JP4191168B2 - メカニカル接続型光コネクタ - Google Patents

メカニカル接続型光コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP4191168B2
JP4191168B2 JP2005145350A JP2005145350A JP4191168B2 JP 4191168 B2 JP4191168 B2 JP 4191168B2 JP 2005145350 A JP2005145350 A JP 2005145350A JP 2005145350 A JP2005145350 A JP 2005145350A JP 4191168 B2 JP4191168 B2 JP 4191168B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
gripping
mechanical connection
optical connector
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005145350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006323067A (ja
Inventor
浩司 瀬尾
和憲 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Seiwa Giken KK
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Seiwa Giken KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD., Seiwa Giken KK filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP2005145350A priority Critical patent/JP4191168B2/ja
Publication of JP2006323067A publication Critical patent/JP2006323067A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4191168B2 publication Critical patent/JP4191168B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、メカニカル接続型光コネクタに関するものである。
近年、FTTH(Fiber To The Home)等の普及によって光通信網が一般家庭などで多数用いられるに伴い、接続現場で無電源、無研磨によって光コネクタを組み立て、光ファイバを接続するメカニカル接続型光コネクタが用いられるようになってきた。(例えば、特許文献1〜5参照)
図18〜図21はこの種のメカニカル接続型光コネクタの一例を示したものである。
このメカニカル接続型光コネクタは、図18に示すように、前部11に鍔部12を有し表面13に光ファイバの端部を搭載する溝14の形成された接続基板10と、この溝14を覆う蓋20と、蓋20と接続基板10とを囲み蓋20と接続基板10との合わせ面を互いに押し合うように応力を与える押圧部材30と、内部に内蔵光ファイバ41が埋設され一端42が鍔部12内に固定されその一端42から前記内蔵光ファイバ41が露出して前記溝14の上に搭載され他端43に前記内蔵光ファイバ41の端面が配置されたフェルール40とで構成された接続パーツ50と、図19に示すように、押圧部材30を覆い押圧部材30とスライド可能なストップリング60と、ストップリング60の内側に配置されて接続パーツ50を所定の力で前方に押圧するスプリング70と、鍔部12を覆うプラグフレーム80と、その外側に配置されプラグフレーム80とスライド可能に構成されたスライダ90(図20〜21参照)とで構成されている。
メカニカル接続部は、上記溝14部分を有する接続基板10と蓋20と押圧部材30とで構成される。
接続基板10の表面13上に形成された溝14は、図18に示すように、接続しようとする光ファイバ心線(コード)の裸光ファイバを載せる小径溝14'と、裸光ファイバの上に補強被覆の施された光ファイバ心線(コード)部分を載せる大径溝14''とが形成されている。
蓋20は前記小径溝14'上を覆う小径溝用蓋20'と大径溝14''上を覆う大径溝用蓋20''とで構成されている。しかしながら、蓋20はこれらを別々構成したものでなく、両者を一体にした構成のものも用いられている。
