JP5538326B2 - 光ファイバ接続用ユニット、光ファイバ接続方法 - Google Patents
光ファイバ接続用ユニット、光ファイバ接続方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5538326B2 JP5538326B2 JP2011174132A JP2011174132A JP5538326B2 JP 5538326 B2 JP5538326 B2 JP 5538326B2 JP 2011174132 A JP2011174132 A JP 2011174132A JP 2011174132 A JP2011174132 A JP 2011174132A JP 5538326 B2 JP5538326 B2 JP 5538326B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- splice
- holder
- mechanical splice
- pigtail
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000013307 optical fiber Substances 0.000 title claims description 429
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 19
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 380
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 380
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 130
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 claims description 23
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 4
- 238000000605 extraction Methods 0.000 claims 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 53
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 22
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 16
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 13
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 9
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 6
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 6
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 2
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000008569 process Effects 0.000 description 2
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 2
- 125000002066 L-histidyl group Chemical group [H]N1C([H])=NC(C([H])([H])[C@](C(=O)[*])([H])N([H])[H])=C1[H] 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 238000013461 design Methods 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Description
特許文献2には、光コネクタのクランプ部の半割りの素子間に割り込ませて素子間を開放しておく介挿部材と、左右から側圧によって上下寸法が増大するように変形させることで、上下の一方にある第1可動端部が介挿部材と係合して上下の他方に配置された光コネクタの素子間から介挿部材を引き抜く介挿部材駆動部とを具備する光コネクタ用工具が記載されている。
半割りの素子の間に把持固定してあり、メカニカルスプライス長手方向の他端側について
は半割りの素子の間に介挿部材を割り入れて挿入光ファイバを挿入可能としているピグテ
イル付きメカニカルスプライスと、前記メカニカルスプライスを収容し、前記メカニカル
スプライスに前記挿入光ファイバを挿入して突き合わせ接続するための接続工具と、を備
え、前記接続工具は、前記メカニカルスプライスを脱着可能に収容するスプライスホルダ
部と、前記挿入光ファイバを把持したファイバホルダをスライド移動させるレール部と、
前記ピグテイル光ファイバを脱着可能に収容するトレイと、を備え、前記ファイバホルダ
を前記レール部により前記メカニカルスプライスに向かってスライド移動させて、前記フ
ァイバホルダに把持した前記挿入光ファイバを前記メカニカルスプライスの半割りの素子
間に挿入し、その先端を前記ピグテイル光ファイバに突き当てて接続し、接続した前記挿
入光ファイバを、前記介挿部材を抜去することで前記メカニカルスプライスに把持固定し
た後に、前記メカニカルスプライス、前記ピグテイル光ファイバ、および前記挿入光ファ
イバを、前記接続工具から取り外すことが可能な光ファイバ接続用ユニットを提供する。
第2の発明は、前記ピグテイル光ファイバの前記メカニカルスプライス側とは反対側の
端末にコネクタが組み立てられており、前記接続工具は、前記コネクタを脱着可能に保持
するコネクタホルダ部をさらに備える第1の発明の光ファイバ接続用ユニットを提供する
。
第3の発明は、前記スプライスホルダ部は、前記メカニカルスプライスをその幅方向両
側から保持する2つの側壁部と、これらの側壁部を前記メカニカルスプライスの下方で連
結する底壁部とを有し、前記2つの側壁部と前記底壁部とにより三方から囲まれる溝状の
空間に前記メカニカルスプライスを収容しており、前記スプライスホルダ部は、前記メカ
ニカルスプライスの長手方向の両端面に突き当て位置決めする前側ストッパ壁部及び後側
ストッパ壁部を有する第1の発明の光ファイバ接続用ユニットを提供する。
第4の発明は、前記2つの側壁部に、収容した前記メカニカルスプライスに係合しての
浮き上がりを規制する係止爪が突設されている第3の発明の光ファイバ接続用ユニットを
提供する。
第5の発明は、前記2つの側壁部は、前記メカニカルスプライスを介して互いに対向す
