JP5244732B2 - 光コネクタ、光コネクタ結合構造 - Google Patents

光コネクタ、光コネクタ結合構造 Download PDF

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本発明は、光コネクタに係り、特に、光ファイバケーブルを引き留めるケーブル引き留め部を有し、このケーブル引き留め部に保持された光ファイバケーブルの端末から延出する光ファイバが、フェルールに形成されているファイバ孔に該ファイバ孔の延在方向に移動可能に挿入されている光コネクタ、光コネクタ結合構造に関する。
例えば架空光配線網からの光回線の引き落としや屋内配線には、光ファイバ素線、光ファイバ心線といった光ファイバを、抗張力繊維等の抗張力体とともに樹脂被覆材(以下、外被とも言う)に埋め込んで一体化した構成の光ファイバケーブルが多用されている。近年、このような光ファイバケーブルのコネクタ接続を可能にするための光コネクタとして、光ファイバケーブルを嵌め込む溝(ケーブル嵌め込み溝)によって光ファイバケーブル端末に嵌め込み固定した外被把持部材を保持することで光ファイバケーブルを引き留めるケーブル引き留め部を有し、現場にて前記光ファイバケーブル端末に簡単に組み立てることができるいわゆる外被把持形現場組立光コネクタ(例えば特許文献1)が実用化されており、急速に普及しつつある。
上述の外被把持形現場組立光コネクタとしては、フェルールに予め内挿固定した短尺の光ファイバ(以下、内部光ファイバとも言う)と前記光ファイバケーブル端末から延出する光ファイバとを突き合わせ接続した接続部を挟み込んで互いの接続状態を維持するメカニカルスプライス構造のクランプ部を前記フェルールの後側(フェルールの突き合わせ用の先端面(接合端面)とは反対の側)に設けた構成のクランプ部付きフェルール、及び該クランプ部付きフェルールを弾性付勢してコネクタ接続時の突き合わせ力を与えるスプリングをハウジングに収納し、このハウジングの前記フェルールが配置されている前端側とは反対の後端側に前記ケーブル引き留め部を設けた構造のもの(以下、第1従来技術とも言う)が広く用いられている。
また、外被把持形現場組立光コネクタ(以下、単に光コネクタとも言う)としては、構造の単純化、低コスト化の要求に鑑みて、例えば図15(a)に示すように、クランプ部が設けられていないフェルールを用いた構成のもの(以下、第2従来技術とも言う)も提案されている。
図15(a)に示す光コネクタ100は、フェルール110及び該フェルール110をコネクタ前側(図15(a)、(b)において左側)に弾性付勢するためのスプリング150(コイルスプリング)を収納するハウジング120の後端側(図15(a)、(b)において右側。フェルール110が配置されている前端側とは反対の側)に、光ファイバケーブル210(光ファイバ素線、光ファイバ心線といった光ファイバ211を抗張力繊維等の抗張力体とともに樹脂被覆材(外被)中に埋め込んで一体化した構成の光ファイバケーブル)の端末に固定した外被把持部材220を収納保持するケーブル引き留め部140を具備し、前記外被把持部材220の収納保持によって前記ケーブル引き留め部140に引き留めた前記光ファイバケーブル210端末から延出する光ファイバ211の先端部に露出させた裸光ファイバ212を前記フェルール110を貫通する微細孔であるファイバ孔111に内挿した概略構成になっている。光ファイバ211は、キャピラリ状のフェルール110の後端部に固定されたスリーブ状のフランジ部材130のフェルール110から後側に延出された部分である延出スリーブ部131の内側空間から前記ファイバ孔111に挿入されている。
但し、光ファイバ211先端の裸光ファイバ212はフェルール110のファイバ孔111にその延在方向に移動可能に内挿されている。また、前記裸光ファイバ212の先端は、フェルール110先端の突き合わせ用端面(接合端面112)から僅かに突出されている。
前記ハウジング120は、スリーブ状のプラグフレーム121と、該プラグフレーム121の後端部に嵌合固定されたスリーブ状のストップリング部122を有する後部ユニット123とによって構成されており、前記後部ユニット123の前記ストップリング部122後端から後側に延出された板状の台部124とストップリング部122の後端部に枢着された引き留めカバー125とによって光ファイバケーブル210端末及び前記外被把持部材220を収納保持してなる前記ケーブル引き留め部140を後端部に有している。
前記外被把持部材220は、該外被把持部材220に設けられているケーブル嵌め込み溝(図示略)によって光ファイバケーブル210端末に嵌め込み固定されている。
ケーブル引き留め部140に収納された外被把持部材220は、前記台部124の後端及び前記引き留めカバー125の後端に突設されたストッパ用突起124a、125aによって、コネクタ後側への移動を規制して保持される。これにより、光ファイバケーブル210が外被把持部材220を介して光コネクタ100のハウジング120に引き留められる。
なお、引き留めカバー125のストッパ用突起125aは、光ファイバケーブル210を通すための切り欠き部125bが形成された板状であり、光ファイバケーブル210は前記切り欠き部125bを介して前記ストッパ用突起125aを貫通して設けられる。
特開2005−265975号公報
図15(a)、(b)に示すように、第2従来技術の光コネクタ100はコネクタ嵌合時(他の光コネクタとの接続時。光コネクタレセプタクル、ソケットに対する光コネクタ100の嵌合時、あるいは、光コネクタアダプタに該光コネクタ100と接続相手側の光コネクタとを嵌合して互いに接続するとき)に、まず、前記光コネクタ100のフェルール110の接合端面112から突出する光ファイバ211の突出部分(以下、突出部213とも言う)に、接続相手側の光コネクタ(以下、単に相手側光コネクタとも言う)のフェルール310に内挿固定されている光ファイバ311(この光ファイバ311先端はフェルール310先端面に揃えられている)が突き当てられ、フェルール110、310間の接近に伴い前記光ファイバ211の突出部213がフェルール110の後側に押し込まれる。光ファイバ211の突出部213のフェルール110に対する押し込みは、フェルール110、310同士が突き合わせ状態となることで完了し、次いで、コネクタ嵌合のためのコネクタの押し込みの継続により光コネクタ100のスプリング150が圧縮変形されるに伴いフェルール110がコネクタ後側へ押し込まれる(プッシュバックされる)。この結果、前記光ファイバケーブル210端末とフェルール110との間にて前記光ファイバ211に撓みが生じ、この撓みの弾性によって光ファイバ211先端が相手側光コネクタのフェルール310の光ファイバ311に突き当て力を以て突き合わせ接続される。第2従来技術の光コネクタ100は第1従来技術の光コネクタに比べて簡単な構成により光ファイバ同士のコネクタ接続を実現できる。
ところで、第2従来技術の光コネクタにあっては、他の光コネクタとの接続時の光損失を抑える点では、ケーブル引き留め部に引き留められた光ファイバケーブル端末とフェルールとの間にて光ファイバケーブルの光ファイバに形成される撓みに起因する光損失を抑制するべく、前記撓みの大きさを必要最小限に抑えることが望ましい。また、本発明者の検証の結果、第2従来技術の光コネクタ100の場合、コネクタ嵌合時に光ファイバに形成される撓みによって、光ファイバ間に必要以上に強い突き当て力(必要最小限を大きく上回る強さの突き当て力)が作用することが判明した。
しかしながら、第2従来技術の光コネクタ100は、コネクタ嵌合時に、フェルール110のプッシュバックと、光ファイバ211のフェルール110の接合端面112から突出された突出部213のフェルール110への押し込みとによって光ファイバ211の撓みが形成される構成であるため、光ファイバ211に形成される撓みのサイズが比較的大きくなってしまう。例えばフェルールに内挿固定された光ファイバの先端がフェルール先端面に位置合わせされコネクタ嵌合時のフェルールのプッシュバック量のみによって光ファイバに撓みが形成される構成の光コネクタとの対比で、光ファイバ211の突出部213の押し込みが生じる分、撓みのサイズが大きくなる。このため、第2従来技術の光コネクタ100は、光ファイバケーブル210端末とフェルール110との間にて光ファイバ211に形成される撓みの小型化に不利であり、前記撓みに起因する損失の低減が容易でないといった問題があった。
また、第2従来技術の光コネクタ100は、コネクタ嵌合時に、光ファイバ211の前記突出部213が、接続相手側光コネクタのフェルール310の光ファイバ311(あるいはフェルール310)の当接によって欠け(特に、光ファイバ211先端面の外周の欠け)や先端面の傷付き等の損傷を受けやすい(傷めやすい)といった欠点があった。
本発明は、前記課題に鑑みて、コネクタ嵌合時に、フェルールに挿入されている光ファイバの先端を傷めにくく、光ファイバに形成される撓みの小型化も容易に実現でき前記撓みに起因する光損失を抑えることができる光コネクタ、光コネクタ結合構造の提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
第1の発明は、フェルール及び該フェルールの弾性付勢用のスプリングを収納するスリーブ状のハウジングの前記フェルールの先端部が配置されている前端部とは反対の後端部に、光ファイバケーブルの端末部あるいは光ファイバを前記ハウジングの中心軸線方向の変位を規制して保持する引き留め部を具備し、前記引き留め部は前記光ファイバケーブル端末部あるいは前記光ファイバを把持する把持部を有し、前記光ファイバの前記把持部に把持された部分から延出する先端側延出部の先端部あるいは前記光ファイバケーブル端末部から延出する光ファイバの先端部が前記フェルールに形成されているファイバ孔に該ファイバ孔の延在方向に移動可能に内挿され、前記把持部に把持された光ファイバあるいは前記光ファイバケーブルの前記把持部に把持された部分である被把持部から前記ハウジング後側への押し込み変位が与えられていないときの前記フェルールの先端面までの距離L1と、前記フェルールが前記ハウジング後側への押し込み限界位置にあるときの前記被把持部からフェルール先端面までの距離L2と、前記被把持部から延出する光ファイバの延出長L3とがL2<L3<L1を満たすと共に、そのL1とL2との差が1mm未満であることを特徴とする光コネクタを提供する。
第2の発明は、前記光ファイバケーブルが光ファイバを該光ファイバに縦添えした線状の抗張力体とともに樹脂被覆材中に埋め込んで一体化した構成であり、前記把持部が前記光ファイバケーブル端末部に該光ファイバケーブル端末部を把持して固定される外被把持部材であり、前記引き留め部が前記光ファイバケーブル端末部に固定された前記外被把持部材を前記ハウジングの中心軸線方向の変位を規制して保持することで前記光ファイバケーブル端末部を前記ハウジングに引き留めるケーブル引き留め部であることを特徴とする第1の発明の光コネクタを提供する。
第3の発明は、前記把持部に把持された前記光ファイバが光ファイバ心線あるいは光ファイバ素線であり、この光ファイバの先端部に露出された裸光ファイバが前記フェルールのファイバ孔に挿入されていることを特徴とする第1の発明の光コネクタを提供する。
の発明は、前記ハウジングの内側に、前記ハウジング後端部側に向かって押し込まれた前記フェルールのフランジ部が当接されることで前記フェルールのハウジング後側への移動を規制する後側ストッパ突部が突設されており、前記フェルールに突設されているフランジ部が前記後側ストッパ突部に当接した位置が前記フェルールの前記押し込み限界位置とされていることを特徴とする第1〜のいずれか1つの発明の光コネクタを提供する。