押圧部材30は、ステンレス材のように鋼性を有する板状のものが断面Cの字型やコの字型に加工され、側面の一部に開口部31が形成された構造となっている。
押圧部材30の開口部31には、蓋20を溝14上に被せた時に、それらの合わせ面を臨むことができるように取付けられる。更に、前記合わせ面の蓋20と接続基板10の側面には、それぞれ図19に示すように、くさび100の差込部101を差し込みし易い様に切欠部15、21が形成されている。
フェルール40は、内部に内蔵光ファイバ41が配置され、且つ接続基板10の鍔部12部分に予め工場などでその一端42が埋め込まれて配置され、フェルール40から露出した内蔵光ファイバ41が接続基板10の溝14上に載置されている。またフェルール40の他端はその端面と一致するように予め工場などで内蔵光ファイバ41の端面がフェルール40の端面とともに鏡面研磨されている。
ストップリング60は、組み立てたときに、前記押圧部材30の開口部31をストップリングの側面から臨むことができるように、側面に開口61が形成されている。
このような光コネクタは、予め、蓋20を溝14の上に被せて、押圧部材30の締付力で蓋20と接続基板10との両者を所定の力で押し付けた状態の接続パーツ50を完成させ、スプリング70を接続パーツ50の後端側の小径部分に配置させ、プラグフレーム80を接続パーツ50上に被せ、ストップリング60をプラグフレーム80内に嵌め込まれて構成される。
これによりストップリング60は、図20に示すように、ストップリング60の外周に形成された係合突起62がプラグフレーム80の外周部に形成された係合貫通孔81に嵌め込まれ、内部に接続パーツ50を内包した状態でプラグフレーム80と一体構造になったものが構成される。この際、ストップリング60の外周に形成された開口61は、押圧部材30の開口部31及び接続基板10と蓋20との合わせ面に形成された切欠部15・21とが一致するように組み立てられる。またスプリング70は圧縮状態でストップリング60内に配置され、接続パーツ50を前方(フェルール40側)に押し付けている。
このような光コネクタを用いて接続現場で光ファイバ心線(コード)を接続するには、光ファイバ心線(コード)の端部の樹脂被覆層を剥ぎ取って裸光ファイバを露出させた後、光ファイバ切断器により、端面を鏡面端面に形成した一定長の裸光ファイバを露出させる。
次に、前記により予め組み立てられたストップリングの開口61及び押圧部材30の開口部31を通じてくさび100の差込部101を、切欠部15・21に押圧部材30の押圧力に逆らって差し込む。これにより、接続基板10と蓋20との間隔が一定長広げられ、接続基板10と蓋20との合わせ面で形成される空間が広げられる。
この状態でストップリング60の後端側から裸光ファイバが一定長露出された光ファイバ心線(コード)を溝14に沿って差し込み、裸光ファイバを小径溝14'に、樹脂被覆層を大径溝14''上に配置させると共に、小径溝14'上で裸光ファイバの端面と内蔵光ファイバ41の端面と接触させ、更にこの状態でくさび100を切欠部15・21から抜き去る。
この際、裸光ファイバの端面あるいは内蔵光ファイバ41の接触端面には無色透明・グリス状の屈折率整合剤が予め配置されており、両光ファイバの端面が互いに接触したときに光の反射を低減するようにして光学的接続が成される。これにより、溝14上に載置された光ファイバ心線(コード)は、蓋20によって大径溝14''上に押し付けられて固定・保持されるとともに、裸光ファイバと内蔵光ファイバ41とは小径溝14'上で光学的に接続される。
次に、スライダ90をプラグフレーム80側から被せ、内蔵光ファイバ41と光ファイバ心線(コード)とを光学的に接続させた光コネクタが完成する。(図20・図21参照)
このように構成された光コネクタは、フェルール40が、図20に示すように、接続アダプタ110の一端111から割スリーブ112内に挿入され、接続アダプタ110の他端113側から割スリーブ112内に挿入された他方の光コネクタ又は他端側に配置されたその他の光学部品と光接続が成される。この際、接続アダプタ110内に形成された係合突起114がプラグフレーム80の外周に形成された係合凹部82に嵌め込まれ、光コネクタが接続アダプタ110から抜けるのを防止される。また、この嵌め込みの係合はスライダ90を接続アダプタ110から離れる方向に引くことによって解除し、光コネクタを接続アダプタ110から引き抜くことができるようになっている。
特開平10−206688号公報 特開平11−142686号公報 特開平11−142687号公報 特開平11−160563号公報 特開2000−347068号公報