る位置に前記メカニカルスプライスの側面を露出するメカニカルスプライス取出し用切欠
部を有する第3の発明の光ファイバ接続用ユニットを提供する。
第6の発明は、前記後側ストッパ壁部は、前記メカニカルスプライスに把持固定してい
る前記ピグテイル光ファイバを挿通する上方に開いた切欠状の第1光ファイバ挿通部を有
し、前記前側ストッパ壁部は、前記メカニカルスプライスに挿入される前記挿入光ファイ
バを挿通するための上方に開いた切欠状の第2光ファイバ挿通部を有する第3〜5のいず
れか1つの発明の光ファイバ接続用ユニットを提供する。
第7の発明は、前記トレイに抜き去り可能に外挿された筒状または袋状のカバーをさら
に具備する第1〜6のいずれか1つの発明の光ファイバ接続用ユニットを提供する。
第8の発明は、前記レール部に沿って前記メカニカルスプライスからの距離を縮めるよ
うに前進させた前記ファイバホルダに係合してその前後動を規制するファイバホルダ係止
機構をさらに具備する第1〜7のいずれか1つの発明の光ファイバ接続用ユニットを提供
する。
第9の発明は、メカニカルスプライス長手方向の一端側のピグテイル光ファイバのみを
半割りの素子の間に把持固定してあり、メカニカルスプライス長手方向の他端側について
は半割りの素子の間に介挿部材を割り入れて挿入光ファイバを挿入可能としているピグテ
イル付きメカニカルスプライスと、前記メカニカルスプライスを収容し、前記メカニカル
スプライスに前記挿入光ファイバを挿入して突き合わせ接続するための接続工具と、を備
え、前記接続工具は、前記メカニカルスプライスを脱着可能に収容するスプライスホルダ
部と、前記挿入光ファイバを把持したファイバホルダをスライド移動させるレール部と、
前記ピグテイル光ファイバを脱着可能に収容するトレイと、を備える光ファイバ接続用ユ
ニットを用い、前記ファイバホルダを前記レール部により前記メカニカルスプライスに向
かってスライド移動させて、前記ファイバホルダに把持した前記挿入光ファイバを前記メ
カニカルスプライスの半割りの素子間に挿入し、その先端を前記ピグテイル光ファイバに
突き当てて接続し、接続した前記挿入光ファイバを、前記介挿部材を抜去することで前記
メカニカルスプライスに把持固定した後に、前記メカニカルスプライス、前記ピグテイル
光ファイバ、および前記挿入光ファイバを、前記接続工具から取り外す光ファイバ接続方
法を提供する。
なお、前記光ファイバ接続用ユニットについて、図1〜図4において、上側を上、下側を下として説明する。
このスプライス30は、ベース部材31(ベース側素子)と蓋部材321、322、323(蓋側素子)とからなる半割り把持部材34を有する。ベース部材31と蓋部材321、322、323とは、クランプばね33の弾性によって互いに閉じ合わせ方向に弾性付勢されている。
ピグテイル付きスプライス20のコネクタ付きピグテイル23は、前記光ファイバ21の長手方向片端に光コネクタ22を取り付けた構成のコネクタ付き光ファイバの、スプライス30の長手方向片端から延出させた部分である。
前記光ファイバ21を、以下、ピグテイル光ファイバ、この光ファイバ21の前記半割り把持部材34を構成するベース部材31と押さえ蓋32との間に挿入された部分を、以下、挿入端部とも言う。
ピグテイル付きスプライス20は、スプライス30の前側からベース部材31と中蓋部材32との間に光ファイバ1を挿入することで、該光ファイバ1(以下、挿入光ファイバとも言う)の先端をピグテイル光ファイバ21先端(挿入端部先端)に突き合わせ接続できる。また、このピグテイル付きスプライス20は、スプライス30の半割りの素子の間、すなわちベース部材31(ベース側素子)と押さえ蓋32(蓋側素子)との間に、前記ピグテイル光ファイバ21と該光ファイバ21に突き当てた光ファイバとを、前記クランプばね33の弾性によって把持固定できる。
ピグテイル光ファイバ21の挿入端部先端(前端)には、裸光ファイバ21aが口出しされている。スプライス30でのピグテイル光ファイバ21と挿入光ファイバ1との突き合わせ接続は、挿入光ファイバ1先端に口出しした裸光ファイバ1aとピグテイル光ファイバ21の挿入端部先端の裸光ファイバ21aとの突き合わせによって実現される。
ベース部材31の前記対向面31aの後蓋部材321に対向する部分及び前蓋部材323に対向する部分には、前記調心溝31bに比べて溝幅が大きい被覆部挿入溝31c、31dが形成されている。被覆部挿入溝31c、31dは、ベース部材31長手方向において前記調心溝31bの両側に、ベース部材31長手方向に沿って延在形成されている。
被覆部挿入溝31c、31dと調心溝31bとの間には、被覆部挿入溝31c、31dから調心溝31b側に行くにしたがって溝幅が小さくなるテーパ状のテーパ溝31e、31fが形成されている。各被覆部挿入溝31c、31dは、前記テーパ溝31e、31fを介して調心溝31bと連通されている。
図示例のスプライス30において、被覆部挿入溝31c、31dはV溝である(被覆部挿入溝31dについて図9参照)。但し、被覆部挿入溝31c、31dとしてはV溝に限定されず、例えば断面半円状の溝や、U溝等も採用可能である。
そして、ピグテイル光ファイバ21の挿入端部は、前記被覆部が、後蓋部材321とベース部材31との間に、クランプばね33の弾性によって把持固定されている。
また、図示例のスプライス30は、前蓋部材323の対向面323aにも、ベース部材31の被覆部挿入溝31dに対応する位置に、挿入光ファイバ1の被覆部が挿入される被覆部挿入溝323bが形成されている。挿入光ファイバ1は、その先端に、予め裸光ファイバ1aを口出しした状態で、スプライス30前側から被覆部挿入溝31d、323bに挿入される。
2つの介挿部材81は、一方(図中符号81Aを付記する)が、スプライス30の中蓋部材322の前端部とベース部材31との間に介挿され、他方(図中符号81Bを付記する)が前蓋部材323とベース部材31との間に介挿されている。
なお、スプライス30の中蓋部材322の前端部とベース部材31との間に介挿された介挿部材81Aを、以下、第1介挿部材、前蓋部材323とベース部材31との間に介挿された介挿部材81Bを、以下、第2介挿部材とも言う。
後蓋部材321とベース部材31との間、及び中蓋部材322の後端部とベース部材31との間には、介挿部材81は介挿されていない。
前蓋部材323とベース部材31との間、及び中蓋部材322前端部とベース部材31との間の開放量は、介挿部材81の板状の先端部81aの厚み寸法によって設定される。
第1介挿部材81Aによって開放された、中蓋部材322前端部とベース部材31との間の離隔距離は、裸光ファイバ21a、1aが調心溝31bと中蓋部材322の対向面322aとの間から離脱しない範囲に設定される。
第2介挿部材81Bによって開放された、前蓋部材323とベース部材31との間の離隔距離は、挿入光ファイバ1(その被覆部)が被覆部挿入溝31d、323bの間から離脱しない範囲に設定される。
介挿部材の介挿片部としては、例えばシート状のもの、ロッド状のもの等も採用可能である。