の発明は、前記ハウジングはその内側に、前記フェルールのフランジ部が当接されることで前記フェルールのハウジング前側からの抜け出しを規制する前側ストッパ突部を有し、前記フェルールに前記ハウジングの後端部側への押し込み変位が与えられていないときの前記被把持部から前記フェルール先端面までの距離L1が、前記フェルールのフランジ部が前記ハウジングの前記前側ストッパ突部に当接しているときの前記被把持部から前記フェルール先端面までの距離であることを特徴とする第1〜のいずれか1つの発明の光コネクタを提供する。
の発明は、ソケット−プラグ結合方式あるいはプラグ−アダプタ−プラグ結合方式の光コネクタ結合構造であって、第1〜のいずれか1つの発明の光コネクタである第1光コネクタと、フェルール及び該フェルールの弾性付勢用のスプリングがハウジングに収納され前記フェルールに内挿固定された光ファイバの先端が前記フェルールの先端面に位置決めされた構成の光コネクタである第2光コネクタとが、前記第1光コネクタと前記第2光コネクタとの嵌合あるいは光コネクタアダプタへの挿入、嵌合によってフェルール同士を突き合わせて互いに接続され、第1光コネクタのフェルールに内挿されている光ファイバと第2光コネクタのフェルールに内挿固定されている光ファイバとが互いに突き当てられ、前記第1光コネクタの前記被把持部と前記フェルールのフェルール本体との間に延在する光ファイバに撓みが形成されていることを特徴とする光コネクタ結合構造を提供する。
の発明は、前記第1光コネクタの前記フェルールがその押し込み限界位置に配置されていることを特徴とする第の発明の光コネクタ結合構造を提供する。
の発明は、前記第2光コネクタとして、前記光コネクタアダプタから離脱させた状態における前記フェルールの前記ハウジングの該フェルールが配置されている前端部とは反対の後端部側への押し込みによる可動量が、前記第1光コネクタの前記フェルールに前記ハウジングの後端部側への押し込み変位が与えられていないときの前記被把持部から前記フェルール先端面までの距離L1と、前記フェルールが前記押し込み限界位置にあるときの前記被把持部から前記フェルール先端面までの距離L2との差よりも大きいものを用いていることを特徴とする第又はの発明の光コネクタ結合構造を提供する。
本発明に係る光コネクタによれば、他の光コネクタ(光ファイバが内挿固定されているフェルールを具備する光コネクタ)との接続時のフェルールのプッシュバック量に比べて、フェルールに内挿されている光ファイバ先端のコネクタ後側への移動量(光ファイバ先端のプッシュバック量)を小さく抑えることができる。このため、コネクタ嵌合時(他の光コネクタとの接続時)に光ファイバに形成される撓みサイズを、第2従来技術の光コネクタの場合に比べて小型化することができ、これにより前記撓みに起因する光損失を抑えることができる。
また、フェルールに挿入されている光ファイバの先端がフェルール先端面よりもフェルールの後側(光コネクタの後側)にずれた位置に配置されているため、コネクタ嵌合時に光ファイバの先端を傷めにくいといった効果も得られる。
本発明に係る光コネクタ結合構造によれば、本発明に係る光コネクタを用いた構成であるため、本発明に係る光コネクタである第1光コネクタにおける光ファイバの撓みに起因する光損失を抑えることができる分、光ファイバ同士のコネクタ接続に伴う接続損失の低減を容易に実現できる。
本発明に係る第1実施形態の光コネクタ(第1光コネクタ)、光コネクタ結合構造を示す断面図であって、(a)はコネクタ嵌合前、(b)は、光コネクタ同士の嵌合作業において本発明に係る光コネクタのフェルールが押し込み限界位置に達した状態(但しコネクタ嵌合の完了前)、(c)はコネクタ嵌合(光コネクタ同士の嵌合)が完了した状態を示す。 本発明に係る光コネクタ(第1光コネクタ)を示す拡大断面図(コネクタ嵌合前の状態)である。 第1実施形態の光コネクタ(第1光コネクタ)の引き留め部(ケーブル引き留め部)の構造を説明する分解斜視図である。 図3の引き留め部(ケーブル引き留め部)の把持部(外被把持部材)を説明する斜視図である。 第1実施形態の光コネクタ(第1光コネクタ)が組み立てられる光ファイバケーブルの端末部を示す斜視図である。 図4の把持部(外被把持部材)における光ファイバケーブル端末部の把持固定状態を説明する部分透視平面図である。 第1実施形態の光コネクタ(第1光コネクタ)の外観構造を示す側面図である。 第1実施形態のソケット−プラグ方式の光コネクタ結合構造を説明する図であって、(a)はコネクタ嵌合前(ソケットと光コネクタとを互いに離隔させた状態)、(b)はコネクタ嵌合状態(光コネクタ結合ユニットを組み立てた状態)を示す。 本発明に係る第2実施形態の光コネクタ(第1光コネクタ)、光コネクタ結合構造を説明する図であって、(a)はコネクタ嵌合前(第1、第2光コネクタをそれぞれ光コネクタアダプタから離隔させた状態)、(b)はコネクタ嵌合状態(光コネクタ結合ユニットを組み立てた状態)を示す。 本発明に係る第3実施形態の光コネクタ(第1光コネクタ)を説明する断面図である。 図10の光コネクタの引き留め部(光ファイバ引き留め部)の把持部(メカニカルスプライス)を示す斜視図である。 図11の把持部(メカニカルスプライス)の構造を説明する断面図であって、(a)は光ファイバ心線を把持固定した状態、(b)は一対の素子間を開放した状態を示す。 本発明に係る光コネクタの第4実施形態として、光ファイバコード端末部に組み立てた構成の光コネクタの一例を説明する断面図である。 本発明に係る光コネクタの第5実施形態を説明する断面図である。 第2従来技術の光コネクタを説明する断面図であって、(a)はコネクタ嵌合前、(b)はコネクタ嵌合状態を示す。
以下、本発明を実施した光コネクタ、光コネクタ結合構造について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、図1(a)〜(c)、図2〜図8を参照して、本発明に係る第1実施形態の光コネクタ、光コネクタ結合構造を説明する。
図1(a)〜(c)に示すように、前記光コネクタ10は光ファイバケーブル90の端末部に組み立てられている。
図5に示すように、前記光ファイバケーブル90は、光ファイバ91(ここでは具体的には光ファイバ素線)を抗張力繊維等の抗張力体92とともに樹脂被覆材93(以下、外被とも言う)中に埋め込んで一体化した構成のものである。
前記光ファイバケーブル90は、ドロップケーブルや、屋内配線用のいわゆるインドアケーブルとして用いられるものであり、図示例では光ファイバ素線である光ファイバ91を1本だけ内蔵した単心のものを例示している。
なお、この光ファイバケーブル90としては、光ファイバ91として、光ファイバ素線にかえて、単心の光ファイバ心線といった被覆光ファイバ(裸光ファイバに樹脂被覆材がコーティング(被着)された構成の光ファイバ)を用いた構成のものも採用可能である。
図1(a)〜(c)、図2に示すように、前記光コネクタ10は、フェルール20及び該フェルール20をコネクタ前側(図1(a)〜(c)において左側)に弾性付勢するためのスプリング30(コイルスプリング)を収納したスリーブ状のハウジング40の後端側(図1(a)〜(c)において右側。フェルール20の先端面(キャピラリ状のフェルール本体21の先端面21b)が配置されている前端側とは反対の側)に、光ファイバケーブル90の端末部に固定した外被把持部材50を前記ハウジング40に対してその中心軸線(後述のハウジング本体40Aの中心軸線)方向の変位を規制して収納保持(ここでは固定)したケーブル引き留め部60(引き留め部)を有している。そして、この光コネクタ10は、前記外被把持部材50の収納保持によって前記ケーブル引き留め部60に保持した前記光ファイバケーブル90端末部から延出する光ファイバ91(光ファイバ91の光ファイバケーブル90端末部から延出された部分。先端側延出部)の先端部の被覆を除去して露出させた裸光ファイバ91aを前記フェルール20のフェルール本体21(後述)を貫通する微細孔であるファイバ孔21aに該ファイバ孔21aの中心軸線方向(延在方向)に移動可能に内挿した概略構成になっている。
前記フェルール20は、具体的には、例えばジルコニアセラミックス製のキャピラリ状部材であるフェルール本体21先端(フェルール先端)の突き合わせ用端面(接合端面。以下、先端面21b)とは反対側に位置する後端部にスリーブ状のフランジ部材22を外挿固定した構成になっている。
このフェルール20にあっては、前記フェルール本体21の先端面21bが該フェルール20の先端面として機能する。以下、フェルール本体21の先端面21bをフェルール先端面とも言う。前記フェルール先端面21bにはPC研磨(PC:Phisical Contact)等の研磨が施されている。
なお、フェルール本体21は、例えばSC形光コネクタ(JIS C 5973に制定されるF04形光コネクタ。SC:Single fiberCoupling optical fiber connector)やMU形光コネクタ(JIS C 5983に制定されるF14形光コネクタ。MU:Miniature-Unit coupling optical fiber connector)といった単心用光コネクタのフェルールに用いられる周知のものを採用可能である。フェルール本体21の材質は単心用光コネクタのフェルールに用いられる周知のものを採用可能であり、ジルコニアセラミックスに限定されず、例えばガラス等であっても良い。
図2に示すように、前記フランジ部材22は、スリーブ状の本体(スリーブ状本体22a)の中心軸線方向の片端をフェルール本体21の後端部に嵌め込み等によって外挿固定されており、フェルール本体21の後端部から後側(先端面21bとは反対の側)に延出する延出スリーブ部22bを有している。また、このフランジ部材22は、スリーブ状本体22aのフェルール本体21後端部に外挿固定された部分(前端部)の外周に突設されたフランジ部22cを有している。このフランジ部22cはフェルール20のフランジ部として機能する。
図2に示すように、前記フランジ部材22の延出スリーブ部22bの内側空間22dは前記ファイバ孔21aに比べて太い孔状になっている。
フェルール本体21のファイバ孔21aは、その後端部が、前記フランジ部材22の延出スリーブ部22bの内側空間22dに臨むフェルール本体21の後端面21cの中央部に開口するように形成されている。このファイバ孔21aと前記フランジ部材22の延出スリーブ部22bの内側空間22dとは、互いの中心軸線が略一致するように設けられている。フランジ部材22の内側空間22dを、以下、フェルール後部孔、あるいは単に後部孔とも言う。前記フェルール20は、前記ファイバ孔21aと前記フェルール後部孔22dとが互いに連通された貫通孔(以下、ファイバ収納用貫通孔23とも言う)を有している。
図2に示すように、前記光ファイバケーブル90の光ファイバ91は、ハウジング40後端の前記ケーブル引き留め部60に固定されている光ファイバケーブル90端末部からハウジング40のストップリング部42(後述)後端の開口部42aを介してハウジング40内に延出され、前記フェルール20の後端から前記ファイバ収納用貫通孔23に挿入されている。この光ファイバ91の先端部の裸光ファイバ91aは前記フェルール本体21のファイバ孔21aに内挿されている。