上記現場接続型の光コネクタは裸光ファイバの径が0.125mmφや0.9mmφの光ファイバ心線を接続するものであり、その外側にケーブルシースを有するドロップ光ケーブルやインドア光ケーブルに適用することができなかった。即ち、これらの光ケーブルはシース外径が2mm×3mm程度であり、前記メカニカル接続部によってはシース部分を把持することができない。そこで、図17に示すように、光ケーブル120のシース124を機械的に把持するケーブル把持部130を接続パーツ50の後端部50'に接着剤等で固定することにより取り付けることが考えられる。
しかし、この場合、光ケーブル120等を介して接続パーツ50の径方向に加えられる曲げ応力Sが、フェルール40に直接作用してフェルール40を動かし、他の光コネクタ又はアダプタとの光接続損失を悪化させたり、更に最悪の場合には、鍔部12近辺の基板根本部Pに応力が集中し、その部分で接続基板10が破壊するなど欠点があった。
また、従来、このような光コネクタを組み立てる組立工具は、図19に示すように、差込部101を持つくさび100が存在するものの、差込部101を狭い切欠部15、21に適切に嵌め込まなければならず操作が面倒であり、また、差込部101を切欠部15・21から引き抜く場合は押圧部材30によって締め付けられた部分から大きな力で引き抜かなければならず、その操作時にメカニカル接続部に嵌め込まれた裸光ファイバが動き内蔵光ファイバ41との接続損失が増してしまうなどの課題があった。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その第一の発明は、一端側に光ファイバを内蔵したフェルールが配置され、他端側に接続しようとする光ファイバを機械的に保持して前記内蔵の光ファイバと接続するメカニカル接続部が配置された接続パーツの外側に、筒状のスライダがスライド可能に配置されて構成されたメカニカル接続型光コネクタにおいて、接続しようとする光ファイバの光ファイバケーブルのシースを機械的に把持するケーブル把持部が前記接続パーツの他端側の端部に、前記光ファイバの径方向にガタツキを持って固定され、更に、このケーブル把持部の外周を前記スライダの後端がスライド可能に覆うように構成されたことを特徴とする。
第一の発明は、ケーブル把持部が前記接続パーツの他端側の端部に、前記光ファイバの径方向にガタツキを持って固定、更に、このケーブル把持部の外周を前記スライダの後端がスライド可能に覆うように構成されている。従って、光ケーブルに加えられた外力等によって接続パーツの径方向に加えられた応力Sは直接接続パーツに作用することがなく、またその動く範囲もスライダの後端で規制されるので、鍔部12近辺の基板根本部Pに応力が集中させて接続基板10を破壊させることがない。
本発明は、以下の種々の実施形態を採用することができる。
ケーブル把持部は、ケーブルシースを機械的に把持する把持部材とその把持部材を収納・配置する把持部品収納部とから構成されたことを特徴とする。
把持部品収納部の内部空間は、把持部材よりも光ファイバの長手方向に対して長く構成され、把持部材を前記内部空間の後方側に押付ける手段によって押し付けて配置されたことを特徴とする。
把持部品収納部には把持部蓋が形成されており、この把持部蓋にはこれを閉めた時に内部空間に配置された把持部材を後方側に押付ける突起が形成されていることを特徴とする。
把持部蓋には、その端部に回転軸を持って90度以上開くことができ、更にスリットが形成されてメカニカル接続部の入口部を臨むことができるように構成されていることを特徴とする。
以下本発明を図示した実施例によって説明する。図1〜図3は本発明の光コネクタの一実施例を図示したものである。図1〜図3において、図18〜図21と同一符号のものは、それぞれ下記を除き図17〜図21の場合と同一物を示し、またその機能も同一なので、その説明を省略する。
図1〜図3において、120は光ファイバケーブル、130はケーブル把持部である。
接続基板10の後端10aと蓋20''の後端20''aには、係合凹部10b、20''bとが形成されている。
光ケーブル120は、ドロップ光ケーブルやインドア光ケーブル等であり、裸光ファイバ121の上に樹脂被覆層122が被覆されて光ファイバ心線123が形成され、その上にシース124が被覆されて、外径が2mm×3mmの断面形状となる様に形成されている。
ケーブル把持部130は光ケーブル120の端部のシース124を剥ぎ取って光ファイバ心線123を露出させたシース124の端部を覆うように配置されたもので、機械的応力に耐えるように光ケーブル120に一体的に取り付けられている。更に、ケーブル把持部130の前部130aには中心方向に向う係合突起130bが形成され、この係合突起130bが前記係合凹部10b、20''bに嵌め込まれ、接続パーツ50とガタツキを持って機械的に連結して結合されている。