介挿部材本体83の介挿片部81a以外の部分は、該介挿片部81aに比べて板厚(厚み寸法)が大きい板状に形成されている。
介挿部材81は、板状の介挿片部81aが、その板厚方向の両側から、スプライス30の蓋部材322、323とベース部材31の間に挟み込まれる向きで、蓋部材322、323とベース部材31の間に介挿される。
また、光ファイバ接続用ユニット10は、スプライス30から介挿部材を取り外した状態で現場に供給し、現場にて、スプライス30の中蓋部材322とベース部材31との間、及び前蓋部材323とベース部材31との間にそれぞれ介挿部材の介挿片部を割り込ませて介挿部材付きスプライスを組み立てても良い。
また、被覆部挿入溝は、必ずしも、後蓋部材321及びベース部材31の互いに対向する部分の両方に形成する必要はない。スプライスとしては、後蓋部材321及びベース部材31の互いに対向する部分の片方に被覆部挿入溝を形成した構成も採用可能である。
このことは、前蓋部材323及びベース部材31の互いに対向する部分についても同様であり、スプライスとしては、前蓋部材323及びベース部材31の互いに対向する部分の片方に被覆部挿入溝を形成した構成も採用可能である。
なお、介挿部材挿入穴35は、半割り把持部材34の開放側の側面から、調心溝31b、被覆部挿入溝31c、31d、321b、323bに達しない深さで形成される。
また、介挿部材挿入穴35としては、ベース部材31及び蓋部材321、322、323の片方のみに形成した介挿部材挿入溝によって確保した構成も採用可能である。
なお、図7、図8等において、第1クランプばね部331の一対の側板部に符号331b、第2クランプばね部332の一対の側板部に符号332b、第3クランプばね部333の一対の側板部に符号333bを付記する。
すなわち、このスプライス30は、第1クランプばね部331の内側に後蓋部材321とベース部材31とを保持した第1クランプ部と、第2クランプばね部332の内側に中蓋部材322とベース部材31とを保持した第2クランプ部と、第3クランプばね部333の側に前蓋部材323とベース部材31とを保持した第3クランプ部とを有する。
3つのクランプ部は、それぞれ、個々のクランプ部に対応するクランプばね部の弾性によって、半割りの素子(ベース部材31(ベース側素子)と蓋部材(蓋側素子))の間に光ファイバを把持固定できる。
前記介挿部材81は、介挿部材駆動部82に形成された切欠部82aに通して、介挿部材駆動部82外側に突出させた板状の介挿部材本体83を有する。この介挿部材81の前記介挿片部81aは、前記切欠部82aを介して介挿部材駆動部82外側に突出させた前記介挿部材本体83の先端部を構成する。
前記スプライス用工具80は、前記介挿部材81の介挿片部81aとは反対側の基端側を、介挿部材駆動部82において前記切欠部82aが形成された壁部である受圧壁部86に対面する係止壁部85に取り付けた構成になっている。
前記受圧壁部86の当接用突壁部86bは、介挿部材駆動部82の前後方向に沿って延在する前記板状主壁部86aの延在方向中央部に、該板状主壁部86aの延在方向(前後方向)に垂直に突設されたリブ状の突壁である。また、この当接用突壁部86bは、介挿部材駆動部82において受圧壁部86(詳細には板状主壁部86a)と係止壁部85(詳細には後述の板状主壁部85a)との間を繋ぐ両側の駆動部側壁部88の間隔方向である左右方向(図9左右方向)に延在形成されている。
スプライス用工具80の2つの介挿部材81は、その介挿部材本体83を、前記当接用突壁86aを介して前後の切欠部82aに通して設けられている。
図示例のスプライス用工具80の介挿部材駆動部82の係止壁部85は、受圧壁部86の板状主壁部86aに平行に形成された板状主壁部85aに、該板状主壁部85aから受圧壁部86に向かって突出する突壁部85bを突設した構成になっている。
介挿部材81の当接壁部83aは、係止壁部85の突壁部85b突端の端面に受圧壁部86側から当接可能になっている。
なお、スプライス用工具80について、介挿部材駆動部82の軸線方向を、以下、前後方向として説明する。介挿部材81は、その板状の介挿部材本体83の厚み方向が、介挿部材駆動部82の前後方向に垂直の向きで介挿部材駆動部82に取り付けられている。
介挿部材本体83は、スプライス30のクランプばね33の弾性によって、ベース部材31と押さえ蓋32との間に比較的強い力で把持されている。
介挿部材駆動部82に側圧Pを与えてその左右両側部分を互いに接近させ、介挿部材81をスプライス30から抜き去る作業は、例えば、作業者が片手の手指で介挿部材駆動部82を握って行うことができる。
そして、このスプライス用工具80は、前記一対の係合壁部87の突端部から、該一対の係合壁部87の互いに対面する内面側に突出された突爪87aを、トレイ50に形成されているスプライスホルダ部60の両側(図示例では後述のスプライスホルダ部60の両側のホルダ側壁部69)に係合させて前記トレイ50に取り付けられる。スプライス用工具80は、係合壁部87をスプライスホルダ部60に係合させることで、トレイ50にしっかりと取り付けることができ、トレイ50に対する位置ずれが生じにくくなる。
一対の係合壁部87のスプライスホルダ部60に対する係合、及び係合解除については、後で説明する。
但し、ユニットベースとしては、プラスチック製の一体成形品に限定されず、複数部材によって組み立てた構成としても良い。例えば、挿入工具部41のスプライスホルダ部60がトレイ50に対して脱着可能な別体になっている構成、レール部70がスプライスホルダ部60に脱着可能な別体になっている構成なども採用可能である。
本明細書では、光ファイバ接続用ユニット10について、レール部70側を前、反対側(トレイ50側)を後として説明する。また、トレイ50及びスプライスホルダ部60について、レール部70を前、反対側を後として説明する。
また、光ファイバ接続用ユニット10について、トレイ50の底板部51外周から外周壁52(後述)及びスプライス載せ台部61(後述)が突出されている方向を上(図1、図3、図9、図10において上側)、反対方向を下として説明する。
前記スプライスホルダ部60は、前記トレイ50の底板部51上に突設され、前記底板部51の前端から後側に向かって延在形成されたスプライス載せ台部61(以下、単に載せ台部とも言う。)を有する。
この載せ台部61は、前記底板部51の上面51aから上側にずれた位置に、底板部上面51aに平行に形成されたスプライス載せ面61aを有する。
このスプライスホルダ部60は、載せ台部61と、トレイ50の底板部51のうち前記載せ台部61の下側に位置する部位とが構成する底壁部60aを有する。
スプライスホルダ部60について、一対のホルダ側壁部69の間隔方向を、以下、幅方向(ホルダ部幅方向)として説明する。
図2〜図5に示すように、図示例のスプライスホルダ部60の両側のホルダ側壁部69は、その延在方向両端(前後両端)の間に形成された切欠部67から前側の前側壁部62と、前記切欠部67から後側の後側壁部63とに分断されている。
