WO2006057088A1

WO2006057088A1 - 光コネクタプラグ及び光コネクタ

Info

Publication number: WO2006057088A1
Application number: PCT/JP2005/010108
Authority: WO
Inventors: Junji Taira; Norimasa Arai; Kouji Minami
Original assignee: Seikoh Giken Co., Ltd.
Priority date: 2004-11-29
Filing date: 2005-06-02
Publication date: 2006-06-01

Description

明細書

光コネクタプラグ及び光コネクタ

技術分野

[0001] 本発明は、光ファイバの先端を保持し、光ファイバ同士を光接続させる光コネクタプラグ及び光コネクタに関する。

背景技術

[0002] 従来、光通信等に用いられる光ファイバ同士の光接続は、光ファイバの先端を保持した光コネクタプラグと、光コネクタプラグ同士を固定して光ファイバの光接続を行う光コネクタアダプタとを有する光コネクタを用いた方法や、光ファイバの先端面同士を溶着させる方法により行われていた。

[0003] 溶着による光ファイバ同士の光接続では、光ファイバの光接続の着脱が行えないと V、う問題や、溶着工程が煩雑であると！/、う問題力使用に制限があると！/、う問題がある。

[0004] このため、光ファイバを保持する外径力 2. 5mmのフルール用筒状体を用いて光接続を行う SC型光コネクタや、光ファイバを保持する外径力 1. 25mmのフェルール用筒状体を用いた比較的小型化された MU型光コネクタなどを用いることで、光ファイバの溶着工程を不要として、光ファイバの光接続の着脱を容易に行ってヽる。

[0005] また、近年、電話局力も各家庭までの加入者線を結ぶアクセス網を光ファイバ化し、高速な通信環境を構築する ber To The Home (FTTH)が普及されている。そして、光ファイバ通信には、一般的に波長 1. 3〜1. 55 mの赤外線が使われている力その出力は増加する傾向にある。

[0006] また、光コネクタプラグの外周に先端面を覆うように稼動するカバーを設け、カバーによって光コネクタプラグの先端面を覆って、光ファイバの先端面が塵、指紋及び水しぶき等の汚染物から保護したものが提案されている (例えば、特許文献 1及び 2参照)。

[0007] し力しながら、従来の SC型、 MU型等の光コネクタプラグでは、保持した光ファイバの先端面力光が照射されてしまうため、この照射光が人体、特に目などの局部に一定時間当たると、人体に悪影響を与えてしまう虞があるという問題がある。

[0008] 特に、 FTTHなどの普及により家庭内に引き込まれる光ファイバの先端を保持した光コネクタプラグには、高い安全性が求められる力 FTTHで使用される一般的な S C型、 MU型等の光コネクタプラグには、照射光を防止する対策が成されておらず、危険性が高、と、う問題がある。

[0009] また、光通信が高出力化されるほど、光ファイバの先端力もの照射光が人体に悪影響を及ぼす危険性が高まるという問題がある。

[0010] さらに、上述した特許文献 1及び 2には、光ファイバの先端面を汚染物から保護するためにカバーを設けた光コネクタプラグが開示されている力このカバーによって光ファイバの先端から照射される照射光も遮蔽することができる。し力しながら、このようなカバーを設けた光コネクタプラグは、カバーが光コネクタプラグの外周面に設けられて稼働するようになっており、光コネクタプラグの外形形状が従来とは異なってしまう。また、光コネクタプラグ同士を対向接続させる光コネクタアダプタにおいても、カバ一が設けられた光コネクタプラグの形状に合わせて従来とは異なる形状で形成しなくてはならず、製造コストが高価となってしまうという問題がある。

[0011] また、カバーが設けられた光コネクタは、従来の SC型、 MU型等の光コネクタとは異なる新たな規格としなくてはならず、従来の SC型、 MU型等の光コネクタとは互換性がなぐこのような新たな規格のカバー付き光コネクタを SC型や MU型の光コネクタを用いた既存の設備に適用する場合、既存の設備を全て交換しなくてはならず、高コストになってしまうと、う問題がある。

特許文献 1 :特開平 7— 281055号公報 (第 4〜6頁、第 1、 7及び 8図）

特許文献 2 :特開 2002— 156557号公報 (第 4〜6頁、第 1、 7及び 8図）

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0012] 本発明はこのような事情に鑑み、光ファイノからの照射光を容易に且つ確実に遮断して、安全性を高めると共に、製造コスト及び導入コストを低減した光コネクタブラグ及び光コネクタを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段 [0013] 上記課題を解決する本発明の第 1の態様は、少なくとも光ファイバを保持したフエルールを保持するプラグフレームと、プラグフレームが軸方向に移動自在に保持される軸方向に貫通したプラグフレーム保持孔を有するプラグハウジングとを具備するプッシュプル締結方式の光コネクタプラグであって、基端部を介して前記プラグハウジングのプラグフレーム保持孔の一方側に傾斜自在に保持されると共に前記フェルールの先端面を遮蔽する遮蔽位置力前記プラグフレームの移動を許容する非遮蔽位置まで先端部が移動する遮蔽板と、前記プラグフレーム保持孔内の前記遮蔽板の内側の前記一方側に基端部が傾斜自在に保持されると共に先端部側で前記遮蔽板に当接又は係合して当該遮蔽板と共に傾斜する動作板とを具備し、且つ前記プラグフレームを前記遮蔽位置に移動した際に前記遮蔽板及び前記動作板が干渉しない収納位置まで後退可能とし、前記プラグフレームが前記収納位置に移動した際に、前記遮蔽板が前記遮蔽位置となるように前記遮蔽板及び前記動作板を位置決め付勢する付勢保持手段を設ける一方、前記プラグフレームを前記プラグハウジングの先端部側に移動させた際に、当該プラグフレームの移動により傾斜される当該動作板を介して前記遮蔽板が前記非遮蔽位置まで傾斜して当該プラグハウジングの光接続位置までの移動を許容するようにし、前記プラグフレームの外周には、光コネクタプラグの係合爪に係合する係合部が設けられて、ると共に、前記プラグハウジングの先端部には、前記係合爪に当接する当接部が設けられており、前記プラグフレームが前記収納位置に位置した状態で、前記係合爪が前記当接部に当接すると共に、前記プラグフレームが前記光接続位置に移動した際に、前記プラグフレームの先端に設けられた押圧部が前記係合爪を押し広げて、前記係合爪と前記当接部との当接状態を解除して、前記係合爪と前記係合部とを係合させることを特徴とする光コネクタプラグ〖こある。

[0014] 本発明の第 2の態様は、第 1の態様において、前記遮蔽板及び前記動作板は、当該遮蔽板の先端部が前記プラグフレーム保持孔の前記基端部が保持された一方側とは反対の他方側の面に当接することにより、前記遮蔽位置に位置決めされて、ることを特徴とする光コネクタプラグにある。

[0015] 本発明の第 3の態様は、第 1の態様において、前記遮蔽板及び前記動作板は、当該遮蔽板を前記遮蔽位置で前記動作板との係合により当該遮蔽位置に位置決め保持されていることを特徴とする光コネクタプラグにある。

[0016] 本発明の第 4の態様は、第 1〜3の何れかの態様において、前記動作板の先端部が前記遮蔽板に当接しており、前記付勢保持手段が、前記動作板を前記遮蔽位置から前記非遮蔽位置となる方向に付勢する動作板付勢手段と、前記遮蔽板を前記非遮蔽位置から前記遮蔽位置となる方向に前記動作板付勢手段よりも大きな付勢力で付勢する遮蔽板付勢手段とで構成されていることを特徴とする光コネクタプラグにある。

[0017] 本発明の第 5の態様は、第 3の態様において、前記動作板の先端部側が前記遮蔽板に係合しており、前記付勢保持手段が、前記遮蔽板又は前記動作板を前記非遮蔽位置力前記遮蔽位置となる方向に付勢するものであることを特徴とする光コネクタプラグにある。

[0018] 本発明の第 6の態様は、第 1〜5の何れかの態様において、前記遮蔽板及び前記動作板が、前記プラグハウジングに保持されていることを特徴とする光コネクタプラグにある。