スライダ90は、その後端部の内径がケーブル把持部130の外径よりも僅かに大きく構成され、スライダ90の後端部がケーブル把持部130をスライド可能に覆っている。
このように構成された光コネクタは、光コネクタ近傍で光ケーブルに径方向の力が加わっても、その力が上記ガタツキによって直接接続パーツに作用することがなく、またその動く範囲もスライダの後端で規制されるので、鍔部12近辺の基板根本部に応力を集中させて接続基板10を破壊させることがない。
図4〜図11は、本発明に係わる光コネクタの他の実施例を示すものである。本実施例は、上記実施例に比較して、ケーブル把持部130が光ケーブル120のシース124を機械的に把持する把持部材131とその把持部材131を収納・配置する把持部品収納部136とから構成されている点が大きく異なっている。
把持部材131は、図7に示すように、一端から他端に渡って凹状又はU状等の溝132が形成され、その溝の側壁に係合突起132'が形成され、把持しようとする光ケーブル120のシース124に食い込み、光ケーブル120をその長手方向に動かさないようになっている。
把持部品収納部136は、前記把持部材131を収納する収納室137を有し、その収納室137には蓋138が回転軸139を中心にして回動し、収納室137の上部を閉じたり開いたりできるようになっている。また、この把持部品収納部136の前部136aには接続パーツ50の後部に形成された係合凹部10b、20''bに係合する係合突起136bが形成されており、この係合突起136bが前記係合凹部10b、20''bに嵌め込まれ、接続パーツ50とガタツキを持って機械的に連結して結合されている。
把持部品収納部136は更に、前部136a側にガイド溝136Cが形成されており、接続しようとする裸光ファイバをメカニカルスプライス部に誘導できるようになっている。
蓋138の内側には、収納室137上で蓋138を閉じた時に、収納室137内に配置された把持部材131を収納室137の後端側に押し付けて保持させるための押込突起138'が形成されている。更に蓋138の根本中央部にはスリット138''が形成されてメカニカル接続部の入口部を臨むことができるようになっている。
以下、本実施例を組立順に更に詳しく説明する。
初め、図7に示すように、接続しようとする光ケーブル120の端部から一部のシース124、及び光ファイバ心線123の一部の樹脂被覆層122を剥ぎ取り、裸光ファイバ121及び樹脂被覆層122を露出させた光ケーブル120の端部を形成し、この光ケーブルの端部を把持部材131の溝132に沿って溝の上から溝132内に押し込み、溝132内の係合突起132'をシース124に食い込ませる。これにより把持部材131は光ケーブル120の長手方向に一体的に固定される。
次に図8に示すように、蓋138を開き、前記により端部に把持部材131が配置された光ケーブル120を、裸光ファイバ121を先にして収納室137からメカニカル接続部の接続基板10と蓋20との間に差し込む。この際、接続基板10と蓋20との合せ面は、従来例で説明したように、接続基板10と蓋20とにそれぞれ形成された切欠部にくさびが差し込まれて、予め接続基板10と蓋20との間隔が広げられ、光ファイバ心線123等が接続基板10と蓋20との間に挿入できるように構成されている。これにより、裸光ファイバ121の端部が接続基板10上に配置された内蔵光ファイバの端部と突き合わされて配置される。この状態で前記挿入されたクサビを抜き去る。これによって、裸光ファイバ121の端部が内蔵光ファイバの端部と突き合わされてメカニカル的に接続される。図9はこの時の状態を示したものである。
次に、図10に示すように、把持部材131を収納室137の後部に移動させて蓋138を閉じる。蓋138を閉じると、蓋138に形成された押込突起138'が把持部材131の前部を後方側に押し付け、把持部材131が収納室137の後部に押し付けられた状態で収納室137内に固定される。このとき、光ファイバ心線123は収納室137内で若干撓んだ状態で配置される。従って、裸光ファイバ121等の長さやシース124から露出された樹脂被覆層122の長さはこれを達成するように予め定められた長さに調整して切断されている。
次に、図11に示すように、スライダ90をフェルール40側からプラグフレーム80上に被せて、光コネクタを完成させる。
本実施例の光コネクタは、前記実施例と同様にスライダ90の後端がケーブル把持部131の外周をスライド可能に覆っている。従って、前記実施例と同様に、光コネクタ近傍で光ケーブルに径方向の力が加わっても、その力が上記ガタツキによって直接接続パーツに作用することがなく、またその動く範囲もスライダ90の後端で規制されるので、鍔部12近辺の基板根本部に応力を集中させて接続基板10を破壊させることがない。