また、スプライスホルダ部60の一対の後側壁部63の間には、前記スプライス30の後端部を収容する後側スプライス収容溝62eが確保されている。
図示例のスプライスホルダ部60は、底壁部60aの載せ台部61a上に載置したスプライス30の前端部を前記前側スプライス収容溝62dに収容し、前記スプライス30の後端部を前記後側スプライス収容溝62e収容した状態で、スプライス30を保持している。
底壁部60aの載せ台部61上に載置したスプライス30は、その前端から長手方向中央部までの範囲、より具体的には、第3クランプ部のスプライス長手方向全体と、第2クランプ部の長手方向中央部から前側の部分とが、一対の前側壁部62の間に収容される。
また、図5、図9に示すように、載せ台部61上に設置したスプライス30は、第3クランプ部の第3クランプばね部333の一対の側板部333bの突端(上端)が、前側壁部62の互いに対面する内面側に突設されている係止爪62cの下側に配置され、係止爪62cによって載せ台部61からの浮き上がりを生じないように係止される。
このため、スプライスホルダ部60は、スプライス30を脱着可能に保持できる。
クランプばね33の両側の側板部33bは、半割り把持部材34を介して、その幅方向両側に配置されている。図5、図9に示すように、介挿部材付きスプライスの第3クランプ部における前端係合突部から後側部分の幅方向寸法は、各前側壁部62に突設されている係止爪62cの突端間の距離よりも若干大きく、かつ一対の前側壁部62間の離隔距離よりも小さい。
介挿部材付きスプライスの後端係合突部の幅方向寸法は前端係合突部の幅方向寸法よりも小さい。また、介挿部材付きスプライスの第1クランプ部における後端係合突部から前側部分、及び第2クランプ部の幅方向寸法は、第3クランプ部における前端係合突部から後側部分の幅方向寸法よりも小さい。
前蓋部材323の前端張出部323d突端の係合面323eは、前蓋部材323の対向面323aに平行に形成されている。ベース部材31の前端張出部31j突端の係合面31kは、ベース部材31の対向面31aに平行に形成されている。したがって、前端係合突部の幅方向両側の係合面31k、323eは、前蓋部材323及びベース部材31の対向面323a、31a同士が互いに平行であるとき互いに平行となる。
なお、介挿部材付きスプライスの前端係合突部において、幅方向両側の係合面31k、323eは、概ね互いに平行になっている。
介挿部材付きスプライスの第3クランプ部の幅方向寸法は、半割りの素子間に介挿部材を介挿していないスプライス30の第3クランプ部の幅方向寸法に比べて大きい。
介挿部材付きスプライスにおける第3クランプ部の前端係合突部の幅方向寸法(幅寸法の最大値)は、スプライスホルダ部60の一対の前側壁部62間の離隔距離と同じか、僅かに小さくする。
この介挿部材付きスプライスは、第3クランプ部がスプライスホルダ部60の一対の前側壁部62の間に嵌め込み状態に嵌合固定され、スプライスホルダ部60に対する収容状態が安定する。
前記後端係合突部の幅方向寸法は、該後端係合突部の幅方向両側の後端張出部31h、321dの突端の端面である係合面31i、321e間の距離である。
介挿部材付きスプライスの後端係合突部において、幅方向両側の係合面31i、321eは、概ね互いに平行になっている。
本実施形態では、挿入光ファイバ1としてピグテイル光ファイバ21と同径のものを用いる。但し、挿入光ファイバ1としては、必ずしも、その外径(被覆部の外径)が、ピグテイル光ファイバ21の被覆部の外径と同じものを採用する必要は無い。また、挿入光ファイバ1としては、その裸光ファイバ1aの径が、ピグテイル光ファイバ21の裸光ファイバ21aの径と同じものを採用する。
後側スプライス収容溝62e内に収容されたスプライス30の後端部は、スプライス30にその前後方向の軸線回りの回転力が作用したときに、前記後端係合突部の幅方向両側の後端張出部31h、321dとスプライスホルダ部60の両側の後側壁部63との当接によって、スプライスホルダ部60に対して回り止めされる。スプライス30の後端部は、一対の後側壁部63の間に、スプライスホルダ部60に対して回り止めして保持されている。
また、介挿部材付きスプライスとしては、半割り把持部材34の前後両端部に回り止め係合部として形成した前端係合突部及び後側係合突部を省略し、前端係合突部を省略した第3クランプ部(図示例の第3クランプ部における前端係合突部から後側部分)を、スプライスホルダ部60に対して回り止めするための回り止め係合部として機能させることも可能である。
前側ストッパ壁部64は、載せ台部61の前端部上に突設されている。図示例のスプライスホルダ部60において、前記前側ストッパ壁部64は、ホルダ部幅方向両側のホルダ側壁部69の間に形成されている。また、この前記前側ストッパ壁部64のホルダ部幅方向の中央部には、挿入光ファイバ1を挿通するための既述の前側ファイバ挿通部66(第2光ファイバ挿通部)が、上方に開いた切欠状に形成されている。
図2に示すように、スプライス30は、前側ストッパ壁部64と後側ストッパ壁部65との間に嵌め込んで、前側ストッパ壁部64と後側ストッパ壁部65とによってトレイ50に対する前後方向の位置ずれを規制した状態で、載せ台部61上に設置される。
また、前記スプライスホルダ部60には、その底壁部60aを上下に貫通して、該底壁部60aの下面を形成するトレイ底板部51下面(上面51aとは反対側の面)と載せ台部61のスプライス載せ面61aに開口する上下貫通孔68が形成されている。このスプライスホルダ部60は、その下側(図示例の光ファイバ接続用ユニット10にあってはトレイ50下側)から前記上下貫通孔68に挿入した突き出し棒等の突き出し部材によって、スプライス30をスプライスホルダ部60から突き出して取り出すことも可能である。
図6、図7に示すように、前記テーパ状開口部34aはスプライス30の半割り把持部材34の前端面34cの中央部に概ね円形に開口している。このため、半割り把持部材34の前端面34cは前記テーパ状開口部34a周囲にリング状に存在する。
また、図示例の前側ファイバ挿通部66は、その前側から後側に行くにしたがって溝幅が縮小していくテーパ状に形成された溝(テーパ溝)となっている。この前側ファイバ挿通部66は、スプライスホルダ部60に保持されたスプライス30の被覆部挿入溝323b、31dへ挿入する挿入光ファイバ1を、スプライスホルダ部60の前側からスプライス30前端のテーパ状開口部34aに円滑に導く機能を果たす。
図3に示すように、前記後側ストッパ壁部65の後側ファイバ挿通部65aは、スプライス30の半割り把持部材34の後側テーパ状開口部34b後端の内周に概ね一致する凹曲面を底面とする溝状に形成されている。
スプライス30後端から後側へ延出するピグテイル光ファイバ21は、後側ストッパ壁部65の後側ファイバ挿通部65aに通される。