但し、図2に示すように、光ファイバ91は、フェルール20のフランジ部22cがスプリング30の弾性付勢力によってハウジング40の前端部の内側(ハウジング40のプラグフレーム41(後述)の内側)に突設されている前側ストッパ突部46に当接(前側ストッパ突部46に対してハウジング40後側から当接される)されているとき、すなわちフェルール20がハウジング40前側、コネクタ前側への移動限界位置にあり、ハウジング40後側、コネクタ後側への押し込み変位が生じていないとき(このときのフェルール20の位置を、以下、初期位置とも言う)に、裸光ファイバ91aの先端がフェルール本体21の先端面21b(フェルール先端面)よりもフェルールの後側(コネクタ後側)にずれた位置に配置されるように、光ファイバケーブル90端末部からの延出長L3(本実施形態の光ファイバ91の延出長L3に符号L13を付記する)が設定されている。
図2に示すように、光ファイバ91の裸光ファイバ91a以外の部分(光ファイバケーブル90端末部から裸光ファイバ91aまでの部分。光ファイバ91の被覆(被覆材)が除去されていない部分。以下、被覆部91bとも言う)と裸光ファイバ91aとの境界は、光ファイバ91の被覆部91b端末部を収納可能なように前記フェルール本体21のファイバ孔21aの後端部を拡径した拡張孔部21e内に配置されている。拡張孔部21eの内径は光ファイバ91の被覆部91bの外径に略一致する大きさになっている。
前記フェルール本体21のファイバ孔21aの前記拡張孔部21e以外の部分(拡張孔部21eから先端側の部分)は、裸光ファイバ91aを高精度に位置決めするための微細孔である主孔部21fとされている。また、主孔部21fと拡張孔部21eとの間には、拡張孔部21e側から主孔部21f側に行くにしたがって先細りに形成されたテーパ孔部21gが設けられている。前記ファイバ孔21aは先端側の主孔部21fと後端側の拡張孔部21eとがテーパ孔部21gを介して互いに連通された構成になっている。
図1(a)〜(c)に示す接続相手側の光コネクタ80(第2光コネクタ)のフェルール81は単心用光コネクタに用いられるキャピラリ状のものである。このフェルール81には光ファイバ82aが内挿固定されている。
また、この光コネクタ80は、前記光ファイバ82aの先端面がフェルール81の先端面に揃うように位置決めされた構成になっているものである。
接続相手側の光コネクタ80のフェルール81との突き合わせ時の突き合わせ力によるフェルール20のプッシュバックは、まず、フェルール本体21のファイバ孔21aに該ファイバ孔21aの中心軸線方向に移動可能に内挿されている裸光ファイバ91aとファイバ孔21a内面との間の摺動(拡張孔部21e内面と光ファイバ91の被覆部91b端末部との間の摺動も生じる)によって、光ファイバ91が該光ファイバ91自体の剛性によって光ファイバケーブル90端末部から真っ直ぐに延在した状態を保ったまま、フェルール20がコネクタ後側へ移動する。そして、接続相手側の光コネクタ80のフェルール81に内挿固定されている光ファイバ82aに対する裸光ファイバ91aの突き当てが生じた後、フェルール20のコネクタ後側へのさらなる移動によって、光ファイバケーブル90端末部とフェルール本体21との間にて光ファイバ91に撓みが形成される。
また、図2に示すように、ファイバ孔21aの前記主孔部21f(図2参照)と拡張孔部21eとの間の段差部(具体的には図2に示すテーパ孔部21g)と光ファイバ91(被覆光ファイバ)の被覆部91bの被覆材端面との間の距離は、光コネクタ10の光ファイバケーブル90端末部から初期位置にあるフェルール21の先端面21bまでの距離L1(本実施形態においてはこの距離L1に符号L11を付記する)と光ファイバ91の延出長L3との差(L1−L3。L11−L13)よりも大きく設定されている。このため、この光コネクタ10にあっては、図1(b)、(c)に示すようにフェルール20が接続相手側の光コネクタ80のフェルール81との突き合わせ時の突き合わせ力によって前記初期位置から後側(ハウジング40の後側、コネクタ後側)へ押し込まれ(プッシュバック)、フェルール20がハウジング40の後側(コネクタ後側)への移動限界位置に達したとき、すなわち、フェルール20のフランジ部22cが、ハウジング40のスリーブ状のプラグフレーム41(後述)の後端部に内挿嵌合して固定されたストップリング部42(後述)の前端部42cに当接(ストップリング部42の前端部42cに対してその前側から当接)したときにも、光ファイバ91の被覆部91bと裸光ファイバ91aとの境界部における被覆部91bの被覆材の端面が、ファイバ孔21aの前記主孔部21f(図2参照)と拡張孔部21eとの間の段差部(具体的には図2に示すテーパ孔部21g)に突き当たらず、接続相手側の光コネクタ80のフェルール81に内挿固定されている光ファイバ82aに対する裸光ファイバ91aの突き当てを確実に実現できる。
ストップリング部42の前端部42cは、前記初期位置からハウジング40の後端部に向かって押し込まれたフェルール20のフランジ部22cが当接されることで前記フェルール20のハウジング後側への移動を規制する後側ストッパ突部として機能する。
初期位置からコネクタ後側へ押し込まれたフェルール20のフランジ部22cがストップリング部42の前端部42cの端面42hに当接したときのフェルール20の位置が、この光コネクタ10におけるフェルール20のコネクタ後側への押し込み限界位置となっている。
本発明は、前記フェルール20が初期位置にあるときに、光ファイバ91の被覆部91bと裸光ファイバ91aとの境界がフェルール本体21よりも後方に位置し、拡張孔部21e内に無い構成も含む。また、このように、光ファイバ91の被覆部91bと裸光ファイバ91aとの境界が、フェルール20が初期位置にあるときにフェルール本体21よりも後方に位置し、フェルール20がコネクタ接続時の押し込みによって前記初期位置から僅かに後側に変位したとき(例えば図1(b)参照)に前記拡張孔部21eに入り込むようにしても良い。
この光コネクタ10は外被把持形現場組立光コネクタであり、前記境界部のフェルール20に対する位置設定は、光ファイバケーブル90端末部に光コネクタ10を設ける(組み立てる)際に、光ファイバケーブル90端末部に露出させた光ファイバ91の長さ、及び該光ファイバ91先端に露出させる裸光ファイバ91aの長さ(被覆除去長)の設定によって行える。
図2に示すように、前記ハウジング40は、スリーブ状のプラグフレーム41と、該プラグフレーム41の後端部の内側に嵌合固定されたスリーブ状のストップリング部42を有する後部ユニット43とによって構成されている。
前記後部ユニット43は、前記ストップリング部42と、このストップリング部42の後端から後側(図1(a)〜(c)、図2において右側)に延出された台部44と、ストップリング部42の後端部に枢着された引き留めカバー45とによって構成されている。
図2に示すように、前記後部ユニット43は、ストップリング部42をプラグフレーム41の後端からその内側に挿入し、ストップリング部42の外周に突設されている係止突起42dをプラグフレーム41の後端部の係止孔41aに入り込ませてプラグフレーム41に係合させることで、プラグフレーム41の後端部に組み付けるようにして嵌合固定される。
ストップリング部42の内側には、該ストップリング部42内側を貫通するストップリング部内孔42eの前端部を拡張した拡張穴部42fが形成されており、この拡張穴部42fの穴底に、拡張穴部42fと前記ストップリング部内孔42eの拡張穴部42f以外の部分との段差面であるリング状のスプリング受け面42g(図2)が設けられている。
この光コネクタ10のスプリング30は、前記フェルール20のフランジ部22cと前記スプリング受け面42gとの間に介装されている。
前記フェルール20のフランジ部22cは、前記ストップリング部42の前端部42cと、前記プラグフレーム41の前端部の内側に突設され前側ストッパ突部46との間にて、コネクタ前後方向(図1(a)〜(c)、図2において左右方向。換言すればハウジング40の中心軸線方向)に移動可能に設けられている。前記前側ストッパ突部46は、前記ストップリング部42の前端部42cからコネクタ前側に離隔した位置に配置されている。
図2に示すように、前記ストップリング部42の前端部42cと前側ストッパ突部46との間にはハウジング40に対する前記フランジ部22cのコネクタ前後方向の移動を許容するクリアランスCが確保されている。この光コネクタ10にあっては、前記クリアランスCによるフランジ部22cの可動量が、前記フェルール20のコネクタ前後方向の可動量となっている。
次にケーブル引き留め部60について説明する。
前記ケーブル引き留め部60は、前記後部ユニット43の前記台部44と前記引き留めカバー45とによって構成される収納ケース部であり、この収納ケース部に、光ファイバケーブル90端末部及び該光ファイバケーブル90端末部に固定された前記外被把持部材50を収納保持した構成になっている。外被把持部材50は、ケーブル引き留め部60(収納ケース部)に設けられて光ファイバケーブル90端末部をハウジング40に引き留める把持部として機能する。
図3に示すように、前記台部44は、具体的には、ハウジング40の前後方向(より詳しくは、前記プラグフレーム41と前記ストップリング部42とによって構成されたスリーブ状のハウジング本体40Aの中心軸線方向)に沿って延在する細長板状の主板部44aの両側に側板部44bを立設した構成になっている。一対の側板部44bは前記主板部44aの長手方向全長にわたって設けられており、前記台部44は断面コ字形でハウジング40の前後方向に延在する細長構造体をなしている。
光ファイバケーブル90端末部及び外被把持部材50は一対の側板部44bの間に配置されている。
図12に示すように、前記外被把持部材50は、前記台部44の後端に突設された後端突部44dと前記ストップリング部42の後端部との間に嵌め込むように配置され、これにより、コネクタ前後方向(ハウジング40の中心軸線方向)への変位が規制されている。
図3に示すように、図示例の光コネクタ10において、前記後端突部44dは具体的には台部44の主板部44aの後端に突設されている。但し、後端突部44dは台部44の側板部44bに突設した構成としても良い。
図4に外被把持部材50の一例を示す。
この外被把持部材50は、プラスチック製の一体成形品であり、光ファイバケーブル90端末部を嵌め込んで固定するためのケーブル嵌め込み溝51aが形成された細長形状の把持ブロック部51と、この把持ブロック部51にヒンジ部として機能する薄肉部52を介して設けられたL字板状の蓋部53とを具備する概略構成になっている。
前記把持ブロック部51は、細長板状の底壁部51bの両側に該底壁部51bの長手方向全長にわたって側壁部51c、51dが互いに平行に突設された構造の細長形状のブロック本体51eと、このブロック本体51eの長手方向片端に前記側壁部51c、51dを延長するようにして突出状態に形成された一対の突板部51fとを有している。
前記ケーブル嵌め込み溝51aは前記ブロック本体51eの長手方向全長にわたって形成されている。ブロック本体51eの一対の側壁部51c、51dは、ブロック本体51eにおいて前記ケーブル嵌め込み溝51aを介して両側の壁部である。
前記ケーブル嵌め込み溝51aの長手方向両端はブロック本体51eの長手方向両端に開口されている。
前記蓋部53は、前記底壁部51bから突出する一対の側壁部51c、51dの一方(ここでは符号51cの側壁部。以下、第1側壁部とも言う)の突端に前記薄肉部52を介して繋がっている第1蓋板部53aと、この第1蓋板部53aの前記薄肉部52とは反対側の端部に該第1蓋板部53aに対して垂直に突設された第2蓋板部53bとを有している。
なお、符号51dの側壁部については、以下、第2側壁部とも言う。
図3に前記蓋部53を把持ブロック部51に閉じ合わせて外被把持部材50を光ファイバケーブル90端末部に固定した状態、図4に蓋部53を把持ブロック部51に対して開いた状態を示す。