[0019] 本発明の第 7の態様は、第 1〜5の何れかの態様において、前記遮蔽板及び前記動作板が、遮蔽板枠に保持されて遮蔽板組立体となっていると共に、前記遮蔽板組立体力前記プラグノヽウジングに固定されていることを特徴とする光コネクタプラグにある。

[0020] 本発明の第 8の態様は、第 1〜7の何れかの態様において、前記遮蔽板が基端部側に設けられた遮蔽板軸を介して回転自在に保持されており、前記動作板が基端部側に設けられた動作板軸を介して回転自在に保持されてヽることを特徴とする光コネクタプラグ〖こある。

[0021] 本発明の第 9の態様は、第 1〜7の何れかの態様において、前記遮蔽板及び前記動作板が板ばね力なると共に、前記遮蔽板及び前記動作板はそれ自体が前記付勢保持手段となっていることを特徴とする光コネクタプラグにある。

[0022] 本発明の第 10の態様は、第 1〜9の何れかの態様において、前記プラグハウジングが SC型又は MU型光コネクタアダプタに係合される形状を有することを特徴とする光コネ、クタプラグ〖こある。

[0023] 本発明の第 11の態様は、第 1〜10の何れかの態様において、前記遮蔽板及び前記動作板は、前記非遮蔽位置から前記遮蔽位置まで移動した際に、前記フルールの先端面に当接しな、ように設けられて、ることを特徴とする光コネクタプラグにある。

[0024] 本発明の第 12の態様は、第 1〜11の何れかの態様において、前記動作板の先端部には、当接凹部が設けられていると共に、前記プラグフレームが前記収容位置に位置し且つ前記動作板が前記フェルール側に移動に移動した際に、前記当接凹部が前記フエルールの側面に当接する位置に配置されていることを特徴とする光コネクタプラグにある。

[0025] 本発明の第 13の態様は、第 1〜 12の何れかの態様の光コネクタプラグを具備することを特徴とする光コネクタにある。

発明の効果

[0026] 本発明によれば、プラグフレームがプラグハウジング内を移動するだけで、遮蔽板がフヱルールの先端面を遮蔽する遮蔽位置に傾斜させて、フエルールの先端面を遮蔽して、光コネクタプラグの先端力光が照射するのを容易に且つ確実に遮断することができ、光コネクタプラグの安全性を高めることができる。また、プラグフレームがプラグハウジング内を移動するだけで、遮蔽板が非遮蔽位置に傾斜し、遮蔽板は、非遮蔽位置でプラグフレームがプラグハウジングの光接続位置への移動を許容するため、光コネクタプラグの照射光の遮蔽を容易に且つ確実に解除して光接続を行うことができる。また、遮蔽板及び動作板は、プラグハウジング保持孔内に設けられているため、光コネクタプラグの外形形状を従来の SC型又は MU型の光コネクタプラグと同等の形状とすることができる。このため、光コネクタプラグを従来の SC型又は MU型の光コネクタアダプタに接続することができ、製造コスト及び導入コストを低減することができる。さらに、本発明の光コネクタプラグを光コネクタアダプタに接続するとき、光コネクタアダプタの係合爪と光コネクタプラグとが係合する前に、プラグフレームが光接続位置に移動して、遮蔽板を非遮蔽位置に移動させているため、遮蔽板が非遮蔽位置に移動する際に光コネクタアダプタの部材と当接するのを防止して、遮蔽板の変形や破壊が生じるのを防止することができる。

図面の簡単な説明

[0027] [図 1]本発明の実施形態 1に係る光コネクタプラグの斜視図及び分解斜視図である。

[図 2]本発明の実施形態 1に係る光コネクタプラグの平面図及びその要部断面図である。

[図 3]本発明の実施形態 1に係る遮蔽板組立体の断面図である。

[図 4]本発明の実施形態 1に係る遮蔽板組立体の分解斜視図である。

[図 5]本発明の実施形態 1に係る光コネクタアダプタの一部を切り欠いた分解斜視図である。

[図 6]本発明の実施形態 1に係る光コネクタプラグと光コネクタアダプタとの接続動作を示す断面図である。

[図 7]本発明の実施形態 1に係る光コネクタプラグと光コネクタアダプタとの接続動作を示す断面図である。

[図 8]本発明の実施形態 1に係る光コネクタプラグと光コネクタアダプタとの接続動作を示す断面図である。

[図 9]本発明の実施形態 2に係る光コネクタプラグの斜視図及び平面図である。

[図 10]本発明の実施形態 2に係る光コネクタプラグの要部断面図である。

[図 11]本発明の実施形態 3に係る光コネクタプラグの斜視図及び平面図である。

[図 12]本発明の実施形態 3に係る光コネクタプラグの要部断面図である。

[図 13]本発明の実施形態 4に係る光コネクタプラグの斜視図及び平面図である。

[図 14]本発明の実施形態 4に係る光コネクタプラグの要部断面図である。

符号の説明

[0028] 10、 10A、 10B、 IOC 光コネクタプラグ

20、 20A、 20B、 20C プラグノヽウジング

21 プラグフレーム保持孔

30 プラグフレーム

40 フエノレ一ノレ

41 フエルール用筒状体 42 つば部材

50 ストップリング

60 付勢ばね

70、 70A、 70B 遮蔽板

80、 80A、 80B、 80C 動作板

90、 90A、 90B 付勢保持手段

92 動作板付勢手段

93 遮蔽板付勢手段

100 遮蔽板組立体

101 遮蔽板枠

発明を実施するための最良の形態

[0029] 以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。

[0030] (実施形態 1)

図 1は、実施形態 1に係る本発明の光コネクタプラグの斜視図及び分解斜視図であり、図 2は、平面図とその A— A' 断面図及び B— B' 断面図とである。

[0031] 図示するように、本実施形態の光コネクタプラグ 10は、 SC型の光コネクタアダプタに嵌合するプラグノヽウジング 20と、プラグノヽウジング 20内に軸方向に移動自在に保持されたプラグフレーム 30と、光接続を行う光ファイバを保持すると共にプラグフレーム 30の後方力も挿入されるフェルール 40と、先端部がプラグフレーム 30の後端部と係合するストップリング 50と、フェルール 40とストップリング 50との間に保持されてフエルール 40を軸方向先端側に向力つて付勢する付勢ばね 60と、プラグノヽウジング 2 0に設けられてフエルール 40の先端面を遮蔽する遮蔽板 70及び動作板 80を有する遮蔽板組立体 100とを具備する。

[0032] フエルール 40は、外径が 2. 5mmで形成されたフェルール用筒状体 41と、フェルール用筒状体 41の一端部に嵌合されたつば部材 42とから構成されて、る。

[0033] フエルール用筒状体 41は、略円筒形状を有し、その内部には軸方向に貫通して光ファイバを挿入保持する光ファイバ挿入孔 41aが設けられて、る。この光ファイバ挿入孔 41aの後端部には、内径が開口側に向力つて漸大するテーパ部 41bが設けられており、テーパ部 41bによって光ファイバ挿入孔 41aに光ファイバを挿入する際に

、光ファイバの先端がフエルール用筒状体 41の端面に接触することで欠けたり、折れたりするのを防止することができる。

[0034] なお、このようなフエルール用筒状体 41としては、例えば、ジルコユア等のセラミックス材料、プラスチック材料及び結晶化ガラス、ホウケィ酸ガラス、石英等のガラス材料等を挙げることができる。

[0035] また、フエルール用筒状体 41の後端部に嵌合するつば部材 42には、軸方向に亘つて光ファイバの外周に被覆を施した光ファイバ心線を挿入保持する光ファイバ心線挿入孔 42aと、外周の円周方向に亘つて半径方向に所定量突出するように設けられたつば部 43とが設けられている。

[0036] つば部 43の外周には、円周方向に 90度間隔で 4箇所、軸方向に亘つて同等の幅でキー溝 44が設けられており、このキー溝 44が詳しくは後述するプラグフレーム 30 のキー溝用突起 32aに係合することで、フエルール 40は、プラグフレーム 30に対して軸を中心とした回転方向の移動が規制されている。

[0037] なお、このようなキー溝 44の数、位置、深さ及び形状等は特に限定されず、フェルール 40を位置決めさせるプラグフレーム 30に応じて適宜決定すればよい。