なお、トレイ50について、底板部51の幅方向に一致する方向を幅方向として説明する。スプライスホルダ部60の幅方向、すなわち一対のホルダ側壁部69の間隔方向は、トレイ幅方向に一致している。
このトレイ50は、スプライスホルダ部60の後方にて、底板部51上に突設された円筒状のマンドレル53を有する。また、このトレイ50のコネクタホルダ部57は、トレイ50前端部の、トレイ幅方向においてスプライスホルダ部60とは反対の側に形成されている。
トレイ50の底板部51には、スプライスホルダ部60に沿って前後方向に延在する長孔54が形成されている。既述のように、スプライスホルダ部60の底壁部61aは、トレイ底板部51のうち、載せ台部61が形成された部位を含む。前記長孔54のトレイ幅方向に一致する幅方向両側の内側面の片方は、スプライスホルダ部60の載せ台部61によって形成されている。
なお、図示例の光ファイバ接続用ユニットにおいて、スプライスホルダ部60の前側壁部62の前側部分及び後側壁部63は、前記載せ台部61の両側に一体化されているとともに、その下端部が前記トレイ底板部51に直接一体化されている。前記前側壁部62は、その前後方向全長にわたって前記載せ台部61に一体化されている。但し、前側壁部62及び後側壁部63は、前記載せ台部61の両側に一体化されていれば良く、必ずしもトレイ底板部51に直接一体化されていなくても良い。
前記スプライス用工具80は、受圧壁部86の当接用壁部86aを載せ台部61から上に突出する一対の前側壁部62の突端に当接させ、一対の係合壁部87の突端部の突爪87aを、スプライスホルダ部60の載せ台部61の両側の前側壁部62にその下側から係合させて、載せ台部61、トレイ50に取り付けられている。
図2、図3等に示すように、図示例のトレイ50のコネクタホルダ部57は、トレイ50の前端部に設けられている。また、このコネクタホルダ部57は、トレイ幅方向においてスプライスホルダ部60とは反対の側の端部に設けられている。
以下、前記突壁55を第1コネクタ保持壁、外周壁52のうち、光コネクタ22が嵌め込まれるコネクタ収容スペース56を介して第1コネクタ保持壁55に対面する部分を第2コネクタ保持壁52eとも言う。
前記コネクタホルダ部57は、前記第1外周側壁部52bの前端部を、前記第2コネクタ保持壁52eとしている。
第1コネクタ保持壁55は、概ね、光コネクタ22のハウジング22bの長さと同程度の長さで、底板部51上に前後方向に延在形成されている。
前記コネクタホルダ部57は、一対のコネクタ保持壁55、52eの間に保持した光コネクタ22の一対のラッチ22cの一方のレバー部22eが、トレイ前後方向において第1コネクタ保持壁55の後側に配置され、他方のラッチ22cのレバー部22eが、第2コネクタ保持壁52eに形成したレバー部用切欠部52gに挿入されるように構成されている。
光ファイバ接続用ユニット10は、ピグテイル光ファイバ21の余長を湾曲処理した状態でトレイ50内にコンパクトに収容できる。
一対の案内壁部73は、トレイ前後方向に一致するレール部70の前後方向に、互いに離隔させて延在形成されている。また、一対の案内壁部73の間隔方向は、トレイ幅方向に一致している。
前記スライド面71は、一対の案内壁部73の間に位置する台部72上面であり、レール部70前後方向に延在形成されている。また、スライド面71は、スプライスホルダ部60前端に開口する前側ファイバ挿通部66から下側にずれた所に位置する。
このレール部70について、スプライスホルダ部60側を後、その反対側を前として説明する。
このファイバホルダ90について、図11の上側を上、下側を下として説明する。
図11、図12に示すように、ファイバホルダ90は、板状の前板部91の後側に枠状のスライダガイド部92を有する平面視長方形状の扁平な部材であるホルダ本体93と、このホルダ本体93の前記スライダガイド部92内側に、ホルダ本体93の長手方向に移動可能に設けられたスライダ95とを有する。
なお、このファイバホルダ90について、前板部91側を前、スライダガイド部92側を後として説明する。また、前記ホルダ本体93の長手方向を前後方向として説明する。
また、各ファイバ把持片96の前板部91付近に位置する基端部よりも後側の部分は、前記前板部91上面よりも上側に張り出している。
なお、ホルダ本体93及びファイバホルダ90について、ホルダ本体93の一対のガイド用側壁92aの間隔方向を、以下、幅方向とも言う。
一対のガイド用側壁92a及び後部壁92bの下面と、前板部91下端部両側の下端側壁部91bの下面とは、同一の仮想平面に重なる位置にある。
スライダ95については、前記把持片収容溝95aを介して両側に位置する把持壁部95bの間隔方向を幅方向として説明する。図示例のファイバホルダ90において、スライダ95の幅方向は、ホルダ本体93及びファイバホルダ90の幅方向と一致している。
そして、スライダ95は、前記把持片収容溝95aにホルダ本体93の一対のファイバ把持片96を収容した状態で、ホルダ本体93に対して前後方向にスライド移動可能に設けられている。
なお、一対のファイバ把持片96における、スライダ95の把持片収容溝95aの溝幅方向両側の内側面に対面する面を、以下、スライダ当接面とも言う。
把持片収容溝95aの前端部から後側部分の溝幅は、一対のファイバ把持片96のスライダ当接面間の距離に比べて若干小さくしてある。
このファイバホルダ90は、スライダ95をホルダ本体93に対する後側移動限界位置に配置した状態で、一対のファイバ把持片96の間に挿入光ファイバ1を挿入した後、スライダ95をホルダ本体93に対する前側移動限界位置に移動することで、一対のファイバ把持片96の間に挿入光ファイバ1を把持固定できる。また、一対のファイバ把持片96の間に挿入光ファイバ1を把持固定した状態のファイバホルダ90は、スライダ95をホルダ本体93に対して後側移動限界位置に移動することで、一対のファイバ把持片96の間における挿入光ファイバ1を把持固定を解除でき、一対のファイバ把持片96の間から挿入光ファイバ1を取り出すことができる。
また、挿入光ファイバ1は、ホルダ本体93前端から前方への突出長を確保してファイバホルダ90に固定する。ファイバホルダ90に固定した挿入光ファイバ1は、ホルダ本体93から前方へ突出させた部分の先端部の被覆を除去して裸光ファイバ1aを口出しした状態で、光ファイバ接続用ユニット10のスプライスホルダ部60に保持したスプライス30への挿入、ピグテイル光ファイバ21に対する突き合わせ接続に用いる。
ファイバ溝97及び後部ファイバ溝92dとしては、例えばV溝(図示例ではV溝)、U溝、半円溝等を採用できる。
なお、ファイバホルダ90及び挿入光ファイバ1の光ファイバ接続用ユニット10に対する移動は、光ファイバ接続用ユニット10後端からの距離を縮める方向の移動を前進、反対方向の移動を後退として説明する。