この外被把持部材50を光ファイバケーブル90端末部に取り付けるには、図4に示すように前記蓋部53を把持ブロック部51に対して開いた状態にて、把持ブロック部51のブロック本体51eのケーブル嵌め込み溝51aに光ファイバケーブル90端末部を嵌め込んだ後、図3に示すように蓋部53を把持ブロック部51に閉じ合わせれば良い。
光ファイバケーブル90は、外被93に形成されたノッチ94(図5参照)からの切り裂き、外被93の切り裂き部分の切断等によって、その端末に光ファイバ91を露出させた状態にしてからケーブル嵌め込み溝51aに嵌め込む。
図6に示すように、ケーブル嵌め込み溝51aに嵌め込んだ光ファイバケーブル90端末部は、ケーブル嵌め込み溝51aを介して両側の側壁部51c、51dの間に挟み込まれる。また、一対の側壁部51c、51dに突設されている突爪51gが光ファイバケーブル90端末部の樹脂被覆材93(外被)に食い込むことで、光ファイバケーブル90端末部が一対の側壁部51c、51dによって両側からしっかりと把持固定される。
図4に示すように前記蓋部53を把持ブロック部51に対して開いた状態にあっては、蓋部53が把持ブロック部51に対して前記薄肉部52を中心に回転自在になっている。
前記薄肉部52は前記第1側壁部51cの長手方向に沿って延在形成されており、前記蓋部53はケーブル嵌め込み溝51aの延在方向(長手方向)に沿った回転軸線を以て回転可能となっている。
把持ブロック部51のブロック本体51eのケーブル嵌め込み溝51aに光ファイバケーブル90端末部を嵌め込んだ後、把持ブロック部51に対して開いた状態になっている蓋部53を回転させて、図3に示すように蓋部53を把持ブロック部51に閉じ合わせたときには、前記蓋部53の第1蓋板部53aが、ブロック本体51eの一対の側壁部51c、51dの突端及びその間に開口する前記ケーブル嵌め込み溝51aを覆うように被せられ、前記第2蓋板部53bが、前記把持ブロック部51のブロック部本体51eの第2側壁部51dの外面(ケーブル嵌め込み溝51aとは反対側の面)を覆うように配置される。
この閉じ合わせは、前記第2蓋板部53bに形成された係合孔53c(図4参照)に、前記第2側壁部51dの外面側に突設されている係止爪51h(図4参照)を入り込ませることにより実現される。これにより、係止爪51hの係合によって蓋部53が係止されてその回転が規制されることで閉じ合わせ状態を維持できる。また、ブロック本体51eの一対の側壁部51c、51dの突端の間からの光ファイバケーブル90端末部の抜け出しも確実に防止できる。さらに、第1蓋板部53aに突設されている突爪53d(図4参照)を光ファイバケーブル90端末部の外被93に食い込ませた状態(図1(a)参照)も維持できる。
図3に示すように、前記外被把持部材50は光ファイバケーブル90端末部に該光ファイバケーブル90端末部を囲繞するように組み付けられる。
図2等に示すように、光コネクタ10のストップリング部42には、光ファイバケーブル90端末部に固定された外被把持部材50の一対の突板部51fのブロック本体51eからの突出先端が当接され、台部44の後端突部44dには前記外被把持部材50の底壁部51bの前記一対の突板部51fとは反対側の端部が当接される。
なお、外被把持部材としては、光ファイバケーブル90端末部を嵌め込んで固定するためのケーブル嵌め込み溝が把持ブロック部を有する構成であれば良く、把持ブロック部及び蓋部の形状等に特に限定はない。また、この外被把持部材としては、蓋部が無い構成のものも含む。
図3に示すように、引き留めカバー45は具体的には、天板部45aとこの天板部45aの両側に突設された一対の側板部45bとを有する断面コ字状の細長部材であり、互いに平行に設けられた細長板状の前記一対の側板部45bの長手方向の片端を前記天板部45aから突出させた部分である一対の枢着片部45cを前記ストップリング部42の後端部に枢着して設けられている。
図2に示すように光ファイバケーブル90端末部から延出し前記フェルール20に内挿されている光ファイバ91は、図2仮想線、図3に示すように、引き留めカバー45を台部44に対して開放した状態にて、前記光コネクタ本体10Aのハウジング40の前記ストップリング部42後端の開口部42a(図2参照)から、光ファイバケーブル90端末部から延出させておいた光ファイバ91をハウジング本体40A内に送り込んで、フェルール20のファイバ収納用貫通孔23に挿入することで内挿される。
また、光ファイバケーブル90端末部に固定しておいた外被把持部材50を、光ファイバケーブル90端末部から延出する光ファイバ91のフェルール20のファイバ収納用貫通孔23への挿入後にハウジング40の台部44に設置し(ハウジング40を、断面コ字形の台部44の断面開口部が台部44の上部に開口する向きとし、外被把持部材50を一対の側板部44bの間にて前記主板部44a上に設置する)、図2実線、図7に示すように、前記後部ユニット43の前記台部44に前記引き留めカバー45を閉じてケーブル引き留め部60を組み立てることで、ケーブル引き留め部60に外被把持部材50が収納保持される。
すなわち、この光コネクタ10は、光ファイバが内挿されていないフェルール20(ファイバ収納用貫通孔23が空の状態のフェルール)及びスプリング30を収納したスリーブ状のハウジング40の後端側に、光ファイバケーブル90端末部に固定された外被把持部材50を前記光ファイバケーブル90端末部とともに前記ハウジング40の中心軸線(ハウジング本体40Aの中心軸線)方向の変位を規制して収納保持するためのケーブル引き留め部60(引き留め部)を有する構成の光コネクタ本体10A、つまり図2等に示した光コネクタ10から光ファイバケーブル90(及び光ファイバ91)、外被把持部材50を省略した構成のものを用意し、外被把持部材50の固定を完了した光ファイバケーブル90端末部から延出する光ファイバ91を前記光コネクタ本体10Aのハウジング40の前記ストップリング部42後端の開口部42a(図1(a)参照)からハウジング本体40A内に送り込んでフェルール20のファイバ収納用貫通孔23に内挿し、光ファイバケーブル90端末部に固定しておいた外被把持部材50を前記台部44と前記引き留めカバー45とによって構成される収納ケース部内に収納保持することによって組み立てられる。
この光コネクタ10は、光ファイバケーブル90端末部に光コネクタ本体10Aを取り付けて組み立てた構成(光コネクタアセンブリ)となっている。
光ファイバ91はハウジング本体40A内に送り込む前に、カット、先端の被覆除去を行って、光ファイバケーブル90端末部からの延出長及び裸光ファイバ91aの口出し長(被覆除去長)を所望長さにしておく。
光ファイバ91のカット、先端の被覆除去(裸光ファイバ91aの口出し)は、光ファイバケーブル90端末部に外被把持部材50を固定した状態で行う。これにより、外被把持部材50を収納ケース部内に収納保持したときに、光コネクタ10の光ファイバケーブル90端末部から初期位置にあるフェルール21の先端面21bまでの距離L1(本実施形態においてはこの距離L1に符号L11を付記する)と光ファイバ91の延出長L3との差(L1−L3。L11−L13)を正確に確保できる。
なお、光コネクタ10を組み立てるための手法は上述に限定されるものではない。
図3に示すように、引き留めカバー45の前記一対の枢着片部45cは前記ストップリング部42の後端部に突設された軸部42bに軸支されており、引き留めカバー45を台部44に対して開放した状態にあっては、前記ストップリング部42後端部の軸部42bを中心に回転自在になっている。この引き留めカバー45の回転は、ハウジング40の前後方向(より詳しくは、前記プラグフレーム41と前記ストップリング部42とによって構成されたスリーブ状のハウジング本体40Aの中心軸線方向)に垂直、かつ前記台部44の主板部44aに平行な回転軸線を中心とする回転であり、この回転によって台部44に対して開閉できる。
図3に示すように、引き留めカバー45の一対の側板部45bには、前記台部44の両側に突設されている係合爪44cを入り込ませることで該引き留めカバー45を前記台部44に係止するための係合孔45dが形成されている。図2実線、図7に示すように、光ファイバケーブル90端末部及び外被把持部材50を収納保持したケーブル引き留め部60にあっては、前記引き留めカバー45は、その一対の側板部45bの間に台部44の一対の側板部44bを収納して前記台部44に閉じ合わされ、各側板部45bの係合孔45dに前記台部44の両側に突設されている係合爪44cを入り込ませることにより、この係合爪44c(図3、図7参照)によって前記台部44に係止され、回転による開放が規制された状態になっている。引き留めカバー45の天板部45aは光ファイバケーブル90端末部及び外被把持部材50を介して台部44の主板部44aとは反対の側に前記主板部44aに沿う向きで配置され、外被把持部材50を主板部44aに押さえ込む。
引き留めカバー45の前記枢着片部45cとは反対側の端部の天板部45a及び一対の側板部45bによって囲まれる内側には、光ファイバケーブル90を通すための切り欠き部45eが形成された端部板45fが設けられており、光ファイバケーブル90は前記切り欠き部45eを介して引き留めカバー45から延出するように設けられる。
なお、ケーブル引き留め部60にあっては、前記引き留めカバー45の天板部45aによって外被把持部材50を台部44の主板部44aに押さえ込んで固定する構成であっても良いが、本発明においては、前記引き留めカバー45の天板部45aと台部44の主板部44aとの間にて台部44の主板部44aに垂直の方向への若干の変位を許容(但し、台部44の後端突部44dとストップリング部42の後端部との間における外被把持部材50が嵌め込み状態が維持されるようにする)して外被把持部材50を収納した構成も採用可能である。
図1(a)〜(c)は、具体的にはソケット−プラグ方式の光コネクタ結合構造を例示する。
図1(a)〜(c)に示す接続相手側の光コネクタ80(第2光コネクタ)は、具体的には図8(a)に示すように、フェルール81を収納するスリーブ状のハウジング83の前端部(図8(a)においてハウジング83の右側の端部)の内側が、光コネクタ10(光コネクタプラグ)が挿入、嵌合されるコネクタ嵌合穴84とされた構成のソケットである。以下、この光コネクタ80をソケットとも言う。
このソケット80は光ファイバ82(例えば、光ファイバ心線、光ファイバ素線、光ファイバコード)の先端に組み立てられたものであり、前記フェルール81には、光ファイバ82の先端の被覆材を除去して露出させた裸光ファイバ82aが内挿固定されている。前記裸光ファイバ82aは、その先端がフェルール81の先端面に揃えられている。
なお、ソケット80としては、光ファイバ心線、光ファイバ素線といった光ファイバを該光ファイバに縦添えした抗張力繊維等の抗張力体とともに樹脂被覆材中に埋め込んで一体化した構成の光ファイバケーブルの端末部に組み立てたものも採用可能である。この場合、ソケットとしては光ファイバケーブル端末部をハウジング83の中心軸線方向の移動規制して収納保持するケーブル引き留め部を具備する構成、例えば、光コネクタ10のケーブル引き留め部と同様に、光ファイバケーブル端末部に固定した外被把持部材を収納保持するための収納ケース部を構成する台部及び引き留めカバーをハウジング83の後端に備えた構成とすることも可能である。