図12〜図14は上記本発明の光コネクタを組み立てる際に特に有効な本発明の光コネクタ組立工具140の実施例を示すものである。図12において、光コネクタ組立工具140は、工具フレーム141と、この工具フレーム141の側壁142に形成された回転軸143を軸にして下方方向に回動するクサビ150と、工具フレーム141の両側壁142に取り付けられたクサビ解除部160とで構成されている。
工具フレーム141は、一対の側壁142のそれぞれが前方(図12(イ)の左側)上部144で連結され、更に後方下部145(図12(ホ)参照)で連結され、更に両側壁142間には、組み立てられる光コネクタの接続パーツを収納できるパーツ収納部146(図12(ニ)参照)が形成されている。
クサビ150は、前記両側壁142の回転軸143からそれぞれ延びるアーム151が基台152で連結され、基台152上にV字型の刃153が2個搭載され、刃153が工具フレーム141の下方で上側を向くように配置されている。そして前記したように、クサビ150は前記回転軸143を中心にして回動可能に形成されている。なお、くさび150は、図12(イ)において陰影が施されて示されている。
クサビ解除部160は、両側壁142の中央部分にそれぞれ形成された切欠き147に嵌め込まれるように配置され、その一端161が側壁142と一体に固定され、他端162がフリー状態となっている(図12ハ参照)。更に、他端162側には摘み163が互いに対向するように配置され、互いに対向する摘み163の内側にはテーパ部164が形成されている。そしてクサビ解除部160の一端161側を構成するアームの弾性変形に逆らって、摘み163を互いに近づけるように操作することにより、テーパ部164が前記クサビ150の基台152の内側に接触して押圧し、クサビ150を工具フレーム141の下方に移動させることができるようになっている。また、他端162側の先端には互いに向き合う方向に突出した制限機構165が設けられ、摘み163を互いに近づけた際に前記制限機構165が互いに突き当たって、摘み163を一定値以内に近づけないように制限するようになっている。
クサビ解除部160の摘み163の周辺となる側壁142には、摘み163を操作し難くする誤押防止壁148が形成されていることを特徴とする請求
次に、図12〜図14を用いて上記実施例2の光コネクタを組み立てる場合の操作方法を説明する。
初め、図13に示すように、パーツ収納部146(図14(イ)参照)内に光コネクタの内部部品である接続パーツ50及びこの接続パーツ50の後部に一体に取り付けられた把持部品収納部136とで構成される把持部品収納部付き接続パーツを嵌め込む。図13(イ)には把持部品収納部136が陰影を施されて示されている。また図13(ロ)には接続パーツ50が陰影を施されて示されている。
次に、図14(ロ)に示す矢印方向(光コネクタ組立工具140の下側から上側に向う方向)に、基台152を押し込む。これにより、基台152に配置された刃153は接続パーツ50の一部を構成するストップリング60の開口61及び押圧部材30の開口部31を経由して、切欠部15・21に押圧部材30の押圧力に逆らって差し込まれる。これにより、接続基板10と蓋20との間隔が一定長広げられ、接続基板10と蓋20との合わせ面で形成される空間が広げられる。
次に、図13に示すように、蓋138を開き、把持部材131が配置された光ケーブル120を、裸光ファイバ121を先にして収納室137を経由してメカニカル接続部を構成する前記接続基板10と蓋20との間に差し込む。これにより裸光ファイバ121の先端が内臓光ファイバの先端に接触する。裸光ファイバ121の先端と内臓光ファイバの先端とが接触すると、裸光ファイバ121はそれ以上内蔵光ファイバ側に進むことができないので、接続パーツ50の後端側で光ファイバ心線123が撓む。これにより裸光ファイバ121の先端が内臓光ファイバの先端に接触したことを確認することができる。
裸光ファイバ121の先端が内臓光ファイバの先端に接触した後は、図14(ハ)に示すように、両側壁142にそれぞれ配置された摘み164を互いに近づけるように操作する。これにより、テーパ部165が前記クサビ150の基台152の内側に接触して押圧し、クサビ150を工具フレーム141の下方に移動させ、刃153が接続基板10と蓋20との間から抜き去られる。これによって、接続基板10と蓋20との間は押圧部材30の締め付け力によって狭められ、裸光ファイバ121及び光ファイバ心線123が接続基板10と蓋20との間にメカニカル的に固定・配置される。