[0038] また、つば部材 42の材質としては、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼、真鍮、鉄等の金属材料やプラスチック等の榭脂材料等を挙げることができる。本実施形態では、つば部材 42をステンレス鋼で形成した。

[0039] プラグフレーム 30は、中空の四角柱形状を有し、長手方向に亘つて貫通したフェルール 40及び付勢ばね 60を挿入可能なフェルール揷入孔 31が設けられて!/、る。このフエルール挿入孔 31には、フェルール用筒状体 41の先端部のみを突出させるように、フエルール用筒状体 41の外径よりも大径で、且つつば部 43よりも小径の内径を有するフェルール突出孔 32が設けられて、る。

[0040] また、フェルール揷入孔 31内には、フェルール 40のキー溝 44と係合するキー溝用突起 32aが半径方向内側に突出するように 2つ設けられている。さらに、プラグフレーム 30には、図 1 (b)及び図 2 (a)に示すように、フエルール揷入孔 31と連通して外周に開口する係合孔 33が 2つ形成されている。この係合孔 33に、詳しくは後述するストップリング 50の外周に設けられた係合突起 54が係合することで、プラグフレーム 30とストップリング 50とが係合して!/、る。

[0041] さらに、プラグフレーム 30の外周の対向する 2面には、第 2の規制突部 34がー対設けられており、プラグフレーム 30がプラグノヽウジング 20内に保持された際に、プラグフレーム 30は、第 2の規制突部 34によってプラグフレーム 30に対して軸方向の後端部側への移動が規制された状態で保持される。

[0042] また、プラグフレーム 30の第 2の係合突起 34より先端側の外周には、先端面から所定量突出するように板形状を有する一対の押圧部 35が設けられている。

[0043] また、プラグフレーム 30の押圧部 35の基端部側には、光コネクタアダプタの係合爪に係合されて光コネクタプラグ 10と光コネクタアダプタとを接続した状態で保持させる溝状の係合部 36が設けられて、る。

[0044] このような押圧部 35は、詳しくは後述する力光コネクタプラグ 10を光コネクタァダプタに接続する際に、先端部でプラグハウジング 20と光コネクタアダプタの係合爪との当接状態を解除して、係合爪と係合部 36とを係合させるものである。

[0045] また、プラグフレーム 30の係合孔 33が設けられた面とは交差する 2面には、後端部力も軸方向に向かって所定の長さで切り欠けられた切り欠き部 37が設けられて、る。この切り欠き部 37は、プラグフレーム 30を弾性変形させてプラグフレーム 30の後端部にストップリング 50を係合させることができる。また、この切り欠き部 37にストップリング 50の位置決め突起 55が係合することで、ストップイング 50とプラグフレーム 30との軸を中心とした回転方向の位置決めが行われると共に、ストップリング 50の係合突起 54とプラグフレーム 30の係合孔 33とを位置決めして係合させることができる。

[0046] ストップリング 50は、プラグフレーム 30の後端部に嵌合し、光ファイバ心線を揷通可能な貫通した光ファイバ心線揷通孔 51を有する円筒形状の金属で形成されている。この光ファイバ心線揷通孔 51の先端側には、付勢ばね 60を挿入可能な連通孔 52 が設けられており、光ファイバ心線挿入孔 51と連通孔 52との内径差によって段差部 53が設けられている。

[0047] この連通孔 52に付勢ばね 60が保持され、付勢ばね 60にはフェルール 40のつば部材 42の後端部側が挿入されるようになっている。そして、付勢ばね 60の一端がつば部 43の後端面に当接すると共に他端力ストップリング 50の段差部 53に当接することで、フエルール 40はプラグフレーム 30に対して先端側に付勢された状態で、つば部 43の先端面がフエルール突出孔 32に当接することで、先端側への移動が規制された状態で付勢保持されている。このとき、プラグフレーム 30の先端面カゝら突出したフェルール 40の先端面の突出量は、本実施形態では、 1. 9〜2. Ommである。

[0048] また、フエルール 40は、上述のようにつば部 43のキー溝 44がフエルール揷入孔 31 のキー溝用突起 32aに係合することで、軸を中心とした回転方向の移動が規制された状態で保持されている。

[0049] また、図 2 (a)に示すように、ストップリング 50の先端部側外周には、プラグフレーム 30の係合孔 33内に突出する 2つの係合突起 54が対向する位置に形成されている。この係合突起 54は、先端に向力つて外径が漸小するテーパ状の外周面を有し、ブラグフレーム 30の係合孔 33に係合することで固定されている。

[0050] さらに、図 1 (b)に示すように、ストップリング 50の外周には、プラグフレーム 30に保持された際に、スリット部 37内に突出する位置決め突起 55が設けられている。プラグフレーム 30とストップリング 50とを組み立てる際に、位置決め突起 55がプラグフレーム 30のスリット部 37内に後端部側から挿入されることで、ストップリング 50の軸を中心とした回転方向の位置決めが行われている。また、位置決め突起 55とスリット部 37とが係合することで、プラグフレーム 30に対してストップリング 50が回転するのを防止して、係合突起 54と係合孔 33との係合が解除されるのを防止して、る。

[0051] さらに、ストップリング 50の後端部には、光ファイバの外周に被覆を施した光フアイバ心線に、さらに外周に被覆を施した光ファイバケーブルが保持されるブーツ 56が嵌合されている。このブーツ 56は、ゴム等の弾性材料や、プラスチック等の榭脂材料で形成されている。なお、ブーツ 56は、詳しくは後述する力プラグフレーム 30をブラグハウジング 20内で移動させる際に把持されるため、把持し易!ヽ材料を適宜選択すればよい。

[0052] 一方、図 2 (c)に示すように、プラグノ、ウジング 20は、中空の四角柱形状を有し、フエルール 40を保持したプラグフレーム 30を軸方向に移動自在に保持するプラグフレーム保持孔 21が軸方向に亘つて設けられて、る。 [0053] また、プラグノヽウジング 20の後端部側には、プラグフレーム保持孔 21内に突出して後端部側に傾斜面の設けられた第 1の規制突部 22が設けられており、この第 1の規制突部 22がプラグフレーム 30の外周に設けられた第 2の規制突部 34に係合することで、プラグフレーム 30は、プラグハウジング 20内に軸方向後端部側への移動が規制された状態で保持されて、る。

[0054] また、プラグハウジング 20のプラグフレーム保持孔 21の一方面には、遮蔽板 70の先端部が当接する凹部 23が設けられている。この凹部 23は、先端側がプラグハウジング 20の先端側に向力つて深さが漸小する曲面で形成され、後端側はプラグフレーム保持後 21の内面との間で段差を形成する停止面 23aで形成されている。そして、遮蔽板 70は、詳しくは後述するが、プラグフレーム保持後 21内で傾斜した際に、遮蔽板 70の先端部が凹部 23の停止面 23aに当接することによって、傾斜した状態で位置決めされる。

[0055] また、プラグノヽウジング 20のプラグフレーム 30の一対の押圧部 35に対向する領域には、プラグフレーム保持孔 21と外部とを連通する連通孔 24がそれぞれ設けられており、この連通孔 24を介して、光コネクタアダプタの係合爪とプラグフレーム 30の係合部 36とが係合するようになって、る。

[0056] また、プラグノヽウジング 20には、連通孔 24を形成することによって、先端側に残留した梁部 25が 2つ形成されている。この梁部 25は、プラグハウジング 20内にプラグフレーム 30を保持させた際に、プラグフレーム 30の押圧部 35よりも内側となる位置に設けられており、プラグフレーム 30の先端面力梁部 25に当接することによって、プラグフレーム 30はプラグハウジング 20に対して先端側への移動が規制された状態で保持される。

[0057] すなわち、プラグフレーム 30は、プラグノヽウジング 20の第 1の規制突部 23と梁部 2 5との間で軸方向に所定量だけ移動自在に保持されて、る。

[0058] そして、本実施形態では、プラグフレーム 30がプラグハウジング 20の先端部側に移動した位置で光コネクタプラグ 10が他の光コネクタプラグと光コネクタアダプタを介して光接続されるため、この光コネクタプラグ 10が光接続されるプラグフレーム 30のプラグノヽウジング 20に対する位置を光接続位置とした。また、逆に、プラグフレーム 3 0がプラグハウジング 20の後端部側に移動し、光接続されな!、プラグフレーム 30のプラグノヽウジング 20に対する位置を、詳しくは後述する遮蔽板 70によってフェルール 40の先端面が遮蔽される収納位置とした。