このソケット80のフェルール81は、前記コネクタ嵌合穴84の穴奥部からハウジング83前側(図8(a)においてハウジング83の右側)方向に突出され、その先端がコネクタ嵌合穴84内に配置されている。また、このフェルール81は前記ハウジング83に組み込まれたスプリング85(コイルスプリング)によってハウジング83前側(図8(a)においてハウジング83の右側)へ弾性付勢されている。
図8(a)、(b)に例示する光コネクタ結合構造は、光コネクタ10(第1光コネクタ)とソケット80(第2光コネクタ)とによって構成されており、図8(b)に示すように、前記ソケット80の前記コネクタ嵌合穴84に前記光コネクタ10を挿入、嵌合して光コネクタ10とソケット80とが互いに結合されてなる光コネクタ結合ユニット71を組み立てることで、光ファイバ91、82同士の光接続が実現される。
図8(b)に示すように、前記ソケット80の前記コネクタ嵌合穴84に前記光コネクタ10を挿入して嵌合する(光コネクタ結合ユニット71を組み立てる)と、前記ソケット80のフェルール81に光コネクタ10のフェルール20が突き合わされ(フェルール20、81の先端面21、81a同士の突き当て)、光コネクタ10、80のスプリング30、85がそれぞれフェルール20、81のプッシュバックによって押し縮められて、このスプリング30、85の弾性によって互いに突き合わせ状態のフェルール20、81の突き合わせ力が与えられる。また、光コネクタ10のハウジング40のハウジング本体40A(具体的にはプラグフレーム41)及びソケット80の一方に突設された弾性爪がハウジング本体及びソケット80の他方に係合することにより光コネクタ10がソケット80に対して係止されて光コネクタ10のコネクタ嵌合穴84からの抜け出しが規制される。
前記弾性爪は、光コネクタ10のハウジング本体40A及びソケット80の片方のみに突設することに限定されず、光コネクタ10のハウジング本体40A及びソケット80の両方に突設しても良い。
コネクタ嵌合穴84に挿入された光コネクタ10をソケット80に対して係止して光コネクタ10のコネクタ嵌合穴84からの抜け出しを規制するための前記弾性爪としては特に限定は無く、光コネクタとソケットの嵌合、結合構造において用いられている周知の構成を適用できる。
この弾性爪としては、例えば係合解除操作用レバーが突設されているラッチ等、光コネクタ結合ユニット71外側から作業者が手指で係合解除操作を行える構成のものを採用可能である。係合解除操作可能な弾性爪の場合、係合解除操作を行うことで、ソケット80のコネクタ嵌合穴84に嵌合されている光コネクタ10のソケット80からの抜き去りが可能となる。
また、この弾性爪としては、ソケット80のコネクタ嵌合穴84内に突設され、コネクタ嵌合穴84に挿入、嵌合された光コネクタのハウジング本体40Aと係合されるものであっても良い。この場合も、弾性爪としては、光コネクタ結合ユニット71外側から係合解除操作(例えば、光コネクタ10と該光コネクタ10に係合した弾性爪との間に差し込んで光コネクタ10に対する弾性爪の係合を解除する差し込み片を有する係合解除用工具の使用等)可能なものを採用できる。また、光コネクタとして、スライドロック機構を構成するコネクタ前後方向に移動可能なつまみを有する構造のものを採用した場合、弾性爪として、ソケット80のコネクタ嵌合穴84に挿入、嵌合された光コネクタのつまみのコネクタ後側への移動操作によって、光コネクタに対する係合を解除できる構成のものを採用できる。
前記光コネクタ10は、図1(a)に示すように前記フェルール20が初期位置にあるときの前記ケーブル引き留め部60に保持されている光ファイバケーブル90端末部からフェルール先端面21bまでの距離L11と、前記フェルール20のフランジ部22cが前記ハウジング40のストップリング部42の前端部42cの端面42hに当接したとき(図1(c)参照)の光ファイバケーブル90端末部から前記フェルール先端面21bまでの距離L12と、光ファイバケーブル90の光ファイバ91の前記光ファイバケーブル90端末部からの延出長(裸光ファイバ91aを含む長さ)L13とがL12<L13<L11を満たす構成となっている。
この光コネクタ10にあっては、既述のように、フェルール20が初期位置にあるとき、光ファイバ91の先端はフェルール先端面21bから後側にずれた位置にある。
また、光ファイバ91の光ファイバケーブル90端末部からの延出長L13及び光ファイバ91先端部の裸光ファイバ91aの長さ(被覆除去長)の設定によって、光ファイバ91の被覆部91bの端末(裸光ファイバ91aと被覆部91bとの境界部)が、フェルール20が初期位置にあるとき及びコネクタ後側への移動限界位置にあるときを含む常時、フェルール本体21の拡張孔部21e内に位置し、かつ、ファイバ孔21aの前記主孔部21f(図2参照)と拡張孔部21eとの間の段差部(具体的には図2に示すテーパ孔部21g)に突き当たらないようになっている。
また、ここでは、ソケット80として、フェルール81の、ハウジング83後端側(光ファイバ82が延出されている側。コネクタ嵌合穴84が開口されている前端部とは反対の側)への押し込みによる可動量ΔX(図1(c)参照。フェルール81のプッシュバック可能量)、すなわちハウジング83後端側への押し込み変位が与えられていないときの位置(フェルール81が図8(a)に示す位置。以下、初期位置とも言う)から後端側への押し込み限界位置(図示例の光コネクタ80にあってはスプリング85が圧縮限界となる位置)までの距離が、光コネクタ10の光ファイバケーブル90端末部から初期位置にあるフェルール21の先端面21bまでの距離L11と、前記フェルール20のフランジ部22cが前記ハウジング40のストップリング部42の前端部42cに当接したとき(図1(c)参照。フェルール20が押し込み限界位置にあるとき)の光ファイバケーブル90端末部から前記フェルール先端面21bまでの距離L12との差(フェルール20のプッシュバック可能量)よりも大きいものを用いている。
図1(a)に示すように、フェルール20のプッシュバック可能量(コネクタ前後方向における可動量。L11−L12)は適宜設定可能であるが、0.2mm以上1.0mm未満であることが好ましく、例えば0.2〜0.4mmの範囲に設定する。
一方、図1(c)に示すように、相手側光コネクタ80のフェルール81の可動量ΔXは、光コネクタ10のフェルール20のコネクタ前後方向における可動量に比べて0.5mm以上大きく、1.0mm以上であることが好ましい。なお、相手側光コネクタ80(ここではソケット)のフェルール81の可動量ΔXは、光コネクタ10、80同士の接続時にフェルール81がコネクタ後側(相手側光コネクタ80におけるコネクタ後側)への押し込み限界位置に達しない大きさに確保される。この可動量ΔXの上限値は特に限定されないが、光コネクタ80の無用な大型化の回避、実用性等に鑑みて、例えば5mm以下であることが好ましい。
図1(a)〜(c)に示すように、前記ソケット80に光コネクタ10を嵌合させて結合する(光コネクタ結合ユニット71を組み立てる)べく、ソケット80のコネクタ嵌合穴84に前記光コネクタ10を挿入していくと、光コネクタ10のフェルール20とソケット80のフェルール81とが互いに突き合わせられ各光コネクタ10、80のフェルール20、81のプッシュバックが生じる。そして、ソケット80のコネクタ嵌合穴84に前記光コネクタ10が嵌合され、光コネクタ10のハウジング本体40A及びソケット80の一方に突設された弾性爪がハウジング本体及びソケット80の他方に係合することにより、ソケット80と光コネクタ10との結合が実現される。
光コネクタ10のフェルール20が初期位置にあるとき、光ファイバケーブル90端末部から延出する光ファイバ91は、光ファイバケーブル90端末部とフェルール20のフェルール本体21との間にて光ファイバケーブル90端末部から真っ直ぐに延在する状態になっている。
ソケット80のコネクタ嵌合穴84に光コネクタ10を挿入していくと、光コネクタ10のフェルール20の先端面21bが接続相手側の光コネクタ80のフェルール81の先端面81aと当接した後、コネクタ嵌合穴84への光コネクタ10の押し込みの継続により、フェルール20が、フェルール本体21のファイバ孔21aに内挿されている裸光ファイバ91aとファイバ孔21a内面との間の摺動(拡張孔部21e内面と光ファイバ91の被覆部91b端末部との間の摺動も生じる)を生じながらプッシュバックする。
そして、接続相手側の光コネクタ80のフェルール81に内挿固定されている光ファイバ82a(裸光ファイバ)が光コネクタ10のフェルール20のフェルール本体21に内挿されている裸光ファイバ91aに突き当てられた後、フェルール20のさらなるプッシュバックによってソケット80と光コネクタ10との嵌合、結合が達成される。ソケット80と光コネクタ10との嵌合、結合が完了したときには、光ファイバケーブル90端末部とフェルール本体21との間にて光ファイバ91に撓みが形成された状態となる。
なお、光コネクタ10のフェルール20がプッシュバックするとき、相手側光コネクタ80のフェルール81のハウジング83に対するプッシュバックも生じる。
また、光コネクタ10の光ファイバ91は、相手側光コネクタ80のフェルール81に内挿固定されている光ファイバ82aが突き当てられるまでは、該光ファイバ91自体の剛性によって光ファイバケーブル90端末部から真っ直ぐに延在した状態を保つ。
図2に示すように、光コネクタ10の光ファイバケーブル90端末部から初期位置にあるフェルール21の先端面21bまでの距離L11と光ファイバ91の延出長L13との差(L11−L13。以下、オフセット量とも言う)は例えば0.1mmであるが、これに限定されず0.1mmより小さくても、0.1mmより大きくても良い。
但し、前記オフセット量は、コネクタ嵌合時に、相手側光コネクタ80のフェルール81に内挿固定されている光ファイバ82aと光コネクタ10のフェルール20に内挿されている光ファイバ91との突き合わせ接続(光接続)を実現するに足る突き当て力(光ファイバ同士の突き当て力)を確保できる大きさの撓みを光ファイバ91に形成できるように、フェルール20のコネクタ前後方向の可動量(L11−L12)よりも小さい範囲で設定する。
本発明者の検証の結果、フェルール20のフェルール本体21と光ファイバケーブル90端末部との間の距離(フェルール20が初期位置にあるときの距離)が20mm、光ファイバ91が径250μmの光ファイバ素線である場合、光ファイバケーブル90端末部から押し込み限界位置にある前記フェルール20の先端面21bまでの距離L12と光ファイバ91の延出長L13との差(L13−L12。以下、光ファイバ91先端のプッシュバック量とも言う)が0.1mm程度であっても、コネクタ嵌合時に相手側光コネクタ80のフェルール81に内挿固定されている光ファイバ82先端(裸光ファイバ82a)と光コネクタ10のフェルール20に内挿されている光ファイバ91との突き合わせ接続(光接続)を実現するに足る突き当て力(光ファイバ同士の突き当て力)を確保できることが判明した。また、光ファイバ91先端のプッシュバック量を0.1mmにしたとき、フェルール20のフェルール本体21と光ファイバケーブル90端末部との間の距離が10〜25mmの範囲である場合について、光ファイバ91、82同士の突き合わせ接続を実現するに足る突き当て力が得られることを確認できた。
本発明にかかる光コネクタ結合構造は、ソケット80と光コネクタ10との嵌合によって光コネクタ結合ユニット71を組み立てたときに、光コネクタ10のフェルール20がその押し込み限界位置よりもコネクタ前側にずれた位置に配置される構成、光コネクタ10のフェルール20が押し込み限界位置に配置される構成のいずれも採用可能である。
ここでは、後者の、コネクタ嵌合時(光コネクタ結合ユニット71を組み立てたとき)に、光コネクタ10のフェルール20が押し込み限界位置に配置される構成を採用している。