次に、把持部材131を収納室137の後部に移動させて蓋138を閉じる。蓋138を閉じると、実施例2で説明したように、蓋138に形成された押込突起138'が把持部材131の前部を後方側に押し付け、把持部材131が収納室137の後部に押し付けられた状態で収納室137内に固定される(図10参照)。
次に、このようにしてメカニカル的に光ファイバケーブルを接続した接続パーツは、光コネクタ組立工具140から取り出され、スライダ90をフェルール40側からプラグフレーム80上に被せて、光コネクタが完成する。
本光コネクタ組立工具は、接続パーツ50を収納する空間部が形成されたパーツ収納部146と、パーツ収納部146に収納・配置された接続パーツ50の接続基板10と蓋20との間に前記応力付与部材30の応力に抗して差し込まれて接続基板10と蓋20との間隔を押し広げるくさび150と、接続基板10と蓋20との間に挿入されたクサビ150を引き戻すクサビ解除部160とを備えているので、クサビ150を切欠部15・21に正しくガイドすることができてクサビ150を容易に切欠部15・21に差し込むことができ、更に摘み160を操作することによって容易にクサビ150を引き抜くことができ、メカニカル接続部に嵌め込んだ裸光ファイバ121と内蔵光ファイバとの接続損失を増すことがない接続パーツを容易に提供することができる。
図15・図16は本発明における光コネクタ組立工具の他の実施例を示すものである。本実施例は、図12に示す実施例3の光コネクタ組立工具の後方下部145上に、光ファイバ誘導アダプタ170が搭載されている点が特徴である。
本光コネクタ組立工具は、図17〜図21に示される従来の接続パーツ50に対して従来の光ファイバ心線(コード)を組み込み、従来の光コネクタを組み立てる際に用いられるものである。
この光ファイバ誘導アダプタ170は、中央部に一端171から他端172に渡ってガイド溝173が形成され、その幅方向の外径寸法が後方下部145におけるパーツ収納部146の幅よりもやや小さく形成されており、後方下部145におけるパーツ収納部146に取外し自在に配置されている。
ガイド溝173は一端171側において、接続パーツ50のメカニカルスプライス部に接続しようとする裸光ファイバを誘導できるような高さに形成されている。従って、接続しようとする光ファイバ心線(コード)の裸光ファイバをこの誘導溝に沿って移動させることにより、容易に裸光ファイバをメカニカルスプライス部に挿入することができる。
クサビ150やクサビ解除部160の動作は前記実施例3と同一なのでその説明を省略する。
これにより、接続しようとする光ファイバ心線(コード)を内蔵光ファイバと接続損失を少なくして接続させた接続パーツを提供することができる。
本発明の一実施例を示す断面説明図。 図1の一実施例における組立途中の断面説明図。 図1の一実施例における他の組立途中の断面説明図。 本発明の他の実施例を示す平面断面説明図。 図4の実施例における側面断面説明図。 図4実施例における部品の一部を示す側面図。 図4の実施例において使用される光ケーブルを説明するためのもので、イは平面図、ロは側面図。 図4の実施例における組み立て途中を示すもので、イは平面図、ロは側面断面説明図。 図8と異なる組み立て途中を示す側面断面説明図。 図9と更に異なる組み立て途中を示す側面断面説明図。 図10と更に異なる組み立て途中を示す側面断面説明図。 本発明の更に異なる他の実施例を示すもので、イは平面図、ロは側面図、ハは他の動作時における側面図、ニは図12(イ)のA−A線における断面図、ホは図12(イ)のB−B線における断面図。 図12の実施例における組み立て途中を示すもので、イは平面図、ロは側面説明図。 イ〜ハはそれぞれ図12の実施例における異なる動作時における断面説明図。 本発明の更に異なる他の実施例を示すもので、イは平面図、ロは平面断面説明図。 図15の実施例における組み立て途中を示すもので、イは平面説明図、ロは側面断面説明図。 本発明に至る過程における光コネクタの断面図。 一般的な現場接続型光コネクタの要部部品の斜視図。 一般的な現場接続型光コネクタの更に異なる要部部品の斜視図。 従来の光コネクタの接続形態を示す説明図。 従来の一例における課題を説明するための動作説明。
符号の説明
10 接続基板
10a 後端
10b 係合凹部
11 前部
12 鍔部
13 表面
14 溝
14' 小径溝
14'' 大径溝
15 切欠部
20 蓋
20' 小径溝用蓋
20'' 大径溝用蓋
21 切欠部
30 押圧部材
31 開口部
40 フェルール
41 内蔵光ファイバ
42 一端
45 他端
50 接続パーツ
50 後端部
60 ストップリング
61 開口
62 係合突起
70 スプリング
80 プラグフレーム
81 係合貫通孔
82 係合凹部
90 スライダ
100 くさび
101 差込部
110 接続アダプタ