図11、図12に示すように、ファイバホルダ90のホルダ本体93の前板部91の幅方向両側には、ホルダ本体93をレール部70のスライド面71上に載置したときに、レール部70の幅方向両側の案内壁部73に当接する当接片部99が突設されている。この当接片部99は、前記前板部91の下端部の幅方向両側に、ホルダ長手方向に沿って延在形成されている。前板部91からその幅方向両側に突出する当接片部99の突端間の距離は、レール部70の幅方向両側の案内壁部73間の離隔距離に揃えられている。
ホルダ本体93の幅方向両側の当接片部99は、ファイバホルダ90をレール部70のスライド面71上に載置したときに、レール部70の幅方向両側の案内壁部73に当接して、ファイバホルダ90をレール部70幅方向に位置決めする。
図3、図4に示すように、前記弾性係止片74は、レール部70後端部の幅方向両側に突設された張出部75から前記スライド面71側に突出する湾曲板部74aの先端に、ファイバホルダ90のホルダ本体93の係止用突起98が入り込む係合用凹所74cが形成された板状の係合片部74bを突設した構成になっている。
前記係合片部74bは、前記湾曲板部74aの突端からスライド面71上に張り出されている。また、この係合片部74bは、既述のようにファイバホルダ90のホルダ本体93の当接片部99上に突設されている係止用突起98と係合させるべく、レール部70のスライド面71の上方に位置し、スライド面71と平行に設けられている。
レール部70の両側の弾性係止片74は、前記係合用凹所74cにファイバホルダ90のホルダ本体93の係止用突起98が入り込んで該係止用突起98と係合したときに、レール部70に対するファイバホルダ90のレール部70前後方向の移動を規制できる。
前記弾性係止片74は、レール部70に沿ってメカニカルスプライス30からの距離を縮めるように前進させたファイバホルダ90に係合してその後退を規制するファイバホルダ係止機構として機能する。
また、ファイバホルダ90の係止用突起98の平面視形状は、その突端から該突端とは反対の基端側に行くにしたがって、突端からホルダ前後両側に拡がるテーパ状(例えば、図13に示す三角形状)であることがより好ましい。
この場合、ファイバホルダ90の係止用突起98の平面視形状は、その突端から該突端とは反対の基端側に行くにしたがって、突端からホルダ前側のみに拡がるテーパ状とすることも可能である。
そして、挿入光ファイバ1は、ファイバホルダ90が、その係止用突起98がレール部70の両側の弾性係止片74に係合する前進限界位置に到達したときには、スプライス30の調心溝31bに挿入された裸光ファイバ1aがピグテイル光ファイバ21の裸光ファイバ21a先端に突き当てられ、被覆部挿入溝31d、323bに被覆部が挿入された状態となる。
スプライス30から介挿部材81A、81Bを抜き去ると、スプライス30の第2クランプ部が、クランプばね33(詳細には第2クランプばね部332)の弾性によって、ベース部31と中蓋部材322との間に、裸光ファイバ1a、21aを突き合わせ状態を保ったまま把持固定する。また、第3クランプ部が、クランプばね33(詳細には第3クランプばね部333)の弾性によって、ベース部31と前蓋部材323との間に、挿入光ファイバ1の被覆部を把持固定する。これにより、スプライス30にて、ピグテイル光ファイバ21と挿入光ファイバ1とを突き合わせ接続(光接続)する作業が完了する。
接続作業が完了したピグテイル光ファイバ21と挿入光ファイバ1とは、スプライス30の半割り把持部材34に把持固定される結果、裸光ファイバ1a、21a同士の突き合わせ状態を安定に維持できる。
図9に示すように、このスプライス用工具80の介挿部材駆動部82の、受圧壁部86と係止壁部85との間を繋ぐ左右両側の駆動部側壁部88は、介挿部材駆動部82の周方向に並んだ3つの板部88aが薄肉部88bを介して繋がった構成になっている。また、駆動部側壁部88と受圧壁部86との間、駆動部側壁部88と係止壁部85との間も薄肉部88bを介して繋がっている。
また、介挿部材付きスプライスのスプライス用工具80は、その左右方向が、トレイ幅方向及びスプライスホルダ部60の幅方向に一致される。
介挿部材駆動部82は、その左右両側から、左右の押圧用板部88cに側圧Pを作用させて、左右の押圧用板部88c間の離隔距離を縮めることで、薄肉部88bをヒンジ部として変形し、受圧壁部86と係止壁部85との間の離隔距離が増大する。
スプライス用工具80は、一対の係合壁部87の前側壁部62に対する係合が解除されれば、載せ台部61から簡単に取り外すことができる。
図16(a)、(b)に示す光ファイバ接続方法は、光ファイバケーブル120から引き出した光ファイバ121、122(例えば光ファイバ心線)同士を、ピグテイル付きスプライス20を介して互いに接続するものである。また、図16(a)、(b)は、光ファイバケーブル120から、その長手方向中途部に組み立てられたクロージャ110内に引き出された光ファイバ121、122同士を、ピグテイル付きスプライス20を介して互いに接続する作業を説明するものである。
なお、図16(a)、(b)において、上側を上、下側を下として説明する。
図16(a)は、光ドロップケーブル130先端に取り付けた光コネクタ131をアダプタ115に挿入、嵌合して、前記光ファイバ121と光ドロップケーブル130とをアダプタ115にてコネクタ接続した状態を示す。
トレイ積層体114Aの複数の余長収容トレイ114としては、光ファイバケーブル120の光ファイバ121と光ドロップケーブル130とをコネクタ接続したコネクタ接続部が設けられておらず、例えば光ファイバケーブル120の光ファイバ121と接続した光スプリッタ等の光部品を余長とともに収容したもの等が含まれていても良い。
次いで、トレイ50から取り出したピグテイル付きスプライス20のピグテイル光ファイバ21先端部(延出端部)の光コネクタ22を、光ドロップケーブル130先端の光コネクタ131を抜き去って開放しておいた余長収容トレイ114のアダプタ115に挿入嵌合して、光ファイバケーブル120の第1光ファイバ121とコネクタ接続するコネクタ接続工程を行う。
第2光ファイバ122を光ファイバ接続用ユニット10のスプライス30(介挿部材付きスプライス)に挿入してピグテイル光ファイバ21と接続する作業は、スプライス30の調心溝31bに挿入した第2光ファイバ122先端の裸光ファイバをピグテイル光ファイバ21の裸光ファイバ21aに突き当て、この突き当て状態を保ったまま、スプライス30から介挿部材を抜き去ることで実現される。
但し、筒状カバー58としては、トレイ50に外挿して、トレイ50上部開口部からのコネクタ付きピグテイル23の飛び出しを防止できる筒状のものであれば良く、必ずしも角筒状である必要は必要は無い。また、筒状カバーとしては、その軸線方向両端が開口する筒状の構成のものに限定されず、軸線方向一端が開口し他端が閉塞されている片端有底筒状のもの(例えば、開口部をひとつのみ有する袋状のもの)も採用可能である。
また、前記トレイカバーとしては、上述の筒状カバーに限定されず、例えば、トレイ50上部開口部の口縁部を形成する外周壁52突端部に脱着可能な脱着蓋や、外周壁52突端部にヒンジを介して回動可能に連結した回動蓋等も採用可能である。