[0059] また、プラグハウジング 20の梁部 25の両側には、外側に突出した当接用突起部 26 が設けられてる。この当接用突起部 26の先端側には、段差状の当接部 27が設けられている。この当接部 27は、詳しくは後述する力光コネクタプラグ 10を光コネクタァダプタに挿入した際に、光コネクタアダプタの係合爪を当接させて、係合爪が当接用突起部 26を乗り越えるのを防止するためのものである。

[0060] また、当接用突起部 26の後端面は、プラグハウジング 20の後端部側に向力つて傾斜した係合解除部 28となっている。この係合解除部 28は、光コネクタアダプタの係合爪とプラグフレーム 30の係合部 36とを係合させた状態力もプラグノ、ウジング 20を引き抜くことで、プラグノヽウジング 20をプラグフレーム 30に対して移動させて、係合解除部 28によって係合爪を押し広げて、係合爪と係合部 36との係合状態を解除し、光コネクタアダプタ力も光コネクタプラグ 10を引き抜くためのものである。

[0061] さらに、図 1及び図 2 (b)に示すように、プラグノ、ウジング 20の連通孔 24が設けられてヽな、相対向する面の一方側の外周には、プラグノヽウジング 20を光コネクタァダプタに接続した際に、光コネクタアダプタに対して軸を中心とした回転方向の位置決めを行う突出したキー 20aが設けられている。

[0062] また、プラグノヽウジング 20のキー 20aとは反対側には、プラグフレーム保持孔 21と外部とを連通する固定孔 29が設けられている。この固定孔 29に、遮蔽板組立体 100 が固定されている。

[0063] なお、上述したプラグノ、ウジング 20の当接用突起部 26の一方は、プラグハウジング 20のキー 25側に設けられ、他方は、固定孔 29に固定される遮蔽板組立体 100に設けられている。

[0064] ここで、プラグハウジング 20の固定孔 29に固定される遮蔽板組立体 100について説明する。なお、図 3は、遮蔽板組立体の分解斜視図であり、図 4は、遮蔽板組立体の要部断面図である。

[0065] 図示するように、遮蔽板組立体 100は、遮蔽板枠 101と、遮蔽板枠 101に回転自在に保持された遮蔽板 70及び動作板 80と、遮蔽板 70がフェルール 40の先端面に対向する位置まで傾斜する遮蔽位置となるように、遮蔽板 70及び動作板 80を位置決め付勢する付勢保持手段 90とで構成されてヽる。

[0066] 遮蔽板枠 101は、板形状を有し、遮蔽板 70及び動作板 80が非遮蔽位置となった際に、遮蔽板 70及び動作板 80Cがプラグフレーム 30の移動を規制しないように、遮蔽板 70及び動作板 80Cが収容される収容部 102が設けられている。この収容部 10 2は、両側に比べて厚みを薄くすることで形成されている。また、遮蔽板枠 101の収容部 102よりも厚く形成された両側は、遮蔽板 70及び動作板 80を傾斜自在に保持すると共に遮蔽板枠 101自体の剛性を高めるための枠部 101aとなっている。また、遮蔽板枠 101の枠部 101aには、上述のように当接用突起 26、当接部 27及び係合解除部 28が設けられている。

[0067] なお、遮蔽板枠 101は、プラスチック等の榭脂を成形することにより形成することができる。このように遮蔽板枠 101を榭脂で成形することで、遮蔽板枠 101を高精度に且つ低コストで容易に大量生産することができる。

[0068] 遮蔽板 70は、板状部材からなり、先端側が幅狭に形成されて!、る。また、遮蔽板 7 0は、基端部が遮蔽板枠 101の枠部 101aの後端部側に遮蔽板軸 71を介して傾斜自在に保持されている。この遮蔽板 70は、先端部が遮蔽板枠 101の収容部 102に当接した位置から、プラグフレーム 20の固定孔 29とは反対側の凹部 23に向力つて遮蔽板軸 71を中心として回転するように設けられている。また、遮蔽板 70の幅狭に形成された先端部がプラグハウジング 20の凹部 23側に移動した際に、所定の傾斜角度で先端部がプラグフレーム保持孔 21の凹部 23の停止面 23aに当接する長さで形成されている。

[0069] そして、遮蔽板 70は、幅狭の先端部がプラグフレーム保持孔 21の凹部 23の停止面 23aに当接して、プラグフレーム保持孔 21を塞ぎ、フエルール 40の先端面を遮蔽する遮蔽位置から、先端部が遮蔽板枠 101の収容部 105に当接して、プラグフレーム 30の移動を許容する非遮蔽位置とに傾斜するようになっている。このとき、本実施形態の遮蔽板 70は、先端部だけ、幅狭に形成され、この先端部がプラグハウジング 20の凹部 23に突出するように設けられているため、遮蔽板 70は、図 2 (a)に示すように、プラグフレーム保持孔 21のほぼ全てを塞ぎ、光コネクタプラグ 10力も光が漏れるのを確実に防止することができる。

[0070] なお、遮蔽板 70の材料としては、耐久性がある材料であれば、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼等の金属材料やプラスチック等の榭脂材料等を挙げることができる。本実施形態では、遮蔽板 70をステンレス鋼で形成した。

[0071] 動作板 80は、板状の板部 82と、板部 82の両側に先端が突出して設けられた一対の動作板枠部 83とで構成されている。動作板枠 83は、板部 82よりも厚く形成されており、動作板 80自体の剛性を高めている。また、動作板 80には、基端部に動作板軸 81がー体的に形成されており、動作板 80は、動作板軸 81を介して遮蔽板枠 101の枠部 101aの遮蔽板 70よりも後端部側に回転自在に保持されている。

[0072] また、動作板 80は、基端部に動作板軸 81がー体的に設けられており、遮蔽板枠 1 01の枠部 101aに動作板軸 81を介して傾斜自在に保持されて!、る。

[0073] このような動作板 80は、動作板枠部 83の先端が遮蔽板 70に当接し、遮蔽板 70と共に遮蔽位置及び非遮蔽位置に傾斜するように設けられて、る。

[0074] また、動作板 80は、図 3に示すように、基端部側の面が傾斜した規制面 84となっており、動作板 80が遮蔽板 70と共に遮蔽位置に傾斜した際に、規制面 84が遮蔽板枠 101の収容部 105により形成された段差に当接することで、動作板 80のフエルール 4 0側への移動が規制されている。すなわち、動作板 80がフエルール 40側へ傾斜すると、動作板 80がフエルール用筒状体 41の先端面に当接し、フエルール用筒状体 41 の先端面に傷を付けてしまい、光コネクタプラグ 10同士を光接続させた際に、光損失などの不具合が生じてしまう。し力しながら、本実施形態では、動作板 80の規制面 84が遮蔽板枠 101の段差に当接することで、動作板 80のフエルール 40側への傾斜が規制されるため、動作板 80がフェルール用筒状体 41の先端面に当接するのを防止して、フエルール用筒状体 41の先端面に傷が付くのを防止することができる。

[0075] なお、動作板 80としては、本実施形態では、プラスチック等の榭脂材料を成形すること〖こより形成することができる。このように動作板 80を榭脂材料で成形することで、動作板 80を高精度に且つ低コストで容易に大量生産することができる。なお、動作板 80は、榭脂材料に限定されず、例えば、ステンレス鋼等の金属材料を用いることができる。また、動作板 80の動作板枠部 83は、長手方向に亘つて面取りされており、これにより、動作板 80が遮蔽板 70と共に収容部 105に収容された際に、プラグフレーム 30に当接するのを防止して、プラグフレーム 30が光接続位置に移動するのを許容している。

[0076] このような遮蔽板 70及び動作板 80を有する遮蔽板組立体 100は、遮蔽板 70及び動作板 80が遮蔽位置でフェルール 40及びプラグフレーム 30に干渉しない位置で、且つ光コネクタプラグ 10を光コネクタアダプタに接続した際に光コネクタアダプタ内の割スリーブ等の部材に当接して遮蔽板 70が破壊されない位置に適宜設けられている。また、本実施形態の動作板 80は、動作板枠 83が板部 82よりも先端側に突出して設けられて、るため、動作板 80をフエルール用筒状体 41近傍に設けたとしても、動作板 80が遮蔽板 70と共に遮蔽位置に移動した際に、板部 82がフエルール用筒状体 41の先端面に当接することがない。すなわち、本実施形態の動作板 80は、フエルール用筒状体 41近傍に設けることができ、光コネクタプラグ 10が長くるのを防止することでさる。

[0077] 付勢保持手段 90は、遮蔽板 70が遮蔽位置となるように、遮蔽板 70及び動作板 80 を付勢して位置決めするものである。詳しくは、本実施形態の付勢保持手段 90は、遮蔽板枠 101の遮蔽板 70より先端部側に付勢用軸 91を介して設けられたスプリングからなり、一端が遮蔽板 70に当接し、遮蔽板枠 101の収容部 102に当接して、遮蔽板 70を非遮蔽位置力も遮蔽位置に付勢するものである。

[0078] このような遮蔽板枠 101、遮蔽板 70、動作板 80C及び付勢保持手段 90を予め組み立てることで遮蔽板組立体 100を形成することができる。そして、予め組み立てた遮蔽板組立体 100はプラグハウジング 20の固定孔 29に接着剤による接着や溶着等により固定されている。このように遮蔽板枠 101、遮蔽板 70、動作板 80及び付勢保持手段 90を予め組み立てた遮蔽板組立体 100をプラグノヽウジング 20に固定することによって、組み立て作業の作業性を向上することができ、組立時間を短縮することができると共に組立コストを低減することができる。

[0079] このような構成の光コネクタプラグ 10では、図 2に示すように、プラグフレーム 30をプラグハウジング 20の後端部側、すなわち収容位置に移動することで、遮蔽板 70は、付勢保持手段 90によって遮蔽位置まで付勢されて傾斜する。これにより、遮蔽板 7 0は、フェルール 40の先端面を遮蔽して光コネクタプラグ 10の先端力も光が照射されないようにしている。また、このとき動作板 80も付勢保持手段 90によって遮蔽板 70 を介して付勢されて、先端部が遮蔽板 70に当接した状態となる。

[0080] また、詳しくは後述する力図 8に示すように、プラグフレーム 30をプラグノ、ウジングの先端側、すなわち光接続位置に移動することで、プラグフレーム 30の先端縁部が動作板 80に当接し、動作板 80を傾斜させると共に、傾斜させた動作板 80の先端が遮蔽板 70を付勢保持手段 90の付勢力に抗して押圧することで、遮蔽板 70を収容部 105内に収容した非遮蔽位置まで傾斜する。これにより、フエルール 40の先端面を遮蔽せず、露出させた状態とする。そして、このようなプラグフレーム 30の収容位置力も光接続位置への移動は、プラグフレーム 30を把持して光コネクタアダプタに挿入するだけで行うことができる。

[0081] ここで、光コネクタプラグ 10が接続される光コネクタアダプタについて説明する。なお、図 5は、光コネクタアダプタの一部を切り欠いた分解斜視図である。

[0082] 図 5に示すように、本発明に光コネクタプラグ 10が接続される光コネクタアダプタ 11 0は SC型であり、光接続用スリーブ 120と、光接続用スリーブ 120を内部に挟持するスリーブホルダ 130及びノヽウジング 140からなる保持部材 150とを具備する。

[0083] 光接続用スリーブ 120は、金属又はセラミックで形成された円筒形状を有し、軸方向に亘つて貫通したスリット 121が設けられている。この光接続用スリーブ 120は、光ファイバを保持する光コネクタプラグ 10のフエルール用筒状体 41の外径よりも若干小さな内径で形成されており、スリット 121によって弾性変形することにより、フェルール用筒状体 41を内面に密着させて保持して対向接続させるようになつている。本実施形態では、フェルール用筒状体 41が 2. 5mmであるため、例えば、光接続用スリーブ 120の内径を φ 2. 495、外径を φ 3. 0〜3. 2mmとなるようにした。

[0084] この光接続用スリーブ 120を保持する保持部材 150であるスリーブホルダ 130は、光接続用スリーブ 120の一端側を保持する第 1の貫通孔 131の設けられた円筒形状を有する第 1の保持部 132を具備し、第 1の保持部 132の長手方向一端には、光接続用スリーブ 120の一端部を係止する第 1のストツバ突起 133が径方向内側に突出して設けられている。

[0085] また、第 1の保持部 132の第 1のストツバ突起 133とは反対側の他端部の外周には、矩形状の第 1のフランジ部 134が設けられている。

[0086] この第 1のフランジ部 134の両短辺側には、第 1の保持部 132及び後述するハウジング 140の第 2の保持部 145を挟むように設けられ且つ先端に係止爪 135aを有する係合爪 135がそれぞれ一対ずつ設けられている。これら係合爪 135は、光コネクタプラグ 10のプラグフレーム 30の係合部 36に係合して光コネクタプラグ 10と光コネクタァダプタ 110との結合を行うためのものである。また、第 1のフランジ部 134の短辺側端部には、それぞれ一対の係止突起 137が設けられている。

[0087] 一方、保持部材 150のハウジング 140は、スリーブホルダ 130を内部に保持する貫通孔である貫通部 141を有し、貫通部 141の両短辺側には、スリーブホルダ 130の第 1のフランジ部 134の端部と嵌合する溝部 143が設けられている。また、貫通部 14 1内の軸方向中央部力も第 1のフランジ部 134の挿入方向とは反対側には、第 1のフランジ部 134と面同士を当接させる第 2のフランジ部 144と、この第 2のフランジ部 14 4から軸方向に延設されて第 1の貫通孔 131と連通して光接続用スリーブ 120の他端部側を保持する第 2の貫通孔 142の設けられた円筒形状を有する第 2の保持部 145 とが設けられており、第 2の保持部 145の端部には光接続用スリーブ 120の端部を係止する第 2のストツバ突起 146が径方向内側に突設されて、る。

[0088] 一方、ハウジング 140の短辺側側面の軸方向中央部には固定用フランジ 148が設けられ、固定用フランジ 148には、ハウジング 140を固定するための固定溝 148aが設けられている。また、ハウジング 140の軸方向の一方側の相対向する短辺側側面及びこれらの間の表面には、それぞれを連続するプレート用凹部 149が形成されており、このプレート用凹部 149には金属製の係合爪 152を有するコ字状のプレート 15 3が嵌合するようになって、る。

[0089] 以上説明した本実施形態の光コネクタアダプタ 110を組み立てるには、光接続用スリーブ 120を第 1の保持部 132と第 2の保持部 145との間に挟んでスリーブホルダ 13 0をハウジング 140内に挿入し、ハウジング 140に係止ピン 151を腕部 151 aがスリーブホルダ 130の係止突起 137と係合するように挿入することで、スリーブホルダ 130とノ、ウジング 140とを係合させて内部に光接続用スリーブ 120を挟持することができる。

[0090] このような光コネクタアダプタ 110に光コネクタプラグ 10を接続する動作について詳細に説明する。なお、図 6〜図 9は、光コネクタの接続動作を示す断面図であり、図 6 (b)〜図 9 (b)及び図 6 (c)〜図 9 (c)は、それぞれ図 6 (a)〜図 9 (a)の C C' 断面図及び D— D' 断面図である。

[0091] 図 6に示すように、光コネクタプラグ 10のプラグフレーム 30が収容位置に位置した状態、すなわち、フエルール 40の先端面が遮蔽板 70によって遮蔽された状態でブラグフレーム 30を把持して光コネクタアダプタ 110の貫通部 141に挿入する。このとき、図 6 (b)に示すように、光コネクタプラグ 10のプラグノ、ウジングの当接部 27が、光コネクタアダプタ 110の係合爪 135の先端に当接する。