111 一端
112 割スリーブ
113 他端
113 裸光ファイバ
114 係合突起
120 光ケーブル
121 裸光ファイバ
122 樹脂被覆層
123 光ファイバ心線
124 シース
130 ケーブル把持部
130b 係合突起
130a 前部
131 把持部材
132 係合突起
132 溝
136 把持部品収納部
136a 前部
136b 係合突起
137 収納室
138 蓋
138' 押込突起
139 回転軸
140 光コネクタ組立工具
141 工具フレーム
142 側壁
143 回転軸
144 上部
145 後方下部
146 パーツ収納部
147 切欠き
148 誤押防止壁
150 クサビ
151 アーム
152 基台
153 刃
160 クサビ解除部
161 一端
162 他端
163 摘み
164 テーパ部
170 光ファイバ誘導アダプタ
P 基板根本部
S 応力

Claims (5)

  1. 一端側に光ファイバを内蔵したフェルールが配置され、他端側に接続しようとする光ファイバを機械的に保持して前記内蔵の光ファイバと接続するメカニカル接続部が配置された接続パーツの外側に、筒状のスライダがスライド可能に配置されて構成されたメカニカル接続型光コネクタにおいて、接続しようとする前記光ファイバの光ファイバケーブルのシースを機械的に把持するケーブル把持部が前記接続パーツの他端側の端部に、前記光ファイバの径方向にガタツキを持って固定され、更に、このケーブル把持部の外周を前記スライダの後端がスライド可能に覆うように構成されたことを特徴とするメカニカル接続型光コネクタ。
  2. ケーブル把持部はケーブルシースを機械的に把持する把持部材とその把持部材を収納・配置する把持部品収納部とから構成されたことを特徴とする請求項1に記載のメカニカル接続型光コネクタ。
  3. 把持部品収納部の内部空間は把持部材よりも光ファイバの長手方向に対して長く構成され、把持部材を前記内部空間の後方側に押付ける手段によって押し付けて配置されたことを特徴とする請求項2に記載のメカニカル接続型光コネクタ。
  4. 把持部品収納部には把持部蓋が形成されており、この把持部蓋にはこれを閉めた時に内部空間に配置された把持部材を後方側に押付ける突起が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のメカニカル接続型光コネクタ。
  5. 把持部蓋には、その端部に回転軸を持って90度以上開くことができ、更にスリットが形成されてメカニカル接続部の入口部を臨むことができるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のメカニカル接続型光コネクタ。
JP2005145350A 2005-05-18 2005-05-18 メカニカル接続型光コネクタ Expired - Fee Related JP4191168B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005145350A JP4191168B2 (ja) 2005-05-18 2005-05-18 メカニカル接続型光コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005145350A JP4191168B2 (ja) 2005-05-18 2005-05-18 メカニカル接続型光コネクタ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008202630A Division JP4593660B2 (ja) 2008-08-06 2008-08-06 光コネクタ組立工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006323067A JP2006323067A (ja) 2006-11-30
JP4191168B2 true JP4191168B2 (ja) 2008-12-03

Family

ID=37542811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005145350A Expired - Fee Related JP4191168B2 (ja) 2005-05-18 2005-05-18 メカニカル接続型光コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4191168B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4566932B2 (ja) * 2006-03-08 2010-10-20 株式会社フジクラ 光コネクタ