図1(b)、(c)に示すように、ここで説明する光コネクタ10及びソケット80は、ソケット80のコネクタ嵌合穴84に挿入した光コネクタ10のフェルール20がコネクタ後側への押し込み限界位置に達した後、ソケット80のコネクタ嵌合穴84への光コネクタ10の押し込みがさらに継続されることで、ソケット80に対する光コネクタ10の嵌合、結合が達成されるようになっている。ソケット80のコネクタ嵌合穴84に挿入した光コネクタ10のフェルール20がコネクタ後側への押し込み限界位置に達した後は、光コネクタ10のフェルール20及びソケット80のフェルール81のうちソケット80のフェルール81のみが、ソケット80のコネクタ嵌合穴84への光コネクタ10の押し込みに伴いプッシュバックする(ソケット80のハウジング83がフェルール81に対してコネクタ前側へ相対移動する)。
ソケット80と光コネクタ10との嵌合、結合が完了すると、光コネクタ10、80のスプリング30、85の弾性によって、互いに突き合わせ状態になっているフェルール20、81間に所望の突き合わせ力が得られる。但し、光コネクタ10のフェルール20は押し込み限界位置に配置される。
前記光コネクタ10は、フェルール20が初期位置にあるときに、光ファイバ91の先端がフェルール先端面21bから後側にずれた位置にある構成であるため、ソケット80に嵌合、結合したとき、光ファイバケーブル90端末部とフェルール20のフェルール本体21との間にて光ファイバ91に形成される撓みのサイズを小さく抑えることができる。
例えば既述の第2従来技術の光コネクタ100は、他の光コネクタとの接続時に、フェルール110のプッシュバックと、光ファイバ211のフェルール110の接合端面14から突出された突出部24のフェルール110への押し込みとによって光ファイバ211の撓みが形成される構成となっている。これに対して前記光コネクタ10は、相手側光コネクタ80と接続する際のフェルール20のプッシュバックによって、フェルール本体21に内挿されている光ファイバ91に相手側光コネクタ80のフェルール81に内挿固定されている光ファイバ82aが突き当てられた後に、光ファイバ91先端(裸光ファイバ91a先端)がフェルール20とともにプッシュバックされることで光ファイバ91の撓みが形成される構成である。
この光コネクタ10にあっては、他の光コネクタ80との接続時の光ファイバ91先端のプッシュバック量(コネクタ後側への移動距離)、すなわち光ファイバケーブル90端末部から押し込み限界位置にある前記フェルール20の先端面21bまでの距離L12と光ファイバ91の延出長L13との差(L13−L12)が、フェルール21の初期位置からのプッシュバック量(初期位置からコネクタ後側への移動距離。L11−L12)に比べて、光ファイバケーブル90端末部から初期位置にあるフェルール21の先端面21bまでの距離L11と光ファイバ91の延出長L13との差(L11−L13)の分、小さい。
このため、既述の第2従来技術の光コネクタ100に比べて、光ファイバ91に形成される撓みの小型化を容易に実現できるのである。
この光コネクタ10にあっては、光コネクタ10の光ファイバケーブル90端末部から初期位置にあるフェルール21の先端面21bまでの距離L11と、光ファイバケーブル90端末部から押し込み限界位置にある前記フェルール20の先端面21bまでの距離L12との差(フェルール20のコネクタ前後方向における可動量)を例えば既述のように0.2mm以上1.0mm未満に設定すると、他の光コネクタとの接続時の光ファイバ91先端のプッシュバック量を1.0mm未満に確実に抑えることができる。
また、ソケット80と光コネクタ10との嵌合によって光コネクタ結合ユニット71を組み立てたときに光コネクタ10のフェルール20が押し込み限界位置に配置される構成の光コネクタ結合構造によれば、光コネクタ結合ユニット71の組み立て時に、光コネクタ10のフェルール20のフランジ部22cが光コネクタ10のハウジング40の後側ストッパ突部(本実施形態にあってはストップリング部42の前端部42c)に接続相手側の光コネクタ80のスプリング85の弾性付勢力によって押し付けられるようにして当接されるため、フェルール20を押し込み限界位置に確実に停止させることができる。このため、例えば光コネクタ結合ユニットを組み立てたときに光コネクタ10のフェルール20が押し込み限界位置よりもコネクタ前側にずれた位置に配置される構成(互いに接続した各光コネクタのスプリングの弾性付勢力のバランスによってフェルール20の位置が決まる構成)に比べて、光コネクタ10の光ファイバ91に所期の大きさの撓みを確実に形成できる。
したがって、前記光コネクタ結合構造は、光ファイバ91に必要以上に大きい撓みが形成されることを回避するべく、光コネクタ10の光ファイバケーブル90端末部から初期位置にあるフェルール21の先端面21bまでの距離L11と、光ファイバケーブル90端末部から押し込み限界位置にある前記フェルール20の先端面21bまでの距離L12との差(L11−L12。フェルール20のコネクタ前後方向における可動量)、及び光ファイバケーブル90端末部から押し込み限界位置にある前記フェルール20の先端面21bまでの距離L12と光ファイバ91の延出長L13との差(L13−L12。この光コネクタ結合構造にあっては、光コネクタ同士の接続時の光ファイバ91先端のプッシュバック量がこれに一致する)を小さくする(例えば既述のようにL11−L12を0.2mm以上1.0mm未満に設定する)ことに有利である。例えば、光コネクタ10、80同士の接続時の光ファイバ91先端のプッシュバック量(L13−L12)を0.1mm程度の微小寸法とした場合であっても、このプッシュバック量に対応する大きさの撓みを光ファイバ91に確実に形成でき、光コネクタ10のフェルール本体21に内挿されている光ファイバ91と相手側光コネクタ80のフェルール81に内挿固定されている光ファイバ82aとの突き合わせ接続(光接続)の実現に要する突き当て力が得られる。
このため、フェルール20のコネクタ前後方向における可動量(L11−L12)、及び光ファイバケーブル90端末部から押し込み限界位置にある前記フェルール20の先端面21bまでの距離L12と光ファイバ91の延出長L13との差(L13−L12)を小さくして、撓みに起因する光損失を抑えることを容易に実現できる。
また、前記光コネクタ10によれば、既述のようにフェルール20が初期位置にあるときに、光ファイバ91の先端がフェルール先端面21bから後側にずれた位置にある構成であるため、第2従来技術の光コネクタのようにフェルール先端から光ファイバから突出されている構成に比べて、コネクタ嵌合時(他の光コネクタとの接続時)に、フェルール20に挿入されている光ファイバ91先端を傷めにくいといった利点もある。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態を説明する。
上述の実施形態ではソケット−プラグ結合方式の光コネクタ結合構造を説明したが、本発明はこれに限定されず、図9(a)、(b)に示すように、プラグ−アダプタ−プラグ結合方式の光コネクタ結合構造にも適用可能である。
図1(a)等に示すように、第1実施形態の光コネクタ10は、フェルール20を、ハウジング本体40Aの前端からコネクタ後側にずれた位置に収納しており、フェルール20の先端部(フェルール本体21の先端部)がハウジング本体40A前端から突出していない構成になっている。図9(a)に示すように、光コネクタ10B(光コネクタプラグ)は、既述の光コネクタ10のプラグフレーム41にかえて、該プラグフレーム41の前側ストッパ突部46から前側に延出するスリーブ状部分の寸法(中心軸線方向の寸法)を短縮した構成のプラグフレーム41Aを採用し、このプラグフレーム41Aと後部ユニット43のストップリング部42とによって構成されるスリーブ状のハウジング本体40Bに、前記フェルール20をそのフェルール本体21の先端部が前記プラグフレーム41Aの前端部から突出(フェルール20が初期位置にあるとき)されるようにして収納した構成のものである。
図中符号40’はこの光コネクタ10Bのハウジングである。このハウジング40’はプラグフレーム41Aと後部ユニット43とによって構成されている。
前記プラグフレーム41Aは、前側ストッパ突部46から前側に延出するスリーブ状部分の寸法以外は、光コネクタ10のプラグフレーム41と同様の構成になっている。この光コネクタ10Bのプラグフレーム41A以外の構成は既述の光コネクタ10と同様である。
図9(a)、(b)に示すように、ここで説明する光コネクタ結合構造は、前記光コネクタ10B(第1光コネクタ)と、光ファイバ心線、光ファイバ素線といった被覆光ファイバである光ファイバ12a先端に組み立てられた光コネクタ12(光コネクタプラグ。第2光コネクタ)とを、光コネクタアダプタ11に対向する両側から挿入、嵌合して互いに接続したものである。光コネクタ10Bと光コネクタ12aとを光コネクタアダプタ11にて互いに接続することで、光コネクタ10Bと光コネクタ12aと光コネクタアダプタ11とからなる光コネクタ結合ユニット72が組み立てられ、光ファイバ91、12a同士の光接続が実現される。
前記光コネクタ12としては、例えばSC形光コネクタ、MU形光コネクタ等の周知の単心用光コネクタを採用できる。
この光コネクタ12は、スリーブ状のハウジング12bにフェルール12cと該フェルール12cの弾性付勢用のスプリング12d(コイルスプリング)とを収納した構成になっている。前記光ファイバ12aは、例えば光ファイバ心線、光ファイバ素線といった被覆光ファイバであり、前記フェルール12cには光ファイバ12aの先端部の被覆材を除去して口出しされた裸光ファイバ12a1が内挿固定されている。前記フェルール12cは、単心用光コネクタに用いられるキャピラリ状のものである。前記裸光ファイバ12a1は、その先端がフェルール12cの先端面12eに揃うように位置決めしてフェルール12cに内挿固定されている。
なお、光コネクタ12としては、光ファイバ心線、光ファイバ素線といった光ファイバを該光ファイバに縦添えした抗張力繊維等の抗張力体とともに外被中に埋め込んで一体化した構成の光ファイバケーブルの端末部に組み立てたもの、例えば光コネクタ10Bと同様の構成のものも採用可能である。
前記フェルール12cは、スプリング12dによってハウジング12bの前側(光ファイバ12aが延出されている後端部とは反対の側)に弾性付勢されており、コネクタ後側(ハウジング12bの後端部側)に押し込み可能である。
但し、この光コネクタ12としては、フェルール12cの押し込みによる可動量、すなわちコネクタ後側への押し込み変位が与えられていないときの位置(フェルール12aが図9(a)に示す位置。初期位置)から後側への押し込み限界位置(図示例の光コネクタ12にあってはスプリング12dが圧縮限界となる位置)までの距離が、光コネクタ10Bのフェルール20の可動量(光ファイバケーブル90端末部から初期位置にあるフェルール21の先端面21bまでの距離L11(図2参照)と、前記フェルール20のフランジ部22cが前記ハウジング40のストップリング部42の前端部42cに当接したとき(フェルール20が押し込み限界位置にあるとき)の光ファイバケーブル90端末部から前記フェルール先端面21bまでの距離L12との差)よりも大きいものを用いている。そして、光コネクタ10Bと光コネクタ12aとを光コネクタアダプタ11にて互いに接続してなる光コネクタ結合ユニット72にあっては、光コネクタアダプタ11内での光コネクタ10B、12のフェルール20、12b同士の突き合わせによって、光コネクタ10Bのフェルール20がその押し込み限界位置に配置され、光ファイバケーブル90端末部とフェルール20のフェルール本体21との間にて光ファイバ91に撓みが与えられ、光ファイバ91、12a同士の突き合わせ接続が実現されている。
なお、本発明に係る光コネクタ結合構造は、光コネクタ12として、フェルール12cの押し込みによる可動量が光コネクタ10Bのフェルール20の可動量と同等あるいはそれよりも小さいものを採用し、光コネクタ結合ユニット72を組み立てたときに、光コネクタ10Bのフェルール20がその押し込み限界位置よりもコネクタ前側にずれた位置に配置される構成も含む。
(第3実施形態)
次に本発明の第3実施形態を説明する。
本発明に係る光コネクタは、光ファイバケーブル90端末部に組み立てた構成のものに限定されず、例えば光ファイバ心線、光ファイバコード等の光ファイバの端部に組み立てた構成のものであっても良い。
その一例として、図10に本発明の第3実施形態の光コネクタ10Cを示す。なお、図中、第1実施形態の光コネクタ10と同様の構成部分については共通の符号を付し、その詳しい説明を省略する。
図10に示すように、この光コネクタ10Cは単心の光ファイバ心線13の先端に組み立てられている。
前記光コネクタ10Cは、既述の第1実施形態の光コネクタ10の後部ユニット43にかえてスリーブ状のストップリング48を用いた構成のハウジング40Cを採用し、このハウジング40Cにフェルール20、スプリング30、メカニカルスプライス49(後述)を収納した構造になっている。
前記ハウジング40Cは、既述の光コネクタ10のプラグフレーム41の後端部にストップリング48を嵌合固定した構成になっている。
前記ストップリング48は、プラグフレーム41の後端部に内嵌めして固定され前記プラグフレーム41からコネクタ後側(図10右側。フェルール20先端部が配置されているコネクタ前端部とは反対の側)に延出するスリーブ状のストップリング本体481と、このストップリング本体481の前記プラグフレーム41後端部に嵌合固定された前端部481aとは反対の後端部に外嵌めして固定された後部リング482とによって構成されている。
前記ストップリング本体481の前端部481aには、第1実施形態の光コネクタ10の後部ユニット43のストップリング部42と同様の拡張穴部481b及びスプリング受け面481cが形成されている。前記スプリング30は、前記フェルール20のフランジ部22cと前記スプリング受け面481cとの間に介装してハウジング40C内に収納されている。
ストップリング本体481はその前端部481aの外周に突設されている係止突起481fをプラグフレーム41後端部に係合させることで、プラグフレーム41から後側への移動、引き抜きが規制されている。後部リング482は、ストップリング本体481の後端部の外周に突設された後部係止突起481gとの係合によってストップリング本体481から後側への移動、引き抜きが規制されている。
また、この光コネクタ10Cのフェルール20は、そのフランジ部22cを、ストップリング本体481の前端部481aの端面481dとプラグフレーム41の前側ストッパ突部46との間に配置して、全体としてスリーブ状に形成されたハウジング40Cに収納されている。ストップリング本体481の前端部481aの端面481dとプラグフレーム41の前側ストッパ突部46との間には前記フェルール20のフランジ部22cのコネクタ前後方向の移動を可能にするクリアランスC3が確保されており、このクリアランスC3によるフランジ部22cの可動量が、前記フェルール20のコネクタ前後方向の可動量となっている。
前記フェルール20は、前記スプリング30の弾性付勢力によってコネクタ前側へ弾性付勢され、前記フランジ部22cがプラグフレーム41の前側ストッパ突部46にコネクタ後側から当接されている。前記フランジ部22cがプラグフレーム41の前側ストッパ突部46に当接した位置(図10に示す位置)がフェルール20のコネクタ前側への移動限界位置である。このときのフェルール20の位置を、以下、初期位置とも言う。
また、フェルール20は、コネクタ後側への押し込みによって前記フランジ部22cがストップリング本体481の前端部481aの端面481dにコネクタ前側から当接した位置がコネクタ後側への押し込み限界位置となっている。
ハウジング40Cの内側にはその後端部から光ファイバ心線13が挿入されており、この光ファイバ心線13の先端部の被覆材を除去して露出させた裸光ファイバ13aが、前記フェルール20のフェルール本体21のファイバ孔21aに該ファイバ孔21aの中心軸線方向に移動可能に内挿されている。また、前記光ファイバ心線13の被覆材によって被覆されている部分である被覆部13dと裸光ファイバ13aとの境界部は、前記ファイバ孔21aの後端側の拡張孔部21e内に配置されている。拡張孔部21eに挿入されている被覆部13dの先端部もファイバ孔21aの中心軸線方向に移動可能になっている。
前記光ファイバ心線13は、ストップリング48後端の開口部(後端開口部482a)に通してストップリング48に引き通されており、ストップリング48の後端部に収納された前記メカニカルスプライス49(把持部)に把持された部分(被把持部13b)からコネクタ前側へ延びる部分(先端側延出部13c)が、フェルール20のフェルール後部孔22dから前記フェルール本体21のファイバ孔21aに挿入されている。
図11に示すように、前記メカニカルスプライス49は、金属板によって断面C形あるいはコ字形(図示例では断面コ字形)のスリーブ状に形成されたクランプばね491の内側に、二つ割り構造の素子492、493を保持した構造であり、細長形状の一対の素子492、493の間に配置された光ファイバ心線13を前記クランプばね491の弾性によって挟み込むようにして把持している。図12(a)に示すように、一対の素子492、493の互いに対向する対向面492a、493aの一方には前記光ファイバ心線13を位置決めするための位置決め溝494が該素子492の長手方向全長にわたって形成されており、前記メカニカルスプライス49は前記位置決め溝494に収納配置された前記光ファイバ心線13を一対の素子492、493の間に把持することで、前記光ファイバ心線13の中途部に固定されている。
なお、位置決め溝494としては、図12(a)に例示したV溝に限定されず、例えば丸溝(断面半円状の溝)、U溝等も採用可能である。また、位置決め溝494は一対の素子の片方の対向面のみならず、両方の素子の対向面に形成しても良い。
図10に示すように、前記メカニカルスプライス49は、ストップリング48のストップリング本体481の後端部の内側に突設された第1ストッパ突部481eと、前記後部リング482の後端の内側に突設され前記第1ストッパ突部481eよりもコネクタ後側に配置された第2ストッパ突部482bとの間に保持されており、これによりハウジング40Cに対するコネクタ前後方向の移動を規制してハウジング40C内に収納されている。
その結果、光ファイバ心線13が、該光ファイバ心線13に固定されたメカニカルスプライス49を介してハウジング40C後側へ引き抜かれないように、ハウジング40Cに対して引き留められている。
この光コネクタ10Cのハウジング40C、ストップリング48の後端部は光ファイバ心線13を引き留める引き留め部63(以下、光ファイバ引き留め部とも言う)として機能している。
なお、図示例の前記後部リング482の第2ストッパ突部482bは、後部リング482のスリーブ状の後部リング本体482cの後端内周の全周にわたって突設されており、ストップリング48の前記後部開口部482aは第2ストッパ突部482bの内側に確保されている。
但し、第2ストッパ突部482bは、必ずしも後部リング本体482cの後端内周の全周に突設された構成である必要はなく、また、その形状も図示例のものに限定されるものでは無い。
図12(b)に示すように、前記メカニカルスプライス49は、一対の素子492、493間に介挿した板状あるいはシート状の介挿部材495によって、一対の素子492、493間がクランプばね491の弾性に抗して僅かに押し開いた状態(以下、開放状態)にした状態にて、光ファイバ心線13を前記位置決め溝494に沿わせるようにして一対の素子492,493間に通した後、前記介挿部材495を一対の素子492、493間から抜き去ることで、一対の素子492、493の間に前記光ファイバ心線13を把持し、これにより光ファイバ心線13に固定される。
スリーブ状の前記クランプばね491の長手方向に垂直の断面における開口部491aは、該クランプばね491の長手方向全長にわたって延在しており(以下、前記開口部491aを全長開口部とも言う)、一対の素子492、493はその合わせ目がクランプばね491の前記全長開口部491aを介して両側の端部の間隔方向中央部(全長開口部491aの幅方向中央部)に配置されるようにしてクランプばね491の内側に保持されている。
前記介挿部材495は、一対の素子492、493間に介挿した先端部とは反対の基端部が、一対の素子492、493のクランプばね491の前記全長開口部491aに露出する側面から突出するように設けられる。図示例の介挿部材495は前記基端部に抜き去り用操作部495aを有しており、この抜き去り用操作部495aを一対の素子492、493間からの抜き去り操作に利用することができる。
図10に示すように、この光コネクタ10Cは、光ファイバ心線13の前記光ファイバ引き留め部63の前記メカニカルスプライス49に把持された部分(被把持部13b)から初期位置にあるフェルール20の先端面21bまでの距離L31(L1)と、前記フェルール20が押し込み限界位置にあるとき(フランジ部22cが前記ハウジング40Cのストップリング48の前端部481a(詳細にはその端面481d)に当接したとき)の光ファイバ心線13の前記被把持部13bからフェルール先端面21bまでの距離L32(L2)と、光ファイバ心線13の先端側延出部13cの被把持部13bからの延出長L33(L3)とがL32<L33<L31を満たす構成となっている。
また、この光コネクタ10Cにあっては、ファイバ孔21aの前記段差部と光ファイバ心線13の被覆部13d先端との間の距離(フェルール20が初期位置にあるときの距離)が、フェルール20が押し込み限界位置にあるときの光ファイバ心線13の前記被把持部13bからフェルール先端面21bまでの距離L32と光ファイバ心線13の先端側延出部13cの延出長L31との差(L31−L33)よりも大きく設定されており、フェルール20がコネクタ前後方向に変位しても、光ファイバ心線13の被覆部13dと裸光ファイバ13aとの境界部における被覆部13dの被覆材の端面が、ファイバ孔21aの前記主孔部21f(図2参照)と拡張孔部21eとの間の段差部(具体的には図2に示すテーパ孔部21g)に突き当たらないようになっている。
(第4実施形態)
図13に示すように、この光コネクタ10Cは、後部リング482を、光ファイバコード14の端末から延出させた抗張力体14b(抗張力繊維)の固定に利用して、光ファイバコード14端末部に組み立てることも可能である。光ファイバコード14端末部に組み立てた光コネクタ(第4実施形態の光コネクタ)に図中符号10Dを付記する。
図13に例示した光ファイバコード14は、保護チューブ14a内に光ファイバ心線13と抗張力体14bとを収納した構成になっている。光ファイバコード14は、保護チューブ14a先端から延出させた抗張力体14bを前記後部リング482と該後部リング482に外嵌めされたかしめリング483との間に挟み込んで固定することで、ハウジング40Cの後端部に引き留められる。また、図中符号484はブーツである。
(第5実施形態)