[0092] 次に、さらにプラグフレーム 30を光コネクタアダプタ 110側に押し込むと、図 7 (b)に示すように、プラグノヽウジング 20の当接部 36が係合爪 135に当接しているため、ブラグフレーム 30だけが光コネクタアダプタ 110側に移動する。これにより、図 7 (a)に示すように、プラグフレーム 30の先端縁部が動作板 80を押し倒して、遮蔽板 70をブラグフレーム保持孔 21の一方側に倒れた非遮蔽位置に傾斜させる。このとき、遮蔽板 70及び動作板 80は、遮蔽板枠 101の収容部 102に収容され、プラグフレーム 30の光接続位置への移動が許容される。

[0093] 次に、さらにプラグフレーム 30を光コネクタアダプタ 110側に押し込むと、プラグフレーム 30の押圧部 35が係合爪 135を押し広げながら、光コネクタプラグ 110側に移動する。このとき、押圧部 35によって係合爪 135が押し広げられて、係合爪 135と当接部 27との当接が解除されるため、プラグフレーム 30の先端面がプラグノヽウジング 2 0の梁部 25に当接して、プラグフレーム 30と共にプラグハウジング 20が光コネクタァダプタ 110側に移動する。その結果、係合爪 135がプラグハウジング 30の当接用突起部 26を乗り越えて、図 8 (a)に示すように、係合爪 135とプラグフレーム 30の係合部 36とが係合する。すなわち、光コネクタプラグ 10と光コネクタアダプタ 110とを結合することができる。

[0094] また、図示しないが、光コネクタアダプタ 110の他方側力も同様に光コネクタプラグ 10を接続することで、光コネクタプラグ 10同士を光コネクタアダプタ 110を介して光接続することができる。

[0095] このように、光コネクタプラグ 10は、プラグフレーム 30を把持して、光コネクタァダプタ 110に接続しょうとするだけで、遮蔽板 70を非遮蔽位置まで移動させることができ、フエルール 40の先端面を容易に且つ確実に遮蔽して、光コネクタプラグ 10の先端から光が照射するのを防止することができる。また、プラグフレーム 30を把持して光コネクタアダプタ 110に押し込むだけで、遮蔽板 70を遮蔽位置及び非遮蔽位置に移動させることができるため、遮蔽板 70を遮蔽位置及び非遮蔽位置に移動させる作業が不要となると共に、光コネクタアダプタ 110との接続時に光が外部に漏れるのを防止することができ、安全性を高めることができる。

[0096] また、本実施形態の光コネクタプラグ 10は、プラグフレーム 30を把持して光コネクタアダプタ 110に接続しょうとするだけで、先に遮蔽板 70を遮蔽位置力ゝら非遮蔽位置に移動させた状態で、光コネクタプラグ 10と光コネクタアダプタ 110とを接続することができるため、遮蔽板 70が遮蔽位置となった状態で先に光コネクタプラグ 10と光コネクタアダプタ 110とが接続されることがない。すなわち、光コネクタプラグ 10と光コネクタアダプタ 110とを接続する際に、遮蔽板 70が非遮蔽位置に移動する前に光コネクタアダプタ 110の係合爪が当接用突起部 26を乗り越えてしまうと、プラグノ、ウジング 2 0内にスリーブホルダ 130が突出し、遮蔽板 70がスリーブホルダ 130に当接して、変形や破損が生じてしまう。しカゝしながら、本実施形態では、先に遮蔽板 70を遮蔽位置力も非遮蔽位置まで移動した状態で、後から光コネクタプラグ 10の係合爪 135が当接用突起部 26を乗り越えて、光コネクタプラグ 10と光コネクタアダプタ 110とが接続されるため、遮蔽板 70が変形や破損するのを確実に防止することができる。

[0097] 一方、このような結合状態力も光コネクタプラグ 10を取り外すときは、光コネクタブラグ 10のプラグノ、ウジング 20を把持して引き抜くと、プラグノ、ウジング 20がプラグフレーム 20に対して後退し、係合解除部 28によって係合爪 135を押し広げて、係合爪 1 35の係止爪 135aと係合部 36との係合を解除する。これにより、光コネクタアダプタ 1 10から光コネクタプラグ 10を取り外すことができる。なお、プラグノ、ウジング 20を光コネクタアダプタ 110から完全に弓 Iき抜く前に、プラグフレーム 30を把持して引き抜くことで、このように光コネクタプラグ 10は、従来の SC型光コネクタアダプタ 110に接続できる外形形状であるため、特殊な光コネクタアダプタが必要ではなぐ導入コストを低減することができる。さらに、図 1に示すように、本実施形態の光コネクタプラグ 10は、フエルール 40、ストップリング 50及び付勢ばね 60を従来の従来の SC型の光コネクタプラグに用いられているものと同じものを採用することができるため、製造コスト及び設備コストを低減することができる。

[0098] (実施形態 2)

図 9は、実施形態 2に係る光コネクタプラグの斜視図及び平面図であり、図 10は、図 9 (b)の C C' 要部断面図及び D— D' 要部断面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。

[0099] 図 9及び 10に示すように、光コネクタプラグ 10Aには、プラグハウジング 20A内に、上述した実施形態 1と同様の、フエルール 40、ストップリング 50及び図示しない付勢ばねが保持されたプラグフレーム 30が移動自在に保持されて!、る。

[0100] プラグノヽウジング 20Aには、プラグフレーム保持孔 21の一方側に基端部が遮蔽板軸 71及び動作板軸 81によってそれぞれ傾斜自在に保持された遮蔽板 70A及び動作板 80Aが設けられている。また、プラグフレーム 20Aには、遮蔽板 70A及び動作板 80Aを位置決め付勢する付勢保持手段 90Aが設けられている。

[0101] 遮蔽板 70Aは、板状部材からなり、プラグフレーム保持孔 21内の一方側、本実施形態では、キー 20aとは反対側に遮蔽板軸 71を介して傾斜自在に保持されてヽる。また、遮蔽板 70Aは、先端部が遮蔽板軸 71の設けられた一方側で、遮蔽板軸 71よりもプラグハウジング 20Aの先端側で当接した位置力ゝら基端部が保持された一方側とは反対側の面に向力つて遮蔽板軸 71を中心として回転するように設けられており、先端部がプラグフレーム保持孔 21の他方側に移動した際に、所定の傾斜角度で先端部がプラグフレーム保持孔 21の内面に当接する長さで形成されている。

[0102] また、動作板 80Aは、板状部材からなり、遮蔽板 70Aの基端部と同じプラグフレーム保持孔 21内の一方側に動作板軸 81を介して傾斜自在に保持されている。また、動作板 80Aは、先端部が遮蔽板 70Aに当接して、付勢保持手段 90Aによって遮蔽板 70Aと共に傾斜する用に設けられて、る。 [0103] このような遮蔽板 70A及び動作板 80Aは、遮蔽位置でフェルール 40及びプラグフレーム 30に干渉しな!、位置で、且つ光コネクタプラグ 10を光コネクタアダプタ 110に接続した際に、光コネクタアダプタ 110内の割スリーブ 120等の部材に当接して遮蔽板 70Aが破壊されな、位置に適宜設けられて！/、る。

[0104] なお、遮蔽板 70A及び動作板 80Aは、本実施形態では、ステンレス鋼で形成されている。

[0105] 付勢保持手段 90Aは、動作板 80Aを遮蔽位置力ゝら非遮蔽位置となる方向に付勢する、動作板 80の基端部に設けられたスプリング力もなる動作板付勢手段 92と、遮蔽板 70Aを非遮蔽位置カゝら遮蔽位置となる方向に付勢する、遮蔽板 70Aの基端部に設けられた遮蔽板付勢手段 93とで構成されてヽる。

[0106] 動作板付勢手段 92は、動作板 80Aを遮蔽状態力も非遮蔽状態となる方向に付勢しているため、動作板 80Aの先端部は、常に遮蔽板 70Aに当接するようになつている。このため、プラグフレーム 30を収納位置に移動した際に、フエルール 40の先端面に動作板 80Aが当接して、フエルール 40の先端面及び光ファイバの先端面に傷を付けるのを防止することができる。