KR100951651B1 (ko) * 2007-02-09 2010-04-07 주식회사 옵텔콤 광 컨넥터와 광섬유 케이블 그립장치
US7806599B2 (en) * 2007-05-04 2010-10-05 Illum Technologies, Inc. Super miniature, single fiber optical interconnect system with parallel slider push-push type insertion/withdrawal mechanism and method for using same
JP2008292707A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバの位置決め構造及び光ファイバの位置決め方法
JP4851430B2 (ja) * 2007-12-10 2012-01-11 古河電気工業株式会社 光コネクタ
JP5019610B2 (ja) * 2007-12-11 2012-09-05 古河電気工業株式会社 光コネクタ
US9075204B2 (en) 2008-08-04 2015-07-07 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical connector construction tool
JP5193920B2 (ja) * 2009-03-27 2013-05-08 株式会社フジクラ 光コネクタおよび光ファイバ保持体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006323067A (ja) 2006-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4457111B2 (ja) 光コネクタ、及び光コネクタの組立方法
JP4191168B2 (ja) メカニカル接続型光コネクタ
US7712974B2 (en) Method of assembling an optical connector and an optical connector
JP4416591B2 (ja) 光コネクタ及び光ファイバ接続システム
JP4660351B2 (ja) 光コネクタ
JP2005114860A (ja) 光コネクタ用フェルール及び光コネクタの組立方法
EP2275847B1 (en) Optical connector assembling jig and optical connector assembling method
JP2007240855A (ja) 光コネクタ
JP5244732B2 (ja) 光コネクタ、光コネクタ結合構造
JP2007121878A (ja) 光コネクタの接続工具
JP4593660B2 (ja) 光コネクタ組立工具
JP2008292708A (ja) 光コネクタ及びその組立方法
JP2009139837A (ja) 光コネクタ
JP4963493B2 (ja) 光ファイバガイド
JP4163204B2 (ja) 光コネクタ
JP2013015787A (ja) 光コネクタおよびその組立方法
JP5755872B2 (ja) 光コネクタおよびケーブル付き光コネクタの製造方法
JP2011059137A (ja) 光コネクタ用取付補助具及び光コネクタ
JP2010128456A (ja) 光コネクタ
JP2007121582A (ja) 光ファイバ心線把持部材及び光コネクタ接続方法
JP2013003222A (ja) 光コネクタ
CA3133649C (en) Fiber optic connectors with funnel-shaped boots and methods of installing the same
JP2007192871A (ja) 光コネクタ
JP4581666B2 (ja) 光ファイバ接続部品
JP2013044759A (ja) 光接続部品

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080207

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080826

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080917

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130926

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees