付勢ばね60の一端がつば部43の後端面に当接すると共に他端がストップリング50の段差部53に当接することで、フェルール40はプラグフレーム30に対して先端側に付勢された状態で、つば部43の先端面がフェルール突出孔32に当接することで、先端側への移動が規制された状態で付勢保持されている。このとき、プラグフレーム30の先端面から突出したフェルール40の先端面の突出量は、本実施形態では、1.65〜2.20mmである。
また、フェルール40は、上述のようにつば部43のキー溝44がフェルール挿入孔31のキー溝用突起32aに係合することで、軸を中心とした回転方向の移動が規制された状態で保持されている。
また、図2(b)に示すように、ストップリング50の先端部側外周には、プラグフレーム30の係合孔33内に突出する2つの係合突起54が対向する位置に形成されている。この係合突起54は、先端に向かって外径が漸小するテーパ状の外周面を有し、プラグフレーム30の係合孔33に係合することで固定されている。
さらに、図1(b)に示すように、ストップリング50の外周には、プラグフレーム30に保持された際に、切り欠き部37内に突出する位置決め突起55が設けられている。プラグフレーム30とストップリング50とを組み立てる際に、位置決め突起55がプラグフレーム30の切り欠き部37内に後端部側から挿入されることで、ストップリング50の軸を中心とした回転方向の位置決めが行われている。また、位置決め突起55と切り欠き部37とが係合することで、プラグフレーム30に対してストップリング50が回転するのを防止して、係合突起54と係合孔33との係合が解除されるのを防止している。
さらに、ストップリング50の後端部には、光ファイバの外周に被覆を施した光ファイバ心線に、さらに外周に被覆を施した光ファイバケーブルが保持されるブーツ56が嵌合されている。このブーツ56は、ゴム等の弾性材料や、プラスチック等の樹脂材料で形成されている。なお、ブーツ56は、詳しくは後述するが、プラグフレーム30をプラグハウジング20内で移動させる際に把持されるため、把持し易い材料を適宜選択すればよい。
一方、図2(b)、(c)に示すように、プラグハウジング20は、中空の四角柱形状を有し、フェルール40を保持したプラグフレーム30を軸方向に移動自在に保持するプラグフレーム保持孔21が軸方向に亘って設けられている。
また、プラグハウジング20の後端部側には、プラグフレーム保持孔21内に突出して後端部側に傾斜面の設けられた第1の規制突部22が設けられており、この第1の規制突部22がプラグフレーム30の外周に設けられた第2の規制突部34に係合することで、プラグフレーム30は、プラグハウジング20内に軸方向後端部側への移動が規制された状態で保持されている。
また、プラグハウジング20のプラグフレーム保持孔21の一方面には、遮蔽板70の先端部が当接する凹部23が設けられている。この凹部23は、先端側がプラグハウジング20の先端側に向かって深さが漸小する曲面で形成され、後端側はプラグフレーム保持孔21の内面との間で段差を形成する停止面23aで形成されている。そして、遮蔽板70は、詳しくは後述するが、プラグフレーム保持孔21内で傾斜した際に、遮蔽板70の先端部が凹部23の停止面23aに当接することによって、傾斜した状態で位置決めされる。
また、プラグハウジング20のプラグフレーム30の一対の押圧部35に対応する領域には、プラグフレーム保持孔21と外部とを連通する連通孔24がそれぞれ設けられており、この連通孔24を介して、光コネクタアダプタの係合爪とプラグフレーム30の係合部36とが係合するようになっている。
また、プラグハウジング20には、連通孔24を形成することによって、先端側に残留した柱部25が2つ形成されている。この柱部25は、プラグハウジング20内にプラグフレーム30を保持させた際に、プラグフレーム30の押圧部35よりも内側となる位置に設けられており、プラグフレーム30の端面38が、柱部25に当接することによって、プラグフレーム30はプラグハウジング20に対して先端側への移動が規制された状態で保持される。
すなわち、プラグフレーム30は、プラグハウジング20の第1の規制突部22と柱部25との間で軸方向に所定量だけ移動自在に保持されている。
そして、本実施形態では、プラグフレーム30がプラグハウジング20の先端部側に移動した位置で光コネクタプラグ10が他の光コネクタプラグと光コネクタアダプタを介して光接続されるため、この光コネクタプラグ10が光接続されるプラグフレーム30のプラグハウジング20に対する位置を光接続位置とした。また、逆に、プラグフレーム30がプラグハウジング20の後端部側に移動し、光接続されないプラグフレーム30のプラグハウジング20に対する位置を、詳しくは後述する遮蔽板70によってフェルール40の先端面が遮蔽される収納位置とした。
また、プラグハウジング20の柱部25の両側には、外側に突出した当接用突起部26が設けられてる。この当接用突起部26の先端側には、段差状の当接部27が設けられている。この当接部27は、詳しくは後述するが、光コネクタプラグ10を光コネクタアダプタに挿入した際に、光コネクタアダプタの係合爪を当接させて、係合爪が当接用突起部26を乗り越えるのを防止するためのものである。
また、当接用突起部26の後端面は、プラグハウジング20の後端部側に向かって傾斜した係合解除部28となっている。この係合解除部28は、光コネクタアダプタの係合爪とプラグフレーム30の係合部36とを係合させた状態からプラグハウジング20を引き抜くことで、プラグハウジング20をプラグフレーム30に対して移動させて、係合解除部28によって係合爪を押し広げて、係合爪と係合部36との係合状態を解除し、光コネクタアダプタから光コネクタプラグ10を引き抜くためのものである。
さらに、図1及び図2(c)に示すように、プラグハウジング20の連通孔24が設けられていない相対向する面の一方側の外周には、プラグハウジング20を光コネクタアダプタに接続した際に、光コネクタアダプタに対して軸を中心とした回転方向の位置決めを行う突出したキー20aが設けられている。
また、プラグハウジング20のキー20aとは反対側には、プラグフレーム保持孔21と外部とを連通する固定孔29が設けられている。この固定孔29に、遮蔽板組立体100が固定されている。
なお、上述したプラグハウジング20の当接用突起部26の一方は、プラグハウジング20のキー20a側に設けられ、他方は、固定孔29に固定される遮蔽板組立体100に設けられている。
ここで、プラグハウジング20の固定孔29に固定される遮蔽板組立体100について説明する。なお、図3は、遮蔽板組立体の断面図であり、図4は、遮蔽板組立体の分解斜視図である。
図示するように、遮蔽板組立体100は、遮蔽板枠101と、遮蔽板枠101に回転自在に保持された遮蔽板70及び動作板80と、遮蔽板70がフェルール40の先端面に対向する位置まで傾斜する遮蔽位置となるように、遮蔽板70及び動作板80を位置決め付勢する付勢保持手段90とで構成されている。
遮蔽板枠101は、板形状を有し、遮蔽板70及び動作板80が非遮蔽位置となった際に、遮蔽板70及び動作板80がプラグフレーム30の移動を規制しないように、遮蔽板70及び動作板80が収容される収容部102が設けられている。この収容部102は、両側に比べて厚みを薄くすることで形成されている。また、遮蔽板枠101の収容部102よりも厚く形成された両側は、遮蔽板70及び動作板80を傾斜自在に保持すると共に遮蔽板枠101自体の剛性を高めるための枠部101aとなっている。また、遮蔽板枠101の枠部101aには、上述のように当接用突起部26、当接部27及び係合解除部28が設けられている。
なお、遮蔽板枠101は、プラスチック等の樹脂を成形することにより形成することができる。このように遮蔽板枠101を樹脂で成形することで、遮蔽板枠101を高精度に且つ低コストで容易に大量生産することができる。
遮蔽板70は、板状部材からなり、先端側が幅狭に形成されている。また、遮蔽板70は、基端部が遮蔽板枠101の枠部101aの後端部側に遮蔽板軸71を介して傾斜自在に保持されている。この遮蔽板70は、先端部が遮蔽板枠101の収容部102に当接した位置から、プラグハウジング20の固定孔29とは反対側の凹部23に向かって遮蔽板軸71を中心として回転するように設けられている。また、遮蔽板70の幅狭に形成された先端部がプラグハウジング20の凹部23側に移動した際に、所定の傾斜角度で先端部がプラグフレーム保持孔21の凹部23の停止面23aに当接する長さで形成されている。
そして、遮蔽板70は、幅狭の先端部がプラグフレーム保持孔21の凹部23の停止面23aに当接して、プラグフレーム保持孔21を塞ぎ、フェルール40の先端面を遮蔽する遮蔽位置から、先端部が遮蔽板枠101の収容部102に当接して、プラグフレーム30の移動を許容する非遮蔽位置とに傾斜するようになっている。このとき、本実施形態の遮蔽板70は、先端部だけ、幅狭に形成され、この先端部がプラグハウジング20の凹部23に突出するように設けられているため、遮蔽板70は、図2(a)に示すように、プラグフレーム保持孔21のほぼ全てを塞ぎ、光コネクタプラグ10から光が漏れるのを確実に防止することができる。
なお、遮蔽板70の材料としては、耐久性がある材料であれば、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼等の金属材料やプラスチック等の樹脂材料等を挙げることができる。本実施形態では、遮蔽板70をステンレス鋼で形成した。
動作板80は、板状の板部82と、板部82の両側に先端が突出して設けられた一対の動作板枠部83とで構成されている。動作板枠部83は、板部82よりも厚く形成されており、動作板80自体の剛性を高めている。
また、動作板80は、基端部に動作板軸81が一体的に設けられており、遮蔽板枠101の枠部101aに動作板軸81を介して傾斜自在に保持されている。
このような動作板80は、動作板枠部83の先端が遮蔽板70に当接し、遮蔽板70と共に遮蔽位置及び非遮蔽位置に傾斜するように設けられている。
また、動作板80は、図3に示すように、基端部側の面が傾斜した規制面84となっており、動作板80が遮蔽板70と共に遮蔽位置に傾斜した際に、規制面84が遮蔽板枠101の収容部102により形成された段差103に当接することで、動作板80のフェルール40側への移動が規制されている。すなわち、動作板80がフェルール40側へ傾斜すると、動作板80がフェルール用筒状体41の先端面に当接し、フェルール用筒状体41の先端面に傷を付けてしまい、光コネクタプラグ10同士を光接続させた際に、光損失などの不具合が生じてしまう。しかしながら、本実施形態では、動作板80の規制面84が遮蔽板枠101の段差103に当接することで、動作板80のフェルール40側への傾斜が規制されるため、動作板80がフェルール用筒状体41の先端面に当接するのを防止して、フェルール用筒状体41の先端面に傷が付くのを防止することができる。