図14は、本発明に係る光コネクタの第5実施形態を示す。
この光コネクタ10Eは、第1実施形態の光コネクタ10の光ファイバケーブル90にかえて被覆光ファイバ(図示例では光ファイバ心線13)を用い、引き留め部60に、外被把持部材50にかえて、光ファイバ心線13の中途部を把持して光ファイバ心線13に固定したメカニカルスプライス49Aを収納した構成になっている。この光コネクタ10Eの、光ファイバ心線13、メカニカルスプライス49Aを採用した点以外の構成は、第1実施形態の光コネクタ10と同様である。
前記メカニカルスプライス49Aは、第3実施形態にて説明したメカニカルスプライス49のサイズを変更して、前記引き留め部60にコネクタ前後方向(ハウジング40の中心軸線方向)の移動規制して収納したものである。このメカニカルスプライス49Aは、金属板によって断面C形あるいはコ字形(図示例では断面コ字形)のスリーブ状に形成されたクランプばね491’の内側に、二つ割り構造の素子492’、493’を保持した構造であり、細長形状の一対の素子492’、493’の間に配置された光ファイバ心線13を前記クランプばね491’の弾性によって挟み込むようにして把持している。光ファイバ心線13は、一対の素子492’、493’の片方にコネクタ前後方向に延在形成された位置決め溝494’に収納して位置決めした状態で一対の素子492’、493’の間に把持固定されている。
フェルール20のフェルール本体21のファイバ孔21aには、光ファイバ心線13の先端部の被覆を除去して露出させた裸光ファイバ13aがファイバ孔21aの中心軸線方向に移動可能に内挿されている。
光ファイバ心線13の裸光ファイバ13aと被覆部13dとの境界部はファイバ孔21aの拡張孔部21e内に配置され、ファイバ孔21aの中心軸線方向に移動可能になっている。ファイバ孔21aの前記主孔部21f(図2参照)と拡張孔部21eとの間の段差部(具体的には図2に示すテーパ孔部21g)に対する、光ファイバ心線13の裸光ファイバ13aと被覆部13dとの境界部の位置関係は、第1実施形態の光コネクタ10における光ファイバ91の裸光ファイバ91aと被覆部91bとの境界部の前記ファイバ孔21aの段差部に対する位置関係と同様であり、コネクタ前後方向にフェルール20が変位しても、光ファイバ心線13の被覆部13dの樹脂被覆材端面が前記ファイバ孔21aの段差部に突き当たることはない。
この光コネクタ10Eは、フェルール20に押し込み変位が与えられていないとき(フランジ部22cが前側ストッパ突部46に当接されているとき)の光ファイバ心線13の前記光ファイバ引き留め部60の前記メカニカルスプライス49Aに把持された部分(被把持部13e)からフェルール先端面21bまでの距離L51(L1)と、前記フェルール20が押し込み限界位置にあるとき(フランジ部22cがストップリング部42の前端部42cに当接したとき)の光ファイバ心線13の前記被把持部13eからフェルール先端面21bまでの距離L52(L2)と、光ファイバ心線13の前記被把持部13eからコネクタ前側へ延出する部分である先端側延出部13f(その先端に露出された裸光ファイバ13aを含む)の前記被把持部13eからの延出長L53(L3)とがL52<L53<L51を満たす構成となっている。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、適宜変更が可能である。
例えば、第3実施形態の光コネクタ10C、及び図13に例示した光コネクタ10Dは、ソケット−プラグ結合方式の光コネクタであるが、本発明は、この光コネクタ10C、10Dのプラグフレームを第2実施形態の光コネクタ10Bに例示したプラグフレーム41Aに変更した光コネクタ、この光コネクタを用いたプラグ−アダプタ−プラグ結合方式の光コネクタ結合構造も採用可能である。
第3実施形態の光コネクタ10C、及び図13に例示した光コネクタ10Dについて、光ファイバ心線にかえて光ファイバ素線を用いて組み立て構成に変更することも可能であることは言うまでも無い。
本発明にかかる光コネクタの引き留め部としては、光ファイバケーブル90端末部、あるいは光ファイバ心線、光ファイバ素線といった被覆光ファイバを引き留め可能な構成であれば良く、上述の実施形態に例示した構成のものに限定されない。
フェルールとしては、既述のように延出スリーブ部22bを有するフランジ部材22をフェルール本体21に固定したものに限定されず、延出スリーブ部22bを有していないフランジ部材をフェルール本体21に固定したものも採用可能である。また、フェルール本体自体にフランジ部が突設されている1部品になっている構成のフェルールも採用可能である。
10、10B、10C、10D、10E…光コネクタ、11…光コネクタアダプタ、12…第2光コネクタ(光コネクタ)、12a…光ファイバ(被覆ファイバ)、12a1…光ファイバ(裸光ファイバ)、12b…ハウジング、12c…フェルール、12d…スプリング、12e…(フェルールの)先端面、13…光ファイバ(光ファイバ心線)、13a…光ファイバ(裸光ファイバ)、13b…被把持部、13c…先端側延出部、13e…被把持部、13f…先端側延出部、
20…フェルール、21…フェルール本体、21a…ファイバ孔、21b… (フェルールの)先端面、22c…フランジ部、30…スプリング、40、40’、40C…ハウジング、42c…後側ストッパ突部(ストップリング部の前端部)、46…前側ストッパ突部、481a…後側ストッパ突部(ストップリング本体の前端部)、49,49A…把持部(メカニカルスプライス)、50…把持具(外被把持部材)、60…引き留め部(ケーブル引き留め部)、63…引き留め部(光ファイバ引き留め部)、
80…第2光コネクタ(光コネクタ)、81…フェルール、81a…(フェルールの)先端面、82…光ファイバ(被覆光ファイバ)、82a…光ファイバ(裸光ファイバ)、83…ハウジング、85…スプリング。

Claims (8)

  1. フェルール(20)及び該フェルールの弾性付勢用のスプリング(30)を収納するスリーブ状のハウジング(40、40’、10C)の前記フェルールの先端部が配置されている前端部とは反対の後端部に、光ファイバケーブル(90)の端末部あるいは光ファイバ(13)を前記ハウジングの中心軸線方向の変位を規制して保持する引き留め部(60、63)を具備し、
    前記引き留め部は前記光ファイバケーブル端末部あるいは前記光ファイバを把持する把持部(50、49、49A)を有し、前記光ファイバの前記把持部に把持された部分から延出する先端側延出部(13c、13e)の先端部あるいは前記光ファイバケーブル端末部から延出する光ファイバ(91)の先端部が前記フェルールに形成されているファイバ孔(21a)に該ファイバ孔の延在方向に移動可能に内挿され、
    前記把持部に把持された光ファイバあるいは前記光ファイバケーブルの前記把持部に把持された部分である被把持部(13b、13d)から前記ハウジング後側への押し込み変位が与えられていないときの前記フェルールの先端面(21b)までの距離L1と、前記フェルールが前記ハウジング後側への押し込み限界位置にあるときの前記被把持部からフェルール先端面までの距離L2と、前記被把持部から延出する光ファイバの延出長L3とがL2<L3<L1を満たすと共に、そのL1とL2との差が1mm未満であることを特徴とする光コネクタ(10、10B〜10E)。
  2. 前記光ファイバケーブルが光ファイバ(91)を該光ファイバに縦添えした線状の抗張力体(92)とともに樹脂被覆材(93)中に埋め込んで一体化した構成であり、前記把持部が前記光ファイバケーブル端末部に該光ファイバケーブル端末部を把持して固定される外被把持部材(50)であり、前記引き留め部が前記光ファイバケーブル端末部に固定された前記外被把持部材を前記ハウジングの中心軸線方向の変位を規制して保持することで前記光ファイバケーブル端末部を前記ハウジングに引き留めるケーブル引き留め部(60)であることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
  3. 前記把持部に把持された前記光ファイバが光ファイバ心線(13)あるいは光ファイバ素線であり、この光ファイバの先端部に露出された裸光ファイバ(13a)が前記フェルールのファイバ孔に挿入されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
  4. 前記ハウジングの内側に、前記ハウジング後端部側に向かって押し込まれた前記フェルールのフランジ部が当接されることで前記フェルールのハウジング後側への移動を規制する後側ストッパ突部(42c、481a)が突設されており、前記フェルールに突設されているフランジ部(22c)が前記後側ストッパ突部に当接した位置が前記フェルールの前記押し込み限界位置とされていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光コネクタ。
  5. 前記ハウジングはその内側に、前記フェルールのフランジ部が当接されることで前記フェルールのハウジング前側からの抜け出しを規制する前側ストッパ突部(46)を有し、前記フェルールに前記ハウジングの後端部側への押し込み変位が与えられていないときの前記被把持部から前記フェルール先端面までの距離L1が、前記フェルールのフランジ部が前記ハウジングの前記前側ストッパ突部に当接しているときの前記被把持部から前記フェルール先端面までの距離であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光コネクタ。
  6. ソケット−プラグ結合方式あるいはプラグ−アダプタ−プラグ結合方式の光コネクタ結合構造であって、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の光コネクタである第1光コネクタと、フェルール(12c、81)及び該フェルールの弾性付勢用のスプリング(12d、85)がハウジング(12b、83)に収納され前記フェルールに内挿固定された光ファイバ(12a、12a1、82、82a)の先端が前記フェルールの先端面(12e、81a)に位置決めされた構成の光コネクタである第2光コネクタ(12、80)とが、前記第1光コネクタと前記第2光コネクタとの嵌合あるいは光コネクタアダプタ(11)への挿入、嵌合によってフェルール同士を突き合わせて互いに接続され、第1光コネクタのフェルールに内挿されている光ファイバと第2光コネクタのフェルールに内挿固定されている光ファイバとが互いに突き当てられ、前記第1光コネクタの前記被把持部と前記フェルールのフェルール本体との間に延在する光ファイバに撓みが形成されていることを特徴とする光コネクタ結合構造。
  7. 前記第1光コネクタの前記フェルールがその押し込み限界位置に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の光コネクタ結合構造。
  8. 前記第2光コネクタとして、前記光コネクタアダプタから離脱させた状態における前記フェルールの前記ハウジングの該フェルールが配置されている前端部とは反対の後端部側への押し込みによる可動量が、前記第1光コネクタの前記フェルールに前記ハウジングの後端部側への押し込み変位が与えられていないときの前記被把持部から前記フェルール先端面までの距離L1と、前記フェルールが前記押し込み限界位置にあるときの前記被把持部から前記フェルール先端面までの距離L2との差よりも大きいものを用いていることを特徴とする請求項又は7に記載の光コネクタ結合構造。
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