[0107] また、遮蔽板付勢手段 93は、遮蔽板 70Aを非遮蔽位置から遮蔽位置となる方向に動作板付勢手段 92の付勢力に抗して付勢して、るため、プラグフレーム 30をプラグノ、ウジング 20Aの収容位置に移動した際に、遮蔽板 70Aは、遮蔽板付勢手段 93〖こよって遮蔽位置まで付勢される。これにより、遮蔽板 70Aは、フエルール 40の先端面を遮蔽して光コネクタプラグ 10Aの先端力も光が照射されな、ようにして、る。

[0108] また、プラグフレーム 30をプラグハウジング 20Aの光接続位置に移動した際には、プラグフレーム 30の先端縁部が動作板 80Aに当接し、動作板 80Aを傾斜させると共に、傾斜させた動作板 80Aの先端が遮蔽板 70Aを遮蔽板付勢手段 93の付勢力に抗して押圧することで、遮蔽板 70Aを非遮蔽位置まで傾斜する。

[0109] なお、遮蔽板 70A及び動作板 80Aが非遮蔽位置となった際に、遮蔽板 70A及び動作板 80Aがプラグフレーム 30に当接してプラグフレーム 30の移動を規制しないように、プラグハウジング 20Aのプラグフレーム保持孔 21には、遮蔽板 70A及び動作板 80Aが非遮蔽位置となった際に遮蔽板 70A及び動作板 80Aを収容する収容部 1 02Aが設けられている。

[0110] このような構成の光コネクタプラグ 10Aとしても、上述した実施形態 1と同様に、ブラグフレーム 30がプラグハウジング 20A内を移動するだけで、遮蔽板 70Aがフェルール 40の先端面を遮蔽する遮蔽位置と、光コネクタプラグ 10Aが光接続する際に光接続位置となる非遮蔽位置とに容易に且つ確実に傾斜することができる。これにより、フエルール 40の先端面を遮蔽して、光コネクタプラグ 10Aの先端力光が照射するのを容易に且つ確実に遮断することができ、光コネクタプラグ 10Aの安全性を高めることができると共に、光コネクタプラグ 10Aの光接続を容易に且つ確実に行うことができる。

[0111] また、遮蔽板 70A及び動作板 80Aは、プラグノヽウジング 20A内に設けられて、るため、光コネクタプラグ 10Aの外形形状が従来の SC型光コネクタプラグと同等の形状とすることができる。このため、光コネクタプラグ 10Aを従来の SC型光コネクタァダプタに接続することができ、製造コスト及び導入コストを低減することができる。

[0112] さらに、本実施形態の光コネクタプラグ 10Aでは、プラグノヽウジング 20Aの先端側に光コネクタアダプタ 110の係合爪 135に当接する当接部 27が設けられ、プラグフレーム 30に当接部 27と係合爪 135との当接状態を解除する押圧部 35が設けられているため、光コネクタプラグ 10Aを光コネクタアダプタ 110に接続する際に、遮蔽板 70 A及び動作板 80Aが遮蔽位置力ゝら非遮蔽位置に移動してから、接続することができる。これにより、遮蔽板 70A及び動作板 80Aが破壊されるのを防止することができる

[0113] (実施形態 3)

図 11は、実施形態 3に係る光コネクタプラグの斜視図及び平面図であり、図 12は、図 11 (b)の E— E' 要部断面図及び F— F' 要部断面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。

[0114] 図 11及び 12に示すように、光コネクタプラグ 10Bには、プラグハウジング 20B内に、上述した実施形態 1と同様の、フエルール 40、ストップリング 50及び図示しない付勢ばねが保持されたプラグフレーム 30が移動自在に保持されて!、る。

[0115] プラグノヽウジング 20Bには、プラグフレーム保持孔 21の一方側に基端部が遮蔽板軸 71及び動作板軸 81によってそれぞれ傾斜自在に保持された遮蔽板 70A及び動作板 80Bが設けられて、る。

[0116] 遮蔽板 70Aは、上述した実施形態 2と同様に、プラグフレーム保持孔 21の基端部が保持された一方側とは反対の他方側に先端部が当接する長さで形成されている。

[0117] また、動作板 80Bは、遮蔽板 70Aよりも幅広に形成され、先端部に遮蔽板 70Aを揷通する揷通孔 85が設けられて、る。

[0118] そして、動作板 80Bは、遮蔽板 70Aが遮蔽位置となった際に、揷通孔 85を挿通した遮蔽板 70Aによって、フェルール 40の先端面側への傾斜が規制されている。このため、本実施形態の付勢保持手段 90Bとして、遮蔽板 70Aの基端部に遮蔽板 70A が非遮蔽位置力も遮蔽位置に向力つて付勢する遮蔽板付勢手段 93のみが設けられている。

[0119] このような構成の光コネクタプラグ 10Bとしても、上述した実施形態 1及び 2と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態では、遮蔽板 70A及び動作板 80Bを位置決め付勢する付勢保持手段 90Bとして、遮蔽板 70Aに遮蔽板付勢手段 93のみを設ければよいため、製造工程を簡略ィ匕することができる。

[0120] なお、本実施形態では、付勢保持手段 90Bとして、遮蔽板 70Aを非遮蔽位置から遮蔽位置に向力つて付勢する遮蔽板付勢手段 93のみを設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、動作板 80Bを非遮蔽位置力も遮蔽位置に向力つて付勢する動作板付勢手段のみを設けるようにしてもよぐ上述した実施形態 2と同様に、遮蔽板付勢手段 93と動作板付勢手段 92の両者を設けるようにしてもよい。

[0121] また、本実施形態では、遮蔽板 70Aを先端部がプラグフレーム保持孔 21の内面に当接する長さとして、遮蔽位置を位置決めするようにしたが、遮蔽板 70Aは、動作板 80Bによって、フェルール 40の先端面側への傾斜が規制されるため、遮蔽板の先端部がプラグフレーム保持孔 21内に当接しない長さとしてもよいが、遮蔽板が非遮蔽位置となった際に、動作板 80Bの揷通孔 85から抜き出ない長さとする必要がある。

[0122] (実施形態 4)

図 13は、本発明の実施形態 4に係る光コネクタプラグの斜視図及び平面図であり、図 15は、図 14 (b)の G— G' 要部断面図及び H—:^ 要部断面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には、同一の符号を付して重複する説明は省略する。

[0123] 図 13及び図 14に示すように、光コネクタプラグ 10Cには、プラグハウジング 20C内に、上述した実施形態 1と同様の、フエルール 40、ストップリング 50及び図示しない付勢ばねが保持されたプラグフレーム 30が移動自在に保持されている。

[0124] プラグハウジング 20Cには、プラグフレーム保持孔 21の一方側に基端部が遮蔽板軸 71及び動作板軸 81によってそれぞれ傾斜自在に保持された遮蔽板 70B及び動作板 80Cが設けられて、る。

[0125] 遮蔽板 70Bの幅方向両側の対向する領域には、一対の切り欠き部 72が設けられており、切り欠き部 72によって幅狭部 73が設けられている。

[0126] また、動作板 80Cは、遮蔽板 70Bよりも幅広に形成され、先端部側の略中央部には長さ方向に向力つて先端縁部に開口するように切り欠、た差し込み部 86が設けられている。この差し込み部 86は、遮蔽板 70Bの幅よりも小さな幅で且つ幅狭部 73よりも若干大きな幅で形成されており、動作板 80Cの差し込み部 86に遮蔽板 70Bの幅狭部 73が挿入された状態で、遮蔽板 70Bと動作板 80Cとが係合して、る。

[0127] そして、このように遮蔽板 70Bと動作板 80Cとが先端部側で係合しているため、遮蔽板 70Bが遮蔽位置となった際に、フエルール 40の先端面側への傾斜が動作板 80 Cによって規制される。この状態は、遮蔽板 70Bの遮蔽板軸 71、動作板 80Cの動作板軸 81及び遮蔽板 70Bと動作板 80Cとが交差した点との 3点の所定位置で決定される。

[0128] したがって、遮蔽板 70Bを遮蔽位置に位置決めするために、遮蔽板 70Bの先端部を基端部が保持されたプラグフレーム保持孔 21の一方側とは反対の他方側に当接するような長さで形成する必要がなくなり、遮蔽板 70Bの傾斜中心である遮蔽板軸 7 1をプラグノ、ウジング 20Cの先端部側とすることができる。

[0129] さらに、動作板 80Cは、遮蔽板 70Bが遮蔽位置となった際に、差し込み部 86に挿通された遮蔽板 70Bによって、フエルール 40の先端面側への傾斜が規制されて、る。このため、本実施形態の付勢保持手段 90Bとして、遮蔽板 70Bの基端部に遮蔽板 70Bが非遮蔽位置力も遮蔽位置に向力つて付勢する遮蔽板付勢手段 93のみが設けられている。 [0130] このような構成の光コネクタプラグ IOCとしても、上述した実施形態 1〜3と同様の効果を得ることができる。

[0131] なお、本実施形態では、付勢保持手段 90Bとして、遮蔽板 70Aを非遮蔽位置から遮蔽位置に向力つて付勢する遮蔽板付勢手段 93のみを設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、動作板 80Bを非遮蔽位置力も遮蔽位置に向力つて付勢する動作板付勢手段のみを設けるようにしてもよぐ上述した実施形態 2と同様に、遮蔽板付勢手段 93と動作板付勢手段 92の両者を設けるようにしてもよい。

[0132] (他の実施形態）

以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明の光コネクタプラグ及び光コネクタは、上述したものに限定されるものではない。

[0133] 例えば、上述した実施形態 1〜4では、 SC型の光コネクタアダプタに係合する SC 型の光コネクタプラグ 10〜： LOCを例示した力特にこれに限定されるものではなぐ例えば、 MU型の光コネクタプラグ及び光コネクタに本発明を採用しても同様の効果を得ることができる。なお、フエルールの先端面が光ファイバ軸に直交する面に対して傾斜した凸面状に形成された斜め PCコネクタにも、本発明を適用することができる。このような斜め PCコネクタは、フェルールの先端面が傾斜しているため、フェルールの先端面力照射される照射光の範囲が広くなるが、上述した実施形態 1〜4の何れの遮蔽板 70〜70Bであっても、斜め PCコネクタのフェルールの先端面を遮蔽することができる。特に、上述した実施形態 1及び 3の遮蔽板 70、 70Bは、実質的に照射光を遮蔽する領域が幅広に形成されるため、より確実に照射光を遮蔽することができる。

[0134] また、上述した実施形態 1〜4では、プラグノヽウジング 20〜20Cのキー 20aが設けられた面とは反対側のプラグフレーム保持孔 21内に遮蔽板 70〜70B及び動作板 8 0〜80Cを設けるようにしたが、遮蔽板及び動作板を設ける位置はプラグフレーム保持孔 21内であれば特に限定されな、。

[0135] さらに、上述した実施形態 1〜4では、遮蔽板 70〜70B及び動作板 80〜80Cが、遮蔽板軸 71及び動作板 81によってプラグフレーム保持孔 21内に回転自在に保持されるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば遮蔽板及び動作板を板パネとして、その基端部を遮蔽板枠 101又はプラグハウジング 20A〜20Cに固定することで、プラグフレーム保持孔 21内で傾斜自在としてもよい。このような場合、遮蔽板及び動作板自体が付勢保持手段として作用するため、別途付勢保持手段を設ける必要がない。

Claims

請求の範囲

[1] 少なくとも光ファイバを保持したフェルールを保持するプラグフレームと、プラグフレームが軸方向に移動自在に保持される軸方向に貫通したプラグフレーム保持孔を有するプラグノヽゥジングとを具備するプッシュプル締結方式の光コネクタプラグであって、基端部を介して前記プラグハウジングのプラグフレーム保持孔の一方側に傾斜自在に保持されると共に前記フェルールの先端面を遮蔽する遮蔽位置力前記プラグフレームの移動を許容する非遮蔽位置まで先端部が移動する遮蔽板と、前記プラグフレーム保持孔内の前記遮蔽板の内側の前記一方側に基端部が傾斜自在に保持されると共に先端部側で前記遮蔽板に当接又は係合して当該遮蔽板と共に傾斜する動作板とを具備し、且つ前記プラグフレームを前記遮蔽位置に移動した際に前記遮蔽板及び前記動作板が干渉しなヽ収納位置まで後退可能とし、前記プラグフレームが前記収納位置に移動した際に、前記遮蔽板が前記遮蔽位置となるように前記遮蔽板及び前記動作板を位置決め付勢する付勢保持手段を設ける一方、前記プラグフレームを前記プラグハウジングの先端部側に移動させた際に、当該プラグフレームの移動により傾斜される当該動作板を介して前記遮蔽板が前記非遮蔽位置まで傾斜して当該プラグハウジングの光接続位置までの移動を許容するようにし、

前記プラグフレームの外周には、光コネクタプラグの係合爪に係合する係合部が設けられていると共に、前記プラグハウジングの先端部には、前記係合爪に当接する当接部が設けられており、前記プラグフレームが前記収納位置に位置した状態で、前記係合爪が前記当接部に当接すると共に、前記プラグフレームが前記光接続位置に移動した際に、前記プラグフレームの先端に設けられた押圧部が前記係合爪を押し広げて、前記係合爪と前記当接部との当接状態を解除して、前記係合爪と前記係合部とを係合させることを特徴とする光コネクタプラグ。

[2] 請求項 1にお!、て、前記遮蔽板及び前記動作板は、当該遮蔽板の先端部が前記プラグフレーム保持孔の前記基端部が保持された一方側とは反対の他方側の面に当接することにより、前記遮蔽位置に位置決めされていることを特徴とする光コネクタプラグ。

[3] 請求項 1にお!ヽて、前記遮蔽板及び前記動作板は、当該遮蔽板を前記遮蔽位置で前記動作板との係合により当該遮蔽位置に位置決め保持されていることを特徴とする光コネ、クタプラグ。

[4] 請求項 1〜3の何れかにおいて、前記動作板の先端部が前記遮蔽板に当接しており、前記付勢保持手段が、前記動作板を前記遮蔽位置から前記非遮蔽位置となる方向に付勢する動作板付勢手段と、前記遮蔽板を前記非遮蔽位置から前記遮蔽位置となる方向に前記動作板付勢手段よりも大きな付勢力で付勢する遮蔽板付勢手段とで構成されて、ることを特徴とする光コネクタプラグ。

[5] 請求項 3において、前記動作板の先端部側が前記遮蔽板に係合しており、前記付勢保持手段が、前記遮蔽板又は前記動作板を前記非遮蔽位置から前記遮蔽位置となる方向に付勢するものであることを特徴とする光コネクタプラグ。

[6] 請求項 1〜5の何れかにお、て、前記遮蔽板及び前記動作板が、前記プラグハウジングに保持されていることを特徴とする光コネクタプラグ。

[7] 請求項 1〜5の何れかにおいて、前記遮蔽板及び前記動作板が、遮蔽板枠に保持されて遮蔽板組立体となっていると共に、前記遮蔽板組立体が、前記プラグハウジングに固定されていることを特徴とする光コネクタプラグ。

[8] 請求項 1〜7の何れかにおいて、前記遮蔽板が基端部側に設けられた遮蔽板軸を介して回転自在に保持されており、前記動作板が基端部側に設けられた動作板軸を介して回転自在に保持されて!、ることを特徴とする光コネクタプラグ。

[9] 請求項 1〜7の何れかにおいて、前記遮蔽板及び前記動作板が板ばねからなると共に、前記遮蔽板及び前記動作板はそれ自体が前記付勢保持手段となってヽることを特徴とする光コネクタプラグ。

[10] 請求項 1〜9の何れかにおいて、前記プラグハウジングが SC型又は MU型光コネクタアダプタに係合される形状を有することを特徴とする光コネクタプラグ。

[11] 請求項 1〜10の何れかにおいて、前記遮蔽板及び前記動作板は、前記非遮蔽位置力も前記遮蔽位置まで移動した際に、前記フェルールの先端面に当接しないように設けられて、ることを特徴とする光コネクタプラグ。

[12] 請求項 1〜11の何れかにおいて、前記動作板の先端部には、当接凹部が設けられて、ると共に、前記プラグフレームが前記収容位置に位置し且つ前記動作板が前記フエルール側に移動に移動した際に、前記当接凹部が前記フルールの側面に当接する位置に配置されていることを特徴とする光コネクタプラグ。

請求項 1〜12の何れかの光コネクタプラグを具備することを特徴とする光コネクタ。