なお、動作板80としては、本実施形態では、プラスチック等の樹脂材料を成形することにより形成することができる。このように動作板80を樹脂材料で成形することで、動作板80を高精度に且つ低コストで容易に大量生産することができる。また、動作板80は、樹脂材料に限定されず、例えば、ステンレス鋼等の金属材料を用いることができる。また、動作板80の動作板枠部83は、長手方向に亘って面取りされており、これにより、動作板80が遮蔽板70と共に収容部102に収容された際に、プラグフレーム30に当接するのを防止して、プラグフレーム30が光接続位置に移動するのを許容している。
このような遮蔽板70及び動作板80を有する遮蔽板組立体100は、遮蔽板70及び動作板80が遮蔽位置でフェルール40及びプラグフレーム30に干渉しない位置で、且つ光コネクタプラグ10を光コネクタアダプタに接続した際に光コネクタアダプタ内の割スリーブ等の部材に当接して遮蔽板70が破壊されない位置に適宜設けられている。また、本実施形態の動作板80は、動作板枠部83が板部82よりも先端側に突出して設けられているため、動作板80をフェルール用筒状体41近傍に設けたとしても、動作板80が遮蔽板70と共に遮蔽位置に移動した際に、板部82がフェルール用筒状体41の先端面に当接することがない。すなわち、本実施形態の動作板80は、フェルール用筒状体41近傍に設けることができ、光コネクタプラグ10が長くなるのを防止することできる。
付勢保持手段90は、遮蔽板70が遮蔽位置となるように、遮蔽板70及び動作板80を付勢して位置決めするものである。詳しくは、本実施形態の付勢保持手段90は、遮蔽板枠101の遮蔽板70より先端部側に付勢用軸91を介して設けられたスプリングからなり、一端が遮蔽板70に当接し、他端が遮蔽板枠101の収容部102に当接して、遮蔽板70を非遮蔽位置から遮蔽位置に付勢するものである。
このような遮蔽板枠101、遮蔽板70、動作板80及び付勢保持手段90を予め組み立てることで遮蔽板組立体100を形成することができる。そして、予め組み立てた遮蔽板組立体100をプラグハウジング20の固定孔29にはめ込み、接着剤による接着又は溶着などにより固定することができる。このように遮蔽板枠101、遮蔽板70、動作板80及び付勢保持手段90を予め組み立てた遮蔽板組立体100をプラグハウジング20に固定することによって、組み立て作業の作業性を向上することができ、組立時間を短縮することができると共に組立コストを低減することができる。
このような構成の光コネクタプラグ10では、図2に示すように、プラグフレーム30をプラグハウジング20の後端部側、すなわち収納位置に移動することで、遮蔽板70は、付勢保持手段90によって遮蔽位置まで付勢されて傾斜する。これにより、遮蔽板70は、フェルール40の先端面を遮蔽して光コネクタプラグ10の先端から光が照射されないようにしている。また、このとき動作板80も付勢保持手段90によって遮蔽板70を介して付勢されて、先端部が遮蔽板70に当接した状態となる。
また、詳しくは後述するが、図8に示すように、プラグフレーム30をプラグハウジングの先端側、すなわち光接続位置に移動することで、プラグフレーム30の先端縁部が動作板80に当接し、動作板80を傾斜させると共に、傾斜させた動作板80の先端が遮蔽板70を付勢保持手段90の付勢力に抗して押圧することで、遮蔽板70を収容部102内に収容した非遮蔽位置まで傾斜する。これにより、フェルール40の先端面を遮蔽せず、露出させた状態とする。そして、このようなプラグフレーム30の収納位置から光接続位置への移動は、プラグフレーム30を把持して光コネクタアダプタに挿入するだけで行うことができる。
ここで、光コネクタプラグ10が接続される光コネクタアダプタについて説明する。なお、図5は、光コネクタアダプタの一部を切り欠いた分解斜視図である。
図5に示すように、本発明の光コネクタプラグ10が接続される光コネクタアダプタ110はSC型であり、光接続用スリーブ120と、光接続用スリーブ120を内部に挟持するスリーブホルダ130及びハウジング140からなる保持部材150とを具備する。
光接続用スリーブ120は、金属又はセラミックで形成された円筒形状を有し、軸方向に亘って貫通したスリット121が設けられている。この光接続用スリーブ120は、光ファイバを保持する光コネクタプラグ10のフェルール用筒状体41の外径よりも若干小さな内径で形成されており、スリット121によって弾性変形することにより、フェルール用筒状体41を内面に密着させて保持して対向接続させるようになっている。本実施形態では、フェルール用筒状体41が2.5mmであるため、例えば、光接続用スリーブ120の内径をφ2.495、外径をφ3.0〜3.2mmとなるようにした。
この光接続用スリーブ120を保持する保持部材150であるスリーブホルダ130は、光接続用スリーブ120の一端側を保持する第1の貫通孔131の設けられた円筒形状を有する第1の保持部132を具備し、第1の保持部132の長手方向一端には、光接続用スリーブ120の一端部を係止する第1のストッパ突起133が径方向内側に突出して設けられている。
また、第1の保持部132の第1のストッパ突起133とは反対側の他端部の外周には、矩形状の第1のフランジ部134が設けられている。
この第1のフランジ部134の両短辺側には、第1の保持部132及び後述するハウジング140の第2の保持部145を挟むように設けられ且つ先端に係止爪135aを有する係合爪135がそれぞれ一対ずつ設けられている。これら係合爪135は、光コネクタプラグ10のプラグフレーム30の係合部36に係合して光コネクタプラグ10と光コネクタアダプタ110との結合を行うためのものである。また、第1のフランジ部134の短辺側端部には、それぞれ一対の係止突起137が設けられている。
一方、保持部材150のハウジング140は、スリーブホルダ130を内部に保持する貫通孔である貫通部141を有し、貫通部141の両短辺側には、スリーブホルダ130の第1のフランジ部134の端部と嵌合する溝部143が設けられている。また、貫通部141内の軸方向中央部から第1のフランジ部134の挿入方向とは反対側には、第1のフランジ部134と面同士を当接させる第2のフランジ部144と、この第2のフランジ部144から軸方向に延設されて第1の貫通孔131と連通して光接続用スリーブ120の他端部側を保持する第2の貫通孔142の設けられた円筒形状を有する第2の保持部145とが設けられており、第2の保持部145の端部には光接続用スリーブ120の端部を係止する第2のストッパ突起146が径方向内側に突設されている。
一方、ハウジング140の短辺側側面の軸方向中央部には固定用フランジ148が設けられ、固定用フランジ148には、ハウジング140を固定するための固定溝148aが設けられている。また、ハウジング140の軸方向の一方側の相対向する短辺側側面及びこれらの間の表面には、それぞれを連続するプレート用凹部149が形成されており、このプレート用凹部149には金属製の係合爪152を有するコ字状のプレート153が嵌合するようになっている。
以上説明した本実施形態の光コネクタアダプタ110を組み立てるには、光接続用スリーブ120を第1の保持部132と第2の保持部145との間に挟んでスリーブホルダ130をハウジング140内に挿入し、ハウジング140に係止ピン151を腕部151aがスリーブホルダ130の係止突起137と係合するように挿入することで、スリーブホルダ130とハウジング140とを係合させて内部に光接続用スリーブ120を挟持することができる。
このような光コネクタアダプタ110に光コネクタプラグ10を接続する動作について詳細に説明する。なお、図6〜図8は、光コネクタの接続動作を示す断面図であり、図6(b)〜図8(b)及び図6(c)〜図8(c)は、それぞれ図6(a)〜図8(a)のC−C′断面図及びD−D′断面図である。
図6に示すように、光コネクタプラグ10のプラグフレーム30が収納位置に位置した状態、すなわち、フェルール40の先端面が遮蔽板70によって遮蔽された状態でプラグフレーム30を把持して光コネクタアダプタ110の貫通部141に挿入する。このとき、図6(b)及び(c)に示すように、光コネクタプラグ10のプラグハウジング20の当接部27が、光コネクタアダプタ110の係合爪135の先端に当接する。
次に、さらにプラグフレーム30を光コネクタアダプタ110側に押し込むと、図7(b)及び(c)に示すように、プラグハウジング20の当接部27が係合爪135に当接しているため、プラグフレーム30だけが光コネクタアダプタ110側に移動する。これにより、図7(a)に示すように、プラグフレーム30の押圧部35の先端縁部39が動作板80を押し倒して、遮蔽板70をプラグフレーム保持孔21の一方側に倒れた非遮蔽位置に傾斜させる。このとき、遮蔽板70及び動作板80は、遮蔽板枠101の収容部102に収容され、プラグフレーム30の光接続位置への移動が許容される。
次に、さらにプラグフレーム30を光コネクタアダプタ110側に押し込むと、プラグフレーム30の押圧部35が係合爪135を押し広げながら、光コネクタアダプタ110側に移動する。このとき、押圧部35によって係合爪135が押し広げられて、係合爪135と当接部27との当接が解除されるため、プラグフレーム30の先端面がプラグハウジング20の柱部25に当接して、プラグフレーム30と共にプラグハウジング20が光コネクタアダプタ110側に移動する。その結果、係合爪135がプラグハウジング20の当接用突起部26を乗り越えて、図8(a)に示すように、係合爪135とプラグフレーム30の係合部36とが係合する。すなわち、光コネクタプラグ10と光コネクタアダプタ110とを結合することができる。
また、図示しないが、光コネクタアダプタ110の他方側からも同様に光コネクタプラグ10を接続することで、光コネクタプラグ10同士を光コネクタアダプタ110を介して光接続することができる。
このように、光コネクタプラグ10は、プラグフレーム30を把持して、光コネクタアダプタ110に接続しようとするだけで、遮蔽板70を非遮蔽位置まで移動させることができ、フェルール40の先端面を容易に且つ確実に遮蔽して、光コネクタプラグ10の先端から光が照射するのを防止することができる。また、プラグフレーム30を把持して光コネクタアダプタ110に押し込むだけで、遮蔽板70を遮蔽位置及び非遮蔽位置に移動させることができるため、遮蔽板70を遮蔽位置及び非遮蔽位置に移動させる作業が不要となると共に、光コネクタアダプタ110との接続時に光が外部に漏れるのを防止することができ、安全性を高めることができる。
また、本実施形態の光コネクタプラグ10は、プラグフレーム30を把持して光コネクタアダプタ110に接続しようとするだけで、先に遮蔽板70を遮蔽位置から非遮蔽位置に移動させた状態で、光コネクタプラグ10と光コネクタアダプタ110とを接続することができるため、遮蔽板70が遮蔽位置となった状態で先に光コネクタプラグ10と光コネクタアダプタ110とが接続されることがない。すなわち、光コネクタプラグ10と光コネクタアダプタ110とを接続する際に、遮蔽板70が非遮蔽位置に移動する前に光コネクタアダプタ110の係合爪135が当接用突起部26を乗り越えてしまうと、プラグハウジング20内にスリーブホルダ130の第1の保持部132が突出し、遮蔽板70が第1の保持部132に当接して、変形や破損が生じてしまう。しかしながら、本実施形態では、先に遮蔽板70を遮蔽位置から非遮蔽位置まで移動した状態で、後から光コネクタプラグ10の係合爪135が当接用突起部26を乗り越えて、光コネクタプラグ10と光コネクタアダプタ110とが接続されるため、遮蔽板70が変形や破損するのを確実に防止することができる。
一方、このような結合状態から光コネクタプラグ10を取り外すときは、光コネクタプラグ10のプラグハウジング20を把持して引き抜くと、プラグハウジング20がプラグフレーム30に対して後退し、係合解除部28によって係合爪135を押し広げて、係合爪135の係止爪135aと係合部36との係合を解除する。これにより、光コネクタアダプタ110から光コネクタプラグ10を取り外すことができる。なお、光コネクタアダプタ110から光コネクタプラグ10を抜く際に、プラグハウジング20の外周を把持して完全に引き抜く直前までの所定量だけ引き抜くことで、係合爪135と係合部36との係合を解除した後、プラグフレーム30を把持して引き抜くことで、プラグフレーム30はプラグハウジング20の収納位置まで後退し、フェルール40の先端面を遮蔽板70によって遮蔽した状態で、光コネクタアダプタ110から光コネクタプラグ10を引き抜くことができる。
このように光コネクタプラグ10は、従来のSC型光コネクタアダプタ110に接続できる外形形状であるため、特殊な光コネクタアダプタが必要ではなく、導入コストを低減することができる。さらに、図1に示すように、本実施形態の光コネクタプラグ10は、フェルール40、ストップリング50及び付勢ばね60を従来のSC型の光コネクタプラグに用いられているものと同じものを採用することができるため、製造コスト及び設備コストを低減することができる。
(実施形態2)
図9は、実施形態2に係る光コネクタプラグの斜視図及び平面図であり、図10は、図9(b)のE−E′要部断面図及びF−F′要部断面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図9及び図10に示すように、光コネクタプラグ10Aには、プラグハウジング20A内に、上述した実施形態1と同様の、フェルール40、ストップリング50及び図示しない付勢ばねが保持されたプラグフレーム30が移動自在に保持されている。
プラグハウジング20Aには、プラグフレーム保持孔21の一方側に基端部が遮蔽板軸71及び動作板軸81Aによってそれぞれ傾斜自在に保持された遮蔽板70A及び動作板80Aが設けられている。また、プラグハウジング20Aには、遮蔽板70A及び動作板80Aを位置決め付勢する付勢保持手段90Aが設けられている。
遮蔽板70Aは、板状部材からなり、プラグフレーム保持孔21内の一方側、本実施形態では、キー20aとは反対側に遮蔽板軸71を介して傾斜自在に保持されている。また、遮蔽板70Aは、先端部が遮蔽板軸71の設けられた一方側で、遮蔽板軸71よりもプラグハウジング20Aの先端側で当接した位置から基端部が保持された一方側とは反対側の面に向かって遮蔽板軸71を中心として回転するように設けられており、先端部がプラグフレーム保持孔21の他方側に移動した際に、所定の傾斜角度で先端部がプラグフレーム保持孔21の内面に当接する長さで形成されている。
また、動作板80Aは、板状部材からなり、遮蔽板70Aの基端部と同じプラグフレーム保持孔21内の一方側に動作板軸81Aを介して傾斜自在に保持されている。また、動作板80Aは、先端部が遮蔽板70Aに当接して、付勢保持手段90Aによって遮蔽板70Aと共に傾斜するように設けられている。
このような遮蔽板70A及び動作板80Aは、遮蔽位置でフェルール40及びプラグフレーム30に干渉しない位置で、且つ光コネクタプラグ10を光コネクタアダプタ110に接続した際に、光コネクタアダプタ110内の第1の保持部132等の部材に当接して遮蔽板70Aが破壊されない位置に適宜設けられている。
なお、遮蔽板70A及び動作板80Aは、本実施形態では、ステンレス鋼で形成されている。
付勢保持手段90Aは、動作板80Aを遮蔽位置から非遮蔽位置となる方向に付勢する、動作板80Aの基端部に設けられたスプリングからなる動作板付勢手段92と、遮蔽板70Aを非遮蔽位置から遮蔽位置となる方向に付勢する、遮蔽板70Aの基端部に設けられた遮蔽板付勢手段93とで構成されている。
動作板付勢手段92は、動作板80Aを遮蔽状態から非遮蔽状態となる方向に付勢しているため、動作板80Aの先端部は、常に遮蔽板70Aに当接するようになっている。このため、プラグフレーム30を収納位置に移動した際に、フェルール40の先端面に動作板80Aが当接して、フェルール40の先端面及び光ファイバの先端面に傷を付けるのを防止することができる。
また、遮蔽板付勢手段93は、遮蔽板70Aを非遮蔽位置から遮蔽位置となる方向に動作板付勢手段92の付勢力に抗して付勢しているため、プラグフレーム30をプラグハウジング20Aの収納位置に移動した際に、遮蔽板70Aは、遮蔽板付勢手段93によって遮蔽位置まで付勢される。これにより、遮蔽板70Aは、フェルール40の先端面を遮蔽して光コネクタプラグ10Aの先端から光が照射されないようにしている。
また、プラグフレーム30をプラグハウジング20Aの光接続位置に移動した際には、プラグフレーム30の先端縁部39Aが動作板80Aに当接し、動作板80Aを傾斜させると共に、傾斜させた動作板80Aの先端が遮蔽板70Aを遮蔽板付勢手段93の付勢力に抗して押圧することで、遮蔽板70Aを非遮蔽位置まで傾斜する。
なお、遮蔽板70A及び動作板80Aが非遮蔽位置となった際に、遮蔽板70A及び動作板80Aがプラグフレーム30に当接してプラグフレーム30の移動を規制しないように、プラグハウジング20Aのプラグフレーム保持孔21には、遮蔽板70A及び動作板80Aが非遮蔽位置となった際に遮蔽板70A及び動作板80Aを収容する収容部102Aが設けられている。
このような構成の光コネクタプラグ10Aとしても、上述した実施形態1と同様に、プラグフレーム30がプラグハウジング20A内を移動するだけで、遮蔽板70Aがフェルール40の先端面を遮蔽する遮蔽位置と、光コネクタプラグ10Aが光接続する際に光接続位置となる非遮蔽位置とに容易に且つ確実に傾斜することができる。これにより、フェルール40の先端面を遮蔽して、光コネクタプラグ10Aの先端から光が照射するのを容易に且つ確実に遮断することができ、光コネクタプラグ10Aの安全性を高めることができると共に、光コネクタプラグ10Aの光接続を容易に且つ確実に行うことができる。
また、遮蔽板70A及び動作板80Aは、プラグハウジング20A内に設けられているため、光コネクタプラグ10Aの外形形状が従来のSC型光コネクタプラグと同等の形状とすることができる。このため、光コネクタプラグ10Aを従来のSC型光コネクタアダプタに接続することができ、製造コスト及び導入コストを低減することができる。
さらに、本実施形態の光コネクタプラグ10Aでは、プラグハウジング20Aの先端側に光コネクタアダプタ110の係合爪135に当接する当接部27が設けられ、プラグフレーム30に当接部27と係合爪135との当接状態を解除する押圧部35が設けられているため、光コネクタプラグ10Aを光コネクタアダプタ110に接続する際に、遮蔽板70A及び動作板80Aが遮蔽位置から非遮蔽位置に移動してから、接続することができる。これにより、遮蔽板70A及び動作板80Aが破壊されるのを防止することができる。
(実施形態3)
図11は、実施形態3に係る光コネクタプラグの斜視図及び平面図であり、図12は、図11(b)のG−G′要部断面図及びH−H′要部断面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図11及び図12に示すように、光コネクタプラグ10Bには、プラグハウジング20B内に、上述した実施形態1と同様の、フェルール40、ストップリング50及び図示しない付勢ばねが保持されたプラグフレーム30が移動自在に保持されている。
プラグハウジング20Bには、プラグフレーム保持孔21の一方側に基端部が遮蔽板軸71及び動作板軸81Aによってそれぞれ傾斜自在に保持された遮蔽板70A及び動作板80Bが設けられている。
遮蔽板70Aは、上述した実施形態2と同様に、プラグフレーム保持孔21の基端部が保持された一方側とは反対の他方側に先端部が当接する長さで形成されている。
また、動作板80Bは、遮蔽板70Aよりも幅広に形成され、先端部に遮蔽板70Aを挿通する挿通孔85が設けられている。
そして、動作板80Bは、遮蔽板70Aが遮蔽位置となった際に、挿通孔85を挿通した遮蔽板70Aによって、フェルール40の先端面側への傾斜が規制されている。このため、本実施形態の付勢保持手段90Bとして、遮蔽板70Aの基端部に遮蔽板70Aが非遮蔽位置から遮蔽位置に向かって付勢する遮蔽板付勢手段93のみが設けられている。
このような構成の光コネクタプラグ10Bとしても、上述した実施形態1及び2と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態では、遮蔽板70A及び動作板80Bを位置決め付勢する付勢保持手段90Bとして、遮蔽板70Aに遮蔽板付勢手段93のみを設ければよいため、製造工程を簡略化することができる。
なお、本実施形態では、付勢保持手段90Bとして、遮蔽板70Aを非遮蔽位置から遮蔽位置に向かって付勢する遮蔽板付勢手段93のみを設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、動作板80Bを非遮蔽位置から遮蔽位置に向かって付勢する動作板付勢手段のみを設けるようにしてもよく、上述した実施形態2と同様に、遮蔽板付勢手段93と動作板付勢手段92の両者を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、遮蔽板70Aを先端部がプラグフレーム保持孔21の内面に当接する長さとして、遮蔽位置を位置決めするようにしたが、遮蔽板70Aは、動作板80Bによって、フェルール40の先端面側への傾斜が規制されるため、遮蔽板の先端部がプラグフレーム保持孔21内に当接しない長さとしてもよいが、遮蔽板が非遮蔽位置となった際に、動作板80Bの挿通孔85から抜き出ない長さとする必要がある。
(実施形態4)
図13は、本発明の実施形態4に係る光コネクタプラグの斜視図及び平面図であり、図14は、図13(b)のI−I′要部断面図及びJ−J′要部断面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には、同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図13及び図14に示すように、光コネクタプラグ10Cには、プラグハウジング20C内に、上述した実施形態1と同様の、フェルール40、ストップリング50及び図示しない付勢ばねが保持されたプラグフレーム30が移動自在に保持されている。
プラグハウジング20Cには、プラグフレーム保持孔21の一方側に基端部が遮蔽板軸71及び動作板軸81Aによってそれぞれ傾斜自在に保持された遮蔽板70B及び動作板80Cが設けられている。
遮蔽板70Bの幅方向両側の対向する領域には、一対の切り欠き部72が設けられており、切り欠き部72によって幅狭部73が設けられている。
また、動作板80Cは、遮蔽板70Bよりも幅広に形成され、先端部側の略中央部には長さ方向に向かって先端縁部に開口するように切り欠いた差し込み部86が設けられている。この差し込み部86は、遮蔽板70Bの幅よりも小さな幅で且つ幅狭部73よりも若干大きな幅で形成されており、動作板80Cの差し込み部86に遮蔽板70Bの幅狭部73が挿入された状態で、遮蔽板70Bと動作板80Cとが係合している。
そして、このように遮蔽板70Bと動作板80Cとが先端部側で係合しているため、遮蔽板70Bが遮蔽位置となった際に、フェルール40の先端面側への傾斜が動作板80Cによって規制される。この状態は、遮蔽板70Bの遮蔽板軸71、動作板80Cの動作板軸81及び遮蔽板70Bと動作板80Cとが交差した点との3点の所定位置で決定される。
したがって、遮蔽板70Bを遮蔽位置に位置決めするために、遮蔽板70Bの先端部を基端部が保持されたプラグフレーム保持孔21の一方側とは反対の他方側に当接するような長さで形成する必要がなくなり、遮蔽板70Bの傾斜中心である遮蔽板軸71をプラグハウジング20Cの先端部側とすることができる。
さらに、動作板80Cは、遮蔽板70Bが遮蔽位置となった際に、差し込み部86に挿通された遮蔽板70Bによって、フェルール40の先端面側への傾斜が規制されている。このため、本実施形態の付勢保持手段90Bとして、遮蔽板70Bの基端部に遮蔽板70Bが非遮蔽位置から遮蔽位置に向かって付勢する遮蔽板付勢手段93のみが設けられている。
このような構成の光コネクタプラグ10Cとしても、上述した実施形態1〜3と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、付勢保持手段90Bとして、遮蔽板70Aを非遮蔽位置から遮蔽位置に向かって付勢する遮蔽板付勢手段93のみを設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、動作板80Bを非遮蔽位置から遮蔽位置に向かって付勢する動作板付勢手段のみを設けるようにしてもよく、上述した実施形態2と同様に、遮蔽板付勢手段93と動作板付勢手段92の両者を設けるようにしてもよい。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明の光コネクタプラグ及び光コネクタは、上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態1〜4では、SC型の光コネクタアダプタに係合するSC型の光コネクタプラグ10〜10Cを例示したが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、MU型の光コネクタプラグ及び光コネクタに本発明を採用しても同様の効果を得ることができる。なお、フェルールの先端面が光ファイバ軸に直交する面に対して傾斜した凸面状に形成された斜めPCコネクタにも、本発明を適用することができる。このような斜めPCコネクタは、フェルールの先端面が傾斜しているため、フェルールの先端面から照射される照射光の範囲が広くなるが、上述した実施形態1〜4の何れの遮蔽板70〜70Bであっても、斜めPCコネクタのフェルールの先端面を遮蔽することができる。特に、上述した実施形態1及び3の遮蔽板70、70Bは、実質的に照射光を遮蔽する領域が幅広に形成されるため、より確実に照射光を遮蔽することができる。
また、上述した実施形態1〜4では、プラグハウジング20〜20Cのキー20aが設けられた面とは反対側のプラグフレーム保持孔21内に遮蔽板70〜70B及び動作板80〜80Cを設けるようにしたが、遮蔽板及び動作板を設ける位置はプラグフレーム保持孔21内であれば特に限定されない。
さらに、上述した実施形態1〜4では、遮蔽板70〜70B及び動作板80〜80Cが、遮蔽板軸71及び動作板軸81、81Aによってプラグハウジング20A〜20C又は 遮蔽板枠101に回転自在に保持されるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば遮蔽板及び動作板を板バネとして、その基端部を遮蔽板枠101又はプラグハウジング20A〜20Cに固定することで、プラグフレーム保持孔21内で傾斜自在としてもよい。このような場合、遮蔽板及び動作板自体が付勢保持手段として作用するため、別途付勢保持手段を設ける必要がない。
本発明の実施形態1に係る光コネクタプラグの斜視図及び分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係る光コネクタプラグの平面図及びその要部断面図である。 本発明の実施形態1に係る遮蔽板組立体の断面図である。 本発明の実施形態1に係る遮蔽板組立体の分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係る光コネクタアダプタの一部を切り欠いた分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係る光コネクタプラグと光コネクタアダプタとの接続動作を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る光コネクタプラグと光コネクタアダプタとの接続動作を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る光コネクタプラグと光コネクタアダプタとの接続動作を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る光コネクタプラグの斜視図及び平面図である。 本発明の実施形態2に係る光コネクタプラグの要部断面図である。 本発明の実施形態3に係る光コネクタプラグの斜視図及び平面図である。 本発明の実施形態3に係る光コネクタプラグの要部断面図である。 本発明の実施形態4に係る光コネクタプラグの斜視図及び平面図である。 本発明の実施形態4に係る光コネクタプラグの要部断面図である。
符号の説明
10、10A、10B、10C 光コネクタプラグ
20、20A、20B、20C プラグハウジング
21 プラグフレーム保持孔
30 プラグフレーム
40 フェルール
41 フェルール用筒状体
42 つば部材
50 ストップリング
60 付勢ばね
70、70A、70B 遮蔽板
80、80A、80B、80C 動作板
90、90A、90B 付勢保持手段
92 動作板付勢手段
93 遮蔽板付勢手段
100 遮蔽板組立体
101 遮蔽板枠


Claims (12)

  1. 少なくとも光ファイバを保持したフェルールを保持するプラグフレームと、プラグフレームが軸方向に移動自在に保持される軸方向に貫通したプラグフレーム保持孔を有するプラグハウジングとを具備するプッシュプル締結方式の光コネクタプラグであって、
    基端部を介して前記プラグハウジングのプラグフレーム保持孔の一方側に傾斜自在に保持されると共に前記フェルールの先端面を遮蔽する遮蔽位置から前記プラグフレームの移動を許容する非遮蔽位置まで先端部が移動する遮蔽板と、前記プラグフレーム保持孔内の前記遮蔽板の内側の前記一方側に基端部が傾斜自在に保持されると共に先端部側で前記遮蔽板に当接又は係合して当該遮蔽板と共に傾斜する動作板とを具備し、且つ前記遮蔽板が前記遮蔽位置に移動した際に前記プラグフレームを前記遮蔽板及び前記動作板が干渉しない収納位置まで後退可能とし、前記プラグフレームが前記収納位置に移動した際に、前記遮蔽板が前記遮蔽位置となるように前記遮蔽板及び前記動作板を位置決め付勢する付勢保持手段を設ける一方、前記プラグフレームを前記プラグハウジングの先端部側に移動させた際に、当該プラグフレームの移動により傾斜される当該動作板を介して前記遮蔽板が前記非遮蔽位置まで傾斜して当該プラグハウジングの光接続位置までの移動を許容するようにし、
    前記プラグフレームの外周には、光コネクタアダプタの係合爪に係合する係合部が設けられていると共に、前記プラグハウジングの先端部には、前記係合爪に当接する当接部が設けられており、前記プラグフレームが前記収納位置に位置した状態で、前記係合爪が前記当接部に当接すると共に、前記プラグフレームが前記光接続位置に移動した際に、前記プラグフレームの先端に設けられた押圧部が前記係合爪を押し広げて、前記係合爪と前記当接部との当接状態を解除して、前記係合爪と前記係合部とを係合させることを特徴とする光コネクタプラグ。
  2. 請求項1において、前記遮蔽板及び前記動作板は、当該遮蔽板の先端部が前記プラグフレーム保持孔の前記基端部が保持された一方側とは反対の他方側の面に当接することにより、前記遮蔽位置に位置決めされていることを特徴とする光コネクタプラグ。
  3. 請求項1において、前記遮蔽板及び前記動作板は、当該遮蔽板を前記遮蔽位置で前記動作板との係合により当該遮蔽位置に位置決め保持されていることを特徴とする光コネクタプラグ。
  4. 請求項1〜3の何れか1つにおいて、前記動作板の先端部が前記遮蔽板に当接しており、前記付勢保持手段が、前記動作板を前記遮蔽位置から前記非遮蔽位置となる方向に付勢する動作板付勢手段と、前記遮蔽板を前記非遮蔽位置から前記遮蔽位置となる方向に前記動作板付勢手段よりも大きな付勢力で付勢する遮蔽板付勢手段とで構成されていることを特徴とする光コネクタプラグ。
  5. 請求項3において、前記動作板の先端部側が前記遮蔽板に係合しており、前記付勢保持手段が、前記遮蔽板又は前記動作板を前記非遮蔽位置から前記遮蔽位置となる方向に付勢するものであることを特徴とする光コネクタプラグ。
  6. 請求項1〜5の何れか1つにおいて、前記遮蔽板及び前記動作板が、前記プラグハウジングに保持されていることを特徴とする光コネクタプラグ。
  7. 請求項1〜5の何れか1つにおいて、前記遮蔽板及び前記動作板が、遮蔽板枠に保持されて遮蔽板組立体となっていると共に、前記遮蔽板組立体が、前記プラグハウジングに固定されていることを特徴とする光コネクタプラグ。
  8. 請求項1〜7の何れか1つにおいて、前記遮蔽板が基端部側に設けられた遮蔽板軸を介して回転自在に保持されており、前記動作板が基端部側に設けられた動作板軸を介して回転自在に保持されていることを特徴とする光コネクタプラグ。
  9. 請求項1〜7の何れか1つにおいて、前記遮蔽板及び前記動作板が板ばねからなると共に、前記遮蔽板及び前記動作板はそれ自体が前記付勢保持手段となっていることを特徴とする光コネクタプラグ。
  10. 請求項1〜9の何れか1つにおいて、前記プラグハウジングがSC型又はMU型光コネクタアダプタに係合される形状を有することを特徴とする光コネクタプラグ。
  11. 請求項1〜10の何れか1つにおいて、前記遮蔽板及び前記動作板は、前記非遮蔽位置から前記遮蔽位置まで移動した際に、前記フェルールの先端面に当接しないように設けられていることを特徴とする光コネクタプラグ。
  12. 請求項1〜11の何れか1つの光コネクタプラグを具備することを特徴とする光コネクタ
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