また、図16(a)、(b)は、架空の光ファイバケーブル120に組み立てたクロージャ110内に光ファイバケーブル120から引き出された光ファイバ121、122同士を、光ファイバ接続用ユニット10のピグテイル付きスプライス20を利用して接続する光ファイバ中継接続工法を例示したが、クロージャ110としては、架空用のものに限定されず、地下設置用のクロージャであっても良い。
また、光ファイバ接続用ユニット10のピグテイル付きスプライス20を用いて行う光ファイバ中継接続工法によって互いに接続する光ファイバとしても、特には限定は無い。
図1等に示すように、光ファイバ接続用ユニット10は、トレイ50にピグテイル付きスプライス20を収容した全体として外観扁平な構成に組み立てることができる。このため、この光ファイバ接続用ユニット10は、狭隘なスペースに挿入して、ピグテイル光ファイバ21と挿入光ファイバ1との接続に使用することに有利である。
前記抜き去り用把持部としては、例えば、先端側の介挿片部からスプライス30外側に突出させた基端側に向かって延在する介挿部材本体の基端部に、該介挿部材本体の延在方向に垂直の方向に突出させた突起などを採用できる。
図16(a)のように、光ファイバ接続用ユニット10のスプライスホルダ部60の前端を、光ファイバケーブル120から露出する第2光ファイバ122の根元部分に接近配置できることは、第2光ファイバ122の光ファイバケーブル120からの引き出し長(露出長)が短くても(いわゆる短余長の場合)、第2光ファイバ122の引き出し長を有効に活用して、スプライス30(介挿部材付きスプライス)への挿入、ピグテイル光ファイバ21との接続を実現するに有利である。
例えばメカニカルスプライス、ピグテイル付きスプライス(ピグテイル付きメカニカルスプライス)、介挿部材、光コネクタ、ファイバホルダ、挿入工具部、トレイの具体的構成は、本発明の技術的思想に適合する限り、なんら限定されるものではない。
本発明に係る実施形態の光ファイバ接続用ユニットは、少なくとも、挿入工具部及び該挿入工具部のスプライスホルダ部にメカニカルスプライスを保持させたピグテイル付きスプライスを有する構成であれば良い。本発明に係る実施形態の光ファイバ接続用ユニットとしては、例えば、スプライスホルダ部に該スプライスホルダ部とは別体のトレイが後付けで取り付け可能とされた構成なども採用可能である。
スプライスホルダ部の保持用突起の形状や数は特に限定はなく、適宜、設計変更可能である。保持用突起としては、スプライスホルダ部前後方向に延在する既述のホルダ側壁部や、ピグテイル光ファイバを挿通する切欠状の第1光ファイバ挿通部が形成された後側ストッパ壁部、挿入光ファイバを挿通する切欠状の第2光ファイバ挿通部が形成された前側ストッパ壁部に限定されず、例えば底壁部に立設したピン状の突起であっても良い。
Claims (9)
- メカニカルスプライス長手方向の一端側のピグテイル光ファイバのみを半割りの素子の
間に把持固定してあり、メカニカルスプライス長手方向の他端側については半割りの素子
の間に介挿部材を割り入れて挿入光ファイバを挿入可能としているピグテイル付きメカニ
カルスプライスと、
前記メカニカルスプライスを収容し、前記メカニカルスプライスに前記挿入光ファイバ
を挿入して突き合わせ接続するための接続工具と、を備え、
前記接続工具は、
前記メカニカルスプライスを脱着可能に収容するスプライスホルダ部と、
前記挿入光ファイバを把持したファイバホルダをスライド移動させるレール部と、
前記ピグテイル光ファイバを脱着可能に収容するトレイと、を備え、
前記ファイバホルダを前記レール部により前記メカニカルスプライスに向かってスライ
ド移動させて、前記ファイバホルダに把持した前記挿入光ファイバを前記メカニカルスプ
ライスの半割りの素子間に挿入し、その先端を前記ピグテイル光ファイバに突き当てて接
続し、接続した前記挿入光ファイバを、前記介挿部材を抜去することで前記メカニカルス
プライスに把持固定した後に、前記メカニカルスプライス、前記ピグテイル光ファイバ、
および前記挿入光ファイバを、前記接続工具から取り外すことが可能な光ファイバ接続用
ユニット。 - 前記ピグテイル光ファイバの前記メカニカルスプライス側とは反対側の端末にコネクタ
が組み立てられており、
前記接続工具は、前記コネクタを脱着可能に保持するコネクタホルダ部をさらに備える
請求項1に記載の光ファイバ接続用ユニット。 - 前記スプライスホルダ部は、前記メカニカルスプライスをその幅方向両側から保持する
2つの側壁部と、これらの側壁部を前記メカニカルスプライスの下方で連結する底壁部と
を有し、前記2つの側壁部と前記底壁部とにより三方から囲まれる溝状の空間に前記メカ
ニカルスプライスを収容しており、
前記スプライスホルダ部は、前記メカニカルスプライスの長手方向の両端面に突き当て
位置決めする前側ストッパ壁部及び後側ストッパ壁部を有する請求項1に記載の光ファイ
バ接続用ユニット。 - 前記2つの側壁部に、収容した前記メカニカルスプライスに係合しての浮き上がりを規
制する係止爪が突設されている請求項3に記載の光ファイバ接続用ユニット。 - 前記2つの側壁部は、前記メカニカルスプライスを介して互いに対向する位置に前記メ
カニカルスプライスの側面を露出するメカニカルスプライス取出し用切欠部を有する請求
項3に記載の光ファイバ接続用ユニット。 - 前記後側ストッパ壁部は、前記メカニカルスプライスに把持固定している前記ピグテイ
ル光ファイバを挿通する上方に開いた切欠状の第1光ファイバ挿通部を有し、前記前側ス
トッパ壁部は、前記メカニカルスプライスに挿入される前記挿入光ファイバを挿通するた
めの上方に開いた切欠状の第2光ファイバ挿通部を有する請求項3〜5のいずれか1項に
記載の光ファイバ接続用ユニット。 - 前記トレイに抜き去り可能に外挿された筒状または袋状のカバーをさらに具備する請求
項1〜6のいずれか1項に記載の光ファイバ接続用ユニット。 - 前記レール部に沿って前記メカニカルスプライスからの距離を縮めるように前進させた
前記ファイバホルダに係合してその前後動を規制するファイバホルダ係止機構をさらに具
備する請求項1〜7のいずれか1項に記載の光ファイバ接続用ユニット。 - メカニカルスプライス長手方向の一端側のピグテイル光ファイバのみを半割りの素子の
間に把持固定してあり、メカニカルスプライス長手方向の他端側については半割りの素子
の間に介挿部材を割り入れて挿入光ファイバを挿入可能としているピグテイル付きメカニ
カルスプライスと、前記メカニカルスプライスを収容し、前記メカニカルスプライスに前
記挿入光ファイバを挿入して突き合わせ接続するための接続工具と、を備え、前記接続工
具は、前記メカニカルスプライスを脱着可能に収容するスプライスホルダ部と、前記挿入
光ファイバを把持したファイバホルダをスライド移動させるレール部と、前記ピグテイル
光ファイバを脱着可能に収容するトレイと、を備える光ファイバ接続用ユニットを用い、
前記ファイバホルダを前記レール部により前記メカニカルスプライスに向かってスライ
ド移動させて、前記ファイバホルダに把持した前記挿入光ファイバを前記メカニカルスプ
ライスの半割りの素子間に挿入し、その先端を前記ピグテイル光ファイバに突き当てて接
続し、接続した前記挿入光ファイバを、前記介挿部材を抜去することで前記メカニカルス
プライスに把持固定した後に、前記メカニカルスプライス、前記ピグテイル光ファイバ、
および前記挿入光ファイバを、前記接続工具から取り外す光ファイバ接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011174132A JP5538326B2 (ja) | 2011-08-09 | 2011-08-09 | 光ファイバ接続用ユニット、光ファイバ接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011174132A JP5538326B2 (ja) | 2011-08-09 | 2011-08-09 | 光ファイバ接続用ユニット、光ファイバ接続方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013037235A JP2013037235A (ja) | 2013-02-21 |
JP5538326B2 true JP5538326B2 (ja) | 2014-07-02 |
Family
ID=47886879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011174132A Active JP5538326B2 (ja) | 2011-08-09 | 2011-08-09 | 光ファイバ接続用ユニット、光ファイバ接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5538326B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105008972B (zh) * | 2013-02-28 | 2018-09-21 | 株式会社藤仓 | 光纤连接工具以及光纤的连接方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005195654A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-21 | Fujikura Ltd | 光コネクタ用アウトレット |
JP4832967B2 (ja) * | 2006-06-21 | 2011-12-07 | 株式会社フジクラ | 光ファイバ接続工具及び光ファイバ接続方法 |
-
2011
- 2011-08-09 JP JP2011174132A patent/JP5538326B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013037235A (ja) | 2013-02-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10025037B2 (en) | Method of splicing optical fiber and optical fiber splicing device | |
JP4184329B2 (ja) | 整列エレメント、整列盤、光配線盤 | |
JP5820484B2 (ja) | 光コネクタ | |
JP5820482B2 (ja) | 光ファイバ接続用ユニット、光ファイバ接続方法、及び光ファイバ接続ユニット用保持部材 | |
JP5325955B2 (ja) | 光ファイバ接続用ユニット、光ファイバ接続装置および光ファイバの接続方法 | |
JP5512636B2 (ja) | 光コネクタレセプタクル、光接続用ユニットおよび光アウトレット | |
JP5538326B2 (ja) | 光ファイバ接続用ユニット、光ファイバ接続方法 | |
JP5358632B2 (ja) | 光ファイバ接続装置および光ファイバの接続方法 | |
JP5596634B2 (ja) | 光コネクタ | |
JP2008281751A (ja) | 光コンセント | |
JP5325967B2 (ja) | 光ファイバ接続用ユニット | |
JP3447196B2 (ja) | 光コネクタ離脱機構および光コネクタ接続工具 | |
JP5364387B2 (ja) | 光コネクタ用工具、工具付き光コネクタ、光ファイバ接続方法 | |
JP5325272B2 (ja) | メカニカルスプライス用接続工具 | |
JP4361465B2 (ja) | 光コネクタ用工具、工具付き光コネクタ | |
JP4308188B2 (ja) | 光コネクタ用工具、工具付き光コネクタ | |
JP5325682B2 (ja) | 光コネクタ | |
JP2013015786A (ja) | 光コネクタ | |
JP5743842B2 (ja) | 光接続用ユニット | |
JP2013037233A (ja) | メカニカルスプライス用接続工具、及び光ファイバ接続工法、及びアタッチメント | |
JP5871840B2 (ja) | 光ファイバ接続工具および光ファイバの接続方法 | |
JP5827257B2 (ja) | メカニカルスプライス用工具 | |
JP5492839B2 (ja) | メカニカルスプライスおよびケース付きピグテイル光ファイバ、光ファイバ接続装置及び光ファイバ接続方法 | |
JP5782478B2 (ja) | 光ファイバ接続工具 | |
JP5325273B2 (ja) | 光ファイバ接続用補助具、及びメカニカルスプライスユニット、及び光ファイバ接続工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130513 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130521 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130722 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140107 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140307 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140401 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5538326 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140428 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |